(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6271520
(24)【登録日】2018年1月12日
(45)【発行日】2018年1月31日
(54)【発明の名称】時分割複信(TDD)通信システムの効率的な並列試験方法
(51)【国際特許分類】
H04B 17/29 20150101AFI20180122BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20180122BHJP
H04B 17/15 20150101ALI20180122BHJP
H04L 1/00 20060101ALI20180122BHJP
【FI】
H04B17/29
H04W88/02 150
H04B17/15
H04L1/00 C
【請求項の数】22
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-510328(P2015-510328)
(86)(22)【出願日】2013年4月24日
(65)【公表番号】特表2015-520976(P2015-520976A)
(43)【公表日】2015年7月23日
(86)【国際出願番号】US2013037941
(87)【国際公開番号】WO2013165772
(87)【国際公開日】20131107
【審査請求日】2016年3月24日
(31)【優先権主張番号】13/462,255
(32)【優先日】2012年5月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507308186
【氏名又は名称】ライトポイント・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】LitePoint Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100096725
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 明▲ひこ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100171697
【弁理士】
【氏名又は名称】原口 尚子
(72)【発明者】
【氏名】オルガード、クリスチャン・ヴォルフ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ルイズ
(72)【発明者】
【氏名】エルドガン、エルデム・サーカン
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ、マシュー
【審査官】
大野 友輝
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2011/034923(WO,A2)
【文献】
国際公開第2011/127973(WO,A1)
【文献】
特表2011−523260(JP,A)
【文献】
特開2009−218999(JP,A)
【文献】
特表2010−524341(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 17/29
H04B 17/15
H04L 1/00
H04W 88/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験期間において複数の通信デバイスを試験する方法であって、
一連のデータパケットを試験器から送信する工程と、
前記一連のデータパケットを並行して複製して並行した一連のデータパケットを作成する工程と、
それぞれの並行した一連のデータパケットを複数の被試験デバイス(DUT)のそれぞれの1台に送信する工程と、
前記受信された一連のデータパケットをリパッケージして、前記リパッケージしたデータパケットを前記複数のDUTのそれぞれの1台から前記試験器に送信する工程と、
リパッケージしたデータパッケージが前記試験期間内にそれぞれのDUTから転送されたかどうか評価することにより欠陥のあるDUTを前記複数のDUTから判定する工程と、
欠陥のあるDUTを判定するために規定されたタイムスロット内の前記リパッケージしたデータパケットの中から選択する工程と、
リパッケージしたデータパケットが規定されたタイムスロット内で利用可能かどうか評価し、利用可能ではない場合、別のリパッケージしたデータパケットが前記試験期間の別のタイムスロット内で利用可能かどうか評価する工程と、
を含む、方法。
【請求項2】
規定されたタイムスロット内で以前に利用不可能だった、以前に利用不可能だったリパッケージしたデータパケットが、前記試験期間の別のタイムスロット内で利用可能であるかどうか再判定する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記判定する工程は、リパッケージしたデータパケットが「n」台のDUTのリストから入手可能であるかどうかを、規定された順番で前記「n」台のDUTの1台に関連したパラメータを選択することにより判定する工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記パラメータは、「n」台のDUTのそれぞれの1台と前記試験器との間の割り当てられた通信接続部を選択する工程を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記通信接続部は、「n」台のDUT及び前記試験器のそれぞれの1つに電気的に接続されたポートである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記通信接続部は、無線で試験される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
互いに異なる特性を有するデータパケットを送信する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記異なる特性は、周波数、電力、及び変調を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記リパッケージしたデータパケットを利用して、ビット誤り率(BER)を判定する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ビット誤り率(BER)を判定するために更なる一連のデータパケットを送信することにより前記リパッケージしたデータパケットを補足する工程を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記リパッケージしたデータパケットを利用して、前記リパッケージしたデータパケットが規定されたタイムスロット内で利用可能かどうか評価する前記工程と、別のリパッケージしたデータパケットが前記試験期間の別のタイムスロット内で利用可能かどうか評価する前記工程との間でタイムスロットでのビット誤り率(BER)を判定する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
BERの前記判定は、前記試験期間の最終タイムスロットにおいて行われる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
パケット誤り率(PER)を判定するために更なる一連のデータパケットを送信することにより前記リパッケージしたデータパケットを補足する工程を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のDUTは、M台のDUTを含み、前記リパッケージしたデータパケットは、少なくとも前記M台のDUTのそれぞれの1台から少なくともM個のリパッケージしたデータパケットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記リパッケージしたデータパケットを前記複数のDUTのそれぞれの1台から前記試験器に送信する前記工程は、前記複数のDUTの間で切り替わって該DUTからそれぞれのサマリデータパケットにアクセスする工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記リパッケージしたデータパケットを前記複数のDUTのそれぞれの1台から前記試験器に送信する前記工程は、前記複数のDUTの間で順番に切り替わって、該DUTかららそれぞれのサマリデータパケットにアクセスする工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記リパッケージしたデータパケットを前記複数のDUTのそれぞれの1台から前記試験器に送信する前記工程は、前記複数のDUTからのそれぞれのサマリデータパケットの利用可能なサマリデータパケット間で切り替わる工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記リパッケージしたデータパケットを前記複数のDUTのそれぞれの1台から前記試験器に送信する前記工程は、前記複数のDUTからのそれぞれのサマリデータパケットの利用可能なサマリデータパケット間で順番に切り替わる工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
リパッケージしたデータパッケージが前記試験期間内にそれぞれのDUTから転送されたかどうか評価することにより欠陥のあるDUTを前記複数のDUTから判定する前記工程は、前記複数のDUTの間で切り替わって該DUTからそれぞれのサマリデータパケットにアクセスする工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
リパッケージしたデータパッケージが前記試験期間内にそれぞれのDUTから転送されたかどうか評価することにより欠陥のあるDUTを前記複数のDUTから判定する前記工程は、前記複数のDUTの間で順番に切り替わって、該DUTかららそれぞれのサマリデータパケットにアクセスする工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
リパッケージしたデータパッケージが前記試験期間内にそれぞれのDUTから転送されたかどうか評価することにより欠陥のあるDUTを前記複数のDUTから判定する前記工程は、前記複数のDUTからのそれぞれのサマリデータパケットの利用可能なサマリデータパケット間で切り替わる工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
リパッケージしたデータパッケージが前記試験期間内にそれぞれのDUTから転送されたかどうか評価することにより欠陥のあるDUTを前記複数のDUTから判定する前記工程は、前記複数のDUTからのそれぞれのサマリデータパケットの利用可能なサマリデータパケット間で順番に切り替わる工程を含む、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、電子装置を試験するためのシステム及び方法に関する。より詳細には、本発明は、デバイスからの最小限のフィードバックを必要とする、ハードウェア構成要素、ファームウェア構成要素、及び/又はソフトウェア構成要素からなる試験プラットフォームを使用して無線デバイスを試験するためのシステム及び方法の改善に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の携帯用デバイスの多くは、電話、デジタルデータ転送、地理的位置決め等に無線「接続」を利用している。周波数スペクトル、変調方法、及び電力スペクトル密度における差異にもかかわらず、無線接続性の規格は、同期させたデータパケットを使用してデータを伝送し、これを受信する。
【0003】
一般に、これらの無線接続性能の全て(例えば、WiFi、WiMAX、Bluetooth(登録商標)など)は、それらの接続性能を有するデバイスが順守しなければならないパラメータ及び制限を指定する業界承認規格(例えば、IEEE 802.11及びIEEE 802.16)によって定義される。
【0004】
一連のデバイス開発に沿ったいずれかの時点において、デバイスがその規格の仕様内で動作するということを試験し、かつ検証する必要があり得る。そのようなデバイスの殆どは、送受信機であり、すなわち、無線RF信号を送受信するものである。そのようなデバイスを試験するために設計される専用のシステムは、典型的には、デバイスの送信信号を受信及び解析するように設計され、かつ、業界承認の規格に従った信号を送ることにより、デバイスがその規格に従って無線信号を受信及び処理しているか否かを判定するように設計される、サブシステムを含む。
【0005】
ますます、無線デバイスは、セルラー3G、IEEE 802.11x、Bluetooth(登録商標)など、様々な無線能力の動作を制御するために組み込み制御サブシステムを使用しつつある。そのようなデザインは、試験制御インタフェース選択肢を制限し、そして、直接に特定のサブシステムでよりはむしろ組み込みコントローラを介して制御を達成することを強制する場合がある。更に、そのようなデバイスを製造するコスト及び製造中に該デバイスの動作を試験するコストの両方を削減しなければならない圧力が絶えずある。試験の完全性を損なうことなく、そのようなデバイスを試験するのに必要とされる時間を短縮するできる技術革新があれば、結果的に、試験コストの節減となる。
【0006】
図1は、ベクトル信号解析(VSA)及びベクトル信号生成(VSG)機能性を行う試験器104と、記憶された予め定義された試験シーケンス102での被試験デバイス(DUT)101と、試験器を制御するPCコントローラ106とを概ね含むことができる従来の試験構成100を示す。双方向通信インタフェース103が、DUT 101と試験器104との間の通信をサポートする。同様に、双方向通信インタフェース105が、PCコントローラ106と試験器104との間の通信をサポートする。双方向通信インタフェース103、105は、導電又は無線(例えば、RF、IRなど)インタフェースであり得る。DUT 101は、図示するように、DUT 101及び試験器104が「認識して」いる予め定義された試験シーケンス102を記憶することができる。この構成により、DUTと試験器との間の試験に関連がない通信相互作用の回数を低減することができる。
【0007】
図2に示されているように、
図1の試験システムを使用してループバックテストを実行することができ、試験器202により送られたパケット203、204、205が、DUT 201により受信される。次に、DUT 201が、それぞれ、新しいパケット206、207、208として組み込まれた状態で受信されたパケットペイロードを試験器202に送り返すことになる。このように、試験器202が3つのタイムスロットを使用して3つのパケットを送った場合、DUT 201が、3つのタイムスロットを使用して3つのパケットをループバックすることになる。総使用時間は、この場合、6タイムスロットになる。有用であると判明しているが、広範囲にわたる試験シーケンス、及び、複数のデバイスには、更なるタイムスロットが必要になる。
【0008】
開示されたシステムを効率的に試験しようと、他のシステム及び方法も採用されてきた。
図3に示されているように、
図2の同じ装置が、今度は、試験器305と被試験複数のDUT 301〜304との間にマルチポートインタフェース310を増設して使用されている。マルチポートインタフェース又はスプリッタインタフェース310が採用されており、一連のパケット306、307、308を並行して複製することができる。この例示的な構成では、マルチポートインタフェース310は、4台のDUTが同時に試験されるように構成された4ポートスプリッタ(1ポート入/4ポート出)である。試験器305は、単一のVSGを使用して、当技術分野で良く知られているように、スプリッタ310の回路を使用して複製される一連のパケット306、307、308を送る。マルチポートインタフェース310は、試験器305の一部(例えば、内部にある)とすることができ、かつ、ホストコントローラにより制御することができるか、又は、制御インタフェース(図示せず)を介して試験器305とは別個である(例えば、外部にある)とすることができ、かつ、試験器305のホストコントローラにより制御することができる。VSGにより送られたそれぞれのパケットにより、結果的に、図示するように、DUT 301、302、303、304のそれぞれに送られるデータパケット306、307、308の4つのコピーが得られる。その結果として、3つのVSGパケットを送るのに使用された3つのタイムスロットにより、結果的に、パケットの4つのコピーの3つの組が、4台のDUT 301、302、303、304により受信される。結果的に、上述した3つのパケットを受信するのに必要とされるDUT当たりの試験時間は、単一のDUT試験の場合の試験時間の1/4である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
それでも、そのようなデバイスを製造するコスト及び製造中に該デバイスの動作を試験するコストの両方を削減しなければならない圧力が絶えずある。試験の完全性を損なうことなく、そのようなデバイスを試験するのに必要とされる時間を短縮できる技術革新があれば、最終的に、その結果として、試験コストを節減することが期待される。結果的に、これらの目標に対処して達成することができる革新的なシステム及び技術に対する必要性が存在している。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書で説明する本発明は、記憶された予め定義された試験シーケンスを備えた被試験デバイス(DUT)、ベクトル信号生成(VSG)及びベクトル信号解析(VSA)機能性が装備された試験器、及び、Bluetooth(登録商標)又は他の時分割複信(TDD)基本とする通信を使用するDUTに向けて試験高効率化を取得するためにループバック試験機能及びシングルエンド試験機能を組み合わせる新規な方法を利用する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明は、以下に記載される詳細な説明、及び本発明の様々な実施形態の添付図面から、より完全に理解されるが、しかしながら、これらは、本発明を特定の実施形態に限定するように解釈されるべきではなく、単に説明及び理解のためのものである。
【
図2】
図2は、従来の試験方法に従ったループバック−形式の試験を示す。
【
図3】
図3は、一連のパケットが従来のデザインに従って並行して複製されるマルチポートインタフェースを含む無線試験システムを示す。
【
図4】
図4は、例示的な開示される実施形態に従った、試験の設備環境の機能ブロック図である。
【
図5】
図5は、開示される例示的な実施形態に従った、改善された試験及び確認スキームを含む、
図3の無線試験システムを示す。
【
図6】
図6は、例示的な開示される実施形態に従った、シングルエンド試験を示す。
【
図7】
図7は、開示される例示的な実施形態に従った、改善された試験及び確認スキームを含む、
図6の無線試験システムを示す。
【
図8】
図8は、例示的に開示される実施形態に従った、試験方式、ループバック応答、及びビット誤り率サマリを示す。
【
図9】
図9は、例示的に開示される実施形態に従った、別の試験方式、ループバック応答、及びビット誤り率サマリを示す。
【
図10】
図10は、例示的に開示される実施形態に従った、理想的な試験シナリオを示す。
【
図11】
図11は、例示的に開示される実施形態に従った、非理想的な試験シナリオを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明が、ここで図面を参照して説明されるが、全体を通じて、同様の参照数字は、同様の部分を指す。以下の詳細な説明は、添付図面を参照してなされるが、特許請求される本発明の例示的実施形態のものである。そのような説明は、例示的なものであって、本発明の範囲に関して限定するものではない。そのような実施形態は、主題となる発明を当業者が実施することを可能にするために、十分詳細に説明されるものであり、主題となる発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく、何らかの変型を使用して、他の実施形態を実施することができる点が理解されるであろう。
【0013】
本発明の開示を通じて、内容から反対であるという明確な指示がなければ、説明するような個々の回路要素は、数において単数の場合もあれば複数の場合もあることが理解されるであろう。例えば、「回路」及び「回路機構」という用語は、説明される機能を提供するための、単一の構成要素、あるいは、能動的及び/又は受動的のいずれかであって、一体的に接続されるか若しくは他の方法で結合される(例えば、1つ以上の集積回路チップとして)複数個の構成要素のいずれかを含み得る。更には、「信号」という用語は、1つ以上の電流、1つ以上の電圧、又はデータ信号を指す場合がある。図面内では、同様又は関連する要素は、同様又は関連する英字、数字、若しくは英数字の指示子を有する。更には、本発明は、個別の電子回路機構(好ましくは、1つ以上の集積回路チップの形態)を使用する実装に関連して論じられているが、そのような回路機構の任意の部分の機能を、処理される信号周波数又はデータ転送速度に応じて、適切にプログラムされた1つ以上のプロセッサを使用して、代替的に実装することができる。
【0014】
本明細書で説明する本発明は、被試験デバイス(DUT)内に記憶された予め定義された試験シーケンスを使用する利点を組み込むことにより、時分割複信(TDD)を基本とする通信システム(例えば、Bluetooth(登録商標))の試験時間を短縮するものである。更に、本発明は、通常であれば、同時に、同じスペクトルを使用して、DUTに結果を送らせると、そのように結果を送ることができなくなると思われる、DUTを並行して試験する手段を組み込むものである。好適な実施形態は、記憶された予め定義された試験シーケンスを備えた被試験デバイス(DUT)、ベクトル信号生成(VSG)及びベクトル信号解析(VSA)機能性が装備された試験器、及び、Bluetooth(登録商標)又は他の時分割複信(TDD)を基本とする通信を使用するDUTに対して試験高効率化を取得するために、ループバック試験機能及びシングルエンド試験機能を組み合わせる新規な方法を利用する。
【0015】
説明される実施形態の試験装置は、例えば、ベクトル信号発生器(VSG)及びベクトル信号解析器(VSA)などの他の電子的構成要素を含む、無線試験器を含み得る。DUTは、ホストプロセッサ、メモリ(例えば、不揮発性メモリ)、無線送受信機、及び、1台以上の周辺デバイスを含む、多数の組み込みサブシステムなどの、1つ以上の電子的構成要素並びに機器構成を含み得る。ホストプロセッサは、様々な制御インタフェースを介して、メモリ、無線送受信機、及び周辺デバイスを制御するように構成することができる。典型的には、メモリは、ファームウェアとして、DUTによって使用されるプログラムを記憶する。コントローラは、通信チャネル、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、シリアルペリフェラルインタフェース(SPI)、RS−232シリアルインタフェース、汎用インタフェースバス(GPIB)、イサーネットなど)を介して試験装置を制御する製造試験ソフトウェアを実行するように概ね構成することができる。試験装置は、有線又は無線インタフェースであることができる通信チャネルを介して(内部無線送受信機を介してなど)DUTと通信するように構成される。試験装置は、信号送信機能、信号受信機能、及び信号解析機能を提供することが必要となる。これらの機能がどのように実装されるかに応じて、そのような計装を、1つの試験機器によって、又は複数の試験機器を一体的に結合させることによって実装し得ることが、容易に理解されよう。
【0016】
図4に示されているように、本発明に係る試験方法の例示的な実施形態は、当技術分野で良く知られているハードウェア1100を使用して実施することができる。例えば、試験器1104は、データパケットを被試験デバイス(DUT)1101に伝達する試験信号1110を提供するベクトル信号発生器(VSG)といった信号源1108を一般的に含むことができる。返礼として、DUT 1101は、返信データパケット1112を、典型的にはベクトル信号解析器(VSA)といった試験器1104内の受信器1114に送信するように構成することができる。(DUT 1101が典型的には無線通信デバイスであり、信号1110、1112が伝達される通信チャネルは、無線とすることもできるが、製造試験環境において、そのような通信チャネルは、有線であることの方が多い)述べたように、試験器1104は、コントローラ1106(例えば、パーソナルコンピュータ)の制御下にあり、該コントローラは、様々な制御信号及び試験データが伝達される制御信号1116を介して試験器1104と通信する。
【0017】
図5は、(
図3に示すように)4台のDUTのループバック応答を示す。(試験器によりDUTに送られた)一連のパケットが、新しいパケット内に組み込まれた後にDUTにより試験器に送り返される。明らかに、DUTは、特定のタイムスロット中に試験器からパケットを受信しないときにはパケットを返信しないことになる。したがって、それぞれのDUTは、(
図3の場合と同様に)試験器により送られたペイロードデータを含むそれぞれのパケットを送り返すように構成される。試験器インタフェース406が、ループバックされた着信パケット間での選択を可能にし、それで、一度に1つずつ上述したループバックされたパケットを解析する。
図5に示されているように、タイムスロット1中、試験器405が、ポート1をサンプリングするが、そのポートに接続されたDUTは、この場合、パケットを受信せず、かつ、パケットを返信もない。したがって、タイムスロット1中にはデータ捕捉がない。タイムスロット2にて、ポート1をサンプリングする試験器は、確かにパケットを捕捉し、この時点で、ポート2に移動する。次のn個のタイムスロット中、パケットは、ポート2では受信されない。試験器405は、この発生を故障として記録して、この試験の残り中には、ポート2をもはやサンプリングしないことになる。今度は、n+2個のタイムスロットの終了時に、試験器405は、ポート3に移動し、この時点では、3台の残りで、かつ作業中のDUTは、全て、ループバック返信パケットを送っている。それで、タイムスロット2+n+1にて、試験器405は、ポート3にてパケットを捕捉して、ポート4に移動することになる。タイムスロット2+n+2にて、試験器405は、ポート4で返信パケットを捕捉することになる。ここでは、4から1への切り替え又は減衰が発生し、その結果、試験器405のVSAは、受信されたループバックパケットを一度に1つずつ受信して解析することができる。1つの開示された実施形態では、インタフェース406は、試験器405の一部である(例えば、内部にある)とすることができ、かつ、試験器405のホストコントローラにより制御することができる。別の実施形態では、試験器インタフェース406は、試験器405とは別個のもの(例えば、外部にある)とすることができ、かつ、制御インタフェース(図示せず)を介して試験器405のホストコントローラにより制御することができる。
【0018】
一部の実例では、一部のパケットは、1台以上のDUTにより受信されない場合があり、したがって、それぞれのタイムスロット中にループバックパケットを生成しない場合がある。例えば、一部のパケットが1台以上のDUTにより受信されない場合があるのは妥当なことであり、パケットは、DUTの感度範囲近傍で試験器により送られるからである。実際の捕捉には、試験器が、先のパラグラフで説明したように、パケットは受信されず、したがって、ループバックされたパケットは送られなかったポートをサンプリングしている時間を埋め合わせるために余分の時間スロットが必要であり得る。
【0019】
図6は、既知の一連のパケットがDUT 501に送られ、何らかの予め定義された数、n、のパケットが受信された後に、DUTが試験「サマリ」パケット503を試験器502に送り返すシングルエンド試験を示す。一部の開示される実施形態では、このシステムは、
図1及び2の場合と同じ装置を利用することができる。
図6の構成では、DUT 501が、予め定義された試験シーケンス「知識」を利用して、試験シーケンスを完了するために該DUTが受信しなければならない合意された数の受信されたパケット、又は、予め定義された数の受信されたビット(良し悪しを問わず)を判定するように構成される。その予め定義された数に到達したとき、DUT 501は、解析に向けて試験サマリパケット503を試験器502に送り返すことにより応答する。この「シングルエンド」試験処置は、ループバック処置ほど時間が掛からず、その理由は、サマリパケットは、いくつのパケット及びタイムスロットが着信パケットをDUT 501に送るのに試験器502により使用されるかに関係なく、(サマリパケット503を返信するために)1個のタイムスロットしか必要としないからである。更に、試験器502によりDUT 501に送られるパケットは、間隔を狭めることができ、その理由は、少なくとも、DUT 501に送られたパケットの数がサマリパケットを呼び起こす予め定義された数に等しくなるまで、サマリパケットを予測する必要がないからである。
【0020】
図7は、4つのパケットに分けられて複数のDUTに並行して送られる一連のパケット609を送る試験器605を示す。この実施例では、4台のDUTが、パケットを受信するように構成される。したがって、好適な実施形態では、試験器605により送られた一連のパケットが、複製されて4台のDUTのそれぞれに同時に送られる。これに応じて、DUTは、何らかの所定の数「n」のパケットを受信した後に、サマリパケット607を返信する。サマリパケット607は、シングルエンド確認パケット(例えば、
図6のサマリパケット503)の役目を果たす。開示された実施形態では、一度に1つずつ、解析のためDUTから受信されたパケットを選択する試験器605に関連して、試験器インタフェース606を介してなど、4から1への切換、又は、選択的な減衰が提供される。
図7に示されているように、試験器インタフェース606のポート2及び3に構成されたそれぞれのDUTは、「n個」のパケットを受信済みであり、タイムスロットn+1において1つのサマリパケット607を送り始めて、次いで、タイムスロットn+2、n+3、及びn+4中に3回繰り返される。しかしながら、ポート1及び4上のDUTは、n個のパケットを受信するために余分のタイムスロットを必要とし、したがって、第1のサマリパケット607をタイムスロットn+2にて送り始めて、引き続き、3個のサマリパケット607をn+3、n+4、及びn+5中に繰り返し送る。試験器605は、ポート1をサンプリングしてポート2、3及び4をモニタすることによりタイムスロットn+1にて捕捉ルーチンを開始した。図示するように、試験器605は、パケットをポート2及び3で検知しただろうが、タイムスロット1中にポート1ではパケットを捕捉していないと思われる。したがって、開示された実施形態に従い、試験器605は、規定されたアルゴリズムにより、動作を続け、次のポートに移動する(ここで、到着サマリパケット607がないかモニタし続ける。)。試験器605は、ポート2及び3でサマリパケット607を検知した後に、タイムスロットn+2及びn+3中にポート2、及びポート3(あるいは、その逆)に行く予定である。例えば、タイムスロット2中、試験器605は、移動してポート2をモニタして、サマリパケット607を該パケットに対して構成されたそれぞれのDUTから捕捉する。その後、試験器605は、タイムスロット3中に移動してポート3をモニタして、サマリパケット607を該パケットに対して構成されたそれぞれのDUTから捕捉する。試験器605は、また、他のポートをモニタするように構成され、そして、この実施例では、サマリパケット607がタイムスロット2中にポート1及び4に到着し始めたことが「わかる」。したがって、また、試験器605は、タイムスロットn+4及びn+5中にポート4、その後、1(又はその逆)に行くことになる。例えば、タイムスロット4中、試験器605は、ポート4をサンプリングして、サマリパケット607を該パケットに対して構成されたそれぞれのDUTから捕捉する。最後に、タイムスロット5中、試験器605は、最終サマリパケット607をポート1から捕捉する。
【0021】
したがって、
図7の例示的な図面では、第1のタイムスロットにおいて、返信サマリパケット607は、ポート1及び4に接続されたDUTから入手可能でない。その結果、タイムスロットn+1では、サマリパケット捕捉がない。試験器605は、連続したタイムスロット(n+2〜n+4)において移動してサマリパケット607をポート2、3、及び4に接続されたDUTから捕捉し、その後、タイムスロットn+5中にサマリパケット607をポート1に接続されたそれぞれのDUTから捕捉する。したがって、本明細書で説明されるように、並行して試験される「M」DUTに対して、M台のDUTにより返信されるべき最低M個のサマリパケット607が、それぞれのDUTからのサマリパケットを確実に捕捉することができるようにするために必要とされることになることが認識されるであろう。
【0022】
図8は、例示的な開示される実施形態に従う、ループバック応答、及びビット誤り率サマリを組み合わせた試験方式を示す。試験器は、一連のパケット「A」(701、703、705、707)を並行して複数のDUTのそれぞれの受信器に送ることにより始まる。ループバックAシーケンス中、パケット701、703、705及び707が、4台のDUTに送られる。その後、パケットを受信するそれぞれのDUTは、ペイロードを新しいパケット(702、704、706、708など)においてリパッケージして、送信器試験ルーチンの一部として試験器に送り返すことになる。図示するように、それぞれのDUTは、ループバックAシーケンス中にループバックパケットを試験器に送るので、この例示的なプロセスを完了するのに8つのタイムスロットを必要とする。この実施形態は、理想的なつまり最高の状態のシナリオを表す。より可能性が高いこととして、パケットは感度の下限値近傍で送られる場合があることから、1台以上のDUTが、着信パケットを受信しない場合があり、したがって、特定のタイムスロット中にループバックパケットを返信しないことになる。既に説明されたように、そのような場合、全てのループバックパケットが試験器により捕捉されるまでに1つ以上の更なるタイムスロットを必要とする場合がある。
【0023】
ループバックBシーケンス中、試験器は、少なくとも1つの異なる特性(例えば周波数、電力、変調)を有するパケットをループバックAシーケンスのそれから送ることができ、また、DUTは、パケットを受信すると、ペイロードを新しいパケットにおいてリパッケージして試験器にループバックすることになる。この実施形態では、それぞれのDUTが失敗せずにそれぞれの着信パケットを受信したと推定する例示的なプロセスを完了するための理想とされた8つのタイムスロットが示されている。
【0024】
ループバックAシーケンス及びループバックBシーケンスは、試験送信パラメータである。ビット誤り率情報が蓄積される場合もあり、そのため、ループバックA及びループバックB伝達(TX)試験シーケンスが終了すると、試験器は、ビット誤り率計算を目的とした更なるパケットを送ることができるか、又は、DUTはBERデータを蓄積するためにTX試験パケットを既に使用している場合がある。したがって、BER Bシーケンス中、試験器からのサマリパケット要求に応答して、DUTは、図示するようにサマリパケットで応答することになる。
図8はBERサマリパケットの要求及び受信に向けて8タイムスロットシーケンスを示すが、ループバックAシーケンス及びループバックBシーケンスの場合と同様に、実は、試験されているDUTの全てからのサマリパケットを捕捉するには、更なるタイムスロットを必要とする場合がある。
【0025】
図9は、一般的に、
図8で生成されたような類似の試験シーケンスを示す。しかしながら、
図9では、ビット誤り率アップロード(BER A)シーケンスが、ループバックAシーケンスとループバックBシーケンスとの間で開始される。一連のループバックBは、例えば、ループバックAと異なる電力変化を構成することができる。したがって、本発明の構成及び採用する方法は、向上した試験適応性、及び、適用されたシーケンスデータの様々な特性について生成された解析結果を提供する。
【0026】
図10に示されているように、ループバックシーケンスの終了時に、試験器は、パケット−誤り率(PER)を計算するのに必要とされるデータと共にループバックシーケンス及びビット誤り率(BER)中に蓄積されるデータを増大させることができるパケットを送り続ける。図面はBERシーケンスの前の一連の5個のパケットを示すが、更なるシーケンスを採用してもよい。準備完了時に、DUTは、BERサマリパケットを送信する。
図10では、全てのDUTが、同時に準備完了となり、BERシーケンスは、8つのタイムスロットにおいて終了される。これは、最高の状態のシナリオである。しかしながら、
図11に示されているように、全てのDUTが同じ初期タイムスロット中に準備完了となるわけではないという可能性がある。
図11の実施形態は、BER計算を実行するための、第1のタイムスロット1002中にそれぞれのDUT 1000から受信されそこなったパケットを示す。したがって、開示された本発明の実施形態は、BER試験を終了するために遅延されたパケット1006を受信するために1つ以上の更なるタイムスロット1004を必要する場合がある。
【0027】
ループバック試験と共に予め定義されたシーケンスを採用して、かつ、受信パケットRXをDUTに並行して送るこの開示されたシステム及び方法は、RX/TX試験へのより時間のかからない手法を可能にする。ビット誤り率を測定するシングルエンド試験と結合されたとき、更なる時間圧縮が、本発明により実現される。全体的な利点は、単一のVSA/VSGを有する試験器を連続的に使用したDUTの試験と比較して試験時間が短縮されこと、並びに、それぞれがVSA及びVSGを有する複数の試験器を使用して本質的に同時に行う複数のDUTの試験と比較して試験システムのコストが削減されることである。
【0028】
先に論じられた例示的な実施形態に従って、様々なデータブロックn、n+1、n+2、...についてのDUTの試験は、データブロックを異なるそれぞれの周波数F1、F2、F3、...にて送信することを含む。しかしながら、当業者に容易に明らかとなるように、データブロック信号の送信は、他の信号特性の変化を含み得る。例えば、データパケットが送信される周波数を変えることに加えて又はその代わりに、データ転送速度、信号変調形式、及び信号電力を含むがこれらに限定されず、他の信号特性を変えてもよい。したがって、規定された試験基準類又は基準は、限定的ではないが、周波数、データ転送速度、信号変調形式、及び信号電力を含むが、様々な信号特性を所望通りに含み得る。
【0029】
本開示の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変形を、開示された装置及び方法に実施し得ることが、当業者には明らかとなるであろう。更には、本明細書を考察することにより、本装置及び方法の他の実施形態が、当業者には明らかとなるであろう。本明細書及び実施例は、例示としてのみ考慮され、本開示の真の範囲は、以下の特許請求の範囲及びそれらの等価物によって指示されるものとする。
【0030】
本技術において説明されるようなシステム、又はその構成要素のいずれもが、コンピュータシステムの形態で具体化することができる。コンピュータシステムの典型的な例としては、汎用コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、周辺集積回路要素、及び本技術の方法を構成する工程を実施することが可能な他のデバイス、若しくはデバイスの配列が挙げられる。
【0031】
このコンピュータシステムは、コンピュータ、入力デバイス、ディスプレイユニット、及び/又はインターネットを含む。コンピュータは、マイクロプロセッサを更に含む。マイクロプロセッサは、通信バスに接続される。コンピュータはまた、メモリも含む。このメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び読み出し専用メモリ(ROM)を含み得る。コンピュータシステムは、記憶デバイスを更に含む。この記憶デバイスは、ハードディスクドライブ、又はフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、光ディスクドライブなどのような、取り外し可能記憶ドライブとすることができる。この記憶デバイスはまた、コンピュータシステム内に、コンピュータプログラム又は他の命令を読み込むための、他の同様の手段とすることもできる。コンピュータシステムはまた、通信ユニットも含む。この通信ユニットにより、コンピュータは、入出力インタフェースを通じて、他のデータベース及びインターネットに接続することが可能になる。この通信ユニットにより、他のデータベースへのデータの転送、並びに他のデータベースからのデータの受信が可能になる。通信ユニットは、データベース、並びにLAN、MAN、WAN、及びインターネットなどのネットワークに、コンピュータシステムが接続することを可能にする、モデム、イーサネット(登録商標)カード、又は任意の同様のデバイスを含み得る。コンピュータシステムは、入出力インタフェースを通じてシステムにアクセス可能な、入力デバイスを通じて、ユーザーからの入力を容易にする。
【0032】
コンピュータシステムは、入力データを処理するために、1つ以上の記憶要素内に記憶された、命令のセットを実行する。この記憶要素はまた、必要に応じて、データ又は他の情報も保持することができる。記憶要素は、情報源、又は処理機械内に存在する物理メモリ要素の形態にすることができる。
【0033】
命令のセットは、処理機械に、本技術の方法を構成する工程などの特定のタスクを実行するように命令する、様々なコマンドを含み得る。命令のセットは、ソフトウェアプログラムの形態にすることができる。更には、このソフトウェアは、個別のプログラムのコレクション、より多くのプログラムを有するプログラムモジュール、又は本技術におけるような、プログラムモジュールの一部分の形態にすることができる。このソフトウェアはまた、オブジェクト指向プログラミングの形態での、モジュラープログラミングも含み得る。処理機械による入力データの処理は、ユーザーコマンド、先行の処理の結果、又は別の処理機械によって作成される要求に応答することができる。
【0034】
上記の説明は、当業者が本技術を作製及び使用することを可能にするために提示される一方で、特許取得のための要件に関連して記載される。本説明は、本技術を実施するための、現時点で想到される最良の方法である。好ましい実施形態への様々な修正は、当業者には容易に明らかとなり、本技術の一般的原理は、他の実施形態に適用することができ、本技術の一部の特徴は、対応する他の特徴の使用を伴うことなく、使用することができる。したがって、本技術は、示される実施形態に限定されることを意図するものではなく、本明細書に記載される原理及び特徴に一致する最も広い範囲が与えられるものとする。