【課題を解決するための手段】
【0007】
この要約は、詳細な説明において更に後述する簡略化された概念の選択を導くために設けられている。この要約は請求された内容の鍵となる特徴又は基本的特徴を確認することを目的としない。また、請求された内容の範囲を決定する際の補助として使われることを目的としない。
【0008】
以下を備えるポーチ形のパッケージが提供される:
柔軟性の第1のシート部と、
柔軟性の第2のシート部と、
ポーチの第1の端に沿っている第1のシート部と第2のシート部との間の第1の持続的な封止部と、
ポーチの第2の端に沿っている第1のシート部と第1の端の反対側の第2のシート部との間の第2の持続的な封止部と、
第1のシート部と第2のシート部との間の第1の一時的な封止部であって、第1の持続的な封止部と第2の持続的な封止部の間でポーチをわたって延在する第1の一時的な封止部と、
第1のシート部と第2のシート部との間の第2の一時的な封止部であって、第1の持続的な封止部と第2の持続的な封止部の間でポーチをわかって延在する第2の一時的な封止部と、
第1のシート部、第2のシート部、第1の持続的な封止部、第2の持続的な封止部及び第1の一時的な封止部によって囲まれた第1区画と、
第1のシート部、第2のシート部、第1の持続的な封止部、第2の持続的な封止部、第1の一時的な封止部及び第2の一時的な封止部によって囲まれた第2区画。
【0009】
第1のシート部及び第2のシート部は、連続柔軟性シートの一部分であることができ、第2のシート部が第1のシート部に対して折り曲げられる。
【0010】
第1のシート部及び第2のシート部は柔軟性シートの分離された部分であることができ、パッケージはポーチの第3の端に沿って第1のシート部と第2のシート部との間の第3の持続的な封止部を更に備える。
【0011】
第1の一時的な封止部及び第2の一時的な封止部のうちの少なくとも1つは、剥離可能な接着封止部を備えることができる。
【0012】
第1の一時的な封止部及び第2の一時的な封止部のうちの少なくとも1つは、再封可能な接着封止部から成ることができるか又は再封可能な接着封止部を更に備えることができる。
【0013】
再封可能な接着剤は、感圧接着剤(pressure sensitive adhesive)でもよい。
【0014】
換言すれば、第1の一時的な封止部及び第2の一時的な封止部のうちの少なくとも1つは、剥離可能な接着封止部又は再封可能な封止部を備えることができるか又は剥離可能な接着封止部又は再封可能な封止部からなることができる。再封可能な封止部は、例えば感圧接着剤のような再封可能な接着封止部、又は例えばジッパーのような再封可能な固定部でありえる。好ましくは、第1及び第2の一時的な封止部のうちの少なくとも1つは、剥離可能な接着封止部を備えるか、又は剥離可能な接着封止部をからなる。好ましくは、第1の一時的な封止部は、剥離可能な接着封止部を備えるか、又は剥離可能な接着封止部から成ることができる。
【0015】
第1の一時的な封止部は剥離可能な接着封止部を備えるか又は剥離可能な接着封止部からなることができ、第2の一時的な封止部は再封可能な接着封止部のような再封可能な封止部又は再封可能な固定部を備えるか又は再封可能な接着封止部のような再封可能な封止部又は再封可能な固定部からなることができる。
【0016】
第1の一時的な封止部及び第2の一時的な封止部のうちの少なくとも1つは、再封可能な固定部を更に備えることができる。
【0017】
柔軟性のシート部は、第1層に適用された温度に応じて変化する接着性を有することができる。
【0018】
シート部は第1の適用温度(applied temperature)で第1の粘着値及び第2の適用温度で第2の粘着値を有することができる。そこにおいて、第2の粘着値は第1の粘着値より低く、第2の温度は第1の温度より低い。
【0019】
第1のシート部は第2のシート部より長くなることができ、第2のシート部によって重ねられない第1のシート部の一部はポーチのためのフラップ(flap)を備えることができる。
【0020】
フラップ部は、ポーチに対してフラップを封止するための一時的な封止部を備えることができる。
【0021】
第2の一時的な封止部はポーチのスロート部を形成するために第2のシート部の自由縁部から相殺されることができ、第1のシート部はスロート部で第2のシート部と重畳する。
【0022】
区画のうちの少なくとも1つは、区画を2つの下位区画に分けると共に第1のシート部と第2のシート部との間に位置する更なる封止部を備えることができる。更なる封止部は、第1の持続的な封止部と平行して延在することができる。
【0023】
下位区画は、異なるサイズであってもよい。
【0024】
パッケージは、更に以下を備えることができる:
第1のシート部と第2のシート部との間の第3の一時的な封止部であって、第1の持続的な封止部と第2の持続的な封止部との間でポーチ全体にわたって延在する第3の一時的な封止部、及び
第1のシート部、第2のシート部、第1の持続的な封止部、第2の持続的な封止部、第2の一時的な封止部及び第3の一時的な封止部によって囲まれた第3の区画。
【0025】
シート部は、複数の層を有する積層体を備えることができる。
【0026】
積層体の層のうちの1つは、バリア層を備えることができる。
【0027】
パッケージは、例えば手巻きのタバコのためのタバコ・ポーチ形であってもよい。
【0028】
第1の一時的な封止部及び/又は第2の一時的な封止部はそれぞれ1及び2柔軟性シート部の密封領域において形成されることができる。そこにおいて、それぞれの密封領域は第1及び柔軟性の第2のシート部の広い面の領域から折り曲げられる。こうすることによって、ポーチ・タイプ・パッケージが形成され得る。そこにおいて、第1区画は第2区画と平行して配置されている。第1区画の広い面は、第2区画の広い面に向かっている。好ましくは、密封領域は、柔軟性の第1のシート部又は柔軟性の第2のシート部の広い面の領域のそれぞれに対して、70°〜120°、好ましくは80°〜110°の範囲内の角度で折り曲げられる。密封領域がそのような好適な角度で折られた場合、そのような密封領域を備える本発明のパッケージは前記密封領域上に立設され得る。すなわち、前記密封領域は、本発明のパッケージのためのベース又は底面(footprint)を形成できる。さらに、2つの密封領域がパッケージの対応する端に形成される場合(すなわち、第1及び第2の一時的な封止部がそれぞれ、各密封領域において形成される場合)、結果として生じるパッケージは古典的ポーチ・タイプ・パッケージと比較して改良された積み重ね性を呈する。
【0029】
改良されたパッケージ左右対称を可能にするために、対向する密封領域は、サイズ、幅及び/又は位置において調整されていることができる。好ましくは、対向する密封領域は、等しいサイズ及び/又は幅を呈する。好ましくは、結果として生じるパッケージが直方体状の外側外観を呈するように、対向する密封領域は形成され、且つ位置する。そこにおいて、対向する封止部材は前記立方体の2つの対向する面を形成する。封止部材は、第1及び第2の区画の厚さの合計を超える幅を有することができ、第1区画と第2区画との間に間隔(spacing)が形成さ得る。そのような間隔は、第1区画と第2区画の間に例えば紙小冊子(paper booklet)のようなアクセソワール(accessoires)を配置するために用いることができる。
【0030】
そのような密封領域は、1mmから3cmまでの幅、好ましくは2mmから2.5cmまでの幅を有することができる。密封領域が1mm未満の幅を有する場合、前記密封領域は本発明のパッケージのためのベース又は底面として機能するのに好適ではない場合がある。
【0031】
以下のステップを備えるポーチ形のパッケージを形成する方法も提供される:
第1のシート部及び第2のシート部を提供するステップ、
ポーチの第1の端に沿って第1のシート部と第2のシート部との間に第1の持続的な封止部を形成するステップ、
第1の端の反対側のポーチの第2の端に沿って第1のシート部と第2のシート部との間に第2の持続的な封止部を形成するステップ、
第1のシート部と第2のシート部との間の第1の一時的な封止部であって、第1の持続的な封止部と第2の持続的な封止部の間でポーチにわたって延在する第1の一時的な封止部を形成して、第1のシート部、第2のシート部、第1の持続的な封止部、第2の持続的な封止部及び第1の一時的な封止部によって囲まれた第1区画を形成するステップ、及び
第1のシート部と第2のシート部との間の第2の一時的な封止部であって第1の持続的な封止部と第2の持続的な封止部の間でポーチにわかって延在する第2の一時的な封止部を形成して、第1のシート部、第2のシート部、第1の持続的な封止部、第2の持続的な封止部、第1の一時的な封止部及び第2の一時的な封止部によって囲まれた第2区画を形成するステップ。
【0032】
本発明の方法において、第1の一時的な封止部は剥離可能な接着封止部を備える又は剥離可能な接着封止部からなるように形成され得る。一方、第2の一時的な封止部は、再封可能な封止部を備えるか又は再封可能な封止部からなるように形成されることができる。
【0033】
第1のシート部及び第2のシート部は連続的な柔軟性シートの部分であってもよい。そして、その方法は、封止部を形成する前に第1のシート部に対して第2のシート部を折り曲げるステップを更に含む。
【0034】
第1のシート部及び第2のシート部は可撓性シート材料の別個の部分でもよい、そして、その方法はポーチの第3の端に沿って第1のシート部と第2のシート部との間に第3の持続的な封止部を形成するステップを更に含む。
【0035】
本発明の方法において、第1の一時的な封止部及び/又は第2の一時的な封止部はそれぞれ、その後に第1及び柔軟性の第2のシート部の広い面の領域から折り曲げられる第1及び柔軟性の第2のシート部の密封領域において形成されることができる。こうすることによって、ポーチ・タイプ・パッケージを形成できる。そこにおいて、第1区画は第2区画と平行して配置される。第1区画の広い面は第2区画の広い面に向かっている。好ましくは、密封領域は、柔軟性の第1のシート部又は柔軟性の第2のシート部の広い面の領域に対して、それぞれ、70°〜120°の範囲内の角度、好ましくは80°〜110°の範囲内の角度で折り曲げられる。密封領域がそのような好適な角度で折り曲げられる場合、そのような封止領域を備える本発明のパッケージは封止領域上に立設することができ、すなわち密封領域は本発明のパッケージのためのベース又は底面を形成できる。さらに、2つの密封領域がパッケージの対向端で形成される場合(すなわち、第1及び第2の一時的な封止部がそれぞれ、各密封領域において形成される場合)、結果として生じるパッケージは古典的ポーチ・タイプ・パッケージと比較して改良された積み重ね性を呈する。
【0036】
改良されたパッケージ左右対称を可能にするために、対向する密封領域はそれらがサイズ、幅及び/又は位置において調整されるように形成されることができる。好ましくは、対向する密封領域は、等しいサイズ及び/又は幅を呈する。好ましくは、結果として生じるパッケージが実質的に立方体状の外側外観を呈するように、対向する密封領域は形成され、且つ位置する。そこにおいて、対向する封止部材は立方体の2つの対向する面を形成する。
【0037】
封止部材は、第1及び第2の区画の厚さの合計を超える幅を有することができ、そのため第1区画と第2区画の間に間隔(spacing)の形成を可能である。
【0038】
そのような間隔は、第1区画と第2区画との間に例えば紙小冊子のようなアクセソワール (accessoires )を配置するように用いることができる。そのような密封領域は、1mmから3cmまでの幅、好ましくは2mmから2.5cmまでの幅を有することができる。密封領域が1mm未満の幅を有する場合、密封領域は本発明のパッケージのためのベース又は底面として機能するために好適でない場合がある。
【0039】
複数の区画を提供することは格納された商品の新鮮さを改善することができ、ポーチが開封されるときに露出される商品(例えばタバコ)の量がより少なくなるので、この結果、残りのタバコが詰めたて(freshly packed environment)の環境に保たれる。ポーチは、従来のパッキング方法と互換性を持って、使用するのに便利である。
【0040】
当業者に自明で且つ好適な特徴は適当に結合されることができ、本発明の態様のいずれかと結合されることができる。
【0041】
本発明の実施形態は、以下の図面を参照して例として記載されている。