(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は本実施の形態の照明装置100の構成の一例を示す外観斜視図である。照明装置100は、照明装置本体部10及び光源ユニット20などを備える。照明装置本体部10は、断面形状がU字状であって、長尺の本体11、及び本体11の両端に固定された側板12、12などで構成される。すなわち、照明装置本体部10は、箱体をなし、箱体の一面側に長尺の開口部を設けた構造をなす。本体11の材質は、例えば、ステンレス鋼とすることができるが、これに限定されない。側板12の材質は、例えば、ポリプリピレンとすることができるが、これに限定されない。
【0018】
光源ユニット20は、長尺の板体をなし、板体の端部それぞれに形成された開口に連通する中空部を有する合成樹脂製の光源カバー30を備える。光源カバー30の材質は、例えば、拡散材を含有するポリカーボネイトとすることができるが、これに限定されない。また、光源カバー30は、例えば、乳白色であって光透過性を有する。光源カバー30の両端には、光源側板70、70を装着している。光源側板70の材料は、例えば、ポリプロピレンとすることができるが、これに限定されない。光源ユニット20の詳細は後述する。
【0019】
図2は本実施の形態の照明装置100の構成の一例を示す分解斜視図である。
図2は照明装置本体部10の長尺の開口部1から光源ユニット20を取り外した状態を示す。本体11の内部には、電源ユニット13を装着している。電源ユニット13全体は、例えば、防水構造となっている。本体11の内側の所要の4箇所には、ねじ孔が形成されたL字金具14を固定してある。光源カバー30の、L字金具14のねじ孔に対応する位置には、ねじ17を挿通させる挿通孔31を形成してある。ねじ17を、光源カバー30の挿通孔31、及び取付金具16に形成された孔に挿通させてL字金具14のねじ孔に螺合させることにより、開口部1を覆うように光源ユニット20を照明装置本体部10に装着することができる。また、
図2に示すように、一端が本体11に固定され、他端が取付金具16に固定された傾斜板15を用いることにより、照明装置本体部10から光源ユニット20を取り外す際の落下を防止することができる。また、取付金具16には、後述のスライドボルト(不図示)がナット18(例えば、フランジナット)により固定されている。
【0020】
図3は本実施の形態の光源ユニット20の構成の一例を示す分解斜視図である。
図3では、便宜上、光源ユニット20の一端側だけを図示している。
図3に示すように、光源カバー30の端部に形成された開口36は、中空部(後述の
図5に示す符号32)に連通している。光源部を構成する基板50、及び放熱板40が光源カバー30の中空部に収容される。
【0021】
基板50は長尺であって、光源カバー30の長さよりも短い。基板50の表面には複数のLED51が実装されている。
【0022】
放熱板40は長尺であって、基板50の長さとほぼ同じ長さである。放熱板40の材質は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金であり、表面はアルマイト処理が施されている。放熱板40の両側板に形成された溝部44、44に基板50の両縁部52、52を嵌合させることによって、放熱板40は基板50を保持する。基板50のLED51が実装された実装面(発光面)は、放熱板40と反対側を向いている。
【0023】
図4は本実施の形態の光源ユニット20の構成の一例を示す平面図である。
図4は基板50のLED51の実装面側から見た状態を示す。基板50及び放熱板40は、光源カバー30の中空部に収容されているので、便宜上破線で示す。基板50のLED51からの光は、光源カバー30を透過する際に拡散され、広い範囲に照射される。
【0024】
図3に戻って、密閉部60は、光源カバー30の端部に装着され、光源カバー30の中空部を密閉する。密閉部60の材質は、合成樹脂製であり、例えば、シリコンゴムなどであるが、これに限定されない。密閉部60は、シリコンパッキングとも称する。
【0025】
密閉部60の光源カバー30と反対側の端部には、前述の光源側板70が、ねじ17及び平座金72によって固定され、その結果、光源側板70及び密閉部60が光源カバー30に固定される。
【0026】
前述のように、照明装置本体部10の開口部1を覆うように光源カバー30を照明装置本体部10に装着してある。光源カバー30を光透過性にすれば、LED51からの光は光源カバー30を通じて外部へ照射される。
【0027】
また、中空部に基板50及び放熱板40が収容された光源カバー30の端部の開口36に、合成樹脂製の密閉部60を装着して中空部を密閉するので、光源ユニット20を防水構造とすることができる。なお、照明装置本体部10の内部に基板50に電力を供給する電源ユニット13を収容し、電源ユニット13全体を防水構造としているので、照明装置本体部10を防水構造とする必要はない。また、光源カバー30の両端部に密閉部60を装着するだけなので、多くのパッキン、あるいは形状が大きなパッキン等を用いる必要がなく、より安価にすることができる。
【0028】
次に、光源ユニット20の詳細について説明する。
【0029】
図5は本実施の形態の光源カバー30の構成の一例を示す正面図である。
図5は光源カバー30の端部を見た状態を示す。
図5に示すように、光源カバー30は、開口36と連通し、断面形状が矩形状又は楕円形状の中空部32を有する。中空部32は、光源カバー30の内周壁301によって囲まれている。
【0030】
カバー本体33は、断面形状が中空部32の外形と同様の矩形状又は楕円形状をなす。カバー本体33の両側端には、前述のねじ17が螺合するねじ孔34、34が設けられている。カバー本体33の上側には、隙間37を設けるようにL字状のレール部35、35が長手方向に沿って設けられている。また、カバー本体33の下側は、外方向に向かって適長の長さだけ延設された延設部38、38を備える。各延設部38には孔31が設けられている。
【0031】
光源カバー30の隙間37(
図5参照)には、
図3に示すように、隙間37の幅と同寸法の幅を有するスライドボルト19を摺動させることができる。スライドボルト19は、ナット(フランジナット)18によって取付金具16に取り付けることができる。スライドボルト19を隙間37の長手方向に沿ってスライドさせることによって、取付金具16の位置を微調整することができ、ねじ孔の位置合わせが容易になり、光源ユニット20を照明装置本体部10に取り付け易くなる。
【0032】
図6は本実施の形態の密閉部60の構成の一例を示す平面図である。
図6に示すように、密閉部60は、弾性を有し、中空部32の開口36側に内挿される内挿部66と、内挿部66の一端側に設けられ、開口36より大きい形状であって光源カバー30の端部に当接する当接部61とを備える。内挿部66の外周の大きさ(例えば、縦横寸法)は、光源カバー30の中空部32の開口36側の内周の大きさ(例えば、縦横寸法)よりも若干大きくしてある。これにより、内挿部66が中空部32の開口36側に内挿された場合、内挿部66は外側から内側に向かって圧縮された状態となる。
【0033】
当接部61の両端側には、前述のねじ17を挿通させる挿通孔65、65を設けている。また、当接部61には、適長離隔して光源側板70の方に向かって突起する突起部62、62を設けている。
【0034】
当接部61が光源カバー30の端部に当接するまで、内挿部66を光源カバー30の開口36から中空部32の奥に向かって挿入する。内挿部66は弾性を有するので外側から内側に向かって圧縮され、内挿部66の外周面を光源カバー30の内周面に密着させることができ、開口36を介して水が侵入することを防止することができる。
【0035】
さらに具体的には、
図6に示すように、内挿部66は、光源カバー30の開口36側の内周壁301に密着する外周壁63と、外周壁63の周方向に沿って形成された突条部64とを備える。突条部64は弾性を有するので、外周壁63と交差する方向(例えば、直交する方法)に沿って伸縮(変形)することができる。
【0036】
光源カバー30の外側から水圧(外圧)が掛かって光源カバー30に対して外側から内側に向かう力が作用しても、内挿部66の突条部64が圧縮して圧縮力が反作用として働くので、光源カバー30が外圧によって変形することを、内挿部66が抑制することができ、光源カバー30の強度を増加させることができる。
【0037】
また、LED51が消灯状態のときに光源カバー30が内側に向かって縮んだとしても、内挿部66の突条部64が圧縮して圧縮力が反作用として働くので、内挿部66の内周壁63と光源カバー30の外周壁301との間の密着性が保たれ、水の浸入を防止することができる。また、LED51が点灯状態のときに光源カバー30が外側に向かって伸びたとしても、内挿部66の突条部64が変形して内挿部66の内周壁63と光源カバー30の外周壁301との間の密着性が保たれ、水の浸入を防止することができる。また、LED51が点灯状態の場合、密閉された中空部32の圧力が上昇するので、外部から水の浸入をさらに防止することができる。
【0038】
図7は本実施の形態の光源側板70の構成の一例を示す正面図である。
図7は光源側板70の密閉部60側から見た状態を示す。
図7に示すように、光源側板70は、側板75、及び側板75の周縁に沿って設けられた枠部71を有する。枠部71は、密閉部60の当接部61が側板75に当接して枠部71の内側に嵌合するように、当接部61の外形の形状に合わせた形状を有する。
【0039】
側板75の両端側には、ねじ17を挿通させる挿通孔74、74を設けている。また、側板75には、密閉部60の突起部62の位置に合わせて突起部62が嵌合する凹部73、73を適長離隔して設けている。凹部73を設けることにより、光源側板70と密閉部60との位置決めが容易になり、光源側板70を確実に固定することができる。
【0040】
また、光源側板70の下側には、光源カバー30の光透過側の外形形状に合わせた形状を有する化粧板72を設けている。これにより、光源カバー30の光透過側の形状と光源側板70の形状とが平面状となり、美観が良くなる。
【0041】
図8は本実施の形態の光源カバー30に基板50及び放熱板40を収容した状態の一例を示す正面図である。
図8では、便宜上、密閉部60及び光源側板70は除外している。
図8に示すように、放熱板40によって保持された基板50のLED(不図示)の実装面が下側(光源カバー30の光透過側)に向かうようにして基板50及び放熱板40を中空部32に収容している。
【0042】
LED51が実装された基板50を光源部として用いることにより、中空部32の基板50と直交する方向(
図8において、縦方向)の寸法を小さくすることができ、結果として、光源カバー30の厚みを一層薄くすることができる。また、放熱板40によって基板50を保持するとともに、基板50と放熱板40とを密着させるので、LED51の熱を放熱することができる。
【0043】
図9は本実施の形態の放熱板40の一例を示す正面図である。
図9に示すように、放熱板40は、長尺の底板41と、底板41の両縁部から立設された一対の側板43、43と、一対の側板43、43のそれぞれの対向面側に形成された溝部44、44とを備える。そして、
図8に示すように、放熱板40は、基板50の両方の縁部(両縁部)52、52を溝部44、44に嵌合させて基板50を保持する。
【0044】
底板41の側板43と反対側の外周面には、長手方向に沿って適長の切り欠き部42を設けている。
【0045】
基板50の縁部52、52を溝部44、44に沿って底板41の長手方向にスライドさせることにより、基板50を放熱板40に保持することができ、放熱板40及び基板50を光源カバー30の中空部32に容易に収容することができる。
【0046】
また、
図8及び
図9に示すように、放熱板40の側板43及び側板43の先端部45が、光源カバー30の内周壁301に当接するようにして放熱板40が内周壁301内に嵌合することができるので、中空部32内での放熱板40の位置を決めることができる。
【0047】
図10は本実施の形態の光源カバー30に固定ばね80及び押さえばね90を取り付けた状態の一例を示す正面図であり、
図11は押さえばね90の構成の一例を示す正面図であり、
図12は固定ばね80の構成の一例を示す側面図である。
【0048】
図11に示すように、押さえばね90は、規制板としての機能を有し、放熱板40の溝部44に嵌合する1対の嵌合板91、91と、1対の嵌合板91、91から延設され1対の嵌合板91、91を離れる方向に付勢する付勢板92とを有し、基板50の長手方向の移動を規制する。
【0049】
押さえばね90の材質は、弾性を有するステンレス鋼とすることができるが、弾性を有するものであれば、これに限定されない。
【0050】
図3に示すように、押さえばね90は、基板50を溝部44に沿ってスライドさせて放熱板40に取り付けた後に、基板50の端部に向かって押さえばね90を放熱板40に取り付ける。具体的には、
図10に示すように、嵌合板91を溝部44に嵌合させる。付勢板92は、1対の嵌合板91が離れる方向に付勢するので、嵌合板91が押されて溝部44に嵌合する。嵌合板91を溝部44に嵌合させることによって、嵌合板91は基板50の端部に当接し、基板50の溝部44に沿う方向(長手方向)の移動を規制することができ、基板50を放熱板40に固定することができる。
【0051】
図12に示すように、固定ばね80は、弾性部材としての機能を有し、細長の板材を中央部で屈曲させて第1板部81及び第2板部82を有する。第2板部82の幅は、前述の切り欠き部42の幅と同寸法を有する。固定ばね80の材質は、弾性を有するステンレス鋼とすることができるが、弾性を有するものであれば、これに限定されない。
【0052】
そして、
図10に示すように、第2板部82の端部821を切り欠き部42に嵌合するように放熱板40に当接させ、第1板部81の端部811を、光源カバー30の放熱板40と対向する内周壁301に当接する。この状態で、端部811、821同士の離隔距離が元の距離よりも短くなるように固定ばね80が抑えられるので、固定ばね80は、放熱板40を基板50の方に向かって押圧する。
【0053】
すなわち、固定ばね80は、放熱板40と対向する内周壁301の方から放熱板40に向かって放熱板40を押圧するので、放熱板40を中空部32の所定位置に保持することができる。
【0054】
本実施の形態の照明装置100は、例えば、本体11の天板の所要箇所に設けられた取付孔に所定のボルトを固定することにより、天井又は屋外の支柱などに取り付けることができる。電源ユニット13全体が防水構造であるとともに、光源部を収容する光源ユニット20が防水構造であるので、本実施の形態の照明装置100は、工場、プラント、倉庫などの屋内外エリアにおいて使用することができる。
【0055】
本実施の形態において、電源ユニット13と光源ユニット20とを繋ぐ配線は、例えば、防水コネクタなどを用いて接続すればよい。
【0056】
本実施の形態に係る照明装置は、箱体をなし、該箱体の一面側に長尺の開口部が設けられた照明装置本体部と、長尺の板体をなし、該板体の端部それぞれに形成された開口に連通する中空部を有する光源カバーと、該光源カバーの中空部に収容された光源部と、前記光源カバーの前記端部に装着され、前記中空部を密閉する密閉部とを備え、前記開口部を覆うように前記光源カバーを前記照明装置本体部に装着してあることを特徴とする。
【0057】
本実施の形態に係る光源ユニットは、長尺の板体をなし、該板体の端部それぞれに形成された開口に連通する中空部を有する光源カバーと、該光源カバーの中空部に収容された光源部と、前記光源カバーの前記端部に装着され、前記中空部を密閉する密閉部とを備えることを特徴とする。
【0058】
光源ユニットは、長尺の板体をなし、板体の端部それぞれに形成された開口に連通する中空部を有する光源カバーと、光源カバーの中空部に収容された光源部と、光源カバーの端部に装着され、中空部を密閉する密閉部とを備える。
【0059】
照明装置は、光源ユニットと、箱体をなし、箱体の一面側に長尺の開口部が設けられた照明装置本体部とを備える。そして、開口部を覆うように光源カバーを照明装置本体部に装着してある。光源カバーを光透過性にすれば、光源部からの光は光源カバーを通じて外部へ照射される。
【0060】
中空部に光源部が収容された光源カバーの端部の開口に密閉部を装着して中空部を密閉するので、光源ユニットを防水構造とすることができる。なお、照明装置本体部の内部に光源部に電力を供給する電源部を収容し、電源部全体を防水構造とすれば、照明装置本体部を防水構造とする必要はない。また、光源カバーの両端部に密閉部を装着するだけなので、多くのパッキン、あるいは形状が大きなパッキン等を用いる必要がなく、より安価にすることができる。
【0061】
本実施の形態に係る照明装置において、前記密閉部は、弾性を有し、前記中空部の前記開口側に内挿される内挿部と、該内挿部の一端側に設けられ、前記開口より大きい形状であって前記光源カバーの端部に当接する当接部とを備えることを特徴とする。
【0062】
密閉部は、弾性を有し、中空部の開口側に内挿される内挿部と、内挿部の一端側に設けられ、開口より大きい形状であって光源カバーの端部に当接する当接部とを備える。
【0063】
当接部が光源カバーの端部に当接するまで、内挿部を光源カバーの開口から中空部の奥に向かって挿入する。内挿部は弾性を有するので、内挿部の外周面を光源カバーの内周面に密着させることができ、開口を介して水が侵入することを防止することができる。
【0064】
本実施の形態に係る照明装置において、前記内挿部は、前記光源カバーの前記開口側の内周壁に密着する外周壁と、該外周壁の周方向に沿って形成された突条部とを備えることを特徴とする。
【0065】
内挿部は、光源カバーの開口側の内周壁に密着する外周壁と、外周壁の周方向に沿って形成された突条部とを備える。突条部は弾性を有するので、外周壁と交差する方向(例えば、直交する方法)に沿って伸縮(変形)することができる。
【0066】
光源カバーの外側から水圧が掛かって光源カバーに対して外側から内側に向かう力が作用しても、内挿部の突条部が圧縮して圧縮力が反作用として働くので、光源カバーの強度を増加させることができる。また、光源部が消灯状態のときに光源カバーが内側に向かって縮んだとしても、内挿部の突条部が圧縮して圧縮力が反作用として働くので、内挿部の内周壁と光源カバーの外周壁との間の密着性が保たれ、水の浸入を防止することができる。また、光源部が点灯状態のときに光源カバーが外側に向かって伸びたとしても、内挿部の突条部が変形して内挿部の内周壁と光源カバーの外周壁との間の密着性が保たれ、水の浸入を防止することができる。また、光源部が点灯状態の場合、密閉された中空部の圧力が上昇するので、外部から水の浸入をさらに防止することができる。
【0067】
本実施の形態に係る照明装置において、前記光源部は、LEDが実装された長尺の基板と、該基板を保持する放熱板とを備えることを特徴とする。
【0068】
光源部は、LEDが実装された長尺の基板と、基板を保持する放熱板とを備える。LEDが実装された基板を用いることにより、中空部の基板と直交する方向の寸法を小さくすることができ、結果として、光源カバーの厚みを一層薄くすることができる。また、放熱板によって基板を保持するので、LEDの熱を放熱することができる。
【0069】
本実施の形態に係る照明装置において、前記放熱板は、長尺の底板と、該底板の両縁部から立設された一対の側板と、該一対の側板それぞれの対向面側に形成された溝部とを備え、前記基板の両縁部を前記溝部に嵌合させて前記基板を保持することを特徴とする。
【0070】
放熱板は、長尺の底板と、底板の両縁部から立設された一対の側板と、一対の側板それぞれの対向面側に形成された溝部とを備える。そして、放熱板は、基板の両縁部を溝部に嵌合させて基板を保持する。
【0071】
基板の両縁部を溝部に沿って底板の長手方向にスライドさせることにより、基板を放熱板に保持することができ、放熱板及び基板を光源カバーの中空部に容易に収容することができる。
【0072】
本実施の形態に係る照明装置は、前記溝部に嵌合する1対の嵌合板と、該1対の嵌合板から延設され該1対の嵌合板を離れる方向に付勢する付勢板とを有し、前記基板の移動を規制する規制板を備えることを特徴とする。
【0073】
規制板は、溝部に嵌合する1対の嵌合板と、1対の嵌合板から延設され1対の嵌合板を離れる方向に付勢する付勢板とを有し、基板の移動を規制する。付勢板は、1対の嵌合板が離れる方向に付勢するので、嵌合板が押されて溝部に嵌合する。嵌合板を溝部に嵌合させることによって、嵌合板は基板の端部に当接し、基板の溝部に沿う方向の移動を規制することができ、基板を放熱板に固定することができる。
【0074】
本実施の形態に係る照明装置は、一端が前記放熱板に当接し、他端が前記光源カバーの前記放熱板と対向する内周壁に当接する弾性部材を備えることを特徴とする。
【0075】
弾性部材は、一端が放熱板に当接し、他端が光源カバーの放熱板と対向する内周壁に当接する。これにより、弾性部材は内周壁の方から放熱板に向かって放熱板を押圧するので、放熱板を中空部の所定位置に保持することができる。
【解決手段】箱体をなし、箱体の一面側に長尺の開口部が設けられた照明装置本体部と、長尺の板体をなし、板体の端部それぞれに形成された開口に連通する中空部を有する合成樹脂製の光源カバーと、光源カバーの中空部に収容された光源部と、光源カバーの端部に装着され、中空部を密閉する合成樹脂製の密閉部とを備え、開口部を覆うように光源カバーを照明装置本体部に装着してある。