【文献】
JAIN,V. et al,Structure of Prolyl-tRNA Synthetase-Halofuginone Complex Provides Basis for Development of Drugs against Malaria and Toxoplasmosis,Structure(Oxford, United Kingdom),2015年,Vol.23, No.5,p.819-829
【文献】
ZHOU,H. et al,ATP-directed capture of bioactive herbal-based medicine on human tRNA synthetase,Nature(London, United Kingdom),2013年,Vol.494, No.7435,p.121-124
【文献】
KELLER,T.L. et al,Halofuginone and other febrifugine derivatives inhibit prolyl-tRNA synthetase,Nature Chemical Biology,2012年,Vol.8, No.3,p.311-317
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
Raはそれぞれ独立に、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、またはカルボキシであることを特徴とする、請求項8に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を含む、癌、炎症性疾患、自己免疫疾患または線維化症の予防または治療用薬学的組成物。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、癌、炎症性疾患、自己免疫疾患または線維化症の予防または治療に有用に使用することができる、新規なヘテロ環化合物、その製造方法およびこれを含む薬学的組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は、下記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供する:
[化学式1]
前記化学式1において、
nは1、または2であり;
R
1は水素、またはヒドロキシであり;
R
1’は水素であり;
R
2はヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、C
1−4アルキルアミノ、ジ(C
1−4アルキル)アミノ、またはC
1−4アルコキシであり;R
3は水素、ハロゲン、C
1−4アルキル、またはC
1−4ハロアルキルであるか;またはR
2およびR
3が一緒にオキソ(=O)、ヒドロキシイミノ(=N−OH)、またはC
1−4アルコキシイミノ(=N−O−(C
1−4アルキル))を形成し;
Yは
であり、
Y1はN、CH、またはCR
4であり、
ここで、R
4はC
1−4アルキル、C
1−4ヒドロキシアルキル、C
1−4アルコキシで置換されたC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、または−(CH
2)
mNR
9R
10であり、前記mは1〜4の整数であり、R
9およびR
10はそれぞれ独立に、水素、またはC
1−4アルキルであり、
Y2はN、またはCHであり、
Aは6員環であって、ベンゼン、窒素原子を1個〜4個を含むヘテロアリール、またはシクロヘキセンであり、
kは0〜4の整数であり、
Raはそれぞれ独立に、C
1−4アルキル、C
1−4アルコキシ、C
1−4ハロアルキル、C
1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、またはカルボキシである。
【0010】
好ましくは、R
2はヒドロキシ、フルオロ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、またはメトキシであり;R
3は水素、フルオロ、メチル、またはトリフルオロメチルであるか;またはR
2およびR
3が一緒にオキソ(=O)、ヒドロキシイミノ(=N−OH)、またはメトキシイミノ(=N−OCH
3)を形成する。
また好ましくは、Aはベンゼン、ピリジン、ピリミジン、またはシクロヘキセンである。
【0011】
また好ましくは、R
4はメチル、エチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル、トリフルオロメチル、メトキシメチル、アミノメチル、または(ジメチルアミノ)メチルである。
また好ましくは、Yは
であり、
Y3はN、またはC−R
5であり;Y4はN、またはC−R
6であり;Y5はN、またはC−R
7であり;Y6はN、またはC−R
8であり、
R
5は水素、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、またはハロゲンであり;R
6は水素、C
1−4アルキル、C
1−4アルコキシ、C
1−4ハロアルキル、C
1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、またはカルボキシであり;R
7は水素、C
1−4アルキル、C
1−4アルコキシ、C
1−4ハロアルキル、C
1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、またはシアノであり;R
8は水素、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
1−4ハロアルコキシ、またはハロゲンである。より好ましくは、R
5は水素、メチル、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、またはブロモであり;R
6は水素、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、またはカルボキシであり;R
7は水素、メチル、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、またはブロモであり;R
8は水素、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、クロロ、またはブロモである。
【0012】
また好ましくは、Yは
であり;kは0〜2の整数である。より好ましくは、Raはそれぞれ独立に、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、またはカルボキシである。最も好ましくは、Raはそれぞれ独立に、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、またはカルボキシである。
【0013】
また好ましくは、前記化学式1において、
nは1、または2の整数であり;
R
1は水素、またはヒドロキシであり;
R
1’は水素であり;
R
2はヒドロキシ、ハロゲン、C
1−4アルキルアミノ、またはC
1−4アルコキシであり;R
3は水素、ハロゲン、C
1−4アルキル、またはC
1−4ハロアルキルであるか;またはR
2およびR
3が一緒にオキソ(=O)、ヒドロキシイミノ(=N−OH)、またはC
1−4アルコキシイミノ(=N−O−(C
1−4アルキル))を形成し;
Yは
であり、
Y1はCH、またはCR
4であり、
ここで、R
4はC
1−4アルキル、C
1−4ヒドロキシアルキル、C
1−4アルコキシで置換されたC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、アミノで置換されたC
1−4アルキル、またはジ(C
1−4アルキル)アミノで置換されたC
1−4アルキルであり、
Y2はNであり、
kは0〜2の整数であり、
Raはそれぞれ独立に、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
1−4ハロアルコキシ、またはハロゲンである。
【0014】
また好ましくは、前記化学式1において、
nは2であり;
R
1はヒドロキシであり;
R
1’は水素であり;
R
2はヒドロキシであり;R
3は水素であるか;またはR
2およびR
3が一緒にオキソ(=O)を形成し;
Yは
であり、
Y1はCHであり、
Y2はNであり、
kは0〜2の整数であり、
Raはそれぞれ独立に、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、ハロゲン、またはシアノである。
【0015】
前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩の代表的な例は次の通りである:
1)1−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
2)1−(5−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
3)1−(6−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
4)1−(5−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
5)1−(6−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
6)1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパン−2−オン、
7)1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパン−2−オン、
8)1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(7−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパン−2−オン、
9)1−(5,6−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
10)1−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
11)1−(4,5−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
12)1−(4,5−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
13)1−(5−フルオロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
14)1−(5−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
15)1−(5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
16)1−(4,5−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
17)1−(5−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
18)1−(5−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
19)1−(4−ブロモ−5−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
20)1−(5−ブロモ−4−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
21)1−(4−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
22)1−(5−ブロモ−4−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
23)1−(6−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
24)1−(6−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
25)1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
26)1−(6−ブロモ−5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
27)1−(5,6−ジブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
28)1−(6−クロロ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
29)1−(5−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
30)1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)プロパン−2−オン、
31)1−(6−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
32)1−(6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
33)1−(7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
34)1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)プロパン−2−オン、
35)1−(5−ブロモ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
36)1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)プロパン−2−オン、
37)1−(6−ブロモ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
38)3−(3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−2−オキソプロピル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル、
39)1−(6−クロロ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
40)1−(6−ブロモ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
41)1−(5,7−ジクロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
42)1−(6−ブロモ−7−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
43)3−(3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−2−オキソプロピル)−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸塩酸塩、
44)1−(6−クロロ−9H−プリン−9−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン塩酸塩、
45)1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパン−2−オン、
46)1−(5,6−ジクロロ−2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
47)1−(4,5−ジフルオロ−2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
48)1−(5,6−ジクロロ−2−エチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
49)1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)プロパン−2−オン、
50)1−(5,6−ジクロロ−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
51)1−(5,6−ジクロロ−2−((ジメチルアミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
52)1−(2−(アミノメチル)−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
53)1−(6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
54)1−(2−((R)−1−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
55)1−(2−((S)−1−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
56)1−(2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
57)1−(5−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
58)1−(6−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
59)1−(2−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
60)1−(2−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
61)1−(2−(ヒドロキシメチル)−7−(トリフルオロメトキシ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
62)1−(2−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
63)1−(5,6−ジクロロ−2−(メトキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
64)1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンオキシム、
65)1−(5,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンオキシム、
66)1−(6−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンオキシム、
67)1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンO−メチルオキシム、
68)1−(2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
69)(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
70)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
71)(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
72)(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
73)(2R,3S)−2−(3−(4−ブロモ−5−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
74)(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
75)(2R,3S)−2−(3−(4,5−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
76)(2R,3S)−2−(3−(5−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
77)(2R,3S)−2−(3−(6−クロロ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
78)(2R,3S)−2−(3−(6−ブロモ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
79)(2R,3S)−2−(3−(6−ブロモ−7−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
80)(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−3−オール、
81)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−フルオロプロピル)ピペリジン−3−オール、
82)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2,2−ジフルオロプロピル)ピペリジン−3−オール、
83)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−メトキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
84)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−3−オール、
85)(2R,3S)−2−(2−((5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)メチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
86)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−(メチルアミノ)プロピル)ピペリジン−3−オール、
87)1−(5,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
88)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
89)(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オール、
90)(S)−1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−(ピロリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
91)1−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
92)1−(6−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
93)1−(7−クロロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
94)1−(6−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
95)1−(3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−2−オキソプロピル)−4−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル、
96)1−(5−クロロ−1H−インダゾ−ル−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
97)1−(4−ブロモ−5−メチル−1H−インダゾ−ル−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
98)1−(5−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、
99)1−(5−クロロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン、および
100)1−(6−クロロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン。
【0016】
本発明の化合物は、塩、特に薬学的に許容可能な塩の形態で存在することができる。塩としては、薬学的に許容可能な遊離酸(free acid)によって形成された酸付加塩のように、当業界で通常使用される塩を制限なく使用することができる。本発明の用語「薬学的に許容可能な塩」とは、患者に比較的非毒性であり無害な有効作用を有する濃度であって、この塩に起因した副作用が化学式1で表される化合物の良い効能を低下させない前記化合物の任意の全ての有機または無機付加塩を意味する。
【0017】
酸付加塩は、通常の方法、例えば、化合物を過剰の酸水溶液に溶解させ、この塩を水混和性有機溶媒、例えば、メタノール、エタノール、アセトン、またはアセトニトリルを用いて沈殿させて製造する。同モル量の化合物および水中の酸またはアルコール(例、グリコールモノメチルエーテル)を加熱し、次に、前記混合物を蒸発させて乾燥させたり、または析出した塩を吸引ろ過させることができる。
【0018】
この時、遊離酸としては、有機酸と無機酸を使用することができ、無機酸としては、塩酸、リン酸、硫酸、硝酸、酒石酸などを使用することができ、有機酸としては、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸(maleic acid)、コハク酸、シュウ酸、安息香酸、酒石酸、フマル酸(fumaric acid)、マンデル酸、プロピオン酸(propionic acid)、クエン酸(citric acid)、乳酸(lactic acid)、グリコール酸(glycollic acid)、グルコン酸(gluconic acid)、ガラクツロン酸、グルタミン酸、グルタル酸(glutaric acid)、グルクロン酸(glucuronic acid)、アスパラギン酸、アスコルビン酸、カルボン酸、バニリン酸、ヨウ化水素酸(hydroiodic acid)などを使用することができ、これらに制限されない。
【0019】
本発明の化合物の薬学的に許容可能な塩は、異なって指示されない限り、前記化学式1の化合物に存在し得る酸性または塩基性基の塩を含む。
【0020】
本発明のヘテロ環化合物の塩としては、薬学的に許容可能な塩であって、ヘテロ環化合物と同等のPRS酵素抑制活性を示すヘテロ環化合物の塩であれば制限なく全て使用可能である。
【0021】
また、本発明に係る前記化学式1で表される化合物は、その薬学的に許容可能な塩だけでなく、これから製造できる可能な水和物などの溶媒和物および可能な全ての立体異性体を制限なく含む。前記化学式1で表される化合物の溶媒和物および立体異性体は、当業界で公知の方法を用いて、化学式1で表される化合物から製造することができる。
【0022】
さらに、本発明に係る前記化学式1で表される化合物は、結晶形態または非結晶形態に製造されてもよいし、結晶形態に製造される場合、任意に水和または溶媒和される。本発明では、前記化学式1で表される化合物の化学量論的水和物だけでなく、多様な量の水を含有する化合物が含まれる。本発明に係る前記化学式1で表される化合物の溶媒和物は、化学量論的溶媒和物および非化学量論的溶媒和物の全てを含む。
【0023】
また、本発明は、前記化学式1で表される化合物の製造方法を提供する。一例として、下記反応式1のような化学式1で表される化合物の製造方法を提供する。
[反応式1]
【0024】
前記反応式1において、n、R
1、R
1’、R
2、R
3、Y1、Y2、A、Raおよびkは先に定義した通りであり、P
1およびP
2はそれぞれ独立に、保護基を意味する。ただし、R
1が水素の場合、O−P
2の代わりに水素が置換される。
【0025】
好ましくは、P
1はカルボベンジルオキシ(Cbz)、パラ−メトキシベンジルカルボニル(Moz)、タート−ブチルオキシカルボニル(Boc)、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、アセチル(Ac)、ベンゾイル(Bz)、ベンジル(Bn)、およびパラ−メトキシベンジル(PMB)から構成される群より選択されるいずれか1つの保護基である。好ましくは、P
2はアセチル、ベンゾイル、ベンジル、ベータ−メトキシエトキシメチルエーテル(MEM)、メトキシメチルエーテル(MOM)、パラ−メトキシベンジルエーテル(PMB)、メチルチオメチルエーテル、ピバロイル(Piv)、テトラヒドロピラニル(THP)、トリチル(トリフェニルメチル、Tr)、タート−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリイソプロピルシリル(TIPS)エーテル、およびエトキシエチルエーテル(EE)から構成される群より選択されるいずれか1つの保護基である。
【0026】
前記段階1−1は、前記化学式1−1で表される化合物と前記化学式1−2で表される化合物とを反応させて、前記化学式1−3で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、塩基条件下で行うことが好ましい。前記塩基として、通常の無機塩基を使用することができ、その非制限的な例として、炭酸カリウム、炭酸セシウムが挙げられる。また、前記反応は、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、またはテトラヒドロフランなどの極性溶媒中において、0〜100℃で、10分〜12時間行うことが好ましい。
【0027】
また、前記化学式1−1で表される化合物は、商業的に購入して使用したり、公知の方法(例えば、McLaughlinおよびEvans,J.Org.Chem.,2010,75:518−521)により製造することができるが、これに制限されない。
【0028】
前記段階1−2は、前記化学式1−3で表される化合物を脱保護化反応させて、本発明に係る化学式1で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、酸性条件下で行うことが好ましい。前記酸の非制限的な例として、塩酸、臭素酸、フッ酸、またはトリフルオロ酢酸などを使用することができる。好ましくは、反応溶媒は、極性有機溶媒を使用したり、使用しなくてもよい。好ましくは、極性有機溶媒を使用する場合、前記溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、またはテトラヒドロフランなどを使用することができ、常温〜100℃で、10分〜6時間反応を行うことができる。
【0029】
前記反応式1は、本発明の目的を逸脱しない範囲で、必要に応じて変形可能であり、例えば、R
2、R
3および/またはRaの置換基に応じて保護基が必要な場合、最終段階の前までその置換基を予め保護基で保護することができる。
【0030】
他の例として、本発明は、下記反応式2のような化学式1で表される化合物のうち、下記化学式2−10、2−11、2−14、または2−15で表される化合物の製造方法を提供する。
[反応式2]
【0031】
前記反応式2において、n、R
1’、R
4、A、Raおよびkは先に定義した通りであり、P
1およびP
2は前記反応式1で定義した通りであり、Xはハロゲンである。好ましくは、Xはブロモである。
【0032】
前記段階2−1は、前記化学式2−1で表される化合物を、塩基条件下で反応させて、前記化学式2−2で表される化合物を製造する段階である。前記塩基としては、通常の無機塩基を使用することができ、その非制限的な例として、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、またはボラン−テトラヒドロフランを使用することができる。また、前記反応は、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、トルエン、ジエチルエーテル、ジクロロメタンなどの極性溶媒中において、−78℃〜20℃で、10分〜12時間行うことができる。
【0033】
前記段階2−2は、前記化学式2−2で表される化合物を、塩基条件下で反応させて、前記化学式2−3で表される化合物を製造する段階である。前記塩基としては、通常の無機塩基を使用することができ、その非制限的な例として、水酸化カリウム、水素化リチウム、フッ化カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムエトキシド、炭酸カリウム、ポタシウムタート−ブトキシドを使用することができる。また、前記反応は、メタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルなどの極性溶媒中において、0℃〜20℃で、10分〜24時間行うことができる。
【0034】
前記段階2−3は、前記化学式2−3で表される化合物を、アジド化ナトリウムおよび/またはトリメチルシリルアジドの存在下、酸条件下で反応させて、前記化学式2−4で表される化合物を製造する段階である。前記酸としては、通常の無機酸、有機酸を使用することができ、その非制限的な例として、塩化アンモニウム、テトラブチル塩化アンモニウム、パラトルエンスルホン酸、酢酸、塩酸、硫酸を使用することができる。また、前記反応は、メタノール、エタノール、タートブタノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、水などの極性溶媒中において、20℃〜100℃で、10分〜48時間行うことができる。
【0035】
前記段階2−4は、前記化学式2−4で表される化合物を、塩基条件下で反応させて、前記化学式2−5で表される化合物を製造する段階である。前記塩基としては、通常の無機塩基を使用することができ、その非制限的な例として、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、パラジウム、ニッケル、トリフェニルホスフィンを使用することができる。また、前記反応は、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、トルエン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、水などの極性溶媒中において、20℃〜80℃で、10分〜18時間行うことができる。
【0036】
前記段階2−5は、前記化学式2−5で表される化合物と前記化学式2−6で表される化合物とを、塩基条件下で反応させて、前記化学式2−7で表される化合物を製造する段階である。前記塩基としては、通常の無機塩基、有機塩基を使用することができ、有機塩基の非制限的な例として、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンを使用することができ、無機塩基の非制限的な例として、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウムを使用することができる。また、前記反応は、メタノール、エタノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、トルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルホルムスルホキシド、クロロホルム、ジオキサン、アセトニトリルジエチルエーテル、ジクロロメタンなどの極性溶媒中において、20℃〜150℃で、10分〜24時間行うことができる。
【0037】
前記段階2−6は、前記化学式2−7で表される化合物を、水素と金属の存在下で反応させて、前記化学式2−8で表される化合物を製造する段階である。前記金属の非制限的な例として、パラジウム、ニッケル、酸化白金を使用することができる。また、前記反応は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、エチルアセテート、ジクロロメタン、水などの極性溶媒中において、5℃〜50℃で、10分〜12時間行うことができる。
【0038】
前記段階2−7は、前記化学式2−8で表される化合物を、i)トリメチルオルトホルメートまたはトリエチルオルトホルメート、およびパラトルエンスルホン酸またはピリジニウムパラトルエンスルホネートの存在下、またはii)ギ酸の存在下で反応させて、前記化学式2−9で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、トルエン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、アセトン、クロロホルム、エチルアセテート、ジクロロメタン、アセトニトリルなどの極性溶媒中において、20℃〜120℃で、10分〜12時間行うことができる。
【0039】
前記段階2−8は、前記化学式2−9で表される化合物を、酸条件下で反応させて、前記化学式2−10で表される化合物を製造する段階である。前記酸の非制限的な例として、塩酸、臭素酸、フッ酸、またはトリフルオロ酢酸などを使用することができる。好ましくは、反応溶媒は、極性有機溶媒を使用したり、使用しなくてもよい。好ましくは、極性有機溶媒を使用する場合、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、またはテトラヒドロフランなどを使用することができ、常温〜100℃で、10分〜6時間反応を行うことができる。
【0040】
前記段階2−9は、i)前記化学式2−9で表される化合物を酸化剤と反応させる段階、およびii)の生成物を前記段階2−8と同様の方法で反応させて、前記化学式2−11で表される化合物を製造する段階である。前記酸化剤の非制限的な例として、デスマーチンペルヨージナン、ハイドロジェンペルオキシド、または塩化オキサリルを使用することができる。また、前記反応は、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、ジメチルホルムスルホキシド、トルエン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリルジエチルエーテル、エチルアセテートなどの極性溶媒中において、−78℃〜30℃で、10分〜12時間行うことができる。
【0041】
前記段階2−10は、前記化学式2−8で表される化合物とR
4が置換されたカルボン酸(R
4−COOH)とを、ビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルヒドロクロライド、1−エチル−(3−(3−ジメチルアミノ)プロピル)−カルボジイミドヒドロクロライド、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス−(ピロリジノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ベンゾトリアゾール−オール、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートのアミド結合試薬と、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、または水酸化ナトリウムの塩基条件下で反応させて、前記化学式2−12で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、メタノール、エタノール、プロパノール、テトラヒドロフラン、トルエン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、アセトニトリル、アセトンなどの極性溶媒中において、−20℃〜80℃で、5分〜18時間行うことができる。
【0042】
前記段階2−11は、前記化学式2−12で表される化合物を使用する点を除いて、前記段階2−7と同一である。
【0043】
前記段階2−12および段階2−13は、前記化学式2−13で表される化合物を使用する点を除いて、それぞれ前記段階2−8および段階2−9と同一である。
【0044】
前記反応式2は、本発明の目的を逸脱しない範囲で、必要に応じて変形可能であり、例えば、R
4および/またはRaの置換基に応じて保護基が必要な場合、最終段階の前までその置換基を予め保護基で保護することができる。
【0045】
また、本発明は、前記化学式1で表される化合物の製造に使用可能な中間体であって、下記化学式2−9で表される化合物、または下記化学式2−13で表される化合物を提供する:
[化学式2−9]
[化学式2−13]
前記化学式2−9および2−13において、
P
1およびP
2は前記反応式1で定義した保護基であり、
n、R
1’、R
4、A、kおよびRaは前記化学式1で定義した通りである。
【0046】
前記化学式2−9で表される化合物は、前記反応式2の段階2−5〜2−7で製造することができる。また、前記化学式2−13で表される化合物は、前記反応式2の段階2−5、2−6、2−10、および2−11で製造することができる。
【0047】
また、本発明は、前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む癌、炎症性疾患、自己免疫疾患または線維化症の予防または治療用薬学的組成物を提供する。
【0048】
本発明の用語「予防」は、本発明の組成物の投与で癌、炎症性疾患、自己免疫疾患または線維化症の発生、拡散および再発を抑制させたり遅延させる全ての行為を意味し、「治療」は、本発明の組成物の投与で前記疾患の症状が好転したり良く変更される全ての行為を意味する。
【0049】
本発明の組成物は、PRS酵素活性を阻害することによって、癌、炎症性疾患、自己免疫疾患または線維化症の予防または治療に有用に使用できる。
【0050】
本発明の組成物は、それぞれの使用目的に合わせて、通常の方法により、酸剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、懸濁剤、エマルジョン、シロップ、エアロゾルなどの経口剤形、滅菌注射溶液の注射剤など多様な形態に剤形化して使用することができ、経口投与したり、静脈内、腹腔内、皮下、直腸、局所投与などを含む多様な経路を通して投与される。このような組成物に含まれる好適な担体、賦形剤、または希釈剤の例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、デンプン、アカシアガム、アルギネート、ゼラチン、カルシウムホスフェート、カルシウムシリケート、セルロース、メチルセルロース、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、水、メチルヒドロキシベンゾエート、プロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、マグネシウムステアレート、および鉱物油などが挙げられる。また、本発明の組成物は、充填剤、抗凝集剤、潤滑剤、湿潤剤、香料、乳化剤、防腐剤などを追加的に含むことができる。
【0051】
経口投与のための固形製剤には、錠剤、丸剤、酸剤、顆粒剤、カプセル剤などが含まれ、このような固形製剤は、前記組成物に少なくとも1つ以上の賦形剤、例えば、デンプン、炭酸カルシウム、スクロース、ラクトース、ゼラチンなどを混合して剤形化する。また、単純な賦形剤のほか、マグネシウムステアレート、タルクのような潤滑剤が使用できる。
【0052】
経口用液状製剤としては、懸濁剤、内用液剤、乳剤、シロップ剤などが例示され、よく使用される単純希釈剤の水、液体パラフィンのほか、様々な賦形剤、例えば、湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などが含まれる。
【0053】
非経口投与のための製剤には、滅菌された水溶液剤、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤、座薬が含まれる。非水性溶剤、懸濁剤としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物性油、エチルオレートのような注射可能なエステルなどが使用できる。座薬の基剤としては、ウィテップゾール、マクロゴール、トゥイーン61、カカオ脂、ラウリン脂、グリセロゼラチンなどが使用できる。一方、注射剤には、溶解剤、等張化剤、懸濁化剤、乳化剤、安定化剤、防腐剤などといった従来の添加剤が含まれる。
【0054】
前記剤形は、通常の混合、顆粒化またはコーティング方法によって製造されるとよいし、活性成分を約0.1〜75重量%、好ましくは約1〜50重量%の範囲で含有することができる。約50〜70kgの哺乳動物に対する単位剤形は、約10〜200mgの活性成分を含有する。
【0055】
本発明の組成物は、薬学的に有効な量で投与する。本発明の用語「薬学的に有効な量」は、医学的治療に適用可能な合理的な恩恵/危険比率で疾患を治療するのに十分で副作用を起こさない程度の量を意味し、有効用量の水準は、患者の健康状態、疾患の種類、重症度、薬物の活性、薬物に対する敏感度、投与方法、投与時間、投与経路および排出比率、治療期間、配合または同時使用される薬物を含む要素およびその他の医学分野によく知られた要素に応じて決定される。本発明の組成物は、個別治療剤として投与したり、他の治療剤と併用して投与され、従来の治療剤と順次にまたは同時に投与され、単一または多重投与されてもよい。前記要素を全て考慮して副作用なく最小限の量で最大効果が得られる量を投与することが重要であり、これは当業者によって容易に決定可能である。
【0056】
本発明の化合物の好ましい投与量は、患者の状態および体重、疾病の程度、薬物の形態、投与経路および期間に応じて異なるが、当業者によって適切に選択可能である。しかし、好ましい効果のために、本発明の化合物を、1日0.0001〜100mg/kg(体重)、好ましくは0.001〜100mg/kg(体重)で投与するのが良い。投与は、1日1回または分割して、経口または非経口的経路を通して投与される。
【0057】
さらに、本発明は、前記薬学的組成物を、これを必要とする個体に投与する段階を含む、癌、炎症性疾患、自己免疫疾患または線維化症を予防または治療する方法を提供する。
【0058】
本発明の用語「個体」とは、前記癌が発病したり発病し得る、ヒトを含む猿、牛、馬、羊、豚、鶏、七面鳥、ウズラ、猫、犬、マウス、ネズミ、ウサギまたはギニアピッグを含む全ての動物を意味し、本発明の薬学的組成物を個体に投与することによって、前記疾患を効果的に予防または治療することができる。本発明の薬学的組成物は、既存の治療剤と並行して投与される。
【0059】
本発明の用語「投与」とは、任意の適切な方法で患者に所定の物質を提供することを意味し、本発明の組成物の投与経路は、目的の組織に到達できる限り、いかなる一般的な経路を通して投与されてもよい。腹腔内投与、静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与、皮内投与、経口投与、局所投与、鼻内投与、肺内投与、直腸内投与されるが、これに制限されない。また、本発明の薬学的組成物は、活性物質が標的細胞に移動できる任意の装置によって投与されてもよい。好ましい投与方式および製剤は、静脈注射剤、皮下注射剤、皮内注射剤、筋肉注射剤、点滴注射剤などである。注射剤は、生理食塩液、リンゲル液などの水性溶剤、植物油、高級脂肪酸エステル(例、オレイン酸エチルなど)、アルコール類(例、エタノール、ベンジルアルコール、プロピレングリコール、グリセリンなど)などの非水性溶剤などを用いて製造することができ、変質防止のための安定化剤(例、アスコルビン酸、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、BHA、トコフェロール、EDTAなど)、乳化剤、pH調節のための緩衝剤、微生物発育を阻止するための保存剤(例、硝酸フェニル水銀、チメロサール、塩化ベンザルコニウム、フェノール、クレゾール、ベンジルアルコールなど)などの薬学的担体を含むことができる。
【発明の効果】
【0060】
本発明の新規なヘテロ環化合物は、選択的にPRS酵素活性を抑制することができるので、PRS活性異常によって引き起こされる疾患である、癌、炎症性疾患、自己免疫疾患または線維化症の予防または治療に有用に使用できる。
【発明を実施するための形態】
【0062】
以下、本発明の理解のために好ましい実施例を提示する。しかし、下記の実施例は本発明をより容易に理解するために提供させるものに過ぎず、下記の実施例によって本発明の内容が限定されるものではない。
【0063】
実施例1:1−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
【0064】
(段階1−1)ベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾール(50mg、0.42mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶かした後、炭酸カリウム(120mg、0.85mmol)を入れて、常温で10分間撹拌した。その後、ベンジル(2R,3S)−2−(3−ブロモ−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(210mg、0.42mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、表題化合物(180mg、収率80%)を得た。
【0065】
(段階1−2)1−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記段階1−1から得られたベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、0.34mmol)を6N塩酸溶液(4mL)に溶かした後、1時間還流撹拌した。反応が終了すると、反応液を0℃に冷却させ、炭酸カリウムで中和(pH7)した。クロロホルムと少量のアセトン混合溶液で抽出し、有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した。ジエチルエーテルで再結晶して、表題化合物(66mg、収率70%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.18(s,1H),7.64(d,1H),7.45(d,1H),7.18(m,2H),5.32(s,2H),4.83(m,1H),3.00(m,1H),2.94(dd,1H),2.83(d,1H),2.69(m,1H),2.42(m,2H),1.89(m,1H),1.49(m,1H),1.35(m,1H),1.25(m,1H)。
【0066】
実施例2:1−(5−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
【0067】
(段階2−1)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1と同様の方法で得られた化合物を、超臨界流体クロマトグラフィーを通して分離して、表題化合物(38mg、収率41%)を得た(分離条件:二酸化炭素/エタノール/ジエタノールアミン=70/30/0.1(v/v/v)、流速:2.5mL/min、温度:35℃、化合物のピーク停滞時間=8.5min)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.14(s,1H),7.75(s,1H),7.48(dd,1H),7.29(m,6H),5.34(t,1H),5.18−5.00(m,2H),4.61(t,1H),3.95(m,1H),3.79(dd,1H),3.12(dd,1H),2.96−2.85(m,2H),1.78(m,2H),1.52(d,1H),1.37(m,1H),0.82(d,9H),0.02(m,6H)。
【0068】
(段階2−2)1−(5−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
ベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、前記段階2−1から得られた(ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率85%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.08(s,1H),7.66(dd,2H),7.20(dd,1H),5.33(dd,2H),4.82(d,1H),3.01(m,1H),2.95(dd,1H),2.83(d,1H),2.66(m,1H),2.41(m,2H),2.13(s,1H),1.90(dd,1H),1.59(d,1H),1.35(m,1H),1.25(m,1H)。
【0069】
実施例3:1−(6−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
【0070】
(段階3−1)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(6−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記実施例2の段階2−1で得られた化合物を、超臨界流体クロマトグラフィーを通して実施例2の段階2−1と同一の分離条件で分離して(化合物のピーク停滞時間=8.09min)、表題化合物(35mg、収率38%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.07(s,1H),7.66−7.59(m,2H),7.30−7.19(m,6H),5.29(m,1H),5.16−4.97(m,2H),4.60(t,1H),3.90(m,1H),3.76(dd,1H),3.10(m,1H),2.88(m,2H),1.75(m,2H),1.49(d,1H),1.34(m,1H),0.78(d,9H),−0.02(m,6H)。
【0071】
(段階3−2)1−(6−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
ベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(6−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(17mg、収率81%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.11(s,1H),7.70(d,1H),7.50(d,1H),7.25(dd,1H),5.34(dd,2H),4.82(d,1H),3.01(m,1H),2.93(dd,1H),2.81(d,1H),2.66(m,1H),2.38(m,2H),2.08(s,1H),1.90(d,1H),1.58(d,1H),1.34(m,1H),1.24(m,1H)。
【0072】
実施例4:1−(5−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
【0073】
(段階4−1)ベンジル(2R,3S)−2−(3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2R,3S)−2−(3−ブロモ−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(5.0g、10.3mmol)をメタノールとテトラヒドロフランの1:1混合溶媒(20mL)に溶かした後、0℃に冷却した。その後、水素化ホウ素ナトリウム(390mg、10.3mmol)を入れて、0℃で30分間撹拌した後に、常温に温度を上げて12時間を追加的に撹拌した。反応が完了すると、精製過程なく次の反応を行った。
【0074】
(段階4−2)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(オキシラン−2−イルメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階4−1から得られたベンジル(2R,3S)−2−(3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート反応液に、水少量に溶かした水酸化カリウム(200mg、3.6mmol)を入れて、常温で1時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=4:1)で精製して、表題化合物(3.4g、2段階の収率81%)を得た。
【0075】
(段階4−3)ベンジル(2R,3S)−2−(−3−アジド−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階4−2から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(オキシラン−2−イルメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.4g、8.4mmol)をメタノールと水の8:1混合溶媒(90mL)に溶かした後、ソジウムアジド(2.7g、41mmol)とアンモニウムクロライド(1.3g、25mmol)を入れて、70℃で6時間還流撹拌した。反応が完了すると、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(3.8g、収率98%)を得た。
【0076】
(段階4−4)ベンジル(2R,3S)−2−(−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階4−3から得られたベンジル(2R,3S)−2−((S)−3−アジド−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.5g、3.3mmol)をテトラヒドロフランと水の8:2混合溶媒(50mL)に溶かした後、トリフェニルホスフィン(1.8g、6.7mmol)を入れて、常温で6時間撹拌した。反応が完了すると、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=9:1)で精製して、表題化合物(1.2g、収率81%)を得た。
【0077】
(段階4−5)ベンジル(2R,3S)−2−(−3−((4−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階4−4から得られたベンジル(2R,3S)−2−(−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(120mg、0.27mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶かした後、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(59mg、0.27mmol)とジイソプロピルエチルアミン(94mg、0.54mmol)を入れて、80℃で6時間還流撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=2:1)で精製して、表題化合物(120mg、収率71%)を得た。
【0078】
(段階4−6)ベンジル(2R,3S)−2−(−3−((2−アミノ−4−ブロモフェニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階4−5から得られたベンジル(2R,3S)−2−(−3−((4−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(120mg、0.19mmol)をメタノール(6mL)に溶かした後、ラネーニッケルを適当量加えて水素風船を連結した後に、常温で1時間撹拌した。反応が完了すると、反応液をセライトでろ過し、減圧濃縮した後、精製過程なく次の反応を行った。
【0079】
(段階4−7)ベンジル(2R,3S)−2−(−3−(5−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階4−6から得られたベンジル(2R,3S)−2−(−3−((2−アミノ−4−ブロモフェニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(120mg、0.20mmol)をトルエン(1mL)に溶かした後、パラ−トルエンスルホン酸(7mg、0.04mmol)とトリエチルオルトホルメート(100uL、0.42mmol)を入れて、40℃で12時間撹拌した。反応が完了すると、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=1:2)で精製して、表題化合物(64mg、2段階の収率55%)を得た。
【0080】
(段階4−8)ベンジル(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階4−7から得られたベンジル(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(64mg、0.11mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶かした後、1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンジオドキソール−3(1H)−オン(54mg、0.13mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=15:1)で精製して、表題化合物(49mg、収率77%)を得た。
【0081】
(段階4−9)1−(5−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記段階4−8から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2−オキソ−3−(4−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロピル)ピペリジン−1−カルボキシレート(49mg、0.08mmol)を6N塩酸溶液(2mL)に溶かした後、1時間還流撹拌した。反応が完了すると、反応液を0℃に冷却させ、炭酸カリウムで中和(pH7)した。クロロホルムと少量のアセトン混合溶液で抽出し、有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した。ジエチルエーテルで再結晶して、表題化合物(20mg、収率70%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.09(s,1H),7.84(d,1H),7.36(dd,1H),5.33(dd,2H),4.82(d,1H),2.98(m,1H),2.92(dd,1H),2.82(d,1H),2.67(m,1H),2.39(m,1H),1.90(m,1H),1.59(d,1H),1.35(m,1H),1.22(m,1H)。
【0082】
実施例5:1−(6−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記実施例4の段階4−5において、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンの代わりに、4−ブロモ−2−フルオロ−1−ニトロベンゼンを使用することを除いては、前記実施例4の段階4−1から段階4−9まで同様の方法で反応を行って、表題化合物(8mg、収率61%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.05(s,1H),7.79(d,1H),7.58(s,1H),7.29(dd,1H),5.33(m,2H),4.84(d,1H),3.02(m,1H),2.93(dd,1H),2.84(m,1H),2.67(m,2H),2.39(m,1H),2.11(s,1H),1.92(m,1H),1.59(m,1H),1.39(m,1H),1.28(m,1H)。
【0083】
実施例6:1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパン−2−オンの製造
前記実施例4の段階4−5において、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンの代わりに、1−フルオロ−2−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用することを除いては、前記実施例4の段階4−1から段階4−9まで同様の方法で反応を行って、表題化合物(9mg、収率47%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.26(s,1H),8.03(s,1H),7.79(d,1H),7.56(d,1H),5.42(m,2H),4.85(d,1H),3.03(m,1H),2.94(dd,1H),2.82(m,1H),2.67(m,1H),2.44(m,1H),2.37(m,1H),1.91(m,1H),1.59(m,1H),1.37(m,1H),1.23(m,1H)。
【0084】
実施例7:1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパン−2−オンの製造
前記実施例4の段階4−5において、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンの代わりに、2−フルオロ−1−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用することを除いては、前記実施例4の段階4−1から段階4−9まで同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率58%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.28(s,1H),8.26(s,1H),7.85(d,1H),7.51(d,1H),5.44(m,2H),4.82(d,1H),3.03(m,1H),2.96(dd,1H),2.83(d,1H),2.68(m,1H),2.45(m,1H),2.39(m,1H),1.92(m,1H),1.60(m,1H),1.38(m,1H),1.24(m,1H)。
【0085】
実施例8:1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(7−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパン−2−オンの製造
前記実施例4の段階4−5において、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンの代わりに、2−フルオロ−1−ニトロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用することを除いては、前記実施例4の段階4−1から段階4−9まで同様の方法で反応を行って、表題化合物(14mg、収率70%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.28(s,1H),8.26(s,1H),7.85(d,1H),7.51(d,1H),5.44(m,2H),4.82(d,1H),3.03(m,1H),2.96(dd,1H),2.83(d,1H),2.68(m,1H),2.45(m,1H),2.39(m,1H),1.92(m,1H),1.60(m,1H),1.38(m,1H),1.24(m,1H)。
【0086】
実施例9:1−(5,6−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5,6−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(25mg、収率63%)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3−d):δ7.70(s,1H),7.53(s,1H),6.97(s,1H),3.15−3.20(m,1H),2.96(dd,1H),2.91(m,1H),2.79(m,1H),2.53(m,1H),2.39(m,1H),2.31(d,6H),2.01(m,2H),1.69(m,2H),1.46(m,2H)。
【0087】
実施例10:1−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(11mg、収率64%)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3−d):δ7.70(s,1H),7.57(s,1H),7.07(s,1H),3.15−3.20(m,1H),2.96(dd,1H),2.91(m,1H),2.79(m,1H),2.53(m,1H),2.39(m,1H),2.31(d,6H),2.01(m,2H),1.69(m,2H),1.46(m,2H)。
【0088】
実施例11:1−(4,5−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、4,5−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(30mg、収率60%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.16(s,1H),7.22−7.5(m,2H),5.77(m,2H),4.82(d,1H),3.00(m,1H),2.98(m,1H),2.81(m,1H),2.66(m,1H),2.35−2.42(m,2H),1.91(m,1H),1.58(m,1H),1.35(m,1H),1.26(m,1H)。
【0089】
実施例12:1−(4,5−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、4,5−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(32mg、収率70%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.20(s,1H),7.51(d,1H),7.44(d,1H),5.39(dd,2H),5.02(s,1H),3.11(m,1H),2.98(dd,1H),2.90(d,1H),2.81(m,1H),1.91(m,1H),1.64(d,1H),1.43(m,1H),1.29(m,1H)。
【0090】
実施例13:1−(5−フルオロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−フルオロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率55%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.05(s,1H),7.25(m,1H),7.02(t,1H),5.28(dd,2H),4.79(d,1H),2.99(m,1H),2.89(m,1H),2.79(d,1H),2.64(m,1H),2.50(s,3H),2.41(m,1H),2.05(m,1H),1.88(d,1H),1.55(d,1H),1.33(m,1H),1.25(m,1H)。
【0091】
実施例14:1−(5−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(17mg、収率60%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.06(s,1H),7.30(d,1H),7.22(d,1H),5.30(s,2H),4.79(m,1H),2.99(m,1H),2.88(m,1H),2.78(d,1H),2.64(m,1H),2.49(s,3H),2.36(m,2H),1.88(m,1H),1.58(m,1H),1.34(m,1H),1.23(m,1H)。
【0092】
実施例15:1−(5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(29mg、収率91%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.06(s,1H),7.38(d,1H),7.27(d,1H),5.32(m,2H),5.81(d,1H),3.00(m,1H),2.91(dd,1H),2.81(d,1H),2.66(m,1H),2.59(s,3H),2.41(m,2H),1.90(m,1H),1.58(m,1H),1.34(m,1H).1.25(m,1H)。
【0093】
実施例16:1−(4,5−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、4,5−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(33mg、収率72%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.93(s,1H),7.13(d,1H),7.00(d,1H),5.24(dd,2H),4.79(d,1H),3.00(m,1H),2.90(dd,1H),2.81(d,1H),2.64(m,1H),2.46(s,3H),2.39(m,2H),2.32(s,3H),1.90(m,1H),1.58(d,1H),1.33(m,1H),1.21(m,1H)。
【0094】
実施例17:1−(5−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(20mg、収率67%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.27(s,1H),7.81(m,1H),7.32(m,1H),5.41(d,2H),4.83(d,1H),2.94(m,1H),2.91(m,1H),2.80(d,1H),2.67(m,1H),2.42(m,1H),2.36(m,1H),1.90(d,1H),1.57(d,1H),1.35(m,1H),1.23(m,1H)。
【0095】
実施例18:1−(5−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(20mg、収率67%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.26(s,1H),7.72(d,1H),7.65(d,1H),5.42(d,2H),4.85(s,1H),3.02(m,1H),2.93(d,1H),2.83(d,1H),2.68(m,1H),2.42(m,2H),1.91(m,1H),1.58(m,1H),1.36(m,1H),1.24(m,1H)。
【0096】
実施例19:1−(4−ブロモ−5−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−メチル−4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(18mg、収率63%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.07(s,1H),7.36(d,1H),7.18(d,1H),5.32(d,2H),4.81(m,1H),2.99(m,1H),2.90(d,1H),2.80(d,1H),2.66(m,1H),2.42(s,3H),2.34(m,2H),1.89(d,1H),1.57(d,1H),1.33(m,1H),1.25(m,1H)。
【0097】
実施例20:1−(5−ブロモ−4−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−ブロモ−4−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率61%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.14(s,1H),7.45(m,1H),7.32(d,1H),5.37(m,2H),4.82(m,1H),2.99(m,1H),2.90(d,1H),2.80(m,1H),2.65(m,1H),2.37(m,2H),1.89(m,1H),1.59(m,1H),1.34(m,1H),1.22(m,1H)。
【0098】
実施例21:1−(4−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、4−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(22mg、収率75%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.14(d,1H),7.81(dd,1H),7.60(dd,1H),5.33−5.29(m,2H),4.81(t,1H),3.30−2.99(m,1H),2.93−2.88(m,1H),2.80(s,1H),2.66−2.62(m,1H),2.43−2.34(m,1H),1.88(d,1H),1.56(d,1H),1.26−1.21(m,1H)。
【0099】
実施例22:1−(5−ブロモ−4−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−ブロモ−4−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(22mg、収率75%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.17(s,1H),7.56(d,1H),7.45(d,1H),5.37(dd,2H),4.87(d,1H),3.03(m,1H),2.94(dd,1H),2.84(d,1H),2.70(m,1H),2.42(m,2H),1.91(m,1H),1.60(d,1H),1.34(m,1H),1.25(m,1H)。
【0100】
実施例23:1−(6−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(10mg、収率40%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.14(s,1H),7.83(d,1H),7.62(d,1H),5.30(m,2H),4.84(s,1H),3.02(m,1H),2.94(m,1H),2.82(m,1H),2.68(m,1H),2.43(m,1H),2.39(m,1H),1.91(m,1H),1.59(m,1H),1.36(m,1H),1.26(m,1H)。
【0101】
実施例24:1−(6−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(10mg、収率36%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.16(s,1H),7.87(d,1H),7.70(d,1H),5.30(m,2H),4.84(s,1H),3.02(m,1H),2.94(m,1H),2.82(m,1H),2.68(m,1H),2.43(m,1H),2.39(m,1H),1.91(m,1H),1.59(m,1H),1.36(m,1H),1.26(m,1H)。
【0102】
実施例25:1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(20mg、収率70%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.16(s,1H),7.93(d,2H),5.34(dd,2H),4.82(d,1H),3.00(m,1H),2.94(dd,1H),2.83(d,1H),2.66(m,1H),2.39(m,2H),1.91(d,1H),1.58(d,1H),1.33(m,1H),1.22(m,1H)。
【0103】
実施例26:1−(6−ブロモ−5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−ブロモ−5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(14mg、収率65%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.13(s,1H),7.83(d,1H),7.64(d,1H),5.30(m,2H),4.82(s,1H),3.00(m,1H),2.91(dd,1H),2.81(d,1H),2.65(m,1H),2.41(m,1H),2.35(m,1H),2.08(s,1H),1.89(d,1H),1.59(m,1H),1.39−1.21(m,2H)。
【0104】
実施例27:1−(5,6−ジブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5,6−ジブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(22mg、収率75%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.13(s,1H),8.06(d,2H),5.34(dd,2H),4.82(d,1H),3.00(m,1H),2.94(dd,1H),2.84(d,1H),2.66(m,1H),2.39(m,2H),1.91(d,1H),1.60(d,1H),1.33(m,1H),1.22(m,1H)。
【0105】
実施例28:1−(6−クロロ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記実施例4の段階4−5において、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンの代わりに、1−クロロ−3−フルオロ−2−メチル−4−ニトロベンゼンを使用することを除いては、前記実施例4の段階4−1から段階4−9まで同様の方法で反応を行って、表題化合物(40mg、収率70%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.00(s,1H),7.49(d,1H),7.23(d,1H),5.52(dd,2H),4.78(d,1H),2.97(m,2H),2.80(d,1H),2.65(m,1H),2.44(m,1H),2.34(t,1H),1.89(m,1H),1.58(d,1H),1.33(m,1H),1.22(m,1H)。
【0106】
実施例29:1−(5−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、
5−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(20mg、収率68%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.31(s,1H),8.08(d,1H),7.48(d,1H),5.32(dd,2H),4.80(d,1H),3.00(m,2H),2.81(d,1H),2.67(m,1H),2.37(m,1H),1.90(d,1H),1.58(d,1H),1.34(m,1H),1.23(m,1H)。」
【0107】
実施例30:1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用し、前記実施例1の段階1−1と同様の方法で反応を行い、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=1:4)で分離して中間体を得た(38mg、収率30%)。以降、前記実施例1の段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(12mg、収率56%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.53(s,1H),8.16(d,1H),7.76(d,1H),5.44(d,2H),4.82(s,1H),2.94(m,1H),2.91(m,1H),2.79(d,1H),2.66(m,1H),2.45(m,1H),2.36(m,1H),1.89(d,1H),1.56(d,1H),1.34(m,1H),1.23(m,1H)。
【0108】
実施例31:1−(6−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(22mg、収率75%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.48(d,1H),8.33(s,1h),8.29(s,1H),5.37(dd,2H),4.86(d,1H),3.03(m,1H),2.96(dd,1H),2.84(d,1H),2.70(m,1H),2.43(m,1H),1.90(m,1H),1.60(d,1H),1.36(m,1H),1.26(m,1H)。
【0109】
実施例32:1−(6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(20mg、収率72%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.76(s,1H),8.24(s,1H),7.72(s,1H),5.39(dd,2H),5.10(brs 1H),3.18(m,1H),3.01(m,1H),2.92(m,2H),2.55(m,2H),1.90(m,1H),1.67(d,1H),1.43(m,1H),1.32(m,1H)。
【0110】
実施例33:1−(7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率51%)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3−d
6):δ8.88(s,1H),8.64(s,1H),8.03(s,1H),5.24(m,1H),5.11(m,1H),4.41(d,1H),3.27(m,1H),2.99−3.08(m,2H),2.59(m,1H),2.09(m,1H),1.75(m,1H)。
【0111】
実施例34:1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(17mg、収率65%)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3−d
6):δ8.35(d,1H),8.09(dd,1H),8.06(s,1H),5.19(s,2H),3.28(m,1H),3.09(dd,1H),2.97(m,1H),2.88(m,1H),2.60(m,2H),2.08(m,1H),1.73(m,1H),1.51(m,1H),1.34(m,1H)。
【0112】
実施例35:1−(5−ブロモ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−ブロモ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(19mg、収率65%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.33(s,1H),7.91(d,1H),7.47(d,1H),5.39(dd,2H),4.85(d,1H),3.01(m,1H),2.92(dd,1H),2.66(m,1H),2.37(m,2H),1.90(m,1H),1.58(d,1H),1.36(m,1H),1.24(m,1H)。
【0113】
実施例36:1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用し、前記実施例1の段階1−1と同様の方法で反応を行い、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=1:4)で分離して中間体を得た(59mg、収率47%)。以降、前記実施例1の段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(21mg、収率63%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.55(s,1H),8.36(d,1H),7.78(d,1H),5.39(d,2H),4.77(d,1H),3.00(m,2H),2.79(d,1H),2.66(m,1H),2.36(m,1H),2.02(s,1H),1.89(d,1H),1.56(d,1H),1.35(m,1H),1.22(m,1H)。
【0114】
実施例37:1−(6−ブロモ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(21mg、収率71%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.43(d,1H),8.40(d,1H),8.35(s,1H),5.32(dd,2H),4.77(d,1H),2.97(m,2H),2.80(d,1H),2.65(m,1H),2.45(m,1H),2.36(t,1H),1.90(m,1H),1.58(d,1H),1.33(m,1H),1.26(m,1H)。
【0115】
実施例38:3−(3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−2−オキソプロピル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリルの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−カルボニトリルを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(11mg、収率48%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.72(d,2H),8.52(s,1H),5.38−5.5.30(m,2H),4.82(d,1H),3.33(s,1H),2.96(d,1H),2.84(d,2H),2.81(s,2H),2.06(s,1H),1.90(d,1H),1.58(d,1H),1.38−1.26(m,1H)。
【0116】
実施例39:1−(6−クロロ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−クロロ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(25mg、収率77%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.31(m,2H),5.29(d,2H),4.75(d,1H),2.96(m,2H),2.78(d,1H),2.62(s,3H),2.42(m,1H),2.32(m,1H),1.99(m,1H),1.88(d,1H),1.57(d,1H),1.37(m,1H),1.28(m,1H)。
【0117】
実施例40:1−(6−ブロモ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−ブロモ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(27mg、収率75%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.28(m,2H),5.27(d,2H),4.75(d,1H),2.94(m,2H),2.77(d,1H),2.43(m,1H),2.33(m,1H),1.98(m,1H),1.88(m,1H),1.53(m,1H),1.31(m,1H),1.25(m,1H)。
【0118】
実施例41:1−(5,7−ジクロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5,7−ジクロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(20mg、収率70%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.42(s,1H),7.64(s,1H),5.34(dd,2H),4.77(d,1H),2.99(m,2H),2.81(d,1H),2.65(m,1H),2.46(m,1H),2.36(m,1H),1.90(m,1H),1.58(d,1H),1.33(m,1H),1.23(m,1H)。
【0119】
実施例42:1−(6−ブロモ−7−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−ブロモ−7−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(22mg、収率70%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.57(s,1H),8.42(s,1H),5.34(d,2H),4.75(d,1H),2.96(m,2H),2.77(d,1H),2.63(m,1H),2.43(m,1H),2.35(m,1H),1.88(d,1H),1.55(d,1H),1.33(m,1H),1.24(m,1H)。
【0120】
実施例43:3−(3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−2−オキソプロピル)−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸塩酸塩の製造
【0121】
(段階43−1)メチル3−(3−((2R,3S)−1−((ベンジルオキシ)カルボニル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−2−イル)−2−オキソプロピル)−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボキシレートの製造
メチル3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボキシレート(44mg、0.25mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶かした後、炭酸カリウム(69mg、0.50mmol)を入れて、常温で10分間撹拌した。その後、ベンジル(2R,3S)−2−(3−ブロモ−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(120mg、0.25mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、表題化合物(110mg、収率79%)を得た。
【0122】
(段階43−2)3−(3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−2−オキソプロピル)−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸塩酸塩の製造
前記段階43−1から得られたメチル3−(3−((2R,3S)−1−((ベンジルオキシ)カルボニル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−2−イル)−2−オキソプロピル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボキシレート(88mg、0.15mmol)を6N塩酸溶液(2mL)に溶かした後、1時間還流撹拌した。反応が終了すると、反応液を常温に冷却させ、溶媒を除去した。アセトンで再結晶し、ジエチルエーテルで洗浄して、表題化合物(48mg、収率53%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.76−8.67(d,2H),7.93(s,1H),5.71(d,2H),3.28(s,1H),3.27−3.14(m,2H),2.99−2.94(m,1H),2.81(d,1H),2.71(s,1H),2.19(s,1H),1.93−1.89(s,1H),1.76−1.68(m,2H),1.46−1.40(m,1H)。
【0123】
実施例44:1−(6−クロロ−9H−プリン−9−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン塩酸塩の製造
メチル3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボキシレートの代わりに、6−クロロ−9H−プリンを使用することを除いては、前記実施例43の段階43−1および段階43−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(19mg、収率36%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.60(d,1H),8.26(s,1H),5.06(s,2H),3.53(s,1H),3.29−3.16(m,3H),2.99−2.92(m,1H),2.85−2.73(m,1H),2.06(s,1H),1.90(d,1H),1.88(d,1H),1.75(d,1H),1.63(d,1H)。
【0124】
実施例45:1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(17mg、収率67%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.33(s,1H),5.15(d,2H),4.75(d,1H),2.97(m,2H),2.75(d,1H),2.70(m,2H),2.66(m,2H),2.40(m,1H),2.37(m,1H),1.99(m,1H),1.91(m,2H),1.87(m,1H),1.85(m,2H),1.55(m,1H),1.33(m,1H),1.21(m,1H)。
【0125】
実施例46:1−(5,6−ジクロロ−2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5,6−ジクロロ−2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(82mg、収率87%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.82(s,1H),7.77(s,1H),5.30(dd,2H),4.84(d,1H),3.00(m,1H),2.93(dd,1H),2.82(d,1H),2.67(m,1H),2.43(m,1H),2.38(s,3H),1.90(m,1H),1.58(d,1H),1.34(m,1H),1.23(m,1H)。
【0126】
実施例47:1−(4,5−ジフルオロ−2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、4,5−ジフルオロ−2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(10mg、収率40%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.15−7.36(m,2H),5.33(m,2H),4.84(d,1H),3.02(m,1H),2.97(dd,1H),2.82(m,1H),2.69(m,1H),2.43(m,5H),1.9(m,1H),1.59(m,1H),1.35(m,1H),1.24(m,1H)。
【0127】
実施例48:1−(5,6−ジクロロ−2−エチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5,6−ジクロロ−2−エチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(28mg、収率83%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.82(d,2H),5.30(dd,2H),4.82(d,1H),3.00(m,1H),2.94(dd,1H),2.70(q,2H),2.66(m,1H),2.41(dd,1H),2.37(m,1H),1.89(d,1H),1.60(d,1H),1.34(m,1H),1.23(m,4H)。
【0128】
実施例49:1−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−3−(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(12mg、収率66%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.20(d,1H),7.93(d,1H),7.21(m,1H),5.30(m,2H),4.78(m,1H),2.98(m,1H),2.80(m,1H),2.66(m,1H),2.39(m,2H),2.01(m,1H),1.90(m,1H),1.58(d,1H),1.34(m,1H),1.22(m,1H)。
【0129】
実施例50:1−(5,6−ジクロロ−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5,6−ジクロロ−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(28mg、収率80%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.20(d,2H),5.55(dd,2H),4.82(d,1H),3.00(m,2H),2.84(d,1H),2.65(m,1H),2.37(dd,1H),1.91(d,1H),1.60(d,1H),1.37(m,1H),1.25(m,1H)。
【0130】
実施例51:1−(5,6−ジクロロ−2−((ジメチルアミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
【0131】
(段階51−1)N−(2−アミノ−4,5−ジクロロフェニル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミドの製造
ジメチルグリシン(58mg、0.57mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶かした後、4,5−ジクロロベンゼン−1,2−ジアミン(100mg、0.57mmol)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(320mg、0.85mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(200μL、1.1mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮して、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、表題化合物(130mg、収率87%)を得た。
【0132】
(段階51−2)1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチルメタンアミンの製造
前記段階51−1から得られたN−(2−アミノ−4,5−ジクロロフェニル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド(130mg、0.50mmol)を酢酸(10mL)に溶かした後、65℃で1時間加熱撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=1:1)で精製して、表題化合物(115mg、収率95%)を得た。
【0133】
(段階51−3)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−2−((ジメチルアミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階51−2から得られた1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(115mg、0.47mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶かした後、炭酸カリウム(130mg、0.94mmol)を入れて、常温で10分間撹拌した。その後、ベンジル(2R,3S)−2−(3−ブロモ−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(140mg、0.56mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(130mg、収率84%)を得た。
【0134】
(段階51−4)1−(5,6−ジクロロ−2−((ジメチルアミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記段階51−3から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−2−((ジメチルアミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレート(130mg、0.20mmol)を6N塩酸溶液(5mL)に溶かした後、1時間還流撹拌した。反応が終了すると、反応液を0℃に冷却させ、炭酸カリウムで中和(pH7)した。クロロホルムと少量のアセトン混合溶液で抽出し、有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した。ジエチルエーテルで再結晶して、表題化合物(61mg、収率76%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.87(d,2H),5.34(dd,2H),4.79(d,1H),3.59(s,2H),2.97(m,1H),2.94(dd,1H),2.84(d,1H),2.66(m,1H),2.38(m,3H),2.10(s,6H),1.90(m,1H),1.59(d,1H),1.38(m,1H),1.25(m,1H)。
【0135】
実施例52:1−(2−(アミノメチル)−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
【0136】
(段階52−1)タート−ブチル(2−((2−アミノ−4,5−ジクロロフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)カルバメートの製造
(タート−ブトキシカルボニル)グリシン(300mg、1.7mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした後、4,5−ジクロロベンゼン−1,2−ジアミン(300mg、1.7mmol)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(970mg、2.6mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(600μL、3.4mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=1:1)で精製して、表題化合物(480mg、収率85%)を得た。
【0137】
(段階52−2)
1−(2−(アミノメチル)−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
N−(2−アミノ−4,5−ジクロロフェニル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミドの代わりに、前記段階52−1から得られたタート−ブチル(2−((2−アミノ−4,5−ジクロロフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)カルバメートを使用することを除いては、前記実施例51の段階51−2から段階51−4まで同様の方法で反応を行って、表題化合物(120mg、収率80%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.87(d,2H),4.96(s,1H),4.85(m,2H),3.09(m,1H),3.01(d,1H),2.82(d,1H),2.71(s,1H),2.41(m,1H),2.26(dd,1H),1.95(dd,1H),1.61(d,1H),1.39(m,1H),1.26(m,2H)。
【0138】
実施例53:1−(6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、2−(2−((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率75%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.52(m,1H),7.31(m,1H),6.98(m,1H),5.32(m,2H),4.81(m,2H),3.77(s,2H),3.01(m,1H),2.95(dd,1H),2.85(m,3H),2.67(m,1H),2.42(m,2H),1.91(d,1H),1.59(d,1H),1.36(m,1H),1.25(m,1H)。
【0139】
実施例54:1−(2−((R)−1−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、(R)−2−(1−((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率77%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.59(d,1H),7.40(d,1H),7.20(m,2H),5.40(dd,2H),4.87(m,1H),4.81(d,1H),2.97(m,2H),2.83(d,1H),2.70(m,1H),2.42(m,2H),1.90(m,1H),1.60(m,1H),1.52(d,3H),1.37(m,1H),1.23(m,1H)。
【0140】
実施例55:1−(2−((S)−1−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、(S)−2−(1−((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率77%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.59(d,1H),7.40(d,1H),7.20(m,2H),5.40(dd,2H),4.87(m,1H),4.81(d,1H),2.97(m,2H),2.83(d,1H),2.70(m,1H),2.42(m,2H),1.90(m,1H),1.60(m,1H),1.52(d,3H),1.37(m,1H),1.23(m,1H)。
【0141】
実施例56:1−(2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
【0142】
(段階56−1)2−((タート−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールの製造
(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール(150mg、1.0mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした後、トリエチルアミン(420μL、3.0mmol)を入れて、常温で10分間撹拌した。その後、タート−ブチルクロロジメチルシラン(270mg、1.8mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(240mg、収率90%)を得た。
【0143】
(段階56−2)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(2−((タート−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階56−1から得られた2−((タート−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(38mg、0.14mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶かした後、炭酸カリウム(40mg、0.29mmol)を入れて、常温で10分間撹拌した。その後、ベンジル(2R,3S)−2−(3−ブロモ−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(70mg、0.14mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、表題化合物(86mg、収率90%)を得た。
【0144】
(段階56−3)1−(2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記段階56−2から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(2−((タート−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレート(86mg、0.13mmol)を6N塩酸溶液(3mL)に溶かした後、1時間還流撹拌した。反応が終了すると、0℃に冷却させ、炭酸カリウムで中和(pH7)した。クロロホルムと少量のアセトン混合溶液で抽出し、有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した。ジエチルエーテルで再結晶して、表題化合物(32mg、収率82%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.57(m,1H),7.42(m,1H),7.18(m,2H),5.34(dd,2H),4.82(d,1H),4.58(s,2H),2.99(m,1H),2.95(dd,1H),2.68(m,1H),2.39(m,2H),1.90(d,1H),1.58(d,1H),1.34(m,1H),1.22(m,1H)。
【0145】
実施例57:1−(5−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
【0146】
(段階57−1)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(オキシラン−2−イルメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2R,3S)−2−(3−ブロモ−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(7g、14mmol)をメタノールとテトラヒドロフランを1:1で混合した溶液(30mL)に溶かした後、ソジウムボロハイドライド(550mg、14mmol)を入れて、0℃で30分間撹拌した。その後、常温で12時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、エタノール(150ml)に溶かした後、水酸化カリウム(810mg、14mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(4.7g、収率80%)を得た。
【0147】
(段階57−2)ベンジル(2R,3S)−2−(3−アジド−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階57−1から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(オキシラン−2−イルメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.0g、7.4mmol)をメタノールと水の8:1混合溶液に入れて溶かした後、ソジウムアジド(2.4g、37mmol)と塩化アンモニウム(1.2g、22mmol)を入れて、50℃で12時間加熱撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(3.3g、収率99%)を得た。
【0148】
(段階57−3)ベンジル(2R,3S)−2−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階57−2から得られたベンジル(2R,3S)−2−(3−アジド−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.8g、5.8mmol)をテトラヒドロフラン(130mL)に溶かした後、トリフェニルホスフィン(3.0g、12mmol)と水(0.13mL)を入れて、常温で6時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1+1%トリエチルアミン)で精製して、表題化合物(2.0g、収率80%)を得た。
【0149】
(段階57−4)ベンジル(2R,3S)−2−(3−((4−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階57−3から得られたベンジル(2R,3S)−2−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(980mg、2.2mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.77mL、4.4mmol)と4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(490mg、2.2mmol)を入れて、50℃で6時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(580mg、収率42%)を得た。
【0150】
(段階57−5)ベンジル(2R,3S)−2−(3−((4−ブロモ−2−(2−((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)アセトアミド)フェニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階57−4から得られたベンジル(2R,3S)−2−(3−((4−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(550mg、0.88mmol)をメタノール(6mL)に溶かした後、ラネーニッケル(1mL)を入れて水素ガスで充填後、常温で撹拌した。反応が完了するとろ過し、有機層を乾燥した後、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かし、2−((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)酢酸(280mg、0.88mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.38mL、2.2mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(360mg、収率46%)を得た。
【0151】
(段階57−6)ベンジル(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−2−(((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階57−5から得られたベンジル(2R,3S)−2−(3−((4−ブロモ−2−(2−((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)アセトアミド)フェニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(160mg、0.18mmol)を酢酸(6mL)に入れて溶かした後、65℃で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(140mg、収率92%)を得た。
【0152】
(段階57−7)ベンジル(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−2−(((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階57−6から得られたベンジル(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−2−(((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(140mg、0.17mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶かした後、1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンジオドキソール−3(1H)−オン(110mg、0.25mmol)を0℃で入れて、同じ温度で1時間撹拌し、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(120mg、収率88%)を得た。
【0153】
(段階57−8)1−(5−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記段階57−7から得られたベンジル(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−2−(((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(40mg、0.05mmol)を6N塩酸溶液(4mL)に溶かした後、1時間還流撹拌した。反応が終了すると、反応液を0℃に冷却させ、炭酸カリウムで中和(pH7)した。クロロホルムと少量のアセトン混合溶液で抽出し、有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した。ジエチルエーテルで再結晶して、表題化合物(13mg、収率74%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.77(d,1H),7.43(d,1H),7.34(d,1H),5.36(dd,2H),4.81(d,1H),4.59(s,2H),3.00(m,1H),2.95(dd,1H),2.81(d,1H),2.66(m,1H),2.38(m,2H),1.90(m,1H),1.59(d,1H),1.34(m,1H),1.24(m,1H)。
【0154】
実施例58:1−(6−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記実施例57の段階57−4において、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンの代わりに、4−ブロモ−2−フルオロ−1−ニトロベンゼンを使用することを除いては、前記実施例57の段階57−1から段階57−8まで同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率77%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.77(s,1H),7.53(d,1H),7.30(d,1H),5.36(dd,2H),4.82(d,1H),4.58(s,2H),3.00(m,1H),2.96(dd,1H),2.83(d,1H),2.68(m,1H),2.40(m,2H),1.91(d,1H),1.60(d,1H),1.35(m,1H),1.25(m,1H)。
【0155】
実施例59:1−(2−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記実施例57の段階57−4において、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンの代わりに、2−フルオロ−1−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用することを除いては、前記実施例57の段階57−1から段階57−8まで同様の方法で反応を行って、表題化合物(16mg、収率58%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.99(s,1H),7.79(m,1H),7.51(m,1H),5.49(m,2H),4.83(m,1H),4.65(s,2H),4.33(m,1H),4.15(m,1H),3.00(m,1H),2.83(m,1H),2.68(m,1H),2.37(m,1H),1.92(m,1H),1.60(m,1H),1.16−1.38(m,2H)。
【0156】
実施例60:1−(2−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記実施例57の段階54−7において、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンの代わりに、1−フルオロ−2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを使用することを除いては、前記実施例57の段階57−1から段階57−8まで同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率61%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.59(m,2H),7.22(m,1H),5.39(m,2H),4.83(d,1H),4.61(s,2H),3.01(m,1H),2.96(dd,1H),2.81(d,1H),2.67(d,1H),2.43(m,1H),2.35(m,1H),2.10(s,1H),1.92(d,1H),1.59(d,1H),1.34(m,1H),1.24(m,1H)。
【0157】
実施例61:1−(2−(ヒドロキシメチル)−7−(トリフルオロメトキシ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
前記実施例57の段階57−4において、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンの代わりに、2−フルオロ−1−ニトロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを使用することを除いては、前記実施例57の段階57−1から段階57−8まで同様の方法で反応を行って、表題化合物(8mg、収率46%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.63(d,1H),7.24(m,2H),5.40(m,2H),4.75(m,1H),4.63(m,2H),4.25(s,1H),3.99(d,1H),2.81(m,1H),2.65(m,1H),2.41(m,1H),2.34(m,1H),1.90(m,1H),1.63(m,1H),1.32(m,1H),1.22(m,1H)。
【0158】
実施例62:1−(2−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、2−(((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−4,5−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(36mg、収率72%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.11(d,1H),6.98(d,1H),5.27(dd,2H),4.78(d,1H),4.58(s,2H),2.98(m,1H),2.93(dd,1H),2.81(d,1H),2.66(m,1H),2.44(s,3H),2.40(m,2H),2.30(s,3H),1.90(m,1H),1.58(d,1H),1.33(m,1H),1.22(m,1H)。
【0159】
実施例63:1−(5,6−ジクロロ−2−(メトキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5,6−ジクロロ−2−(メトキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(28mg、収率78%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.91(s,2H),5.34(dd,2H),4.82(d,1H),4.57(s,2H),3.22(s,3H),3.00(M,1H),2.95(dd,1H),2.84(d,1H),2.65(m,1H),2.38(m,2H),1.91(m,1H),1.59(d,1H),1.35(m,1H),1.23(m,1H)。
【0160】
実施例64:1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンオキシムの製造
前記実施例25から得られた1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン(50mg、0.15mmol)をエタノール(1.5mL)に溶かした後、ヒドロキシルアミン(20μL、0.73mmol)、ソジウムアセテート(72mg、0.88mmol)をゆっくり加えて、1時間還流撹拌した。反応が完了すると、減圧して溶媒を蒸発させ、エチルアセテートで抽出した。前記抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、結晶化して、表題化合物(15mg、収率29%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ11.37(s,1H),8.40(s,1H),7.98(s,1H),5.10(m,2H),4.51(d,1H),2.89−2.96(m,1H),2.74−2.87(m,1H),2.65−2.70(m,1H),2.19−2.28(m,2H),1.83−1.98(m,1H),1.81(m,1H),1.51(m,1H),1.07−1.25(m,1H)。
【0161】
実施例65:1−(5,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンオキシムの製造
1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの代わりに、1−(5,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンを使用することを除いては、前記実施例64と同様の方法で反応を行って、表題化合物(35mg、収率71%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.80−7.95(m,2H),5.19(m,2H),4.73(m,1H),4.67(s,1H),2.99(m,1H),2.87(d,2H),2.75(m,2H),2.61(m,1H),2.30(m,2H),1.74(d,2H),1.60(m,1H)。
【0162】
実施例66:1−(6−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンオキシムの製造
1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの代わりに、1−(6−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンを使用することを除いては、前記実施例64と同様の方法で反応を行って、表題化合物(20mg、収率38%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.36−8.51(m,3H),5.12(d,2H),2.94(m,1H),2.82(d,1H),2.74(m,2H),2.27(m,3H),1.88(m,1H),1.62(m,1H),1.48 9m,1H),1.18−1.39(m 2H)。
【0163】
実施例67:1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンO−メチルオキシムの製造
ヒドロキシルアミンの代わりに、メチルヒドロキシアミンを使用することを除いては、前記実施例64と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率28%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.38(d,1H),7.84−7.98(m,2H),5.14(m,2H),4.64(d,1H),4.04(m,1H),3.86(d,3H),2.94(m,1H),2.81(m,1H),2.65(m.1H),2.30(m,1H),2.14(m,1H),1.76(m,1H),1.55(m,1H)。
【0164】
実施例68:1−(2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、2−(((タート−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(20mg、収率71%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.27(d,1H),8.03(d,1H),7.26(dd,1H),5.37(dd,2H),4.81(d,1H),3.03(d,1H),2.82(d,1H),2.70(m,1H),2.41(m,2H),1.91(d,1H),1.59(d,1H),1.36(m,1H),1.23(m,1H)。
【0165】
実施例69:(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
【0166】
(段階69−1)ベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.34mmol)をメタノール(1mL)に溶かした後、0℃に冷却した。ソジウムボロハイドライド(39mg、1.0mmol)をゆっくり加えて、常温に上げた後、1時間撹拌した。反応が完了すると、水で反応を終結させ、エチルアセテートで抽出した後、硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート)で精製して、表題化合物(180mg、収率90%)を得た。
【0167】
(段階69−2)(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、前記段階69−1から得られたベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(24mg、収率78%)を得た。
1H−NMR(500MHz,MeOH−d
4):δ8.23(s,1H),7.68(m,2H),7.34−7.28(m,2H),4.39−4.31(m,2H),3.47−3.45(m,1H),3.23−3.21(m,1H),3.12−3.07(m,1H),2.91(m,1H),2.34−2.31(m,1H),2.06−2.05(m,1H),2.03−1.95(m,1H),1.68−1.51(m,4H)。
【0168】
実施例70:(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(22mg、収率75%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.16(s,1H),7.78(d,1H),7.46(dd,1H),7.30−7.27(m,2H),4.21(s,2H),3.06−3.05(m,1H),2.94−2.92(m,1H),2.36−2.35(m,1H),2.27−2.24(m,2H),2.20−2.17(m,1H),1.74−1.71(m,1H),1.40−1.35(m,2H),1.26−1.23(m,1H),1.22(s,3H)。
【0169】
実施例71:(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(28mg、収率75%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.26(s,1H),7.61(d,1H),7.56(d,1H),4.61(d,1H),4.30(d,1H),4.13(m,1H),4.02(s,1H),2.90(m,1H),2.76(d,1H),2.33(m,1H),2.03(d,1H),1.86(d,1H),1.54(d,1H),1.33(m,1H),1.20(m,1H),1.05(m,1H)。
【0170】
実施例72:(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(21mg、収率74%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.33(s,1H),7.85(d,1H),7.62(d,1H),5.99(s,1H),4.59(s,1H),4.32(m,1H),4.15(m,1H),4.12(m,1H),2.88(m,1H),2.71(d,1H),2.29(m,1H),2.07(m,1H),1.99(d,1H),1.82(m,1H),1.50(m,1H),1.29(m,1H),1.21(m,1H),1.15(m,1H)。
【0171】
実施例73:(2R,3S)−2−(3−(4−ブロモ−5−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(4−ブロモ−5−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(18mg、収率65%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.16(s,1H),7.51(d,1H),7.20(d,1H),4.60(m,1H),4.23(m,1H),4.10(m,1H),4.05(m,1H),2.91(m,1H),2.75(m,1H),2.45(s,3H),2.35(m,2H),2.08(d,1H),1.86(d,1H),1.55(m,1H),1.34(m,1H),1.23(m,1H),1.05(m,1H)。
【0172】
実施例74:(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5−ブロモ−4−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(17mg、収率63%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.22(s,1H),7.45(m,2H),7.43(m,3H),4.62(m,1H),4.28(m,1H),4.15(m,1H),4.05(m,1H),2.91(m,1H),2.73(m,1H),2.30(m,2H),2.07(m,1H),1.97(m,1H),1.89(m,1H),1.54(m,1H),1.33(m,1H),1.25(m,1H),1.05(m,1H)。
【0173】
実施例75:(2R,3S)−2−(3−(4,5−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(4,5−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および段階69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(22mg、収率74%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.29(d,1H),7.66(d,1H),7.65(d,1H),4.61(d,1H),4.31(d,1H),4.13(m,1H),4.03(s,1H),2.90(m,1H),2.76(d,1H),2.30(m,2H),2.03(d,1H),1.86(d,1H),1.54(d,1H),1.33(m,1H),1.21(m,1H),1.05(m,1H)。
【0174】
実施例76:(2R,3S)−2−(3−(5−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(22mg、収率71%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.17(s,1H),7.46(d,1H),7.25(d,1H),6.01(m,1H),4.60(m,1H),4.23(m,1H),4.10(m,1H),4.02(m,1H),2.91(m,1H),2.75(m,1H),2.29(m,1H),2.10(m,1H),2.02(m,1H),1.85(m,1H),1.53(m,1H),1.33(m,1H),1.24(m,1H),1.12(m,1H)。
【0175】
実施例77:(2R,3S)−2−(3−(6−クロロ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(6−クロロ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(20mg、収率75%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.37(s,1H),8.32(d,1H),4.54(m,1H),4.22(m,1H),4.12(m,2H),2.88(m,1H),2.70(d,1H),2.59(s,3H),2.34(m,2H),1.98(m,1H),1.84(m,1H),1.53(m,1H),1.32(m,1H),1.20(m,1H),1.05(m,2H)。
【0176】
実施例78:(2R,3S)−2−(3−(6−ブロモ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(6−ブロモ−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(27mg、収率77%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.42(s,1H),8.36(s,1H),6.02(s,1H),4.55(d,1H),4.23(m,1H),4.13(m,2H),2.89(m,1H),2.77(m,1H),2.60(s,3H),2.27(m,1H),2.17(m,1H),1.98(d,1H),1.83(d,1H),1.52(d,1H),1.31(m,1H),1.27(m,1H),1.18(m,1H)。
【0177】
実施例79:(2R,3S)−2−(3−(6−ブロモ−7−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(6−ブロモ−7−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(20mg、収率70%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.59(s,1H),8.50(s,1H),4.56(m,1H),4.27(m,1H),4.13(m,2H),2.88(m,1H),2.75(m,1H),2.33(m,2H),1.99(d,1H),1.84(m,1H),1.53(m,2H),1.32(m,1H),1.20(m,1H),1.07(m,1H)。
【0178】
実施例80:(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
【0179】
(段階80−1)ベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
メチルマグネシウムブロミド(420μL、0.42mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶かし、0℃に冷却した。ベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(89mg、0.17mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶かした後、前記溶液にゆっくり滴加した。常温に上げた後に、3時間撹拌した。反応が完了すると、飽和アンモニウムクロライド溶液で反応を終結させ、エチルアセテートで抽出した。前記抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート)で精製して、表題化合物(42mg、収率46%)を得た。
【0180】
(段階80−2)(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
前記段階80−1から得られた(ベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを用いて、実施例1の段階1−2と同様に反応を行って、表題化合物(15mg、収率68%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.14(s,1H),7.75(s,1H),7.48(dd,1H),7.29(m,6H),5.34(t,1H),5.18−5.00(m,2H),4.61(t,1H),3.95(m,1H),3.79(dd,1H),3.12(dd,1H),2.96−2.85(m,2H),1.78(m,2H),1.52(d,1H),1.37(m,1H),0.82(d,9H),0.02(m,6H)。
【0181】
実施例81:(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−フルオロプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
【0182】
(段階81−1)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−フルオロプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記実施例70の段階70−1から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレート(73mg、0.12mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶かした後、−78℃に冷却した。ジクロロメタン(1ml)に溶かしたジエチルアミノトリフルオロスルフィド(16μL、0.12mmol)をゆっくり滴加し、−78℃で30分間撹拌した。反応が完了すると、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で反応を終結させ、ジクロロメタンで抽出した。前記抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート)で精製して、表題化合物(51mg、収率69%)を得た。
【0183】
(段階81−2)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−フルオロプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
前記段階81−1から得られた(2R,3S)−ベンジル3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−フルオロプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを用いて、実施例1の段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(24mg、収率64%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.29(s,1H),8.09(s,1H),7.93(s,1H),4.57−4.52(m,2H),4.47−4.43(m,1H),4.04(dd,1H),3.29(m,1H),3.15−3.13(m,1H),2.94−2.92(m,1H),1.83−1.82(m,1H),1.59−1.54(m,2H),1.37−1.26(m,3H)。
【0184】
実施例82:(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2,2−ジフルオロプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
【0185】
(段階82−1)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2,2−ジフルオロプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレート(100mg、0.17mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶かした後、−78℃に冷却した。ジエチルアミノトリフルオロスルフィド(67μL、0.51mmol)をゆっくり滴加し、常温に上げた後、12時間撹拌した。反応が完了すると、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で反応を終結させ、ジクロロメタンで抽出した。前記抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート:ヘキサン=2:1)で精製して、表題化合物(42mg、収率41%)を得た。
【0186】
(段階82−2)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2,2−ジフルオロプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
前記段階82−1から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2,2−ジフルオロプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを用いて、実施例1の段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(17mg、収率68%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.32(s,1H),7.98(s,1H),7.94(s,1H),4.95−4.83(m,2H),4.74−4.73(dd,1H),2.92−2.89(m,1H),2.81−2.79(m,1H),2.62−2.59(m,1H),2.37−2.33(m,1H),1.84−1.80(m,1H),1.77−1.75(m,1H),1.56−1.54(m,1H),1.34−1.29(m,1H),1.24−1.19(m,1H)。
【0187】
実施例83:(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−メトキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
【0188】
(段階83−1)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.34mmol)をメタノール(1mL)に溶かした後、0℃に冷却した。ソジウムボロハイドライド(39mg、1.0mmol)をゆっくり加えて、常温に上げた後、1時間撹拌した。反応が完了すると、水で反応を終結させ、エチルアセテートで抽出した。前記抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート)で精製して、表題化合物(180mg、収率90%)を得た。
【0189】
(段階83−2)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−メトキシプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階83−1から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレート(100mg、0.17mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶かした後、0℃に冷却した。ソジウムボロハイドライド(39mg、1.0mmol)、メチルアイオダイド(16μL、0.25mmol)を順次にゆっくり加えて、常温に上げた後、3時間撹拌した。反応が完了すると、水で反応を終結させ、エチルアセテートで抽出した。前記抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート100%)で精製して、表題化合物(80mg、収率78%)を得た。
【0190】
(段階83−3)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−メトキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
前記段階83−2から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−メトキシプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレート(50mg、0.08mmol)を6N塩酸溶液(4mL)に完全に溶かした後に、100℃で1時間撹拌した。反応が完了すると、室温まで冷ました後、炭酸カリウムを入れてpH9に合わせた。過剰の水を入れて希釈させた後、クロロホルムで抽出した。前記抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、ジエチルエーテルで結晶化して、表題化合物(22mg、収率75%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.05(s,1H),7.90(s,1H),7.47(s,1H),4.60−4.58(m,1H),4.41−4.31(m,2H),3.41(s,3H),3.29(m,1H),3.05−3.01(m,1H),2.64−2.61(m,1H),2.49−2.46(m,1H),2.24−2.20(m,1H),1.48−1.44(m,2H),1.33−1.25(m,2H)。
【0191】
実施例84:(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例80の段階80−1および80−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(22mg、収率71%)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3−d):δ8.26(s,1H),8.02(s,1H),7.89(s,1H),4.24(s,2H),2.93(m,1H),2.79−2.77(m,1H),2.38−2.34(m,1H),2.05−1.99(m,2H),1.89−1.87(m,1H),1.58−1.55(m,1H),1.32−1.27(m,3H),0.90(s,3H)。
【0192】
実施例85:(2R,3S)−2−(2−((5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)メチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
(段階85−1)ベンジル(2R,3S)−2−(2−((5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)メチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(100mg、0.16mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶かした後、0℃でトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(36mL、0.24mmol)を入れて、タートブチルアンモニウムフルオライド(190ml、0.19mmol)をゆっくり入れる。常温で18時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、表題化合物(61mg、収率55%)を得た。
【0193】
(段階85−2)(2R,3S)−2−(2−((5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)メチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
前記段階85−1から得られたベンジル(2R,3S)−2−(2−((5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)メチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(60mg、0.09mmol)を6N塩酸溶液(3mL)に溶かした後、1時間還流撹拌した。反応が終了すると、反応液を0℃に冷却させ、炭酸カリウムで中和(pH7)した。クロロホルムと少量のアセトン混合溶液で抽出し、有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した。ジエチルエーテルで再結晶して、表題化合物(27mg、収率70%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.97(s,1H),8.24(d,1H),8.20(d,1H),5.59(s,1H),5.20(dd,2H),3.64(m,1H),3.60(d,1H),3.48(d,1H),3.38(s,3H),3.01(d,2H),2.26(m,1H),2.28(d,1H),2.01(m,2H),1.92(m,1H)。
【0194】
実施例86:(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−(メチルアミノ)プロピル)ピペリジン−3−オールの製造
1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オン(20mg、0.06mmol)をエタノール(2mL)に溶かした後、メチルアミンヒドロクロライド(19mg、0.29mmol)、チタニウム(IV)イソプロポキシド(86μL、0.29mmol)、トリエチルアミン(41μL、0.29mmol)を入れて、常温で8時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(8mg、0.22mmol)を入れて、常温で8時間追加的に撹拌した後、反応が完了すると、反応液をセライトでろ過した。ろ過液を減圧濃縮して溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した。ジエチルエーテルで再結晶して、表題化合物(5mg、収率10%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.03(s,1H),7.88(s,1H),7.50(s,1H),4.60(m,1H),4.31(m,2H),3.27(s,3H),3.22(m,1H),3.01(m,1H),2.77(m,2H),2.45(m,1H),2.18(m,1H),1.45(m,2H),1.25(m,2H)。
【0195】
実施例87:1−(5,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノールの代わりに、(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノールを使用することを除いては、前記実施例56の段階56−1、段階56−2、および段階56−3と同様の方法で反応を行って、表題化合物(24mg、収率78%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.87(d,2H),5.37(dd,2H),4.82(d,1H),4.59(s,2H),3.00(m,1H),2.95(dd,1H),2.82(d,1H),2.67(m,1H),2.40(m,2H),1.90(m,1H),1.60(d,1H),1.35(m,1H),1.24(m,1H)。
【0196】
実施例88:(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
【0197】
(段階88−1)2−((タート−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールの製造
(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノールの代わりに、(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノールを使用することを除いては、前記実施例56の段階56−1と同様の方法で反応を行って、表題化合物(81mg、収率92%)を得た。
【0198】
(段階88−2)(2R,3S)−ベンジル3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(2−((タート−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階88−1から得られた2−((タート−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(75mg、0.23mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶かした後、炭酸カリウム(62mg、0.45mmol)を入れて、常温で10分間撹拌した。その後、ベンジル(2R,3S)−2−(3−ブロモ−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(130mg、0.27mmol)を入れて、常温で3時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(160mg、収率93%)を得た。
【0199】
(段階88−3)ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(2−((タート−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記段階88−2から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(2−((タート−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレート(90mg、0.12mmol)をメタノール(5mL)に溶かした後、ソジウムボロハイドライド(14mg、0.37mmol)を入れて、常温で2時間撹拌した。反応が完了すると溶媒を除去し、エチルアセテートで希釈して飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥ろ過し、減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=3:1)で精製して、表題化合物(36mg、収率40%)を得た。
【0200】
(段階88−4)(2R,3S)−2−(3−(5,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、前記段階88−3から得られたベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(2−((タート−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率84%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.93(s,1H),7.84(s,1H),4.77(m,3H),4.32(dd,1H),4.18(dd,1H),4.03(m,1H),2.96(m,1H),2.80(d,1H),2.38(dt,1H),2.30(m,1H),1.87(m,2H),1.56(d,1H),1.41(m,1H),1.30(m,1H),1.22(m,1H)。
【0201】
実施例89:(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−3−オールの製造
ベンジル(2R,3S)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(2R,3S)−2−(3−(5−ブロモ−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例69の段階69−1および段階69−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(2mg、収率22%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.27(s,1H),8.02(s,1H),7.92(s,1H),4.65(s,1H),4.20(m,2H),2.93(m,H),2.78(d,1H),2.37(m,2H),2.09(d,1H),1.86(d,1H)1.79(m,1H),1.55(m,1H),1.38(m,1H),1.20(m,1H)。
【0202】
実施例90:(S)−1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−3−(ピロリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
ベンジル(2R,3S)−2−(3−ブロモ−2−オキソプロピル)−3−(タート−ブチルジメチルシリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、ベンジル(S)−2−(3−ブロモ−2−オキソプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレートを使用することを除いては、前記実施例1の方法1−1および方法1−2と同様の方法で反応を行って、中間体化合物(69mg、収率77%)およびこれから合成された表題化合物(21mg、収率64%)を得た。
1H−NMR(500MHz,MeOH−d
4):δ9.49(s,1H),8.35(s,1H),8.10(s,1H),5.82(m,2H),4.03−3.99(m,1H),3.43−3.41(m,2H),3.30−3.26(m,2H),2.32−2.29(m,1H),2.14−2.11(m,1H),2.00−1.97(m,1H),1.86−1.82(m,1H)。
【0203】
実施例91:1−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(5mg、収率13%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.20(d,1H),8.11(dd,1H),7.51(t,1H),6.52(d,1H),5.27(s,2H),5.14(s,1H),3.20(m,1H),3.04(dd,1H),2.93(m,3H),2.59(m,3H),1.90(m,1H),1.68(d,1H),1.47(m,1H),1.32(m,1H)。
【0204】
実施例92:1−(6−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(11mg、収率25%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.92(d,1H),7.38(d,1H),7.22(d,1H),6.50(d,1H),5.17(d,2H),4.70(d,1H),2.91(m,2H),2.76(m,1H),2.61(m,1H),2.38(m,1H),2.33(m,1H),1.95(m,1H),1.53(m,1H),1.32(m,1H),1.15(m,1H)。
【0205】
実施例93:1−(7−クロロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、7−クロロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率20%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.88(d,1H),7.58(d,1H),7.52(d,1H),6.63(d,1H),5.52(d,2H),4.73(d,1H),3.01(m,2H),2.77(m,1H),2.62(m,1H),2.42(m,1H),2.35(m,1H),1.89(m,1H),1.55(m,1H),1.35(m,1H),1.21(m,1H)。
【0206】
実施例94:1−(6−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、6−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率22%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.36(d,1H),8.13(d,1H),7.51(d,1H),6.58(d,1H),5.25(d,2H),4.78(m,1H),2.98(m,1H),2.87(m,1H),2.81(m,1H),2.62(m,1H),2.38(m,2H),1.90(m,1H),1.56(m,1H),1.33(m,1H),1.23(m,1H)。
【0207】
実施例95:1−(3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)−2−オキソプロピル)−4−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリルの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、4−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリルを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(29mg、収率78%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.50(s,1H),7.54(d,1H),6.76(d,1H),5.27(d,2H),4.72(d,1H),2.93(m,2H),2.77(m,1H),2.69(s,3H),2.61(m,1H),2.35(m,2H),1.87(d,1H),1.54(d,1H),1.32(d,1H),1.20(m,1H)。
【0208】
実施例96:1−(5−クロロ−1H−インダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−クロロ−1H−インダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(15mg、収率29%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.08(s,1H),7.86(s,1H),7.60(d,1H),7.39(d,1H),5.55(s,2H),5.40(s,1H),3.03(m,5H),2.66(m,3H),1.88(m,1H),1.73(d,1H),1.53(m,1H),1.34(m,1H)。
【0209】
実施例97:1−(4−ブロモ−5−メチル−1H−インダゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、4−ブロモ−5−メチル−1H−インダゾールを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(28mg、収率61%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ7.94(s,1H),7.44(d,1H),7.30(d,1H),5.44(d,2H),4.74(d,1H),2.95−2.93(m,1H),2.87(dd,1H),2.84(d,1H),2.53(d,1H),2.39−2.28(m,1H),1.96(s,1H),1.85(d,1H),1.53(d,1H),1.33−1.28(m,1H),1.19(t,1H)。
【0210】
実施例98:1−(5−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを使用することを除いては、前記実施例1の段階1−1および段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(10mg、収率17%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.55(s,1H),8.43(s,1H),8.19(s,1H),5.49(s,2H),3.12(m,1H),2.95(dd,1H),2.83(d,1H),2.68(m,3H),1.87(m,1H),1.38(d,1H),1.36(m,1H),1.23(m,1H)。
【0211】
実施例99:1−(5−クロロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−クロロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールを使用し、前記実施例1の段階1−1と同様の方法で反応を行い、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=1:1)で分離して中間体を得た。以降、前記実施例1の段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(12mg、収率64%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.06(d,1H),7.90(d,1H),7.38(d,1H),5.80(d,2H),4.90(m,1H),3.02(m,1H),2.92(m,1H),2.78(m,1H),2.65(m,1H),2.37(m,1H),2.12(m,1H),1.88(m,1H),1.55(m,1H),1.35(m,1H),1.22(m,1H)。
【0212】
実施例100:1−(6−クロロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)−3−((2R,3S)−3−ヒドロキシピペリジン−2−イル)プロパン−2−オンの製造
1H−ベンゾ[d]イミダゾールの代わりに、5−クロロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールを使用し、前記実施例1の段階1−1と同様の方法で反応を行い、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エチルアセテート=1:1)で分離して中間体を得た。以降、前記実施例1の段階1−2と同様の方法で反応を行って、表題化合物(10mg、収率69%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ8.15(s,1H),7.71(d,1H),7.53(d,1H),5.84(s,2H),4.85(m,1H),3.05(m,1H),2.97(m,1H),2.77(m,1H),2.65(m,1H),2.37(m,1H),2.02(m,1H),1.88(m,1H),1.50(m,1H),1.31(m,1H),1.17(m,1H)。
【0213】
実験例1:試験管内のPRS酵素活性抑制活性
前記実施例で製造した化合物の生物学的活性を確認するために、PRS酵素(prolyl−tRNA synthetase enzyme)活性に対するIC
50値を算出した。
具体的には、EPRSのcDNA中においてPRSに相応する部分をサブクローニングして得た高純度のPRS蛋白質を精製して実験に使用した。反応緩衝液(20mM KPO
4(pH7.4)、6mM MgAc、5mM ATP、400mg/mL tRNA、0.5mM DTT、20mCi[
3H]プロリン(1mCi/mL))に、前記実施例で製造した化合物(1μM)を入れて、37℃で5分〜10分間反応させた。反応は、5%TCAを添加して、予め乾燥しておいた3Mペーパーで終結させた。放射性(radioactivity)は、液体閃光計数器(liquid scintillation counter)を用いて測定した。
各化合物に対するIC
50値の算出および結果の分析は、マイクロソフトエクセルまたはシグマプロット8.0を用いて行い、その結果を下記表1にIC
50の範囲に応じてA、BおよびCに区分して示した。導出されたIC
50値が100nM以下の場合をA、100〜500nMの場合をB、500nM以上の場合をCで表記した。
【0215】
実験例2:試験管内の癌細胞成長抑制活性
肺癌細胞株のNCI−H460細胞を、75cm
2の組織培養用フラスコを用いて、5%CO
2、37℃の培養器で培養した。評価時には96−ウェルプレートを用いた。細胞株の成長速度に応じて6,000〜12,000細胞/ウェルの濃度範囲で異なって適用して用意した。5%FBSを含有する培地を200μl/ウェルで分注して使用した。24時間培養して、顕微鏡で96−ウェルプレートの細胞の状態と分注形態を確認した後、以降の実験に使用した。評価された化合物は100、30、10、3、1、0.3、0.03、0.01μMの濃度で評価し、既存の培地を除去した後、前記多様な濃度の化合物を200μl/ウェルの量で処理した。化合物を処理したプレートを48時間さらに培養し、MTTアッセイで細胞生存率を測定して、IC
50値を算出した。
各化合物に対するIC
50値の算出および結果の分析はシグマプロット8.0を用いて行い、その結果を下記表2にA、BおよびCで示した。導出されたIC
50値が5μM以下の場合をA、5〜30μMの場合をB、30μM以上の場合をCで表記した。
【0217】
実験例3:マウスの心臓線維症(Cardiac fibrosis)モデルでの治療効果
心臓線維化モデルはTransverse Aorta Constriction(TAC)法を利用し、C57BL/6マウスの(n=8〜10)right innominate arteryとleft carotid arteryを部分結さつして、圧力過負荷による左心室の肥厚および線維化を誘発した。全ての薬物は、TAC誘発後、2週間、1日1回10mg/kgの用量で経口投与し、試験終了時点で組織病理学的分析法でH&E染色後、左心室の単位心筋個数あたりの局所溶解性壊死心筋個数(Lytic necrotic cardiac muscle fiber)の測定により心筋の損傷程度を確認し(
図1)、sirius red染色後、単位面積あたりのcollagen繊維の比率(Perivascular collagen fiber、intestitial collagen fiber)の測定により血管周囲の局所線維化程度を評価した(
図2および
図3)。また、試験終了時点の心臓組織のmRNAを抽出して、PCR法で線維化性因子のtransforming growth factor−beta1(TGF−β1)のmRNAの発現量を測定した(
図4)。