(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6272760
(24)【登録日】2018年1月12日
(45)【発行日】2018年1月31日
(54)【発明の名称】ダックビル弁を備える静脈内カテーテル
(51)【国際特許分類】
A61M 39/24 20060101AFI20180122BHJP
A61M 25/06 20060101ALI20180122BHJP
【FI】
A61M39/24 100
A61M25/06 580
【請求項の数】17
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-534719(P2014-534719)
(86)(22)【出願日】2012年10月4日
(65)【公表番号】特表2014-528330(P2014-528330A)
(43)【公表日】2014年10月27日
(86)【国際出願番号】US2012058743
(87)【国際公開番号】WO2013052661
(87)【国際公開日】20130411
【審査請求日】2015年9月8日
(31)【優先権主張番号】61/544,168
(32)【優先日】2011年10月6日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/644,163
(32)【優先日】2012年10月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オースティン ジェーソン マッキノン
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー チャールズ オブライアン
【審査官】
安田 昌司
(56)【参考文献】
【文献】
特開平04−303462(JP,A)
【文献】
特開2004−242762(JP,A)
【文献】
特開2011−115630(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0204648(US,A1)
【文献】
国際公開第2010/093791(WO,A1)
【文献】
米国特許第05062836(US,A)
【文献】
欧州特許出願公開第00968736(EP,A1)
【文献】
米国特許第04781702(US,A)
【文献】
欧州特許出願公開第01197242(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/00−39/24
A61M 25/00−25/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルアセンブリであって、
近位端、遠位端、及び当該近位端と遠位端の間に延びる内腔を有するカテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタに配置されたポートであって、前記内腔に開口しているポートと、
前記内腔内に配置された弁であって、可撓性の管部分と一方向弁部分とを含み、当該可撓性の管部分の一部は当該ポートと当該内腔との間の開口部を覆い、当該一方向弁部分は遠位方向に流れるように当該弁を通る流体の流れを制限し、前記管部分は実質的に円筒形状をさらに含み、前記一方向弁部分はダックビル弁をさらに有し、当該弁の遠位端は、カテーテルアダプタの内面とで液密シールを形成し、前記カテーテルアダプタが前記ポートを通り受け入れた液体を前記弁の近位側におしやるように構成されている弁と、
を備えることを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項2】
前記ダックビル弁は、弁の近位端に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項3】
前記一方向弁部分は、近位方向への少なくとも平均の静脈圧に耐えるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項4】
前記一方向弁部分は、弁の管部分に結合された2つ以上のフラップを含み、当該2つ以上のフラップは管部分から内方且つ遠位方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項5】
前記可撓性の管部分は、ポート内に注入される流体からの圧力が当該ポートと当該内腔との間の開口部を覆う可撓性の管部分の一部に加えられたとき、少なくとも部分的に内向きに折り込むように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項6】
前記弁は、カテーテルアダプタの内面の凹部を含むチャネル内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項7】
前記カテーテルアダプタの近位開口部に挿入されるように構成されたプローブ部分を有し、当該プローブ部分が前記弁の一方向弁部分のスリットを貫通するのに十分に長い、別個の血管アクセス装置をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項8】
前記プローブ部分は、前記内腔の内側の寸法に近似する外形寸法を有する近位部分を含むことを特徴とする請求項7に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項9】
前記プローブ部分は、前記弁の一方向弁部分を通って挿入される形状付け且つ寸法付けられたアクチベータ部分を含むことを特徴とする請求項7に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項10】
前記弁の基端側の内腔内に配置された弁アクチベータであって、当該弁の一方向弁部分を通って挿入されるように構成されたプローブ部分を有する弁アクチベータをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項11】
截頭型雄型ルアーを有するキャップをさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項12】
近位端、遠位端、及び当該近位端と遠位端の間に延びる内腔を有するカテーテルアダプタ、
当該カテーテルアダプタ内に配置されたポートであって、当該内腔へ開口するポート、
前記内腔内に配置された弁であって、可撓性の管部分と一方向弁部分を含み、当該可撓性の管部分の一部分は当該ポートと当該内腔との間の開口部を覆い、当該一方向弁部分は遠位方向に流れるように当該弁を通る流体の流れを制限し、前記管部分は実質的に円筒形状をさらに含み、前記一方向弁部分はダックビル弁をさらに有し、当該弁の遠位端は、カテーテルアダプタの内面とで液密シールを形成し、前記カテーテルアダプタが前記ポートを通り受け入れた液体を前記弁の近位側におしやるように構成されている弁、及び
前記弁の基端側の内腔内に配置された弁アクチベータであって、当該弁の前記一方向弁部分を通って挿入されるように構成されたプローブ部分を有する弁アクチベータ
を備えることを特徴とするカテーテルアセンブリシステム。
【請求項13】
当該弁の当該一方向弁部分は当該弁の近位端側に配置され、そして当該弁の当該一方向弁部分は近位方向の少なくとも平均静脈圧に耐えるように構成されていることを特徴とする請求項12に記載のカテーテルアセンブリシステム。
【請求項14】
カテーテルアセンブリであって、
近位端、遠位端、及び近位端と遠位端の間に延びる内腔を有するカテーテルアダプタ、
前記カテーテルアダプタに配置されたポートであって、前記内腔へ開口するポート、及び
前記内腔内に配置された弁であって、可撓性の管部分と一方向弁部分を含み、当該可撓性の管部分の一部分は当該ポートと当該内腔との間の開口部を覆い、当該管部分は実質的に円筒形の形状を有し、当該一方向弁部分は遠位方向に流れるように当該弁を通る流体の流れを制限し、前記一方向弁部分はダックビル弁をさらに有し、当該弁の遠位端は、カテーテルアダプタの内面とで液密シールを形成し、前記カテーテルアダプタが前記ポートを通り受け入れた液体を前記弁の近位側におしやるように構成され、当該一方向弁部分はダックビル弁を含み、当該一方向弁部分は当該弁の近位端側に配置され、そして当該一方向弁部分は近位方向の少なくとも平均静脈圧に耐えるように構成されている弁、
を備えることを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項15】
前記一方向弁部分は、前記弁の筒部分に結合された2つ以上のフラップを含み、当該2つ以上のフラップは管部分から内側及び遠位方向に延びていることを特徴とする請求項14に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項16】
前記可撓性の管部分は,前記ポートに注入されている流体からの圧力が当該ポートと当外内腔との間の開口部を覆う可撓性の管部分の前記一部分に加えられたとき、少なくとも部分的に内向きに折り込むように構成されていることを特徴とする請求項14に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項17】
前記弁は前記カテーテルアダプタの内面の凹部を含むチャネル内に配置されていることを特徴とする請求項14に記載のカテーテルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静脈内(IV)カテーテルを含む静脈内(IV)注入装置に関する。詳しくは、本発明は、内部に血液制御弁を有するIVカテーテルアセンブリ及び当該IVカテーテルアセンブリの内部へのアクセスを可能にするアクチベータ取付具に関する。
【背景技術】
【0002】
IVカテーテルは、一般に、患者の体内に流体を注入し、患者から血液を吸引し、又は患者の血管系の様々なパラメータを監視することを含む、輸液療法のさまざまな目的で使用されている。カテーテルは、典型的には、カテーテルへのIVチューブの取付具を収容するカテーテルアダプタに接続される。血液制御カテーテルは、雄型ルアー又は他の物体のカテーテルアダプタの近位端への挿入によって開かれる内部の血液制御弁を含んでいる。血液制御弁の非限定的な例は、「フラッシュ可能なカテーテルアセンブリを提供するシステム及び方法」と題する2009年8月20日に出願された特許文献1(米国特許出願公開第2011/0046570号)に開示されており、その全体が参照により本明細書中に組み込まれている。したがって、患者の血管系へのカテーテルの配置後、IV流体源がカテーテルアダプタに接続され、血液制御弁を開くことができる。このように接続されて、IV源からの流体が、カテーテルを通って患者の体内に流れを開始することができる。
【0003】
いくつかのカテーテルアダプタは、血液の「フラッシュバック」が観察され得る、カテーテルアセンブリのフラッシュバックチャンバを設けることによって、輸液が開始される前に、血管内のカテーテルの適切な配置の検証を可能にしている。血液制御弁が含まれていないカテーテルアセンブリ内のフラッシュバックを確認するためには、血液に対する望ましくない暴露を防止するために、臨床医は、手動で静脈を閉塞しなければならない。これとは対照的に、血液制御弁は、カテーテルの配置の際の血液の暴露の可能性をも低減しつつ、かかる手動による閉塞の必要性を排除することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
血液制御カテーテルの多くの利点にもかかわらず、血管アクセスシステムを含むいくつかの伝統的な手順は、血液制御カテーテルでもってしては不可能である。これらの欠点を克服する装置及びシステムが本明細書に開示される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、現在利用可能なシステム及び方法によってはまだ完全には解決されていない当該技術分野における問題やニーズに応えて開発されている。したがって、これらのシステム及び方法は、カテーテルアダプタの内腔を介しての一方向弁及びポート弁の二重の機能をもたす、カテーテルアダプタ内の弁を提供するために開発されている。
【0006】
本発明の一態様では、カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプタ、カテーテルアダプタに配置されたポート、及びカテーテルアダプタ内に配置された弁を含む。カテーテルアダプタは、近位端、遠位端、及び当該近位端と当該遠位端との間に延びる内腔を有している。当該ポートは、当該内腔に開口している。当該弁は、当該内腔内に配置され、可撓性の管部分と一方向弁部分とを備えている。当該可撓性の管部分の一部分は、ポートと内腔との間の開口を覆っている。当該一方向弁部分は、当該弁を通る流体の流れが近位方向に流れるのを制限する。
【0007】
これらの及び他の特徴及び本発明の利点は、本発明の特定の実施形態に組み込むことができ、そして以下の説明及び添付の特許請求の範囲からより十分に明らかとなるであろうし、又は以下に記載された本発明の実施によって知られ得る。本発明は、本明細書に記載の全ての有利な特徴及び全ての利点が本発明の全ての実施形態に組み込まれることを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の上記及び他の特徴及び利点が得られる方法が容易に理解されるようにするために、上記で簡単に説明した本発明のより詳細な説明が、添付の図面に示されているある特定の実施形態を参照してなされるであろう。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示し、したがって、本発明の範囲を限定するとみなされるべきではない。
【
図1】ある実施形態による、ポートを有しているカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図2】ある実施形態による、弁を有しているカテーテルアダプタの断面図である。
【
図3】ある実施形態による、キャップを有している
図2のカテーテルアダプタの断面図である。
【
図4】ある実施形態による、輸液装置に接続された
図2のカテーテルアダプタの断面図である。
【
図5】ある実施形態による、流体が側部ポートを通って注入されている間の
図2のカテーテルアダプタとキャップの断面図である。
【
図6】ある実施形態による、弁及び弁アクチベータを有する他のカテーテルアダプタの断面図である。
【
図7】ある実施形態による、キャップを有している
図6のカテーテルアダプタの断面図である。
【
図8】ある実施形態による、側部ポートに入る流体の流路を示している、
図7のカテーテルアダプタとキャップとの断面図である。
【
図9】ある実施形態による、弁アクチベータが活性化された位置に移動された状態での
図6のカテーテルアダプタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の現在好ましい実施形態が、同一の参照番号が同一又は機能的に類似の要素を示している図面を参照することによって理解される。なお、本発明の構成要素は、本明細書に一般的に記載され及び図面に示されているように、多種多様な異なる構成で配置かつ設計され得るであろうことが容易に理解されるであろう。したがって、以下のより詳細な説明は、図面に示されるように、請求される本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の現在好ましい実施形態を単に示すにすぎない。
【0010】
さらに、図は簡略化された又は部分的な見方を表示するかもしれず、図中の要素の寸法は誇張されているか、さもなければ、明確化のために比例もしていない。加えて、単数形の「不定冠詞」及び「定冠詞」は、文脈が明確に指示しない限り複数の指示対象をも含む。したがって、例えば、端末への言及は、1つ又は複数の端末への言及を含んでいる。加えて、要素の列挙(例えば、要素a、b、c)に対して言及される場合には、そのような言及は、それ自体で、列挙された要素のいずれか、列挙された要素の全てよりも少ない任意の組み合わせ、及び/又は列挙された要素の全ての組み合わせを含むことが意図されている。
【0011】
「実質的に」という用語は、記述された特性、パラメータ、又は値が正確に到達される必要がなく、例えば、許容誤差、測定誤差、測定精度限界及び当業者に公知の他の要因を含む、逸脱又は変異が、特性が提供することを意図された効力を妨げない量で生じ得ることを意味する。
【0012】
本明細書で用いられる用語、「近位の」、「頂」、「上へ」、又は「上方向に」とは、装置がその通常の動作で使用されるとき、装置を使用している臨床医に最も近くかつ装置が使用されているのと関連する患者から最も遠い、装置の場所を指している。逆に、用語、「遠位の」、「底」、「下へ」又は「下方向に」とは、装置がその通常の動作で使用されるとき、装置を使用している臨床医から最も遠くかつ装置が使用されているのと関連する患者から最も近い、装置の場所を指している。
【0013】
本明細書で使用される用語、「内に」又は「内向き」とは、通常の使用中に、装置の内部に向かっている、装置に対する位置を指す。逆に、本明細書で使用される用語、「外に」又は「外向き」とは、通常の使用中に、装置の外側に向かっている、装置に対する位置を指す。
【0014】
さて、
図1を参照するに、カテーテルアセンブリ10が例示され、それは、概略、カテーテルアダプタ14の遠位端32に連結されたカテーテル12を含んでいる。当該カテーテルアセンブリ10は、その中に血液制御弁を含む場合、血液制御カテーテルアセンブリ10であることができる。カテーテル12とカテーテルアダプタ14とは、カテーテルアダプタ14の内部の内腔16が、カテーテル12の内腔18と流体連通するように一体的に結合されている。カテーテルアダプタ14は、
図2を参照してより詳細に説明されるポート50を含むことができる。カテーテル12は、一般に、患者へのカテーテルの挿入に関連する圧力に耐えるのに十分な剛性を有する生体適合性材料からなっている。カテーテルの先端部20は、一般に、斜めの切断面48を含んで構成されている。当該斜めの切断面48は、患者の血管系へのカテーテル12の挿入を可能にするべく、患者に開口部を設けるために利用される。
【0015】
当業者は、本発明の特徴が、斜めの切断面48の代わりにテーパ状の端部を含むことができる、オーバー・ザ・ニードル・カテーテルアセンブリと共に使用するために、組み込まれてもよいことを理解するであろう。例えば、当業者は、可撓性又は半可撓性のポリマーカテーテルが、患者へのカテーテルの挿入を可能にするために、硬質のニードルと組み合わせて使用され得ることを理解するであろう。当業者は、さらに、外科的に埋め込まれるカテーテル又は他のカテーテルのタイプもまた、使用され得ることを理解するであろう。
【0016】
カテーテル12とカテーテルアダプタ14は、一旦、患者に挿入されると、所望の注入手順によって必要とされるような、流体の患者への送達及び/又は患者からの流体の取り出しを容易にするための流体導管を提供する。従って、ある実施形態において、カテーテル12とカテーテルアダプタ14の材料は、注入手順で一般に使用される生体流体及び薬剤と適合するように選択される。さらに、ある実施形態において、カテーテル12及び/又はカテーテルアダプタ14の一部は、患者への流体の送達又は患者からの流体の除去を容易にするために、静脈チューブ40の区分に関連して使用されるように構成されている。
【0017】
ある実施形態では、カテーテルアダプタ14の近位端22は、フランジ28を含んでいる。当該フランジ28は、静脈内チューブ又は導管連結器42のカテーテルアセンブリ10への結合を可能にするように構成することができる積極的な表面をもたらす。ある実施形態では、当該フランジ28は、ねじ山30の組を含んでいる。ねじ山30は、雄型ルアー又は導管連結器42の一部からなる相補的な組のねじ山44を互換的に受入れるように一般に提供かつ構成されている。導管連結器42は、一般的に、流体密封様式で、患者側導管の端部に連結されているある実施形態では、導管連結器42の内側部分は、プローブ表面46を提供するように外側に延在されている。
【0018】
ある実施形態では、カテーテルアダプタ14の近位端22は、雌型ルアーテーパ及び/又は雌型ルアーロックねじ山を有する雌型ルアーコネクタを含んでいる。雌型ルアーテーパは、カテーテルアダプタ14の内腔16の近位部分内に少なくとも部分的に配置され得る。加えて、前述のフランジ28及び/又はねじ山30は、雌型ルアーロックのねじ山を備えることができる。雌型ルアーコネクタは、このように、雄型ルアーロック又は雄型ルアースリップに接続するように構成することができる。これらの構成要素の各々は、国際標準化機構(ISO)の現在又は将来の規格の下での雌型及び雄型ルアー接続用規格の少なくともいくつかに適合させて、大きさが決められて構成することができる。従って、カテーテルアダプタ14の近位端部22は、このように、導管連結器42、IVライン、ルアーアクセスコネクタ、ニードルハブ、通気プラグ、又は他の既知又は将来開発される、IV装置の雄型ルアーロック又は雄型ルアースリップに接続するように構成することができる。
【0019】
プローブ表面46は、一般的に、カテーテルアダプタ14の近位端22での近位開口部26内に互換的に挿入するべく構成されている。カテーテルアダプタ14の近位端22にプローブ46を挿入するのに続いて、導管連結器42は、当該連結器42とフランジ28とを(ねじ山30と44の組を介して)相互に連結すべく回転される。連結器42とフランジ28とを相互に連結するプロセスの間に、プローブ46は(
図4に示すような)挿入された位置にまでカテーテルアダプタ14の内腔16内に前進される。プローブ表面46の挿入位置は、カテーテル12とカテーテルアダプタ14を通る流体の流れを可能にするためにカテーテルアセンブリ10を活性にする。導管連結器42とカテーテルアダプタ14が一旦装着されると、流体は、患者の導管40と挿入されたカテーテル12を通って、患者に送達され得る。
【0020】
さて、
図2を参照すると、これはカテーテルアダプタ14の断面図を示している。図示のように、カテーテルアダプタ14は、側部ポートとして、ポート50を含むことができる。当該ポート50は、カテーテルアダプタ14の内腔60への流体の注入を含む、様々な用途を有することができる。このような注入は、内部の内腔60から薬剤及び他の流体をフラッシュすることができ、カテーテルアセンブリ10を準備するのに使用することができる。当該ポート50は、ポート50の本体とカテーテルアダプタ14の内腔60との間に配置された開口部52を含むことができる。当該ポート50の本体は、カテーテルアダプタ14から離れて延在することができる。様々な実施形態では、ポートカバー(図示しない)がポート50の汚染及び露出を防止するためにポート50を選択的に覆っている。したがって、使用時に、臨床医はポートカバーを開き、そして、カテーテルアダプタ14の内腔60内に開口部52を通して注入すべくポート50に流体を注入することができる。注入が完了したら、臨床医は、ポートカバーを閉じてもよい。
【0021】
ある実施形態では、カテーテルアダプタ14は、当該ポート50とカテーテルアダプタ14の内腔60の両方を選択的にシールするという二重の機能を果たすことができる弁70を含んでいる。当該弁70は、内腔60を遠位内腔チャンバ62と近位内腔チャンバ64に分割することができる。ある実施形態では、弁70は、図示されているダックビル部分のような一方向弁部分76を含んでいる。ある実施形態では、この一方向弁部分76は、遠位方向への流れは許容するが、標準静脈圧(例えば、約500 Paから約1500 Pa)まで又はそれよりも大きな近位方向への流れには抵抗する。近位方向への流れに抵抗することによって、当該弁70は、カテーテルアダプタ14の近位開口部26からの血液の漏れを防止することができる。また、一方向弁部分76は、流体がカテーテルアダプタ14の近位端22に導入され始めるとき、流体の流れを可能にするための、遠位方向に最小限の亀裂圧力を有することができる。
【0022】
図2に示すように、弁70は、管部78及び一方向弁部分76を含むことができる。管部78は、一般に、円形又は半円形の断面を有する円筒状の管に限定されるものではないが、管状の形状を有することができる。他の管状の構成は、三角形、四角形、五角形、七角形、八角形、その他の多角形、楕円形、卵形、又は他の適切な断面を含む他の断面を有する管状の形状を含むことができる。管部78は、カテーテルアダプタ14の長手方向軸線の周りに長手方向に延びていてもよい。また、管部78は、カテーテルアダプタ14の内部の内腔16の内側寸法に近似する外形寸法を有することができる。
【0023】
一方向弁部分76は、例えば、遠位方向のような単一の方向への流体の流れを制限することによって、一方向弁機能を提供することができる。上述のように、一方向弁部分76は、中央の位置に向かって互いに付勢されスリット84を形成する、2つ内側に向けられたフラップ80,82を含むことができる、ダックビル弁であってもよい。フラップ80,82は、遠位管部78から内側に且つ遠位方向に延びることができる。このように構成された2つの内側に向けられたフラップ80、82は、(カテーテルアダプタ14の遠位端に向かって)近位方向への流体の流れに応答して弁を閉じるべく共に押すことができる。さらに、2つの内向きのフラップ80、82は、遠位方向への流体の流れに応答して、これらのフラップ80,82の間のギャップを開くために離れて押され得る。図示のように、一方向弁部分76はダックビル形式の弁である一方、他の実施形態では、一方向弁部分76が遠位方向への容易な流れを許容するが、(カテーテルアダプタ14の近位端に向かう)近位方向への静脈圧に耐えることができる任意の他の圧力作動弁であることができる。
【0024】
ある実施形態では、弁70の一方向弁部分76が、カテーテルアダプタ14の近位内腔開口部26を通る流体の注入圧力下で開くように構成されている。このように、一方向弁部分76は、流体注入中に自動的に開き、注入が停止するとき自動的に閉じることができる。この能力は、機械的に弁を開く、弁アクチュエータの必要性を排除することができる。
【0025】
ある実施形態では、弁70内の1つ以上のスリット84が、弁70を通る導入ニードル(図示せず)の通過を可能にし、それによって、当該ニードルの尖った先端がカテーテル12の先端部20を越えて遠位方向に延在するのを可能にしている。カテーテル挿入の手順に従って、当該ニードルがカテーテルアセンブリ10から除去され、安全に処分される。
【0026】
ある実施形態では、当該ニードルは、フルオロシリコーンのような、かなりの量のシリコーン又は類似の流体でコーティングされている。コーティング流体の目的は3つある。第一に、コーティング流体は、当該ニードルの外面とスリット84のインターフェース面との間の潤滑剤として作用する。従って、当該弁70からニードルを引き抜く際、コーティング流体は、ニードルの外面とスリット84のインターフェース面との間の望ましくない固着を防止する。第二に、過剰のコーティング流体はスリット84内に蓄積し、それによって、当該ニードルの除去後に隔壁を通って血液が逆流するのを防止するために、当該弁70をシールするのを補助する。ニードルがカテーテルアセンブリ10から除去されるにつれ、過剰なコーティング流体は、スリット84内に蓄積する。特に、当該ニードルが弁70を通して引き出されているときに、スリット84のインターフェース面が当該ニードルの外表面からコーティング流体を払拭すべく作用し、それにより、コーティング流体をスリット84内に変位させる。第三に、コーティング流体は、スリット84の対向面間の望ましくない固着を防止する潤滑剤として作用する。
【0027】
コーティング流体が任意の生体適合性の潤滑剤を含むことができるある実施形態において、コーティング液は、例えば、流体及び/又は空気の漏れの可能性をさらに排除するために、当該ニードルとスリット84との間のインタフェースに適用される非湿潤潤滑剤のような潤滑剤からなる。非湿潤潤滑剤はまた、カテーテル挿入に続き当該ニードルがカテーテルアセンブリから取り外されるときに発生することがある、スリットに対する引裂き又は他の損傷を防止するのに有益であろう。非湿潤潤滑剤はまた、当該ニードルの除去後、スリット84の対向面の適正な再整列を容易にすることができる。非湿潤潤滑剤の非限定的な例としては、例えば、Endura Coating Co.(エンデュラコーティング社)からのエンデュラのような既知のテフロン(登録商標)ベースの非湿潤材料を含み、Tiodize(ティオダイズ社)からのA20、E-20、1000-S20、FEP Green、PTFE及びX-40、AE Yale(エーイーエール社)からのCammie 2000(キャミー2000)、Ladd Research(ラッド研究所)からの21845、Miller-Stepheson(ミラーステフェンソン社)からのMS 122-22、MS 122DF、MS-143DF、MS-122V、 MS-122VM、MS143V、MS-136W、MS-145W、U0316A2、U0316B2、MS-123、MS-125、MS-322及びMS-324、及びOtto Bock(オットーボック社)からの633T2もまた使用することができる。種々の非テフロン(登録商標)ベースの非湿潤潤滑剤型材料は、ART(アート社)からのDylyn、3M社からのNyebar、Diamonex、NiLAD、TIDLN、 Kiss-Cote(キスコート)、Titanium oxide(酸化チタン)、Fluocad Fluorochemical Coating FC-722、デュポン社からのPermacote、Plasma Tech, Inc.(プラズマテック社)のPlasma Tech 1633、及びシリコーンスプレーを含んでいる。
【0028】
未だに
図2を参照するに、カテーテルアダプタ14がポート50を含む実施形態において、当該弁70はポート弁として機能することができる。なお、他の実施形態では、カテーテルアダプタ14がポート50を含んでいないことが理解されるであろう。図示のように、弁70の管部78は、管部78の外周面74が、当該ポート50の開口部52を覆うように、カテーテルアダプタ14の内腔60内に位置され得る。このように位置付けられているので、弁70は、内腔76内からの流体がポート50の外に流出するのを防止することができる。さらに、当該弁70は、流体がポート50に導入されたときに少なくとも部分的に崩壊するように構成することができ、かくて、流体が開口部52を通過してカテーテルアダプタ14の内腔60に入るのを可能にしている。
【0029】
弁70は、所定の圧力がポート50の開口部52から弁70に印加されたときに、少なくとも部分的に内向きに崩壊するように設計することができる。所定の圧力は、ポート50を通っての流体の注入中に開口52を通しての弁70への押圧力の大きさよりも一般的に小さくすることができる。様々な実施形態では、弁70の管部分は、可撓性又は半可撓性である。弁70は、例えば、シリコーン、シリコーンゴム、ポリプロピレン、又は他の適切な材料を含む様々な可撓性又は半可撓性材料で作ることができる。材料の可撓性又は剛性は、弁70を開き、カテーテルアダプタ14内への流体を可能にするために必要な所定の圧力に影響を与えることができる。より柔軟な材料はより小さな所定の圧力を必要とし、一方、より剛性の大きい材料がより大きい所定の圧力を必要とする。
【0030】
図示されているように、弁70の管部78の管状の形状は当該弁70の本体内のチャネルを提供し、所定の圧力下で崩壊することができる。管状の形状は、所定の圧力が加えられるまで、ポートの開口部52に対しての弁70の外表面62を維持する構造強度を提供することができる。管形状の弁70の壁の厚さは、当該弁70を開くのに必要な所定の圧力を調整するために選択することができる。このように、管部78の壁の厚さを増加させることによって、より大きな圧力が弁70を開くために必要とされる。壁の厚さを減少させることによって、より低い圧力が必要とされる。さらに、壁の厚さは、弁70を形成する剛性材料の可撓性に基づいて調整することができる。例えば、より硬質の材料は、ポート弁を開くための閾値力をより柔軟な材料からなる厚い壁と同じにすることができる、より薄い壁を可能とすることができる。
【0031】
様々な実施形態において、バルブ70は、カテーテルアダプタ14の内面の凹部からなる、溝やチャネル90内に着座されている。当該バルブ70の外径は、一般に、溝又はチャネル90内に互換的かつ確実に着座するように構成することができる。例えば、幾つかの実施形態では、バルブ70の外径は溝又はチャネル90の直径よりも小さく又はほぼ等しく、且つまた、内腔60の直径よりも僅かに大きくなるように選択される。このように、当該バルブ70は、カテーテルアセンブリ10の使用中に、溝又はチャネル90内に保持され得る。他の構成では、バルブ70の近位端及び遠位端での突起のような他の特徴部が、当該バルブ70を所定の位置に保持するように補助する。
【0032】
図2に示されるような、カテーテルアダプタ14と兼用のバルブ70は、いくつかの有益な機能を提供する。例えば、バルブ70は、血液制御弁において必要とされるような開けるためのバルブアクチュエータすなわちアクチベータを必要としない。これにより、必要とされる部品点数を削減することができる。この同じ特性は、カテーテルアダプタ14が、バルブアクチュエータ/アクチベータを収容するなら必要とするであろう長さより短縮された長さを有するのを可能にすることができる。加えて、バルブ70は、輸液ラインからの圧力の下に開き、表示され、静脈からの圧力に対して自動的に閉じるので、それは再利用可能である。
【0033】
図3に示すように、いくつかの構成では、カテーテルアダプタ14の近位内腔開口部26が、カテーテルのフラッシング処置又は他の処置の間に、キャップ100で閉鎖されてもよい。キャップ100は、近位内腔開口部26に選択的に取付けられ、その開口を閉じることができる。例えば、欧州の医療慣習などのようなある医療慣習に従えば、キャップ100は、流体がカテーテルアダプタ14の近位開口部26を流出するのを防止するために、カテーテルアセンブリ10の初期フラッシング中、又は点滴の間に近位内腔開口部26に取り付けられる。
【0034】
上述の初期フラッシング処置又は輸液中に、バルブ70の一方向弁部分76は、
図4に示すように、流体110によって強制的に開かれ、それはカテーテルアダプタ14の内腔60を通じて流体源112から流体110の遠位方向への通過を可能にする。これと同時に、弁70は、流体がポート50を通って漏れるのを防ぐことができる。流体源112が除去されると、弁70は、流体の力の非存在下で閉じることができる。閉じられたとき、一方向弁部分76は、弁70を近位方向に通過する流体及び/又は血液の漏れを停止することができる。加えて、図示のように、このタイプの流体注入中に、弁70の筒部78は、注入流体110がポート50の開口部52を通って出るのを防止するために、この開口部52に対抗して維持されてもよい。
【0035】
図5に示すように、初期フラッシング処置中又はポート50を通しての注入の間に、流体110は、ポート50から近位内腔チャンバ64内に流れることができる。流体が近位内腔チャンバ64に入るにつれ、そのチャンバ内の圧力が上昇し、バルブ70を開く。バルブ70が開くと、流体110は遠位内腔チャンバ62に流入し、患者に向かって継続することができる。
【0036】
図示されているように、バルブ70及び/又はカテーテルアダプタ14は、バルブ70の遠位側あるいは同時に両側にではなく、むしろバルブ70の近位側に流体110を強制するように構成されてもよい。したがって、弁70の遠位端は、カテーテルアダプタ14の内面とでシールを形成することができる。例えば、バルブ70の遠位側の外側部分は、弁70の遠位端の周りにシールを形成するために、カテーテルアダプタ14の内面に接着されてもよい。別の例では、バルブ70の遠位側の外側部分が、その端部より近位の、弁70の部分よりも大きな外径又は他の外側寸法を有することができる。同様に、バルブ70の遠位側の周りのカテーテルアダプタ14の内寸法は、この領域の部分よりも近位側のカテーテルアダプタ14の部分よりも小さい内径を有することができる。これらの実施例は、バルブ70の遠位端とカテーテルアダプタ14との間の緊密なシールを形成することができ、流体が近位内腔チャンバ64内に流入するのを促進する。さらに別の例では、バルブ70の近位側の外側部分は、その端部より遠位のバルブ70の部分よりも小さい外径又は他の外側寸法を有することができる。同様に、バルブ70の近位側の周りのカテーテルアダプタ14の内寸法は、この領域よりも遠位のカテーテルアダプタ14の部分よりも大きな内径を有することができる。これらの実施例は、バルブ70の近位端部とカテーテルアダプタ14との間の弱いシールを形成することができ、流体が近位の内腔チャンバ64に流入するのを促進する。
【0037】
図6に示されるように、いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ14が、バルブアクチベーター140を含んでいる。当該バルブアクチベーター140は、カテーテルアダプタ14の開口部26内に挿入された血管アクセス器具によって接触される近位接触面144を有している、カテーテルアダプタ14内の機構を提供することができる。当該血管アクセス器具は、バルブ70のスリット84を通って遠位方向にバルブアクチベーター140を前進させるために、接触面144を押すことができる(
図9に示されている)。それが遠位方向に前進するにつれ、バルブアクチベーター140のプロービング表面142が、スリット84を開くために一方向弁部分分76のフラップ80、82を押圧する。バルブアクチベーター140は、弁70のスリット84を通して挿入することができるように、形状及び寸法付けられた断面を有することができるプローブ部分146を含むことができる。また、バルブアクチベーター140は、様々な特徴、構造、及び構成を有することができ、2009年8月20日に出願され、「フラッシュ可能なカテーテルアセンブリを提供するためのシステムおよび方法」という名称の米国特許出願公開第2011/0046570号に記載のように、カテーテルアダプタ14内で移動され、保持される。その出願内容の全体は、参照によって本明細書に組み込まれている。
【0038】
図7および
図8に示すように、バルブアクチベーター140を有する実施形態において、キャップ100は、截頭された雄ルアー150を有して提供されてもよい。ある構成では、キャップ100は、弁70を開くためにバルブアクチベーター140を前進させるには十分な長さではない截頭された雄ルアー150を含むことができる。例えば、キャップの雄ルアーカラー152は、このカラー152の中の截頭された雄ルアー150よりも遠くに延在をすることができる。
図8に示されるように、キャップ100がカテーテルアダプタ14の近位端22に取り付けられているとき、ポート50に入る流体110は、バルブアクチベーター140の周りの近位内腔チャンバ64をフラッシュし、その後、バルブ70を通過することができる。
【0039】
図9に示されるように、別個のデバイス112がカテーテルアダプタ14の近位内腔開口部26に挿入されるとき、当該バルブアクチベーター140が弁70のスリット84を通って遠位方向に前進され、バルブ70を開くことができる。このように、バルブ70は、カテーテルアダプタ14がIV注入装置のような別個のデバイス112に接続されているときに、開放することができる。
【0040】
本カテーテルアセンブリ10は、多くの利点を提供することができる。例えば、本発明のカテーテルアセンブリは、側部/上部のポート50を通ってフラッシュすることができる。フラッシングは側部ポートから始めることができるので、キャップ100は、注入するためにバルブを完全に開放する、第1のIVセットの接続がなされるまで、カテーテルアダプタ14の近位端に維持することができる。このように、当該カテーテルアセンブリは、より長い期間にわたって閉じられ無菌で残ることができる。本カテーテルアセンブリ10はまた、必要とされる構成部品及び組立工数を低減することができる。
【0041】
本発明は、ここに広く記載され及び以下に請求されるような、その構造、方法、又は他の本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で実施することができる。説明した実施形態は単なる例示であり、限定するものではないことが全ての点で考慮されるべきである。本発明の範囲は、従って、前述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更は、その範囲内に包含されるべきである。