(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6273045
(24)【登録日】2018年1月12日
(45)【発行日】2018年1月31日
(54)【発明の名称】波力発電用ブイ及びこれを含む波力発電システム
(51)【国際特許分類】
B63B 22/00 20060101AFI20180122BHJP
F03B 13/18 20060101ALI20180122BHJP
B63B 35/00 20060101ALI20180122BHJP
【FI】
B63B22/00 Z
F03B13/18
B63B35/00 T
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-568782(P2016-568782)
(86)(22)【出願日】2015年11月24日
(65)【公表番号】特表2017-510505(P2017-510505A)
(43)【公表日】2017年4月13日
(86)【国際出願番号】KR2015012649
(87)【国際公開番号】WO2016111460
(87)【国際公開日】20160714
【審査請求日】2015年12月10日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0002198
(32)【優先日】2015年1月7日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515343487
【氏名又は名称】ソン ヨン チュン
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100141081
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 庸良
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100171251
【弁理士】
【氏名又は名称】篠田 拓也
(72)【発明者】
【氏名】ソン ヨン チュン
(72)【発明者】
【氏名】キム チョン ヒ
【審査官】
岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】
特表2014−532839(JP,A)
【文献】
韓国公開実用新案第20−2011−0009834(KR,U)
【文献】
特表2012−501405(JP,A)
【文献】
特開2007−008288(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2014−0093652(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 22/00,35/00
F03B 13/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
波の動きによって浮遊する本体部と、
仕切り状に形成され、前記本体部の下方に連結されている延長部と、
前記複数の延長部の一側にそれぞれ形成され、動力伝達部材が連結されている複数の結合部と、
を備え、
前記複数の延長部は、前記本体部の中心から延びて、一定の角度をなしながら前記本体部の円周方向に配置され、
前記動力伝達部材は、前記結合部によって前記本体部の少なくとも3ヶ所に連結されている、
ブイ。
【請求項2】
前記本体部は、プレート形状、楕円柱、円柱、多角柱のうちいずれか1つであることを特徴とする、請求項1に記載のブイ。
【請求項3】
前記本体部は、上部に突出した凸面を含む、請求項1に記載のブイ。
【請求項4】
前記動力伝達部材は、ワイヤー、ロープ、チェーン、スプロケットのうちいずれか1つであることを特徴とする、請求項1に記載のブイ。
【請求項5】
前記本体部の一部に孔が形成され、前記孔を介して水が通過してもよい、請求項1に記載のブイ。
【請求項6】
海洋に浮遊して波の動きによって流動するブイと、
前記ブイの少なくとも3ヶ所以上で前記ブイと結合される複数の動力伝達部材と、
前記動力伝達部材から伝達される動力の一部は電気エネルギを生産し、残りの一部は蓄積されるように構成される動力変換装置と、
海底に固定されて左右回転、上下ローリングが可能であり、前記動力伝達部材と連結されて前記動力伝達部材の様々な方向の動きを線形の動きに変換し、前記動力変換装置に伝達するローラと、
内陸に位置し、前記動力変換装置から伝達される前記動力から電気エネルギを生産する動力発電装置と、
を備えている波力発電システム。
【請求項7】
前記ブイは、プレート形状、楕円柱、円柱、多角柱、ドーム形状のうちいずれか1つであることを特徴とする、請求項6に記載の波力発電システム。
【請求項8】
前記ブイの一部に孔が形成され、前記孔を介して水が通過してもよい、請求項6に記載の波力発電システム。
【請求項9】
前記ブイの本体部の一面に形成される仕切り状の延長部をさらに備える、請求項6に記載の波力発電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、波力発電用ブイ及びこれを含む波力発電システムに関し、より詳しくは、海洋に浮遊して波によって6自由度に動くブイの運動を漏らさず、より効率的に伝達して電力生産の効率性を最大化できる波力発電用ブイ及びそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にブイの種類には、固定ブイと漂流ブイとがあり、海面に浮遊して風向、風速、温度、湿度、水温、気圧、波高、波周期、波向などを観測して気象庁にデータを送ることによって天気予測に有用な補助道具として用いられている。
【0003】
このようなブイを用いて波の流動を動力に変換して発電機を回転させ、発電機の回転運動によって電気エネルギを生産する波力発電装置の開発が活発に進められている。
【0004】
従来の波の流動を動力に変換するブイと波力発電システムに関連する技術として、公開特許第2004−0026588号には、波の流動から浮球の上下運動を用いて発電機を駆動して電気エネルギを生産することのできる波力発電装置に関するものとして、浮球の上下運動を動力変換部の動力伝達断続部材によって一方向の回転運動に変換すれば、これを用いて圧縮空気生成部と圧力制御部で一定圧力の圧縮空気を生産制御した後、これを発電部に供給して電気エネルギを生産するように構成される波力発電装置が開示されている。この内容では、浮球は上下運動の動きを動力に変換し、それ以外の運動は動力の生産に影響していない。
また、公開特許第2014−0141714には、波エネルギ変換装置が海面に浮遊してスライド式の垂直方向変換器によって波の運動水平成分を垂直に変換してエネルギ抽出容量を増大させるが、それ以外の運動では制限されている。
【0005】
このような従来の先行技術は、ブイの運動中の一部の動きだけを伝達して電力に変換するため、電力生産効率が高くないという問題がある。すなわち、6自由度(X、Y、Z方向の遷移、yaw/pitch/rollの回転)に動くブイの運動中の一部の動きだけを伝達して電力を生産するため、使用されない動きのために電力生産効率が落ちるようになる。
【0006】
したがって、電力生産効率を上げるためにブイの動きを効果的に伝達する機構に関する研究が急がれている実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、波力を用いてより効率的な電気エネルギの生産を可能にするために創出されたものであって、従来の制限的な上下運動だけでなく3方向の移動及び3方向の回転運動を全て伝達し、それにより波からより多くの動力を得ることができる波力発電用ブイ及びこれを含む波力発電システムを提示することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、ブイの動きを全て吸収して伝達できるようになるため、小さい波でも電力生産が可能で持続的な電力生産に有利な波力発電用ブイ及びこれを含む波力発電システムを提供することにある。
【0009】
また、本発明の目的は、ブイの動きを効率的に吸収できるため、発電設備のうちの一部を内陸に配置することができる沿岸発電に、より有利な波力発電用ブイ及びこれを含む波力発電システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態に係るブイは、波の動きによって浮遊する本体部と、前記本体部の少なくとも3ヶ所に形成され、前記本体部と複数の動力伝達部材が連結される結合部とを備えてもよい。
【0011】
また、前記本体部は、プレート形状、楕円柱、円柱、多角柱のうちのいずれか1つであってもよい。
【0012】
また、前記本体部は、上部に突出した凸面を含んでもよい。
【0013】
また、前記動力伝達部材は、ワイヤー、ロープ、チェーン、スプロケットのうちのいずれか1つであってもよい。
【0014】
また、前記本体部の一部に孔が形成され、前記孔を介して水が通過してもよい。
【0015】
また、前記本体部の一面に形成される仕切り状の延長部をさらに備えてもよい。
【0016】
また、前記延長部は、複数で構成され、前記本体部の中心から延びて、一定の角度をなしながら前記本体部の円周方向に配置されてもよい。
【0017】
また、前記結合部は、前記動力伝達部材の一部が前記本体部に巻回されるように形成されてもよい。
【0018】
本発明の別の実施形態に係るブイは、波の動きによって浮遊する本体部と、前記本体部の一側に形成される延長部と、前記延長部に形成され、前記本体部と動力伝達部材が連結される結合部とを備えてもよい。
【0019】
また、前記本体部は、上部に突出した凸面を含んでもよい。
【0020】
本発明の一実施形態に係る波力発電システムは、海洋に浮遊して波の動きによって流動するブイと、前記ブイの少なくとも3ヶ所以上で前記ブイと結合される複数の動力伝達部材と、前記動力伝達部材から伝達される動力の一部は電気エネルギを生産し、残りの一部は蓄積されるように構成される動力変換装置と、前記動力変換装置から伝達される前記動力から電気エネルギを生産する動力発電装置とを備えてもよい。
【0021】
また、前記ブイは、プレート形状、楕円柱、円柱、多角柱、ドーム形状のうちのいずれか1つであってもよい。
【0022】
また、前記ブイの一部に孔が形成され、前記孔を介して水が通過してもよい。
【0023】
また、前記波力発電システムは、前記ブイの本体部の一面に形成される仕切り状の延長部をさらに備えてもよい。
【発明の効果】
【0024】
このような構成を基に波力を用いてより効率的な電気エネルギの生産を可能にするために創出されたものであって、従来の制限的な上下運動だけでなく3方向の移動及び3方向の回転運動を全て伝達し、それにより波からより多くの動力を得ることができる。
【0025】
また、ブイの動きを全て吸収して伝達できるようになるため、小さい波でも電力生産が可能で持続的な電力生産に有利である。
【0026】
また、ブイの動きを効率的に吸収できるため、発電設備のうちの一部を内陸に配置することができる沿岸発電により有利である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】一実施形態に係る波力発電システムを示す図である。
【
図4】一実施形態に係るブイの下部を示す図である。
【
図5】別の実施形態に係るブイの下部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、一実施形態に係る波力発電システムを示す図面で、
図2は、一実施形態に係るブイの斜視図である。
【0029】
図1及び
図2を参照すると、波力発電システム500は、ブイ100、動力伝達部材200、動力変換装置300、動力発電装置400を備え、波の運動エネルギを用いて電気エネルギを生産することができる。
【0030】
ブイ100は、波の上に浮遊することもある。ブイ100は、波で浮遊しながら流動するための本体部110と、本体部110の一側に形成された仕切り状の延長部120を備えてもよい。
【0031】
結合部130は、本体部110の一面の互いに異なる位置3ヶ所以上で形成されてもよい。動力伝達部材200は、本体部110の一側に巻回されて結合部130を形成したり、フック、ボルト締結、リベッティング、ボールジョイント、ユニバーサルジョイントの形態で結合部130を形成してもよい。
【0032】
結合部130の形態は、これに限定されることなく、動力伝達部材200が本体部110に結合される形態を用いてもよい。
【0033】
本体部110の形態は、プレート形状、楕円柱、円柱、多角柱、ドーム形状のうちのいずれか1つであってもよい。
【0034】
本体部110は、それぞれの形、形状、材質、機能、特性、効果、結合関係によって円盤状に構成されるか、これらに限定巻回されされることはなく様々な形で構成してもよい。その材質は、波に浮遊できる材質であってもよく、これに限定されることはない。
【0035】
また、本体部110は、無理な波の力を受けて動力伝達部材200が切断されたり結合部130が損傷することを最小にするために、一部の孔が形成されてもよい。
【0036】
波は、大部分が自然に発生する自然現象であり、その力と大きさは不規則的であり、時にはその力と大きさが過度に大きくなることがある。ここで、波の力と大きさが過度に大きくなり海洋に浮遊するブイ100にその力が伝達されれば、ブイ100の結合部130又は動力伝達部材200が切断されたり損傷することがある。
【0037】
本体部110には、一部の孔を形成して過度に加えられる波の一部の海水が本体部110の一部の孔を通過して抜け出るようにして、波力発電システム500の耐久性を増加させてもよい。
【0038】
本体部110の孔は、一側面に形成されるが、これに限定されずに内部又は外部を通って海水がブイ100に無理な力を加えないように構成してもよい。孔の大きさや形、位置は限定されず、その機能において波の過剰な力の一定部分を相殺する構成を用いてもよい。
【0039】
本体部110の一側面には、仕切り状の延長部120が形成され、延長部120は、波の小さい動きにもブイ100が流動されるようにして、その動きの効率を増大させてもよい。
【0040】
延長部120は、本体部110の一側面に形成され、様々な方向から入る波の運動エネルギを効率的に本体部110に伝達して、本体部110が浮遊するようにしてもよい。
【0041】
延長部120は、垂直方向に複数の仕切りで構成してもよいが、その形態や仕切りの数は限定されない。延長部120の材質は限定されず、波の力を受けてブイ100の運動エネルギの効率を増大させるための形態で構成してもよい。延長部120の形態は、下記にて具体的に説明することにする。
【0042】
一方、結合部130には、ブイ100の動きを伝達する動力伝達部材200が結合されており、互いに異なる3ヶ所以上で結合されてブイ100が自由度を有し、一定の範囲内で自由に流動されるようにしてもよい。
【0043】
また、動力伝達部材200は、ブイ100が一定の範囲から離脱するのを防止して動力変換装置300に持続的な動力が伝えられるようにしてもよい。
【0044】
動力伝達部材200に対して詳しく説明すると、動力伝達部材200は、ロープやチェーンで形成してもよく、海底に設置されて左右回転、上下ローリングが可能なローラ210を備えてもよい。
【0045】
結合部130は、本体部110上の互いに異なる3ヶ所以上に形成され、動力伝達部材200は、ブイ100がX、Y、Z軸(Heave、Surge、Sway)と3軸回転(Yaw、Pitch、Roll)の動きができるようにしてもよい。又は、上述したように、結合部130は、延長部120の一側に形成されてもよい。
【0046】
各方向及び回転によって発生する様々な動きによって、それぞれのロープやチェーンが伸びたり引っ張る運動が発生し、このような運動によって往復運動の動力が伝達されるようになる。これと共に、ロープやチェーンは、ブイ100が一定の範囲から離脱するのを防止する。
【0047】
以下にて、ブイ100によって発生する動力について詳しく説明する。
【0048】
ブイ100は、波の動きによってランダム且つ多様に流動する。波によって一方向に流動するとき、片方のロープやチェーンは、これによって引張力を受けて、一方向に運動するようになる。他方のロープやチェーンは、反対に押出力を受けるようになり、反対方向への一方向の運動をするようになる。
【0049】
ここで、引張力を受けるロープやチェーンは、伸びながら一方向の運動によって動力を生成する。押出力を受けるロープやチェーンは、反対の一方向の運動によって動力を生成する。このような過程がそれぞれの動力伝達部材200で反復しながら往復の動力が生成される。
【0050】
一方、海底に固定されて左右回転、上下ローリングが可能なローラ210は、海面に浮遊するブイ100の垂直方向下の海底に位置し、ブイ100に結合されたロープやチェーンのピボットの役割をする。ローラ210は、回転しながら様々な方向の力を伝達すると共に、ローリングによって波の上下運動もまた動力変換装置300に伝達できるようにする。
【0051】
次に、ローラ210の運動について詳しく説明する。
【0052】
動力伝達部材200は、海底に設けられた左右回転と上下ローリングが可能なローラ210と連結されて、ローラ210を中心軸として一定の範囲内で流動するようになる。海底に設けられた左右回転と上下ローリングが可能なローラ210は、波の動きによって回転、ローリングしてロープやチェーンの多方向の力が線形力として動力変換装置300に伝達されるようにする。また、ブイ100を一定の範囲を逸脱しないように海底に固定して、ブイ100の位置を抑える。
【0053】
動力変換装置300は、海底に設けられた左右回転と上下ローリングが可能なローラ210によって多方向の間欠的な動力から線形往復運動に変換された動力の伝達を受けてもよい。
【0054】
動力変換装置300は、伝達された往復運動の動力を一方向の持続的な運動に変換し、一部は、動力伝達部材200の動力発電装置400の出力軸を回転させて電力を生産し、残りの一部は、エネルギ貯蔵装置に蓄積された後にブイ100から動力の伝達がなされないときに、蓄積されたエネルギによって出力軸を回転させて持続的に動力発電装置400に動力を供給してもよい。
【0055】
動力発電装置400は、動力変換装置300から変換された動力が伝達されて持続的に電気エネルギを生産してもよい。動力発電装置400は、その内部に発電機を備えて持続的に供給される一方向の動力によって発電機を駆動して電気エネルギを生産してもよい。
【0056】
動力発電装置400は、内陸の海岸周辺に位置して、動力伝達部材200を介して伝えられる一方向の力を受けて持続的な電気エネルギを生産してもよい。
【0057】
本発明の動力発電装置400は、海岸又は沿岸に位置して、近い海上のブイ100に伝えられる動力を直接的に受けるため、電気エネルギの損失を最小にでき、多くの費用を要する海底ケーブルの設置を必要としない。
【0058】
図3は、別の実施形態に係るブイの側面図であり、
図4は、一実施形態に係るブイの下部を示す図面であり、
図5は、別の実施形態に係るブイの下部を示す図である。
【0059】
図3を本体部110は、プレート形状を含んでもよく楕円柱、円柱、多角柱を含むこともできる。
【0060】
又は、本体部110は、
図3に示すように、上部に突出した凸面を含んでドーム形状に構成してもよい。本体部110は、波の動きによって浮遊するように構成してもよく、その形状は、これらに制限されることはない。
【0061】
本体部110の下側には、延長部120が形成されてもよい。延長部120は、下記にて具体的に説明する。
【0062】
図4及び
図5を参照すると、延長部120は、本体部110の一側に形成されてもよい。延長部120は、複数で構成され、本体部110の中心から本体部110の直径方向に延長してもよい。
【0063】
延長部120は、一定の角度をなしながら本体部110の円周方向に配置してもよい。例えば、延長部120は、3つの単位体で構成して
図4のように約120度をなすように配置してもよく、又は、延長部120は、4つの単位体又は2つの垂直な単位体で構成して
図5のように約90度をなすように配置してもよい。
【0064】
ただし、延長部120の構成は、例示的なものであって、上記に限定されることはない。
【0065】
図6は、別の実施形態に係るブイの側面図である。
【0066】
図6を参照すると、結合部130は、本体部110の一側に形成されたり、延長部120の一側に形成されてもよい。例えば、延長部120は、複数が設けられ、結合部130は、それぞれの延長部の一側に形成されてもよい。
【0067】
結合部130が延長部120に形成されれば、延長部120を交換することによって容易に動力伝達部材の数を調整したり、配置を変更することができる。
【0068】
上述したように、本発明では具体的な構成要素などを限定された実施形態と図面によって説明したが、これは、本発明のより全般的な理解を助けるために提供したものである。また、本発明が上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せずに異なる具体的な形態によって実施可能であることを理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施形態は、全ての面で例示的なものであり限定的でないことを理解しなければならない。
【符号の説明】
【0069】
100 ブイ
110 本体部
120 延長部
130 結合部
200 動力伝達部材
210 ローラ
300 動力変換装置
400 動力発電装置
500 波力発電システム