特許第6273295号(P6273295)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6273295
(24)【登録日】2018年1月12日
(45)【発行日】2018年1月31日
(54)【発明の名称】電気機器のためのペダルボード支持体
(51)【国際特許分類】
   G10G 7/00 20060101AFI20180122BHJP
   G10H 1/32 20060101ALI20180122BHJP
【FI】
   G10G7/00
   G10H1/32 Z
【請求項の数】19
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-553140(P2015-553140)
(86)(22)【出願日】2014年1月21日
(65)【公表番号】特表2016-507778(P2016-507778A)
(43)【公表日】2016年3月10日
(86)【国際出願番号】ES2014070035
(87)【国際公開番号】WO2014114833
(87)【国際公開日】20140731
【審査請求日】2016年10月17日
(31)【優先権主張番号】P201330078
(32)【優先日】2013年1月23日
(33)【優先権主張国】ES
(73)【特許権者】
【識別番号】513113943
【氏名又は名称】リェビナック・エセ・エレ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ダビド・マニョーサ・リポル
(72)【発明者】
【氏名】エウラリア・リョヴェト・ヴィダル
(72)【発明者】
【氏名】ジョルディ・カニベル・グリフォルス
【審査官】 冨澤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第6459023(US,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0271821(US,A1)
【文献】 実開昭56−092515(JP,U)
【文献】 特開2006−047938(JP,A)
【文献】 実開平07−026897(JP,U)
【文献】 実開平05−281969(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10G 7/00
G10H 1/00−7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの平行な長手方向セクションであって、平行な長手方向セクションが、ペダルを支持するための頂面と、取付手段を収容するために開くチャネルを形成する少なくとも2つの下方溝と、を有する、長手方向セクションと
少なくとも2つの端部ピースと、
を備える、電気機器のためのペダルボード支持体であって、
前記少なくとも2つの端部ピースのそれぞれが、前記開くチャネル内に配置された前記取付手段を通じて前記長手方向セクションのそれぞれの部において前記少なくとも2つの平行な長手方向セクションをともに結合することを特徴とするペダルボード支持体。
【請求項2】
前記少なくとも2つの溝が、前記少なくとも2つの平行な長手方向セクションの少なくとも1つの前記頂面上に位置づけられていることを特徴とする請求項1に記載のペダルボード支持体。
【請求項3】
前記少なくとも2つの溝が、前記少なくとも2つの平行な長手方向セクションの少なくとも1つの前記頂面及び下面双方上に位置づけられていることを特徴とする請求項1に記載のペダルボード支持体
【請求項4】
ペダルボード支持体が、直角の“C”形状の横断面を有する第1部分を備えるケーブル支持ピースをさらに備え、前記第1部分の対向アームが、前記溝の2つ内に挿入され、前記第1部分が、ケーブルを収容するための少なくとも1つの内部空間を形成する前記ケーブル支持ピースの第2部分に結合されていることを特徴とする請求項1に記載のペダルボード支持体
【請求項5】
少なくとも2つの平行な長手方向セクションが、それらの間に少なくとも1つの空間を有していることを特徴とする請求項1に記載のペダルボード支持体。
【請求項6】
各平行な長手方向セクションが、少なくとも3つの溝を有していることを特徴とする請求項1に記載のペダルボード支持体。
【請求項7】
前記少なくとも2つの端部ピースの1つが、側において、前記少なくとも2つの平行な長手方向セクションを結合し、他側において、別の少なくとも2つの長手方向セクションを結合するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のペダルボード支持体。
【請求項8】
前記別の少なくとも2つの長手方向セクションが、前記少なくとも2つの端部ピースの1つのそれぞれの側に取り付けられた各少なくとも2つの長手方向セクションがそれらの間に180°と異なる角度を形成するように結合されていることを特徴とする請求項に記載のペダルボード支持体。
【請求項9】
前記取付手段が、ネジ取付手段であることを特徴とする請求項1に記載のペダルボード支持体。
【請求項10】
求項1に記載の前記少なくとも2つの長手方向セクション、前記少なくとも2つの端部ピース及び前記取付手段を備えるキット。
【請求項11】
前記少なくとも2つの長手方向セクション、前記少なくとも2つの端部ピース及び前記取付手段が、同じパッケージ内に配置されていることを特徴とする請求項10に記載のキット。
【請求項12】
少なくとも2つの平行な長手方向セクションであって、各平行な長手方向セクションが、ペダルを支持するための頂面と、取付手段を収容するために開くチャネルを形成する少なくとも2つの下方溝と、を有する、長手方向セクションと、
少なくとも2つの端部ピースと、
を備える、電気機器のためのペダルボード支持体であって、
前記少なくとも2つの端部ピースのそれぞれが、前記開くチャネル内に配置された前記取付手段を通じて前記長手方向セクションのそれぞれの端部において前記少なくとも2つの平行な長手方向セクションをともに結合し、
前記少なくとも2つの平行な長手方向セクションが、外部に開くチャネルを形成する前記頂面上の少なくとも1つの長手方向溝を備えていることを特徴とするペダルボード支持体。
【請求項13】
前記チャネルが、前記頂面上の前記少なくとも1つの長手方向溝に物品を取り付けるように構成されていることを特徴とする請求項12に記載のペダルボード支持体。
【請求項14】
前記物品が、L形状の支持ピースを通じて前記少なくとも1つの長手方向溝に取り付けられるペダルであり、このため、前記支持ピースの第1側が、前記ペダルの一側と係合し、前記支持ピースの第2側が、ネジ接続部を通じて前記頂面上の前記少なくとも1つの長手方向溝の1つ内に固定されていることを特徴とする請求項13に記載のペダルボード支持体。
【請求項15】
前記物品が、第2床部であって、
前記少なくとも2つの長手方向セクションよりも短い長さを有する2つの平行な長手方向セクションと、
前記頂面において前記溝と係合するように構成された結合ピースと、
を備える、第2床部であることを特徴とする請求項13に記載のペダルボード支持体。
【請求項16】
前記少なくとも2つの端部ピースの1つが、一側において、前記少なくとも2つの平行な長手方向セクションを結合し、他側において、別の少なくとも2つの長手方向セクションを結合するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載のペダルボード支持体。
【請求項17】
前記別の少なくとも2つの長手方向セクションが、前記少なくとも2つの端部ピースの1つのそれぞれの側に取り付けられた各少なくとも2つの長手方向セクションがそれらの間に180°と異なる角度を形成するように結合されていることを特徴とする請求項16に記載のペダルボード支持体。
【請求項18】
請求項12に記載の、前記少なくとも2つの長手方向セクション、前記少なくとも2つの端部ピース及び前記取付手段を備えるキット。
【請求項19】
前記少なくとも2つの長手方向セクション、前記少なくとも2つの端部ピース及び前記取付手段が、同じパッケージ内に配置されていることを特徴とする請求項18に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器のための又は電気的に増幅される楽器、例えばエレキ・ギターのためのペダルボード支持体に関する。
【背景技術】
【0002】
ペダルボード支持体は、単に“ペダルボード”としても公知である。
【0003】
現在、市販のペダルボード支持体は、ペダルを取り付けるために1つ以上の固定面を有するボード又は固定構造体を備え、電気的に増幅される楽器又は電子機器を制御する。一般に、これらペダルは、エフェクトペダルである。ペダルは、さまざまな公知の方法、例えば特にベルクロ(登録商標)タイプの取付具又は粗面を使用することによって取り付けられてもよい。
【0004】
ペダルボード支持体の一例は、特許文献1で説明されているものがあり、特許文献1は、その中に孔を有する四角形の支持構造体と、当該支持構造体上に固定された少なくとも4つの滑らかな取付面と、を備えるペダルボード支持体を開示している。孔は、取付面上に位置づけられたペダルのためのケーブルが通過することを可能にする。
【0005】
このタイプのペダルボード支持体及び最新式の他のペダルボード支持体は、複数の点において不利である。第1に、ペダルボード支持体が非常に大きな空間を占める三次元構造体であることに起因して、ペダルボード支持体を輸送するために費用がかかり、このことは、ペダルボード支持体をより高価にし、且つ演奏家がペダルボード支持体を移動させるための費用を高くさせる。第2に、ペダルボード支持体の表面が製造者の設計によって決定され、このことは、演奏者が自身の理想的な配置を選択することが頻繁にできないか、又は必要であるものよりも極めて大きなペダルボードを入手しなければならないことを意味する。第3に、演奏者が、利用可能なペダルの数を増やす必要がある場合に、ほとんどの場合、これは、新たな支持体を購入することを伴うとともに、時には自身の古いペダルボード支持体を処分する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6459023号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の1つの目的は、容易に輸送でき、モジュール式であり且つ分解可能であるとともに拡張可能であり且つ追加的な構成要素を容易に加えることができるペダルボード支持体を提供することによって、上述した不利な点の解決法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
特に、本発明は、少なくとも2つの平行な長手方向セクションを備えるタイプのペダルボード支持体であって、各長手方向セクションが、ペダルを支持するための頂面と、下面と、を有する、支持体に関する。この支持体は、各長手方向セクションが、取付手段を収容するために開くチャネルを形成する少なくとも2つの溝を備え、さらに、支持体が、少なくとも2つの端部ピースを備え、これら端部ピースの1つが、長手方向セクションの端部の1つにおいて取付手段を通じて長手方向セクションをともに結合することを特徴とする。好ましくは、取付手段は、ネジ取付手段である。
【0009】
本発明の別の目的は、少なくとも2つの平行な長手方向セクションを備えるペダルボード支持体であって、各長手方向セクションが、ペダルを支持するための頂面と、下面と、を有する、支持体を提供することである。この支持体は、下面が、取付手段を収容するために少なくとも2つの下方溝を備え、支持体が、少なくとも2つの端部ピースも備え、これら端部ピースのそれぞれが、長手方向セクションの端部の1つにおいて、チャネル内に位置づけられた取付手段を通じて長手方向セクションをともに結合することを特徴とする。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、少なくとも2つの平行な長手方向セクションを備えるペダルボード支持体であって、各長手方向セクションが、ペダルを支持するための頂面と、下面と、を有する、支持体を提供することである。この支持体は、少なくとも1つの長手方向セクションが、その頂面において取付手段を収容するために開くチャネルを形成する少なくとも2つの溝を備え、前記支持体が、少なくとも2つの端部ピースも備え、端部ピースのそれぞれが、長手方向セクションの端部の1つにおいて取付手段を通じて長手方向セクションをともに結合することを特徴とする。このケースでは、支持体の頂面に位置づけられた溝は、これら溝への取り付けの手段を通じて、ペダル又は他のアクセサリを頂面に取り付けるように構成される。
【0011】
本発明の別の目的は、少なくとも2つの平行な長手方向セクションを備えるペダルボード支持体であって、各長手方向セクションが、ペダルを支持するための頂面と、下面と、を有する、支持体を提供することである。この支持体は、少なくとも1つの長手方向セクションが、その頂面においてLEDのセットを備え、少なくとも1つの長手方向セクションが、その下面において取付手段を収容するために開くチャネルを形成する少なくとも2つの下方溝を備え、支持体が、少なくとも2つの端部ピースをさらに備え、これら端部ピースのそれぞれが、長手方向セクションの端部の1つにおいて取付手段を通じて長手方向セクションをともに結合することを特徴とする。このケースでは、支持体の下面に位置づけられた溝は、溝への取り付けの手段を通じてLEDを備える長手方向セクションを取り付けるために使用される。
【0012】
本発明によるペダルボード支持体は、エンドユーザによって組み立て及び分解されてもよく、エンドユーザが、分解された状態では最小の空間の使用でペダルボード支持体を移動させることが可能になる。ネジ接続部は、ペダルボード支持体が、支持体のいかなる機械的特性もロスすることなくエンドユーザによって組み立て及び分解されることを可能にする。長手方向セクションの使用は、中間位置において追加的な構成要素、例えばペダルボードの第2床部を取り付けるために使用することができるチャネルを提供することを可能にする。
【0013】
好ましくは、溝は、少なくとも1つの長手方向セクションの下面に位置づけられている。
【0014】
好ましくは、溝は、少なくとも1つの長手方向セクションの頂面に位置づけられている。
【0015】
好ましくは、溝は、少なくとも1つの長手方向セクションの頂面及び下面双方に位置づけられている。
【0016】
好ましくは、支持体は、直角の“C”形状の横断面を有する第1部分を備えるケーブル支持ピースを備え、第1部分の対向アームは、溝の2つ内に挿入され、第1部分は、ケーブルを収容するために少なくとも1つの内部空間を提供するピースの第2部分に取り付けられている。
【0017】
好ましくは、少なくとも1つの長手方向セクションは、その頂面にLEDのセットを備えている。より好ましくは、このLEDのセットは、リモート制御により制御される。好ましくは、平行なセクションは、それらの間に空間を有している。
【0018】
同様の好ましい方法では、セクションは、上述した溝を3つ有している。この構成は、端部ピースへの取付手段を収容するために2つの溝を専用とし、持上部品、例えばタブ、脚部、延長可能な脚部などを取り付けるために第3の溝(有利には中間溝)を専用とすることを可能にする。
【0019】
有利には、本発明は、両側でセクション、例えば上述されたセクションを結合するための部品を有する端部ピースを使用することを可能にする。これは、端部ピースによりともに一列に結合されたセクションを配置することによってペダルボード支持体の長さを延長することを可能にする。端部ピースは、直線又は任意の他の幾何学的形状であってもよく、且つ例えば上述したセクションの結合部品の2つのセットを有してもよい。
【0020】
さらにより好ましい方法では、支持体は、長手方向ピースを結合する部品の2つのセットが、それらの間に角度を形成し、このため、端部ピースの両側に取り付けられた長手方向セクションが、それらの間に0と異なる角度を形成することを特徴とする。
【0021】
本発明の別の追加的な目的は、エンドユーザによって本発明によるペダルボードを組み立てるために長手セクション、端部ピース及び取付手段を備えるキットを提供することである。好ましくは、長手方向セクション、端部ピース及び取付手段は、同じパッケージ内に位置づけられている。
【0022】
より好ましく理解するために、本発明が関係するペダルボード支持体の一実施形態の図が、説明的であるが非限定的な例を用いて提供される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明によるペダルボード支持体の第1実施形態の斜視図を示す。
図2】本発明の第1実施形態による、結合部品が分解された状態で端部ピースと長手セクションとの間の結合部の細部の斜視図を示す。
図3】組立位置での結合部品を見ることができる、図1及び図2で説明された実施形態の横断面図の斜視図を示す。
図4図1から図3の実施形態に示される端部ピースの1つの斜視図を示す。
図5図4での端部ピースの横断面図を示す。
図6】本発明によるペダルボード支持体に連結することができる、ペダルボードケーブルを支持するピースの斜視図を示す。
図7】ケーブル支持ピースと長手方向セクションとの間の結合を見ることができる、図1から図3の実施形態で使用される長手方向セクションと、図6のケーブル支持ピースと、の横断面図を示す。
図8図1から図3の実施形態のものと類似するペダルボード支持ユニットが異なる幾何学的形状の端部ピースによって結合され、支持ユニットの1つが第2床部を有する、本発明による第2実施形態の斜視図を示す。
図9】第2実施形態によるペダルボード支持ユニットが異なる幾何学的形状を有する端部ピースによってともに結合され、支持ユニットの1つが第2床部及びペダルボードを有する、本発明による第3実施形態の斜視図を示す。
図10図9で説明された第2実施形態によるペダルボード支持ユニットの1つとともに、第2床部とペダルボードとの間の結合部の細部の斜視図を示す。
図11】第3実施形態によるペダルボード支持ユニットが異なる幾何学的形状の端部ピースによって結合された、本発明による第4実施形態の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1から図3は、本発明によるペダルボード支持体1の第1実施形態を示している。第1実施形態では、ペダルボード1は、互いから分離された4つの平行な長手方向セクション2,3,4,5を備えている。長手方向セクション2,3,4,5は、それらそれぞれの2つの端部の一方によって、互いに同じである対応する端部ピース6,7にともに結合されている。このケースでは、長手方向セクションは、押出アルミニウムセクションであってもよい。ペダル100のための頂部支持面は、セクション2,3,4,5自体の表面、又は任意の手段によってセクション2,3,4,5に付着もしくは接着された粗面であってもよい。
【0025】
長手方向セクション2,3,4,5は、ペダル100を受けるための頂面と、本発明の第1実施形態によれば、3つの長手方向溝21,22,23,51,52,53を有する下面であって、溝のそれぞれが、外部に開くチャネルを形成する、下面と、を有している。溝21,22,23,51,52,53は、それらの端部で小さい突出部を有し、これら突出部は、ナット211,231,511,531が重力の影響に起因して落下することなくこれらの溝に沿って移動することを可能にする。
【0026】
ナット211,231,511,531の多角形形状に起因して、それらナットは、チャネル内で回転することができず、このことは、雄型ネジ部品が、ナット211,231,511,531を不動にすることを必要とすることなく、これらナット内に螺合するか又はナットから螺合解除することができることを意味する。
【0027】
説明される実施例での各長手方向セクション2,3,4,5に存在する3つの溝の各溝21,23,51,53は、ナット211,231,511,531を収容し、これらナットは、同様に、端部ピース6,7への取り付けのためのネジボルト212,232,512,532をそれぞれ受ける。同様に、最も外側の長手方向セクション2,5の中央溝22,52は、脚部9,8を取り付けるための幅の広いヘッド付きボルト621,821を収容する。脚部8は、シンプルな支持脚である一方で、他方の脚部9は、ボール及びソケットジョイント91のサポートによって延長することができ、支持体1の傾斜は、このジョイントを通じて調節することができる。
【0028】
図4及び図5は、端部ピース又はガイド6の実施形態の一例を示している。説明される実施形態では、端部ピース又はガイド6は、押出アルミニウムセクションであってもよい。このセクションは、平行な長手方向セクション2,3,4,5を固定することに役立つ皿孔61,63のセットを取付手段として有している。端部ピース6は、所望の長さに形成され、且つ平行セクションの2つ、3つ、4つ、5つ又は所望の数のための開口部を有してもよい。端部ピース6の端部それぞれにおいて脚部9,8を取り付けるための追加孔62が設けられている。
【0029】
図6は、ペダルボードケーブルのための支持ピース10の斜視図を示している。このピース10は、直角の“C”形状の横断面を有する第1部分11を備え、第1部分の対向アーム111,112が、長手方向セクション2,3,4,5に取り付けられる。さらに、この第1部分11は、アーム111,112の前方でピース10の第2部分12に結合され、第2部分12は、第1部分11と第2部分12との間に2つの内部空間121,122をそれぞれ規定し、ペダルボードケーブルは、内部空間内に挿入されて格納される。例として、図6及び図7に示されるように、パーツ10のこの第2部分12は、第1部分11のアーム111,112と同じ方向において2つの対向アーム123,124を規定する湾曲した“C”形状の横断面を備えている。図7は、本発明で使用される平行な長手方向セクションのうちの1つの長手方向セクション2の横断面を示している。これらセクションは、所望の長さに切断されてもよい。各セクションは、溝21,22,23を備え、溝21,22,23は、本発明によるこの第1実施形態では、溝に沿って移動することができる(図2及び図3で説明される)ナット211,231,511,531を収納するために使用される。端部ピース6,7と長手方向セクション2,3,4,5のそれぞれとの間の結合は、ネジ接続を使用してなされてもよい。その多角形ヘッドに起因して、ナットは回転を防止する。このようにして、任意の雄型ネジ部品は、いかなるナットの保持も必要なく螺合することができる。
【0030】
さらに、図7は、ケーブルのための支持ピース10、例えば図6に示される支持ピースが、長手方向セクション2,3,4,5に取り付けられる方法を示している。ピース10の第1部分11のアーム111,112は、それぞれ溝21,23内に挿入され、このため、アーム111,112は、長手方向セクションにおける(長手方向溝21及び22の間に位置づけられた)突出部221と(長手方向溝22及び23の間に位置づけられた)突出部231との間で固定される。この実施形態では、第2部分12のアーム123,124のサイズは、第1部分11のアーム111,112のサイズよりも大きく、従ってペダルボードケーブル125のための安定した支持を提供する。
【0031】
図8は、本発明によるペダルボードを支持するためのさらなる第2実施形態を示している。この実施形態は、図1から図3に示されるものと類似する平行セクションの3つのセット1,1’,1”を備えている。隣接した各セットは、共通の端部ピース6’,6”を共有し、共通の端部ピースは、各セットを隣接するピースに結合することによってセット1,1’,1”をともに結合する。複数の端部ピースのうちの1つの端部ピース6’は、その側面のそれぞれに位置づけられた長手方向セクションに対するその結合孔の2つのセットの間で0と異なる角度を有する曲げピースであり、その結果、隣接するセット1’,1”は、それらの間に0と異なる角度を形成する。同様に、複数のセクションの下方のセットのうちの1つのセット1上で小さい寸法の2つの平行な長手方向セクションを備える第2床部1’’’が示されている。この第2床部1’’’は、例えば、この第2床部を高くする結合ピース200,201によって固定され、続いて、これら結合ピース200,201は、例えば、下方床部1(図面には示されていない結合部)においてセクションの下面における溝に取り付けられている。
【0032】
図9及び図10は、第2実施形態によるペダルボード支持ユニット30,30’の第3実施形態を示している。ペダルボード支持体30,30’のこの第2実施形態は、長手方向セクションの間に空間を有していない7つの平行な長手方向セクションを備えている。7つの長手方向セクションは、それらそれぞれの2つの端部において、図4で説明された実施形態のものと類似する端部ピース31にともに結合されている。このケースでは、長手方向セクション及び端部ピース双方が、押出アルミニウムセクションであってもよい。各長手方向セクションは、ペダル313を受けるために上面を有し、且つこの第2実施形態では3つの長手方向溝301,302,303を有し、溝のそれぞれは、外部に開くチャネルを形成している。これら開くチャネルは、ペダル313が支持ピース320を通じて支持体30,30’の頂面上に位置づけられた溝に取り付けられることを可能にする。支持ピース320は、例えば、“L”形状であり、このため、当該ピース320の第1側が、ペダル313の一側と係合し、当該ピース320の第2側が、ネジ接続部314,315を通じて、支持体30,30’の頂面上で複数の溝のうちの1つの溝内に固定される。
【0033】
同様に、複数の下方の支持セクションのうちの1つの支持セクション30よりも上に位置づけられたより短い寸法の2つの平行な長手方向セクションを備えている第2床部30”が示されている。この第2床部30”は、例えば、この第2床部を高くする結合ピース311,312によって固定され、続いて、これら結合ピース311,312は、例えば、それらの対応する支持ピース316,317を通じて、下方の床部30におけるセクションの頂面の溝に取り付けられている。
【0034】
ペダルボード支持体30,30’は、支持体30,30’をともに結合する共通の端部ピース31’を共有している。この端部ピース31’は、その側面のそれぞれに位置づけられたペダルボード支持体30,30’に対するその結合孔の2つのセットの間で0と異なる角度を有する曲げピースであり、その結果、ペダルボード支持体30,30’は、それらの間に0と異なる角度を形成する。
【0035】
図11は、第3実施形態によるペダルボード支持ユニット40,40’の第3実施形態を示している。ペダルボード支持体40,40’のこの第3実施形態は、長手方向セクションの間に空間を有していない7つの平行な長手方向セクションを備えている。この第3実施形態に従えば、7つの長手セクションの4つは、図1から図3に示されるタイプ401からなり、7つの長手セクションの3つは、それらの中にLED、例えばRGB白色孔タイプを備えるタイプ402、又はその上面に沿って可変強度の色を有するタイプからなる。さらに、LEDを有するセクション402は、メタクリル樹脂からなる。長手方向セクションの2つのタイプ401,402は、支持体40,40’上に交互に位置づけられ、且つそれらの2つのそれぞれの端部において図4及び図9で説明された実施形態のものと類似する端部ピース41に結合されている。タイプ402の長手方向セクション上のLEDの制御は、リモート制御(図示せず)を通じて可能である。
【0036】
タイプ401の長手方向セクションは、ペダルのための頂部支持面を備え、頂部支持面は、セクション自体の表面、又は任意の手段によりセクションに付着もしくは接着された粗面であってもよい。この頂面は、頂面にペダルを取り付けるために“ベルクロ(登録商標)”タイプの表面を備えてもよい。
【0037】
タイプ401の長手方向セクションは、この第3実施形態に従えば3つの長手方向溝(図示せず)を有する下面を有し、溝のそれぞれは、外部に開くチャネルを形成している。これら開くチャネルは、ネジ接続部により支持体40,40’の頂面よりも上に位置づけられたタイプ402のセクションを取り付けるために使用することができ、このため、タイプ402の長手方向セクションは、タイプ401の2つの長手方向セクション(図示せず)の間でその下面を通じて固定される。
【0038】
ペダルボード支持体40,40’は、支持体40,40’をともに結合する共通の端部ピース41’を共有している。この端部ピース41’は、その側面のそれぞれに位置づけられたペダルボード支持体40,40’に対するその結合孔の2つのセットの間で0と異なる角度を有する曲げピースであり、その結果、ペダルボード支持体40,40’は、それらの間に0と異なる角度を形成する。このケースでは、端部ピース41’は、タイプ402の長手方向セクションに関して同じタイプのLEDの少なくとも3つのストリップ403を備えている。
【0039】
最後に、本発明によるペダルボード支持体のさまざまな実施形態によるペダルボード支持体を備える全部品(長手方向セクション、端部ピース及び取付部材)は、それらがエンドユーザによって組み立て及び分解することができるように、キットの形態のボックス内に配置されてもよい。このように、このペダルボード支持体は、分解された状態では最小空間を占めることができる。ペダルボード支持体の組み立て及び分解は、使用者にとって容易であり、さらに、このことは、使用者の要望に従って上述した部品の組み合わせにおいてさまざまな変形を可能にする。
【0040】
本発明が、好ましい実施形態に関して説明されたが、これらは、本発明を限定するものとみなされてはならず、本発明は、以下の特許請求の範囲の広い解釈で規定される。
【符号の説明】
【0041】
1,30,30’,40,40’ ペダルボード支持体、2,3,4,5 長手方向セクション、6,6’,6”,7,31,31’,41,41’ 端部ピース、10 ケーブル支持ピース、11 第1部分、12 第2部分、21,22,23,51,52,53 下方溝、100,313 ペダル、111,112 対向アーム、121,122 内部空間、211,231,511,531,212,232,512,532 取付手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
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図11