(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6273412
(24)【登録日】2018年1月12日
(45)【発行日】2018年1月31日
(54)【発明の名称】玉入れ健康遊具システム
(51)【国際特許分類】
A63B 67/00 20060101AFI20180122BHJP
A63B 43/06 20060101ALI20180122BHJP
A63B 63/00 20060101ALI20180122BHJP
【FI】
A63B67/00 D
A63B43/06 Z
A63B63/00 A
【請求項の数】3
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2017-104334(P2017-104334)
(22)【出願日】2017年5月26日
【審査請求日】2017年5月26日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】506391657
【氏名又は名称】菊川 清
(72)【発明者】
【氏名】菊川 清
(72)【発明者】
【氏名】菊川 康介
【審査官】
宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】
特開平07−124280(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/016349(WO,A1)
【文献】
米国特許第5403000(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 67/00
A63B 43/06
A63B 63/00 − 63/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤーが複数の球体の中から発光する球体を選択して球技用ゴールにシュートまたは直接投入し、ゴールされたポイントまたは費消した時間を計る玉入れ健康遊具であって、
外側はゴムまたは樹脂の透光の弾性体、内には遠隔制御されて点灯/消灯する発光装置とからなる球体と、
前記球技用ゴールおよびシュートされた前記球体が前記球技用ゴールにゴールされたか否かを確認するゴール確認手段と、
点数または時間の表示装置と、
前記発光装置、前記ゴール確認手段、前記表示装置をコントロールして信号を送受信し制御する制御装置と、
からなることを特徴とする玉入れ健康遊具システム。
【請求項2】
前記球技用ゴールは、高さ調整可能な支柱による立設、側壁または床面に設けたことを特徴とする請求項1に記載の玉入健康遊具システム。
【請求項3】
前記発光装置は、光源、電源部、遠隔制御信号の受信部からなることを特徴とする請求項1に記載の玉入健康遊具システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一人からゲーム感覚で楽しみながら足腰の強化等を図る玉入れ健康遊具システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のバスケットボールゲームには、広いスペースを必要とせずに家庭内でバスケットボールタイプの競技を楽しむことができる家庭用のものが知られている。
【0003】
下記特許文献1に記載された発明のバスケットボールゲーム機は、バスケットにゴールされたカラーボールの色の種類を判別し、ゴールされたポイントをカラーボールの種類ごとに表示して1つのバスケットにシュートして得点を競う競技で、広いスペースを必要とせず、家庭内でバスケットボールタイプの競技を楽しむことができるもの、また、制限時間内に所定の得点を獲得した時点、或いは制限時間を超過した時点でゲーム終了とするようにしているものがあり、これらは緊迫感が増して白熱した競技を楽しむことができ、さらに、選択されたプレイモードに応じた制限時間を設定して適度な制限時間の下でプレイを楽しむことができる家庭用バスケットボールゲーム機となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−124280
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、緊迫感を有し白熱した競技を楽しみたいと願っているものの、従来の対戦型の競技方式では、プレイヤーの体力差が大きく、特に高齢者にとって相手チームと接触したときなどは捻挫等のケガのリスクがあった。
そのため、従来の楽しさや興奮感の面白味があり、更にゲームをすることで健康増進にもなり、身体能力に応じ誰でもが参加でき、安全性の高いゲームとすることにより上記課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様の玉入れ健康遊具システムは、
プレイヤーが複数の球体の中から発光する球体を選択して球技用ゴールにシュートまた は直接投入し、ゴールされたポイントまたは費消した時間を計る玉入れ健康遊具であっ て、
外側はゴムまたは樹脂の透光の弾性体、内には遠隔制御されて点灯/消灯する発光装置 とからなる球体と、
前記球技用ゴールおよびシュートされた前記球体が前記球技用ゴールにゴールされたか 否かを確認するゴール確認手段と、
点数または時間の表示装置と、
前記発光装置、前記ゴール確認手段、前記表示装置と信号をコントロールして信号を送 受信し制御する制御装置からなることを特徴とする。
【0007】
本発明の第2の態様の玉入れ健康遊具システムの前記球技用ゴールは、高さ調整可能 な支柱による立設、側壁または床面に設けたことを特徴とする。
【0008】
本発明の第3の態様の玉入れ健康遊具システムの前記発光装置は、光源、電源部、遠 隔制御信号の受信部からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
玉入れ健康遊具システムは、
1.対戦型の競技方式を一人または同一チームでのプレイとし、プレイヤーの身体能力に 応じて床面移動、立ち姿勢、座り姿勢などでプレイできるよう球技用ゴールの形態を多 様化した。
2.飽きやすい単純運動を、一人プレイであっても複数の球体の中から点灯する球体を探 す判断が加わることで、偶然性・緊迫感が増し白熱したゲームとなり、また、球を追い かけ拾い身体を伸び縮みする行動などが敏捷性・足腰の屈伸運動となり体力向上に繋が る楽しむ運動となった。
3.使用する球体数や発光時間を調整するなどにより、ゲーム内容を多様化した。
4.室内・室外を問わずプレイが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は玉入れ健康遊具システムの概略図である。
【
図2】
図2は玉入れ健康遊具システムの球体の断面図である。
【
図3】
図3は玉入れ健康遊具システムの制御装置、表示装置の正面図である。
【
図4】
図4は玉入れ健康遊具システムの球技用ゴールの形態である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
但し、以下に示す実施形態は本発明の技術思想を具体化するための玉入れ健康遊具システム1を例示するものであって、本発明をこれらに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
【実施例】
【0012】
図1〜
図4を参照して本発明の実施形態に係る玉入れ健康遊具システム1を構成する明細を説明する。
【0013】
図1は玉入れ健康遊具システム1の概略図で、ゲームの流れである。
(1)ゲームスタート時に発光装置21を内蔵する複数個の球体2を準備し、該複数個の 球体2の中から遠隔制御によりランダムに選択した1個を点灯または点滅発光させる 。
(2) プレイヤーは、前記点灯または点滅発光した球体2を球技用ゴール3にシュートまたは投入する。
(3)球体2がゴールしたことをゴール内に設けた球体通過確認センサー31により確認し、制御装置4は
-1 球体光源211を点灯または点滅発光を消灯させ、
-2 同時に、ゴールポイントまたは経過時間等を表示装置5に表示させる。
(4)球技用ゴール3を通過した球体2は元の状態の床面に戻る。
以上がゲームの基本サイクルである。
【0014】
次に、
図2の球体2について説明する。
使用する球体2は、所定サイズ(例えば、直径10〜20センチメートル)の透光性(含む半透光)のゴムまたは樹脂の弾性体で、球体内部の発光が見えるようなものからなり、球体内部には、光源211、遠隔制御受信部212、電源部213からなる発光装置21が備えられている。
電源部213は球体2の表に近いところに設けるときは電池式でも良いが、プレイヤーの安全やゲーム時の衝撃等を勘案すると充電式として球体中央の光源211の近辺に設けられるのが良い。
球体2はボール形状に限定されず、円盤型、ラグビーボール型、凹凸のあるボール状のヌイグルミなどプレイヤーが楽しめるものが良い。
【0015】
発光装置21の発光手順は、玉入れ健康遊具システム1の概略図のゲームの流れの中で説明を行っており省略する。
光源21は点灯するだけでなく点滅発光、彩色発光や視覚が不自由な方には音(音楽)を発するものが併用されるものでも良い。
また、点滅発光のサイクルを変えたり、光源21をカラーにしてカラーによってゴール点数を変えるなど偶然性を加えるのも面白い。
【0016】
次に、
図3の制御装置4、表示装置5について説明する。
制御装置4は、各機器と信号の受発信の機能を有する装置であるが、
図3では表示装置5と一体のものとしている。
基本的な動作は、玉入れ健康遊具システム1の概略図のゲームの流れの中で説明を行っているが、より詳細に説明すると、
(1)スタート時、制限時間内のゴール数をゴール時に加点表示する、または予めゴール 数を設定し費消時間を表示するかを決定しスタートする。
このとき、例えば、球体2の点灯または点滅発光時間を予め設定し、シュートまたは 投入されないまま設定時間を経過したときは、点灯を他の球体2に変えるなど、ゲー ムに変化を持たせることもできる。
(2)複数個の球体2からランダムに選択した1個を点灯または点滅発光させる。プレイ ヤーが複数で球体2も多くしているときは複数個同時に点灯する方法もある。
(3)プレイヤーは、前記点灯または点滅発光した球体2を球技用ゴール3にシュートま たは投入する。
(4)球体2がゴールされたことを球技用ゴール3内に設けた球体通過確認センサー31 により確認し、これにより制御装置4は、
-1 球体光源211の点灯または点滅発光を消灯させる、
-2 同時に、ゴールポイント等を表示装置5に表示させる。
(5)球技用ゴール3を通過した球体2は元の床面へ、(2)へ戻る。
(6) 制限時間が来たとき、または予め設定したゴール数をゴールした時は、表示装置5 の表示部を点滅または音声により知らせる。
【0017】
次に、
図4の球技用ゴール3の形態について説明する。
玉入れ健康遊具システム1の特徴は、子供から高齢者までプレイヤーの身体能力に応 じて楽しみながら運動出来ることであり、その為に球技用ゴール3はプレイヤーに 応じた形態が用意されている。
事例として、健常者には、シュートを楽しむためにバスケットボールのような高さの 高さ調整可能な支柱タイプ6または壁掛けタイプのゴールを、健常者であっても足 腰を強化するために屈伸運動を取り入れたいプレイヤーにはゴールを頭の高さに設 定しボールを持ったままで投入(シュートを禁ずることで足腰の屈伸運動になる) できるゴールを、下肢等に支障があって 座り姿勢しかとれないプレイヤーには低 高のゴールまたはサッカーゴールのような床面設置のゴールなどにすると良い。
【符号の説明】
【0018】
1 玉入れ健康遊具システム
2 球体
21 発光装置
211 光源
21a 光源が消灯状態
21b 光源が点灯状態
212 遠隔制御受信部
213 電源部
2131 充電口
3 球技用ゴール
31 球体通過確認センサー
4 制御装置
5 表示装置
6 支柱等
【要約】
【課題】玉入健康遊具システムを提供する。
【解決手段】プレイヤーが複数の球体の中から発光する球体を選択して球技用ゴールにシュートまたは直接投入し、ゴールされたポイントまたは費消した時間を計る玉入れ健康遊具であって、
外側はゴムまたは樹脂の透光の弾性体、内には遠隔制御されて点灯/消灯する発光装置とからなる球体と、前記球技用ゴールおよびシュートされた前記球体が前記球技用ゴールにゴールされたか否かを確認するゴール確認手段と、点数または時間の表示装置と、前記発光装置、前記ゴール確認手段、前記表示装置をコントロールして信号を送受信し制御する制御装置と、からなることを特徴とする。
【選択図】
図1