【文献】
売れる売れないは魅せ方次第?! 売るための“商品の魅せ方”とは? 事例3「ECファクトリー」大量の商品でも素早く「撮影→納品」ECに必要なDBやコピーの作成も,月刊ネット販売,日本,宏文出版株式会社,2009年 6月25日,第10巻,第7号,pp. 26-27
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、電子メジャーを用いて単品を測定する一般家庭においては、測定が電子化されただけでも十分であるが、製造工場や流通現場における高い生産効率・作業効率を要求される場合には、まだ不十分であった。特に、衣料品の製造、流通販売にあっては、厳格な品質・規格検査等が必要であることから、一種類の製品について、幾段階もの異なった各工程で、製品の様々な部分の寸法測定をし、更に、測定結果を書類やデータバンクに書き取ったりする作業や、測定情報を所定のフォーマットに変えたり、必要な計算をしたりと多種多様な後処理が必要である。このため、採寸から採寸情報並びに他の情報を総合的に迅速に処理できる方法が望まれている。このように、製造工場や流通現場においては、測定情報を迅速に得るだけでなく、得た情報を、統計処理情報として他の情報と共に瞬時に利用でき、製造や流通現場において正確且つ付加価値の高い利用情報として迅速な対応が可能な電子計測装置および電子データ送信方法が切望されていた。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、測定情報を正確かつ迅速に得ることができ、また、得た測定情報を、統計処理情報として他の情報と共に瞬時に利用でき電子計測装置及び電子データ送信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、測定対象物を電子的に寸法測定して得た採寸値情報を、
無線通信を介して送信可能に構成されたハンディ型の電子メジャー
を備え、
前記電子メジャーは、メジャー本体から引き出し自在なテープ状の測定テープと、採寸測定値を表示可能な表示部とを有し、前記測定テープには、表裏の少なくとも一方に磁気記録を可能とするテープ磁気部が形成されており、前記測定対象物に設けられた識別子からの識別情報を、
無線通信を介して送信可能に構成された識別子処理具と、情報を入力可能な操作部及び情報を表示可能なディスプレイを有し、前記識別子処理具から送信される前記識別情報を受信した場合に前記ディスプレイに採寸必要箇所を表示し、
その後前記電子メジャーから送信される前記採寸必要箇所の前記採寸値情報を受信し、受信した情報を前記操作部から入力した前記測定対象物の品質内容に関する情報とともに保存し、それらの情報を通信回線を通じて特定サイトに送信する制御装置と、を
更に備えることを特徴とする電子計測装置である。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項
2に係る発明は、識別子処理具が測定対象物に設けられた識別子の識別を行い、前記識別子から得られた識別情報を、前記識別子処理具内の通信手段を介して制御装置へ送信することと、ハンディ型の電子メジャーが前記測定対象物の採寸値情報を、前記電子メジャー内の通信手段を介して前記制御装置へ送信することと、前記制御装置が前記識別子処理具から送信される識別情報を受信した場合に前記制御装置のディスプレイに採寸必要箇所を表示し、
その後前記電子メジャーから送信される前記採寸必要箇所の前記採寸値情報を受信し、受信した情報を前記制御装置の操作部から入力した前記測定対象物の品質内容に関する情報とともに保存し、それらの情報を通信回線を通じて特定サイトに送信することと、を含むことを特徴とする電子データ送信方法である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、測定対象物を電子的に寸法測定して得た取得情報を、通信手段を介して送信可能に構成されたハンディ型の電子メジャーを備えているので、制御装置に測定情報を迅速に送信できる。また、測定対象物に設けられた識別子から得た測定対象物の個別の取得情報を、通信手段を介して送信可能な識別子処理具を備えているので、測定対象物の個別の識別情報を制御装置に迅速に送信することができる。更に、測定対象物の測定値情報を受信すると共に測定対象物の他の情報を保存し、情報処理を行う制御装置とを備えていることにより、制御装置により、商品における個別の取得した各種最新情報を、他の情報と共に統計処理情報として瞬時に利用できる。したがって、電子計測装
置は、製造や流通現場において正確で且つ付加価値の高い利用情報として製品管理上において利便性を向上させることができる。
【0012】
また、請求項
1の発明によれば、電子メジャーに設けられた通信手段が、無線通信であるので、測定情報を受信する制御装置の設置場所に制約されることなく測定作業を自由に行うことができる。また、電子メジャーは、無線によって測定情報を提供できるので、採寸作業をやり易く使い勝手が良い。
【0013】
更に、請求項
1の発明によれば、電子メジャーは、メジャー本体から引き出し自在なテープ状の測定テープを備えているので、採寸作業者が測定対象物に直接あてがって使用することで、正確な部位の採寸ができる。また、測定テープに、表裏の少なくとも一方に磁気記録を可能なテープ磁気部が形成されているので、採寸情報を実際に使用するテープ磁気部から得ることができ、直接的で正確な寸法情報を得ることができる。また、テープ磁気部は、電子情報の書き込みが容易であり、更に、採寸情報の取出しも極めて容易であるので、電子メジャーの構造を簡素化することができる。
【0014】
更にまた、請求項
1の発明によれば、電子メジャーは、少なくとも測定値を表示可能な表示部を備えていることにより、測定した値を目視でも確認することができ、情報の的確性を高めることができる。
【0015】
請求項
2の発明によれば、識別子処理具にて測定対象物の識別を行い、得られた識別情報を、通信手段を介して通信回線に繋げられたインターネット上の特定サイトのアプリケーションへ送信することができ、識別子から得た測定対象物の個別の取得情報を、通信回線に繋げられた所定のアプリケーションへ迅速に送信することができる。また、ハンディ型の電子メジャーによって、測定対象物の寸法測定値情報を、通信手段を介してインターネット上の特定サイトのアプリケーションへ迅速に送信することができる。この結果、本発明の電子データ送信方法によれば、商品における個別の取得した各種最新情報を、他の情報と共に統計処理情報として瞬時に利用でき、製造や流通現場において正確で且つ付加価値の高い利用情報として迅速に提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本発明の一実施形態について、
図1〜
図6を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、
図1〜
図6示す実施形態に何ら制限されるものではない。
図1は、本実施形態の電子計測装置及び電子データ送信方法の概念を示す概略図である。
図2は、
図1に示す実施形態における電子メジャーの斜視図であり、
図3は、電子メジャーの要部拡大斜視図である。
図4は、本実施形態における電子計測装置の初期設定並びに検品作業を示すフローチャートである。
図5は、電子メジャーを用いた測定方法のフローチャートである。
図6は、本実施形態における情報表示形式の一例を示す採寸登録画面である。
【0018】
本実施形態の電子計測装置1は、
図1に示す、電子メジャー10と、識別子処理具20と、制御装置30とを有している。
電子メジャー10は、片手にて把持出来る程度の大きさの手持ち型(ハンディ型)のもので、測定対象物80である衣類を電子的に採寸可能に構成されている。また、電子メジャー10は、制御装置30との間で無線通信にて情報を交換できるように通信手段12を備えている。なお、電子メジャー10は、電源は、例えば、乾電池等により駆動できるようになっている。
【0019】
また、識別子処理具20は、片手にて把持出来る程度のハンディ型のものである。そして、測定対象物80である衣類に付けられたタグ81に記載された、例えばバーコードなどの識別子81aを読み取るバーコードリーダである。また、識別子処理具20は、制御装置30との間で無線通信にて情報を交換できるように通信手段22をその内部に備えている。識別子処理具20においても、その電源は、乾電池等による。
【0020】
制御装置30は、前述の電子メジャー10にて取得された採寸情報、更には、識別子処理具20にてダグから得られた取得情報を受信することができる通信手段32を備えたパーソナルコンピュータである。したがって、制御装置30は、例えば、ディスプレイ30aとキーボードのごとき操作部30bを有している。なお、ディスプレイ30aは、タッチパネルタイプで、画面に表示された部分をタッチして操作することもできる。また、図示においては、操作部30bがディスプレイ30aと別々に構成されているが、その他にタブレット型で、操作部30bが分離していないタイプでも良い。
また、本実施形態における通信手段12,22,32は、例えば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))を利用した無線通信手段である。
【0021】
制御装置30は、インターネットなどの通信回線100に接続されている。したがって、制御装置30が取得した情報は、この通信回線100の介して他のグループ内端末101と共有するように接続されていてもよい。これによれば、作業拠点や販売拠点が複数ある場合に、別々に取得した情報を特定のアプリケーションにて共有し、膨大なデータを一元管理することができる。
また、この通信回線100によれば、例えば、特定のサイトを利用して、一般ユーザー端末102とも接続されている。これにより、電子計測装置1にて得られた取得情報は、通信回線100を介して効果的に利用することが可能である。
【0022】
以下、本実施形態の電子メジャー10について、
図2および
図3を参照して詳細に説明する。
本実施形態の電子メジャー10は、
図2に示すように、幅広の所と幅狭な把持部11aを有する扁平な直方体形状のメジャー本体11を有している。このメジャー本体11内に、テープ状の測定テープ13が巻き込まれている巻尺形式のメジャーである。そして、このメジャー本体11は、正面から見て、液晶の表示部14、この表示部14の下側に配置される、電源ボタン15、ライトボタン16、データボタン17を有している。各種ボタンの下側(
図2において下部側)が、把持部11aとして形成されている。
【0023】
また、メジャー本体11の一端面11b(
図2における上方側の端面)には、測定テープ13の引き出し用のテープ引出し孔11hが設けられている。このテープ引出し孔11hから測定テープ13のテープ先端部13eに取付けられたテープ摘み部13bが一端面11b上に位置されている。
また、測定テープ13は、メジャー本体11内において、図示しないが、リールを介して巻かれて収納されている。すなわち、測定テープ13を巻いたリールは、バネ等の適宜付勢部材によって常時巻き取り方向に付勢されている。したがって、テープ摘み部13bを引っ張る(矢印A方向に引っ張る)ことで、測定テープ13が繰り出される一方、引っ張り力を解除することで、メジャー本体11内に自動的に巻き込まれる(矢印B方向)ように構成されている。
【0024】
また、メジャー本体11内には、採寸時において、引き出された測定テープ13の位置を検出するセンサ(図示せず)が設けられている。また、メジャー本体11内には、採寸情報を記憶する記憶部、採寸情報を送信する通信手段12が内蔵されている。
なお、把持部11aの一端の角部には、テープ引出し孔11hと同じ側に落下防止用のストラップ19が設けられている。このストラップ19は、手首を通すことができる程度の環状のもので、把持部11aを把持する際に、ストラップ19に手首が通して持つことで、落下を防止することができる。
【0025】
本実施形態の測定テープ13においては、その表裏の一方側に磁気記録を可能とするテープ磁気部13mが形成されている。これは、例えば、テープ磁気部13mに寸法情報を書き込み、一方、この書き込まれた寸法情報を読み取る磁気センサを、テープ磁気部13mの走行経路に接近して配置する。これにより、引き出された測定テープ13の位置を正確に検出することができ、採寸値を容易に決定することができる。
【0026】
また、本実施形態の電子メジャー10においては、前述したように、表示部14が設けられている。この表示部14は、測定テープ13を引き出すことにより、テープ引き出し量に対応する数値を表示する。この表示によって採寸した寸法を目視でも見ることができる。なお、この表示部14を見るときは、ライトボタン16を押すことで表示部14を光らせることができる。これは、表示部14に表示された数値を確認しやすいだけでなく、表示部14が常時明るい状態にあるよりは、必要時のみ光らせることで節電効果がある。
また、データボタン17は、測定した採寸情報を制御装置30に送信するときに操作するものである。
【0027】
このように構成された電子計測装置1を用いた場合、以下のような電子データ送信方法を実施することができる。
先ず初めに、識別子処理具20を用いて、測定対象物80に設けられた識別子81aの識別を行う。次に、この識別子処理具20にて得られた識別情報を、識別子処理具20内の通信手段22を介し、例えば、制御装置30に立ち上げられている特定のアプリケーションへ送信することができる。更に、電子メジャー10によって、同じ測定対象物80を採寸する。この採寸値情報を、電子メジャー10内の通信手段12を介して、制御装置30に立ち上げられている同じアプリケーションへ送信する。そして、制御装置30は、インターネット等の通信回線100上の特定サイトに、電子メジャー10及び識別子処理具20にて得られた取得情報を送信する。
【0028】
以下、本実施形態の電子計測装置1を用いた商品の検品作業並びに採寸作業について、
図4および
図5の作業フローを参照して説明する。
先ず、
図4を参照して、検品作業について説明する。
最初に、制御装置30であるパーソナルコンピュータにおいて、所定のアプリケーションである、例えば“電子メジャーアプリケーション”を立ち上げる。そして、初期設定を行う。この初期設定には、“作業者名入力(S1)”、“案件名選択(S2)”、 “拠点名選択(S3)”、 “スタジオ選択(S4)”を順次入力する。これで初期設定が完了する。
【0029】
次に、検品作業を行う。
初期設定に引き続いて、“検品モード選択(S5)”を行う。次に、“デバイス選択(S6)”をする。ここでは、本実施形態における識別子処理具20であるバーコードスキャナを選択する。ここで、バーコードスキャナを選ぶことで、識別子処理具20と制御装置30とがブルートゥースにて接続される。
次に、識別子処理具20を使って測定対象物80(以下単に「商品」という)のタグ81の識別子81aを読み込む“商品タグをスキャン(S7)”を実施する。このタグ81の識別子81a(バーコード)をスキャンすることで、JAN(Japan Article Number)コードが“電子メジャーアプリケーション”に取り込まれる。このスキャンデータによって検品が実施される。
次に、スキャンした取得情報をPVS(Citrix Provisining Server)に送信する“スキャンデータ送信(S8)”を実施する。この情報送信が完了すると、最後に、このスキャンされた入荷済みの商品80が、“入荷済商品一覧に表示(S9)”にて表示されたか否かを確認して検品作業を終了する。
【0030】
次に、
図5及び
図6を参照して商品80の採寸作業を行う。
採寸作業に入る前の採寸準備作業として、先ず、本アプリケーションの画面上において、“採寸モード選択(S11)”をする。ここでは、前述のごとく電子メジャー10および識別子処理具20(バーコードリーダ)であるので、“電子メジャーのデバイス選択(S12)”および “バーコードリーダのデバイス選択(S13)”を行う。ここで、画面上において各デバイスの接続が確認できたら採寸作業の準備が完了する。
【0031】
次に、採寸作業を行う。
採寸直前作業として、採寸作業テーブル50上にある商品80のタグ81を識別子処理具20により、 “商品タグのバーコードをスキャン(S14)”を行う。このスキャンにてデータ入力が完了し、OK(オーケー)ボタンを押すと、スキャンされたJANコードでPVSを検索し、アプリケーション画面に、“採寸登録画面呼出(S15)”
を実行する。そして、制御装置30のディスプレイ30a上に、例えば
図6に示すような採寸登録画面90が呼び出される。
【0032】
次に、採寸登録画面90上において、例えば、画面を直接タッチして、“採寸カテゴリ選択(S16)”を行う。ここで、例えば、「トップス」を、画面を直接タッチして選択する。これにより、“採寸必要箇所の表示(S17)”が実行されて、採寸必要箇所が自動的に表示される。次に、タグ81の表記に準じた“サイズの入力(S18)”を行って、サイズ(例えば、S,M,L等)を確定する。
【0033】
次に、画面上の直接タッチによって、“採寸箇所のセルクリック(S19)”を行う。次に、電子メジャー10を使用して、この採寸箇所を採寸する。この採寸操作は、片方の手で把持部11aを持つとともに、他方の手指にてテープ摘み部13bを引き出す(矢印A方向)。そして、測定テープ13の、例えばテープ先端部13eと、メジャー本体11に設けられた採寸位置決め部18とを、採寸作業テーブル50上に置かれた商品80の採寸箇所にあてがう様にし、“電子メジャーでの採寸(S20)”を実施する。これにより、採寸情報が電子メジャー10内の記憶部に記録される。
【0034】
その後、電子メジャー10のデータボタン17を押して“採寸情報の送信(S21)”を実施する。この“採寸情報の送信(S21)”は、一つ一つの採寸作業ごと行うようにしても良いし、所定の採寸箇所を所定の順番で採寸した後に、複数データを纏めて一度に送信するようにしても良い。この寸法情報の送信によって、画面上の各セルに測定数値が自動入力される。そして、1つのサイズの採寸箇所の数値が全て埋まると、チェックが「送信」ステータスに変わる。
そして、全部の採寸が終わり、ここで、“サイズスペック確定(S22)”を行う。
【0035】
次に、商品80の品質内容入力作業を行う。これは、例えばドライ等の“洗濯表記入力(S23)”を行う。また、予め登録済みの原産国名の中から選択して“原産国入力(S24)”を行う。
次に、“品質表示タグに切り替え(S25)”を行う。そして、追加ボタン等によって表示された素材名をクリックして、“素材選択(S26)”を行う。また、素材が複数の場合には、素材名及び素材割合をクリックして“素材及び割合の決定(S27)”を行う。そして、素材割合の合計値が100%になっているか否かを確認する。そして、確認ができたならば、“入力完了(S28)”を、入力完了ボタンをクリックして行う。
【0036】
なお、品番内で同じ素材の場合には、「空欄にコピー」ボタンを利用した“空欄コピー操作(S29)”によって既に入力した内容をコピーして入力する。これで採寸タブ並びに組成タブのそれぞれの入力項目が全て完了し、「入力中」の表示を「送信」に変更する。次に、「一括送信」ボタンを押して“一括送信(S30)”によって、PVSに全ての情報を送信する。そして、OK(オーケー)ボタンを押して、作業を完了する。この結果、作業完了した品番が、PVSの詳細ページに表示される。
【0037】
以上説明したように、本実施形態においては、商品80を電子的に寸法測定して得た取得情報を、無線の通信手段12を介して送信可能に構成されたハンディ型の電子メジャー10を備えていることで、制御装置30に測定情報を迅速に送信できる。また、商品80に設けられた識別子81aから得た商品80の個別の取得情報を、無線の通信手段22を介して送信可能な識別子処理具20を備えていることにより、商品80の個別の識別情報を制御装置30に迅速に送信することができる。更に、商品80の測定値情報を受信すると共に商品80の他の情報を保存し、情報処理を行う制御装置30とを備えていることにより、制御装置30により、商品における個別の取得した各種最新情報を、他の情報と共に統計処理情報として瞬時に利用できる。したがって、電子計測装置1は、流通現場において正確で且つ付加価値の高い利用情報として製品管理上において利便性を向上させることができる。
【0038】
また、本実施形態では、電子メジャー10に設けられた通信手段12が、無線通信であることで、測定情報を受信する制御装置30の設置場所に制約されることなく測定作業を自由に行うことができる。また、電子メジャー10は、無線によって測定情報を提供できるので、採寸作業をやり易く使い勝手が良い。
【0039】
また、本実施形態では、電子メジャー10は、メジャー本体11から引き出し自在なテープ状の測定テープ13を備えていることで、採寸作業者が商品80に直接あてがって使用することで、正確な部位の採寸ができる。また、測定テープ13には、磁気記録可能なテープ磁気部13mが形成されていることで、採寸情報を実際に使用するテープ磁気部13mから得ることができる。したがって、正確な寸法情報を得ることができる。また、テープ磁気部13mは、電子情報の書き込みが容易であり、更に、採寸情報の取出しも極めて容易であるので、電子メジャー10の構造を簡素化することができる。
【0040】
また、本実施形態では、電子メジャー10は、測定値を表示可能な表示部14を備えていることにより、測定した値を目視でも確認することができ、情報の的確性を高めることができる。
【0041】
また、本実施形態においては、識別子処理具20にて商品80の識別を行い、得られた識別情報を、通信手段22を介して通信回線に繋げられたインターネット上の特定サイトのアプリケーションへ送信することができるので、識別子81aから得た商品80の個別の取得情報を、通信手段22を介して通信回線に繋げられた所定のアプリケーションへ迅速に送信することができる。また、ハンディ型の電子メジャー10によって、商品80の寸法測定値情報を、通信手段12を介してインターネット上の特定サイトのアプリケーションへ迅速に送信することができる。この結果、本実施形態の電子データ送信方法によれば、商品80における個別の取得した各種最新情報を、他の情報と共に統計処理情報として瞬時に利用でき、流通現場において正確で且つ付加価値の高い利用情報を迅速に提供できる。
【0042】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更しても良い。例えば、電子メジャー10については、上記実施形態においては、測定テープ13にテープ磁気部13mを形成して磁力を利用した測定構造としたが、例えば、コリメータなどの回転式測定構造でも良い。また、測定テープの部分に小さい開口を設けてこの開口に光サンサによる光を当てるようにし、当該開口を通過する光を検出する構造でもよい。更に、テープ状の巻尺タイプでなく、例えばレーザー光を利用した光学式の寸法測定するものでも良い。
また、上記実施形態においては、
図6に示した採寸登録画面90は一例であって、種々変更できるものであり、これに何ら制限されるものではない。