(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記防塵ゲートは、前記バケットゲートの開閉動作時の押圧によって開閉するためのカウンターウェイトを有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のコークス乾式消火設備の装入装置。
前記第2集塵ダクトは、前記防塵フードにおいて、前記下部装入ホッパの対向位置から非対向位置への移動方向における手前側に接続されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコークス乾式消火設備の装入装置。
前記下部装入ホッパの移動に応じて前記第2集塵ダクトを開閉する開閉装置を有する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコークス乾式消火設備の装入装置。
前記第1集塵ダクトと前記第2集塵ダクトは、ダクトの下流側で合流している、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のコークス乾式消火設備の装入装置。
前記上部装入ホッパと前記下部装入ホッパとの間で吸気を行う第3集塵ダクトを有する、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のコークス乾式消火設備の装入装置。
前記第2集塵ダクトは、前記防塵フードにおいて、前記下部装入ホッパの上部の開口縁に沿って吸気を行う、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のコークス乾式消火設備の装入装置。
前記非対向位置に位置する前記下部装入ホッパの下方に位置し、前記下部装入ホッパの下部と対向する吸気制御板を有する、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のコークス乾式消火設備の装入装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記走行集塵では、バケット走行中に集塵を行うために、集塵ダクトにべローズ等の伸縮機構を付加する必要があり、構成が複雑化する。また、上記局所集塵では、下部装入ホッパの移動範囲全体を気密に囲うため、内部にガスが充満し易く、また、内部が粉塵で汚染されるため、ユーザーに高い設備管理能力(保全能力)が要求される。
このように、上記従来技術は、発塵に対する非常に高い要求を満足するものであるが、構造が複雑であり、ユーザーに高い設備管理能力が要求されると共に、コスト高であるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、構造が単純で扱いやすく低コストで発塵が周囲に飛散するのを防止できるコークス乾式消火設備の装入装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、コークスが装入される装入口を有するチャンバーと、前記チャンバーの上方に設けられ、前記装入口に対向する対向位置と前記装入口に非対向となる非対向位置との間で移動する下部装入ホッパと、前記下部装入ホッパの上方に設けられ、前記対向位置に位置する前記下部装入ホッパと対向する上部装入ホッパと、前記上部装入ホッパの上方に前記コークスを搬送すると共に、底部を開閉するバケットゲートを備えるバケットと、前記バケットゲートの開閉動作に応じて前記上部装入ホッパの上部を開閉する防塵ゲートと、前記上部装入ホッパにおいて前記防塵ゲートよりも下部に接続された第1集塵ダクトと、前記非対向位置に位置する前記下部装入ホッパの上方に位置し、前記下部装入ホッパの上部に蓋をする防塵フードと、前記防塵フードに接続された第2集塵ダクトと、を有する、コークス乾式消火設備の装入装置を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、上部装入ホッパにバケットゲートの開閉動作に応じて開閉する防塵ゲートを設けることにより、バケットが上部装入ホッパから離れても、上部装入ホッパの上部を閉じることができる。そして、上部装入ホッパにおいて防塵ゲートよりも下部に接続された第1集塵ダクトから、上部装入ホッパの内部に籠った発塵を吸気することができる。したがって、走行集塵のように、バケットを上部装入ホッパから離間する前に、走行フードで上部装入ホッパの上部を覆って発塵を防止する必要がない。
また、本発明では、炉蓋を閉じる際に、下部装入ホッパが装入口と非対向となる非対向位置に移動して上部装入ホッパの下部から離れても、下部装入ホッパの上部が露出しないように防塵フードで蓋をすることができる。そして、防塵フードに接続された第2集塵ダクトから、下部装入ホッパの内部に籠った発塵を吸気することができる。したがって、局所集塵のように、下部装入ホッパの移動範囲全体を覆って発塵を防止する必要がない。
したがって、本発明によれば、走行集塵及び局所集塵のような構造を採用することなく、構造が単純で扱いやすく低コストで発塵が周囲に飛散するのを防止することができる。
【0009】
また、本発明においては、前記防塵ゲートは、前記バケットゲートとの接触部にローラを有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、防塵ゲートにローラを設けることにより、バケットゲートと防塵ゲートとの摩擦抵抗が低減するため、バケットゲートが防塵ゲートを開くための負荷を低減することができる。
【0010】
また、本発明においては、前記防塵ゲートは、前記バケットゲートの開閉動作時の押圧によって開閉するためのカウンターウェイトを有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、防塵ゲートにカウンターウェイトを設けることにより、バケットゲートが防塵ゲートを押し開く際に、防塵ゲートがバケットゲートに追従して動作することができる。
【0011】
また、本発明においては、前記第2集塵ダクトは、前記防塵フードにおいて、前記下部装入ホッパの対向位置から非対向位置への移動方向における手前側に接続されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、防塵ゲートにおいて下部装入ホッパの移動方向における手前側に第2集塵ダクトを接続することにより、下部装入ホッパが上部装入ホッパの下部から離れた直後から、下部装入ホッパの内部に籠った発塵を吸気することができる。
【0012】
また、本発明においては、前記下部装入ホッパの移動に応じて前記第2集塵ダクトを開閉する開閉装置を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、第2集塵ダクトを開閉する開閉装置を設けることにより、下部装入ホッパが非対向位置に移動する前の吸気を停止し、エネルギー消費を抑えることができる。
【0013】
また、本発明においては、前記第1集塵ダクトと前記第2集塵ダクトは、ダクトの下流側で合流している、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、第1集塵ダクトと第2集塵ダクトとをダクトの下流側で合流させることにより、吸気系を共通化して設備コストを抑えることができる。
【0014】
また、本発明においては、前記上部装入ホッパと前記下部装入ホッパとの間で吸気を行う第3集塵ダクトを有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、第3集塵ダクトを設けることにより、上部装入ホッパと下部装入ホッパとの間から発生する発塵を防止することができる。
【0015】
また、本発明においては、前記第2集塵ダクトは、前記防塵フードにおいて、前記下部装入ホッパの上部の開口縁に沿って吸気を行う、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、防塵フードにおいて下部装入ホッパの上部の開口縁に沿って第2集塵ダクトから吸気を行うことにより、防塵フードと下部装入ホッパとの隙間からの吸気風量を制御し易くなり、第2集塵ダクトの吸気に起因する防塵フードと下部装入ホッパとの隙間からの逆流による粉塵の飛散を防止することができる。
【0016】
また、本発明においては、前記防塵フードの下面が平板状に形成されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、防塵フードの下面を平板状に形成し、移動する下部装入ホッパと干渉することなく、下部装入ホッパの上部との隙間を小さく維持することで、粉塵の飛散を防止することができる。
【0017】
また、本発明においては、前記非対向位置に位置する前記下部装入ホッパの下方に位置し、前記下部装入ホッパの下部と対向する吸気制御板を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、非対向位置に位置する下部装入ホッパの下方に吸気制御板を設け、下部装入ホッパの下部と対向させることで、防塵フードと下部装入ホッパの上部との間に形成される隙間における風量不足を抑制し、その隙間からの逆流による粉塵の飛散を防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、構造が単純で扱いやすく低コストで発塵が周囲に飛散するのを防止できるコークス乾式消火設備の装入装置が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態におけるコークス乾式消火設備の装入装置1を示す全体構成図である。
図2は、本発明の実施形態におけるコークス乾式消火設備の装入装置1のコークス装入時の状態を示す図である。
コークス乾式消火設備の装入装置1は、コークス2が装入されるチャンバー3と、コークス2を搬送するバケット10と、バケット10からコークス2を受ける上部装入ホッパ20と、上部装入ホッパ20からコークス2を受けチャンバー3に装入する下部装入ホッパ30と、コークス装入時に飛散したコークス2を集塵する集塵装置40と、を有する。
【0022】
チャンバー3は、コークス2が装入される装入口4を有する。装入口4は、チャンバー3の上部中央に設けられている。この装入口4の周りには、水封トラフ5が設けられている。水封トラフ5は、炉蓋6のシールプレート6aや後述する下部装入ホッパ30のスカート部32が浸漬可能な大きさで形成されている。炉蓋6は、装入口4を閉塞するものであり、図示しない駆動装置によって装入口4に対し昇降可能な構成となっている。
【0023】
炉蓋6は、炉蓋台車8に搭載されている。炉蓋台車8は、図示しない駆動装置に接続されており、レール9上に沿って移動可能に設けられている。レール9は、炉蓋台車8や後述のホッパ台車34の軌道を形成するものであり、水平方向に直線的に延在している。なお、当該駆動装置は、図示しない電動シリンダ、リンク機構、揺動レバー等を有し、炉蓋台車8の移動に連動して炉蓋6を昇降させて装入口4を開閉する構成となっている(例えば、公知文献(特開昭58−32681号公報)参照)。
【0024】
バケット10は、上部装入ホッパ20の上方にコークス2を搬送すると共に、底部を開閉するバケットゲート11を有する。また、バケット10は、搬送中のコークス2の飛散を防止するバケットカバー12を有する。バケットカバー12は、バケット10の上部の開口を覆うものである。また、バケット10は、上部装入ホッパ20に載置可能な構成となっている。
【0025】
バケットゲート11は、バケット10に対して開閉動作するように設けられている。このバケットゲート11は、下方に回動することで開かれるようになっている(
図2参照)。このバケットゲート11には、ゲート開閉装置14が接続されている。ゲート開閉装置14は、吊り具15によるバケット10の昇降に応じてバケットゲート11を開閉するものである。ゲート開閉装置14は、リンク機構を有し、
図2に示すように、バケット10が上部装入ホッパ20に載置されたときにバケットゲート11を開き、
図1に示すように、バケット10が上部装入ホッパ20から離れたときにバケットゲート11を閉じる構成となっている。
【0026】
吊り具15は、ゲート開閉装置14のリンク機構を吊り上げるフックを有しており、巻上機16に搭載されている。巻上機16は、レール17上に沿って移動可能に設けられている。レール17は、巻上機16の軌道を形成するものであり、水平方向に直線的に延在している。なお、このレール17は、次に装入するコークス2をチャンバー3の上方まで巻き上げるための不図示の巻上塔まで延在している。
【0027】
上部装入ホッパ20は、下部装入ホッパ30の上方に設けられ、装入口4と対向する対向位置に位置する下部装入ホッパ30と対向するものである(
図2参照)。上部装入ホッパ20の上部と下部は開口しており、上部よりも下部が小さい漏斗状に形成されている。上部装入ホッパ20は、バケット10が載置される載置部21を有する。載置部21は、バケット10の本体フレームからの延長部分を支持するものである。
【0028】
この上部装入ホッパ20は、水平方向に移動することはないが、バケット10が載置されると不図示のスプリング装置によって所定範囲で高さ方向に移動可能な構成となっている。上部装入ホッパ20は、バケット10の載置によって下方に移動したときに、下部装入ホッパ30に載置可能な下端部22を有する。
【0029】
上部装入ホッパ20には、防塵ゲート23が設けられている。防塵ゲート23は、バケットゲート11の開閉動作に応じて上部装入ホッパ20の上部を開閉するものである。防塵ゲート23は、上部装入ホッパ20に対して回動自在に設けられている。この防塵ゲート23は、バケットゲート11と同様に下方に回動することで開かれるようになっている(
図2参照)。この防塵ゲート23は、バケットゲート11の開閉動作時の押圧によって開閉するためのカウンターウェイト24を有する。
【0030】
カウンターウェイト24は、回動軸を挟んで防塵ゲート23と反対側に設けられている。カウンターウェイト24は、バケットゲート11が閉じたとき、防塵ゲート23を自重により閉じることができる重さを有する。また、防塵ゲート23は、バケットゲート11との接触部にローラ25を有する。ローラ25は、防塵ゲート23上において、防塵ゲート23(バケットゲート11)の回動軸と平行な軸周りに回転自在に支持されている。このローラ25には、バケットゲート11と接触可能な耐熱性を有する金属ローラを採用することが好ましい。
【0031】
下部装入ホッパ30は、装入口4に対向する対向位置(例えば後述する
図4参照)と装入口4に非対向となる非対向位置(例えば後述する
図3参照)との間で移動するものである。下部装入ホッパ30の上部と下部は開口しており、上部よりも下部が小さい漏斗状に形成されている。下部装入ホッパ30は、上部装入ホッパ20が載置される載置部31を有する。載置部31は、上部装入ホッパ20の下端部22を支持するものである。
【0032】
下部装入ホッパ30は、水封トラフ5に浸漬可能なスカート部32を有する。スカート部32は、下部装入ホッパ30から下方に延在すると共に、開口する下部の周りを囲う構成となっている。この下部装入ホッパ30は、スプリング装置33によって所定範囲で高さ方向に移動可能な構成となっている。下部装入ホッパ30は、上部装入ホッパ20の載置によって下方に移動したときに、スカート部32が水封トラフ5に浸漬され、装入口4周りを水封するようになっている(
図2参照)。
【0033】
スプリング装置33は、ホッパ台車34に搭載されている。ホッパ台車34は、レール9上に沿って移動可能に設けられている。このホッパ台車34は、炉蓋台車8と同様に、図示しない駆動装置によって、炉蓋台車8と連動して移動する構成となっている。このため、炉蓋6が装入口4と対向する位置に位置するとき下部装入ホッパ30が非対向位置に位置し、また、炉蓋6が装入口4と非対向の位置に位置するとき下部装入ホッパ30が対向位置に位置するようになっている。
【0034】
集塵装置40は、上部集塵装置41と、下部集塵装置42と、を有する。上部集塵装置41は、集塵本管43と、集塵本管43から分岐した第1ダクト44(第1集塵ダクト)と、第2ダクト45(第3集塵ダクト)と、を有する。集塵本管43は、不図示の吸気装置に接続されている。この集塵本管43は、上部装入ホッパ20の周囲を一周するように配管されている。
【0035】
第1ダクト44は、上部装入ホッパ20において防塵ゲート23よりも下部に接続されている。第1ダクト44は、上部装入ホッパ20を一周する集塵本管43から複数分岐し、上部装入ホッパ20の外周に所定間隔で複数接続されている。第1ダクト44は、閉状態の防塵ゲート23を向いて開口している(
図1参照)。また、第1ダクト44は、開状態の防塵ゲート23の裏側に配置されるように開口しており、装入時に上部装入ホッパ20を通過するコークス2が直接導入されないようになっている(
図2参照)。
【0036】
第2ダクト45は、下部装入ホッパ30の下端部22の周囲に設けられたフード22aと接続されており、上部装入ホッパ20と下部装入ホッパ30との分割部の隙間から発塵が漏れないように吸気を行うものである。上部装入ホッパ20と下部装入ホッパ30との間の発塵は比較的少ないため、第2ダクト45は、第1ダクト44よりも小さい径を有し、第1ダクト44よりも少ない風量で集塵を行う構成となっている。第2ダクト45は、上部装入ホッパ20を一周する集塵本管43から複数分岐し、上部装入ホッパ20のフード22aに所定間隔で複数接続されている。
【0037】
下部集塵装置42は、防塵フード46と、防塵フード46に接続された第3ダクト47(第2集塵ダクト)と、第3ダクト47を開閉する開閉装置48と、を有する。防塵フード46は、非対向位置に位置する下部装入ホッパ30の上方に位置し、下部装入ホッパ30の上部に蓋をするものである。防塵フード46は、下部装入ホッパ30の移動方向と平行な方向に延在して設けられた蓋部材であり、少なくとも下部装入ホッパ30の上部の開口面積より大きな面積を有する。防塵フード46は、その下面が平板状に形成されており、移動する下部装入ホッパ30と干渉しない高さに設けられている。この防塵フード46は、下部装入ホッパ30の上部に対し最小の隙間を持って設けることが好ましい。
【0038】
第3ダクト47は、防塵フード46に接続されており、非対向位置に位置する下部装入ホッパ30の上部と対向するように開口している。第3ダクト47は、防塵フード46において、下部装入ホッパ30の対向位置から非対向位置への移動方向における手前側に接続されている。すなわち、第3ダクト47は、下部装入ホッパ30が非対向位置へ移動し始めたときから、下部装入ホッパ30の上部と対向可能な位置に接続されている。この第3ダクト47は、集塵本管43から分岐したものであり、ダクトの下流側で第1ダクト44及び第2ダクト45と合流している。
【0039】
第3ダクト47は、第2ダクト45より大きい径を有し、第1ダクト44よりも小さい径を有する。すなわち、第3ダクト47は、第2ダクト45より多く、第1ダクト44より小さい風量で集塵を行う構成となっている。開閉装置48は、下部装入ホッパ30の移動に応じて第3ダクト47を開閉するものである。開閉装置48は、下部装入ホッパ30が対向位置に位置するときは第3ダクト47を閉じ、下部装入ホッパ30が非対向位置に向かって動き始めたときから装入口4が閉塞されて赤熱コークスの装入動作が終了するまで第3ダクト47を開くようになっている。この開閉装置48は、開閉弁や風量を調整可能な制御弁等から構成することができる。
【0040】
続いて、
図3〜
図9を参照して、上記構成のコークス乾式消火設備の装入装置1の動作について説明する。
図3〜
図9は、本発明の実施形態におけるコークス乾式消火設備の装入装置1の動作を説明するための図である。
【0041】
先ず、
図3に示すように、バケット10によってコークス2をチャンバー3の上方まで搬送する。コークス2は、バケット10に収容され、吊り具15によって図示しない巻上塔の下方から上方に巻き上げられる。この間、チャンバー3の装入口4は、炉蓋6によって閉塞されている。炉蓋6は、シールプレート6aを水封トラフ5に浸漬させることで、装入口4からの発塵を防止する。また、この間、下部装入ホッパ30は、非対向位置に位置する。
【0042】
次に、
図4に示すように、コークス2を上部装入ホッパ20の上方に搬送すると共に、下部装入ホッパ30を装入口4に対向する対向位置に移動させる。コークス2を収容したバケット10は、巻上機16によって上部装入ホッパ20の直上に移動する。また、下部装入ホッパ30は、非対向位置から対向位置に移動する。また、下部装入ホッパ30が移動すると、ホッパ台車34と共に炉蓋台車8が移動し、炉蓋6が装入口4を開放する。
【0043】
次に、
図5に示すように、バケット10を下降させた後、バケットゲート11を開き、コークス2を上部装入ホッパ20及び下部装入ホッパ30を介して、装入口4からチャンバー3内に装入する。バケット10が下降すると、バケット10が上部装入ホッパ20の載置部21に載り、バケット10と上部装入ホッパ20との間が接続される。また、バケット10の重さによって不図示のスプリング装置が作動し、上部装入ホッパ20が下降する。
【0044】
上部装入ホッパ20が下降すると、上部装入ホッパ20の下端部22が下部装入ホッパ30の載置部31に載り、上部装入ホッパ20と下部装入ホッパ30との間が接続される。また、上部装入ホッパ20を介したバケット10の重さによってスプリング装置33が作動し、下部装入ホッパ30が下降する。下部装入ホッパ30が下降すると、下部装入ホッパ30のスカート部32が水封トラフ5に浸漬し、装入口4周りが水封される。
【0045】
吊り具15をさらに下げると、ゲート開閉装置14が作動し、バケットゲート11が開く。バケットゲート11が開くと、バケットゲート11に押圧されて防塵ゲート23が開く。防塵ゲート23は、バケットゲート11の開閉動作時の押圧によって開閉するためのカウンターウェイト24を有する。この構成によれば、カウンターウェイト24の作用によって、バケットゲート11が防塵ゲート23を開く際に大きな負荷をかけずに済むため、確実に防塵ゲート23を開閉することができ、また、防塵ゲート23を動作させる開閉駆動機を別途設置する必要がなく、構造を簡単化できる。
【0046】
また、防塵ゲート23は、バケットゲート11との接触部にローラ25を有する。ローラ25は、バケットゲート11との摩擦を自身の回転運動に変換する。このため、防塵ゲート23にローラ25を設けることにより、バケットゲート11と防塵ゲート23との摩擦抵抗を低減させることができる。したがって、この構成によれば、バケットゲート11が防塵ゲート23を開くための負荷を低減することができる。
また、バケットゲート11と防塵ゲート23が開かれると、コークス2がチャンバー3に装入され、内部で発塵が起こる。このため、コークス2の装入時には、上部集塵装置41を作動させておく。
【0047】
次に、
図6に示すように、コークス2を装入した後、バケットゲート11を閉じる。コークス2を装入し終えたら、吊り具15によってバケット10を巻き上げる。バケット10を巻き上げると、ゲート開閉装置14が作動し、バケット10が上部装入ホッパ20から離れる前にバケットゲート11が閉じる。バケットゲート11が閉じると、押圧されていた防塵ゲート23も閉じる。コークス2は高温であり、その粉塵は、煙突効果によって上部装入ホッパ20の上部から飛散しようとするが、防塵ゲート23の存在によってその飛散が阻止される。
【0048】
次に、
図7に示すように、防塵ゲート23を閉じた状態で、上部集塵装置41を所定時間作動させる。吊り具15によってバケット10をさらに巻き上げると、バケット10が上部装入ホッパ20から離間する。バケット10が上部装入ホッパ20から離間すると、下部装入ホッパ30の下部における水封シールだけでなく、上部装入ホッパ20及び下部装入ホッパ30の接続が解除される。ここで、バケット10が離間した上部装入ホッパ20の上部は、防塵ゲート23によって閉じられている。また、上部集塵装置41による吸気も続行している。したがって、バケット10が上部装入ホッパ20から離間しても、上部装入ホッパ20の上部から発塵が周囲に飛散するのを防止することができる。
【0049】
従来の走行集塵では、バケット10を上部装入ホッパ20から離間する前に、走行フードで上部装入ホッパ20の上部を所定時間覆って、装入口4が閉じ且つ上部装入ホッパ20内の発塵がおさまるまで吸気を続行し、発塵が周囲に飛散するのを防止する必要があったが、この構成によれば、上部装入ホッパ20の内部の発塵が集塵されるまで待機する必要がないため、防塵ゲート23が閉じたら、バケット10は次のコークス2を収容しに移動することができ、結果、コークス2の装入頻度(効率)を向上させることができる。
【0050】
上部集塵装置41は、閉状態の防塵ゲート23の下側で第1ダクト44を介して吸気を行う。第1ダクト44は、防塵ゲート23よりも下部に接続されているため、防塵ゲート23が閉じられることで上部装入ホッパ20の内部に籠った発塵を吸気することができる。また、上部集塵装置41は、第1ダクト44を介して吸気を行うと共に、上部装入ホッパ20と下部装入ホッパ30との間で第2ダクト45を介して吸気を行う。バケット10が上部装入ホッパ20から離間すると、上部装入ホッパ20と下部装入ホッパ30との間の接続も解除されるため、この第2ダクト45を設けることにより、上部装入ホッパ20と下部装入ホッパ30との間から、発塵が周囲に飛散するのを防止することができる。
【0051】
次に、
図8に示すように、炉蓋6を閉めるべく下部装入ホッパ30を非対向に移動させると共に、下部集塵装置42を作動させる。下部装入ホッパ30が装入口4と非対向となる非対向位置に移動すると、下部装入ホッパ30が上部装入ホッパ20の下部から離間するが、下部装入ホッパ30の移動先には、下部装入ホッパ30の上部に蓋をする防塵フード46が待機している。防塵フード46の下面は平板状に形成されており、移動する下部装入ホッパ30と干渉することなく、下部装入ホッパ30の上部との隙間を小さく維持することができる。コークス2の発塵は、煙突効果によって下部装入ホッパ30の上部から飛散しようとするが、防塵フード46の存在によって飛散が阻止される。また、下部集塵装置42は、第3ダクト47を介して吸気を行い、上部集塵装置41は、第1ダクト44及び第2ダクト45を介した吸気を続行する。
【0052】
第3ダクト47は、防塵フード46に接続されているため、下部装入ホッパ30の内部に籠った発塵を吸気することができる。また、第3ダクト47は、防塵フード46において、下部装入ホッパ30の対向位置から非対向位置への移動方向における手前側(
図8において紙面左側)に接続されている。この構成によれば、下部装入ホッパ30が上部装入ホッパ20の下部から離れた直後から、下部装入ホッパ30の内部に籠った発塵を吸気することができる。したがって、下部装入ホッパ30の上部から発塵が周囲に飛散するのをより確実に防止することができる。なお、下部装入ホッパ30の上部の防塵フード46と対向していない領域から飛散した粉塵は、上方において定位置で吸気を行っている上部集塵装置41によって集塵される。
【0053】
従来の局所集塵では、下部装入ホッパ30の移動範囲全体を覆って発塵を防止する必要があったが、この構成によれば、下部装入ホッパ30の上部に蓋をするのみなので、従来のように設備内にガスが充満し難く、また、設備内が粉塵によって汚染され難くなり、ユーザーに高い設備管理能力(保全能力)を要求することなく、低コストで扱いやすい構造とすることができる。また、本実施形態では、第1ダクト44、第2ダクト45、第3ダクト47をダクトの下流側で合流させており、吸気系を共通化して設備コストを抑えることができる。また、第3ダクト47を開閉する開閉装置48を設けることにより、下部装入ホッパ30が非対向位置に移動する前の第3ダクト47からの吸気を停止し、第1ダクト44、第2ダクト45における風量を確保すると共に、エネルギー消費を抑えることができる。
【0054】
最後に、
図9に示すように、炉蓋6を閉めたら、次のコークス2が搬送されてくるまで、集塵装置40を作動させる。次のコークス2が搬送されてきたら、
図4に戻り、上述した工程を繰り返す。
【0055】
このように、上述の本実施形態によれば、コークス2が装入される装入口4を有するチャンバー3と、チャンバー3の上方に設けられ、装入口4に対向する対向位置と装入口4に非対向となる非対向位置との間で移動する下部装入ホッパ30と、下部装入ホッパ30の上方に設けられ、対向位置に位置する下部装入ホッパ30と対向する上部装入ホッパ20と、上部装入ホッパ20の上方にコークス2を搬送すると共に、底部を開閉するバケットゲート11を備えるバケット10と、バケットゲート11の開閉動作に応じて上部装入ホッパ20の上部を開閉する防塵ゲート23と、上部装入ホッパ20において防塵ゲート23よりも下部に接続された第1ダクト44と、非対向位置に位置する下部装入ホッパ30の上方に位置し、下部装入ホッパ30の上部に蓋をする防塵フード46と、防塵フード46に接続された第3ダクト47と、を有する、という構成を採用することによって、構造が単純で扱いやすく低コストで発塵が周囲に飛散するのを防止できるコークス乾式消火設備の装入装置1が得られる。
【0056】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0057】
例えば、本発明は、以下に説明する別実施形態も採用し得る。
図10は、本発明の一別実施形態における防塵フード46aを示す構成図である。
図11は、本発明の一別実施形態における防塵フード46bを示す構成図である。
図12は、本発明の一別実施形態における下部集塵装置42を示す構成図である。
図13は、
図12における矢視A−A図である。
図14は、比較例としての防塵フード46cを示す構成図である。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部材については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
【0058】
図14の比較例に示すように、防塵フード46cと下部装入ホッパ30との間には隙間Sが生じている。ここで、防塵フード46cの中央に第3ダクト47を接続すると、下部装入ホッパ30の下部から上部に抜ける主吸気流路(
図14中白抜き矢印で示す)が形成されるが、そうすると、隙間Sにおける風量が不足し易くなり、防塵フード46cと下部装入ホッパ30との隙間Sから内部空気が外に抜け(
図14中細線矢印で示す)、発塵が周囲に飛散してしまうことがある。
【0059】
そこで、
図10、
図11においては、第3ダクト47が、防塵フード46a若しくは防塵フード46bにおいて、下部装入ホッパ30の上部の開口縁30aに沿って吸気を行う構成となっている。
図10に示す防塵フード46aは、邪魔板50を有し、邪魔板50を支持棒51で支持し、開口縁30aに吸気口を形成している。また、
図11に示す防塵フード46bは、第3ダクト47が、周回する本管ダクト47aと、本管ダクト47aから分岐する複数の分岐ダクト47bと、を有し、分岐ダクト47bの接続位置を開口縁30aに配置することで、開口縁30aに吸気口を形成している。この構成によれば、防塵フード46a若しくは防塵フード46bにおいて、下部装入ホッパ30の上部の開口縁30aに沿って吸気を行うことができるため、防塵フード46と下部装入ホッパ30との隙間Sからの吸気風量を制御し易くなり、第3ダクト47の吸気に起因する防塵フード46と下部装入ホッパ30との隙間Sからの逆流による粉塵の飛散を防止することができる。
【0060】
また、
図12においては、下部集塵装置42が、非対向位置に位置する下部装入ホッパ30の下方に位置し、下部装入ホッパ30の下部と対向する吸気制御板60を有する構成となっている。吸気制御板60は、下部装入ホッパ30の下部との隙間S1を小さくし、下部装入ホッパ30の下部から上部に抜ける主吸気流路(
図14中白抜き矢印で示す)における風量を低減させるものである。この構成によれば、防塵フード46cと下部装入ホッパ30との隙間Sからの吸気風量を制御し易くなり、第3ダクト47の吸気に起因する防塵フード46cと下部装入ホッパ30との隙間Sからの逆流による粉塵の飛散を防止することができる。
また、
図13に示すように、吸気制御板60と装入口4との間に、吸気制御板60と隙間63を形成するように板部材61を配置し、その隙間63の下方にパン62を配置する。この構成によれば、非対向位置に位置する下部装入ホッパ30から吸気制御板60上に落下して堆積した粉塵を、下部装入ホッパ30の移動によって隙間63からパン62に落下させるスクレイパー作用が得られる。したがって、設備内が粉塵によって汚染され難くなり、ユーザーに高い設備管理能力(保全能力)を要求することなく、低コストで扱いやすい構造とすることができる。