【実施例】
【0097】
実施例1 − ベンゾフェノン基、ナフタレン基を含み、スキーム1に従って塩基で中和することにより水分散性にされ得る、本発明のUV吸収複合ポリエステルポリマーの調製。
【0098】
電気加熱マントルにより加熱でき、不活性ガス分散能があり、蒸気カラム、全縮器および受器を備える、実験室用の撹拌バッチ丸底ガラス反応器に、426グラムのブチルエチルプロパンジオール(BEPD)および840グラムのジ安息香酸プロピレングリコールを添加した。このプロピレングリコオールジベンゾエートは、反応溶媒として働く。この混合物を約90℃まで加熱し、そして394グラムのベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)をゆっくりと添加した。この混合物を約135℃まで加熱し、そしてその酸価が一定になるまで(BTDAとBEPDとの間の無水物環開反応が完了して、ベンゾフェノン基を含む酸官能性UV吸収複合ポリエステルポリマーをもたらしたことを示す)保持した。反応水は発生しなかった。このことは、その条件がBTDAの無水物環のみの環開によるエステル化のために適切であったことを示す。このポリマーに、440グラムのナフチルグリシジルエーテルを添加し、そしてその酸価を一定になるまで監視した。得られたポリマーは、溶媒であるジ安息香酸プロピレングリコール中60%の濃度であった。本発明のUV吸収複合ポリエステルポリマーB(UVACPPB)を冷却し、そして容器に移した。表1は、得られた特性を示す。
図1Aおよび
図1Bは、それぞれFITRスペクトルおよびUVスペクトルを示す。UVACPPBの特性を表1に示す。
【0099】
【表1】
このポリマーを脱イオン水に分散させ、そして撹拌しながら約75℃まで加熱した。ついで、水酸化ナトリウム溶液(2.0%wt/wt)を、pHが約7に達するまでゆっくりと添加した。この混合物を冷却すると、得られたものは、安定な乳状分散物であった。この場合、このポリマーの酸基は、そのそれぞれのナトリウム塩に転換された。このポリマーはエステルであるジ安息香酸プロピレングリコールを含んだので、中和されたポリマーが有効な乳化剤として働くことが示された。
【0100】
実施例2 − スキーム7および6に従う本発明のUV吸収複合ポリエステルポリマーの調製。
【0101】
線状UV吸収縮合ポリエステルポリマーをスキーム7に従って調製するために、電気加熱マントルにより加熱でき、不活性ガス分散能があり、蒸気カラム、全縮器および受器を備える、実験室用の撹拌バッチ丸底ガラス反応器に、二塩基性エステル(「DBE」)として公知である混合物(およそ1:1:3の重量比の、ヘキサン二酸のメチルエステル、ブタン二酸のメチルエステル、およびペンタン二酸のメチルエステルからなる)を584グラム入れた。次いで、この反応器に、996グラムの1,6−ヘキサンジオールを入れた。この反応物を約120℃まで加熱し、次いで2,590グラムの3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸メチルエステルをゆっくりと添加した。少量のエステル交換触媒を添加し、そしてこの混合物を約230℃まで加熱した。エステル交換が進行するにつれて、副生成物であるメタノールが受器に集まった。理論的な量のメタノールが集まったら、得られたポリマーである本発明のUV吸収複合ポリエステルポリマーA(UVACPPA)を冷却し、そして容器に移した。表2Aは、得られた特性を示す。
図2Aおよび
図2Bは、それぞれFTIRスペクトルおよびUVスペクトルを示す。
【0102】
【表2A】
架橋UV吸収縮合ポリエステルポリマーをスキーム6に従って調製するために、電気加熱マントルにより加熱でき、不活性ガス分散能があり、蒸気カラム、全縮器および受器を備える、実験室用の丸底ガラス反応器に、348グラムのアジピン酸ジメチル、236グラムの1,6−ヘキサンジオール、134グラムのトリメチロールプロパンを入れた。この反応物を約100℃まで加熱し、次いで775グラムの3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−メチルエステルを入れた。少量のエステル交換触媒を添加し、そしてこの混合物を約230℃まで加熱した。エステル交換が進行するにつれて、副生成物であるメタノールが受器に集まった。理論的な量のメタノールが集まったら、得られたポリマーである本発明のUV吸収複合ポリエステルポリマーA2(UVACPPA2)を冷却し、そして容器に移した。表1は、得られた特性を示す。
図2Cおよび
図2Dは、それぞれFTIRスペクトルおよびUVスペクトルを示す。
【0103】
より高度に架橋した、より高分子量のUV吸収縮合ポリエステルポリマーをスキーム6に従って調製するために、上記反応セットアップに、696グラムのアジピン酸ジメチル、472グラムの1,6−ヘキサンジオール、250グラムのジ−トリメチロールプロパンを入れた。この反応物を約100℃まで加熱し、次いで1162.5グラムの3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−メチルエステルを入れた。少量のエステル交換触媒を添加し、そしてこの混合物を約230℃まで加熱した。エステル交換が進行するにつれて、副生成物であるメタノールが受器に集まった。理論的な量のメタノールが集まったら、得られたポリマーである本発明のUV吸収複合ポリエステルポリマーA3(UVACPPA3)を冷却し、そして容器に移した。表2Bは、得られた特性を示す。
図2Eおよび
図2Fは、それぞれFTIRスペクトルおよびUVスペクトルを示す。
【0104】
【表2B】
実施例3 − Stanfieldの方法を使用する光安定性の分析
インビトロでの遮光剤の光安定性を試験するための試験プロトコルは、産業において開発されており、そして広く使用されている(Stanfieldらの方法)。光安定性の指数βが開発され定義されており、そして当てられるUV線量と、PMMA基材に塗布された代表的な遮光剤により透過されるUV線量との間の関係のモデルに基づく。この遮光剤を照射して、照射前および照射中のある間隔においてUV吸光度を測定し、そして各当てられた線量に対応する透過UV線量を計算するために使用する。SPFは、透過線量が1MED(最小紅斑線量)(20有効mJ/cm
2)に達する場合の、MEDでの累積照射線量として定義される。これは、インビボ試験において測定されるSPFに対応する。代表的な太陽シミュレータについて、1MEDの線量は、約2.45J/cm
2である。当てられたUV線量対透過UV線量の最小二乗曲線当てはめは、
y=αx
β
x=SPFである場合、y=1であるので、
SPF=(1/α)
1/β
の形の力の関係式を与える。
【0105】
初期SPF値はSPF
0により表わされ、そしてその遮光剤の初期吸光度(理論的に、UV線量が与えられる前)に基づくSPF値を表わす。完全に光安定な遮光剤は、SPF
0に等しい一定のSPFを有する。βの値は1/SPF
0に設定される。次いで、βの値は、β(1/SPF
0)およびSPFの既知の値(ヒト被験体に対するSPF試験から)を用いて、上記等式を満たす価として決定される。βの値は、Excel(登録商標)(Microsoft,Redmond,WA)の「Goal Seek」予報ツールを使用して決定される。SPF/SPF
0に対して少なくとも80%の所望の値に基づいて、光安定遮光剤についてのβの認容可能な最大値を、表3Aに示す。
【0106】
【表3A】
従って、光安定性は、所定のSPFまたはSPF/SPF
0の比についてのβの値によって、特徴付けられ得る。理論および試験プロトコルに関するさらなる詳細は、参考文献であるStanfield J.,Osterwalder U.,Herzog B.「In vitro measurements of sunscreen protection.Photocem Photobiol Sci」,2010,9:489−494に見出され得る。
【0107】
本発明のポリマーUVACPPAにより提供される光安定化効果を試験するために、遮光剤処方物を、表3Bに列挙される成分および以下に示される調製手順を使用して、調製した。全ての成分名は、適用可能である場合、化粧品成分の国際命名法(International Nomenclature of Cosmetics Ingredients;INCI)により提供される命名法に合う。
【0108】
【表3B】
以下の全ての部分は、表3Bに列挙される成分をいう。遮光剤を、パートAの成分を容器内で合わせ、そして均一になるまでプロペラで撹拌しながら75℃まで加熱することにより、調製した。次いで、パートBの成分をパートAに添加し、そしてプロペラでの混合を続けた。別の容器内で、パートCの成分を合わせ、そして均一になるまでプロペラで撹拌しながら80℃まで加熱した。次いで、パートCをパートA/パートBのブレンドに添加し、そしてこの混合物を5分間、3500ppmで均質化した。次いで、この混合物を、スイープ混合(sweep mixing)しながら45℃まで冷却した。次いで、パートDの成分を添加し、そして温度が30℃になるまで、冷却および混合を続けた。混合をやめ、そしてクリームの形態の遮光剤を容器に移した。遮光剤のインビトロ試験を、Labsphere UV−2000S透過率分析器(Labsphere,North Sutton,NH)を使用して好都合に実施する。UV−2000Sの機能は、遮光剤製品を通る紫外(UV)放射線の透過率および/または吸光度を測定すること、ならびにこの製品の国際的に認識された有効性特徴を計算することである。UV−2000Sについての操作指示は、操作マニュアル「AQ−02755−000」(Labsphereから12/10/08付け、これは、本明細書中に参考として援用される)に見出され得る。この操作マニュアル中に、参照試験プロトコル(COLIPA、Boots Star、およびFDA法)を利用する光保護値のインビトロでの測定に関する詳細な指示が提供されている。
【0109】
静的SPF
in−vivoを、各処方物に対して、先に参照したFDA法(Suncare Research Laboratories,LLC(Winston Salem,NC.USA.)による)を利用して決定した。次いで、光安定性試験を、Stanfieldらの方法を利用して実施した。遮光剤を、0.75mg/cm
2で3つのPMMAプレート(Schoenberg、Hamburg)に付け、そして少なくとも15分間平衡化させた。太陽シミュレータモデル16S(Solar Light Company,Philadelphia,PA USA)を使用して、これらのプレートを連続した5UV線量で照射し、そしてLabsphere UV−2000S透過率分析器を使用して、各プレートに対する遮光剤吸光度スペクトルを、UV照射前、ならびに16J/cm
2、31J/cm
2、47J/cm
2および63J/cm
2のUV線量を当てた後に、それぞれ測定した。測定された吸光度値を因子βにより調整した。計算されるSPFがインビボで測定されるSPFに合うために認容可能な値は、0.8〜1.2である。次いで、透過UV線量対照射UV線量をグラフにし、そしてβ、βおよび計算されたSPFの値を上記のように決定した。さらに、各UV線量に対応する吸光度スペクトルを、照射中の各波長における光分解の程度を図示するためにプロットした。これらのプロットを、コントロールについては
図3Aに、遮光剤3Aについては
図3Bに与える。数値の結果を、以下の表3Cに示す:
【0110】
【表3C】
これらの結果は、AVOとOMC(コントロール)との光不安定な組み合わせを含む遮光剤が、本発明のポリマーUVACCBAの添加により非常に効果的に光安定化されることを示す。本発明のポリマーの使用により達成され得る光安定化効果をさらに試験するために、さらなる処方物を調製した。その成分を以下の表3Dに与える。
【0111】
【表3D】
これらの処方物を、遮光剤3Aの調製について記載された方法を使用して調製し、そして遮光剤3Aについて使用した方法と同じ方法を使用して試験した。ここでまた、さらに、各UV線量に対応する吸光度スペクトルを、照射中の各波長における光分解の程度を図示するためにプロットした。このプロットを、遮光剤3Bについて
図3Cに与える。数値の結果を、以下の表3Eに示す。
【0112】
【表3E】
実施例4 − 他のUVフィルタの非存在下での本発明の物質のSPFの決定
他の有機UV吸収剤の非存在下で本発明の物質により与えられるSPFを決定するために、これらの物質を、表4Aに従う濃度で、代表的な遮光剤エマルジョンに処方した。
【0113】
【表4A】
*ビス(t−ブチルベンゾオキサゾリル)チオフェン。
【0114】
以下の全ての部分は、表4Aに列挙される成分をいう。遮光剤を、パートAの成分を容器内で合わせ、そしてプロペラで撹拌しながら80℃まで加熱することにより、調製した。別の容器内で、パートBの成分を合わせ、そしてプロペラで撹拌しながら75℃まで加熱した。次いで、パートBをパートAに添加し、そしてこの混合物を5分間、3500ppmで均質化した。次いで、この混合物を、スイープ混合しながら45℃まで冷却した。次いで、パートCの成分を添加し、そして温度が30℃になるまで、冷却および混合を続けた。混合をやめ、そしてクリームの形態の遮光剤を容器に移した。次いで、これらの遮光剤のSPF
in−vitro、UVA/UVB比および臨界波長を、Labsphere UV−2000Sを利用して、先に記載した方法を使用して決定した。
【0115】
これらの結果を表4Bに示す。
図4は、各サンプルの、波長の関数としてのUV吸光度を示す。これらの結果は、本発明の物質がUV放射線を吸収し、試験した使用レベルにおいては他のUVフィルタの非存在下でのSPF
in−vitroにほとんど寄与しないことを示す。
【0116】
【表4B】
実施例5 − プロトタイプ遮光剤処方物へのUVACCPAの組み込みに起因する驚くべきSPF増幅および美観の改善
本発明の物質であるUVACPPAの実際のプロトタイプ製品への含有の効果を評価するために、遮光剤処方物を、表5Aに示される組成物に従って調製した。さらなるUVフィルタ以外の全ての成分は、本発明の物質をさらなるUVフィルタの非存在下で試験した場合(実施例4)と同じであり、類似のレベルで使用された。
【0117】
【表5A】
以下の全ての部分は、表5Aに示される成分をいう。遮光剤を、パートAの成分を容器内で合わせ、そしてプロペラで撹拌しながら80℃まで加熱することにより、調製した。別の容器内で、パートBの成分を合わせ、そしてプロペラで撹拌しながら75℃まで加熱した。次いで、パートBをパートAに添加し、そしてこの混合物を5分間、3500ppmで均質化した。次いで、この混合物を、スイープ混合しながら45℃まで冷却した。次いで、パートCの成分を添加し、そして温度が30℃になるまで、冷却および混合を続けた。混合をやめ、そしてクリームの形態の遮光剤を容器に移した。
【0118】
SPF
in vitroおよびUVAPFを、コントロール対遮光剤8Aについて決定した。試験を、Suncare Research Laboratories,LLC(Winston Salem,NC.USA.)で先に記載された器具および方法を使用して実施した。得られたデータを表5Bに示す。
【0119】
【表5B】
本発明のポリマーUVACCPAの含有から得られると予測されるSPFを決定するために、Sunscreen Simulatorを使用した。Sunscreen Simulatorとは、SPF、UVA/UVB比、および臨界波長の計算を可能にするコンピュータモデルである。これは、ステップフィルムモデルに基づく。これにより、吸収性の不均質性が導入される。このモデルは、UV−A吸収フィルタとUV−B吸収フィルタとの混合物の存在により誘導されるSPFに対する相乗効果を再現し、そして特定のUV−A性能を有する遮光剤処方物を設計するために使用され得る。このツールは、遮光剤フィルタの濃度を入力することに基づいて、遮光剤のSPFの予測を可能にする。このインシリコモデリングツールにおいて使用される理論および方法論に関するさらなる詳細は、Herzog,B,Mendrok C,Mongiat S,Muller S,Osterwalder U,「The sunscreen simulator: A
formulators tool to predict SPF and UVA
parameters」SOFW−Journal 2003:129:2−9に見出され得る。このシミュレータからの結果は、インビトロおよび/またはインビボでの遮光剤試験の代用にはならないが、種々のフィルタレベルが増大され、低下され、追加され、そして/または除かれる場合にもたらされるSPFの予測される変化に関する何らかの洞察を提供し得る。このシミュレータはすでに、世界的に認可された遮光剤についての消光曲線を含む。本発明のポリマーについての消光曲線はこのシミュレータに含まれないので、これらのポリマーについての曲線を既存の遮光剤と比較し、そして最も近い一致を選択した。次いで、他の日光フィルタの非存在下で本発明のポリマーにより提供されるSPF(表4A)をもたらした、既存の遮光剤の濃度を決定した。UVACPPAについての消光曲線の目視確認は、最も近い一致が2,2’−[6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]ビス{5−[(2−エチルヘキシル)オキシ]フェノール}(ベモトリジノール(Bemotrizinol)、Tinosorb S、BASF Corporation)であることを示した。このシミュレータを使用して、他のフィルタの非存在下(表4A)で3のSPFを提供するために必要とされたベモトリジノールの濃度を決定し、これは0.95%であることがわかった。次いで、この実施例においてコントロール処方物において試験したUVフィルタの型およびレベル(15.0%のホモサラート、5.0%のオクチサレート、10.0%のオクトクリレン、5.0%のオキシベンゾン、および3.0%のアボベンゾン)を、このシミュレータに入力した。このシミュレータにより計算されたSPFは、37.0であった。次いで、0.95%のレベルのベモトリジノールを、フィルタの上記型およびレベルに加えて入力した。得られたSPFは40.5であり、3.5SPF単位増加した。従って、このシミュレータがベモトリジノールモデルに基づいて3のみの増加を予測した場合、3.0%の本発明のポリマーがSPFを約9SPF増幅したことは、非常に驚くべきことであった。このことは、本発明のポリマーUVACPPAが、他の非ポリマー化学UVフィルタと相乗的に働くことを示唆する。
【0120】
オクチサレートとホモサラートとの両方を処方物から除いた、第三の処方物を調製した。他の全ての非UV吸収性分は、コントロールおよび遮光剤5Aの調製においてと同じままであった。サリチレートを含まない処方物を、表5Cに示す。
【0121】
【表5C】
これらの処方物を、この実施例のコントロールおよび遮光剤5Aの調製において記載された様式と同じ様式で調製した。表5Dは、先に記載された方法論を使用して遮光剤5Bについて決定された、インビトロ試験結果を示す。
【0122】
【表5D】
これらの結果は、15.0%の合わせたサリチレートを3.0%の本発明のポリマーUVACPPAで置き換えることにより、得られるインビトロSPFは、これらのサリチレートが存在する場合と同じであることを示す。遮光剤5Aを、サリチレートを含有するコントロールに対して美観に関して評価すると、べたべたが有意に低く、ほとんど「乾いた」感触であり、コントロールの顕著なサリチレートの臭いに対して無臭であることが示された。
【0123】
コントロールおよび遮光剤5Aの各々を、FDA指針のもとで、静的インビボSPFについて、先に記載したFDA法を利用して試験した。コントロールおよび遮光剤5Aの各々について、5つの被験試験パネルを使用した。試験を、Suncare Research Laboratories,LLC(Winston Salem,NC.USA.)により実施した。これらの結果を表5Eに与える。
【0124】
【表5E】
これらのデータは、3.0%のUVACPPAの含有が、コントロールに対して10単位のSPF
in−vivoの増幅をもたらすことを示す。従って、遮光剤がインビトロで試験された場合に得られた驚くべき結果を、インビボで立証した。
【0125】
実施例6 − 本発明のポリマーUVACPPBのUV評価
遮光剤へのUVACPPBの含有の潜在的な効果を評価するために、遮光剤油相を、表6Aに従って処方した。
【0126】
【表6A】
これらのブレンドの各々を、200mgのブレンドを100mLのメスフラスコに量り取り、そしてテトラヒドロフランで標線まで希釈することにより、希釈した。次いで、280nm〜400nmのUVスペクトルを、Perkin−Elmer Spectrum 100UV/可視分光光度計を使用して決定した。その結果が
図4に見られる。
図5において、UV−B範囲においてより強い急光度を有する曲線は、ブレンド6Aから得られた結果である。
【0127】
実施例7 − プロトタイプ遮光剤処方物へのUVACPPBの含有に起因する驚くべきSPFの増幅
本発明の物質であるUVACPPBを実際のプロトタイプ製品に含有することの有効性を評価するために、遮光剤処方物を、表7Aに示される組成に従って調製した。
【0128】
【表7A】
以下の全ての部分は、表7Aに示される成分をいう。遮光剤を、アクリレート/C10−30アルキルアクリレートクロスポリマーを容器内の脱イオン水のボルテックスに分散させることにより、調製した。次いで、パートAの残りの成分を加え、そしてプロペラで撹拌しながら80℃まで加熱した。別の容器内で、パートBの成分を合わせ、そしてプロペラで撹拌しながら75℃まで加熱した。次いで、パートBをパートAに添加し、そしてこの混合物を均一になるまで撹拌した。次いで、この混合物を、スイープ混合しながら45℃まで冷却した。次いで、パートCの成分を添加し、そして温度が30℃になるまで、冷却およびスイープ混合を続けた。混合をやめ、そしてクリームの形態の遮光剤を容器に移した。
【0129】
SPF
in−vitro、UVA/UVB比、および臨界波長を、コントロール処方物および遮光剤処方物の各々に対して、Labsphere UV−2000Sを用いて、先に記載した方法を使用して決定した。
図6は、4つの遮光剤の各々について、波長の関数としての吸光度を示す。そのデータを表7Bに要約する。
【0130】
【表7B】
驚くべきことに、他のUVフィルタの非存在下の遮光剤油相(実施例4)において試験される場合、本発明のポリマーであるUVACPPBは、2インビトロSPF単位のみに寄与したが(表4Aを参照のこと)、実際のプロトタイプ処方物に処方される場合、SPFは、それぞれ12.6単位および4単位増大した。さらに、UVACPPBが主としてUV−Bにおいて吸収するという事実にもかかわらず、UVA/UVB比と臨界波長との両方が増大した。このことは、本発明のポリマーUVACPPBが他のUVフィルタと相乗的に働くことを示唆する(特に、オキシベンゾンがその処方物に含まれる場合)。
【0131】
実施例8
本発明の複合ポリエステルポリマーおよび/または光学光沢剤の、実際のプロトタイプ製品への含有の効果を評価するために、遮光剤処方物を表8Aに示される組成に従って調製した。
【0132】
【表8A-1】
【0133】
【表8A-2】
*ビス(t−ブチルベンゾオキサゾリル)チオフェン。
【0134】
以下の全ての部分は、表8Aに示される成分をいう。遮光剤を、パートAの成分を容器内で合わせ、そしてプロペラで撹拌しながら80℃まで加熱することにより、調製した。別の容器内で、パートBの成分を合わせ、そしてプロペラで撹拌しながら75℃まで加熱した。次いで、パートBをパートAに添加し、そしてこの混合物を5分間、3500ppmで均質化した。次いで、この混合物を、スイープ混合しながら45℃まで冷却した。次いで、パートCの成分を添加し、そして温度が30℃になるまで、冷却および混合を続けた。混合をやめ、そしてクリームの形態の遮光剤を容器に移した。
【0135】
SPF
in−vitro、UVA/UVB比、および臨界波長を、コントロール処方物および遮光剤処方物の各々に対して、Labsphere UV−2000Sを用いて、先に記載した方法を使用して決定した。
図7は、3つの遮光剤の各々について、波長の関数としての吸光度を示す。そのデータを表8Bに要約する。
【0136】
【表8B】
これらの結果は、4.75%のUVACPPAおよび0.25%のBBOTの含有が、SPFを13.4単位増大させたことを示す。これは、実施例4に与えられた結果から予測されるよりもはるかに多い。さらに、これらの結果は、ポリマーの非存在下での1.0%のBBOTの含有が、SPFを13.9単位増大させ、一方で、1.0%のBBOT単独の使用は、1SPF単位に寄与することが実施例4において示された。
【0137】
表8Bに与えられるデータから見られ得るように、光学光沢剤と本発明のポリマーとの組み合わせは、この光学光沢剤単独を含有する組成物と比較して、増大したUV−A/UV−B比および増大した臨界波長を示す組成物を提供する。
【0138】
実施例9
制限された数の低分子量オリゴマーを有する、より高度に架橋した、より高分子量のUV吸収縮合ポリエステルポリマーをスキーム6に従って調製するために、電気加熱マントルにより加熱でき、不活性ガス分散能があり、蒸気カラム、全縮器および受器を備える、実験室用の撹拌バッチ丸底ガラス反応器に、696グラムのアジピン酸ジメチル、1301グラムの二量体ジオール、および775グラムのジ−トリメチロールプロパンを入れた。この反応物を約100℃まで加熱し、次いで2824グラムの3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−メチルエステルを入れた。少量のエステル交換触媒を添加し、そしてこの混合物を約200℃まで加熱した。エステル交換が進行するにつれて、副生成物であるメタノールが受器に集まった。理論的な量のメタノールが集まったら、得られたポリマーである本発明のUV吸収複合ポリエステルポリマーA4(UVACPPA4)を冷却し、そして容器に移した。GPC分析を、直角光散乱検出を使用して実施した。表9は、得られた特性を示す。
【0139】
【表9】
上記実施形態に対して、これらの実施形態の広範な新規概念から逸脱することなく、変更がなされ得ることが当業者により理解される。従って、本発明は、開示される特定の実施形態には限定されず、添付の特許請求の範囲により規定されるような本発明の趣旨および範囲内の改変を網羅することが意図されることが、理解される。
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項目1)
(i)ポリオールと二無水物とのエステル化であって、該エステル化は、実質的に無水物開環のみを容易にする条件下で行われて、少なくとも2つのペンダントカルボン酸基および少なくとも2つのヒドロキシル基を含むポリエステルポリマーを形成する、エステル化;ならびに
(ii)該ポリエステルポリマーの少なくとも1つのペンダントカルボン酸基および少なくとも1つの末端ヒドロキシル基と、官能基を有するエポキシドとの反応であって、該エポキシドは、UV吸収部分を含む、反応、
を包含する反応スキームの生成物である、UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマー。
(項目2)
前記ポリオールがジオールであり、そして
前記二無水物がUV吸収性であり、そしてベンゾフェノン部分を含み、
前記(i)のエステル化工程が、式(IX):
【化27】
によって表わされるような、ペンダントカルボン酸および末端ヒドロキシル基を含むポリエステルポリマーを与え、式(IX)において、R
9は独立して、2個〜54個の炭素原子および0個〜30個のエーテル結合を有する炭化水素基から選択され、R
10は独立して、−Hまたは−OHであり、そしてnは、1〜1000の整数である、項目1に記載のUV吸収複合ポリオールポリエステルポリマー。
(項目3)
前記工程(ii)の反応が、前記エポキシドの前記官能基と、前記ポリエステルポリマーの前記ヒドロキシル基および/または前記カルボン酸基とのエーテル化反応を包含する、項目2に記載のポリマー。
(項目4)
前記ポリオールがジオールであり、そして
前記二無水物がUV吸収性ではなく、
前記(i)のエステル化工程が、式(X):
【化28】
により表わされる、少なくとも2つのペンダントカルボン酸基および2つの末端ヒドロキシル基を含むポリエステルポリマーを与え、式(X)において、R
9は独立して、2個〜54個の炭素原子および0個〜30個のエーテル結合を有する炭化水素基から選択され、そしてnは、1〜1000の整数である、項目1に記載のポリマー。
(項目5)
前記工程(ii)の反応が、前記エポキシドの前記官能基と、前記ポリエステルポリマーの前記ヒドロキシル基および/または前記カルボン酸基のうちの少なくとも1つとのエーテル化反応を包含する、項目4に記載のポリマー。
(項目6)
前記エポキシドがUV吸収アルコールのエポキシ化から誘導される、項目1に記載のポリマー。
(項目7)
前記エポキシドがUV吸収カルボン酸のエポキシ化から誘導される、項目1に記載のポリマー。
(項目8)
前記エポキシドが、反応スキーム8A:
【化29】
により表わされる反応から誘導され、反応スキーム8Aにおいて、R
13は、UV吸収部分を含み、そしてR
14は独立して、水素原子、ならびに1個〜54個の炭素原子および0個〜30個のエーテル結合を有する炭化水素基から選択され、そしてR
15はハロゲン原子である、項目1に記載のポリマー。
(項目9)
前記エポキシドが、UV吸収カルボン酸から、反応スキーム:
【化30】
により表わされる反応から誘導され、該反応スキームにおいて、R
13は、UV吸収部分を含み、そしてR
14は独立して、水素原子、ならびに1個〜54個の炭素原子および0個〜30個のエーテル結合を有する炭化水素基から選択され、そしてR
15はハロゲン原子である、項目1に記載のポリマー。
(項目10)
前記エポキシドの前記UV吸収部分が、誘導体化ベンゾフェノン部分、誘導体化ナフタレン部分、およびベンゾトリアゾール誘導体から選択される、項目1に記載のポリマー。(項目11)
前記エポキシドの前記UV吸収部分が、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン;ブチルメトキシジベンゾイルメタン;ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート;フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム;ドロメトリゾールトリシロキサン;メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール;およびこれらの誘導体から選択される、項目1に記載のポリマー。
(項目12)
前記エポキシドの前記UV吸収部分が、テレフタリリデンジショウノウスルホン酸;アントラニル酸メチル;メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール;4−メチルベンジリデンショウノウ;ベンゾフェノン−3;ベンゾフェノン−4;ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン;エチルヘキシルメトキシシンナメート;およびこれらの誘導体から選択される、項目1に記載のポリマー。
(項目13)
前記エポキシドの前記UV吸収部分が、サリチル酸エチルヘキシル;エチルヘキシルトリアゾン;エチルヘキシルジメチルPABA;サリチル酸ホモメンチル;p−メトキシケイ皮酸イソアミル;オクトクリレン;フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸;ポリシリコーン−15;ベンゾトリアゾリルドデシルp−クレゾール;サリチル酸ブチルオクチル;2,6−ナフタル酸ジエチルヘキシル;ジエチルヘキシルシリンギリデンマロネートおよびポリエステル−8;ならびにこれらの誘導体から選択される、項目1に記載のポリマー。
(項目14)
(i)ポリオールと二無水物とのエステル化であって、該エステル化は、実質的に無水物開環のみを容易にする条件下で行われて、少なくとも2つのペンダントカルボン酸基および少なくとも2つのヒドロキシル基を含むポリエステルポリマーを形成する、エステル化;ならびに
(ii)該ポリエステルポリマーの少なくとも1つのペンダントカルボン酸基および少なくとも1つの末端ヒドロキシル基と、官能基を有するエポキシドとの反応であって、該エポキシドは、UV吸収部分を含む、反応、
を包含する反応スキームの生成物である、UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーを含有するパーソナルケア組成物。
(項目15)
植物油、界面活性剤、脂質、アルコール、蝋、色素、ビタミン、香料、漂白剤、抗菌剤、抗炎症剤、抗真菌剤、増粘剤、ガム、デンプン、キトサン、ポリマー材料、セルロース材料、グリセリン、タンパク質、アミノ酸、ケラチン繊維、脂肪酸、シロキサン、植物抽出物、研磨剤、化学剥離剤、機械剥離剤、ケーキング防止剤、酸化防止剤、結合剤、粘土、生物学的添加剤、緩衝剤、増量剤、キレート剤、フィルム形成剤、湿潤剤、不透明化剤、pH調整剤、防腐剤、プロペラント、還元剤、皮膚暗色化剤、精油、皮膚感覚剤、およびこれらの組み合わせから選択される1つ以上の成分をさらに含有する、項目14に記載の組成物。
(項目16)
光学光沢剤をさらに含有する、項目14に記載の組成物。
(項目17)
前記光学光沢剤が、トリアジン−スチルベン(ジスルホン化物、テトラスルホン化物またはヘキサスルホン化物)、クマリン、イミダゾリン、ジアゾール、トリアゾール、ベンゾオキサゾリン、およびビフェニルスチルベンから選択される、項目16に記載の組成物。
(項目18)
前記光学光沢剤がチオフェン誘導体である、項目16に記載の組成物。
(項目19)
前記光学光沢剤がビス(t−ブチルベンゾオキサゾリル)チオフェンである、項目16に記載の組成物。
(項目20)
前記光学光沢剤が、式(XII)
【化31】
により表され、式(XII)において、R
1およびR
2は独立して、分枝および非分枝の、飽和または不飽和の、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基から選択される、項目16に記載の組成物。
(項目21)
前記ポリオールがジオールであり、そして
前記二無水物がUV吸収性であり、そしてベンゾフェノン部分を含み、
前記(i)のエステル化工程が、式(IX):
【化32】
によって表わされるような、ペンダントカルボン酸および末端ヒドロキシル基を含むポリエステルポリマーを与え、式(IX)において、R
9は独立して、2個〜54個の炭素原子および0個〜30個のエーテル結合を有する炭化水素基から選択され、R
10は独立して、−Hまたは−OHであり、そしてnは、1〜1000の整数である、項目14に記載の組成物。
(項目22)
前記工程(ii)の反応が、前記エポキシドの前記官能基と、前記ポリエステルポリマーの前記ヒドロキシル基および/または前記カルボン酸基とのエーテル化反応を包含する、項目14に記載の組成物。
(項目23)
前記ポリオールがジオールであり、そして
前記二無水物がUV吸収性ではなく、
前記(i)のエステル化工程が、式(X):
【化33】
により表わされる、少なくとも2つのペンダントカルボン酸基および2つの末端ヒドロキシル基を含むポリエステルポリマーを与え、式(X)において、R
9は独立して、2個〜54個の炭素原子および0個〜30個のエーテル結合を有する炭化水素基から選択され、そしてnは、1〜1000の整数である、項目14に記載の組成物。
(項目24)
前記工程(ii)の反応が、前記エポキシドの前記官能基と、前記ポリエステルポリマーの前記ヒドロキシル基および/または前記カルボン酸基のうちの少なくとも1つとのエーテル化反応を包含する、項目14に記載の組成物。
(項目25)
前記エポキシドがUV吸収アルコールのエポキシ化から誘導される、項目14に記載の組成物。
(項目26)
前記エポキシドがUV吸収カルボン酸のエポキシ化から誘導される、項目14に記載の組成物。
(項目27)
少なくとも1種の非ポリマー性UV吸収化合物をさらに含有する、項目14に記載の組成物。
(項目28)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目27に記載の方法。
(項目29)
パーソナルケア組成物の光安定性を増大させる方法であって、項目1に記載のUV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーをパーソナルケア組成物に組み込む工程を包含する、方法。
(項目30)
哺乳動物の皮膚、毛およびまたは爪の一部分を、UV光による損傷から保護する方法であって、有効量の項目1に記載のUV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーを、皮膚、毛または爪の該部分に付ける工程を包含する、方法。
(項目31)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物を光安定化させる方法であって、該組成物に、有効量の項目1に記載のポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目32)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目31に記載の方法。
(項目33)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する組成物のUV−A/UV−B比を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目1に記載のポリマーを組み込む工程を包含し、保護の該増大が、Boots法を使用して評価される、方法。
(項目34)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物の日光阻止因子を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目1に記載のポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目35)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目34に記載の方法。
(項目36)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物により提供されるUV−A保護を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目1に記載のポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目37)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目36に記載の方法。
(項目38)
提供される前記UV−A保護が、FDA Star法、COLIPA指針、Boots法、およびDiffeyプロトコルから選択される方法を使用して評価される、項目36に記載の方法。
(項目39)
式(XI):
【化34】
により表される線状UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーであって、式(XI)において、R
3は独立して、UV吸収部分から選択され;R
4およびR
5は、各々独立して、炭化水素基から選択され、そしてnは、1〜1000の整数である、線状UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマー。
(項目40)
前記UV吸収部分が、UV吸収ベンゾトリアゾール基を含む化合物から選択される、項目39に記載のポリマー。
(項目41)
前記UV吸収ベンゾトリアゾール基が、構造(Ia):
【化35】
により表わされ、構造(Ia)において、R
6は独立して、水素原子またはハロゲン原子であり、そしてR
4は、炭化水素基である、項目39に記載のポリマー。
(項目42)
前記UV吸収ベンゾトリアゾール基が、3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸アルキルエステル;3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸;3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸アルキルエステル;および3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−、ならびに/またはこれらの誘導体から選択される、項目39に記載のポリマー。
(項目43)
前記3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸アルキルエステルおよび/または前記3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸アルキルエステルが各々独立して、メチルエステルである、項目39に記載のポリマー。
(項目44)
R
4およびR
5が各々独立して、2個〜54個の炭素原子および0個〜30個のエーテル結合を有する炭化水素基から選択され、該炭化水素基の炭素の各々が独立して、置換または非置換であり、そして飽和または不飽和である、項目39に記載のポリマー。
(項目45)
式(XI):
【化36】
により表わされる線状UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーを含有するパーソナルケア組成物であって、式(XI)において、R
3は独立して、UV吸収部分から選択され;R
4およびR
5は、各々独立して、炭化水素基から選択され、そしてnは、1〜1000の整数である、パーソナルケア組成物。
(項目46)
前記UV吸収部分が、UV吸収ベンゾトリアゾール基を含む化合物から選択される、項目45に記載の組成物。
(項目47)
前記UV吸収ベンゾトリアゾール基が、構造(Ia):
【化37】
により表わされ、構造(Ia)において、R
6は独立して、水素原子またはハロゲン原子であり、そしてR
4は、炭化水素基である、項目46に記載の組成物。
(項目48)
前記UV吸収ベンゾトリアゾール基が、3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸アルキルエステル;3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸;3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸アルキルエステル;および3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−、ならびに/またはこれらの誘導体から選択される、項目46に記載の組成物。
(項目49)
前記3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸アルキルエステルおよび/または前記3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシベンゼンプロパン酸アルキルエステルが各々独立して、メチルエステルである、項目46に記載の組成物。
(項目50)
R
4およびR
5が各々独立して、2個〜54個の炭素原子および0個〜30個のエーテル結合を有する炭化水素基から選択され、該炭化水素基の炭素の各々が独立して、置換または非置換であり、そして飽和または不飽和である、項目45に記載の組成物。
(項目51)
植物油、界面活性剤、脂質、アルコール、蝋、色素、ビタミン、香料、漂白剤、抗菌剤、抗炎症剤、抗真菌剤、増粘剤、ガム、デンプン、キトサン、ポリマー材料、セルロース材料、グリセリン、タンパク質、アミノ酸、ケラチン繊維、脂肪酸、シロキサン、植物抽出物、研磨剤、化学剥離剤、機械剥離剤、ケーキング防止剤、酸化防止剤、結合剤、粘土、生物学的添加剤、緩衝剤、増量剤、キレート剤、フィルム形成剤、湿潤剤、不透明化剤、pH調整剤、防腐剤、プロペラント、還元剤、皮膚暗色化剤、精油、皮膚感覚剤、およびこれらの組み合わせから選択される1つ以上の成分をさらに含有する、項目45に記載の組成物。
(項目52)
光学光沢剤をさらに含有する、項目45に記載の組成物。
(項目53)
前記光学光沢剤が、トリアジン−スチルベン(ジスルホン化物、テトラスルホン化物またはヘキサスルホン化物)、クマリン、イミダゾリン、ジアゾール、トリアゾール、ベンゾオキサゾリン、およびビフェニルスチルベンから選択される、項目45に記載の組成物。
(項目54)
前記光学光沢剤がチオフェン誘導体である、項目45に記載の組成物。
(項目55)
前記光学光沢剤がビス(t−ブチルベンゾオキサゾリル)チオフェンである、項目45に記載の組成物。
(項目56)
前記光学光沢剤が、式:
【化38】
により表され、該式において、R
1およびR
2は独立して、分枝および非分枝の、飽和または不飽和の、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基から選択される、項目45に記載の組成物。
(項目57)
パーソナルケア組成物の光安定性を増大させる方法であって、項目34に記載の線状UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーをパーソナルケア組成物に組み込む工程を包含する、方法。
(項目58)
哺乳動物の皮膚、毛およびまたは爪の一部分を、UV光による損傷から保護する方法であって、有効量の項目39に記載の線状UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーを、皮膚、毛または爪の該部分に付ける工程を包含する、方法。
(項目59)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物を光安定化させる方法であって、該組成物に、有効量の項目39に記載の線状UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目60)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目59に記載の方法。
(項目61)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する組成物のUV−A/UV−B比を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目39に記載の線状UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーを組み込む工程を包含し、保護の該増大が、Boots法を使用して評価される、方法。
(項目62)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物の日光阻止因子を増大させる方法であって、項目39に記載の線状UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーに組み込む工程を包含する、方法。
(項目63)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目62に記載の方法。
(項目64)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物により提供されるUV−A保護を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目39に記載の線状UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目65)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目64に記載の方法。
(項目66)
提供される前記UV−A保護が、FDA Star法、COLIPA指針、Boots法、およびDiffeyプロトコルから選択される方法を使用して評価される、項目65に記載の方法。
(項目67)
UV吸収部分を含む単官能性カルボン酸および/またはエステルと、
ジオール、ポリオール、二酸および/またはエステルのうちの少なくとも1つと
のランダム共重合エステル化エステル化反応の反応生成物および/またはエステル化生成物である、架橋UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーであって、該ポリマーが2.0より大きいUV吸収機能を有する、ポリマー。
(項目68)
前記単官能性カルボン酸および/またはエステルが、式(I):
【化39】
により表わされ、式(I)において、R
6は独立して、水素原子またはハロゲン原子から選択され、R
4は、炭化水素基であり、そしてAは、カルボン酸およびエステルからなる群より選択される官能基である、項目67に記載のポリマー。
(項目69)
UV吸収部分を含む単官能性カルボン酸および/またはエステルと、
ジオール、ポリオール、二酸および/またはエステルのうちの少なくとも1つと
のランダム共重合エステル化エステル化反応の反応生成物および/またはエステル化生成物である架橋UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーを含有する、パーソナルケア組成物であって、該ポリマーが2.0より大きいUV吸収機能を有する、パーソナルケア組成物。
(項目70)
植物油、界面活性剤、脂質、アルコール、蝋、色素、ビタミン、香料、漂白剤、抗菌剤、抗炎症剤、抗真菌剤、増粘剤、ガム、デンプン、キトサン、ポリマー材料、セルロース材料、グリセリン、タンパク質、アミノ酸、ケラチン繊維、脂肪酸、シロキサン、植物抽出物、研磨剤、化学剥離剤、機械剥離剤、ケーキング防止剤、酸化防止剤、結合剤、粘土、生物学的添加剤、緩衝剤、増量剤、キレート剤、フィルム形成剤、湿潤剤、不透明化剤、pH調整剤、防腐剤、プロペラント、還元剤、皮膚暗色化剤、精油、皮膚感覚剤、およびこれらの組み合わせから選択される1つ以上の成分をさらに含有する、項目68に記載の組成物。
(項目71)
光学光沢剤をさらに含有する、項目69に記載の組成物。
(項目72)
前記光学光沢剤が、トリアジン−スチルベン(ジスルホン化物、テトラスルホン化物またはヘキサスルホン化物)、クマリン、イミダゾリン、ジアゾール、トリアゾール、ベンゾオキサゾリン、およびビフェニルスチルベンから選択される、項目71に記載の組成物。
(項目73)
前記光学光沢剤がビス(t−ブチルベンゾオキサゾリル)チオフェンである、項目71に記載の組成物。
(項目74)
前記光学光沢剤が、式(XII)
【化40】
により表され、式(XII)において、R
1およびR
2は独立して、分枝および非分枝の、飽和または不飽和の、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基から選択される、項目71に記載の組成物。
(項目75)
パーソナルケア組成物の光安定性を増大させる方法であって、項目69に記載のUV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーをパーソナルケア組成物に組み込む工程を包含する、方法。
(項目76)
哺乳動物の皮膚、毛または爪の一部分を、UV光による損傷から保護する方法であって、有効量の項目69に記載のUV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーを、皮膚、毛または爪の該部分に付ける工程を包含する、方法。
(項目77)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物を光安定化させる方法であって、該組成物に、有効量の項目69に記載のポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目78)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目77に記載の方法。
(項目79)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する組成物のUV−A/UV−B比を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目69に記載のポリマーを組み込む工程を包含し、保護の該増大が、Boots法を使用して評価される、方法。
(項目80)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物の日光阻止因子を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目69に記載のポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目81)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目80に記載の方法。
(項目82)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物により提供されるUV−A保護を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目69に記載のポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目83)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目82に記載の方法。
(項目84)
提供される前記UV−A保護が、FDA Star法、COLIPA指針、Boots法、およびDiffeyプロトコルから選択される方法を使用して評価される、項目82に記載の方法。
(項目85)
(XIII):
【化41】
により表わされる構造を有するUV吸収部分を含む単官能性剤と、
式(XIV)〜(XV):
【化42】
【化43】
により表わされる構造を有するものを含むさらなる試薬との反応生成物である、架橋UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマー。
(項目86)
項目85に記載のポリマーを含有するパーソナルケア組成物。
(項目87)
植物油、界面活性剤、脂質、アルコール、蝋、色素、ビタミン、香料、漂白剤、抗菌剤、抗炎症剤、抗真菌剤、増粘剤、ガム、デンプン、キトサン、ポリマー材料、セルロース材料、グリセリン、タンパク質、アミノ酸、ケラチン繊維、脂肪酸、シロキサン、植物抽出物、研磨剤、化学剥離剤、機械剥離剤、ケーキング防止剤、酸化防止剤、結合剤、粘土、生物学的添加剤、緩衝剤、増量剤、キレート剤、フィルム形成剤、湿潤剤、不透明化剤、pH調整剤、防腐剤、プロペラント、還元剤、皮膚暗色化剤、精油、皮膚感覚剤、およびこれらの組み合わせから選択される1つ以上の成分をさらに含有する、項目86に記載の組成物。
(項目88)
光学光沢剤をさらに含有する、項目86に記載の組成物。
(項目89)
前記光学光沢剤が、式(XII)
【化44】
により表され、式(XII)において、R
1およびR
2は独立して、分枝および非分枝の、飽和または不飽和の、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基から選択される、項目88に記載の組成物。
(項目90)
パーソナルケア組成物の光安定性を増大させる方法であって、項目85に記載のUV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーをパーソナルケア組成物に組み込む工程を包含する、方法。
(項目91)
哺乳動物の皮膚、毛または爪の一部分を、UV光による損傷から保護する方法であって、有効量の項目85に記載のUV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーを、皮膚、毛または爪の該部分に付ける工程を包含する、方法。
(項目92)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物を光安定化させる方法であって、該組成物に、有効量の項目85に記載のポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目93)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目92に記載の方法。
(項目94)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する組成物のUV−A/UV−B比を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目92に記載のポリマーを組み込む工程を包含し、保護の該増大が、Boots法を使用して評価される、方法。
(項目95)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物の日光阻止因子を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目92に記載のポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目96)
前記非ポリマー性UV吸収化合物が、アボベンゾン、オクチルメトキシシンナメートおよびこれらの組み合わせから選択される、項目95に記載の方法。
(項目97)
非ポリマー性UV吸収化合物を含有する光保護パーソナルケア組成物により提供されるUV−A保護を増大させる方法であって、該組成物に、有効量の項目85に記載のポリマーを組み込む工程を包含する、方法。
(項目98)
提供される前記UV−A保護が、FDA Star法、COLIPA指針、Boots法、およびDiffeyプロトコルから選択される方法を使用して評価される、項目85に記載の方法。
(項目99)
式(XII):
【化45】
により表わされる光学光沢剤であって、式(XII)において、R
1およびR
2は独立して、分枝および非分枝の、飽和または不飽和の、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基から選択される、光学光沢剤。
(項目100)
項目99に記載の光学光沢剤を含有するパーソナルケア組成物。
(項目101)
パーソナルケア組成物であって、該パーソナルケア組成物は、
式(XII):
【化46】
により表わされる光学光沢剤であって、式(XII)において、R
1およびR
2は独立して、分枝および非分枝の、飽和または不飽和の、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基から選択される、光学光沢剤;ならびに
ポリマーA、ポリマーB、ポリマーC、ポリマーD、ポリマーE、およびポリマーFから選択されるUV吸収複合ポリエステルポリマーのうちの少なくとも1つ
を含有し、
該ポリマーAは、
(i)ポリオールと二無水物とのエステル化であって、該エステル化は、実質的に無水物開環のみを容易にする条件下で行われて、少なくとも2つのペンダントカルボン酸基および少なくとも2つのヒドロキシル基を含むポリエステルポリマーを形成する、エステル化;ならびに
(ii)該ポリエステルポリマーの少なくとも1つのペンダントカルボン酸基および少なくとも1つの末端ヒドロキシル基と、官能基を有するエポキシドとの反応であって、該エポキシドは、UV吸収部分を含む、反応、
を包含する反応スキームの生成物であり;
該ポリマーBは、式(IX):
【化47】
により表わされるような、ペンダントカルボン酸および末端ヒドロキシル基を含むポリエステルポリマーを与える、ジオールと、ベンゾフェノン部分を含むUV吸収二無水物とのエステル化、ならびに該ポリエステルポリマーの該ヒドロキシル基および/またはカルボン酸基での、エポキシドの官能基の引き続くエーテル化の反応生成物であり、式(IX)において、R
9は独立して、2個〜54個の炭素原子および0個〜30個のエーテル結合を有する炭化水素基から選択され、R
10は独立して、−Hまたは−OHであり、そしてnは、1〜1000の整数であり;
該ポリマーCは、式(X):
【化48】
により表わされる、少なくとも2つのペンダントカルボン酸基および2つの末端ヒドロキシル基を含むポリエステルポリマーを与える、ジオールとUV吸収性ではない二無水物とのエステル化、ならびに該ポリエステルポリマーの該ヒドロキシル基および/または該カルボン酸基のうちの少なくとも1つでの、エポキシドの官能基のエーテル化の反応生成物であり、式(X)において、R
9は独立して、2個〜54個の炭素原子および0個〜30個のエーテル結合を有する炭化水素基から選択され、そしてnは、1〜1000の整数であり;
該ポリマーDは、式(XI):
【化49】
により表される線状UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーであり、式(XI)において、R
3は独立して、UV吸収部分から選択され;R
4およびR
5は、各々独立して、炭化水素基から選択され、そしてnは、1〜1000の整数であり;
該ポリマーEは、UV吸収部分を含む単官能性カルボン酸および/またはエステルと、ジオール、ポリオール、二酸および/またはエステルのうちの少なくとも1つとのランダム共重合エステル化エステル化反応の反応生成物および/またはエステル化生成物である、架橋UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーであり、該ポリマーは、2.0より大きいUV吸収機能を有し;そして
該ポリマーFは、(XIII):
【化50】
により表わされる構造を有するUV吸収部分を含む単官能性剤と、式(XIV)〜(XV):
【化51】
により表わされる構造を有するものを含むさらなる試薬との反応生成物である架橋UV吸収複合ポリオールポリエステルポリマーである、パーソナルケア組成物。