特許第6275141号(P6275141)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6275141
(24)【登録日】2018年1月19日
(45)【発行日】2018年2月7日
(54)【発明の名称】拡張プロパティを伴うメッセージ同期
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20180129BHJP
【FI】
   G06F13/00 650B
【請求項の数】10
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-527623(P2015-527623)
(86)(22)【出願日】2013年8月15日
(65)【公表番号】特表2015-532745(P2015-532745A)
(43)【公表日】2015年11月12日
(86)【国際出願番号】US2013055064
(87)【国際公開番号】WO2014028693
(87)【国際公開日】20140220
【審査請求日】2016年7月6日
(31)【優先権主張番号】13/586,159
(32)【優先日】2012年8月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】314015767
【氏名又は名称】マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(74)【代理人】
【識別番号】100140431
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,アビー
(72)【発明者】
【氏名】サーダナ,リーマ
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0227030(US,A1)
【文献】 特表2015−501559(JP,A)
【文献】 特表2006−500806(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0149339(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テキストメッセージをコンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で同期させるための方法であって、
メッセージ同期サービスにおいて、コンピューティングデバイスから、サービスと同期させるメッセージを受信するステップであって、前記サービスと同期させるメッセージが、テキストメッセージに関連付けられたテキストメッセージコンテンツと、前記サービスと同期させるメッセージ内において、注釈または拡張ヘッダーのうちの少なくとも1つ内に記憶される拡張プロパティとを含む、受信するステップと、
前記メッセージ同期サービスにおいて、前記サービスと同期させるメッセージに基づいて、同期したテキストメッセージを作成するステップであって、前記同期したテキストメッセージが、前記拡張プロパティを含み、前記サービスと同期させるメッセージが、前記テキストメッセージを完全な忠実度で同期サービスと同期させる、作成するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記メッセージ同期サービスにおいて、前記同期したテキストメッセージのための、前記コンピューティングデバイスからのダウンロードコマンドの受信に応答して、前記同期したテキストメッセージに関連付けられた前記テキストメッセージコンテンツおよび前記拡張プロパティを含む、デバイスと同期させるメッセージを作成するステップであって、前記拡張プロパティが、前記デバイスと同期させるメッセージ内において、第2の注釈または第2の拡張ヘッダーのうちの少なくとも1つ内に記憶される、作成するステップと、
前記メッセージ同期サービスにおいて、前記同期したテキストメッセージを、前記拡張プロパティを含む復元テキストメッセージとして復元するために、前記デバイスと同期させるメッセージを前記コンピューティングデバイスに送信するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メッセージ同期サービスにおいて、前記コンピューティングデバイスとは異なる第2のコンピューティングデバイスからのダウンロードコマンドの受信に応答して、前記同期したテキストメッセージに関連付けられた前記テキストメッセージコンテンツおよび前記拡張プロパティを含む、デバイスと同期させるメッセージを作成するステップであって、前記拡張プロパティが、前記デバイスと同期させるメッセージ内において、第2の注釈または第2の拡張ヘッダーのうちの少なくとも1つ内に記憶される、作成するステップと、
前記メッセージ同期サービスにおいて、前記デバイスと同期させるメッセージを、前記第2のコンピューティングデバイスに送信するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記メッセージ同期サービスにおいて、電子メールサービスからのダウンロードコマンドの受信に応答して、前記同期したテキストメッセージに関連付けられた前記テキストメッセージコンテンツおよび前記拡張プロパティを含む、電子メールサービスと同期させるメッセージを作成するステップであって、前記拡張プロパティが、前記電子メールサービスと同期させるメッセージ内において、第2の注釈または第2の拡張ヘッダーのうちの少なくとも1つ内に記憶される、作成するステップと、
前記メッセージ同期サービスにおいて、前記電子メールサービスを通して、前記同期したテキストメッセージへのユーザーアクセスを促進するために、前記電子メールサービスと同期させるメッセージを前記電子メールサービスに送信するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
アップロードコンポーネントを含む、マルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージをコンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で同期させるためのシステムであって、
前記アップロードコンポーネントが、
MMSコンテンツを、サービスと同期させるメッセージの中に記憶することと、
前記MMSコンテンツを含むMMSメッセージの拡張プロパティを、前記サービスと同期させるメッセージ内において、注釈、スキーマヘッダー、または拡張ヘッダーのうちの少なくとも1つ内に記憶することと
を含んで、前記MMSメッセージに関連付けられた、前記サービスと同期させるメッセージを生成するように、および
前記MMSメッセージを、前記拡張プロパティを含む同期したMMSメッセージとして記憶するために、前記MMSメッセージを完全な忠実度で同期サービスと同期させる前記サービスと同期させるメッセージを、メッセージ同期サービスに送信するように構成されている、
システム。
【請求項6】
前記アップロードコンポーネントが、MMSメッセージを、アップロードすること、ダウンロードすること、または同期させることのうちの少なくとも1つをサポートするために変更されたメッセージ同期プロトコルを利用するように構成されている、
請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記メッセージ同期サービスによって記憶された前記同期したMMSメッセージに関連付けられたMMSコンテンツと、
デバイスと同期させるメッセージ内において、注釈、スキーマヘッダー、または拡張ヘッダーのうちの少なくとも1つ内に記憶される、前記同期したMMSメッセージの前記拡張プロパティと
を含む、前記デバイスと同期させるメッセージを、前記メッセージ同期サービスから受信するように、および
ローカルMMSメッセージングアプリケーションによる使用のための第2の同期したMMSメッセージを、前記拡張プロパティを含む復元MMSメッセージとして復元するように構成された
ダウンロードコンポーネントを含む、
請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記アップロードコンポーネントまたは前記ダウンロードコンポーネントのうちの少なくとも1つが、MMSメッセージクラスまたはMMSメッセージタイプのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の拡張プロパティをサポートするために変更されたExchange ActiveSyncプロトコルを利用するように構成されている、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
電子メールサービスを通して、前記メッセージ同期サービスによって維持される前記同期したMMSメッセージへのアクセスを提供するように構成された電子メールアクセスコンポーネントを含む、
請求項5に記載のシステム。
【請求項10】
前記アップロードコンポーネントまたは前記ダウンロードコンポーネントのうちの少なくとも1つが、MMSメッセージ本文内において、注釈、スキーマヘッダー、または拡張ヘッダーのうちの少なくとも1つ内で定義される、1つまたは複数の拡張プロパティをサポートするために変更されたExchange ActiveSyncプロトコルを利用するように構成されている、
請求項7に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001] 今日、パーソナルコンピューター、携帯電話、タブレットデバイス、その他などのコンピューティングデバイスにより、ユーザーは、さまざまな通信メディア上で通信することが可能になる。たとえば、ユーザーは、IP電話接続、電子メール、および/または、ショートメッセージサービス(SMS)テキストメッセージ、マルチメディアメッセージサービス(MMS)テキストメッセージ、ソーシャルネットワークメッセージ、その他などのテキストメッセージング上で、通信することができる。電子メールサーバーは、電子メールメッセージの送信、電子メールメッセージの配信、電子メールバックアップ機能、電子メール復元機能、その他などの、電子メール通信機能を管理するように構成され得る。残念ながら、テキストメッセージングのための従来のメッセージ同期サービスは、堅牢なテキストメッセージング機能を提供しないことがある。たとえば、メッセージ同期サービスは、完全な忠実度でのテキストメッセージの同期機能を提供しないことがある。一例として、同期したテキストメッセージとして記憶するために、携帯電話がテキストメッセージをメッセージ同期サービスに同期させるとき、テキストメッセージのさまざまな拡張プロパティ(たとえば、件名プロパティ、既読または未読プロパティ、配信プロパティ、送信済みプロパティ、その他)を喪失することがあり、その理由は、同期中に使用されるExchange ActiveSyncプロトコルなどのメッセージ同期プロトコルが、そのような拡張プロパティの通信をサポートしないことがあるからである。このようにして、ユーザーが新しい携帯電話上などで同期したテキストメッセージを復元するとき、復元テキストメッセージは、同期中に喪失した拡張プロパティを欠いていることがある。
【発明の概要】
【0002】
[0002] 本概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される、簡略化された形式での概念の選択を導入するために提供される。本概要は、特許請求される主題の重要な要因または必須の特徴を特定する意図も、特許請求される主題の範囲を限定するために使用される意図もない。
【0003】
[0003] とりわけ、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージおよび/またはマルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージなどのテキストメッセージを、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で同期させるための、1つまたは複数のシステムおよび/または技法が、本明細書で提供される。本明細書では、SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージが参照されるが、SMSメッセージがMMSメッセージを含むことがあり、MMSメッセージがSMSメッセージを含むことがあることを認識することができる。すなわち、本明細書で提供される1つまたは複数のシステムおよび/または技法は、MMSとSMSとの両方に適用可能である。
【0004】
[0004] テキストメッセージを同期させる一例において、たとえば、携帯電話またはタブレットデバイスなどのコンピューティングデバイスによって、サービスと同期させるメッセージを生成することができる。サービスと同期させるメッセージは、SMSメッセージに関連付けられたSMSコンテンツを含むことができる。たとえば、SMSコンテンツは、メッセージテキストの「後で昼食を取るために会わないか?」、「to」フィールドの「デイブ555−555−1234」、「from」フィールドの「スティーブ555−555−8709」、および/または、メッセージ同期プロトコルによってネイティブでサポートされる他のプロパティを含むことができる。
【0005】
[0005] 一例において、メッセージ同期プロトコルは、注釈、拡張ヘッダー(たとえば、SMSメッセージ本文などのメッセージ本文の拡張ヘッダー)、および/またはMMSメッセージをサポートするために、変更されてよいことを認識することができる。それに応じて、拡張プロパティを、サービスと同期させるメッセージ内において、注釈および/または拡張ヘッダー内に記憶することができる。一例において、拡張プロパティは、メッセージ同期プロトコルによってネイティブでサポートされないプロパティを含むことがあり、拡張プロパティは、たとえば、配信プロパティ(たとえば、配信時間)、送信済みプロパティ(たとえば、送信時間)、件名プロパティ、メッセージステータスプロパティ(たとえば、メッセージがそのコンピューティングデバイスへのインバウンドメッセージであったか、またはそのコンピューティングデバイスからのアウトバウンドメッセージであったか、メッセージが読まれているのか、または未読なのか、その他)などである。拡張プロパティは、メッセージ同期プロトコルによってネイティブでサポートされないことがあるので、拡張プロパティは、変更されたメッセージ同期プロトコルによってサポートされ得る、注釈および/または拡張ヘッダー内に渡されてよい。SMSメッセージを、拡張プロパティを含む同期したSMSメッセージとして記憶するために、SMSコンテンツおよび拡張プロパティを含む、サービスと同期させるメッセージを、メッセージ同期サービスに送信することができる。このようにして、同期したSMSメッセージは、SMSメッセージの拡張プロパティを保持することができる。したがって、同期したSMSメッセージが、コンピューティングデバイス(たとえば、異なる、または新しい携帯電話)上で復元SMSメッセージを作成するために使用される場合、復元SMSメッセージは、SMSコンテンツに加えて、拡張プロパティを含むことができる。サービスと同期させるメッセージを使用して、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で、MMSメッセージが同様に同期され得ることを認識することができる。
【0006】
[0006] テキストメッセージを同期させる一例において、デバイスと同期させるメッセージが、メッセージ同期サービスから、コンピューティングデバイスによって受信されてよい。デバイスと同期させるメッセージは、メッセージ同期サービスによって記憶された同期したSMSメッセージ(たとえば、そのコンピューティングデバイスから、または異なるコンピューティングデバイスからアップロードされた、同期したSMSメッセージ)に関連付けられたSMSコンテンツを含むことができる。デバイスと同期させるメッセージは、配信プロパティ、送信済みプロパティ、件名プロパティ、メッセージステータスプロパティ、および/または、メッセージ同期プロトコルによってネイティブでサポートされないことがある他のプロパティなどの、拡張プロパティを含むことができる。それに応じて、メッセージ同期プロトコルは、注釈および/または拡張ヘッダーをサポートするために変更されてよく、注釈および/または拡張ヘッダーを通して、拡張プロパティは、メッセージ同期サービスとコンピューティングデバイスとの間で渡されてよい。一例において、デバイスと同期させるメッセージは、注釈を含むことができ、注釈内に拡張プロパティを記憶することができる。別の例において、デバイスと同期させるメッセージは、(たとえば、SMSメッセージ本文などのテキストメッセージ本文内に含まれる)拡張ヘッダーを含むことができ、拡張ヘッダー内に拡張プロパティを記憶することができる。このようにして、コンピューティングデバイスは、同期したSMSメッセージに関連付けられたSMSコンテンツおよび/または拡張プロパティを含む、デバイスと同期させるメッセージを受信することができる。
【0007】
[0007] 同期したSMSメッセージは、SMSコンテンツおよび/または拡張プロパティを使用して復元されて、復元SMSメッセージを作成することができる。復元SMSメッセージは、SMSコンテンツだけでなく拡張プロパティも含むことができるので、復元SMSメッセージは、同期したSMSの完全な忠実度のバージョンを含むことができる。復元SMSは、コンピューティングデバイスによってホストされるローカルSMSメッセージングアプリケーションによる使用のために利用可能であってよい。このようにして、コンピューティングデバイスは、そのコンピューティングデバイスから、および/または他のコンピューティングデバイスから、メッセージ同期サービスへとあらかじめ同期した、1つまたは複数のSMSメッセージを、完全な忠実度で復元することができる。デバイスと同期させるメッセージを使用して、メッセージ同期サービスとコンピューティングデバイスとの間で、MMSメッセージが同様に同期され得ることを認識することができる。
【0008】
[0008] 以下の説明および添付の図面は、一定の説明のための態様および実装形態を記載する。これらは、1つまたは複数の態様を用いることができる、さまざまなやり方のうちのほんのいくつかを示している。本開示の他の態様、利点、および新規の特徴は、添付の図面と併用して検討されるときに、以下の発明を実施するための形態から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】[0009]SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で同期させる例示的な方法を示す流れ図である。
図2】[0010]SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で同期させる例示的な方法を示す流れ図である。
図3】[0011]SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で同期させるための例示的なシステムを示すコンポーネントブロック図である。
図4】[0012]SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で同期させるための例示的なシステムを示すコンポーネントブロック図である。
図5】[0013]SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを、電子メールサービスとメッセージ同期サービスとの間で同期させるための例示的なシステムを示すコンポーネントブロック図である。
図6】[0014]同期させるメッセージの例の説明図である。
図7】[0015]本明細書に記載される規定の1つまたは複数を具体化するように構成されたプロセッサ実行可能命令が含まれ得る、例示的なコンピューター可読メディアの説明図である。
図8】[0016]本明細書に記載される規定の1つまたは複数が実装され得る、例示的なコンピューティング環境を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0017] 次に、特許請求される主題が、図面を参照して説明され、図面においては、同様の参照番号が、全体を通して同様の要素を指すために概ね使用されている。以下の説明では、解説の目的のために、多数の固有の詳細が、特許請求される主題の徹底した理解を提供するために記載される。しかしながら、これらの固有の詳細なしに、特許請求される主題が実践され得ることが明らかであってよい。他の事例では、構造体およびデバイスが、特許請求される主題の説明を促進するために、ブロック図形式で示されている。
【0011】
[0018] 多くのユーザーが、SMSメッセージングおよび/またはMMSメッセージングなどのテキストメッセージングを通して通信する。たとえば、第1のユーザーは、タブレットデバイスから、メッセージテキストおよび画像を含むMMSメッセージを、第2のユーザーに送信することができる。第2のユーザーは、携帯電話で、MMSメッセージを受信することができ、そのMMSメッセージを携帯電話に記憶することができる。残念ながら、第2のユーザーが携帯電話を紛失した、または損傷した場合、第2のユーザーは、携帯電話に保存したMMSメッセージにアクセスできないことがある。したがって、ユーザーが新しい携帯電話を取得したときに、ユーザーは、紛失した、または損傷した携帯電話に保存したMMSメッセージにアクセスできないことがある。
【0012】
[0019] それに応じて、メッセージ同期サービスは、ユーザーが、テキストメッセージを同期したテキストメッセージとしてアップロードすること、および/または、同期したテキストメッセージをダウンロードすることを可能にすることができる。このようにして、同期したテキストメッセージは、元のテキストメッセージを含むコンピューティングデバイスが利用可能であるかどうかに関わらず、メッセージ同期サービスを通して、利用可能であってよい。残念ながら、メッセージ同期サービスによって利用される従来の同期プロトコルは、テキストメッセージを完全な忠実度で同期させるためのメカニズムを提供しないことがあり、その理由は単に、メッセージテキスト、「to」フィールド、「from」フィールド、その他などのSMSコンテンツが、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で、同期したメッセージを通信するために使用される従来のメッセージ同期プロトコルによって、ネイティブでサポートされないことがあるからである。特に、配信プロパティ、送信済みプロパティ、件名プロパティ、メッセージステータスプロパティ、その他などの拡張プロパティが、従来のメッセージ同期プロトコルによってネイティブでサポートされないことがある。したがって、ユーザーがSMSメッセージをメッセージ同期サービスにアップロードするとき、従来のメッセージ同期プロトコルがそのような拡張プロパティを記述するためのメカニズムをサポートしていないという理由で、単にSMSコンテンツがアップロードされ、一方で拡張プロパティがアップロードされない。同様に、従来の同期プロトコルは、MMSメッセージの同期をサポートしないことがある。
【0013】
[0020] それに応じて、拡張プロパティを含むテキストメッセージを、完全な忠実度でコンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で同期させるための、1つまたは複数のシステムおよび/または技法が、本明細書で提供される。一例において、Exchange ActiveSyncプロトコルなどのメッセージ同期プロトコルが、注釈および/または拡張ヘッダーをサポートするために変更されてよく、注釈および/または拡張ヘッダーを通して、拡張プロパティが、完全な忠実度でのテキストメッセージの同期のために、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で渡されてよい。別の例において、メッセージ同期プロトコルは、(たとえば、MMSメッセージに関連した1つまたは複数の拡張プロパティを利用することによって)MMSメッセージをアップロードすること、ダウンロードすること、および/または同期させることをサポートするために、変更されてよい。
【0014】
[0021] SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で同期させる一実施形態が、図1の例示的な方法100によって示されている。102で、方法が開始される。方法100は、SMSメッセージに関連して説明されているが、方法100はまた、MMSメッセージに適用してもよいことを認識することができる。104で、サービスと同期させるメッセージを生成することができる。たとえば、コンピューティングデバイスからメッセージ同期サービスへとSMSメッセージを同期させるための、クラウドコマンドへのアップロードを初期化する、携帯電話などのコンピューティングデバイスのユーザーに応答して、サービスと同期させるメッセージを生成することができる。
【0015】
[0022] サービスと同期させるメッセージは、SMSメッセージに関連付けられたSMSコンテンツを含むことができる。たとえば、SMSコンテンツは、メッセージテキスト(たとえば、SMSメッセージは「やあ、ステュー、ピートだけど...今夜、ジョーも一緒に夕食を取るために会わないか?」を含む)、「to」フィールド(たとえば、SMSメッセージは、ステューに関連付けられた電話番号に送信される)、「from」フィールド(たとえば、SMSメッセージは、ピートに関連付けられた電話番号から受信された)、および/または、メッセージ同期サービスによって利用されるメッセージ同期プロトコルによってネイティブでサポートされる他のプロパティを含むことができる。
【0016】
[0023] SMSメッセージは、メッセージ同期プロトコルによってネイティブでサポートされないことがある拡張プロパティを含むことがあるので、メッセージ同期プロトコルは、注釈および/または拡張ヘッダーをサポートするために変更されてよい。一例において、変更されたときのメッセージ同期プロトコルは、以下のようなXML注釈フォーマットに従って定義される拡張プロパティをサポートすることができる。
<MS:Annotations>
<MS:Annotation>
<Name>SentTime</Name>
<Value>2009-01-08T00:14:36.000Z</Value>
</MS:Annotation>
</MS:Annotations>
【0017】
[0024] 別の例において、変更されたときのメッセージ同期プロトコルは、SMSメッセージ本文に関連付けられた拡張ヘッダーをサポートすることができる。たとえば、1つまたは複数の拡張プロパティを、SMSメッセージ本文のための拡張ヘッダー内で定義することができ、その結果、拡張ヘッダーを含むSMSメッセージ本文は、サービスと同期させるメッセージを使用して、コンピューティングデバイスからメッセージ同期サービスへと渡されてよい。このようにして、SMSメッセージの1つまたは複数の拡張プロパティ(たとえば、件名プロパティ、配信プロパティ、送信済みプロパティ、メッセージステータスプロパティ、その他)を、サービスと同期させるメッセージ内において、注釈および/または拡張ヘッダー内に記憶することができる。
【0018】
[0025] 106で、SMSメッセージを、拡張プロパティを含む同期したSMSメッセージとして記憶するために、サービスと同期させるメッセージをメッセージ同期サービスに送信することができる。このようにして、SMSメッセージは、完全な忠実度で同期され、その結果、同期したSMSメッセージを、拡張プロパティを保ちながら、任意のコンピューティングデバイスにダウンロードすることができる、および/または、電子メールサービスを通して提供することができる。たとえば、コンピューティングデバイスは、メッセージ同期サービスから、デバイスと同期させるメッセージを受信することができる。デバイスと同期させるメッセージは、(たとえば、そのコンピューティングデバイスから、または異なるコンピューティングデバイスからアップロードされた元のSMSメッセージに対応して)メッセージ同期サービスによって記憶された同期したSMSメッセージに関連付けられたSMSコンテンツを含むことができる。デバイスと同期させるメッセージは、同期したSMSメッセージの拡張プロパティを含むことができる。拡張プロパティを、デバイスと同期させるメッセージ内において、注釈および/または拡張ヘッダー内に記憶することができる。このようにして、コンピューティングデバイスは、ローカルSMSメッセージングアプリケーションによる使用のために、同期したSMSメッセージを、拡張ヘッダーを含む復元SMSメッセージとして復元することができる。108で、方法は終了する。
【0019】
[0026] SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービスとの間で同期させる一実施形態が、図2の例示的な方法200によって示されている。202で、方法が開始される。方法200は、SMSメッセージに関連して説明されているが、方法200はまた、MMSメッセージに適用してもよいことを認識することができる。204で、メッセージ同期サービス(たとえば、1つまたは複数のクラウドコンピューティングサーバーによってホストされる、クラウドベースのメッセージ同期サービス)において、コンピューティングデバイスから、サービスと同期させるメッセージを受信する。サービスと同期させるメッセージは、コンピューティングデバイスに記憶されたSMSメッセージに関連付けられたSMSコンテンツを含むことができる。サービスと同期させるメッセージは、サービスと同期させるメッセージ内において、注釈および/または拡張ヘッダー内に記憶される拡張プロパティを含むことができる。すなわち、メッセージ同期サービスによって利用されるメッセージ同期プロトコルが、拡張プロパティをネイティブでサポートしないことがあるので、拡張プロパティを、メッセージ同期プロトコルへの変更によってサポートされ得る、注釈および/または拡張ヘッダー内に記憶することができる。このようにして、メッセージ同期サービスは、SMSメッセージの1つまたは複数の拡張プロパティ(たとえば、配信プロパティ、配信時間、送信済みプロパティ、送信時間、件名プロパティ、ならびに/または、SMSメッセージがコンピューティングデバイスに送信されたか、もしくはコンピューティングデバイスから送信されたか、および/または、SMSメッセージが既読なのか、もしくは未読なのか、などのメッセージステータスプロパティ)、ならびに同期のためのSMSコンテンツを含む、サービスと同期させるメッセージを受信することができる。
【0020】
[0027] 206で、サービスと同期させるメッセージに基づいて、同期したSMSメッセージが作成される。たとえば、同期したSMSメッセージは、サービスと同期させるメッセージからの、SMSコンテンツおよび/または拡張プロパティを含むことができる。このようにして、同期したSMSメッセージは、SMSメッセージの完全な忠実度のバージョンに対応し、その結果、拡張プロパティを保持しながら、同期したSMSメッセージを、任意のコンピューティングデバイス上で復元することができる、および/または、電子メールサービスを通して提供することができる。
【0021】
[0028] 一例において、同期したSMSメッセージのためのダウンロードコマンドを、コンピューティングデバイスから受信することができる。たとえば、コンピューティングデバイスのユーザーは、SMSメッセージをコンピューティングデバイスから誤って削除した後で、同期したSMSメッセージを復元するために、ダウンロードコマンドを発行することができる。それに応じて、同期したSMSメッセージに関連付けられたSMSコンテンツおよび/または拡張プロパティを含む、デバイスと同期させるメッセージが、メッセージ同期サービスによって作成されてよく、ここで、拡張プロパティは、デバイスと同期させるメッセージ内において、注釈および/または拡張ヘッダー内に記憶される。このようにして、同期したSMSメッセージを、拡張プロパティを含む復元SMSメッセージとして復元するために、デバイスと同期させるメッセージをコンピューティングデバイスに送信することができる。
【0022】
[0029] 別の例において、SMSメッセージを同期したSMSメッセージとしてメッセージ同期サービスと同期させたコンピューティングデバイスとは異なる、第2のコンピューティングデバイスから、同期したSMSメッセージのためのダウンロードコマンドを受信することができる。たとえば、コンピューティングデバイスのユーザーは、第2のコンピューティングデバイスとして新しいタブレットデバイスを取得していることがあり、メッセージを新しいタブレットデバイスと同期させたいと望むことがある。それに応じて、同期したSMSメッセージに関連付けられたSMSコンテンツおよび/または拡張プロパティを含む、デバイスと同期させるメッセージが、メッセージ同期サービスによって作成されてよく、ここで、拡張プロパティは、デバイスと同期させるメッセージ内において、注釈および/または拡張ヘッダー内に記憶される。このようにして、デバイスと同期させるメッセージを第2のコンピューティングデバイスに送信することができ、その結果、第2のコンピューティングデバイスは、拡張プロパティを含む同期したSMSメッセージのコピーを記憶することができる。
【0023】
[0030] 別の例において、同期したSMSメッセージのためのダウンロードコマンドを、電子メールサービスから受信することができる。たとえば、電子メールサービスのユーザーは、電子メールサービスによって提供された電子メールメッセージボックスを通して、同期したSMSメッセージを見ることを要求することができる。それに応じて、同期したSMSメッセージに関連付けられたSMSコンテンツおよび/または拡張プロパティを含む、電子メールと同期させるメッセージが、メッセージ同期サービスによって作成されてよく、ここで、拡張プロパティは、電子メールと同期させるメッセージ内において、注釈および/または拡張ヘッダー内に記憶される。このようにして、電子メールと同期させるメッセージを電子メールサービスに送信することができ、その結果、電子メールサービスは、たとえば、電子メールサービスによってホストされる電子メールアプリケーションの電子メールメッセージボックス内に、同期したSMSメッセージを表示することができる。210で、方法は終了する。
【0024】
[0031] 図3は、SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービス302との間で同期させるために構成されたシステム300の例を示す。システム300は、MMSメッセージに関連して説明されているが、システム300はまた、SMSメッセージに適用してもよいことを認識することができる。システム300は、アップロードコンポーネント306を含むことができる。たとえば、アップロードコンポーネント306は、第1のコンピューティングデバイス304によってホストされてよい。アップロードコンポーネント306は、サービスと同期させるメッセージ310を生成するように構成されてよい。たとえば、ユーザーは、第1のコンピューティングデバイス304からメッセージ同期サービス302へと、MMSメッセージをアップロードするための要求を開始することができる。要求に応答して、アップロードコンポーネント306は、MMSメッセージに基づいて、サービスと同期させるメッセージ310を生成することができる。
【0025】
[0032] サービスと同期させるメッセージ310を生成する一例において、アップロードコンポーネント306は、MMSメッセージに関連付けられたMMSコンテンツ(たとえば、メッセージテキスト、「to」プロパティ、「from」プロパティ、および/または、画像添付ファイル、オーディオ添付ファイル、その他などのマルチメディアコンテンツ)を、サービスと同期させるメッセージ310内に記憶することができる。メッセージ同期サービス302によって使用される、Exchange ActiveSyncプロトコルなどのメッセージ同期プロトコルが、MMSメッセージおよび/またはMMSメッセージの拡張プロパティをサポートしないことがあるので、拡張プロパティを、サービスと同期させるメッセージ310内に、注釈、スキーマヘッダー、および/または拡張ヘッダーとして記憶することができる。すなわち、メッセージ同期プロトコルは、注釈、スキーマヘッダー、および/または拡張ヘッダーをサポートするために変更されてよく、その結果、メッセージ同期プロトコルによってネイティブでサポートされない拡張プロパティが、それにもかかわらず通信され得る。たとえば、MMSメッセージクラスおよび/またはMMSメッセージタイプを、メッセージ同期プロトコルに追加することができる。
【0026】
[0033] アップロードコンポーネント306は、サービスと同期させるメッセージ310を、メッセージ同期サービス302に送信するように構成されてよい。一例において、アップロードコンポーネント306は、少なくとも1つの添付ファイルを含む本文テキストなどの、MIMEメッセージおよび/または本文を利用することができる。このようにして、メッセージ同期サービス302は、サービスと同期させるメッセージ310を利用して、MMSメッセージを、MMSコンテンツおよび拡張プロパティを含む同期したMMSメッセージ312として記憶することができる。同期したMMSメッセージ312は、第1のコンピューティングデバイス304、異なるコンピューティングデバイス(たとえば、図4)、および/または、電子メールサービス(たとえば、図5)によるダウンロードのために利用可能であってよい。
【0027】
[0034] 図4は、SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを、コンピューティングデバイスとメッセージ同期サービス402との間で同期させるために構成されたシステム400の例を示す。システム400は、MMSメッセージに関連して説明されているが、システム400はまた、SMSメッセージに適用してもよいことを認識することができる。システム400は、ダウンロードコンポーネント406を含むことができる。たとえば、ダウンロードコンポーネント406は、第2のコンピューティングデバイス404によってホストされてよい。一例において、第2のコンピューティングデバイス404は、たとえば、MMSメッセージをアップロードするために使用される、図3の第1のコンピューティングデバイス304などの第1のコンピューティングデバイスとは異なるコンピューティングデバイスであってよい(たとえば、ユーザーは、第1のコンピューティングデバイス304から第2のコンピューティングデバイス404へとアップグレードしていることがあり、第1のコンピューティングデバイス304からメッセージ同期サービス402へと同期されたMMSメッセージをダウンロードしたいと望むことがある)。それに応じて、ダウンロードコンポーネント406は、メッセージ同期サービス402にダウンロードコマンド408を送信することによって、同期したMMSメッセージ410を要求することができる。
【0028】
[0035] ダウンロードコンポーネント406は、デバイスと同期させるメッセージ412を受信することができる。デバイスと同期させるメッセージ412は、同期したMMSメッセージ410のMMSコンテンツおよび/または拡張プロパティを含むことができる。たとえば、拡張プロパティを、デバイスと同期させるメッセージ412内において、注釈、スキーマヘッダー、および/または拡張ヘッダー内に記憶することができる。ダウンロードコンポーネント406は、デバイスと同期させるメッセージ412を使用して、MMSコンテンツおよび/または拡張プロパティを含む復元MSSメッセージを作成することができる。このようにして、同期したMMSメッセージ410を、完全な忠実度で、さまざまなコンピューティングデバイスにダウンロードすることができる。
【0029】
[0036] 図5は、SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを、電子メールサービス504とメッセージ同期サービス502との間で同期させるために構成されたシステム500の例を示す。システム500は、MMSメッセージに関連して説明されているが、システム500はまた、SMSメッセージに適用してもよいことを認識することができる。システム500は、オンライン電子メールアプリケーションおよび/またはローカル電子メールアプリケーションなどの電子メールサービス504に関連付けられた電子メールアクセスコンポーネント508を含むことができる。電子メールアクセスコンポーネント508は、電子メールサービス504を通して、メッセージ同期サービス502によって維持される同期したMMSメッセージ512へのアクセスを提供するように構成されてよい。一例において、同期したMMSメッセージ512は、メッセージ同期サービス502にアップロードされた元のMMSメッセージに対応することができる。元のMMSメッセージは完全な忠実度でアップロードされていてよいので、同期したMMSメッセージ512は、元のMMSの1つまたは複数の拡張プロパティを含むことができる。
【0030】
[0037] 電子メールアクセスコンポーネント508は、メッセージ同期サービス502に、ダウンロードコマンド510を送信するように構成されてよい。たとえば、電子メールアクセスコンポーネント508は、電子メールサービス504内の、同期したMSSメッセージをフェッチするボタン506を起動するユーザーに応答して、ダウンロードコマンド510を送信することができる。ダウンロードコマンド510の受信に応答して、メッセージ同期サービス502は、MMSコンテンツおよび/または1つまたは複数の拡張プロパティを含む、電子メールと同期させるメッセージ514を作成することができる。一例において、1つまたは複数の拡張プロパティを、電子メールと同期させるメッセージ514内において、1つまたは複数の注釈、スキーマヘッダー内、および/または拡張ヘッダー内に記憶することができる。電子メールアクセスコンポーネント508は、メッセージ同期サービス502から、電子メールと同期させるメッセージ514を受信することができる。このようにして、電子メールアクセスコンポーネント508は、電子メールと同期させるメッセージ514を使用して、同期したMMSメッセージ512へのアクセスを提供することができる。一例において、同期したMMSメッセージ512の拡張プロパティが、元のMMSメッセージがインバウンドメッセージとして受信されたことを示す場合、電子メールアクセスコンポーネント508は、MMSメッセージインボックス516を通して、同期したMMSメッセージ512へのアクセスを提供することができる。別の例において、同期したMMSメッセージ512の拡張プロパティが、元のMSSメッセージがアウトバウンドメッセージとして送信されたことを示す場合、電子メールアクセスコンポーネント508は、たとえば、MMSメッセージアウトボックス518を通して、同期したMMSメッセージ512へのアクセスを提供することができる。別の例において、同期したMMSメッセージ512は、送信済みアイテムフォルダ(図示せず)を通して提供される。
【0031】
[0038] 図6は、同期させるメッセージ602の例600を示す。例500は、MMSメッセージに関連して説明されているが、例500はまた、SMSメッセージに適用してもよいことを認識することができる。同期させるメッセージ602は、サービスと同期させるメッセージ、デバイスと同期させるメッセージ、電子メールと同期させるメッセージ、および/または、たとえば、SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージなどのテキストメッセージを同期させることに関する他のメッセージに対応することができる。
【0032】
[0039] 同期させるメッセージ602は、MMSメッセージに関連付けられたMMSコンテンツ604を含むことができる。MMSメッセージの一例において、MMSメッセージは、たとえば、画像および/またはオーディオなどのマルチメディアコンテンツを含むテキストメッセージを含む。MSSメッセージの別の例において、MMSメッセージは、複数の受信者に宛てられたテキストメッセージ(たとえば、追加のマルチメディアコンテンツを伴う、または伴わない)を含む。たとえば、MMSコンテンツ604は、メッセージテキスト606の「後で昼食を取るために会わないか?」、「to」プロパティ608の「デイブ555−555−1234」、および/または「from」プロパティ610の「スティーブ555−555−8709」を含むことができる。一例において、MMSメッセージのMMSコンテンツ604は、たとえば、MMSメッセージをサポートするために変更されたメッセージ同期プロトコルによって、同期させるメッセージ602を通して送信されてよい。
【0033】
[0040] MMSメッセージは、件名プロパティ614の「昼食」、送信時間プロパティ616の「9:00AM」、メッセージステータスプロパティ620の「未読インバウンドメッセージ」、MMS対応プロパティ622の「true」、および/または、示されていない他の拡張プロパティなどの、1つまたは複数の拡張プロパティを含むことができる。残念ながら、従来のメッセージ同期プロトコルは、そのような拡張プロパティをネイティブでサポートしないことがある。したがって、従来のメッセージ同期プロトコルによるMMSメッセージの同期は、1つまたは複数の拡張プロパティを同期させないことがある。たとえば、結果として同期したMMSメッセージは、MMSコンテンツ604を含むことができるが、拡張プロパティ614、616、620、および/または622を含まないことがある。
【0034】
[0041] それに応じて、メッセージ同期プロトコルは、その中で1つまたは複数の拡張プロパティを定義することができる、注釈612および/または拡張ヘッダー618をサポートするために、変更されてよい。たとえば、件名プロパティ614および/または送信時間プロパティ616を、XML注釈フォーマットなどに従って、注釈612として指定することができる。メッセージステータスプロパティ620および/またはMSS対応プロパティ622は、MMSメッセージ本文内における拡張ヘッダー内に指定することができる。このようにして、結果として同期したMMSメッセージは、MMSコンテンツ604、ならびに拡張プロパティ614、616、620、および/または622を含むことができる。
【0035】
[0042] さらに別の実施形態は、本明細書で提示される技法のうちの1つまたは複数を実装するように構成されたプロセッサ実行可能命令を含むコンピューター可読メディアを伴う。これらのやり方で考案されてよい例示的なコンピューター可読メディアが、図7に示されており、ここで、実装形態700は、その上でコンピューター可読データ714が符号化される、コンピューター可読メディア716(たとえば、CD-R、DVD-R、またはハードディスクドライブのプラッタ)を含む。このコンピューター可読データ714は続いて、本明細書に記載される原理のうちの1つまたは複数に従って動作するように構成された、一組のコンピューター命令712を含む。そのような一実施形態700において、プロセッサ実行可能コンピューター命令712は、たとえば、図1の例示的な方法100のうちの少なくとも何らか、および/または図2の例示的な方法200のうちの少なくとも何らかなどの方法710を実施するように構成されてよい。別のそのような実施形態において、プロセッサ実行可能命令712は、たとえば、図3の例示的なシステム300のうちの少なくとも何らか、図4の例示的なシステム400のうちの少なくとも何らか、および/または図5の例示的なシステム500のうちの少なくとも何らかなどのシステムを実装するように構成されてよい。本明細書で提示される技法に従って動作するように構成される、多くのそのようなコンピューター可読メディアが、当業者によって考案されてよい。
【0036】
[0043] 本主題を、構造的特徴および/または方法論的行為に固有の言語で説明してきたが、添付の特許請求の範囲において定義される本主題は、必ずしも上で説明した固有の特徴または行為に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上で説明した固有の特徴および行為は、特許請求の範囲を実装する形態例として開示される。
【0037】
[0044] 本出願で使用されるとき、用語「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」、「インターフェイス」などは、一般に、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかの、コンピューター関連のエンティティを指すように意図されている。たとえば、コンポーネントは、プロセッサ上で動くプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピューターであってよいが、これらに限定はされない。例証として、コントローラ上で動くアプリケーションとコントローラとの両方が、コンポーネントであってよい。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセス内および/または実行のスレッド内に常駐することができ、コンポーネントは、1つのコンピューターにローカライズされてもよく、および/または2つ以上のコンピューターの間で分散されてもよい。
【0038】
[0045] さらに、特許請求される主題は、開示される主題を実装するようにコンピューターを制御するための、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組合せを生み出すために、標準的なプログラミング技法および/またはエンジニアリング技法を使用する、方法、装置、または製造物品として実装されてよい。用語「製造物品」は、本明細書で使用されるとき、任意のコンピューター可読デバイス、搬送波、またはメディアからアクセス可能なコンピュータープログラムを包含するように意図されている。当然ながら、当業者は、特許請求される主題の範囲または趣旨から逸脱することなく、この構成に対してなされ得る多くの変更形態を認めるであろう。
【0039】
[0046] 図8および以下の議論は、本明細書に記載される規定の1つまたは複数の実施形態を実装するための、好適なコンピューティング環境の簡単な概説を提供する。図8の動作環境は、好適な動作環境の一例にすぎず、動作環境の使用または機能の範囲に関して、いかなる限定を示唆することも意図されていない。コンピューティングデバイスの例は、パーソナルコンピューター、サーバーコンピューター、ハンドヘルドデバイスもしくはラップトップデバイス、モバイルデバイス(携帯電話、携帯情報端末(PDA)、メディアプレーヤ、その他など)、マルチプロセッサシステム、消費者エレクトロニクス、ミニコンピューター、メインフレームコンピューター、上のシステムまたはデバイスのうちのいずれかを含む分散コンピューティング環境、その他を含むが、これらに限定はされない。
【0040】
[0047] 必須ではないものの、実施形態は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって実行される「コンピューター可読命令」の一般的なコンテキストにおいて説明される。コンピューター可読命令は、(以下で議論する)コンピューター可読メディアを介して分散されてもよい。コンピューター可読命令は、特定のタスクを実施する、または特定の抽象データ型を実装する、関数、オブジェクト、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、データ構造、その他などのプログラムモジュールとして実装されてよい。通常、コンピューター可読命令の機能は、要望に応じて、さまざまな環境において組み合わせる、または分散させることができる。
【0041】
[0048] 図8は、本明細書で提供される1つまたは複数の実施形態を実装するように構成されたコンピューティングデバイス812を含むシステム810の例を示す。一構成において、コンピューティングデバイス812は、少なくとも1つの処理ユニット816と、メモリ818とを含む。コンピューティングデバイスの厳密な構成およびタイプに応じて、メモリ818は、(たとえば、RAMなどの)揮発性、(たとえば、ROM、フラッシュメモリ、その他などの)不揮発性、またはその2つの何らかの組合せであってよい。この構成は、点線814によって図8に示されている。
【0042】
[0049] 他の実施形態において、デバイス812は、追加の特徴および/または機能を含むことができる。たとえば、デバイス812はまた、磁気記憶装置、光学記憶装置、その他を含むがこれらに限定はされない、(たとえば、リムーバブルおよび/または非リムーバブルの)追加の記憶装置を含むことができる。そのような追加の記憶装置が、記憶装置820によって図8に示されている。一実施形態において、本明細書で提供される1つまたは複数の実施形態を実装するためのコンピューター可読命令は、記憶装置820の中にあってよい。記憶装置820はまた、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、その他を実装するための他のコンピューター可読命令を記憶することができる。コンピューター可読命令は、たとえば、処理ユニット816による実行のために、メモリ818にロードされてよい。
【0043】
[0050] 本明細書で使用されるとき、用語「コンピューター可読メディア」は、コンピューター記憶メディアを含む。コンピューター記憶メディアは、コンピューター可読命令または他のデータなどの情報を記憶するための、任意の方法または技術において実装される、揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブルのメディアを含む。メモリ818および記憶装置820は、コンピューター記憶メディアの例である。コンピューター記憶メディアは、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、もしくは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、もしくは他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、もしくは他の磁気記憶デバイス、または、所望の情報を記憶するために使用することができ、デバイス812によってアクセスされ得る任意の他のメディアを含むが、これらに限定はされない。任意のそのようなコンピューター記憶メディアは、デバイス812の一部であってもよい。
【0044】
[0051] デバイス812はまた、デバイス812が他のデバイスと通信することを可能にする通信接続826を含むことができる。通信接続826は、モデム、ネットワークインターフェイスカード(NIC)、統合ネットワークインターフェイス、無線周波数送信機/受信機、赤外線ポート、USB接続、またはコンピューティングデバイス812を他のコンピューティングデバイスに接続するための他のインターフェイスを含むことができるが、これらに限定はされない。通信接続826は、ワイヤード接続またはワイヤレス接続を含むことができる。通信接続826は、通信メディアを送信する、および/または受信することができる。
【0045】
[0052] 用語「コンピューター可読メディア」は、通信メディアを含むことができる。通信メディアは、通常、搬送波または他のトランスポートメカニズムなどの「変調データ信号」においてコンピューター可読命令または他のデータを具体化し、任意の情報配信メディアを含む。用語「変調データ信号」は、信号において情報を符号化するようなやり方で設定された、または変更された、その特性のうちの1つまたは複数を有する信号を含むことができる。
【0046】
[0053] デバイス812は、キーボード、マウス、ペン、音声入力デバイス、タッチ入力デバイス、赤外線カメラ、ビデオ入力デバイス、および/または任意の他の入力デバイスなどの入力デバイス824を含むことができる。1つまたは複数のディスプレイ、スピーカー、プリンター、および/または任意の他の出力デバイスなどの出力デバイス822がまた、デバイス812に含まれてよい。入力デバイス824および出力デバイス822は、ワイヤード接続、ワイヤレス接続、またはそれらの任意の組合せを介して、デバイス812に接続されてよい。一実施形態において、別のコンピューティングデバイスからの入力デバイスまたは出力デバイスを、コンピューティングデバイス812のための入力デバイス824または出力デバイス822として使用することができる。
【0047】
[0054] コンピューティングデバイス812のコンポーネントを、バスなどのさまざまなインターコネクトによって接続することができる。そのようなインターコネクトは、PCIエクスプレスなどのPeripheral Component Interconnect(PCI)、ユニバーサルシリアルバス(USB)、firewire(IEEE 1394)、光学バス構造体、その他を含むことができる。別の実施形態において、コンピューティングデバイス812のコンポーネントを、ネットワークによって相互接続することができる。たとえば、メモリ818は、ネットワークによって相互接続された異なる物理的な場所に設置された複数の物理的なメモリユニットから成ってよい。
【0048】
[0055] 当業者は、コンピューター可読命令を記憶するために利用される記憶デバイスが、ネットワークにわたって分散されてもよいことに気付くであろう。たとえば、ネットワーク828を介してアクセス可能なコンピューティングデバイス830は、本明細書で提供される1つまたは複数の実施形態を実装するためのコンピューター可読命令を記憶することができる。コンピューティングデバイス812は、コンピューティングデバイス830にアクセスし、実行のために、コンピューター可読命令の一部または全部をダウンロードすることができる。あるいは、コンピューティングデバイス812は、必要に応じてコンピューター可読命令の部分をダウンロードしてもよく、すなわち、いくつか命令がコンピューティングデバイス812で実行され、いくつかの命令がコンピューティングデバイス830で実行されてもよい。
【0049】
[0056] 実施形態のさまざまな動作が本明細書で提供される。一実施形態において、説明された動作の1つまたは複数は、コンピューティングデバイスによって実行された場合に、説明された動作をコンピューティングデバイスに実施させることになる、1つまたは複数のコンピューター可読メディアに記憶されたコンピューター可読命令を構成することができる。動作のうちのいくつか、または全部が説明される順序は、これらの動作が必ずしも順序に依存していることを含意するように解釈されるべきではない。代替的な順序は、本説明の恩恵を有する当業者によって認識されるであろう。さらに、すべての動作が、本明細書で提供される各実施形態に必ずしも存在しているわけではないことが理解されるであろう。
【0050】
[0057] さらに、単語「例示的な」は、例、事例、または例証として働くことを意味するように本明細書において使用される。本明細書で「例示的な」として説明される任意の態様または設計は、必ずしも他の態様または設計に比べて有利であるものとして解釈されるべきではない。むしろ、例示的なという単語の使用は、具体的な様式における概念を提示するように意図されている。本出願で使用されるとき、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味するように意図されている。すなわち、別段指定されない限り、またはコンテキストから明らかでない限り、「XはAまたはBを用いる」は、自然な包含的順列のうちのいずれかを意味するように意図されている。すなわち、XはAを用いる、XはBを用いる、またはXはAとBとの両方を用いる、であれば、「XはAまたはBを用いる」が、上述した事例のうちのいずれにおいても満たされる。加えて、本出願および添付の特許請求の範囲で使用されるとき、冠詞「a」および「an」は、別途指定されない限り、またはコンテキストから単数形を対象とすることが明らかでない限り、「1つまたは複数の」を意味するように一般的に解釈されてよい。また、AおよびBのうちの少なくとも1つなどは、AもしくはB、またはAとBとの両方を一般的に意味する。
【0051】
[0058] また、本開示を、1つまたは複数の実装形態に関して示し、説明してきたが、当業者は、本明細書および添付の図面の読解および理解に基づいて、均等な改変形態および変更形態を思い付くであろう。本開示は、すべてのそのような変更形態および改変形態を含んでおり、以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。特に、上で説明したコンポーネント(たとえば、要素、リソース、その他)によって実施されるさまざまな機能に関し、そのようなコンポーネントを説明するために使用される用語は、本開示の例示的な実装形態を例証した本明細書における機能を実施する開示された構造に対して構造的に均等でなくとも、別段指示されない限り、(たとえば、機能的に均等である)説明されたコンポーネントの指定された機能を実施するいずれのコンポーネントにも対応するように意図されている。加えて、本開示の特定の特徴がいくつかの実装形態のうちの1つのみに対して開示されていることがあるが、所望され得るとき、および任意の所与のまたは特定の用途に対して有利であり得るとき、そのような特徴は、他の実装形態の1つまたは複数の他の特徴と組み合わされてもよい。さらに、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかにおいて、用語「includes」、「having」、「has」、「with」、またはそれらの変形が使用される限りでは、そのような用語は、用語「comprising」と同じように包括的であることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8