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特許6275268スマート機器グルーピングシステム、方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6275268
(24)【登録日】2018年1月19日
(45)【発行日】2018年2月7日
(54)【発明の名称】スマート機器グルーピングシステム、方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 13/00 20060101AFI20180129BHJP
【FI】
   H02J13/00 311R
【請求項の数】19
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2016-547154(P2016-547154)
(86)(22)【出願日】2016年5月19日
(65)【公表番号】特表2018-503334(P2018-503334A)
(43)【公表日】2018年2月1日
(86)【国際出願番号】CN2016082694
(87)【国際公開番号】WO2017084270
(87)【国際公開日】20170526
【審査請求日】2016年7月19日
(31)【優先権主張番号】201510789757.8
(32)【優先日】2015年11月17日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224180
【氏名又は名称】小米科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】陳宏
(72)【発明者】
【氏名】賈偉光
(72)【発明者】
【氏名】侯恩星
【審査官】 田中 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−537855(JP,A)
【文献】 特開2006−217390(JP,A)
【文献】 特開2013−51593(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 13/00
H03J 9/00− 9/06
H04Q 9/00− 9/16
H05B 37/00−39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマート機器グルーピングシステムであって、
グルーピング側と、少なくとも2つの選定されたスマート機器と、を含み、
前記グルーピング側は、前記選定されたスマート機器へ送信電力を送信するように構成され、
前記スマート機器は、前記送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって前記送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信した後、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成するように構成され、
前記グルーピング側は、さらに、各スマート機器によって生成された前記信号強度情報を取得し、前記信号強度情報に応じて、前記選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うように構成されることを特徴とするスマート機器グルーピングシステム。
【請求項2】
前記信号強度情報は、前記信号強度情報を生成したスマート機器の識別子をさらに含み、
前記グルーピング側は、さらに、
前記信号強度情報に含まれる識別子を取得し、含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別し、
前記信号強度情報に含まれる信号強度に応じて、選別された前記信号強度情報に対してグルーピングを行い、
各グループの信号強度情報に含まれる識別子を取得し、前記識別子を有するスマート機器を1つのグループにするように構成され、
各グループの信号強度情報に含まれる信号強度同士の差分は、何れも所定差分閾値より小さいことを特徴とする請求項1に記載のスマート機器グルーピングシステム。
【請求項3】
前記グルーピング側は、さらに、グルーピングされた各グループのスマート機器について、前記グループにおける各スマート機器の種別を取得し、前記グループにおける各スマート機器の種別に基づいて、前記グループにおける同一の種別であるスマート機器を1つのサブグループにするように構成され、
前記種別は、電球あるいはスマートコンセントであることを特徴とする請求項1または2に記載のスマート機器グルーピングシステム。
【請求項4】
選定された各スマート機器へ送信電力を送信するステップと、
前記各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得するステップと、
前記各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、前記選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うステップと、を含み、
前記信号強度情報は、前記スマート機器が信号を受信した後、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものであり、前記信号は、前記信号を送信したスマート機器が前記送信電力に基づいてブロードキャストしたものであることを特徴とするスマート機器グルーピング方法。
【請求項5】
前記信号強度情報は、前記信号強度情報を生成したスマート機器の識別子をさらに含み、
各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、前記選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うステップは、
各信号強度情報に含まれる識別子を取得し、
含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別し、
信号強度情報に含まれる信号強度に応じて、選別された前記信号強度情報に対してグルーピングを行い、
各グループの信号強度情報に含まれる識別子を取得し、前記識別子を有するスマート機器を1つのグループにして、
各グループの信号強度情報に含まれる信号強度同士の差分の絶対値は、何れも所定差分閾値より小さいことを特徴とする請求項4に記載のスマート機器グルーピング方法。
【請求項6】
グルーピングされた各グループのスマート機器について、前記グループにおける各スマート機器の種別を取得するステップと、
前記グループにおける各スマート機器の種別に基づいて、前記グループにおける同一の種別であるスマート機器を1つのサブグループにするステップと、をさらに含み、
前記種別は、スマート電球あるいはスマートコンセントであることを特徴とする請求項5に記載のスマート機器グルーピング方法。
【請求項7】
同一のユーザアカウントとバインディングされた各スマート機器を前記選定された各スマート機器として特定するステップ、または、
同一のLAN内に位置する各スマート機器を前記選定された各スマート機器として特定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のスマート機器グルーピング方法。
【請求項8】
指定のグループにおける各スマート機器を指示し制御するための制御指令を受信するステップと、
前記グループにおける各スマート機器へ前記制御指令を送信するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項4乃至7の何れか一項に記載のスマート機器グルーピング方法。
【請求項9】
スマート機器グルーピング方法であって、
他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信するステップと、
同一のスマート機器から送信された信号について、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成するステップと、
前記信号強度情報をグルーピング側へ送信するステップと、を含み、
前記ブロードキャストされた信号は、当該信号のブロードキャスト元であるスマート機器が送信電力を受信した後で前記送信電力に基づいて送信したものであり、
前記信号強度情報は、前記グルーピング側が取得された各信号強度情報に応じて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられることを特徴とするスマート機器グルーピング方法。
【請求項10】
前記グルーピング側から送信された前記送信電力を受信するステップと、
前記送信電力に基づいて信号をブロードキャストするステップと、をさらに含み、
前記信号には、前記信号をブロードキャストするスマート機器の識別子が付加されていることを特徴とする請求項9に記載のスマート機器グルーピング方法。
【請求項11】
選定された各スマート機器へ送信電力を送信するように構成される電力送信モジュールと、
前記各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得するように構成される取得モジュールと、
前記取得モジュールによって取得された、前記各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、前記選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うように構成されるグルーピングモジュールと、を備え、
前記信号強度情報は、前記スマート機器が信号を受信した後、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものであり、前記信号は、前記信号を送信したスマート機器が前記電力送信モジュールによって送信された前記送信電力に基づいてブロードキャストしたものであることを特徴とするスマート機器グルーピング装置。
【請求項12】
前記取得モジュールによって取得された信号強度情報は、前記信号強度情報を生成したスマート機器の識別子をさらに含み、
前記グルーピングモジュールは、
各信号強度情報に含まれる識別子を取得するように構成される識別子取得サブモジュールと、
含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別するように構成される選別サブモジュールと、
信号強度情報に含まれる信号強度に応じて、前記選別サブモジュールによって選別された前記信号強度情報に対してグルーピングを行うように構成されるグルーピングサブモジュールと、
各グループの信号強度情報に含まれる識別子を取得し、前記識別子を有するスマート機器を1つのグループにするように構成される識別子区分サブモジュールと、を備え、
各グループの信号強度情報に含まれる信号強度同士の差分の絶対値は、何れも所定差分閾値より小さいことを特徴とする請求項11に記載のスマート機器グルーピング装置。
【請求項13】
グルーピングされた各グループのスマート機器について、前記グループにおける各スマート機器の種別を取得するように構成される種別取得サブモジュールと、
前記種別取得サブモジュールによって取得された前記グループにおける各スマート機器の種別に基づいて、前記グループにおける同一の種別であるスマート機器を1つのサブグループにするように構成される種別区分サブモジュールと、をさらに備え、
前記種別は、スマート電球あるいはスマートコンセントであることを特徴とする請求項12に記載のスマート機器グルーピング装置。
【請求項14】
同一のユーザアカウントとバインディングされた各スマート機器を前記選定された各スマート機器として特定するように構成される第1特定モジュール、または、
同一のLAN内に位置する各スマート機器を前記選定された各スマート機器として特定するように構成される第2特定モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のスマート機器グルーピング装置。
【請求項15】
指定のグループにおける各スマート機器を指示し制御するための制御指令を受信するように構成される指令受信モジュールと、
前記グループにおける各スマート機器へ前記制御指令を送信するように構成される指令送信モジュールと、をさらに備えることを特徴とする請求項11乃至14の何れか一項に記載のスマート機器グルーピング装置。
【請求項16】
スマート機器グルーピング装置であって、
他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信するように構成される受信モジュールと、
同一のスマート機器から送信された信号について、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成するように構成される生成モジュールと、
前記生成モジュールによって生成された前記信号強度情報をグルーピング側へ送信するように構成される送信モジュールと、を備え、
前記ブロードキャストされた信号は、当該信号のブロードキャスト元であるスマート機器が送信電力を受信した後で前記送信電力に基づいて送信したものであり、
前記信号強度情報は、前記グルーピング側が取得された各信号強度情報に応じて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられることを特徴とするスマート機器グルーピング装置。
【請求項17】
前記グルーピング側から送信された前記送信電力を受信するように構成される電力受信モジュールと、
前記電力受信モジュールによって受信された前記送信電力に基づいて、信号をブロードキャストするように構成されるブロードキャストモジュールと、をさらに備え、
前記信号には、前記信号をブロードキャストするスマート機器の識別子が付加されていることを特徴とする請求項16に記載のスマート機器グルーピング装置。
【請求項18】
プロセッサと、
プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
選定された各スマート機器へ送信電力を送信し、
各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得し、
各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、前記選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うように構成され、
前記信号強度情報は、前記スマート機器が信号を受信した後、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものであり、前記信号は、前記信号を送信したスマート機器が前記送信電力に基づいてブロードキャストしたものであることを特徴とするスマート機器グルーピング装置。
【請求項19】
スマート機器グルーピング装置であって、
プロセッサと、
プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信し、
同一のスマート機器から送信された信号について、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成し、
前記信号強度情報をグルーピング側へ送信するように構成され、
前記ブロードキャストされた信号は、当該信号のブロードキャスト元であるスマート機器が送信電力を受信した後で前記送信電力に基づいて送信したものであり、
前記信号強度情報は、前記グルーピング側が取得された各信号強度情報に応じて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられることを特徴とするスマート機器グルーピング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートホーム分野に関し、特にスマート機器グルーピングシステム、方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートホームの発展に伴い、ユーザは、移動端末を介してスマートホーム機器を制御することができるようになる。
【0003】
家庭におけるスマートホーム機器の数が多くなるにつれて、移動端末が制御すべきスマートホーム機器の数もますます多くなる。例えば、同一の部屋に複数のスマート電球が存在する可能性があり、これらの電球をオフにする必要が生じる場合、ユーザは、移動端末の機器リストにおいて一々選択してから一々オフせざるを得ない。このような、同一の部屋におけるスマート電球を一々選択して一々オフにする制御方式により、制御効率が非常に低くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決すべく、スマート機器グルーピングシステム、方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例の第1態様によれば、スマート機器グルーピングシステムを提供する。前記システムは、グルーピング側と、少なくとも2つの選定されたスマート機器と、を含み、
前記グルーピング側は、前記選定された各スマート機器へ送信電力を送信するように構成され、
前記スマート機器は、前記送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって前記送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信した後、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成するように構成され、
前記グルーピング側は、さらに、各スマート機器によって生成された前記信号強度情報を取得し、前記信号強度情報に応じて前記選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うように構成される。
【0006】
本発明の実施例に供される技術案は、以下の格別な作用効果を奏することができる。グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0007】
好ましくは、前記信号強度情報は、前記信号強度情報を生成したスマート機器の識別子をさらに含み、
前記グルーピング側は、さらに、各信号強度情報に含まれる識別子を取得し、含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別し、信号強度情報に含まれる信号強度に応じて、選別された前記信号強度情報に対してグルーピングを行い、各グループの信号強度情報に含まれる識別子を取得し、前記識別子を有するスマート機器を1つのグループにするように構成され、各グループの信号強度情報に含まれる信号強度同士の差分は、何れも所定差分閾値より小さい。
【0008】
本発明の好適な実施例に供される技術案は、以下の格別な作用効果を奏することができる。同一の部屋での信号の伝搬の損失が小さく、異なる部屋での信号の伝搬の損失が大きいため、信号強度が所定差分閾値より小さい送信側および受信側を1つのグループにすることで、同一の部屋内における各スマート機器を同一のグループにすることを保証できる。
【0009】
好ましくは、前記グルーピング側は、さらに、グルーピングされた各グループのスマート機器について、前記グループにおける各スマート機器の種別を取得し、前記グループにおける各スマート機器の種別に基づいて、前記グループにおける同一の種別であるスマート機器を1つのサブグループにするように構成され、前記種別は、スマート電球あるいはスマートコンセントである。
【0010】
本発明の好適な実施例に供される技術案は、以下の格別な作用効果を奏することができる。同一の部屋内に多種のスマート機器が存在する可能性があるため、種別に応じて区分することで、ユーザが同一の部屋内におけるスマート機器に対してより便利に管理制御や保守することができる。例えば、部屋内におけるインテリジェントランプを同時にオフにして、または部屋内におけるスマートコンセントの電源入れ機能を同時にオンにする。
【0011】
本発明の実施例の第2態様によれば、スマート機器グルーピング方法を提供する。前記方法は、
選定された各スマート機器へ送信電力を送信するステップと、
各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得するステップと、
各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、前記選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うステップと、を含み、
前記信号強度情報は、前記スマート機器が信号を受信した後、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものであり、前記信号は、前記信号を送信したスマート機器が前記送信電力に基づいてブロードキャストしたものである。
【0012】
本発明の実施例に供される技術案は、以下の格別な作用効果を奏することができる。グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0013】
好ましくは、前記信号強度情報は、前記信号強度情報を生成したスマート機器の識別子をさらに含み、前記各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、前記選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うステップは、
各信号強度情報に含まれる識別子を取得し、
含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別し、
信号強度情報に含まれる信号強度に応じて、選別された前記信号強度情報に対してグルーピングを行い、
各グループの信号強度情報に含まれる識別子を取得し、前記識別子を有するスマート機器を1つのグループにして、
各グループの信号強度情報に含まれる信号強度同士の差分の絶対値は、何れも所定差分閾値より小さい。
【0014】
本発明の好適な実施例に供される技術案は、以下の格別な作用効果を奏することができる。同一の部屋での信号の伝搬の損失が小さく、異なる部屋での信号の伝搬の損失が大きいため、信号強度が所定差分閾値より小さい送信側および受信側を1つのグループにすることで、同一の部屋内における各スマート機器を同一のグループにすることを保証できる。
【0015】
好ましくは、前記方法は、さらに、
グルーピングされた各グループのスマート機器について、前記グループにおける各スマート機器の種別を取得するステップと、
前記グループにおける各スマート機器の種別に基づいて、前記グループにおける同一の種別であるスマート機器を1つのサブグループにするステップと、を含み、
前記種別は、スマート電球あるいはスマートコンセントである。
【0016】
本発明の好適な実施例に供される技術案は、以下の格別な作用効果を奏することができる。同一の部屋内に多種のスマート機器が存在する可能性があるため、種別に応じて区分することで、ユーザが同一の部屋内におけるスマート機器に対してより便利に管理制御や保守することができる。例えば、部屋内におけるインテリジェントランプを同時にオフにして、または部屋内におけるスマートコンセントの電源入れ機能を同時にオンにする。
【0017】
好ましくは、前記方法は、さらに、
同一のユーザアカウントとバインディングされた各スマート機器を前記選定された各スマート機器として特定するステップ、または、
同一のLAN内に位置する各スマート機器を前記選定された各スマート機器として特定するステップを含む。
【0018】
本発明の好適な実施例に供される技術案は、以下の格別な作用効果を奏することができる。ユーザアカウントあるいはLANに基づいて、選定された各スマート機器を自動的に特定可能であるため、ユーザが自らスマート機器を追加する煩雑な手続きが回避されるとともに、取得した選定された各スマート機器の正確性も保証できる。
【0019】
好ましくは、前記方法は、さらに、
指定のグループにおける各スマート機器を指示し制御するための制御指令を受信するステップと、
前記グループにおける各スマート機器へ前記制御指令を送信するステップとを含む。
【0020】
本発明の好適な実施例に供される技術案は、以下の格別な作用効果を奏することができる。1つの指定のグループに対する制御指令に基づいて、当該グループにおける各スマート機器を制御可能であるため、制御効率が向上する。
【0021】
本発明の実施例の第3態様によれば、スマート機器グルーピング方法を提供する。前記方法は、
他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信するステップと、
同一のスマート機器から送信された信号について、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成するステップと、
前記信号強度情報をグルーピング側へ送信するステップと、を含み、
前記ブロードキャストされた信号は、当該信号のブロードキャスト元であるスマート機器が送信電力を受信した後で前記送信電力に基づいて送信したものであり、前記信号強度情報は、前記グルーピング側が取得された各信号強度情報に応じて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられる。
【0022】
本発明の実施例に供される技術案は、以下の格別な作用効果を奏することができる。グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0023】
好ましくは、当該方法は、さらに、
前記グルーピング側から送信された前記送信電力を受信するステップと、
前記送信電力に基づいて信号をブロードキャストするステップと、を含み、
前記信号には、前記信号をブロードキャストするスマート機器の識別子が付加されている。
【0024】
本発明は、上記第2態様および第3態様のスマート機器グルーピング方法をそれぞれ実現するために、スマート機器グルーピング装置を提供する。具体的に、下記の第4態様乃至第7態様の実現を参照すればよい。
【0025】
本発明の実施例の第4態様によれば、スマート機器グルーピング装置を提供する。前記装置は、
選定された各スマート機器へ送信電力を送信するように構成される電力送信モジュールと、
各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得するように構成される取得モジュールと、
前記取得モジュールによって取得された各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、前記選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うように構成されるグルーピングモジュールと、を備え、
前記信号強度情報は、前記スマート機器が信号を受信した後、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものであり、前記信号は、前記信号を送信したスマート機器が前記電力送信モジュールによって送信された前記送信電力に基づいてブロードキャストしたものである。
【0026】
好ましくは、前記取得モジュールによって取得された信号強度情報は、前記信号強度情報を生成したスマート機器の識別子をさらに含み、前記グルーピングモジュールは、
各信号強度情報に含まれる識別子を取得するように構成される識別子取得サブモジュールと、
含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別するように構成される選別サブモジュールと、
信号強度情報に含まれる信号強度に応じて、前記選別サブモジュールによって選別された前記信号強度情報に対してグルーピングを行うように構成されるグルーピングサブモジュールと、
各グループの信号強度情報に含まれる識別子を取得し、前記識別子を有するスマート機器を1つのグループにするように構成される識別子区分サブモジュールと、を備え、各グループの信号強度情報に含まれる信号強度同士の差分の絶対値は、何れも所定差分閾値より小さい。
【0027】
好ましくは、前記装置は、さらに、
グルーピングされた各グループのスマート機器について、前記グループにおける各スマート機器の種別を取得するように構成される種別取得サブモジュールと、
前記種別取得サブモジュールによって取得された前記グループにおける各スマート機器の種別に基づいて、前記グループにおける同一の種別であるスマート機器を1つのサブグループにするように構成される種別区分サブモジュールと、を備え、前記種別は、スマート電球あるいはスマートコンセントである。
【0028】
好ましくは、前記装置は、さらに、
同一のユーザアカウントとバインディングされた各スマート機器を前記選定された各スマート機器として特定するように構成される第1特定モジュール、または、
同一のLAN内に位置する各スマート機器を前記選定された各スマート機器として特定するように構成される第2特定モジュールを備える。
【0029】
好ましくは、前記装置は、さらに、
指定のグループにおける各スマート機器を指示し制御するための制御指令を受信するように構成される指令受信モジュールと、
前記グループにおける各スマート機器へ前記制御指令を送信するように構成される指令送信モジュールと、を備える。
【0030】
本発明の実施例の第5態様によれば、スマート機器グルーピング装置を提供する。前記装置は、
他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信するように構成される受信モジュールと、
同一のスマート機器から送信された信号について、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成するように構成される生成モジュールと、
前記信号強度情報をグルーピング側へ送信するように構成される送信モジュールとを備え、
前記ブロードキャストされた信号は、当該信号のブロードキャスト元であるスマート機器が送信電力を受信した後で前記送信電力に基づいて送信したものであり、前記信号強度情報は、前記グルーピング側が取得された各信号強度情報に応じて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられる。
【0031】
好ましくは、前記装置は、さらに、
前記グルーピング側から送信された前記送信電力を受信するように構成される電力受信モジュールと、
前記電力受信モジュールによって受信された前記送信電力に基づいて、信号をブロードキャストするように構成されるブロードキャストモジュールとを備え、前記信号には、前記信号をブロードキャストするスマート機器の識別子が付加されている。
【0032】
本発明の実施例の第6態様によれば、スマート機器グルーピング装置を提供する。前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
選定された各スマート機器へ送信電力を送信し、
各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得し、
各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、前記選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うように構成され、
前記信号強度情報は、前記スマート機器が信号を受信した後、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものであり、前記信号は、前記信号を送信したスマート機器が前記送信電力に基づいてブロードキャストしたものである。
【0033】
本発明の実施例の第7態様によれば、スマート機器グルーピング装置を提供する。前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信し、
同一のスマート機器から送信された信号について、前記信号の信号強度と、前記信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成し、
前記信号強度情報をグルーピング側へ送信するように構成され、
前記ブロードキャストされた信号は、当該信号のブロードキャスト元であるスマート機器が送信電力を受信した後で前記送信電力に基づいて送信したものであり、前記信号強度情報は、前記グルーピング側が取得された各信号強度情報に応じて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられる。
【0034】
上述した記述および後文の詳細な説明が単に例示であり、本発明を制限するためのものではないことは、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
ここでの図面は、明細書を構成する一部として見なされ、本発明に適した実施例を示し、かつ、明細書の文字記載とともに本発明の仕組みを解釈するために用いられる。
図1】一部の実施例によるスマート機器グルーピング方法に係る実施環境を示す模式図である。
図2A】ある実施例によるスマート機器グルーピングシステムの構造を示すブロック図である。
図2B】ある実施例による2つの部屋におけるスマート機器をグルーピングする模式図である。
図3】ある実施例によるスマート機器グルーピング方法を示すフローチャートである。
図4】別の実施例によるスマート機器グルーピング方法を示すフローチャートである。
図5】他の実施例によるスマート機器グルーピング方法を示すフローチャートである。
図6】さらに別の実施例によるスマート機器グルーピング方法を示すフローチャートである。
図7】ある実施例によるスマート機器グルーピング装置を示すブロック図である。
図8】別の実施例によるスマート機器グルーピング装置を示すブロック図である。
図9】他の実施例によるスマート機器グルーピング装置を示すブロック図である。
図10】さらに別の実施例によるスマート機器グルーピング装置を示すブロック図である。
図11】ある実施例によるスマート機器をグルーピングするための装置を示すブロック図である。
図12】別の実施例によるスマート機器をグルーピングするための装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
次に、実施例を詳細に説明し、例示が図に示されている。以下の記述が図に係る場合、別途にて示さない限り、異なる図面における同じ符号は、同じまたは類似する要素を示す。以下の実施例に記述される実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を代表するとは限らない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲に記載されているように、本発明の一部の態様と一致する装置および方法の例に過ぎない。
【0037】
図1は、一部の実施例によるスマート機器グルーピング方法に関わる実施環境を示す模式図である。図1に示すように、当該実施環境において、グルーピング側120と、少なくとも2つのスマート機器140とを含んでもよい。
【0038】
グルーピング側120は、演算機能を有する機器、例えば、携帯電話、タブレットPC、サーバ等であってもよい。
【0039】
スマート機器140は、無線信号送受信機能を有する機器であってもよい。例えば、スマート電球、スマートコンセント、スマートテレビ等であってもよい。実際のホーン応用場面において、一部のスマート機器140が同一の部屋に位置し、もう一部のスマート機器140が別の部屋に位置する。ユーザは、同一の部屋におけるあらゆるスマート機器を同時に制御することを選択できる。
【0040】
スマート機器140間は、無線ネットワーク方式により接続されてもよい。ここで言う無線ネットワーク方式は、ブルートゥース(登録商標)、NFC(Near Field Communication、近距離無線通信技術)及びZigbee(Zigzag Flying of Bees、ジグビー)方式。
【0041】
グルーピング側120とスマート機器140の間は、有線ネットワーク方式あるいは無線ネットワーク方式により接続が確立されてもよい。
【0042】
好ましくは、当該実施環境は、さらにルータ160を含んでもよい。ルータ160は、グルーピング側120およびスマート機器140へWi−Fi(Wireless−Fidelity、無線フィデリティ)接続を提供する。
【0043】
図2Aは、ある実施例によるスマート機器グルーピングシステムを示すブロック図である。図2Aに示すように、当該スマート機器グルーピングシステムは、グルーピング側210と、少なくとも2つの選定されたスマート機器220とを含んでもよい。
【0044】
グルーピング側210は、選定された各スマート機器へ送信電力を送信するように構成される。
【0045】
好ましくは、グルーピング側210は、選定された各スマート機器を特定する際、同一のアカウントとバインディングされた各スマート機器220を選定された各スマート機器220として特定してもよい。
【0046】
例えば、スマートホーム生活において、ユーザは、家にある各種のスマート機器220を同一のアカウントとバインディングしてもよい。その際、グルーピング側210は、当該アカウントにバインディングされた各スマート機器220を取得してから、これらのスマート機器220へ当該送信電力を送信することができる。
【0047】
好ましくは、グルーピング側210は、選定された各スマート機器を特定する際、同一のLAN内に位置する各スマート機器を選定された各スマート機器として特定してもよい。
【0048】
ここで言うLANは、家庭に対応するLANや、オフィスに対応するLAN、または会社に対応するLANであってもよい。無論、コミュニティに対応するLANであってもよい。本実施例は、LANについて限定しない。
【0049】
LANが家庭内のLANであることを例として、実際のスマートホーム生活において、家庭内のルータは、ルータに接続された各スマート機器220を知ることができる。その際、グルーピング側210は、ルータに接続されているスマート機器220をルータへ要求してもよい。ルータは、当該要求に応じて、グルーピング側210へルータに接続されているスマート機器220の識別子をフィードバックし、グルーピング側210は、これらのスマート機器220を選定されたスマート機器220として特定してもよい。
【0050】
グルーピング側210は、選定された各スマート機器220へ送信電力を送信し、当該送信電力は、各スマート機器220が当該送信電力に基づいて外へ信号をブロードキャストするよう指示するために用いられる。
【0051】
実際の応用において、グルーピング側210は、当該送信電力を送信する際、一般的に、当該送信電力を1つのパラメータとして、当該パラメータをデータパケットに付加する。つまり、当該データパケットに送信電力を示すパラメータが含まれる場合、グルーピング側210は、選定された各スマート機器220へ当該データパケットを送信する。
【0052】
スマート機器220は、グルーピング側210から送信された送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器220がグルーピング側210から送信された送信電力に基づいてブロードキャストした信号を受信した後、当該信号の信号強度と、当該信号を送信したスマート機器220の識別子とを利用して、信号強度情報を知能的に生成するように構成される。
【0053】
スマート機器220は、グルーピング側210から送信された送信電力を受信すると、当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器220によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信する。
【0054】
各スマート機器220間の距離にパラツキが存在し、またはスマート機器220間に異なる障害物が存在するため、各スマート機器220の間で互いに信号をブロードキャストするとき、信号減衰度合いにパラツキが存在し、スマート機器220で受信された信号の強度にもパラツキが存在する。
【0055】
スマート機器220は、受信された信号の信号強度と、当該信号強度に対応する信号の送信側の識別子とに応じて、信号強度情報を生成し、信号強度情報をグルーピング側210へフィードバックする。
【0056】
つまり、信号強度情報は、少なくとも信号を送信したスマート機器の識別子と、高強度の信号を受信したときの信号強度とを含む。
【0057】
好ましくは、当該信号強度情報は、一般的に、当該信号を受信したスマート機器の識別子、すなわち、当該信号強度情報を生成したスマート機器の識別子を含んでもよい。
【0058】
グルーピング側210は、さらに、各スマート機器220で生成された信号強度情報を取得し、当該信号強度情報に応じて、選定された各スマート機器220に対してグルーピングを行うように構成される。
【0059】
ある可能な実施形態において、グルーピング側210は、さらに、各信号強度情報に含まれる識別子を取得し、含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別し、信号強度情報に含まれる信号強度に応じて、選別された信号強度情報に対してグルーピングを行い、各グループの信号強度情報に含まれる識別子を取得し、これらの識別子を有するスマート機器を1つのグループにするように構成され、各グループの信号強度情報に含まれる信号強度同士の差分は、何れも所定差分閾値より小さい。
【0060】
信号強度情報の定義から分かるように、信号強度情報は、信号を受信する際の信号強度を含むに加えて、当該信号に関連する送信側の識別子と受信側の識別子とをさらに含む。そのため、同一の信号強度情報について、含まれる識別子は、受信側と送信側との識別子を含む。
【0061】
実施時において、各スマート機器が信号を送信する際、1回の送信に限られない可能性がある。例えば、5sごとに1回送信してもよい。同じ2つのスマート機器の間で送信された少なくとも1つの信号にとって、信号強度情報を複数回生成する可能性があり、且つこれらの信号強度情報に関わる信号強度の差別も非常に小さく、さらに、2つのスマート機器の間で互いに伝送された信号(例えば、第1スマート機器から第2スマート機器へ伝送された信号、および、第2スマート機器から第1スマート機器へ伝送された信号)の信号強度の差別も非常に小さい。そのため、重複判定を回避するために、同じ2つのスマート機器の間の信号強度情報について、1つのみを選択して後続のグルーピング判定に使用されてもよい。つまり、含まれる識別子が異なる信号強度情報を先に選別してもよい。
【0062】
含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別する際、含まれるその中の1つの識別子が既存の信号強度情報と異なる限り、当該信号強度情報を選別してもよい。
【0063】
グルーピング側210は、含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別した後、信号強度情報における信号強度に応じてグルーピングを行う。グルーピングの際には、各グループの信号強度情報に含まれる信号強度同士の差分が何れも所定差分閾値より小さいように、グルーピングを行ってもよい。
【0064】
例を挙げると、図2Bに示すように、ある実施例による2つの部屋のスマート機器に対してグルーピングを行う模式図である。第1部屋には、スマート機器Aおよびスマート機器Bが含まれ、第2部屋には、スマート機器Cおよびスマート機器Dが含まれる。グルーピング側は、まず、これらの4つのスマート機器へ送信電力を送信し、これらの4つのスマート機器は、この送信電力に基づいて信号をブロードキャストする。その中の1つのスマート機器が送信した信号は、ほかの3つのスマート機器によって受信され得る。しかし、同一の部屋内におけるスマート機器にとって、信号が伝送過程において損失が比較的に小さい一方、異なる部屋内における2つのスマート機器にとって、信号が両者間で伝送する時の損失が比較的に大きい。そのため、スマート機器Aが信号をブロードキャストするとき、スマート機器Bが当該信号を受信した場合に当該信号の信号強度が大きい一方、スマート機器Cとスマート機器Dが当該信号を受信した場合に当該信号の信号強度が一般的に小さい。その際、グルーピング側は、スマート機器Aとスマート機器Bとを1つのグループとして判定してもよい。類似的に、グルーピング側は、さらに、スマート機器Cとスマート機器Dとを1つのグループとして判定してもよい。
【0065】
無論、同一の部屋の各スマート機器について、上記グルーピング方式により、何れも1つのグループ内に判定してもよい。その一方、別の部屋の各スマート機器について、上記グルーピング方式により、これらのスマート機器を別のグルーピング内に判定してもよい。これにより、異なる部屋のスマート機器が異なるグループにされ、同一の部屋内のスマート機器が同一のグルーピングにされる。
【0066】
ある可能な実現形態において、同一の部屋内に異なるスマート機器が存在する可能性があり、実際の需要において、ユーザが同一の種別であるスマート機器のみに対して制御する可能性がある。例えば、同一の部屋内のあらゆるインテリジェントランプを制御すればよく、当該部屋内の他の種別のスマート機器を制御する必要がない。その際、グルーピング側210は、さらに、グルーピングされた各グループのスマート機器220について、グループにおける各スマート機器220の種別を取得し、グループにおける各スマート機器220の種別に応じて、グループにおける同種別であるスマート機器220を1つの子グループにするように構成され、種別は、電球あるいはスマートコンセントである。
【0067】
つまり、グルーピング側210は、スマート機器220の種別に応じて、電球を1つの子グループに区分し、スマートコンセントを別の子グループに区分することができる。こうして、各子グループに対して単独制御可能である。
【0068】
好ましくは、グルーピング側210は、各スマート機器220の種別を取得する際、信号強度情報に含まれるスマート機器220の識別子に応じて、スマート機器220の種別を区分してもよい。
【0069】
例えば、グルーピング側210は、信号強度情報に含まれる信号強度に応じて、各スマート機器220に対してグルーピングを行い、グルーピングで得られた各グループのスマート機器220に含まれるスマート機器220の種別が複数種類がある場合もある。例えば、グループに電球、スマートコンセント等が含まれる。その際、同一の種別であるスマート機器に対して同期制御するように、種別に応じてさらに区分してもよい。
【0070】
このように、本発明の実施例に供されるスマート機器グルーピングシステムによれば、グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0071】
同一の部屋での信号の伝搬の損失が小さく、異なる部屋での信号の伝搬の損失が大きいため、信号強度が所定差分閾値より小さい送信側および受信側を1つのグループにすることで、同一の部屋内における各スマート機器を同一のグループにすることを保証できる。
【0072】
同一の部屋内に多種のスマート機器が存在する可能性があるため、種別に応じて区分することで、ユーザが同一の部屋内におけるスマート機器に対してより便利に管理制御や保守することができる。例えば、部屋内におけるインテリジェントランプを同時にオフにして、または部屋内におけるスマートコンセントの電源入れ機能を同時にオンにする。
【0073】
図3は、ある実施例によるスマート機器グルーピング方法を示すフローチャートである。図3に示すように、当該スマート機器グルーピング方法は、図1に示す実施環境におけるグルーピング側120に適用され、当該スマート機器グルーピング方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0074】
ステップ301では、選定された各スマート機器へ送信電力を送信する。
【0075】
ステップ302では、各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得し、当該信号強度情報は、上記スマート機器が信号を受信した後、当該信号の信号強度と、当該信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものであり、当該信号は、当該信号を送信したスマート機器が上記送信電力に基づいてブロードキャストしたものである。
【0076】
ステップ303では、各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、選定された各スマート機器に対してグルーピングを行う。
【0077】
このように、本発明の実施例に供されるスマート機器グルーピング方法によれば、グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0078】
図4は、別の実施例によるスマート機器グルーピング方法を示すフローチャートである。図4に示すように、当該スマート機器グルーピング方法は、図1に示す実施環境におけるグルーピング側120に適用され、以下のステップを含んでもよい。
【0079】
ステップ401では、グルーピング側は、選定された各スマート機器へ送信電力を送信する。
【0080】
グルーピング側は、演算機能を有する機器、例えば、携帯電話、サーバ、タブレットPC、コンピュータメッセージ送受信機等であってもよい。
【0081】
ある可能な実施形態において、グルーピング側は、同一のユーザアカウントとバインディングされた各スマート機器を、選定された各スマート機器として特定し、または、同一LAN内に位置する各スマート機器を、選定された各スマート機器として特定してもよい。
【0082】
ステップ402では、グルーピング側は、各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得する。
【0083】
当該信号強度情報は、スマート機器がグルーピング側から送信された信号を受信した後、信号の信号強度と、当該信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものである。スマート機器は、当該信号強度情報を生成する際、同時に自身の識別子を含めることができる。当該信号は、当該信号を送信したスマート機器が送信電力に基づいてブロードキャストしたものである。
【0084】
ステップ403では、グルーピング側は、スマート端末からフィードバックされた各信号強度情報に含まれる識別子を取得する。
【0085】
ステップ404では、グルーピング側は、信号強度情報に含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別する。
【0086】
信号強度情報の定義から分かるように、信号強度情報は、信号を受信する際の信号強度を含むに加えて、当該信号に関連する送信側の識別子と受信側の識別子とをさらに含む。そのため、同一の信号強度情報について、含まれる識別子は、受信側と送信側との識別子を含む。
【0087】
実施時において、各スマート機器が信号を送信する際、1回の送信に限られない可能性がある。例えば、5sごとに1回送信してもよい。同じ2つのスマート機器の間で送信された少なくとも1つの信号にとって、信号強度情報を複数回生成する可能性があり、且つこれらの信号強度情報に関わる信号強度の差別も非常に小さい。そのため、重複判定を回避するために、同じ2つのスマート機器の間の信号強度情報について、1つのみを選択して後続のグルーピング判定に使用されてもよい。つまり、含まれる識別子が異なる信号強度情報を先に選別してもよい。
【0088】
含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別する際、含まれるその中の1つの識別子が既存の信号強度情報と異なる限り、当該信号強度情報を選別してもよい。
【0089】
例えば、スマート機器A、スマート機器Bおよびスマート機器Cが何れも外へ信号をブロードキャストする。スマート機器Aは、スマート機器Bからブロードキャストされた信号を受信した時、当該信号の信号強度に基づいて強度情報1を生成し、スマート機器Aは、スマート機器Cからブロードキャストされた信号を受信した時、当該信号の信号強度に基づいて信号強度情報2を生成し、スマート機器Bは、スマート機器Aからブロードキャストされた信号を受信した時、当該信号の信号強度に基づいて信号強度情報3を生成し、スマート機器Bは、スマート機器Cの信号を受信した時、当該信号の信号強度に基づいて信号強度情報4を生成し、スマート機器Cは、スマート機器Aからブロードキャストされた信号を受信した時、当該信号の信号強度に基づいて信号強度情報5を生成し、スマート機器Cは、スマート機器Bからブロードキャストされた信号を受信した時、当該信号の信号強度に基づいて信号強度情報6を生成する。詳細は、表1を参照されたい。
【0090】
【表1】

グルーピング側で選別された信号強度情報に含まれる識別子が異なる。信号強度情報1と信号強度情報3に含まれる識別子が何れもAとBであり、信号強度情報2と信号強度情報5に含まれる識別子が何れもAとCであり、信号強度情報4と信号強度情報6に含まれる識別子が何れもBとCである。グルーピング側は、信号強度情報に含まれる異なる識別子に基づいて、信号強度情報1と信号強度情報3のうちの1つ、信号強度情報2と信号強度情報5のうちの1つ、および信号強度情報4と信号強度情報6のうちの1つを選別する。
【0091】
説明すべきことは、説明の便宜上、上記識別子が数字で示されたが、実際の実現過程において、識別子がアルファベット、記号、数字等のうちの少なくとも1つであってもよいし、アルファベット、数字、記号等のうちの少なくとも2つの組み合わせであってもよい。本発明は、スマート機器の識別子の具体的な表現について限定しない。
【0092】
ステップ405では、グルーピング側は、情報強度情報に含まれる信号強度に応じて、選別された信号強度情報に対してグルーピングを行い、各グループの信号強度情報に含まれる信号強度同士の差分の絶対値は、何れも所定差分閾値より小さい。
【0093】
ある可能な実施形態では、所定差分閾値は、グルーピング側のシステムによって推薦されてもよいし、ユーザによって設定および修正されてもよい。
【0094】
所定差分閾値が5dbmであることを例として、表1を参照すると、グルーピング側は、信号強度情報における信号強度に応じて、信号強度情報1と信号強度情報2を選別する。
【0095】
ステップ406では、グルーピング側は、各グループの信号強度情報に含まれる識別子を取得し、識別子を有するスマート機器を1つのグループにする。
【0096】
表1を参照すると、グルーピング側は、信号強度情報1および信号強度情報2に含まれる識別子、即ち、A、B、Cを取得し、スマート機器A、BおよびCを1つのグループにする。
【0097】
ある可能な実施形態では、グルーピングにより得られたグループをさらに区分してもよい。具体的な区分方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0098】
ステップ407では、グルーピングされた各グループのスマート機器について、グルーピング側は、グループにおける各スマート機器の種別を取得し、当該種別は、スマート電球あるいはスマートコンセントである。
【0099】
ステップ408では、グループにおける各スマート機器の種別に応じて、グルーピング側は、グループにおける同一の種別であるスマート機器を1つの子グループにする。
【0100】
ある可能な実施形態では、グルーピング側は、指定のグループにおける各スマート機器を指示し制御するための制御指令を受信し、グループにおける各スマート機器へ当該制御指令を送信し、スマート機器は、当該制御指令を受信し、制御指令に従って対応する操作を実行する。当該対応する操作は、オン、オフ、該当運転モードの調整等であってもよい。
【0101】
このように、本発明の実施例に供されるスマート機器グルーピング方法によれば、グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0102】
同一の部屋での信号の伝搬の損失が小さく、異なる部屋での信号の伝搬の損失が大きいため、信号強度が所定差分閾値より小さい送信側および受信側を1つのグループにすることで、同一の部屋内における各スマート機器を同一のグループにすることを保証できる。
【0103】
同一の部屋内に多種のスマート機器が存在する可能性があるため、種別に応じて区分することで、ユーザが同一の部屋内におけるスマート機器に対してより便利に管理制御や保守することができる。例えば、部屋内におけるインテリジェントランプを同時にオフにして、または部屋内におけるスマートコンセントの電源入れ機能を同時にオンにする。
【0104】
ユーザアカウントあるいはLANに基づいて、選定された各スマート機器を自動的に特定可能であるため、ユーザが自らスマート機器を追加する煩雑な手続きが回避されるとともに、取得した選定された各スマート機器の正確性も保証できる。
【0105】
1つの指定のグループに対する制御指令に基づいて、当該グループにおける各スマート機器を制御可能であるため、制御効率が向上する。
【0106】
図5は、他の実施例によるスマート機器グルーピング方法を示すフローチャートである。図5に示すように、当該スマート機器グルーピング方法は、図1に示す実施環境におけるスマート機器140に適用され、当該スマート機器グルーピング方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0107】
ステップ501では、他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信し、当該信号は、当該信号をブロードキャストしたスマート機器が送信電力を受信した後で当該送信電力に基づいて送信したものである。
【0108】
ステップ502では、同一のスマート機器から送信された信号について、当該信号の信号強度と、当該信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成する。
【0109】
ステップ503では、信号強度情報をグルーピング側へ送信し、当該信号強度情報は、グルーピング側が取得された各信号強度情報に基づいて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられる。
【0110】
このように、本発明の実施例に供されるスマート機器グルーピング方法によれば、グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0111】
図6は、さらに別の実施例によるスマート機器グルーピング方法を示すフローチャートである。図6に示すように、当該スマート機器グルーピング方法は、図1に示す実施環境におけるスマート機器140に適用され、当該スマート機器グルーピング方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0112】
ステップ601では、スマート機器がグルーピング側から送信された送信電力を受信する。
【0113】
スマート機器は、無線信号送受信機能を有する機器、例えば、スマート電球、スマートコンセント、スマートテレビ、スマートエアコン等のスマートホームであってもよい。
【0114】
ステップ602では、スマート機器は、当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、当該信号には、当該信号をブロードキャストしたスマート機器の識別子が付加されている。
【0115】
スマート機器は、グルーピング側から送信された送信電力を受信した後、当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストしてもよい。
【0116】
実施時において、信号送信失敗または信号が他の信号の干渉によって深刻に干渉されることに起因して、グルーピング側がグルーピングに成功できないことを回避するために、スマート機器は、当該送信電力に基づいて、信号を複数回ブロードキャストしてもよい。
【0117】
例えば、スマート機器は、所定時間間隔ごとに、当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストしてもよい。ここでの所定時間間隔も、グルーピング側で指定されてもよい。例えば、グルーピング側は、送信電力および指定の所定時間間隔を同一のデータパケットに付加して、選定された各スマート機器へ当該データパケットを送信してもよい。こうして、スマート機器は、当該データパケットを受信した後、所定時間間隔ごとに、当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストすることができる。
【0118】
無論、スマート機器は、所定数の信号をブロードキャストしてもよい。ここでの所定数も、グルーピング側で指定されてもよい。例えば、グルーピング側は、送信電力および指定の所定数を同一のデータパケットに付加して、選定された各スマート機器へ当該データパケットを送信してもよい。こうして、スマート機器は、当該データパケットを受信した後、当該送信電力に基づいて所定数の信号をブロードキャストしてもよい。
【0119】
ステップ603では、スマート機器は、他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信し、当該信号は、当該信号をブロードキャストしたスマート機器が送信電力を受信した後で当該送信電力に基づいて送信したものである。
【0120】
ステップ604では、同一のスマート機器から送信された信号について、スマート機器は、当該信号の信号強度と、当該信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成する。
【0121】
好ましくは、生成された信号強度情報は、当該信号強度情報を生成したスマート機器の識別子、即ち、当該信号を受信したスマート機器の識別子をさらに含んでもよい。
【0122】
ステップ605では、スマート機器は、グルーピング側へ当該信号強度情報を送信し、当該信号強度情報は、当該グルーピング側が取得された各信号強度情報に応じて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられる。
【0123】
グルーピング側が取得された各信号強度情報に応じて各スマート機器に対してグルーピングを行う手順は、システムの記述を参照すればよいため、ここで繰り返し説明しない。
【0124】
このように、本発明の実施例に供されるスマート機器グルーピング方法によれば、グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0125】
下記は、本発明の方法実施例を実行できる本発明の装置実施例である。本発明の装置実施例に開示されていない詳細について、本発明の方法実施例を参照すればよい。
【0126】
図7は、ある実施例によるスマート機器グルーピング装置を示すブロック図である。当該スマート機器グルーピング装置は、ソフトウェア、ハードウェアまたは両者の組み合わせで、上記実施環境におけるグルーピング側120の全部または一部として実現されてもよい。図7に示すように、当該スマート機器グルーピング装置は、電力送信モジュール710、取得モジュール720およびグルーピングモジュール730を備える。
【0127】
電力送信モジュール710は、選定された各スマート機器へ送信電力を送信するように構成される。
【0128】
取得モジュール720は、各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得するように構成される。当該信号強度情報は、当該スマート機器が信号を受信した後、当該信号の信号強度と、信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものであり、当該信号は、当該信号を送信したスマート機器が電力送信モジュール710で送信された送信電力に基づいてブロードキャストしたものである。
【0129】
グルーピングモジュール730は、取得モジュール720で取得された、各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うように構成される。
【0130】
このように、本発明の実施例に供されるスマート機器グルーピング装置によれば、グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0131】
図8は、別の実施例によるスマート機器グルーピング装置を示すブロック図である。当該スマート機器グルーピング装置は、ソフトウェア、ハードウェアまたは両者の組み合わせで上記実施環境におけるグルーピング側120の全部または一部として実現されてもよい。図8に示すように、当該スマート機器グルーピング装置は、電力送信モジュール810、取得モジュール820およびグルーピングモジュール830を備える。
【0132】
電力送信モジュール810は、選定された各スマート機器へ送信電力を送信するように構成される。
【0133】
グルーピング側は、選定された各スマート機器へ送信電力を送信し、当該送信電力は、各スマート機器が当該送信電力に基づいて外へ信号をブロードキャストするよう指示するために用いられる。
【0134】
実際の応用では、グルーピング側が当該送信電力を送信する際、一般的に当該送信電力を1つのパラメータとして、当該パラメータを1つのデータパケットに付加する。つまり、当該データパケットは、送信電力を示すパラメータを含む。グルーピング側は、選定された各スマート機器へ当該データパケットを送信する。
【0135】
取得モジュール820は、各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得するように構成される。当該信号強度情報は、当該スマート機器が信号を受信した後、当該信号の信号強度と、信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものであり、当該信号は、当該信号を送信したスマート機器が電力送信モジュール810で送信された送信電力に基づいてブロードキャストしたものである。
【0136】
ある可能な実施形態では、取得モジュール820で取得された信号強度情報は、当該信号強度情報を生成したスマート機器の識別子をさらに含む。
【0137】
グルーピングモジュール830は、取得モジュール820で取得された各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うように構成される。
【0138】
ある可能な実施形態では、グルーピングモジュール830は、識別子取得サブモジュール830a、選別サブモジュール830b、グルーピングサブモジュール830cおよび識別子区分サブモジュール830dを備えてもよい。
【0139】
識別子取得サブモジュール830aは、当該取得モジュール820で取得された各信号強度情報に含まれる識別子を取得するように構成される。
【0140】
各信号強度情報に含まれる識別子は、一般的に、信号を送信したスマート機器の識別子と、当該信号を受信したスマート機器の識別子とを含む。
【0141】
選別サブモジュール830bは、識別子取得サブモジュール830aで取得された識別子が異なる信号強度情報を選別するように構成される。
【0142】
実施時において、各スマート機器が信号を送信する際、1回の送信に限られない可能性がある。例えば、5sごとに1回送信してもよい。同じ2つのスマート機器の間で送信された少なくとも1つの信号にとって、信号強度情報を複数回生成する可能性があり、且つこれらの信号強度情報に関わる信号強度の差別も非常に小さく、さらに、2つのスマート機器の間で互いに伝送された信号(例えば、第1スマート機器から第2スマート機器へ伝送された信号、および、第2スマート機器から第1スマート機器へ伝送された信号)の信号強度の差別も非常に小さい。そのため、重複判定を回避するために、同じ2つのスマート機器の間の信号強度情報について、1つのみを選択して後続のグルーピング判定に使用されてもよい。つまり、含まれる識別子が異なる信号強度情報を先に選別してもよい。
【0143】
含まれる識別子が異なる信号強度情報を選別する際、含まれるその中の1つの識別子が既存の信号強度情報と異なる限り、当該信号強度情報を選別してもよい。
【0144】
グルーピングサブモジュール830cは、信号強度情報に含まれる信号強度に応じて、選別サブモジュール830bで選別された信号強度情報に対してグルーピングを行うように構成され、各グループの信号強度情報に含まれる信号強度同士の差分の絶対値は、何れも所定差分閾値より小さい。
【0145】
含まれる識別子が異なる場合、信号強度情報の差別も一般的に大きいが、同一の部屋内で伝送された信号の信号強度同士の差分も、異なる部屋の間で伝送された信号の信号強度よりも小さい。そのため、信号強度同士の差分の絶対値が何れも所定差分閾値より小さい信号強度情報を1つのグループにしてもよい。
【0146】
識別子区分サブモジュール830dは、グルーピングサブモジュール830cでグルーピングされた各グループの信号強度情報に含まれる識別子を取得し、当該識別子を有するスマート機器を1つのグループにするように構成される。
【0147】
ある可能な実施形態では、当該装置は、種別取得サブモジュール830eおよび種別区分サブモジュール830fをさらに備える。
【0148】
種別取得サブモジュール830eは、識別子区分サブモジュール830dで区分により得られた各グループのスマート機器について、当該グループにおける各スマート機器の種別を取得するように構成され、当該種別は、スマート電球あるいはスマートコンセントである。
【0149】
種別区分サブモジュール830fは、種別取得サブモジュール830eで取得されたグループにおける各スマート機器の種別に応じて、当該グループにおける同一の種別であるスマート機器を1つの子グループにするように構成される。
【0150】
ある可能な実現形態では、同一の部屋内に異なるスマート機器が存在する可能性があり、実際の需要において、ユーザが同一の種別であるスマート機器のみに対して制御する可能性がある。例えば、同一の部屋内のあらゆるインテリジェントランプを制御すればよく、当該部屋内の他の種別のスマート機器を制御する必要がない。その際、同一のグループについて種別に応じてさらに区分してもよい。
【0151】
例えば、グルーピング側は、スマート機器の種別に応じて、電球を1つの子グループにして、スマートコンセントを別の子グループにしてもよい。こうして、各子グループに対して単独制御可能である。
【0152】
好ましくは、当該装置は、第1特定モジュール840をさらに備えてもよい。
【0153】
第1特定モジュール840は、同一のユーザアカウントとバインディングされた各スマート機器を、選定された各スマート機器として特定するように構成される。
【0154】
例えば、スマートホーム生活において、ユーザは、家にある各種のスマート機器を同一のアカウントとバインディングしてもよい。その際、グルーピング側は、当該アカウントにバインディングされた各スマート機器を取得してから、これらのスマート機器へ当該送信電力を送信することができる。
【0155】
好ましくは、当該装置は、第2特定モジュール850をさらに備えてもよい。
【0156】
第2特定モジュール850は、同一のLAN内に位置する各スマート機器を、選定された各スマート機器として特定するように構成される。
【0157】
ここで言うLANは、家庭に対応するLANや、オフィスに対応するLAN、または会社に対応するLANであってもよい。無論、コミュニティに対応するLANであってもよい。本実施例は、LANについて限定しない。
【0158】
LANが家庭内のLANであることを例として、実際のスマートホーム生活において、家庭内のルータは、ルータに接続された各スマート機器を知ることができる。その際、グルーピング側は、ルータに接続されているスマート機器をルータへ要求してもよい。ルータは、当該要求に応じて、グルーピング側へルータに接続されているスマート機器の識別子をフィードバックし、グルーピング側は、これらのスマート機器を選定されたスマート機器として特定してもよい。
【0159】
ある可能な実施形態では、当該装置は、指令受信モジュール860および指令送信モジュール870をさらに備える。
【0160】
指令受信モジュール860は、指定のグループにおける各スマート機器を指示し制御するための制御指令を受信するように構成される。
【0161】
ここで言う制御指令は、グループにおけるスマート機器の共通な特徴について設定された制御指令である。例えば、オフ指令、オン指令、電源切れの指令等である。
【0162】
指令送信モジュール870は、グループにおける各スマート機器へ制御指令を送信するように構成される。
【0163】
このように、本発明の実施例に供されるスマート機器グルーピング装置によれば、グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0164】
同一の部屋での信号の伝搬の損失が小さく、異なる部屋での信号の伝搬の損失が大きいため、信号強度が所定差分閾値より小さい送信側および受信側を1つのグループにすることで、同一の部屋内における各スマート機器を同一のグループにすることを保証できる。
【0165】
同一の部屋内に多種のスマート機器が存在する可能性があるため、種別に応じて区分することで、ユーザが同一の部屋内におけるスマート機器に対してより便利に管理制御や保守することができる。例えば、部屋内におけるインテリジェントランプを同時にオフにして、または部屋内におけるスマートコンセントの電源入れ機能を同時にオンにする。
【0166】
ユーザアカウントあるいはLANに基づいて、選定された各スマート機器を自動的に特定可能であるため、ユーザが自らスマート機器を追加する煩雑な手続きが回避されるとともに、取得した選定された各スマート機器の正確性も保証できる。
【0167】
1つの指定のグループに対する制御指令に基づいて、当該グループにおける各スマート機器を制御可能であるため、制御効率が向上する。
【0168】
図9は、他の実施例によるスマート機器グルーピング装置を示すブロック図である。当該スマート機器グルーピング装置は、ソフトウェア、ハードウェアまたは両者の組み合わせで上記実施環境におけるスマート機器140の全部または一部として実現されてもよい。図9に示すように、当該スマート機器グルーピング装置は、受信モジュール910、生成モジュール920および送信モジュール930を備える。
【0169】
受信モジュール910は、他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信するように構成され、当該信号は、当該信号をブロードキャストしたスマート機器が送信電力を受信した後で送信電力に基づいて送信したものである。
【0170】
生成モジュール920は、同一のスマート機器から送信された信号について、当該信号の信号強度と、当該信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成するように構成される。
【0171】
送信モジュール930は、グルーピング側へ信号強度情報を送信するように構成され、当該信号強度情報は、グルーピング側が取得された各信号強度情報に基づいて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられる。
【0172】
このように、本発明の実施例に供されるスマート機器グルーピング装置によれば、グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0173】
図10は、さらに別の実施例によるスマート機器グルーピング装置を示すブロック図である。当該スマート機器グルーピング装置は、ソフトウェア、ハードウェアまたは両者の組み合わせで上記実施環境におけるスマート機器140の全部または一部として実現されてもよい。図10に示すように、当該スマート機器グルーピング装置は、受信モジュール1010、生成モジュール1020および送信モジュール1030を備える。
【0174】
受信モジュール1010は、他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信するように構成され、当該信号は、当該信号をブロードキャストしたスマート機器が送信電力を受信した後で送信電力に基づいて送信したものである。
【0175】
生成モジュール1020は、同一のスマート機器から送信された信号について、当該信号の信号強度と、当該信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成するように構成される。
【0176】
送信モジュール1030は、グルーピング側へ信号強度情報を送信するように構成され、当該信号強度情報は、グルーピング側が取得された各信号強度情報に基づいて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられる。
【0177】
ある可能な実施形態では、当該装置は、さらに、電力受信モジュール1040およびブロードキャストモジュール1050を備える。
【0178】
電力受信モジュール1040は、グルーピング側から送信された送信電力を受信するように構成される。
【0179】
ブロードキャストモジュール1050は、電力受信モジュール1040で受信された送信電力に基づいて信号をブロードキャストするように構成され、当該信号には、当該信号をブロードキャストしたスマート機器の識別子が付加されている。
【0180】
スマート機器は、グルーピング側から送信された送信電力を受信した後、当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストしてもよい。
【0181】
実施時において、信号送信失敗または信号が他の信号の干渉によって深刻に干渉されることに起因して、グルーピング側がグルーピングに成功できないことを回避するために、スマート機器は、当該送信電力に基づいて、信号を複数回ブロードキャストしてもよい。
【0182】
例えば、スマート機器は、所定時間間隔ごとに、当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストしてもよい。ここでの所定時間間隔も、グルーピング側で指定されてもよい。例えば、グルーピング側は、送信電力および指定の所定時間間隔を同一のデータパケットに付加して、選定された各スマート機器へ当該データパケットを送信してもよい。こうして、スマート機器は、当該データパケットを受信した後、所定時間間隔ごとに、当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストすることができる。
【0183】
無論、スマート機器は、所定数の信号をブロードキャストしてもよい。ここでの所定数も、グルーピング側で指定されてもよい。例えば、グルーピング側は、送信電力および指定の所定数を同一のデータパケットに付加して、選定された各スマート機器へ当該データパケットを送信してもよい。こうして、スマート機器は、当該データパケットを受信した後、当該送信電力に基づいて所定数の信号をブロードキャストしてもよい。
【0184】
このように、本発明の実施例に供されるスマート機器グルーピング装置によれば、グルーピング側がスマート機器へ送信電力を送信し、スマート機器が当該送信電力に基づいて信号をブロードキャストし、他のスマート機器によって当該送信電力に基づいてブロードキャストされた信号を受信し、受信した信号強度情報をグルーピング側へフィードバックし、グルーピング側が信号強度情報に応じてスマート機器をグルーピングすることで、グルーピング側が各スマート機器が同じ電力に基づいて信号をブロードキャストするように制御可能であり、他の各スマート機器から送信された信号の電力強度を採集し、さらに電力強度に応じて自動的にグルーピングすることができるため、スマート機器を一々選択して制御を行うことによる低制御効率という従来技術の問題を解決し、スマート機器を自動的にグルーピングして統合制御する効果を奏する。
【0185】
上記実施例の装置における各モジュールが操作を実行する具体的な方式が当該方法に関する実施例に詳細に記述されたため、ここで詳細に説明しない。
【0186】
本発明のある実施例は、本発明に供されるスマート機器グルーピング方法を実施可能なスマート機器グルーピング装置を提供する。当該スマート機器グルーピング装置は、プロセッサと、プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリとを備える。
【0187】
ただし、プロセッサは、
選定された各スマート機器へ送信電力を送信し、
各スマート機器からフィードバックされた信号強度情報を取得し、
各スマート機器から送信された信号強度情報に応じて、選定された各スマート機器に対してグルーピングを行うように構成され、
当該信号強度情報は、スマート機器が信号を受信した後、当該信号の信号強度と、当該信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して生成したものであり、当該信号は、当該信号を送信したスマート機器が送信電力に基づいてブロードキャストしたものである。
【0188】
本発明の別の実施例は、本発明に供されるスマート機器グルーピング方法を実施可能なスマート機器グルーピング装置を提供する。当該スマート機器グルーピング装置は、プロセッサと、プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリとを備える。
【0189】
ただし、プロセッサは、
他のスマート機器からブロードキャストされた信号を受信し、
同一のスマート機器から送信された信号について、当該信号の信号強度と、当該信号を送信したスマート機器の識別子とを利用して、信号強度情報を生成し、
グルーピング側へ当該信号強度情報を送信するように構成され、
当該信号は、当該信号をブロードキャストしたスマート機器が送信電力を受信した後で送信電力に基づいて送信したものであり、当該信号強度情報は、グルーピング側が取得された各信号強度情報に基づいて、信号強度情報を生成した各スマート機器に対してグルーピングを行うようにトリガするために用いられる。
【0190】
図11は、ある実施例によるスマート機器に対してグルーピングを行う装置を示すブロック図である。例えば、装置1100は、携帯電話、サーバ、タブレットPC、コンピュータ、メッセージ送受信機等であってもよい。
【0191】
図11を参照すると、装置1100は、処理ユニット1102、メモリ1104、電源ユニット1106、マルチメディアユニット1108、オーディオユニット1110、入力/出力(I/O)インターフェース1112、センサユニット1114、および、通信ユニット1116のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0192】
処理ユニット1102は、通常は、表示、電話発呼、データ通信、カメラ操作および記録操作に関連する操作のような、装置1100の全般操作を制御する。処理ユニット1102は、上記方法の全部または一部のステップを実施させるように、指令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ1120を含んでもよい。また、処理ユニット1102は、処理ユニット1102と他のユニットとの間の相互作用を容易にするように、1つ又は複数のモジュールを含んでもよい。例えば、処理ユニット1102は、マルチメディアユニット1108と処理ユニット1102との間の相互作用を容易にするように、マルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0193】
メモリ1104は、各タイプのデータを記憶して装置1100での操作をサポートするように構成される。これらのデータの例示は、装置1100で操作するための任意のアプリケーションもしくは方法の指令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、ピクチャ、ビデオなどを含む。メモリ1104は、如何なる種別の揮発性もしくは不揮発性記憶装置またはそれらの組合せで実現されてもよい。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクであってもよい。
【0194】
電源ユニット1106は、装置1100のユニットのそれぞれに電力を供給する。電源ユニット1106は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、並びに、装置1100用の電力を生成、管理および配分するに関する他のユニットを含んでもよい。
【0195】
マルチメディアユニット1108は、前記装置1100とユーザとの間に1つの出力インターフェースを供給するスクリーンを含む。一部の実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンは、タッチパネルを含む場合、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されてもよい。タッチパネルは、タッチ、スライドおよびタッチパネルでのジェスチャを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサを含む。タッチセンサは、タッチあるいはスライド動作の境界を感知するだけではなく、タッチあるいはスライド操作と関連する継続時間および圧力をさらに検出することができる。一部の実施例では、マルチメディアユニット1108は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。装置1100が操作モード、例えば、撮影モードあるいはビデオモードであるとき、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。フロントカメラおよびバックカメラのそれぞれは、1つの固定の光学レンズシステムであってもよいし、焦点距離および光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0196】
オーディオユニット1110は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオユニット1110は、マイク(MIC)を備え、オーディオ出力機器1100が操作モード、例えば、発呼モード、記録モードおよび音声識別モードであるとき、マイクは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらに、メモリ1104に格納される、または、通信ユニット1116を介して送信されることができる。一部の実施例では、オーディオユニット1110は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備える。
【0197】
I/Oインターフェース1112は、処理ユニット1102とペリフェラルインターフェースモジュールとの間でインターフェースを供給するものであり、上記ペリフェラルインターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンには、ホームページボタン、ボリュームボタン、起動ボタンおよびロックボタンが含まれてもよいが、それらに限定されない。
【0198】
センサユニット1114は、様々な側面での状態推定を装置1100に供給するための1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサユニット1114は、装置1100のオン/オフ状態、ユニットの相対位置を検出することができ、ユニットは、例えば、装置1100のディスプレイおよびキーパッドである。センサユニット1114は、さらに、装置1100もしくは装置1100の1つのユニットの位置変更、ユーザと装置1100との接触の存在もしくは非存在、装置1100の方位もしくは加速/減速および装置1100の温度変化をさらに検出することができる。センサユニット1114は、如何なる物理的接触もないとき、近辺にある物体の存在を検出するための近接センサを含んでもよい。センサユニット1114は、さらに、イメージングアプリケーションに使用される光センサ、例えばCMOSまたはCCD画像センサを含んでもよい。一部の実施例では、当該センサユニット1114は、さらに、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサを含んでもよい。
【0199】
通信ユニット1116は、装置1100と他の機器間の無線または有線方式の通信ができるように構成される。装置1100は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えば、WiFi、2Gもしくは3Gなどの通信規格、またはそれらの組合せに基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。ある実施例では、通信ユニット1116は、外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報をブロードキャストチャネルを介して受信する。ある実施例では、通信ユニット1116は、さらに、短距離通信を容易にするように、ニアフィールド通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術および他の技術によって実現されてもよい。
【0200】
実施例では、装置1100は、上記グルーピング側を実行の主体とするスマート機器グルーピング方法を実行するための1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子部品によって実現されてもよい。
【0201】
実施例では、指令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、指令を含むメモリ1104をさらに提供し、上記指令が装置1100のプロセッサ1120によって実行されることで上記グルーピング側を実行の主体とするスマート機器グルーピング方法を実施させることができる。例えば、非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスクおよび光データ記憶機器などであってもよい。
【0202】
図12は、別の実施例によるスマート機器に対してグルーピングを行う装置を示すブロック図である。例えば、装置1200は、スマート電球、スマートコンセント、スマートテレビ、スマートエアコン等として提供されてもよい。図12を参照すると、装置1200は、処理ユニット1222を含み、さらに1つまたは複数のプロセッサ、およびメモリ1232に代表されるメモリ資源を含む。当該メモリ資源は、処理ユニット1222の実行可能な指令、例えばアプリケーションプログラムを記憶する。メモリ1232に記憶されたアプリケーションプログラムは、1セットの指令に対応する各モジュールを1つまたは複数を含んでもよい。また、処理ユニット1222は、指令を実行することで、上記スマート機器を実行の主体とするスマート機器グルーピング方法を実行するように構成される。
【0203】
装置1200は、さらに、装置1200の電源管理を実行するように構成される電源ユニット1226と、装置1200をネットワークに接続するように構成される有線あるいは無線ネットワークインターフェース1250と、入力/出力(I/O)インターフェース1258とを備えてもよい。装置1200は、メモリ1232に記憶されたオペレーティングシステム、例えば、Windows(登録商標) ServerTM、Mac OS XTM、Unix(登録商標)TM、Linux(登録商標)TM、FreeBSDTMなどを操作することができる。
【0204】
当業者は、明細書を考慮し、ここに公開された発明を実践した後、本発明の他の実施案を容易に想到する。本願は、本発明の如何なる変形、用途または適合もカバーすることを意図する。これらの変形、用途または適合は、本発明の一般的な仕組みに従い、かつ、本発明に公開されていない当分野における公知常識または慣用技術手段を含む。明細書および実施例は単なる例示と見なされ、本発明の本当の範囲および思想は添付する特許請求の範囲によって与えられる。
【0205】
本発明が以上で記載され、且つ図面に示された正確な構造に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な補正や変更も可能であることは理解されるべきである。本発明の範囲は、添付する特許請求の範囲のみによって限定される。
【0206】
本願は、出願番号が201510789757.8であり、出願日が2015年11月17日である中国特許出願に基づいて優先権を主張する。当該中国特許出願の全ての内容は、ここに参考として引用される。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12