特許第6275273号(P6275273)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6275273
(24)【登録日】2018年1月19日
(45)【発行日】2018年2月7日
(54)【発明の名称】多機能頭部マッサージ器
(51)【国際特許分類】
   A61H 23/02 20060101AFI20180129BHJP
   A61H 23/04 20060101ALI20180129BHJP
【FI】
   A61H23/02 370
   A61H23/04
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-554775(P2016-554775)
(86)(22)【出願日】2014年4月16日
(65)【公表番号】特表2016-537176(P2016-537176A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(86)【国際出願番号】CN2014075445
(87)【国際公開番号】WO2015074373
(87)【国際公開日】20150528
【審査請求日】2016年9月1日
(31)【優先権主張番号】201310603287.2
(32)【優先日】2013年11月25日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513263112
【氏名又は名称】深▲せん▼市倍軽松科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】馬 学軍
(72)【発明者】
【氏名】万 勇
【審査官】 立花 啓
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/123456(WO,A1)
【文献】 特表2010−515508(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第102657523(CN,A)
【文献】 中国実用新案第201394167(CN,Y)
【文献】 実開平05−009542(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 23/00−23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントケーシング及びリアケーシングから構成されたヘルメットと、前記ヘルメットに接続された制御器と、前記フロントケーシングに取り外し可能に接続され、眼部をマッサージできるアイマスクと、を含み、
前記アイマスクは、アイケースと、前記アイケース内に設けられたマッサージエアバッグとを含み、
前記アイケースに前記エアバッグと連通するエアパイプコネクタが設けられ、
前記フロントケーシング内にエアポンプが設けられ、
前記フロントケーシングに前記エアポンプと連通するガスノズルが設けられ、
前記エアパイプコネクタが前記ガスノズル内に挿設され、
前記フロントケーシングに第1PCB板が設けられ、
前記アイケースに第2PCB板が設けられ、
前記アイケースに前記第2PCB板を貫通可能な突針が複数設けられ、
前記第2PCB板が各前記突針によって前記第1PCB板と電気的に接続されている、
ことを特徴とする多機能頭部マッサージ器。
【請求項2】
各前記突針の頂部にいずれも接触ヘッドを有し、
各前記接触ヘッド内に、該接触ヘッドに当接して該接触ヘッドと前記第1PCB板を電気的に接続するための第1弾性部材が設けられている、
ことを特徴とする請求項に記載の多機能頭部マッサージ器。
【請求項3】
前記ガスノズルと前記エアパイプコネクタの間にシールリングが設けられている、
ことを特徴とする請求項に記載の多機能頭部マッサージ器。
【請求項4】
前記アイケースの両端面にそれぞれロッキング穴が設けられ、
前記フロントケーシングに前記ロッキング穴内に挿入可能なロッキングユニットが設けられている、
ことを特徴とする請求項に記載の多機能頭部マッサージ器。
【請求項5】
前記フロントケーシングに取付溝が設けられており、
前記ロッキングユニットは、前記取付溝内に設けられ且つ前後移動可能なロッキング部材と、前記ロッキング部材の後側に設けられて該ロッキング部材に当接する第2弾性部材とを含み、
前記ロッキング部材の前部に挿接部が設けられ、前記挿接部が前記取付溝から伸び出して前記ロッキング穴に挿入されている、
ことを特徴とする請求項に記載の多機能頭部マッサージ器。
【請求項6】
血液酸素検出装置を更に含み、
前記血液酸素検出装置が前記フロントケーシングの内側又は前記アイマスクの内側に設けられ、
前記血液酸素検出装置が前記制御器と電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の多機能頭部マッサージ器。
【請求項7】
前記血液酸素検出装置は、前記ヘルメット内に固定されたフレキシブルスリーブと、前記フレキシブルスリーブ内に配置された第3弾性部材と、前記第3弾性部材に設けられた血液酸素センサーと、を含む、
ことを特徴とする請求項に記載の多機能頭部マッサージ器。
【請求項8】
前記フレキシブルスリーブの上端開口に、前記血液酸素センサーが配置されており前記第3弾部材が固定される下ブラケットが下方に設けられた接続ブロックが設けられており、前記血液酸素センサーに、前記接続ブロックを貫通して前記下ブラケットに係合され前記血液酸素センサーを露出させる開口がある上ブラケットが設けられていることを特徴とする請求項に記載の多機能頭部マッサージ器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージ器の技術分野に及び、より具体的には、多機能頭部マッサージ器に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の頭部マッサージ器は、一般に頭部の各のつぼのみをマッサージし、機能が比較的単一であり、消費者の多様な需要を満たすことができない。したがって、早急に改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来の技術の欠点を克服して、頭部マッサージ機能と眼部マッサージ機能を同時に有する頭部マッサージ器を提供することを解決しようとする技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の技術課題を解決するために、本発明の技術的解決手段は、フロントケーシング及びリアケーシングから構成されたヘルメットと、前記ヘルメットに接続された制御器とを含み、前記フロントケーシングに眼部をマッサージできるアイマスクが取り外し可能に接続されている多機能頭部マッサージ器を提供することである。
【0005】
具体的には、前記アイマスクは、アイケースと、前記アイケース内に設けられたマッサージエアバッグとを含み、前記アイケースに前記エアバッグと連通するエアパイプコネクタが設けられ、前記フロントケーシング内にエアポンプが設けられ、前記フロントケーシングに前記エアポンプと連通するガスノズルが設けられ、前記エアパイプコネクタが前記ガスノズル内に挿設されている。
【0006】
更に、前記ガスノズルと前記エアパイプコネクタの間にシールリングが設けられている。
【0007】
具体的には、前記フロントケーシングに第1PCB板が設けられ、前記アイケースに第2PCB板が設けられ、前記アイケースに前記第2PCB板を貫通可能な突針が複数設けられ、前記第2PCB板が各前記突針によって前記第1PCB板に電気的に接続されている。
【0008】
更に、各前記突針の頂部に均しく接触ヘッドを有し、各前記接触ヘッド内に、該接触ヘッドに当接して該接触ヘッドと前記第1PCB板を電気的に接続させるための第1弾性部材が設けられている。
【0009】
具体的には、前記アイケースの両端面にそれぞれロッキング穴が設けられ、前記フロントケーシングに前記ロッキング穴内に挿入可能なロッキングユニットが設けられている。
【0010】
具体的には、前記フロントケーシングに取付溝が設けられており、前記ロッキングユニットは、前記取付溝内に設けられ且つ前後移動可能なロッキング部材と、前記ロッキング部材の後側に設けられて該ロッキングに当接するための第2弾性部材とを含み、前記ロッキング部材の前部に挿接部が設けられ、前記挿接部が前記取付溝から伸び出して前記ロッキング穴内に挿入される。
【0011】
更に、血液酸素検出装置を更に含み、前記血液酸素検出装置が前記フロントケーシングの内側又は前記アイマスクの内側に設けられ、前記血液酸素検出装置が前記制御器と電気的に接続される。
【0012】
具体的には、前記血液酸素検出装置は、前記ヘルメット内に固定されたフレキシブルスリーブと、前記フレキシブルスリーブ内に配置された第3弾性部材と、前記第3弾性部材に設けられた血液酸素センサーとを含む。
【0013】
具体的には、前記フレキシブルスリーブの上端開口に、前記血液酸素センサーが配置されており前記第3弾部材が固定される下ブラケットが下方に設けられた接続ブロックが設けられており、前記血液酸素センサーに、前記接続ブロックを貫通して前記下ブラケットに係合され前記血液酸素センサーを露出させる開口がある上ブラケットが設けられている。
【発明の効果】
【0014】
本発明において、取り外し可能に接続されるアイマスクによってマッサージ器は頭部マッサージ機能を有すると共に、眼部マッサージの機能をも有するようになり、ユーザが眼部マッサージを必要としない時アイマスク全体を取り外してよく、この時にマッサージ器の頭部マッサージ機能が影響されず、そのようにして眼部マッサージと頭部マッサージを一体化した構造は更にユーザの便宜を図った。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施例で提供する多機能頭部マッサージ器の構造概略図である。
図2】本発明の実施例で提供する多機能頭部マッサージ器のアイマスクを取り外した後の構造概略図である。
図3】本発明の実施例で提供する多機能頭部マッサージ器のアイマスクを取り外した後の別角度をみた概略図である。
図4】本発明の実施例で提供する多機能頭部マッサージ器の部分断面図1である。
図5図4におけるA箇所の拡大図である。
図6】本発明の実施例で提供する多機能頭部マッサージ器の部分断面図2である。
図7図6におけるB箇所の拡大図である。
図8】本発明の実施例で提供する多機能頭部マッサージ器の部分断面図3である。
図9図8におけるC箇所の拡大図である。
図10】本発明の実施例で提供する多機能頭部マッサージ器の別角度をみた図である。
図11】本発明の実施例で提供する血液酸素検出装置の構造概略図である。
図12】本発明の実施例で提供する血液酸素検出装置の分解図である。
図13】本発明の実施例で提供する血液酸素検出装置の断面図1である。
図14】本発明の実施例で提供する血液酸素検出装置の断面図2である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の目的、技術的解決手段及び利点をより明白とするために、以下に添付図と実施例を結びつけて、本発明について詳しく説明する。ここで記載した具体的な実施例は本発明を説明するためのものだけであって、本発明を限定することを意図するものではないことを理解すべきである。
【0017】
本発明の提供する多機能頭部マッサージ器の好ましい実施例の構造概略図である図1図3を参照する。前記多機能頭部マッサージ器は、フロントケーシング100及びリアケーシング200から構成されたヘルメットと、ヘルメットに接続の制御器(図示せず)と、フロントケーシング100に取り外し可能に接続され眼部をマッサージするアイマスク300と、を含む。本発明において、取り外し可能に接続されるアイマスク300が使用可能であるマッサージ器は、頭部マッサージ機能を有するだけでなく、同時に眼部マッサージ機能をも有する。ユーザが眼部マッサージを必要としない時においては、アイマスク300全体を取り外すことができ、この時にマッサージ器の頭部マッサージ機能に影響せず、かくして、眼部マッサージと頭部マッサージが集積する構造であり、ユーザの使用の便宜が一層図られている。
【0018】
図2図4に示すように、アイマスク300は、アイケース310及びアイケース310内に設置されたマッサージエアバッグ(図示せず)を含む。アイマスク300は、主にマッサージエアバッグの膨張収縮を通して、眼部をマッサージするようになっており、アイケース310にはエアバッグと連通するエアパイプコネクタ311が設けられている。それに対応して、フロントケーシング100内にはエアポンプ(図示せず)が設けられ、フロントケーシング100にはエアポンプと連通するガスノズル110が設けられている。アイマスク300のエアパイプコネクタ311はガスノズル110内に挿設されている。かくして、エアパイプコネクタ311とガスノズル110の連通を通して、気体の輸送が即座に実現される。
【0019】
好ましくは、図5に示すように、ガスノズル110はフロントケーシング100に設けら、その底部は挿入口111を有し、エアパイプコネクタ311は挿入口111から延伸し、挿入口111とエアパイプコネクタ311の間にシールリング400が設けられている。かくして、両方の間の密封の等級が高まり、ガス漏れの発生が回避される。
【0020】
図2図6及び図7に示すように、本実施例で、フロントケーシング100に第1PCB板120が設けられ、アイケース310に第2PCB板320が設けられている。アイケース310に第2PCB板320を貫通する複数の突針321が設けられ、第2PCB板320は各突針321によって第1PCB板120と電気的に接続されている。具体的には、各突針321の頂部にいずれも接触ヘッド322を有し、各接触ヘッド322内には第1弾性部材323が設けられている。第1弾性部材323は好ましくはスプリングである。かくして、スプリングの当接作用によって、接触ヘッド322は始終、第1PCB板120との確実な電気的接続が保持されている。第2PCB板320は突針321によって第1PCB板120に電気的に接続されて、眼部に対する加熱機能も果たしている。
【0021】
このように、上記接続構造によって、アイマスク300とヘルメットのガスライン、電気回路の接続を実現する。また、アイマスク300とヘルメットの取り外し可能な接続構造は、2組の互いに嵌合するロッキング穴とロッキングユニットからなる。図2図8及び図9に示すように、2つのロッキング穴330はそれぞれアイケース310の両端面に設けられ、2組のロッキングユニット500はそれぞれフロントケーシング100の端面に設けられている。フロントケーシング100には2つの取付溝130が設けられ、それぞれ取付溝130内には1つのリミット柱140が設けられている。組ごとにロッキングユニット500は、取付溝130内に設けられたロッキング部材510及びロッキング510の後側に設けられて該ロッキング510に当接する第2弾性部材520とを含む。具体的には、第2弾性部材520もスプリングからなる。各ロッキング部材510には1つの条形溝511があり、リミット柱140は条形溝511内に挿設され、ロッキング部材510はリミット柱140の限定範囲内にあり前後移動する。ロッキング部材510の前部には挿接部512が挿設けられ、挿接部512は取付溝130から伸び出してロッキング穴330内に挿入される。ロッキング部材510の底部は1つのスライド部513を有し、取付溝130の底部には空欠口150が設けられ、スライド部513が空欠口150内で移動可能である。
【0022】
本実施例で、アイマスク300とフロントケーシング100の接続信頼性を保証するために、フロントケーシング100に更に位置決め孔160が設置され、そして、アイケース310には位置決め柱340が対応して設けられており、位置決め柱340を位置決め孔160内に挿入することによって、両方を速やかに位置決めし、ドッキングさせることを実現する。
【0023】
更に、図10に示すように、本実施例で、アイマスク300の内側に更に1つの血液酸素検出装置600が設けられ、血液酸素検出装置600と制御器は電気的に接続している。当然、血液酸素検出装置600もフロントケーシング100の内側に設けてもよい。アイマスク300を取り付けてマッサージする時、血液酸素検出装置600は使用者のおでこに即座に密着でき、使用者の血液酸素濃度データを検出し、併せてリアルタイムで制御器によって表示することができ、使用者の便利を図って血液酸素状況を認識し、これによって頭部マッサージ器を適切に調節できる。何かしらの患いを有する疾病の使用者に対して、リアルタイムに検出される血液酸素データは警告と指導の役割を果たすことができる。
【0024】
図11図14に示すように、血液酸素検出装置600は、フレキシブルスリーブ610と、フレキシブルスリーブ610内に配置された第3弾性部材620と、第3弾性部材620に設けられた血液酸素センサー630とを含む。かくして、血液酸素検出装置600全体は自由に伸縮することができる。異なるユーザが頭部マッサージ器を用いる時にあたって、同じでない頭の型の大きさに基づき、血液酸素検出装置600は伸展或いは収縮し、これによって血液酸素センサー630は始終人体の皮膚に密着することを保証し、検出の正確さを保証する。本実施例で、フレキシブルスリーブ610が優れた柔軟性を有することを保証するために、それはソフトゴムによる製作が採用され、しかも、フレキシブルスリーブ610は波形のデザインが採用されており、かくしてそれ自身が伸展性を有し、一定の程度の上方におけるフレキシブルスリーブ610に存在する伸展或いは収縮時に発生する誤表示を回避する。本実施例で、血液酸素検出装置600はフレキシブルスリーブ610によってアイケース310の内側に固定されている。具体的には、フレキシブルスリーブ610の底部周縁にフランジ611が設けられ、かくして、アイケース310の内側にフランジ611を噛み合わせることができる係止溝(図示せず)を対応して設置し、すぐにフレキシブルスリーブ610を固定でき、これによって血液酸素検出装置600が固定される。
【0025】
フレキシブルスリーブ610の上端開口150には1つの接続ブロック612が設けられ、この接続ブロック612とフレキシブルスリーブ610の開口150は1つのキャビティを形成し、血液酸素センサー630はキャビティ内に配置され、併せて1つの上架台640と1つの下架台650によって固定されている。更に第3弾性部材620は接続ブロック612の下方の空間内に設けられている。
【0026】
その中で、上架台640は押圧片641及びそれぞれ押圧片641の2つの向かい合った側端から下へ延伸する係止フック642とを含む。押圧片641に開口6411が開設されている。押圧片641は血液酸素センサー630上を押圧して設置され、且つ、血液酸素センサー630上の検知面が開口6411から露出する。接続ブロック612上の押圧片641の係止フック642に対応する箇所に貫通溝6121が設けられ、下架台650に各6121に対応する係止溝651が設けられている。このように、上架台640の係止フック642は、順次貫通溝6121、係止溝651を貫通し、係止溝651の側端に引っかかる。かくして、上架台640と下架台650は係合接続が即座に実現され、また、血液酸素センサー630と接続ブロック612は、上架台640と下架台650の間に挟まれて設けられている。
【0027】
更に、係止フック642が容易且つ速やかに係止溝651内に挿入できることを保証するために、係止溝651の側端に傾斜係止縁652が設けられている。このように、斜面のガイド作用を利用し、係止フック642は速やかに係止溝651内に挿入され、そして傾斜係止縁652の底部に引っかかる。
【0028】
本実施例で、下架台650の底部には固定柱653が設けられ、第3弾性部材620の上端は固定柱653に嵌設している。このように、固定柱653が第3弾性部材620に対して位置を限定することによって、第3弾性部材620に存在する伸縮過程中に発生する傾斜を回避する。好ましくは、第3弾性部材620もスプリングである。
【0029】
本実施例で、一つのフレキシブルスリーブ610内に2つの上記血液酸素センサー630が設けられている。当然、1つ、或いは3つ或いは更に多く設置してもよい。血液酸素センサー630は市販のもので、任意の1種類を採用できることに、留意すべきである。例えば、光電原理を利用して採集する光電式血液酸素センサーを採用してよい。頭部マッサージ器は使用されている時に、血液酸素検出装置600がまぶたに密着し、血液酸素状況を検出し、更に制御器によって検出結果を表示し、かくして、使用者はリアルタイムに血液酸素状況を把握し、そしてマッサージの調整が行われる。
【0030】
本実施例で、頭部マッサージ器を使用する時に、アイマスク300を取り外すことが必要になると、2つのロッキング部材510をそれぞれ或いは同時に後へ向けてスライドし、各ロッキング部材510の前端の挿接部512を共にロッキング穴330から退出させ、アイケース310上の第2PCB板320の突針321と第1PCB板120を分離させ、フロントケーシング100の内部に設けられてマッサージエアバッグの通気を制御する電磁弁が信号を受信し、常閉状態となる。かくして、眼部マッサージ機能は停止する。しかし、頭部マッサージ機能に影響しない。最後に、エアパイプコネクタ311を抜いて、ガスノズル110と分離させれば、すぐにアイマスク300は完全に取り外せる。アイマスク300を取り付けることが必要になると、アイケース310の位置決め柱340をフロントケーシング100の位置決め穴160に合わせて押し込む。この場合2つのロッキング部材510はスプリングの作用のもと、外向きに滑動し、位置決め柱340が完全に位置決め穴160に押し込まれた後、ロッキング部材510はスプリングの推進作用のもと前へ移動してその挿接部512は完全にロッキング穴330内に滑入する。外力作用の不在下で、スプリングの当接によってロッキング510は自ら滑動しない。このように、すぐにアイマスク300がフロントケーシング100に固定され、この時に、アイマスク300における突針321と第1PCB板120が電気的に接続され、エアパイプコネクタ311がガスノズル1102と連通する。アイマスク300のマッサージ、熱罨機能が起動し、同時に血液酸素検出装置600も起動する。これによって頭部と眼部のマッサージ及び血液酸素検出を同時に行うことができる。
【0031】
以上のように、本発明の提供する多機能頭部マッサージ器を採用すれば、頭部と眼部マッサージ及び血液酸素検出を同時に行うことができ、アイマスクを取り外して頭部のみをマッサージすることもできる。このような選択可能な動作モードは、使い勝手がよい。
【0032】
以上は、本発明の好ましい実施例だけであって、本発明を制限するためのものでなく、およそ本発明の精神と原則内で行った修正や同等な置換え、改良等が全て本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。
(付記)
(付記1)
フロントケーシング及びリアケーシングから構成されたヘルメットと、前記ヘルメットに接続された制御器とを含み、
前記フロントケーシングに眼部をマッサージできるアイマスクが取り外し可能に接続されている、
ことを特徴とする多機能頭部マッサージ器。
(付記2)
前記アイマスクは、アイケースと、前記アイケース内に設けられたマッサージエアバッグとを含み、
前記アイケースに前記エアバッグと連通するエアパイプコネクタが設けられ、
前記フロントケーシング内にエアポンプが設けられ、
前記フロントケーシングに前記エアポンプと連通するガスノズルが設けられ、
前記エアパイプコネクタが前記ガスノズル内に挿設されている、
ことを特徴とする付記1に記載の多機能頭部マッサージ器。
(付記3)
前記ガスノズルと前記エアパイプコネクタの間にシールリングが設けられている、
ことを特徴とする付記2に記載の多機能頭部マッサージ器。
(付記4)
前記フロントケーシングに第1PCB板が設けられ、
前記アイケースに第2PCB板が設けられ、
前記アイケースに前記第2PCB板を貫通可能な突針が複数設けられ、
前記第2PCB板が各前記突針によって前記第1PCB板と電気的に接続されている、
ことを特徴とする付記2に記載の多機能頭部マッサージ器。
(付記5)
各前記突針の頂部にいずれも接触ヘッドを有し、
各前記接触ヘッド内に、該接触ヘッドに当接して該接触ヘッドと前記第1PCB板を電気的に接続するための第1弾性部材が設けられている、
ことを特徴とする付記4に記載の多機能頭部マッサージ器。
(付記6)
前記アイケースの両端面にそれぞれロッキング穴が設けられ、
前記フロントケーシングに前記ロッキング穴内に挿入可能なロッキングユニットが設けられている、
ことを特徴とする付記2に記載の多機能頭部マッサージ器。
(付記7)
前記フロントケーシングに取付溝が設けられており、
前記ロッキングユニットは、前記取付溝内に設けられ且つ前後移動可能なロッキング部材と、前記ロッキング部材の後側に設けられて該ロッキング部材に当接する第2弾性部材とを含み、
前記ロッキング部材の前部に挿接部が設けられ、前記挿接部が前記取付溝から伸び出して前記ロッキング穴に挿入されている、
ことを特徴とする付記6に記載の多機能頭部マッサージ器。
(付記8)
血液酸素検出装置を更に含み、
前記血液酸素検出装置が前記フロントケーシングの内側又は前記アイマスクの内側に設けられ、
前記血液酸素検出装置が前記制御器と電気的に接続される、
ことを特徴とする付記1に記載の多機能頭部マッサージ器。
(付記9)
前記血液酸素検出装置は、前記ヘルメット内に固定されたフレキシブルスリーブと、前記フレキシブルスリーブ内に配置された第3弾性部材と、前記第3弾性部材に設けられた血液酸素センサーと、を含む、
ことを特徴とする付記8に記載の多機能頭部マッサージ器。
(付記10)
前記フレキシブルスリーブの上端開口に、前記血液酸素センサーが配置されており前記第3の弾性素子が固定される下ブラケットが下方に設けられた接続ブロックが設けられており、前記血液酸素センサーに、前記接続ブロックを貫通して前記下ブラケットに係合され前記血液酸素センサーを露出させる開口がある上ブラケットが設けられていることを特徴とする付記9に記載の多機能頭部マッサージ器。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14