【実施例】
【0015】
(実施例1)
本例の実施例に係るマッサージ機につき、
図1〜
図6を用いて説明する。
本例のマッサージ機1は、
図3に示すように、モータ10、回転軸20、結合軸30、ローラ40及びカバー部材50を備える。
回転軸20の軸方向Zの第1端部20aはモータ10に接続されている。
結合軸30は、複数(本例では3個)備えられており、回転軸20における軸方向Zの第2端部20bに設けられるとともに、
図2に示すように、軸方向Zから見て回転軸20の軸心Cを中心として放射状に延びている。
ローラ40は、複数(本例では3個)を備えられており、結合軸30の先端30aを覆うように設けられている。
カバー部材50は、回転軸20及び結合軸30を覆うとともに、複数のローラ40の間に配設されている。
マッサージ機1では、回転軸20が回動することにより、複数のローラ40が結合軸30及びカバー部材50とともに回転軸20を中心に回動するように構成されている。
なお、軸方向Zにおいて、回転軸20の第2端部20bから第1端部20aへ向かう方向を第1方向Z1とし、反対方向を第2方向Z2とする。
【0016】
以下、本例のマッサージ機1について、詳述する。
図3、
図4に示すように、モータ10は、モータ本体11とギアボックス12とを備える。ギアボックス12はシャフト12aを備える。ギアボックス12はモータ本体11に接続されており、モータ本体11の回転力がシャフト12aに伝達される。ギアボックス12の内部には複数のギア(図示せず)が備えられている。ギアの枚数や大きさは、モータ本体11の回転力がシャフト12aに伝達される際に最適なトルクが得られるように適宜選択される。モータ10は略円柱状に形成されており、モータ本体11とギアボックス12は、軸方向Zに沿って配列している。
【0017】
図3、
図4に示すように、モータ10はモータ基台61に取り付けられている。モータ基台61には、その中央に円筒状のモータ保持部61aが形成されており、モータ保持部61aの周囲には電池保持部61bが形成されている。電池保持部61bには、電池金具63とスプリング64とが備えられており、これらが電池保持部61bに保持される電池65の一方の電極(本例では負極)と接触される。さらに、電池保持部61bの外周側には、貫通孔61cが3カ所形成されている。
【0018】
モータ基台61は、
図3、
図4に示すように、貫通孔61cにハウジング60の内部に形成されたボス60aが挿通されて、ハウジング60の内部に配設されている。ハウジング60は円筒状であって、軸方向Zの第1方向Z1側から軸方向Zの第2方向Z2側に向かって広がる形状を成している。そして、
図2に示すように、ハウジング60は軸方向Zから見ると、等間隔の3方向に緩やかに突出した略三角形状となっている。
【0019】
ハウジング60の第2方向Z2側はハウジングカバー62により覆われている。ハウジングカバー62にはネジ孔62aが形成されている。ネジ62bがネジ孔62aに挿通されて、ハウジング60のボス60aに螺入されている。これにより、ハウジングカバー62がハウジング60の内部に固定されている。そして、モータ基台61及びモータ10はハウジング60の内部に収納されている。
【0020】
ハウジング60の軸方向Zの第1方向Z1側の端部には電池カバー70が着脱可能に取り付けられている。電池カバー70には、電極基台72を介してネジ73によって電極71が取り付けられている。
【0021】
ハウジング60の軸方向Zの第1方向Z1側から、ハウジング60の内部に配設されたモータ基台61の電池保持部61aに電池65が挿入されて、電池カバー70がハウジング60の第1方向Z1側に取り付けられる。
【0022】
図3、
図4に示すように、ハウジング60の内部に収納されたモータ10のシャフト12aには、ハウジングカバー62の中央に設けられた孔63を通じて、回転軸20が取り付けられている。回転軸20は、長さが20.65mmのアルミ合金製である。回転軸20の第1方向Z1側の第1端部20aは断面D形の柱状を成している。回転軸20の第2方向Z2側の第2端部20bは六角柱状を成している。回転軸20の軸心部には軸心Cに沿ってシャフト12aが挿入される挿入孔21が形成されている。また、回転軸20の第1端部20aには、軸方向Zの法線方向に沿ってネジ孔22が形成されている。ネジ孔22にイモネジ23が螺入されることによって、回転軸20がシャフト12aに固定されている。
【0023】
図3に示すように、回転軸20の第2方向Z2側の第2端部20bには、結合軸基台31が取り付けられている。結合軸基台31の第1方向Z1側には回転軸20の第2端部20bに接続される回転軸接続部32が形成されており、第2方向Z2側には結合軸30が取り付けられる結合軸取付部33が形成されている。
【0024】
回転軸接続部32は、回転軸20の第2端部20bの外形に沿う六角柱状の中空部を有しており、該中空部を形成する壁面の一部に、該中空部の内側に向かって突出する係合爪32aが形成されている。結合軸基台31の回転軸接続部32内に回転軸20の第2端部20bが収納されるとともに、係合爪32aが回転軸20の第2端部20bにおける第1方向Z1側の縁部20cに係合することにより、結合軸基台31は、回転軸20の第2端部20bに着脱可能に取り付けられている。
【0025】
図5に示すように、結合軸基台31の結合軸取付部33には、インサート成形によって結合軸30の第1端部30aが埋入されている。結合軸30はステンレス製の円柱状部材であって、その軸方向の長さは19.27mmであり、その直径は4.0mmである。第1端部30aには周方向に溝が形成されており、結合軸取付部33からの抜けが防止されている。
図2に示すように、結合軸30は、軸方向Zから見て、軸心Cを中心に等間隔に配置されている。すなわち、各結合軸30の軸線Lにおいて互いのなす角αはいずれも120°になっている。また、
図5に示すように、結合軸30の軸線Lと軸心Cとのなす角βは、80°である。これにより、結合軸30の先端(第2端部30b)は結合軸30の基部(第1端部30a)よりも、軸方向Zの第2方向Z2側に位置している。なお、なす角βは、ローラ40の直径やローラ40の個数などにより、必要とされる肌への押圧効果と摘み上げ効果を考慮して適宜変更できる。例えば、ローラ40の直径が10〜25mmの場合には、なす角βは60°〜90°とすることができる。
【0026】
ローラ40は、
図1、
図2に示すように、3個備えられている。
図5に示すように、ローラ40はローラブッシュ80を介して各結合軸30の第1端部30aと反対側の先端である第2端部30bにそれぞれ取り付けられている。ローラ40の直径は、10〜25mmとすることができ、本例では20.0mmである。ローラ40は結合軸30の軸線Lに垂直な方向に二等分されてなる半球状の第1インナーローラ41及び第2インナーローラ42を備える。第1インナーローラ41、第2インナーローラ42はいずれもABS樹脂製である。第1インナーローラ41には、ローラ40の中心を通って径方向に貫通する貫通孔41aが形成されている。貫通孔41aは第2インナーローラ42側が拡径されて拡径部41bが形成されている。これにより、貫通孔41aと拡径部41bとの境界に段差部41cが形成されている。
【0027】
ローラブッシュ80は、POM(ポリアセタール)樹脂製であって、略円筒形状を成している。
図5に示すように、ローラブッシュ80の側面の中間部には、外周側に突出する係合爪81が形成されているとともに、一端側(軸心Cに近い側)には径方向外側に若干膨出している膨出部82が形成されている。ローラブッシュ80は、第1インナーローラ41の貫通孔41aに差し込まれることにより、係合爪81が第1インナーローラ41の段差部41cに係合される。さらに、ローラブッシュ80の膨出部82が貫通孔41aの外側縁部に引っかかることにより、ローラブッシュ80が第1インナーローラ41に係合固定される。
【0028】
ローラブッシュ80の円筒内部83の内径は4.1mmであって結合軸30の外径よりもよりもごくわずかに大きい。また、ローラブッシュ80の円筒軸方向の長さは13.75mmであって結合軸30の長さよりも短い。そのため、結合軸30はローラブッシュ80の円筒内部83に容易に挿入されるとともに、結合軸30の先端(第2端部30b)はローラブッシュ80を貫通してローラブッシュ80の外側に突出する。そして、結合軸30の第2端部30bに形成された周方向の溝にCリング35がはめ込まれることによって、結合軸30が第1インナーローラ41に係止されるとともに、ローラブッシュ80が結合軸30に摺動可能に取り付けられることとなる。
【0029】
そして、球状となるように第1インナーローラ41に第2インナーローラ42が取り付けられる。第2インナーローラ42の内側には凹部42aが形成されている。結合軸30の第2端部30bを当該凹部42aに入り込ませることにより、第2端部30bが第2インナーローラ42で覆われる。球状となった第1インナーローラ41と第2インナーローラ42とがアウターローラ43によって被覆されてローラ40が形成されており、結合軸30の先端(第2端部30b)は、ローラ40によって覆われている。これにより、ローラブッシュ80を介して、ローラ40が結合軸30に回動可能に配設されている。そして、回転軸20が軸回転することにより、ローラ40は結合軸基台31とともに軸心Cを中心に軸回転する。なお、ローラ40の表面にはクロムメッキが施されている。
【0030】
図3に示すように、結合軸基台31の結合軸取付部33には、ポリプロピレン樹脂製のカバー部材50が取り付けられている。カバー部材50は中央部51、延設部52及び取付脚部53を有する。中央部51は回転軸20を軸方向Zから結合軸30近傍まで覆っている。延設部52は中央部51から隣り合う結合軸30及びローラ40の間に延設されている。そして、延設部52は中央部51から離れるにつれてモータ10側に近づくように形成されている。
【0031】
カバー部材50の取付脚部53は、カバー部材50の内面(ハウジングカバー62に対向する面)に3個形成されている。取付脚部53の先端には係合爪53aが形成されている。結合軸取付部33の外周面には係合溝34が3カ所形成されている。
図2に示すように、結合軸取付部33の係合溝34は、軸方向Zから見て結合軸30の間にそれぞれ形成されている。係合爪53aが係合溝34に係合することにより、カバー部材50は、結合軸取付部33に着脱可能に取り付けられている。
【0032】
図2に示すように、カバー部材50は、軸方向Zからみてローラ40の間に位置する外縁部52aは、軸心Cを中心とする直径44.0mmの仮想円(図示せず)に沿っており、それ以外の部分に位置する外縁部52bは、それぞれのローラ40の表面に沿うように切り欠かれている。本例では、延設部52は、中央部51からモータ10側に向かって湾曲して、外縁部52aの近傍ではハウジングカバー62に略平行となっている。このように、カバー部材50によってローラ40のハウジング60側の一部が覆われているが、ローラ40の表面の半分以上がカバー部材50によって覆われておらず、露出している。
【0033】
図1に示すように、ハウジング60の正面略中央には、スイッチボタン90が設けられている。スイッチボタン90は、
図3、
図4に示すスイッチ基板91に実装されたスライドスイッチ91aに連結されている。スイッチ基板91はモータ10に電気的に接続されている。スイッチボタン90が第1方向Z1側にスライドされると、モータ10のシャフト12aが正方向に回転し、スイッチボタン90が第2方向Z2側にスライドされると、シャフト12aが逆方向に回転する。スイッチボタン90が中央位置(停止位置)に戻されるとモータ10が停止する。このように、スイッチボタン90によってモータ10のオン/オフと回転方向とが制御される。
【0034】
図3に示すように、スイッチボタン90の裏面側には、ガイド部材92が備えられている。ガイド部材92は樹脂製の枠状部材であって、
図6に示すように、スイッチボタン90のスライド方向(軸方向Z)に沿う長辺部92aとスライド方向に直交する短辺部92bとを有する。対向する長辺部92aの対向面にはそれぞれ所定間隔をあけて設けられた一対のガイド突起92cが形成されている。一方、スイッチボタン90の裏面には、スライドスイッチ91aに連結される連結部93が突出形成されている。連結部93は対向する長辺部92aの間に位置しており、連結部93の側面(長辺部92aに対向する面)には長辺部92a側に突出するスライド突起93aが形成されている。
【0035】
スイッチボタン90が停止位置にある場合は、スライド突起93aは一対の突起92cの間に位置している。スイッチボタン90を軸方向Zのいずれか一方にスライドしようとすると、スライド突起93aとガイド突起92cとが干渉する。そして、スライド突起93aがガイド突起92cを乗り越えるとスイッチボタン90がスライドされる。これにより、スイッチボタン90がスライドされる際に適度な抵抗を生じさせるため、スイッチボタン90に軽く物が触れた場合にスイッチボタン90がスライドされて、不意にモータ10がオンまたはオフされることが防止される。また、スイッチボタン90がガイド突起92cを乗り越えることによってスイッチボタン90をスライドさせる際にクリック感を生じさせることができ、操作感が向上される。
【0036】
図1〜
図3に示すように、ハウジング60のローラ40側の端部には、リブ66が立設されている。リブ66は、ハウジングカバー62よりも第2方向Z2側(ハウジング60から見てローラ40側)に向かって突出している。リブ66は、
図2に示すように、軸方向Zから見てローラ40の回動軌跡Rを囲むように形成されている。なお、回動軌跡Rの直径は52.0mmであるが、40〜53mmとすることができる。そして、ハウジング60のローラ40側の端部の外周全域に形成されている。そして、
図1、
図3に示すように、リブ66の先端67は周方向に沿って軸方向Zに波打つ形状を呈している。
【0037】
そして、
図2に示すように、軸方向Zから見てリブ66の外形は等間隔の3方向に緩やかに突出した略三角形状を成しており、リブ66は軸方向Zから見たときにリブ66の輪郭線67aとローラ40の回動軌跡Rとの距離dが周方向において変化する形状を呈している。リブ66の略三角形状の頂点に相当する三つの位置(離隔部)66aでは回動軌跡Rからの距離dが最も大きく、
図1、
図3に示すように、リブ66の突出量hも最も大きい。離隔部66aの突出量(高さ)hは14.0mmである。一方、リブ66ローラ40の回動軌跡Rからの距離dが最も小さい三つの位置(近接部)66bでは、軸方向Zへの突出量(高さh)が、
図1、
図3に示すように、最も小さくなっている。近接部66bの高さhは7.0mmである。すなわち、リブ66の突出量hの範囲は、7.0〜14.0mmとなっている。なお、リブ66の突出量hは、ローラ40の大きさや、結合軸30同士のなす角の大きさや、軸方向Zから見たときのハウジング60の形状等を考慮して適宜調整することができる。
【0038】
図4に示すように、ローラ40の第2方向Z2側には、ローラ40を覆うキャップ95が設けられている。キャップ95には、キャップ突起95aが第1方向Z1側に突出形成されている。キャップ95は、キャップ突起95aを介してハウジング60に係合されることにより、ハウジング60に着脱可能に取り付けられている。
【0039】
次に、本例のマッサージ機1における作用効果について、詳述する。
マッサージ機1では、結合軸30の第2端部30bはローラ40によって覆われているため、結合軸30の第2端部30bはローラ40から外側に突出していない。そのため、ローラ40の表面のより広い範囲を肌に接触させることができる。これにより、ローラ40による押圧効果を向上することができる。さらに、カバー部材50は複数のローラ40の間に設けられているため、カバー部材50がローラ40と肌との間に介在することがない。その結果、カバー部材50によって毛髪が回転軸20及び結合軸30に絡まることが防止されるとともに、複数のローラ30が肌に直接接触することによって、ローラ40による肌の摘み上げ効果が向上する。毛髪が結合軸30に絡まることが防止されるため、特に顔や首等の毛髪に近い部位に好適に使用される。さらに、カバー部材50はローラ40とともに回動するため、カバー部材50によって毛髪が回転軸20及び結合軸30に絡まることが効果的に防止される。
【0040】
また、カバー部材50は回転軸20を軸方向Zから結合軸30近傍まで覆う中央部51と、中央部51から隣り合う結合軸20及びローラ40の間に延設された延設部52とを備え、延設部52は中央部51から離れるにつれてモータ10側に近づくように形成されている。これにより、カバー部材50によって、ローラ40の表出領域が広く確保されるため、ローラ40と肌との接触面積をより大きくすることができ、マッサージ効果が一層向上する。
【0041】
また、結合軸30は結合軸基台31を介して回転軸20の第2端部30bに取り付けられているとともに、結合軸基台31は回転軸20の第2端部30bに着脱可能に取り付けられている。そして、カバー部材50は結合軸基台31に着脱可能に取り付けられている。これにより、カバー部材50は取り外し可能であるとともに、結合軸30及びローラ40も取り外し可能であるため、カバー部材50、結合軸30及びローラ40を細部にわたって容易に洗浄することができ、マッサージ機1を清潔な状態に保つことが容易となる。また、カバー部材50、結合軸30及びローラ40を他の新たなカバー部材、結合軸及びローラと取り換えることが容易となる。
【0042】
モータ10はハウジング60に収納されており、該ハウジング60のローラ40側の端部には複数のローラ40の回動軌跡Rを囲むように突出するリブ66が備えられているとともに、該リブ66の先端67は周方向に沿って軸方向Zに波打つ形状を呈している。これにより、万が一、ローラ40とカバー部材50との隙間に毛髪が入り込んで回転軸20や結合軸30に絡まりそうになった場合でも、ローラ40の回動に伴って、当該毛髪が軸方向Zに波打つリブ66に沿って、径方向外側に押し出され易くなる。これにより、毛髪が回転軸20や結合軸30に絡まることが一層防止される。
【0043】
また、リブ66は軸方向Zから見たときにリブ66の輪郭線67aとローラ40の回動軌跡Rとの距離dが周方向において変化する形状を呈しており、該距離dが最も大きい位置のリブ66の突出量hが最も大きい。回動軌跡Rから最も離隔した離隔部66aではカバー部材50とハウジング60との隙間に毛髪が入り込みやすいが、かかる位置においてリブ66の突出量hが最も大きいため、当該隙間に毛髪が入り込むことが効果的に防止され、毛髪が回転軸20や結合軸30に絡まることが一層防止される
【0044】
また、ローラ40は回転軸20を中心に等間隔に3個備えられている。これにより、各ローラ40の大きさを十分大きくすることができるとともに、各ローラ40が肌に対して適度なバランスで接触することとなるため、マッサージ効果を一層向上することができる。
【0045】
なお、スイッチボタン90はスライドスイッチ91aが設けられていることとしたが、これに替えて、マイコン制御によるプッシュボタン式のものを採用してもよい。
【0046】
また、本例のカバー部材50は、延設部52は中央部51からモータ10側に湾曲して、外縁部52aの近傍ではハウジングカバー62に沿って略平行となる程度に、モータ10側に十分近づけられている。これによって、ローラ40の表面の広い範囲が露出されることからローラ40と肌との接触面積を広く確保することができ、押圧効果が向上するとともに、毛髪が回転軸20や結合軸30に絡まることが一層防止される。
【0047】
なお、カバー部材50(
図3)に替えて、
図7に示すように、中央部510から延設されている延設部520が外縁部520aに向かってモータ10と反対側に緩やかに湾曲しているカバー部材500が使用されてもよい。この場合には、本例に比べて、毛髪の回転軸20及び結合軸30への絡まりを防止する効果は若干劣るが、その他の作用効果については本例と同等である。
【0048】
ローラ40の形状は、球形の他に、楕円球形、これらの形状を組み合わせた形状を採用してもよい。また、ローラ40の表面に、種々の形状による凹凸や突起を設けてもよい。また、ローラ40はそれぞれ単一の部材から構成されていてもよいし、2以上の部材を組み合わせて構成されていてもよい。また、一個の結合軸30に一個のローラ40を取り付けることはもちろん、一つの結合軸30に複数のローラ40を取り付けてもよい。また、複数備えられるローラ40の内、一部が他のローラ材40と異なる形態であってもよい。
【0049】
なお、本例では、結合軸30の第1端部30aが結合軸基台31に固定されているとともに、結合軸30の第2端部30bにローラ40が回動可能に配設されていることとした。これに替えて、結合軸30の第1端部30aが結合軸基台31に回動可能に配設されているとともに、結合軸30の第2端部30bにローラ40が固定されていることとしてもよい。
【0050】
電池保持部61bには3個の電池65がいずれも負極側から挿入されて電気的に接続される。これにより、使用される電池65がすべて同じ向きに挿入されることとなるため、電池65の挿入向きの間違えを抑制できる。
【0051】
本例では、モータ10の駆動電源として電池を使用したが、これに替えて、充電可能なバッテリを備えることとしてもよい。また、当該駆動電源として太陽電池を使用してもよい。また、家庭用コンセントから電力が供給されるようにしてもよい。
【0052】
以上のごとく、本例によれば、ローラ40の結合軸30及び回転軸20に毛髪が絡まることが防止されるとともに、十分なマッサージ効果が得られるマッサージ機1が提供される。