特許第6275535号(P6275535)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サトーホールディングス株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6275535-ラベルプリンター 図000002
  • 特許6275535-ラベルプリンター 図000003
  • 特許6275535-ラベルプリンター 図000004
  • 特許6275535-ラベルプリンター 図000005
  • 特許6275535-ラベルプリンター 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6275535
(24)【登録日】2018年1月19日
(45)【発行日】2018年2月7日
(54)【発明の名称】ラベルプリンター
(51)【国際特許分類】
   B65C 11/02 20060101AFI20180129BHJP
   B65H 41/00 20060101ALI20180129BHJP
   B65H 20/02 20060101ALI20180129BHJP
   B41J 3/36 20060101ALI20180129BHJP
【FI】
   B65C11/02
   B65H41/00 C
   B65H20/02 Z
   B41J3/36 Z
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-84388(P2014-84388)
(22)【出願日】2014年4月16日
(65)【公開番号】特開2015-202899(P2015-202899A)
(43)【公開日】2015年11月16日
【審査請求日】2017年2月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 賢二
【審査官】 宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−185774(JP,A)
【文献】 特開2011−184062(JP,A)
【文献】 特開2014−012349(JP,A)
【文献】 特開2013−133105(JP,A)
【文献】 特開2006−150857(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 1/00−11/06
B41J 3/36
B65H 20/02
B65H 41/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状台紙の上に複数のラベルが仮着されているラベル連続体に印字を行い、前記帯状台紙からラベルを剥離して排出する剥離発行モードと前記ラベルを前記帯状台紙から剥離せずに排出する連続発行モードで動作可能なラベルプリンターであって、
前記ラベルに情報を印字する印字ヘッドと、
前記ラベル連続体を搬送するプラテンローラと、
前記プラテンローラの下流側に配置され、前記帯状台紙から前記ラベルを剥離する剥離部材と、
記プラテンローラから離間する第一の位置と前記プラテンローラに当接する第二の位置に移動可能に設けられた転向ローラと、
前記転向ローラの配置位置によって前記第一の位置又は前記第二の位置に向かって前記転向ローラを付勢させる方向が変わる付勢部材と、
を有するラベルプリンター。
【請求項2】
前記付勢部材は、前記転向ローラが第一の位置にあるときに前記第一の位置を保持する方向に付勢させるとともに、前記転向ローラが第二の位置にあるときに前記第二の位置を保持する方向に付勢させる請求項1記載のラベルプリンター。
【請求項3】
前記付勢部材がトーションバネである請求項2に記載のラベルプリンター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルプリンターに関する。
【背景技術】
【0002】
ラベルプリンターは、プラテンローラとサーマルヘッドとで帯状台紙に仮着されたラベルを挟持搬送して印字を施して発行する装置である。このようなラベルプリンターでは、帯状台紙の上に仮着したままラベルを発行する連続発行モードと、帯状台紙から剥離してラベルを発行する剥離発行モードとがある。したがって、要請に応じて、ラベル発行の際に連続発行モードと剥離発行モードとを切り換える必要がある。従来、連続発行モードと剥離発行モードとを切り換えるための機構を備えたラベルプリンターが提案されている。
【0003】
特許文献1のラベルプリンターでは、印字されたラベルを仮着した帯状台紙を排出する排出口の形成された本体前面に、転向ローラを有する剥離ユニットがスライド可能に設けられている。この剥離ユニットをスライドさせることにより、剥離発行モードと連続発行モードとを切り換えている。
【0004】
しかしながら、特許文献1のラベルプリンターでは、剥離発行モードから開閉カバーを開けるためには、連続発行モードの位置に剥離ユニットをスライドさせなければならない。また、剥離ユニットをスライドするために、斜め方向に力を加える必要があった。また、剥離発行モードから開閉カバーを開けるための操作が、一見しただけでは、把握しにくい場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−220871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、連続発行モードと剥離発行モードとの切り換え、及び開閉カバーの開閉が、より簡単で容易に操作できるラベルプリンターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の形態のラベルプリンターは、帯状台紙の上に複数のラベルが仮着されているラベル連続体に印字を行い、前記帯状台紙からラベルを剥離して排出する剥離発行モードと前記ラベルを前記帯状台紙から剥離せずに排出する連続発行モードで動作可能なラベルプリンターであって、前記ラベルに情報を印字する印字ヘッドと、前記ラベル連続体を搬送するプラテンローラと、前記プラテンローラの下流側に配置され、前記帯状台紙から前記ラベルを剥離する剥離部材と、連続発行モードにおいて前記プラテンローラから離間する第一の位置と剥離発行モードにおいて前記プラテンローラに当接する第二の位置に移動可能に設けられた転向ローラと、前記転向ローラの配置位置によって前記第一の位置又は前記第二の位置に向かって前記転向ローラを付勢させる方向が変わる付勢部材と、を有する。
【0008】
第二の形態のラベルプリンターは、前記付勢部材は、前記転向ローラが第一の位置にあるときに前記第一の位置を保持する方向に付勢させるとともに、前記転向ローラが第二の位置にあるときに前記第二の位置を保持する方向に付勢させる。
【0009】
第三の形態のラベルプリンターは、前記付勢部材がトーションバネである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るラベルプリンターによれば、連続発行モードと剥離発行モードとの切り換え、開閉カバーの開閉が、より簡単で容易に操作できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】ラベルプリンターを示す斜視図である。
図2】ラベルプリンターの分解斜視図である。
図3】開閉カバーの斜視図である。
図4】開閉カバーの斜視図である。
図5】ラベルプリンターの発行状態の切り換え動作を説明する側面図であり、(A)は、連続発行モードを示す図であり、(B)は、剥離発行モードを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0013】
図1は、ラベルプリンターの実施の形態の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1のラベルプリンターの分解斜視図である。図3、4は、開閉カバーの斜視図である。
【0014】
図1図2に示すように、ラベルプリンター1は、プリンターハウジング2と、プリンターハウジング2に回動可能に設けられた開閉カバー3と、印字部4を備えた印字ユニット5と、充電バッテリー7と、ラベル連続体(印字用紙)8の供給部9と、入力部10と、表示部11と、電源スイッチ12と、開放用押しボタン13と、制御基板14と、を有している。
【0015】
例えば、プリンターハウジング2は、第1のプリンターハウジング2A、及び第2のプリンターハウジング2Bを組み合わせて構成される。プリンターハウジング2の上方の両側面には、ベルト掛け部15が設けられている。ベルト掛け部15に取り付けられた肩掛けベルト(図示せず)により、作業者はラベルプリンター1全体を肩から吊り下げることができる。作業者は、肩掛けベルトを使用せず、作業者の腰に装着することもできる。
【0016】
プリンターハウジング2には、印字部4を作動させるための入力部10、表示部11及び電源スイッチ12が配置されている。図1に示すように、入力部10、表示部11及び電源スイッチ12が配置されている領域面29は、印字部4が配置される領域面27に対して、上方側に向かって背面側に少し傾斜して設けられている。この構成により、ラベルプリンター1を使用する使用者にとって、領域面29に配置された入力部10、表示部11及び電源スイッチ12を上方から見やすくなる。
【0017】
入力部10は、ラベルプリンター1に必要なデータないしコマンドを入力可能とする。表示部11は、入力部10により入力された情報、及びその他必要な情報を表示可能とする。
【0018】
プリンターハウジング2の印字部4が配置される領域面27には、開放用押しボタン13が配置されている。
【0019】
ラベルプリンター1においては、図1、2に示すように、印字部4をその内方部分に配置したプリンターハウジング2における領域面27に隣り合わせて、ゴム材などのエラストマーその他の衝撃吸収性材料によるクッション材28を配置されている。プリンターハウジング2の隣接するクッション材28から相対的に領域面27を凹ませることにより、落下などによる衝撃に対する耐性を確保する。
【0020】
プリンターハウジング2のそれぞれの領域面におけるクッション材28を他の部品から識別可能とするため、クッション材28には点を描き加えている。
【0021】
印字部4を作動させるための入力部10、表示部11及び電源スイッチ12を配置したプリンターハウジング2の領域面29に隣り合わせて、クッション材28が配置される。領域面29を、領域面27とともに、プリンターハウジング2の隣接するクッション材28から相対的に凹ませている。
【0022】
本実施の形態では、領域面27に隣り合わせているクッション材28に所定高さの突出部30を形成するとともに、領域面29に隣り合わせているクッション材28に所定高さの突出部31を形成している。突出部30及び突出部31により、必要最小限のクッション性は確保している。また、それぞれの稜縁部に設ける必要があるクッション材28自体の容量を減量できるので、その分だけラベルプリンター1全体としての重量を軽減化することが可能となる。
【0023】
プリンターハウジング2には、下方隅部に位置したカバー軸16のまわりに開閉カバー3が開閉可能に設けられている。開閉カバー3を開けることにより、供給部9へのラベル連続体8を収納することを可能としている。開閉カバー3の上部左右端には押込み片34が形成されている。開閉カバー3のハウジング2への閉鎖にともなって、この押込み片34が連結用空間部33を閉鎖可能とする。
【0024】
開閉カバー3の表面には、そのカバー軸16に直交する方向に複数本のリブ32が突出形成されている。リブ32により開閉カバー3の機械的強度を高めている。また、リブ32は帯状台紙8Bから剥離されて排出されたラベル8Aが開閉カバー3に貼りつかない様に設けられている。
【0025】
ここで、ラベル連続体8は、帯状台紙の上に複数枚のラベルを仮着した構成である。ラベルは、いわゆるサーマルラベルにおいて、その表面に感熱発色層を塗工して、印字可能としてある。
【0026】
印字部4は、プリンターハウジング2(印字ユニット5)側に取り付けたサーマルヘッド17(印字ヘッド)と、プラテンローラ6を回転駆動する駆動モーター18と、により構成される。サーマルヘッド17は、制御基板14からの印字データを受けてラベル連続体8に印字する。
【0027】
印字ユニット5は、ユニット本体20上に、印字部4のサーマルヘッド17と、カバーロック21と、駆動モーター18からの駆動ギア22(図2には、そのギア列最終段の連結ギアを描いている)と、を備えている。
【0028】
開放用押しボタン13をプリンターハウジング2の内方に押し込むように操作することにより、ヘッド付勢スプリング(不図示)の付勢力に抗して、カバーロック21(プラテンローラロック係合部)とプラテンローラ6の軸受け19との係合を解除できる。ユニット本体20においてカバーロック21(サーマルヘッド17)をプラテンローラ6から離反するように回動させ、開閉カバー3をプリンターハウジング2に対して開放する。サーマルヘッド17及びプラテンローラ6の間にラベル連続体8を挿通装填可能となる。
【0029】
充電バッテリー7は、バッテリーカバー26を開けてプリンターハウジング2(第1のプリンターハウジング2A)内に挿入、取り出しされる。充電バッテリー7は、印字部4と同様に、ラベルプリンター1全体に電力を供給する。
【0030】
制御基板14は、印字部4、充電バッテリー7、入力部10、表示部11および電源スイッチ12との間でデータおよびコマンドの授受を行うとともに、これらを適宜制御する。
【0031】
図3、4に示すように、開閉カバー3には、開閉カバー3の一端に位置するカバー軸16とは反対側端部であって、プラテンローラ軸受け19に回転可能に取り付けたプラテンローラ6が配置されている。プラテンローラ軸受け19の一方の端部には、プラテンローラ6を回転駆動するためのプラテンローラギア23が設けられている。
【0032】
開閉カバー3は、プラテンローラ6の下流に配置された剥離部材40と、移動可能に設けられた転向ローラ42と、剥離部材40と転向ローラ42とを支持する二個の案内板44を備えている。本実施の形態においては、剥離部材40として剥離ピンを図に示した。剥離ピンに代えて、板状の剥離板を剥離部材40として使用することができる。
【0033】
剥離部材40は案内板44に移動できない状態で固定されている。転向ローラ軸46が案内板44の案内溝48にスライド可能に支持されているので、転向ローラ42が案内溝48に沿って移動可能な状態で案内板44に支持される。転向ローラ42を保護するためのローラ支持部50が、転向ローラ42を覆うように設けられている。ローラ支持部50は、転向ローラ42と一緒に移動する。
【0034】
下流とは、ラベル連続体8の移動(搬送)方向に対して用いられ、ある基準に対して移動(搬送)方向側に位置する場合を「下流」と定義される。また、移動(搬送)方向と反対側に位置する場合を「上流」と定義される。
【0035】
案内板44には突起部52が設けられている。突起部52と転向ローラ軸46とにトーションバネ54の端部がそれぞれ取り付けられている。また、突起部52は、案内溝48の長手方向の略中央位置から鉛直方向に離れた位置に配置されている。図3においては、トーションバネ54の矢印方向の付勢力により、プラテンローラ6から離間する位置に、転向ローラ42が配置される。本明細書ではプラテンローラ6から離間する位置が第一の位置と定義される。また、図4において、トーションバネ54の矢印方向の付勢力により、プラテンローラ6の回転に伴い従動回転する位置に転向ローラ42が配置される。本明細書ではプラテンローラ6の回転に伴い従動回転する位置にプラテンローラ6から離間する位置が第二の位置と定義される。
【0036】
本実施の形態においては、付勢部材としてトーションバネ54を示した。これに限定されず、他の付勢部材を用いることができる。
【0037】
次に、本実施の形態における連続発行モードと剥離発行モードとの発行状態の切り換え動作について図5を参照して説明する。
【0038】
図5は、ラベルプリンター1の発行状態の切り換え動作を説明する側面図であり、(A)は連続発行モードを示す図であり、(B)は剥離発行モードを示す図である。本実施の形態のラベルプリンター1は、帯状台紙に仮着したままラベルを発行する連続発行モードと、台紙から剥離してラベルを発行する剥離発行モードとを切り換えて使用することができる。連続発行モードと剥離発行モードとの切り換えは、転向ローラ42の移動によって行われる。
【0039】
図5(A)には、帯状台紙8Bに仮着したままラベル8Aを発行する連続発行モードが示されている。転向ローラ42は、案内溝48の上限であるプラテンローラ6から離れた位置(第一の位置)に位置している。トーションバネ54により付勢されているので、転向ローラ42が下方向(プラテンローラ6に近づく方向)へ移動することが制限され、転向ローラ42は第一の位置に保持される。
【0040】
サーマルヘッド17及びプラテンローラ6の間にラベル連続体8を挟持して、駆動モーターによりプラテンローラ6を回転駆動させる。制御基板から供給した印字データに応じてサーマルヘッド17を発熱させる。サーマルヘッド17によりラベル連続体8を構成するラベル8Aに印字を行う。印字が施されたラベル8Aを仮着した帯状台紙8Bは、ラベル8Aと帯状台紙8Bとが仮着された状態(ラベル連続体8の形態)でラベルプリンター1から排出される。ラベル連続体8は、開閉カバー3と第2のプリンターハウジング2Bの隙間であるラベル排出口から排出される。
【0041】
図5(B)には、帯状台紙8Bから剥離してラベル8Aを発行する剥離発行モードが示されている。転向ローラ42は、案内溝48の下限(第二の位置)に位置している。第二の位置では転向ローラ42はプラテンローラ6と当接した状態となる。したがって、プラテンローラ6の回転に伴い、転向ローラ42は従動回転することができる。トーションバネ54は、転向ローラ42が第一の位置に配置されているときには図5(A)の矢印方向で示すプラテンローラ6から離れる方向に転向ローラ42を付勢させているが、転向ローラ42を第二の位置に移動させることによって転向ローラ42をプラテンローラ6に当接させる方向に付勢させる。この結果、転向ローラ42が上方向への移動することが制限され、転向ローラ42は第二の位置に保持された状態を維持する。
【0042】
サーマルヘッド17及びプラテンローラ6の間にラベル連続体8を挟持して、駆動モーターによりプラテンローラ6を回転駆動させる。制御基板から供給した印字データに応じてサーマルヘッド17を発熱させる。サーマルヘッド17によりラベル連続体8を構成するラベル8Aに印字を行う。剥離発行モードでは、転向ローラ42により帯状台紙8Bの搬送経路が変更され、印字が施されたラベル8Aを仮着した帯状台紙8Bは、剥離部材40で折り返される。ラベル8Aは、剥離部材40によって帯状台紙8Bから剥離されて、ラベルプリンター1から排出される。一方、ラベル8Aの剥離された帯状台紙8Bは、剥離部材40で折り返された後、ラベルプリンター1から排出される。ラベル8Aと帯状台紙8Bとは、別々にラベルプリンター1から排出される。帯状台紙8Bはプラテンローラ6と転向ローラ42とにより挟持される。プラテンローラ6の回転に伴い転向ローラ42が従動回転するので、帯状台紙8Bにはプラテンローラ6と転向ローラ42とにより張力が付与され、帯状台紙8Bは下流へと搬送される。帯状台紙8Bに下流側への張力を付与されるので、ラベル8Aの帯状台紙8Bからの剥離を良好に行うことができる。
【0043】
剥離発行モードでは、サーマルヘッド17でラベル8Aに印字され、作業者がラベル8Aをラベルプリンター1から取ると、ラベル連続体8が下流に間欠的に搬送される。ラベルプリンター1からラベル8Aが取られたか否かは、センサーにより判断される。
【0044】
連続発行モードから剥離発行モードへの切り換えを、第一の位置に配置される転向ローラ42を第二の位置に移動させることにより行うことができる。具体的には転向ローラ42のローラ支持部材50を、トーションバネ54の付勢力に抗してプラテンローラ6側へ押し下げることにより、転向ローラ42も同時に押し下げることができる。移動距離の半分(突起部52の位置)を超えるとトーションバネ54が第二の位置に向かう付勢力を転向ローラ42に与える。この付勢力により転向ローラ42を第二の位置に容易に移動させることができる。
【0045】
剥離発行モードから連続発行モードへの切り換えを、第二の位置に配置される転向ローラ42を第一の位置に移動させることにより行うことができる。具体的には転向ローラ42のローラ支持部材50を、トーションバネ54の付勢力に抗してプラテンローラ6と離れる方向に持ち上げることにより、転向ローラ42も同時に持ち上げることができる。移動距離の半分(突起部52の位置)を超えるとトーションバネ54が第一の位置に向かう付勢力を転向ローラ42に与える。この付勢力により転向ローラ42を第一の位置に容易に移動させることができる。
【符号の説明】
【0046】
1…ラベルプリンター、2…プリンターハウジング、2A…第1のプリンターハウジング、2B…第2のプリンターハウジング、3…開閉カバー、4…印字部、5…印字ユニット、6…プラテンローラ、7…充電バッテリー、8…ラベル連続体(印字用紙)、8A…ラベル、8B…帯状台紙、9…供給部、10…入力部、11…表示部、12…電源スイッチ、13…開放用押しボタン、14…制御基板、15…ベルト掛け部、16…カバー軸、17…サーマルヘッド(印字ヘッド)、18…駆動モーター、19…プラテンローラ軸受け、20…ユニット本体、21…カバーロック、22…駆動ギア、23…プラテンローラギア、26…バッテリーカバー、27、29…領域面、28…クッション材、32…リブ、40…剥離部材、42…転向ローラ、44…案内板、46…転向ローラ軸、48…案内溝、50…ローラ支持部、52…突起部、54…トーションバネ
図1
図2
図3
図4
図5