(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記Webページのアクセス数情報、前記Webページに記載した前記記事の検索条件、前記Webページのアクセス状態の評価結果を含む情報を収集して、記憶させる処理を含むことを特徴とする、請求項3に記載のWebページ作成処理プログラム。
前記通信機能部は、検索条件を満たす前記記事または前記記事を含むWebページが検索されない、または設定された数量の前記記事が取得出来ない場合、前記データベースから新たな検索条件を読出して検索処理を行うことを特徴とする、請求項5に記載の電子機器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、Webサイトを利用する一般的なユーザは、目的の情報を得るためにポータルサイトを利用する。ポータルサイトの検索結果の一覧表示で上位に表示されるか、または下位に表示されるかによって、Webサイトへのアクセス数は大きな違いが生じる。このような表示順位に基づくアクセス数の相違は、たとえば会社の商品等の紹介をするWebサイトや通信販売を行うWebサイトにおいて、自社商品の認知度、またはユーザが購入する機会などに多大な影響となる。
【0007】
そのため、Webサイトの作成・運営管理では、検索エンジンへの最適化、所謂SEO(Search Engine Optimization)対策をとることが重要となっている。しかし、ポータルサイトでは、不公正な競争を避ける等の目的から、Webページの検索手法や、その検索結果の表示手法に関する規定について非公開としている。そのためポータルサイトに対して完全に対応させたSEO対策をとることは不可能である。また高度な専門知識をもった担当者がいない場合や、個人がWebサイトを管理する場合、書籍などで一般に公開されているSEO対策をとるのが精一杯である。
【0008】
簡単なSEO対策として、たとえば他のWebサイトとのリンク(Link)付けを増やす手法や、Webページの表示画面内または非表示エリアに検索ワードに該当するように、多数の言葉を列挙しておく等の手法が採られるが、大きな効果は得難くなっている。SEO対策の他の要素として、Webサイト内のコンテンツが充実化していることや、掲載される内容に広がりを持たせること、更新頻度なども影響する。
【0009】
しかし、個人の管理者や企業などの担当者が、新しい記事などのコンテンツの作成を頻繁に行うことは困難であるし、またWeb担当者の人数を単純に増やしても検索エンジンの検索条件にマッチングするものが作成できるとは限らないという課題がある。また、ネットワーク上から自分のWebサイトに関連する内容を探したり、リンク付けしようとしても、膨大な数のWebサイトを閲覧して判断するのは現実的に不可能であるという課題がある。
【0010】
特許文献1および特許文献2には、斯かる課題やそれを解決する手段の開示や示唆はない。
【0011】
そこで、本発明の第1の目的は、ネットワーク上にある記事を利用してWebページを自動で作成し、所有および運用中のWebサイトの内容の充実化を図ることにある。
【0012】
また、本発明の第2の目的は、ネットワーク上で話題となっている内容を含むWebページを作成して、SEO対策に利用することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明のWebページ作成処理プログラムの一側面によれば、電子機器のコンピュータに実行させるWebページ作成処理プログラムであって、通信機能部のクローラ機能により、ネットワーク上に公開されたWebサイトを巡回して、検索条件に該当する記事または該記事を含むWebページを検索し、検索した前記記事の記事データを抽出し、抽出した前記記事データをデータベースに登録し、新たなWebページの作成を希望する顧客により設定されたキーワードであり、該Webページに表示させない除外キーワードを読み出し、前記記事または前記データベースに登録された前記記事データのうち、表示部分に前記除外キーワードと一致する文字または前記除外キーワードが含まれる文を抽出し、前記記事または前記記事データに対し、前記除外キーワードと一致する文字、または前記除外キーワードが含まれる文の削除またはマスキングを含む編集処理を行い、Webページ作成機能により、
登録されている顧客の登録情報から取得したデータ形式を含む設定条件に応じて、顧客が提供する基本情報を基本情報エリアに設定するとともに前記データベースに登録されている編集処理された内容の前記記事データ
のうち、検索処理に利用された条件であって現在設定されている前記検索条件と異なる条件によって抽出した記事データを収集記事エリアに設定して前記Webページを作成し、前記Webページを指定されたサーバ装置に提供してネットワーク上に前記Webページをアップロードさせる処理を上記コンピュータに実行させればよい。
【0014】
上記Webページ作成処理プログラムにおいて、好ましくは、前記データベースに記憶された前記記事データおよびWebページの書式情報を読出し、該書式情報に応じて前記記事データの一部または全部を加工し、前記Webページの一部または全部に、加工した前記記事データを記載させる処理を含んでもよい。
【0015】
上記Webページ作成処理プログラムにおいて、好ましくは、
さらに評価処理機能により、作成した前記Webページのアクセス状態を評価し、前記Webページをアップロードした前記サーバ装置から少なくともアクセス数情報を取得し、所定期間掲載された前記Webページのアクセス数が所定数に達しない場合、前記Webページ作成機能に対して新たな前記記事データを利用した前記Webページを作成させて、前記Webページを替える処理を含んでよい。
【0016】
上記Webページ作成処理プログラムにおいて、好ましくは、
前記Webページのアクセス数情報、前記Webページに記載した前記記事の検索条件、前記Webページのアクセス状態の評価結果を含む情報を収集して、記憶させる処理を含んでよい。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明の電子機器の一側面によれば、ネットワーク上に公開されたWebサイトを巡回して、検索条件を満たす記事または該記事を含むWebページを検索するクローラ機能を含む通信機能部と、検索した前記記事の記事データを抽出してデータベースに登録するとともに、新たなWebページの作成を希望する顧客により設定されたキーワードであり、該Webページに表示させない除外キーワードを記憶する記憶部と、前記除外キーワードを読み出し、前記記事または前記データベースに登録された前記記事データのうち、表示部分に前記除外キーワードと一致する文字または前記除外キーワードが含まれる文を抽出し、前記記事または前記記事データに対し、前記除外キーワードと一致する文字、または前記除外キーワードが含まれる文の削除またはマスキングを含む編集処理を行い、
登録されている顧客の登録情報から取得したデータ形式を含む設定条件に応じて、顧客が提供する基本情報を基本情報エリアに設定するとともに前記データベースに登録されている編集処理された内容の前記記事データ
のうち、検索処理に利用された条件であって現在設定されている前記検索条件と異なる条件によって抽出した記事データを収集記事エリアに設定して前記Webページを作成するWebページ作成機能と、前記Webページを指定されたサーバ装置に提供してネットワーク上に前記Webページをアップロードさせる制御部とを備える。
【0018】
上記電子機器において、好ましくは、前記記憶部には、予め設定され、もしくは外部から取得したキーワードを含む前記
検索条件が記憶され、前記クローラ機能部は、巡回した前記Webサイト内に、前記データベースから読み出した前記
検索条件のキーワードと同一または類似、もしくは関連するキーワードを含む記事か否かを判断してもよい。
【0019】
上記電子機器において、好ましくは、さらに、計時手段を備え、前記通信機能部は、設定された時刻にネットワーク上のWebサイトに対して検索処理を行い、前記制御部は、設定された時刻に、前記データベースから前記記事データを読出して前記Webページを作成してもよい。
【0020】
上記電子機器において、好ましくは、さらに、前記記憶部は、前記記事データおよびWebページの書式情報が記憶され、前記制御部は、前記記事データおよびWebページの書式情報を読出し、該書式情報に応じて前記記事データの一部または全部を加工し、前記Webページの一部または全部に加工した前記記事データを記載してもよい。
【0021】
上記電子機器において、好ましくは、前記通信機能部は、
検索条件を満たす前記記事または前記記事を含むWebページが検索されない、または設定された数量の前記記事が取得出来ない場合、前記データベースから新たな
検索条件を読出して検索処理を行ってもよい。
【0022】
上記電子機器において、好ましくは、さらに前記制御部は、作成した前記Webページのアクセス状態を評価し、前記Webページを修正する評価処理機能を備え、前記通信機能部は、前記Webページをアップロードした前記サーバ装置から少なくともアクセス数情報を取得し、前記評価処理機能により、所定期間掲載された前記Webページのアクセス数が所定数に達しない場合、前記Webページ作成機能に対して新たな前記記事データを利用した前記Webページを作成させて、前記Webページを替えてもよい。
【発明の効果】
【0023】
本開示の発明によれば、次のいずれかのような効果が得られる。
【0024】
(1) Webサイトの更新頻度の向上、および掲載内容の充実化により、ポータルサイトに対する検索可能性の拡大、および検索順位の向上が図れる。
【0025】
(2) ネットワーク上で注目されている内容を自分のWebサイトに取り込むことができ、アクセス数の向上を図ることができる。
【0026】
(3) Webページが自動で作成され、かつ自動でアップロードできるので、Webサイトの管理、更新作業が軽減され、ユーザの利便性の向上が図れる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、第1の実施の形態に係るWebサイト管理システムの一例を示している。
図1に示す構成は一例であり、本発明は斯かる構成に限定されない。
【0030】
Webサイト管理システム2は、たとえばサーバ装置4がネットワーク6を通じて多数のWebサイト8と接続されるほか、サーバ装置4と接続された顧客サーバ装置10を含む。このWebサイト管理システム2は、サーバ装置2がネットワーク6上にある多数のWebサイト8−1、8−2、・・・・8−Nから、特定の検索条件を満たすか否かを判断し、この検索条件を満たすWebサイト8から記事を抽出する。また、サーバ装置4は抽出した記事を利用して新たなWebページを作成し、顧客サーバ装置10に提供する。
【0031】
サーバ装置4は、本開示の電子機器の一例であり、ネットワーク6と接続するための通信機能部12、取得した記事などを記憶する記憶部14、Webページの自動作成機能などを実行する制御部16などを備える。またサーバ装置4は、たとえば契約した顧客が所有し、または利用権を有する顧客サーバ装置10とネットワークまたは専用回線などで接続されており、データの送受信が可能な状態となっている。
【0032】
ネットワーク6には、一般的なインターネットのほか、特定のWebサイトのみが接続できるプライベートネットワークなども含まれる。
【0033】
Webサイト8は、ネットワーク6上で一般に公開されたページの一例であって、運営・管理者毎に集められている。Webサイト8には、たとえば個人が管理するブログ形式などの個人サイトや、企業のホームページ、または報道機関などが運営するニュースサイト、動画などのコンテンツを提供するサイトなどが含まれる。サーバ装置4が検索対象とするWebサイト8は、たとえば文字、図形、数字などが含まれている。
【0034】
なお、サーバ装置4は、たとえば種別などについて条件付けをせずに膨大なものを検索してもよく、またはWebサイトの内容や種別を限定して検索してもよい。そのほか、サーバ装置4は、Webサイトが設置されるサーバの種類などに絞って検索対象としてもよい。
【0035】
サーバ装置4は、特定の検索条件を設定し、膨大なWebサイト8−1、8−2、・・・8−Nから斯かる検索条件を満たすWebサイトを検索する。この検索条件は、たとえば文字や記号、数字などのキーワードが設定されればよい。
【0036】
顧客サーバ装置10は、サーバ装置4が作成した新たなWebページを含む顧客Webサイトを管理・運営する装置の一例であり、サーバ装置4に対して新たなWebページの作成を依頼する顧客が管理・運営するサーバ装置、またはこの顧客がWebサイトを開設するための領域を所有、または借り受けた領域を含む。
【0038】
図2は、サーバ装置の機能構成例を示している。
【0039】
サーバ装置4には、クローラ機能20、記事データ抽出機能22、データベース24、Webページ作成機能26、アップロード機能28が含まれる。クローラ機能20は、ネットワーク6上を巡回し、外部のWebサイト8の中から検索条件を満たす記事またはWebページを検索する機能の一例である。またクローラ機能20は、たとえばサーバ装置4の通信機能部12を介して機能する。
【0040】
記事データ抽出機能22は、クローラ機能20によって検索された記事またはWebページに対し、その一部または全部の記事内容を記事データとして抽出する機能部の一例である。また記事データ抽出機能22は、抽出した記事を含むWebサイト8のアドレス情報やサイト名情報、管理者名等の情報も合せて抽出すればよい。
【0041】
データベース24は、記事データ抽出機能22が抽出した記事データを登録し、記憶する機能部の一例である。このデータベース24は、たとえば記憶部14内に形成される。また、データベース24には、記事データのほか、顧客データや新たに作成するWebページの書式情報などが記憶されている。
【0042】
Webページ作成機能26は、データベース24に登録された記事データや、顧客から提供されたコンテンツデータなどを利用して、自動でWebページを作成する機能部の一例である。Webページの作成処理では、たとえばデータベース24から書式情報を読出し、この書式情報に基づいて記事データやコンテンツデータを所定位置に配置してWebページを作成する。また、Webページ作成機能26は、顧客が要求するWebページの書式に合せて、データベース24に登録された記事データの一部または全部を加工・編集処理を行う。Webページ作成機能26は、たとえばサーバ装置4の制御部16で構成される。
【0043】
なお、記事データの書式について、記事データ抽出機能22は、たとえばデータベース24に記事データを登録する際、所定の書式やデータ形式に編集する機能を備えてもよい。
【0044】
アップロード機能28は、Webページ作成機能で作成された新たなWebページについて、顧客サーバ装置10の所定位置に設置してネットワーク6上に公開させる処理を行い、またはWebページのデータを提供する機能を備える。アップロード機能28は、たとえばデータベース24から顧客データを読み出して、Webページの提供を行えばよい。アップロード機能28は、たとえば制御部16に形成されてもよい。
【0045】
なお、サーバ装置4は、Webページの作成処理を行うものに限られず、作成した顧客のWebページを設置してネットワーク6上に公開するWebサーバとしての機能を備えてもよい。
【0047】
図3は、Webページ作成処理の一例を示すフローチャートである。このWebページ作成処理は、本開示のWebページ作成処理プログラムの一例である。ここに示す処理内容、処理手順は一例であり、本発明は斯かる内容に限定されない。
【0048】
サーバ装置4には、顧客によって入力または外部から取得したキーワード、若しくは記憶部14に予め設定されたキーワードなどの検索条件が設定される(S1)。この検索条件として設定されるキーワードは、たとえばWebページの作成処理毎に新たに設定されてもよく、または一定期間毎に入れ替えてもよい。サーバ装置4は、クローラ機能20を起動させてネットワーク6を巡回するWebサイト検索処理を行う(S2)。クローラ機能20は、少なくともキーワードと一致する記載が含まれる記事やWebページを検索する。クローラ機能20は、検出し次第、または検索情報をまとめて検索した記事またはWebページの情報をサーバ装置4に格納させる。
【0049】
サーバ装置4は、記事データ抽出機能22を動作させ、検出された記事またはWebページに対し、キーワードが含まれること、またキーワードを含む文字列や文書の一部または全部を記事データとして抽出する(S3)。また検索条件が図形などの場合、記事データ抽出機能22は、たとえば検出した記事、またはWebデータに対して、検出条件と一致または類似するものが含まれるか否かの判断を行えばよい。
【0050】
抽出された記事データは、抽出された元の形式またはサーバ装置4が指定した形式に編集して、データベース24に登録される(S4)。サーバ装置4は、Web作成機能26を起動させ、データベース24に登録された記事データを加工・編集処理を行った後に、決められた位置に斯かる記事データを配置して、自動でWebページを作成する(S5)。
【0051】
サーバ装置4は、作成した新たなWebページを、予め設定された顧客サーバ装置10などに対して提供し、アップロードする(S6)。
【0053】
斯かる構成によれば、次のような効果が得られる。
【0054】
(1) 検索条件を設定することで、この検索条件に関連する記事またはWebページが自動で収集され、この記事を利用して有用な記事を複数まとめて、自動で新たなWebページが作成される。
【0055】
(2) このように自動で新たなWebページができるので、容易にWebサイトの更新処理を行うことができる。
【0056】
(3) 検索条件について、ネットワーク6上で注目された事象や意見などの記事データを自分のWebサイトに含めることで、Webサイトの内容を重厚にすることができる。
【0057】
(4) Webページの自動作成、自動更新によりWebサイトの内容を充実化でき、ポータルサイトの検索エンジンによる検索結果の向上が図れる。
【0058】
(5) Webページの自動作成・自動更新機能により、管理・運営する者の記事作成や更新処理などの作業負担を軽減でき、利便性が高められる。
【0059】
(6) 検索条件に則して豊富な記事やコンテンツを含むWebページが作成できるので、ネットの閲覧者が興味を引く記事が含まれる可能性が大きくなり、アクセス数の向上が期待できる。
【0061】
図4は、サーバ装置のハードウェア構成例を示している。
図4に示す構成は一例である。
【0062】
このサーバ装置30は、本開示の電子機器の一例であり、コンピュータで構成されている。サーバ装置30には、たとえば少なくともプロセッサ32、メモリ34、記憶部36、通信機能部38、タイマ40を備えている。サーバ装置30は、ネットワークとの通信機能やプログラムの処理機能を備えたコンピュータで構成されればよく、サーバとして機能するPC(Personal Computer)などであってもよい。
【0063】
プロセッサ32は、サーバ装置30の基本動作を制御するOS(Operating System)やクローラプログラム、Webページ作成処理プログラム、その他のソフトウェアプログラムの演算処理を行う手段の一例である。メモリ34は、RAM(Random Access Memory)であって、プロセッサ32に演算処理させる各種プログラムを実行するためのワークエリアを構成する。プロセッサ32およびメモリ34は、たとえばWeb作成処理プログラムを実行することで、既述の制御部16として機能する。
【0064】
記憶部36は記憶手段の一例であり、既述のデータベース24として機能するデータ記憶領域と、OSやクローラプログラム、Web作成処理プログラムなどの各種動作制御プログラムを記憶するプログラム記憶部42が含まれる。記憶部36には、たとえば不揮発性メモリやSSD(Solid State Drive)などの半導体メモリや、HDD(Hard Disc Drive)などの磁気メモリが用いられる。データベース24は、たとえば記事データ検索、抽出処理やWebページの自動作成処理に利用するデータを格納する手段であり、記事データベース44、キーワードデータベース46、NGワードデータベース48、検索したWebサイト情報のデータベース50、アクセス数データベース52、顧客データベース54等を備えてもよい。
【0065】
通信機能部38は、インターネットなどのネットワーク6を通じて外部のWebサイト8と接続する通信機能の一例である。また、通信機能部38は、顧客サーバ装置10に対してWebページのデータを送信する手段である。通信機能部38は、たとえば有線または無線によってネットワーク6や顧客サーバ装置10に接続すればよい。
【0066】
タイマ40は、本開示の計時手段の一例であり、経過時間を計時するほか、現在時刻情報を取得する機能を備える。タイマ40は、たとえばWebページの作成や提供時刻の設定や、Webページを公開してからの経過時間の取得を行う。
【0068】
サーバ装置30は、クローラ機能によって検索した記事データを記事データベース44に格納する。この記事データベース44は、たとえば
図5に示すように、検索したキーワード情報60、記事取得先のURL情報61、取得日時情報62、取得サイト名情報63、ファイル形式情報64等が含まれる。そのほか、記事データベース44には、該当する記事データのWebページ利用の有無情報65や、記事データのテキスト情報66などが含まれてもよい。
【0069】
サーバ装置30は、Web作成処理において、記事データベースにアクセスし、記事データとともに取得先URLやサイト名などの情報を読み出して、Webページに記載する。そして、サーバ装置30は、利用した記事データに対し、記事データベースの利用の有無情報65を書き換えればよい。
【0071】
顧客データベース54は、サーバ装置30が作成したWebページを提供し、アップロードする顧客の情報が登録されるデータベースの一例である。この顧客データベース54は、たとえば
図6に示すように、顧客名情報70、メールアドレスID情報71、パスワード情報72、アップロード先情報73、その他の情報74等が含まれる。この顧客データベース54に含まれる情報の内、パスワード情報72は、たとえば顧客がサーバ装置30にアクセスし、後述するキーワード情報やNGワード情報等の設定処理を行う場合の認証処理に用いられる。またアップロード先情報73は、顧客サーバ装置10に対し、新たに作成したWebページの提供先を示す情報が登録されている。その他の情報74には、たとえば前回のWebページの更新日付や、顧客サーバ装置10にアクセスするためのパスワード情報などが記録されればよい。
【0072】
<キーワードデータベース46について>
【0073】
キーワードデータベース46は、検索条件の一例であるキーワードが登録されている。このキーワードは、Webページの作成を依頼した顧客が設定すればよく、またはネットワークなど外部から取得したものを登録してもよい。キーワードデータベース46は、たとえば
図7のAに示すように、顧客が設定した文字や数字、若しくは記号などのキーワード情報80が登録されている。このキーワードには、たとえば順番が設定されてもよく、Webページを作成する毎にキーワードを入れ替えればよい。
【0074】
また、キーワード情報80は、複数個設定される場合に限らず1つのキーワードが設定され、新たなキーワードでWebページの作成を希望する時に、顧客が新たなキーワードを設定してもよい。
【0075】
そのほか、キーワードデータベース46には、たとえばサーバ装置30側で設定したキーワード情報82を登録してもよい。このキーワード情報82は、例えば、顧客がキーワード情報80を設定していない場合や、顧客が設定したキーワード情報80で検索した結果、記事データが十分に取得できなかった場合に利用し、このキーワード情報82を利用して再度記事の収集を行えばよい。キーワード情報82は、たとえば現在の日付、その週、またはその月での検索数が多いキーワードを外部から取得してもよい。キーワード情報82は、顧客が設定したキーワード情報80とともに記憶されればよい。
【0076】
<NGワードデータベース48について>
【0077】
NGワードデータベース48は、記事やWebページの検索や記事データの抽出処理、またはWebサイトの作成処理において、使用不可の記事や記載の除外条件であるNGワードを登録する手段の一例である。このNGワードは、たとえば顧客が設定してもよく、または一般的に利用を回避すべき単語や記号などが設定されればよい。また、NGワードは、たとえば顧客の業種などに固有の使用禁止用語などが設定されればよい。
【0078】
NGワードデータベース48は、顧客の操作によってNGワードの追加、削除操作を可能にすればよい。
【0079】
<クローラ機能による記事検索処理について>
【0080】
図8は、検索機能による記事の検索処理の一例を示している。サーバ装置30は、クローラプログラムを実行するとともに、キーワードデータベース46から1または複数のキーワード情報80を読み出してWebサイト8への巡回処理を行う。サーバ装置30は、たとえばクローラ機能により各Webサイト8−1、8−2、・・・8−Nを構成する記事に対し、キーワードが含まれるか否かを検索する。
【0081】
この実施の形態では、たとえばキーワードとして「フェイスリフト」の単語に一致または類似する用語が含まれるか否かの検索を行っている。クローラ機能は、各Webサイト8において、「フェイスリフト」と一致する言葉が検出された場合、そのキーワードを含む記事とサイト名90、URL91、タイトルなどの情報を記憶し、または記事データベース44に通知する。記憶する記事92は、たとえばキーワードを含む文書単位毎、またはWebページ毎など、いずれの分量であってもよい。クローラ機能は、たとえばキーワードの検出について、Webページに記録されている文字コードを利用して一致する単語が含まれるか否かを検索すればよい。
【0082】
Webサイト内に該当するキーワードが複数ある場合、たとえばWebサイト毎に関連付けて記事データベース44に記憶させればよく、該当する記事を全て抽出する。
【0083】
また、サーバ装置30は、たとえば
図9に示すように、クローラ機能が検出した記事に対し、除外条件であるNGワードが含まれているか否かを検索する。この実施の形態では、たとえば「ミス」という言葉95をNGワードに設定している。このNGワードの検索処理は、記事データベース44に登録された記事やWebページの作成処理時に行ってもよい。
【0084】
サーバ装置30は、たとえば文字コードによる検索処理を行い、NGワードが含まれている記事の一部または全部を削除し、もしくはデータベースに登録しないほか、これらの記事によるWebページを生成しなければよい。
【0085】
そのほか、サーバ装置30は、Webページの中からキーワードやNGワードを含む記事を検出する場合、1または複数の段落毎に文書を検索してもよい。段落検出では、たとえば句読点などの記号検索を行えばよい。このように段落検出を行うことで、閲覧者が判読できる状態の記事を抽出でき、新たなWebページの作成処理において、記事の加工・編集処理の負担を軽減できる。
【0087】
サーバ装置30は、たとえば
図10に示すように、自動作成機能により新たなWebページ100を作成する。このWebページ100は、顧客により指定され、および顧客から提供された情報を掲載する基本情報エリア102と、サーバ装置30によって収集された記事で生成される収集記事エリア104が含まれる。基本情報エリア102は、Webページ100のうち、たとえばWebサイトの名称やリンクが張られたWebページ同士を接続するショートカットアイコン、Webサイトの管理・運営を行う者の特定情報等が掲載される。この基本情報エリア102は、掲載される内容、表示位置が予め設定されており、サーバ装置30のWebページ作成機能は、指定された位置に、指定された情報を当てはめる。
【0088】
収集記事エリア104は、収集した最新の記事を利用して自動更新される領域であって、たとえば更新の日付表示106と表示記事108で形成されている。サーバ装置30は、記事データベース44に登録された1または複数の記事データの加工・編集処理を行い、たとえば一連の表示記事108を作成する。記事データの加工・編集処理では、たとえば複数の記事データについて、引用したサイト名、URL情報、タイトル、引用文書を並べる。そのほか、加工・編集処理は、たとえばキーワードを目立たせた表示や、段落毎の文書の並び替え、NGワードを隠蔽するなどを行ってもよい。
【0089】
そしてサーバ装置30は、編集した記事を該当する日付表示106と関連付けて、表示記事108に当てはめる。これによりWebページ100には、更新日毎または一定の日付毎に、異なるキーワードを含む多種多様な記事が掲載されることになり、顧客のWebサイトの内容が充実化する。
【0090】
なお、この実施の形態では、表示記事108として、文書で構成された記事データを掲載する場合を述べたが、これに限らない。表示記事108には、たとえば画像データや他のWebサイトの見出しなどが記載されたリンク表示などが形成されてもよい。
【0093】
図11は、設定処理の一例を示している。
図11に示す処理は、本開示のWebページ作成処理プログラムの一例であり、処理内容、処理手順について、本発明が限定されない。
【0094】
この設定処理は、Web作成処理を行うサーバ装置30の準備処理の一例である。サーバ装置30は、各種プロセスの稼動時間を設定する(S11)。各種プロセスには、たとえばキーワード、またはNGワードを含む記事の抽出処理、記事データの抽出およびデータベースへの登録処理などが含まれる。そして、これらの処理プロセスには、それぞれ開始時刻や処理経過時間などが設定されている。この時刻監視や経過時間監視は、サーバ装置30のタイマ40を利用すればよい。
【0095】
クローラ機能による検索のターゲットであるキーワードが設定される(S12)。キーワードは、たとえば顧客により1または複数のデータが直接入力されてもよく、または提供されたキーワードデータベース46から読込んでもよい。
【0096】
サーバ装置30は、取得した記事データをページ化する時間を設定する(S13)。このページ化の時間には、サーバ装置30のWebページ作成機能の動作開始時刻や、Web作成処理の実行時間が設定される。Webページの作成処理は、たとえば記事データを取得してから出来るだけ早期に実行された方がよい。つまり、取得した記事データが古くなり、記事内容に対する一般の閲覧者の興味が薄れない内にWebページを作成するように、時間が設定される。
【0097】
またWebページ作成処理の開始時刻は、顧客の業種や閲覧者の種類によって設定すればよく、たとえば最も閲覧者の少ない時間帯に設定すればよい。Web作成処理の時刻は、たとえば深夜帯に閲覧数が多い場合には日中に設定し、また日中に閲覧数が多い場合には深夜帯に設定すればよい。このように設定すれば、閲覧数の多い時間帯と更新処理が重なって、閲覧出来ない状態になるのを防止できる。
【0098】
サーバ装置30は、アップロード機能に対して、Webページのアップロード先である顧客サーバ装置10の情報を設定する(S14)。この設定処理では、たとえば顧客データベース54に登録された情報を利用すればよい。
【0099】
サーバ装置30は、クローラ機能や記事データ抽出機能、若しくはWebページ作成機能に対しNGワードを設定する(S15)。NGワードは、NGワードデータベース48から読み出せばよい。
【0101】
図12は、記事データ取得処理の一例を示している。サーバ装置30は、クローラプログラムを読み込み、ネットワーク6上の検索処理を行う。サーバ装置30は、タイマ40から現在時刻を読み込み(S21)、設定したクローラ機能の稼動時刻かを判断する(S22)。クローラ機能の稼動開始時刻でない場合(S22のNO)、サーバ装置30は、待機状態となる。
【0102】
クローラ機能の稼動開始時刻である場合(S22のYES)、サーバ装置30は、たとえばキーワードデータベース46のうち、所定のキーワードをクローラ機能に設定する(S23)。サーバ装置30は、クローラ機能によってネットワーク6上のWebサイトに向けて巡回処理を実行する(S24)。サーバ装置30のクローラ機能は、公開されている記事の形式を解析し(S25)、読込み可能な形式であれば、そのWebサイトの記事からターゲットであるキーワードに該当する記事を取得する(S26)。クローラ機能は、たとえば取得した記事の内、NGワードに該当するものがあるかを検索し、NGワードに該当する場合には、削除する(S27)。
【0103】
サーバ装置30は、たとえば設定した記事データの個数、または文字数、キーワードを含むWebページの数などに基づき、一定の情報量が取得できるか否かを判断し(S28)、取得できない場合(S28のNO)には、クローラ機能に対して別のキーワードを設定する(S29)。また、サーバ装置30は、キーワードに該当する記事が正常に取得できない場合(S26のNO)も、別のキーワードを設定する(S29)。別のキーワードは、たとえば元のキーワードに関連付けられたキーワードや、全く異なるキーワードなどキーワードデータベース46に設定されたキーワードを利用すればよい。そのほか、ネットワーク6上で話題となっているキーワードや他のWebサイトからキーワードを取得してもよい。
【0104】
またサーバ装置30は、一定の情報量を取得できた場合(S28)には、記事情報を記事データベース44に格納する(S30)。
【0105】
サーバ装置30は、情報量の収集数の大小が、検索したキーワードについてネットワーク6上で話題となっているか否かの判断基準としている。収集数が少ないキーワードの場合、このキーワードに関連するWebページを作成しても、ネットワークユーザに検索される可能性が低くなり、既述のSEO対策の効果が低くなる可能性がある。そのため、収集量の多いキーワードが採用される。
【0107】
図13は、Webページ作成処理の一例を示している。Webページ作成機能は、タイマ40から現時刻情報を読込み(S41)、記事作成稼動時間となっている場合(S42のYES)、キーワード情報を読込む(S43)。このキーワード情報は、たとえば同日にクローラ機能に設定しているキーワードと同じでもよく、または異なってもよい。すなわち、ネットワーク6上からの記事検索処理と、新たなWebページ作成処理とで、異なるキーワードを設定してもよい。これにより、ネットワーク6上で話題となったタイミングからずらしてWebページに用いることで、同じような話題のWebページが多数存在するタイミングよりも、一般の閲覧者が顧客ページを選択する可能性が高められる。
【0108】
なお、記事作成処理で設定するキーワードは、既に記事検索処理で利用されたキーワードを用いる。記事データベース44内に記事データが登録されていることが条件となるためである。
【0109】
Webページ作成機能は、たとえばデータベース24に登録された情報のうち、顧客などから取得したWebページのテンプレート情報を取得する(S44)。このテンプレートは、たとえば顧客のWebサイトの配置構成が設定されたベーステンプレートのプログラムの一例である。
【0110】
Webページ作成機能は、キーワードに基づいて、記事データベース44から記事データを取得し(S45)、テンプレートに合せて記事データを加工・編集してWebページを作成する(S46)。この記事データの加工・編集処理は、一定数作成するまで行われる(S47のNO)。一定数の記事を加工・編集してWebページが完成すると(S47のYES)、この生成したWebページをデータベース24にストックし(S48)、アップロード処理まで待機させる。
【0112】
図14は、Webページのアップロード処理の一例を示している。サーバ装置30は、タイマ40から現在時刻を取得し(S51)、外部サーバへの保存時間か否かを判断する(S52)。保存時間になっている場合(S52のYES)、サーバ装置30は、たとえばアップロード機能によりストックしたWebページを読み出すとともに(S53)、顧客サーバ装置10である外部サーバに接続する(S54)。アップロード機能は、顧客データベース54を読み出し、顧客が指定したアドレス情報やパスワードなどを読み出す。
【0113】
サーバ装置30のアップロード機能は、指定された場所にWebページを配置してアップロードさせる(S55)。アップロード処理において、サーバ装置30は、以前に同じサーバ装置にアップロードしたことがあるか否かを判断し(S56)、アップロードしたことがある場合(S56のYES)、既に公開されているWebページと新たなWebページを連結させるようにアップロードさせる(S57)。はじめてアップロードする場合(S56のNO)、サーバ装置30は、新たなWebページを配置して公開させればよい。
【0114】
なお、過去のアップロードの有無は、たとえばサーバ装置30の顧客データベース54に、顧客サーバ装置の情報とともにアップロード回数を記録してもよい。また、アップロード機能は、たとえば所定の日数以上経過した古いWebページについて、新たなWebページのアップロード時に、削除する処理を行ってもよい。
【0116】
(1) 記事検索処理において、取得できた記事の数を管理することで、指定したキーワードがネットワーク上で話題となっているか否かの判断を行うことができ、一般のネットワークユーザの興味に合わせたWebページが自動作成できる。
【0117】
(2) 顧客がメインとする表示領域と常に更新される領域とを分け、Webサイトの全体を作成しないことで、簡単にWebページの自動作成・自動更新処理が行える。
【0118】
(3) NGワードの設定により、顧客に不利益となる記事の排除が自動で行えるので、利便性が高められる。
【0119】
(4) 顧客の職種やWebサイト全体の内容に限られずに、記事データを収集して記事にすることで、広い範囲のユーザを顧客のWebサイトに導くことができ、アクセス数の増加や、クライアントの増加が期待できる。
【0120】
(5) 取得した記事データの自動編集、Webページの自動作成・自動更新処理により、顧客の負担を軽減して、Webサイトの更新を行うことができる。
【0122】
図15は、サーバ装置の機能構成例を示している。
図15に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。
【0123】
サーバ装置110は本開示の電子機器の一例であり、既述のクローラ機能20やデータベース24、Webページ作成機能26、アップロード機能28に加え、評価処理機能112を備えてもよい。この評価処理機能112は、たとえば顧客サーバ装置10のカウンタ機能114と接続されており、少なくとも顧客のWebサイトに対するアクセス数情報を取得する。また評価処理機能112は、アクセス数とともに、日付情報、その日付に関連したキーワード情報を取得してもよい。このキーワード情報は、Webページの作成日(更新日)に使用したキーワードを示す。
【0124】
この評価処理機能112は、作成したWebページに対するアクセス状態を評価する手段の一例であり、アクセス数が少ないWebページは、選択したキーワードが一般閲覧者の興味に合わなかったものと判断して、Webページの差替え処理を実行させる。
【0125】
評価処理機能112を備えることで、サーバ装置110は、ネットワーク6上で話題となっているキーワードでコンテンツの充実化を図るとともに、アクセス状態を監視して、実際のアクセス状況を監視して、キーワードによる効果を把握する。そして、サーバ装置110は、効果の低いキーワードおよび関連する記事のWebページに対し、キーワード設定の是正を図る。
【0126】
評価処理機能112は、顧客サーバ装置10から取得した情報をデータベース24のアクセス数データベース52に記録している。このアクセス数データベース52は、たとえば
図16に示すように、Webページの更新日毎に、アクセス数情報115、キーワード情報116などが登録される。
【0127】
なお、アクセス数情報115は、たとえばWebページのアップロード日から継続的にカウントした値であってもよく、または所定の日数が経過した後の情報を取得してもよい。また、アクセス数は、たとえばアップロード日から情報取得までに顧客のWebサイトのアクセスカウントを加算してもよく、または、Webページ毎にカウンタ機能114が設定され、それぞれの日付毎、すなわちWebページ作成に用いられたキーワード毎に計数されたアクセス数であってもよい。
【0128】
評価処理機能112は、たとえば所定日数が経過したWebページに対し、アクセス数が少ない日付、キーワードのWebページに対し、差替え処理を行う。この差替え処理では、たとえば記事データベース44に登録されている他の記事データを利用して作成したWebページを作成して差替えてもよい。
【0129】
<アクセス数の監視処理>
図17は、Webページに対するアクセス数の監視処理の一例を示している。このアクセス数の監視処理は、本開示のWeb作成処理プログラムの一例である。
【0130】
Webページのアクセス数の監視処理および、後述するWebページ差替え処理は、Webページ自動作成機能に対するフィードバック機能である。
【0131】
サーバ装置110は、タイマ40から現在時刻情報を取得し(S61)、フィードバックチェック時間が到来しているか否かを判断する(S62)。このフィードバックチェックは、たとえば毎日毎日行ってもよく、所定期間毎に行ってもよい。また、顧客のWebサイトにある複数のWebページに対し、一部ずつをグループ化して一定期間毎、グループ毎にチェックを行ってもよい。
【0132】
フィードバックチェック時間となっている場合(S62のYES)、顧客サーバ装置10である外部サーバに接続し(S63)、チェックの対象となるWebページのアクセスカウンタに接続し、アクセスの多いページの傾向を示す情報を取得する(S64のYES)。アクセス数の多いページの傾向を示す情報には、少なくともアクセス数とキーワードが含まれるほか、たとえば記事データに含まれる引用先の情報やタイトル情報、またキーワードやそれ以外の文字の出現率などを解析した情報が含まれてもよい。取得したアクセスの多いページの傾向を示す情報は、たとえばサーバ装置110のデータベース24に格納される(S65)。
【0133】
また、サーバ装置110の評価処理機能112は、アクセス数の少ないWebページを発見した場合(S66のYES)、そのアクセス数とキーワード情報を含む不良ページのデータをデータベース24に格納する(S67)。そしてサーバ装置110の評価処理機能112は、不良ページの差替え処理に移行する(S68)。
【0134】
なお、アクセス数の少ないページの検出では、アップロードした日から所定日数として、たとえば100日程度が経過していることを条件とすればよい。これは、ポータルサイトでは、たとえば3月程度の公開を条件として検索の対象とする場合があり、アクセス数が検索エンジンによる影響か否か、すなわちSEO対策として効果があるか否かの判断を正確に行うためである。
【0136】
図18は、不良ページの差替え処理の一例を示している。この不良ページの差替え処理は、本開示のWebページ作成処理プログラムの一例である。
【0137】
サーバ装置110の評価処理機能112は、不良ページのデータを抽出すると(S71)、キーワード情報を取得する(S72)とともに、顧客のWebページのテンプレートを読み出す(S73)。このテンプレートは、たとえば顧客データベース54から読み出せばよい。
【0138】
Webページ作成機能26は、たとえばキーワードを利用して、記事データベース44に登録された記事から別の記事データを取得し(S74)、新たなWebページを作成する。そしてサーバ装置110は、新たに作成したWebページを差替える(S75)。サーバ装置110は、顧客サーバ装置10に接続し(S76)、指定された場所に新たに作成したWebページをアップロードして差替える(S77)。
【0139】
なお、Webページの差替え処理では、たとえばクローラ機能を動作させ、元のキーワードを利用して再度記事の収集を行って記事データを作成し、Webページを入れ替えても良い。また、Webページの差替え処理では、たとえばキーワード自体を差替え、別のキーワードによる記事データを利用して作成した新たなWebページを差替えてもよい。
【0141】
(1) ネットワーク6上で話題となっている記事を抽出してWebページを作成するとともに、実際のアクセス数を監視することで、注目度が高く、アクセス数が得られるWebページを作成し、ポータルサイトに対するSEO対策の効果の充実化を図ることができる。
【0142】
(2) キーワードとアクセス数を利用して、一般閲覧者の興味の傾向を把握できる。
【0143】
(3) アクセス数の自動監視、キーワードを利用した記事データの自動変更により、閲覧者の嗜好に合わせたWebページの自動更新が行えるとともに、SEO対策の効果が改善でき、利便性が高められる。
【0145】
(1) 上記実施の形態では、クローラ機能が記事の検出に利用したキーワードの言語と同じ言語で記事データを抽出し、Webページの作成に利用しているが、これに限らない。サーバ装置30は、たとえばWeb作成処理または記事データ抽出処理などにおいて、異なる言語に翻訳した記事データの抽出、またはWebページの作成を行ってもよい。この場合、サーバ装置30は、たとえば独自に翻訳機能を備えてもよく、または抽出した記事データや作成したWebページのデータを外部の翻訳サイトなどで翻訳する処理を行ってもよい。斯かる構成によれば、多数の言語に対応したWebサイトの自動作成処理が可能となり、より多くの閲覧者を増やすことができる。また、多数の言語によるWebコンテンツの充実化を図ることで、SEO対策の効果が期待できる。
【0146】
(2) また、顧客が設定するキーワードについて、1つの種類の言語で検索処理を行うものに限らない。サーバ装置30は、たとえば設定されたキーワードについて、クローラ機能に対し、多数の言語に翻訳して検索処理を実行させてもよい。キーワードの翻訳処理については、たとえば顧客に予め多数言語で登録させてもよく、または翻訳機能を備えてもよい。そのほか、ネットワーク6上の翻訳サイトなどでキーワード翻訳処理を実行させてもよい。
【0147】
(3) 上記実施の形態では、Webサイトから記事を検索する場合、1のキーワードによって検索処理を行っているがこれに限らない。複数のキーワードを共通に含む記事またはWebページを検索してもよい。斯かる構成によれば、同じキーワードに対し、顧客が意図するものとは分野の異なる記事が抽出されるのを防止でき、顧客のWebサイトに関連性の高い記事のみを抽出することができる。
【0148】
(4) キーワードについて、顧客が設定したもの、またはサーバ装置が設定したものを利用する場合を示したがこれに限らない。一般のポータルサイトや一般ユーザの検索用語を把握する専門サイトなどから注目されるキーワードを取得してもよい。また、前回のWeb検出処理において、注目されるキーワードも抽出してもよい。斯かる構成によれば、一般ネットユーザが注目しているキーワードを利用して、記事データの抽出を行うことができ、アクセス数の向上や、SEO対策への効果が期待できる。
【0149】
(5) 上記実施の形態では、1つのWebページに対して1つのキーワードで検出した記事を用いる場合を示したがこれに限らない。1つのWebページ内に、異なるキーワードで検索した記事データを記載してもよい。斯かる構成によれば、多種のキーワードを含むことで、顧客のWebページが一般ユーザによる検索ワードに該当する可能性が高められる。
【0150】
(6) 上記実施の形態では、顧客が設定したキーワードによって記事の検索処理を行っているがこれに限らない。顧客のWebページは、たとえば一般ネットユーザからの投稿機能を備えておき、この投稿に含まれる用語を利用して、サーバ装置30が記事検出を行ってもよい。
【0151】
(7) 上記実施の形態では、Webページに対するフィードバック機能として、アクセス数の監視結果によって不良ページか否かを判断したが、これに限らない。サーバ装置110は、たとえば評価操作キーを含むWebページを作成してもよい。そしてサーバ装置110の評価処理機能112は、顧客のWebサイトを閲覧したネットユーザによる評価操作キーの操作数などにより不良ページか否かを判断し、差替え処理を行ってもよい。
【0152】
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。