特許第6275752号(P6275752)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6275752再締結可能な吸収性物品を組立てるための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6275752
(24)【登録日】2018年1月19日
(45)【発行日】2018年2月7日
(54)【発明の名称】再締結可能な吸収性物品を組立てるための方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/15 20060101AFI20180129BHJP
【FI】
   A61F13/15 393
   A61F13/15 360
   A61F13/15 371
   A61F13/15 356
   A61F13/15 351Z
   A61F13/15 310
   A61F13/15 355B
【請求項の数】8
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2015-561749(P2015-561749)
(86)(22)【出願日】2014年3月10日
(65)【公表番号】特表2016-513499(P2016-513499A)
(43)【公表日】2016年5月16日
(86)【国際出願番号】US2014022235
(87)【国際公開番号】WO2014150105
(87)【国際公開日】20140925
【審査請求日】2015年9月7日
(31)【優先権主張番号】61/786,871
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【弁理士】
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100152423
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 一真
(74)【代理人】
【識別番号】100141830
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 卓久
(72)【発明者】
【氏名】ウベ、シュナイダー
【審査官】 北村 龍平
(56)【参考文献】
【文献】 特表2005−533529(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0053811(US,A1)
【文献】 特開2010−042241(JP,A)
【文献】 特開2009−273730(JP,A)
【文献】 特開2010−142415(JP,A)
【文献】 特開平04−032437(JP,A)
【文献】 特開2012−024242(JP,A)
【文献】 特表2013−539667(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15 − 13/84
A61L 15/16 − 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
再締結可能な吸収性物品を組立てるための方法であって、各吸収性物品が、トップシート、バックシート、及び前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収性コアを有するシャーシを備え、前記シャーシが、第2腰部区域と長手方向に反対側の第1腰部区域を画定するとともに、長手方向軸及び横方向軸を有し、各吸収性物品が、前記第1腰部区域と連結された第1腰部ベルト及び前記第2腰部区域と連結された第2腰部ベルトを更に備え、第1の個別の締結具構成要素が、前記第1及び第2腰部ベルトの第1端部区域を結合し、第2の個別の締結具構成要素が、前記第1及び第2腰部ベルトの第2端部区域を結合し、前記第1及び第2の個別の締結具構成要素が、前記第1腰部ベルトと再締結可能に連結され、かつ前記第2腰部ベルトと恒久的に連結され、前記方法が、
連続長のシャーシ組立体を機械方向に前進させるステップと、
前記連続長のシャーシ組立体を個別のシャーシに切断するステップと、
個別のシャーシを機械方向に運搬装置上へ前進させるステップであって、前記運搬装置が第1回転軸の周囲で回転可能なフレーム及び前記フレームと連結された移送部材を備え、前記移送部材が前記第1回転軸と直交する第2回転軸の周囲で回転可能であり、前記移送部材が第1部分及び第2部分を有し、前記個別のシャーシの前記トップシートが前記移送部材の前記第1部分と接触する、ステップと、
連続長の締結具組立体を前記機械方向に前進させるステップと、
前記連続長の締結具組立体を個別の締結具構成要素に切断するステップであって、各個別の締結具構成要素が第1表面及び第2表面を画定し、各個別の締結具構成要素が中心区域により分離される第1端部区域及び反対側の第2端部区域を含む、ステップと、 前記個別の締結具構成要素を前記機械方向に前記運搬装置上へ前進させるステップであって、前記個別の締結具構成要素の前記第2表面が前記移送部材の第2部分と接触し、前記個別の締結具構成要素が前記シャーシに隣接して位置付けられる、ステップと、
第1腰部ベルトウェブを前記機械方向に前進させるステップであって、前記第1腰部ベルトウェブが第1表面及び第2表面を画定する、ステップと、
第2腰部ベルトウェブを前記機械方向に前進させるステップであって、前記第2腰部ベルトウェブが第1表面及び第2表面を画定する、ステップと、
個別のシャーシを、前記第2回転軸の周囲で前記移送部材を回転させることにより、前記横方向軸が前記機械方向と平行になるように再配向するステップと、
前記シャーシの前記第1腰部区域を前記第1腰部ベルトウェブの前記第1表面に沿って断続的に、前記シャーシの前記第2腰部区域を前記第2腰部ベルトウェブの前記第1表面に沿って断続的に組み合わせるステップと、
前記個別の締結具構成要素の前記第1表面を前記第2腰部ベルトウェブの前記第1表面と組み合わせるステップと、
折り畳み装置を用いて前記シャーシを折り畳んで、前記シャーシの前記第1腰部区域を前記シャーシの前記第2腰部区域と対面関係に位置付けるステップであって、前記個別の締結具構成要素の前記第2表面が前記折り畳み装置と対面関係にある、ステップと、
前記個別の締結具構成要素の前記第2表面を前記第1腰部ベルトウェブと接合するステップと、
前記個別の締結具構成要素の前記中心区域に沿った横断方向で前記第1及び第2腰部ベルトウェブを切断して、第1の個別の締結具構成要素を有する第1吸収性物品及び第2の個別の締結具構成要素を有する第2吸収性物品を形成するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記個別の締結具構成要素の前記第2表面を前記第1腰部ベルトウェブと接合する前記ステップが、前記第1腰部ベルトウェブの前記第2表面に熱気を向けることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各吸収性物品の各個別の締結具構成要素が、第1及び第2の締結具要素の第1表面と連結された連結要素と、前記第1及び第2の締結具要素のそれぞれの第2表面と連結されたサイドパネルとを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
各吸収性物品の前記個別の締結具構成要素の前記第1表面が、前記連結要素を備え、前記個別の締結具構成要素の前記第2表面が、前記サイドパネルを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の個別の締結具構成要素が第1締結具要素を含み、前記第2の個別の締結具構成要素が第2締結具要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1及び第2の締結具要素が、フック・ループ式締結具、ボタン、スナップ、タブ・スロット締結具、テープ締結具、接着性締結具、粘着性締結具、磁気締結具、両性型締結具、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1及び第2の腰部ベルトウェブの前記第1表面が、内側の、着用者に面する表面であり、前記第1及び第2の腰部ベルトウェブの前記第2表面が、外側の、衣類に面する表面である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1腰部ベルトが、前側腰部ベルトであり、前記第2腰部ベルトが、後側腰部ベルトである、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、使い捨て吸収性物品を組立てるための方法及び装置に、より詳細には、予め締結された再締結可能な使い捨て吸収性物品を組立てるための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
組立ラインに沿って、前進中の材料の連続ウェブに対して、構成要素を加えることにより、かつ/ないしは別の方法で修正を加えることにより、おむつ及びその他の吸収性物品等の各種物品が、組立てられる場合がある。いくつかのプロセスでは、前進するウェブ材料は、他の前進するウェブ材料と組み合わされる。その他のプロセスでは、前進するウェブ材料から作製される個々の構成要素は、前進するウェブ材料と組み合わされ、次にこれらが、他の前進するウェブ材料と組み合わされる。場合によっては、前進するウェブ(単数又は複数)から作られた個々の構成要素は、他の前進するウェブ(単数又は複数)から作られた他の個々の構成要素と組み合わされる。おむつを製造するために用いられる材料のウェブ及び構成要素は、バックシート、トップシート、レッグカフ、ウエストバンド、吸収性コア構成要素、前側及び/又は後側耳部、締結用構成要素、並びに、脚部弾性体、バリアレッグカフ弾性体、伸びるサイドパネル、及び腰部弾性体などの様々なタイプの弾性ウェブ及び構成要素を含んでもよい。ひとたび望ましい構成要素が組み立てられると、前進するウェブ及び構成要素は、最終のナイフ切断にかけられ、ウェブを個別のおむつ又は他の吸収性物品に分離する。
【0003】
ある加工形態では、互いに離間配置された個別のシャーシは、機械方向に進められ、長手方向軸が横方向と平行な状態で配置される。個別のシャーシの反対側の腰部区域は、次いで、機械方向に前進する連続長の弾性的延伸性の前部及び後部ベルトと連結されて、連続長の吸収性物品を形成する。いくつかのプロセスでは、連続長の吸収性物品は、個別のシャーシのトップシートを下に向けて、加工設備に向かって機械方向に前進する。よって、シャーシ並びに前部及び後部ベルトの内側の着用者に面する表面は、前進する吸収性物品上に落ちる接着剤などの材料による、組立てプロセス中に起こる汚染を有しないままであることができる。
【0004】
いくつかのプロセスでは、前部及び/又は後部腰部ベルトが、互いに又は個別のシャーシと再締結可能であることが望ましい場合がある。いくつかのプロセスは、シャーシを折り畳む前の加工プロセス中に個別の締結具構成要素を前側腰部ベルトと組み合わせることができる。ときには、接着剤が、個別の締結具構成要素を第1及び第2腰部ベルトに取り付けるために使用され得る。しかしながら、内側の着用者に面する表面が加工装置に向かって下である加工構成では、個別の締結具構成要素上の接着剤は、個別の締結具構成要素の加工装置への付着を引き起こす場合がある。更に、個別の締結具構成要素は、個別のシャーシが折り畳まれ、第1及び第2腰部ベルトが一緒になるまで制御不能に組立てプロセスを通して前進する場合があり、このことは、個別の締結具構成要素が束になる又は分解することを引き起こし得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
それゆえ、個別のシャーシを折り畳む前に個別の締結具構成要素を制御するための方法及び装置を提供することは有益であろう。加えて、個別の締結具構成要素を第2腰部ベルトに結合するために接着剤を用いることなく、予め締結された再締結可能なおむつパンツを形成するための方法及び装置を提供することは有益であろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の態様は、再締結可能な吸収性物品を組立てるための方法を含み、各吸収性物品は、トップシート、バックシート、及びトップシートとバックシートとの間に配置された吸収性コアを有するシャーシを備え、シャーシは、第2腰部区域と長手方向に反対側の第1腰部区域を画定するとともに、長手方向軸及び横方向軸を有し、各吸収性物品は、第1腰部区域と連結された第1腰部ベルト及び第2腰部区域と連結された第2腰部ベルトを更に備え、第1の個別の締結具構成要素は、第1及び第2腰部ベルトの第1端部区域を結合し、第2の個別の締結具構成要素は、第1及び第2腰部ベルトの第2端部区域を結合し、第1及び第2の個別の締結具構成要素は、第1腰部ベルトと再締結可能に連結され、かつ第2腰部ベルトと恒久的に連結され、この方法は、個別のシャーシを機械方向に前進させるステップと、個別の締結具構成要素を機械方向に前進させるステップであって、各個別の締結具が第1表面及び第2表面、並びに中心区域により分離される第1端部区域及び反対側の第2端部区域を画定し、第1締結具要素が第1端部区域に位置し、第2締結具要素が第2端部区域に位置する、ステップと、第1腰部ベルトウェブを機械方向に前進させるステップであって、第1腰部ベルトウェブが第1表面及び第2表面を画定する、ステップと、第2腰部ベルトウェブを機械方向に前進させるステップであって、第2腰部ベルトウェブが第1表面及び第2表面を画定する、ステップと、各個別のシャーシを、横方向軸が機械方向と平行になるように配向するステップと、第1腰部ベルトウェブの第1表面に沿って断続的にシャーシの第1腰部区域を組み合わせ、第2腰部ベルトウェブの第1表面に沿って断続的にシャーシの第2腰部区域を組み合わせるステップと、個別の締結具構成要素の第1表面を第2腰部ベルトウェブの第1表面と組み合わせるステップであって、個別の締結具構成要素が隣接したシャーシの間に位置付けられる、ステップと、折り畳み装置を用いてシャーシを折り畳んで、シャーシの第1腰部区域をシャーシの第2腰部区域と対面関係に位置付けるステップであって、個別の締結具構成要素の第2表面が折り畳み装置と対面関係にある、ステップと、個別の締結具構成要素の第2表面を第1腰部ベルトウェブに接合するステップと、個別の締結具構成要素の中心区域に沿った横断方向で第1及び第2腰部ベルトウェブを切断して、第1の個別の締結具構成要素を有する第1吸収性物品及び第2の個別の締結具構成要素を有する第2吸収性物品を形成するステップであって、第1の個別の締結具構成要素が第1締結具要素を備え、第2の個別の締結具構成要素が第2締結具要素を備える、ステップと、を含む。
【0007】
本開示の態様は、再締結可能な吸収性物品を組立てるための方法を含み、この方法は、連続長のシャーシ組立体を機械方向に前進させるステップと、連続長のシャーシ組立体を個別のシャーシに切断するステップと、個別のシャーシを機械方向に運搬装置上へ前進させるステップであって、運搬装置が回転軸の周囲で回転可能なフレーム及びフレームと連結された移送部材を備え、移送部材が第1回転軸と直交する第2回転軸の周囲で回転可能であり、移送部材が第1部分及び第2部分を有し、個別のシャーシのトップシートが移送部材の第1部分と接触する、ステップと、連続長の締結具組立体を機械方向に前進させるステップと、連続長の締結具組立体を個別の締結具構成要素に切断するステップであって、各個別の締結具構成要素が第1表面及び第2表面を画定し、各個別の締結具構成要素が中心区域により分離される第1端部区域及び反対側の第2端部区域を含む、ステップと、個別の締結具構成要素を機械方向に運搬装置上へ前進させるステップであって、個別の締結具構成要素の第2表面が移送部材の第2部材と接触し、個別の締結具構成要素がシャーシに隣接して位置付けられる、ステップと、第1腰部ベルトウェブを機械方向に前進させるステップであって、第1腰部ベルトウェブが第1表面及び第2表面を画定する、ステップと、第2腰部ベルトウェブを機械方向に前進させるステップであって、第2腰部ベルトウェブが第1表面及び第2表面を画定する、ステップと、個別のシャーシを、第2回転軸の周囲で移送部材を回転させることにより、横方向軸が機械方向と平行になるように再配向するステップと、シャーシの第1腰部区域を第1腰部ベルトウェブの第1表面に沿って断続的に、シャーシの第2腰部区域を第2腰部ベルトの第1表面に沿って断続的に組み合わせるステップと、個別の締結具構成要素の第1表面を第2腰部ベルトウェブの第1表面と組み合わせるステップと、折り畳み装置を用いてシャーシを折り畳んで、シャーシの第1腰部区域をシャーシの第2腰部区域と対面関係に位置付けるステップであって、個別の締結具構成要素の第2表面が折り畳み装置と対面関係にある、ステップと、個別の締結具構成要素の第2表面を第1腰部ベルトウェブと接合するステップと、個別の締結具構成要素の中心区域に沿った横断方向で第1及び第2腰部ベルトウェブを切断して、第1の個別の締結具構成要素を有する第1吸収性物品及び第2の個別の締結具構成要素を有する第2吸収性物品を形成するステップと、を含む。
【0008】
再締結可能な吸収性物品を形成するための装置であって、この装置は回転軸の周囲で回転可能なフレームと、このフレームと連結され、フレームから半径方向外側に延在する移送部材と、を備える。移送部材は、第1回転軸に直交する第2回転軸の周囲で回転可能である。移送部材は第1部分及び第2部分を含み、この部分は中心区域により分離される第1端部区域及び第2端部区域を画定し、第2部分は近位区域及び遠位区域を含み、第2部分の近位区域は、第2部分が移送部材の第1部分から延在するアームを形成するように、第1部分の第1端部区域と連結される。移送部材は移送部材の最も遠い半径方向外側の表面に位置する外側表面を画定し、第1及び第2の部分はそれぞれ、移送部材の外側表面を形成する外側表面を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】予め締結された再締結可能なパンツの概略透視側面図である。
図2】再締結可能なパンツの概略平面図である。
図3】再締結可能なパンツの概略平面図である。
図4図2及び3の線4−4に沿った再締結可能なパンツの一部の概略断面図である。
図5図2及び3の線5−5に沿った再締結可能なパンツの一部の概略断面図である。
図6図1の線6−6に沿った予め締結された再締結可能なパンツの一部の概略平面図である。
図7図1の線7−7に沿った予め締結された再締結可能なパンツの一部の概略平面図である。
図8】予め締結された再締結可能な吸収性物品を組立てるために取り入れられた加工装置の概略側面図である。
図9図8の線A−Aに沿った連続長のシャーシ組立体の概略平面図である。
図10図8の線B−Bに沿った運搬装置の移送部材の概略平面図である。
図11A図8の線C−Cに沿った運搬装置の移送部材の概略平面図である。
図11B図8の線E−Eに沿った運搬装置の移送部材の概略平面図である。
図12図8の線D−Dに沿った連続長の締結具組立体の概略平面図である。
図13】個別の締結具構成要素の概略平面図である。
図14A図13の線14−14に沿った個別の締結具構成要素の概略断面図である。
図14B図13の線14−14に沿った個別の締結具構成要素の概略断面図である。
図15】個別のシャーシの概略平面図である。
図16】個別のシャーシの概略平面図である。
図17】個別の締結具構成要素の概略平面図である。
図18図8の線F−Fに沿った連続長の第1及び第2腰部ベルトの概略平面図である。
図19図8の線G−Gに沿った、連続的な第1及び第2の連続ベルト基材に沿って断続的に離間配置された個別のシャーシ、並びに第1連続ベルト基材と結合した個別の締結具構成要素を有する連続長の吸収性物品である。
図20図8の線H−Hに沿った連続長の折り畳まれた吸収性物品である。
図21図8の線I−Iに沿った連続長の折り畳まれた吸収性物品である。
図22】折り畳み装置の透視図である。
図23】接合装置の概略側面図である。
図24図8の線J−Jに沿った個別の予め締結された再締結可能なパンツの概略平面図である。
図25】予め締結された再締結可能なパンツの概略透視側面図である。
図26】予め締結された再締結可能な吸収性物品を組立てるために適合された加工装置の概略側面図である。
図27図26の線A−Aに沿った、連続的な第1及び第2のベルト基材に沿って断続的に離間配置された個別のシャーシを有する連続長の吸収性物品である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の定義は、本開示を理解するのに有用であり得る。
本明細書で使用するとき、「吸収性物品」とは、主な機能が汚れ及び排泄物を吸収及び保持することである消費者製品を指すために用いられる。本明細書で使用するとき、「おむつ」とは、概して、幼児及び失禁症状のある人によって、胴体下部周囲に着用される吸収性物品を指す。本細書において用語「使い捨て」とは、洗濯、又は他の方法で吸収性物品として修復若しくは再使用することを一般に意図しない吸収性物品を説明するために使用される(例えば、その物品は、1回の使用後に廃棄されることを意図し、またリサイクルするか、堆肥化するか、そうでなければ環境に適応した方法で処分するように構成され得る)。
【0011】
「長手方向」は、物品が平らに延ばされた非収縮状態のときに吸収性物品の腰部縁部から長手方向に対向する腰部縁部まで、又は2つ折りにされた物品では、腰部縁部からクロッチの底部(即ち、折り目)まで、実質的に垂直に走る方向を意味する。長手方向に45度以内の方向が、「長手」であると考えられる。「横」とは、物品の、長手方向に延在する側縁部から、横方向に対向する長手方向に延在する側縁部に向かい、かつ、長手方向と略直角である方向を指す。横方向の45度以内の方向は「横方向」であると見なされる。
【0012】
「基材」は、本明細書においては、主に2次元(すなわち、XY平面)であり、その厚さ(Z方向)が、その基材の長さ(X方向)及び幅(Y方向)と比べて相対的に小さい(すなわち、1/10以下である)材料を説明するために用いられる。基材の非限定的な例としては、ウェブ、繊維性材料の層(単数又は複数)、不織布、高分子フィルム又は金属箔などのフィルム及び箔が挙げられる。これらの材料は、単独で使用されてもよく、又は接合された2つ以上の層を備えてもよい。そのような形態では、ウェブは基材である。
【0013】
本明細書では、「不織布」とは、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は不連続の(短い)フィラメント(繊維)から、例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、梳綿等のプロセスによって作られた材料を指す。不織布は、織られた又は編まれたフィラメントパターンを有しない。
【0014】
本明細書で使用するとき、「機械方向」(MD)とは、プロセスを通過する材料の流れの方向を指す。加えて、材料の相対的配置及び動きは、プロセスの上流からプロセスの下流へと、プロセス全体で機械方向に流れるものとして記述され得る。
【0015】
本明細書で使用するとき、「横断方向」(CD)とは、機械方向と平行でなく、通常、機械方向に垂直である方向を指す。
【0016】
本明細書において、「パンツ」(「トレーニングパンツ」、「予め閉じたおむつ」、「パンツ型おむつ」、「おむつパンツ」、及び「プルオンおむつ」とも商業上称される)は、幼児又は成人の着用者向けに設計された、連続的な外辺部腰部開口部及び連続的な外辺部脚部開口部を有する、使い捨て吸収性物品を指す。パンツは、物品が着用者に着用される前に、連続的な又は閉じた腰部開口部、及び少なくとも1つの連続的な、閉じた脚部開口部を有して構成されることができる。パンツは、任意の再締結可能な及び/又は恒久的なクロージャー部材(例えば、シーム、熱接合、圧力溶接、接着剤、粘着接合、機械的締結具など)を使用して物品の部分を結合することが挙げられるが、これらに限定されない種々の技術によって予備成形され得る。パンツは、腰部区域の物品の周囲に沿った任意の場所で予備成形され得る(例えば、締結又は縫い合わせられた側部、締結又は縫い合わせられた前側腰部、締結又は縫い合わせられた後側腰部など)。
【0017】
本明細書において「予め締結された」は、着用者に適用される前に、梱包の際に前側腰部区域と後側腰部区域とが互いに締結又は連結された構成で製造され、かつ消費者に提供されるパンツを指す。したがって、パンツは、幼児又は成人の着用者向けに設計された、連続的な外辺部腰部開口部及び連続的な外辺部脚部開口部を有し得る。下記により詳細に述べられるように、パンツは、再締結可能な及び/又は恒久的なクロージャー部材(例えば、シーム、熱接合、圧力溶接、接着剤、粘着接合、機械的締結具など)を使用しておむつの一部を結合することを含むが、それに限定されない種々の技術によって予備成形することができる。加えて、パンツは、腰部区域の周囲に沿った任意の場所で予備成形することができる(例えば、締結又は連結された側部、締結又は連結された前側腰部、締結又は連結された後側腰部)。
【0018】
本開示は、吸収性物品を製造するための方法及び装置に関し、具体的には、予め締結された再締結可能なパンツを組立てるための方法に関する。以下でより詳細に述べられるように、予め締結されたパンツは、第1腰部区域及び長手方向に対向する第2腰部区域を有するシャーシを含んでよい。シャーシはまた、長手方向軸と横方向軸とを含むことができ、長手方向軸は、第1及び第2の腰部区域を通って延在する。各パンツは、シャーシの第1腰部区域と連結された第1腰部ベルト、及びシャーシの第2腰部区域と連結された第2腰部ベルトを更に含んでよい。第1の個別の締結具構成要素は、第1及び第2腰部ベルトの第1端部区域と連結してよく、第2の個別の締結具構成要素は、第1及び第2腰部ベルトの第2端部区域と連結してよい。第1及び第2の個別の締結具構成要素はそれぞれ、第2腰部ベルトと恒久的に連結し、かつ第1腰部ベルトと再締結可能に連結することができる。
【0019】
予め締結された再締結可能なパンツを組立てる方法は、個別のシャーシを機械方向に前進させることと、個別の締結具構成要素を機械方向に前進させることとを含んでよい。この方法は、第1及び第2腰部ベルトウェブを機械方向に前進させることを含んでよい。シャーシは、横方向軸が機械方向と平行になるように配向され得る。シャーシの第1腰部区域は第1腰部ベルトウェブと断続的に結合されてよく、シャーシの第2腰部区域は第2腰部ベルトウェブと結合されてよい。個別の締結具構成要素は、接着剤を用いて第1腰部ベルトウェブの第1表面と結合することができる。個別の締結具構成要素は、隣接したシャーシの間に位置付けられる。次に、シャーシは折り畳まれて、シャーシの第1腰部区域をシャーシの第2腰部区域と対面関係に位置付けることができる。次いで、個別の締結具構成要素は、第2腰部ベルトウェブに接合することができる。最後に、第1及び第2腰部ベルトウェブは、個別の締結具構成要素の中心区域に沿って横断方向で切断されて、第1の個別の締結具構成要素を有する第1おむつ及び第2の締結具の個別の締結具構成要素を有する第2おむつを形成することができる。第1の個別の締結具構成要素は第1締結具要素を備え、第2の個別の締結具構成要素は第2締結具要素を備える。第1及び第2の締結具要素は、フック・ループ式締結具、ボタン、スナップ、タブ・スロット締結具、テープ締結具、接着性締結具、粘着性締結具、磁気締結具、両性型締結具、及びこれらの組み合わせを含んでよい。
【0020】
予め締結された再締結可能なパンツを組立てるための加工装置は、運搬装置を含んでよい。運搬装置は、回転軸の周囲で回転可能なフレーム、及びフレームに連結されてフレームから半径方向外側に延在する移送部材を備えてよい。移送部材は、第1回転軸に直交する第2回転軸の周囲で回転可能である。移送部材は第1部分及び第2部分を含み、この部分は中心区域により分離される第1端部区域及び第2端部区域を画定し、第2部分は近位区域及び遠位区域を含む。第2部分の近位区域は、第1部分の第1端部区域と連結され、これにより第2部分が移送部材の第1部分から延在するアームを形成する。移送部材は、移送部材の最も遠い半径方向外側の表面に位置する外側表面を画定し、第1及び第2の部分はそれぞれ、移送部材の外側表面を形成する外側表面を有する。
【0021】
前述したように、本明細書に開示されるプロセス及び装置は、再締結可能な吸収性物品、より具体的には予め締結された再締結可能なパンツを組立てるために使用することができる。本明細書に開示される方法及び装置は、予め締結された再締結可能なパンツを組立てるために使用することができることを理解されたいが、本明細書に開示される方法及び装置は、様々な種類の吸収性物品を製造するために使用することができることを理解されたい。後述の説明に追加的な関連事項をもたらすのを補助するため、以下に、本明細書に開示される方法及び装置によって組立てることができる、パンツの形態の吸収性物品の一般的な説明を提供する。
【0022】
図1及び2は、本明細書に開示される装置及び方法に従って組立てられ得る、パンツ101の形態の吸収性物品100の例を示す。図2は、着用者の反対側を向くおむつの部分が観察者の方に向けられている、パンツ101の平面図を示す。図1及び2に示されるパンツ101は、シャーシ102及び環状腰部ベルト104を含む。
【0023】
引き続き図2を参照すると、シャーシ102は、第2腰部区域118と長手方向に対向する第1腰部区域116、及び第1腰部区域116と第2腰部区域118との中間に配置されたクロッチ区域120を含む。第1腰部区域116は、前側腰部区域として構成されてよく、第2腰部区域118は、後側腰部区域として構成されてよい。いくつかの例示的な構成において、前側腰部区域116、後側腰部区域118、及びクロッチ区域120のそれぞれの長さは、パンツ101の長さの1/3であってよい。また、パンツ101は、前側腰部区域116で横方向に延在する前側腰部縁部121、及び長手方向に反対側の、後側腰部区域118で横方向に延在する後側腰部縁部122を含み得る。本考察に関する基準枠を提供するため、図2のパンツ101を長手方向軸124及び横方向軸126と共に示す。
【0024】
図1及び2に示されるように、パンツ101は、内側の着用者に面する表面132、及び外側の衣類に面する表面134を含んでよい。シャーシ102は、バックシート136及びトップシート138を含んでもよい。シャーシ102は、更に、トップシート138の一部とバックシート136との間に配置された吸収性コア142を含む、吸収性組立体140を含んでもよい。パンツ101は、着用者の脚部の周りへのフィット性を強化するために、弾性脚部弾性体156及び/又はレッグカフなどの他の特徴を含んでもよい。
【0025】
図2に示されるように、シャーシ102の周辺は、第1の長手方向の側縁部128によって、第2の長手方向の側縁部130によって、第1腰部区域116に配置された第1の横方向に延在する端縁部144によって、及び第2腰部区域118に配置された第2の横方向に延在する端縁部146によって画定されてよい。側縁部128及び130の双方は、第1の端縁部144と第2の端縁部146との間で長手方向に延在する。図2に示されるように、横方向に延在する端縁部144及び146は、前側腰部区域116で横方向に延在する前側腰部縁部121から、及び後側腰部区域118で横方向に延在する後側腰部縁部122から長手方向内部に位置する。いくつかの例示的な構成では、図3に示されるように、横方向に延在する端縁部144及び146はそれぞれ、前側及び後側腰部縁部121及び122も画定することができる。図1を参照して、パンツ101が着用者の下部胴体に着用される場合、シャーシ102の前側腰部縁部121及び後側腰部縁部122は、着用者の腰部の一部を取り囲んでよい。同時に、シャーシ側縁部128及び130は、着用者の脚の少なくとも一部分を取り囲んでもよい。クロッチ区域120は、着用者の脚の間に概ね位置決めされ、吸収性コア142は、前側腰部区域116からクロッチ区域120を通って後側腰部区域118まで延在してもよい。
【0026】
図1を参照して、パンツ101は、環状腰部ベルト104と共に製造され、前側腰部区域116及び後側腰部区域118が、着用者に適用される前に、梱包の際に互いに連結された構成で消費者に提供され得る。よって、パンツ101は、連続的な外辺部腰部開口部110及び連続的な外辺部脚部開口部112を有してよい。環状腰部ベルト104は、第2腰部ベルト108と連結された第1腰部ベルト106によって画定される。図2に示されるように、第1腰部ベルト106は、第1及び第2の横方向に対向する端部区域106a、106b、及び中央区域106cを画定し、第2弾性108ベルトは、第1及び第2の横方向に対向する端部区域108a、108b、及び中央区域108cを画定する。図2に示されるように、第1腰部ベルト106の中心区域106cは、シャーシ102の第1腰部区域116と連結され、第2腰部ベルト108の中心区域108cは、シャーシ102の第2腰部区域118と連結される。
【0027】
図2、4、及び5を参照すると、第1腰部ベルト106は、また、外側横方向縁部107a及び内側横方向縁部107bを画定し、第2腰部ベルト108は、外側横方向縁部109a及び内側横方向縁部109bを画定する。外側横方向縁部107a、109aは、更に、前側腰部縁部121、及び横方向に延在する後側腰部縁部122を画定してもよい。第1腰部ベルト106及び第2腰部ベルト108は、それぞれ外側の衣類に面する層176、及び内側の着用者に面する層174も含んでよい。
【0028】
また、第1腰部ベルト106及び第2腰部ベルト108は、種々の材料から構築され得ることも理解されたい。例えば、第1及び第2のベルトは、プラスチックフィルム;有孔プラスチックフィルム;天然材料(例えば、木材繊維若しくは木綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリオレフィン類、ポリアミド類、ポリエステル、ポリエチレン、若しくはポリプロピレンの繊維)、又は天然繊維及び/若しくは合成繊維の組み合わせからなる織布ウェブ若しくは不織布ウェブ;あるいはコーティングされた織布ウェブ若しくは不織布ウェブなどの材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、第1及び第2腰部ベルトは、合成繊維の不織布ウェブを含み、伸縮性不織布を含んでよい。他の実施形態では、第1及び第2腰部ベルトは、内側の疎水性非伸縮性不織布材料、及び外側の疎水性非伸縮性不織布材料を含む。第1腰部ベルト106及び第2腰部ベルト108は、同じ材料を含んでよく、及び/又は同じ構造を有してよい。他の実施形態において、第1腰部ベルト106及び第2腰部ベルト108は、異なる材料を含んでよく、及び/又は異なる構造を有してよい。
【0029】
また、第1及び第2腰部ベルト106及び108はそれぞれ、外側層176と内側層174との間に間置された、弾性材、例えば弾性ストランド、リボン、又はフィルムを含んでよい。図2、4、及び5に示されるように、ベルト弾性材は、複数の弾性ストランド168を含んでもよく、この弾性ストランドは、本明細書では、外側の腰部弾性体170及び内側の腰部弾性体172と言及される場合がある。伸張状態のベルト弾性材料は、非収縮外側層と非収縮内側層との間に間置され、結合されてもよい。ベルト弾性材料が弛緩されるとき、ベルト弾性材料は、非伸張状態に戻り、外側層及び内側層を収縮させる。ベルト弾性材は、環状腰部ベルト104の区域内で望ましい収縮力の変化をもたらし得る。
【0030】
図1及び2に示されるように、第1の個別の締結具構成要素186は、第1腰部ベルト106を第2腰部ベルト108と結合し、第2の個別の締結具構成要素188は、第1腰部ベルト106を第2腰部ベルト108と結合して、環状腰部ベルト104、並びに腰部開口部110及び脚部開口部112を画定する。第1の個別の締結具構成要素186は、第1端部区域186a、第2端部区域186b、並びに第1の端部区域186aと第2の端部区域186bを横方向に分離する中心区域186cを含む。第2の個別の締結具構成要素188は、第1端部区域188a、第2端部区域188b、並びに第1の端部区域188aと第2の端部区域188bを横方向に分離する中心区域188cを含む。特に、第1の個別の締結具構成要素186の第1区域186aは、第1腰部ベルトの第1端部区域106aと連結され、第1の個別の締結具構成要素186の第2区域186bは、第2腰部ベルト108の第1端部区域108aと連結される。このように、第2の個別の締結具構成要素188の第1区域188aは、第1腰部ベルト106の第2端部区域106bと連結され、第2の個別の締結具構成要素188の第2区域188bは、第2腰部ベルト108の第2端部区域108bと連結される。
【0031】
いくつかの例示的な構成では、第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188はそれぞれ、第2腰部ベルト108と恒久的に連結されてよく、かつ第1腰部ベルト106と再締結可能に連結されてよい。最初に予め締結されたパンツを再締結する能力は、介護者に利便性を与えることができる。場合によっては、外出中、又は衣類及び/又は靴を取り外すのには不便であるときには、従来のテープ式おむつのような吸収性物品を適用することがより便利なこともある。いつ交換が必要となるか、したがって特定の適用様式がいつ必要となるかを予測することは困難であるため、従来のテープ式おむつとしてか、又は使い捨てパンツ、プルオンパンツとしてかのいずれかで適用されるように適合可能である使い捨てパンツを有することは有益である。加えて、従来のテープ式おむつ又は使い捨てパンツのように適用され得る吸収性物品は、製品を引き下ろすことなく、製品の内側の点検も可能である。これらの再締結可能な構造はまた、使用済み製品の包装及び廃棄を可能にする二重機能性を提供し得る。
【0032】
図1及び4〜7に示されるように、第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188はそれぞれ、連結要素202、締結具要素204、及びサイドパネル206を含む。各サイドパネル206は、第1端部区域208、第2端部区域210、並びに第1の端部区域208と第2の端部区域210を分離する中心区域212を画定し得る。サイドパネル206は、第1表面214及び第2表面216を画定してよい。締結具要素204は、第1表面218及び反対側の第2表面220を画定してよい。また、連結要素202は、第1表面222及び第2表面224を画定してよい。
【0033】
図6及び7に示されるように、サイドパネル206の第1表面214は、締結具要素204の第2表面220と連結してよい。締結具要素204の第1表面218は、連結要素202の第2表面224と連結してよい。いくつかの例示的な構成では、第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188の第1表面190及び194は、それぞれ、第1及び第2腰部ベルト106及び108と連結してよく、第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188の第2表面192及び196は、着用者に面してよい。特に、連結要素202の第1表面222は、第1腰部ベルト106の端部区域106a及び106bの内側の着用者に面する層174と連結してよい。サイドパネル206の第1表面214は、第2腰部ベルト108の端部区域108a及び108bの内側の着用に面する層174と連結してよい。
【0034】
図1〜7に示されるような、いくつかの例示的な構成では、第1及び第2の締結具要素186及び188は、第1腰部ベルト106と再締結可能に接続するように構成することができる。特に、締結具要素204は、第1腰部ベルト106と連結される連結要素202と再締結可能に連結することができ、これにより締結具要素204は、多周期にわたり連結要素202から係合及び係脱することができる。第1及び第2の締結具要素186及び188は、第2腰部ベルト108及び/又は第1腰部ベルト106と再締結可能に連結するように構成することができることを理解されたい。
【0035】
第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188は、様々な様式で第1及び第2腰部ベルト106及び108と連結することができることを理解されたい。第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188は、接着剤、粘着剤、熱接合、超音波接合、機械的接合、及び機械的締結、例えばフック・ループ式締結具、テープタブ締結具などの様々な構成で、第1腰部ベルト106と連結することができることを理解されたい。例えば、第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188は、例えば粘着剤、熱接合、超音波接合、機械的接合、及び機械的締結、例えばフック・ループ式締結具、テープタブ締結具などで、第2腰部ベルト108の内側の着用者に面する層174と恒久的に接合されてもよく、解放可能に連結されてもよく、及び/又は再締結可能に連結されてもよい。例示的な接合の種類としては、音波封止接合、熱封止接合、高圧接合、高周波接合、接着剤又は粘着接合、縫い接合、自溶接合、及びこれらの組み合わせなどの、個別の接合が挙げられ得る。第1及び第2の締結具構成要素186及び188は、熱/圧力又は超音波溶接の所定のパターンで第2腰部ベルト108と結合することができ、これらの溶接はパンツの適用及び着用中に縫い目上にかかる力及び応力に耐える。熱気を用いて縫い目を形成するための方法及び装置は、2012年2月22日出願の米国特許出願第13/402,056号に説明されている。
【0036】
サイドパネル206は実質的に矩形の形状であってもよく、又はサイドパネルは、開放及び再締結することを容易にするために、一体的なタブを提供するような形状であってもよい。また、サイドパネル206は、少なくとも横方向に延伸性であってよい。また、サイドパネル206は、横方向に弾性的延伸性であってよい。更に、サイドパネル206は、長手方向及び横方向の両方に弾性的延伸性であってよい。サイドパネル206は、フィルム、不織布、又はフィルム及び不織布の組み合わせを含んでよい。また、サイドパネル206は、複数のストランド様フィラメント及び不織布を含んでよい。ストランド様要素も、少なくとも横方向に弾性的延伸性であってもよい。
【0037】
サイドパネル206は、様々な種類の材料を含んでよいことを理解されたい。サイドパネルは、プラスチックフィルム;有孔プラスチックフィルム;天然材料(例えば、木材繊維若しくは木綿繊維)の不織布若しくは不織布ウェブ;合成繊維(例えば、ポリオレフィン類、ポリアミド類、ポリエステル、ポリエチレン、及び/若しくはポリプロピレンの繊維);若しくは天然繊維及び/若しくは合成繊維の組み合わせ;又はコーティングされた織布ウェブ若しくは不織布ウェブを含んでよい。いくつかの実施形態では、サイドパネルは伸縮性不織布を含み得る。他の実施形態では、サイドパネルは、内部疎水性非伸縮性不織布材料及び外部疎水性の非伸縮性不織布材料を含んでもよい。加えて、サイドパネルは、ストランド又はフィルムなどの弾性要素を含んでよい。
【0038】
締結具要素204は、様々な種類の再締結可能に係合可能な締結構造を備えてよい。例えば、締結具要素204は、フック・ループ式締結具、フック・フック式締結具、マクロ締結具、ボタン、スナップ、タブ・スロット締結具、テープ締結具、接着性締結具、粘着性締結具、磁気締結具、両性型締結具などの形態の、機械的締結具を含んでよい。締結システム及び/又は締結構成要素186、188のいくつかの例は、米国特許第3,848,594号、同第4,662,875号、同第4,846,815号、同第4,894,060号、同第4,946,527号、同第5,151,092号、同第5,221,274号、同第6,251,097号、同第6,669,618号、同第6,432,098号、並びに米国特許公開第2007/0078427号及び同第2007/0093769号において考察されている。
【0039】
本明細書に記載されている使い捨て吸収性物品(すなわち、おむつ、使い捨てパンツ、成人失禁用品、生理ナプキン、パンティライナー等)の構成要素は、2007年9月20日に公開されたHirdらの米国特許出願公開第2007/0219521A1号、2011年6月16日に公開されたHirdらの米国特許出願公開第2011/0139658A1号、2011年6月16日に公開されたHirdらの米国特許出願公開第2011/0139657A1号、2011年6月23日に公開されたHirdらの米国特許出願公開第2011/0152812A1号、2011年6月16日に公開されたHirdらの米国特許出願公開第2011/0139662A1号、及び2011年6月16日に公開されたHirdらの米国特許出願公開第2011/0139659A1号に記載されているバイオソース内容物で少なくとも部分的に構成することができる。これらの構成要素としては、トップシート不織布、バックシートフィルム、バックシート不織布、サイドパネル不織布、バリアレッグカフ不織布、スーパー吸収体、不織布獲得層、コアラップ不織布、接着剤、ファスナーフック、ファスナーランディングゾーン不織布、及びフィルムベースが挙げられるが、これらに限定されない。
【0040】
少なくとも1つの例示的形態では、使い捨て吸収性物品の構成要素は、ASTM D6866−10の方法Bを用いて、約10%〜約100%のバイオベース含量値を含み、別の実施形態では、約25%〜約75%の含量値を含み、更に別の実施形態では、ASTM D6866−10の方法Bを用いて、約50%〜約60%の含量値を含む。
【0041】
任意の使い捨て吸収性物品構成要素のバイオベース含有量を決定するためにASTM D6866−10の方法を適用するためには、使い捨て吸収性物品構成要素の代表的なサンプルを試験用に入手する必要がある。少なくとも1つの実施形態では、使い捨て吸収性物品の構成要素は、既知の破砕方法(例えば、Wiley(登録商標)ミル)を使用して、約20メッシュ未満の粒子に破砕することができ、好適な質量の代表試料を、無作為に混合された粒子から採取する。
【0042】
先に述べた通り、本開示による装置及び方法を用いて、予め締結された再締結可能なパンツの様々な構成要素を組立てることができる。例えば、図8は、パンツを製造するように適合された加工装置200の概略図を示す。加工装置の動作方法は、先に記載され、図1〜7に示される、パンツの様々な構成要素を参照として説明され得る。以下の方法は図1及び2に示されるパンツとの関連で提供されているが、本明細書に開示されている方法に従って、例えば、米国特許第7,569,039号、米国特許公開第2005/0107764A1号、同第2012/0061016号、及び同第2012/0061015号に開示されている吸収性物品などの、パンツの様々な実施形態を製造し得ることを理解されたい。
【0043】
図1、2、及び8を参照して、以下により詳細に説明されるように、加工装置200は、機械方向MDに沿って個別のシャーシ102を前進させるように動作し、これにより各シャーシ102の横方向軸126は、機械方向MDと平行になり、シャーシ102は、機械方向MDに沿って互いに離間配置される。離間配置されたシャーシ102の対向する第1及び第2の腰部区域116及び118は、次いで前進中の連続長の第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232と連結される。また、加工装置200は、締結具構成要素184を機械方向MDに前進させるように動作する。締結具構成要素184は、連続長の第1腰部ベルトウェブ230と組み合わさり、これにより締結具構成要素184はシャーシ102に隣接して位置付けられる。次いで、シャーシ102は横方向軸126に沿って折り畳まれて、第1の腰部ベルトウェブ230と第2腰部ベルトウェブ232とを対面関係にする。第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232は結合され、締結具構成要素184は、連続長の第2腰部ベルトウェブ232と結合される。締結具構成要素184は、接合区域288で第2ベルト基材231と連結することができる。第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232は、締結具構成要素184に沿って切断されて、図1に示されるような、第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188を有する個別のおむつ101が作製される。結果として、第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188は、第1腰部ベルト106と再締結可能に連結される。
【0044】
図8に示される加工装置200は、連続長のシャーシ組立体234を機械方向MDに運搬装置250まで前進させるように動作する。図9に示すように、連続長のシャーシ組立体234は、トップシート138とバックシート136との間に挟まれた吸収性組立体140、脚部弾性体、バリアレッグカフなどを含んでよい。連続長のシャーシ組立体234は、運搬装置250に隣接して位置付けられる切断部材268により、個別のシャーシ102に切断され得る。いくつかの例示的な構成では、切断部材268は、連続長のシャーシ組立体234を切断し、その後、個別のシャーシ102が運搬装置250上まで前進するように構成されてよい。他の例示的な構成では、切断部材268は、連続長のシャーシ組立体234が運搬装置250上まで前進した後に、連続長のシャーシ組立体234を切断するように構成されてよい。
【0045】
図8に示されるように、運搬装置250は、回転軸254の周囲で回転可能なフレーム252、及びフレーム252と回転可能に連結された複数の移送部材256を含んでよい。移送部材256は、フレーム252の回転軸254と直交する回転軸258の周囲で回転するように構成される。移送部材は、外側表面264を有する。図10に示されるようないくつかの例示的な構成では、各移送部材256は、第1部分260及び第2部分262を含んでよく、各第1及び第2の部分260及び262は、それぞれ、外側表面261及び263を有する。外側表面261及び263は、移送部材256の外側表面264を形成する。外側表面261及び263は、実質的に同一平面上にあってよい。第1部分260は、第1端部区域260a、第2端部区域260b、並びに第1の端部区域260aと第2の端部区域260bを分離する中心区域260cを画定してよい。第2部分262は、近位端部区域262a及び遠位端部区域262bを画定してよい。第2部分262の近位端部区域262aは、第1部分260の第1端部区域260aと連結することができる。第2部分262は、第1部分260の第1端部区域260aから延在するアームの形態であってよい。移送部材256の外側表面264は、真空源と流体連通する真空開口部266を備え得る。第1及び第2の部分260及び262は、様々な形状を有してよい。例えば、図10に示されるように、第1及び第2の部分は、矩形であってよい。移送部材256の外側表面264は、1つ以上の方向で平坦であってよいことを理解されたい。又は、他の例示的な構成では、移送部材の外側表面264は、1つ以上の方向で湾曲してよい。
【0046】
個別のシャーシ102は、移送部材256の外側表面264上に機械方向MDに前進することができる。図11A及び11Bに示されるように、個別のシャーシ102は、シャーシ102の内側の着用者に面する表面132が移送部材256の外側表面264に面して、移送部材256の第1部分260上で前進してよい。結果として、シャーシの内側の着用者に面する表面132は、シャーシ102が加工装置200を通って前進するときにシャーシ102上に落ちる接着剤などの材料により引き起こされる汚染の可能性がないままであることができる。
【0047】
いくつかの例示的な構成では、シャーシ102が運搬装置250上で機械方向MDに前進するとき、連続長の締結具組立体236は機械方向MDに運搬装置250まで前進する。図12に示されるようないくつかの例示的な構成では、連続長の締結具組立体236は、連続長の連結要素238、2つの連続長のサイドパネル242、及び2つの連続長の締結具要素244を含んでよい。
【0048】
図8、12〜14Aを参照して、連続長の締結具組立体236が機械方向MDに前進するとき、運搬装置250に隣接して位置付けられる切断部材270は、横断方向CDで連続長の締結具組立体236を個別の締結具構成要素184に切断するように動作する。個別の締結具構成要素184は、第1表面198及び反対側の第2表面199を画定してよい。個別の締結具構成要素184は、切断部材270から図8に示される移送ロール292まで前進してよい。移送ロール292は、隣接した個別の締結具構成要素184を機械方向MDに互いに離間配置するように動作することができる。結果として、個別の締結具構成要素184は、個別の締結具構成要素184を運搬装置250まで移送するのに備えて適切に離間配置され得る。構成要素を離間配置するための例示的な方法及び装置は、米国特許第5,702,551号及び同第6,450,321号、並びに米国特許公開第2012/0152447号に説明されている。
【0049】
個別の締結具構成要素184は、第1端部区域294、第2端部区域296、並びに第1及び第2の端部区域294及び296を横断方向CDに分離する中心区域298を画定してよい。第1端部区域294は、第1締結具要素204及び第1サイドパネル206を備えてよく、第2端部区域296は、第2締結具要素204及び第2サイドパネル206を備えてよい。図14Aに示されるように、いくつかの例示的な構成では、サイドパネル206は、横断方向CDに沿ってC形状に折り畳まれてよく、これによりサイドパネル206の第1及び第2の端部区域208及び210は、対面関係になる。図14Bに示されるように、他の例示的な構成では、サイドパネル206は、2つ以上のC形状の折り畳みに折り畳まれてよい。連結要素202は、第1端部区域294から、中心区域298を通って、第2端部区域296まで延在する。
【0050】
個別の締結具構成要素184は、図11Bに示されるように移送部材256の第2部分262上に位置付けられる。いくつかの例示的な構成では、個別の締結具構成要素184の第2表面199は、移送部材256の外側表面264に面してよい。いくつかの例示的な構成では、接着剤246は、接着剤塗布器248を用いて個別の締結具構成要素184の第2表面199に適用することができる。他の例示的な構成では、個別の締結具構成要素184の第2表面199は、運搬装置250上に前進する前に予め糊付けすることができる。
【0051】
運搬装置250は、個別のシャーシ102を図15に示される方向から機械方向MDに前進させ、シャーシ102の長手方向軸124は概して、機械方向MDと平行である。また、運搬装置は個別の締結具構成要素184を図13に示される方向に前進させ、個別の締結具構成要素184の第1端部区域294は、横断方向CDで個別の締結具構成要素184の第2端部区域296から分離される。個別のシャーシ102が機械方向MDに前進するにつれて、運搬装置250は個別のシャーシ102を、横方向軸126が概して機械方向MDと平行である、図16に示される方向に回転させることもできる。同時に、運搬装置250は個別の締結具構成要素184を、個別の締結具構成要素184の第1端部区域294が、機械方向MDで個別の締結具構成要素184の第2端部区域296から分離される、図17に示される方向に回転させることができる。また、運搬装置は、シャーシが機械方向MDに前進するスピードを変えることができる。運搬装置250は、様々な様式で動作することができることを理解されたい。運搬装置は、例えば、すべて2012年4月16日に出願の米国特許出願第13/447,531号、同第13/447,544号、同第13/447,568号、及び同第13/447,585号に説明されるように、動作することができる。
【0052】
図15に示されるシャーシ102は、第2の横方向に延在する端縁部146が前縁部となり、第1の横方向に延在する端縁部144が後縁部となるように示されているが、他の実施形態では、シャーシ102は他の方向に前進することを理解されたい。例えば、第2の横方向に延在する端縁部146が後縁部となり、第1の横方向に延在する端縁部144が前縁部となるように、シャーシ102を配向してもよい。
【0053】
図8、16〜19を参照して、シャーシ102及び個別の締結具構成要素184は、運搬装置250から移送され、前進中の連続長の第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232と組み合わせられる。第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232はそれぞれ、内側の着用者に面する表面272及び276として示される第1表面、並びに外側の衣類に面する表面274及び278として示される第2表面を画定する。第1腰部ベルトウェブ230の内側の着用者に面する表面272は、第1腰部区域116に沿ってシャーシ102の外側の衣類に面する表面134と組み合わせることができる。更に、第2腰部ベルトウェブ232の内側の着用者に面する表面276は、第2腰部区域118に沿ってシャーシ102の外側の衣類に面する表面134と組み合わせることができる。第2腰部ベルトウェブ232の内側の着用者に面する表面276は、個別の締結具構成要素184の第2表面199と組み合わせることができ、これにより個別のシャーシ102は個別の締結具構成要素184に隣接して位置付けられ、個別の締結具構成要素184は個別のシャーシ102により分離される。図8に示されるように、いくつかの例示的な構成では、接着剤246は、ニップロール282と運搬装置250との間のニップ280で個別のシャーシ102及び個別の締結具構成要素184と組み合わせる前に、接着剤塗布器248を用いて第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232の内側の着用者に面する表面272及び276に適用することができる。
【0054】
図19を参照すると、連続長の吸収性物品282は、機械方向MDに沿って互いに離間配置され、かつ連続長の第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232によって互いに連結される、多数の個別のシャーシ102によって画定される。個別の締結具構成要素184は、隣接したシャーシ102の間の第2腰部ベルトウェブ232上に位置付けられる。個別の締結具構成要素184は、隣接したシャーシ102の間に離間配置されてよい。いくつかの例示的な構成では、個別の締結具構成要素184は、個別のシャーシ102に隣接してよい。又は、他の例示的な構成では、個別の締結具構成要素184は、個別のシャーシ102と接触してもよく、重なり合ってもよい。
【0055】
図8に示すように、連続長の吸収性物品は、ニップ280から折り畳み装置284まで前進する。図19〜22を参照すると、折り畳み装置284において、各シャーシ102は、横方向軸126に沿って横断方向CDに折り畳まれて、第1の腰部区域116を、具体的には内側の着用者に面する表面132を、第2の腰部区域118の内側の着用者に面する表面132と対面関係に配置する。また、シャーシ102の折り畳みは、各シャーシ102の間に延在する第2腰部ベルトウェブ232の内側の着用者に面する表面276を、各シャーシ102の間に延在する第1腰部ベルトウェブ230の内側の着用者に面する表面272と対面する関係に位置付けることができる。結果として、第2腰部ベルトウェブ232と連結された個別の締結具構成要素184は、第1腰部ベルトウェブ232と接触するようになる。具体的には、個別の締結具構成要素184の第1表面298は、連続長の第1腰部ベルトウェブ230の内側の着用者に面する表面272と接触するようになる。図19及び22を参照して、個別の締結具構成要素184は、折り畳みプロセス中、折り畳み装置284と第2腰部ベルトウェブ232の内側の着用者に面する表面276との間に位置付けることができる。結果として、折り畳み装置284は締結具構成要素184を支持することができ、折り畳みプロセス中に、個別の締結具構成要素184の一部が折り畳まれない、又は個別の締結具構成要素184の他の部分上に折り畳まれることを防ぐことができる。しかしながら、折り畳み装置250で個別の締結具構成要素184の第1表面198を支持する結果として、個別の締結具構成要素184の第1表面198は、連結要素202を第1腰部ベルトウェブ230と結合するための接着剤を含まなくてもよい。例示的な折り畳み装置は、2012年2月8日出願の米国特許出願第13/368,378号に説明されている。
【0056】
図8及び23に示されるように、第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232と連結された折り畳まれた個別のシャーシ102は、折り畳み装置284から接合装置286まで前進する。図21に示されるように、接合装置286は、連続長の第1腰部ベルトウェブ230の一部を連結要素202の一部と接合するように動作し、したがって、個別の接合290の接合区域288を形成する。いくつかの例示的な構成では、個別の接合290の2つ以上の接合区域288は、第1腰部ベルトウェブ230と連結要素202との間に形成してよい。個別の接合290は、第1腰部ベルトウェブ230を個別の締結具構成要素184の連結要素202と恒久的に結合してよい。いくつかの例示的な構成では、接合装置286は、連結要素202のみを連続長の第1腰部ベルトウェブ230と接合することができる。他の例示的な構成では、接合装置286は、多層の個別の締結具構成要素184を通して接合するように構成することができる。層を選択的に接合する例示的な方法は、例えば、米国特許出願第2012/0021186号に説明されている。接合区域288が締結具要素204に隣接して位置することが図21に示されるが、いくつかの例示的な構成では、連結要素202は、締結具要素204が連結要素202と重なり合う、連結要素202上の位置で、連続長の第1腰部ベルトウェブ230と接合することができることを理解されたい。
【0057】
熱気接合などの方法を用いて第1腰部ベルトウェブ230を連結要素202と接合することは、シャーシ102を折り畳む前に個別の締結具要素184の第1表面198に接着剤を適用する必要性を排除することを理解されたい。更に、図21を参照して、連続長の第2腰部ベルトウェブ232は、接合装置286に面してよく、これにより接合装置286は、個別の締結具構成要素184と第1腰部ベルトウェブ230とが接合されるまで、個別の締結具構成要素184及び第1腰部ベルトウェブ230を支持する。例示的な接合装置は、2012年2月22日出願の米国特許出願第13/402,056号、及び2012年2月22日出願の同第13/401,907号に説明されている。
【0058】
図8及び24を参照して、連続長の吸収性物品282は、接合装置286から切断部材290まで前進し、ここで接合区域288は、個別の締結具構成要素184の中心区域298に沿って横断方向CDに切断されて、個別のパンツ101上の第1の個別の締結具構成要素186、及び続いて前進してくる個別のパンツ上の第2の個別の締結具構成要素188が形成される。切断部材290は、個別の締結具構成要素184のサイドパネル206を切断することなく、個別の締結具構成要素184の中心区域298に沿って横断方向CDに切断するように構成されることを理解されたい。図8に示される切断部材290は、ナイフロールの形態である。当然のことながら、切断部材290は様々な様式で構成されてよい。
【0059】
図25に示されるように、サイドパネル206が2つ以上のC形状の折り畳みに折り畳まれる図14Bに示されるような例示的な構成では、第1及び第2腰部ベルト106及び108は互いに分離されてよい。1つを超えるC形状の折り畳みに折り畳まれるサイドパネル206の追加の材料は、第1腰部ベルト106と第2腰部ベルト108との間の分離を可能にすることを理解されたい。サイドパネル206が単一のC形状の折り畳みに折り畳まれる図14Aに示されるような例示的な構成では、第1及び第2腰部ベルト106及び108は、図1に示されるように重なり合ってよい。
【0060】
図25を参照して、上記に説明されるように、いくつかの例示的な構成では、第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188は、締結具要素204と重なり合う、第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188の部分に沿って位置付けられる接合区域240で、連結要素202と接合することができる。
【0061】
別の例示的な構成では、図26に示されるように、連続長のシャーシ組立体234は第1運搬装置250aまで前進してよく、連続長の締結具組立体236は第2運搬装置250bまで前進してよい。例えば、図27に示されるように、連続長のシャーシ組立体234は、機械方向MDに第1運搬装置250aまで前進してよく、第1運搬装置250aに隣接して位置付けられる切断部材268により個別のシャーシ102に切断され得る。第1運搬装置250aは、様々な様式で構成されてよい。第1運搬装置として使用され得る例示的な運搬装置は、2012年4月16日出願の米国特許出願第13/447,531号、2012年4月16日出願の同第13/447,544号、2012年4月16日出願の同第13/447,568号、及び2012年4月16日出願の同第13/447,585号で説明されている。第1運搬装置250aは、図8について上記に説明される運搬装置250と同様に動作することができる。例えば、第1運搬装置250aは、シャーシ102を、長手方向軸124が機械方向MDと実質的に平行である図15に示される向きから、横方向軸126が機械方向MDと実質的に平行である図16に示される向きに再配向することができる。
【0062】
図16、17、及び26を参照して、シャーシ102は、第1運搬装置250aから移送され、第1運搬装置250aと第1ニップロール299aとの間に形成される第1ニップ280aで、前進中の連続長の第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232と組み合わせられる。第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232のそれぞれは、内側の着用者に面する表面272、276、及び反対側の外側の衣類に面する表面274、278を画定する。第1腰部ベルトウェブ230の内側の着用者に面する表面272は、第1腰部区域116に沿ってシャーシ102の外側の衣類に面する表面134と組み合わせることができ、第2腰部ベルトウェブ232の内側の着用者に面する表面276は、第2腰部区域118に沿ってシャーシ102の外側の衣類に面する表面134と組み合わせることができる。
【0063】
図26に示されるように、接着剤246は、第1ニップロール299と運搬装置250との間に形成される第1ニップ280で個別のシャーシ102と組み合わせる前に、第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232の内側の着用者に面する表面272及び276に適用することができる。
【0064】
連続長の締結具組立体236は機械方向MDに第2の運搬装置250bまで前進してよく、第2運搬装置250bに隣接して位置付けられる切断部材270により個別の締結具構成要素184に切断されてよい。第1及び第2の運搬装置250a及び250bは、同じように構成されてよく、又は異なる構成を有してもよい。第2運搬装置250bは、図8について上記に説明される運搬装置250と同様に動作することができる。例えば、第2運搬装置250bは、個別の締結具構成要素184を、個別の締結具構成要素184の第1端部区域294が横断方向CDに個別の締結具構成要素184の第2端部区域296から分離される図13に示される向きから、個別の締結具構成要素184の第1端部区域294が機械方向MDに個別の締結具構成要素184の第2端部区域296から分離される図17に示される向きに再配向することができる。いくつかの例示的な構成では、接着剤246は、第2運搬装置250b上で前進する間、接着剤塗布器248を用いて個別の締結具構成要素184の第2表面199に適用することができる。他の例示的な構成では、個別の締結具構成要素184の第2表面199は、第2運搬装置250b上に前進する前に予め糊付けすることができる。
【0065】
図18及び26を参照して、個別の締結具184は、第2運搬装置250bから移送され、第2運搬装置250bと第2ニップロール299bとの間に形成される第2ニップ280bで第2腰部ベルトウェブ232と組み合わせられて、連続長の吸収性物品282を形成する。個別の締結具構成要素184の第2表面199は、第2腰部ベルトウェブ232の内側の着用者に面する表面276と組み合わせることができ、これにより個別のシャーシ102は個別の締結具構成要素184に隣接して位置付けられ、個別の締結具構成要素184は個別のシャーシ102により分離される。
【0066】
個別の締結具構成要素184を備える連続長の吸収性物品282は、機械方向MDに折り畳み装置284まで前進してよい。折り畳み装置284で、シャーシは横方向軸126に沿って折り畳まれて、第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232を図19に示される対面する関係にする。次に、連続長の吸収性物品284は、接合装置286まで前進し、ここで締結具構成要素184は、図21に示されるように第1腰部ベルトウェブ230と結合される。締結具構成要素184は、図21に示されるような接合区域288で第1腰部ベルトウェブ230と連結することができる。連続長の吸収性物品284は、次いで、機械方向MDに切断部材290まで前進し、ここで、第1及び第2腰部ベルトウェブ230及び232は、締結具構成要素184に沿って切断されて、図1及び24に示されるような、第1及び第2の個別の締結具構成要素186及び188を有する個別のおむつ101が作製される。
【0067】
本明細書に開示される方法及び装置は予め締結された再締結可能なパンツを組立てることに関するが、本明細書に開示される方法及び装置は恒久的なクロージャー部材を有するパンツを組立てるように構成することができることを理解されたい。本明細書に開示される方法及び装置は、恒久的なクロージャー部材を有するパンツを形成するための方法及び装置で使用することができる。恒久的なクロージャー部材を有するパンツを形成するための例示的な方法及び装置は、例えば、米国特許出願第13/447,531号、同第13/447,544号、同第13/447,568号、及び同第13/447,585号に説明されている。
【0068】
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0069】
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を含む本明細書に引用される文献はすべて、明らかに除外されるか又は別の方法で限定されないかぎり、それらの全容を本明細書に参照によって援用する。いずれの文献の引用も、こうした文献が本明細書で開示又は特許請求されるすべての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、あるいは、こうした文献が、単独で、又は他のすべての参照文献との任意の組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書内の用語のいずれかの意味又は定義が、参照によって援用される文書内の同じ用語のいずれかの意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に付与される意味又は定義が優先するものとする。
【0070】
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14A
図14B
図15
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