(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記プレートが、前記上面と前記下面との間に延在する周囲縁部を有し、前記周囲縁部が、前記プレートの前記穴の前記外形に実質的に適合するように構成される、請求項1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
前記プレートが、長手方向縁部を有し、前記プレートが、前記プレートの前記長手方向縁部に沿って形成されるロッド部分を有する、請求項1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
プレート部分及びロッド係合部分を有する椎弓板コネクタを更に備え、前記プレート部分が、前記ロッド係合部分が前記プレートの前記ロッド部分と係合され、かつ前記プレートが前記椎骨に連結されるとき、椎骨の椎弓板上で位置決め可能である、請求項6に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
ロッド部分及び前記ロッド部分のそれぞれの上に形成されるロッド係合部分を含む架橋コネクタを更に備え、前記ロッド部分が、前記ロッド係合部分のうちの1つが前記プレートの前記ロッド部分と係合され、かつ前記プレートが椎骨に連結されるとき、前記椎骨の1つの側から前記椎骨の対向する側まで延在可能である、請求項6に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
前記プレートが、外側の長手方向縁部を有し、前記プレートが、前記プレートの前記外側の長手方向縁部から上方かつ外側に延在する骨移植片隆起部を更に有し、前記骨移植片隆起部の下に、生物学的材料が詰められ得るポケットを画定するようにする、請求項1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
前記プレートが、内側の長手方向縁部及び外側の長手方向縁部を有し、前記プレートが、生物学的材料が詰められ得るポケットを画定するように、前記内側の長手方向縁部及び前記外側の長手方向縁部に沿って前記プレートの下面から下方に延在する一対のフランジを有する、請求項1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
前記プレートが、第1のプレート部分及び第2のプレート部分を含み、前記第1のプレート部分が、前記第2のプレート部分に枢動可能に連結される、請求項1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の発明概念の少なくとも一実施形態を詳細に説明する前に、本開示の発明概念は、以下の説明で示され、又は以下の図面に図示されるコンポーネントの詳細な、構造、実験、例示のデータ、及び/又は構成への適用に限定されないことが理解されるべきである。本開示の発明概念は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実践又は実行することができる。また、本明細書で用いた表現及び用語は、説明及び便宜の目的のためであり、限定と見なされるべきではないことが理解されるべきである。
【0012】
次に図面、より具体的には
図1A、1B、及び2を参照すると、典型的な頸椎10が
図1Aの上面図に示され、2つの隣接する頸椎10が
図1Bの側面図に示され、この頸椎が
図2に後方の視点から示される。脊髄(図示せず)は、脊柱の長さにわたる中心管12内に収容され、一対の椎弓板14で構成される骨のアーチ、即ちルーフ、及び2つの椎弓板14の間に位置する棘突起16と呼ばれる後部(背部)かつ下方に延在する部分によって脊柱の後方側面に沿って保護される。それぞれの椎弓板14のどちらの側にも1つある、2つの横方向に延在するバルク構造は、2つの外側塊18を画定する。脊椎の前方部分を画定する椎骨10の部分は、他方の上に積み重ねられたものである円筒形状の骨部分を含む。椎骨10のこれらの部分は、椎体20と呼ばれ、椎骨10の間の緩衝効果をもたらす椎間板22によって互いに分離される。外側塊18は、前方椎体20を同一の椎骨10の椎弓板14に結合する一対の骨橋を含む。
【0013】
次に
図3〜7Bを参照して、本明細書に開示される発明概念に従って構成された後方椎骨プレーティングシステム30を示す。脊椎の頸部で主に使用するためのものであるが、後方椎骨プレーティングシステム10は、腰部、胸部、及び仙骨を含む、脊椎のあらゆる骨構造に使用されてもよく、プレーティングシステム10は、例えば、後方、前方、又は側方などのあらゆる方向に使用されることができることが理解されるべきである。
【0014】
後方椎骨プレーティングシステム30は、骨プレート32及び複数の取り付け部材34を含む。本明細書で使用するとき、用語「取り付け部材」は、スクリュー、クランプ、ワイヤ、圧縮スクリュー、係止スクリュー、タック、ピン、釘、スタッド、リベット、締結具、又は当業者に既知である他のこのようなデバイスが挙げられるが、これらに限定されない、骨プレートを椎骨表面に取り付けるために使用されることができるあらゆる部材を指すことを意図するものである。
【0015】
骨プレート32は、複数の椎骨を安定させることを目的としている。この目的を達成するために、骨プレート32は、少なくとも2つの椎骨の後方側面に沿って延在するように寸法決めされた長さを有する。骨プレート32の長さは、安定されるべき椎骨の数によって異なってもよいことが理解されよう。骨プレート32が椎骨の後方側面の骨構造(例えば、外側塊、椎弓板)に固定されることを目的とするため、プレート32は、骨プレート32が隣接する椎骨の後方側面の骨構造上で位置決めされることができる幅及び形状を有する。一実施形態では、骨プレート32は、約8mm〜約14mmの範囲であるが、より望ましくは約12mm未満の全幅を有してもよい。骨プレート32の幅は、骨プレート32が骨プレート32の外形及び寸法を縮小するように節36のそれぞれの間に凹み38を画定する複数の節36を有するように構成されるように、片側に沿って変化し、湾曲し、又は凹凸があってもよい。この目的を達成するために、骨プレート32は、最も狭い部分で少なくとも1つの小さな幅40、最も広い部分で少なくとも1つの大きな幅42を有してもよい。一実施形態では、小さな幅40が約5mmであり、大きな幅42が約9mm〜12mmの範囲内であってもよい。節36のそれぞれの間の狭幅部分は、骨プレート32の下の骨表面のより良い可視化を提供することに加えて、脊椎構造によって必要とされ得るように骨プレート32の曲げのための減少した材料の領域を提供する。骨プレート32は、例えば、約1mm〜約4mmを含むが、これに限定されない範囲内であってもよい厚さ44を有する。
【0016】
骨プレート32は、上面46及び下面48を有する。骨プレート32は、周囲の組織の炎症を低減するように丸い上縁部50を含み得る。丸い上縁部50は、周囲の軟組織が被る外傷又は炎症の量を低減する。骨プレート32の下面48は、脊椎の計測されたレベルのそれぞれで椎体の外形に適合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、下面48は、スパイク等の様々な幾何学的形状及び/若しくは突起部、又は隆起部、ポスト、ポケット等の他の特徴を含み得る非平滑化表面52(
図4B)を備え、あるいはその把持力を椎体に強化するように粉砕されたビード又はエッチングされた酸等で処理することができる。骨プレート32はまた、対応する取り付け表面(例えば、脊椎の曲面)に整合するように長手方向及び/又は横方向湾曲を有してもよい。
【0017】
骨プレート32は、上面46から下面48までの骨プレート32を通って延在する複数の穴56を有する。穴56は、複数の穴56がそれぞれの椎骨の外側塊又は椎弓板等の後方骨構造上で、椎骨ごとに複数の固定点を画定するように位置決め可能又は整列可能であるように、互いに対して寸法決めされ、配列される。穴56は、骨プレート32の構造強度及び剛性を維持しながら、複数の固定点を提供する様々な方法で配列されてもよい。
図4A及び4Bは、穴56の少なくとも2つ〜3つが単一の椎骨上で、椎骨ごとに複数の固定点を画定するように位置決め可能であるような方法で、穴56が複数の穴の群58a〜58e(節36のうちの1つと一致する)に配列される穴パターンの一例示的実施形態を示す。穴56は、3つの穴の群58a〜58eに配列され、それぞれの群の穴56が、三角形パターンに配列されることが示される。一変形例では、穴56は、骨プレート32の長さに沿って少なくとも2つの長手方向の穴56の列に配列されてもよく、1つの長手方向の穴の列の穴56が、他の長手方向の穴56の列の穴56に対してずれ、入れ子になっている。
【0018】
穴56のそれぞれ3つの穴の群58a〜58eは、それぞれ横方向に隣接する対の穴がほぼ等間隔で離間配置され、それぞれ横方向に隣接する対の穴が骨プレート32の長手方向の軸に対して約30度〜約50度の範囲で互いに対して角度を成し、その結果として穴56の領域の約20%を超えない(例えば、約10%)の長手方向の軸に沿って横方向に隣接する穴56の重なりを生じさせ、それによって長手方向に隣接する穴56が椎骨の外側塊と整列されるように離間配置されたままにすることを可能にするように配列されることができる。したがって、長手方向に隣接する穴のそれぞれの対が横方向に隣接する穴より遠く離れて離間配置されることが明らかであろう。例として、穴56は、約1.5mm〜約3.0mm(例えば、約2.7mm)の範囲の外径を有するスクリューを収容する直径を有してもよく、それぞれ横方向に隣接する対の穴は、約2.0mm〜約4.0mm(例えば、約2.9mm)の範囲の横方向距離(中心間)、及び約3.0mm〜約5.0mm(約3.5mm)の範囲の長手方向距離(中心間)で離間配置されてもよく、それぞれ長手方向に隣接する対の穴は、約6.0mm〜約8.0mm(例えば、約7.0mm)の範囲の長手方向距離(中心間)で離間配置されてもよく、その結果として幅10mm未満及び約40%〜約60%(例えば、約47%)の範囲の穴領域/プレート領域(設置面積)の比率を提供する3つの穴パターンを有する骨プレートを生じる。
【0019】
図6A及び6Bに示される骨プレート32は、5つの節及び穴の5つの群化を含み、骨プレート32は、骨プレート32が脊椎の5つの頸椎に係合され得るように長さを有する。しかしながら、骨プレート32は、骨プレート32の長さ並びに取り付け部材の数及び構成に応じて任意の数の椎骨を固定するように構成されることができる。
【0020】
骨プレート32の一例示的な変形例では、それぞれの穴の群58a〜58eは、横方向に隣接する穴56の間の距離より概ね大きい距離で隣接する穴の群から離間配置される。このような構成は、例として
図6に示されるように、所望の構成に骨プレート32を曲げ又は湾曲することを容易にする。骨プレート32を曲げるのに役立つために、この骨プレートは、上面46及び下面48のうちの1つ又は上面46及び下面48の両方に横溝60を備えてもよい。
【0021】
穴56は、骨プレート32の平面に対して完全に垂直に形成されてもよく、あるいはスクリューの角形成が血管及び神経構造を含む危険性を最小にするのに役立つことが望まれる一般的な方向にオフセットされてもよい。例えば、穴56は、例えば横方向外側の角形成の約10〜30度の角度で横方向に外側に角度を成してもよい。
【0022】
図4A、5A、及び5Bを参照すると、それぞれの穴56が、取り付け部材34のうちの1つを受容するようにねじ付きであることが示される。任意のねじ山構成が使用されてもよく、あるいは穴56が更に平滑であり又はねじ付きでなくてもよいことを当業者は理解するであろう。
図4A、5A、及び5Bでは、それぞれの穴56は、可変角度係止スクリュー34aの形態で取り付け部材34を受容するようにねじ付きであるように図示される。穴56は、複数のねじ付きでない凹み64を画定するように離間配置された複数のねじ山62のカラムを有する。本明細書に示される実施形態では、穴56のそれぞれは、4つのねじ山62のカラムを有する。ねじ山62のカラムは、係止骨スクリュー及び可変角度係止骨スクリューのヘッド上のねじ山に係合するための穴56のそれぞれの内表面の周囲に配列される。従来の係止スクリューは、骨プレート32の穴の中心軸と同軸方向に骨プレート32に係合する。可変角度係止骨スクリューは、骨プレート32の穴の中心軸に対して選択可能な角度の範囲内の選択された角度で骨プレート32に係合することができる。可変角度係止骨スクリュー34aの例は、
図3に示される。可変角度係止骨スクリュー34aは、ヘッド34bの球状部分の弧状の曲率半径に従う輪郭を有する少なくとも部分的に球状のねじ山34cであるヘッド34bを有する。可変角度係止骨スクリューは、Chanらにより出願された米国特許第2008/0140130号で開示されるように当該技術分野において周知であり、本明細書に参照により明確に組み込まれる。
【0023】
移植中、可変角度係止骨スクリュー34aの可変角度機能は、執刀医が規定された角形成限度内の任意の角度で椎骨内の可変角度係止骨スクリュー34aを配置することを可能にする。したがって、可変角度係止骨スクリュー34aは、固定角度スクリューで行うより大きな可撓性を提供する。
【0024】
図5A及び5Bで最良に示されるように、穴56は、骨プレート32の下面48の近くのねじ山62のカラムの間に延在するフランジ66を備えてもよく、フランジ66が可変角度係止骨スクリュー34a等の取り付け部材34を椎骨の中に深く打ち込まれ過ぎるのを遮るように機能することによって、患者への損傷の危険性を制限するようになっている。一実施形態では、フランジ66は、ねじ山62のカラムの最下のねじ山に対して同延に形成され、可変角度係止骨スクリュー34aのヘッド34bが穴56の中に完全に打ち込まれると、可変角度係止骨スクリュー34aのヘッド43bのねじ山34cと係合することによって、可変角度係止骨スクリュー34aに障害をもたらすようにする。あるいは、又は加えて、取り付け部材34は、取り付け部材34が骨に挿入され得る深さ又は距離を制限するように骨プレート32の一部分と接触するフランジ要素又は止め部材を有してもよいことが理解されるべきである。
【0025】
骨プレート32の比較的狭幅及び複数の穴の群が含まれていることに起因して、穴56は、互いに対して比較的近くに必然的に位置決めされる。このように、骨プレート32の強度は、骨プレート32の最も狭い部分に沿って低下され得る。上述したように、それらの狭い部分のうちの1つは、横方向に隣接する穴56の間に概ね位置する。これらの領域内の強度を高めるために、一対の横方向に隣接する穴の穴56のうちの1つのねじ山62aのカラムのうちの少なくとも1つは、一対の横方向に隣接する穴56の穴56の軸の間に延在する線68(
図4A)と交差する。更に、
図4Aで示されるような特定の構成では、一対の横方向に隣接する穴の穴56のそれぞれのねじ山62aのカラムのうちの1つは、ねじ山62のカラムがねじ付きでない凹み64が整列された場合に存在するであろう2つの横方向に隣接する穴の間のより厚い領域を提供するために機能するように、一対の横方向に隣接する穴56の穴56の軸の間に延在する線68と交差し、整列される。より厚い領域は、骨プレート32の増大した強度の利点を提供する。
【0026】
次に
図7A及び7Bを参照すると、後方脊椎固定システム30は、骨プレート32が5つの椎骨10の後方側面に沿って、椎骨10のそれぞれの外側塊18に隣接して延在し、複数の穴56が椎骨10のそれぞれの外側塊18上で、椎骨10のそれぞれへの複数の固定点を画定するように位置決めされるような方法で、穴56が離間配置されて、複数の椎骨10の後方側面に連結されるように図示される。取り付け部材34は、選択された穴56を通って、対応する椎骨10の外側塊18の中に、骨プレート32を椎骨10に固定するように挿入される。利用者は取り付け部材34を選択された穴の中に挿入しないことを決めることができることが理解されよう。
【0027】
次に
図8〜11を参照して、骨プレート32aの別の実施形態を図示する。骨プレート32aは、上述の骨プレート32と類似の構造及び機能である。骨プレート32aは、複数の椎骨を安定させることを目的としている。この目的を達成するために、骨プレート32aは、少なくとも2つの椎骨の後方側面に沿って延在するように寸法決めされた長さを有する。骨プレート32aの長さは、安定されるべき椎骨の数によって異なってもよいことが理解されよう。骨プレート32aが椎骨の後方側面の骨構造(例えば、外側塊、椎弓板)に固定されることを目的とするため、プレート32aは、骨プレート32aが隣接する椎骨の後方側面の骨構造上で位置決めされることができる幅及び形状を有する。一実施形態では、骨プレート32aは、約15mm未満であるが、より望ましくは約12mm未満の幅を有してもよい。
【0028】
骨プレート32aは、上面70及び下面72を有する。骨プレート32は、周囲の組織の炎症を低減するように丸い上縁部74を含み得る。丸い上縁部74は、周囲の軟組織が被る外傷又は炎症の量を低減する。骨プレート32aの下面72は、脊椎の計測されたレベルのそれぞれで椎体の外形に適合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、下面48は、スパイク等の様々な幾何学的形状及び/若しくは突起部、又は隆起部、ポスト、ポケット等の他の特徴を含み得る
図4Bを参照して上述されるような非平滑化表面を備え、あるいはその把持力を椎体に強化するように粉砕されたビード又はエッチングされた酸等で処理することができる。骨プレート32aはまた、対応する取り付け表面(例えば、脊椎の曲面)に整合するように長手方向及び/又は横方向湾曲を有してもよい。
【0029】
骨プレート32aは、上面70から下面72まで骨プレート32aを通って延在する複数の穴76を有する。穴76は、骨プレート32aの平面に対して完全に垂直であってもよく、あるいはスクリューの角形成が望まれる一般的な方向にオフセットされてもよい。例えば、穴76は、例えば、横方向外側の角形成の約10〜30度の角度で横方向に外側に角度を成してもよい。
【0030】
穴76は、複数の穴76がそれぞれの椎骨の外側塊又は椎弓板等の骨構造上で、椎骨ごとに複数の固定点を画定するように位置決め可能又は整列可能であるように、互いに対して寸法決めされ、配列される。穴76は、骨プレート32aの構造強度及び剛性を維持しながら、複数の固定点を提供する様々な方法で配列されてもよい。
図8、9、及び11Aは、穴76が骨プレート32aの長さに沿って2つの長手方向の穴76の列に配列され、1つの長手方向の穴の列の穴76が他の長手方向の穴76の列の穴76に対してずれている、穴パターンの一実施形態を示す。穴76のそれぞれは、それぞれ横方向に隣接する対の穴76が第1の距離で実質的に離間配置され、長手方向に隣接する穴のそれぞれの対が実質的に第2の距離で、第2の距離が第1の距離より大きいように離間配置され、かつ、それぞれ横方向に隣接する対の穴が骨プレート32aの長手方向軸に対して約45度〜約65度(例えば、約57度)の範囲で互いに対して角度を成すように配列されてもよい。
【0031】
単位長当たりの穴の数を増加させるために、穴76は、ずれているように示されるが、長手方向軸に沿って互いに重ならない。しかしながら、穴76のそれぞれの最内点は、プレートの幅を最小にするように長手方向軸77と整列されてもよい。例として、穴56は、約1.5mm〜約3.0mm(例えば、2.7)の範囲の外径を有するスクリューを収容する直径を有してもよい。それぞれ横方向に隣接する対の穴は、約3.0mm〜約5.0mm(例えば、約4.2mm)の範囲の横方向距離、及び約2.0mm〜約5.0mm(例えば、約2.8mm)の範囲の長手方向距離で離間配置されてもよく、それぞれ長手方向に隣接する対の穴は、約4.0mm〜約7.0mm(例えば、約5.5mm)の範囲の長手方向距離で離間配置されてもよく、その結果として12mm未満の幅及び約40%〜約60%(例えば、約49%)の範囲の穴領域/プレート領域(設置面積)の比率を提供する4つの穴パターンを有する骨プレートを生じる。
【0032】
骨プレート32aは、骨プレート32aの寸法/長さ並びに取り付け部材の数及び構成に応じて、いくつかの椎骨を固定するように構成されることができる。例えば、
図8に示される骨プレート32aは、それぞれ長手方向の列に9つの穴76を含み、骨プレート32aは、骨プレート32aが脊椎の5つの頸椎に取り付けられ得るように長さを有する。
【0033】
上述した穴56のように、穴76は、取り付け部材34のうちの1つを受容するようにねじ付きであることが示される。任意のねじ山構成が使用されてもよく、あるいは穴76が更にねじ付きではなく、又は平滑であってもよいことを当業者は理解するであろう。
図9及び10で最良に示されるように、穴56のそれぞれは、可変角度係止スクリュー34a(
図3)の形態で取り付け部材34を受容するようにねじ付きであるように図示される。穴76は、複数のねじ付きでない凹み84を画定するように離間配置された複数のねじ山82のカラムを有する。本明細書に示される実施形態では、穴76のそれぞれは、4つのねじ山82のカラムを有する。ねじ山82のカラムは、ねじ山を係止及び可変角度係止骨スクリューのヘッド上に係合するための穴76のそれぞれの内表面の周囲に配列される。従来の係止スクリューは、骨プレート32aの穴の中心軸と同軸方向に骨プレート32aに係合する。可変角度係止骨スクリューは、骨プレート32aの穴の中心軸に対して選択可能な角度の範囲内の選択された角度で骨プレート32aに係合することができる。
【0034】
図9及び10で最良に示されるように、穴56は、骨プレート32aの下面72の近くの隣接するねじ山82の穴カラムの間に延在するフランジ86を備えてもよく、フランジ86が可変角度係止骨スクリュー34a等の取り付け部材34を椎骨の中に深く打ち込まれ過ぎるのを遮るように機能することによって、患者への損傷の危険性を制限するようになっている。一実施形態では、フランジ86は、ねじ山82のカラムの最下の歯に対して同延に形成され、可変角度係止骨スクリュー34aのヘッド34bが穴76の中に完全に打ち込まれると、可変角度係止骨スクリュー34aのヘッド43bのねじ山34cと係合することによって、可変角度係止骨スクリュー34aに障害をもたらすようにする。
【0035】
骨プレート32aの比較的狭幅及び複数の穴が含まれていることに起因して、穴76は、互いに対して比較的近くに必然的に位置決めされる。このように、骨プレート32aの強度は、骨プレート32aの最も狭い部分に沿って低下され得る。上述したように、それらの狭い部分のうちの1つは、横方向に隣接する穴76の間に概ね位置する。これらの領域内の強度を高めるために、一対の横方向に隣接する穴の穴76のうちの1つのねじ山82aのカラムのうちの少なくとも1つは、ねじ山62のカラムがねじ付きでない凹み84が整列された場合に存在するであろう2つの横方向に隣接する穴の間のより厚い領域を提供するために機能するように、一対の横方向に隣接する穴76の穴76の軸の間に延在する線88(
図11A)と交差する。より厚い領域は、骨プレート32aの増大した強度の利点を提供する。
【0036】
図11Bは、横方向に隣接する穴の間の間隔が最小にされることによって、対向する対のねじ山82のカラムが概して、それぞれ横方向に隣接する対の穴76の間に構造体を提供するように、配列された穴76を示す骨プレート32aの修正された変形例を示す。
【0037】
図12は、4つの椎骨10の後方側面に沿って、椎骨10のそれぞれの外側塊18に隣接して延在する骨プレート32aと、複数の穴76が椎骨10のそれぞれの外側塊18上で、椎骨10のそれぞれへの複数の固定点を画定するように位置決めされるような方法で、離間配置される穴76とを有する、複数の椎骨10の後方側面に連結される骨プレート32aを示す。取り付け部材34は、選択された穴76を通って、対応する椎骨10の外側塊18の中に、骨プレート32aを椎骨10に固定するように挿入される。
【0038】
図13Aは、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32bの別の実施形態を示す。骨プレート32bは、骨プレート32bが2つの長手方向の列に配列される複数の穴90を有し、それぞれの列の穴90が他の列の穴90の直接横方向に位置決めされることを除いて、骨プレート32aに類似している。穴90は、穴90の2つ以上が単一の椎骨の外側塊上で、椎骨ごとに複数の固定点を画定するように位置決め可能又は整列可能であるように、サイズ決めされ、互いに離間配置される。更に、骨プレート32bは、複数の小節及び凹みを画定するように骨プレート32bの穴90の外形に実質的に適合するように構成される、上面と下面との間に延在する周囲縁部92を有するように図示される。
【0039】
図13Bは、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32cの変形例を示す。骨プレート32cは、骨プレート32bが単一の長手方向の穴94の列を有することを除いて、骨プレート32bに類似している。穴94は、穴94の少なくとも2つが単一の椎骨の外側塊又は椎弓板上で、椎骨ごとに複数の固定点を画定するように位置決め可能又は整列可能であるように、サイズ決めされ、互いに離間配置される。更に、骨プレート32cは、複数の小節及び凹みを画定するように骨プレート32cの穴94の外形に実質的に適合するように構成される、上面と下面との間に延在する周囲縁部96を有する。
【0040】
図14は、骨プレート32b及び32cの対応する縁部の1つの側面に沿って骨プレート32cと入れ子になり、又は係合される骨プレート32bを示す。対を成した骨プレート32b及び32cのこのような実施形態では、骨プレート32bは、外側塊に取り付けられることができる一方、骨プレート32cは、対応する椎弓板に取り付けられることができる。
【0041】
図15は、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32dの別の実施形態を示す。骨プレート32dは、骨プレート32bに類似している。即ち、骨プレート32dは、2つの長手方向の列に配列される複数の穴98を有し、それぞれの列の穴98が、他の列の穴98の直接横方向に位置決めされる。穴98は、穴98の少なくとも2つが単一の椎骨の外側塊又は椎弓板上で、椎骨ごとに複数の固定点を画定するように位置決め可能又は整列可能であるように、サイズ決めされ、互いに離間配置される。しかしながら、骨プレート32dは、実質的に直線状であり、即ち曲線形状ではない、上面と下面との間に延在する周囲縁部200を有するように図示される。
【0042】
図16は、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32eの別の実施形態を示す。骨プレート32eは、骨プレート32eが前頭面に沿って骨プレート32eの曲げを容易にするように、上面から下面まで外縁部のいずれか又はその両方に沿って延在する垂直に配向された溝202を有することが示されることを除いて、
図3に示される骨プレート32に類似している。
【0043】
図17は、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32fの別の実施形態を示す。骨プレート32fは、骨プレート32fが複数の穴の群204a〜204fを有し、穴の群204a〜204fが互いに離間配置される距離が骨プレート32fのうちの1つの端部からもう1つの端部まで順に増大することを除いて、
図3に示される骨プレート32に類似している。例として、節から節まで測定されるとき、穴の群204a〜204fは、13mm、14mm、15mm、16mm、及び17mmの間隔で離間配置されてもよい。
【0044】
図18は、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32gの別の実施形態を示す。骨プレート32gは、骨プレート32gが長手方向軸に沿って先細りになり、骨プレート32gの1つの端部が大きな厚さ208を有する他の端部より厚くない小さな厚さ206を有するようにすることを除いて、
図3に示した骨プレート32に類似している。例として、小さな厚さ206が1.85mmであってもよく、大きな厚さ208が2.65mmであってもよい。
【0045】
図19〜21は、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32h、32i、及び32jを示す。骨プレート32h、32i、及び32jは、長手方向軸に沿って曲げられるように構成される。骨プレート32hは、骨32hの曲げを容易にするように長手方向の溝210を有し、外側塊プレート部分212及び椎弓板プレート部分214を画定するようにする。外側塊プレート部分212及び椎弓板プレート部分214はそれぞれ、外側塊プレート部分212が対応する椎骨の外側塊に取り付け可能であり、かつ椎弓板プレート部分214が好適な取り付け部材で対応する椎骨の椎弓板に取り付け可能であるように、2つの長手方向の列に配列された複数の穴216を有する。
【0046】
骨プレート32iは、骨プレート32iが、他のタブ219に対して個別に曲げられる複数のタブ219を有する椎弓板プレート部分218有することを除いて、骨プレート32hに類似している。それぞれのタブ219は、取り付け部材を受容するための2つの穴220を有するように示される。
【0047】
骨プレート32jは、骨プレート32jが取り付け部材を受容するための単一の長手方向の列に配列される複数の穴222を有することが示される外側塊プレート部分221を有することを除いて、骨プレート32iに類似している。
【0048】
次に
図22A、22B、及び23Aを参照して、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32kの別の実施形態を図示する。骨プレート32kは、骨プレート32kが長手方向縁部224及び内側の長手方向縁部224に沿って形成されるロッド部分226を有することを除いて、上述した骨プレート32aに類似しているように示される。骨プレート32kに追加された強度及び硬さを提供することに加えて、ロッド部分226は、補助具の取り付け点として機能することができる。例えば、
図23Aに示されるようにロッド部分226は、架橋コネクタ228の取り付け点として使用されてもよい。架橋コネクタ228は、ロッド部分230及びロッド部分230のそれぞれの端部の上に形成されるロッド係合部分232を含んでもよい。ロッド係合部分232は、骨プレート32kのロッド部分230と嵌合可能なC字形クランプ及びセットスクリュー233等の固定部材の形態であってもよい。ロッド部分230は、ロッド係合部分232のうちの1つが骨プレート32kのロッド部分226と係合され、骨プレート32kが複数の椎骨の外側塊に連結され、他のロッド係合部分232が別の骨プレート32kのロッド部分226と係合され、かつ他の骨プレート32kが椎骨の対向する外側塊に連結されるとき、ロッド部分230が椎骨の1つの側面から対向する側面に延在するように長さを有する(あるいは選択的並進のために構成されてもよい)。
【0049】
ロッド部分226はまた、椎弓整形術中にアーチを固定するための椎弓板コネクタ234の取り付け点として使用されてもよい。
図23Aに示されるように、椎弓板コネクタ234は、プレート部分236及びロッド係合部分238を有してもよい。ロッド係合部分238は、骨プレート32kのロッド部分230と嵌合可能なC字形クランプ及びセットスクリュー233等の固定部材の形態であってもよい。プレート部分236は、スクリュー242等の取り付け部材を受容するための穴を有する。プレート部分236は、当該技術分野において周知の方法で並進のために構成されてもよい。プレート部分236は、ロッド係合部分238が骨プレート32kのロッド部分236と係合され、骨プレート32kが複数の椎骨の外側塊に連結されるとき、椎骨の椎弓板の上で位置決め可能である。
【0050】
図23Bは、架橋コネクタ228a及び椎弓板コネクタ234aが、椎骨又はそれに補助具を取り付けるための骨プレート内に提供され得る代替の穴(図示せず)に骨プレート32aを固定するのに使用される骨プレート32aの穴76を利用して、骨プレート32a等の骨プレートに取り付けられるように構成されることを除いて、架橋コネクタ228及び椎弓板コネクタ234にそれぞれ類似している架橋コネクタ228a及び椎弓板コネクタ234aの代替の実施形態を示す。
【0051】
架橋コネクタ228aは、ロッド部分241及びロッド部分241のそれぞれの端部の上に形成されるプレート部分242を含む。プレート部分242は、プレート部分244がスクリュー246等の複数の取り付け部材で骨プレート32aの上面に取り付けられ得るように、骨プレート32aの複数の穴76と整列可能である複数の穴を備えるように示される。
【0052】
同様に、椎弓板コネクタ234aは、第1のプレート部分248及び第2のプレート部分250を含んでもよく、第2のプレート部分250が、架橋コネクタ228aを参照して記載されるプレート部分242に構造及び機能が類似するようにする。
【0053】
図23C及び23Dは、連結コネクタ228bがプレート部分241a及びロッド受容部材242aを含むことを除いて、架橋コネクタ228aに類似している連結コネクタ228bの一実施形態を示す。プレート部分241aは、プレート部分241aがスクリュー246等の複数の取り付け部材で骨プレート32aの上面に取り付けられ得るように、骨プレート32aの一対の穴76と整列可能である複数の穴を備えるように示される。
【0054】
プレート部分241aが骨プレート32aに連結されるとき、ロッド受容部材242aは、位置決めされるべき脊椎に沿って長手方向に延在されるロッド244を受容するように配向され、1つ以上の多軸スクリュー等の骨プレート32aが直接取り付けられない他の椎骨に移植される他の用具に連結可能であるようにする。ロッド244は、セットスクリュー249等の取り付け部材でロッド受容部材241aに固定されることができる。
【0055】
図24は、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32jの別の実施形態を示す。骨プレート32jは、骨プレート32jが骨プレート32jの長手方向縁部に沿って形成されるロッド部分226aを有し、ロッド部分226aが補助具の取り付け点として機能し得るようにすることを除いて、上述した骨プレート32kに類似している。ロッド部分226aは、骨プレート32kの少なくとも1つの端部を超える距離で延在するロッド伸長部分252を更に有し、1つ以上の多軸スクリュー等の骨プレート32jが直接取り付けられない他の椎骨に移植される他の用具に連結可能であるようにする。この目的を達成するために、ロッド伸長部分252は、脊椎ロッド(図示せず)が多軸スクリューアセンブリのロッド受容ヘッドに位置決めされるであろう方法と類似の方法で、多軸スクリューアセンブリのロッド受容ヘッドに位置決めされるように構成されてもよい。ロッド伸長部分252の長さは、製造中に変更され、患者への取り付け前にカスタマイズされてもよいことが理解されるべきである。
【0056】
次に
図25A及び25Bを参照して、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32mの別の実施形態を図示する。骨プレート32mは、骨プレート32mが長手方向縁部254を有し、骨移植片隆起部256が骨プレート32mの外側の長手方向縁部254から上方かつ外側に延在することを除いて、上述した骨プレート32aに構造が類似するように図示される。骨移植片隆起部256は、椎骨の表面と協働してポケット又は空隙258を画定するように機能し、生物学的材料が2つの椎骨の間の移植片の形成を容易にするようにポケット258に詰められ得るようにする。このような生物学的材料は、薬、ヒト組織、動物組織、人工組織、ヒト細胞、動物細胞、人工細胞などが挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0057】
図25Cは、スクリュー(図示せず)を有するなどの任意の好適な方法で骨プレート32a等の骨プレートに連結され得る別個の部品によって形成される骨移植片隆起部256aの別の変形例を示す。
【0058】
図26は、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32nの別の実施形態を示す。骨プレート32nは、骨プレート32nが内側の長手方向縁部262及び外側の長手方向縁部264に沿って骨プレートの下面から下方に延在する一対のフランジ260a及び260bを有し、2つの椎骨の間の移植片の形成を容易にするように、生物学的材料が詰められ得るポケット266を画定するようにすることを除いて、上述した骨プレートに類似している。
【0059】
図27は、骨プレート32oがその1つの端部の近くに骨プレート32oの下面268から延在する複数の突出部267を備えていることを除いて、上述したプレートに類似している骨プレート32oの別の実施形態を示す。突出部267は、別の骨プレートの穴の群と整列及びそれに適合するように構成及び配列され、2つのプレートが互いに連結され得るようになっている。骨プレート32oは、骨プレート32oが取り付け部材34と上述した方法で椎骨に取り付けられることを可能にしながら、骨プレート32oが重なる関係で別の骨プレート上に位置決めされ得るように凹凸があってもよい。
【0060】
図28は、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32qの別の実施形態を更に示す。骨プレート32qは、第1のプレート部分270及び第2のプレート部分272を含む。例として、第1のプレート部分270及び第2のプレート部分272は、上述した骨プレート32aに構成が類似するように示される。第1のプレート部分270は、第2のプレート部分272と長手方向に整列され、第1のプレート部分270は、第2のプレート部分272に枢動可能に連結される。一実施形態では、第1のプレート部分270は、第1のプレート部分272及び第2のプレート部分274が、特に後頭頸部融合又は奇形修正に使用されるとき、単一軸又は複数軸を中心とするかにかかわらず、互いに対して所望の角度関係で固定されることが可能であるように、係止ヒンジ274を介して第2のプレート部分272に枢動可能に連結されてもよい。
【0061】
図29Aは、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32rの別の実施形態の底面斜視図が示される。骨プレート32rは、骨プレート32rが骨プレート32rの長手方向軸にほぼ垂直に延在するフック276を備えていることを除いて、骨プレート32aに構造が類似するように図示される。フック276は、上述したように骨プレート32rが脊椎の隣接する椎骨に連結されるとき、C1椎骨の後方アーチ上に受容されるように構成される。この目的を達成するために、フック276は、C1椎骨のアーチ上の選択された位置で受容されるように骨プレート32rの長手方向軸に対して様々な角度で形成されてもよいことが理解されるべきである。
図29Bに示されるように、骨プレート32rは、C1椎骨のリング上でフック276を適所に更に保つためにフック276及びリングの周囲に延在され得るケーブル又はワイヤ(図示せず)を保持するように、フック276の外表面の上に形成される保持溝278を更に備えてもよい。
【0062】
図30は、骨プレート32sが骨プレート32sの長手方向軸にほぼ垂直に延在するプラットホーム280を含むことを除いて、骨プレート32rに類似している骨プレート32sの別の変形例を示す。プラットホーム280は、上述したように骨プレート32sが脊椎の隣接する椎骨に連結されるとき、C1椎骨のリング上に位置決めされるように構成される。この目的を達成するために、フックのプラットホーム280は、C1椎骨のリング上の選択された位置で受容されるように骨プレート32sの長手方向軸に対して様々な角度で形成されてもよいことが理解されるべきである。プラットホーム280は、ケーブル(図示せず)を保持する保持溝282及び穴284を備えてもよく、そのケーブルは、通り穴284の周囲に、保持溝282に沿うプラットホーム280の周囲に、かつリング上の適所にプラットホーム280を保つようにC1椎骨のリングの周囲に、延在されてもよい。
【0063】
次に
図31A及び31Bを参照して、本明細書に開示される発明概念に従って構成された一対の骨プレート32t及び32ttの別の実施形態を図示する。骨プレート32t及び32ttは、骨プレート32ttが骨プレート32tの鏡像であることを除いて、構造が同一である。したがって、骨プレート32tのみを以下に詳述する。骨プレート32tは、複数の椎骨、より具体的にはC1及びC2椎骨を融合又は安定させることを目的としている。骨プレート32tは、少なくともC1椎骨及びC2椎骨の後方側面に沿って延在するように構成され、寸法決めされ、特に、骨プレート32rは、C1椎骨292の後方リング290からC2椎骨296の椎弓板294まで延在するように構成される。骨プレート32tの長さは、C2椎骨を超えて安定されるべき椎骨の数に応じて異なってもよいことが理解されよう。
【0064】
骨プレート32tは、上面298及び下面300を有する。上述した骨プレートのように、下面300は、スパイク等の様々な幾何学的形状及び/若しくは突起部、又は隆起部、ポスト、ポケット等の他の特徴を含み得る
図4Bを参照して上述されるような非平滑化表面を備え、あるいはその把持力を椎体に強化するように粉砕されたビード又はエッチングされた酸等で処理することができる。
【0065】
骨プレート32tは、第1の端部304及び第2の端部306を有するスペーサ部分302を有する。スペーサ部分302の長手方向の長さは、概して、C1椎骨292のリング290とC2椎骨296の椎弓板294との間の距離に対応する。
【0066】
リング係合部分308は、スペーサ部分308の第1の端部304から延在する。リング係合部分308は、C1椎骨292のリング290の少なくとも一部分に沿って延在し、それに適合するように構成される。より具体的には、リング係合部分308は、リング係合部分308がC1椎骨292のリング290の外形に実質的に適合するように弓状の輪郭を有する。リング係合部分308は、複数の穴310がリング係合部分310で形成され得るような幅を有し、少なくとも2つの穴が、C1椎骨292のリング290の後方側面上で位置決め可能であるようになっている。穴310は、取り付け部材34等の取り付け部材を受容するように上述した穴56及び76に類似してねじ付きであっても、又はねじ付きでなくてもよい。
【0067】
椎弓板係合部分312は、スペーサ部分302の第2の端部306から延在する。この椎弓板係合部分は、例えば、椎弓板、外側塊、又は椎弓板と外側塊の組み合わせなど、C2椎骨296の後方側面の一部分に沿って延在し、それに適合するように構成される。
図31A及び32Bに示されるように、椎弓板係合部分312は、リング係合部分308より平坦な輪郭を有し、椎弓板係合部分312がC2椎骨296の椎弓板294の外形に実質的に適合するようにする。椎弓板係合部分312は、複数の穴314が椎弓板係合部分312で形成されるような幅を有し、少なくとも2つの穴が、C2椎骨296の椎弓板294上で位置決め可能であるようになっている。穴312は、取り付け部材34等の取り付け部材を受容するように上述した穴56及び76に類似してねじ付きであっても、又はねじ付きでなくてもよい。
【0068】
一例示的実施形態では、スペーサ部分302は、リング係合部分308の幅及び椎弓板係合部分312の幅未満である幅を有し、骨プレート32tの内側縁部に沿ってノッチ又は窓316を画定するようにする。窓316は、骨プレート32rと骨プレート32rrとの間の差を識別することを容易にすることに加えて、中心管の直接可視化を可能にする。
【0069】
穴310及び314は、上面298から下面300まで骨プレート32rを通って延在する。穴310及び314は、骨プレート32tの平面に対して完全に垂直であってもよく、あるいはスクリューの角形成が望まれる一般的な方向にオフセットされてもよい。例えば、穴310及び314は、例えば、横方向外側の角形成の約10〜30度の角度で横方向に外側に角度を成してもよい。
【0070】
穴310は、C1椎骨292のリング290上で、穴310のうちの1つ以上がC1椎骨292への複数の固定点を画定するように位置決め可能又は整列可能であるように、互いに対して寸法決めされ、配列され、穴314は、この穴のうちの1つ以上がC2椎骨296の椎弓板294上で、C2椎骨296への複数の固定点を画定するように位置決め可能又は整列可能であるように、互いに対して寸法決めされ、配列される。穴310及び314は、複数の固定点を提供する様々な方法で配列されてもよい。
【0071】
骨プレート32t並びに穴310及び314は、穴310及び314のうちの少なくとも2つが、骨プレート32tが結合されるものであるそれぞれの椎骨の上で位置決め可能であるように(脊椎の1つの側面のみを考慮し、プレートが結合される特定の椎骨に応じて)サイズ決めされ、離間配置されることが示される。穴302の寸法及び間隔が所望の数の固定点を達成するために異なってもよいことを当業者は理解するであろう。例として、穴310及び314は、約1.5mm〜約3.0mmの範囲の外径を有するスクリューを収容する直径を有してもよい。
【0072】
上述した穴56及び76のように、穴310及び314は、取り付け部材34aのうちの1つを受容するようにねじ付きであることが示される。更に、任意のねじ山構成が可変角度係止ねじ山を含み使用されてもよく、あるいは穴310及び314が更にねじ付きでなく、又は平滑であってもよいことを当業者は理解するであろう。また、穴312及び314は、取り付け部材34の挿入の範囲を制限するために上述したようにフランジを備えてもよい。
【0073】
次に
図32A及び32Bを参照して、本明細書に開示される発明概念に従って構成された一対の骨プレート32u及び32uuの別の実施形態を図示する。骨プレート32u及び32uuは、骨プレート32uuが骨プレート32uの鏡像であることを除いて構造が同一である。したがって、骨プレート32uのみを以下に詳述する。骨プレート32uは、複数の椎骨、より具体的にはC1及びC2椎骨を融合又は安定させることを目的としている。この目的を達成するために、骨プレート32uは、少なくともC1椎骨及びC2椎骨の後方側面に沿って延在するように構成され、寸法決めされる。より具体的には、骨プレート32uは、C1椎骨292の後方リング290からC2椎骨296の椎弓板294及び棘突起320の接合点まで延在するように構成される。骨プレート32uの長さは、安定されるべき椎骨の数によって異なってもよいことが理解されよう。
【0074】
骨プレート32uは、骨プレート32uが椎弓板係合部分312ではなく経椎弓板係合部分322を含むことを除いて、構造及び機能が骨プレート32tに類似している。経椎弓板係合部分322は、椎弓板296、椎弓板296及び棘突起320の接合点324、並びに棘突起320の少なくとも一部分に沿って延在し、それに適合するように構成される。経椎弓板係合部分322は、接合点部分330を画定するために互いに対して角度を成す椎弓板部分326及び棘突起部分328を有する。経椎弓板係合部分322は、複数の穴332が経椎弓板係合部分322で形成されるような幅を有し、少なくとも2つの穴が、椎弓板296と棘突起320の複合領域上で位置決め可能であるようにする。一実施形態では、経椎弓板係合部分322は、接合点部分330で骨プレート32uを通って位置し、経椎弓板係合部分322が椎弓板296及び棘突起320上で位置決めされるとき、経椎弓板スクリュー配置を可能にするように配向される、少なくとも1つの穴332aを有する。
【0075】
次に
図33A及び33Bを参照して、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32vの別の実施形態を図示する。骨プレート32vは、複数の椎骨、より具体的にはC1及びC2椎骨を融合又は安定させることを目的としている。この目的を達成するために、骨プレート32vは、少なくともC1椎骨292及びC2椎骨296の後方側面に沿って延在するように構成され、寸法決めされる。より具体的には、骨プレート32vは、C1椎骨292の後方リング290からC2椎骨292のそれぞれの椎弓板294まで延在するように構成される。骨プレート32vの長さは、安定されるべき椎骨の数によって異なってもよいことが理解されよう。
【0076】
骨プレート32vは、上面338及び下面340を有する。上述した骨プレートのように、下面338は、スパイク等の様々な幾何学的形状及び/若しくは突起部、又は隆起部、ポスト、ポケット等の他の特徴を含み得る
図4Bを参照して上述されるような非平滑化表面を備え、あるいはその把持力を椎体に強化するように粉砕されたビード又はエッチングされた酸等で処理することができる。
【0077】
骨プレート32vは、第1の端部344及び第2の端部346を有するスペーサ部分342を有する。スペーサ部分342の長手方向の長さは、概して、C1椎骨292のリング290とC2椎骨296の椎弓板294との間の距離に対応する。
【0078】
リング係合部分348は、スペーサ部分348の第1の端部344から延在する。リング係合部分348は、C1椎骨292のリング290の少なくとも一部分に沿って延在し、それに適合するように構成される。より具体的には、リング係合部分348は、リング係合部分348がC1椎骨292のリング290の外形に実質的に適合するように弓状の輪郭を有する。リング係合部分348は、複数の穴350がリング係合部分348で形成されるような幅を有し、少なくとも2つの穴が、C1椎骨292のリング290の後方側面上で位置決め可能であるようになっている。穴350は、取り付け部材34等の取り付け部材を受容するように上述した穴56及び76に類似してねじ付きであっても、又はねじ付きでなくてもよい。
【0079】
第1の椎弓板係合部分352が、スペーサ部分342の第2の端部346から延在し、第2の椎弓板係合部分354が、スペーサ部分342の第2の端部346から延在する。第1の椎弓板係合部分352及び第2の椎弓板係合部分354は、スペーサ部分342から延在し、C2椎骨の棘突起320を受容するためのノッチ356を画定するようにする。第1の椎弓板係合部分352及び第2の椎弓板係合部分354のそれぞれは、リング係合部分348より平坦な輪郭を有し、椎弓板係合部分352及び354がそれぞれのC2椎骨296の椎弓板294の外形に実質的に適合するようにする。椎弓板係合部分352及び354はそれぞれ、複数の穴358が椎弓板係合部分352及び354で形成されるような幅を有し、少なくとも2つの穴が、C2椎骨296の椎弓板294のそれぞれの上で位置決め可能であるようにする。穴358は、取り付け部材34等の取り付け部材を受容するように上述した穴56及び76に類似してねじ付きであっても、又はねじ付きでなくてもよい。
【0080】
次に
図34A〜34Cを参照して、本明細書に開示される発明概念に従って構成された骨プレート32wの別の実施形態を示す。骨プレート32wは、上面362、下面364を有するプレート部分360と、上面362から下面364までプレート部分360を通って延在する複数の穴366と、を含む。プレート部分360は、椎骨の外側塊又は椎弓板に隣接する少なくとも1つの椎骨の後方側面に沿って延在するように構成され、穴366は、複数の穴が椎骨上で、椎骨への複数の固定点を画定するように離間配置される。
【0081】
骨プレート32wは、プレート部分360の上面362から延在するポスト368を更に有する。ポスト368は、ブッシング372内に受容される拡大した球状ヘッド部分370を有し、ポスト368がブッシング372に対して多軸方向に回転することができるようにする。ブッシング372は、ロッド受容ヘッド374で形成される内側の球状空洞を位置決めされる。あるいは、ポスト368は、モノリシック構造を形成するようにロッド受容ヘッド374と一体で形成されてもよい。また、
図35A及び35Bに示されるように、このポストは、プレート部分362又は本明細書に記載される他の骨プレートのうちの1つに連結されるように適合される別個の構造として形成されてもよい。一変形例では、ポスト368a(
図35A)は、ねじ付きシャフト386及び可変角度係止ねじ山を有する球状ヘッド388を含んでもよく、ポスト368aが骨プレート及び挿入可能な骨に連結可能であるようにする。別の変形例では、ポスト368b(
図35B)は、可変角度係止ねじ山を有する球状ヘッド390のみを含んでもよく、ポスト368bが骨への固定を提供せずに骨プレートに連結されることのみを目的とするようにする。
【0082】
図34A〜34Cを参照すると、ロッド受容ヘッド374は、細長いロッド378が載置され得る中央通路376を有し、中央通路376を通って横方向に延在するようにする。ロッド378は、ブッシング372の周囲に位置決めされるサドル380内に載置され、ロッド378を適所に係止するようにロッド受容ヘッド374まで通されるねじ付き係止キャップ382を有するロッド受容ヘッド372に固定されてもよい。
【0083】
多軸スクリューの例示的実施形態としては、「Polyaxial Bone Fixation Element」と題する2008年7月21日に出願の国際特許出願第PCT/US2008/070670号、「Bone Anchor with Locking Cap and Method of Spinal Fixation」と題する2006年4月25日に出願の国際特許出願第PCT/US2006/015692号、及び「Device for Connecting a Longitudinal Support with a Pedicle Screw」と題する1997年6月16日に出願の国際特許出願第PCT/CH1997/00236号に記載されたものが挙げられ、これらの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。しかしながら、骨プレート32uは、いずれの特定の種類の係止キャップ又は多軸スクリュー構成に限定されることを意図するものではないことが理解されるべきである。
【0084】
上述した骨プレートは、脊椎への長期固定と関連付けられる循環的負荷に耐えるように構造強度及び耐久性を有する任意の好適な生体適合性材料で構成されてもよい。これらの用途に好適であろう材料としては、チタン、チタン合金(例えば、TAN)、ステンレス鋼等の合金鋼、タンタル、PEEK等のポリマー、強化プラスチック、同種移植骨、及び複合材料等の代替の実施形態に好適であろう他の材料が挙げられるが、これらに限定されない。骨プレートが高分子材料で構成されるとき、取り付け部材は、同様の材料で構成されてもよく、それによって取り付け部材が、溶接による挿入後、骨プレートに固定されてもよい。骨プレートとしては、骨、骨形成タンパク質(BMP)、脱灰骨マトリックス(DBM)、LIMミネラル化タンパク質(LMP)、骨形成ペーストなど、1つ以上の骨成長要素又は融合促進要素を更に挙げることができる。このような融合促進要素は当業者に周知であることが理解されよう。
【0085】
後方椎骨プレーティングシステムの骨プレート及び他のコンポーネントが本明細書に記載されてきたが、骨プレートは更に他の特徴を含んでもよいことが理解されるべきである。例えば、骨プレートは、鉗子等の器具で骨プレートを掴み、又は安定させることを容易にするために外表面又は外縁部上の器具保持特徴を含んでもよい。本明細書に記載される骨プレートのいずれかは、骨プレートを強化及び/又は強固にするために、上面、縁部、又は底面に沿ってリブを備えてもよい。骨プレートは、折り畳み可能であってもよく、あるいはMIS(最小侵襲性脊椎手術)接近手段に対してヒンジで動かせてもよい。骨プレートは、骨プレートの長さがカスタマイズされ得るように、1つの骨プレート部分が長手方向軸に沿って別の骨プレート部分に対して並進させることができるように構成されてもよい。骨プレートは、予め形成された穴を用いず、骨プレートを椎骨ごとに複数の選択された点で選択された椎骨に取り付ける能力を更に提供しながら、骨プレートが所望の硬さから形成されることができるようにするメッシュ材料で作製されてもよい。骨プレートは、利用者が特定の患者に必要とされる硬さ及び強度を決定することができるように積み重ね可能であり得る。
【0086】
本明細書に記載される後方椎骨プレーティングシステムのいずれかの任意の1つ以上のコンポーネントを含む様々なキットが提供され得る。これらのキットのコンポーネントは、同様に又は異なって構成されてもよい。例えば、単一のキット内で、例えば執刀医によって行われる手術の種類又は個々の患者の特有の構造に応じて、異なる長さ、異なる曲率半径、穴の数及び構成、異なる穴の断面形状などを有する骨プレートが提供されてもよい。これらのキットはまた、システムのコンポーネントがキットに含まれること対して異なって構成されてもよい。例えば、外側塊による椎骨の固定のキットは、異なる長さ、幅、湾曲、外形、穴の数及びパターン、穴の角度、穴の形状、並びに穴の種類(即ち、係止又は非係止スクリュー、可変又は非可変スクリューを受容するため)のプレートを含んでもよい。
【0087】
上記の説明から、本明細書に開示され、請求された発明概念は、発明概念に固有のものであることに加えて、目的を達成し、本明細書で述べた利益を得ることによく適合していることが明らかである。本発明概念の例示的実施形態が本開示の目的のために記載されてきたが、当業者には容易に想到され、添付の特許請求の範囲に開示され、及び/又は定義される発明概念の趣旨から逸脱することなく達成される多くの変更が行われることが理解されよう。
【0088】
〔実施の態様〕
(1) 後方椎骨プレーティングシステムであって、
プレートであって、上面と、下面と、前記上面から前記下面まで前記プレートを通って延在する複数の穴と、を有し、前記プレートが、少なくとも2つの椎骨の後方側面に沿って、前記椎骨のそれぞれの少なくとも一方の外側塊に隣接して延在するように構成され、前記穴が、第1の複数の穴が第1の椎骨の前記外側塊上で、前記第1の椎骨への複数の固定点を画定するように位置決め可能であり、かつ第2の複数の穴が第2の椎骨の前記外側塊上で、前記第2の椎骨への複数の固定点を画定するように位置決め可能であるような方法で、離間配置される、プレートと、
前記プレートの前記穴を通って、対応する椎骨の前記外側塊の中に、前記プレートを前記椎骨に固定するように挿入可能である、複数の取り付け部材と、
を備える、後方椎骨プレーティングシステム。
(2) 前記穴が、少なくとも2つの長手方向の穴の列に配列され、1つの長手方向の穴の列の前記穴が、他の長手方向の穴の列の前記穴に対してずれている、実施態様1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(3) 前記穴のそれぞれが、軸を有し、前記穴が、複数のねじ付きでない凹みを画定するように離間配置された複数のねじ山のカラムを有し、一対の横方向に隣接する穴の前記穴のうちの1つの前記ねじ山のカラムのうちの少なくとも1つが、前記一対の横方向に隣接する穴の前記穴の前記軸の間に延在する線と交差する、実施態様2に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(4) 一対の横方向に隣接する穴の前記穴のそれぞれの前記ねじ山のカラムのうちの少なくとも1つが、前記一対の横方向に隣接する穴の前記穴の前記軸の間に延在する線と交差する、実施態様3に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(5) 前記穴が、複数のねじ付きでない凹みを画定するように離間配置された複数のねじ山のカラムを有し、前記プレートが、前記プレートの前記下面の近くの少なくとも1つの穴の隣接するねじ山のカラムの間に延在するフランジを更に含み、前記フランジが、前記取り付け部材が前記穴を完全に通って打ち込まれるのを妨げるようになっている、実施態様2に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
【0089】
(6) 前記穴が、隣接するねじ山のカラムの間に複数のねじ付きでない凹みを画定するように離間配置された複数のねじ山のカラムを有し、前記プレートが、前記プレートの前記下面の近くの隣接するねじ山のカラムの間に延在するフランジを更に含み、前記フランジが、前記取り付け部材が前記穴を完全に通って打ち込まれるのを妨げるようになっている、実施態様2に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(7) 前記第1の複数の穴が、三角形パターンに形成された3つの穴の群に配列され、前記第2の複数の穴が、三角形パターンに形成された3つの穴の群に配列される、実施態様1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(8) 前記第1の複数の穴が、それぞれ横方向に隣接する対の穴が等間隔である3つの穴の群に配列され、前記第2の複数の穴が、それぞれ横方向に隣接する対の穴が等間隔である3つの穴の群に配列され、前記第1の複数の穴が、前記横方向に隣接する穴の間の前記間隔と異なる距離で、前記第2の複数の穴から長手方向に離間配置される、実施態様2に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(9) 前記プレートが、前記上面と前記下面との間に延在する周囲縁部を有し、前記周囲縁部が、前記プレートの前記穴の前記外形に実質的に適合するように構成される、実施態様8に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(10) 前記プレートが、前記上面と前記下面との間に延在する周囲縁部を有し、前記周囲縁部が、前記プレートの前記穴の前記外形に実質的に適合するように構成される、実施態様2に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
【0090】
(11) 横方向に隣接する穴が、第1の距離で離間配置され、長手方向に隣接する穴が、第2の距離で離間配置され、前記第1の距離が前記第2の距離未満である、実施態様2に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(12) 前記穴のそれぞれが、軸を有し、前記穴が、複数のねじ付きでない凹みを画定するように離間配置された複数のねじ山のカラムを有し、一対の横方向に隣接する穴の前記穴のうちの1つの前記ねじ山のカラムのうちの少なくとも1つが、前記一対の横方向に隣接する穴の前記穴の前記軸の間に延在する線と交差する、実施態様11に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(13) 一対の横方向に隣接する穴の前記穴のそれぞれの前記ねじ山のカラムのうちの少なくとも1つが、前記一対の横方向に隣接する穴の前記穴のそれぞれの前記軸の間に延在する線と交差する、実施態様12に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(14) 前記プレートが、長手方向縁部を有し、前記プレートが、前記プレートの前記長手方向縁部に沿って形成されるロッド部分を有する、実施態様1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(15) プレート部分及びロッド係合部分を有する椎弓板コネクタを更に備え、前記プレート部分が、前記ロッド係合部分が前記プレートの前記ロッド部分と係合され、かつ前記プレートが前記椎骨に連結されるとき、椎骨の椎弓板上で位置決め可能である、実施態様14に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
【0091】
(16) ロッド部分及び前記ロッド部分のそれぞれの上に形成されるロッド係合部分を含む架橋コネクタを更に備え、前記ロッドが、前記ロッド係合部分のうちの1つが前記プレートの前記ロッド部分と係合され、かつ前記プレートが椎骨に連結されるとき、前記椎骨の1つの側から前記椎骨の対向する側まで延在可能である、実施態様14に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(17) 前記ロッド部分が、前記プレートの少なくとも1つの端部を超えて延在する、実施態様14に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(18) 前記プレートが、外側の長手方向縁部を有し、前記プレートが、前記プレートの前記外側の長手方向縁部から上方かつ外側に延在する骨移植片隆起部を更に有し、前記骨移植片隆起部の下に、生物学的材料が詰められ得るポケットを画定するようにする、実施態様1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(19) 前記プレートが、内側の長手方向縁部及び外側の長手方向縁部を有し、前記プレートが、生物学的材料が詰められ得るポケットを画定するように、前記内側の長手方向縁部及び前記外側の長手方向縁部に沿って前記プレートの下面から下方に延在する一対のフランジを有する、実施態様1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(20) 前記プレートが、第1のプレート部分及び第2のプレート部分を含み、前記第1のプレート部分が、前記第2のプレート部分に枢動可能に連結される、実施態様1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
【0092】
(21) 前記第1のプレート部分が、前記第2のプレート部分と長手方向に整列される、実施態様20に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(22) 前記プレートが、第1の後方側面から第2の後方側面まで前記第1の椎骨にわたって、かつ前記椎骨のそれぞれの前記外側塊に隣接して前記2つの椎骨の前記第1の後方側面及び前記第2の後方側面に沿って、延在するように構成され、前記穴が、第1の複数の穴が前記第1の椎骨の前記外側塊上で、前記第1の椎骨への複数の固定点を画定するように位置決め可能であり、かつ前記第2の複数の穴が前記第2の椎骨の前記外側塊上で、前記第2の椎骨への複数の固定点を画定するように位置決め可能であるような方法で、離間配置される、実施態様1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(23) 第1のプレート部分及び第2のプレート部分を有する椎弓板コネクタを更に備え、前記第2のプレート部分が、前記プレートの前記上面に連結可能であり、前記第1のプレート部分が、前記第2のプレート部分が前記プレートの前記上面に連結され、かつ前記プレートが椎骨に連結されるとき、前記第1のプレート部分が前記椎骨の椎弓板上で位置決め可能であるように、前記第2のプレート部分に対してある角度で配設される、実施態様1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(24) ロッド部分及び前記ロッド部分のそれぞれの上に形成されるプレート係合部分を含む架橋コネクタを更に備え、前記ロッド部分が、前記プレートロッド係合部分のうちの1つが前記プレートの前記上面に連結され、かつ前記プレートが椎骨に連結されるとき、前記椎骨の1つの側から前記椎骨の対向する側まで延在可能である、実施態様11に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(25) 前記プレートの少なくとも一部分が、椎弓板部分を画定するように前記プレートの長手方向軸に沿って曲げられ、前記プレートの前記椎弓板部分が、前記上面から前記下面まで前記プレートの前記椎弓板部分を通って延在する少なくとも1つの穴を有し、前記椎弓板部分の前記穴が、前記プレートが椎骨の椎弓板への固定点を画定するように前記椎骨の前記外側塊に取り付けられるとき、前記椎骨のうちの少なくとも1つの椎弓板上で位置決め可能であるようになっている、実施態様1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
【0093】
(26) 前記プレートが、前記プレートの前記長手方向軸にほぼ垂直に延在するフックを有する、実施態様1に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(27) 後方椎骨プレーティングシステムであって、
長さと、幅と、上面と、下面と、複数の穴とを有するプレートであって、前記穴が、前記上面から前記下面まで前記プレートを通って延在し、1つの長手方向の穴の列の前記穴を有する少なくとも2つの長手方向の穴の列に配列され、前記プレートが、少なくとも2つの椎骨の前記後方側面に沿って、前記椎骨のそれぞれの少なくとも1つの骨要素に隣接して延在するように構成され、前記穴が、第1の複数の穴が第1の椎骨の前記骨要素上で、前記第1の椎骨への複数の固定点を画定するように位置決め可能であり、かつ第2の複数の穴が第2の椎骨の前記骨要素上で、前記第2の椎骨への複数の固定点を画定するように位置決め可能であるような方法で、離間配置される、プレートと、
前記プレートの前記穴を通って、対応する椎骨の前記骨要素の中に、前記プレートを前記椎骨に固定するように挿入可能である、複数の取り付け部材と、
を備える、後方椎骨プレーティングシステム。
(28) 1つの長手方向の穴の列の前記穴が、他の長手方向の穴の列の前記穴に対してずれている、実施態様27に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(29) 前記穴のそれぞれが、軸を有し、前記穴が、複数のねじ付きでない凹みを画定するように離間配置された複数のねじ山のカラムを有し、一対の横方向に隣接する穴の前記穴のうちの1つの前記ねじ山のカラムのうちの少なくとも1つが、前記一対の横方向に隣接する穴の前記穴の前記軸の間に延在する線と交差する、実施態様27に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(30) 一対の横方向に隣接する穴の前記穴のそれぞれの前記ねじ山のカラムのうちの少なくとも1つが、前記一対の横方向に隣接する穴の前記穴の前記軸の間に延在する線と交差する、実施態様29に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
【0094】
(31) 前記穴が、複数のねじ付きでない凹みを画定するように離間配置された複数のねじ山のカラムを有し、前記プレートが、前記プレートの前記下面の近くの少なくとも1つの穴の隣接するねじ山のカラムの間に延在するフランジを更に含み、前記フランジが、前記取り付け部材が前記穴を完全に通って打ち込まれるのを妨げるようになっている、実施態様27に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(32) 後方椎骨プレーティングシステムであって、
プレートであって、上面と、下面と、前記上面から前記下面まで前記プレートを通って延在する複数の穴とを有し、前記プレートが、少なくとも1つの椎骨の後方側面に沿って、前記椎骨の外側塊に隣接して延在するように構成され、前記穴が、複数の穴が前記椎骨の前記外側塊上で、前記椎骨への複数の固定点を画定するように位置決め可能であるように離間配置される、プレートと、
前記プレートの前記上面から延在するポストであって、その遠位端に球状ヘッドを有する、ポストと、
前記ポストの前記球状ヘッドに枢動可能に連結されるロッド受容ヘッドと、
前記プレートの前記穴を通って、対応する椎骨の前記外側塊の中に、前記プレートを前記椎骨に固定するように挿入可能である、複数の取り付け部材と、
を備える、後方椎骨プレーティングシステム。
(33) 前記ポストが、前記プレートに螺合される、実施態様32に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(34) 前記ポストが、前記プレートに螺合されるねじ付き球状ヘッドを有する、実施態様33に記載の後方椎骨プレーティングシステム。
(35) 前記ポストが、前記プレートの前記下面から延在するねじ付きシャフトを有する、実施態様34に記載の後方椎骨プレーティングシステム。