特許第6276002号(P6276002)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6276002
(24)【登録日】2018年1月19日
(45)【発行日】2018年2月7日
(54)【発明の名称】ナースコールシステム
(51)【国際特許分類】
   A61G 12/00 20060101AFI20180129BHJP
【FI】
   A61G12/00 E
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-237199(P2013-237199)
(22)【出願日】2013年11月15日
(65)【公開番号】特開2015-96154(P2015-96154A)
(43)【公開日】2015年5月21日
【審査請求日】2016年8月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100908
【氏名又は名称】アイホン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】楠 浩和
(72)【発明者】
【氏名】柴田 龍成
(72)【発明者】
【氏名】家田 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】服部 真嗣
【審査官】 大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−150133(JP,A)
【文献】 特開2006−031131(JP,A)
【文献】 特開2003−319080(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 12/00
G06F 17/60
G06Q 50/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッド毎に設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて前記ナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機と、前記ナースコール子機と前記ナースコール親機の間の呼出/通話を制御する制御機とを有するナースコールシステムにおいて、
前記ナースコール親機或いは前記制御機が、入院患者の性別情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶部を有すると共に、
前記ナースコール親機が、前記患者情報のうち少なくとも氏名及びベッド番号の一覧をカラー表示するディスプレイ、及び患者情報の前記ディスプレイへの表示を制御する表示制御部を具備し、
前記表示制御部は、病室毎にフレームを設けてその内部に個々の患者情報を表示して患者情報の一覧表示を実施すると共に、所定の操作を受けて少なくとも1つの病室が男性部屋/女性部屋の何れかに設定されたら、設定された病室の前記フレーム内の少なくとも一部を男性部屋/女性部屋に応じて予め設定された色で表示し、
前記男性部屋/女性部屋の何れかに設定された病室に対して、患者を配置しようと前記ナースコール親機が操作された場合、操作対象の前記患者情報から性別情報を読み取って予め設定された病室の性別情報との一致/不一致を判断する性別判別部を有し、
前記表示制御部は、前記性別判別部が不一致と判断したら前記ディスプレイにエラー表示を行うことを特徴とするナースコールシステム。
【請求項2】
ベッド毎に設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて前記ナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機と、前記ナースコール子機と前記ナースコール親機の間の呼出/通話を制御する制御機とを有するナースコールシステムにおいて、
前記ナースコール親機或いは前記制御機が、入院患者の性別情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶部を有すると共に、
前記ナースコール親機が、前記患者情報のうち少なくとも氏名及びベッド番号の一覧をカラー表示するディスプレイと、
患者情報の前記ディスプレイへの表示を制御する表示制御部と、
患者を病室に配置する所定の操作が成されたら、当該患者の性別情報に加えて病室内の他の患者の性別情報を前記患者情報記憶部から読み取って、当該病室が男性部屋/女性部屋/混合部屋の何れであるか判別する性別判別部とを有し、
前記表示制御部は、病室毎にフレームを設けてその内部に個々の患者情報を表示して患者情報の一覧表示を実施すると共に、前記性別判別部の判別結果を受けて個々の前記フレーム内の少なくとも一部を、男性部屋/女性部屋/混合部屋に応じて予め設定された互いに異なる色で表示することを特徴とするナースコールシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はナースコールシステムに関し、特にナースステーションに設置されるナースコール親機のディスプレイ表示に関する。
【背景技術】
【0002】
ナースコールシステムは、患者が看護師を呼び出すためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、看護師が患者からの呼び出しに応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機とを備えている。このナースコール親機は、患者情報の一覧を表示したボードを備えて壁面に設置されるボード型親機と、患者情報を入力すると共に各種患者情報を表示するディスプレイを備えたパーソナルコンピュータから成るPC型親機とを備えたものが普及している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−349020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
病室は通常、男性部屋、女性部屋、混合部屋に分けられているが、従来のナースコールシステムでは、PC型親機においてディスプレイに患者情報の一覧を病室毎に表示することができる程度で、個々の病室が男性部屋、女性部屋、混合部屋の何れの状態となっているか明確な表示はできなかった。また、ボード型親機においてはそのような表示は無かった。
そのため、新規入院患者に病室を割り当てる際に女性患者に男性部屋を割り当てたり、その逆が発生する誤配置が発生しやすく、その場合は改めてベッド移動を行わなければならなかった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、ナースコール親機が具備するディスプレイに患者情報の一覧を表示した場合に、男性部屋、女性部屋、混合部屋の何れであるかを容易に認識できる表示を実施するナースコールシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、ベッド毎に設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されてナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機と、ナースコール子機とナースコール親機の間の呼出/通話を制御する制御機とを有するナースコールシステムにおいて、ナースコール親機或いは制御機が、入院患者の性別情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶部を有すると共に、ナースコール親機が、患者情報のうち少なくとも氏名及びベッド番号の一覧をカラー表示するディスプレイ、及び患者情報のディスプレイへの表示を制御する表示制御部を具備し、表示制御部は、病室毎にフレームを設けてその内部に個々の患者情報を表示して患者情報の一覧表示を実施すると共に、所定の操作を受けて少なくとも1つの病室が男性部屋/女性部屋の何れかに設定されたら、設定された病室のフレーム内の少なくとも一部男性部屋/女性部屋に応じて予め設定された色で表示し、男性部屋/女性部屋の何れかに設定された病室に対して、患者を配置しようとナースコール親機が操作された場合、操作対象の患者情報から性別情報を読み取って予め設定された病室の性別情報との一致/不一致を判断する性別判別部を有し、表示制御部は、性別判別部が不一致と判断したらディスプレイにエラー表示を行うことを特徴とする。
この構成によれば、ナースコール親機のディスプレイに表示された患者情報一覧は、男性部屋或いは女性部屋に設定された病室に関しては、設定に応じた色で表示されるため、容易に男性部屋/女性部屋を判別でき、患者の誤配置を防止できる。
尚、患者情報とは、患者の氏名、性別、年齢、住所に加えて、診療科目、担当看護師、担当医師、救護区分、その他付帯情報をいう。
【0007】
そして、予め性別が設定された病室に異なる性別の患者を配置しようとした場合、エラー表示が成されるため、誤配置を防止できる。
【0009】
請求項の発明は、ベッド毎に設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されてナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機と、ナースコール子機とナースコール親機の間の呼出/通話を制御する制御機とを有するナースコールシステムにおいて、ナースコール親機或いは制御機が、入院患者の性別情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶部を有すると共に、ナースコール親機が、患者情報のうち少なくとも氏名及びベッド番号の一覧をカラー表示するディスプレイと、患者情報のディスプレイへの表示を制御する表示制御部と、患者を病室に配置する所定の操作が成されたら、当該患者の性別情報に加えて病室内の他の患者の性別情報を患者情報記憶部から読み取って、当該病室が男性部屋/女性部屋/混合部屋の何れであるか判別する性別判別部とを有し、表示制御部は、病室毎にフレームを設けてその内部に個々の患者情報を表示して患者情報の一覧表示を実施すると共に、性別判別部の判別結果を受けて個々のフレーム内の少なくとも一部を、男性部屋/女性部屋/混合部屋に応じて予め設定された互いに異なる色で表示することを特徴とする。
この構成によれば、患者の配置に応じて病室の色が自動設定されるため、例えば女性患者を新たに配置した混合部屋が全員女性になった場合には、表示が混合部屋から女性部屋に自動変更される。よって、混合部屋を女性部屋に設定変更する煩わしい操作が必要無くなる。そして、ディスプレイの色分け表示から、男性部屋/女性部屋/混合部屋を容易に判別でき、患者の誤配置を防止できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ディスプレイに表示された患者情報一覧は、男性部屋/女性部屋に設定されたら設定に応じた色で表示されるため、容易に男性部屋/女性部屋を判別でき、患者の誤配置を防止できる。
また、患者の配置に応じて病室の色を自動設定でき、例えば混合部屋を女性部屋に設定変更する煩わしい操作が必要無くなるし、ディスプレイの色分け表示から、男性部屋/女性部屋/混合部屋を容易に判別でき、患者の誤配置を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係るナースコールシステムの一例を示す構成図である。
図2】PC型親機の回路ブロック図である
図3】制御機の回路ブロック図である。
図4】患者情報一覧の表示説明図である。
図5】ナースコールシステムの他の例を示す構成図である。
図6】患者情報一覧の表示説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るナースコールシステムの一例を示す構成図であり、1は患者が看護師を呼び出すためにベッド毎に設置されたナースコール子機、2はナースコール子機1による呼び出し発生を報知するために病室毎に設置された廊下灯、3は患者からの呼び出しに応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機、4はナースコール子機1とナースコール親機3の間の呼び出し/通話を制御する制御機である。
【0013】
廊下灯2は廊下灯幹線L1を介して制御機4に接続され、ナースコール親機3は伝送線L2,L3を介して制御機4に接続されている。また、ナースコール子機1は病室毎に廊下灯2に伝送線L4を介して接続されている。尚、廊下灯2、ナースコール親機3、制御機4がデジタル通信機能を備えている場合は、互いにLAN接続される。
【0014】
ナースコール子機1は、看護師を呼び出すナースコール呼出を実施する呼出握りボタン1aと、通話するためのマイク及びスピーカを備えたプレート子機1bとで構成され、プレート子機1bが廊下灯2に接続されている。
【0015】
廊下灯2は、病室毎に入口付近に設置され、ナースコール呼出が発生したら点滅等の報知動作する通知灯2a、病室の患者情報を表示する患者情報表示部2bを有し、ナースコール子機1から送出された呼出信号を中継して制御機4に送信する。
【0016】
ナースコール親機3は、入院患者の情報をマグネットシート等を使用して一覧表示したボードを備えたボード型親機3aと、パーソナルコンピュータから成るPC型親機3bとを備えている。ボード型親機3aは、ハンドセット31aを備えた通話部31とボード部32とを有し、壁面に設置される。
PC型親機3bは、ハンドセット33aを備えた通話部33と、患者情報の一覧を始め各種患者情報を表示するためのディスプレイ34aを備えたパーソナルコンピュータ34とで構成されている。ディスプレイ34aは例えばLCDで構成され、各種情報がカラー表示される。
【0017】
図2はこのPC型親機3bの要部回路ブロック図を示し、ディスプレイ34a、通話部33に加えて、ディスプレイ34a上に設けられたタッチパネルから成る操作部35、ディスプレイ34aに表示する各種画像を記憶する画像記憶部36、通話部33を動作させる音声処理部37、表示画像や表示映像を生成処理する映像処理部38、PC型親機3bを制御するPC型親機CPU39、制御機4と通信するPC型親機通信IF40等を備えている。
【0018】
図3は制御機4の要部の回路ブロック図を示している。図3に示すように、患者とベッドの関係(患者とナースコール子機1の関係)を記憶する患者ベッド記憶部41、入院患者の氏名や性別を始め個々の患者の各種患者関連情報を記憶する患者情報記憶部42、制御機4を制御する制御機CPU44、廊下灯2と通信する第1通信IF45、ナースコール親機3と通信する第2通信IF46等を備えている。
【0019】
上記の如く構成されたナースコールシステムの動作は以下の様である。但し、ナースコール子機1によるナースコール呼出を実施し、ナースコール親機3で応答する動作は従来と同様であるため説明を省略し、ここではPC型親機3bにおいてディスプレイ34aに表示される患者情報一覧について説明する。図4は待受け時にディスプレイ34aに表示される患者情報の一覧を示す説明図であり、この図4を参照して説明する。
【0020】
図4に示すように、患者情報は病室毎にフレームF1で囲まれて表示され、フレームF1の上部には病室番号表示部D1が配置されている。個々の患者情報の表示は、中央に氏名表示部D2が設けられ、氏名の上部には左からベッド番号表示部D3、看護情報表示部D4、担当看護師情報表示部D5等が設けられ、これらが患者情報表示枠F2により囲まれて表示されている。
【0021】
このように患者情報の一覧が表示された状態において、個々の病室が男性部屋/女性部屋/混合病室のいずれであるか、互いに異なる色により表示されている。この表示は操作部35の所定の操作により設定され、病室毎に設定された固定表示モードと、病室内の患者の性別を読み取って自動で表示する自動表示モードがあり、先ず固定表示モード動作を説明する。
【0022】
この固定表示モードは、PC型親機3bの操作部35の所定の操作で「固定表示」を選択することで設定される。この場合、患者の男女比や受け入れ患者の性別に応じてその都度変更が可能であり、設定された病室設定情報は画像記憶部36に記憶される。
図4では、101、102号室が男性部屋、103,104号室が女性部屋に設定され、その他の病室は混合部屋を基本とした未設定部屋とした状態を示し、設定を受けて病室番号表示部D1全体が所定の色で表示される。例えば、画像記憶部36には、男性部屋を青色、女性部屋を赤色、混合病室を紫色で表示するよう記憶され、設定を受けてPC型親機CPU39の制御により各病室番号表示部D1の色が設定された色で表示される。即ち、少なくとも101,102号室の病室番号表示部D1は青色で表示され、103,104号室の病室番号表示部D1は赤色で表示される。また、他の病室は混合部屋と認識された場合は紫色で病室番号表示部D1が表示される。
【0023】
こうして設定された個々の病室に新たな入院患者が配置されたら、患者の性別を基に看護師によりPC型親機3bが操作されて入院登録が行われる。その際、間違えて男性部屋或いは女性部屋に設定されている病室に異なる性別の患者を入院させようとした場合には、PC型親機CPU39が患者情報記憶部42から性別情報を読み取って、設定と異なる性別であることを認識し、設定エラーであることを操作者に認識させる警告メッセージをディスプレイ34aに表示する制御を行う。
尚、男性部屋/女性部屋の設定がなされていない病室に対しては、PC型親機CPU39が混合部屋であると判別する。
【0024】
このように、男性部屋/女性部屋/混合部屋が互いに異なる色で病室番号表示部D1が表示されるため、病室の設定状態を容易に判別でき、患者の誤配置を防止できる。
また、予め性別が設定された病室に異なる性別の患者を配置しようとした場合、エラー表示が成されるため、誤配置を防止できる。
【0025】
尚、男性部屋/女性部屋/混合部屋をそれぞれ色分けして表示させているが、男性部屋/女性部屋を色分けして、混合部屋に関しては色表示を設定しなくても良く、男性部屋及び女性部屋を判別できれば、必然的に混合部屋を判別できる。
また、男性部屋/女性部屋の何れにも設定されてない病室に関しては混合部屋としているが、配置した患者により結果として男性部屋或いは女性部屋になった場合は、混合部屋から表示を変更しても良い。
【0026】
次に、自動表示モード動作を説明する。自動表示モードは、PC型親機3bの操作部35の所定の操作で「自動表示」を選択することで設定される。自動表示モードへの移行操作を受けて、PC型親機CPU39は病室内の患者の性別を制御機4の患者情報記憶部42から読み取り、自動で病室番号表示部D1の色表示を実施する。
【0027】
この自動表示モード状態では、看護師によりPC型親機3bが操作されて新規入院患者の受け入れ、或いは入院患者の退院処理によってベッドの割り当てが行われたら、その都度病室の色分けが再判定される。具体的に、PC型親機CPU39が新規入院患者の性別に加えて同室の患者の個々の性別情報を患者情報記憶部から読み取って、病室番号表示部D1の色表示が再実施される。例えば、混合部屋から男性患者が退院した結果、病室内の患者が全員女性になった場合は、混合部屋から女性部屋に自動変更される。
【0028】
このように、患者の配置に応じて病室の色が自動設定されるため、混合部屋が女性部屋になったら自動変更される。よって、混合部屋を女性部屋に設定変更する煩わしい操作が必要無くなる。そして、ディスプレイ34aの色分け表示から、男性部屋/女性部屋/混合部屋を容易に判別できる。
【0029】
図5は、本発明のナースコールシステムの他の形態を示す構成図であり、上記図1の形態とはナースコール親機3の構成が異なっている。図1に示すボード型親機3aは従来のボード型親機であるが、図5のボード型親機3cは、患者情報一覧を電子表示するディスプレイ50を使用しており、タッチパネルが装着されて操作部を具備している。従って、図1のPC型親機3bを一体化した構成となっている。尚、このボード型親機3cは伝送線L5を介して制御機4に接続される。尚、ナースコール親機3以外の構成は上記形態と同様であるため、同一の符号を付与して説明を省略する。
【0030】
このように、大型のディスプレイ50を使用して患者情報一覧を表示するためのボードを構成し、ボード型親機3cにおいて患者情報の一覧を電子表示させても良く、このような構成とした場合、上述したPC型親機3bと同様に制御させて、男性部屋/女性部屋/混合部屋を色分けして表示させることができる。
図6は、この表示例を示しており、上記図4に示す表示形態と同様に、101,102号室が男性部屋、103,104号室が女性部屋、他の病室が混合部屋と成っている状態を示している。
【0031】
尚、図6において、ディスプレイ50の下部空白のエリア50aは図示しないカメラによる撮像映像の表示等の各種情報を表示するエリアとなっている。
また、上記実施形態では、病室番号表示部を色分けしているが、病室を構成するフレームF1内全体を色分けしても良いし、フレームF1を太枠で形成してフレームを色分けしても良い。
更に、患者情報記憶部42を制御機4に設けているが、ナースコール親機3に設けても良い。
【符号の説明】
【0032】
1・・ナースコール子機、3・・ナースコール親機、3b・・PC型親機、3c・・ボード型親機、4・・制御機、34a・・ディスプレイ、35・・操作部、36・・画像記憶部、39・・PC型親機CPU(表示制御部、性別判別部)、42・・患者情報記憶部、44・・制御機CPU、50・・ディスプレイ、F1・・フレーム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6