(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、配管用ダクトにおける曲り部に用いられる継手は、現場状況により形状寸法が異なる。また、従来の、曲り部に用いられる継手は、直線ダクトと同様に板金製で形成されていた。このため、従来の配管用ダクトの施工は、現場状況に応じた各種の継手を必要としており、継手の設計作業及び加工作業が煩雑化するばかりでなく継手の管理も煩雑化していた。この結果、従来の配管用ダクトは、設計施工コストの増大及び施工工事の長期化を招いていた。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みなされたものであり、配管用ダクトにおける継手部構造の共用化を図り、これにより設計施工コストを軽減し、併せて施工工事を短期可能とした配管用ダクトの自在継手構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する配管用ダクトの自在継手構造は、一対の側板とこの側板の上面に取り付けられる天板とを備えた直線ダクトに接続される、配管用ダクトの継手構造であって、前記天板及び側板の延長上に位置する壁面として天面布部と一対の側面布部とを備えた、可撓性及び防水性のある布地からなる布製本体
とを有し、
前記布製本体は、上方部を構成する第1布製本体と下方部を構成する第2布製本体とに分割され、前記第1布製本体は、前記天板の延長上に位置する壁面を構成する天面布部と、前記側板の延長上に位置する壁面を構成する側面布部における少なくとも上方の布部を構成する側面上布部と、前記天面布部における前記直線ダクト側の端部において、前記天面布部の端部に対し前記直線ダクトの幅方向に延びるように取り付けられた板部材を備えた第1先端板とを有し、
前記第2布製本体は、前記側面布部における少なくとも下方の布部を構成する側面下布部と、前記直線ダクトの底面の延長上に位置する壁面を構成する底面布部と、前記直線ダクトの側面における少なくとも下方部を含む部分から底面に至る端面の形状に対応する溝型に形成された板部材からなる第2先端板とを有し、前記布製本体における前記直線ダクト側の端部は、接続されるべき前記直線ダクトの端部に連結可能に構成されている。
【0008】
このような構成によれば、本配管用ダクトの自在継手構造は、可撓性及び防水性のある布製本体を用いているので、布製本体を変形させることにより水平方向及び垂直方向の内の少なくとも何れか一方の方向に一定角度(例えば45°)まで自在に曲げることができる。したがって、この自在継手構造を配管用ダクトに使用すれば、水平面における曲り部、垂直面における曲り部、或いは水平及び垂直の両面に対し曲がる曲り部において容易に利用することができる。また、
布製本体が、上方部から取り付ける第1布製本体と下方部から取り付ける第2布製本体とに分かれているので、曲り部における上面及び底面を覆うことができる。したがって、冷媒配管および断熱材の保護がより確実になるとともに、配管用ダクトの仕上がりの見栄えが向上する。また、第1布製本体には天面布部の直線ダクト側の端部に板部材を備えた第1先端板が直線ダクトの幅方向に延びるように取り付けられ
、さらに、第2布製本体には前記直線ダクトの側面における少なくとも下方部を含む部分から底面に至る端面の形状に対応する溝型に形成された板部材からなる第2先端板が取り付けられているので、第1布製本体及び第2布製本体の取付作業性を向上させることができるとともに、第1布製本体及び第2布製本体に対す局部的な力の作用を回避することができる。したがって、本自在継手を用いることにより、配管用ダクトにおける継手部構造の共用化を図り、これにより設計施工コストの軽減及び施工工事の短期化を図ることができる。
【0009】
また、前記第1先端板における前記直線ダクトの幅方向に延びるように取り付けられた板部材は、前記直線ダクトの端部における天面の、少なくとも幅方向中央部の形状に沿う形状を成すことが好ましい。
このように構成すれば、天面布部と直線ダクトの天板との連結部において、第1先端板表面とこれに接する部材の面との密着度を良好に保持することができ、配管用ダクト内への水の浸入を軽減することができる。
【0010】
また、前記第1先端板における前記直線ダクトの幅方向に延びるように取り付けられた板部材は、前記直線ダクトの端部における天面の、幅方向全体の形状に沿う形状を成すことがより好ましい。
このように構成すれば、天面布部と直線ダクトの天板との連結部における第1先端板表面とこれに接する部材の面との密着度をより良好に保持することができ、配管用ダクト内への水の浸入をより軽減することができる。
【0011】
また、このような配管用ダクトの自在継手構造であって、前記布製本体における前記直線ダクト側の端部に、前記直線ダクトの端部に連結するジョイント部材を用いたものとしてもよい。
【0012】
このように構成すれば、ジョイント部材が取り付けられるので、例えば直線ダクトの天板等に対し無理な力を掛けることなく所定の手順に従って自在継手部を直線ダクトに容易に連結できる構造とし得る。
【0013】
また
、前記ジョイント部材は、前記天面布部の端部を前記直線ダクトの天板の端部に連結する天面ジョイントと、前記第1布製本体及び前記第2布製本体の側面布部の端部を前記直線ダクトの側板の端部に連結する側面ジョイントとを有するものとしてもよい。
【0014】
このように構成すれば
、第1布製本体及び第2布製本体は、天面ジョイントおよび側面ジョイントを用いて直線ダクトに連結するようにしているので、取付作業を向上させることができる。
【0015】
また、前記天面ジョイントは、前記天面布部の端部と前記直線ダクトの天板とを連結する天面板と、前記天面板と前記直線ダクトの天板との連結部に形成された隙間から侵入する水を受ける、前記直線ダクトの幅方向に延びる溝部を備えた補助ジョイントとを有するものとしてもよい。
【0016】
このように構成すれば、自在継手部の天面板と直線ダクトの天板との結合部に形成される隙間から漏れた水を補助ジョイントの溝部に受け留めて、これら水を配管用ダクトの下方に排水することができる。
【0017】
また、前記第1布製本体及び第2布製本体は、前記ジョイント部材により前記直線ダクトに連結された状態において、前記側面下布部の上端部が前記側面上布部の下端部により覆われるように形成されているものとすることが好ましい。
このように構成すれば、第1布製本体と第2布製本体との間からの水の浸入を防止することができる。
【0018】
また、前記第1布製本体及び第2布製本体は、前記ジョイント部材により前記直線ダクトに連結された状態において、前記側面上布部の下端部と前記側面下布部の上端部とが着脱自在に結合可能とする結合部材を備えているものとしてもよい。
このように構成すれば、第1布製本体と第2布製本体との結合部が一体性を持って取り付けられるので、見栄えが向上する。
【0019】
また、前記第2先端板は、前記側面下布部及び底面布部の端部が折り返されることにより、前記側面下布部及び底面布部の端部を巻き込んだ状態で前記側面下布部及び底面布部の端部に取り付けられているようにしてもよい。
このように構成すれば、第2布製本体を取り付ける作業等において第2先端板に力が作用するような場合であっても、第2先端板から側面下布部及び底面布部の端部に対し局部的な力が作用することを緩和することができる。したがって、側面下布部及び底面布部の端部における損傷が抑制される。
【0020】
また、前記第2先端板は、前記側面下布部及び底面布部の端部を内外両面から圧着状態に挟み込む一組の板部材により構成され、この一組の板部材により前記側面下布部及び底面布部の端部を圧着するように挟み込んだ状態で前記側面下布部及び底面布部の端部に取り付けられているようにしてもよい。
このように構成すれば、第2布製本体を取り付ける作業等において第2先端板に力が作用するような場合であっても、第2先端板から側面下布部及び底面布部の端部に対し局部的な力が作用することを緩和することができる。また、第2先端板を構成する一組の板部材が側面下布部及び底面布部の両面を覆っているので、これら布部に対する引っ掻き傷を回避することができる。
【0021】
また、前記第1先端板は、前記天面布部の端部が折り返されることにより、前記天面布部の端部を巻き込んだ状態で前記天面布部の端部に取り付けられているようにしてもよい。
このように構成すれば、第1布本体を取り付ける作業等において第1先端板に力が作用するような場合であっても、第1先端板から天面布部の端部に対し局部的な力が作用することを緩和することができる。したがって、天面布部の端部における損傷が抑制される。
【0022】
また、前記第1先端板は、前記天面布部の端部を内外両面から圧着状態に挟み込む一組の板部材により構成され、この一組の板部材により前記天面布部の端部を圧着するように挟み込んだ状態で前記天面布部の端部に取り付けられているようにしてもよい。
このように構成すれば、第1布本体を取り付ける作業等において第1先端板に力が作用するような場合であっても、第1先端板から天面布部の端部に対し局部的な力が作用することを緩和することができる。また、第1先端板を構成する板部材が天面布部の両面を覆っているので、天面布部に対する引っ掻き傷を回避することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、配管用ダクトにおける継手部構造の共用化を図り、これにより設計施工コストの軽減及び施工工事の短期化することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態に係る配管用ダクトの自在継手構造について説明する。なお、本発明は、以下に記載する例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0026】
(配管用ダクトの全体構成)
先ず本実施の形態に係る自在継手構造を用いた配管用ダクトの全体構成について説明する。
図1及び
図2(a)〜
図2(c)に示すように、本実施の形態に係る、ビル屋上に敷設された配管用ダクトは、ビル内から屋上に導出される室内外ユニット間を接続する冷媒配管をカバーする。複数台の室外ユニット1は、ビル屋上において基礎の上に並べて設置されている。配管用ダクトは、各室外ユニット1からの冷媒配管を集合させながらカバーするように複数の直線ダクト2が配置されたものである。これら直線ダクト2は、適宜間隔で設置した橋脚状の架台3上に取り付けられている。
【0027】
また、配管用ダクトは、
図1及び
図2(a)〜
図2(c)に示すように、経路の途中において水平方向及び垂直方向に段差が生じる箇所で本実施の形態に係る自在継手構造を備えた第1の継手部4が接続されている。このように水平方向及び垂直方向におけるずれが小さい場合は、本自在継手構造を備えた継手部を3次元的に変形させた継手として使用することができる。また、ハト小屋5にウォールプレート6を介して鋼板製の立面エルボ45°セット7が取り付けられているが、この立面エルボ45°セット7と直線ダクト2との間に本実施の形態に係る自在継手構造を備えた第2の継手部8が接続されている。
【0028】
上記の配管用ダクトに使用される第1の継手部4及び第2の継手部8の自在継手構造は同一である。すなわち、本実施の形態に係る自在継手構造は、後述するように可撓性のある布製ダクト構造を備えたものであって、2次元及び3次元的に変化させることができるなお、第2の継手部8のように2次元的に大きく曲げる場合は、平面方向及び立面方向に45°まで曲げることができるように形成されている。
【0029】
(直線ダクトの構成)
次に、配管用ダクトに使用される直線ダクト2について説明する。
この直線ダクト2は、
図4(a)〜
図4(c)に示すように、一対の側板11と、この側板11の上面に取り付けられる天板12とを備えている。
【0030】
次に、一対の側板11について説明する。なお、一対の側板11は、配管用ダクトの長手方向に延びる中心線を挟んで対称的に形成されているので、以下の説明においては、特に断らない限り一方の構成についてのみ説明する。
【0031】
図4(c)に示すように、側板11は、高さ方向の半分以上の寸法を占める中央部13が平板状に形成され、その上下に側板11の板厚より少し大きい段差Tを有して側板11の上方部及び下方部を内側に位置させる段差部14、15が形成されている。段差部14,15は側板11の強度を向上させるために形成されている。上の段差部14の上方部における段差部14に近い部分は、中央部13と平行な平板状に形成されている。そして、この平板状の上端には、内方に折り曲げられた水平上縁部16が形成されている。また、下の段差部15の下方部における段差部15に近い部分は、中央部13と平行な平板状に形成されている。そして、この平板状の下端には、内方に折り曲げられた水平下縁部17が形成されている。また、側板11における中央部13の端部には、後述する側面ジョイント32に形成されたスライド突起部37aを係合するための係合孔13aが上下に形成され、その中間高さ位置に側面ジョイント32の側面板35を側板11にねじ止めするためのねじ挿通孔13bが1個形成されている。
【0032】
このように形成された一対の側板11は、
図4(a)に示すように、水平上縁部16間に架け渡されるダクト補助板18により連結されている。ダクト補助板18は、直線ダクトの長手方向に適宜のピッチで取り付けられている。ダクト補助板18は、側板11間に位置する部分が略U字状の溝形に形成されている。また、ダクト補助板18の両端部には、先端を下方に折り曲げた引っ掛け片が形成されている。そして、この引っ掛け片が水平上縁部16に形成された長方形の細長孔16aに挿入されることにより、ダクト補助板18が水平上縁部16間に架け渡されるように取り付けられている。
【0033】
また、
図4(a)に示すように、一対の側板11は、水平下縁部17間に架け渡されるダクト子桁19により連結されている。ダクト子桁19は直線ダクトの長手方向に適宜のピッチで取り付けられている。ダクト子桁19は、水平下縁部17に対しねじ止めされる。そのために、水平下縁部17にねじ挿通孔が形成され、ダクト子桁19にねじ孔が形成され、水平下縁部17の下方からねじ17aが挿入されてねじ止めされるように形成されている。
【0034】
天板12は、
図3、
図4(a)等に示すように、側板11に対し直角の方向、すなわち、幅方向の端部付近に天板12の強度を向上させるための段部が形成されている。そして、この段部の中間が上方に突出した平面形状部を成し、段部の外側の両端縁部が側板11の水平上縁部16に対する取付片を成している。また、天板12における段部から平面形状部にかけての突出空間部は、ダクト補助板18の略U字状の溝形部分を収めるように構成されている。このように構成された天板12は、
図3及び
図4(a)に示すようにねじ12bにより、側板11の水平上縁部16に適宜のピッチでねじ止めされている。そのために、天板12には複数のねじ挿通孔12aが形成され、側板11の水平上縁部16にはねじ孔16bが形成されている。
【0035】
(自在継手部の構造)
次に、前記の第1の継手部4及び第2の継手部8に用いられる自在継手部の構造について説明する。これ継手部4,8に使用される自在継手部の構造は同一である。
この自在継手部は、
図2(a)〜
図2(c)に示すように、可撓性及び防水性のある布地からなる布製本体20を備えたものであって、両端部において直線ダクト2に連結可能に形成されたものである。また、この実施の形態においては、直線ダクト2に結合する道具としてジョイント部材30が用いられている。なお、本自在継手部の構造は、両接続端の構造が対象的に構成されているので、説明を簡略化するために一方の側を中心に以下説明する。また、図面及び説明を分かり易くするために、
図5以下の図においては、布製本体20を直線状に延ばした状態で図示している。
【0036】
布製本体20は、
図2(a)〜
図2(c)に示すように、2分割されている。本明細書において、布製本体20の上部を構成する部分を第1布製本体21と称し、布製本体20の下部を構成する部分を第2布製本体22と称している。
【0037】
第1布製本体21は、
図5(a)に示すように、直線ダクト2の天板12の延長上に位置する壁面としての天面布部23と、直線ダクト2の側板11の延長上に位置する壁面としての側面布部における少なくとも上方部を構成する側面上布部24とを備えている。
【0038】
天面布部23の直線ダクト2側の端部には、剛性部材である板金製の板部材からなる第1先端板25が取り付けられている。第1先端板25を構成する板部材は、
図3及び
図5(b)に示すように、ジョイント部材30の天面板34の上に重ねて配置される形状である。また、天面板34は、
図17に示されるように、天板12の上に重ねて配置できる形状である。このように、第1先端板25を構成する板部材は、直線ダクト2の端部における天面の、幅方向全体の形状に沿う形状を成す。また、第1先端板25は、
図5(c)に示すように天面布部23の端部を折り返して巻き込むように取り付けられている。折り返した布重ね部Sは、縫い付け、フック、リベットなど適宜の結合方法により巻き込み状態を維持するように結合されている。
【0039】
また、第1先端板25を取り付ける天面布部23の端部には、第1布製本体21の端部を後述する天面板34にねじ止めするためのねじ挿通孔23aが5個形成されている。このねじ挿通孔23aは、天面布部23の布地及び第1先端板25を貫通するように形成されている。
【0040】
側面上布部24の下方部の内表面部には、図示しないが、この自在継手部の組み立て最終工程において後述する第2布製本体22の側面下布部26の上方部の外表面部に対し着脱自在に結合させる結合部材が取り付けられている。結合部材としては、例えば面ファスナーが用いられている。
【0041】
第2布製本体22は、
図6(a)に示すように、側面布部における少なくとも下方の布部を構成する側面下布部26と、直線ダクト2の底面の延長上に位置する壁面としての底面布部27とを備えている。
【0042】
側面下布部26及び底面布部27の直線ダクト2側の端部には、剛性部材である板金製の第2先端板28が取り付けられている。第2先端板28は、
図6(b)に示すように、直線ダクト2の側板11における少なくとも下方部を含む部分から底面に至る端面の形状に対応する略U字状の溝型に形成されている。第2先端板28は、第1先端板25の場合と同様に、側面下布部26及び底面布部27の端部を折り返して第2先端板28を巻き込むように取り付けられている。折り返した布端部は、第1布製本体21の場合と同様に、縫い付け、フック、リベットなど適宜の結合方法により巻き込み状態を維持できるように形成されている。
【0043】
また、第2先端板28を取り付ける側面下布部26及び底面布部27の端部には、第2布製本体22の端部を後述する側面板35及びジョイント子桁36にねじ止めするためのねじ挿通孔26a及び27aが所定数形成されている(
図3参照)。このねじ挿通孔26a及び27aは、側面下布部26及び底面布部27の布地及び第2先端板28を貫通するように形成されている。
【0044】
側面下布部26の上方部の内表面部には、図示しないが、この自在継手部の組み付け最終工程において第1布製本体21の側面上布部24の下方部の内表面部、すなわち、側面上布部24に取り付けられている面ファスナーに対応する位置に、その相手方を成す面ファスナーが取り付けられている。
【0045】
次にジョイント部材30について説明する。
ジョイント部材30は、
図3及び
図16から分かるように、天面布部23端部を直線ダクト2の天板12の端部に連結する天面ジョイント31と、第1布製本体21及び第2布製本体22の側面布部の端部を直線ダクト2の側板11の端部に連結する側面ジョイント32とを有する。
【0046】
天面ジョイント31は、
図3から理解されるように、補助ジョイント33と天面板34とから成る。
補助ジョイント33は、
図3及び
図13に示すように側面板35の上に取り付けられ、
図14に示すように天板12がこの上に被せられる。また、補助ジョイント33は、
図7(a)に示すように、本自在継手構造を用いて接続する直線ダクト2の天板12の端部から内部に侵入する水を受けるための溝部33aが形成されている。この溝部33aを構成する溝壁の形状は、ダクト補助板18における溝型と同様の形状である。補助ジョイント33の両端部は、溝部33aの溝壁が斜め方向にカットされており、端部の平板部にねじ挿通孔33bが形成されている。また、端部の側部には下方に突出する突起爪部33cが形成されている。突起爪部33cの形状は、
図7(b)から分かるように、直線ダクト2の幅方向に平な板状であって、端部側の先端が尖った形状となっている。突起爪部33cは、補助ジョイント33の両端部において、両側が折り曲げられて形成されている、したがって、突起爪部33cは、補助ジョイント33の両端部に一対ずつ、計4個形成されている。また、溝部33aの中央上面には、水平突片33dが形成されねじ孔33eが形成されている。このねじ孔33eは、次に記載する天面板34を固定するためのものである。
【0047】
天面板34は、
図3及び
図15から分かるように、補助ジョイント33の上面に対し天板12の端部を挟んで上方から被せられるもので、
図8に示すように天板12の形状に沿う形状に形成されている。天面板34の、ダクトの幅方向の両端部に位置する平面部それぞれには、ねじ挿通孔34aが形成されている。ねじ挿通孔34aは、天面板34を後述する側面ジョイント32を構成する側面板35の側面板上縁部38にねじ止めするためのものである。また、天面板34の、ダクトの幅方向の中央の大きな平面部の一側(
図8の図示右側中央部)には、1個のねじ挿通孔34bが形成されている。ねじ挿通孔34bは、天面板34を補助ジョイント33の水平突片33dにねじ止めするためのものである。また、天面板34におけるダクトの幅方向の中央の大きな平面部の一側(
図8の図示左側)に3個のねじ孔34cが、また、天面板34におけるダクトの幅方向の両端部に位置する平面部における
図8の図示左側には、各1個のねじ孔34cが形成されている。これら5個のねじ孔34cは、第1先端板25を取り付けている第1布製本体21の端部をこの天面板34に固定するためのものである。
【0048】
側面ジョイント32は、
図3、
図9から理解されるように、一対の側面板35と、この側面板35間に架け渡されるジョイント子桁36とから形成されている。
側面板35は、
図12から理解できるように、一側が直線ダクト2の側板11内面に沿って取り付けられる。このため、側面板35は、側板11の内表面に対応する形状に形成されている。また、一対の側面板35は、
図10(a)に一対の配置状態で示しているように、直線ダクト2の幅方向の中心線を挟んで対称的に形成されている。
【0049】
側面板35は、
図10(a)に示すように、高さ方向の中央の大きな部分である側面板中央部37が平板状に形成され、その上下にジョイント段差部が形成され、上端及び下端部に水平に折り曲げられて側面板上縁部38及び側面板下縁部39が形成されている。
【0050】
また、側板11の内側に挿入される側面板中央部37の一側には、側板11の係合孔13aに係合させるスライド突起部37aが上下位置に各1個形成され、側面板35を側板11にねじ止めするためのねじ孔37bが中央高さ位置に1個形成されている。また、側面板中央部37における側板11の内側に挿入されない側(
図9図示左側)には、
図10(a)に示すように、第2布製本体22の側面下布部26を固定するためのねじ孔37cが形成されている。
【0051】
また、側面板35の側面板下縁部39には、ジョイント子桁36と側面板35とを結合するためのねじ挿通孔39aが1個形成されている。このねじ挿通孔39aは、皿ねじの頭部が表面から突出しないようにするための円錐状の深座ぐりを備えている。また、側面板35の側面板上縁部38には、補助ジョイント33の突起爪部33cを係合するための長方形細長の爪係合孔38aが2個形成されている。さらに、その中央部には、補助ジョイント33及び天面板34を共締めでねじ止めするためのねじ孔38bが形成されている。
【0052】
ジョイント子桁36は、
図9から分かるように、一対の側面板35の側面板下縁部39間を連結するように配置されるステーであって、直線ダクト2内に取り付けられるダクト子桁19と同様の形状をなし、ダクト子桁19と同様の略U字状の断面を備えている。
図10(b)から分かるように、ジョイント子桁36の略U字状の底面の長手方向両端には、ジョイント子桁36を側面板35の側面板下縁部39にねじ止めするためのねじ孔36aが各1個形成されている。このねじ孔36aは、側面板35のねじ挿通孔39aが深座ぐりの突出部との干渉を回避するために下方を円錐状に広げた絞り孔とされ、その絞り孔の内面にねじが切られている。
【0053】
また、ジョイント子桁36における略U字状の底面の中間部分には、第2布製本体22の底面布部27の端部、すなわち第2先端板28の底面部分をこのジョイント子桁36に固定するためのねじ孔36bが形成されている。
【0054】
(自在継手部の組立方法)
本自在継手構造は、以上説明した部材により構成されるものであって、以下に説明する手順により組み立てることができる。
先ず、
図9に示す側面ジョイント32を組み立てる。この組立は、
図9から理解できるように、側面板下縁部39の上面にジョイント子桁36を載置し、側面板下縁部39のねじ挿通孔39aを通して皿ねじ36cを挿通させて、ジョイント子桁36のねじ孔36aに螺合させる。このように皿ねじ36cを使用するとともに、皿ねじ36cの頭部が突出しないようにして、皿ねじ36cの頭部が第2布製本体22を取り付けるときの障害にならないよう配慮されている。
【0055】
次に、
図11に示すように、このように形成された側面ジョイント32に対し第2布製本体22を取り付ける。この作業時は、まず側面ジョイント32における下方外側を第2布製本体22で覆うようにする。次いで、
図3に示すように、側面下布部26の端部に形成されているねじ挿通孔26aにねじ26bを挿通させて側面板35のねじ孔37cに螺合させる。そして、底面布部27の端部に形成されているねじ挿通孔27aにねじ27bを挿通させてジョイント子桁36のねじ孔36bに螺合させる。
【0056】
このようにして側面ジョイント32に第2布製本体22を取り付けたものを形成し、次に
図12に示すように、天板12を除去した状態の直線ダクト2の端部にこの組立物を直線ダクト2の端部に取り付ける。
【0057】
この取付に際してはまず側面板35の一側を側板11の内側に挿入するようにして、側面ジョイント32と第2布製本体22との組立物をスライドさせる。かくして側面ジョイント32と第2布製本体22との組立物が直線ダクト2内へ押し込まれると、側面板中央部37のスライド突起部37aが側板11に形成された係合孔13aの係合し、側面ジョイント32と第2布製本体22との組立物が所定の位置に仮止めされる。このとき、側板11のねじ挿通孔13bと側面板中央部37のねじ孔37bとが芯合わせされているので、直ちにねじ挿通孔13bからねじ32aを挿入して側面板35のねじ孔37bに螺合する。これにより、側面ジョイント32と第2布製本体22との組立物が直線ダクト2の端部に固定される。配管用ダクトの内部に収容される冷媒配管は、この状態で敷設しておく。
【0058】
次に、
図13に示すように、側面ジョイント32と第2布製本体22との組立物を取り付けた直線ダクト2の端部の上に天面ジョイント31の補助ジョイント33を仮止めする。この仮止めに際しては、
図17に示すように、補助ジョイント33の両端部に形成された突起爪部33cを側面板上縁部38の爪係合孔38aに係合させることにより行われる。
【0059】
次いで、
図14に示すように、側板11の上面に天板12を取り付ける。この取付けは、
図3及び図(4a)に示すように、天板12に形成されたねじ挿通孔12aからねじ12bを挿入し、側板11の水平上縁部16に形成されたねじ孔16bに螺合させることにより行われる。このとき、
図17に示すように、天板12の先端部が補助ジョイント33の溝部33aの溝幅の中央に位置するように構成されている。
【0060】
次に、
図15に示すように、天面ジョイント31の天面板34を固定する。この取付けは、
図3に示すように、天面板34における両端部のねじ挿通孔34aからねじ34dを挿入し、補助ジョイント33のねじ挿通孔33bを介して側面板上縁部38に設けられているねじ孔38bに螺合する。また、天面板34における中央部のねじ挿通孔34bからねじ34eを挿入し、補助ジョイント33の水平突片33dに形成されているねじ孔33eに螺合することにより固定する。天面板34は、このように取り付けられることにより、天板12の先端部及び補助ジョイント33の上部を覆うことになる。
【0061】
次に、
図16に示すように、第1布製本体21を天面板34の上方から被せ、第2布製本体22の上端部を上から覆うように配置して取り付ける。この取付けは、
図3に示すように、天面布部23の端部に形成されたねじ挿通孔23aからねじ23bを挿入し、天面板34のねじ孔34cに螺合する。そして、着脱自在に結合可能とする結合部材により側面上布部24の下方内表面部と側面下布部26の上方外表面部とを結合させて、第1布製本体21と第2布製本体22とを一体化させる。この結合部材としては例えば面ファスナーを用いる。これにより本自在継手部の組立は終了する。
【0062】
(本配管用ダクトの自在継手構造の効果)
本実施の形態に係る自在継手構造は、以上のように構成され組み立てられるので、次のような効果を奏することができる。
(1)本配管用ダクトの自在継手構造は、可撓性及び防水性のある布製本体20を用いているので、
図2に示すように、布製本体20を変形させることにより水平方向及び垂直方向に変形可能な継手部を形成することができる。また、本配管用ダクトの自在継手構造は、
図1における継手部8に示すように、二次元的に方向を変更するような使用も可能であり、このような場合は45°程度までの方向変更を可能とした継手として活用できる。
【0063】
(2)本配管用ダクトの自在継手構造を使用すれば、配管用ダクトの水平面における曲り部、垂直面における曲り部、或いは水平及び垂直の両面に対し曲がる曲り部において容易に利用することができる。
【0064】
(3)本配管用ダクトの自在継手構造は、天面布部23の直線ダクト2側の端部に板部材を備えた第1先端板25が直線ダクト2の幅方向略全体に亘るように取り付けられているので、天面布部23に対する局部的な変形を回避しながら第1布製本体21の取付作業を行うことができる。したがって、第1布製本体21の取付作業が容易である。
【0065】
(4)また、第1先端板25は、天面布部23の端部が折り返されることにより、布部の端部に巻き込まれた状態で天面布部23の端部に取り付けられている。したがって、このような構成によれば、第1布製本体21を取り付ける作業の際に第1先端板25に強い力が作用するような場合であっても、天面布部23の端部に対し局部的な力が作用することを緩和することができる。このようにして天面布部23の端部における損傷が抑制される。
【0066】
(5)本配管用ダクトの自在継手構造は、側面下布部26及び底面布部27の直線ダクト2側の端部に板部材からなる第2先端板28が略端縁全体に亘るように取り付けられているので、側面下布部26及び底面布部27に対する局部的な変形を回避しながら第2布製本体22の取付作業を行うことができる。したがって、第2布製本体22の取付作業が容易である。
【0067】
(6)また、第2先端板28は、側面下布部26及び底面布部27の端部が折り返されることにより、布部の端部に包み込まれた状態で側面下布部26及び底面布部27の端部に取り付けられている。したがって、このような構成によれば、第2布製本体22を取り付ける作業の際に第2先端板28に強い力が作用するような場合であっても、側面下布部26及び底面布部27の端部に対し局部的な力が作用することを緩和することができる。このようにして側面下布部26及び底面布部27の端部における損傷が抑制される。
【0068】
(7)このようにして、第1布製本体21及び第2布製本体22の取扱いが容易になるとともに、3次元的な方向調整が可能となるので、配管用ダクトにおける継手部構造の共用化を図り、これにより設計施工コストの軽減及び施工工事の短期化することができる。
【0069】
(8)特に、第1布製本体21及び第2布製本体22を取り付けるためにジョイント部材30が用いられているので、このジョイント部材の仕様を調整することより汎用的に使用される直線ダクト2やエルボに対して容易に接続できるように構成されている。
【0070】
(9)布製本体20を上方部から取り付ける第1布製本体21と下方部から取り付ける第2布製本体22とに分割しているので、曲り部における上面及び底面を容易に覆うことができる。したがって、垂直方向に変化する曲り部に使用する場合でも、配管用ダクトの体裁を良好に保持することができる。
【0071】
(10)継ぎ目において雨水の浸入を確実に防止することができる。
侵入の恐れがある箇所は、
図16の完成状態において、第1布製本体21と第2布製本体22との繋ぎ目41、第1布製本体21の端部と天面板34との間の隙間42、天板12の先端部における天面板34と天板12との隙間43が考えられる。しかしながら、繋ぎ目41に関しては、側面上布部24の下端が側面下布部26上端部の外側に被るように形成されているので、この繋ぎ目41から雨水が侵入することはない。
【0072】
次に、隙間42に関しては、第1布製本体21を構成する布地が第1先端板25と天面板34との間にしっかり挟み付けられているので、この配管用ダクトの天面に付着した水は、この隙間42から侵入せずに配管用ダクトの側方等に流れてしまう。
【0073】
次に、隙間43に関して説明する。配管用ダクトの上面に付着した雨水等は、
図17に示すように、天面板34と天板12との隙間43を経由して内部に侵入する。しかし、この隙間43から侵入した水は、天板12の先端12cが補助ジョイント33の溝部33aの中央部に位置するように構成されているので、溝部33aに落下する。そして、溝部33aに落下した水は、配管用ダクトの両側の方に流れ、側面板35の内面を伝って下方に落下する。このように、本自在継手構造の構成によれば、雨水の配管用ダクト内への浸入を防ぐことができる。
【0074】
(11)ジョイント部材30が直線ダクト2に連結された状態において、側面上布部24の下端部と側面下布部26の上端部とが着脱自在に連結可能とする連結部材を備えているので、第1布製本体21と第2布製本体22との結合部が一体性を持って取り付けられるので、見栄えが向上する。
【0075】
(12)側面ジョイント32は、ジョイント子桁36により一対の側面板35間が結合されているので、第2布製本体22に側面ジョイント32を組み付けた状態において強度が向上し取り扱が容易になる。
【0076】
[変形例]
上記の各実施の形態に関する説明は、本発明に従う配管用ダクトの自在継手構造が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う配管用ダクトの自在継手構造は、例えば以下に示される上記の実施の形態の変形例、及び、相互に矛盾しない少なくとも二つの変形例が組み合わされた形態を取り得る。
【0077】
・前記実施の形態においては、第1先端板25は天面布部23の端部に巻き込まれるようにして取り付けられていたが、これを
図18(a)〜
図18(c)に示すように、天面布部23の外側表面に設ける板部材101aと、内側表面に設ける板部材101bとから成る一組の板部材101を設ける。そして、これら板部材101間をねじ等の結合部材で強く締め付けることにより、天面布部23の端部を内外両面から圧着状態に挟み込むようにしてもよい。このようにすれば、一組の板部材101の表面で天面布部23の端部を把持することができるので、天面布部23の端部の損傷を抑制することができる。また、天面布部23の端部が表面に露出されないので、天面布部23の端部を引っ掻くようなことも回避することができ、より一層天面布部23の端部の保護を向上させることができる。
【0078】
・前記実施の形態における第2先端板28についても、
図19(a)、
図19(b)に示すように、第1先端板25に関する上記変形例と同様に側面下布部26及び底面布部27の外側表面に設ける板部材201aと、内側表面に設ける板部材201b、201cとから成る一組の板部材201を設ける。そして、これら板部材間をねじ等の適宜の結合部材で強く締め付けることにより、側面下布部26及び底面布部27の端部を内外両面から圧着状態に挟み込むようにしてもよい。なお、この場合、側面下布部26及び底面布部27が略U字状を成しているので、
図18に示すように、外表面に取り付ける板部材を前記実施の形態の物と同様U字状の板部材201aとし、内表面側に取り付ける部材を3枚の平板状の板部材201b,201cで構成すればよい。
【0079】
・前記実施の形態においては、布製本体20が上下に分離される形状となっていたが、第1布製本体21に相当するものとして、
図20に示すような布製本体121を形成すれば、前記実施の形態におけるように2分割の布製本体20に代わるものとすることもできる。
図20に示す布製本体121は、天面布部122と、天面布部122の両側に連続して形成される一対の側面布部123により門型に形成された布部を有する。そして、側面布部123の高さ寸法を側板11の高さ寸法と同一または若干大きい程度とする。また、天面布部122と側面布部123の直線ダクト側端部には門型の第1先端板124を取り付けたものとする。第1先端板124の天面を構成する板部材は、直線ダクト2の端部における天面の、幅方向全体の形状に沿う形状を成す。具体的には、この場合ジョイント部材30が用いられているので天面板34の上面に沿う形状を成している。また、第1先端板124の側面を構成する板部材は、ジョイント部材30の側面板35の外表面に沿う形状を成している。また、第1先端板124の取り付け方法は先の実施の形態のように布地の端部を巻き込んだものでよい。
【0080】
また、門型の第1先端板124には、前記実施の形態における天面板34及び側面板35にねじ止めするためのねじ挿通孔125,126を形成しておく。このように構成すれば、先に実施の形態におけるジョイント部材30を直線ダクト2の端部に取り付けた状態物に対し、この布製本体121を取り付けることができ、これにより曲り部等における自在継手として利用することができる。
【0081】
なお、この変形例の場合は、底面布部を備えていない。しかし、底面布部を必要とする場合には、一対の側面布部123の下端間に面ファスナー等の結合部材により取り付け可能としてもよい。
【0082】
・また、前記実施の形態においては、布製本体20を直線ダクト2に連結する道具としてジョイント部材30を用いているが、ジョイント部材30を用いずに布製本体20を直線ダクト2に直接取り付けるようにしてもよい。例えば、
図20に示すような布製本体121を用い、この布製本体121を直線ダクト2の天板12及び側板11に直接ねじ止めするような構成としてもよい。
【0083】
この場合において、前記実施の形態における第1先端板25に相当する第1先端板124における、天板12に接する部分の板材は、平面状を成す天板12の幅方向中央部の形状に沿うとともに、天板12における幅方向両端部の段状の形状にも沿うように形成されている。したがって、第1先端板124における天板12に接する部分が、連結される相手方である天板12の幅方向全体の形状に沿う形状を成しているので、第1先端板124の表面とこれに接する部材である天板12の面との密着度を良好に保持することができる。
【0084】
・上記各実施の形態に係る配管用ダクトに用いられている直線ダクト2は、底板を備えていないが、底板を備えたものとしてもよい。底板としては、内部を覆い隠す板材を使用したものでもよいし、鼠等の小動物の配管用ダクト内への浸入を防止する網目状の部材としてもよい。