特許第6276579号(P6276579)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6276579
(24)【登録日】2018年1月19日
(45)【発行日】2018年2月7日
(54)【発明の名称】引戸開閉補助装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 1/16 20060101AFI20180129BHJP
   E05F 5/02 20060101ALI20180129BHJP
【FI】
   E05F1/16 B
   E05F5/02 E
【請求項の数】10
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-263934(P2013-263934)
(22)【出願日】2013年12月20日
(65)【公開番号】特開2015-121014(P2015-121014A)
(43)【公開日】2015年7月2日
【審査請求日】2016年10月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227386
【氏名又は名称】日東工器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083895
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100175983
【弁理士】
【氏名又は名称】海老 裕介
(72)【発明者】
【氏名】風間 保夫
【審査官】 兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−332308(JP,A)
【文献】 国際公開第2005/068760(WO,A1)
【文献】 特開2009−019429(JP,A)
【文献】 特開2012−188815(JP,A)
【文献】 特開2008−285908(JP,A)
【文献】 特開2013−130015(JP,A)
【文献】 特開2012−097427(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 1/16,5/02
A47B 88/453
E05C 3/00,19/02,21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
引戸の戸枠における上縁戸枠もしくは下縁戸枠に取り付けられ、閉扉若しくは開扉されて閉扉側若しくは開扉側の側縁戸枠に近づいた引戸に係合して捕捉する始端位置と、捕捉した引戸と共に動いて当該引戸を閉扉若しくは開扉の最終位置にする終端位置と、の間で引戸と共に移動可能な引戸捕捉装置と、
該引戸が該始端位置にある該引戸捕捉装置によって捕捉されたときに、該引戸捕捉装置を該終端位置に動かし、当該引戸を該最終位置にする駆動装置と、
を有する引戸開閉補助装置であって、
該引戸捕捉装置が、
該引戸に取り付けられている被捕捉部材を受け入れて捕捉するための捕捉部材であって、該被捕捉部材を受け入れる受入位置と、受け入れた該被捕捉部材を当該引戸捕捉装置から離脱しないように係合して捕捉する捕捉位置との間で変位可能とされた捕捉部材と、
該捕捉部材と係合して該捕捉部材を該捕捉位置に固定する固定位置と、該捕捉部材が該受入位置となるのを許容する固定解除位置との間で変位可能な固定部材とを有し、
該引戸捕捉装置が該始端位置にあるときに、該捕捉部材が該側縁戸枠に近づいてきた引戸の該被捕捉部材を受け入れて該捕捉位置となるとともに該固定部材が該捕捉部材を該捕捉位置に固定する該固定位置となり、この状態で当該引戸捕捉装置が該駆動装置により該始端位置から該終端位置まで動かされるようにされており、
当該引戸開閉補助装置が、
該引戸が該最終位置まで移動して該最終位置から戻る方向で動くときに該固定部材を該固定解除位置に戻す固定解除装置を備え、
該引戸捕捉装置が該始端位置と終端位置との間で動くときに該引戸の開閉方向で並進可能な捕捉装置フレームを有し、該捕捉部材は該捕捉装置フレームに枢着されて該受入位置と該捕捉位置との間で枢動可能とされ、該捕捉位置から該受入位置に向けて付勢されており、受け入れる該被捕捉部材によって該捕捉位置となるようにされており、該固定部材が該捕捉装置フレームに枢着されて該固定位置と該固定解除位置との間で枢動可能とされ、該固定解除位置から該固定位置に向けて付勢されており、該捕捉部材が該被捕捉部材を受け入れて捕捉位置となることに応じて該固定位置とされるようになされている引戸開閉補助装置。
【請求項2】
引戸の戸枠における上縁戸枠もしくは下縁戸枠に取り付けられ、閉扉若しくは開扉されて閉扉側若しくは開扉側の側縁戸枠に近づいた引戸に係合して捕捉する始端位置と、捕捉した引戸と共に動いて当該引戸を閉扉若しくは開扉の最終位置にする終端位置と、の間で引戸と共に移動可能な引戸捕捉装置と、
該引戸が該始端位置にある該引戸捕捉装置によって捕捉されたときに、該引戸捕捉装置を該終端位置に動かし、当該引戸を該最終位置にする駆動装置と、
を有する引戸開閉補助装置であって、
該引戸捕捉装置が、
該引戸に取り付けられている被捕捉部材を受け入れて捕捉するための捕捉部材であって、該被捕捉部材を受け入れる受入位置と、受け入れた該被捕捉部材を当該引戸捕捉装置から離脱しないように係合して捕捉する捕捉位置との間で変位可能とされた捕捉部材と、
該捕捉部材と係合して該捕捉部材を該捕捉位置に固定する固定位置と、該捕捉部材が該受入位置となるのを許容する固定解除位置との間で変位可能な固定部材とを有し、
該引戸捕捉装置が該始端位置にあるときに、該捕捉部材が該側縁戸枠に近づいてきた引戸の該被捕捉部材を受け入れて該捕捉位置となるとともに該固定部材が該捕捉部材を該捕捉位置に固定する該固定位置となり、この状態で当該引戸捕捉装置が該駆動装置により該始端位置から該終端位置まで動かされるようにされており、
当該引戸開閉補助装置が、
該引戸が該最終位置まで移動して該最終位置から戻る方向で動くときに該固定部材を該固定解除位置に戻す固定解除装置を備え、
該駆動装置は、一端が該引戸捕捉装置よりも該側縁戸枠側において該上縁戸枠に固定され、他端が該捕捉部材に取り付けられたバネ部材とされ、
該バネ部材は、該捕捉部材を介して該引戸捕捉装置を該側縁戸枠に向けて付勢するとともに、該捕捉部材を該捕捉位置から該受入位置にむけて付勢するようになされている引戸開閉補助装置。
【請求項3】
該固定解除装置は、該捕捉装置フレームに枢着されて、カム従動子を有する固定解除部材と、
該捕捉装置フレームに設けら、該カム従動子と摺動係合し該カム従動子を介して該固定解除部材を枢動させるカム輪郭部であって、該引戸捕捉装置が終端位置に近づいた位置から該終端位置まで動くときは該固定解除部材を該固定位置にある該固定部材と連結させる固定解除準備位置とし、該引戸捕捉装置が該終端位置から始端位置に向かって動くときには該固定解除部材を該固定解除準備位置から固定解除完了位置まで枢動させて、該固定解除部材に連結した該固定部材を該固定解除位置に変位させるカム輪郭部とを有する請求項1に記載の引戸開閉補助装置。
【請求項4】
該引戸捕捉装置は、
該引戸が該最終位置から戻る方向へ動かされることにより該引戸捕捉装置が該終端位置から該始端位置まで動かされ、該引戸に取り付けられている該被捕捉部材が該捕捉部材から離れることにより該捕捉部材が該受入位置とされた状態において、該固定部材を該固定解除位置に変位させた該固定解除部材の該固定部材との連結を解除する連結解除部材を有する請求項3に記載の引戸開閉補助装置。
【請求項5】
該捕捉部材が該被捕捉部材を受け入れて該受入位置から該捕捉位置とされた状態において、該連結を解除された固定部材が該捕捉部材の外表面に形成された段面に係合して、該捕捉部材が受入位置に戻るのを阻止するようにされている請求項4に記載の引戸開閉補助装置。
【請求項6】
該連結を解除された固定部材は、該受入位置とされている該捕捉部材の外表面に向けて付勢され該外表面に係合し、該捕捉部材が該被捕捉部材を受け入れて該捕捉位置になることに伴い、該外表面上を摺動して該段面と係合するようにされている請求項5に記載の引戸開閉補助装置。
【請求項7】
該固定解除部材は、該固定解除部材に変位可能に取り付けられ、該固定解除部材と共に枢動可能とされている連結部材を備え、該連結部材は、該固定解除部材が該固定解除準備位置に向けて変位するときには該固定位置にある固定部材と摺動し、該固定解除部材が該固定解除準備位置になったときに当該固定解除部材を該固定部材に連結する位置に変位するように付勢されており、該固定解除部材が該固定解除準備位置から該固定解除完了位置に枢動するときに、該固定部材を該固定解除部材に連結した状態で該固定解除位置まで動かすようになっており、
該連結解除部材は、該連結部材を付勢する力に抗して該連結部材を変位することにより該固定解除部材の該固定部材との連結を解除するようにされている請求項4乃至6のいずれか一項に記載の引戸開閉補助装置。
【請求項8】
該連結解除部材が、該捕捉装置フレームに枢着されており、該捕捉部材が該受入位置にあるときに該連結部材を付勢する力に抗して該連結部材を変位することにより該固定解除部材の該固定部材との連結を解除するようにされ、該捕捉部材が該受入位置から該捕捉位置に動くのに伴い枢動して、該連結部材が該固定部材と摺動係合する位置となるのを許容するようになされている請求項7に記載の引戸開閉補助装置。
【請求項9】
該連結解除部材が、該捕捉部材と同じ枢軸の周りで枢動可能に該捕捉装置フレームに取り付けられており、該捕捉部材が該受入位置において該被捕捉部材を受け入れて捕捉位置となるときに、該被捕捉部材によって係合されて該連結部材から離れて該連結部材が該固定部材と摺動係合する位置となるのを許容するようになされている請求項8に記載の引戸開閉補助装置。
【請求項10】
該引戸捕捉装置が、該始端位置から該終端位置に向かうときに該引戸捕捉装置の動きに対して制動力をかけるダンパーに接続されている請求項1乃至9のいずれか一項に記載の引戸開閉補助装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引戸が開扉又は閉扉されて開扉又は閉扉の最終位置に近づいたときに、該引戸を捕捉して該最終位置まで動かして開扉又は閉扉を確実にする引戸開閉補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
引戸の上縁戸枠に引戸の開閉方向で摺動可能に設けられたスライドと、該スライドに枢着されて、閉扉されて閉扉側戸枠に近づいた引戸に取り付けられたピンを受け入れて捕捉するフックと、ピンをフックにより捕捉した状態で当該スライドを閉扉側戸枠に向けて動かし、当該引戸を閉扉側戸枠に当接させて当該引戸の閉扉を完了させるバネ部材と、閉扉側戸枠に向かう引戸の動きに制動を加えるダンパー(減速器)とを備える機構(ドアクローザ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この機構は、引戸を閉扉側戸枠近くまで動かすだけで当該引戸を確実に閉扉させるものであるが、この機構を開扉側戸枠の近くに設けて、開扉される引戸を捕捉し確実に開扉させるために用いることもできるものである。本明細書においては、このように開扉でも閉扉でもそれを確実にするために使用される装置という意味で、引戸開閉補助装置と称することにする。
【0003】
引戸開閉補助装置は以上のような機能を有するものであるが、引戸を勢いよく開閉させた場合には、ダンパーによる制動が急激に作用し、その作用で当該引戸が跳ね返されることがある。このような跳ね返りが生じて、上記ピンがフックによって受け入れられた位置まで引戸が戻ると、該ピンを捕捉したフックはピンを解放する位置に戻され、このため該引戸はそのまま元の方向に戻されて適正な開閉が行われなくなる可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004‐332308号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような引戸開閉補助装置における上述のような問題を解消することを目的とする。すなわち、引戸が激しく開閉されて引戸開閉補助装置におけるダンパーが急激に作用し、その結果、当該引戸が跳ね返されるようなことがあったとしても、引戸の捕捉が解除されるようなことはなく、従って、最終的には捕捉した引戸を閉扉若しくは開扉の最終位置まで確実に動かすことを可能とする引戸開閉補助装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は
引戸(以下に述べる本発明の実施形態において参照符号Bで示す)の戸枠における上縁戸枠(A)もしくは下縁戸枠に取り付けられ、閉扉若しくは開扉されて閉扉側若しくは開扉側の側縁戸枠に近づいた引戸(B)に係合して捕捉する始端位置(図1)と、捕捉した引戸と共に動いて当該引戸を閉扉若しくは開扉の最終位置にする終端位置(図2)と、の間で引戸と共に移動可能な引戸捕捉装置(12)と、
該引戸が該始端位置にある該引戸捕捉装置によって捕捉されたときに、該引戸捕捉装置を該終端位置に動かし、当該引戸を該最終位置にする駆動装置(同実施形態における引っ張りコイルバネ14)と、
を有する引戸開閉補助装置(10)であって、
該引戸捕捉装置(12)が、
該引戸に取り付けられている被捕捉部材(ピン18)を受け入れて捕捉するための捕捉部材(フック20)であって、該被捕捉部材を受け入れる受入位置(図3図5)と、受け入れた該被捕捉部材を当該引戸捕捉装置から離脱しないように係合して捕捉する捕捉位置(図6図9)との間で変位可能とされた捕捉部材(20)と、
該捕捉部材と係合して該捕捉部材を該捕捉位置に固定する固定位置(図6図8)と、該捕捉部材が該受入位置となるのを許容する固定解除位置(図9図11)との間で変位可能な固定部材(24)とを有し、
該引戸捕捉装置が該始端位置(図1)にあるときに、該捕捉部材(20)が該側縁戸枠に近づいてきた引戸の該被捕捉部材(18)を受け入れて該捕捉位置となるとともに該固定部材(24)が該捕捉部材を該捕捉位置に固定する該固定位置(図6図8)となり、この状態で当該引戸捕捉装置が該駆動装置(14)により該始端位置(図1)から該終端位置(図2)まで動かされるようにされており、
当該引戸開閉補助装置が、更に、
該引戸が該最終位置まで移動して該最終位置から戻る方向で動くときに該固定部材(24)を該固定解除位置(図9図11)に戻す固定解除装置(26)を備える、
引戸開閉補助装置を提供する。
【0007】
この引戸開閉補助装置においては、捕捉部材を捕捉位置に固定する固定位置にある固定部材を該固定解除位置にする固定解除装置は、引戸が閉扉又は開扉の最終位置まで移動して当該引戸が該最終位置から戻る方向で動くときに作用するものであり、引戸が最終位置になるまでは、捕捉部材による引戸の被捕捉部材の捕捉は解除されず、従って、引戸が前述したようにダンパーによって最終位置に至る前に戻される方向に動いても、従来の引戸開閉補助装置のように引戸が当該引戸捕捉装置から外れてしまうことがなく、このため、そのような途中での戻りの動きがあったとしても最終的には引戸は側縁戸枠まで確実に動かされることになる。
【0008】
具体的には、
該引戸捕捉装置(12)が該始端位置と終端位置との間で動くときに該引戸の開閉方向で並進可能な捕捉装置フレーム(17)を有し、該捕捉部材(20)は該捕捉装置フレームに枢着されて該受入位置と該捕捉位置との間で枢動可能とされ、該捕捉位置から該受入位置に向けて付勢されており、受け入れる該被捕捉部材によって該捕捉位置となるようにされており、該固定部材(24)が該捕捉装置フレームに枢着されて該固定位置と該固定解除位置との間で枢動可能とされ、該固定解除位置から該固定位置に向けて付勢されており、該捕捉部材(20)が該被捕捉部材を受け入れて捕捉位置となることに応じて該固定位置とされるようにすることができる。
【0009】
該固定解除装置(26)は、
該捕捉装置フレーム(17)に枢着されて、カム従動子(26A)を有する固定解除部材(26B)と、
該捕捉装置フレームに設けられ、該カム従動子と摺動係合し該カム従動子を介して該固定解除部材(26B)を枢動させるカム輪郭部(26C)であって、該引戸捕捉装置が終端位置に近づいた位置から該終端位置まで動くときは該固定解除部材(26B)を該固定位置にある該固定部材(24)と連結させる固定解除準備位置(図8)とし、該引戸捕捉装置が該終端位置から始端位置に向かって動くときには該固定解除部材を該固定解除準備位置(図8)から固定解除完了位置(図9)まで枢動させて、該固定解除部材に連結した該固定部材を該固定解除位置(図9図11)に変位させるカム輪郭部(26C)とを有するようにすることができる。
【0010】
この場合、該引戸捕捉装置は、
該引戸が該最終位置から戻る方向へ動かされることにより該引戸捕捉装置が該終端位置から該始端位置まで動かされ、該引戸に取り付けられている該被捕捉部材が該捕捉部材から離れることにより該捕捉部材が該受入位置とされた状態において、該固定部材(24)を該固定解除位置(図9図11)に変位させた該固定解除部材(26B)の該固定部材(24)との連結を解除する連結解除部材(30)を有するようにすることができる。
【0011】
この場合、該捕捉部材が該被捕捉部材を受け入れて該受入位置から該捕捉位置とされた状態において、該連結を解除された該固定部材が該捕捉部材の外表面に形成された段面(20B)に係合して、該捕捉部材が受入位置に戻るのを阻止するようにすることができる。
【0012】
更にこの場合、該連結を解除された固定部材(24)は、該受入位置とされている該捕捉部材の外表面に向けて付勢され該外表面に係合し、該捕捉部材(20)が該被捕捉部材を受け入れて該捕捉位置になることに伴い、該外表面上を摺動して該段面(20B)と係合するようにすることができる。
【0013】
上記の場合において、該固定解除部材(26B)は、該固定解除部材に変位可能に取り付けられ、該固定解除部材と共に枢動可能とされている連結部材(26D)を備え、該連結部材は、該固定解除部材が該固定解除準備位置(図8)に向けて変位するときには該固定位置にある固定部材(24)と摺動し、該固定解除部材(26B)が該固定解除準備位置(図8)になったときに当該固定解除部材(26B)を該固定部材(24)に連結する位置に変位するように付勢されており、該固定解除部材が該固定解除準備位置から該固定解除完了位置(図9)に枢動するときに、該固定部材を該固定解除部材に連結した状態で該固定解除位置(図9)まで動かすようになっており、
該連結解除部材(30)は、該連結部材(26D)を付勢する力に抗して該連結部材を変位することにより該固定解除部材の該固定部材(24)との連結を解除するようにすることができる。
【0014】
この場合、該連結解除部材(30)が、該捕捉装置フレームに枢着されており、該捕捉部材が該受入位置にあるときに該連結部材(26D)を付勢する力に抗して該連結部材(26D)を変位することにより該固定解除部材(26B)の該固定部材(24)との連結を解除するようにされ、該捕捉部材が該受入位置から該捕捉位置に動くのに伴い枢動して、該連結部材(26D)が該固定部材(24)と摺動係合する位置となるのを許容するようにすることができる。
【0015】
この場合、該連結解除部材(30)が、該捕捉部材と同じ枢軸(17A)の周りで枢動可能に該捕捉装置フレームに取り付けられ、該捕捉部材が該受入位置において該被捕捉部材を受け入れて捕捉位置となるときに、該被捕捉部材によって係合されて該連結部材(26D)から離れて該連結部材(26D)が該固定部材(24)と摺動係合する位置となるのを許容するようにすることができる。
【0016】
以上の場合において、該駆動装置(14)は、一端が該引戸捕捉装置よりも該側縁戸枠側において該上縁戸枠に固定され、他端が該捕捉部材に取り付けられたバネ部材とされ、
該バネ部材は、該捕捉部材(20)を介して該引戸捕捉装置(12)を該側縁戸枠に向けて付勢するとともに、該捕捉部材(20)を該捕捉位置から該受入位置にむけて付勢するようにすることができる。
【0017】
該引戸捕捉装置は、該始端位置から該終端位置に向かうときに該引戸捕捉装置の動きに対して制動力をかけるダンパー(32)に接続することができる。
【0018】
以下、本発明に係る実施形態につき添付図面に基づき説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係る引戸開閉補助装置が引戸戸枠の上縁戸枠に取り付けられた状態を示しており、引戸が閉扉又は開扉されて右側の閉扉側又は開扉側戸枠である側縁戸枠に近づいてきて、当該引戸開閉補助装置に接近している状態を示している。
図2図1と同様の図であり、引戸が引戸開閉補助装置によって捕捉されて引戸が閉扉又は開扉の最終位置された状態を示す図である。
図3図1の引戸開閉補助装置の引戸捕捉装置が引戸の被捕捉部材を受け入れる態勢にある状態を示す図である。
図4】被捕捉部材が引戸捕捉装置の連結解除部材に当接して該連結解除部材を反時計方向に枢動はじめる状態を示す図である。
図5】連結解除部材が固定解除部材の連結部材から離れ、捕捉部材が被捕捉部材によって反時計方向に枢動はじめられる状態を示す図である。
図6】捕捉部材が捕捉位置となり、固定部材が捕捉部材を捕捉位置に固定する位置となった状態を示す図である。
図7】引戸が閉扉又は開扉の最終位置に近づいたときの引戸捕捉装置を示す図である。
図8】引戸が閉扉又は開扉の最終位置となり、固定解除部材が固定部材に連結された固定解除準備位置となった状態を示す図である。
図9】引戸が最終位置から戻り始めて固定解除部材が固定解除完了位置となり、固定部材が固定解除位置とされた状態を示す図である。
図10】引戸捕捉装置が始端位置に近づき引戸の被捕捉部材が捕捉部材から抜け出しはじめた状態を示す図である。
図11】被捕捉部材が捕捉部材から抜けて連結解除部材が固定解除部材の連結部材と係合して連結解除位置となり、固定部材が捕捉部材と係合する状態となったのを示す図である。
図12】固定解除部材の連結部材を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。
図13】固定部材を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。
図14】固定解除部材を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。
図15】オイルダンパー保持部材の正面図である。
図16図1の左端面の概要図であり、本発明に係る引戸開閉補助装置が上縁戸枠に取り付けられている状態を示す。
図17】オイルダンパー保持部材及びそれに取り付けられているオイルダンパーの概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に示す本発明に係る引戸開閉補助装置10は、引戸戸枠の上縁戸枠Aに引戸Bの開閉方向Xで移動可能に取り付けられて、引戸Bが側縁戸枠Cに近づいてきたときに該引戸Bを捕捉する引戸捕捉装置12と、引戸Bを捕捉した引戸捕捉装置12を側縁戸枠C側に引き寄せ、図2に示すように、当該引戸Bを側縁戸枠Cに当接若しくはそれに近い最終位置となるようにする駆動装置(図示の例では引っ張りコイルバネ)14とを有する。引戸捕捉装置12は、上縁戸枠Aに開閉方向Xに延びるようにして固定される(後述する)オイルダンパー保持部材16(図1、2、図15図17)に開閉方向Xで摺動可能に取り付けられ、(図1では右方向に動かされて当該引戸捕捉装置12に近づいてきた)引戸Bを捕捉するための始端位置(図1)と、捕捉した引戸Bと共に動いて該引戸Bが側縁戸枠Cに当接した又はそれに近い閉扉又は開扉の図2に示す最終位置となる終端位置(図2)との間で引戸Bと共に移動可能とされている。引戸Bは、その上縁に取り付けられたハンガー部材B1と該ハンガー部材B1に回転自在に取り付けられて上縁戸枠Aに引戸Bの開閉方向Xに延びるよう設定されているレールA1上で転動するようにされたローラB2とを有しており、当該引戸BはレールA1に吊り下げられてレールA1に沿って動くようにされている。図1及び図2において、A2で示すのは、引戸Bが図2の最終位置に来たときにハンガー部材B1に当接して引戸Bを止めるためのストッパである。これらハンガー部材B1、レールA1、ストッパA2等は当業者にはよく知られたものであり、詳細な説明は省略する。
【0021】
引戸捕捉装置12は、オイルダンパー保持部材16に引戸Bの開閉方向Xに並進可能に設定された捕捉装置フレーム17と、枢軸17Aにより捕捉装置フレーム17に枢着されたフックすなわち捕捉部材20であって、引戸Bに取り付けられている被捕捉部材(図示の例では、ハンガー部材B1に開閉方向Xに対し直交するように延びるピン)18を、引戸Bが側縁戸枠Cに近づいてきたときに受け入れる受入位置(図3図5)と、受け入れた被捕捉部材(ピン)18を当該引戸捕捉装置12から離脱しないように係合して捕捉する捕捉位置(図6図9)との間で枢動可能とされた捕捉部材(フック)20と、枢軸17B(図3)により捕捉装置フレーム17に枢着され、捕捉部材20と係合して捕捉部材20を捕捉位置(図6図9)に固定する固定位置(図6図8)と、捕捉部材(フック)20が受入位置(図3図5)となるのを許容する固定解除位置(図9図11)との間で変位可能な固定ピン22を備える固定部材24(図13)とを有しており、引戸捕捉装置12が始端位置(図1)にあるときに、捕捉部材(フック)20は被捕捉部材(ピン)18を受け入れて捕捉位置(図6)となるとともに固定ピン22が固定位置(図6)となって捕捉部材20を捕捉位置(図6図8)に固定し、この状態で当該引戸捕捉装置12が捕捉部材(フック)20を介して駆動装置(引っ張りコイルバネ)14により始動位置(図1)から終端位置(図2)まで動かされ、それにより捕捉した引戸Bを閉扉又は開扉の最終位置(図2)まで動かすようにされている。
【0022】
引戸開閉補助装置10は、更に、引戸Bが最終位置(図2)まで移動して該最終位置から戻る方向で動くときに、該引戸Bとともに終端位置(図2図8)から始端位置(図1図3)に向って動く上述の引戸捕捉装置12の固定部材24を固定位置(図6図8)から固定解除位置(図9図11)に戻すための固定解除装置26を備える。具体的には、該固定解除装置26は、枢軸17Bにより捕捉装置フレーム17に枢着されて、カム従動子26Aを有する固定解除部材26B(図14)と、捕捉装置フレーム17に設けられ、カム従動子26Aと摺動係合しカム従動子26Aを介して固定解除部材26Bを枢動させるカム輪郭部26Cから構成されている。カム輪郭部26Cは、引戸捕捉装置12が始端位置(図1図3)から動いて終端位置(図2図8)に近づいた位置(図7)から終端位置(図2図8)まで動いたときには固定解除部材26Bを固定位置(図6図8)にある固定部材24と連結させる固定解除準備位置(図8)とし、引戸捕捉装置12が終端位置(図2図8)から始端位置(図1図3)に向かって動くときには固定解除部材26Bを固定解除準備位置(図8)から固定解除完了位置(図9)まで枢動させて、固定解除部材26Bに連結した固定部材24を固定解除位置(図9図11)に変位させるような輪郭を有する。図の例では、固定解除部材26Bは、枢軸17Bから下方に延びてカム従動子26Aを支持する固定解除部材下部26B1と、枢軸17Bから上方に延びる固定解除部材上部26B2とを有し、固定解除部材上部26B2には、当該固定解除部材26Bが固定解除準備位置(図8)とされたときに固定部材24との連結を行うための連結部材26D(図12)が設けられている。この連結部材26Dは、図12に示すように上部係合部26D1、下部係合部26D2、及びそれらを連結する連結部26D3とからなり、該連結部材26Dは、固定解除部材上部26B2の上縁部分を水平に折り曲げて形成された連結部材支持部26B3の開口26B4に、連結部26D3を通すようにして、該連結部材支持部26B3に支持されており、固定解除部材上部26B2に取り付けた圧縮コイルバネ26B5によって図で見て左方に付勢されている。図3において、26B6で示すのは、圧縮コイルバネ26B5を連結部材26Dに水平に保持するためのネジである。詳細は後で述べるが、固定解除部材26Bが固定解除準備位置(図8)とされたときに、固定部材24の上縁板部24A(図13)が連結部材支持部26B3の下面と接するようにされ、上縁板部24Aの開口24Bを連結部26D3が通り、下部係合部26D2が上縁板部24Aの下面と接するようになり、固定解除部材26Bが固定解除準備位置(図8)から固定解除完了位置(図9)に動くときに、固定部材24を固定解除部材26Bに連結した状態として固定部材24を固定解除位置に動かすようになっている。
【0023】
本発明に係る引戸開閉補助装置10は、更に、引戸Bが最終位置(図2図8)から戻る方向へ動かされることにより引戸捕捉装置12が終端位置(図2図8)から始端位置(図11)まで動かされ、引戸Bに取り付けられている被捕捉部材(ピン)18が捕捉部材20から離れることにより捕捉部材20が受入位置(図11)とされた状態において、固定部材24を固定解除位置(図9)に変位させた固定解除部材26Bの固定部材24との連結を解除するために、枢軸17Aの周りで枢動可能とされている連結解除部材30を有する。連結解除部材30は、枢軸17Aの周りに取り付けられた捩じりバネ31により図で見て時計方向に付勢されており、捕捉部材(フック)20に受け入れられて捕捉される被捕捉部材(ピン)18が係合することにより、反時計方向に枢動されるようになっている。連結解除部材30は、引戸Bが最終位置(図2図8)となり、固定解除部材26Bが固定解除準備位置(図8)となったときには、捕捉部材20によって捕捉されている被捕捉部材18によって枢軸17Aの周りで捩じりバネ31の付勢力に抗して反時計方向に回されて固定解除部材26Bから離れた位置とされ、上述のように、連結部材26Dが圧縮コイルバネ26B5によって押圧されて、連結部材26Dの下部係合部26D2と連結部材支持部26B3との間で挟んで当該固定部材24(の上縁板部24A)を固定解除部材26Bに連結した状態とされている。この状態から、引戸Bが最終位置(図2図8)から戻されて引戸捕捉装置12が始端位置(図11)まで動かされると、引戸Bに取り付けられていた被捕捉部材(ピン)18は捕捉部材20から離れて当該捕捉部材20が受入位置とされ、それと共に連結解除部材30は被捕捉部材18との係合が外れて捩じりバネ31により時計方向に枢動され、連結部材26Dの下部係合部26D2の左側端部26D4と係合して連結部材26Dを圧縮コイルバネ26B5の付勢力に抗して右方へ動かす。これにより、連結部材26Dの下部係合部26D2と連結部材支持部26B3との間での当該固定部材24(の上縁板部24A)の固定解除部材26Bとの連結は解除される。
【0024】
固定解除部材26Bと固定部材24との連結が上述のようにして解除された状態では、連結部材26Dの下部係合部26D2の左側端部26D4が固定部材24の上縁板部24Aの開口24Bの開口縁面24Cと摺動可能な状態で係合する。このため、枢軸17Bの周りに取り付けられている捩じりバネ28により固定部材24は連結部材26Dと摺動しながら僅かに反時計方向に変位されて固定ピン22が、受入位置(図3)に戻った捕捉部材20の外表面と係合するようにされる。これにより、当該引戸開閉補助装置10は図1に示す当初の状態となる。
【0025】
図示の例では、駆動装置としての引っ張りコイルバネ14は、オイルダンパー保持部材16の右端に一端が固定され、他端が捕捉部材(フック)20に設けられている孔20D(図5)に係合されて、捕捉部材20を介して当該引戸捕捉装置12を始端位置(図1図3)から終端位置(図2図8)に向けて付勢するとともに、捕捉部材20を枢軸17Aの周りで時計方向に付勢しており、引戸捕捉装置12が始端位置(図1)にあるときには、捕捉部材20に設けたガイドピン20Cが前述のカム輪郭部26Cの前方延長部分に係合して、捕捉部材20を受入位置(図1図3)に保持するようにしている。捕捉部材20が受入位置(図1図3)にあるときには、上述のように、捩じりバネ28によって枢軸17Bを軸として反時計回りに付勢されている固定部材24の固定ピン22が捕捉部材20の外表面20Aに係合して図1及び図3に示す位置に保持されるが、捕捉部材20が被捕捉部材(ピン)18を受け入れて捕捉位置(図6)に枢動されるのに伴い、固定ピン22が段面20Bと係合して捕捉部材20が枢軸17Aの周りで時計方向に回動されて捕捉位置(図6)から受入位置(図3)に戻るのを阻止するようになっている。
【0026】
本発明に係る引戸開閉補助装置10の主要な構成は以上に説明したとおりであるが、図16には、この引戸開閉補助装置10の引戸捕捉装置12を開閉方向Xで変位可能に支持する支持構造の一実施形態が示されている。この実施形態では、引戸捕捉装置12は、それが始端位置(図1図3)から終端位置(図2図8)に向かって動かされるときに制動力をかけるオイルダンパー32を保持するオイルダンパー保持部材16の側面に支持されるようになっている。オイルダンパー保持部材16は、全体としては下向きのコ字状とされた横断面を有し、上縁戸枠部材A3にネジ33Aにより固定されている(レールA1を備える)レール部材A4にネジ33Bにより固定されており、オイルダンパー32を包むようにして保持している。オイルダンパー32は、一般的に知られているものであり詳細な説明は省略するが、図17に示すように、オイルダンパー保持体16内に固定されたシリンダー32Aと、シリンダー32Aを貫通して両端がシリンダー32Aの両端から外部に延びるピストンロッド32Bとを有し、ピストンロッド32Bにはシリンダー32A内で摺動可能とされたピストン32Cが取り付けられている。
【0027】
図16に示すように、オイルダンパー保持部材16の図で見て右側壁16Aには、それを挟むようにして内側板状部材34及び外側板状部材36が設定され、更に、外側板状部材36の外側に該外側板状部材36に平行に設定された第2の外側板状部材38が設けられており、外側板状部材36及び第2の外側板状部材38が、引戸捕捉装置12の構成要素である捕捉部材(フック)20、固定部材24、固定解除部材26B等を支持する捕捉装置フレーム17を構成している。内側板状部材34、外側板状部材36及び第2の外側板状部材38はネジ40等の適宜の結合部材により相互に間隔を開けた状態で固定されて、内側板状部材34は、オイルダンパー32のピストンロッド32Bの左端に連結板44によって連結されており、該引戸捕捉装置12が始端位置から終端位置に動くときに制動がかけられるようになっている。
【0028】
以上、本発明の引戸開閉補助装置10の実施形態につき説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、連結解除部材30は、捕捉部材20が捕捉位置から受入位置に戻ったときに連結部材26Dにより固定部材24と固定解除部材26Bとの連結を解除するものであればよく、枢軸17Aに枢着させる必要はない。
【符号の説明】
【0029】
上縁戸枠A;レールA1;ストッパA2;上縁戸枠部材A3;レール部材A4;引戸B;ハンガー部材B1;ローラB2;開閉方向X;側縁戸枠C;引戸開閉補助装置10;引戸捕捉装置12;駆動装置(引っ張りコイルバネ)14;オイルダンパー保持部材16;右側壁16A;捕捉装置フレーム17;捕捉部材20;被捕捉部材(ピン)18;捕捉部材(フック)20;第1の段面20A;第2の段面20B:ガイドピン20C;固定ピン22;固定部材24;上縁板部24A;開口24B;開口縁面24C;固定解除装置26;カム従動子26A;固定解除部材26B;固定解除部材下部26B1;固定解除部材上部26B2;連結部材支持部26B3;開口26B4;圧縮コイルバネ26B5;ネジ26B6;カム輪郭部26C;連結部材26D;上部係合部26D1;下部係合部26D2;連結部26D3;左側端部26D4;捩じりバネ28;連結解除部材30;捩じりバネ31;オイルダンパー32;シリンダー32A;ピストンロッド32B;ピストン32C;ネジ33A,33B;内側板状部材34;外側板状部材36;第2の外側板状部材38;ネジ40;連結板44
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17