【実施例】
【0053】
以下実施例をもって本発明を具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0054】
実施例1 百日咳菌の検出
<百日咳菌を検出するオリゴヌクレオチドの合成>
パーキンエルマー社製DNAシンセサイザー392型を用いて、ホスホアミダイト法にて、配列番号4、6、8に示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチド(以下、オリゴ4、6、8と示す)を合成した。合成はマニュアルに従い、各種オリゴヌクレオチドの脱保護はアンモニア水で55℃、一夜実施した。オリゴヌクレオチドの精製はパーキンエルマー社OPCカラムにて実施した。もしくはDNA合成受託会社((株)日本バイオサービス、シグマジェノシス(株)等)に依頼した。
オリゴ4はセンス鎖であり、オリゴ6がアンチセンス鎖であり組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。オリゴ8はプローブとして使用され、3’末端は蛍光標識される。
【0055】
百日咳菌の検出
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0056】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 50 pmol、
オリゴ8(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng
【0057】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.09℃/秒
【0058】
<融解曲線解析による検出>
融解温度解析の結果、−dF(蛍光強度変化量)/dT(温度変化量)の最も大きな値を示す温度(Tm)は、65℃付近を示し、その時の蛍光強度変化量は下記表1および
図1の通りであった。
【0059】
【表1】
【0060】
図1のグラフから、百日咳菌ゲノムの存在する場合には、明らかなピークが得られることが確認された。
本検出系において、検出まで要する時間が60分以内であった。
【0061】
実施例2 パラ百日咳菌の検出
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0062】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 50 pmol、
オリゴ8(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng
【0063】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0064】
<融解曲線解析による検出>
融解温度解析の結果、−dF(蛍光強度変化量)/dT(温度変化量)の最も大きな値を示す温度(Tm)は、65℃付近を示し、その時の蛍光強度変化量は下記表2および
図2の通りであった。
【0065】
【表2】
【0066】
図2のグラフから、パラ百日咳菌ゲノムの存在する場合には、百日咳菌ゲノム検出時とは異なる温度にピークが得られることが確認された。
本検出系において、検出まで要する時間が60分以内であった。
【0067】
実施例3 百日咳菌の検出
<百日咳菌を検出するオリゴヌクレオチドの合成>
パーキンエルマー社製DNAシンセサイザー392型を用いて、ホスホアミダイト法にて、配列番号4、6、9に示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチド(以下、オリゴ4、6、9と示す)を合成した。合成はマニュアルに従い、各種オリゴヌクレオチドの脱保護はアンモニア水で55℃、一夜実施した。オリゴヌクレオチドの精製はパーキンエルマー社OPCカラムにて実施した。もしくはDNA合成受託会社((株)日本バイオサービス、シグマジェノシス(株)等)に依頼した。
オリゴ4はセンス鎖であり、オリゴ6がアンチセンス鎖であり組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。オリゴ9はプローブとして使用され、3’末端は蛍光標識される。
【0068】
(1)百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0069】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 15 pmol、
オリゴ9(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0070】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0071】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 65.1℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0072】
(2)パラ百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0073】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 15 pmol、
オリゴ9(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0074】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0075】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 58.℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0076】
実施例4
(1)百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0077】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ5 5pmol、
オリゴ7 15 pmol、
オリゴ10(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0078】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0079】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 64℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0080】
(2)パラ百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0081】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ5 5pmol、
オリゴ7 15 pmol、
オリゴ10(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0082】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0083】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 57.℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0084】
実施例5
(1)百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0085】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 15 pmol、
オリゴ11(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0086】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0087】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 63℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0088】
(2)
パラ百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0089】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 15 pmol、
オリゴ11(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0090】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0091】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 56.℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0092】
実施例6
(1)百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0093】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ5 5pmol、
オリゴ7 15 pmol、
オリゴ12(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0094】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0095】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 62℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0096】
(2)パラ百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0097】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ5 5pmol、
オリゴ7 15 pmol、
オリゴ12(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0098】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0099】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 55.℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0100】
実施例7
(1)百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0101】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 15 pmol、
オリゴ13(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0102】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0103】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 61℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0104】
(2)パラ百日咳に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0105】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 15 pmol、
オリゴ13(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0106】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0107】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 54.℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0108】
実施例8
(1)百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0109】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ5 5pmol、
オリゴ7 15 pmol、
オリゴ14(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0110】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0111】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 60℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0112】
(2)パラ百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0113】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ5 5pmol、
オリゴ7 15 pmol、
オリゴ14(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0114】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0115】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 53.℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0116】
実施例9
(1)百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0117】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 15 pmol、
オリゴ15(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0118】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0119】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 59℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0120】
(2)パラ百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0121】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 15 pmol、
オリゴ15(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0122】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0123】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 52.℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0124】
実施例10
(1)百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0125】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ5 5pmol、
オリゴ7 15 pmol、
オリゴ16(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0126】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0127】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 58℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0128】
(2)パラ百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0129】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ5 5pmol、
オリゴ7 15 pmol、
オリゴ16(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0130】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0131】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 51.℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0132】
実施例11
(1)百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0133】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 15 pmol、
オリゴ17(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0134】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0135】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 62℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0136】
(2)パラ百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0137】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ4 5pmol、
オリゴ6 15 pmol、
オリゴ17(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0138】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0139】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 55.℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0140】
実施例12
(1)百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件により百日咳菌を検出した。
【0141】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ5 5pmol、
オリゴ7 15 pmol、
オリゴ18(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0142】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0143】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 61℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。
【0144】
(2)パラ百日咳菌に由来する核酸のPCR法による増幅
<PCR法による増幅反応>
パラ百日咳菌より抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記試薬を添加して、下記条件によりパラ百日咳菌を検出した。
【0145】
<試薬>
以下の試薬を含む10μl溶液を調製した。
KOD plus DNAポリメラーゼ 0.5U
オリゴ5 5pmol、
オリゴ7 15 pmol、
オリゴ18(3’末端をFITCにより標識) 5pmol、
×10緩衝液(KOD plus ver.2用) 1μl、
2mM dNTP 1μl、
25mM MgSO4 2μl、
抽出DNA溶液 100ng(or 蒸留水)
【0146】
<増幅条件>
94℃・30秒、
97℃・1秒、
58℃・3秒、
63℃・5秒(50サイクル)
40℃・30秒
40℃から75℃に温度上昇させながら蛍光検出する。温度上昇速度は0.2℃/秒
【0147】
<融解曲線解析による検出>
融解曲線解析結果 抽出DNAを用いた場合 53.℃付近にピークが認められたが、抽出DNAがない場合は、ピークは認められなかった。