特許第6278510号(P6278510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6278510
(24)【登録日】2018年1月26日
(45)【発行日】2018年2月14日
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/00 20180101AFI20180205BHJP
   F21S 43/00 20180101ALI20180205BHJP
   F21S 45/00 20180101ALI20180205BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20180205BHJP
   F21W 104/00 20180101ALN20180205BHJP
   F21W 105/00 20180101ALN20180205BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20180205BHJP
【FI】
   F21S8/10 371
   F21S8/10 352
   F21S8/10 351
   F21W101:12
   F21W101:14
   F21Y115:10
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-31451(P2014-31451)
(22)【出願日】2014年2月21日
(65)【公開番号】特開2015-156340(P2015-156340A)
(43)【公開日】2015年8月27日
【審査請求日】2017年1月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100099999
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 隆
(72)【発明者】
【氏名】夏目 和典
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 智之
(72)【発明者】
【氏名】金塚 昌平
【審査官】 杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−048036(JP,A)
【文献】 特開2004−146169(JP,A)
【文献】 特開2009−099454(JP,A)
【文献】 特開2013−161728(JP,A)
【文献】 特開2013−187176(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/10
F21W 101/12
F21W 101/14
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車幅方向外側の端部が車両前方側に回り込むように形成された導光体と、この導光体に対して該導光体における車幅方向外側の端面から光を入射させるように配置された光源とを備え、上記導光体が、該導光体に入射した上記光源からの光を車両後方および車両側方へ向けて出射させるように構成された車両用灯具において、
上記導光体に対して該導光体の背面側から光を入射させるように配置された第2光源を備えており、
上記導光体が、該導光体に入射した上記第2光源からの光を車両側方へ向けて出射させるように構成されており、
上記導光体にレンズ部が形成されており、
上記導光体が、上記第2光源からの光を上記レンズ部を通過させて車両側方へ向けて出射させるように構成されており、
上記導光体が、車幅方向に延びる上下1対の柱状部とこれらを連結する連結部とを備えており、
上記連結部に上記レンズ部が形成されている、ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
上記各柱状部が、鉛直断面形状の一部に円弧状部分を有ている、ことを特徴とする請求項記載の車両用灯具。
【請求項3】
上記レンズ部は、上記第2光源からの光を略平行光として車両側方へ向けて出射させるように構成されており、
上記導光体の車両側方側に、上記レンズ部からの出射光を上下および左右方向に拡散させるインナーレンズが配置されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
【請求項4】
上記レンズ部は、上記第2光源からの光を拡散光として車両側方へ向けて出射させるように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、導光体を備えた車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、テールランプ等の車両用灯具においては、導光体を備えた構成が多く採用されている。
【0003】
「特許文献1」には、このような車両用灯具の構成として、車幅方向外側の端部が車両前方側に回り込むように形成された導光体と、この導光体に対してその車幅方向内側の端面から光を入射させるように配置された光源とを備えたものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4118647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記「特許文献1」に記載された構成を採用することにより、導光体に入射した光源からの光を車両後方および車両側方へ向けて出射させることが容易に可能となる。
【0006】
しかしながら、上記「特許文献1」に記載された車両用灯具においては、光源からの光を導光体に対してその車幅方向内側の端面から入射させる構成となっているので、導光体の車幅方向外側の端部(すなわち車両前方側に回り込んだ部分)から車両前方寄りの方向へ向けて出射する光が比較的多く発生しやすくなる。そして、導光体の車両前方側への回り込みの程度によっては、導光体からの出射光が車両の斜め前方からも一定以上の明るさで見えてしまうので、その出射光の色によっては対向車ドライバ等に違和感を与えてしまう、という問題がある。
【0007】
これに対し、光源からの光を導光体に対してその車幅方向外側の端面から入射させる構成とすれば、車両前方寄りの方向への出射光量が少なくなるので、対向車ドライバ等に違和感を与えてしまうおそれをなくすことができる。しかしながら、このような構成を採用した場合には、十分な側方照射光が得られなくなってしまうので、車両側方からの被視認性が低下してしまう、という問題がある。
【0008】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、導光体を備えた車両用灯具において、車両前方寄りの方向への出射光量を抑制した上で、車両側方からの被視認性を十分に確保することができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、光源からの光を導光体に対してその車幅方向外側の端面から入射させる構成を採用した上で、導光体の背面側に側方照射用の第2光源が配置された構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0010】
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
車幅方向外側の端部が車両前方側に回り込むように形成された導光体と、この導光体に対して該導光体における車幅方向外側の端面から光を入射させるように配置された光源とを備え、上記導光体が、該導光体に入射した上記光源からの光を車両後方および車両側方へ向けて出射させるように構成された車両用灯具において、
上記導光体に対して該導光体の背面側から光を入射させるように配置された第2光源を備えており、
上記導光体が、該導光体に入射した上記第2光源からの光を車両側方へ向けて出射させるように構成されており、
上記導光体にレンズ部が形成されており、
上記導光体が、上記第2光源からの光を上記レンズ部を通過させて車両側方へ向けて出射させるように構成されており、
上記導光体が、車幅方向に延びる上下1対の柱状部とこれらを連結する連結部とを備えており、
上記連結部に上記レンズ部が形成されている、ことを特徴とするものである。
【0011】
上記「光源」は、該光源からの光を導光体に対してその車幅方向外側の端面から入射させるように配置されていれば、その種類は特に限定されるものではなく、また、該光源からの光を直接導光体に入射させるように構成されていてもよいし、レンズやリフレクタ等を介して導光体に入射させるように構成されていてもよい。
【0012】
上記「第2光源」は、該第2光源からの光を導光体に対してその背面側から入射させるように配置されていれば、その種類は特に限定されるものではなく、また、該第2光源からの光を直接導光体に入射させるように構成されていてもよいし、レンズやリフレクタ等を介して導光体に入射させるように構成されていてもよい。
【0013】
上記「導光体」は、該導光体に入射した第2光源からの光を車両側方へ向けて出射させるように構成されているが、その際、第2光源からの光に対して集光拡散制御や偏向制御を行うように構成されていてもよいし、第2光源からの光を素通しさせるように構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用灯具は、車幅方向外側の端部が車両前方側に回り込むように形成された導光体を備えているので、導光体に入射した光源からの光を車両後方および車両側方へ向けて出射させることが容易に可能となる。
【0015】
その際、本願発明に係る車両用灯具においては、光源からの光を導光体に対してその車幅方向外側の端面から入射させる構成となっているので、導光体の車幅方向外側の端部(すなわち車両前方側に回り込んだ部分)から車両前方寄りの方向へ向けて出射する光の量を比較的少なく抑えることができる。
【0016】
一方、本願発明に係る車両用灯具においては、導光体に対してその背面側からからの光を入射させる第2光源を備えており、導光体によってこの第2光源からの光を車両側方へ向けて出射させる構成となっているので、十分な側方照射光を得ることができる。そしてこれにより、車両側方からの被視認性を十分に確保することができる。
【0017】
このように本願発明によれば、導光体を備えた車両用灯具において、車両前方寄りの方向への出射光量を抑制した上で、車両側方からの被視認性を十分に確保することができる。
【0018】
したがって、導光体からの出射光が赤色光であっても、この赤色光が車両の斜め前方から一定以上の明るさで見えてしまわないようにすることができる。そしてこれにより、対向車ドライバ等に違和感を与えてしまうおそれをなくすことができる。
【0019】
上記構成において、導光体にレンズ部を形成し、第2光源からの光をこのレンズ部を通過させて車両側方へ向けて出射させる構成とすれば、車両側方への光照射を精度良く行うことができる。
【0020】
この場合において、導光体として、車幅方向に延びる上下1対の柱状部とこれらを連結する連結部とを備えた構成とした上で、その連結部にレンズ部が形成された構成とすれば、各柱状部からの光照射に影響を与えてしまうことなく、第2光源からの光による車両側方への光照射を行うことができる。
【0021】
あるいは、導光体として、鉛直断面形状の一部に円弧状部分を有する柱状導光体として構成されたものとすることも可能である。このような構成を採用した場合には、柱状導光体の一部をそのままレンズ部として機能させることができ、これにより導光体の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す平断面図
図2図1のII 部詳細図
図3図2のIII−III線断面図
図4図3のIV−IV線断面図
図5】上記実施形態の変形例に係る車両用灯具の要部を示す、図3と同様の図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0024】
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10を示す平断面図であり、図2は、図1のII 部詳細図である。また、図3は、図2のIII−III線断面図であり、図4は、図3のIV−IV線断面図である。
【0025】
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、車両の右後端部に設けられるテールランプであって、ランプボディ12とこのランプボディ12の前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、車幅方向に延びるように配置された導光体20と、この導光体20に対して光を入射させるように配置された上下1対の光源30および第2光源40と、インナーレンズ50とが組み込まれた構成となっている。
【0026】
なお、車両用灯具10としては、図1において、Xで示す方向が「前方」(車両としては「後方」)であり、Yで示す方向が「前方」と直交する「右方向」である。
【0027】
導光体20は、アクリル樹脂等からなる透明な合成樹脂成形品であって、車幅方向に水平に延びるように配置されている。その際、この導光体20は、その車幅方向内側の左端面20bからその車幅方向外側の右端面20aへ向けて後方側(すなわち車両前方側)に回り込むように形成されている。
【0028】
以下の説明においては、このように導光体20が車幅方向に湾曲して延びる方向を「所要方向」ということとする。
【0029】
この導光体20は、所要方向に延びる上下1対の柱状部22とこれらを連結する連結部24とを備えた構成となっている。そして、この導光体20は、図示しない導光体支持部材を介してランプボディ12に支持されている。
【0030】
各柱状部22は、円形の鉛直断面形状を有しており、その後面部には複数の反射素子22sが所要方向に略連続的に形成されている。
【0031】
これら各反射素子22sは、各柱状部22から背面側(すなわち所要方向に対して内周側)へ突出するようにして形成されている。その際、これら各反射素子22sは、楔形の水平断面形状で上下方向に延びるように形成されている。
【0032】
連結部24は、所要方向に延びる肉厚一定の板状部として構成されており、その上下両端位置において上下1対の柱状部22に連結されている。
【0033】
上下1対の光源30および第2光源40は、いずれも赤色の発光ダイオードで構成されている。
【0034】
上下1対の光源30は、導光体20の右端面20aの近傍において、その発光面30aを上下1対の柱状部22の各々に向けるようにして配置されている。これら上下1対の光源30は、共通の基板32を介してランプボディ12に支持されている。
【0035】
第2光源40は、導光体20の右端部(すなわち車幅方向外側の端部)において、その背面側に配置されている。その際、この第2光源40は、その発光面40aを連結部24に向けるようにして配置されている。この第2光源40は、基板42を介してランプボディ12に支持されている。
【0036】
連結部24における第2光源40と対向する部分には、レンズ部24aが形成されている。このレンズ部24aは、連結部24から背面側に球面状に突出する平凸レンズ状に形成されている。
【0037】
インナーレンズ50は、導光体20の前方側(すなわち所要方向に対して外周側)において所要方向に延びるように配置されている。
【0038】
このインナーレンズ50は、上下方向に延びる板状部材をその上下方向の中央部において背面側に変位させるようにして形成されている。そして、このインナーレンズ50は、その上下両端部においてランプボディ12に支持されている。
【0039】
このインナーレンズ50の上下方向の中央部には、導光体20の連結部24に形成されたレンズ部24aと対向する位置に複数の拡散レンズ素子50s1、50s2が形成されている。その際、複数の拡散レンズ素子50s1は、インナーレンズ50の後面において横縞状に延びるように形成されており、複数の拡散レンズ素子50s2は、インナーレンズ50の前面において縦縞状に延びるように形成されている。
【0040】
導光体20においては、その右端面20aから各柱状部22に入射した各光源30からの光が、その周面で全反射による内面反射を繰り返しながら、その左端面20bの方向へ導かれるが、その導光途中で複数の反射素子22sのいずれかに到達した光は、該反射素子22sにおいて全反射により内面反射した後、その一部が前面部から前方および側方へ向けて出射することとなる。
【0041】
また、導光体20においては、その連結部24の右端部に背面側から入射した第2光源40からの光が、そのレンズ部24aにおいて略平行光として側方へ向けて出射することとなる。
【0042】
そして、この導光体20のレンズ部24aから略平行光として側方へ向けて出射した光は、インナーレンズ50に入射して、その前後両面に形成された複数の拡散レンズ素子50s1、50s2により、上下および左右方向に均等に拡散する光として側方へ向けて出射することとなる。
【0043】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
【0044】
本実施形態に係る車両用灯具10は、車幅方向外側の端部が車両前方側に回り込むように形成された導光体20を備えているので、導光体20に入射した光源30からの光を車両後方および車両側方へ向けて出射させることが容易に可能となる。
【0045】
その際、本実施形態に係る車両用灯具10においては、光源30からの光を導光体20に対してその右端面(すなわち車幅方向外側の端面)20aから入射させる構成となっているので、導光体20の車幅方向外側の端部(すなわち車両前方側に回り込んだ部分)から車両前方寄りの方向へ向けて出射する光の量を比較的少なく抑えることができる。
【0046】
一方、本実施形態に係る車両用灯具10においては、導光体20に対してその背面側からの光を入射させる第2光源40を備えており、導光体20によってこの第2光源40からの光を車両側方へ向けて出射させる構成となっているので、十分な側方照射光を得ることができる。そしてこれにより、車両側方からの被視認性を十分に確保することができる。
【0047】
このように本実施形態によれば、導光体20を備えた車両用灯具10において、車両前方寄りの方向への出射光量を抑制した上で、車両側方からの被視認性を十分に確保することができる。
【0048】
したがって、本実施形態に係る車両用灯具10においては、その光源30および各第2光源40から出射した赤色光が車両の斜め前方から一定以上の明るさで見えてしまわないようにすることができる。そしてこれにより、対向車ドライバ等に違和感を与えてしまうおそれをなくすことができる。
【0049】
しかも本実施形態においては、導光体20にレンズ部24aが形成されており、第2光源40からの光をこのレンズ部24aを通過させて車両側方へ向けて出射させるように構成されているので、車両側方への光照射を精度良く行うことができる。
【0050】
また本実施形態においては、導光体20が車幅方向に延びる上下1対の柱状部22とこれらを連結する連結部24とを備えた構成となっており、その連結部24にレンズ部24aが形成されているので、各柱状部22からの光照射に影響を与えてしまうことなく、第2光源40からの光による車両側方への光照射を行うことができる。
【0051】
その際、本実施形態においては、導光体20のレンズ部24aが第2光源40からの光を略平行光として側方へ向けて出射させるように構成されており、また、その前方側に位置するインナーレンズ50の前後両面に形成された複数の拡散レンズ素子50s1、50s2により、インナーレンズ50に入射したレンズ部24aからの光を上下および左右方向に拡散させるようになっているので、車両側方への光照射が上下および左右方向にそれぞれ均等に行われるようにすることができる。
【0052】
上記実施形態においては、導光体20の前方側にインナーレンズ50が配置されているものとして説明したが、導光体20のレンズ部24aの構成として、第2光源40からの光を拡散光として側方へ向けて出射させる構成とし、これによりインナーレンズ50を廃止することも可能である。
【0053】
上記実施形態においては、導光体20が車幅方向に水平に延びるように配置されているものとして説明したが、車幅方向に向けて上下に傾斜した方向に延びるように配置された構成とすることも可能である。
【0054】
上記実施形態においては、光源30として発光ダイオードが用いられているものとして説明したが、それ以外の種類の光源が用いられた構成とすることも可能である。
【0055】
上記実施形態においては、車両用灯具10が、車両の右後端部に設けられるテールランプである場合について説明したが、それ以外の種類の灯具(例えばストップランプやターンシグナルランプ等)で構成されたものとすることも可能である。
【0056】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
【0057】
図5は、本変形例に係る車両用灯具110を示す、図3と同様の図である。
【0058】
同図に示すように、本変形例においては、その導光体120の構成が上記実施形態の導光体20の場合と異なっており、これに伴って、ランプボディ112および透光カバー114の構成も上記実施形態の場合と異なっている。
【0059】
本変形例の導光体120は、上記実施形態の導光体20と同様、所要方向に延びるように配置されているが、円形の鉛直断面形状を有しており、その後面部には複数の反射素子120sが所要方向に略連続的に形成されている。すなわち、本変形例の導光体120は、鉛直断面形状の一部に円弧状部分を有する柱状導光体として構成されている。
【0060】
そして、本変形例においても、導光体120の右端部においてその背面側に配置された第2光源40からの出射光を導光体120に入射させる構成となっているが、この導光体120は柱状導光体として構成されているので、この導光体120に入射した第2光源40からの光は上下方向に大きく拡散する光として車両側方へ向けて出射することとなる。
【0061】
本変形例の構成を採用することにより、柱状導光体120の一部をそのままレンズ部として機能させることができ、これにより導光体120の構成を簡素化することができる。
【0062】
なお、本変形例の導光体120のように円形の鉛直断面形状を有する構成とする代わりに、その後面部あるいは前面部のみが断面円弧状に形成された構成とすることも可能である。
【0063】
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
【0064】
また、本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
【符号の説明】
【0065】
10、110 車両用灯具
12、112 ランプボディ
14、114 透光カバー
20、120 導光体
20a 右端面(車幅方向外側の端面)
20b 左端面(車幅方向内側の端面)
22 柱状部
22s、120s 反射素子
24 連結部
24a レンズ部
30 光源
30a、40a 発光面
32、42 基板
40 第2光源
50 インナーレンズ
50s1、50s2 拡散レンズ素子
図1
図2
図3
図4
図5