(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6278980
(24)【登録日】2018年1月26日
(45)【発行日】2018年2月14日
(54)【発明の名称】液体状の充填製品を複数の缶又はこれと同様の容器に充填するための方法及び充填機械
(51)【国際特許分類】
B67C 3/10 20060101AFI20180205BHJP
B67C 7/00 20060101ALI20180205BHJP
【FI】
B67C3/10
B67C7/00
【請求項の数】15
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-561975(P2015-561975)
(86)(22)【出願日】2014年3月1日
(65)【公表番号】特表2016-508934(P2016-508934A)
(43)【公表日】2016年3月24日
(86)【国際出願番号】EP2014000534
(87)【国際公開番号】WO2014139641
(87)【国際公開日】20140918
【審査請求日】2017年2月28日
(31)【優先権主張番号】102013102547.1
(32)【優先日】2013年3月13日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】598125028
【氏名又は名称】カーハーエス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100173521
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100153419
【弁理士】
【氏名又は名称】清田 栄章
(72)【発明者】
【氏名】クリュセラート・ルートヴィヒ
(72)【発明者】
【氏名】ヘルテル・マンフレート
(72)【発明者】
【氏名】クルリッチュ・ディーター−ルードルフ
【審査官】
谷川 啓亮
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−313928(JP,A)
【文献】
特表2010−519141(JP,A)
【文献】
特開平07−052998(JP,A)
【文献】
米国特許第05884677(US,A)
【文献】
欧州特許出願公開第01216952(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67C 3/00 − 11/06
B65B 1/00 − 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填プロセスの充填段階において液体状の充填製品を複数の容器に充填するための方法であって、前記充填製品を前記容器(2)に充填するための充填要素(7,7a)でシールされた状態に配置された各容器(2)の容器内部空間が、前記充填段階に時間的に先行する少なくとも1つの洗浄段階において、前記容器内部空間内へ導入される不活性ガスの形態の洗浄ガスによって、及び前記容器内部空間を通って洗浄ガス圧力(PS)で流れる洗浄ガスの前記容器内部空間からの導出によって洗浄され、前記容器内部空間内での前記洗浄ガス圧力(PS)が大気圧に対する0〜2.0barの正圧と同一であり、前記洗浄ガスが前記充填要素(7,7a)の制御された第1の気体経路(26)の少なくとも2つの戻り気体開口部(27.1,28.1)を介して前記容器内部空間から排出される、前記方法において、
前記充填要素(7,7a)の前記第1の気体経路(26)がそれぞれ1つの制御弁(29,30)を有する少なくとも2つの気体通路(27,28)を備えていること、該気体通路(27,28)がそれぞれ1つの前記戻り気体開口部(27.1,28.1)を形成し、さらに、前記洗浄ガスが、制御された第2の気体経路(22,22a,22b)を介し、該第2の気体経路(22,22a,22b)に接続可能な気体空間(21)又は全ての前記充填要素(7,7a)に共通の第2のリング状通路(11)から前記容器内部空間へ制御可能な絞り装置(24,25;25,41;43)を介して供給され、該絞り装置が、不活性ガス流を絞る第1の状態と不活性ガスを絞らない第2の状態の間で切換可能であること、及び前記絞り装置(24,25;25,41;43)が、洗浄時に、前記洗浄ガスの圧力を洗浄圧力(PS)へ低減するその第1の状態にあることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記戻り気体開口部(27.1,28.1)に接続可能な第1のリング状通路(12)が負圧を有していることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記戻り気体開口部(27.1,28.1)が前記充填要素の軸線(FA)周りに180°ずらして、及び/又は前記容器がその容器開口部において前記充填要素(7,7a)においてシールされた状態で接触するリングシール(31.1)に直接隣接して設けられている前記充填要素(7.7a)を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
前記容器(2)への圧力充填時に液体状の充填製品によって前記容器内部空間から排除される不活性ガスが制御された前記第2の気体経路(22,22a,22b)を介して前記気体空間(21)内へ戻されるか、又は前記第2のリング状通路(11)内へ戻されることと、このとき、前記絞り装置(24,25;25,41;43)が、不活性ガス流を絞らない状態にあることとを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記絞り装置が、前記制御弁(24)と、該弁に対して並列に配置された絞り(25)とで形成されているか、前記気体空間(21)又は前記第2のリング状通路(11)内への流れに対しては開放し、逆の流れに対しては閉止する逆止弁(41)と、該逆止弁(41)に対して並列に配置された絞りとで形成されているか、又は可変の流れ断面を有する絞り装置で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記絞り装置(24,25;25,41;43)が、少なくとも前記充填要素(7,7a)の下部に設けられた液体バルブ(16)の開放時に前記第1の状態から前記第2の状態へ切り換えられることを特徴とする請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記液体バルブ(16)の開放時又は閉鎖時に移動するバルブタペット(17)が、前記絞り装置の一部であるか、又は該絞り装置を形成する制御可能な前記絞り(43)の一部であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記充填段階に先行する前記容器(2)の不活性ガスによる予圧時及び充填段階中に、前記戻り気体通路(27,28)の前記制御弁(29,30)が閉鎖されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
容器(2)を充填するための充填機械又は充填システムであって、充填要素ケーシング(13)内に形成され、かつ、少なくとも1つの液体バルブ(16)を備えるとともに、当該充填機械又は充填システムにおいて循環する搬送要素(3)における充填製品容器(8)に接続され、かつ、当該充填要素(7,7a)の下側において少なくとも1つの充填製品排出開口部(15)を形成する液体通路(14)をそれぞれ有する、前記搬送要素(3)に設けられた、液体状の充填製品を前記容器(2)に充填するための複数の充填要素(7,7a)と、前記容器(2)の開口縁部に接触するケーシング部分(31)におけるリングシール(31.1)によって形成され、充填時に各容器(2)と前記充填要素が接触する容器接触面と、前記リングシールの内部又は前記ケーシング部分(31)の内部における充填要素軸線(FA)に関して前記充填要素ケーシング(13)の下側において開口する制御された第1の気体経路(26)と、前記充填要素軸線(FA)に関して前記充填要素(7,7a)の下側において同心状に開口し、前記第1の気体経路(26)の上方に配置された第2の気体経路(22,22a,22b)に接続可能な気体空間(21)か、又は不活性ガスを圧力の下で案内する全ての前記充填要素(7,7a)に共通に通路として前記搬送要素(3)に設けられた第2のリング状通路(11)かに接続されている制御された第2の気体経路(22,22a,22b)とを有する前記充填機械又は充填システムにおいて、
前記第1の気体経路(26)が、それぞれ前記充填要素ケーシング(13)の下側において戻り気体開口部(27.1,28.1)を介して開口する、それぞれ1つの独立した制御弁(29,30)を各通路に有する少なくとも2つの戻り気体通路(27,28)を備えていること、及び前記第2の気体経路(22b)の長さの一部が前記液体バルブ(16)のバルブタペット(17)内に設けられた気体通路(20)にわたって形成されていること、前記液体バルブの開放時及び閉鎖時に軸方向に移動する前記バルブタペット(17)が、前記排出開口部(15)から離れたその端部において制御可能な絞り(43)の一部となっていること、及び前記バルブタペット(17)内に形成された前記気体通路(20)が、このために、その端部において前記第2の気体経路(22b)の前記気体空間(21)内へ開口する絞り開口部(20.1)を備えており、該絞り開口部が、前記液体バルブ(16)が閉鎖された状態に対応する前記バルブタペット(17)の位置において前記絞り開口部(20.1)を低減された流れ断面まで閉鎖し、前記液体バルブ(16)が開放された状態に対応する前記バルブタペット(17)の位置において前記絞り開口部(20.1)をより大きな流れ断面のために解放する、前記充填要素ケーシング(13)に固定された絞り本体部(44)と協働することを特徴とする充填機械又は充填システム。
【請求項10】
前記リングシール(31.1)を備えた前記ケーシング部分がセンタリングベル(31)であることを特徴とする請求項9記載の充填機械。
【請求項11】
制御された前記第1の気体経路(26)あるいはその戻り気体通路(27,28)が、全ての前記充填要素(7,7a)に共通の第1のリング状通路(12)内へ開口していることを特徴とする請求項9又は10記載の充填機械。
【請求項12】
少なくとも2つの前記戻り気体開口部(27.1,28.1)が、前記充填要素軸線(FA)周りに互いに180°ずらして配置されており、及び/又は前記リングシール(31.1)の半径と同一の、前記充填要素軸線(FA)からの間隔を有していることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の充填機械。
【請求項13】
前記第2の気体経路(22,22a,22b)が、気体流を絞る第1の状態と気体流を絞らない第2の状態の間で制御することができる、制御可能な絞り装置(24,25;41,25;43)を備えていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の充填機械。
【請求項14】
前記絞り装置が、不変の流れ断面を有する絞り(25)と、該絞りに対して並列に配置された制御弁(24)とで形成されているか、固定された流れ断面を有する絞り(25)と、該絞りに対して並列に配置され、前記気体空間(21)若しくは前記第2のリング状通路(11)への流れのために開口し逆の方向への流れに対して閉止する逆止弁とで形成されているか、又は可変の流れ断面を有する制御可能な絞り(43)によって形成されていることを特徴とする請求項13記載の充填機械。
【請求項15】
前記第2の気体経路(22,22a,22b)において、該気体経路の制御された開放及び閉鎖のための別の制御弁(23)が制御可能な前記絞り装置と直列に設けられていること、及び前記別の制御弁(23)が、前記容器(2)の洗浄時、予圧時及び圧力充填時に開放されており、充填されるべき前記容器の、前記充填要素(7,7a)の下方への押し込み時、充填後の前記容器(2)の負荷軽減時及び充填された容器の取り出し時に閉鎖されていることを特徴とする請求項13又は14に記載の充填機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に基づく方法及び請求項
9の前提部分に基づく充填機械に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液体状の充填製品を複数の容器、特にボトルの形状の容器に充填、特に圧力充填するための方法及びこれに関連した充填機械は、様々な形態において知られている。ここで、特に、充填要素においてシールされた状態に配置された複数のボトルを実際の充填段階に先行する洗浄段階においてボトル内部空間内で共に案内される空気の排除のためにCO
2ガスの形態の洗浄ガスによって洗浄し、このとき、この洗浄ガスを中心で、すなわち垂直な充填要素軸線においてボトル内部空間内へ導入され、制御された気体経路を介してボトル内部空間から排出することが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第10064954号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、特に缶の形態の容器においても容器内部空間あるいは缶内部空間の効果的な洗浄を可能とする方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するために、方法が請求項1に対応して形成されている。充填機械は請求項
9の対象である。
【0006】
本発明の特徴は、各容器の洗浄時には第2の気体経路(22)を介してのみの洗浄ガスの導入が低減された流れ断面において行われ、各容器からの洗浄ガスの排出が本質的により大きな流れ断面を有する第1の気体経路(26)を介して行われることにあり、その結果、洗浄ガスは、大きな流量にもかかわらず低減された洗浄ガス圧力によって各容器内へ流入し、すなわちこのとき容器内には低減された(大気圧に対する)約0〜3.0bar、例えば約0〜2.0barの(過圧)、好ましくは約0.5〜1barの過圧が生じる。少なくとも充填時には、第2の気体経路22は、完全な、絞りによって低減されていない流れ断面を有しており、これにより、容器の迅速な予圧及び充填が達成される。
【0007】
本発明の意味における容器は、特に缶、飲料に通常利用される容器であるが、容器開口部の断面積が容器内部空間の断面積よりもわずかだけ小さな缶に類似する容器でもある。同一の方法はボトルの不活性ガス洗浄においても有利に応用可能である。
【0008】
「圧力充填」とは、本発明の意味において、一般的に、充填されるべきそれぞれの容器がシールされた状態において充填要素に接触し、通常実際の充填段階前に、すなわち液体バルブの開放前に、制御された少なくとも1つの、充填要素内に形成された気体経路を介して圧力下にある負荷ガス(不活性ガスあるいはCO
2ガス)によって予圧されるものであり、この負荷ガスは、容器へ流入する充填製品の充填中に増大して戻りガスとして容器内部空間から同様に制御された少なくとも1つの、充填要素内に形成された気体経路を介して排除される。この予圧段階前には、他の処理段階、特に不活性ガス、例えばCO
2ガス又は窒素によって、同様に充填要素内に形成された気体経路を介して容器内部空間の洗浄が行われる。
【0009】
「本質的に」あるいは「ほぼ」という表現は、本発明の意味において、それぞれ精確な値から±10%、好ましくは±5%の偏差、及び/又は機能に対して意味をなさない変更の形態の偏差を意味する。
【0010】
本発明の実施形態、利点及び応用可能性は、複数の実施例の以下の説明及び図面から明らかである。このとき、記載される、及び/又は図示される全ての特徴自体又はこれらの適宜の組合せは、各請求項又はその引用におけるまとめにかかわらず基本的に本発明の対象である。また、請求項の内容も、明細書の一部をなすものである。
【0011】
以下に、本発明を実施例についての図面に基づいて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】液体状の充填製品を缶の形態の容器に充填するための充填機械を概略的に示す平面図である。
【
図2】
図1の充填機械の充填位置を充填要素においてシールされた状態に配置された缶と共に概略的に示す図である。
【
図3】
図2の充填位置の充填要素の制御された2つの気体経路を概略的に示す機能図である。
【
図4】
図2の充填位置の充填要素の制御された2つの気体経路を概略的に示す機能図である。
【
図5】定置洗浄及び/又は定置消毒のための充填機械の定置モードにおける
図2の充填位置を示す図である。
【
図6】本発明の他の実施形態における
図2のような図示である。
【
図7】
図6の充填要素の制御された2つの気体経路を示す概略的な機能図である。
【
図8】
図6の充填要素の制御された2つの気体経路を示す概略的な機能図である。
【
図9】異なる動作状態における本発明の充填要素の制御された気体経路を示す概略的な図である。
【
図10】異なる動作状態における本発明の充填要素の制御された気体経路を示す概略的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1において全般的に1で示された充填機械は、缶の形態の複数の容器2に液体状の充填製品、例えばビール又はソフトドリンクを圧力充填する役割を担うものである。充填機械1はこのような循環式の構造としてロータ3によって形成されており、このロータは、充填動作中に垂直な機械軸線MA周りに回転駆動されているとともに、その周囲において複数の充填位置4を備えている。これら充填位置には充填されるべき複数の容器2が容器入口部5を介して供給され、そして、充填された容器2はその容器出口部6において取り出される。容器入口部5と容器出口部6の間のロータ3の回転運動(矢印A)の角度範囲において容器2の充填がなされ、このために、これら容器は、その容器軸線を機械軸線MAと平行にかつ充填箇所4の各軸線FAと同軸又は本質的に同軸に配置されている。このプロセスは、回転式の充填機械について後に説明するが、例えばPETバレル、いわゆるビール用のいわゆるケグも充填され得るリニア式の充填と同様に機能する。
【0014】
図2に示されているように、各充填箇所4は本質的に充填要素7で構成されており、この充填要素は、ロータ3の周囲における他の充填箇所4の充填要素7と共に配置されて、充填機械1の充填システムを形成している。さらに、ロータ3には充填位置4全体について共通で、図示の実施形態ではリング状容器として形成された充填製品容器8が存在し、この充填製品容器は、下側の液体空間8.1と、例えば3〜5barの充填圧力P
Fの圧力下にある不活性ガス、例えばCO
2ガス又は窒素の気体空間8.2とを形成しつつ充填動作中に液体状の充填製品で部分的に満たされている。各充填要素7は、流量計9を有する固有の製品管路10を介して液体空間8.1に接続されている。
【0015】
さらに、図示の実施形態においては、機械軸線MAを包囲しつつ各充填箇所4あるいは充填要素に対して共通の2つのリング状通路11,12がロータ3に設けられており、これらリング状通路のうち
図2における(第2の)上側のリング状通路11は、充填動作中に、後に詳述する形態で、圧力下にある不活性ガス、例えばCO
2ガス又は窒素を案内する。(下側の)第1のリング状通路12は、特に容器2の洗浄の際にも、各充填要素7からの気体の排出のための回収気体通路としての役割を担う。第2のリング状通路11内の圧力は、気体空間8.2内の充填圧力P
Fと同じか、本質的に同じであるか、又はこの充填圧力P
Fよりわずかに小さい。第1のリング状通路12の圧力は、例えば大気圧又は負圧である。
【0016】
充填要素7は充填要素ケーシング13内において液体通路14で形成されており、この液体通路は、その上側範囲において製品管路10に接続されているとともに、充填要素の下側において、軸線FAを同心に包囲するリング状の排出開口部15を形成している。充填の際には、この排出開口部15を介して液体状の充填製品が各容器2へ流入する。液体通路14内には、充填製品の流れ方向において排出開口部15の手前に液体バルブ16が設けられており、この液体バルブは、本質的に、バルブタペット17に配置された弁体18で形成されている。
図2においては、液体バルブ16が閉鎖された状態で示されており、この状態では、弁体18が液体通路14におけるバルブ面に対して接触している。液体バルブ16の開放のために、軸線FAと同軸に配置されたバルブタペット17を有する弁体18が好ましくは空圧的に制御される操作要素19によって持ち上げられる。バルブタペット17は、軸線FAと同軸に排出開口部15の範囲における下側に配置されつつこの排出開口部によってリング状に包囲されて開放されているとともにバルブタペット17の上端部において、ケーシング13内に形成された気体空間21内へ開口する気体通路20を有する気体配管として構成されている。
【0017】
容器2の圧力充填時に充填プロセスの様々な段階を制御するために、充填要素ケーシング13内に制御可能な複数の気体経路が形成されている。気体空間21は、制御可能な第2の気体経路22を介して制御されつつ第2のリング状通路11に接続可能である。
図3においてより良好な理解のためにここでも機能図として示されたこの第2の気体経路22は2つの制御弁23,24を含んでおり、これら制御弁は、第2のリング状通路11と気体空間21の間の接続部において直列に配置されているとともに、図示の実施形態では空圧的に操作可能な弁である。制御弁24に対して並列に絞り25が設けられており、この絞りは、固定して減少された流れ断面を備えているとともに、制御弁24が閉鎖されているときに、減少された流れ断面を有する平行なバイパスにおける気体流を閉鎖された制御弁24のそばを通過させることが可能とするものである。その結果、制御弁23が開放されている場合には、制御弁24の開閉によって、制御される第2の気体経路22の有効流れ断面を変更可能である。
【0018】
同様に充填要素ケーシング13内に形成され、制御された別の第1の気体経路26を介して、2つの戻り気体開口部27.1,28.1が第1のリング状通路12に接続可能である。戻り気体開口部27.1,28.1は、それぞれ充填要素7の下側に設けられており、しかも軸線FAについて径方向外方へ排出開口部15に対してずらされているとともに、軸線FAの方向において軸方向に排出開口部15の上方に設けられている。戻り気体開口部27.1,28.1は、図示の実施形態において180°だけ軸線FA周りにずらして配置されているとともに、戻り気体通路27,28の下側の開口部又は切断面を形成しており、これら戻り気体通路は、充填要素ケーシング13において各戻り気体開口部から軸線FAに対して平行に、又は本質的に平行に上方へ延在している。戻り気体通路27,28は、制御された第1の気体経路26の一部であるとともに、それぞれ制御弁29あるいは30を含んでいる。制御弁29,30は、図示の実施形態においてここでも空圧的に操作可能な弁である。制御弁29,30の入口部は、それぞれ戻り気体通路27あるいは28に接続されている。両制御弁29,30の出口部は、第1のリング状通路12に接続されている。より良好な理解のために、制御される第1の気体経路26は、
図4によって再度リング状通路12と共に機能図において図示されている。
【0019】
さらに、充填要素7はセンタリングベル31を含んでおり、このセンタリングベルは、少なくとも洗浄時、予圧時及び充填時に、リングシール31.1によってシールされて容器支持部32上に立設された容器2の開口縁部に接触している。その結果、充填要素7、センタリングベル31及び容器2によって周囲に対してシールされる空間が形成され、この空間内には、排出開口部15、気体通路20の下端部20及び戻り気体開口部27.1,28.1が開口している。例えば充填圧力P
Fで負荷されたベローズの形態の空圧的な操作要素33によって、センタリングチューリップ状部材31がレバー装置34を介して容器2に密に接触するその下側の箇所へ予負荷されている。レバー装置34に設けられたカムローラ35と、その外側の、ロータ3と共に循環しない上昇曲線部との協働によって、センタリングチューリップ状部材31が充填位置4への容器の押し込みのために、及び充填位置4から充填された容器2を取り出すために持ち上げられる。
【0020】
空圧的に操作される制御弁23,24,29,30のその開放状態と閉鎖状態の間での作動は電気空圧式な複数の弁36によって行われ、この弁は、その側において充填機械1によって制御される。充填要素7を備えた充填機械により、特に容器2を以下の方法ステップによって圧力充填することが可能である:
【0021】
1.充填位置4への容器2の導入あるいは押し込み
各充填位置4へ容器2を導入するために、液体バルブ16が閉鎖され、制御弁23,24及びこれに伴い第2の気体経路22が閉鎖され、制御弁29,30及びこれに伴い第1の気体経路26が開放され、センタリングチューリップ状部材31が操作装置33の作用に反して持ち上げられる。
【0022】
2.不活性ガスによる容器内部空間の洗浄
容器内部空間の洗浄のために容器2は充填要素7においてシールされた状態にある。すなわち、センタリングチューリップ状部材31が、軸線FAを同心状に包囲するそのリングシール31.1において容器開口部の縁部に密に接触するように容器2へ下ろされる。液体バルブ16が閉鎖され、制御弁24が閉鎖されているときに制御弁23,29,30が開放される。これにより、不活性ガスは、洗浄ガスとしてリング状通路11から絞り25を介して気体空間21内へ流れ、そしてこの気体空間から気体通路20を介して同心状に、又は中心において容器2の内部空間へ流れ、そこで不活性ガス流を形成する。この不活性ガス流は、とりわけ容器2の中心とりわけ容器底部まで到達し、符号37で示すようにそこから容器壁部の内面に沿って外部上方へ向けられている。洗浄ガス及びこれにより連行される空気は、戻り気体開口部27.1,28.1及び開放された第1の気体経路26を介して、例えば大気圧又は負圧を有するリング状通路12へ排出される。
【0023】
充填要素7の上述の特別な形状により、特に第2の気体経路22における絞り25及び機能的に平行な両戻り気体通路27,28及び制御弁29,30により、すなわち絞り25の流れ断面に比してかなり大きなここで得られた第1の気体経路26の流れ断面により、各容器内で連行される空気が大気圧と約0.5〜2.0barの正圧の間の洗浄圧力P
Sで、好ましくは最短時間において約1.0barで容器内部空間から排除され、不活性ガス(例えばCO
2ガス又は窒素)で置換されるようにこの洗浄プロセスが構成されている。これは、一方で、洗浄ガスが第2の気体経路22の絞り25を介して容器内部空間へ供給され、これにより容器2に流れ込む洗浄ガスの圧力がリング状通路11内の圧力に比べてかなり低減されていることにより達成される。しかし、これは、容器2の内部空間からの気体排出が絞り25の断面に比して大幅に大きな有効流れ断面においてなされること、すなわち、平行な両気体通路27,28を介してなされることによっても達成される。その結果、低減された洗浄圧力P
Sにおいて各容器2の内部における大きな気体流量となり、このことは、リング状通路12における負圧によって更にサポートされることができる。さらに、洗浄過程を害する洗浄ガスの強い渦が空気によって少なくとも大部分は回避される。
【0024】
容器内部空間内部でのこの最適な洗浄あるいは最適な洗浄ガス流は、特に、気体の還流のための戻り気体開口部27.1,28.1が軸線FA周りに180°ずらして配置されているとともに、リングシール31.1の内部でシールに直接、したがって容器2の開口縁部の内側に直接位置していること、すなわち戻り気体開口部27.1,28.1の軸線FAからの径方向の間隔がリングシール31.1の内側の軸線FAからの対応する間隔と同じか、又はわずかに小さいことによっても達成される。
【0025】
洗浄時間が著しく低減され、これにより、洗浄時間の短縮につながり、これに伴い充填機械1の性能(単位時間当たりの容器2の充填数)の向上にもつながる。一定の洗浄時間により、気体流量及びこれに伴う不活性ガス消費も低減される。
【0026】
3.不活性ガスによる容器内部空間の予圧
このために、さらに、容器2は、センタリングベル31が下ろされているときに、充填要素7においてシールされた状態にある。液体バルブ16、制御弁29,30及びこれに伴い第1の気体経路26は、閉鎖されている。両制御弁23,24は開放されており、その結果、不活性ガスが予圧ガス(CO
2ガス又は窒素)として絞り25によって絞られることなく完全に開放された第2の気体経路22を介して気体空間21内へ、及びこの気体空間から気体通路20を介して容器内部空間内へ流れることができ、そのため、この容器内部空間が一時的に充填圧力P
Fと同一か又は本質的に同一の圧力で予圧されている。
【0027】
4.容器内部空間の圧力充填
容器2は、引き続き充填要素7においてシールされた状態にある。制御弁29,30及びこれに伴い第1の気体経路26は閉鎖されている。制御弁23,24は開放されている。充填段階の開始のために、液体バルブ16が開放されるので、液体状の充填製品が、排出開口部15を介して、この排出開口部15の範囲における液体通路14の円すい状の形成により容器内面に沿って容器内へ流入する。容器2からの充填製品によって排除される不活性ガスは、完全に開放された気体通路20及び完全に開放された第2の気体経路22を介してリング状通路11へ還流される。容器2へ流入する充填製品の量は、流量計9によって監視される。必要な充填量に達すると、液体バルブ16は、流量計9の測定信号によって作動され、操作要素19を介して閉鎖される。
【0028】
5.充填された容器の容器内部空間の負荷軽減
引き続き充填要素においてシールされた状態にある容器2と、閉鎖された液体バルブ16と、閉鎖された制御弁23,24とにおいて、制御弁29,30のうち少なくとも1つ、好ましくは両制御弁29,30を開放することで、充填製品によって占められる容器2のヘッド部空間の負荷軽減が第1の気体経路26を介してリング状通路12へなされる。このとき、部分的な負荷軽減のためにまず1つの制御弁29又は30のみを開放し、これにつづく完全な負荷軽減のために他の制御弁30又は29も開放することが可能である。
【0029】
6.充填された容器2の解放及びこの容器の押し出し
負荷軽減後に、液体バルブ16及び弁23,24が閉鎖されており、引き続き制御弁29,30が開放されている場合に、カムローラ35と協働する制御カムによってセンタリングベル31の持上げがなされる。その結果、充填された容器2が容器導出部6において取り出される。
【0030】
基本的には、充填要素7によって、例えば液体バルブ16の閉鎖前にそれぞれ制御弁23が開放され、制御弁24が閉鎖されることによって、ゆっくりとした充満及び/又はゆっくりとした充填である、更に別の方法ステップが可能である。
【0031】
図5には、充填機械1の洗浄動作状態及び/若しくは消毒動作状態又は定置モード(定置洗浄及び/又は定置消毒)における充填要素7が示されている。この状態では、充填要素7はそれぞれその充填要素ケーシング13の下側に例えば洗浄キャップ38の形態のふたを備えており、この洗浄キャップは、周囲に対して閉鎖された洗浄空間39を形成し、排出開口部15、下側へ開放した気体通路20の端部及び両戻り気体開口部27.1,28.1が洗浄空間内へ開口している。この定置洗浄中及び/又は定置消毒中には、充填製品容器8が液体状の洗浄媒体及び/又は消毒媒体あるいは定置洗浄媒体で満たされている。両制御弁23,24、したがって第2の気体経路22は閉鎖されており、制御弁29,30は開放されている。その結果、容器8からの定置洗浄媒体は、液体通路14、開放された液体バルブ16、排出開口部15、洗浄空間39及び両戻り気体通路27,28を通ってリング状通路12へ流れることが可能であり、このリング状通路から定置洗浄媒体が排出される。この定置洗浄及び/又は定置消毒においても、開放された両制御弁29,30を有する第1の気体経路26は、定置消毒媒体のための大きな有効流れ断面を可能とするとともに、これにより、集中的な処理を保証する大きな定置消毒媒体流量を可能とする。基本的には、例えば制御弁29,30が閉鎖されており、液体バルブ16が引き続き開放され、制御弁23,24が開放されている場合に、第2の気体経路22も充填製品容器8からの定置洗浄媒体によって処理する可能性も存在する。そして、この定置洗浄媒体は、リング状通路11を介して排出される。
【0032】
充填機械1あるいは充填要素7によって形成された、この充填機械の充填システムの特徴は、とりわけ、各容器の洗浄時に洗浄ガスの導入が低減された流れ断面において絞り25を介してのみなされる一方、各容器からの洗浄ガスの導出が本質的により大きな流れ断面において第1の気体経路26を介してなされることにある。その結果、洗浄ガスは、大きな流量にもかかわらず低減された洗浄ガス圧で各容器2へ流入する。すなわち、このとき、容器2内には充填圧力P
Fに比べて低減された約0〜2.0bar、例えば0.5〜2.0bar、好ましくは0.5〜1.0barの正圧が生じている。予圧時にも、また充填時にも、第2の気体経路22は開放された制御弁23,24を通して全流れ断面を備えており、これにより、容器2の迅速な予圧及び充填が達成される。
【0033】
機能的に並列な2つの戻りガス通路27,28を有する第1の気体経路26の形成により、制御弁23,24,29,30全体に対して基本的に同一な構造を有する弁を用いることで洗浄時に第2の気体経路22に比べて大きな流れ断面を実現することが可能である。これら弁は、それぞれ内部のバネ手段によって初期状態へ付勢されているとともに、制御圧を作用させることによってその他の状態へ移行される。このとき、制御弁23,24は、好ましくはこれらが静止状態で開放されるように形成されている。制御弁29,30は、好ましくは静止状態で閉鎖されるように形成されている。これにより、電気空圧式の複数の弁36による制御弁23,24,29,30の作動の単純化が可能となる。すなわち、制御弁23に対してのみ独立した1つの電気空圧式の弁36のみが必要であり、一方、制御弁24,29,30が共通の電気空圧式の弁36によって作動され、この弁は、アクティブな状態において、すなわち洗浄中に制御圧の作用により制御弁24が閉じ、制御弁29,30が開く。その一方、予圧時及び充填時には、作動していない電気空圧式の制御弁36によって両制御弁23,24がそのバネ手段によって開放され、制御弁29,30はそのバネ手段のため閉鎖されている。
図2に示された電気空圧式の第3の弁36は操作要素19の作動に寄与する。
【0034】
図6には、別の実施形態として充填機械1aあるいはこの充填機械の充填要素7aのうち1つが示されている。充填機械1aは、まず第1に、ロータ3に全充填要素7aのための共通の負荷軽減通路としての役割を果たす別のリング状容器40が設けられている点で充填機械1とは異なっている。
【0035】
充填要素7aは、本質的に、制御される第2の気体経路22の代わりに制御される第2の気体経路22aがリング状通路11と気体空間21の間の接続部に設けられている点でのみ充填要素7とは異なっている。この第2の気体経路22aは、
図7において機能図内に図示されているとともに、単に制御弁23を含んでいる。絞り25に対して機能的に並列に逆止弁41が配置されており、この逆止弁は、リング状通路11からの流れのために閉じ、リング状通路11への流れのために開くように形成されている。充填圧力P
Fの下にある、リング状通路11からの不活性ガスによる容器2の洗浄及び予圧並びにここでは容器2から排除される不活性ガスの還流下での容器2の圧力充填という方法ステップは、充填要素7に関連して説明した方法ステップと同様に行われ、制御弁23が開放され、逆止弁41が閉鎖されている場合の洗浄時には、ここでも絞り25によって、開放された両気体通路27,28との相互作用において、洗浄ガスが低減された洗浄圧力P
Sを有するリング状通路11から容器2内へ導入され、この容器を高い流量で貫流する。容器2の予圧は、制御弁23が開放されている場合に、充填要素7aにおいて絞り25を介してのみ行われる。容器2の圧力充填時には、流入する充填物によって排除された不活性ガスは、制御弁23が開放されている場合に絞り25を介して、及び主に開放された逆止弁41を介してリング状通路11へ還流される。
【0036】
それぞれ充填された容器2の解放は、充填要素7aにおいて追加のリング状通路40へなされる。このために、充填要素7aは、制御された追加的な気体経路42を戻り気体開口部27.1とリング状通路40の間の接続部として備えている。この気体通路は、
図8に概略的に示されている。充填された容器2の負荷軽減時には、制御弁23,29,30が閉鎖され、気体経路42の制御弁24が開放されている。その結果、リング状通路40への負荷軽減がなされる。
【0037】
したがって、充填要素7aにおいても、不活性ガスの流れは、洗浄、予圧及び充填時に第2の気体経路22aを介して、洗浄時及び予圧時には低減された流れ断面によって、しかし充填時には低減されていない流れ断面によってなされる。
【0038】
図9及び
図10には、それぞれ概略的な部分図示及び断面において、本発明の他の実施形態に基づく充填要素7bにおける気体空間21の範囲における充填装置ケーシング13が、リング状通路11と気体通路20の間の接続部における、制御された第2の気体経路22bと共に示されている。この実施形態においては、気体空間21は可変の絞り43を有する制御された第2の気体経路22bの一部であり、この絞りは、第2の気体経路22bにおいて機能的に制御弁23と直列に配置されているとともに、低減された絞り断面を有する第1の状態(
図10)と拡大された絞り断面を有する第2の状態(
図9)の間で制御可能となっている。絞り43は、液体バルブ16が開放されている場合に、すなわちバルブタペット17が持ち上げられている場合に、この開口部が液体バルブが閉鎖されている場合より、すなわちバルブタペット17が下ろされている場合(
図10)より大きな開放断面(
図9)を有するように、気体通路20の絞り開口部20.1においてバルブタペット17の上端部に形成されている。これにより、自動的に、かつ、他の制御弁の必要性なく、ここでも、リング状通路11からの各容器の洗浄及び予圧が第2の気体経路22bを介しつつ低減された流れ断面(
図10)においてなされ、充填製品によって排除された不活性ガスの還流が第2の気体経路22bの拡大された断面(
図9)を介して圧力充填時になされることが達成される。図示の実施形態においては、バルブタペット17と共に移動しないか、あるいは充填要素ケーシング13に固定され、軸線FAと同軸に配置された絞り本体部44が設けられており、この絞り本体部は、絞り開口部20.1内まで達するとともに、絞り43の第1の状態及び第2の状態において異なる流れ断面を解放するものである。このために、絞り本体部44が例えばきのこのかさ状に形成されており、その結果、この絞り本体部は、第1の状態(
図10)においてそのヘッド部において絞り開口部20.1内に位置しているとともに、第2の状態(
図9)においてヘッド部が気体通路20の拡大部に収容され、断面において絞り本体部44の低減された部分が絞り開口部20.1内に位置している。
【0039】
本発明を、上記において複数の実施例について説明した。本発明の基礎をなす発明概念を逸脱しない限り、多数の変更及び修正が可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0040】
1,1a 充填機械
2 容器
3 ロータ
4 充填位置
5 容器入口部
6 容器出口部
7,7a 充填要素
8 充填製品容器
8.1 液体空間
8.2 気体空間
9 流量計
10 製品管路
11,12 リング状通路
13 充填要素ケーシング
14 液体通路
15 排出開口部
16 液体バルブ
17 バルブタペット
18 弁体
19 操作要素
20 気体通路
20.1 絞り開口部
21 気体空間
22,22a,22b 制御された気体経路
23,24 制御弁
25 絞り
26 制御された(第1の)気体経路
27,28 戻り気体通路
27.1,28.1 戻り気体開口部
29,30 制御弁
31 センタリングチューリップ状部材
32 容器支持部
33 操作要素
34 レバー装置
35 カムローラ
36 電気空圧式の制御弁
37 洗浄における不活性ガスの流れ
38 洗浄キャップ
39 洗浄空間
40 追加のリング状通路(負荷軽減通路)
41 逆止弁
42 制御された気体経路
43 絞り
44 絞り本体部
A ロータ3の回転方向
FA 充填要素軸線
MA 機械軸線