特許第6279819号(P6279819)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6279819
(24)【登録日】2018年1月26日
(45)【発行日】2018年2月14日
(54)【発明の名称】機器の稼働状態を表示する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06T 13/80 20110101AFI20180205BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20180205BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20180205BHJP
【FI】
   G06T13/80 A
   G06F3/14 320A
   G06F3/0481
   G06F3/14 320D
【請求項の数】11
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-533685(P2017-533685)
(86)(22)【出願日】2015年12月29日
(65)【公表番号】特表2017-535004(P2017-535004A)
(43)【公表日】2017年11月24日
(86)【国際出願番号】CN2015099295
(87)【国際公開番号】WO2017024736
(87)【国際公開日】20170216
【審査請求日】2016年2月29日
(31)【優先権主張番号】201510496957.4
(32)【優先日】2015年8月13日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224180
【氏名又は名称】小米科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】林 涛
(72)【発明者】
【氏名】▲チョ▼ ▲躍▼▲躍▼
(72)【発明者】
【氏名】路 ▲暁▼▲創▼
【審査官】 千葉 久博
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−106265(JP,A)
【文献】 特開2012−53794(JP,A)
【文献】 特開2002−216152(JP,A)
【文献】 特開平2−285290(JP,A)
【文献】 特開昭62−269091(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/193157(WO,A1)
【文献】 石黒美佐子, 外1名,“分子動力学法の人間の群集行動への適用”,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,2000年 1月13日,第99巻, 第534号,p.9-14
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 13/80
G06F 3/0481
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器の稼働状態を表示する方法であって、
機器の稼働状態を取得することと、
前記稼働状態に対応し、各粒子にそれぞれ対応する運動軌跡情報を含むパーティクルアニメーションモデルを取得することと、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生し、ここで、n≧2且つnが整数であることと、
を含み、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生することは、
各粒子に対して、前記粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、前記粒子の、前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における位置を確定することと、
前記nフレーム表示画面を再生し、前記パーティクルアニメーションを形成することと、
を含み、
第i粒子に対して、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が所定の表示領域外に位置するか否かを検出し、i、jがいずれも正の整数であることと、
前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が前記所定の表示領域外に位置する場合、前記p(i,j+1)を前記第i粒子の初期位置として設定することとを、
更に含むことを特徴とする機器の稼働状態を表示する方法。
【請求項2】
前記各粒子に対して、前記粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、前記粒子の前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における位置を確定することは、
第i粒子に対して、前記第i粒子の第jフレーム表示画面における位置p(i,j)及び前記第i粒子に対応する運動軌跡関数fに基づいて、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)を確定し、i、jがいずれも正の整数であることを含み、
そのうち、前記第i粒子の第1フレーム表示画面における位置p(i,1)が前記第i粒子の初期位置であることを特徴とする請求項に記載の機器の稼働状態を表示する方法。
【請求項3】
前記運動軌跡関数fに対応する運動軌跡は、直線運動軌跡、曲線運動軌跡、円周運動軌跡または跳ね上げ運動軌跡のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含むことを特徴とする請求項に記載の機器の稼働状態を表示する方法。
【請求項4】
前記パーティクルアニメーションモデルは、さらに、各粒子にそれぞれ対応する表示スタイル情報を含み、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生することは、さらに、
各粒子に対して、前記粒子に対応する表示スタイル情報に基づいて、前記粒子の、前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における表示スタイルを確定することを含み、
そのうち、前記表示スタイルは、色、サイズ、形状または表示時間のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含むことを特徴とする請求項に記載の機器の稼働状態を表示する方法。
【請求項5】
各フレーム表示画面に対して、前記表示画面に含まれるm個の粒子を順に接続する線を形成し、mが2以上の整数であることを更に含むことを特徴とする請求項に記載の機器の稼働状態を表示する方法。
【請求項6】
機器の稼働状態を表示する装置であって、
機器の稼働状態を取得する状態取得モジュールと、
前記稼働状態に対応し、各粒子にそれぞれ対応する運動軌跡情報を含むパーティクルアニメーションモデルを取得するモデル取得モジュールと、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生し、そのうち、n≧2且つnが整数であるアニメーション再生モジュールと、を備え
前記アニメーション再生モジュールは、位置確定サブモジュール及びアニメーション再生サブモジュールを備え、
前記位置確定サブモジュールは、各粒子に対して、前記粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、前記粒子の、前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における位置を確定し、
前記アニメーション再生サブモジュールは、前記nフレーム表示画面を再生し、前記パーティクルアニメーションを形成し、
前記アニメーション再生モジュールは、検出サブモジュール及び設定サブモジュールを更に備え、
前記検出サブモジュールは、第i粒子に対して、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が所定の表示領域外に位置するか否かを検出し、i、jがいずれも正の整数であり、
前記設定サブモジュールは、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が前記所定の表示領域外に位置する場合、前記p(i,j+1)を前記第i粒子の初期位置として設定することを特徴とする機器の稼働状態を表示する装置。
【請求項7】
前記位置確定モジュールは、第i粒子に対して、前記第i粒子の第jフレーム表示画面における位置p(i,j)及び前記第i粒子に対応する運動軌跡関数fに基づいて、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)を確定し、i、jがいずれも正の整数であり、
そのうち、前記第i粒子の第1フレーム表示画面における位置p(i,1)が前記第i粒子の初期位置であることを特徴とする請求項に記載の機器の稼働状態を表示する装置。
【請求項8】
前記運動軌跡関数fに対応する運動軌跡は、直線運動軌跡、曲線運動軌跡、円周運動軌跡または跳ね上げ運動軌跡のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含むことを特徴とする請求項に記載の機器の稼働状態を表示する装置。
【請求項9】
前記パーティクルアニメーションモデルは、さらに、各粒子にそれぞれ対応する表示スタイル情報を含み、
前記アニメーション再生モジュールは、スタイル確定サブモジュールを更に備え、
前記スタイル確定サブモジュールは、各粒子に対して、前記粒子に対応する表示スタイル情報に基づいて、前記粒子の、前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における表示スタイルを確定し、
そのうち、前記表示スタイルは、色、サイズ、形状または表示時間のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含むことを特徴とする請求項に記載の機器の稼働状態を表示する装置。
【請求項10】
前記アニメーション再生モジュールは、線形成サブモジュールを更に備え、
前記線形成サブモジュールは、各フレーム表示画面に対して、前記表示画面に含まれるm個の粒子を順に接続する線を形成し、mが2以上の整数であることを特徴とする請求項に記載の機器の稼働状態を表示する装置。
【請求項11】
機器の稼働状態を表示する装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能なコマンドを記憶するためのメモリーと、
を備え、
前記プロセッサは、
機器の稼働状態を取得し、
前記稼働状態に対応するパーティクルアニメーションモデルを取得し、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生し、そのうち、n≧2且つnが整数であり、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生することは、
各粒子に対して、前記粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、前記粒子の、前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における位置を確定することと、
前記nフレーム表示画面を再生し、前記パーティクルアニメーションを形成することと、
を含み、さらに、
第i粒子に対して、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が所定の表示領域外に位置するか否かを検出し、i、jがいずれも正の整数であり、
前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が前記所定の表示領域外に位置する場合、前記p(i,j+1)を前記第i粒子の初期位置として設定すように構成されることを特徴とする機器の稼働状態を表示する装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が201510496957.4であり.出願日が2015年08月13日である中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容をここで参照として本明細書に援用される。
【0002】
本発明は表示技術分野に関し、特に機器の稼働状態を表示する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
人々の日常生活と仕事において、様々な家庭用機器、例えば、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、給湯器、空気清浄機及び浄水器等のよく見られる家庭用機器が必要である。
【0004】
家庭用機器は通常に異なる稼働状態を有する。エアコンを例として、冷房、暖房、除湿、換気等の異なる稼働状態を含む。機器の稼働状態は常に文字またはアイコンの形式で機器自体の表示パネルまたはリモコンの表示画面に表示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は機器の稼働状態を表示する方法及び装置を提供する。上記技術的解決手段は、以下のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例の第1態様によれば、
機器の稼働状態を表示する方法であって、
機器の稼働状態を取得することと、
前記稼働状態に対応するパーティクルアニメーションモデルを取得することと、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生し、ここで、n≧2且つnが整数であることと、
を含む機器の稼働状態を表示する方法を提供している。
【0007】
好ましくは、前記パーティクルアニメーションモデルは各粒子にそれぞれ対応する運動軌跡情報を含み、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生することは、
各粒子に対して、前記粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、前記粒子の前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における位置を確定することと、
前記nフレーム表示画面を再生し、前記パーティクルアニメーションを形成することと、
を含む。
【0008】
好ましくは、前記方法は、さらに、
第i粒子に対して、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が所定の表示領域外に位置するか否かを検出し、i、jがいずれも正の整数であることと、
前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が前記所定の表示領域外に位置する場合、前記p(i,j+1)を前記第i粒子の初期位置として設定することとを、更に含む。
【0009】
好ましくは、前記各粒子に対して、前記粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、前記粒子の前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における位置を確定することは、
第i粒子に対して、前記第i粒子の第jフレーム表示画面における位置p(i,j)及び前記第i粒子に対応する運動軌跡関数fに基づいて、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)を確定し、i、jがいずれも正の整数であることを含み、
そのうち、前記第i粒子の第1フレーム表示画面における位置p(i,1)が前記第i粒子の初期位置である。
【0010】
好ましくは、前記運動軌跡関数fに対応する運動軌跡は、直線運動軌跡、曲線運動軌跡、円周運動軌跡、跳ね上げ運動軌跡のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含む。
【0011】
好ましくは、前記パーティクルアニメーションモデルは、さらに、各粒子にそれぞれ対応する表示スタイル情報を含み、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生することは、さらに、
各粒子に対して、前記粒子に対応する表示スタイル情報に基づいて、前記粒子の前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における表示スタイルを確定することを含み、
そのうち、前記表示スタイルは、色、サイズ、形状または表示時間のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含む。
【0012】
好ましくは、前記方法は、さらに、
各フレーム表示画面に対して、前記表示画面に含まれるm個の粒子を順に接続する線を形成し、mが2以上の整数であることを更に含む。
【0013】
本発明の実施例の第2態様によれば、
機器の稼働状態を表示する装置であって、
機器の稼働状態を取得する状態取得モジュールと、
前記稼働状態に対応するパーティクルアニメーションモデルを取得するモデル取得モジュールと、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生し、そのうち、n≧2且つnが整数であるアニメーション再生モジュールと、を備える機器の稼働状態を表示する装置を提供している。
【0014】
好ましくは、前記パーティクルアニメーションモデルは各粒子にそれぞれ対応する運動軌跡情報を含み、
前記アニメーション再生モジュールは、位置確定サブモジュール及びアニメーション再生サブモジュールを備え、
前記位置確定サブモジュールは、各粒子に対して、前記粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、前記粒子の前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における位置を確定し、
前記アニメーション再生サブモジュールは、前記nフレーム表示画面を再生し、前記パーティクルアニメーションを形成する。
【0015】
好ましくは、前記アニメーション再生モジュールは、検出サブモジュール及び設定サブモジュールを更に備え、
前記検出サブモジュールは、第i粒子に対して、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が所定の表示領域外に位置するか否かを検出し、i、jがいずれも正の整数であり、
前記設定サブモジュールは、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が前記所定の表示領域外に位置する場合、前記p(i,j+1)を前記第i粒子の初期位置として設定する。
【0016】
好ましくは、前記位置確定モジュールは、第i粒子に対して、前記第i粒子の第jフレーム表示画面における位置p(i,j)及び前記第i粒子に対応する運動軌跡関数fに基づいて、前記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)を確定し、i、jがいずれも正の整数であり、
そのうち、前記第i粒子の第1フレーム表示画面における位置p(i,1)が前記第i粒子の初期位置である。
【0017】
好ましくは、前記運動軌跡関数fに対応する運動軌跡は、直線運動軌跡、曲線運動軌跡、円周運動軌跡または跳ね上げ運動軌跡のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含む。
【0018】
好ましくは、前記パーティクルアニメーションモデルは、さらに、各粒子にそれぞれ対応する表示スタイル情報を含み、
前記アニメーション再生モジュールは、スタイル確定サブモジュールを更に備え、
前記スタイル確定サブモジュールは、各粒子に対して、前記粒子に対応する表示スタイル情報に基づいて、前記粒子の、前記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における表示スタイルを確定し、
そのうち、前記表示スタイルは、色、サイズまたは形状表示時間のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含む。
【0019】
好ましくは、前記アニメーション再生モジュールは、線形成サブモジュールを更に備え、
前記線形成サブモジュールは、各フレーム表示画面に対して、前記表示画面に含まれるm個の粒子を順に接続する線を形成し、mが2以上の整数である。
【0020】
本発明の実施例の第3態様によれば、
機器の稼働状態を表示する装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能なコマンドを記憶するためのメモリーと、
を備え、
前記プロセッサは、
機器の稼働状態を取得し、
前記稼働状態に対応するパーティクルアニメーションモデルを取得し、
前記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、前記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生し、そのうち、n≧2且つnが整数であることを特徴とする機器の稼働状態を表示する装置を提供している。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施例により提供された技術的解決手段は、下記好適な効果を含むことができる。
【0022】
パーティクルアニメーションの形式で機器の稼働状態を表示することにより、従来技術で文字又はアイコンの形式を利用して機器の稼働状態を表示するため、表示形態が単一であるという問題を解決し、機器の稼働状態をより直感的且つ、鮮やかに表示するという技術的効果を実現し、ユーザと機器との間のインタラクティビティを強める。
【0023】
理解すべきことは、以上の一般的な説明と後の詳細な説明は例示的なものに過ぎず、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
この図面は明細書に合併されて本明細書の一部を構成し、本発明に適合する実施例を示し、明細書と共に本発明の原理を解釈するためのものである。
【0025】
図1】一例示的な実施例により示された実施環境の模式図である。
図2】一例示的な実施例により示された機器の稼働状態を表示する方法のフローチャートである。
図3A】別の例示的な実施例により示された機器の稼働状態を表示する方法のフローチャートである。
図3B】別の例示的な実施例により示された粒子運動軌跡の模式図である。
図3C】別の例示的な実施例により示された粒子運動軌跡の模式図である。
図3D】別の例示的な実施例により示された粒子運動軌跡の模式図である。
図3E】別の例示的な実施例により示された粒子運動軌跡の模式図である。
図3F】別の例示的な実施例により示された粒子運動軌跡の模式図である。
図3G】別の例示的な実施例により示された粒子運動軌跡の模式図である。
図3H】別の例示的な実施例により示された粒子運動軌跡の模式図である。
図3I】別の例示的な実施例に係る線を要素とする表示画面を示す模式図である。
図4】一例示的な実施例により示された機器の稼働状態の装置を示すブロック図である。
図5】別の例示的な実施例により示された機器の稼働状態を表示する装置のブロック図である。
図6】例示的な実施例により示された装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
ここで例示的な実施例について詳しく説明し、その実施例は図面に示す通りである。下記の説明が図面に関わる時、別途に表示されない限り、異なる図面における同じ数字は同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施例に説明される実施形態は本発明と一致する全ての実施形態を代表するわけではない。逆に、それらは特許請求の範囲に詳細に記載された本発明の一部の態様と一致する装置と方法の例に過ぎない。
【0027】
図1は一例示的な実施例により示された実施環境の模式図である。当該実施環境は、家庭用機器120を含む。
【0028】
家庭用機器120は伝統的な家庭用機器であってもよく、インテリジェント家庭用機器であってもよい。インテリジェント家庭用機器を例として、インテリジェントエアコン、インテリジェント冷蔵庫、インテリジェント洗濯機、インテリジェント給湯器、インテリジェント電気炊飯器、インテリジェント空気清浄機及びインテリジェント浄水器等を含むが、これらに限られない。
【0029】
好ましくは、図1に示すように、当該実施環境はさらに制御機器140を含む。
【0030】
制御機器140はリモコンであってもよく、例えば携帯電話、タブレットPCのような移動端末であってもよい。制御機器140は有線方式又は無線方式によって家庭用機器120に接続される。制御機器140は家庭用機器120の起動・停止及び家庭用機器120の稼働状態を制御することに用いられる。そのうち、有線方式は有線ネットワーク、USB(Universal Serial Bus、汎用シリアルバス)等を含むが、これらに限られず、無線方式は無線ネットワーク、赤外線等を含むが、これらに限られない。
【0031】
さらに、制御機器140と家庭用機器120との間は一対一の関係であってもよく、一対複数の関係であってもよい。すなわち、一台の制御機器140は一台の家庭用機器120を独立に制御することに用いられることができ、又は一台の制御機器140は複数台の、同一又は異なる家庭用機器120を制御することに用いられることもできる。
【0032】
家庭用機器120及び/又は制御機器140に表示パネルが設置され、当該表示パネルは、本発明の実施例に係る機器の稼働状態を示すためのパーティクルアニメーションを表示するものである。
【0033】
従って、本発明の実施例に係る機器の稼働状態を表示する方法は家庭用機器120に適用されてもよく、家庭用機器120に接続される制御機器140に適用されてもよい。記述を簡略化するために、下記の各方法の実施例において、特に説明しない限り、各ステップの実行本体を制御機器として、例を挙げて説明するが、それに限定されない。
【0034】
図2は一例示的な実施例により示された機器の稼働状態を表示する方法を示すフローチャートであり、当該方法は、
機器の稼働状態を取得するステップ202と、
稼働状態に対応するパーティクルアニメーションモデルを取得するステップ204と、
パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、当該少なくとも1つの粒子のn(n≧2且つnが整数であり)フレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生するステップ206と、を含む。
【0035】
以上のように、本実施例により提供された機器の稼働状態を表示する方法は、パーティクルアニメーションの形式で機器の稼働状態を示すことにより、関連技術で文字又はアイコンの形式で機器の稼働状態を表示するため、表示形態が単一であるという問題を解決し、機器の稼働状態をより直感的且つ、鮮やかに示すという技術的効果を示し、且つユーザと機器との間のインタラクティビティを強める。
【0036】
図3Aは別の例示的な実施例により示された機器の稼働状態を表示する方法のフローチャートである。本実施例において、当該方法を家庭用機器に接続される制御機器に適用することを例として説明する。当該方法は、ステップ301と、ステップ302と、ステップ303と、ステップ304とを含む。
【0037】
ステップ301では、機器の稼働状態を取得する。
【0038】
制御機器は家庭用機器の稼働状態を取得する。そのうち、家庭用機器はエアコン、冷蔵庫、洗濯機、給湯器、電気炊飯器、空気清浄機及び浄水器等を含むが、これらに限られない。家庭用機器は伝統的な家庭用機器であってもよく、インテリジェント家庭用機器であってもよい。
【0039】
家庭用機器は通常に異なる稼働状態を有する。例えば、エアコンは冷房、暖房、除湿、換気等の異なる稼働状態を含む。さらに例えば、電気炊飯器は炊飯、おかゆ、スープ、保温等の異なる稼働状態を含む。
【0040】
ステップ302では、稼働状態に対応するパーティクルアニメーションモデルを取得する。
【0041】
制御機器は稼働状態に対応するパーティクルアニメーションモデルを取得する。実施可能な実施の形態において、制御機器には少なくとも一組の稼働状態とパーティクルアニメーションモデルとの間の対応関係が記憶されている。制御機器は、家庭用機器の稼働状態を取得した後に、上記対応関係を検索して対応するパーティクルアニメーションモデルを取得する。さらに、通常状況で、一つの家庭用機器に対して、その異なる稼働状態が異なるパーティクルアニメーションモデルに対応する。
【0042】
パーティクルアニメーションモデルはパーティクルアニメーションにおける各粒子の変化状態を確定することに用いられる。パーティクルアニメーションモデルは各粒子にそれぞれ対応する運動軌跡情報を含む。パーティクルアニメーションモデルはパーティクルアニメーションにおける各粒子の位置変化状態を確定することに用いられる。粒子に対応する運動軌跡情報は該粒子の位置変化状態を確定することに用いられる。そのうち、運動軌跡情報は運動軌跡関数であってもよく、予め設定された粒子の各フレーム表示画面における位置であってもよく、又は粒子の各フレーム表示画面における位置をランダムに確定するためのランダムアルゴリズムであってもよい。
【0043】
好ましくは、パーティクルアニメーションモデルは、さらに、各粒子にそれぞれ対応する表示スタイル情報を含む。パーティクルアニメーションモデルは、さらに、パーティクルアニメーションにおける各粒子の表示スタイルの変化状態を確定することに用いられる。粒子に対応する表示スタイル情報は、該粒子の表示スタイルの変化状態を確定することに用いられる。そのうち、表示スタイルは、色、サイズ、形状または表示時間のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含むが、これに限定されない。異なる粒子は同一な表示スタイルに対応してもよく、異なる表示スタイルに対応してもよい。粒子に対して、その表示スタイルがタイムドメインにおいて変わらなくてもよく、変化してもよい。
【0044】
ステップ303では、各粒子に対して、当該粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、当該粒子の、nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における位置を確定し、n≧2且つnが整数である。
【0045】
パーティクルアニメーションは少なくとも1つの粒子のnフレーム連続的な表示画面における変化状態を含む。各粒子に対して、制御機器は、当該粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、当該粒子の、nフレーム連続的な表示画面の各フレーム表示画面における位置を確定する。
【0046】
運動軌跡情報を運動軌跡関数とすることを例として、実施可能な実施の形態において、第i粒子に対して、当該第i粒子の第jフレーム表示画面における位置p(i,j)及び当該第i粒子に対応する運動軌跡関数fに基づいて、第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)を確定し、i、jはいずれも正の整数である。そのうち、当該第i粒子の第1フレーム表示画面における位置p(i,1)が該第i粒子の初期位置である。
【0047】
パーティクルアニメーションは2次元平面アニメーションであってもよく、3次元空間アニメーションであってもよい。2次元平面アニメーションに対して、第i粒子の第jフレーム表示画面における位置p(i,j)は位置座標(x(i,j),y(i,j))で示した。3次元空間アニメーションに対して、第i粒子の第jフレーム表示画面における位置p(i,j)は位置座標(x(i,j),y(i,j),z(i,j))で示した。
【0048】
なお、任意の1つの粒子に対して、その初期位置が予め設定された固定値であり、たとえば第1粒子の初期位置に対応する位置座標が固定値(0,100)であってもよい。又は、任意の1つの粒子に対して、その初期位置が所定の位置領域内から選択される可変値であり、たとえば第1粒子の初期位置に対応する位置座標が位置座標(0,98)、(0,102)、(4,98)及び(4,102)に形成される長方形の所定の位置領域内から選択される可変値であってもよい。当該選択方式がランダム選択方式であってもよく、順次選択方式であってもよい。
【0049】
好ましくは、上記運動軌跡関数fに対応する運動軌跡は、直線運動軌跡、曲線運動軌跡、円周運動軌跡または跳ね上げ運動軌跡のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含むが、これに限定されない。図3B乃至図3Eを参照すると、図3Bは単一粒子の直線運動軌跡31を示す模式図であり、図3Cは単一粒子の曲線運動軌跡32を示す模式図であり、図3Dは、単一粒子の円周運動軌跡33を示す模式図であり、図3Eは単一粒子による跳ね上げ運動軌跡34を示す模式図である。
【0050】
上記図3B乃至図3Eに示したのは単一粒子の運動である。パーティクルアニメーションモデルは複数の粒子にそれぞれ対応する運動軌跡情報を含み、それにより大規模の粒子運動を形成する。図3F乃至図3Hを参照すると、図3Fは複数の粒子の直線運動軌跡35を示す模式図であり、複数の粒子の直線運動は電気炊飯器が炊飯を完了する稼働状態を示すことができ、水蒸気効果を直感的且つ、鮮やかに示すことができる。図3Gは複数の粒子の曲線運動軌跡36を示す模式図であり、複数の粒子の曲線運動は浄水器が浄水中の稼働状態を示すことに用いられることができ、気泡効果を直感的且つ、鮮やかに示すことができる。図3Hは複数の粒子の円周運動軌跡37を示す模式図であり、複数の粒子の円周運動は空気清浄機又は吸塵機器の稼働状態を示すことに用いられることができ、機器のエア吸い込み効果を直感的且つ、鮮やかに示すことができる。もちろん、上記図3F乃至図3Hにおいて、異なる粒子は同一のタイプ運動軌跡に対応するのみを例として、その他の実施可能な実施の形態において、異なる粒子が異なるタイプの運動軌跡に対応することができ、さらに多様なパーティクルアニメーションを形成する。
【0051】
一実施可能な実施の形態において、直線運動軌跡はリニア関数を用いて実現される。単一粒子のx軸方向に沿った直線運動軌跡を例として、対応する運動軌跡関数fがx(i,j+1)=x(i,j)+aである。そのうち、x(i,1)はデフォルト値である。aが定数であると、x軸方向に沿った等速直線運動軌跡を示し、aが変数であると、x軸方向に沿った変速直線運動軌跡を示す。y軸方向に沿った直線運動軌跡及びz軸方向に沿った直線運動軌跡は、上記x軸方向に沿った直線運動軌跡を参照できる。さらに、同時にx軸及びy軸の位置座標を変更する場合に、2次元平面内の傾斜方向に沿った直線運動軌跡を形成できる。同時にx軸、y軸及びz軸の位置座標を変更する場合に、3次元空間内の直線運動軌跡を形成できる。
【0052】
一実施可能な実施の形態において、曲線運動軌跡はsin、cos、tanのような三角関数又はベキ関数を用いて実現できる。単一粒子のx軸及びy軸で形成される平面における曲線運動軌跡を例とし、対応する運動軌跡関数fがx(i,j+1)=x(i,j)+a、y(i,j+1)=sin(x(i,j+1))である。そのうち、x(i,1)はデフォルト値であり、aは定数又は変数である。
【0053】
一実施可能な実施の形態において、単一粒子のx軸及びy軸で形成される平面における円周運動軌跡を例として、対応する運動軌跡関数fがangle(i,j+1)=angle(i,j)+a、radius=b、x(i,j+1)=cоs(angle(i,j+1))×radius、y(i,j+1)=sin(angle(i,j+1))×radiusである。そのうち、angle(i,j)は第i粒子の、第jフレーム表示画面の円心に対しての偏移角度を示し、aは隣接する2つのフレームにおける偏移角度の変化量を示し、radiusは半径を示し、angle(i,1)はデフォルト値である。a、bはいずれも定数であると、等速円周運動軌跡を形成でき、aは変数で且つbは定数であると、変速円周運動軌跡を形成できる。bは変数であると、螺旋状運動軌跡を形成できる。
【0054】
もちろん、上記挙げられたいくつかの運動軌跡関数は例示的及び説明的なものに過ぎず、本発明を限定するものではない。さらに、上記運動軌跡情報を運動軌跡関数とすることのみを例とし、別の実施可能な実施の形態において、運動軌跡情報が予め設定された粒子の各フレーム表示画面における位置であってもよく、又は、運動軌跡情報がさらに粒子の各フレーム表示画面における位置をランダムに確定するためのランダムアルゴリズムであってもよい。
【0055】
さらに、単一粒子に対して、その隣接する2つのフレーム間の位置での変化量が定常値であると、等速運動を形成し、その隣接する2つのフレーム間の位置での変化量が変化値であると、変速運動を形成する。たとえば、上記直線運動軌跡に対応する運動軌跡関数におけるパラメータaを定数に設定する場合、等速直線運動を形成でき、当該パラメータaを変数に設定する場合、変速直線運動を形成できる。さらにたとえば、上記円周運動軌跡に対応する運動軌跡関数におけるパラメータa及びbをいずれも定数に設定する場合、等速円周運動を形成でき、パラメータaを変数に設定し且つパラメータbを定数に設定する場合、変速円周運動を形成できる。
【0056】
ステップ304では、nフレーム表示画面を再生し、パーティクルアニメーションを形成する。
【0057】
制御機器はnフレーム表示画面を再生し、パーティクルアニメーションにより機器の稼働状態を示す。
【0058】
好ましくは、パーティクルアニメーションモデルはさらに各粒子にそれぞれ対応する表示スタイル情報を含む場合に、上記ステップ304の前にさらに、各粒子に対して、当該粒子に対応する表示スタイル情報に基づき、当該粒子の、nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における表示スタイルを確定することを含み、そのうち、表示スタイルは色、サイズ、形状、表示時間のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含む。このように、パーティクルアニメーションは各粒子の運動形態を含む以外、さらに各粒子の表示スタイルの変化形態を含む。たとえば、粒子の色が時間とともに変化し続け、さらに、たとえば、粒子のサイズが時間とともに変化し続け、さらに、たとえば、異なる粒子を現すタイミングに分割していること等が挙げられる。
【0059】
一例において、パーティクルアニメーションモデルにより確定されるパーティクルアニメーションには複数の粒子を含み、各単一の粒子に対して、運動軌跡情報により確定される運動軌跡に応じて運動しながら、表示スタイル情報に応じてその表示スタイル、たとえば色変換、サイズスケーリング、見え隠れ等を変換するので、機器の稼働状態をより鮮やか、そっくりに表示し、ユーザがパーティクルアニメーションに基づいて機器の稼働状態を速やかに明確に把握でき、ヒューマンコンピュータインタラクション効率を向上させることに寄与する。
【0060】
なお、メモリーリソースをより合理的且つ効果的に利用するために、本実施例はさらに粒子回収メカニズムを提供する。第i粒子に対して、当該第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)を確定した後に、当該第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が所定の表示領域外に位置するか否かを検出し、所定の表示領域外に位置する場合、p(i,j+1)を当該第i粒子の初期位置として設定する。すなわち、粒子がそれに対応する所定の表示領域外に運動する場合、当該粒子の位置をその初期位置として設定し、粒子の回収を実現する。例えば、大量の粒子が所定の表示領域の下方から上向きに常に運動するパーティクルアニメーションは、ユーザへ示した視覚体験が、無限な複数の粒子が常に所定の表示領域の下方から現れて、次に所定の表示領域の上方に消失することである。しかし、実際において有限の数(例えば200個)の粒子を保持すればよく、任意の粒子が所定の表示領域の上方最上部に運動する場合、当該粒子を回収して所定の表示領域の下方の初期位置に置けばよく、当該粒子は再び下から上へ運動し、このように繰り返している。
【0061】
さらに、以上に説明したように、任意の粒子に対して、その初期位置は予め設定された固定値であってもよく、所定の位置領域内から選択される可変値であってもよい。従って、第1粒子を例とする。第1粒子の初期位置に対応する位置座標は固定値(0,100)であると、当該第1粒子が所定の表示領域外に移動すると、当該第1粒子の位置座標を固定値(0,100)として改めて設定する。第1粒子の初期位置に対応する位置座標は位置座標(0,98)、(0,102)、(4,98)及び(4,102)に形成される長方形の所定の位置領域内から選択される可変値であると、当該第1粒子が所定の表示領域外に移動すると、当該第1粒子の位置座標を上記長方形の所定の位置領域内から選択される位置座標として設定する。例えば、ランダム選択方式を例として、所定の表示領域外に初回に移動するときに、当該第1粒子の位置座標を(2,99)として改めて設定し、所定の表示領域外に2回目に移動するときに、当該第1粒子の位置座標を(4,101)として改めて設定し、所定の表示領域外に3回目に移動するときに、当該第1粒子の位置座標を(1,100)として改めて設定し、これによって類推する。さらに、選択方式が順次選択方式であると、予め設定された選択順序に基づいて、所定の表示領域外に毎回に移動した後に改めて設定される位置座標を確定する。
【0062】
粒子はそれに対応する所定の表示領域外に運動するときに、当該粒子を解放し粒子を改めて作成することに比べて、上記粒子回収メカニズムを用いる場合、有限な粒子を保持するだけで無限な数の粒子が常に現われるアニメーション効果を形成でき、メモリーリソースの占有を効果的に節約するだけでなく、粒子の繰り返し解放及び作成によるシステム処理オーバーヘッドが大きすぎるという問題を避けることができる。さらに、粒子の初期位置を固定値として設定することに比べて、粒子の初期位置を所定の位置領域内の可変値として設定することによって、パーティクルアニメーションの表示した全体動的効果を保持する前提で、詳細の動的変更を実現でき、パーティクルアニメーションの鮮明さ及び多様化を向上させ、機器の稼働状態をより確実に表示することに寄与する。
【0063】
なお、一実施可能な実施の形態において、上記ステップ303の後、さらに、各フレーム表示画面に対して、当該表示画面に含むm個の粒子を順に接続する線を形成するステップを含んでもよく、mは2以上の整数である。複数の粒子を接続することによって、線を要素とするアニメーションを実現できる。たとえば、図3Iを参照しながら、それは線を要素とする1フレーム表示画面38を示す模式図である。図3Iに示すように、鉛垂方向において直線に沿って上下に往復運動する複数の粒子を接続することで波形曲線を形成でき、それにより水流れ又はエア流れ等の効果を直感的且つ、鮮やかに表示することができる。
【0064】
なお、単一の粒子が単一の画素点であってもよく、複数の画素点で形成される円形、三角形、多角形、星状又はその他の特定パターンであってもよく、本実施例はそれを限定しない。
【0065】
以上のように、本実施例に係る機器の稼働状態を表示する方法は、パーティクルアニメーションの形態で機器の稼働状態を表示することにより、関連技術で文字又はアイコンの形式で機器の稼働状態を表示するため、表示形式が単一であるという問題を解決し、機器の稼働状態をより直感的且つ、鮮やかに表示するという技術的効果を実現し、且つユーザと機器との間のインタラクティビティを強める。
【0066】
また、更に運動軌跡関数により粒子の運動軌跡を確定し、運動軌跡関数の調整可能なパラメータが非常に多いため、様々なパーティクルアニメーションを実現することができ、より多くの機器、より多くの稼働状態の表示に適用できる。
【0067】
また、更に第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が所定の表示領域外に位置すると検出した場合に、p(i,j+1)を当該第i粒子の初期位置として設定し、粒子の回収を実現することで、有限な数の粒子を保持するだけで、無限な数の粒子が常に現われるアニメーション効果を形成することができ、メモリーリソースを効果的に節約するだけでなく、粒子の繰り返し解放及び作成によるシステム処理のオーバーヘッドが大きすぎるという問題を避けることができる。
【0068】
なお、上記実施例において、パーティクルアニメーションによって例えばエアコン、電気炊飯器、浄水器のような家庭用機器の稼働状態を表示することのみを例とし、実際に応用する場合、パーティクルアニメーションによってその他の電子機器の稼働状態を表示することもでき、本発明はそれを限定しない。
【0069】
以下は本発明の装置の実施例であり、本発明の方法の実施例の実施に用いられる。本発明の装置の実施例で開示されていない詳細は、本発明の方法の実施例を参照する。
【0070】
図4は一例示的な実施例により示された機器の稼働状態を表示する装置のブロック図である。当該装置は、図1に示す実施環境における家庭用機器120に適用されてもよく、家庭用機器120に接続される制御機器140に適用されてもよい。当該装置は、状態取得モジュール410、モデル取得モジュール420及びアニメーション再生モジュール430を備えてもよい。
【0071】
状態取得モジュール410は、機器の稼働状態を取得するように配置される。
【0072】
モデル取得モジュール420は、上記状態取得モジュール410により取得された上記稼働状態に対応するパーティクルアニメーションモデルを取得するように配置される。
【0073】
アニメーション再生モジュール430は、上記モデル取得モジュール420により取得された上記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のn(n≧2且つnが整数)フレーム表示画面における変化状態を確定し、上記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生するように配置される。
【0074】
以上のように、本実施例により提供された機器の稼働状態を表示する装置は、パーティクルアニメーションの形式で機器の稼働状態を表示することにより、関連技術で文字又はアイコンの形式で機器の稼働状態を表示するため、表示形態が単一であるという問題を解決し、機器の稼働状態をより直感的且つ、鮮やかに表示するという技術的効果を実現し、ユーザと機器との間のインタラクティビティを強める。
【0075】
図5は別の例示的な実施例により示された機器の稼働状態を表示する装置のブロック図である。当該装置は、図1に示す実施環境における家庭用機器120に適用されてもよく、家庭用機器120に接続される制御機器140に適用されてもよい。当該装置は、状態取得モジュール410、モデル取得モジュール420及びアニメーション再生モジュール430を備えてもよい。
【0076】
状態取得モジュール410は、機器の稼働状態を取得するように配置される。
【0077】
モデル取得モジュール420は、上記状態取得モジュール410により取得された上記稼働状態に対応するパーティクルアニメーションモデルを取得するように配置される。
【0078】
アニメーション再生モジュール430は、上記モデル取得モジュール420により取得された上記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のn(n≧2且つnが整数)フレーム表示画面における変化状態を確定し、上記少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生するように配置される。
【0079】
好ましくは、上記パーティクルアニメーションモデルは各粒子にそれぞれ対応する運動軌跡情報を含んでもよい。
【0080】
それに応じて、上記アニメーション再生モジュール430は、位置確定サブモジュール430a及びアニメーション再生サブモジュール430bを備える。
【0081】
上記位置確定サブモジュール430aは、各粒子に対して、上記粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、上記粒子の上記nフレーム表示画面における各フレーム表示画面における位置を確定するように配置される。
【0082】
上記アニメーション再生サブモジュール430bは、上記nフレーム表示画面を再生し、上記パーティクルアニメーションを形成するように配置される。
【0083】
好ましくは、上記アニメーション再生モジュールは、さらに、検出サブモジュール430c及び設定サブモジュール430dを備えてもよい。
【0084】
上記検出サブモジュール430cは、第i粒子に対して、上記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が所定の表示領域外に位置するか否かを検出し、i、jがいずれも正の整数であるように配置される。
【0085】
上記設定サブモジュール430dは、上記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が上記所定の表示領域外に位置する場合、上記p(i,j+1)を上記第i粒子の初期位置として設定するように配置される。
【0086】
好ましくは、上記位置確定サブモジュール430aは、第i粒子に対して、上記第i粒子の第jフレーム表示画面における位置p(i,j)及び上記第i粒子に対応する運動軌跡関数fに基づいて、上記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)を確定し、i、jがいずれも正の整数であるように設置される。
【0087】
そのうち、上記第i粒子の第1フレーム表示画面における位置p(i,1)が上記第i粒子の初期位置である。
【0088】
好ましくは、上記運動軌跡関数fに対応する運動軌跡は、直線運動軌跡、曲線運動軌跡、円周運動軌跡または跳ね上げ運動軌跡のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含んでもよい。
【0089】
好ましくは、上記パーティクルアニメーションモデルは、各粒子にそれぞれ対応する表示スタイル情報を含んでもよい。
【0090】
それに対応して、上記アニメーション再生モジュール430は、スタイル確定サブモジュール430eを更に備える。
【0091】
上記スタイル確定サブモジュール430eは、各粒子に対して、上記粒子に対応する表示スタイル情報に基づいて、上記粒子の、上記nフレーム表示画面の各フレーム表示画面における表示スタイルを確定するように配置される。
【0092】
そのうち、上記表示スタイルは、色、サイズ、形状または表示時間のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含む。
【0093】
好ましくは、上記アニメーション再生モジュール430は、線形成サブモジュール(図面に示していない)を含んでもよい。
【0094】
上記線形成サブモジュールは、各フレーム表示画面に対して、上記表示画面に含むm個の粒子を順に接続する線を形成し、mが2以上の整数であるように配置される。
【0095】
以上のように、本実施例により提供された機器の稼働状態を表示する装置は、パーティクルアニメーションの形式で機器の稼働状態を表示することにより、関連技術で文字又はアイコンの形式で機器の稼働状態を表示するため、表示形態が単一であるという問題を解決し、機器の稼働状態をより直感的且つ、鮮やかに表示するという技術的効果を実現し、ユーザと機器との間のインタラクティビティを強める。
【0096】
また、更に運動軌跡関数により粒子の運動軌跡を確定し、運動軌跡関数の調整可能なパラメータが非常に多いため、様々なパーティクルアニメーションを実現することができ、より多くの機器、より多くの稼働状態の表示に適用できる。
【0097】
また、更に第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が所定の表示領域外に位置すると検出した場合、p(i,j+1)を該第i粒子の初期位置として設定し、粒子の回収を実現することで、有限な数の粒子を保持するだけで、無限な数の粒子が常に現われるアニメーション効果を形成することができ、メモリーリソースを効果的に節約するだけでなく、粒子の繰り返し解放及び作成によるシステム処理のオーバーヘッドが大きすぎるという問題を避けることができる。
【0098】
上記実施例における装置について、そのうち、それぞれのモジュールの実行操作の具体的な方式は、当該方法に関する実施例で詳細に説明したので、ここで詳細に説明しない。
【0099】
本発明の一例示的な実施例はさらに機器の稼働状態を表示する装置を提供し、本発明により提供された機器の稼働状態を表示する方法を実現できる。該装置は、プロセッサ、プロセッサの実行可能なコマンドを記憶するためのメモリーを備える。そのうち、プロセッサは、
機器の稼働状態を取得し、
上記稼働状態に対応するパーティクルアニメーションモデルを取得し、
上記パーティクルアニメーションモデルに基づいて、少なくとも1つの粒子のnフレーム表示画面における変化状態を確定し、上記少なくとも1つの粒子のn(n≧2且つnが整数)フレーム表示画面における変化状態に基づいて、パーティクルアニメーションを再生するように配置される。
【0100】
好ましくは、上記パーティクルアニメーションモデルは各粒子にそれぞれ対応する運動軌跡情報を含み、
それに応じて、上記プロセッサは、
各粒子に対して、上記粒子に対応する運動軌跡情報に基づいて、上記粒子の上記nフレーム表示画面における各フレーム表示画面における位置を確定し、
上記nフレーム表示画面を再生し、上記パーティクルアニメーションを形成するように配置される。
【0101】
好ましくは、上記プロセッサは、更に、
第i粒子に対して、上記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が所定の表示領域外に位置するか否かを検出し、i、jがいずれも正の整数であり、
上記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)が上記所定の表示領域外に位置する場合、上記p(i,j+1)を上記第i粒子の初期位置として設定するように配置される。
【0102】
好ましくは、上記プロセッサは、
第i粒子に対して、上記第i粒子の第jフレーム表示画面における位置p(i,j)及び上記第i粒子に対応する運動軌跡関数fに基づいて、上記第i粒子の第j+1フレーム表示画面における位置p(i,j+1)を確定し、i、jがいずれも正の整数であり、
そのうち、上記第i粒子の第1フレーム表示画面における位置p(i,1)が上記第i粒子の初期位置であるように配置される。
【0103】
好ましくは、上記運動軌跡関数fに対応する運動軌跡は、直線運動軌跡、曲線運動軌跡、円周運動軌跡、跳ね上げ運動軌跡のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含む。
【0104】
好ましくは、上記パーティクルアニメーションモデルは、各粒子にそれぞれ対応する表示スタイル情報を含み、
それに応じて、上記プロセッサは、更に
各粒子に対して、上記粒子に対応する表示スタイル情報に基づいて、上記粒子の上記nフレーム表示画面における各フレーム表示画面での表示スタイルを確定し、
そのうち、上記表示スタイルは、色、サイズ、形状または表示時間のうちのいずれか1種又は2種以上の組み合わせを含むように配置される。
【0105】
好ましくは、上記プロセッサは、更に、
各フレーム表示画面に対して、上記表示画面に含むm個の粒子を順に接続する線を形成し、mが2以上の整数であるように配置される。
【0106】
図6は一例示的な実施例により示された装置600のブロック図である。例えば、装置600はエアコン、冷蔵庫、洗濯機、給湯器、電気炊飯器、空気清浄機及び浄水器のような家庭用機器であってもよい。または、装置600は家庭用機器の起動・停止及び家庭用機器の稼働状態を制御するための制御機器、例えばリモコン、携帯電話、タブレットPC等の携帯端末であってもよい。
【0107】
図6を参照して、装置600は、処理部602、メモリー604、電源部606、マルチメディア部608、オーディオ部610、入力/出力(I/O)インターフェース612、センサー部614、及び通信部616の一つ又は複数の部品を含むことができる。
【0108】
処理部602は、一般的に装置600の全体的操作、例えば、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作と記録操作に係る操作を制御する。処理部602は、上記方法の全部又は一部のステップを完成するように、コマンドを実行する一つ又は複数のプロセッサ620を含むことができる。なお、処理部602は、その他の部品との間のインタラクションを行うための一つ又は複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理部602は、マルチメディア部608と処理部602とのインタラクションを行うマルチメディアモジュールを含むことができる。
【0109】
メモリー604は、装置600における操作を支持するように様々な種類のデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、装置600に操作される全てのアプリケーションプログラム又は方法のコマンド、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリー604は、全ての種類の揮発性又は不揮発性メモリー又はそれらの組み合わせ、例えば、スタティックランダムアクセスメモリー(SRAM、static random access memory)、電気的消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリー(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリー(EPROM、Erasable Programmable Read Only Memory)、プログラム可能な読み取り専用メモリー(PROM、Programmable Read Only Memory)、読み取り専用メモリー(ROM、Read Only Memory)、磁気メモリー、フラッシュメモリー、磁気ディスク又は光ディスクにより実現することができる。
【0110】
電源部606は、装置600の様々な部品へ電力を提供する。電源部606は、電源管理システム、一つ又は複数の電源、及びその他の装置600に対する電力の生成、管理及び供給に関連する部品を含むことができる。
【0111】
マルチメディア部608は、上記装置600とユーザの間の出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。一部の実施例において、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンにタッチパネルが含まれる場合、ユーザからの入力信号を受信するように、スクリーンがタッチパネルとして実現してもいい。タッチパネルは、タッチ、スワイプ及びタッチパネルに対するジェスチャーを検知するための一つ又は複数のタッチセンサーを含む。上記タッチセンサーは、タッチ又はスワイプ動作の境界を検知するのみでなく、上記タッチ又はスワイプの動作に関連する持続時間及び圧力を検出することができる。一部の実施例において、マルチメディア部608は、フロントカメラ及び/又はバックカメラを含む。装置600が操作モードにある場合、例えば、撮影モード又はビデオモードである場合、フロントカメラ及び/又はバックカメラは外部からのマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びバックカメラは、固定された光学レンズシステムであり、又は焦点距離と光学ズーム能力を有してもいい。
【0112】
オーディオ部610は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオ部610は、マイクロフォン(MIC)を含んでいる。マイクロフォンは、装置600が操作モードにある場合、例えば、呼び出しモード、記録モード、音声認識モードにある場合、外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリー604に記憶され、又は通信部616を介して送信される。一部の実施例において、オーディオ部610は、さらにオーディオ信号を出力するスピーカーを含んでいる。
【0113】
I/Oインターフェース612は、処理部602と周辺インターフェースモジュールの間にインターフェースを提供する。上記周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン及びロックボタンを含んでもいいが、それに限定されない。
【0114】
センサー部614は、装置600へ各方面からの状態評価を提供する一つ又は複数のセンサーを含んでいる。センサー部614は、例えば、装置600のオン/オフ状態、例えば装置600のディスプレイ及びキーパッドである部品の相対的位置決めを検出することができ、さらに装置600又は装置600の一つの部品の位置変化、ユーザと装置600の接触の有無、装置600の方位又は加速/減速、及び装置600の温度変化を検出することができる。センサー部614は、物理的接触がない時、近傍物体の存在を検出する近接センサーを含んでいるように構成される。センサー部614は、さらに、例えばCMOS又はCCDイメージセンサーなどの、イメージングアプリケーションに用いられる光学センサーを含むことができる。一部の実施例において、当該センサー部614は、さらに加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー、圧力センサー又は温度センサーを含むことができる。
【0115】
通信部616は、装置600とその他の装置との間の有線又は無線方式による通信にことに用いられるように構成される。装置600は、通信標準に基づく例えば、Wi−Fi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせの無線ネットワークにアクセスすることができる。一例示的な実施例において、通信部616は、放送チャネルを介して外部放送管理システムからの放送信号又は放送関連情報を受信する。一例示的な実施例において、上記通信部616は、さらに狭域通信を促進するための近距離無線通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールにおいて、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)及びその他の技術により実現することができる。
【0116】
例示的な実施例において、装置600は、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はその他の電子部品により実現され、上記方法を実行するためである。
【0117】
例示的な実施例において、さらに、装置600のプロセッサ620により実行されて上記方法を完成することができるコマンドを有する、例えばメモリー604である非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供している。例えば、上記非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリー(RAM)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク及び光データ記憶装置などであってもよい。
【0118】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、上記記憶媒体におけるコマンドが装置600のプロセッサにより実行されることで、装置600に上記図2又は図3Aに示した実施例により示された方法を実行させることができる。
【0119】
当業者であれば、明細書を考慮し本明細書に開示された発明を実践した後、本発明のその他の実施態様を容易に想到できる。本発明は、本発明の如何なる変形、用途又は適応的変化を含むためのものであり、これらの変形、用途又は適応的変化は本発明の一般的な原理に準じ、本発明の開示されていない当該技術分野における周知知識又は慣用の技術手段を含む。明細書と実施例は例示的なものに過ぎず、本発明の実際の範囲と精神は下記特許請求の範囲により与えられる。
【0120】
ここで理解すべきことは、本発明は既に上記のように説明され、図面に示された精確な構成に限定されず、その範囲を逸脱しない限りにおいて様々な修正や変更を行うことができる。本発明の範囲は特許請求の範囲のみにより限定される。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図4
図5
図6