(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6280041
(24)【登録日】2018年1月26日
(45)【発行日】2018年2月14日
(54)【発明の名称】ロッキング用拡張器を有する導入器シースアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A61M 25/06 20060101AFI20180205BHJP
A61M 25/01 20060101ALI20180205BHJP
【FI】
A61M25/06 500
A61M25/01 510
A61M25/06 550
【請求項の数】15
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-542496(P2014-542496)
(86)(22)【出願日】2012年11月16日
(65)【公表番号】特表2015-501682(P2015-501682A)
(43)【公表日】2015年1月19日
(86)【国際出願番号】US2012065536
(87)【国際公開番号】WO2013074936
(87)【国際公開日】20130523
【審査請求日】2015年11月13日
(31)【優先権主張番号】13/677,839
(32)【優先日】2012年11月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/560,638
(32)【優先日】2011年11月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン シー.ホルム
(72)【発明者】
【氏名】シェーン ピー.ロジャース
【審査官】
佐藤 智弥
(56)【参考文献】
【文献】
特開平7−178179(JP,A)
【文献】
特表2011−526815(JP,A)
【文献】
特表2011−522589(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0087159(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/00
A61M 25/06
A61M 25/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
概して管状であるシースと、
シースを通して摺動可能である工具と、
工具とシースを選択的にロックするためにシースと工具を作動的に連結するロッキング機構であって、シースとの関係における工具の移動をひき起こすことなく工具とシースを解除可能な形で軸方向にロックするようにロック位置とロック解除位置の間で起動可能なロッキング機構と、
を含み、
前記ロッキング機構は、
前記工具に対して軸方向に拘束され、前記シースとの関係における前記工具の回転をひき起こすことなくロック位置とロック解除位置の間で回転可能なロックノブであって、該ロックノブの端部から軸方向に延在するロッキングタブを含むロックノブと、
前記シースに対して軸方向に拘束される後部接続金具であって、前記ロッキングタブを収容する環状スロットを含む後部接続金具と、を有し、
前記ロックノブは、前記ロッキングタブが前記後部接続金具に対して軸方向に拘束されないロック解除位置と、前記ロッキングタブが前記後部接続金具に対して軸方向に拘束されるロック位置との間で回転可能である、ことを特徴とする導入器アセンブリ。
【請求項2】
ロッキング機構には工具に連結されたハブが含まれ、ハブがロック位置とロック解除位置の間でのロックノブの回転を可能にするようにロックノブと摺動可能な形で係合された環状軸受面を有することを特徴とする、請求項1に記載の導入器アセンブリ。
【請求項3】
ロッキング機構には、ロックノブと係合して工具との関係においてロックノブを軸方向に制約する環状軸受面から延在する位置設定面が含まれていることを特徴とする、請求項2に記載の導入器アセンブリ。
【請求項4】
ロックノブには、工具との関係におけるロックノブの回転のために環状軸受面と係合し、工具との関係においてロックノブを軸方向に制約するために位置設定面と係合する少なくとも1つの半径方向に延在するリブが含まれていることを特徴とする、請求項3に記載の導入器アセンブリ。
【請求項5】
シースと反対側のバルブを有し、該バルブは前記シースに連結され、前記後部接続金具は前記バルブに連結され、これによって、前記後部接続金具は前記シースに連結されていることを特徴とする、請求項4に記載の導入器アセンブリ。
【請求項6】
ロッキング機構には、軸方向に延在し環状スロットと交差して、ロックノブが後部接続金具に向かって軸方向に位置づけされるにつれてロッキングタブを収容するようになっている溝が含まれていることを特徴とする、請求項1に記載の導入器アセンブリ。
【請求項7】
ロッキング機構には、概してロッキングタブから半径方向に延在して、ロック位置とロック解除位置の間でのロックノブの移動中に環状スロットと摺動可能な形で係合するようになっている突出部分が含まれていることを特徴とする、請求項6に記載の導入器アセンブリ。
【請求項8】
ロッキング機構には、環状スロットに隣接して後部接続金具上に形成された環状縁部が含まれ、環状縁部はロック位置とロック解除位置の間でのロックノブの移動中突出部分と軸方向に係合して、シースとの関係において工具を軸方向に制約していることを特徴とする、請求項7に記載の導入器アセンブリ。
【請求項9】
バルブには、多孔質基材を含む内部管が含まれ、内部管がバルブを通して挿入される工具と封止係合可能であることを特徴とする、請求項5に記載の導入器アセンブリ。
【請求項10】
バルブには、外部管と、外部管の内部面と内部管の外部面の間に形成された加圧空間と、が含まれていることを特徴とする、請求項9に記載の導入器アセンブリ。
【請求項11】
ロッキング機構には、ロックノブと係合して工具との関係においてロックノブを軸方向に制約する環状軸受面から延在する位置設定面が含まれていることを特徴とする、請求項10に記載の導入器アセンブリ。
【請求項12】
ロックノブには、工具との関係におけるロックノブの回転のために環状軸受面と係合し、工具との関係においてロックノブを軸方向に制約するために位置設定面と係合する少なくとも1つの半径方向に延在するリブが含まれていることを特徴とする、請求項11に記載の導入器アセンブリ。
【請求項13】
工具が拡張器を含むことを特徴とする、請求項10に記載の導入器アセンブリ。
【請求項14】
工具が、カテーテルとカテーテルの一端部上に配置された内部人工器官デバイスとを含むことを特徴とする、請求項10に記載の導入器アセンブリ。
【請求項15】
内部人工器官デバイスがステントグラフトであることを特徴とする、請求項14に記載の導入器アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療処置向けの導入器シースアセンブリ、そしてより詳細には、導入器シースおよび導入器シースを通して挿入される手術用具を解除可能な形で軸方向にロックするためのロッキング機構に関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、2011年11月16日に提出され参照により本明細書に援用されている米国仮特許出願第61/560,638号(US Provisional Application Ser No.61/560,638)に対する優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
導入器シースアセンブリは、手術用具の管腔内送達など、さまざまな最小侵襲性の従来型外科的処置において使用される。導入器シースアセンブリは、典型的に、導入器シースと、内部人工器官デバイス、拡張器、ガイドワイヤなどの手術用具で導入器シースにアクセスする間の漏洩を制御するためのバルブとを含む。導入器シースバルブは概して、弾性エラストマの封止用本体と導入器シースバルブを通して挿入される手術用具との間の接触により、所望の流体密封シールを形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2009/0306598号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
導入器シースバルブと手術用具との間のシールを破断することなく導入器シースと手術用具をロックするための機構を提供することが、なおも所望されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するため、概して管状であるシースと、シースを通して摺動可能である工具と、工具とシースを選択的にロックするためにシースと工具を作動的に連結するロックであって、シースとの関係における工具の移動をひき起こすことなく工具とシースを解除可能な形で軸方向にロックするようにロック位置とロック解除位置の間で起動可能なロックと、を含む導入器アセンブリを提供する。
【0006】
添付図面は、本発明をさらに理解できるようにするために含まれており、本明細書の中で援用されその一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、明細書と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】さまざまな実施形態に係る導入器シースアセンブリの側面図である。
【
図2】さまざまな実施形態に係る導入器シースアセンブリの断面図である。
【
図3】さまざまな実施形態に係る導入器シースアセンブリの拡大断面図である。
【
図4】さまざまな実施形態に係るロッキング機構の分解斜視図である。
【
図5】ロック解除位置で示されたさまざまな実施形態に係るロッキング機構の斜視図である。
【
図6】ロック位置で示されたさまざまな実施形態に係るロッキング機構の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書においては、導入器シースと、導入器シースアセンブリを通して挿入される拡張器、内部人工器官、内視鏡などの手術用具または工具を解除可能な形で軸方向にロックするためのロッキング機構を含む、さまざまな実施形態に係る導入器シースアセンブリが開示されている。導入器シースアセンブリは、シースと、シース内に工具を挿入している間の漏洩を防ぐためのバルブとを含むことができる。導入器シースアセンブリとバルブの例および詳細な説明は、その内容全体が参照により本明細書中に援用されている特許文献1(米国特許出願公開第2009/0306598号明細書)中で開示されている。
【0009】
図1を参照すると、さまざまな実施形態に係る導入器シースアセンブリが示され、全体が10という番号で表わされている。導入器シースアセンブリ10は、中に細長い工具を収容するように適応された管状シース200を含む。図中、工具100は拡張器として例示されているが、工具は内視鏡またはステントグラフトなど、シースを通して送達可能な任意の工具またはデバイスであり得るということを直ちに認識すべきである。導入器シースアセンブリ10は、シース200を通して工具100を挿入している間の漏洩を防ぐためのバルブ400を含むことができる。より具体的には、シース200をバルブ400の一端部410で固定的に留めることができる。シース200およびバルブ400の弾性内部管430は概して、中に工具100を収容するよう同軸的に整列可能である。以下で詳述されているさまざまな実施形態において、導入器シースアセンブリ10は、シース200およびバルブ400に対して工具100を選択的にロックできるようにするロッキング機構300を含む。
【0010】
図2および3を参照すると、ロッキング機構300は、シース200と反対側のバルブ400の一端部420上に配置されている。ロッキング機構300は、シース200とバルブ400に対し工具100を選択的にロックできるようにするためロック位置とロック解除位置の間で起動可能である。さまざまな実施形態において、ロッキング機構300には、工具100をシース200に対してまたはより具体的にバルブ400との関係における工具100の対応する回転をひき起こすことなくバルブ400に対して解除可能な形で軸方向にロックするための、ロック位置とロック解除位置の間で回転可能なロックノブ500が含まれている。さまざまな実施形態において、工具100はハブ102を含んでいる。ハブ102は環状軸受面104を含む。ハブ102には、軸受面104上で軸方向に離隔された半径方向外向きに延在する位置設定面が含まれる。ハブ102は同様に、軸受面104に対し軸方向に隣接する環状部分110も含まれる。環状部分110は、工具100がバルブ400とシース200を通して挿入されるにつれて工具100の整列を容易にするように軸方向に突出している。他の実施形態において、ロックノブは、ハブとの関係において他の方向、例えば軸方向に移動可能であってよい。
【0011】
ロックノブ500は、ハブ102の環状軸受面104と係合してハブ102との関係においてロックノブ500を全体的に半径方向に位置設定する、半径方向に延在した少なくとも1つのリブ520を含む。リブ520は同様に、軸方向に離隔した位置設定面106とも軸方向に係合して、ハブ102との関係においてロックノブ500を軸方向に位置設定し制約する。したがって、ロックノブ500とハブ102は、互いとの関係において概して軸方向に制約されているが、互いとの関係において自由に回転することもできる。こうして、以下で記述する通り、臨床医は、ハブ102との関係においてロックノブ500を選択的に回転させてロッキング機構300をロックまたはロック解除し、シース200、バルブ400および/または脈管構造との関係における工具100の望ましくない回転をひき起こさないようにすることができる。
【0012】
導入器シースアセンブリ10には、シース200の反対側のバルブ400の端部410に固定的に留められた後部接続金具600が含まれる。より具体的には、後部接続金具は、環状のテーパー付き部分602が含まれる。環状部分602のまわりに延在するスロット604に沿って、弾性唇状部またはリング(図示せず)を位置づけすることができる。リングは、シリコンまたは他の好適な弾性封止材料から形成可能である。バルブ装置と組立てられた状態で、後部接続金具600のテーパー付き部分602は、バルブ400の内部管430内に延在する。組立て中に内部管400内にテーパー付き部分602を挿入することで、リングは内部管430と係合しこれを弾性的に半径方向に変位させるかまたは変形させて、この内部管との流体シールと形成することになる。後部接続金具は同様に、アパーチャまたは陥凹部を通って延在するタブまたはハブなどのロック用特徴部を含むこともでき、こうしてひとたび内部に設置された時点でバルブとの関係におけるその配向は保証される。
【0013】
ロッキング機構300には、ロックノブ500の端面510から概して軸方向に延在するロッキングタブ310が含まれる。突出部分320が、ロッキングタブ310の一端部から概して軸方向に延在し、ロックノブ500の端面510から軸方向に離隔させられている。あるいは、ロッキング機構は2つ以上のロッキングタブを含むことができる。
図4においては、例えば、一対のロッキングタブ310がロックノブ500の端面510の概して相対する側から延在している。
【0014】
ロッキング機構300には、ロックノブ500と後部接続金具600が互いに向かって軸方向に位置づけされるにつれて各ロッキングタブ310の内部通過を収容するため後部接続金具600上に形成された軸方向に延在する溝330が含まれている。ロッキング機構300には、例えばアセンブリの製造中に作業者によってかまたは操作手順中にシース200と工具100をロックするかまたは解放するためにロッキング機構300を起動させる場合に臨床医によって、後部接続金具600との関係においてロックノブ500が回転させられるにつれて突出部分320を収容するため、溝330と交差し、かつ、この溝から回転的に延在する後部接続金具600内に形成された環状陥凹またはスロット340が含まれる。ロッキング機構300には、軸方向に突出部分320と係合してロックノブ500および後部接続金具600を軸方向にインターロックすることのできる環状スロット340に隣接する環状縁部350が含まれる。したがって、ロックノブ500は、ロックノブ500のタブ310上の突出部分320が後部接続金具600の軸方向に延在する溝330に沿って整列され移動可能であってこうして後部接続金具600との関係におけるロックノブ500の軸方向移動を可能にするロック解除位置(
図5)と、ロックノブ500のタブ310上の突出部分320が環状スロット340と整列されこれに沿って移動可能であってこうして突出部分320は環状縁部350と接触してロックノブ500および後部接続金具600を軸方向にインターロックできるようになるロック位置(
図6)との間で、選択的に移動可能である。
図6を見ると最も良くわかるように、環状スロット340に沿って後部接続金具600上に形成された隆起360は、突出部分320と係合してロックノブ500を回転可能な形でロック位置に向かって保持することができる。
【0015】
多くの実施形態に係る導入器アセンブリは、シースを通して送達可能な任意の工具またはデバイスを使用することができる。導入器アセンブリの使用例が、拡張器に関連して以下で記述される。ただし、ステントグラフト、内部人工器官、内視鏡または他の手術用具など、導入器アセンブリと共に他の手術用具を使用してもよいということは容易に認識されるはずである。患者の体内にかつ意図された血管治療部位に向かって、管腔内にガイドワイヤを挿入する。可撓性の細長い拡張器には、後部接続金具との係合のためハブおよびロックノブを具備する。拡張器をバルブおよびシースを通して挿入する。ハブの環状部分は、バルブおよびシースとの関係において拡張器を半径方向に整列させる。上述の通りロックおよび後部接続金具のロック係合を介して軸方向にロックされたシース、バルブおよび拡張器を伴う導入器シースアセンブリを、ガイドワイヤに沿って患者の体内に挿入する。より具体的には、拡張器をガイドワイヤ上に装着し、シースと共にガイドワイヤに沿って患者の体内に挿入する。意図された血管内送達経路を拡張させた後、シースが所定の場所にとどまっている間に拡張器を除去することができる。拡張器を除去するためには、溝と突出部分が整列するまで、軸方向に延在する溝に向かってタブ上の突出部分が環状陥凹に沿って並進運動するような形で、ロックを回転させる。ロックと拡張器が概して軸方向に後部接続金具およびバルブ装置から分離されるにつれて、突出部分は溝を通って並進運動する。
【0016】
論述したように、ロックノブは、ハブおよび拡張器との関係において自由に回転する。こうして後部接続金具からロックノブをロック解除しても、なおも患者の体内にある間拡張器の望ましくない回転がひき起こされることはなく、さらに拡張器とバルブ装置の間の流体封止係合が妨げられることもない。さらに、後部接続金具からロックノブを軸方向に分離することで、1つまたは複数のリブがロックノブから延在しハブの位置設定面と係合する結果として、脈管構造およびシースからの拡張器の対応する軸方向変位がひき起こされる。こうして、ロッキング機構は、工具が患者の脈管構造内にとどまる間シースとバルブとの関係における拡張器およびハブの回転をひき起こすことなく、さらには工具とバルブ装置の間の流体封止係合を損なうことなく、後部接続金具との関係におけるロックノブの選択的なロッキングおよびロック解除を可能にする。
【0017】
バルブ配置を、例示的に導入器シースバルブとして論述してきたが、さまざまな実施形態には、肥満症治療用ポートアクセス、医療用注入ポート、血管アクセスポート、挿入部位用バルブ、例えば補給管または透析アクセスポートなどの他の利用分野が包含される。
【0018】
当業者にとっては、本発明の精神または範囲から逸脱することなく本発明にさまざまな修正および変更を加えることができるということは明白である。したがって、本発明は、添付のクレームおよびその等価物の範囲内に入ることを条件として本発明の修正および変更を網羅するように意図されている。