特許第6280666号(P6280666)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6280666シェルター型システムバス及び剛性フレーム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6280666
(24)【登録日】2018年1月26日
(45)【発行日】2018年2月14日
(54)【発明の名称】シェルター型システムバス及び剛性フレーム
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/12 20060101AFI20180205BHJP
【FI】
   E04H1/12 301
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-162748(P2017-162748)
(22)【出願日】2017年8月25日
【審査請求日】2017年8月30日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517300109
【氏名又は名称】株式会社モーベリー
(74)【代理人】
【識別番号】100094581
【弁理士】
【氏名又は名称】鯨田 雅信
(72)【発明者】
【氏名】田代 豪
【審査官】 新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】 特許第2673672(JP,B2)
【文献】 特開2017−101432(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3045221(JP,U)
【文献】 特開2010−185272(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 1/12
E03B 11/00 − 11/02
E03C 1/02
C02F 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレームであって、当該剛性フレームの上方部分を構成する外側天井部が当該剛性フレームの床部から少なくとも2.0m以上の高さを有するように構成された剛性フレームと、
前記剛性フレーム内において前記外側天井部から少なくとも10cm以上の距離だけ下方に形成又は配置された、浴室用の内側天井部と、
前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間の少なくとも一部を利用して構成され又は前記少なくとも一部により構成される、災害や事故などの危険への対処に役立つ災害等用有体物を収容可能な、収容部又は収容空間と、
前記収容部又は収容空間と一体に又は仕切りを介して構成された貯水用空間であって、外部から供給される上水を浴室内に向けて流通させる少なくとも約5m以上の長さを有する貯水用給水管が、当該貯水用給水管の側方又は上方に前記災害等用有体物を配置できるように、配置されている貯水用空間と、
を備えたシェルター型システムバス。
【請求項2】
浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレームであって、当該剛性フレームの上方部分を構成する外側天井部が当該剛性フレームの床部から少なくとも2.0m以上の高さを有するように構成された剛性フレームと、
前記剛性フレーム内において前記外側天井部から少なくとも10cm以上の距離だけ下方に形成又は配置された、浴室用の内側天井部と、
前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間の少なくとも一部を利用して構成され又は前記少なくとも一部により構成される、災害や事故などの危険への対処に役立つ災害等用有体物を収容可能な、収容部又は収容空間と、
前記収容部又は収容空間と一体に又は仕切りを介して構成された貯水用空間であって、外部から供給される上水を浴室内に向けて流通させる少なくとも約5m以上の長さを有する貯水用給水管が、前記剛性フレーム側部の近傍に、前記剛性フレーム側部に沿って巻回するように、配置されている貯水用空間と、
を備えたシェルター型システムバス。
【請求項3】
浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレームであって、当該剛性フレームの上方部分を構成する外側天井部が当該剛性フレームの床部から少なくとも2.0m以上の高さを有するように構成された剛性フレームと、
前記剛性フレーム内において前記外側天井部から少なくとも10cm以上の距離だけ下方に形成又は配置された、浴室用の内側天井部と、
前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間の少なくとも一部を利用して構成され又は前記少なくとも一部により構成される、災害や事故などの危険への対処に役立つ災害等用有体物を収容可能な、収容部又は収容空間と、
前記収容部又は収容空間と一体に又は仕切りを介して構成された貯水用空間であって、外部から供給される上水を浴室内に向けて流通させる少なくとも約5m以上の長さを有する貯水用給水管が、略渦巻状、略ジグザグ状又は略S字状に、配置されている貯水用空間と、
を備えたシェルター型システムバス。
【請求項4】
浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレームの上方部分を構成する外側天井部であって当該剛性フレームの床部から少なくとも2.0m以上の高さを有する外側天井部と、前記剛性フレーム内において前記外側天井部から少なくとも10cm以上の距離だけ下方に形成又は配置された、浴室用の内側天井部と、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間の少なくとも一部を利用して構成され又は前記少なくとも一部により構成される、災害や事故などの危険への対処に役立つ災害等用有体物を収容可能な、収容部又は収容空間と、前記収容部又は収容空間と一体に又は仕切りを介して構成された貯水用空間であって、外部から供給される上水を浴室内に向けて流通させる少なくとも約5m以上の長さを有する貯水用給水管が、当該貯水用給水管の側方又は上方に前記災害等用有体物を配置できるように、配置されている貯水用空間とを備えたシェルター型システムバスに使用される、浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレーム。
【請求項5】
浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレームの上方部分を構成する外側天井部であって当該剛性フレームの床部から少なくとも2.0m以上の高さを有する外側天井部と、前記剛性フレーム内において前記外側天井部から少なくとも10cm以上の距離だけ下方に形成又は配置された、浴室用の内側天井部と、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間の少なくとも一部を利用して構成され又は前記少なくとも一部により構成される、災害や事故などの危険への対処に役立つ災害等用有体物を収容可能な、収容部又は収容空間と、前記収容部又は収容空間と一体に又は仕切りを介して構成された貯水用空間であって、外部から供給される上水を浴室内に向けて流通させる少なくとも約5m以上の長さを有する貯水用給水管が、前記剛性フレーム側部の近傍に、前記剛性フレーム側部に沿って巻回するように、配置されている貯水用空間とを備えたシェルター型システムバスに使用される、浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレーム。
【請求項6】
浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレームの上方部分を構成する外側天井部であって当該剛性フレームの床部から少なくとも2.0m以上の高さを有する外側天井部と、前記剛性フレーム内において前記外側天井部から少なくとも10cm以上の距離だけ下方に形成又は配置された、浴室用の内側天井部と、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間の少なくとも一部を利用して構成され又は前記少なくとも一部により構成される、災害や事故などの危険への対処に役立つ災害等用有体物を収容可能な、収容部又は収容空間と、前記収容部又は収容空間と一体に又は仕切りを介して構成された貯水用空間であって、外部から供給される上水を浴室内に向けて流通させる少なくとも約5m以上の長さを有する貯水用給水管が、略渦巻状、略ジグザグ状又は略S字状に、配置されている貯水用空間とを備えたシェルター型システムバスに使用される、浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震、火災又は事故などの危険発生時に住人が避難し更に滞在することができるシェルター型システムバスに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に住宅(マンション等の高層住宅を含む)内に設置されるシステムバス(ユニットバス)は、樹脂(繊維強化プラスチック等)製であるため、比較的剛性(強度)は弱く、地震等の発生時には住宅と一緒に倒壊することが少なくない。そのため、従来より、そのようなシステムバス(ユニットバス)の改良として、災害時にシェルターとしても利用できるものが提案されている。例えば、特許文献1は、図6に示すような、耐震フローティングマウント床(17)、ユニットバス分離アンカー部(18)、ユニットバス開閉耐水防火扉(9)、及び上部脱出用耐水防火ハッチ(3)などを備えた災害・耐震シェルター型のルーム装置を提案、開示している。また、特許文献2は、図7に示すような、柱(90)、梁(92)及びスラブ(94)で構成される住居スペースとしての建物層間に配置されるユニットバスであって、換気口(46)を備え、建物の予想倒壊荷重(天井や壁の落下荷重)に耐え得る強度を備えた天井パネル(14)、壁パネル(16)及び床パネル(18)を備えた、バスルームが耐震シェルターとなるユニットバス10を提案、開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−151810号公報
【特許文献2】特開2003−105992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した特許文献1,2に示すような従来の耐震シェルター型のユニットバス(システムバス)においては、ユニットバスの剛性を高めて住宅の倒壊に耐え得る耐震性等を持たせただけであったため、当該ユニットバスの中で一人又は複数の住人(家人)が相当程度の長期間生活することはできないという問題があった。特に、従来のシェルター型のユニットバス(システムバス)においては、災害等による断水時にユニットバス内に逃げ込んだ住人が数日間生存するために必要不可欠な飲み水を確保する手段が存在しないため、一両日中に救助が期待できる状況下での一時的な避難のために使用できるだけで、住民が災害等による断水時でも飲み水を確保してユニットバス内で数日間以上の比較的長期間生存することはできないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来のシステムバス(ユニットバス)に関する問題点に着目して為されたものであって、住宅の倒壊等に耐え得る耐震性等を備えると共に、従来のシステムバス内に収容庫などを新たに設けて従来のシステムバスの浴室としての空間を狭くしてしまうという不都合を生じることなく、災害時や事故時に、住宅のシステムバス内で、そこを避難場所及び避難後の滞在場所として、住人が食料や衣服などの生活物資・防災グッズを確保して比較的長期間生活することができるシェルター型システムバスを提供することを目的とする。また、本発明は、住宅の倒壊等に耐え得る耐震性等を備えると共に、従来のシステムバス内に貯水槽などを新たに設けて従来のシステムバスの浴室としての空間を狭くしてしまうという不都合を生じることなく、災害等による断水時でも住宅のユニットバス内で住人が飲み水などの生活用水を確保して数日間以上の比較的長期間生存することができるシェルター型システムバスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上のような課題を解決するための本発明によるシェルター型システムバスは、浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレームであって、当該剛性フレームの上方部分を構成する外側天井部が当該剛性フレームの床部から少なくとも2.0m以上の高さを有するように構成された剛性フレームと、前記剛性フレーム内において前記外側天井部から少なくとも10cm以上の距離だけ下方に形成又は配置された、浴室用の内側天井部と、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間の少なくとも一部を利用して構成され又は当該少なくとも一部により構成される収容部又は収容空間であって、災害や事故などの危険への対処に役立つ有体物を収容可能な収容部又は収容空間とを備えたものである。
【0007】
また本発明は、浴室又はその外側を保護又は支持するための剛性フレームであって、当該剛性フレームの上方部分を構成する外側天井部が当該剛性フレームの床部から少なくとも2.0m以上の高さを有するように構成された剛性フレームと、前記剛性フレーム内において前記外側天井部から少なくとも10cm以上の距離だけ下方に形成又は配置された、浴室用の内側天井部と、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間の少なくとも一部を利用して構成され又は前記少なくとも一部により構成される、災害や事故などの危険への対処に役立つ災害等用有体物を収容可能な、収容部又は収容空間と、前記収容部又は収容空間と一体に又は仕切りを介して構成された貯水用空間であって、外部から供給される上水を浴室内に向けて流通させる少なくとも約5m以上の長さを有する貯水用給水管が、当該貯水用給水管の側方又は上方に前記災害等用有体物を配置できるように、配置されている貯水用空間とを備えたシェルター型システムバス、及びそのようなシェルター型システムバスに使用されるのに適した剛性フレームである。
【0008】
また、本発明は、前記貯水用給水管が、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間内の前記剛性フレーム側部の近傍に、前記剛性フレーム側部に沿って巻回するように(略リング状に)配置されたシェルター型システムバス、及びそのようなシェルター型システムバスに使用されるのに適した剛性フレームである。
【0009】
また、本発明は、前記貯水用給水管が、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間内において、略渦巻状、略ジグザグ状又は略S字状となるように配置されたシェルター型システムバス、及びそのようなシェルター型システムバスに使用されるのに適した剛性フレームである。
【0010】
さらに、本発明においては、前記貯水用給水管に、前記貯水用給水管中の上水が外部の配水管側に逆流することを防止する逆止弁を備えるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、(a)従来の住宅(前述のようにマンション等の高層住宅を含む)においては、1階床から2階床までの間の高さ(階高)が約3.0m、1階床から1階天井までの間の高さ(天井高)が約2.4mであるため、1階天井と2階床との間に、約0.6m(=3.0m−2.4m)高さの天井裏スペース(活用されていないスペース)が存在していること、(b)従来の住宅内に配置されるシステムバス(ユニットバス)の天井高は居室の天井高(前述のように床から約2.4m)よりも低い約2.2mであること、(c)上記(a)及び(b)より、従来のシステムバスにおいては、その天井裏(小屋裏)の高さ約0.8m(=3.0m−2.2m)の空間(システムバスの上方の天井裏空間)が、活用されないデッドスペースとなっていることに着目して為されたものである。
【0012】
すなわち、従来のシステムバス内に食料、衣服、寝具、懐中電灯又はラジオなどの非常用物資を収容する収容庫を備えるならば、従来のシステムバス内部(浴室)のスペースがその収容庫の体積だけ狭くなってしまい浴室としての利便性・快適性が失われてしまうという問題があった。そこで、本発明者は、上記(c)で述べた従来のシステムバスにおいてはその天井裏(小屋裏)の高さ約0.8m(=3.0m−2.2m)の空間(システムバスの上方の天井裏空間)が活用されないデッドスペースとなっていることに着目し、前記デッドスペースとなっている高さ約0.8mのシステムバス天井裏空間を有効に活用することにより、従来のシステムバス内部(浴室)のスペースを狭くすることなく(従来のシステムバス内部の浴室としての空間の広さを犠牲にすることなく)、災害時や事故時において住宅のシステムバス内で住人が食料や衣服などの災害非常時用の生活物資・防災グッズを確保して比較的長期間生活することができるシェルター型システムバスを実現できることを着想して本発明を発明した。
【0013】
上記「従来のシステムバスにおいては高さ約0.8mの天井裏(小屋裏)空間がデッドスペースとなっている」ことなどに着目して為された本発明によれば、住宅内に、浴室を保護又は支持等するための剛性フレームであって、建物躯体の天井近傍位置に外側天井部が配置される剛性フレーム(その上側の外側天井部がその下側の床部から少なくとも2.0m以上の高さを有している剛性フレーム)を設置し、当該剛性フレーム内に、当該剛性フレームの一部である外側天井部から少なくとも10cm以上下方の位置に浴室用の内側天井部を形成又は配置し、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間(天井間空間)を利用して収容部(又は収容空間)を構成し、この収容部中に災害・事故等の危険への対処に役立つ有体物(例えば食料、衣服、寝具、懐中電灯又はラジオなどの災害非常時用生活物資・防災グッズ)を収容できるようにした。よって、本発明によれば、住人は、災害や事故が発生したとき、住宅のシステムバス内で、そこを避難場所及び避難後の滞在場所として、食料や衣服などの災害非常時用の生活物資・防災グッズを確保しつつ、比較的長い期間、生活できるようになる。
【0014】
また、上記「従来のシステムバスにおいては高さ約0.8mの天井裏(小屋裏)空間がデッドスペースとなっている」ことなどに着目して為された本発明において、前記剛性フレーム内の外側天井部と内側天井部との間の隙間の少なくとも一部(貯水用空間)に、少なくとも5m以上の長さを有する貯水用給水管(外部から供給される上水を浴室内の水栓等に向けて流通、通過させる貯水用給水管)を備えるようにしたときは、災害や事故が発生したとき、前記貯水用給水管内に入っている上水を、浴室内の各水栓から取り出して、飲み水等の生活用水として利用することができる(前記貯水用給水管に貯水タンクの役割を果たさせることができる)。よって、本発明によれば、住人は、災害等による断水時でも、住宅のユニットバス内で飲み水などの生活用水を確保しつつ、数日間以上の比較的長い期間、生存できるようになる。
【0015】
また、本発明において、前記貯水用給水管に対し前記貯水用給水管中の上水が外部の配水管側に逆流することを防止する逆止弁を備えるようにしたときは、災害時や事故時において外部の配水管が破裂等したときでも、前記貯水用給水管中の上水が外部の配水管側に逆流することが防止されるので、より確実に、前記貯水用給水管内に入っている上水を、住人の飲み水等の生活用水として確保することができる(前記貯水用給水管に貯水タンクとしての役割を確実に果たさせることができる)。
【0016】
また、本発明において、前記貯水用給水管を、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間の少なくとも一部(貯水用空間)の前記剛性フレーム側部の近傍において、前記剛性フレーム側部に沿うように巻回するように配置したときは、前記剛性フレーム内の外側天井部と内側天井部との間の隙間内に、より省スペースに、前記貯水用給水管を配置できるようになる。すなわち、前記剛性フレーム内の外側天井部と内側天井部との間の隙間内は、災害非常時用の生活物資・防災グッズなどを収容する収容部のスペースをなるべく大きく確保するため、前記貯水用給水管の配置スペースはなるべく小さくする必要があるところ、前記貯水用給水管を前述のように前記剛性フレーム側部の近傍において前記剛性フレーム側部に沿って巻回するように(略リング状に)配置することにより、前記貯水用給水管の配置スペースをより小さくすることができる。
【0017】
さらに、本発明において、前記貯水用給水管を、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間の少なくとも一部(貯水用空間)に、略渦巻状、略ジグザグ状又は略S字状となるように配置したときは、前記剛性フレーム内の外側天井部と内側天井部との間の隙間内に、より省スペースに、前記貯水用給水管を配置できるようになる。すなわち、前記剛性フレーム内の外側天井部と内側天井部との間の隙間内は、災害非常時用の生活物資・防災グッズなどを収容するための収容部のスペースをなるべく大きく確保するため、前記貯水用給水管の配置スペースはなるべく小さくする必要があるところ、前記貯水用給水管を前述のように略渦巻状、略ジグザグ状又は略S字状にとなるように配置することにより、前記貯水用給水管の配置スペースをより小さくすることができる。
【0018】
なお、本発明は、従来のシステムバスに対して、技術的に簡単で且つ経済的に安価な改良を加えるだけで容易に実現可能である。また、本発明は、昨今多く行われている浴室の改修工事・リフォーム工事の中で容易に実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態1に係るシェルター型システムバスの構成を示す側断面図である。
図2】本実施形態1に係るシェルター型システムバスの上方部分(外側天井部と内側天井部との間の隙間部分)の構成を示す平断面図である。
図3】本実施形態1に係るシェルター型システムバスの浴室部分等の構成を示す平断面図である。
図4】本発明の実施形態2に係るシェルター型システムバスの一部を示す概略図で、(a)は側断面図、(b)は平断面図である。
図5】本発明の実施形態3に係るシェルター型システムバスの一部を示す概略図で、(a)は側断面図、(b)は平断面図である。
図6】従来のシェルター型ユニットバスの一例を示す斜視図である。
図7】従来のシェルター型ユニットバスの他の例を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1を図面を用いて説明する。図1は本実施形態1に係るシェルター型システムバスの構成を示す側断面図、図2は本実施形態1に係るシェルター型システムバスの上方部分(後述の外側天井部と内側天井部との間の隙間部分)の構成を示す平断面図、図3は本実施形態1に係るシェルター型システムバスの浴室部分等の構成を示す平断面図である。
【0021】
図1〜3において、1は浴室の外周部(浴室外側の保護又は支持部)として構成された剛性フレーム(枠体)である。前記剛性フレーム1は、剛性(高い強度)を有する鋼製柱1d、鋼製梁1e及び鋼製筋交1fにより、全体として耐震性を有する略箱状に形成されている。また、前記剛性フレーム1の側部1b及び天井部分(外側天井部1c)中には、対衝性及び耐久性を有する防護金網(又は鋼板)が前記の鋼製柱1d、鋼製梁1e及び鋼製筋交1fに固定されて配置されている。これにより、前記剛性フレーム1は、平板状の床部(底部)1a、角筒状の側部1b、及び平板状の外側天井部1cにより全体が略箱状に形成されている。このような剛性フレーム1は、建築物の倒壊時に内部に構造材や家具等が侵入するのを防ぐと同時に、建築物が全壊、若しくは半壊した場合においても、システムバス自体は倒壊せずに残り、シェルター的役割を果たすことができる。
【0022】
また、前記剛性フレーム1の高さは、例えば高さが2.8m、図示横方向の長さが1.68mである。このように、本実施形態1では、前記剛性フレーム1の高さが2.8mとなっており、従来のシステムバスの外形の高さ(約2.2m)と比較して、約60cm高くなっている。しかし、通常の住宅においては、1階床から2階床までの間の高さ(階高)は約3.0mであるから、前述のように2.8m高さの剛性フレーム1でも十分な余裕を持って配置することができる。
【0023】
また、図1〜3において、2は前記側部1bの内側に配置された化粧板から成る浴室用内側壁部(浴室を構成する内側壁部)、3は前記剛性フレーム1内において前記外側天井部1cよりも約60cm下方に設置された平板状の内側天井部(浴室側には化粧板が配置されている)である。前記剛性フレーム1の床部1aに対する前記内側天井部3の高さは、従来のシステムバスの天井高とほぼ同じ2.2mとなっている。よって、本実施形態1においては、前記剛性フレーム1内の前記床部1a、前記側部1b側の内側壁部(化粧板)2、及び前記内側天井部3により囲まれた浴室空間は、従来のシステムバスにおける浴室の広さと同等となっている。よって、本実施形態1では、前記浴室内に、鏡4、シャワー等の水栓5、浴槽6、浴槽6などに湯を供給するための水栓7など、従来のシステムバスにおけると同様の設備を配置することができる。
【0024】
また、図1〜3において、8は、前記剛性フレーム1の外側天井部1cと前記側部1bの上方部分と前記内側天井部3とにより囲まれた略箱状の空間(以下「天井間空間」という)により形成、構成される収容部(収容ボックス)、10は前記天井間空間の中に配置された換気扇、11は前記換気扇10と戸外との間で空気を流通させるためのダクト、12は前記天井間空間中の側部1b側(貯水用空間)において前記側部1bの内周壁面に沿って例えば数十周巻回するように(略リング状に)配置された給水管(上水道管)である。
【0025】
前述のように、本実施形態1では、前記剛性フレーム1の外側天井部1cと前記側部1bの上方部分と前記内側天井部3とにより、前記収容部8が形成、構成されている。前記内側天井部3の略中央には開口部14とこの開口部14を開閉するハッチ(密閉型扉)15が備えられている。よって、住人は、前記ハッチ15を開閉して、前記開口部14から、前記収容部8内に災害非常用生活物資・防災グッズを配置、収容しておくことができる。すなわち、住民は、前記収容部8内に、例えば、消火器、懐中電灯、カセットコンロ、浴槽のフタの大きさに合わせた寝具(寝袋等)、枕、非常食保管BOX、浄水器、ランタン、飯ごう、固形燃料、小型発電機、燃料タンク、工具類、救急箱、拡声器、発信機等を収容しておくことができる。
【0026】
また前述のように、本実施形態1では、図1に示すように、前記天井間空間の中において、前記収容部8(収容空間)と仕切り板13により仕切られ区別された空間(貯水用空間)が、前記側部1b側に形成されている。そして、前記仕切られた空間(貯水用空間)内には、前記給水管12が、前記側部1bの内周壁面に沿って複数回巻回された状態で、配置されている。前記給水管12は、外部の配水管からの上水を、浴室内の水栓5,7などに供給するためのものである。なお、図3中の符号12bは、前記天井間空間の中に配置された貯水用の給水管12中を流通、通過する上水を浴室内の各水栓5,7などに供給するために略垂直方向に配置された給水管12a(後述する図4,5の12a参照)が配置される上水道管通しスペース(剛性フレーム1の側部1bと浴室用の内側壁部(化粧板)2との間のスペース)である。
【0027】
本実施形態1において、前記剛性フレーム1の側部1bの内周壁面の一周の長さは約6.4m(=側部1bの1面の水平方向の長さ約1.6m×4面)であるから、前記天井間空間の中で前記給水管12が前記側部1bの内周壁面に沿って約1周(1回)だけ巻回される場合は約5〜6m、10周(10回)以上巻回された場合は約60m以上、20周(20回)以上巻回された場合は約120m以上、30周(30回)以上巻回された場合は約180m以上となる。よって、前記天井間空間の中で前記給水管12が前記側部1bの内周壁面に沿って何周(何回)巻回されるかによるが、数十周(数十回)以上巻回する場合も可能であることを考えれば、数mから数百mの長さの前記給水管12を、貯水タンクの役割を果たさせるために前記天井間空間の中に配置することができる。このように、本実施形態では、前記給水管12により、相当量の上水を貯水しておくことができる。
【0028】
そして、前記給水管12中を流れる上水は、外部の配水管からの上水が供給されて住人が風呂で身体を洗うなどの用途で日常的に流され使用されるから、前記給水管12内には常に新鮮な上水が貯められている。このように、本実施形態では、前記給水管12が「常に新鮮な上水を貯めておく貯水タンク」の役割を果たしている。
【0029】
また、本実施形態では、前記給水管12の外部側(戸外の配水管側)に逆止弁(図示省略)が設置されており、この逆止弁により、前記給水管12内の水が外部の配水管方向に逆流することが防止されている。よって、本実施形態1では、もし仮に地震等の災害により外部の配水管が破壊された場合でも、前記給水管12中に貯められた水が外部の配水管方向に逆流することが、防止される。
【0030】
以上のように、本実施形態1では、前記給水管12を、一旦システムバスの内側天井部3の上部(剛性フレーム1の外側天井部1cの下部)まで立ち上げて配置し、前記剛性フレーム1の側部1b側においてその内周壁面に沿って巻回させる。そして、前記巻回された給水管12に連続する給水管12aを、前記剛性フレーム1の側部1bと浴室用内壁側面(化粧板)2との隙間中において下方の浴室内の方向に下降させ、上水を浴室内の水栓5,7などに供給させるようにしている。よって、本実施形態1では、常に、前記給水管12の中に新鮮な上水が残るので、住人は、災害等による断水時でも浴室内の水栓5,7から飲料用の上水を得ることができる。
【0031】
なお、本実施形態1においては、次のような工夫を加えることも可能である。
(1)前記水栓5,7に取り付け可能な浄水フィルターを備えることにより、断水が長期間継続した場合でも、前記給水管12中の水を飲料用として使えるようにすることができる(なお前記浄水フィルターは前記収容部8内に配置しておいてもよい)。また、前記浄水フィルターに代えて、電池式の浄水器を前記収容部8内に配置するようにしても、同様の効果が得られる。また、前記天井間空間中に配置する給水管12として、事前に工場で製造された保温材等でパックされた給水管12を使用するときは、現場での施工を大幅に省力化・効率化することができる。
(2)浴室の洗い場の排水トラップを脱着容易な構造のものにしておく。このようにしたときは、災害時に本実施形態1のシステムバスに逃げ込んだ住人は、排泄の際には排水トラップを取り外して排泄し、風呂の残り湯で排泄物を流し、その後、排水トラップを取り付けることができる。
(3)システムバスの床下を支える脚部は、従来のシステムバスの床下の脚部よりも個数を多くし、それらをベタ基礎に対しアンカーボルトで止めるようにする。またベタ基礎は従来よりも厚く打つことが望ましい。
(4)システムバスの浴室内部は、従来品と同様の設備を採用しているが、ダクト式換気扇についてはダクト式換気扇の下面からダクトを取り付けて、システムバスの側部1bの上部から排気するようにしてもよい。
(5)外部に接する面に窓を設けることができるが、その場合は開口補強を行い、ガラスは飛散防止のフィルム入りを使用する。また、外部に接する面の窓については、外側に緊急時用の防火扉(片引き袋戸)を設けることが望ましい。
(6)システムバスの入口の折れ戸(もしくはその他の入口用建具)は従来品同様、ガラスの代わりに樹脂パネルを用いるが、飛散防止フィルムを貼り付けて、割れ・飛散を防止する。また、入口は2重扉にして外側に緊急時用の防火扉(片引き袋戸)を設けることが望ましい。
(7)浴室の内側壁面(化粧板)2の一部に鍵付き(暗証番号式又はダイアル式でもよい)の扉を備えた貴重品などの収容庫又は金庫を備えるようにしてもよい。
(8)前記剛性フレーム1を構成する構造体である筋交等と防護金網との間に断熱材又は防火パネルを配置すると共に、防護金網と浴室用内壁側面(化粧板)2との間に防火性の高い断熱材を配置し、これにより、火災の場合にもシステムバス内を安全に保つようにする。
【0032】
以上のように、本実施形態1においては、住宅内に、建物躯体の天井近傍位置を外側天井部1cとする剛性フレーム1を設置し、当該剛性フレーム1内に、当該剛性フレーム1の一部である外側天井部1cから約60cmの距離(本発明では少なくとも10cm以上の距離でよい)下方に形成、配置された浴室用の内側天井部3を形成し、前記外側天井部1cと前記内側天井部3との間の隙間(天井間空間)を利用して収容部8を構成し、この収容部中に災害・事故等の危険への対処に役立つ食料等の有体物を収容できるようにした。よって、本実施形態1によれば、住人は、災害や事故が発生したとき、住宅のシステムバス内で食料や衣服などの災害非常時用の生活物資・防災グッズを確保しつつ、比較的長期間、生活できるようになる。
【0033】
また、本実施形態1では、さらに、前記外側天井部1cと前記内側天井部3との間の隙間(天井間空間)内の少なくとも一部(貯水用空間)に、数m〜数百mの長さ(本発明では少なくとも5m以上の長さでよい)を有する貯水用給水管12を備えるようにしたので、災害や事故による断水時においても、前記貯水用給水管12内に入っている上水を浴室内の各水栓5,7などから取り出して飲み水等の生活用水として利用することができる(前記貯水用給水管12を貯水タンクとして利用することができる)。よって、本実施形態1によれば、住人は、災害等による断水時においても、住宅のユニットバス内で飲み水などの生活用水を確保しつつ、数日間以上の比較的長期間、生存することができるようになる。
【0034】
また特に、本実施形態1では、前記貯水用の給水管12に対し前記給水管12中の上水が外部の配水管側に逆流することを防止する逆止弁(図示省略)を備えるようにしたので、災害時や事故時において外部の配水管が破裂等したときでも、前記給水管12中の上水が外部の配水管側に逆流することを防止することができる。よって、本実施形態1によれば、より確実に、前記給水管12の中に入っている上水を飲み水等の生活用水として確保することができるようになる。
【0035】
また特に、本実施形態1では、前記貯水用の給水管12を、前記剛性フレーム1内の前記外側天井部1cと前記内側天井部3との間の隙間(天井間空間)中の前記剛性フレーム側部1bの近傍において、前記剛性フレーム側部1bの内周壁面に沿って巻回した状態(略リング状)となるように配置するようにしている。よって、本実施形態1によれば、前記剛性フレーム1内の前記外側天井部1cと前記内側天井部3との間の隙間(天井間空間)内に、より省スペースに、前記貯水用給水管12を配置できるようになる。すなわち、前記剛性フレーム1内の外側天井部1cと内側天井部3との間の隙間(天井間空間)内は、災害非常時用の生活物資・防災グッズなどを収容する収容部8のスペースをなるべく大きく確保するため、前記貯水用給水管12の配置スペースをなるべく小さくする必要があるところ、前記貯水用給水管12を前述のように前記剛性フレーム側部1bの近傍において前記剛性フレーム側部1bの内周壁面に沿って巻回した状態(略リング状)となるように配置することにより、前記貯水用給水管12の配置スペースをより小さくすることができる。
【0036】
〔実施形態2〕
次に図4を参照して本発明の実施形態2に係るシェルター型システムバスの構成を説明する。本実施形態2は、前記実施形態1と基本的構成は同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。また、図4において図1〜3と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
本実施形態2では、図4(a)の側断面図及び図4(b)の平断面図に示すように、前記外側天井部1cと前記内側天井部3との間の天井間空間中の少なくとも一部(貯水用空間)に配置される給水管12が、略渦巻状に巻回された状態で、前記内側天井部3の上に配置されている。住人は、図4(b)に示すように、前記内側天井部3の中央のハッチ15を開けてその周辺に非常用生活物資などを配置、収容することができる。また、住人は、場合により、前記略渦巻き状に配置された給水管12の上にも非常用生活物資などを配置することができる。なお、図4(a)及び(b)において、符号12aは、前記天井間空間に配置された給水管12の中を通過した上水を更に浴室内の各水栓5,7に向けて供給するための給水管である。この給水管12は、前記剛性フレーム1の側部1bと前記浴室用内側壁面(化粧板)2との隙間中に配置される。以上の点を除き、本実施形態2は前記実施形態1と同一である。よって、本実施形態2によっても、前記実施形態1におけると同一の作用効果を奏することができる。
【0038】
〔実施形態3〕
次に図5を参照して本発明の実施形態3に係るシェルター型システムバスの構成を説明する。本実施形態3は、前記実施形態1,2と基本的構成は同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。また、図5において図1〜4と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】
本実施形態3では、図5(a)の側断面図及び図5(b)の平断面図に示すように、前記外側天井部1cと前記内側天井部3との間の天井間空間中の少なくとも一部(貯水用空間)に配置される給水管12が、平面略S字状のものが複数並ぶように組み合わされ、全体として平面略ジグザグ状にされた状態で、前記内側天井部3の一部(図示の略中央から左側の部分)の上に配置されている。住人は、図5(b)に示すように、前記内側天井部3の図示右側に設けられたハッチ15を開けてその周辺に非常用生活物資などを配置、収容することができる。また、住人は、場合により、前記平面略ジグザグ状に配置された給水管12の上にも非常用生活物資などを配置することができる。以上の点を除き、本実施形態3は前記実施形態1,2と同一である。よって、本実施形態3によっても、前記実施形態1,2におけると同一の作用効果を奏することができる。
【0040】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は前記の各実施形態として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記実施形態1においては、前記剛性フレーム1の高さ、すなわち前記剛性フレーム1中の外側天井部1cの床部1aからの高さを約2.8mとした(従来のシステムバスの外形の高さ(約2.2m)と比較して約60cm高くした)が、本発明では、前記外側天井部1cの前記剛性フレーム1の床部1aからの高さは、少なくとも約2.0m以上(例えば約2.0mから約2.9m又は約3.0mまで)であればよい。また、前記実施形態1においては、前記浴室用の内側天井部3は、前記剛性フレーム1の外側天井部1cから約60cmの距離だけ下方に形成、配置するようにしたが、本発明では、浴室用の内側天井部と前記剛性フレームの外側天井部との間の距離は、約10cm以上(例えば約10cmから約70cm又は約80cmまで)であればいずれの長さでもよい。さらに、前記実施形態1においては、前記給水管12の長さは、前記外側天井部1cと前記内側天井部3との間の隙間(天井間空間)の少なくとも一部(貯水用空間)内での巻回回数により数mから数百mまで様々であることを述べたが、本発明では、少なくとも5m以上の長さを有していればよく、前記隙間(天井間空間)の少なくとも一部(貯水用空間)内に少なくとも5m以上の長さの給水管12を配置するようにすれば、本発明における「貯水用の給水管」としての機能を果たさせることができる。また、前記実施形態1〜3においては、前記収容部8は、前記天井間空間の少なくとも一部をそのまま利用して構成したが、本発明においては、前記収容部8は前記天井間空間の少なくとも一部に配置される収容ボックス(金庫などのような、前記天井間空間とは別個の収容庫)であってもよい。さらに、前記実施形態1では、前記外側天井部1cと前記内側天井部3との間の隙間(天井間空間)内において(i)有体物を収容する収容部8(収容空間)と(ii)貯水用給水管12を配置する空間(貯水用空間)とを仕切り板13により物理的・外形的に区別するようにしているが、本発明では、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間(天井間空間)内において(i)有体物が収容される収容部(収容空間)と(ii)貯水用給水管が配置される貯水用空間とは少なくとも概念的に区別されていればよく、仕切り板などにより物理的・外形的に区別されている必要はないことは勿論である。
【符号の説明】
【0041】
1 剛性フレーム
1a 剛性フレームの床部
1b 剛性フレームの側部
1c 剛性フレームの外側天井部
1d 鋼製柱
1e 鋼製梁
1f 鋼製筋交
2 浴室用の内側壁部(化粧板)
3 浴室用の内側天井部
4 鏡
5,7 水栓
6 浴槽
8 収容部
10 換気扇
12 (貯水用の)給水管
13 仕切り板
14 開口部
15 ハッチ
【要約】
【目的】災害時などに住宅のシステムバス内を避難場所として住人が食料などの生活物資を確保し、断水時でも飲み水などの生活用水を確保して、比較的長期間生活することができる、シェルター型システムバスを提供する。
【構成】外側天井部が床部から少なくとも2.0m以上の高さを有するように構成された剛性フレームと、前記剛性フレームの外側天井部から少なくとも10cm以上の距離だけ下方に配置された浴室用の内側天井部と、前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間に配置され又は当該隙間により形成された災害や事故などの危険への対処に役立つ有体物を収容可能な収容部とを備え、更に前記外側天井部と前記内側天井部との間の隙間内に少なくとも5m以上の長さを有する貯水用給水管を備えたシステムバスである。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7