特許第6281012号(P6281012)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6281012
(24)【登録日】2018年1月26日
(45)【発行日】2018年2月14日
(54)【発明の名称】電子機器のスイッチ機構および警報器
(51)【国際特許分類】
   H01H 21/00 20060101AFI20180205BHJP
   G08B 17/10 20060101ALI20180205BHJP
【FI】
   H01H21/00 330A
   H01H21/00 330F
   G08B17/10 H
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-86041(P2017-86041)
(22)【出願日】2017年4月25日
【審査請求日】2017年8月31日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000190301
【氏名又は名称】新コスモス電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】上田 英一
(72)【発明者】
【氏名】上野 泰正
【審査官】 太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−171683(JP,A)
【文献】 特開2010−033894(JP,A)
【文献】 特開2004−281164(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 19/00−21/88
H01H 11/00−11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に設けられるスイッチ機構であって、
スイッチを押圧操作するための押圧操作部と、
前記押圧操作部を回動可能に支持するアーム部と、を備え、
前記アーム部は、支点部と、前記支点部と前記押圧操作部とを接続するとともに、屈曲または湾曲する形状を有する接続部分とを含み、
前記接続部分は、電子機器本体に前記押圧操作部を取り付ける際に、前記アーム部を取付位置にガイドするためのガイド部として機能する、電子機器のスイッチ機構。
【請求項2】
前記接続部分は、複数回屈曲または湾曲するように形成されている、請求項1に記載の電子機器のスイッチ機構。
【請求項3】
前記接続部分は、複数設けられており、
複数の前記接続部分は、前記押圧操作部の長手方向に沿って配列されており、
前記アーム部は、前記複数の接続部分を前記押圧操作部の前記長手方向に沿って連結する連結部と、前記押圧操作部の前記長手方向に沿った方向における前記複数の接続部分の間に設けられ、前記押圧操作部の短手方向に沿った方向周りに前記アーム部を回動させるための開口部と、をさらに含む、請求項1または2に記載の電子機器のスイッチ機構。
【請求項4】
前記アーム部は、前記押圧操作部の前記長手方向の両端部の近傍にそれぞれ設けられている、請求項に記載の電子機器のスイッチ機構。
【請求項5】
前記接続部分は、前記押圧操作部が押圧される押圧方向に略沿った方向に屈曲または湾曲する形状を有しているとともに、前記押圧操作部が押圧操作された場合に、前記押圧方向に撓み変形する撓み変形部分である、請求項1〜のいずれか1項に記載の電子機器のスイッチ機構。
【請求項6】
スイッチと、
前記スイッチを押圧操作するための押圧操作部と、
前記押圧操作部を回動可能に支持するアーム部と、を備え、
前記アーム部は、支点部と、前記支点部と前記押圧操作部とを接続するとともに、屈曲または湾曲する形状を有する接続部分を含み、
前記接続部分は、警報器本体に前記押圧操作部を取り付ける際に、前記アーム部を取付位置にガイドするためのガイド部として機能する、警報器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子機器のスイッチ機構および警報器に関し、特に、スイッチを押圧操作するための押圧操作部を有する電子機器のスイッチ機構および警報器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スイッチを押圧操作するための押圧操作部を有する電子機器のスイッチ機構が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、スイッチを押圧操作するための操作部(押圧操作部)が所定の支点周りに回動する電子機器のスイッチ機構が開示されている。この電子機器のスイッチ機構では、操作部は、筐体外から操作可能に構成されている。また、操作部は、直線形状を有する延長部の一端部に接続されている。また、延長部の他端部は、軸受部に支持されたシャフトに接続されている。この電子機器のスイッチ機構では、操作部は、ユーザにより押圧操作されると、直線形状を有する延長部が、シャフト(支点)周りに回動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−135775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載された電子機器のスイッチ機構のように、操作部がシャフト(支点)周りに回動する構成では、操作部の操作感のさらなる向上が求められている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、押圧操作部の操作感を向上させることが可能な電子機器のスイッチ機構および警報器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面による電子機器のスイッチ機構は、電子機器に設けられるスイッチ機構であって、スイッチを押圧操作するための押圧操作部と、押圧操作部を回動可能に支持するアーム部と、を備え、アーム部は、支点部と、支点部と押圧操作部とを接続するとともに、屈曲または湾曲する形状を有する接続部分を含み、接続部分は、電子機器本体に押圧操作部を取り付ける際に、アーム部を取付位置にガイドするためのガイド部として機能する
【0008】
この発明の第1の局面による電子機器のスイッチ機構では、上記のように、アーム部が、屈曲または湾曲する形状を有する接続部分を含む。これにより、接続部分が直線形状を有する場合に比べて、接続部分の長さを長くすることができるので、押圧操作部におけるアーム部の支点部から遠い側の部分を押圧操作する場合に、小さい力で押圧操作部を操作することができる。その結果、押圧操作部の操作感を向上させることができる。また、屈曲または湾曲する形状を有する接続部分により、押圧操作部の操作感を改善することができるだけでなく、電子機器本体への押圧操作部の取り付け作業の作業性を向上させることもできる。
【0010】
上記第1の局面による電子機器のスイッチ機構において、好ましくは、接続部分は、複数回屈曲または湾曲するように形成されている。このように構成すれば、接続部分が1回だけ屈曲または湾曲するように形成されている場合に比べて、接続部分の長さをより長くすることができるので、押圧操作部におけるアーム部の支点部から遠い側の部分を押圧操作する場合に、小さい力で押圧操作部を操作することができる。その結果、より押圧操作部の操作感を向上させることができる。
【0011】
上記第1の局面による電子機器のスイッチ機構において、好ましくは、接続部分は、複数設けられており、複数の接続部分は、押圧操作部の長手方向に沿って配列されており、アーム部は、複数の接続部分を押圧操作部の長手方向に沿って連結する連結部と、押圧操作部の長手方向に略沿った方向における複数の接続部分の間に設けられ、押圧操作部の短手方向に略沿った方向周りにアーム部を回動させるための開口部と、をさらに含む。このように構成すれば、アーム部全体が押圧操作部の短手方向に略沿った方向周りに回動するようにアーム部を撓み変形させることができる。その結果、押圧操作部の長手方向の端部が押圧操作された場合にも、押圧操作部の操作感が硬くなることを抑制して滑らかな操作感を得ることができるので、より一層押圧操作部の操作感を向上させることができる。
【0012】
この場合、好ましくは、アーム部は、押圧操作部の長手方向の両端部の近傍にそれぞれ設けられている。このように構成すれば、押圧操作部の長手方向において、押圧操作部の操作感にバラつきが生じることを抑制することができるので、さらに押圧操作部の操作感を向上させることができる。
【0013】
上記第1の局面による電子機器のスイッチ機構において、好ましくは、接続部分は、押圧操作部が押圧される押圧方向に略沿った方向に屈曲または湾曲する形状を有しているとともに、押圧操作部が押圧操作された場合に、押圧方向に撓み変形する撓み変形部分である。なお、本明細書では、押圧方向に略沿った方向は、押圧方向に沿った方向だけでなく、押圧方向に沿った方向から多少傾いた方向をも含む概念である。このように構成すれば、押圧操作部におけるアーム部の支点部に近い側の部分を押圧操作する場合に、接続部分を押圧方向に沈むように撓み変形させることができる。その結果、押圧操作部におけるアーム部の支点部に近い側の部分を押圧操作する場合に、押圧操作部の操作感が硬くなることを抑制して滑らかな操作感を得ることができるので、押圧操作部の操作感を改善することができる。
【0014】
この発明の第2の局面による警報器は、スイッチと、スイッチを押圧操作するための押圧操作部と、押圧操作部を回動可能に支持するアーム部と、を備え、アーム部は、支点部と、支点部と押圧操作部とを接続するとともに、屈曲または湾曲する形状を有する接続部分を含み、接続部分は、警報器本体に押圧操作部を取り付ける際に、アーム部を取付位置にガイドするためのガイド部として機能する
【0015】
この発明の第2の局面による警報器は、上記のように、アーム部が、屈曲または湾曲する形状を有する接続部分を含む。これにより、接続部分が直線形状を有する場合に比べて、接続部分の長さを長くすることができるので、押圧操作部におけるアーム部の支点部から遠い側の部分を押圧操作する場合に、小さい力で押圧操作部を操作することができる。その結果、押圧操作部におけるアーム部の支点部から遠い側の部分を押圧操作する場合に、押圧操作部の操作感を向上させることができる。また、屈曲または湾曲する形状を有する接続部分により、押圧操作部の操作感を改善することができるだけでなく、警報器本体への押圧操作部の取り付け作業の作業性を向上させることもできる。

【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、上記のように、押圧操作部の操作感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態による警報器を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による警報器を示す分解斜視図である。
図3】本発明の一実施形態による警報器を示す正面図である。
図4】本発明の一実施形態による警報器のスイッチ操作用部材を示す斜視図である。
図5図3の500−500線に沿った断面図である。
図6図3の600−600線に沿った断面図である。
図7】本発明の一実施形態の変形例による警報器を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(警報器の構成)
図1図6を参照して、本発明の一実施形態による警報器100の構成について説明する。なお、警報器100は、特許請求の範囲の「電子機器」の一例である。
【0020】
警報器100は、ガスや煙などの検出対象物を検出するとともに、警報を出力する電子機器である。また、警報器100は、壁面に設置される壁掛け型の警報器である。
【0021】
図1および図2に示すように、警報器100は、正面視で略矩形形状を有する筐体10を備えている。筐体10内には、基板20と、センサ部30と、警報出力部40と、スイッチ50とが収容(配置)されている。
【0022】
基板20は、警報器100の全体の動作を制御する制御回路を含んでいる。基板20は、たとえば、センサ部30の検出結果に基づいて、警報出力部40により警報を出力する制御を行うように構成されている。センサ部30、警報出力部40およびスイッチ50は、基板20に電気的に接続されている。
【0023】
センサ部30は、第1センサ31および第2センサ32を含んでいる。第1センサ31は、たとえば、一酸化炭素ガスを検出するCOガスセンサである。第2センサ32は、たとえば、メタンガスを検出するメタンガスセンサである。
【0024】
警報出力部40は、音により警報を出力するスピーカ部41を含んでいる。なお、警報出力部40は、光により警報を出力する光源部を含んでいてもよい。
【0025】
スイッチ50は、警報が出力されている場合に、出力されている警報を停止するために設けられている。スイッチ50は、押圧されることにより操作されるタクトスイッチである。
【0026】
筐体10は、筐体10の正面側(Y1方向側)を構成する正面側部材11と、筐体10の背面側(Y2方向側)を構成する背面側部材12と、正面側部材11の下側(Z2方向側)の端部に取り付けられるスイッチ操作用部材13とを含んでいる。正面側部材11は、背面側部材12に着脱可能に取り付けられている。また、スイッチ操作用部材13は、正面側部材11に着脱可能に取り付けられている。なお、スイッチ操作用部材13は、特許請求の範囲の「スイッチ機構」の一例である。
【0027】
正面側部材11には、警報出力部40のスピーカ部41用の貫通孔11aが設けられている。警報出力部40のスピーカ部41から出力された音は、貫通孔11aを介して、外部に放出される。また、正面側部材11には、センサ部30用の貫通孔11bが設けられている。ガスなどの検出対象物は、貫通孔11bを介して、筐体10内に流入して、センサ部30により検出される。背面側部材12には、基板20、センサ部30および警報出力部40が取り付けられている。また、背面側部材12の背面側(Y2方向側)には、警報器100を設置面(壁面)に取り付けるための壁掛け用部材14が取り付けられている。壁掛け用部材14には、警報器100の電源コード(図示せず)を巻き回すためのコード巻回部14aが設けられている。
【0028】
図3図6に示すように、スイッチ操作用部材13は、スイッチ50を押圧操作するための押圧操作部60と、押圧操作部60を回動可能に支持するアーム部70とを備えている。押圧操作部60とアーム部70とは、一体的に設けられている。
【0029】
押圧操作部60は、スイッチ操作用部材13の正面部により構成されている。また、押圧操作部60は、外部に露出することにより、ユーザが押圧操作することが可能なように構成されている。また、押圧操作部60は、正面視において(Y方向から見て)、略矩形形状を有するとともに、X方向に長手方向を有し、Z方向に短手方向を有している。また、押圧操作部60は、筐体10の押圧操作部60の長手方向に略沿った方向(X方向)における一方端部から他方端部まで延びるように形成されている。また、押圧操作部60は、筐体10の下部(Z2方向側の部分)に配置されている。
【0030】
また、図3および図5に示すように、押圧操作部60は、筐体10内に配置されたスイッチ50の位置を、外部から視覚的に識別可能なように標示するためのスイッチ位置標示部61を含んでいる。スイッチ位置標示部61は、スイッチ50に対応する位置に配置されている。具体的には、スイッチ位置標示部61は、押圧操作部60のX方向(長手方向)およびZ方向(短手方向)の略中央部分に配置されたスイッチ50に対応して、押圧操作部60のX方向(長手方向)およびZ方向(短手方向)の略中央部分に配置されている。また、スイッチ位置標示部61は、背面側(Y2方向側)に窪む凹部により構成されている。また、押圧操作部60は、スイッチ50に向かってスイッチ50の近傍まで突出する押圧操作用突出部62を含んでいる。押圧操作用突出部62は、スイッチ位置標示部61に対応する位置に配置されている。スイッチ位置標示部61、押圧操作用突出部62およびスイッチ50は、正面側(Y1方向側)からこの順に並んでY方向に互いに重なる位置に配置されている。
【0031】
押圧操作部60は、ユーザにより押圧方向(Y2方向)に押圧された場合に、押圧方向に変位した押圧操作用突出部62によりスイッチ50を押圧するように構成されている。なお、押圧操作部60では、押圧操作部60のスイッチ位置標示部61以外の位置をユーザが押圧操作した場合にも、押圧操作用突出部62を押圧方向に変位させて、スイッチ50を押圧することが可能である。
【0032】
図3および図4に示すように、アーム部70は、押圧操作部60の長手方向(X方向)の両端部の近傍にそれぞれ設けられている。2つのアーム部70は、押圧操作部60の長手方向の中央位置から略等距離の位置に配置されている。また、2つのアーム部70は、実質的に同様の構成を有しているので、以下では、必要が無ければ特に区別することなく説明する。
【0033】
図3図4および図6に示すように、アーム部70は、全体として、押圧操作部60の短手方向(Z方向)に沿って延びるように形成されている。また、アーム部70は、固定部71と、撓み変形部分72とを含んでいる。なお、固定部71は、特許請求の範囲の「支点部」の一例である。また、撓み変形部分72は、特許請求の範囲の「接続部分」の一例である。
【0034】
固定部71は、正面側部材11および背面側部材12により構成される警報器本体100aに固定される部分である。具体的には、固定部71は、警報器本体100aの正面側部材11に設けられた取付部11c(図6参照)に固定されている。固定部71は、略平板状に形成されており、正面側部材11の取付部11cによりY方向に挟み込まれるように固定されている。また、固定部71は、押圧操作部60が押圧操作された場合に、押圧操作部60が回動するための支点として機能する。
【0035】
撓み変形部分72は、固定部71と押圧操作部60とを接続するための部分である。具体的には、撓み変形部分72の一端側は、固定部71に連続するように設けられており、撓み変形部分72の他端側は、押圧操作部60に連続するように設けられている。また、撓み変形部分72は、押圧操作部60が押圧操作された場合に、押圧方向(Y2方向)に撓み変形することにより、押圧操作部60を押圧方向に変位させるように構成されている。また、撓み変形部分72は、押圧操作部60の短手方向(Z方向)に沿って延びる細長状に形成されている。
【0036】
ここで、本実施形態では、撓み変形部分72は、押圧方向に略沿った方向(Y方向)に湾曲する形状を有している。言い換えると、撓み変形部分72は、押圧方向側(Y2方向側)または押圧方向側とは反対側(Y1方向側)に湾曲する形状を有している。具体的には、撓み変形部分72は、複数回(2回)湾曲するように形成されている。
【0037】
撓み変形部分72は、第1湾曲部分72aと、第2湾曲部分72bとを有している。第1湾曲部分72aは、第2湾曲部分72bに対して押圧操作部60側(Z2方向側)に配置されている。第1湾曲部分72aは、押圧方向側(Y2方向側)に円弧状に湾曲する形状を有している。第2湾曲部分72bは、第1湾曲部分72aに対して固定部71側(Z1方向側)に配置されている。第2湾曲部分72bは、押圧方向側とは反対方向側(Y1方向側)に円弧状に湾曲する形状を有している。つまり、撓み変形部分72は、断面視において概略S字状に形成されている。第1湾曲部分72aおよび第2湾曲部分72bは、互いに連続するように設けられている。また、第1湾曲部分72aの曲率は、第2湾曲部分72bの曲率よりも小さい。つまり、撓み変形部分72では、押圧方向側に配置された第1湾曲部分72aは、第2湾曲部分72bよりも大きく湾曲する形状を有している。
【0038】
また、アーム部70は、撓み変形部分72を有することにより、押圧操作部60のZ1方向側の端部(固定部71(支点)に近い側の部分)が押圧操作された場合に、押圧方向(Y2方向)に沈み込むように撓み変形するように構成されている。アーム部70は、撓み変形部分72を有することにより、押圧操作部60のZ2方向側の端部(固定部71(支点)から遠い側の部分)が押圧操作された場合に、押圧方向(Y2方向)に沿うように回動して変形するように構成されている。
【0039】
また、本実施形態のアーム部70では、図3および図4に示すように、撓み変形部分72は、複数(3つ)設けられている。複数の撓み変形部分72は、押圧操作部60の長手方向(X方向)に沿って配列されている。複数の撓み変形部分72は、押圧操作部60の長手方向に沿って、略等距離間隔離れた位置に配置されている。また、複数の撓み変形部分72は、X方向において同じ幅に形成されている。
【0040】
また、アーム部70は、複数の撓み変形部分72を押圧操作部60の長手方向に沿って連結する連結部73を含んでいる。連結部73は、撓み変形部分72の一端側(Z1方向側)において、複数の撓み変形部分72を押圧操作部60の長手方向に沿って連結する第1連結部73aと、撓み変形部分72の他端側(Z2方向側)において、複数の撓み変形部分72を押圧操作部60の長手方向に沿って連結する第2連結部73bとを有している。複数の撓み変形部分72の一端側は、第1連結部73aを介して、固定部71に接続されている。また、複数の撓み変形部分72の他端側は、第2連結部73bを介して、押圧操作部60に接続されている。
【0041】
また、アーム部70は、押圧操作部60の長手方向に略沿った方向(X方向)における複数の撓み変形部分72の間に設けられ、押圧操作部60の短手方向に略沿った方向(Z方向)周りにアーム部70を回動させるための複数(2つ)の開口部74を含んでいる。開口部74は、押圧方向に略沿った方向(Y方向)に貫通する貫通孔により構成されている。また、開口部74は、撓み変形部分72に沿って延びる細長状に形成されている。
【0042】
X1方向側のアーム部70は、開口部74が形成されていることによって、押圧操作部60のX2方向側の端部が押圧操作された場合に、アーム部70全体がZ1方向から見て時計回りに捻じれるように撓み変形することにより、アーム部70全体がZ1方向から見て時計回りに回動するように構成されている。同様に、X2方向側のアーム部70は、開口部74が形成されていることによって、押圧操作部60のX1方向側の端部が押圧操作された場合に、アーム部70全体がZ1方向から見て反時計回りに捻じれるように撓み変形することにより、アーム部70全体がZ1方向から見て時計回りに回動するように構成されている。
【0043】
また、本実施形態では、撓み変形部分72は、警報器本体100aに押圧操作部60(スイッチ操作用部材13)を取り付ける際に、アーム部70の固定部71を取付位置(取付部11cが配置された位置)にガイドするためのガイド部として機能する。
【0044】
ここで、図3および図6を参照して、スイッチ操作用部材13の警報器本体100aへの取付方法を説明する。図3および図6に示すように、警報器本体100aの正面側部材11には、スイッチ操作用部材13のアーム部70を挿入するための取付用開口部11dが設けられている。スイッチ操作用部材13は、警報器本体100aの正面側部材11の取付用開口部11dを介して、アーム部70が警報器本体100a内に挿入されるとともに、警報器本体100a内に挿入されたアーム部70の固定部71が警報器本体100aの正面側部材11の取付部11cに固定されることにより、警報器本体100aに取り付けられる。
【0045】
また、警報器本体100aに押圧操作部60(スイッチ操作用部材13)を取り付ける際、撓み変形部分72の第1湾曲部分72aの内周面72c(図6参照)が、警報器本体100aの正面側部材11の取付用開口部11dにおいて押圧方向側(Y2方向側)に突出する突出部11eに当接する。そして、撓み変形部分72の第1湾曲部分72aの内周面72cと取付用開口部11dの突出部11eとを当接させつつ、アーム部70を回転させるように移動させながら、アーム部70の固定部71を取付位置(取付部11cが配置された位置)に移動させる。つまり、撓み変形部分72の第1湾曲部分72aの内周面72cが、取付用開口部11dの突出部11eを乗り越えるようにアーム部70を移動させながら、アーム部70の固定部71を取付位置(取付部11cが配置された位置)に移動させる。これにより、撓み変形部分72は、アーム部70の固定部71を取付位置(取付部11cが配置された位置)にガイドするためのガイド部として機能する。
【0046】
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0047】
本実施形態では、上記のように、アーム部70が、固定部71と、固定部71と押圧操作部60とを接続するとともに、湾曲する形状を有する撓み変形部分72を含む。これにより、撓み変形部分72が直線形状を有する場合に比べて、撓み変形部分72の長さを長くすることができるので、押圧操作部60におけるアーム部70の固定部71(支点)から遠い側の部分を押圧操作する場合に、小さい力で押圧操作部60を操作することができる。その結果、押圧操作部60におけるアーム部70の固定部71(支点)から遠い側の部分を押圧操作する場合に、押圧操作部60の操作感を向上させることができる。
【0048】
また、本実施形態では、上記のように、撓み変形部分72が、警報器本体100aに押圧操作部60を取り付ける際に、アーム部70を取付位置にガイドするためのガイド部として機能する。これにより、湾曲する形状を有する撓み変形部分72により、押圧操作部60の操作感を改善することができるだけでなく、警報器本体100aへの押圧操作部60の取り付け作業の作業性を向上させることもできる。
【0049】
また、本実施形態では、上記のように、撓み変形部分72を、複数回湾曲するように形成する。これにより、撓み変形部分72が1回だけ湾曲するように形成されている場合に比べて、撓み変形部分72の長さをより長くすることができるので、押圧操作部60におけるアーム部70の固定部71(支点)から遠い側の部分を押圧操作する場合に、小さい力で押圧操作部を操作することができる。その結果、より押圧操作部60の操作感を向上させることができる。
【0050】
また、本実施形態では、上記のように、撓み変形部分72を、複数設ける。そして、複数の撓み変形部分72を、押圧操作部60の長手方向に沿って配列する。そして、アーム部70が、複数の撓み変形部分72を押圧操作部60の長手方向に沿って連結する連結部73と、押圧操作部60の長手方向に略沿った方向における複数の撓み変形部分72の間に設けられ、押圧操作部60の短手方向に略沿った方向周りにアーム部70を回動させるための開口部74と、を含む。これにより、アーム部70全体が押圧操作部60の短手方向に略沿った方向周りに回動するようにアーム部70を撓み変形させることができる。その結果、押圧操作部60の長手方向の端部が押圧操作された場合にも、押圧操作部60の操作感が硬くなることを抑制して滑らかな操作感を得ることができるので、より一層押圧操作部60の操作感を向上させることができる。
【0051】
また、本実施形態では、上記のように、アーム部70を、押圧操作部60の長手方向の両端部の近傍にそれぞれ設ける。これにより、押圧操作部60の長手方向において、押圧操作部60の操作感にバラつきが生じることを抑制することができるので、さらに押圧操作部60の操作感を向上させることができる。
【0052】
また、本実施形態では、上記のように、固定部71(支点)と押圧操作部60とを接続する接続部分を、押圧操作部60が押圧される押圧方向に略沿った方向に湾曲する形状を有するとともに、押圧操作部60が押圧操作された場合に、押圧方向に撓み変形する撓み変形部分72として構成する。これにより、押圧操作部60におけるアーム部70の固定部71(支点)に近い側の部分を押圧操作する場合に、撓み変形部分72を押圧方向に沈むように撓み変形させることができる。その結果、押圧操作部60におけるアーム部70の固定部71(支点)に近い側の部分を押圧操作する場合に、押圧操作部60の操作感が硬くなることを抑制して滑らかな操作感を得ることができるので、押圧操作部60の操作感を改善することができる。
【0053】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0054】
たとえば、上記実施形態では、本発明の電子機器として警報器を用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、電子機器として警報器以外の電子機器を用いてもよい。
【0055】
また、上記実施形態では、撓み変形部分が押圧方向に略沿った方向に湾曲する形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、撓み変形部分が、押圧方向に略沿った方向に屈曲する形状を有していてもよい。図7に示すように、変形例では、撓み変形部分172が、押圧方向に略沿った方向に屈曲する形状を有している。また、撓み変形部分172は、複数回(2回)屈曲するように形成されている。なお、撓み変形部分172は、特許請求の範囲の「接続部分」の一例である。
【0056】
また、上記実施形態では、撓み変形部分が、アーム部を取付位置にガイドするためのガイド部として機能する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、撓み変形部分が、アーム部を取付位置にガイドするためのガイド部として機能しなくてもよい。
【0057】
また、上記実施形態および変形例では、撓み変形部分が2回屈曲または湾曲する例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、撓み変形部分が1回だけ屈曲または湾曲してもよいし、3回以上屈曲または湾曲してもよい。
【0058】
また、上記実施形態および変形例では、撓み変形部分が2回湾曲または屈曲し、2つの湾曲部分または屈曲部分において、湾曲または屈曲の程度が異なる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の湾曲部分または屈曲部分において、湾曲または屈曲の程度が同じであってもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、アーム部に、撓み変形部分が3つ設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アーム部に、撓み変形部分が1つだけ設けられていてもよいし、2つまたは4つ以上設けられていてもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、アーム部に、互いに同じ幅を有する複数の撓み変形部分が設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アーム部に、幅が異なる複数の撓み変形部分を設けてもよい。これにより、撓み変形の程度(時計回りまたは反時計回りの捻じれの程度)を調整できるので、たとえば、押圧操作部の長手方向の端部側を操作した際の操作感を向上させることができる。
【0061】
また、上記実施形態では、アーム部が2つ設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アーム部が1つだけ設けられてもよいし、3つ以上設けられてもよい。アーム部が1つだけ設けられる場合には、押圧操作部の長手方向の中央の近傍にアーム部が設けられることが好ましい。また、アーム部が3つ以上設けられる場合には、複数のアーム部が押圧操作部の長手方向において略等距離間隔で設けられることが好ましい。
【0062】
また、上記実施形態では、スイッチの位置が、押圧操作部のX方向(長手方向)およびZ方向(短手方向)の略中央部分に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、スイッチの位置は、押圧操作部で操作できるいずれの位置にあってもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、押圧操作部が、筐体の下部に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、押圧操作部の配置位置はいずれの位置であってもよい。たとえば、押圧操作部が、筐体の中央部(X方向およびZ方向における中央部)に配置されていてもよい。この場合、押圧操作部の上側(Z1方向側)および下側(Z2方向側)にアーム部をそれぞれ設けてもよい。
【0064】
また、上記実施形態では、押圧操作部が、筐体の押圧操作部の長手方向に略沿った方向(X方向)における一方端部から他方端部まで延びるように形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、押圧操作部が、筐体の押圧操作部の長手方向に略沿った方向(X方向)における一方端部から他方端部まで延びるように形成されてなくてもよい。つまり、押圧操作部が、筐体の押圧操作部の長手方向において、一方端部から他方端部までの間の一部に形成されていてもよい。この場合、押圧操作部を、X方向の中央位置に配置してもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、アーム部が、全体として、押圧操作部の短手方向(Z方向)に沿って延びるように形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、押圧操作部の配置位置によっては、アーム部が、全体として、押圧操作部の長手方向(X方向)に沿って延びるように形成されていてもよい。また、アーム部が、全体として、押圧操作部の短手方向(Z方向)に対して傾斜した斜め方向に沿って延びるように形成されていてもよい。
【0066】
また、上記実施形態および変形例では、撓み変形部分(接続部分)が、押圧方向(Y方向)に屈曲または湾曲する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、接続部分が、押圧方向と直交する方向(X方向)に屈曲または湾曲するように形成されていてもよい。また、接続部分が、螺旋状に形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0067】
13 スイッチ操作用部材(スイッチ機構)
50 スイッチ
60 押圧操作部
70 アーム部
71 固定部(支点部)
72、172 撓み変形部分(接続部分)
73 連結部
74 開口部
100 警報器(電子機器)
100a 警報器本体(電子機器本体)
【要約】
【課題】押圧操作部の操作感を向上させることが可能な警報器を提供する。
【解決手段】この警報器100は、スイッチ50と、スイッチ50を押圧操作するための押圧操作部60と、押圧操作部60を回動可能に支持するアーム部70と、を備える。そして、アーム部70は、固定部71と、固定部71と押圧操作部60とを接続するとともに、湾曲する形状を有する撓み変形部分72を含む。
【選択図】図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7