特許第6281698号(P6281698)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6281698
(24)【登録日】2018年2月2日
(45)【発行日】2018年2月21日
(54)【発明の名称】コネクタ装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/633 20060101AFI20180208BHJP
   H01R 13/648 20060101ALI20180208BHJP
   H01R 12/77 20110101ALI20180208BHJP
【FI】
   H01R13/633
   H01R13/648
   H01R12/77
【請求項の数】6
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-106254(P2014-106254)
(22)【出願日】2014年5月22日
(65)【公開番号】特開2015-222638(P2015-222638A)
(43)【公開日】2015年12月10日
【審査請求日】2017年4月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】592028846
【氏名又は名称】第一精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083909
【弁理士】
【氏名又は名称】神原 貞昭
(72)【発明者】
【氏名】武本 政利
【審査官】 前田 仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−138293(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02469665(EP,A1)
【文献】 特開2013−134807(JP,A)
【文献】 特開2012−169243(JP,A)
【文献】 特開2012−109059(JP,A)
【文献】 特開2012−199187(JP,A)
【文献】 特開2009−231069(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0095675(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/633
H01R 12/77
H01R 13/648
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互対向側端部のうちの一方側において開口する板状部材差込み部が設けられて配線基板に配されるハウジングと、
各々が上記ハウジングに配列配置され、配線板状部材が上記板状部材差込み部を通じて上記ハウジングに差し込まれたとき、該配線板状部材における複数の接続端子部に夫々接触接続される複数のコンタクトと、
上記ハウジングを部分的に覆い、上記配線基板に固定される固定部,上記ハウジングに差し込まれた配線板状部材に対する係止状態をとる係止部,該係止部の上記係止状態を解除する係止解除部,該係止解除部を上記係止部に係合させるべく操作される操作部、及び、該操作部と上記固定部とを連結する連結部が一体的に形成された導電性シェルと、
を備えて成り、
上記連結部が、上記ハウジングの相互対向側端部のうちの他方側に配された弾性変位部を成すものとされ、上記操作部が上記係止解除部を伴って上記ハウジングの相互対向側端部のうちの一方側から他方側に向けて移動操作されるとき、弾性変位を生じて上記係止解除部を上記係止部に係合させることにより、上記係止部に配線板状部材に対する係止状態を解除させることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項2】
上記係止部が、上記固定部から上記ハウジングの相互対向側端部のうちの一方側に向かって伸びて配線板状部材に係合する係合部が設けられた弾性可動アーム状部と、該弾性可動アーム状部から伸びて上記係止解除部との係合状態におかれる係合端部と、を有することを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
【請求項3】
上記係合部が、上記配線板状部材に設けられた突出係合部に嵌合する孔部を形成することを特徴とする請求項2記載のコネクタ装置。
【請求項4】
上記係合端部が上記係止解除部に対する案内部を成し、上記操作部が上記係止解除部を伴って上記ハウジングの相互対向側端部のうちの一方側から他方側に向けて移動操作されるとき、上記係止解除部が、上記案内部に当接して該案内部による案内を受けつつ移動し、上記弾性可動アーム状部を変位させて上記係合部の上記配線板状部材との係合を解除することを特徴とする請求項2記載のコネクタ装置。
【請求項5】
上記操作部が、上記ハウジングの相互対向側端部のうちの一方側から他方側に向かって広がって上記ハウジングを部分的に覆う板状部を成し、上記連結部の一端が上記板状部における上記ハウジングの相互対向側端部うちの他方側の端部に連結されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
【請求項6】
上記ハウジングを部分的に覆ってグラウンド電位が与えられるグラウンドプレートを有し、該グラウンドプレートにおける上記複数のコンタクトの配列方向の端部に、上記導電性シェルに形成された上記係止部の少なくとも一部及び上記係止解除部を覆うカバー部分が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、フレキシブル印刷配線基板(FPC)やフレキシブル平板状ケーブル(FFC)等の配線板状部材に設けられた接続端子部を、他の配線基板等とされる他の電気部品に電気的に連結するため、配線基板等に取り付けられて配線板状部材が差し込まれるものとして用いられ、差し込まれた配線板状部材にその離脱を阻止すべく係合する係止手段及び差し込まれた配線板状部材における接続端子部に接触接続されるコンタクトを含んで構成されるコネクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の電子機器に実装される比較的小型なフレキシブル印刷配線基板やフレキシブル平板状ケーブル等の配線板状部材は、各種の電気部品が取り付けられる主配線基板との電気的連結が、当該主配線基板に電気的接続がなされて固定されるコネクタ装置が用いられて行われることが多い。このような配線板状部材の主配線基板との電気的連結にあたって用いられるコネクタ装置は、配線板状部材に設けられた接続端子部に接触接続される導電性のコンタクトを有していて、そのコンタクトを介して、配線板状部材に設けられた接続端子部を主配線基板に設けられた配線部に電気的に連結する。
【0003】
従来提案されている、例えば、フレキシブル印刷配線基板とされる配線板状部材の主配線基板との電気的連結に用いられるコネクタ装置は、配線板状部材が差し込まれる差込み部が設けられたものとされて主配線基板に配される、例えば、絶縁材料によって形成されたハウジングを有したものとされる。そして、斯かるコネクタ装置にあっては、例えば、ハウジングに配列配置されて設けられ、配線板状部材が差込み部を通じてハウジングに差し込まれるとき、その配線板状部材に設けられた複数の接続端子部に夫々対応するものとなる複数のコンタクトと、複数のコンタクトについての特性インピーダンス調整に貢献するものとして、さらには、外部からの電磁波ノイズ対策のため、即ち、外部からの電磁波ノイズに対するシールド効果を得るために、ハウジングを部分的もしくは全体的に覆うものとして配されて接地電位が与えられる導電性シェルと、ハウジングに対して回動可能とされて設けられ、回動せしめられるとき、複数のコンタクトに、複数の接続端子部に夫々接触接続された状態、あるいは、複数の接続端子部との接触接続から解放され得る状態をとらせるアクチュエータとが備えられている。このようなもとで、複数のコンタクトが配線板状部材に設けられた複数の接続端子部に夫々接触接続された状態におかれることにより、配線板状部材が主配線基板との電気的連結状態におかれる。
【0004】
このような従来提案されているコネクタ装置にあっては、例えば、フレキシブル印刷配線基板とされる配線板状部材が、主配線基板に配されたハウジングに差込み部を通じて差し込まれて、ハウジングに配された複数のコンタクトが、ハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接続端子部に夫々接触接続され、それにより、配線板状部材が主配線基板との電気的連結状態におかれるにあたり、配線板状部材がハウジングから不所望に抜脱されるような事態が回避されなくてはならない。当然のことながら、ハウジングに配された複数のコンタクトがハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接続端子部に夫々接触接続された状態が適正に維持されるためには、ハウジングに差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材が、その状態を安定に維持することができ、ハウジングから不所望に抜脱されるような事態をまねかないものとされることが必要とされるのである。
【0005】
そのため、前述のような、ハウジングを有し、複数のコンタクトと導電性シェルとハウジングに対して回動可能とされるアクチュエータとを備えたコネクタ装置に属するものであって、ハウジングに差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材に係合して、当該配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱を阻止する係止手段を備えたコネクタ装置が従来提案されている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照。)。
【0006】
特許文献1に示されるコネクタ装置(平型導体用電気コネクタ)にあっては、ハウジング(10)に差し込まれた配線板状部材(平型導体(P))に係合して当該配線板状部材(P) のハウジング(10)からの不所望な抜脱を阻止する係止手段(係止突起(19)) が、ハウジング(10)の底壁(11)の上面に固定されている。この係止手段(19)は、その後面が緩いテーパ面を成すとともにその前面が急なテーパ面を成すものとされている。そして、特許文献1に示されるコネクタ装置のハウジング(10)に差し込まれる配線板状部材(P) には、被係止部(P2)が切欠き形成されており、配線板状部材(P) がハウジング(10)に差し込まれたときには、配線板状部材(P) における被係止部(P2)の前方となる差込み方向の先端部分が、係止手段(19)の後面が成す緩いテーパ面を乗り越えて、被係止部(P2)が係止手段(19)に係合する状態がとられる。
【0007】
それとともに、配線板状部材(P) がハウジング(10)に差し込まれたときには、ハウジング(10)に対して回動可能に設けられたアクチュエータ(加圧部材(50)) がハウジング(10)の底壁(11)に向かう方向に回動せしめられてハウジング(10)に差し込まれた配線板状部材(P) をハウジング(10)の底壁(11)側へと押圧し、それにより、配線板状部材(P) がそれにおける被係止部(P2)を係止手段(19)に係合させた状態を維持するものとされる。その結果、ハウジング(10)に差し込まれた配線板状部材(P) にそれをハウジング(10)から抜き出そうとする外力が作用しても、被係止部(P2)が係止手段(19)の前面が成す急なテーパ面に当接して、係止手段(19)によって配線板状部材(P) が係止されることになり、被係止部(P2)によって配線板状部材(P) のハウジング(10)からの不所望な抜脱が阻止される。
【0008】
さらに、ハウジング(10)に差し込まれた配線板状部材(P) を係止手段(19)による係止から解放するにあたっては、アクチュエータ(50)をハウジング(10)の底壁(11)から遠ざかる方向に回動させて、アクチュエータ(50)による配線板状部材(P) に対する押圧を解除したもとで、配線板状部材(P) にそれをハウジング(10)から抜き出す外力を作用させる。それにより、配線板状部材(P) における被係止部(P2)の前方となる差込み方向の先端部分が、係止手段(19)の前面が成す急なテーパ面を強引に乗り越え、被係止部(P2)が係止手段(19)との係合を解除するものとされて、配線板状部材(P) が係止手段(19)による係止から解放される。
【0009】
また、特許文献2に示されるコネクタ装置(回路基板用電気コネクタ)にあっては、ハウジング(10)を部分的に覆う導電性シェル(金属シェル(40)) に、ハウジング(10)に差し込まれた配線板状部材(平型導体(F))に係合して当該配線板状部材(F) のハウジング(10)からの不所望な抜脱を阻止する係止手段(ロック部材(45)) が設けられている。この係止手段(45)は、ハウジング(10)の下壁(13)に形成された金属シェル保持溝(17)により保持されてハウジング(10)の下壁(13)上に配され、ハウジング(10)の下壁(13)から上方に突出して配線板状部材(F) に形成された係止凹部(F2)に係合するロック突部(52)と配線板状部材(F) をハウジング(10)の下壁(13)側へと押圧する押圧部(49)とを有している。そして、配線板状部材(F) がハウジング(10)に差し込まれたときには、係止手段(45)におけるロック突部(52)が、配線板状部材(F) に形成された係止凹部(F2)に挿入されて当該係止凹部(F2)との係合状態をとる。
【0010】
それとともに、配線板状部材(F) がハウジング(10)に差し込まれたときには、ハウジング(10)に対して回動可能に設けられたアクチュエータ(可動部材(30)) がハウジング(10)の下壁(13)側に倒れるように回動せしめられ、それに伴ってアクチュエータ(30)に設けられたカム部(32C) により配線板状部材(F) に形成された押圧部(49)がハウジング(10)の下壁(13)に向かう方向に変位せしめられて、押圧部(49)がハウジング(10)に差し込まれた配線板状部材(F) をハウジング(10)の下壁(13)側へと押圧し、それにより、配線板状部材(F) がそれにおける係止凹部(F2)に係止手段(45)におけるロック突部(52)が挿入された状態を維持するものとされる。その結果、ロック突部(52)を配線板状部材(F) における係止凹部(F2)に挿入させた係止手段(45)によって配線板状部材(F) が係止されることになり、ハウジング(10)に差し込まれた配線板状部材(F) にそれをハウジング(10)から抜き出そうとする外力が作用しても、配線板状部材(F) のハウジング(10)からの不所望な抜脱が阻止される。
【0011】
さらに、ハウジング(10)に差し込まれた配線板状部材(F) を係止手段(45)による係止からた解放するにあたっては、アクチュエータ(30)をハウジング(10)の下壁(13)側から起き上がらせるように回動させて、アクチュエータ(30)に設けられたカム部(32C) による配線板状部材(F) に形成された押圧部(49)のハウジング(10)の下壁(13)に向かう方向への変位を解除し、押圧部(49)による配線板状部材(F) に対する押圧を止めさせたもとで、配線板状部材(P) にそれにおける係止凹部(F2)を係止手段(45)におけるロック突部(52)から外す外力を作用させる。それにより、配線板状部材(F) が係止手段(45)による係止から解放される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2009−277563号公報 (段落0015〜0044、図1〜6)
【特許文献2】特開2010−238512号公報 (段落0025〜0055,図1〜8)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
上述のような、フレキシブル印刷配線基板等の配線板状部材の主配線基板との電気的連結に用いられるコネクタ装置であって、ハウジングに差し込まれた配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱を阻止する係止手段を備えたものとして従来提案されているコネクタ装置にあっては、係止手段がハウジングに差し込まれた配線板状部材に係合した状態が、ハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータの回動操作に応じて、ハウジングに差し込まれた配線板状部材がそれが配されたハウジングの部分に向かう方向に押圧されることにより維持されて、即ち、係止手段とハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータとの協働のもとで、係止手段によりハウジングに差し込まれた配線板状部材が係止されて、配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱が阻止される係止状態が得られる。
【0014】
このような、係止手段によるハウジングに差し込まれた配線板状部材の係止に、係止手段とハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータとの協働が要されるものとされた従来のコネクタ装置の場合には、係止手段とアクチュエータとを個別に形成された別部材として備えることが必要とされ、そのことが、コネクタ装置の全体の小型化に対する障害と構成部材数の増加とをまねき、製造コストを嵩ませる要因となる。それに加えて、ハウジングに差し込まれた配線板状部材を、係止手段により係止される係止状態あるいは係止手段による配線板状部材に対する係止が解除される係止解除状態におくにあたっては、アクチュエータをハウジングに対して回動させる操作が不可欠とされ、斯かる操作を行うための不所望なスペースをコネクタ装置の周囲に設けることが必要とされる。
【0015】
さらには、ハウジングに差し込まれた配線板状部材を係止手段による係止から解放するにあたっては、ハウジングに差し込まれた配線板状部材に外力を作用させて、配線板状部材の係止手段との係合状態を解除させる操作が必要とされる。このようなハウジングに差し込まれた配線板状部材に外力を作用させる操作は、コネクタ装置の使用者に煩わしさを覚えさせ、さらには、配線板状部材に変形や破損等を生じさせる事態をまねく虞れを伴う。
【0016】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、フレキシブル印刷配線基板やフレキシブル平板状ケーブル等とされる配線板状部材の他の配線基板との電気的連結に用いられる、板状部材差込み部が設けられて他の配線基板に配されるハウジングと、ハウジングに配列配置されて設けられる複数のコンタクトと、ハウジングを部分的に覆う導電性シェルとを備えたコネクタ装置であって、全体の小型化を図ることができるとともに構成部材数を低減することができる構造をもって、ハウジングに差し込まれた配線板状部材を、ハウジングからの不所望な抜脱が確実に阻止される係止状態、及び、その係止状態から解放されてハウジングからの意図的な抜脱が可能とされる係止解除状態に選択的におくことができ、しかも、配線板状部材を係止状態もしくは係止解除状態におくにあたり、ハウジングに対して回動可能に設けられた部材を回動させる操作も、ハウジングに差し込まれた配線板状部材に不所望な外力を作用させる操作も不要とされるものを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発明(以下、本発明という。)に係るコネクタ装置は、相互対向側端部のうちの一方側において開口する板状部材差込み部が設けられて配線基板に配されるハウジングと、各々がハウジングに配列配置され、配線板状部材が板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれたとき、配線板状部材における複数の接続端子部に夫々接触接続される複数のコンタクトと、ハウジングを部分的に覆い、配線基板に固定される固定部,ハウジングに差し込まれた配線板状部材に対する係止状態をとる係止部,係止部の配線板状部材に対する係止状態を解除する係止解除部,係止解除部を係止部に係合させるべく操作される操作部、及び、操作部と固定部とを連結する連結部が一体的に形成された導電性シェルと、を備えて成り、導電性シェルに形成された連結部が、ハウジングの相互対向側端部のうちの他方側に配された弾性変位部を成すものとされ、操作部が係止解除部を伴ってハウジングの相互対向側端部のうちの一方側から他方側に向けて移動操作されるとき、弾性変位を生じて係止解除部を係止部に係合させることにより、係止部に配線板状部材に対する係止状態を解除させることを特徴とするものとされる。
【0018】
上述のような本発明に係るコネクタ装置にあっては、複数の接続端子部が設けられた配線板状部材が板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれると、それにより、ハウジングに配列配置された複数のコンタクトが、ハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接続端子部に夫々接触接続されるとともに、導電性シェルに一体的に形成された係止部が、ハウジングに差し込まれた配線板状部材に係合して、当該配線板状部材に対する係止状態をとる。その結果、ハウジングに差し込まれた配線板状部材が、係止部により係止されてハウジングからの不所望な抜脱が阻止される状態におかれ、ハウジングに配列配置された複数のコンタクトが、当該配線板状部材における複数の接続端子部に夫々接触接続された状態が安定に維持される。
【0019】
その後、係止部と共に導電性シェルに一体的に形成された操作部が、同じく導電性シェルに一体的に形成された係止解除部を伴って、ハウジングの相互対向側端部のうちの一方側から他方側に向けて移動操作されるとき、導電性シェルに一体的に形成されてハウジングの相互対向側端部のうちの他方側に配された弾性変位部を成すものとされた連結部が、弾性変位を生じて、係止解除部を係止部に係合させ、それにより、移動操作される操作部に従って係止部に係合したもとで移動する係止解除部が、係止部に配線板状部材に対する係止状態を解除させる。斯かる際、係止部は、移動する係止解除部によって配線板状部材から離隔する方向に変位せしめられる。
【0020】
係止部が配線板状部材に対する係止状態を解除すると、ハウジングに差し込まれた配線板状部材がハウジングからの意図的な抜脱が可能とされる状態におかれ、配線板状部材は必要に応じてハウジングから抜脱される。配線板状部材がハウジングから抜脱されると、操作部に対する移動操作が止められる。それにより、連結部が、自らの弾性により、弾性変位した状態から元の状態に戻り、その際、操作部を係止解除部と共に元の位置に戻し、係止解除部が係止部に元の位置をとらせる。
【0021】
このようなもとで、係止部は、例えば、導電性シェルに形成された固定部からハウジングの相互対向側端部のうちの一方側に向かって伸びて、ハウジングに差し込まれた配線板状部材に係合する係合部が設けられた弾性可動アーム状部と、それから伸びて係止解除部との係合状態におかれる係合端部と、を有するものとされる。そして、弾性可動アーム状部に設けられた係合部が、例えば、配線板状部材に設けられた突出係合部に嵌合する孔部を形成するものとされ、また、係合端部が、例えば、係止解除部に対する案内部を成し、操作部が係止解除部を伴ってハウジングの相互対向側端部のうちの一方側から他方側に向けて移動操作されるとき、係止解除部に、案内部に当接してそれによる案内を受けつつ移動し、弾性可動アーム状部を変位させて係合部の配線板状部材との係合を解除する状態をとらせる。さらに、操作部が、例えば、ハウジングの相互対向側端部のうちの一方側から他方側に向かって広がってハウジングを部分的に覆う板状部を成すものとされ、また、連結部が、例えば、その一端が操作部が成す板状部におけるハウジングの相互対向側端部うちの他方側の端部に連結されたものとされる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係るコネクタ装置においては、上述のように、フレキシブル印刷配線基板やフレキシブル平板状ケーブル等とされる配線板状部材が、板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれたとき、ハウジングに配列配置された複数のコンタクトが、ハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接続端子部に夫々接触接続され、それとともに、導電性シェルに形成された係止部が、ハウジングに差し込まれた配線板状部材に係合して、当該配線板状部材に対する係止状態をとる。その結果、ハウジングに差し込まれた配線板状部材を、係止部により係止されてハウジングからの不所望な抜脱が阻止される状態におくことができ、ハウジングに配列配置された複数のコンタクトが、ハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接続端子部に夫々電気的に接続された状態を安定に維持することができる。
【0023】
また、ハウジングに差し込まれた配線板状部材が係止部により係止された状態におかれたもとで、係止部と共に導電性シェルに形成された操作部が、同じく導電性シェルに形成された係止解除部を伴って、ハウジングの相互対向側端部のうちの一方側から他方側に向けて移動操作されるとき、導電性シェルに形成されてハウジングの相互対向側端部のうちの他方側に配された弾性変位部を成すものとされた連結部が、弾性変位を生じて、係止解除部を係止部に係合させ、それにより、移動操作される操作部に従って係止部に係合したもとで移動する係止解除部が、係止部に配線板状部材に対する係止状態を解除させる。その結果、ハウジングに差し込まれた配線板状部材を、係止部による係止状態から解放して、ハウジングから意図的に抜脱することができる状態におくことができる。
【0024】
従って、本発明に係るコネクタ装置によれば、配線基板に固定される固定部に加えて、係止部,係止解除部,操作部及び連結部が導電性シェルに一体的に形成された、全体の小型化を図ることができるとともに構成部材数を低減することができる構造をもって、ハウジングに差し込まれた配線板状部材を、ハウジングからの不所望な抜脱が確実に阻止される係止状態、及び、その係止状態から解放されてハウジングからの意図的な抜脱が可能とされる係止解除状態に選択的におくことができる。
【0025】
しかも、本発明に係るコネクタ装置にあっては、配線板状部材を係止状態もしくは係止解除状態におくにあたり、ハウジングに対して回動可能に設けられた部材を回動させる操作も、ハウジングに差し込まれた配線板状部材に不所望な外力を作用させる操作も不要とされる。
【0026】
そして、このような本発明に係るコネクタ装置の具体的構成は、係止部が、例えば、導電性シェルに形成された固定部からハウジングの相互対向側端部のうちの一方側に向かって伸びて配線板状部材に係合する係合部が設けられた弾性可動アーム状部とそれから伸びて係止解除部との係合状態におかれる係合端部とを有するものとされ、弾性可動アーム状部に設けられたた係合部が、例えば、配線板状部材に設けられた突出係合部に嵌合する孔部を形成するものとされ、また、係合端部が、例えば、係止解除部に対する案内部を成すものとされ、さらに、操作部が、例えば、ハウジングの相互対向側端部のうちの一方側から他方側に向かって広がってハウジングを部分的に覆う板状部を成すものとされるとともに、連結部が、例えば、その一端が操作部が成す板状部におけるハウジングの相互対向側端部うちの他方側の端部に連結されたものとされて、実現される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明に係るコネクタ装置の一例をそれが装着された配線基板と共に示す斜視図である。
図2】本発明に係るコネクタ装置の一例をそれが装着された配線基板と共に示す平面図である。
図3】本発明に係るコネクタ装置の一例をそれが装着された配線基板と共に示す正面図である。
図4】本発明に係るコネクタ装置の一例を分解して示す分解斜視図である。
図5図4における一点鎖線枠A内を拡大して示す拡大部分斜視図である。
図6図3におけるVI−VI線断面を示す断面図である。
図7図3における VII−VII 線断面を示す断面図である。
図8】本発明に係るコネクタ装置の一例に差し込まれるフレキシブル印刷配線基板を示す斜視図である。
図9】配線基板に装着された本発明に係るコネクタ装置の一例とそれに差し込まれる直前の位置に配されたフレキシブル印刷配線基板とを示す平面図である。
図10図9における一点鎖線枠B内を拡大して示す拡大部分平面図である。
図11】配線基板に装着された本発明に係るコネクタ装置の一例とそれに対する差込み過程におかれたフレキシブル印刷配線基板とを示す平面図である。
図12図11における一点鎖線枠C内を拡大して示す拡大部分平面図である。
図13】配線基板に装着された本発明に係るコネクタ装置の一例とそれに対する差込みが完了したフレキシブル印刷配線基板とを示す平面図である。
図14】配線基板に装着された本発明に係るコネクタ装置の一例とそれに対する差込みが完了したフレキシブル印刷配線基板とを示す斜視図である。
図15図13における一点鎖線枠D内を拡大して示す拡大部分平面図である。
図16図14における一点鎖線枠E内を拡大して示す拡大部分斜視図である。
図17】配線基板に装着されてフレキシブル印刷配線基板が差し込まれた本発明に係るコネクタ装置の一例における導電性シェルに形成された操作部がそれに対する移動操作過程におかれた状態を示す平面図である。
図18図17における一点鎖線枠F内を拡大して示す拡大部分平面図である。
図19図17における一点鎖線枠G内を拡大して示す拡大部分平面図である。
図20】配線基板に装着された本発明に係るコネクタ装置の一例における導電性シェルに形成された操作部に対する移動操作が完了し、フレキシブル印刷配線基板が本発明に係るコネクタ装置の一例から抜脱された状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明を実施するための形態は、以下に述べられる本発明についての実施例をもって説明される。
【実施例】
【0029】
図1(斜視図),図2(平面図)及び図3(正面図)は、本発明に係るコネクタ装置の一例をそれが装着された配線基板と共に示す。また、図4(分解斜視図)は、本発明に係るコネクタ装置の一例を分解して示す。
【0030】
図1図4には、本発明に係るコネクタ装置の一例を成すコネクタ装置10が示されている。以下においては、図3に示されるコネクタ装置10の正面に向かって上側, 下側、左側及び右側を、夫々、上,下,左及び右、あるいは、上方、下方、左方、右方とする。
【0031】
図1図4に示されるコネクタ装置10は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されたハウジング11を備えており、ハウジング11は、第1の相互対向側端部を成す正面側端部11a及び背面側端部11bと、第2の相互対向側端部を成す左側端部11c及び右側端部11dとを有している。そして、図1及び図3に示されるように、ハウジング11には、その正面側端部11aにおいて左右に伸びて開口する板状部材差込み部12が、正面側端部11aからハウジング11の内部を背面側端部11bに向かって広がるものとされて設けられている。
【0032】
ハウジング11は、配線基板13に、下方部分となる底面部を対接させて配され、それにより、コネクタ装置10の全体が当該配線基板13に装着されたものとされる。そして、板状部材差込み部12を通じて、例えば、後述されるフレキシブル印刷配線基板が、配線板状部材を成すものとして、ハウジング11に差し込まれる。
【0033】
ハウジング11には、各々が弾性導電材料で形成された複数の第1のコンタクト14及び複数の第2のコンタクト15が、ハウジング11の長手方向(左右方向)に沿って交互に配列配置されて設けられている。複数の第1のコンタクト14の夫々は、図3におけるVI−VI線断面を示す図6に示されるように、ハウジング11内に配される接触部14aと、ハウジング11の底面部からその外部に臨むものとされる接続部14bとを備えている。同様に、複数の第2のコンタクト15の夫々は、図3における VII−VII 線断面を示す図7に示されるように、ハウジング11内に配される接触部15aと、ハウジング11の底面部からその外部に臨むものとされる接続部15bとを備えている。
【0034】
複数の第1のコンタクト14の夫々における接触部14a及び複数の第2のコンタクト15の夫々における接触部15aは、ハウジング11に板状部材差込み部12を通じて差し込まれた配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板における接続端子部に、ハウジング11における底面部に対向する上方部分となる上面部側から当接して接触接続される。また、複数の第1のコンタクト14の夫々における接続部14b及び複数の第2のコンタクト15の夫々における接続部15bは、ハウジング11が配された配線基板13に設けられた信号端子部(図示が省略されている。)に、例えば、半田付けによって接続される。それにより、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板における複数の接続端子部が、複数の第1のコンタクト14及び複数の第2のコンタクト15を介して、ハウジング11が配された配線基板13に設けられた信号端子部に連結される。
【0035】
また、コネクタ装置10は、ハウジング11の正面側端部11aにおける板状部材差込み部12が開口する部分及びその周囲部分、さらには、底面部等を除いた残りの部分を覆う導電性シェル16を備えている。即ち、導電性シェル16は、ハウジング11を部分的に覆っているのである。この導電性シェル16は、弾性を有した金属板が加工成形されて構成されており、複数の第1のコンタクト14及び複数の第2のコンタクト15についての特性インピーダンス調整に貢献するため、さらには、コネクタ装置10についての外部からの電磁波ノイズ対策のため、即ち、コネクタ装置10における外部からの電磁波ノイズに対するシールド効果を得るためのものとして、備えられている。
【0036】
導電性シェル16は、ハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向かって広がってハウジング11の上面部の大部分を覆う板状部17を有しており、板状部17は、ハウジング11の背面側端部11b側に位置する端部17aを有している。そして、導電性シェル16には、板状部17の端部17aから左方に伸びる連結部18Aと板状部17の端部17aから右方に伸びる連結部18Bとが形成されている。
【0037】
板状部17の端部17aから左方に伸びる連結部18Aは、ハウジング11の側端部に沿って、ハウジング11の背面側端部11b側から正面側端部11a側に向けて屈曲されており、ハウジング11の左側端部11cに対向する端部に、例えば、半田付けによって配線基板13に固定される固定部19Aが設けられている。同様に、板状部17の端部17aから右方に伸びる連結部18Bは、ハウジング11の側端部に沿って、ハウジング11の背面側端部11b側から正面側端部11a側に向けて屈曲されており、ハウジング11の右側端部11dに対向する端部に、例えば、半田付けによって配線基板13に固定される固定部19Bが設けられている。従って、連結部18Aは、その一端が板状部17の端部17aに連結されるとともにその他端が固定部19Aに連結されていることになり、また、連結部18Bは、その一端が板状部17の端部17aに連結されるとともにその他端が固定部19Bに連結されていることになる。このような連結部18A及び18Bの夫々は、ハウジング11の背面側端部11b側に配された弾性変位部を成すものとされている。
【0038】
このようなもとで、導電性シェル16における板状部17は、ハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向かって移動せしめられる移動操作が加えられる操作部として機能するものとされている(以下、導電性シェル16における板状部17を導電性シェル16に形成された操作部17という。)。即ち、操作部17は、ハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向かって広がってハウジング11を部分的に覆う板状部を成しているのである。従って、導電性シェル16に形成されてハウジング11の背面側端部11b側に配された連結部18A及び18Bは、一端が操作部17の端部17aに連結されるとともにその他端が固定部19Aに連結された連結部18Aが、導電性シェル16に形成された操作部17と固定部19Aとを連結しているとともに、一端が操作部17の端部17aに連結されるとともにその他端が固定部19Bに連結された連結部18Bが、導電性シェル16に形成された操作部17と固定部19Bとを連結していることになる。そして、操作部17がハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向けて移動操作されるときには、ハウジング11の背面側端部11b側に配されて各々が弾性変位部を成す連結部18A及び18Bの夫々が、弾性変位を生じて、操作部17の移動を吸収する。
【0039】
また、導電性シェル16には、ハウジング11に板状部材差込み部12を通じて差し込まれたフレキシブル印刷配線基板に対する係止状態をとる係止部20Aと係止部20Bとが形成されている。係止部20Aは、導電性シェル16における固定部19Aからハウジング11の正面側端部11a側に向かって伸びる弾性可動アーム状部21Aと、弾性可動アーム状部21Aから伸びる係合端部22Aとを有している。また、係止部20Bは、導電性シェル16における固定部19Bからハウジング11の正面側端部11a側に向かって伸びる弾性可動アーム状部21Bと、弾性可動アーム状部21Bから伸びる係合端部22Bとを有している。
【0040】
図4における一点鎖線枠A内を拡大して示す図5にも示されるように、係止部20Bにおける弾性可動アーム状部21Bには、フレキシブル印刷配線基板に係合する係合部23Bが、フレキシブル印刷配線基板に設けられた突出係合部に嵌合する孔部を形成するものとして設けられている。なお、係合部23Bは、孔部に代えて、切欠き部を形成するものとされてもよい。また、係止部20Bにおける係合端部22Bには、傾斜面部24Bが設けられている。同様に、係止部20Aにおける弾性可動アーム状部21Aにも、フレキシブル印刷配線基板に係合する係合部23A(後述される図13に示されている。)が、フレキシブル印刷配線基板に設けられた突出係合部に嵌合する孔部を形成するものとして設けられている。なお、係合部23Aも、孔部に代えて、切欠き部を形成するものとされてもよい。また、係止部20Aにおける係合端部22Aには、傾斜面部24Aが設けられている。
【0041】
さらに、導電性シェル16には、係止部20Aのフレキシブル印刷配線基板に対する係止状態を解除する状態をとる係止解除部25Aと、係止部20Bのフレキシブル印刷配線基板に対する係止状態を解除する状態をとる係止解除部25Bと、が形成されている。係止解除部25Aは、導電性シェル16の操作部17におけるハウジング11の左側端部11c側の端縁部に設けられており、また、係止解除部25Bは、導電性シェル16の操作部17におけるハウジング11の右側端部11d側の端縁部に設けられている。そして、操作部17が、係止解除部25Aと係止解除部25Bとを伴って、ハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向けて移動操作されるとき、導電性シェル16に形成された連結部18A及び18Bの夫々が弾性変位を生じて、係止解除部25Aを係止部20Aに係合させるとともに係止解除部25Bを係止部20Bに係合させる。それにより、移動操作される操作部17に従って係止部20Aに係合したもとで移動する係止解除部25Aが、係止部20Aにフレキシブル印刷配線基板に対する係止状態を解除させ、また、移動操作される操作部17に従って係止部20Bに係合したもとで移動する係止解除部25Bが、係止部20Bにフレキシブル印刷配線基板に対する係止状態を解除させる。
【0042】
斯かる際には、係止部20Aにおける傾斜面部24Aが設けられた係合端部22Aが、係止解除部25Aに対する案内部を成し、係止解除部25Aに、係合端部22Aの傾斜面部24Aに当接してそれによる案内を受けつつ移動し、弾性可動アーム状部21Aをフレキシブル印刷配線基板から離隔するように変位させて係合部23Aのフレキシブル印刷配線基板に設けられた突出係合部との嵌合を解除する状態をとらせ、また、係止部20Bにおける傾斜面部24Bが設けられた係合端部22Bが、係止解除部25Bに対する案内部を成し、係止解除部25Bに、係合端部22Bの傾斜面部24Bに当接してそれによる案内を受けつつ移動し、弾性可動アーム状部21Bをフレキシブル印刷配線基板から離隔するように変位させて係合部23Bのフレキシブル印刷配線基板に設けられた突出係合部との嵌合を解除する状態をとらせる。それにより、係止部20A及び係止部20Bの夫々がフレキシブル印刷配線基板との係合を解除する状態におかれる。
【0043】
上述のようにして、導電性シェル16には、固定部19A及び19B,係止部20A及び20B,係止解除部25A及び25B,操作部17、及び、連結部18A及び18Bが一体的に形成されている。
【0044】
また、コネクタ装置10は、ハウジング11における板状部材差込み部12の下方側に配されてハウジング11を部分的に覆うグラウンドプレート30を備えている。グラウンドプレート30は、ハウジング11の長手方向に沿って伸び、図6及び図7に示されるように、ハウジング11の底面部に固定される取付部31と、各々が取付部31から突出し、図6に示されるように、ハウジング11の底面部に形成された切欠き部を通じてハウジング11内に入り込んで第1のコンタクト14における接触部14aに対向する、複数のグラウンドコンタクト32と、各々が取付部31から突出する複数のグラウンド接続部33とを有している。複数のグラウンド接続部33の夫々は、ハウジング11が配された配線基板13に設けられた接地端子部(図示が省略されている。)に、例えば、半田付けによって接続される。
【0045】
さらに、グラウンドプレート30には、取付部31の長手方向(複数の第1及び第2のコンタクト14及び15の配列方向)における両端部から夫々屈曲して伸びるものとされたカバー部分34A及び34Bが設けられている。グラウンドプレート30がハウジング11に取り付けられたもとにおいては、カバー部分34Aが、導電性シェル16に形成された係止部20Aの一部及び係止解除部25Aを覆うものとされ、また、カバー部分34Bが、導電性シェル16に形成された係止部20Bの一部及び係止解除部25Bを覆うものとされる。なお、カバー部分34Aが係止部20Aの全部を覆うものとされ、また、カバー部分34Bが係止部20Bの全部を覆うものとされてもよい。
【0046】
図8は、コネクタ装置10におけるハウジング11に板状部材差込み部12を通じて差し込まれる、配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板の一例であるフレキシブル印刷配線基板40を示す。
【0047】
図8に示されるフレキシブル印刷配線基板40における一対の相互対向面の一方には、その一端部に複数の第1の接続端子部41と複数の第2の接続端子部42とが交互に配列配置されて設けられており、また、図示が省略されているが、一対の相互対向面の他方には、平板状の接地接続部が設けられている。さらに、フレキシブル印刷配線基板40には、交互に配列配置された複数の第1の接続端子部41と複数の第2の接続端子部42とを挟んで相互対向する一対の側縁部に切欠き部43及び44が夫々設けられており、フレキシブル印刷配線基板40における切欠き部43より先端側となる部分が突出係合部45を形成しており、また、フレキシブル印刷配線基板40における切欠き部44より先端側となる部分が突出係合部46を形成している。そして、フレキシブル印刷配線基板40においては、複数の第1の接続端子部41及び複数の第2の接続端子部42と接地接続部とが設けられた部分と一対の切欠き部43及び44が形成された部分と突出係合部45及び46とを残して、それら以外の部分が極めて薄いカバーフィルム47によって覆われている。
【0048】
図9は、図8に示されるフレキシブル印刷配線基板40が、複数の第1の接続端子部41及び複数の第2の接続端子部42が設けられた板面が上方に向けられて、配線基板13に装着されたコネクタ装置10におけるハウジング11に板状部材差込み部12を通じて差し込まれる直前の状態を示す。但し、図9に示されるコネクタ装置10にあっては、説明の都合上、グラウンドプレート30が除去されている。
【0049】
図9に示される状態のもとでは、コネクタ装置10における導電性シェル16に形成された操作部17に対するハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向けての移動操作は加えられていず、図9における一点鎖線枠B内を拡大して示す図10に示されるように、導電性シェル16に形成された係止解除部25Bは、同じく導電性シェル16に形成された係止部20Bに係合していない。同様に、導電性シェル16に形成された係止解除部25Aも、同じく導電性シェル16に形成された係止部20Aに係合していない。そして、フレキシブル印刷配線基板40における複数の第1の接続端子部41及び複数の第2の接続端子部42と接地接続部とが設けられるとともに突出係合部45及び46が形成された部分の先端部分が、コネクタ装置10におけるハウジング11の正面側端部11aに設けられた板状部材差込み部12に対向せしめられている。
【0050】
図11は、図8に示されるフレキシブル印刷配線基板40が、配線基板13に装着されたコネクタ装置10におけるハウジング11に対する板状部材差込み部12を通じての差し込み過程におかれた状態を示す。図11に示されるコネクタ装置10にあっても、説明の都合上、グラウンドプレート30が除去されている。
【0051】
図11に示される状態のもとにおいても、コネクタ装置10における導電性シェル16に形成された操作部17に対するハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向けての移動操作は加えられていない。そして、図11における一点鎖線枠C内を拡大して示す図12にも示されるように、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における突出係合部46の端部が、導電性シェル16に形成された係止部20Bにおける弾性可動アーム状部21Bに当接し、フレキシブル印刷配線基板40のハウジング11への差込み移動に伴って、弾性可動アーム状部21Bをハウジング11の右側端部11dから離隔する方向へと弾性変位させる。同様に、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における突出係合部45の端部が、導電性シェル16に形成された係止部20Aにおける弾性可動アーム状部21Aに当接し、フレキシブル印刷配線基板40のハウジング11への差込み移動に伴って、弾性可動アーム状部21Aをハウジング11の左側端部11cから離隔する方向へと弾性変位させる。
【0052】
その後、フレキシブル印刷配線基板40のハウジング11に対する更なる差込み移動が行われて、図13(平面図)及び図14(斜視図)に示されるような、フレキシブル印刷配線基板40のハウジング11に対する差込みが完了した状態がとられる。なお、図14においては、コネクタ装置10が装置された配線基板13は図示が省略されている。
【0053】
フレキシブル印刷配線基板40のハウジング11に対する差込みが完了した状態のもとにあっては、図13における一点鎖線枠D内を拡大して示す図15及び図14における一点鎖線枠E内を拡大して示す図16にも示されるように、導電性シェル16に形成された係止部20Bにおける弾性可動アーム状部21Bに設けられた係合部23Bが、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における突出係合部46に嵌合し、弾性可動アーム状部21Bが自らが具える弾性によってハウジング11の右側端部11dに当接もしくは近接する位置に戻る。同様に、導電性シェル16に形成された係止部20Aにおける弾性可動アーム状部21Aに設けられた係合部23Aが、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における突出係合部45に嵌合し、弾性可動アーム状部21Aが自らが具える弾性によってハウジング11の左側端部11cに当接もしくは近接する位置に戻る。
【0054】
このようにして、係止部20Aにおける弾性可動アーム状部21Aに設けられた係合部23Aがフレキシブル印刷配線基板40における突出係合部45に嵌合するとともに、係止部20Bにおける弾性可動アーム状部21Bに設けられた係合部23Bがフレキシブル印刷配線基板40における突出係合部46に嵌合したもとにあっては、係止部20A及び20Bの夫々が、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40に対する係止状態をとることになり、それにより、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40がハウジング11からの不所望な抜脱が阻止される状態におかれる。
【0055】
また、このとき、ハウジング11内において、ハウジング11に配列配置された複数の第1のコンタクト14の夫々における接触部14aが、第1及び第2の接続端子部41及び42が設けられた板面が上方に向けられてハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における複数の第1の接続端子部41のうちの対応するものに当接して接触接続され、また、ハウジング11に配列配置された複数の第2のコンタクト15の夫々における接触部15aが、第1及び第2の接続端子部41及び42が設けられた板面が上方に向けられてハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における複数の第2の接続端子部42のうちの対応するものに当接して接触接続される。それにより、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における複数の第1の接続端子部41及び複数の第2の接続端子部42が、複数の第1のコンタクト14及び複数の第2のコンタクト15を介して、ハウジング11が配された配線基板13に設けられた信号端子部に電気的に連結される。
【0056】
さらに、このとき、ハウジング11における板状部材差込み部12の下方側に配されたグラウンドプレート30に設けられた複数のグラウンドコンタクト32が、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における接地接続部に当接して接触接続される。それにより、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における接地接続部が、グラウンドプレート30を介して、ハウジング11が配された配線基板13に設けられた接地端子部に電気的に連結される。
【0057】
上述のようにして、複数の第1のコンタクト14の夫々における接触部14aがフレキシブル印刷配線基板40における複数の第1の接続端子部41のうちの対応するものに当接して接触接続され、複数の第2のコンタクト15の夫々における接触部15aがフレキシブル印刷配線基板40における複数の第2の接続端子部42のうちの対応するものに当接して接触接続され、さらに、グラウンドプレート30に設けられた複数のグラウンドコンタクト32がフレキシブル印刷配線基板40における接地接続部に当接して接触接続された状態は、導電性シェル16に形成された係止部20A及び20Bの夫々がハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40に対する係止状態をとることにより、安定に維持される。
【0058】
その後、図17に示されるように、導電性シェル16に形成された操作部17が、同じく導電性シェル16に形成された係止解除部25A及び25Bを伴って、ハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向かう方向(図17において矢印Xにより示される方向)に移動せしめられるべく移動操作されると、図17における一点鎖線枠F内を拡大して示す図18にも示されるように、導電性シェル16に形成されてハウジング11の背面側端部11b側に配された弾性変位部を成すものとされた連結部18Bが弾性変位を生じ、また、それとともに、導電性シェル16に形成されてハウジング11の背面側端部11b側に配された弾性変位部を成すものとされた連結部18Aも弾性変位を生じる。そして、連結部18A及び18Bが、操作部17のハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向かう方向の移動を吸収し、図17における一点鎖線枠G内を拡大して示す図19にも示されるように、係止解除部25Bを導電性シェル16に形成された係止部20Bに係合させ、また、それとともに、係止解除部25Aを導電性シェル16に形成された係止部20Aに係合させる。
【0059】
係止部20Bに係合した係止解除部25Bは、操作部17のハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向かう方向の移動に伴って、係止部20Bにおける弾性可動アーム状部21Bから伸びる係合端部22B(係止解除部25Bに対する案内部)に設けられた傾斜面部24Bに当接して、傾斜面部24Bによる案内を受けつつ移動し、弾性可動アーム状部21Bをフレキシブル印刷配線基板40から離隔するように変位させて、弾性可動アーム状部21Bに設けられた係合部23Bに、フレキシブル印刷配線基板40に設けられた突出係合部46との嵌合を解除する状態をとらせる。また、係止部20Aに係合した係止解除部25Aは、操作部17のハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向かう方向の移動に伴って、係止部20Aにおける弾性可動アーム状部21Aから伸びる係合端部22A(係止解除部25Aに対する案内部)に設けられた傾斜面部24Aに当接して、傾斜面部24Aによる案内を受けつつ移動し、弾性可動アーム状部21Aをフレキシブル印刷配線基板40から離隔するように変位させて、弾性可動アーム状部21Aに設けられた係合部23Aに、フレキシブル印刷配線基板40に設けられた突出係合部45との嵌合を解除する状態をとらせる。
【0060】
このようにして、係止部20Aにおける弾性可動アーム状部21Aに設けられた係合部23Aがフレキシブル印刷配線基板40における突出係合部45との嵌合を解除するとともに、係止部20Bにおける弾性可動アーム状部21Bに設けられた係合部23Bがフレキシブル印刷配線基板40における突出係合部46との嵌合を解除したもとにあっては、係止部20A及び20Bの夫々が、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40に対する係止状態を解除することになり、それにより、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40が、係止部20A及び20Bによる係止状態から解放されて、ハウジング11からの意図的な抜脱が可能とされる状態におかれる。
【0061】
その後、図20に示されるように、操作部17が、それに対する移動操作により、係止解除部25A及び25Bを伴ってハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向かう方向に移動せしめられたもとで、ハウジング11に差し込まれていたフレキシブル印刷配線基板40が、ハウジング11から板状部材差込み部12を通じて意図的に抜脱せしめられる。そして、フレキシブル印刷配線基板40がハウジング11から抜脱されると、操作部17に対する移動操作が止められる。それにより、連結部18A及び18Bの夫々が、自らが具える弾性により、弾性変位した状態から元の状態に戻り、その際、操作部17を係止解除部25A及び25Bと共に元の位置に戻し、係止解除部25A及び25Bが係止部20A及び20Bに自らが具える弾性により元の位置に戻る状態をとらせる。
【0062】
上述のような本発明に係るコネクタ装置の一例を成すコネクタ装置10にあっては、配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板40が、板状部材差込み部12を通じてハウジング11に差し込まれたとき、ハウジング11に配列配置された複数の第1のコンタクト14及び複数の第2のコンタクト15が、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における複数の第1の接続端子部41及び複数の第2の接続端子部42に夫々接触接続され、それとともに、導電性シェル16に形成された係止部20A及び20Bが、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40に係合して、フレキシブル印刷配線基板40に対する係止状態をとる。その結果、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40を、係止部20A及び20Bにより係止されてハウジング11からの不所望な抜脱が阻止される状態におくことができ、ハウジング11に配列配置された複数の第1のコンタクト14及び複数の第2のコンタクト15が、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40における複数の第1の接続端子部41及び複数の第2の接続端子部42に夫々電気的に接続された状態を安定に維持することができる。
【0063】
また、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40が係止部20A及び20Bにより係止された状態におかれたもとで、係止部20A及び20Bと共に導電性シェル16に形成された操作部17が、同じく導電性シェル16に形成された係止解除部25A及び25Bを伴って、ハウジング11の正面側端部11aから背面側端部11bに向けて移動操作されるとき、導電性シェル16に形成されてハウジング11の背面側端部11b側に配された弾性変位部を成すものとされた連結部18A及び18Bが、弾性変位を生じて、係止解除部25A及び25Bを係止部20A及び20Bに係合させ、それにより、移動操作される操作部17に従って係止部20A及び20Bに係合したもとで移動する係止解除部25A及び25Bが、係止部20A及び20Bにフレキシブル印刷配線基板40に対する係止状態を解除させる。その結果、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40を、係止部20A及び20Bによる係止状態から解放して、ハウジング11から意図的に抜脱することができる状態におくことができる。
【0064】
従って、コネクタ装置10によれば、配線基板13に固定される固定部19A及び19Bに加えて、係止部20A及び20B,係止解除部25A及び25B,操作部17及び連結部18A及び18Bが導電性シェル16に一体的に形成された、全体の小型化を図ることができるとともに構成部材数を低減することができる構造をもって、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40を、ハウジング11からの不所望な抜脱が確実に阻止される係止状態、及び、その係止状態から解放されてハウジング11からの意図的な抜脱が可能とされる係止解除状態に選択的におくことができる。
【0065】
しかも、コネクタ装置10にあっては、フレキシブル印刷配線基板40を係止状態もしくは係止解除状態におくにあたり、ハウジング11に対して回動可能に設けられた部材を回動させる操作も、ハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板40に不所望な外力を作用させる操作も不要とされる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
上述のような本発明に係るコネクタ装置は、例えば、フレキシブル印刷配線基板等とされる配線板状部材の他の配線基板との電気的連結に用いられる、板状部材差込み部が設けられたハウジングと、ハウジング内に配列配置されて設けられる複数のコンタクトと、ハウジングを部分的に覆う導電性シェルとを備えたコネクタ装置であって、全体の小型化を図ることができるとともに構成部材数を低減することができる構造をもって、ハウジングに差し込まれた配線板状部材を、ハウジングからの不所望な抜脱が確実に阻止される係止状態、及び、その係止状態から解放されてハウジングからの意図的な抜脱が可能とされる状態に選択的におくことができ、しかも、配線板状部材を係止状態もしくは係止解除状態におくにあたり、ハウジングに対して回動可能に設けられた部材を回動させる操作も、ハウジングに差し込まれた配線板状部材に不所望な外力を作用させる操作も不要とされるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
【符号の説明】
【0067】
10・・・コネクタ装置, 11・・・ハウジング, 11a・・・(ハウジング11の)正面側端部, 11b・・・(ハウジング11の)背面側端部, 11c・・・(ハウジング11の)左側端部, 11d・・・(ハウジング11の)右側端部, 12・・・板状部材差込み部, 13・・・配線基板, 14・・・第1のコンタクト, 15・・・第2のコンタクト, 16・・・導電性シェル, 17・・・板状部(操作部), 18A,18B・・・連結部, 19A,19B・・・固定部, 20A,20B・・・係止部, 21A,21B・・・弾性可動アーム状部, 22A,22B・・・係合端部, 23A,23B・・・係合部, 24A,24B・・・傾斜面部, 25A,25B・・・係止解除部, 30・・・グラウンドプレート, 31・・・取付部, 32・・・グラウンドコンタクト, 33・・・グラウンド接続部, 34A,34B・・・カバー部分, 40・・・フレキシブル印刷配線基板, 41・・・第1の接続端子部, 42・・・第2の接続端子部, 43,44・・・切欠き部, 45,46・・・突出係合部, 47・・・カバーフィルム
図1
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