特許第6281729号(P6281729)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6281729
(24)【登録日】2018年2月2日
(45)【発行日】2018年2月21日
(54)【発明の名称】撮影を行うシステム
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20060101AFI20180208BHJP
   G03B 17/00 20060101ALI20180208BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20180208BHJP
   G03B 17/18 20060101ALI20180208BHJP
   G03B 7/00 20140101ALI20180208BHJP
   G03B 37/00 20060101ALI20180208BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20180208BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20180208BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20180208BHJP
【FI】
   G03B17/56 A
   G03B17/00 Q
   G03B15/00 P
   G03B17/18 Z
   G03B15/00 W
   G03B7/00
   G03B37/00 A
   H04N5/222 100
   H04N5/232 030
   H04N5/232 290
   H04N5/232 380
   H04N7/18 U
【請求項の数】13
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2016-554737(P2016-554737)
(86)(22)【出願日】2015年9月16日
(65)【公表番号】特表2017-537333(P2017-537333A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(86)【国際出願番号】CN2015089692
(87)【国際公開番号】WO2017045145
(87)【国際公開日】20170323
【審査請求日】2016年9月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517003761
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ オスモ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI Osmo Technology Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】グオ、ズオ
(72)【発明者】
【氏名】ス、グアンフア
(72)【発明者】
【氏名】タオ、イェ
(72)【発明者】
【氏名】カオ、ジシェン
(72)【発明者】
【氏名】バオ、リンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ミンギュ
【審査官】 鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/098418(WO,A1)
【文献】 米国特許第06191842(US,B1)
【文献】 国際公開第2007/097431(WO,A1)
【文献】 特開2004−184170(JP,A)
【文献】 特開2011−155362(JP,A)
【文献】 特開2014−017611(JP,A)
【文献】 特開平08−178180(JP,A)
【文献】 特開2007−225809(JP,A)
【文献】 特開2005−117384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56
G03B 7/00
G03B 15/00
G03B 17/00
G03B 17/18
G03B 37/00
H04N 5/222
H04N 5/232
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影を行うシステムであって、
1つ又は複数のマイクロプロセッサで動作するコントローラが、
設定された1つ又は複数の中間点に基づいて移動経路を決定し、
前記移動経路に沿って撮像装置を動作させるように互いに交わる3つの回転軸を有する支持機構を設定し、
前記撮像装置に対して時間依存設定を適用し、
前記支持機構のセンサを用いて、前記撮像装置の空間配置を含む前記撮像装置の状態を取得し、
前記移動経路及び前記撮像装置の状態に基づいて前記支持機構を制御して、前記撮像装置を用いて、前記時間依存設定に基づいて一組の画像フレームを前記移動経路に沿って取得し、
前記移動経路は、前記1つ又は複数の中間点に基づいて生成された複数の経路オプションからユーザにより選択される、システム。
【請求項2】
前記コントローラは、前記撮像装置及び前記支持機構を設定する1つ又は複数の信号をアプリケーションから受信し、前記アプリケーションが端末のディスプレイを介してユーザインターフェースを提供する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記支持機構は、前記移動経路に沿って前記3つの回転軸の回りに回転するジンバルを含む、請求項1又は請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記コントローラは、
1つ又は複数の予め設定された回転モードに基づいて前記移動経路を決定する、又は
指定された目標を追跡することにより前記移動経路を決定する、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシステム。
【請求項5】
撮影を行うシステムであって、
1つ又は複数のマイクロプロセッサで動作するコントローラが、
設定された1つ又は複数の中間点に基づいて移動経路を決定し、
前記移動経路に沿って撮像装置を動作させるように支持機構を設定し、
前記撮像装置に対して時間依存設定を適用し、
前記撮像装置を用いて、前記時間依存設定に基づいて一組の画像フレームを前記移動経路に沿って取得し、
前記移動経路は、前記1つ又は複数の中間点に基づいて生成された複数の経路オプションからユーザにより選択される、システム。
【請求項6】
前記コントローラは、前記移動経路に沿って前記撮像装置の1つ又は複数の撮影位置を設定する、請求項1から請求項の何れか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記コントローラは、前記1つ又は複数の撮影位置の各々から前記撮像装置のプレビューを生成する、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記コントローラは、前記移動経路に沿って前記1つ又は複数の撮影位置から前記撮像装置の1つ又は複数のプレビューを表示する、請求項又は請求項に記載のシステム。
【請求項9】
前記時間依存設定は、少なくとも1つの全撮影時間、前記画像フレーム間の1つ又は複数の時間間隔に基づいている、請求項1から請求項の何れか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記コントローラは、前記移動経路の異なる部分において異なる速度で前記撮像装置を動作させるように支持機構を設定する、請求項1から請求項の何れか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記一組の画像フレームは、タイムラプス写真撮影による表示に適合されている、請求項1から請求項10の何れか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記一組の画像フレームは、高速度写真撮影による表示に適合されている、請求項1から請求項11の何れか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記一組の画像フレームから、1つ又は複数のパノラマ画像が生成される、請求項1から請求項12の何れか1項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
著作権通知
本特許文献の開示の一部は著作権保護対象となる内容を含んでいる。本著作権者は、米国特許商標局の特許ファイル又は記録に登録されている本特許文書又は本特許開示を複製することに異議は無いが、それ以外については全ての著作権を留保するものである。
【0002】
開示する実施形態は一般に写真撮影の実現に関し、より具体的には、但し非限定的に、異なる効果を有する写真撮影の実現に関する。
【背景技術】
【0003】
極めて様々な写真効果技術が前世紀以来開発されてきた。しかし、カメラの位置を固定する必要があるか又は自由度が制約されるため、生み出された効果は単純且つ硬直的な傾向がある。一方、コンピュータ生成画像(CGI)技術はより柔軟なシーンの移動が可能になるが、映像解像度及び画質が犠牲になる。従って、高品質、低コスト且つ自在な写真撮影を実現することが必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記が、本発明の実施形態が対処しようとする一般的な領域である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、写真撮影を実現可能なシステム及び方法について記述する。コントローラが、撮像装置を移動経路に沿って動作させるべく支持機構を設定することができる。更に、コントローラが、撮像装置に対して時間依存設定を適用し、撮像装置を用いて、1つ又は複数の時間依存パラメータに基づいて画像フレームの組を移動経路に沿って取得することができる。
【0006】
本明細書は、写真撮影を実現可能なシステム及び方法についても記述する。コントローラが、撮像装置を移動経路に沿って動作させるべく支持機構を設定することができ、当該支持機構は撮像装置を安定させるべく動作する。更に、コントローラが、撮像装置を用いて画像フレームの組を移動経路に沿って取得することができ、当該画像フレームの組は1つ又は複数のパノラマ画像の生成に使用すべく適合される。
【0007】
本明細書は更に、写真撮影を実現可能なシステム及び方法について記述する。コントローラが、支持機構に関連付けられた撮像装置により取得された1つ又は複数の画像に基づいて、画像ビュー内の目標を取得することができる。更に、コントローラが、前記1つ又は複数の画像に示された目標の特徴付け情報を取得し、支持機構に対し、取得された目標の特徴付け情報に基づいて、目標を追跡すべく撮像装置を動作させるよう指示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境を示す。
図2】本発明の実施形態による、可搬装置環境の例示的な支持機構を示す。
図3】本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における時間依存写真撮影の設定の例示的な説明図である。
図4】本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における撮像装置の移動経路の設定の例示的な説明図である。
図5】本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における時間依存写真撮影を実現する例示的な説明図である。
図6】本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における時間依存写真撮影を実現するフローチャートを示す。
図7】本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境におけるパノラマ写真撮影を実現する例示的な説明図である。
図8】本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境におけるパノラマ写真撮影を実現するフローチャートを示す。
図9】本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における移動物体を追跡する例示的な説明図である。
図10】本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における移動物体を追跡するフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を、同一要素に同一参照符号が付された添付図面の各図の例を用いて、且つ非限定的に示す。本開示における「一つの」又は「1個の」又は「幾つかの」実施形態(群)は必ずしも同一の実施形態に言及している訳ではなく、且つそのような参照は「少なくとも1個」を意味することに留意されたい。
【0010】
以下の本発明に関する記述は、可搬装置の例としてハンドヘルド装置を用いる。当業者には、他の種類の可搬装置を非限定的に用いてもよいことは明らかであろう。
【0011】
図1に、本発明の様々な実施形態による可搬装置環境を示す。図1に示すように、可搬装置環境100内の可搬装置106、支持機構102及び搭載物104を含んでいてよい。
【0012】
可搬装置106がハンドルを備えるように図示しているが、当該図示は限定を意図しておらず、任意の適当な種類の可搬装置を用いてよい。当業者には、可搬システムとの関連で本明細書に記述する実施形態がいずれも任意の適当な可搬装置に適用できることが理解されよう。幾つかの例において、支持機構102を必要とせずに搭載物104を可搬装置106に搭載することができる。
【0013】
更に、可搬装置106は、人間による持ち運び(例:ハンドヘルド)が可能でなく(又は可能である上に)、1つ又は複数の移動機構に関連付けられていてよい。移動機構は、1つ又は複数の回転翼、プロペラ、ブレード、エンジン、モーター、車輪、車軸、磁石、ノズル、及び動物を含んでいてよい。
【0014】
本発明の様々な実施形態によれば、可搬装置106は、検知システム及び通信システムを含んでいてよい。
【0015】
検知システムは、可搬装置106の(例:様々な程度の並進及び様々な程度の回転に関する)空間配置、速度、及び/又は加速度を検知可能な1つ又は複数のセンサを含んでいてよい。1つ又は複数のセンサは、GPSセンサ、運動センサ、慣性センサ、近接度センサ、又は画像センサを含む任意のセンサを含んでいてよい。検知システムにより提供される検知データを用いて、可搬装置106の空間配置、速度、及び/又は向きを(例:適当な処理ユニット及び/又は制御モジュールを用いて)制御することができる。代替的に、検知システムを用いて、天候の状況、潜在的障害物への近接度、地理的特徴のロケーション、人工構造のロケーション等、可搬装置106を取り巻く環境に関するデータを提供することができる。
【0016】
通信システムは、通信システムを有する端末110との(有線又は無線)信号116を介した通信を可能にする。可搬装置106及び端末110上の通信システムは、無線通信に適した任意の個数の送信機、受信機、及び/又はトランシーバを含んでいてよい。通信は、データを一方向だけに送信できる一方向通信であってよい。例えば、一方向通信では、可搬装置106だけが端末110にデータを送信しても、又はその逆であってもよい。データは、可搬装置106上の通信システムの1つ又は複数の送信機から、端末110上の通信システムの1つ又は複数の受信機に送信されても、又はその逆であってもよい。代替的に、通信は、可搬装置106と端末110との間でデータを両方向に送信できる双方向通信であってよい。双方向通信では、可搬装置106上の通信システムの1つ又は複数の送信機から、端末110上の通信システムの1つ又は複数の受信機にデータを送信しても、又はその逆であってもよい。
【0017】
幾つかの実施形態において、端末110は、可搬装置106、支持機構102、及び搭載物104の1つ又は複数に制御データを提供して、可搬装置106、支持機構102及び搭載物104の1つ又は複数から情報(例:可搬装置106、支持機構102、又は搭載物104の位置及び/又は運動情報、搭載物カメラにより取得された画像データ等、搭載物により検知されたデータ、及び搭載物カメラにより取得された画像データから生成されたデータ)を受信することができる。幾つかの例において、端末からの制御データは、可搬装置、支持機構、及び/又は搭載物の相対位置、移動、起動又は制御用の命令を含んでいてよい。例えば、制御データにより、可搬装置のロケーション及び/又は向きの(例:移動機構の制御を介した)変更、又は可搬装置に対する(例:支持機構102の制御を介した)搭載物の移動を生起させることができる。端末からの制御データにより、搭載物の制御、例えばカメラ又は他の撮像装置の動作の制御(例:静止又は動画像の撮影、拡大又は縮小、起動又は停止、撮像モードの切り替え、画像解像度の変更、焦点の変更、被写界深度の変更、露光時間の変更、視聴角又は視野の変更)を生起させることができる。
【0018】
幾つかの例において、可搬装置、支持機構、及び/又は搭載物からの通信は、(例:検知システム又は搭載物104の)1つ又は複数のセンサからの情報、及び/又は検知情報に基づいて生成されたデータを含んでいてよい。通信は、1つ又は複数の異なる種類のセンサ(例:GPSセンサ、運動センサ、慣性センサ、近接度センサ、又は画像センサ)から検知された情報を含んでいてよい。このような情報は、可搬装置、支持機構、及び/又は搭載物の位置(例:ロケーション、向き)、運動、又は加速度に関係していてよい。搭載物からのこのような情報は、搭載物により取得されたデータ又は搭載物の検知された状態を含んでいてよい。端末110により送信された制御データは、可搬装置106、支持機構102、又は搭載物104の1つ又は複数の状態を制御すべく設定されていてよい。代替的に、又は組み合わせにより、支持機構102、及び搭載物104は又、各々が端末110と通信すべく設定された通信モジュールを含んでいてよく、当該端末が可搬装置106、支持機構102及び搭載物104の各々と通信してこれらを独立に制御することができる。
【0019】
幾つかの実施形態において、可搬装置106は、端末110に加え、又は端末110の代わりに、別のリモート装置と通信すべく設定されていてよい。端末110は又、可搬装置106だけでなく別のリモート装置と通信すべく設定されていてよい。例えば、可搬装置106及び/又は端末110は、別の可搬装置、又は別の可搬装置の支持機構或いは搭載物と通信可能であってよい。必要ならば、リモート装置は、第2の終端又は他の計算装置(例:コンピュータ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、又は他のモバイル装置)であってよい。リモート装置は、可搬装置106にデータを送信、可搬装置106からデータを受信、端末110にデータを送信、及び/又は端末110からデータを受信すべく設定されていてよい。任意選択に、リモート装置は、可搬装置106及び/又は端末110から受信したデータをウェブサイト又はサーバにアップロードできるようにインターネット又は他のリモート通信ネットワークに接続されていてよい。
【0020】
図2に、本発明の実施形態による、可搬装置環境における例示的な支持機構を示す。支持機構201を用いて、撮像装置等の搭載物202を、可搬装置200に接続することができる。
【0021】
支持機構201は、搭載物202が、可搬装置に相対的に、1つ又は複数の軸、例えば3軸すなわちX又はピッチ軸、Z又はロール軸及び、Y又はヨー軸の回りに回転可能なように設定されていてよい。例えば、支持機構201は、搭載物202がこれらの軸のうち1、2、又は3軸だけの回りに回転可能なように設定されていてよい。これらの軸は、互いに直交してもしなくてもよい。いずれかの軸回りの回転範囲が制限されていてもいなくてもよく、各々の軸で異なっていてよい。回転軸は、互いに交差してもしなくてもよい。例えば、直交軸が互いに交差してよい。これらの軸は、搭載物202で交差してもしなくてもよい。代替的に、これらの軸は交差しなくてもよい。
【0022】
支持機構201は、1つ又は複数のフレーム部材を含むフレームアセンブリ211を含んでいてよい。例えば、フレーム部材は、搭載物202(例:撮像装置)に接続されてこれを支持すべく構成されていてよい。
【0023】
幾つかの実施形態において、支持機構201は、支持機構201又は支持機構201に搭載された搭載物202の状態の判定に有用な1つ又は複数の支持機構センサ213を利用することができる。状態情報は、空間配置(例:位置、向き、又は姿勢)、速度(例:直線又は角速度)、加速度(例:直線又は角加速度)、及び/又は支持機構、その構成要素、及び/又は搭載物202に関する他の情報を含んでいてよい。幾つかの実施形態において、センサデータから取得又は計算された状態情報を、支持機構の構成要素(例:フレーム部材)の回転を制御するためのフィードバックデータとして用いることができる。このような支持機構センサの例として、運動センサ(例:加速度計)、回転センサ(例:ジャイロスコープ)、慣性センサ等が含まれ得る。
【0024】
支持機構センサ213は、支持機構の任意の適当な1つ又は複数の部分(例:フレーム部材及び/又はアクチュエータ部材)に接続されていてよく、可搬装置に相対的に移動可能であっても又はなくてもよい。追加的に、又は代替的に、支持機構センサの少なくとも幾つか、支持機構201に搭載された搭載物202に直接接続されていてよい。
【0025】
支持機構センサ213は、支持機構のアクチュエータ部材の幾つか又は全てに接続されていてよい。例えば、3個の支持機構センサが3軸支持機構のための各々アクチュエータ部材212に接続されていてよく、3軸支持機構のための各々のアクチュエータ部材212の駆動状況を測定すべく構成されている。このようなセンサは、電位差計又は他の類似センサを含んでいてよい。一実施形態において、モーター回転子とモーター固定子の相対位置を測定すべく、センサ(例:電位差計)をモーターのモーターシャフトに挿入することにより、回転子と固定子の相対位置を測定し、当該位置を表す位置信号を生成することができる。一実施形態において、アクチュエータに接続された各々のセンサは、各々が測定する対応アクチュエータ部材に位置信号を送るべく構成されている。例えば、第1の電位差計を用いて第1のアクチュエータ部材向けに第1の位置信号を生成し、第2の電位差計を用いて第2のアクチュエータ部材向けに第2の位置信号を生成して、第3の電位差計を用いて第3のアクチュエータ部材向けに第3の位置信号を生成することができる。幾つかの実施形態において、支持機構センサ213は又、支持機構のフレーム部材の幾つか又は全てに接続されていてよい。これらのセンサは、支持機構及び/又は画像取得装置の1つ又はより多くのフレーム部材の位置及び/又は向きに関する情報を搬送可能であってよい。センサデータを用いて、可搬装置及び/又は基準フレームに相対的な画像取得装置の位置及び/又は向きを判定することができる。
【0026】
支持機構センサ213は、支持機構又は可搬装置上の1つ又は複数のコントローラ(図示せず)に送信可能な位置及び/又は向きのデータを提供することができる。センサデータは、フィードバックに基づく制御スキームに利用できる。制御スキームを用いて、1つ又は複数のモーター等の1つ又は複数のアクチュエータ部材の駆動を制御することができる。1つ又は複数のコントローラは、支持機構又は当該支持機構を搭載した可搬装置上に配置されていてよく、アクチュエータ部材を駆動するための制御信号を生成することができる。幾つかの例において、制御信号は、支持機構センサから受信した、支持機構の空間配置又は支持機構201に搭載された搭載物202を示すデータに基づいて生成することができる。支持機構センサは、本明細書で上述されているように支持機構又は搭載物202上に配置されていてよい。コントローラにより生成された制御信号は、異なるアクチュエータドライバにより受信可能である。異なるアクチュエータドライバは、制御信号に基づいて、例えば支持機構の1つ又は複数の要素を回転させるべく、異なるアクチュエータ部材の駆動を制御することができる。アクチュエータドライバは、対応するアクチュエータ部材の駆動を制御する、及び対応するセンサ(例:電位差計)から位置信号を受信するのに適したハードウェア及び/又はソフトウェア要素を含んでいてよい。制御信号は、複数のアクチュエータ部材を同時に駆動すべく複数のアクチュエータドライバに同時に送信することができる。代替的に、制御信号は、複数のアクチュエータドライバに順次、又はこれらのうち1個だけに送信することができる。有利には、制御スキームを用いて、支持機構のアクチュエータ部材の駆動をフィードバック制御することができるため、支持機構要素をより精密且つ正確に回転させることが可能になる。
【0027】
幾つかの例において、支持機構201は、1つ又は複数の減衰要素を介して可搬装置に間接的に接続可能である。減衰要素は、可搬装置の移動により生じた積載物(例:搭載物、支持機構、又はこれら両方)の移動を減少又は除去すべく構成されていてよい。減衰要素は、能動減衰要素、受動減衰要素、又は能動及び受動減衰特性の両方を有する複合減衰要素等の接続された積載物の運動を減衰させるのに適した任意の要素を含んでいてよい。本明細書で提案する減衰要素により減衰される運動には、振動、発振、搖動、又は衝撃の1つ又は複数を含んでいてよい。このような運動は、積載物に伝達される可搬装置の運動により生じる。
【0028】
減衰要素は、積載物に伝達される運動の量を消散又は減少(例:振動絶縁)させて不要な運動の発生源から積載物を絶縁することにより運動を減衰させることができる。減衰要素は、これが無ければ積載物が受けるであろう運動の規模(例:振幅)を減少させることができる。減衰要素により生じる運動減衰を用いて積載物を安定させることができるため、積載物(例:画像取得装置)により取得される画像の品質が向上すると共に、取得された画像に基づくパノラマ画像の生成に必要な画像縫合ステップの計算の複雑度を低減することができる。
【0029】
本明細書に記述する減衰要素は、固体、液体、又は気体の材料を含む任意の適当な材料又は複数の材料の組み合わせから形成することができる。減衰要素に用いる材料は、圧縮可能及び/又は変形可能であってよい。例えば、減衰要素は、スポンジ、泡、ゴム、ゲル等で製造されていてよい。例えば、減衰要素は、ほぼ球形であるゴムボールを含んでいてよい。減衰要素は、ほぼ球形、矩形、円筒形等、任意の適当な形状であってよい。代替的又は追加的に、減衰要素は、圧電材料又は形状記憶材料を含んでいてよい。減衰要素は、ばね、ピストン、油圧系統、空気圧系統、ダッシュポット、ショックアブソーバ、アイソレータ等、1つ又は複数の機械要素を含んでいてよい。減衰要素の特性は、所定の運動減衰量を実現すべく選択されていてよい。幾つかの例において、減衰要素は、粘弾性特性を有していてよい。減衰要素の特性は、等方性又は異方性であってよい。例えば、減衰要素は、全ての運動方向に沿って等しい運動減衰を実現することができる。逆に、減衰要素は、運動方向の部分集合だけに沿って(例:運動の単一方向に沿って)、運動減衰を実現することができる。例えば、減衰要素は、主にY(ヨー)軸に沿って減衰を実現することができる。このように、図示する減衰要素は、垂直運動を減衰させるべく構成されていてよい。
【0030】
様々な実施形態では、一種類の減衰要素(例:ゴムボール)を利用するように示されているが、任意の適当な種類の減衰要素を組み合わせたものを用いてもよいことを理解されたい。例えば、支持機構は、任意の適当な1つ又は複数の種類の1つ又は複数の減衰要素を用いて可搬装置に接続されていてよい。減衰要素は、剛性、粘弾性等、同一又は異なる特徴又は特性を有していてよい。各減衰要素は、積載物の異なる部分に、又は積載物の特定部分だけに接続可能である。例えば、減衰要素は、積載物と可搬装置との間の接触又は接続点又は面の付近に配置されていてよい。幾つかの例において、積載物は、1つ又は複数の減衰要素に埋め込むか又は包み込むことができる。
【0031】
図3は、本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における時間依存写真撮影の設定の例示的な説明図である。図3に示すように、可搬装置310は、画像装置302を可搬装置環境300に搬送する支持機構301を含んでいてよい。
【0032】
更に、可搬装置310上のコントローラ303は、画像装置302に対し、時間依存設定311を有する画像フレーム304の組を取得するよう指示することができる。例えば、コントローラ303は、画像装置302と共に(搭載物の一部として)支持機構301に搭載されていてよい。代替的に、コントローラ303が可搬装置310のハンドルに搭載されていてもよい。
【0033】
本発明の様々な実施形態によれば、時間依存設定311は、異なる時間依存設定パラメータに基づいて設定することができる。例えば、時間依存設定パラメータは、全撮影時間であってよい。追加的に、時間依存設定パラメータは、画像フレーム304を取得する頻度、又はフレーム速度、及び/又は画像フレーム304を取得する時間間隔を含んでいてよい。
【0034】
更に、様々な時間依存写真効果を生み出すべく、取得された画像フレーム304(又は映像)は、画像フレーム304を取得する頻度とは異なる頻度で再生されてよい。換言すれば、フレーム表示速度は、フレーム取得速度と異なっていてよい。
【0035】
例えば、本システムは、フレーム表示速度よりも遅いフレーム速度で画像フレーム304が取得された場合はタイムラプス写真撮影305を実現することができる。タイムラプス写真撮影305は、取得された画像フレーム304(又は映像)を時間軸に沿って効果的に圧縮して、遅い過程を速く見せる効果を生み出す。例えば、タイムラプス写真撮影305は数日又は数年間にわたる遅い進行を数分又は数時間の早送りモードで見せることができる。このように、タイムラプス写真撮影305は、都市の景観、自然の風景、天文現象、大都市の日常、建築又は製造工程、生物学的進化その他の主題の撮影に有用である。
【0036】
一方、本システムは、表示フレーム速度よりも速いフレーム速度で画像フレーム304を取得することにより高速(又はスローモーション)写真撮影306を実現することができる。高速度写真撮影306は、取得された画像フレーム304(又は映像)を時間軸に沿って効果的に引き延ばして、速い過程を遅く見せる効果を生み出す。例えば、高速度写真撮影306は、瞬間的な過程を数分間にわたるスローモーションで見せることができる。このように、高速度写真撮影306は、スポーツ競技、自然現象その他の対象の決定的な瞬間を撮影するの有用である。
【0037】
図4は、本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における撮像装置の移動経路の設定の例示的な説明図である。図4に示すように、支持機構401は撮像装置402を移動経路410に沿って動作させることができる。
【0038】
例えば、支持機構401は、空間内で直交配置された3個のモーターを使用できる可搬型3軸ジンバルを利用することができる。これらのモーターは、画像装置402のピッチ、ロール、ヨー動作の各々を制御することができる。更に、第1のモーターの回転子は搭載物(例:画像装置402)に接続可能であり、第1のモーターの固定子は第2のモーターの回転子に接続可能であって、第2のモーターの固定子は第3のモーターの回転子に接続可能である。追加的に、第3のモーターの固定子は、可搬装置のハンドル又は他の部分に接続可能である。このように、本システムは、撮像装置402を安定させるべく可搬型3軸ジンバルが1つ又は複数の軸の回りに回転可能であるため、高解像度及び高品質画像を低コストで生成することができる。
【0039】
本発明の様々な実施形態によれば、本システムは、異なる仕方で撮像装置402の移動経路410を設定することができる。
【0040】
図4に示すように、移動経路410は、1つ又は複数の予め設定された回転モード405に基づいて決定することができる。例えば、ユーザは、静止、時計回り横方向、反時計回り横方向、垂直方向に上から下へ、又は下から上へ、及び/又は他の移動経路から選択することができる。次いで、本システムは、ユーザが入力した回転経路(例:全撮影角度)及び/又は全撮影時間に基づいて支持機構401の回動速度を決定することができる。
【0041】
追加的に、移動経路410は、指定された目標406に基づいて決定することができる。本システムは、指定された目標406を追跡することにより移動経路410を動的に決定することができる。又、本システムは指定された目標406を追跡しながら画像304を取得することができる。
【0042】
代替的に、本システムではユーザが移動経路410をカスタマイズすることができる。例えば、ユーザは、撮像装置403の中間点411〜416を設定することができる。中間点411〜416は出発点を含んでいてよく、且つランダムなパターンで設定することができる。次いで、本システムは、中間点411〜416に基づいて撮像装置402の移動経路410を自動的に生成することができる。
【0043】
本発明の様々な実施形態によれば、本システムは、同じ中間点411〜416に基づいて複数の経路オプションを生成することができ、ユーザは、異なる経路オプションから移動経路410を選択することができる。例えば、ユーザが3個の中間点を入力した場合、本システムは、波形経路及び三角形経路のような2個の経路オプションを生成することができる。本システムでは、ユーザが撮像装置402を動作させるための波形経路又は三角形経路を選択することができる。又、本システムでは必要ならばユーザが移動経路410を修正することができる。
【0044】
更に、本システムは、ユーザが入力した回転経路(例:全撮影角度)及び/又は全撮影時間に基づいて支持機構401の回動速度を決定することができる。又、本システムは、支持機構401を、移動経路410に適合された速度で撮像装置403を動作させるべく設定することができる。又、本システムは、撮像装置403を移動経路410の異なる部分において異なる速度で動作させるべく支持機構401設定することができる。
【0045】
本発明の様々な実施形態によれば、本システムは、移動経路410に沿って撮像装置402の1つ又は複数の撮影位置を設定することができる。例えば、ユーザは、端末403に対するアプリケーション404を介して撮影位置を設定することができる。代替的に、ユーザは、リモート制御装置のジョイスティックを手動で動作することにより、又は手操作で撮像装置403を直接設定することにより撮影位置を設定することができる。
【0046】
更に、ユーザの使い勝手を良くするために、本システムは、各撮影位置で撮像装置403のプレビューを生成することができる。又、本システムは、移動経路410に沿った複数の撮影位置で撮像装置403のプレビューを表示することができる。
【0047】
追加的に、ユーザは、端末403上のアプリケーション404を用いて撮像装置402の多くの撮影位置を追加することができる。又、ユーザは、撮影位置のプレビューを削除することにより1つ又は複数の撮影位置を除去することができる。更に、ユーザは、撮像装置403の撮影位置のプレビューをディスプレイ上で動かすことにより、移動経路410の特定の部分に対する支持機構401の回動速度を変えることができる。
【0048】
このように、ユーザは、水平又は垂直方向だけに限定されることなく、撮像装置402のカスタマイズされた移動経路410を設定することができる。
【0049】
図5は、本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における時間依存写真撮影を実現する例示的な説明図である。図5に示すように、可搬装置510は、可搬装置環境500における時間依存写真撮影を実現する端末503上のアプリケーション504から様々なコンフィギュレーション情報を受信することができる。アプリケーション504は、端末503上のディスプレイを介してユーザインターフェースを提供することができる。
【0050】
本発明の様々な実施形態によれば、可搬装置510上のコントローラ505は、移動経路511及び時間依存設定512をアプリケーション504から受信することができる。例えば、コントローラ505は、画像装置502と共に(搭載物の一部として)支持機構501に搭載されていてよい。代替的に、コントローラ505が可搬装置510のハンドルに搭載されていてもよい。
【0051】
次いで、コントローラ510は、移動経路511に沿って撮像装置502を動作させるべく支持機構501を設定することができる。更に、コントローラ510は、撮像装置502に対して時間依存設定512を適用し、時間依存設定512に基づいて、撮像装置502を用いて、画像フレームの組506を移動経路511に沿って取得することができる。
【0052】
本発明の様々な実施形態によれば、画像装置502の状態情報を収集すべく可搬装置510上の様々なセンサを用いることができる。コントローラ505は、可搬装置510上の画像装置502の状態情報を取得することができる。例えば、状態情報は、可搬装置510のロケーション、速度、及び加速度等の位置情報を含んでいてよい。追加的に、コントローラ505は、可搬装置510上の画像装置502から受信された姿勢情報に基づいて、画像装置502の姿勢情報を取得することができる。
【0053】
このように、本システムは、時間依存写真撮影を実現すべく画像装置502の状態情報を利用することができる。例えば、本システムは、取得された画像装置502の状態情報に基づいて撮像装置502用の撮影位置を設定及び保証することができる。
【0054】
図6に、本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における時間依存写真撮影を実現するフローチャートを示す。図6に示すように、ステップ601において、可搬装置上のコントローラは、撮像装置を移動経路に沿って動作させるべく支持機構を設定することができる。次いで、ステップ602において、コントローラは、撮像装置に対して時間依存設定を適用することができる。更に、ステップ603において、コントローラは撮像装置を用いて、時間依存設定に基づいて画像フレームの組を移動経路に沿って取得することができる。
【0055】
図7は、本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境におけるパノラマ写真撮影を実現する例示的な説明図である。図7に示すように、可搬装置710は、パノラマ写真撮影を実現すべく支持機構701を用いて撮像装置702を安定させることができる。
【0056】
例えば、支持機構701は、空間内で直交配置された3個のモーターを使用できる可搬型3軸ジンバルを利用することができる。これらのモーターは、画像装置702のピッチ、ロール、ヨー動作を各々制御することができる。更に、第1のモーターの回転子は搭載物(例:画像装置702)に接続可能であり、第1のモーターの固定子は第2のモーターの回転子に接続可能であって、第2のモーターの固定子は第3のモーターの回転子に接続可能である。追加的に、第3のモーターの固定子は、可搬装置用のハンドルに接続可能である。
【0057】
図7に示すように、可搬装置710のコントローラ705は、可搬装置環境700の端末703上のアプリケーション704から、様々な設定情報を受信することができる。例えば、コントローラ705は、画像装置702と共に(搭載物の一部として)支持機構701に搭載されていてよい。代替的に、コントローラ705が可搬装置710のハンドルに搭載されていてもよい。
【0058】
又、アプリケーション704は、端末703上のディスプレイを介してユーザインターフェースを提供することができる。
【0059】
本発明の様々な実施形態によれば、画像形成デバイス702は移動経路711を動作させるべく設定されていてよい。例えば、移動経路711は円又は円の一部であってよい。代替的に、画像形成装置702は、(図4に示すような)様々な中間点を通過するカスタマイズされた移動経路711に沿って移動すべく設定されていてよい。次いで、本システムは、撮像装置702を用いて、画像フレームの組706を移動経路711に沿って取得することができる。
【0060】
更に、本システムは、移動経路711の異なる区間内で撮像装置702を動作させるべく支持機構701を設定することができる。例えば、移動経路711は、各区間が30度の角度をカバーする複数の区間により画定することができる。追加的に、コントローラ710は、ユーザから命令を受信した後で、支持機構701に対し、撮像装置702を移動経路711の異なる区間へ動作させるよう指示することができる。
【0061】
本発明の様々な実施形態によれば、本システムは、取得された画像フレーム705に基づいて1つ又は複数の画像707を生成することができる。生成された画像707は、細長い視野(FOV)を有するパノラマ画像であり得る。例えば、パノラマ画像は、肉眼のFOVにほぼ等しい、又はより大きいFOVを提供することができる。
【0062】
更に、生成された画像707は、幅広細片の形状をなしていてよい。例えば、生成された画像707は、縦横比が2:1以上、すなわち生成された画像707の幅が高さの少なくとも2倍であってよい。又、幾つかのパノラマ画像は、最大360度FOVをカバー(すなわち全方位視を提供)可能な4:1又は10:1等、相当大きい縦横比を有していてよい。
【0063】
本発明の様々な実施形態によれば、本システムは、異なる縫合方法を用いて、画像フレーム706の組に基づいてパノラマ画像707を生成することができる。ここで、縫合方法を実現すべく、取得された画像フレーム706の各画像フレームの一部が、画像フレーム706の組の少なくとも1個の他の画像フレームの一部と重なっていてよい。例えば、本システムは、取得された画像フレーム706の組の各画像フレームに対して最小重複部分(例:15%)を設定することができる。
【0064】
追加的に、本システムは、画像装置702の状態情報を利用することができる。画像装置702の状態情報は、可搬装置710上の様々なセンサにより収集される。
【0065】
本発明の様々な実施形態によれば、コントローラ705は、可搬装置710上の画像装置702の状態情報を取得することができる。例えば、状態情報は、可搬装置710のロケーション、速度、及び加速度等の位置情報を含んでいてよい。追加的に、コントローラ705は、可搬装置710上の画像装置702から受信された姿勢情報に基づいて、画像装置702の姿勢情報を取得することができる。
【0066】
このように、本システムは、画像装置702のFOVの測定された相対移動に基づいて、重なり合う画像706のピクセル同士の対応関係を決定することができる。その結果、本システムは、取得された画像フレーム706の組を縫合してパノラマ画像707を生成するための複雑さ及び計算コストを減らすことができる。
【0067】
本発明の様々な実施形態によれば、本システムは、可搬装置710と端末703(例:スマートフォン)を接続した後で、パノラマ写真撮影を実現する異なるモードを提供することができる。
【0068】
例えば、ユーザは、自動モードを用いて、可搬装置710上の、又は表示されたユーザインターフェースの「録画」ボタンを押下することにより、可搬装置710に対し、撮像装置702を初期位置へ自動的に移動させて、撮影又は録画プロセスに進むよう指示することができる。又、ユーザは、プロセス実行中の任意の時点で撮影又は録画プロセスを中断することができる。追加的に、本システムは、撮影又は録画プロセスが完了したならば直ちに、パノラマ画像を生成する縫合ステップを自動的に実行してもよい。
【0069】
一方、半自動又は手動モードを用いて、移動経路711に沿った撮影又は録画プロセスを複数の区間に分割することができる。ユーザは、可搬装置710上の、又は表示されたユーザインターフェースのボタンを押下することにより、撮影又は録画プロセスを開始することができる。移動経路711の特定区間での撮影又は録画プロセスが終了した後で、本システムは、画像装置702に対し、移動を止めて命令を待つよう指示することができる。その後、ユーザは、再び録画ボタンを押圧することにより撮影又は録画プロセスを再開することができ、これにより画像装置702を移動経路711の次の区間へ動作させることができる。
【0070】
このように、パノラマ写真撮影はユーザが望むような拡張された視野(FOV)を提供できるため、パノラマ写真撮影は都市の景観、自然の風景、天文現象、大都市の日常、スポーツ競技その他の主題の撮影に有用である。例えば、パノラマ写真撮影は、シーン又は活動を表示する特定のロケーションから、展望視又は全方位視を生成すべく用いることができる。又、パノラマ写真撮影は、大掛かりな仕掛けがなされたイベントの写真の撮影、又は演技中のグループの人々の自画像を(例:拡大したFOV内で)撮影する等、社会生活を見せるために用いることができる。
【0071】
図8に、本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境におけるパノラマ写真撮影を実現するフローチャートを示す。図8に示すように、ステップ801において、コントローラは、撮像装置を移動経路に沿って動作させるべく支持機構を設定することができ、当該支持機構は撮像装置を安定させるべく動作する。更に、ステップ802において、コントローラは、撮像装置を用いて画像フレームの組を移動経路に沿って取得することができ、当該画像フレームの組は1つ又は複数のパノラマ画像の生成に使用すべく適合される。
【0072】
図9は、本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における移動物体を追跡する例示的な説明図である。図9に示すように、可搬装置910は、支持機構901を用いて撮像装置902を安定させることができる。
【0073】
例えば、支持機構901は、空間内で直交配置された3個のモーターを使用できる可搬型3軸ジンバルを利用することができる。これらのモーターは、画像装置902のピッチ、ロール、ヨー動作を各々制御することができる。更に、第1のモーターの回転子は搭載物(例:画像装置902)に接続可能であり、第1のモーターの固定子は第2のモーターの回転子に接続可能であって、第2のモーターの固定子は第3のモーターの回転子に接続可能である。追加的に、第3のモーターの固定子は、可搬装置用のハンドルに接続可能である。
【0074】
本発明の様々な実施形態によれば、画像ビュー903を用いてユーザに実時間画像情報906を提供することができる。例えば、画像ビュー903は、有線及び/又は無線通信プロトコルを介して可搬装置910に接続されたタブレット又はスマートフォン等のユーザ端末に表示すことができる。
【0075】
図9に示すように、可搬装置910は、撮像装置902により取得された実時間画像情報906(すなわち画像フレーム)に基づいて、画像ビュー903内の目標912を取得することができる。例えば、ユーザは、画像ビュー903に出現した目標912を識別又は指示することができる。次いで、ユーザ端末は、画像ビュー903内の目標912のロケーション情報を可搬装置910上のコントローラ905に送信することができる。例えば、コントローラ905は、画像装置902と共に(搭載物の一部として)支持機構901に搭載されていてよい。代替的に、コントローラ905が可搬装置910のハンドルに搭載されていてもよい。
【0076】
可搬装置901のコントローラ905は、画像ビュー903内の目標912のロケーション情報を受信した後で、画像ビュー903内の目標912の特徴付け情報904を取得することができる。例えば、画像ビュー903内の目標912の特徴付け情報は、画像装置902により取得された画像フレームを評価することにより取得することができる。次いで、目標912が移動する(例:ロケーションAからロケーションBまで)に従い、コントローラ905は、取得された目標の特徴付け情報に基づいて、目標912を追跡することができる。
【0077】
本発明の様々な実施形態によれば、本システムは、画像ビュー903内の目標912を追跡する様々な物体追跡方法を用いることができる。例えば、これらの物体追跡方法は、様々な目標表現スキーム(例:ホリスティックテンプレート)及び異なる検索機構(例:粒子フィルタ)に基づくものであってよい。又、物体追跡方法は、モデル更新モジュールを用いて目標外観の変化に対処することができる。追加的に、幾つかの物体追跡方法は、文脈情報及び組み合わされたトラッカを利用することができる。
【0078】
更に、可搬装置910により、ユーザは目標912を追跡しながら、目標912の1つ又は複数の画像の撮影及び/又は目標912の映像を録画することができる。本システムは、画像ビュー903内の指定された目標912を自動的に追跡することにより、ユーザの撮影又は録画処理を支援することができる。ユーザは、目標を追尾するために撮像装置902を不便且つ煩雑な手動で動かす必要がない。
【0079】
本発明の様々な実施形態によれば、本システムは、支持機構901に対し、画像ビュー903内の追跡領域911内に目標912を維持すべく撮像装置902を動作させるよう指示することができる。追跡領域911は、画像ビュー903内の予め設定された領域であってよく、又はその場で動的に決定されてもよい。例えば、追跡領域911は、画像ビュー903内の中心領域であって、異なる幾何学的形状予め設定されていてよい。代替的に、追跡領域911は、画像ビュー903の指定された領域であって、中心から外れて端の近くにあってもよい。
【0080】
次いで、コントローラ905は、目標912が移動する従い、追跡領域911内の目標912を維持すべく1つ又は複数の制御信号を支持機構に送ることができる。例えば、コントローラ905は、支持機構に対し、画像ビュー903内の目標912の移動に応答して異なる軸の回りに回転するよう指示することができる。
【0081】
図9に示すように、本システムは、可搬装置910上の撮像装置902により取得された画像に基づいて、画像ビュー903内の追跡領域911内に目標912を保持することができる。画像ビュー903の中心に位置する追跡領域911は、上端、下端、左端、及び右端を有する矩形状に設定することができる。
【0082】
本発明の様々な実施形態によれば、コントローラ905は、支持機構901に対し、目標912が中心領域911の左端又は右端を越えた場合はヨー軸回りに回転するよう指示し、目標912が中心領域911の上端又は下端を越えた場合はピッチ軸回りに回転するよう支持機構に指示することができる。
【0083】
追加的に、コントローラ905は、ロケーションCで新たな目標913へ切り替える1つ又は複数の信号を受信することができる。これにより、コントローラ905は、支持機構901に対し、新たな目標913が移動するに従い取得された新たな目標913の特徴付け情報に基づいて、新たな目標913を追跡すべく撮像装置902を動作させるよう指示することができる。
【0084】
このように、本システムは、支持機構901上の撮像装置902の姿勢を自動的に調整することにより、撮影及び/又は録画しながら移動物体を追尾するユーザの負担を軽減することができる。
【0085】
図10に、本発明の様々な実施形態による、可搬装置環境における移動物体を追跡するフローチャートを示す。図10に示すように、ステップ1001において、コントローラは、支持機構に関連付けられた撮像装置により取得された1つ又は複数の画像に基づいて画像ビュー内の目標を取得することができる。次いで、ステップ1002において、コントローラは、前記1つ又は複数の画像に示された目標の特徴付け情報を取得することができる。更に、ステップ1003において、コントローラは、支持機構に対し、取得された目標の特徴付け情報に基づいて、目標を追跡すべく撮像装置を動作させるよう指示することができる。
【0086】
本発明の多くの特徴は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせを用いて、又はその支援を受けて実行することができる。その結果、本発明の特徴は、(例:1つ又は複数のプロセッサを含む)処理システムを用いて実装することができる。例示的なプロセッサとして、1つ又は複数の汎用マイクロプロセッサ(例:一つ又は複数コアのプロセッサ)、特定用途向け集積回路、特定用途向け命令セットプロセッサ、グラフィック処理装置、物理処理装置、デジタル信号処理装置、コプロセッサ、ネットワーク処理装置、音声処理装置、暗号化処理装置等が含まれていてよいが、これらに限定されない。
【0087】
本発明の特徴は、本明細書に示す任意の特徴を処理システムに実行させるためのプログラミングに使用可能な命令を格納した記憶媒体(媒体群)又は計算機可読媒体(媒体群)であるコンピュータプログラム製品を用いて、又はその支援を受けて実装することができる。記憶媒体として、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、DVD、CD−ROM、マイクロドライブ、光磁気ディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、DRAM、VRAM、フラッシュメモリ装置、磁気又は光カード、ナノシステム(分子メモリICを含む)等、任意の種類のディスク、或いは命令及び/又はデータの格納に適した任意の種類の媒体又装置が含まれるが、これに限定されない。
【0088】
機械可読媒体(媒体群)のいずれかに格納された本発明の特徴は、処理システムのハードウェアを制御すると共に、処理システムが本発明の結果を利用する他の機構と相互作用可能にすべく、ソフトウェア及び/又はファームウェアに組み込むことができる。このようなソフトウェア又はファームウェアは、アプリケーションコード、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、及び実行環境/コンテナを含んでいてよいが、これに限定されない。
【0089】
本発明の特徴は又、例えば、特定用途向け集積回路(ASICs)及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)装置等のハードウェア構成要素を用いるハードウェアで実装することができる。本明細書に記述する機能を実行するハードウェア状態機械の実装形態は当業者には明らかであろう。
【0090】
追加的に、本発明は、1つ又は複数のプロセッサを含む1つ又は複数の従来型汎用又は専用デジタルコンピュータ、計算装置、機械、又はマイクロプロセッサ、メモリ、及び/又は本開示の内容に従いプログラムされた計算機可読記憶媒体を用いて便利に実装することができる。当業者には明らかなように、適当なコンピュータコードが本開示の内容に基づき専門プログラマにより容易に作成可能である。
【0091】
本発明の様々な実施形態について上で述べてきたが、これら例として提示されたものであって限定的ではないことを理解されたい。当業者には、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形式及び詳細事項に様々な変更を加え得ることが明らかであろう。
【0092】
本発明について、指定された機能の性能及びそれらの関係を示す機能構築ブロックの支援を受けて上で述べてきた。これらの機能構築ブロックの境界は往々にして、説明の便宜上本明細書で任意に定義されている。指定された機能及び関係が適切に実行される限り、代替的な境界を定義することができる。そのような代替的な境界はいずれも、本発明の範囲及び趣旨の範囲に含まれる。
【0093】
本発明の上述の説明は、図示及び説明目的で提示している。これらは網羅的でなく、又本発明を開示した形式そのものに限定することを意図していない。本発明の広がり及び範囲は、上述の例示的実施形態のいずれにも限定されるものではない。当業者には、各種の変更及び変型が明らかであろう。変更及び変型には、開示した特徴の任意の関連する組み合わせが含まれる。実施形態は、本発明及びその実際的な応用の原理を最適に説明すべく選択及び記述されているため、当業者には、様々な実施形態及び考察される特定の用途に適した様々な変更を行うべく本発明を理解することができよう。本発明の範囲は以下の請求項及びその等価物により規定されるものとする。
[項目1]
写真撮影を実現する方法であって、
撮像装置を移動経路に沿って移動させるべくキャリアを設定するステップと、
上記撮像装置に対して時間依存設定を適用するステップと、
上記撮像装置を用いて、上記時間依存設定に基づいて画像フレームの組を上記移動経路に沿って取得するステップと
を含む方法。
[項目2]
上記撮像装置及び上記キャリアを設定する1つ又は複数の信号をアプリケーションから受信するステップを更に含み、上記アプリケーションが端末上のディスプレイを介してユーザインターフェースを提供する、項目1に記載の方法。
[項目3]
上記キャリアが、上記撮像装置を安定させるべく上記移動経路に沿って1つ又は複数の軸の回りに回転すべく動作するジンバルを含む、項目1に記載の方法。
[項目4]
1つ又は複数の予め設定された回転モードに基づいて上記移動経路を決定するステップ、又は、
指定された目標を追跡することにより上記移動経路を動的に決定するステップを更に含む、項目1に記載の方法。
[項目5]
ユーザにより設定された1つ又は複数の中間点に基づいて上記移動経路を決定するステップを更に含む、項目1に記載の方法。
[項目6]
上記移動経路が、上記1つ又は複数の中間点に基づいて複数の経路オプションから選択される、項目5に記載の方法。
[項目7]
上記移動経路に沿って上記撮像装置の1つ又は複数の撮影位置を設定するステップを更に含む、項目1に記載の方法。
[項目8]
上記撮影位置の各々から上記撮像装置のプレビューを生成するステップを更に含む、項目7に記載の方法。
[項目9]
上記移動経路に沿って上記1つ又は複数の撮影位置から上記撮像装置の1つ又は複数のプレビューを表示するステップを更に含む、項目7に記載の方法。
[項目10]
上記撮像装置の上記撮影位置が、上記画像装置の取得された状態情報に基づいて設定及び保証される、項目7に記載の方法。
[項目11]
上記時間依存設定が、全撮影時間及び/又は上記画像フレーム間の1つ又は複数の時間間隔に基づいている、項目1に記載の方法。
[項目12]
上記撮像装置を上記移動経路の異なる部分において異なる速度で移動させるべく上記キャリアを設定するステップを更に含む、項目1に記載の方法。
[項目13]
微速度写真撮影の画像フレームの組を表示するステップを更に含む、項目1に記載の方法。
[項目14]
高速写真撮影の画像フレームの組を表示するステップを更に含む、項目1に記載の方法。
[項目15]
写真撮影を行うシステムであって、
1つ又は複数のマイクロプロセッサと、
上記1つ又は複数のマイクロプロセッサ上で動作するコントローラとを含み、上記コントローラが、
移動経路に沿って撮像装置を動作させるように支持機構を設定し、
上記撮像装置に対して時間依存設定を適用し、
上記撮像装置を用いて、上記時間依存設定に基づいて一組の画像フレームを上記移動経路に沿って取得すべく動作するシステム。
[項目16]
上記コントローラは、上記撮像装置及び上記支持機構を設定する1つ又は複数の信号をアプリケーションから受信し、上記アプリケーションが端末のディスプレイを介してユーザインターフェースを提供する、項目15に記載のシステム。
[項目17]
上記支持機構は、上記撮像装置を安定させるべく上記移動経路に沿って1つ又は複数の軸の回りに回転するジンバルを含む、項目15に記載のシステム。
[項目18]
上記コントローラは、
1つ又は複数の予め設定された回転モードに基づいて上記移動経路を決定する、又は、
指定された目標を追跡することにより上記移動経路を動的に決定すべく動作する、項目15に記載のシステム。
[項目19]
上記コントローラが、ユーザにより設定された1つ又は複数の中間点に基づいて上記移動経路を決定すべく動作する、項目15に記載のシステム。
[項目20]
上記移動経路は、上記1つ又は複数の中間点に基づいて複数の経路オプションから選択される、項目19に記載のシステム。
[項目21]
上記コントローラは、上記移動経路に沿って上記撮像装置の1つ又は複数の撮影位置を設定すべく動作する、項目15に記載のシステム。
[項目22]
上記コントローラは、上記撮影位置の各々から上記撮像装置のプレビューを生成すべく動作する、項目21に記載のシステム。
[項目23]
上記コントローラは、上記移動経路に沿って上記1つ又は複数の撮影位置から上記撮像装置の1つ又は複数のプレビューを表示すべく動作する、項目21に記載のシステム。
[項目24]
上記撮像装置の撮影位置が、上記画像装置の取得された状態情報に基づいて設定及び保証される、項目21に記載の方法。
[項目25]
上記時間依存設定が、全撮影時間及び/又は上記画像フレーム間の1つ又は複数の時間間隔に基づいている、項目15に記載のシステム。
[項目26]
上記コントローラは、上記移動経路の異なる部分において異なる速度で上記撮像装置を動作させるように支持機構を設定すべく動作する、項目15に記載のシステム。
[項目27]
上記一組の画像フレームは、タイムラプス写真撮影による表示に適合されている、項目1に記載のシステム。
[項目28]
上記一組の画像フレームは、高速度写真撮影による表示に適合されている、項目15に記載のシステム。
[項目29]
非一時的コンピュータ可読媒体であって、
プロセッサにより実行された場合に、
撮像装置を移動経路に沿って移動させるべくキャリアを設定するステップと、
上記撮像装置に対して時間依存設定を適用するステップと、
上記撮像装置を用いて、上記時間依存設定に基づいて画像フレームの組を上記移動経路に沿って取得するステップとを実行する命令が格納されている非一時的コンピュータ可読媒体。
[項目30]
写真撮影を実現するシステムであって、
キャリアに関連付けられた撮像装置と、
制御装置とを含み、上記制御装置が、
上記撮像装置を上記移動経路に沿って移動させるべく上記キャリアを設定し、
上記撮像装置に対して時間依存設定を適用し、
上記撮像装置を用いて、上記時間依存設定に基づいて画像フレームの組を上記移動経路に沿って取得すべく動作するシステム。
[項目31]
写真撮影を実現する方法であって、
撮像装置を移動経路に沿って移動させるべく、上記撮像装置を安定させるべく動作するキャリアを設定するステップと、
上記撮像装置を用いて、1つ又は複数のパノラマ画像の生成に使用すべく適合された画像フレームの組を上記移動経路に沿って取得するステップとを含む方法。
[項目32]
上記撮像装置及び上記キャリアを設定する1つ又は複数の信号をアプリケーションから受信するステップを更に含み、上記アプリケーションが端末上のディスプレイを介してユーザインターフェースを提供する、項目31に記載の方法。
[項目33]
上記キャリアが、上記移動経路に沿って1つ又は複数の軸の回りに回転すべく動作するジンバルを含む、項目31に記載の方法。
[項目34]
1つ又は複数の予め設定された回転モードに基づいて上記移動経路を決定するステップを更に含む、項目31に記載の方法。
[項目35]
ユーザにより設定された1つ又は複数の中間点に基づいて上記移動経路を決定するステップを更に含む、項目31に記載の方法。
[項目36]
上記移動経路が、上記1つ又は複数の中間点に基づいて複数の経路オプションから選択される、項目35に記載の方法。
[項目37]
上記移動経路に沿って上記撮像装置の1つ又は複数の撮影位置を設定するステップを更に含む、項目31に記載の方法。
[項目38]
上記撮影位置の各々から上記撮像装置のプレビューを生成するステップを更に含む、項目37に記載の方法。
[項目39]
上記移動経路に沿って上記1つ又は複数の撮影位置から上記撮像装置の1つ又は複数のプレビューを表示するステップを更に含む、項目37に記載の方法。
[項目40]
上記画像フレームの組の各画像フレームの一部が、上記画像フレームの組の別の画像フレームの少なくとも一部と重なっている、項目31に記載の方法。
[項目41]
上記画像装置の状態情報に基づいて上記画像フレームの組を縫合するステップを更に含む、項目31に記載の方法。
[項目42]
上記撮像装置を上記移動経路の一区間内で移動させるべく上記キャリアを設定するステップと、
ユーザから命令を受信した後で、上記撮像装置を上記移動経路の異なる区間へ移動させるべく上記キャリアを設定するステップとを更に含む、項目31に記載の方法。
[項目43]
上記1つ又は複数のパノラマ画像が、受信された上記画像装置の姿勢情報に基づいて生成される、項目31に記載の方法。
[項目44]
上記1つ又は複数のパノラマ画像が全方位視に提供する、項目31に記載の方法。
[項目45]
写真撮影を実現するシステムであって、
1つ又は複数のマイクロプロセッサと、
上記1つ又は複数のマイクロプロセッサ上で動作するコントローラとを含み、上記コントローラが、
撮像装置を移動経路に沿って移動させるべく、上記撮像装置を安定させるべく動作するキャリアを設定し、
上記撮像装置を用いて、1つ又は複数のパノラマ画像の生成に使用すべく適合された画像フレームの組を上記移動経路に沿って取得すべく動作するシステム。
[項目46]
上記コントローラが、上記撮像装置及び上記キャリアを設定する1つ又は複数の信号をアプリケーションから受信し、上記アプリケーションが端末上のディスプレイを介してユーザインターフェースを提供する、項目45に記載のシステム。
[項目47]
上記キャリアが、上記移動経路に沿って1つ又は複数の軸の回りに回転すべく動作するジンバルを含む、項目45に記載のシステム。
[項目48]
上記コントローラが、1つ又は複数の予め設定された回転モードに基づいて上記移動経路を決定すべく動作する、項目45に記載のシステム。
[項目49]
上記コントローラが、ユーザにより設定された1つ又は複数の中間点に基づいて上記移動経路を決定すべく動作する、項目45に記載のシステム。
[項目50]
上記移動経路が、上記1つ又は複数の中間点に基づいて複数の経路オプションから選択される、項目49に記載のシステム。
[項目51]
上記コントローラが、上記移動経路に沿って上記撮像装置の1つ又は複数の撮影位置を設定すべく動作する、項目45に記載のシステム。
[項目52]
上記コントローラが、上記撮影位置の各々から上記撮像装置のプレビューを生成すべく動作する、項目51に記載のシステム。
[項目53]
上記コントローラが、上記移動経路に沿って上記1つ又は複数の撮影位置から上記撮像装置の1つ又は複数のプレビューを表示すべく動作する、項目51に記載のシステム。
[項目54]
上記画像フレームの組の各画像フレームの少なくとも一部が、上記画像フレームの組の別の画像フレームの少なくとも一部と重なっている、項目45に記載のシステム。
[項目55]
上記画像フレームの組が、上記画像装置の状態情報に基づいて縫合される、項目45に記載のシステム。
[項目56]
上記コントローラが、上記撮像装置を上記移動経路の一区間内で移動させるべく上記キャリアを設定すべく動作し、
上記コントローラが、ユーザから命令を受信した後で、上記撮像装置を上記移動経路の異なる区間へ移動させるべく上記キャリアを設定すべく動作する、項目55に記載のシステム。
[項目57]
上記1つ又は複数のパノラマ画像が、受信された上記画像装置の姿勢情報に基づいて生成される、項目45に記載のシステム。
[項目58]
上記パノラマ画像が全方位視を提供する、項目45に記載のシステム。
[項目59]
非一時的コンピュータ可読媒体であって、
プロセッサにより実行された場合に、
撮像装置を移動経路に沿って移動させるべく、上記撮像装置を安定させるべく動作するキャリアを設定するステップと、
上記撮像装置を用いて、1つ又は複数のパノラマ画像の生成に使用すべく適合された画像フレームの組を上記移動経路に沿って取得するステップとを実行する命令が格納されている非一時的コンピュータ可読媒体。
[項目60]
写真撮影を実現するシステムであって、
撮像装置を安定させるべく動作するキャリアに関連付けられた撮像装置と、
制御装置とを含み、上記制御装置が、
上記撮像装置を移動経路に沿って移動させるべく、上記撮像装置を安定させるべく動作するキャリアを設定し、
上記撮像装置を用いて、1つ又は複数のパノラマ画像の生成に使用すべく適合された画像フレームの組を上記移動経路に沿って取得すべく動作するシステム。
[項目61]
写真撮影を実現する方法であって、
キャリアに関連付けられた撮像装置により取得された1つ又は複数の画像に基づいて画像ビュー内の目標を取得するステップと、
上記1つ又は複数の画像に示された上記目標の特徴付け情報を取得するステップと、
上記キャリアに対し、上記目標の上記取得された特徴付け情報に基づいて、上記目標を追跡すべく上記撮像装置を移動させるよう指示するステップとを含む方法。
[項目62]
上記撮像装置及び上記キャリアを設定する1つ又は複数の信号をアプリケーションから受信するステップを更に含み、上記アプリケーションが端末上のディスプレイを介してユーザインターフェースを提供する、項目61に記載の方法。
[項目63]
上記撮像装置から1つ又は複数の信号を受信すべく動作する端末に上記画像ビューを表示するステップを更に含む、項目61に記載の方法。
[項目64]
上記1つ又は複数の信号が、上記撮像装置により取得された実時間画像を含む、項目63に記載の方法。
[項目65]
上記端末に表示された画像ビュー内の目標をユーザが指定できるようにするステップを更に含む、項目63に記載の方法。
[項目66]
上記1つ又は複数の画像に基づいて上記画像ビュー内の目標の位置を示す情報を受信するステップを更に含む、項目65に記載の方法。
[項目67]
上記目標が移動するに従い上記画像ビュー内の上記目標の位置を決定するステップと、
上記目標が上記画像ビュー内の指定領域の外にあるか否かを検知するステップとを更に含む、項目61に記載の方法。
[項目68]
上記画像ビュー内の上記指定領域が設定可能である、項目67に記載の方法。
[項目69]
上記画像ビュー内の上記指定領域が、上端、下端、左端、及び右端を有する矩形状である、項目68に記載の方法。
[項目70]
上記キャリアが、上記画像ビュー内の上記指定領域内に上記目標を維持すべく1つ又は複数の軸の回りに回転すべく動作するジンバルを含む、項目67に記載の方法。
[項目71]
上記目標が上記指定領域の左端又は右端の外へ移動した場合、上記キャリアに対し、ヨー軸回りに回転するよう指示するステップと、
上記目標が上記指定領域の上端又は下端の外へ移動した場合、上記キャリアに対し、ピッチ軸回りに回転するよう指示するステップとを更に含む、項目70に記載の方法。
[項目72]
目標を切り替える1つ又は複数の信号を受信するステップを更に含む、項目61に記載の方法。
[項目73]
上記キャリアに対し、別の目標を追跡している上記撮像装置を、上記別の目標の取得された特徴付け情報に基づいて移動させるよう指示するステップを更に含む、項目72に記載の方法。
[項目74]
上記目標を追跡しながら、上記目標の1つ又は複数の画像を取得する及び/又は映像を録画するステップを更に含む、項目61に記載の方法。
[項目75]
写真撮影を実現するシステムであって、
1つ又は複数のマイクロプロセッサと、
1つ又は複数のマイクロプロセッサ上で動作するコントローラとを含み、上記コントローラが、
キャリアに関連付けられた撮像装置により取得された1つ又は複数の画像に基づいて画像ビュー内の目標を取得し、
上記1つ又は複数の画像に示された上記目標の特徴付け情報を取得し、
上記キャリアに対し、上記目標の取得された特徴付け情報に基づいて、上記目標を追跡すべく上記撮像装置を移動させるよう指示すべく動作するシステム。
[項目76]
上記コントローラが、上記撮像装置及びキャリアを設定する1つ又は複数の信号をアプリケーションから受信すべく動作し、上記アプリケーションが端末上のディスプレイを介してユーザインターフェースを提供する、項目75に記載のシステム。
[項目77]
上記コントローラが、上記撮像装置から1つ又は複数の信号を受信すべく動作する端末に上記画像ビューを表示すべく動作する、項目75に記載のシステム。
[項目78]
上記1つ又は複数の信号が、上記撮像装置により取得された実時間画像を含む、項目77に記載のシステム。
[項目79]
上記端末に表示された画像ビュー内の目標をユーザが指定できる、項目77に記載のシステム。
[項目80]
上記コントローラが、上記1つ又は複数の画像に基づいて上記画像ビュー内の上記目標の位置を示す情報を受信すべく動作することを更に含む、項目79のシステム。
[項目81]
上記コントローラが、
上記目標が移動するに従い上記画像ビュー内の上記目標の位置を決定し、
上記目標が上記画像ビュー内の上記指定領域の外にあるか否かを検知すべく動作する、項目75に記載のシステム。
[項目82]
上記画像ビュー内の上記指定領域が設定可能である、項目81に記載のシステム。
[項目83]
上記画像ビュー内の上記指定領域が、上端、下端、左端、及び右端を有する矩形状である、項目82に記載のシステム。
[項目84]
上記キャリアが、上記画像ビュー内の上記指定領域内に上記目標を維持すべく1つ又は複数の軸の回りに回転すべく動作するジンバルを含む、項目81に記載のシステム。
[項目85]
上記コントローラが、
上記目標が上記指定領域の左端又は右端の外へ移動した場合、上記キャリアに対し、ヨー軸回りに回転するよう指示し、
上記目標が上記指定領域の上端又は下端の外へ移動した場合、上記キャリアに対し、ピッチ軸回りに回転するよう指示する、項目84に記載のシステム。
[項目86]
上記コントローラが、別の目標へ切り替える1つ又は複数の信号を受信すべく動作する、項目75に記載のシステム。
[項目87]
上記コントローラが、上記キャリアに対し、上記別の目標を追跡している上記撮像装置を、上記別の目標の取得された特徴付け情報に基づいて移動させるよう指示すべく動作する、項目86に記載のシステム。
[項目88]
上記コントローラが、上記目標を追跡しながら、上記目標の1つ又は複数の画像を取得する及び/又は映像を録画すべく動作する、項目75に記載のシステム。
[項目89]
非一時的コンピュータ可読媒体であって、
プロセッサにより実行された場合に、
キャリアに関連付けられた上記撮像装置により取得された1つ又は複数の画像に基づいて画像ビュー内の目標を取得するステップと、
上記1つ又は複数の画像に示された上記目標の特徴付け情報を取得するステップと、
上記キャリアに対し、上記目標の上記取得された特徴付け情報に基づいて、上記目標を追跡すべく上記撮像装置を移動させるよう指示するステップとを実行する命令が格納されている非一時的コンピュータ可読媒体。
[項目90]
写真撮影を実現するシステムであって、
キャリアに関連付けられた撮像装置と、
制御装置とを含み、上記制御装置が、
キャリアに関連付けられた撮像装置により取得された1つ又は複数の画像に基づいて、画像ビュー内の目標を取得し、
上記1つ又は複数の画像に示された目標の特徴付け情報を取得し、
上記キャリアに対し、上記目標の上記取得された特徴付け情報に基づいて、上記目標を追跡すべく上記撮像装置を移動させるよう指示すべく動作するシステム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10