(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記操作部材は、前記支持部材と重合する部位よりも前記オープンレバーの待機位置側に前記オープンレバーとの嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載のトランクロック装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
トランクルームに閉じ込められた人が操作部材を見つけやすくするには、上記のようにトランクルームから見える態様で操作部材を設けることが好ましい。しかしながら、その場合、たとえば、トランクルームの荷物が移動して操作部材に当接し、操作部材に押圧荷重が作用することがある。すなわち、操作部材がトランクルームから見える位置にあると、トランクルーム側から操作部材に意図しない押圧荷重が作用することがある。意図しない押圧荷重は操作部材の変形を招来する恐れがある。操作部材が変形すると、トランクルームから見えにくくなる、オープンレバーを動かせなくなる等の問題が生じる恐れがある。
【0008】
意図しない押圧荷重への対策の1つに、操作部材やオープンレバーの板厚を厚くして剛性を高めることがある。また、その他の対策として、意図しない押圧荷重が操作部材に作用しないよう、オープンレバー軸のまわりを回転する操作部材を取り囲むようなガイド部材を設けることがある。しかしながら、これらの対策は、トランクロック装置の大型化や構成の複雑化を招来していた。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、トランクルームに閉じ込められた人が操作部材を見つけやすく、かつ構成の簡素化が可能なトランクロック装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的を達成するために、本発明の請求項1に係るトランクロック装置は、車両にトランクルームを形成するトランク本体部又はトランクリッドのいずれか一方に取り付けられるトランクロック装置であって、前記トランクリッドを閉めたときに前記トランク本体部又は前記トランクリッドのいずれか他方に設けたストライカを拘束した状態で噛合うとともにその噛合いを解除することで前記ストライカが解放されるよう構成した噛合機構と、前記噛合機構が噛合った場合にその噛合いが維持される待機位置から前記噛合機構の噛合いを解除する噛合解除方向に動かすことが可能なオープンレバーと、前記オープンレバーを支持するベースプレートと、前記オープンレバーに設けた操作部材とを備えたものにおいて、前記オープンレバーが前記待機位置にあるときにトランクルーム側から前記操作部材に押圧荷重が作用した場合に、前記操作部材と当接して前記操作部材を支持する支持部材を備え、前記支持部材は、前記ベースプレート上に設けられる電気部品を保持する樹脂ケースであることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項2に係るトランクロック装置は、上記請求項1に係るトランクロック装置において、前記樹脂ケースは、前記操作部材と対向する面にリブを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項3に係るトランクロック装置は、上記請求項1に係るトランクロック装置において、前記支持部材は、前記操作部材の移動方向と直交する方向で前記操作部材と重合していることを特徴とすることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項4に係るトランクロック装置は、上記請求項1に係るトランクロック装置において、前記オープンレバーは、前記ベースプレートに回転可能に支持されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項5に係るトランクロック装置は、上記請求項1に係るトランクロック装置において、前記操作部材は、前記支持部材と重合する部位よりも前記オープンレバーの待機位置側に前記オープンレバーとの嵌合部を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項6に係るトランクロック装置は、上記請求項1係るトランクロック装置において、前記オープンレバーを覆うカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記トランクルームとの境界となる基準位置を規定する基準面と、前記操作部材の周囲に沿って延在し、前記基準面よりも前記トランクルームの内方に突出するプロテクタ面と、前記基準面と前記プロテクタ面とを接続する傾斜面とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るトランクロック装置は、車両にトランクルームを形成するトランク本体部又はトランクリッドのいずれか一方に取り付けられるものであって、オープンレバーに設けた操作部材にトランクルーム側から意図しない押圧荷重が作用した場合に、操作部材が支持部材に当接して支持される。そのため、たとえば、トランクルームの荷物が操作部材に当接した場合などに起こりうる操作部材の変形を抑制できる。すなわち、操作部材やオープンレバーの板厚を厚くする、操作部材を取り囲むガイド部材を設けるといったことをせずとも、意図しない押圧荷重による操作部材の変形を抑制できる。したがって、本発明に係るトランクロック装置は、トランクルームに閉じ込められた人が操作部材を見つけやすく、かつ構成の簡素化が可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本発明に係るトランクロック装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1であるトランクロック装置の内部構成を示す正面図である。
図2は、
図1に示したトランクロック装置の裏面図である。
図3は、ラッチとラチェットとの噛合いが解除された様子を示す図である。
【0020】
本実施の形態のトランクロック装置は、車両にトランクルームを形成するトランク本体部又はトランクリッドのいずれか一方に取り付けられるものである。このトランクロック装置1は、
図1及び
図2に示すように、ラッチ2、ラチェット3、オープンレバー4、及びベースプレート5を備える。
【0021】
ラッチ2及びラチェット3は、噛合機構を構成するものであり、トランクリッドを閉めたときにトランク本体部又はトランクリッドのいずれか他方に設けたストライカを拘束した状態で噛合う。ラッチ2は、ベースプレート5に設けたラッチ軸6に回転可能に支持されている。ラチェット3は、ベースプレート5に設けたラチェット軸7に回転可能に支持されている。
図1及び
図2に示したラッチ2及びラチェット3は、トランクリッドを閉めた状態、すなわち図示しないストライカを拘束して噛合っている状態である。
【0022】
ラッチ2は、ストライカ係合部2a、ラチェット噛合部2b、コイルばね係止孔2c、及びスイッチ当接部2dを有する。一方のラチェット3は、ラッチ噛合部3a、オープンレバー当接部3b、及びコイルばね係止孔3cを有する。また、ラッチ2とラチェット3とは、コイルばね8によって連結されている。コイルばね8は、一端をラッチ2のコイルばね係止孔2cに通し、他端をラチェット3のコイルばね係止孔3cに通している。
【0023】
オープンレバー4は、ラッチ2とラチェット3との噛合いを解除するものである。オープンレバー4は、ベースプレート5に設けたオープンレバー軸9に回転可能に支持されるとともに、コイルばね10によりベースプレート5と連結されている。このオープンレバー4は、ラッチ2とラチェット3との噛合いを解除する解除操作が成されない限り、
図1及び
図2に示した待機位置にある。
【0024】
オープンレバー4は、コイルばね係止部4a、ラチェット押圧部4b、操作ケーブル取付部4c、操作ノブ取付部4d、及び従動部4eを有する。コイルばね10は、一端をオープンレバー4のコイルばね係止部4aに掛け、他端をベースプレート5のコイルばね係止孔5aに通している。このコイルばね10は、オープンレバー4が待機位置からラッチ2とラチェット3との噛合いを解除する噛合解除方向(
図2における時計回り方向)に回転したときに、オープンレバー4に対して待機位置に戻る方向の付勢力を作用させるものである。また、オープンレバー4の操作ノブ取付部4dには、操作部材としての操作ノブ11が取り付けられている。
【0025】
操作ノブ11は、トランクルームからオープンレバー4を動かす際の手がかりとなるものである。操作ノブ11は、蓄光材で形成されており、オープンレバー嵌合部11a、表示部11b、リブ11c、及び操作部11dとを有する。オープンレバー嵌合部11aは、オープンレバー4の操作ノブ取付部4dと嵌合する部分である。表示部11bは、オープンレバー嵌合部11aから操作ノブ11の移動方向に張り出した部分であり、トランクリッドを開けられることや動かす方向を示す図形が印刷されている。リブ11cは、オープンレバー嵌合部11aと表示部11bとが接続する角部に設けられた部分であり、表示部11bの変形を防ぐ役割を担う。操作部11dは、オープンレバー4を動かすために押す部分である。
【0026】
操作ノブ11の操作部11dを指などで押すと、オープンレバー4は噛合解除方向(
図2における時計回り方向)に回転移動する。そうすると、オープンレバー4のラチェット押圧部4bがラチェット3のオープンレバー当接部3bを押圧し、
図3に示したようにラッチ2とラチェット3との噛合いが解除される。この際、オープンレバー4とベースプレート5とを連結するコイルばね10が伸び、コイルばね10に弾性復元力が蓄えられる。この弾性復元力は、オープンレバー4を待機位置に戻す方向の力である。そのため、操作ノブ11の操作部11dから指などを離すと、オープンレバー4は、
図2に示した待機位置に戻る。
【0027】
さらに、本実施の形態のトランクロック装置1は、電動モータ(電気部品)12、ウォームギア13、ウォームホイール14、ラッチスイッチ(電気部品)15、樹脂ケース16、クッション材17、及びスイッチピン18などを備える。
【0028】
電動モータ12、ウォームギア13、及びウォームホイール14は、トランクルームの外からの操作によって、待機位置にあるオープンレバー4を噛合解除方向に動かすものであり、樹脂ケース16に収容して保持している。ラッチスイッチ15は、ラッチ2の回転位置を検出するためのものであり、樹脂ケース16に取り付けて保持している。
【0029】
樹脂ケース16は、ベースプレート5に取り付けられており、その一部が操作ノブ11の表示部11bと重合している。樹脂ケース16の外表面のうちの表示部11bと対向する面には、リブ16aが設けられている。リブ16aは、操作ノブ11に押圧荷重が作用したときに操作ノブ11に当接して操作ノブ11を支持する。すなわち、樹脂ケース16は、操作ノブ11を支持する支持部材として機能する。
【0030】
トランクリッドが閉じている場合、ラッチ2とラチェット3とは、
図1及び
図2に示したように、ラッチ2のラチェット噛合部2bとラチェット3のラッチ噛合部3aとが噛合っている。このときラッチ2は、ストライカ係合部2aがベースプレート5に設けたストライカ進入溝5bを横切る回転位置で保持される。そのため、ストライカ係合部2aに係合しているストライカ(図示せず)は拘束され、トランクリッドが閉状態に保持される。
【0031】
また、トランクリッドが閉状態のとき、オープンレバー4は待機位置にあり、ラッチ2とラチェット3との噛合い状態が維持される。オープンレバー4の待機位置は、オープンレバー4の従動部4eとウォームホイール14のカム体14aとにより規定される。カム体14aは、
図2に示したように、ウォームホイール14の回転中心となるウォームホイール軸16bからの距離が徐々に大きくなる側面を有する。カム体14aの側面のうちのウォームホイール軸16bとの距離が最も小さい部分と従動部4eとが当接している場合、オープンレバー4は待機位置にある。この状態では、
図1及び
図2に示したように、ラチェット3のオープンレバー当接部3bとオープンレバー4のラチェット押圧部4bとが離間している。そのため、ラッチ2とラチェット3との噛合い状態が維持される。
【0032】
トランクリッドが閉状態のときに、トランクルームの外からトランクリッドを開ける操作を行うと、電動モータ12が駆動し、ウォームギア13を介してウォームホイール14を
図2における反時計回りに回転させる。そうすると、オープンレバー4の従動部4eとウォームホイール軸16aとの距離が徐々に大きくなり、オープンレバー4が
図2における時計回りに回転する。このオープンレバー4の回転が続くと、ラチェット押圧部4bがラチェット3のオープンレバー当接部3bを押圧する。これにより、ラチェット3が
図1における時計回りに回転し、ラッチ2のラチェット噛合部2bとラチェット3のラッチ噛合部3aとの噛合いが解除される。ラチェット3が回転して噛合状態が解除される直前までは、ラッチ2とラチェット3とを連結するコイルばね8が伸び、コイルばね8に弾性復元力が蓄えられる。そして、ラッチ2とラチェット3との噛合いが解除されると、コイルばね8の弾性復元力によりラッチ2が
図1における時計回りに回転する。このときラッチ2は、
図3に示すように、ストライカ係合部2aがベースプレート5のストライカ進入溝5bから後退した回転位置まで移動する。これにより、ラッチ2、ラチェット3及びベースプレート5で拘束していたストライカが解放され、トランクリッドを開けられるようになる。また、樹脂ケース16にはクッション材17を設けてあり、オープンレバー4が直接樹脂ケース16に衝突することによる異音の発生などを抑えている。
【0033】
ラッチ2とラチェット3との噛合いを解除する際には、オープンレバー4とベースプレート5とを連結するコイルばね10も伸び、コイルばね10に弾性復元力が蓄えられる。また、トランクルームの外から操作を行った場合、ウォームホイール14には、たとえば、図示しないリターンバネの弾性復元力による
図2における反時計回りの付勢力が作用している。そのため、ラッチ2とラチェット3との噛合いが解除され電動モータ12が停止すると、ウォームホイール14が初期位置に戻るとともにオープンレバー4が待機位置に戻る。
【0034】
一方、トランクルームに閉じ込められた人がトランクリッドを開ける場合は、操作ノブ11の操作部11dを指などで押してオープンレバー4を噛合解除方向(
図2における時計回り方向)に移動させる。そうすると、オープンレバー4のラチェット押圧部4bがラチェット3のオープンレバー当接部3bを押圧し、ラッチ2とラチェット3との噛合いが解除される。このときも、オープンレバー4とベースプレート5とを連結するコイルばね10も伸び、コイルばね10に弾性復元力が蓄えられる。そのため、操作ノブ11の操作部11dから指などを離すと、オープンレバー4が待機位置に戻る。
【0035】
また、トランクリッドが閉状態のとき、ラッチスイッチ15は、
図1及び
図2に示したように、ラッチ2のスイッチ当接部2dに当接しており、スイッチピン18から離間している。ラッチスイッチ15は、金属薄板で形成した板バネであり、ラッチ2のスイッチ当接部2dに当接した状態にあっては、スイッチピン18に向かう方向の弾性復元力が蓄えられている。トランクリッドが開状態になると、ラッチスイッチ15は、
図3に示したように、スイッチピン18に当接し、ラッチ2のスイッチ当接部2dから離間する。スイッチピン18は金属で形成しており、ラッチスイッチ15とスイッチピン18とが当接することでラッチスイッチ15に微弱な電流が流れるようにしている。これにより、トランクルームが開状態である場合に、運転席のインスツルメントパネルに設けた警告灯や、カーテシランプ等を点灯することができる。
【0036】
図4は、本実施の形態のトランクロック装置に樹脂カバーを取り付けた状態を示す斜視図である。
図5は、
図4に示したトランクロック装置を車両上方から見た図である。
図6は、
図4に示したトランクロック装置を車両側面から見た図である。
【0037】
本実施の形態のトランクロック装置1は、前述のように、トランクルームからラッチ2とラチェット3との噛合いを解除できることを示す操作ノブ11をオープンレバー4に設けている。このトランクロック装置1を車両後部に設けたトランクリッドに取り付ける場合、
図4から
図6までに示すように、操作ノブ11の表示部11bに印刷した図形が車両前方(トランクルーム)に面する向きで取り付けられる。この際、トランクロック装置1のベースプレート5には、ラッチ2及びラチェット3を保護する第1の樹脂カバー19及びオープンレバー4等を保護する第2の樹脂カバー20が取り付けられる。第1の樹脂カバー19は、ストライカ進入溝19aを有する。第2の樹脂カバー20は、車両前方を向いた面に基準面20a、プロテクタ面20b、及び傾斜面20cを有する。
【0038】
第2の樹脂カバー20の基準面20aは、オープンレバー4等を覆い、かつトランクルームとの境界となる基準位置を規定する面である。この基準位置は、オープンレバー4等のベースプレート5からの取り付け高さと、トランクロック装置1を取り付けるトランク本体部又はトランクリッドの寸法とに基づいて規定される。プロテクタ面20bは、操作ノブ11の移動範囲の周囲に沿って延在する面であり、基準面20a及び操作ノブ11の表示部11bよりも車両前方側に突出させている。傾斜面20cは、基準面20aとプロテクタ面20bとを接続する面であり、プロテクタ面20bに向かうにつれて車両前方側に変位している。
【0039】
トランクロック装置1をトランクリッドに取り付けた場合、トランクルームから操作ノブ11の表示部11bが見える。また、操作ノブ11は蓄光材で形成されているので、暗いトランクルームで光って見える。そのため、トランクルームに閉じ込められた人は、操作ノブ11を見つけやすく、操作ノブ11を動かしてラッチ2とラチェット3との噛合いを解除し、自力で脱出できる。トランクルームに閉じ込められた人がラッチ2とラチェット3との噛合いを解除する場合は、操作ノブ11の操作部11dを、表示部11bに示した矢印の方向に押せばよい。そのため、子供でも容易にラッチ2とラチェット3との噛合いを解除できる。
【0040】
ところで、操作ノブ11はトランクルームに面しているので、車両走行時にトランクルームの荷物が移動して操作ノブ11に接触することがある。すなわち、トランクルーム側から操作ノブ11に意図しない押圧荷重が作用することがある。本実施の形態のトランクロック装置1では、操作ノブ11がトランクルームを臨む面に沿って移動し、かつ操作ノブ11の移動方向と直交する車両後方側に支持部材としての樹脂ケース16が重合している。そのため、トランクルーム側からの押圧荷重が作用した操作ノブ11は樹脂ケース16に支持されることとなり、意図しない押圧荷重による表示部11bの変形を抑制することができる。すなわち、操作ノブ11やオープンレバー4の板厚を厚くする、操作ノブ11を取り囲むガイド部材を設けるといったことをせずとも、意図しない押圧荷重による操作ノブ11の変形を抑制できる。したがって、本実施の形態のトランクロック装置1は、構成の簡素化が可能となる。
【0041】
また、本実施の形態のトランクロック装置1は、操作ノブ11の移動範囲に沿ってプロテクタ面20bが設けられている。プロテクタ面20bは、前述のように、操作ノブ11よりも車両前方側に突出している。そのため、トランクルームの荷物がトランクロック装置1に向けて移動した場合、荷物がプロテクタ面20bに当接することで、荷物と操作ノブ11との接触を防ぐことができる。
【0042】
さらに、トランクルームの荷物が第2の樹脂カバー20の基準面20aに接触している状態で車両上下方向に振動した場合、荷物は傾斜面20cに沿って操作ノブ11から遠ざかる方向に動く。この場合も、荷物と操作ノブ11との接触を防ぐことができる。
【0043】
このように、本実施の形態のトランクロック装置1は、トランクルーム側から押圧荷重が作用した操作ノブ11を樹脂ケース16(支持部材)で支持するとともに、トランクルーム側からの押圧荷重が操作ノブ11に作用しにくい構成になっている。そのため、操作ノブ11やオープンレバー4の板厚を厚くする、操作ノブ11を取り囲むガイド部材を設けるといったことをせずとも、意図しない押圧荷重による操作ノブ11の変形を抑制できる。また、操作ノブ11がトランクルームから見える態様で設けられているため、トランクルームに閉じ込められた人が見つけやすい。したがって、本実施の形態のトランクロック装置1は、トランクルームに閉じ込められた人が操作ノブ11を見つけやすく、かつ構成の簡素化が可能となる。
【0044】
また、操作ノブ11は、オープンレバー4に嵌合させており、オープンレバー4と一体となって動く。オープンレバー4はベースプレート5に設けたオープンレバー軸9に回転可能に支持されているので、本実施の形態のトランクロック装置1では、オープンレバー4の移動方向を規制するガイド等の部材が不要となる。加えて、操作ノブ11を支持する支持部材として、電動モータ12等の電気部品を収容する樹脂ケース16を用いている。支持部材としての樹脂ケース16は、操作ノブ11の移動方向と直交する方向で操作部材と重合しているので、操作ノブ11の移動を妨げない。そのため、意図しない押圧荷重による操作ノブ11の変形を防ぐための構成を簡素化できる。
【0045】
また、操作ノブ11は、樹脂ケース16と重合する部位よりもオープンレバー4の待機位置側にオープンレバー嵌合部11a及び操作部11dがある。そのため、操作ノブ11を押してオープンレバー4を噛合解除方向に移動させることとなり、オープンレバー4を動かしやすい。また、この構成では、オープンレバー4が噛合解除方向に移動した際も操作ノブ11と樹脂ケース16とが重合している。そのため、樹脂ケース16が操作ノブ11の移動の妨げになりにくく、オープンレバー4をスムーズに動かすことができる。さらに、操作ノブ11のオープンレバー嵌合部11aもオープンレバー4の移動方向における待機位置側にあり、操作部11dとオープンレバー嵌合部11aとの距離が短い。そのため、操作部11dを噛合解除方向に押した際にオープンレバー嵌合部11aにかかる力を小さくでき、操作ノブ11を薄肉化できる。
【0046】
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2であるトランクロック装置の内部構成を示す裏面図である。
【0047】
実施の形態1で挙げたトランクロック装置1は、電動解除式と呼ばれるものであり、トランクルームの外からの操作によってラッチ2とラチェット3との噛み合いを解除する際に、電動モータ12、ウォームギア13、及びウォームホイール14を用いている。これに対し、本実施の形態のトランクロック装置1は、以下に示すように操作ケーブルを用いる。
【0048】
本実施の形態のトランクロック装置1は、トランクルームの外からの操作によりオープンレバー4を動かすものとして、
図7に示すように操作ケーブル21を用いる。操作ケーブル21は、ベースプレート5のケーブル取付部5c及び第2の樹脂カバー20のケーブル取付部(図示せず)に係合させている。操作ケーブル21のワイヤ21aは、オープンレバー4の操作ケーブル取付部4cに係合させている。操作ケーブル21は、たとえば、運転席付近に設けたオープンハンドルとオープンレバー4とを連結しており、オープンハンドルを操作することによりオープンレバー4が
図7における時計回りに回転する。
【0049】
このようなトランクロック装置1では、操作ノブ11と重合させる支持部材としての樹脂ケース16に電動モータ12等を収容していない。この樹脂ケース16は、操作ノブ11を支持するリブ16aの他に、オープンレバー4の待機位置を規定するオープンレバー当接部16cを有する。オープンレバー当接部16cには、オープンレバー4の従動部4eが当接する。
【0050】
本実施の形態のトランクロック装置1における他の構成は、実施の形態1で挙げたものと同じである。そのため、本実施の形態のトランクロック装置1は、実施の形態1で挙げたトランクロック装置1と同様に、意図しない押圧荷重による操作ノブ11の変形を防ぐための構成を簡素化できる。さらに、オープンレバー4を動かしやすい、操作ノブ11を薄肉化できるといった効果もある。
【0051】
以上、本発明に係るトランクロック装置の実施の形態を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に示した構成に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であることはもちろんである。
【0052】
たとえば、操作ノブ11を支持する支持部材は、樹脂ケース16とは別体であってもよい。樹脂ケース16とは別体の支持部材を設ける場合、その支持部材は、少なくともオープンレバー4が待機位置にあるときに操作ノブ11を支持することができればよい。また、操作ノブ11は、操作部11bの図形や文字がトランクルームから見えればよい。そのため、操作ノブ11を、たとえば、オープンレバー嵌合部11aからオープンレバー4の待機位置側に操作部11bを張り出させ、その操作部11bと重合する位置に支持部材を設けてもよい。
【0053】
また、上記の実施の形態では、ラッチ2とラチェット3とを噛合わせることでストライカを拘束するトランクロック装置をあげている。しかしながら、ストライカを拘束する噛合機構は、ラッチ2及びラチェット3に限らず、他の構成であってもよい。また、オープンレバー4の構成も、噛合機構の構成に合わせて適宜変更可能であり、たとえば、コイルばね10を使わず、噛合機構の噛合い動作と連動してオープンレバー4が待機位置に動くよう構成したものであってもよい。
【0054】
また、上記の実施の形態では、オープンレバー4に操作部材としての操作ノブ11を嵌合させ、オープンレバー4と操作部材とが一体となって動くトランクロック装置を挙げている。しかしながら、操作部材は、このような構成に限らず、オープンレバー4を噛合解除方向に動かせ、かつ待機位置に戻すことができる構成であればよい。そのため、操作部材は、たとえば、直線的に移動してオープンレバー4を噛合解除方向に動かすよう構成されたものであってもよい。
【0055】
さらに、本発明に係るトランクロック装置1をトランク本体部又はトランクリッドに内蔵させる態様で取り付ける場合、第2の樹脂カバー20の代わりに、トランク本体部又はトランクリッドにプロテクタ面20b及び傾斜面20cに相当する面を設けてオープンレバー4や操作ノブ11等を保護してもよい。