【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記に鑑み、本発明は、アッパーフレームを樹脂で成形した樹脂製アッパーフレームを提供することで、以下の実用性を達成する。
[イ] 製造作業・製造の簡略化、迅速化、省人化を達成する。
[ロ] 製品の高精度化、低コスト化、軽量化、ガタ防止等の品質向上を達成する。
[ハ] 溶接レス、サイドパネルとの簡易、かつ確実な一体化を図る。
[ニ] CO2の発生を無くし、環境維持を図る。
[ホ] リブの大小と、その組合せで、強度調整と、一発成形を達成し、かつ製造時間の短縮化、低コスト化を図る。
[ヘ] 工場の在庫管理容易化、省スペース化を達成する。
[ト] 作業の簡略化を図ることで、何人も簡易、かつ確実に製造できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記「イ」〜「ト」を達成するために、請求項1〜請求項
7を提供する。
【0007】
請求項1の発明は、
シートフレームのアッパーフレームであり、
このアッパーフレームのブラケット、又はサポートの取付部に、ブラケット、又はサポート挿設用取付孔を開設し、また、このアッパーフレームのサイドフレーム用の接続部に、係止手段を設け、更に、このアッパーフレーム全体に、リブ片を複数条設ける構成とした樹脂製アッパーフレーム
は、略ブリッジ形状を呈し、前後枠部を構成する前後方フレームを備え、
前記リブ片は、前記アッパーフレームのブリッジ部及び/又は脚部の表面から略垂直に突出しかつ前記アッパーフレームの略長手方向に沿って延在する、少なくとも一条のリブ片と、このリブ片と略直交して格子を形成する少なくとも一条のリブ片と、を備え、前記各リブ片は、上下左右の四方向に向かった方向性を
有し、
前記係止手段は、係止突起と、係止フックと、挾持突起と、
被差込み用孔及び差込孔と、でなる係止部の中で、少なくとも二つ以上の係止部の組合せ
を備える構成とした樹脂製アッパーフレームにおいて、
前記アッパーフレームと前記サイドフレームとの間に設けた補強材の前記被差込み用孔に、前記アッパーフレームの前記二つ以上の係止部の一群を差込み支持するとともに、この補強材の前記差込孔に、前記二つ以上の係止部の他群を差込み支持し、また、前記補強材のひれ片は、前記アッパーフレームの脚部に形成した少なくとも二条のスリット、及び/又は、前記脚部に設けた係止部に差込み支持する構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0010】
請求項
2の発明は、
請求項1に記載のアッパーフレームであって、
前記接続部は、前記サイドフレームを嵌合一体化することを考慮し、肉薄構造の幅員とする構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0011】
請求項
3の発明は、
請求項1に記載のアッパーフレームであって、
前記接続部の長手方向の両端部に、長手方向に向かった、嵌合溝を設ける構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0012】
請求項
4の発明は、
請求項1に記載のアッパーフレームであって、
前記アッパーフレームは、前方フレームと、後方フレームとを合体構造とする構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0013】
請求項
5の発明は、
請求項1に記載のアッパーフレームであって、
前記アッパーフレームに、前記係止手段を介して、前記サイドフレームを、ワンタッチで組付け可能とする構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0014】
請求項
6の発明は、
請求項1に記載のアッパーフレームであって、
前記アッパーフレームに、複数
条のリブ片を設けることで、このアッパーフレームの骨格部を細く、又は肉薄とする構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0015】
請求項
7の発明は、
請求項1、請求項
4、又は請求項
6に記載のアッパーフレームであって、
前記アッパーフレームに設けた複数条のリブ片は、
上面に設けた窪みには、上方に設けた複数条のリブ片とし、
前後方フレームに設けた窪みには、前後方に設けた複数条のリブ片とし、
下面に設けた窪みには、下方に設けた複数条のリブ片とし、
また、この下面に連設したサイドフレーム用の接続部に設けた窪みには、対峙する内方に設けた複数条のリブ片とする構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明は、
シートフレームのアッパーフレームであり、
アッパーフレームのブラケット、又はサポートの取付部に、ブラケット、又はサポート挿設用取付孔を開設し、また、アッパーフレームのサイドフレーム用の接続部に、係止手段を設け、更に、アッパーフレーム全体に、リブ片を複数条設ける構成とした樹脂製アッパーフレーム
は、略ブリッジ形状を呈し、前後枠部を構成する前後方フレームを備え、
リブ片は、アッパーフレームのブリッジ部及び/又は脚部の表面から略垂直に突出しかつアッパーフレームの略長手方向に沿って延在する、少なくとも一条のリブ片と、リブ片と略直交して格子を形成する少なくとも一条のリブ片と、を備え、リブ片は、上下左右の四方向に向かった方向性を
有し、
係止手段は、係止突起と、係止フックと、挾持突起と、
被差込み用孔及び差込孔と、でなる係止部の中で、少なくとも二つ以上の係止部の組合せを
備える構成とした樹脂製アッパーフレームにおいて、
アッパーフレームとサイドフレームとの間に設けた補強材の被差込み用孔に、アッパーフレームの二つ以上の係止部の一群を差込み支持するとともに、補強材の差込孔に、二つ以上の係止部の他群を差込み支持し、また、補強材のひれ片は、アッパーフレームの脚部に形成した少なくとも二条のスリット、及び/又は、脚部に設けた係止部に差込み支持する構成とした樹脂製アッパーフレームである
【0017】
従って、この請求項1の発明は、下記の特徴がある。
[イ−1] 製造作業・製造の簡略化、迅速化、省人化を達成できる。
[ロ−1] 製品の高精度化、低コスト化、軽量化、ガタ防止等の品質向上を達成できる。
[ハ−1] 溶接レス、サイドパネルとの簡易、かつ確実な一体化が図れる。
[ニ−1] CO2の発生を無くし、環境維持が図れる。
[ホ−1] リブの大小と、その組合せで、強度調整と、一発成形を達成し、かつ製造時間の短縮化、低コスト化が図れる。
[ヘ−1] 工場の在庫管理容易化、省スペース化を達成できる。
[ト−1] 作業の簡略化を図ることで、何人も簡易、かつ確実に製造できる。
【0022】
請求項
2の発明は、
請求項1に記載のアッパーフレームであって、
接続部は、サイドフレームを嵌合一体化することを考慮し、肉薄構造の幅員とする構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0023】
従って、この請求項
2の発明は、下記の特徴がある。
[イ−1] 製造作業・製造の簡略化、迅速化、省人化を達成できる。
[ロ−1] 製品の高精度化、低コスト化、軽量化、ガタ防止等の品質向上を達成できる。
[ニ−1] CO2の発生を無くし、環境維持が図れる。
[ホ−1] リブの大小と、その組合せで、強度調整と、一発成形を達成し、かつ製造時間の短縮化、低コスト化が図れる。
【0024】
請求項
3の発明は、
請求項1に記載のアッパーフレームであって、
接続部の長手方向の両端部に、長手方向に向かった、嵌合溝を設ける構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0025】
従って、この請求項
3の発明は、下記の特徴がある。
[イ−1] 製造作業・製造の簡略化、迅速化、省人化を達成できる。
[ロ−1] 製品の高精度化、低コスト化、軽量化、ガタ防止等の品質向上を達成できる。
[ハ−1] 溶接レス、サイドパネルとの簡易、かつ確実な一体化が図れる。
【0026】
請求項
4の発明は、
請求項1に記載のアッパーフレームであって、
アッパーフレームは、前方フレームと、後方フレームとを合体構造とする構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0027】
従って、この請求項
4の発明は、下記の特徴がある。
[イ−1] 製造作業・製造の簡略化、迅速化、省人化を達成できる。
[ロ−1] 製品の高精度化、低コスト化、軽量化、ガタ防止等の品質向上を達成できる。
[ハ−1] 溶接レス、サイドパネルとの簡易、かつ確実な一体化が図れる。
【0028】
請求項
5の発明は、
請求項1に記載のアッパーフレームであって、
アッパーフレームに、係止手段を介して、サイドフレームを、ワンタッチで組付け可能とする構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0029】
従って、この請求項
5の発明は、下記の特徴がある。
[ハ−1] 溶接レス、サイドパネルとの簡易、かつ確実な一体化が図れる。
[ニ−1] CO2の発生を無くし、環境維持が図れる。
【0030】
請求項
6の発明は、
請求項1に記載のアッパーフレームであって、
アッパーフレームに、複数個のリブ片を設けることで、アッパーフレームの骨格部を細く、又は肉薄とする構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0031】
従って、この請求項
6の発明は、下記の特徴がある。
[イ−1] 製造作業・製造の簡略化、迅速化、省人化を達成できる。
[ロ−1] 製品の高精度化、低コスト化、軽量化、ガタ防止等の品質向上を達成できる。
[ニ−1] CO2の発生を無くし、環境維持が図れる。
[ホ−1] リブの大小と、その組合せで、強度調整と、一発成形を達成し、かつ製造時間の短縮化、低コスト化が図れる。
【0032】
請求項
7の発明は、
請求項1、請求項
4、又は請求項
6に記載のアッパーフレームであって、
アッパーフレームに設けた複数条のリブ片は、
上面に設けた窪みには、上方に設けた複数条のリブ片とし、
前後方フレームに設けた窪みには、前後方に設けた複数条のリブ片とし、
下面に設けた窪みには、下方に設けた複数条のリブ片とし、
また、下面に連設したサイドフレーム用の接続部に設けた窪みには、対峙する内方に設けた複数条のリブ片とする構成とした樹脂製アッパーフレームである。
【0033】
従って、この請求項
7の発明は、下記の特徴がある。
[イ−1] 製造作業・製造の簡略化、迅速化、省人化を達成できる。
[ロ−1] 製品の高精度化、低コスト化、軽量化、ガタ防止等の品質向上を達成できる。
[ニ−1] CO2の発生を無くし、環境維持が図れる。
[ホ−1] リブの大小と、その組合せで、強度調整と、一発成形を達成し、かつ製造時間の短縮化、低コスト化が図れる。
[ト−1] 作業の簡略化を図ることで、何人も簡易、かつ確実に製造できる。