【実施例】
【0231】
以下に本発明の実施例および参考例、ならびに試験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0232】
本明細書中で用いる略語は以下の意味を表す。
Ac:アセチル
n−Bu:n−ブチル
t−Bu:tert−ブチル
Bn:ベンジル
DMA:N,N−ジメチルアセトアミド
DME:ジメトキシエタン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DCM:ジクロロメタン
DMSO:ジメチルスルホキシド
dppf:1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
dppp:1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン
dtbpf:1,1’−ジ−tert−ブチルホスフィノフェロセン
Et:エチル
Fmoc:9−フルオレニルメチルオキシカルボニル
Me:メチル
Ms:メチルスルホニル
NBS:N−ブロモスクシンイミド
NCS:N−クロロスクシンイミド
NIS:N−ヨードスクシンイミド
Ph:フェニル
TBS:tert−ブチルジメチルシリル
THF:テトラヒドロフラン
Tf:トリフルオロメタンスルホニル
TFA:トリフルオロ酢酸
TMS:トリメチルシリル
Ts:p−トルエンスルホニル
【0233】
各実施例で得られたNMR分析は300MHzまたは400Mhzで行い、DMSO−d
6、CDCl
3を用いて測定した。
表中にRTとあるのは、LC/MS:液体クロマトグラフィー/質量分析でのリテンションタイムを表し以下の条件で測定した。なお、移動相中で2種の異性体として存在し得る化合物については、測定ピークが2本になり得る。
(測定条件)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.8 mL/分
UV検出波長:254nm
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
3.5分間で5%−100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
なお、※と記載している化合物については、以下の測定条件に変更して測定を行った。
カラム:Shim−pack XR−ODS (2.2μm、i.d.50x3.0mm) (Shimadzu)
流速:1.6 mL/分
UV検出波長:254nm
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジェント:3分間で10%−100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行い、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
▲と記載している化合物については、以下の測定条件に変更して測定を行った。
カラム:Shim−pack XR−ODS (2.2μm、i.d.50x3.0mm) (Shimadzu)
流速:1.6 mL/分
UV検出波長:254nm
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジェント:8分間で10%−100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行い、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
※2と記載している化合物については、以下の測定条件に変更して測定を行った。
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.8 mL/分
UV検出波長:254nm
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジェント:9.5分間で5%−100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
【0234】
実施例1 化合物3の合成
【化107】
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第1工程 化合物(2)の合成
化合物(1)(6.50g、16.0mmoL)をDMF(50.0mL)に溶解し、NBS(3.10g、17.6mmoL)をDMF(10.0mL)に溶解した溶液を、0℃にて滴下した。同温で10分間撹拌し、氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル−酢酸エチル)により精製し、化合物(2)を黄色固体(5.10g、収率65%)として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ: 0.97 (s, 9H), 2.06-2.09 (m, 5H), 2.28 (s, 3H), 2.69-2.83 (m, 2H), 3.66 (d, 3H), 4.23 (s, 2H), 5.01 (d, 1H), 6.78-6.87 (m, 2H), 6.98 (m, 1H). LC/MS (ESI):m/z = 476 [M + H]+.
第2工程 化合物(3)の合成
化合物(2)(150mg、0.315mmoL)をジクロロメタン(2.00mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.044mL、0.315mmoL)を加え、氷浴で冷却した。トリホスゲン(37.4mg、0.126mmoL)を加え、室温に昇温して15分間撹拌した。再度氷浴で冷却し、ベンジルアミン(0.103mL、0.945mmoL)のジクロロメタン(2.00mL)溶液を加え、室温に昇温して3時間45分間撹拌した。反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(3)を淡橙色固体(200mg、収率>100%)として得た。
1H NMR (CDCl
3)δ:0.92 (s, 9H), 1.98-2.08 (m, 2H), 2.12 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 2.63-2.84 (m, 2H), 3.58-3.61 (m, 3H), 4.08-4.24 ( m, 2H), 4.41-4.47 (m, 2H), 4.63 (br s, 1H), 4.99-5.02 (m, 1H), 5.94 (s, 1H), 6.79-6.95 (m, 3H), 7.24-7.30 (m, 5H).
第3工程 化合物(4)の合成
化合物(3)(192mg、0.315mmoL)、ヨウ化銅(I)(90.0mg、0.473mmoL)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.110mL、0.630mmoL)をDMA(2.50mL)に縣濁し、封管にて、150℃で2時間15分撹拌した。氷水と2moL/L塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(4)を淡黄色泡状物質(145mg、収率87.1%)として得た。
1H NMR (CDCl
3)δ:0.98(s, 9H), 1.93-1.96 (m, 3H), 1.96-2.05 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.63-2.77 (m, 2H), 3.62-3.67 (m, 3H), 4.20-4.25 (m, 2H),4.40 (m, 1H), 5.00 (m, 1H), 5.25-5.37 (m, 2H), 6.73-6.99 (m, 3H), 7.18-7.32 (m, 5H), 9.00 (m, 1H).
第4工程 化合物3の合成
化合物(4)(140mg、0.265mmoL)をエタノール(2.65mL)に溶解し、2moL/L水酸化ナトリウム水溶液(0.662mL、1.32mmoL)を加え、100℃で2時間50分撹拌した。氷水に注ぎ、水層を2 mol/L塩酸水溶液でpH≒3に調整し、酢酸エチルで抽出した。飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製し、60℃で減圧乾燥することにより、化合物3を淡橙色固体(110mg、収率80.7%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6)δ:0.88(s, 9H), 1.75-1.86 (m, 5H), 2.50-2.75 (m, 2H), 4.14 (s, 2H), 4.84 (m, 1H), 5.10-5.30 (m, 2H), 6.70-6.85 (m, 2H),6.88 (m, 1H), 7.10-7.40 (m, 5H), 11.02 (s, 1H), 12.35 (br s, 1H). MS(ESI) m/z:515 [M + H]+
【0235】
実施例2 化合物7の合成
【化108】
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第1工程 化合物(6)の合成
化合物(5)(100mg、0.309mmoL)をジクロロエタン(2mL)に溶解し、酢酸(0.0350mL、0.619mmoL)とベンジルアミン(0.0340mL、0.309mmoL)を加え、60℃で3時間35分撹拌した。反応液を室温に冷却し、ソジウムトリアセトキシボロハイドライド(103mg、0.464mmoL)を加え、室温で16時間15分撹拌した。反応液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(6)を淡黄色油状物(175mg、収率>100%)として得た。
1H NMR (CDCl
3)δ:1.22 (s, 9H), 2.27 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 3.58 (s, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.81 (s, 3H), 5.18 (s, 1H), 7.20-7.35 (m, 5H), 7.40 (s, 1H).
第2工程 化合物(7)の合成
化合物(6)(128mg、0.309mmoL)を酢酸(2.00mL)に溶解し、亜鉛粉末(202mg、3.09mmoL)を加え、60℃で2時間5分撹拌した。反応液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(7)を無色油状物(76mg、収率64.0%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6)δ:1.14 (s, 9H), 2.04 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 3.50-3.65 (m, 6H), 4.95-5.25 (m, 3H), 6.48 (s, 1H), 7.20-7.40 (m, 5H).
第3工程 化合物(8)の合成
化合物(7)(361mg、0.939mmoL)をジクロロメタン(4.00mL)に溶解し、氷浴で冷却した。ブロミン(0.0480mL、0.939mmoL)のジクロロメタン(4.00mL)溶液を加え、同温で1時間撹拌した。反応液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(8)を無色油状物(133mg、収率30.6%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6)δ:1.14 (s, 9H), 2.04 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 3.57 (s, 4H), 3.65 (s, 2H), 3.74 (s, 2H), 4.95-5.25 (m, 2H), 5.85 (s, 1H), 7.20-7.40 (m, 5H).
第4工程 化合物(9)の合成
化合物(8)(165mg、0.356mmoL)とカルボニルジイミダゾール(289mg、1.780mmoL)をジオキサン(5.00mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.622mL、3.56mmoL)を加え、120℃で14時間25分撹拌した。反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(9)を白色結晶性粉末(139mg、収率79.8%)として得た。
1H NMR (CDCl
3)δ:1.21 (s, 9H), 2.20 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 4.32 (s, 2H), 4.60-4.75 (m, 2H), 5.95 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 7.26-7.40 (m, 5H).
第5工程 化合物(10)の合成
化合物(9)(136mg、0.278mmoL)と6-クロマンボロン酸(74.2mg、0.417mmoL)をジオキサン(4.20mL)に溶解し、2moL/L炭酸カリウム水溶液(0.417mL、0.834mmoL)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。PdCl
2(dppf)(22.7mg、0.0280mmoL)を加え、再度脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行い、100℃で3時間45分撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水と2 mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(10)を淡黄色泡状物(106mg、収率70.3%)として得た。
1H NMR (CDCl
3)δ:0.96 (s, 9H), 1.69-1.75 (m, 3H), 1.95-2.15 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.65-2.95 (m, 2H), 3.60-3.70 (m, 3H), 4.20-4.30 (m, 3H), 4.30 (s, 2H), 4.60-4.73 (m, 2H), 5.00 (m, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.45-7.00 (m, 3H), 7.26-7.40 (m, 5H).
第6工程 化合物7の合成
化合物(10)(104mg、0.192mmoL)をエタノール(1.92mL)に溶解し、2moL/L水酸化ナトリウム水溶液(0.479mL、0.958mmoL)を加え、100℃で2時間35分撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水に注ぎ、水層を2moL/L塩酸水溶液でpH≒3に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製し、60℃で減圧乾燥することにより、化合物7を淡黄色結晶性粉末(83mg、収率81.9%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6)δ:0.86 (s, 9H), 1.68 (s, 3H), 1.80-2.00 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 2.50-2.80 (m, 2H), 4.10-4.20 (m, 2H), 4.29 (s, 2H), 4.50-4.65 (m, 2H), 4.87 (m, 1H), 6.40-6.80 (m, 2H), 6.90 (m, 1H), 7.25-7.40 (m, 5H), 8.21 (s, 1H), 12.37 (br s, 1H).
MS(ESI) m/z:529 [M + H]+
【0236】
実施例3 化合物16の合成
【化109】
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第1工程 化合物(12)の合成
後述の化合物(33)と同様の手法で合成した化合物(11)(300 mg, 0.844 mmol)、1,2-ジブロモベンゼン (199 mg, 0.844 mmol)、キサントホス(37 mg, 0.063 mmol)、炭酸セシウム (550 mg, 1.69 mmol)、Pd
2(dba)
3 (39 mg, 0.042 mmol) をトルエン (3 ml) に加え、窒素雰囲気下において18時間加熱還流した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(12) (282 mg, 収率66%) を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 510, 512 [M+H]
+
第2工程 化合物(13)の合成
化合物(12)(276 mg, 0.541 mmol)、酢酸パラジウム (12 mg, 0.054 mmol)、炭酸カリウム (149 mg, 1.08 mmol)、トリシクロヘキシルホスホニウム テトラフルオロほう酸塩 (40 mg, 0.11 mmol) をジメチルアセトアミド (5 ml) に加え、窒素雰囲気下において130℃で2時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(13) (112 mg, 収率48%) を淡黄色固体として得た。
MS: m/z = 452 [M+Na]
+
第3工程 化合物16の合成
化合物(13) (109 mg, 0.254 mmol) をメタノール (3 ml) とTHF (3 ml) に溶解し、2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液 (1.27 ml, 2.54 mmol) を加えて80℃で3時間攪拌した。反応液を希塩酸に加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をジイソプロピルエーテルから再結晶し、化合物16 (78 mg, 収率74%) を得た。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 0.88 (s, 9H), 2.41 (s, 6H), 2.58 (s, 3H), 5.02 (s, 1H), 7.14 (m, 2H), 7.29 (m, 3H), 7.38 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 11.13 (s, 1H).
MS: m/z = 438 [M+Na]
+【0237】
実施例4 化合物20の合成
【化110】
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第1工程 化合物(14)の合成
化合物(11)(500 mg, 1.41 mmol) をピリジン (5 ml) に溶解し、室温で塩化メタンスルホニル (483 mg, 0.329 mmol) を加えてそのまま18時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を希塩酸で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(14) (538 mg, 収率88%) を無色泡状物質として得た。
第2工程 化合物(15)の合成
化合物(14) (300 mg, 0.692 mmol) をDMF (3 ml) に溶解し、1−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゼン(190 mg, 0.761 mmol) と炭酸セシウム (451 mg, 1.38 mmol) を室温で加えてそのまま4時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(15)(382 mg, 収率92%) を淡黄色固体として得た。
MS: m/z = 624, 626 [M+Na] +
第3工程 化合物(16)の合成
化合物(15)(356 mg, 0.591 mmol)、酢酸パラジウム (13 mg, 0.059 mmol)、炭酸カリウム (163 mg, 1.18 mmol)、トリシクロヘキシルホスホニウム テトラフルオロほう酸塩 (44 mg, 0.12 mmol) をジメチルアセトアミド (6.5 ml) に加え、窒素雰囲気下において130℃で2時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(16)(288 mg, 収率93%) を淡黄色固体として得た。
MS: m/z = 544 [M+Na] +
第4工程 化合物20の合成
化合物(16)(285 mg, 0.546 mmol) をメタノール (6 ml) とTHF (4 ml) に溶解し、2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液 (2.73 ml, 5.46 mmol) を加えて80℃で3時間攪拌した。反応液を希塩酸に加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をジイソプロピルエーテル-n-ヘキサンから再結晶し、化合物20(193 mg, 収率70%) を得た。
MS: m/z = 530 [M+Na] +
【0238】
実施例5 化合物22の合成
【化111】
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第1工程 化合物(17)の合成
化合物(11)(300 mg, 0.844 mmol) をピリジン (5 ml) に溶解し、室温で2−ブロモベンゼン−1−スルホニルクロリド(237 mg, 0.928 mmol) を加えてそのまま18時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を希塩酸で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(17)(422 mg, 収率87%) を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 596, 598 [M+Na] +
第2工程 化合物(18)の合成
化合物(17)(413 mg, 0.719 mmol) をDMF (5 ml) に溶解し、ヨードメタン (255 mg, 0.112 mmol) と炭酸セシウム (703 mg, 2.16 mmol) を室温で加えてそのまま4時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(18)(370 mg, 収率88%) を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 610, 612 [M+Na] +
第3工程 化合物(19)の合成
化合物(18)(365 mg, 0.620 mmol)、酢酸パラジウム (14 mg, 0.062 mmol)、炭酸カリウム (171 mg, 1.24 mmol)、トリシクロヘキシルホスホニウム テトラフルオロほう酸塩 (46 mg, 0.12 mmol) をジメチルアセトアミド (7 ml) に加え、窒素雰囲気下において130℃で4時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(19)(283 mg, 収率90%) を淡黄色固体として得た。
MS: m/z = 530 [M+Na] +
第4工程 化合物22の合成
化合物(19)(262 mg, 0.516 mmol) をメタノール (4 ml) とTHF (2 ml) に溶解し、2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液 (2.58 ml, 5.16 mmol) を加えて80℃で3時間攪拌した。反応液を希塩酸に加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をジイソプロピルエーテル-n-ヘキサンから再結晶し、化合物22 (177 mg, 収率70%) を得た。
MS(※): m/z = 516 [M+Na] +
【0239】
実施例6 化合物23の合成
【化112】
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第1工程 化合物(20)の合成
化合物(11)(200 mg, 0.563 mmol) をピリジン (3 ml) に溶解し、室温で塩化(2−ブロモ)ベンゾイル(136 mg, 0.619 mmol) を加えてそのまま18時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を希塩酸で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(20)(250 mg, 収率83%) を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 560, 562 [M+Na] +
第2工程 化合物(21)の合成
化合物(20)(243 mg, 0.451 mmol) をDMF (2.5 ml) に溶解し、水素化ナトリウム (60% in oil, 54.1 mg, 1.35 mmol) を0℃で加えて室温で10分攪拌した。ヨードメタン (192 mg, 1.35 mmol) を室温で加えてそのまま30分攪拌した。反応液を希塩酸にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(21)(216 mg, 収率87%) を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 552, 554 [M+H] +
第3工程 化合物(22)の合成
化合物(21)(208 mg, 0.376 mmol)、酢酸パラジウム (8.5 mg, 0.038 mmol)、炭酸カリウム (104 mg, 0.753 mmol)、トリシクロヘキシルホスホニウム テトラフルオロほう酸塩 (28 mg, 0.075 mmol) をジメチルアセトアミド (4 ml) に加え、窒素雰囲気下において130℃で4時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗って硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(22)(99 mg, 収率56%) を淡黄色固体として得た。
MS: m/z = 472 [M+H] +
第4工程 化合物23の合成
化合物(22)(95 mg, 0.201 mmol) をメタノール (2 ml) とTHF (1 ml) に溶解し、2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液 (1.01 ml, 2.01 mmol) を加えて80℃で3時間攪拌した。反応液を希塩酸に加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧留去した。粗生成物をジイソプロピルエーテル-n-ヘキサンから再結晶し、化合物23(65 mg, 収率71%) を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 0.91 (s, 9H), 2.41 (s, 6H), 2.46 (s, 6), 3.53 (s, 3H), 4.96 (s, 1H), 7.25 (m, 2H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.61 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.74-7.78 (m, 1H), 8.26 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.34 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 12.65 (br s, 1H).
MS(※): m/z = 458 [M+H] +
【0240】
実施例7 化合物21の合成
【化113】
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【化114】
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第1工程 化合物(24)の合成
化合物(23)(25.0g、166mmol)の硫酸(350mL)溶液に、氷冷下、硝酸カリウム(18.5g、183mmol)を加えた。0℃で1.5時間攪拌し、反応液を氷水の中へ注いだ。析出してきた固体をろ過し、化合物(24)(31.8g、収率98%)を黄色固体として得た。
MS(ESI) m/z: 194.30[M−H]−
第2工程 化合物(25)の合成
化合物(24)(25.0g、128mmol)のジクロロメタン(750mL)溶液に、塩化亜鉛(40.9g、128mmol)、TMSCN(51.5mL、384mmol)を氷冷下加えた。0℃で20分間攪拌し、飽和重曹水(100mL)、水(600mL)を加えた。ジクロロメタン(500mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮することにより、化合物(25)の粗生成物(47g)を茶色油状物質得た。
MS(ESI) m/z: 292.95[M−H]−
第3工程 化合物(26)の合成
化合物(25)の粗生成物(45.6g)に対して、5〜10%塩化水素/メタノール溶液(456mL)、水(2.2mL、123mmol)を加え加熱還流下20時間攪拌した。減圧下メタノールを留去し、水(300mL)を加えた。酢酸エチル(300mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮する。残渣にジイソプロピルエーテル、ヘキサンを加えることにより、固体を析出させ、ろ過することによって化合物(26)(28.6g、収率91% 2工程)を黄色固体として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:2.28(s,3H)、2.50(s,3H)、3.41(s,1H)、3.78(s,3H)、5.37(s,1H)、7.33(s,1H)、 9.48(s,1H)
MS(ESI) m/z: 254.05[M−H]−
第4工程 化合物(27)の合成
化合物(26)(29.0g、114mmol)のDMF(290mL)溶液に、炭酸カリウム(31.4g、227mmol)、ベンジルブロミド(14.9mL、125mmol)を加えた。室温で45分間攪拌し、2mol/L塩酸(300mL)と水(300mL)を加えた。酢酸エチル(300mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、化合物(27)(38.0g、収率97%)を黄色油状物質として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:2.30(s,3H)、2.32(s,3H)、3.46(d,1H,J=4.3Hz)、3.80(s,3H)、4.93(s,2H)、5.33(d,1H,J=4.3Hz)、7.30(s,1H)、7.37-7.44(m,5H)
第5工程 化合物(28)の合成
化合物(27)(38.0g、110mmol)のジクロロメタン(380mL)溶液に、二酸化マンガン(47.8g、550mmol)を加え加熱還流下2時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過後、濃縮することにより、化合物(28)(32.9g、収率87%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:2.37(s,3H)、2.45(s,3H)、3.98(s,3H)、5.00(s,2H)、7.37-7.40(m,5H)、7.65(s,1H)
第6工程 化合物(29)の合成
化合物(28)(32.5g、95mmol)のジクロロメタン(325mL)溶液に、1M−(R)−CBS試薬(18.9mL、18.9mmol)、カテコールボラン(20.2mL、189mmol)を−78度に冷却下加えた。−78度で20分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)加え、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、化合物(29)(24.8g、収率76%)を黄色油状物質として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:2.30(s,3H)、2.32(s,3H)、3.46(d,1H,J=4.3Hz)、3.80(s,3H)、4.93(s,2H)、5.33(d,1H,J=4.3Hz)、7.30(s,1H)、7.37-7.44(m,5H)
第7工程 化合物(30)の合成
化合物(29)(24.5g、70.9mmol)の酢酸tert−ブチル(245mL)溶液に、過塩素酸(18.3mL、213mmol)を氷冷下加えた。0度で10分間攪拌し、飽和重曹水(400mL)を加え、酢酸エチル(300mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、化合物(30)(21、2g、収率74%)を黄色油状物質として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:1.24(s,9H)、2.31(s,3H)、2.34(s,3H)、3.70(s,3H)、4.93(s,2H)、5.17(s,1H)、7.37-7.40(m,5H)、7.53(s,1H)
第8工程 化合物(31)の合成
化合物(30)(38.8g、97.0mmol)を酢酸(194mL)に溶解し、室温で亜鉛(25.3g、386mmol)を加え、60度で2.5時間攪拌した。濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)を加え、酢酸エチル(1000mL)で抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)および飽和食塩水(30mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、化合物(31)の粗精製物(36.0g)を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 372.2 [M+H]
+
第9工程 化合物(32)の合成
化合物(31)(36.0g、97.0mmol)をアセトニトリル(180mL)に溶解した。氷冷下、NBS(16.7g、94.0mmol)を加え、氷冷下で1.5時間撹拌した。水(500mL)を加え、酢酸エチル(1000mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(300mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、化合物(32)の粗生成物(44.0g)を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 450.2, 452.2 [M+H]
+
第10工程 化合物(33)の合成
化合物(32)(41.9g、93.0mmol)をDMA(210mL)および水(21mL)に溶解し、4−メチルフェニルボロン酸(17.7g、130mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(6.06g、9.30mmol)、および炭酸カリウム(25.7g、186mmol)を加え、窒素雰囲気下130℃で2時間攪拌した。水(400mL)を加え、酢酸エチル(1000mL)で抽出した。有機層を水(500mL×2)および飽和食塩水(500mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(33)(15.1g、収率33%、3工程)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:0.96(s,9H)、1.91(s,3H)、2.25(s,3H)、2.41(s,3H)、3.67(s,3H)、3.89(s,2H)、4.84(d,J=11.3Hz,1H)、5.00(s,1H)、7.06(d,J=7.8Hz,1H)、7.18(d,J=7.8Hz,1H)、7.21(s,2H)、7.31-7.43(m,3H)、7.39(d,J=7.4Hz,1H)
MS: m/z = 462.2 [M+H]
+
第11工程 化合物(34)の合成
化合物(33)(14.6g、31.7mmol)のメタノール(146mL)溶液に、20%wt、50%wet、水酸化パラジウム(4.45g)を加えた。室温で水素雰囲気下、3時間攪拌し、反応溶液をセライトろ過した。ろ液を濃縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製することにより、化合物(34)(4.38g、収率37%)を無色固体として得た。
MS: m/z = 372.3 [M+H]
+
第12工程 化合物(35)の合成
化合物(34)(300mg、0.808mmol)をDMF(6mL)に溶解し、60%Wt水素化ナトリウム(35.5mg、0.888mmol)を氷冷下で加え、10分間攪拌した。1−ブロモ−2−ブチン(0.081mL、0.808mmol)を氷冷下で加え、45分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)および水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水(50mL×2)および飽和食塩水(50mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(35)(243mg、収率71%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:0.95(s,9H)、1.87-1.91(m,6H)、2.23(s,3H)、2.40(s,3H)、3.66(s,3H)、3.88(s,2H)、4.42-4.47(m,2H)、4.97(s,1H)、7.04(d,J=7.8Hz,1H)、7.14-7.23(m,3H)
MS: m/z = 424.4 [M+H]
+
第13工程 化合物(36)の合成
化合物(35)(232mg、0.548mmol)をアセトニトリル(4.54mL)に溶解した。氷冷下で亜硝酸tert−ブチル(0.099mL、0.822mmol)およびトリメチルシリルアジド(0.087mL、0.657mmol)を加え、氷冷下で30分間攪拌した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(36)(242mg、収率98%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:0.94(s,9H)、1.87(t,J=2.3Hz,3H)、1.92(s,3H)、2.30(s,3H)、2.41(s,3H)、3.68(s,3H)、4.53-4.57(m,2H)、4.96(s,1H)、7.03(dd,J=7.8,1.8Hz,1H)、7.13-7.25(m,3H)
MS: m/z = 472.3 [M+Na]
+
第14工程 化合物(37)の合成
化合物(36)(253mg、0.563mmol)をトルエン(5mL)に溶解し、加熱還流下で45分間攪拌した。濃縮して化合物(37)(241mg、収率95%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:0.97(s,9H)、1.91(s,3H)、2.40(s,3H)、2.43(s,3H)、2.83(s,3H)、3.72(s,2H)、5.08(s,1H)、5.15(d,J=13.3Hz,1H)、5.22(d,J=13.3Hz,1H)、7.07(dd,J=7.8,1.8Hz,1H)、7.15-7.28(m,3H)
MS: m/z = 450.3 [M+H]
+
第15工程 化合物21の合成
化合物(37)(240mg、0.534mmol)をエタノール(5.34mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(1.34mL、2.67mmol)を加え、加熱還流下で30分間攪拌した。1mol/L塩酸(2.65mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物21(217mg、収率93%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:1.01(s,9H)、1.93(s,3H)、2.41(s,3H)、2.42(s,3H)、2.82(s,3H)、5.10(d,J=13.3Hz,1H)、5.21(s,1H)、5.29(d,J=13.3Hz,1H)、7.08(d,J=7.7Hz,1H)、7.22-7.27(m,2H)、7.41(d,J=7.7Hz,1H)
MS: m/z = 436.4 [M+H]
+【0241】
実施例8 化合物12の合成
【化115】
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第1工程 化合物(39)の合成
化合物(38)(21.2g、52.8mmol)の酢酸エチル(212mL)溶液に、10%wt、50%wet、Pd/C(2.12g)を加えた。室温で水素雰囲気下、6時間攪拌し、反応溶液をセライトろ過した。ろ液を濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、化合物(39)(16.2g、収率99%)を黄色油状として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:1.23(s,9H)、2.29(s,3H)、2.51(s,3H)、3.68(s,3H)、5.22(s,1H)、7.60(s,1H)、 9.51(s,1H)
MS(ESI) m/z: 315.35[M−H]−
第2工程 化合物(40)の合成
化合物(39)(16.2g、52mmol)のジクロロメタン(160mL)溶液に、ピリジン(8.42mL、104mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(13.2mL、78mmol)を氷冷下加えた。0度で10分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加え、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、化合物(40)(21、2g、収率92%)を薄いピンク色固体として得た。
第3工程 化合物(41)の合成
化合物(40)(10.0g、22.6mmol)をエタノール(150ml)に溶解し、10%Pd(OH)
2カーボン粉末(3.17g、2.26mmol)とトリエチルアミン(3.13ml、22.6mmol)を加えた。5気圧の水素雰囲気下、室温で18時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製し、化合物(41)(5.02g、収率84%)を白色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ:1.25(s,9H), 2.17(s,3H), 2.23(s,3H), 3.55(br s,2H), 3.66(s,3H), 5.20(s,1H), 6.47(s,1H), 6.81(s, H).
第4工程 化合物(42)の合成
化合物(41)(5.02g、18.9mmol)をアセトニトリル(60ml)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(3.40g、18.9mmol)を0℃で加え、そのまま2時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗った後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製し、化合物(42)(4.95g、収率76%)を白色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ:1.25(s,9H), 2.18(s,3H), 2.34(s,3H), 3.57(br s,2H), 3.67(s,3H), 5.95(s,1H), 6.57(s,1H).
第5工程 化合物(43)の合成
化合物(42)(4.80g、13.9mmol)をDMA(24mL)および水(2.4mL)に溶解し、2−(クロマン−6−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(5.44g、20.9mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(1.82g、2.79mmol)、および炭酸カリウム(3.85g、2.79mmol)を加え、窒素雰囲気下130℃で1.5時間攪拌した。水(200mL)を加え、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を水(150mL×2)および飽和食塩水(100mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(43)(5.04g、収率91%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 398.3 [M+H]
+
第6工程 化合物(44)の合成
化合物(43)(1.73g、4.35mmol)をアセトニトリル(17.3mL)に溶解した。氷冷下、NBS(775mg、4.35mmol)を加え、氷冷下で1時間撹拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(44)(1.91g、収率92%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 476.2, 478.2 [M+H]
+
第7工程 化合物(45)の合成
化合物(44)(100mg、0.210mmol)をDMA(0.5mL)および水(0.05mL)に溶解し、2−アセチルフェニルボロン酸(51.6mg、0.315mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(27.4mg、0.042mmol)、および炭酸カリウム(58.0mg、0.420mmol)を加え、封緘にて130℃で1.5時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(50mL×2)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(45)(40.4mg、収率39%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 498.2 [M+H]
+
第2工程 化合物12の合成
化合物(45)(40.0mg、0.080mmol)をエタノール(0.8mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.2mL、0.400mmol)を加え、加熱還流下で1.5時間攪拌した。1mol/L塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物12(36.9mg、収率95%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 484.0 [M+H]
+【0242】
実施例9 化合物8の合成
【化116】
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第1工程 化合物(47)の合成
前述の化合物(44)と同様の手法で合成した化合物(46)(69.6mg、0.142mmol)をDMA(0.5mL)および水(0.05mL)に溶解し、2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸エチル(59.0mg、0.213mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(18.5mg、0.029mmol)、および炭酸カリウム(39.0mg、0.284mmol)を加え、封緘にて130℃で2時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(50mL×2)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(47)(29.6mg、収率41%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 514.3 [M+H]
+
第2工程 化合物8の合成
化合物(47)(29.0mg、0.056mmol)をエタノール(1mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.25mL、0.500mmol)を加え、加熱還流下で1.5時間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で抽出した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物8(28.0mg、収率99%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 500.3 [M+H]
+【0243】
実施例10 化合物9の合成
【化117】
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第1工程 化合物(48)の合成
化合物(46)(1.51g、3.08mmol)をDMF(11.2mL)に溶解し、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.91g、15.4mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン和物(336mg、0.411mmol)、および酢酸カリウム(1.51g、15.4mmol)を加え、封緘にて110℃で17時間攪拌した。水(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水(100mL×2)および飽和食塩水(100mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(48)(1.12g、収率68%)を黄色泡状物質として得た。
MS: m/z = 538.4 [M+H]
+
第2工程 化合物(49)の合成
化合物(48)(116mg、0.216mmol)をDMA(0.75mL)および水(0.075mL)に溶解し、3−ヨードチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(87.1mg、0.324mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(39.4mg、0.060mmol)、および炭酸カリウム(60.0mg、0.144mmol)を加え、封緘にて130℃で2時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(50mL×2)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、酢酸エチル(3mL)および酢酸(0.125mL)に溶解し、室温で17時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(49)(80.3mg、収率73%)を無色固体として得た。
MS: m/z = 520.3 [M+H]
+
第3工程 化合物9の合成
化合物(49)(80.0mg、0.154mmol)をエタノール(1.54mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.385mL、0.770mmol)を加え、加熱還流下で2時間攪拌した。1mol/L塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物3(62.2mg、収率80%)を無色固体として得た。
MS: m/z = 506.2 [M+H]
+【0244】
実施例11 化合物10の合成
【化118】
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第1工程 化合物(50)の合成
化合物(48)(232mg、0.432mmol)をピリジン(3mL)に溶解した。100度に加熱し、2−ブロモベンジルスルフォニルクロリド(349mg、1.30mmol)を加え、100度で1時間攪拌した。室温まで冷却した後、水(25mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸(30mL)、水(30mL)および飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(50)(139mg、収率42%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 768.3, 770.3 [M+H]
+
第2工程 化合物(51)の合成
化合物(50)(142mg、0.184mmol)をDMA(1.42mL)および水(0.142mL)に溶解し、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(24.0mg、0.037mmol)、および炭酸カリウム(50.9mg、0.369mmol)を加え、封緘にて130℃で1.5時間攪拌した。1mol/L塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸(30mL)および飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(51)(37.4mg、収率36%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 562.3 [M-H]
+
第3工程 化合物10の合成
化合物(51)(42.2mg、0.075mmol)をエタノール(1mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.25mL、0.500mmol)を加え、加熱還流下で2.5時間攪拌した。1mol/L塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物10(25.9mg、収率63%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 548.3 [M-H]
+【0245】
実施例12 化合物18の合成
【化119】
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第1工程 化合物(52)の合成
化合物(34)(300mg、0.808mmol)をDMF(6mL)に溶解し、60%Wt水素化ナトリウム(35.5mg、0.888mmol)を氷冷下で加え、10分間攪拌した。2−(ブロモメチル)安息香酸エチル(196mg、0.808mmol)を氷冷下で加え、45分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)および水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水(50mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(52)(274mg、収率63%)を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 534.5 [M+H]
+
第2工程 化合物(53)の合成
化合物(52)(283mg、0.530mmol)をエタノール(5.30mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(1.33mL、2.65mmol)を加え、加熱還流下で1.5時間攪拌した。1mol/L塩酸(2.65mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し化合物(53)(257mg、収率99%)の粗生成物を黄色泡状物質として得た。
MS: m/z = 492.4 [M-H]
-
第3工程 化合物18の合成
化合物(53)(240mg、0.534mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(198mg、1.03mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(140mg、1.03mmol)をDMF(12.7mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.180mL、1.03mmol)を加え、室温で66時間攪拌した。1mol/L塩酸(50mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した後、有機層を1mol/L塩酸(50mL×2)飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物18(90.8mg、収率37%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR(CDCl
3、400MHz)δ:0.70(s,9H)、1.86(s,3H)、2.18(s,3H)、2.34(s,3H)、4.75(s,1H)、5.03-5.26(m,1H)、5.40-5.62(m,1H)、6.88-7.37(m,8H)、9.29(s,1H) 、12.4(s,1H)
MS: m/z = 474.2 [M+H]
+【0246】
実施例13 化合物25の合成
【化120】
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第1工程 化合物(55)の合成
前述の化合物(44)と同様の手法で合成した化合物(54)(100mg、0.230mmol)をトルエン(2mL)に溶解し、1,3−シクロヘキサンジオン(25.8mg、0.230mmol)、およびパラトルエンスルホン酸一水和物(4.38mg、0.023mmol)を加え、加熱還流下で1.5時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮残渣をDMA(2mL)に溶解し、酢酸パラジウム(5.17mg、0.023mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(9.50mg、0.23mmol)、酢酸ナトリウム(76.0mg、0.921mmol)および塩酸テトラエチルアンモニウム(381mg、2.30mmol)を加え、封緘にて120℃で4時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(50mL×2)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(55)(29.1mg、収率28%)を茶色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.95 (s, 9H), 2.12-2.22 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.52-2.63 (m, 8H), 2.96 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.64 (s, 3H), 5.07 (s, 1H), 7.11 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.16-7.24 (m, 3H), 8.97 (s, 1H).
MS: m/z = 448.3 [M+H]
+
第2工程 化合物25の合成
化合物(55)(29.0mg、0.065mmol)をエタノール(0.648mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.162mL、0.324mmol)を加え、加熱還流下で45分間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物25(24.4mg、収率87%)を無色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.96 (s, 9H), 2.09-2.18 (m, 2H), 2.41 (s, 6H), 2.50-2.61 (m, 5H), 2.83-2.93 (m, 2H), 5.23 (s, 1H), 7.15 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.20-7.26 (m, 2H), 7.37 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 9.88 (s, 0H).
MS: m/z = 434.2 [M-H]
-【0247】
実施例14 化合物29の合成
【化121】
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第1工程 化合物(56)の合成
化合物(33)(50.0mg、0.108mmol)をピリジン(1mL)に溶解した。100度に加熱し、2−フルオロベンゼンスルフォニルクロリド(0.043mL、0.325mmol)を加え、100度で1.5時間攪拌した。室温まで冷却した後、水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸(30mL)、水(30mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)および飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(56)(62.7mg、収率93%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.94 (s, 9H), 2.20 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 3.67 (s, 3H), 4.81 (s, 2H), 4.98 (s, 1H), 6.43 (s, 1H), 6.99-7.05 (m, 2H), 7.11-7.18 (m, 2H), 7.19-7.24 (m, 2H), 7.31-7.37 (m, 5H), 7.41-7.48 (m, 1H), 7.75 (ddd, J = 7.5, 7.5, 1.5 Hz, 1H).
MS: m/z = 618.3 [M-H]
-
第2工程 化合物(57)の合成
化合物(56)(60.0mg、0.097mmol)のメタノール(2mL)溶液に、20%wt、50%wet、水酸化パラジウム(13.6mg)を加えた。室温で水素雰囲気下、15時間攪拌し、反応溶液をセライトろ過した。ろ液を濃縮後することにより、化合物(57)(41.3mg、収率81%)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.81 (s, 9H), 1.82 (s, 3H), 1.89 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 4.86 (s, 1H), 6.36 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 7.01-7.05 (m, 1H), 7.10-7.14 (m, 1H), 7.18-7.24 (m, 4H), 7.57-7.64 (m, 1H), 7.78 (ddd, J = 7.5, 7.5, 1.1 Hz, 1H).
MS: m/z = 528.2 [M-H]
-
第3工程 化合物(58)の合成
化合物(57)(40.0mg、0.076mmol)をDMF(1mL)に溶解した。氷冷下で60%wt水素化ナトリウム(9.06mg、0.227mmol)を加え、80℃で2時間攪拌した。1mol/L塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮することにより化合物(58)の粗生成物を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 508.2 [M-H]
-
第4工程 化合物29の合成
化合物(58)の粗生成物をエタノール(1mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.250mL、0.500mmol)を加え、加熱還流下で3時間攪拌した。1mol/L塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物29(32.0mg、収率86% 2工程)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.96 (s, 9H), 2.07 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.52 (s, 3H), 5.11 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 7.02 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.27-7.39 (m, 5H), 7.51 (ddd, J = 7.5, 7.5, 1.2 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 7.9, 0.9 Hz, 1H).
MS: m/z = 494.1 [M-H]
-【0248】
実施例15 化合物30の合成
【化122】
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第1工程 化合物(59)の合成
化合物(34)(200mg、0.538mmol)をDMF(4mL)に溶解し、60%Wt水素化ナトリウム(23.7mg、0.592mmol)を氷冷下で加え、15分間攪拌した。2−ブロモ−5−フルオロベンジルブロミド(144mg、0.538mmol)を氷冷下で加え、1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)および水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水(50mL×2回)および飽和食塩水(50mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(59)(223mg、収率74%)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.96 (s, 9H), 1.88 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 3.82 (s, 2H), 4.87 (s, 2H), 5.00 (s, 1H), 6.93 (td, J = 8.3, 3.0 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.16-7.23 (m, 3H), 7.48 (dd, J = 9.4, 3.0 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.8, 5.1 Hz, 1H).
MS: m/z = 558.2, 560.2 [M+H]
+
第2工程 化合物(60)の合成
化合物(59)(50.0mg、0.090mmol)、トリスジベンジリデンアセトンジパラジウム(8.2mg、0.009mmol)、tert−ブトキシナトリウム(17.2mg、0.179mmol)、炭酸カリウム(24.8mg、0.179mmol)をトルエン(1mL)に溶解した。室温でtert−ブチルホスフィン(0.9mg、0.004mmol)を加え、封緘にて95℃で4時間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮することにより化合物(60)の粗生成物を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 478.2 [M+H]
+
第3工程 化合物30の合成
化合物(60)の粗生成物をエタノール(1mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.250mL、0.500mmol)を加え、加熱還流下で30分間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物30(37.2mg、収率90% 2工程)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.97 (s, 9H), 1.93 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 5.00 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 5.05 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 5.14 (s, 1H), 5.85 (s, 1H), 6.73-6.81 (m, 2H), 6.88 (td, J = 8.3, 2.7 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.18-7.24 (m, 2H), 7.35 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 9.85 (br s, 1H).
MS: m/z = 464.2 [M+H]
+【0249】
実施例16 化合物33の合成
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
第1工程 化合物(61)の合成
化合物(34)(300mg、0.808mmol)をDMF(3mL)に溶解し、60wt%水素化ナトリウム(35.5mg、0.888mmol)を氷冷下で加え、15分間攪拌した。1-ブロモシクロブタン酸エチルエステル(0.392mL、2.42mmol)を氷冷下で加え、室温で4.5時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)および水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(61)(35.0mg、収率10%)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.95 (s, 9H), 1.90 (s, 3H), 1.94-2.03 (m, 2H), 2.26-2.36 (m, 5H), 2.42 (s, 3H), 2.61-2.73 (m, 2H), 3.67 (s, 3H), 4.98 (s, 1H), 7.04 (dd, J = 7.6, 1.4 Hz, 1H), 7.16-7.25 (m, 3H), 7.44 (s, 1H).
MS: m/z = 452.2 [M+H]
+
第2工程 化合物33の合成
化合物(61)(35.0mg、0.078mmol)をエタノール(1mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.250mL、0.500mmol)を加え、加熱還流下で30分間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物33(24.1mg、収率71%)を薄茶色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.97 (s, 9H), 1.89-2.04 (m, 5H), 2.23-2.38 (m, 5H), 2.41 (s, 3H), 2.49-2.58 (m, 1H), 2.74-2.83 (m, 1H), 5.10 (s, 1H), 7.05 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.72 (s, 1H), 10.88 (s, 1H).
MS: m/z = 438.2 [M+H]
+【0250】
実施例17 化合物34および35の合成
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
第1工程 化合物(62)の合成
化合物(34)(1.00mg、2.69mmol)をDMF(20mL)に溶解し、60wt%水素化ナトリウム(118mg、2.96mmol)を氷冷下で加え、20分間攪拌した。臭化アリル(0.233mL、2.69mmol)を氷冷下で加え、45分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)および水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水(50mL×2回)飽和食塩水(50mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(62)(733mg、収率64%)を茶色油状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 1.88 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 3.66 (s, 3H), 3.81 (s, 2H), 4.30-4.39 (m, 2H), 4.98 (s, 1H), 5.26 (dd, J = 10.4, 1.4 Hz, 1H), 5.45 (dd, J = 17.1, 1.4 Hz, 1H), 6.07-6.18 (m, 1H), 7.05 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.15-7.22 (m, 3H).
MS: m/z = 412.2 [M+H]
+
第2工程 化合物(63)の合成
化合物(62)(606mg、1.47mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、2−クロロエタンスルホニルクロリド(0.186mL、1.77mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)およびピリジン(0.357mL、4.42mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)を氷冷下で加え、室温に昇温しながら2.5時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸水溶液(50mL)、水(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(63)(565mg、収率74%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.94 (s, 9H), 1.88 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.43 (s, 3H), 3.67 (s, 3H), 4.40 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.99 (s, 1H), 5.30 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 5.44 (dd, J = 17.2, 1.3 Hz, 1H), 5.90 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 6.06-6.16 (m, 1H), 6.22 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 6.82 (dd, J = 16.6, 9.9 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.20-7.25 (m, 2H).
MS(ESI) m/z: 500.2[M-H]-
第3工程 化合物(64)の合成
化合物(63)(547mg、1.09mmol)をジクロロメタン(54.7mL)に溶解し、第二世代グラブス触媒(278mg、0.327mmol)を室温で加え、25時間攪拌した。濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(64)(113mg、収率21%)を茶色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.95 (s, 9H), 1.89 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 4.77-4.89 (m, 2H), 4.99 (s, 1H), 6.15 (s, 1H), 6.37 (dt, J = 11.0, 4.0 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 7.7, 1.4 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 7.7, 1.4 Hz, 1H), 7.18-7.26 (m, 2H).
MS(ESI) m/z: 472.2[M-H]-
第4工程 化合物34の合成
化合物(64)(105mg、0.222mmol)をエタノール(2.22mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.554mL、1.11mmol)を加え、加熱還流下で1時間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物34(44.5mg、収率44%)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.99 (s, 9H), 1.92 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.49 (s, 3H), 3.57 (dd, J = 15.2, 7.7 Hz, 1H), 3.72 (dd, J = 15.2, 7.7 Hz, 1H), 4.85 (ddd, J = 7.7, 7.7, 7.7 Hz, 1H), 5.14 (s, 1H), 6.39 (s, 1H), 6.74 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.23-7.28 (m, 2H), 7.37 (d, J = 6.5 Hz, 1H).
MS: m/z = 458.2 [M-H]
-
第5工程 化合物35の合成
化合物34(30.0mg、0.065mmol)をメタノール(1.5mL)に溶解し、10wt%水酸化パラジウム(18.3mg、0.013mmol)を室温で加え、水素雰囲気下1時間攪拌した。不溶物をセライトろ過により除去し、ろ液を濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム―メタノール)で精製することにより、化合物35(18.7mg、収率62%)を無色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.97 (s, 9H), 1.93 (s, 3H), 2.03-2.18 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.47 (s, 3H), 3.23-3.43 (m, 2H), 4.07-4.17 (m, 1H), 4.23-4.34 (m, 1H), 5.10 (s, 1H), 6.20 (s, 1H), 7.07 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.20-7.27 (m, 2H), 7.37 (d, J = 5.1 Hz, 1H).
MS: m/z = 460.2 [M-H]
-【0251】
実施例18 化合物46および47の合成
【化125】
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第1工程 化合物(65)の合成
化合物(54)(210mg、0.483mmol)とアリルテトラブチルすず(240mg、0.725mmol)をDMF(2mL)に溶解し、塩化リチウム(2mg、0.047mmol)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。PdCl
2(dtbpf)(31mg、0.048mmol)を加え、再度脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行い、100℃で30分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチル(5mL)で希釈後、飽和フッ化カリウム水溶液を加えた。水層を酢酸エチルで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をエバポレーターで減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(66)(135mg、74.1%)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ: 0.95 (s, 9H), 1.89 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 3.39 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.68 (s, 2H), 5.00 (s, 1H), 5.05-5.07 (m, 1H), 5.09 (s. 1H), 5.88-5.97 (m, 1H), 7.05 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.16 (d, J = 7.6 Hz, 2H),7.20 (s, 2H).
第2工程 化合物(66)の合成
化合物(65)(536mg、1.36mmol)をピリジン(5mL)に溶解し、氷冷下、公知の方法で合成したベンジルスルファモイルクロリド(557mg、2.71mmol)を加えた。室温で1時間撹拌後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を1mol/L塩酸水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(66)(766mg、100%)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ: 0.95 (s, 9H), 1.89 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.51 (s, 3H),3.66 (s, 3H), 3.68 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.36 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.70-4,77 (m, 1H), 4.95 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 5.02 (s, 1H), 5.06 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 5.87-5.97 (m, 1H), 5.99-6.02 (m, 1H), 7.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.16-7.27 (m, 3H), 7.29-7.33 (m, 1H), 7.36 (d, J = 4.0 Hz, 4H).
第3工程 化合物(67)および(68)の合成
化合物(66)(342mg、0.606mmol)をDMF(4mL)に溶解し、酢酸銅(II)(165mg、0.908mmol)と炭酸カリウム(251mg、1.82mmol)を加え、100℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(67)(38mg、11.2%)と(68)(59mg、17.3%)を得た。
化合物(67)
1H NMR (CDCl
3) δ: 0.99 (s, 9H), 1.82 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.47 (s, 3H), 3.06 (dd, J = 15.6, 8.4 Hz, 1H), 3.16 (dd, J = 15.6, 9.2 Hz, 1H), 3.24 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.44 (dd, J = 9.6, 6.0 Hz, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.86 (d. J = 13.2 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.64 (dd, J = 14.8, 7.6 Hz, 1H), 4.97 (s, 1H), 7.10 (dd, J = 16.8, 7.2 Hz, 2H), 7.22 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 7.32-7.41 (m, 5H).
化合物(68)
1H NMR (CDCl
3) δ: 0.94 (s, 9H), 1.83 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.57 (s, 3H), 3.05 (dd, J = 15.2, 8.4 Hz, 1H), 3.16 (dd, J = 15.6, 9.2 Hz, 1H), 3.24 (d, J = 10.0 Hz, 1H),
3.44 (dd, J = 9.6, 5.6 Hz, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.93 (d. J = 13.2 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.64 (dd, J = 14.4, 8.0 Hz, 1H), 5.08 (s, 1H), 7.03 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.31-7.38 (m, 5H).
第4工程 化合物47および48の合成
化合物(67)(38mg、0.068mmol)をエタノール(2mL)に溶解し、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1mL、2mmol)を加え、80℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水(5mL)で希釈し、2mol/L塩酸水溶液(2mL、4mmol)を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物47(29mg、78.3%)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ: 1.02 (s, 9H), 1.86 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 3.07 (dd, J = 15.6, 8.4 Hz, 1H), 3.15 (dd, J = 15.6, 9.2 Hz, 1H), 3.25 (d. J = 10.4 Hz, 1H), 3.44 (dd, J = 9.6, 6.0 Hz, 1H), 3.97 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 4.65 (dd, J = 14.8, 6.8 Hz, 1H), 5.10 (s, 1H), 7.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33-7.39 (m, 6H).
MS(ESI) m/z:547.0 [M - H]-(※)
同様にして、化合物(68)より化合物48を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:0.99 (s, 9H), 1.82 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.47 (s, 3H), 3.05 (dd,J = 16.6, 8.4 Hz, 1H), 3.12 (dd, J = 15.6, 9.2 Hz, 1H), 3.44 (dd, J = 9.6, 6.0 Hz), 3.68 (s, 3H), 3.96 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.64 (d, J = 14.8, 7.2 Hz, 1H), 4.97 (s, 1H), 7.08 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 7.32-7.41 (m, 5H).
MS(ESI) m/z:547.1 [M - H]-(※)
【0252】
実施例19 化合物49の合成
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
第1工程 化合物(71)の合成
化合物(70)(1.00g、2.67mmol)とアリルテトラブチルすず(1.33g、4.02mmol)をDMF(5mL)に溶解し、塩化リチウム(11mg、0.259mmol)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。PdCl
2(dtbpf)(174mg、0.267mmol)を加え、再度脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行い、100℃で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチル(10mL)で希釈後、飽和フッ化カリウム水溶液を加えた。水層を酢酸エチルで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をエバポレーターで減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(71)(618mg、69.0%)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:1.23 (s, 9H), 2.28 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 3.25 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.69 (s, 3H), 4.97 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 5.06 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 5.19 (s, 1H), 5.76-5.85 (m, 1H), 7.49 (s, 1H).
第2工程 化合物(72)の合成
化合物(71)(1.00g、2.98mmol)とピリジン(707mg、8.94mmoL)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、ドライアイス浴にて、−78℃に冷却した。オゾンガスを30分間反応液中にバブリング、引き続き窒素ガスを10分間バブリングした。ドライアイス浴を除去し、室温まで昇温した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をエバポレーターで減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製することで、化合物(72)(707mg、70.3%)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:1.24 (s, 9H), 2.28 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 5.21 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 9.66 (s, 1H).
第3工程 化合物(73)の合成
化合物(72)(350mg、1.04mmol)とシクロヘキシルアミン(206mg、2.08mmol)と酢酸(20mg、0.333mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、氷冷下、ソジウムトリアセトキシボロハイドライド(331mg、1.56mmol)を加え、室温で15時間撹拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をエバポレーターで減圧留去することで、粗生成物として化合物(73)(453mg)を得た。本化合物は精製することなく、次反応に用いた。
第4工程 化合物(74)の合成
上記粗生成物(453mg)を酢酸(5mL)に溶解させ、室温下、亜鉛(1.02g、15.6mmol)を加え、同温度で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(20mL)で希釈し、不溶物をろ過した。溶媒をエバポレーターで減圧留去し、得られた残渣をジクロロメタンに溶解させ、重曹水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をエバポレーターで減圧留去することで、化合物(74)を粗精製物として得た。本化合は精製することなく、次反応に用いた。
第5工程 化合物(75)の合成
上記粗生成物をピリジン(3mL)に溶解させ、スルファミド(300mg、3.12mmol)を加え、1時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をエバポレーターで減圧留去することで、粗生成物として化合物(75)を得た。本化合物は精製することなく、次反応に用いた。
第6工程 化合物(76)の合成
上記粗生成物をキシレン(3mL)に溶解させ、トリエチルアミン(315mg、3.11mmol)を加え、2時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を1mol/L塩酸水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(76)(226mg、48.0%(四工程収率))を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:0.88-1.01 (m, 1H) 1.13-1.28 (m, 4H), 1.22 (s, 9H), 1.37-1.44 (m, 1H), 1.51-1.59 (m, 2H), 1.66-1.71 (m, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 3.03 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.34-3.48 (m, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.69-3.75 (m, 1H), 5.22 (s, 1H), 5.70 (s, 1H), 7.35 (s, 1H).
第7工程 化合物(77)の合成
化合物(76)(226mg、0.499mmol)をDMF(2mL)に溶解し、室温下、NBS(89mg、0.500mmol)を加え、同温度で24時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで溶媒を減圧留去することで、化合物(77)を粗生成物として得た。本化合物は精製することなく、次反応に用いた。
第8工程 化合物(78)の合成
上記粗生成物とクロマン−6−イルボロン酸(125mg、0.702mmol)をDMF(3mL)と水(0.3mL)の混合溶媒に溶解し、炭酸カリウム(195mg、1.41mmoL)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。PdCl
2(dtbpf)(31mg、0.048mmoL)を加え、再度脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行い、100℃で30分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(78)(226mg、74.5%(二工程収率))を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:0.80-0.99 (m, 1H), 0.96 (s, 9H), 1.10-1.28 (m, 6H), 1.44-1.51 (m, 1H), 1.56-1.60 (m, 2H), 1.69-1.73 (m, 2H), 1.94 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 2.02-2.08 (m, 2H), 2.05 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.68-2.85 (m, 2H), 3.11 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.43 (t, J = 6.0 Hz), 3.63 (s, 1.33H), 3.66 (s, 1.67H), 3.76 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 4.24 (brs, 2H), 5.01 (d, J = 9.6 Hz), 5.79 (s, 1H), 6.75-6.85 (m, 2H), 6.90-6.95 (m, 1H).
第9工程 化合物49の合成
化合物(78)(205mg、0.351mmol)をエタノール(2mL)に溶解し、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1mL、2mmol)を加え、80℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水(5mL)で希釈し、2mol/L塩酸水溶液(2mL、4mmol)を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物49(130mg、65.0%)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:0.84-0.90 (m, 1H), 1.00 (s, 9H), 1.08-1.33 (m, 6H), 1.97-1.98 (m, 3H), 2.01-2.07 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.70-2.85 (m, 2H), 3.08-3.16 (m, 2H), 3.01-3.41 (m, 1H), 3.45-3.54 (m, 1H), 3.69-3.77 (m, 1H), 4.22-4.25 (m, 2H), 5.17 (s, 1H), 5.72-5.73 (m, 1H), 6.71-6.86 (m, 2H), 7.11 (brs, 1H).
MS(ESI) m/z:570.7 [M - H]-(※)
【0253】
実施例20 化合物50の合成
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
第1工程 化合物(80)の合成
化合物(22)(50.0mg、0.106mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解した。氷冷下、2mol/Lボラン−ジメチルスルフィド錯体テトラヒドロフラン溶液(0.106mL、0.212mmol)を加えた。室温に昇温しながら5時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(80)(43.5mg、収率90%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.97 (s, 9H), 2.21 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 2.43 (s, 6H), 3.71 (s, 3H), 3.95 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 4.08 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 5.01 (s, 1H), 7.19 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.22-7.33 (m, 6H), 7.68 (dd, J = 6.0, 1.8 Hz, 1H).
MS(ESI) m/z: 458.2[M+H]+
第2工程 化合物50の合成
化合物(80)(43.0mg、0.094mmol)をエタノール(1mL)に溶解した。室温で2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.250mL、0.500mmol)を加え、加熱還流下で45分間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物50(31.1mg、収率75%)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.99 (s, 9H), 2.22 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 3.93 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 4.09 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 5.14 (s, 1H), 7.20 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.23-7.34 (m, 5H), 7.45 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 6.3, 2.0 Hz, 1H), 9.90 (s, 1H).
MS: m/z = 444.2 [M+H]+
【0254】
実施例21 化合物38および39の合成
【化128】
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第1工程 化合物(81)の合成
化合物(34)(293mg、0.788mmol)をトルエン(5mL)に懸濁した。室温で2,6−ジフルオロベンズアルデヒド(112mg、0.788mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(7.50mg、0.039mmol)を加え、加熱還流下で30分間攪拌した。トリエチルアミン(0.125mL)を加え、反応液を濃縮した後、得られた残渣をエタノール(6mL)に溶解した。トリエチルアミン(2.19mL、15.8mmol)を加え、加熱還流下で1.5時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水(30mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(81)(210mg、収率56%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.94 (s, 9H), 2.06 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 3.67 (s, 3H), 5.00 (s, 1H), 6.93 (dd, J = 8.2, 8.2 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.05 (dd, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 7.16-7.25 (m, 3H), 7.38 (ddd, J = 8.2, 8.2, 6.5 Hz, 1H), 8.81 (s, 1H).
MS(ESI) m/z: 476.2[M+H]+
第2工程 化合物39の合成
化合物(81)(107mg、0.226mmol)をエタノール(2.26mL)に溶解した。室温で2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.565mL、1.13mmol)を加え、加熱還流下で1時間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物39(80.8mg、収率78%)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.98 (s, 9H), 2.08 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 5.13 (s, 1H), 6.93 (dd, J = 8.3, 8.3 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.20-7.26 (m, 2H), 7.34 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.39 (ddd, J = 8.3, 8.3, 6.5 Hz, 1H), 8.82 (s, 1H).
MS: m/z = 462.4 [M+H]+
第3工程 化合物38の合成
化合物39(48.5mg、0.105mmol)をメタノール(1.5mL)に溶解し、10%Wt水酸化パラジウム(29.5mg、0.021mmol)を室温で加え、水素雰囲気下で15時間攪拌した。不溶物をセライトろ過により除去し、ろ液を濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム―メタノール)で精製することにより、化合物38(28.4mg、収率58%)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.95 (s, 9H), 2.09 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 4.57 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 4.66 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 5.10 (s, 1H), 6.85 (dd, J = 8.2, 8.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.15-7.24 (m, 3H), 7.33 (d, J = 7.5 Hz, 1H).
MS: m/z = 464.4 [M+H]+
【0255】
実施例22 化合物61の合成
【化129】
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第1工程 化合物(82)の合成
化合物(65)(93.0mg、0.218mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解した。氷冷下、ピリジン(0.053mL、0.657mmol)およびアリルスルホニルクロリド(47.0mg、0.334mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)を加え、室温に昇温しながら7時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸水溶液(10mL)および飽和食塩水(15mL×2回)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(82)(46.9mg、収率42%)を茶色泡状物質として得た。
MS(ESI) m/z: 498.10[M-H]-
第2工程 化合物(83)の合成
化合物(82)(34.6mg、0.069mmol)をジクロロメタン(7mL)に溶解し、第二世代グラブス触媒(9.5mg、0.004mmol)のジクロロメタン溶液(0.2mL)を室温で加え、窒素雰囲気下25時間攪拌した。濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(83)(29.4mg、収率90%)を茶色泡状物質として得た。
MS(ESI) m/z: 470.10[M-H]-
第3工程 化合物61の合成
化合物(83)(32.5mg、0.069mmol)をメタノール(1mL)、テトラヒドロフラン(1mL)および水(1mL)に溶解した。室温で水酸化リチウム(10.0mg、0.418mmol)を加え、50℃で24時間攪拌した。1mol/L塩酸(0.75mL)および飽和食塩水(10mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物61(31.6mg、収率100%)を無色固体として得た。
MS: m/z = 456.05 [M-H]-(▲)
【0256】
実施例23 化合物52の合成
【化130】
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第1工程 化合物(84)の合成
化合物(62)(704mg、1.71mmol)をピリジン(10mL)に溶解した。氷冷下、アリルスルホニルクロリド(1.49mg、6.20mmol)を加え、室温で終夜攪拌した後、さらに50℃にて1時間攪拌した。反応液を水(40mL)および1mol/L塩酸水溶液(14mL)に注ぎ、酢酸エチル(80mL)で抽出した。有機層を水(40mL)および飽和食塩水(40mL)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(84)(302mg、収率34%)を黄色泡状物質として得た。
MS(ESI) m/z: 514 [M+H]+
第2工程 化合物(85)の合成
化合物(84)(160mg、0.310mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解した。室温で第二世代グラブス触媒(26.3mg、0.031mmol)を加え、5.5時間攪拌した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(85)(125mg、収率83%)を茶色泡状物質として得た。
MS(ESI) m/z: 486 [M-H]-
第3工程 化合物52の合成
化合物(85)(109mg、0.224mmol)をテトラヒドロフラン(1.5mL)、メタノール(1mL)、水(1.5mL)に溶解した。室温で水酸化リチウム(26.8mg、1.12mmol)を加え、50℃で9.5時間攪拌した。2mol/L塩酸(1mL)および水(20mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物52(59.0mg、収率56%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 472 [M-H]
-(※)
【0257】
実施例24 化合物54の合成
【化131】
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第1工程 化合物(86)の合成
化合物52(125mg、0.256mmol)を酢酸エチル(2mL)およびメタノール(2mL)に溶解した。10%wtパラジウム炭素(25mg)を加え、室温、水素雰囲気下で3時間攪拌した後、反応溶液をセライトろ過した。ろ液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(86)(51.0mg、41%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 488 [M-H]-
第2工程 化合物54の合成
化合物(86)(51.0mg、0.104mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)、メタノール(1mL)、水(1mL)に溶解した。室温で水酸化リチウム(15.0mg、0.625mmol)を加え、60℃で9.5時間攪拌した。2mol/L塩酸(1mL)および水(20mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物54(37.0mg、収率75%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 474 [M-H]-(※)
【0258】
実施例25 化合物67の合成
【化132】
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第1工程 化合物(87)の合成
化合物(34)(100mg、0.269mmol)、2−クロロ−6−トリフルオロメチルニコチン酸(60.7mg、0.269mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(41.2mg、0.269mmol)をDMF(2mL)に溶解し、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(51.6mg、0.269mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、有機層を水(30mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(87)(134mg、収率86%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.96 (s, 9H), 1.95 (s, 3H), 2.43 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 3.67 (s, 3H), 5.02 (s, 1H), 7.06 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.16-7.25 (m, 3H), 7.33 (s, 1H), 7.83 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.53 (d, J = 7.9 Hz, 1H).
MS: m/z = 577.4 [M-H]-
第2工程 化合物(88)の合成
化合物(87)(130mg、0.225mmol)をDMF(2.6mL)に溶解した。室温で炭酸カリウム(62.1mg、0.449mmol)を加え、100℃で45分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(30mL×2回)および飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(88)(110mg、収率91%)を無色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.94 (s, 9H), 2.23 (s, 3H), 2.42 (d, J = 5.9 Hz, 6H), 3.67 (s, 3H), 5.02 (s, 1H), 7.04 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.20-7.25 (m, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.67 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 7.8 Hz, 1H).
MS: m/z = 541.4 [M-H]-
第3工程 化合物67の合成
化合物(88)(105mg、0.194mmol)をエタノール(1.94mL)に溶解した。室温で2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.484mL、0.968mmol)を加え、加熱還流下で45分間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物67(66.6mg、収率65%)を黄色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.98 (s, 9H), 2.26 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 5.15 (s, 1H), 7.07 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.20-7.31 (m, 3H), 7.68 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.48 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 10.27 (s, 0H).
MS: m/z = 527.4 [M-H]-
【0259】
実施例26 化合物42の合成
【化133】
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第1工程 化合物(87)の合成
化合物(54)より化合物(48)と同様の合成法により得られた化合物(48’)(292mg、0.607mmol)をDMA(6mL)および水(0.6mL)に溶解し、3−(2−ブロモフェニル)プロパン酸エチルエステル(187mg、0.728mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(79.0mg、0.121mmol)、および炭酸カリウム(168mg、1.21mmol)を加え、窒素雰囲気下130℃で1.5時間攪拌した。水(30mL)を加え、酢酸エチル(60mL)で抽出した。有機層を水(30mL)および飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(87)(89.0g、収率28%)を黄色泡状物質として得た。
MS: m/z = 532 [M+H]+
第2工程 化合物(88)の合成
化合物(87)(123mg、0.231mmol)をエタノール(3mL)に溶解した。室温で2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.694mL、1.39mmol)を加え、50℃で10.5時間攪拌した。2mol/L塩酸(3mL)および水(20mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥することにより化合物(88)(117mg、収率103%)を黄色泡状物質として得た。
MS: m/z = 490 [M+H]+
第3工程 化合物(89)の合成
化合物(88)(113mg、0.231mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(88.0mg、0.462mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(62.4mg、0.462mmol)をDMF(5.7mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.081mL、0.462mmol)を加え、室温で29時間攪拌した。2mol/L塩酸(10mL)および水(10mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を水(30mL)および飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物(89)(78.0mg、収率57%)を黄色泡状物質として得た。
第4工程 化合物(90)の合成
化合物(89)(78.0mg、0.132mmol)をメタノール(2mL)に溶解した。室温で2mol/L炭酸カリウム水溶液(0.331mL、0.662mmol)を加え、室温で17.5時間攪拌した。2mol/L塩酸(4mL)および水(20mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(90)(52.0mg、収率81%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 486 [M+H]+
第5工程 化合物42の合成
化合物(90)(52.0mg、0.107mmol)をエタノール(2mL)に溶解した。室温で2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.268mL、0.535mmol)を加え、室温で87.5時間攪拌した。2mol/L塩酸(2mL)および水(20mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物42(42.0mg、収率83%)を黄色泡状物質として得た。
MS: m/z = 472 [M-H]-
【0260】
実施例27 化合物64および81の合成
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
第1工程 化合物(91)の合成
化合物(54)より化合物(47)と同様の合成法により得られた化合物(47’)(173mg、0.378mmol)をジクロロメタン(1.73mL)に溶解し、氷冷下、ピリジン(0.040mL、0.492mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.070mL、0.416mmol)を加え、氷冷下、1時間攪拌した。1mol/L塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(30mL)および飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(91)(206mg、収率94%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.96 (s, 9H), 2.47 (s, 3H), 2.62 (s, 3H), 2.82 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 5.15 (s, 1H), 7.22-7.25 (m, 1H), 7.29-7.34 (m, 3H), 7.77 (dd, J = 7.5, 7.5 Hz, 1H), 7.86-7.90 (m, 1H), 8.28 (dd, J = 8.5, 1.7 Hz, 1H), 8.77 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
MS: m/z = 590.2 [M+H]+
第2工程 化合物(92)の合成
化合物(91)(50.0mg、0.085mmol)をトルエン(1mL)に溶解した。室温でベンジルアミン(0.019mL、0.170mmol)、炭酸セシウム(55.3mg、0.170mmol)、キサントホス(7.36mg、0.013mmol)およびビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(4.9mg、0.008mmol)を加え、加熱還流下で3時間攪拌した。水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(92)(25.8mg、収率56%)を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 547.5 [M+H]+
第3工程 化合物64の合成
化合物(92)(25.0mg、0.046mmol)をエタノール(1mL)に溶解した。室温で2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.250mL、0.500mmol)を加え、加熱還流下で45分間攪拌した。1mol/L塩酸(0.5mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物64(24.3mg、収率100%)を黄色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.97 (s, 9H), 2.44 (s, 3H), 2.52 (s, 3H), 2.75 (s, 3H), 4.92 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 4.99 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 5.26 (s, 1H), 5.62 (s, 1H), 7.26-7.39 (m, 6H), 7.47-7.59 (m, 4H), 7.66 (dd, J = 7.4, 7.4 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 9.96 (s, 1H).
MS: m/z = 533.5 [M+H]+
第4工程 化合物81の合成
化合物64(56.0mg、0.105mmol)をメタノール(1mL)および酢酸(0.1mL)に溶解した。10%wt水酸化パラジウム(29.5mg)を加え、室温、水素雰囲気下で16時間攪拌した後、反応溶液をセライトろ過した。ろ液を濃縮後、ジオールシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)によって精製することにより、化合物81(7.7mg、17%)を無色固体として得た。
1H-NMR (MeOD) δ: 0.86 (s, 9H), 2.37 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 2.62 (s, 3H), 5.06 (s, 1H), 7.19 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25-7.29 (m, 3H), 7.76 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.96 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.60 (d, J = 7.7 Hz, 1H).
MS: m/z = 443.4 [M+H]+
【0261】
実施例28 化合物73の合成
【化135】
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第1工程 化合物(93)の合成
化合物(54)(100mg、0.230mmol)をピリジン(2mL)に溶解し、室温でFmoc−L−プロリン酸クロリド(316mg、0.888mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。1mol/L塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(30mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)および飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(93)(109mg、収率59%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 753.4/755.4 [M+H]+
第2工程 化合物(94)の合成
化合物(93)(100mg、0.133mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解した。室温でジエチルアミン(1mL)を加え、室温で1.5時間攪拌した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物(94)(60.7mg、収率86%)を無色油状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.95 (s, 9H), 1.72-1.84 (m, 1H), 1.86-1.97 (m, 1H), 2.07 (s, 3H), 2.14-2.24 (m, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 3.07-3.15 (m, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.96 (dd, J = 8.3, 5.8 Hz, 1H), 4.99 (s, 1H), 7.01-7.08 (m, 1H), 7.13-7.18 (m, 1H), 7.19-7.25 (m, 2H), 9.44 (s, 1H).
MS: m/z = 531.4/533.4 [M+H]+
第3工程 化合物73の合成
化合物(94)(55.0mg、0.103mmol)をジオキサン(1mL)に溶解した。室温でトリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(9.48mg、0.010mmol)、1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−1Hイミダゾリウムテトラフルオロボラン酸塩(9.90mg、0.021mmol)、tert−ブトキシカリウム(46.4mg、0.414mmol)を加え、マイクロ波照射下、160℃で10分間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物73(10.0mg、収率22%)を黄色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.97 (s, 9H), 1.76-1.85 (m, 1H), 1.91 (s, 3H), 1.95-2.01 (m, 1H), 2.16-2.24 (m, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.70-2.78 (m, 1H), 2.95 (ddd, J = 8.5, 8.5, 4.8 Hz, 1H), 3.58 (dd, J = 16.1, 7.3 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.15 (s, 1H), 7.07 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H).
MS: m/z = 437.4 [M+H]+
【0262】
実施例29 化合物51の合成
【化136】
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第1工程 化合物(95)の合成
化合物(54)(4.34g、10.0mmoL)と(E)−スチリルボロン酸(1.78g、12.0mmoL)をDMF(43.4mL)と水(4.34mL)の混合溶液に懸濁し、炭酸カリウム(4.15 g、30.0mmoL)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。PdCl
2(dtbpf)(326mg、0.500mmoL)を加え、再度脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行い、120℃で30分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水と2 mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(95)を淡黄色泡状物(4.26g、93.1%)として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ: 0.98 (s, 9H), 1.91 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 3.92 (s, 2H), 5.02 (s, 1H), 6.81 (d, J = 16.0, 1H), 7.00-7.40 (m, 8H), 7.50-7.56 (m, 2H).
第2工程 化合物(96)の合成
化合物(95)(2.86g、6.25mmoL)をピリジン(28.6mL)に溶解し、メタンスルホニルクロリド(1.46mL、18.8mmoL)を加え、室温で2時間10分間撹拌した。反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣を結晶化(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(96)を淡橙色結晶性粉末(3.00g、89.5%)として得た。
1H NMR (CDCl
3)δ:0.97 (s, 9H), 1.55 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 3.03 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 5.04 (s, 1H), 5.98 (s, 1H), 6.66 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 7.00-7.43 (m, 8H), 7.40-7.52 (m, 2H).
第3工程 化合物(97)の合成
化合物(96)(3.00g、5.59mmoL)とピリジン(1.35mL、16.8mmoL)をジクロロメタン(50.0mL)に溶解し、ドライアイス浴にて、−78℃に冷却した。オゾンガスを31分間反応液中にバブリング、引き続き窒素ガスを17分間バブリングした。ドライアイス浴を除去し、室温まで昇温した後、さらに1時間25分間撹拌した。反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(97)を淡黄色泡状物(690mg、26.7%)として得た。
1H NMR (CDCl
3)δ:0.97(s, 9H), 2.25 (s, 3H), 2.43 (s, 3H), 2.49 (s, 3H), 2.97 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 5.05 (s, 1H), 7.00-7.30 (m, 4H), 6.73-6.99 (m, 3H), 8.64 (s, 1H), 10.55 (s, 1H).
第4工程 化合物(98)の合成
化合物(97)(690mg、1.50mmoL)をジクロロエタン(7.00mL)に溶解し、酢酸(0.171mL、2.99mmoL)とベンジルアミン(0.196mL、1.79mmoL)を加え、60℃で2時間48分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、ソジウムトリアセトキシボロハイドライド(500mg、2.24mmoL)を加え、室温で3時間20分間撹拌した。反応液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(98)を淡黄色泡状物(633mg、76.6%)として得た。
1H NMR (CDCl
3)δ:0.94(s, 9H), 1.89 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 3.13 (s, 3H), 3.66 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 4.05 (s, 2H), 4.98 (s, 1H), 7.01 (m, 1H), 7.10-7.40 (m, 9H).
第5工程 化合物(99)の合成
化合物(98)(83.0mg、0.150mmoL)をジクロロメタン(2.00mL)に溶解し、塩水浴にて冷却した。ピリジン(0.0240mL、0.300mmoL)とブロモアセチルクロリド(0.0220mL、0.225mmoL)を加え、塩水浴下にて57分間撹拌した。反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(99)を黄色油状物(96.0mg、94.9%)として得た。
1H NMR (CDCl
3)δ:0.96(s, 9H), 1.85 (s, 3H), 2.42 (s, 6H), 3.07 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.85 (s, 2H), 4.53 (s, 2H), 4.70-5.00 (m, 2H), 5.02 (s, 1H), 6.75-7.45 (m, 10H).
第6工程 化合物(100)の合成
化合物(99)(94.0mg、0.140mmoL)をジメチルホルムアミド(2.00mL)に溶解し、炭酸カリウム(38.6mg、0.279mmoL)を加え、50℃で1時間8分間撹拌した。反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(100)をジアステレアマーで分離し、それぞれ白色泡状物(42.0mg、50.8%)と白色泡状物(31.0mg、37.5%)として得た。
LC/MS(ESI)r.t.= 2.65 min, m/z:593.15 [M + H]+ and r.t.= 2.66 min, m/z:593.15 [M + H]+.
第7工程 化合物51の合成
化合物(100)(40.0mg、0.0670mmoL)をエタノール(1.35mL)に溶解し、2moL/L水酸化ナトリウム水溶液(0.337mL、0.675mmoL)を加え、90℃で3時間16分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水に注ぎ、水層を2 mol/L塩酸水溶液でpH≒3に調整し、酢酸エチルで抽出した。飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製し、60℃で減圧乾燥することにより、化合物51を白色泡状物(23.0mg、68.4%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6)δ:0.86(s, 9H), 1.55 (br s, 1H), 2.36 (s, 6H), 4.25 (br s, 2H), 4.51 (m, 1H), 4.82 (br s, 2H), 6.86 (br s, 1H),7.00-7.35 (m, 8H), 8.29 (s, 1H), 12.57 (br s, 1H). MS(ESI) m/z:499.3 [M + H]+
【0263】
実施例30 化合物53の合成
【化137】
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第1工程 化合物(101)の合成
化合物(54)(500mg、1.15mmol)をDMSO(10mL)に溶解し、1−アミノシクロヘキサンカルボン酸(330mg、0.30mmol)、炭酸セシウム(750mg、0.30mmol)およびヨウ化銅(66mg、0.345mmol)を加え、窒素ガス導入後、封管で130℃、7時間攪拌した。室温まで冷却し、水(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水(100mL)、飽和食塩水(100mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(101)(262mg、収率47%)を無色固体として得た。
MS: m/z = 478 [M+H]
+
第2工程 化合物53の合成
化合物(101)(126mg、0.263mmol)をメタノール(1mL)、テトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(1.32mL、2.54mmol)を加え、60度で7時間攪拌した。2mol/L塩酸(1.3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後HPLC分取することにより化合物53(28mg、収率23%)を無色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.95 (s, 9H), 1.35-1.50 (m, 4H), 1.68-1.80 (m, 6H),1.88 (s, 3H), 2.00-2.10 (m, 1H), 2.14 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 4.17(s, 1H), 5.08 (s, 1H), 7.05 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.20-7.26 (m, 2H), 7.38 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H)
MS: m/z = 449 [M-H]
-【0264】
実施例31 化合物71の合成
【化138】
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第1工程 化合物(102)の合成
化合物(74)(260mg、0.666mmoL)をジオキサン(6.00mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン( 1.16mL、6.66mmoL)とカルボニルジイミダゾール(540mg、3.33mmoL)を加え、120℃で1時間22分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水と2 mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(102)を白色固体(195mg、70.3%)として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ: 1.00-1.75 (m, 19H), 2.22 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 2.80-2.95 (m, 2H), 3.30-3.50 (m, 2H), 3.67 (s, 3H), 4.14 (m, 1H), 5.19 (s, 1H), 6.24 (s, 1H), 7.02 (s, 1H).
第2工程 化合物(103)の合成
化合物(102)(193mg、0.463mmoL)をDMF(2.00mL)に溶解し、氷浴で冷却した。NBS(83.0mg、0.463mmoL)を加え、室温で1時間22分間撹拌した。反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(103)を淡黄色固体(215mg、93.7%)として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ: 1.00-1.75 (m, 19H), 2.33 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.90-3.10 (m, 2H), 3.35-3.60 (m, 2H), 3.69 (s, 3H), 4.13 (m, 1H), 6.01 (s, 1H), 6.23 (s, 1H).
第3工程 化合物(104)の合成
化合物(103)(100mg、0.202mmoL)と4−メチルフェニルボロン酸(41.2mg、0.303mmoL)をDMF(1.00mL)と水(0.100mL)の混合溶液に懸濁し、炭酸カリウム(112m g、0.807mmoL)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。PdCl
2(dtbpf)(13.2mg、0.807mmoL)を加え、再度脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行い、120℃で17分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水と2 mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(104)を淡黄色泡状物(101mg、98.8%)として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ: 0.90 (s, 9H), 1.00-1.85 (m, 10H), 1.86 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.90-3.05 (m, 2H), 3.40-3.50 (m, 2H), 3.67 (s, 3H), 4.13 (m, 1H), 4.99 (s, 1H), 6.33 (s, 1H), 6.95-7.10 (m, 2H), 7.15-7.25 (m, 2H).
第4工程 化合物71の合成
化合物(104)(99.0mg、0.195mmoL)をエタノール(1.95mL)に溶解し、2moL/L水酸化ナトリウム水溶液(0.488mL、0.977mmoL)を加え、90℃で1時間27分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水に注ぎ、水層を2 mol/L塩酸水溶液でpH≒3に調整し、酢酸エチルで抽出した。飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製し、60℃で減圧乾燥することにより、化合物71を白色結晶性粉末(76.0mg、79.0%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6)δ:0.84 (s, 9H), 1.00-1.80 (m, 10H), 1.82 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 2.85-2.95 (m, 2H), 3.30-3.50 (m, 2H), 3.42 (m, 1H), 4.84 (s, 1H),7.00-7.15 (m, 2H), 7.20-7.35 (m, 3H), 12.46 (br s, 1H). MS(ESI) m/z:493.3 [M + H]+
【0265】
実施例32 化合物78の合成
【化139】
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第1工程 化合物(106)の合成
化合物(105)(100g、456mmol)と濃硫酸(300mL)を塩化ナトリウム−氷浴中で攪拌し、発煙硝酸(40mL、456mmol)を0℃で滴下した。室温で2時間攪拌後、氷に反応混合物を加え析出する固体をろ過した。析出固体を酢酸エチル(500mL)に溶解し、水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固した。濃縮残渣を塩化チオニル(270mL)に溶解し、1時間加熱還流した後に、濃縮乾固した。さらに濃縮残渣にメタノール(400mL)をゆっくり加え、1時間加熱還流した後に、濃縮乾固した。濃縮残渣を酢酸エチルから再結晶化することにより化合物(106)(72g)を得た。
1H-NMR(CD3OD) δ:2.59(s,3H), 3.98(s,3H), 8.32(s,2H)
第2工程 化合物(107)の合成
化合物(106)(50g、183mmol)、2−(クロマン−6−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(57.8g、220mmol)、Cs
2CO
3(178g、550mmol)をジオキサン(400mL)−水(80mL)に溶解し、窒素雰囲気下、Pd(dppf)Cl
2(2g、2.4mmol)を加え、90℃で14時間加熱攪拌した。室温まで冷却後、酢酸エチル、水を加え有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=8:1)で精製することにより化合物(107)(47.2g)を得た。
LC-MS (ESI): m/z=328[M+H]
+.
第3工程 化合物(108)の合成
化合物(107)(47.2g、145mmol)をメタノール(200mL)に溶解し、窒素雰囲気下で10%パラジウム炭素(20g)を加えた。反応容器を水素置換し、室温で14時間攪拌した。パラジウムをセライトろ過し、ろ液を濃縮乾固することにより、化合物(108)(42g)を得た。濃縮残渣を精製することなく次の反応に用いた。
1HNMR (CDCl
3):2.04-2.06(m, 2H), 2.24(s,3H), 2.80(s,2H), 3.66(s,3H),4.23-4.25(m, 2H),6.80-6.85(m, 3H), 8.23(s,1H), 8.46 (s,1 H).
第4工程 化合物(109)の合成
化合物(108)(42g、142mmol)をDMF(200mL)に溶解し、NBS(25.2g、142mmol)のDMF(50mL)溶液を氷冷下滴下し、10分攪拌した。酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=8:1)で精製することにより化合物(109)(23g)を得た。
LC-MS (ESI): m/z=376[M+H]+.
1HNMR (CDCl
3): 2.01-2.04(m,5H), 2.75-2.78(m,2H), 3.59(s,3H), 4.19-4.21(m,2H), 6.71-6.76(m,2H), 6.85-6.89 (m,2 H).
【0266】
【化140】
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【化141】
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第5工程 化合物(110)の合成
化合物(109)の1,4−ジオキサン/水(100mL/10mL)溶液に炭酸セシウム(48.5g、149mmol),Pd(dppf)Cl
2を加え、窒素置換後、化合物(109’)(15.7g、69.4mmol)を加え、85℃で14時間攪拌した。室温まで冷却後、酢酸エチル、水を加え、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより化合物(110)(15.0g)を得た。
LC/MS (ESI): m/z=396 [M+H]
+
第6工程 化合物(111)の合成
化合物(110)(15.0g、38mmol)をエタノール(500mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(7g)を加え、40℃で4時間、水素雰囲気下攪拌し、さらに80℃で攪拌した。室温まで冷却後、パラジウム炭素をろ過、ジクロロメタン(200mL×3回)で洗浄して、ろ液を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固することにより化合物(111)(9.5g)を得た。精製することなく次の反応に用いた。
LC/MS (ESI): m/z=351 [M+H]
+
第7工程 化合物(112)の合成
化合物(111)(9.5g、27mmol)をジクロロメタンに溶解し、−60℃で1M 水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液(81mL、81mmol)を滴下し、2時間攪拌後、室温まで昇温させた。1M塩酸を加え、有機層を分液し、水層を酢酸エチル(300mL×3回)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより化合物(112)(4.8g)を得た。
LC/MS (ESI): m/z=323 [M+H]
+
第8工程 化合物(113)の合成
化合物(112)(4.8g、14.9mmol)をDMSOに溶解し、2−ヨードキシ安息香酸(8.3g、29.7mmol)を加え、45℃で攪拌する。酢酸エチル、水を加え、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより化合物(113)(3.5g)を得た。
LC/MS (ESI): m/z=321 [M+H]
+
第9工程 化合物(114)の合成
化合物(113)(3.5g、10.9mmol)をジクロロメタン(200mL)に溶解し、ヨウ化亜鉛(3.5g、11.0mmol)を加え、氷冷下、TMSCN(3.3g、32.7mmol)を加え攪拌する。水(100mL)を加え、ジクロロメタン(100mL×2回)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固することにより化合物(112)(5.0g)を得た。精製することなく次の反応に用いた。
第10工程 化合物(115)の合成
化合物(114)(5g、10.9mmol)をメタノール(250mL)に溶解し、塩化水素ガスを吹き込み60℃で14時間攪拌した。室温まで冷却後、水を加え、酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固することにより化合物(115)(2.6g)を得た。精製することなく次の反応に用いた。
第11工程 化合物(116)の合成
化合物(115)(2.6g、6.8mmol)をtert−ブチル酢酸(100mL)に溶解し、窒素気流中、過塩素酸(70%、8.0g、80mmol)を少量づつ加え、室温で30分攪拌した。反応液を飽和食塩水に流入し、酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより化合物(116)(2.4g)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ:10.01 (s, 1H), 6.88-6.73 (m, 4H), 4.95 (d, 1H, J=5.6 Hz), 4.18 (s, 2H), 3.62-3.58 (m, 3H), 3.07 (m, 1H),2.83-2.76 (m, 3H), 2.35-2.31 (m, 3H), 1.99-1.89 (m, 5H), 0.90 (s, 9H).
【0267】
【化142】
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第12工程 化合物(117)の合成
化合物(116)(2.9g、6.63mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に、窒素雰囲気下1mol/L ボラン・テトラヒドロフラン溶液(19.9mL、19.9mmol)を加え50度で攪拌した。一時間後、氷冷下メタノール(5mL)と水(25mL)を加え、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製することにより、白色泡状の化合物(117)(2.70g、96.2%)を得た。
MS(ESI) m/z: 424.15(M+H
+)
第13工程 化合物(118)の合成
化合物(117)(2.6g、6.14mmol)のジクロロメタン(26mL)溶液に、氷冷下NBS(1.20g、6.75mmol)を加え攪拌した。1時間後、飽和重曹水(20mL)を加え、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製することにより、白色泡状の化合物(118)(2.73g、88.5%)を得た。
MS(ESI) m/z: 502.05(M+H
+)
第14工程 化合物(119)の合成
化合物(118)(100mg、0.199mmol)のDMF(1mL)溶液に、2mol/L 炭酸カリウム水溶液(0.30mL、0.59mmol)、エチル2−(4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート(110mg、0.398mmol)、[1、1−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(13.0mg、0.02mmol)を加え窒素雰囲気下120度で攪拌した。30分後、水(2mL)を加え、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製し、不純物まざりの化合物を得た。次にその化合物に酢酸(1mL)を加え室温で攪拌した。30分後濃縮し、粗生成物(119)を得た。
MS(ESI) m/z: 526.15(M+H
+)
第15工程 化合物78の合成
粗生成物(119)のメタノール(1mL)溶液に、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1mL、1.99mmol)を加え、60度で攪拌した。3時間後、2mol/L塩酸(2mL)を加え、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィー(クロロホルム)によって精製し、白色泡状の化合物78(45.1mg、44.1%(3工程))を得た。
MS(ESI) m/z: 512.15 (M+H
+)(※)
1H-NMR(400MHz, CDCl
3): δ1.01(9H, s), 1.98-2.18(4H, m), 2.48(1.5H, s), 2.50(1.5H, s), 2.63-2.94(3H, m), 3.35-3.44(1H, m), 4.13-4.38(4H, m), 5.31(1H, s), 6.89(1H, dd, J=8.8Hz, 2.3Hz), 6.98-7.11(1H, m), 7.22(1H, s), 7.57(1H, dd, J=7.8Hz, 7.8Hz), 7.68(1H, dd, J=7.8Hz, 7.8Hz), 8.21(1H, d, J=8.1Hz), 8.55(1H, d, J=8.1Hz), 9.68(1H, brs)
【0268】
実施例33 化合物79の合成
【化143】
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第1工程 化合物(120)の合成
化合物(118)(300mg、0.597mmol)のDMF(3mL)溶液に、シアン化亜鉛(140mg、1.19mmol)、Pd(PPh
3)
4(69.0mg、0.06mmol)を加え、窒素雰囲気下120度で攪拌した。3時間後、水(6mL)を加え、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製することにより、白色泡状の化合物(120)(262mg、97.8%)を得た。
MS(ESI) m/z: 449.15 (M+H
+)
第2工程 化合物(121)の合成
化合物(120)(200mg、0.446mmol)の酢酸(2mL)溶液に、10%Pd/C(50%含水)(20mg)を加え、水素雰囲気下80度で攪拌した。1時間後、反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮することによって、粗生成物(121)を得た。
第3工程 化合物(122)の合成
粗生成物(121)のキシレン(2mL)溶液に、硫酸アミド(86mg、0.893mmol)、トリエチルアミン(0.186mL、1.34mmol)を加え加熱還流下攪拌した。1.5時間後、反応液を濃縮しカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製することにより、白色泡状の化合物(122)(121.4mg、52.9%(2工程))を得た。
MS(ESI) m/z: 537.10 (M+Na
+)
第4工程 化合物(123)の合成
化合物(122)(50mg、0.097mmol)のDMF(1mL)溶液に水素化ナトリウム(7.7mg、0.194mmol)、ベンジルブロミド(0.023mL、0.194mmol)を加え、室温で攪拌した。30分後、2mol/L塩酸(2mL)を加え、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製し、白色泡状の化合物(123)(57mg、97.0%)を得た。
MS(ESI) m/z: 627.30 (M+Na
+)
第5工程 化合物79の合成
化合物(123)(55mg、0.091mmol)のメタノール(1mL)溶液に、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.455mL、0.909mmol)を加え60度で攪拌した。1時間後、2mol/L塩酸(2mL)を加え、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製し、白色泡状の化合物79(50mg、93.1%)を得た。
MS(ESI) m/z: 591.10 (M+H
+)(※)
1H-NMR(400MHz, CDCl
3): δ1.02(9H, s), 1.69(0.5H, s), 1.71(0.5H, s), 1.90-2.17(4H, m), 2.45-2.59(1H, m), 2.67-2.87(2H, m), 3.06-3.17(1H, m), 3.54-3.65(1H, m), 3.91-4.05(2H, m), 4.19-4.53(5H, m), 5.19(0.5H, s), 5.20(0.5H, s), 6.72-6.87(2H, m), 7.13(1H, brs), 7.29-7.41(5H, m), 9.66(1H, brs)
【0269】
実施例34 化合物80の合成
【化144】
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第1工程 化合物(124)の合成
化合物(120)(230mg、0.513mmol)の酢酸(2mL)溶液に、10%Pd/C(50%含水)(23mg)を加え、水素雰囲気下80度で攪拌した。1時間後、反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮することによって、粗生成物(124)を得た。
第2工程 化合物(125)の合成
粗生成物(124)のキシレン(2mL)溶液に、尿素(61.6mg、1.03mmol)、トリエチルアミン(0.213mL、1.54mmol)を加え加熱還流下攪拌した。2時間後、反応液を濃縮しカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製することにより、白色泡状の化合物(125)(64.5mg、26.3%(2工程))を得た。
MS(ESI) m/z: 479.20(M+Na
+)
第3工程 化合物(126)の合成
化合物(125)(60mg、0.125mmol)のDMF(1mL)溶液に水素化ナトリウム(10.0mg、0.251mmol)、ベンジルブロミド(0.03mL、0.251mmol)を加え、室温で攪拌した。1時間後、2mol/L塩酸(2mL)を加え、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製し、白色泡状の化合物(126)(40mg、56.1%)を得た。
MS(ESI) m/z: 589.15 (M+Na
+)
第4工程 化合物80の合成
化合物(126)(40mg、0.07mmol)のメタノール(1mL)溶液に、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.35mL、0.703mmol)を加え60度で攪拌した。1時間後、2mol/L塩酸(2mL)を加え、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製し、白色泡状の化合物80(33mg、84.6%)を得た。
MS(ESI) m/z: 555.20 (M+H
+)
1H-NMR(400MHz, CDCl
3): δ1.01(9H, s), 1.74(1.5H, s), 1.75(1.5H, s), 1.79-1.93(1H, m), 1.95-2.09(4H, m), 2.42-2.54(1H, m), 2.67-2.85(2H, m), 2.93-3.05(1H, m), 3.55-3.72(1H, m), 4.18-4.27(4H, m), 4.62-4.74(2H, m), 5.16(1H, s), 6.78(1H, d, J=8.3Hz), 6.82(1H, d, J=8.3Hz), 7.12(1H, brs), 7.27-7.38(5H, m), 9.62(1H, brs)
【0270】
実施例35 化合物87の合成
【化145】
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第1工程 化合物(127)の合成
化合物53(50mg、0.104mmol)をアセトン(1mL)に溶解し、炭酸セシウム(68mg、0.209mmol)およびヨウ化メチル(44mg、0.31mmol)を加え、室温で7時間攪拌した。水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後精製することなく次の反応に用いた。無色固体 55mg
MS: m/z = 493 [M+H]
+
第2工程 化合物87の合成
化合物(127)(55mg、0.104mmol)をメタノール(0.5mL)、テトラヒドロフラン(1.5mL)に溶解し、室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.52mL、1.04mmol)を加え、60度で10時間攪拌した。2mol/L塩酸(0.52mL)および飽和食塩水(15mL)を加え、酢酸エチル(25mL)で抽出後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後HPLC分取することにより化合物87(19mg、収率38%)を無色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.97 (s, 9H), 1.10-1.70 (m, 10H),1.86 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 3.31 (s, 3H), 4.16(s, 1H), 5.13 (s, 1H), 7.00 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.19-7.26 (m, 2H), 7.45-7.55 (m, 1H)
MS: m/z = 479[M+H]
+【0271】
実施例36 上記実施例に従い、以下の化合物を合成した。
【表1】
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【0272】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
実施例37 上記実施例に従い、以下の化合物が合成可能である。
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
【化147】
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【化148】
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【0285】
【化149】
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実施例38 化合物92の合成
【化150-1】
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第一工程 化合物(2)の合成
化合物(1)(50mg、0.104mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(43μL、0.313mmol)およびアセチルクロリド(22μL、0.313mmol)を加え、室温で24時間攪拌した。反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して化合物(2)を得た。化合物(2)を精製することなく次の反応に用いた。無色固体 60mg
MS: m/z = 521 [M+H]
+
第2工程 化合物92の合成
化合物(2)(60mg)をメタノール(0.5mL)、テトラヒドロフラン(1.5mL)に溶解し、室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.52mL、1.04mmol)を加え、60度で4時間攪拌した。2mol/L塩酸(0.52mL)および飽和食塩水(15mL)を加え、酢酸エチル(25mL)で抽出後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、HPLC分取することにより化合物92(8mg、収率15%)を無色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.98 (s, 9H), 1.10-1.90 (m, 10H),1.89 (s, 3H), 2.08 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.25(s,3H), 3.21 (s, 1H), 5.13 (s, 1H), 6.90-7.50 (m, 4H)
MS: m/z = 507[M+H]
+
【0286】
実施例39 化合物93の合成
【化150-2】
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第1工程 化合物(2)の合成
化合物(1)(500mg、1.15mmol)をピリジン(10mL)に溶解し、100度でメタンスルホニルクロリド(0.323mL、4.14mmol)を加え、45分間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸水溶液(50mL)、水(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(2)(81.4mg、収率14%)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.95 (s, 9H), 2.10 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.55 (s, 3H), 3.17 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 5.00 (s, 1H), 6.19 (s, 1H), 7.05 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.21-7.25 (m, 2H).
MS: m/z = 510.3/512.2 [M-H]-
第2工程 化合物(3)の合成
化合物(2)(80.0mg、0.156mmol)、Fmoc−L−プロリノール(151mg、0.468mmol)およびトリフェニルホスフィン(123mg、0.468mmol)をテトラヒドロフラン(1.6mL)に溶解し、氷冷下DEAD(アゾジカルボン酸ジエチル)トルエン溶液(2.2molar、0.213mL、0.468mmol)を滴下し、室温で1時間攪拌した。メタノール(0.5mL)を加え、濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(3)(76.3mg、収率60%)を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 817.4/819.4 [M+H]+
第3工程 化合物(4)の合成
化合物(3)(76.3mg、0.093mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解した。室温でジエチルアミン(1mL)を加え、室温で2時間攪拌した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物(4)(43.9mg、収率79%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 595.4/597.4 [M+H]+
第4工程 化合物93の合成
化合物(4)(42.0mg、0.071mmol)をジオキサン(1mL)に溶解した。室温でトリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(12.9mg、0.014mmol)、1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−1Hイミダゾリウムテトラフルオロボラン酸塩(13.5mg、0.028mmol)、tert−ブトキシカリウム(31.7mg、0.282mmol)を加え、封緘110度で4時間攪拌した。1mol/L塩酸(3mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、クロロホルム(30mL×2回)で抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)および高速液体クロマトフラフィー(0.1%ギ酸水溶液−アセトニトリル)により精製して化合物93(2.6mg、収率7%)を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 501.4 [M+H]+
【0287】
実施例40 化合物170の合成
【化150-3】
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第1工程
化合物(1)(200mg、0.563mmol)をアセトニトリル(4mL)に溶解した。氷冷下、亜硝酸tert−ブチル(0.101mL、0.844mmol)および塩化銅(I)(121mg、0.844mmol)を加え、室温に昇温しながら5.5時間撹拌した。水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(2)(52.6mg、収率23%)を無色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.95 (s, 9H), 1.93 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 5.03 (s, 1H), 7.06 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.15-7.25 (m, 3H), 7.43 (s, 1H)
第2工程
化合物(2)(69mg、0.165mmol)を1,4−ジオキサン(1.4mL)に溶解した。室温にて、4,4,4',4',5,5,5',5'-オクタメチル-2,2'-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(54mg、0.214mmol)、酢酸カリウム(48mg、0.494mmol)およびPd(dppf)Cl
2ジクロロメタン錯体(6.7mg、0.0082mmol)を加え、2時間加熱還流した。水(2mL)を加え、クロロホルム(2mLx3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(3)(89mg)を無色固体として得た。
第3工程
化合物(3)(89mg)をテトラヒドロフラン(1.5mL)に溶解した。氷冷下、30%過酸化水素水(0.020mL、0.198mmol)および2N水酸化ナトリウム水溶液(0.099mL、0.198mmol)を加え、45分撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、クロロホルム(2mLx4)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(4)(55mg、0.154mmol、)を無色固体として得た。
第4工程
化合物(4)(54mg、0.151mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(0.8mL)に溶解した。室温にて炭酸セシウム(74mg、0.227mmol)および1−ブロモ2−(ブロモメチル)ベンゼン(0.099mL、0.198mmol)を加え、40℃に昇温し、90分撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加え、酢酸エチル(5mLx2)で抽出した。有機層を水(5mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(5)(87mg、不純物含む)を無色固体として得た。
第5、6工程
実施例3の第2、3工程に準じて反応を行うことにより、化合物170を得た。
化合物170
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.99 (9H, s), 2.26 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.42 (3H, s), 4.90 (1H, J = 12.3 Hz, d), 5.05 (1H, J = 12.3 Hz, d), 5.13 (1H, s), 7.20-7.48 (7H, m), 7.69 (1H, J = 8.0 Hz, d).
【0288】
実施例41
上記実施例に従い、以下の化合物を合成した。
【表13】
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【0289】
【表14】
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【0290】
【表15】
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【0291】
【表16】
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【0292】
【表17】
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【0293】
【表18】
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【0294】
【表19】
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【0295】
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
【表21】
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【0297】
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
【表25】
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【0301】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
【表30】
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【0306】
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【0308】
【表33】
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【0309】
【表34】
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【0310】
実施例42 化合物213の合成
【化151】
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第1工程
実施例13の化合物(54)(500 mg、1.15 mmol)をピリジン(3 mL)に溶解し、氷浴で冷却した。メタンスルホニルクロライド(0.269 mL、3.45 mmol)を加え、室温に昇温し18時間撹拌した。反応液を氷水と2mol/L塩酸水溶液の混液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(1)を無色泡状物質(419 mg、71%)として得た。
MS(ESI) m/z:534, 536 [M + Na]+
第2工程
化合物(1)(255 mg、0.498 mmol)をDMF(2.6 mL)に溶解し、炭酸セシウム(324mg、0.995mmol)と1−ブロモメチル−2,3−ジフルオロベンゼン(113 mg、0.547 mmol)を加え、室温で18時間攪拌した。反応液を氷水と2 mol/L塩酸水溶液の混液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(2)を無色泡状物質(306 mg、96%)として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:0.87 (s, 4.5H), 0.90 (s, 4.5H), 2.05 (s, 3H), 2.08 (s, 1.5H), 2.09 (s, 1.5H), 2.42 (s, 3H), 3.28 (s, 1.5 H), 3.30 (s, 1.5H), 3.62 (s, 1.5H), 3.63 (s, 1.5H), 4.79-4.96 (m, 3H), 6.96-7.22 (m, 7H).
第3工程
化合物(2)(298 mg、0.467 mmol)をDMA(5 mL)に溶解し、トリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(34.4 mg、0.093 mmol)、炭酸カリウム(129 mg、0.933 mmol)とPd(OAc)
2(10.5 mg、0.0470 mmol)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。窒素雰囲気下、130℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、反応液を氷水と2 mol/L塩酸水溶液の混液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(3)を白色泡状物(237 mg、91%)として得た。
MS(ESI) m/z:580 [M + Na]+
第4工程
化合物(3)(237 mg、0.425 mmol)をメタノール(4 mL)とテトラヒドロフラン(2 mL)に溶解し、2 mol/L水酸化ナトリウム水溶液(2.13 mL、4.26 mmol)を加え、90℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水に注ぎ、水層を2 mol/L塩酸水溶液でpH約3に調整し、酢酸エチルで抽出した。飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をジイソプロピルエーテルとヘキサンから再結晶し、60℃で減圧乾燥することにより、化合物213を無色粉末(160 mg、69%)として得た。
MS(ESI) m/z:566 [M+Na]+
【0311】
実施例43 化合物224の合成
【化152】
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第1工程
実施例19の化合物(70)(20.0g、53.4mmoL)をエタノール(150mL)とテトラヒドロフラン(50.0mL)の混合溶液に溶解し、トリエチルアミン(7.41mL、53.4mmoL)と10%水酸化パラジウム(7.51g、5.34mmoL)を加え、脱気及び水素置換の操作を3回繰り返し行った。水素雰囲気下、中圧下にて、室温で20時間45分間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧流去した。残渣を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、室温で減圧乾燥し、粗化合物(1)を淡緑色固体(14.72g)として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ: 1.23 (s, 9H), 2.17 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 3.55 (br s, 2H), 3.66 (s, 3H), 5.20 (s, 1H), 6.47 (s, 1H), 6.81 (s, 1H).
第2工程
粗化合物(1)(14.72g)をピリジン(70.8mL)に溶解し、氷浴で冷却した。メタンスルホニルクロライド(4.99mL、64.1mmoL)を加え、室温に昇温し1時間35分間撹拌した。反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液の混液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(2)を淡黄色固体(17.78g、96.9%(2工程通して))として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:1.23 (s, 9H), 2.33 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 3.67 (s, 3H), 5.21 (s, 1H),6.13 (br s, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.29 (s, 1H).
第3工程
化合物(2)(500mg、1.46mmoL)をDMF(5.00mL)に溶解し、炭酸セシウム(949mg、2.91mmoL)と1−ブロモメチル−2−クロロ−3−フルオロベンゼン(411mg、1.75mmoL)を加え、室温で2時間25分間攪拌した。反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液の混液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(3)を白色泡状物(680mg、96.1%)として得た。
MS(ESI) m/z:530.2 [M + HCOO]-
第4工程
化合物(3)(200mg、0.412mmoL)をDMA(3.00mL)に溶解し、トリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(30.3mg、0.0820mmoL)、炭酸カリウム(114mg、0.823mmoL)とPd(OAc)
2(9.24mg、0.410mmoL)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。窒素雰囲気下、130℃で56分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液の混液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(4)を白色泡状物(165mg、89.2%)として得た。
MS(ESI) m/z:467.3 [M + NH
4]+
第5工程
化合物(4)(535mg、1.19mmoL)と1、3−ジブロモ−5、5−ジメチルヒダントイン(289mg、1.01mmoL)を酢酸(10.7mL)に懸濁し、氷浴で冷却した。濃硫酸(1.07mL、19.3mmoL)を加え、室温に昇温し1時間37分間撹拌した。反応液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の混液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(5)を白色泡状物(356mg、63.3%)として得た。
MS(ESI) m/z:516.2 [M + HCOO]-
第6工程
化合物(5)(436mg、0.923mmoL)を酢酸tert−ブチル(12.3mL)に溶解し、70%過塩素酸水溶液(0.238mL、2.77mmoL)を加え、室温で22分間撹拌した。反応液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(6)を白色固体(270mg、55.4%)として得た。
MS(ESI) m/z:572.0 [M + HCOO]-
第7工程
化合物(6)(250mg、0.473mmoL)と化合物(7)(195mg、0.710mmoL)をDMF(2.50mL)と水(0.250mL)の混液に溶解し、炭酸カリウム(262mg、1.89mmoL)とPdCl
2(dtbpf)(30.8mg、0.0470mmoL)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。窒素雰囲気下、120℃で21分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、反応液を氷水と2moL/L塩酸水溶液の混液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(8)を淡茶色泡状物(261mg、92.6%)として得た。
MS(ESI) m/z:640.6 [M + HCOO]-
第8工程
化合物(8)(255mg、0.428mmoL)をエタノール(16.8mL)に溶解し、2moL/L水酸化ナトリウム水溶液(1.07mL、2.14mmoL)を加え、90℃で2時間20分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水に注ぎ、水層を2moL/L塩酸水溶液でpH約3に調整し、酢酸エチルで抽出した。飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を薄層クロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製し、60℃で減圧乾燥することにより、化合物224を淡黄色粉末(177mg、71.1%)として得た。
MS(ESI) m/z:580.4 [M - H]-
【0312】
実施例44 化合物291の合成
【化153】
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第1工程
化合物(54)(360mg、0.829mmol)をアセトニトリル(7.2mL)に溶解した。亜硝酸tert−ブチル(0.179mL、1.492mmol)およびヨウ化銅(I)(284mg、1.492mmol)を加え、1.5時間撹拌した後、60℃に加熱し、4時間撹拌した。水(10mL)を加え、ヘキサン(10mLx2)で抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(1)(295mg、不純物含む)を得た。
MS(ESI) m/z:567[M+Na]+
第2工程
化合物(1)(414mg、不純物含む)をトルエン(4.1mL)に溶解した。室温にて、チオ安息香酸(126mg、0.911mmol)、1,10−フェナントロリン(27.4mg、0.152mmol)、N−エチル−N−ジイソプロピルアミン(0.27mL、1.52mmol)およびヨウ化銅(I)(14.5mg、0.076mmol)を加え、3時間加熱還流した。氷冷下、飽和重曹水(10mL)を加え、ヘキサン-酢酸エチル(3:1、10mLx2)で抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(2)(148mg、0.266mmol)を無色油状物質として得た。
MS(ESI) m/z:577[M+Na]+
第3工程
化合物(2)(23mg、0.041mmol)をメタノール(0.9mL)に溶解した。室温にて炭酸カリウム(11.4mg、0.083mmol)を加え、40分撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(2mL)を加え、クロロホルム(2mLx5)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(3)(15mg、不純物含む)を得た。
MS(ESI) m/z:473[M+Na]+
第4工程
化合物(3)(15mg、不純物含む)をN,N-ジメチルホルムアミド(0.6mL)に溶解した。室温にて炭酸カリウム(14mg、0.100mmol)およびベンジルブロミド(0.012mL、0.100mmol)を加え、30分撹拌した。水(4mL)を加え、酢酸エチル(4mLx2)で抽出した。有機層を水(5mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(4)(17mg、0.031mmol、収率95%(2工程))を無色油状物質として得た。
MS(ESI) m/z:563[M+Na]+
第5工程
化合物(4)(17mg、0.031mmol)をジクロロメタン(0.8mL)に溶解した。室温にて含水メタクロロ過安息香酸(70%、18mg、0.074mmol)を加え、10分撹拌した後、炭酸水素ナトリウムを加え、2時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(2mL)、飽和重曹水(2mL)を加え、クロロホルム(2mLx4)で抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(5)(14mg、0.025mmol、収率83%)を無色泡状物質として得た。
MS(ESI) m/z:499 [M-OC(CH
3)
3]+
第6工程
化合物(5)(17mg、0.031mmol)をN,N-ジメチルアセトアミド(1mL)に溶解した。室温にてトリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(14.4 mg、0.039mmol)、炭酸カリウム(6.8mg、0.049mmol)およびPd(OAc)
2(4.4mg、0.020mmol)を加え、130℃にて2時間撹拌した。水(5mL)を加え、酢酸エチル(5mLx2)で抽出した。有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(6)(7.9mg、0.016mmol、収率66%)を黄色泡状物質として得た。
MS(ESI) m/z:515 [M+Na]+
第7工程
化合物(6)(7.5mg、0.015mmol)をテトラヒドロフラン(0.5mL)、メタノール(0.5mL)に溶解した。室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2規定、0.038mL、0.076mmol)を加え、80℃にて2時間撹拌した。塩酸(2規定、0.038mL、0.076mmol)を加え、酢酸エチル(5mLx2)で抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物291(6.6mg、0.014mmol、収率91%)を無色個体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 1.03 (9H, s), 2.13 (3H, s), 2.44 (3H, s), 2.78 (3H, s), 4.29 (1H, brs), 4.49 (1H, brs), 5.19 (1H, s), 7.19 (1H, s), 7.28-7.49 (8H, m).
【0313】
実施例45 化合物214の合成
【化154】
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第1工程
実施例13の化合物(54)(1.30g、2.99mmol)をエタノール(12mL)とテトラヒドロフラン(4 mL)に溶解し、2moL/L水酸化ナトリウム水溶液(4 mL、8 mmol)を加え、90℃で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水(20ml)を加え、反応液を2moL/L塩酸水溶液でpH約3に調整し、ジクロロメタンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、粗化合物(1)を得た。
第2工程
粗化合物(1)をDMF(10 mL)に溶解し、炭酸カリウム(1.24g、8.97mmol)とベンジルブロミド(563 mg、3.29 mmolを加え、室温で1時間間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(2)を無色泡状物質(1.53g、100%)として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:0.94 (s, 9H), 2.03 (s, 3H), 2.21 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 4.17 (s, 2H), 5.00 (s, 1H), 5.06 (d, J = 12.0 Hz, 1.5 H), 5.15 (d, J = 12.0 Hz, 1.5H), 6.99-7.08 (m, 3H), 7.15-7.20 (m, 3H), 7.30-7.34 (m, 3H).
第3工程
化合物(2)(1.53g、2.99mmol)をDMF(5mL)に溶解し、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.30g、8.97mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン和物(246mg、0.299mmol)、および酢酸カリウム(889mg、8.97mmol)を加え、110℃で0.5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(3)(1.61g、収率96%)を黄色泡状物質として得た。
MS(ESI) m/z:558.1 [M + H]+
第4工程
化合物(3)(1.61g、2.89mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(1.46g、14.5mmol)とメタンスルホニルクロリド(430mg、3.76mmol)を加え、同温度で2時間各藩した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(4)(1.06g、収率58%)を黄色泡状物質として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:0.94 (s, 9H), 1.39-1.42 (m, 12H), 2.04 (s, 3H), 2.06 (s, 3H), 2.38 (s, 6H), 2.86 (s, 3H), 5.01 (s, 1 H), 5.08 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 5.13 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.97-7.05 (m, 3H), 7.17-7.26 (m, 3H), 7.30-7.35 (m, 3H).
第5工程
化合物(4)(200mg、0.315mmol)と、(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−4−イル)メタノール(89mg、0.410mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、室温でトリフェニルホスフィン(107mg、0.410mmol)と、40%DEADトルエン溶液(119mg、0.410mmol)を加え、同温度で0.5時間攪拌した。反応液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(5)(259mg、収率99%)を無色泡状物質として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:0.93 (s, 9H), 1.36-1.41 (m, 12H), 1.59-1.63 (m, 3H), 1.81 (s, 1.5H), 1.97 (s, 1.5H), 2.03-2.06 (m, 3H), 2.36 (s, 1.5H), 2.38 (s, 1.5H), 2.90 (s, 1.5H), 3.05 (s, 1.5H), 3.83 (s, 1.5H), 3.86 (s, 1.5H), 4.80-4.99 (m, 3H), 5.09-5.26 (m, 2H), 6.64 (s, 0.5H), 6.77 (s, 0.5H), 6.95-6.98 (m, 2H), 7.01-7.06 (m, 1H), 7.15-7.37 (m, 5H), 8.17 (s, 1H).
第6工程
化合物(5)(259mg、0.309mmol)をDMF(3mL)と水(0.3mL)の混合溶媒に溶解し、炭酸カリウム(86mg、0.618mmol)と、[1,1’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン和物(20mg、0.031mmol)を加え、110℃で1時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(6)(47mg、収率24%)を無色泡状物質として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:0.95 (s, 9H), 2.15 (s, 3H), 2.21 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.48 (s, 3H), 3.99 (s, 3H), 4.30 (d, J = 16 Hz, 1H), 4.90 (d, J = 16 Hz, 1H), 5.00 (s, 1H), 5.15-5.25 (m, 2H), 6.78 (s, 1H), 7.06-7.09 (m, 1H), 7.16-7.18 (m, 2H), 7.21-7.34 (m, 5H), 8.57 (s, 1H).
第7工程
化合物(6)(47mg、0.075mmol)をメタノール(2mL)に溶解し、10%Pdカーボン粉末(50.6%含水品)(47mg、50.6wt%)を加えた。1気圧の水素雰囲気下、室温で0.5時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製し、化合物214(29mg、収率72%)を白色固体として得た。
MS(ESI) m/z:539.4 [M + H]+
【0314】
実施例46 化合物305合成
【化155】
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第1工程
化合物(2)(1.88g、3.68mmol)をピリジン(20mL)に溶解し、氷冷下、メタンスルホニルクロリド(1.27g、11.0mmol)を加え、室温で8時間
攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を1規定塩酸で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(7)(1.53g、収率71%)を無色泡状物質として得た。
MS(ESI) m/z:587.1 [M - H]-
第2工程
化合物(7)(300mg、0.510mmol)と(2−メチルオキサゾール−5−イル)・メタノール(115mg、1.02mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、室温でトリフェニルホスフィン(268mg、1.02mmol)と、アゾジカルボン酸ビス(2−メトキシエチル)(239mg、1.02mmol)を加え、同温度で1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(8)(298mg、収率86%)を無色泡状物質として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ:0.92 (s, 9H), 2.04-2.07 (m, 6H), 2.20 (s, 1.5H), 2.22 (s, 1.5H), 2.39-2.43 (m, 6H), 3.22 (s, 1.5H), 3.23 (s, 1.5H), 4.73-4.87 (m, 2H), 4.98 (s, 1H), 5.07-5.18 (m, 2H), 6.63 (s, 0.5H), 6.70 (s, 0.5H), 6.93-7.06 (m, 3H), 7.20-7.52 (m, 7H).
第3工程
化合物(8)(151 mg、0.221 mmol)をDMA(5 mL)に溶解し、トリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(49 mg、0.133 mmol)、炭酸カリウム(92 mg、0.663 mmol)とPd(OAc)
2(15 mg、0.066 mmol)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。窒素雰囲気下、130℃で0.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(9)を白色泡状物(70 mg、59%)として得た。
MS(ESI) m/z:603.2 [M + H]+
第4工程
化合物(9)(87mg、0.144mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、10%Pdカーボン粉末(50.6%含水品)(44mg、26wt%)を加えた。1気圧の水素雰囲気下、室温で10分間攪拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製し、化合物305(54mg、収率73%)を白色固体として得た。
MS(ESI) m/z:513.2 [M + H]+
【0315】
実施例47 化合物288の合成
【化156】
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第1工程
化合物(1)(850mg、1.66mmol)、N−(2−ニトロベンゼンスルホニル)ピペリジン−2−イル・メタノール(996mg、3.32mmol)およびトリフェニルホスフィン(870mg、3.32mmol)をテトラヒドロフラン(8.5mL)に溶解し、氷冷下、ビス(2−メトキシエチル)ジアゼン−1,2−ジカルボキシレート(777mg、3.32mmol)を加え、室温に昇温しつつ1時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。水(50mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(2)(1.21g、収率86%)を無色油状物質として得た。
MS: m/z = 794.4/796.5 [M+H]+
第2工程
化合物(2)(1.13g、1.42mmol)をDMF(11.3mL)に溶解した。室温でメルカプト酢酸(0.198mL、2.84mmol)および水酸化リチウム一水和物(239mg、5.69mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。水(50mL×2回)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(3)(840mg、収率94%)を無色油状物質として得た。
MS: m/z = 609.4/611.4 [M+H]+
第3工程
化合物(3)(580mg、0.951mmol)をジオキサン(11.6mL)に溶解した。室温でRuPhos(133mg、0.285mmol)、炭酸セシウム(930mg、2.85mmol)およびPd2(dba)3(87.0mg、0.095mmol)を加え、窒素雰囲気下、100度で8時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。水(50mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(4)(392mg、収率75%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 529.5 [M+H]+
第4工程
化合物(4)(370mg、0.700mmol)をエタノール(7.4mL)に溶解した。室温で2mmol/L水酸化ナトリウム水溶液(3.50mL、7.00mmol)を加え、加熱還流下で1.5時間攪拌した。1mol/L塩酸(7mL)および飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)および高速液体クロマトフラフィー(0.1%ギ酸水溶液−アセトニトリル)により精製して化合物288(169mg、収率47%および116mg、収率32%)を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 515.4 [M+H]+
【0316】
実施例48
上記実施例に従い、以下の化合物を合成した。
【表35】
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【0317】
【表36】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
【表37】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
【表38】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
【0321】
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
【表44】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
【表45】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
【0330】
【表49】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
【0332】
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
【0333】
【表52】
[この文献は図面を表示できません]
【0334】
【表53】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
【表54】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
【表55】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
【表56】
[この文献は図面を表示できません]
【0338】
【表57】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
【表58】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
【表59】
[この文献は図面を表示できません]
実施例49 化合物324の合成
【化157】
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(原料化合物(2’)の合成)
化合物(1’)(6.64g、22.3mmol)をDMF(50mL)に溶解し、酢酸カリウム(6.57g、66.9mmol)、ビスピナコールボラン(7.37g、29.0mmol)、炭酸カリウム(2.20g、15.9mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(911mg、1.12mmol)を加え、窒素雰囲気下100℃で4時間攪拌した。反応液を室温まで放冷後、酢酸エチル(100mL)を加え、不溶物をろ去した。水(100mL)を加え、酢酸エチル
で抽出し、有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(2’)(3.85g、収率50%)を茶色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 1.36 (s, 12H), 5.10 (s, 2H), 6.93-6.97 (m, 2H), 7.28-7.42 (m, 3H), 7.59-7.63 (m, 3H).
第1工程 化合物(2)の合成
化合物(1)(500mg、0.946mmol)をDMF(5.0mL)および水(0.5mL)に溶解し、化合物(2’)(185mg、0.284mmol)、および炭酸カリウム(523mg、3.79mmol)を加え、窒素雰囲気下120℃で15分間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(50mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、化合物(2)の組成生物(473mg)を茶色泡状物質として得た。
第2工程 化合物(3)の合成
化合物(2)(470mg、0.705mmol)をエタノール(4.7mL)に溶解し、室温で2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1.8mL、3.60mmol)を加え、加熱還流下で0.5時間攪拌した。2mol/L塩酸水溶液(1.8mL)、および飽和食塩水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物(3)(237mg、2段階、収率38%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 650 [M-H]-
第3工程 化合物324の合成
化合物(3)(237mg、0.363mmol)をメタノール(2.4mL)に溶解し、室温で10%プラチナ炭素(213mg、0.110mmol)を加え、水素雰囲気下室温で18時間攪拌した。不溶物をセライトにて濾去し、濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)および分取用薄層クロマトフラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物(4)(7.9mg、収率3.9%)を黄色泡状物質として得た。
化合物(4) MS: m/z = 560 [M-H]-
実施例50 化合物325および326の合成
【化158】
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第1工程 化合物(2)の合成
化合物(1)(30.0g、87.0mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解し、氷冷下ピリジン(28.1mL、349mmol)およびメタンスルホニルクロリド(20.4mL、261mmol)を加え、室温に昇温しつつ4時間攪拌した。水(200mL)および1mol/L塩酸水溶液(500mL)を加え、酢酸エチル(1000mL)で抽出した。1mol/L塩酸水溶液(500mL)、水(500mL)および飽和食塩水(250mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、粗化合物(2)(41.6g)を無色油状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3、400 MHz) δ: 1.21 (s, 9H), 2.33 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 3.00 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 6.00 (s, 1H), 6.22 (s, 1H), 7.37 (s, 1H).
MS: m/z = 420.3, 422.3 [M+H]+
第2工程 化合物(3)の合成
化合物(2)(36.8g、87.0mmol)をエタノール(520mL)に溶解し、室温で2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(131mL、261mmol)を加え、加熱還流下で1.5時間攪拌した。濃縮後、1mol/L塩酸水溶液(500mL)を加え、酢酸エチル(1000mL)で抽出した。飽和食塩水(300mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、粗化合物(3)(36.0g)を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 406.2, 408.1 [M+H]+
第3工程 化合物(4)の合成
化合物(3)(35.6g、87.0mmol)をDMF(240mL)に溶解し、室温で炭酸水素カリウム(13.1g、131mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。室温でベンジルブロミド(10.1mL、85.0mmol)のDMF溶液(116mL)を加え、室温で16.5時間攪拌した。水(350mL)を加え、酢酸エチル(1200mL)で抽出した。水(500mL×2回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(400mL)および飽和食塩水(300mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、化合物(4)(37.4g、3工程で収率86%)を茶色油状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 1.21 (s, 9H), 2.19 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 2.89 (s, 3H), 5.07 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 5.21 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 6.06 (s, 1H), 6.11 (s, 1H), 7.16-7.21 (m, 2H), 7.25-7.29 (m, 3H), 7.37 (s, 1H).
MS: m/z = 496.4, 498.4 [M-H]+
第4工程 化合物(5)の合成
化合物(4)(3.96g、7.94mmol)をDMA(19.8mL)および水(1.98mL)に溶解し、4−ニトロフェニルボロン酸(1.99g、11.9mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(259mg、0.397mmol)、および炭酸カリウム(2.20g、15.9mmol)を加え、窒素雰囲気下130℃で45分間攪拌した。水(100mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した。有機層を水(100mL×2)および飽和食塩水(100mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(5)(3.44g、収率80%)を茶色泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 0.96 (s, 9H), 1.92 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 3.02 (s, 3H), 4.83 (s, 1H), 5.11 (s, 2H), 6.19 (s, 1H), 7.16-7.22 (m, 2H), 7.29-7.37 (m, 5H), 7.41 (s, 1H), 8.09 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 1H), 8.27 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 1H).
MS: m/z = 539.3 [M-H]+
第5工程 化合物(6)の合成
化合物(5)(1.50g、2.77mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、室温で2−クロロ−6−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン(538mg、3.33mmol)、アゾジカルボン酸ジ−2−メトキシエチルエステル(780mg、3.33mmol)およびトリフェニルホスフィン(873mg、3.33mmol)を加え、室温で15時間攪拌した。水(100mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した。水(100mL×2回)および飽和食塩水(100mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(6)(1.67g、収率88%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 684.3 [M+H]+
第6工程 化合物(7)の合成
化合物(6)(1.67g、2.44mmol)をDMA(16.7mL)に溶解し、室温でトリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(539mg、1.47mmol)、炭酸水素ナトリウム(410mg、4.88mmol)および酢酸パラジウム(164mg、0.732mmol)を加え、窒素雰囲気下130℃で5時間攪拌した。水(100mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した。水(100mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(7)(778mg、収率49%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 648.3 [M+H]+
第7工程 化合物(8)の合成
化合物(7)(775mg、1.20mmol)を酢酸(7.75mL)に溶解し、室温で亜鉛粉末(391mg、5.98mmol)を加え、60℃で1時間攪拌した。濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(8)(390mg、収率53%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 618.3 [M+H]+
第8工程 化合物(9)および化合物(10)の合成
化合物(8)(105mg、0.170mmol)をアセトニトリル(2.1mL)に溶解し、氷冷下で亜硝酸tert−ブチル(0.0408mL、0.340mmol)および塩化銅(II)(45.7mg、0.340mmol)を加え、室温に昇温しながら1時間攪拌した。水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(9)および化合物(10)の混合物(58.4mg)を茶色泡状物質として得た。
化合物(9) MS: m/z = 637.2 [M+H]+
化合物(10) MS: m/z = 603.3 [M+H]+
第9工程 化合物325および化合物326の合成
化合物(9)と化合物(10)の混合物(56.0mg)をメタノール(2mL)に溶解し、室温で10%プラチナ炭素(17.2mg、0.009mmol)を加え、水素雰囲気下室温で1時間攪拌した。不溶物をセライトにて濾去し、濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)および高速液体クロマトフラフィー(0.1%ギ酸水溶液−アセトニトリル)により精製して、化合物325(18.3mg、2工程で収率19%)を桃色固体として、化合物326(9.2mg、2工程で収率11%)を桃色固体として得た。
化合物325 MS: m/z = 547.2 [M+H]+
化合物326 MS: m/z = 513.2 [M+H]+
実施例51 化合物327の合成
【化159】
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第1工程 化合物(3)の合成
化合物(1)(300mg、0.568mmol)をDMF(3.0mL)および水(0.3mL)に溶解し、化合物(2)(199mg、0.85mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(74mg、0.114mmol)、および炭酸カリウム(314mg、2.27mmol)を加え、窒素雰囲気下120℃で15分間攪拌した。水(30mL)、酢酸エチル(30mL)を加え、有機層を水(30mL)および飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)により精製して化合物(3)(196mg、収率62%)を白色泡状物質として得た。
MS: m/z = 555 [M+H]+
第2工程 化合物327の合成
化合物(3)(50mg、0.090mmol)をDMF(0.5mL)に溶解し、NCS(14.4mg、0.108mmol)を加え、60℃で5.5時間撹拌した。水(20mL)、酢酸エチル(20mL)を加え、有機層を水(20mL)および飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後に得られる白色泡状物質にエタノール(0.5mL)に溶解し、室温で2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.2mL、0.4mmol)を加え、加熱還流下で6時間攪拌した。2mol/L塩酸水溶液(0.2mL)、および飽和食塩水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で抽出後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)により精製して化合物327(10mg、収率19%)を白色泡状物質として得た。
MS: m/z = 573 [M-H]-
実施例52
前記実施例に準じて、以下の化合物を合成した。
【表60】
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【表61】
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【表62】
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【表63】
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【表64】
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【表65】
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【表66】
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【表67】
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【表68】
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【表69】
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【表70】
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【表71】
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【表72】
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【表73】
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【表74】
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(上記化合物401の合成法)
【化160】
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第1工程 化合物(2)の合成
化合物(1)(2.00g、13.1mmol)をエタノール(20mL)および濃硫酸(2mL)の混合溶液に加え、加熱還流下で2時間攪拌した。濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後ヘキサンで固化して化合物(2)(2.12g、収率90%)を無色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 1.38 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 2.41 (s, 3H), 4.36 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.59 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 13.24 (s, 1H).
MS: m/z = 182.0 [M+H]+
第2工程 化合物(3)の合成
化合物(2)(1.00g、5.52mmol)をDMF(20mL)に溶解し、室温で炭酸カリウム(1.53g、11.0mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。室温でヨウ化メチル(10.1mL、85.0mmol)を加え、室温で18時間攪拌した。水(100mL)を加え、クロロホルム(100mL、50mL×2)で抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(3)(982mg、収率91%)を黄色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 1.37 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 2.41 (s, 3H), 3.55 (s, 3H), 4.35 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 6.55 (s, 1H), 7.09 (s, 1H).
MS: m/z = 196.1 [M+H]+
第3工程 化合物(4)の合成
化合物(3)(880mg、5.07mmol)をTHF(19.8mL)に溶解し、氷冷下水素化リチウムアルミニウム(385mg、10.1mmol)を加え、氷冷下で1時間攪拌した。氷冷下硫酸ナトリウム十水和物を加えた後、セライトにて不要物を濾去した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物(4)(281mg、収率36%)を無色固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 2.34 (s, 3H), 3.02 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 3.50 (s, 3H), 4.48 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 6.06 (s, 1H), 6.44 (s, 1H).
MS: m/z = 157.0 [M+H]+
第4工程 化合物(5)の合成
化合物(4)(52.1mg、0.340mmol)、化合物(7)(200mg、0.340mmol)、トリフェニルホスフィン(107mg、0.406mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、室温でアゾジカルボン酸ジ−2−メトキシエチルエステル(96.0mg、0.408mmol)を加え、室温で18時間攪拌した。水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(5)(102.7mg、収率42%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 723.3,725.3 [M+H]+
第5工程 化合物(6)の合成
化合物(5)(100mg、0.141mmol)をDMA(1.45mL)に溶解し、室温でトリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(10.4mg、0.028mmol)、炭酸カリウム(39.0mg、0.282mmol)および酢酸パラジウム(3.17mg、0.014mmol)を加え、窒素雰囲気下130℃で45分間攪拌した。水(30mL)を加え、クロロホルム(30mL×3回)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物(6)(7.6mg、収率8%)を茶色油状物質として得た。
MS: m/z = 643.4 [M+H]+
第6工程 化合物401の合成
化合物(6)(7.5mg)をメタノール(2mL)に溶解し、室温で10%水酸化パラジウム(4.92mg、0.004mmol)を加え、水素雰囲気下室温で30分間攪拌した。不溶物をセライトにて濾去し、濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物401(5.6mg、収率87%)を無色固体として得た。
MS: m/z = 553.3 [M+H]+
実施例53
【化161】
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環Qで示される環状アミンの例:
【化162】
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実施例54
【化163】
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環Qで示される環状アミンの例:
【化164】
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実施例55
前記実施例に準じて、以下の化合物を合成した。
【表75】
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【表76】
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【表77】
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【表78】
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【0341】
以下に、本発明化合物の生物試験例を記載する。
試験例1 HIV複製阻害試験
HIV(HTLV−IIIB株)持続感染ヒトT細胞株Molt−4 clone8を、10%牛胎児血清添加RPMI−1640培地で培養し、上清を濾過してウイルスの力価を測定し、−80℃で保存した。一方、各抗ヒト免疫不全ウイルス活性物質を上記の培養培地で所定の濃度になるように希釈し、96ウエルマイクロプレートに50μLずつ分注した。ついで、MT−4細胞浮遊液を100μL(2.5×10
4細胞)ずつ分注し、更に上記HIV含有上清を上記の培養培地で希釈したものを50μl(60pfu(plaque forming unit))ずつ加えた。
【0342】
炭酸ガス培養器内で37℃、4日間培養した後、すべてのウエルに3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロマイド(MTT)5mg/mL)、PBSを30μLずつ加え、更に1時間培養した。このとき、生存する細胞はMTTを還元してフォルマザンを析出するので、すべてのウエルから細胞上清を150μLずつ取り除き、代わりに150μLの溶解液(10%トリトンX−100および0.4%(v/v)HCl添加イソプロパノール)を加え、プレートミキサーで振とうしてフォルマザンを溶出した。マイクロリーダーを用いてフォルマザンをOD 560nmと690nm(参照波長)で測定し、結果を被対照と比較した。ウイルスによる細胞障害を50%抑制する化合物濃度をEC
50とした。
【0343】
結果を以下に示す。
【表A-1】
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【0344】
【表A-2】
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【0345】
【表A-3】
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【0346】
【表A-4】
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【0347】
【表A-5】
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【0348】
【表A-6】
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【表A-7】
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【表A-8】
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【表A-9】
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【0349】
試験例2 CYP阻害試験
市販のプールドヒト肝ミクロソームを用いて、ヒト主要CYP5分子種(CYP1A2、2C9、2C19、2D6、3A4)の典型的基質代謝反応として7−エトキシレゾルフィンのO−脱エチル化(CYP1A2)、トルブタミドのメチル−水酸化(CYP2C9)、メフェニトインの4’−水酸化(CYP2C19)、デキストロメトルファンのO脱メチル化(CYP2D6)、テルフェナジンの水酸化(CYP3A4)を指標とし、それぞれの代謝物生成量が本発明化合物によって阻害される程度を評価した。
【0350】
反応条件は以下のとおり:基質、0.5μmol/L エトキシレゾルフィン(CYP1A2)、100μmol/L トルブタミド(CYP2C9)、50μmol/L S−メフェニトイン(CYP2C19)、5μmol/L デキストロメトルファン(CYP2D6)、1μmol/L テルフェナジン(CYP3A4);反応時間、15分;反応温度、37℃;酵素、プールドヒト肝ミクロソーム0.2mg タンパク質/mL;本発明化合物濃度、1、5、10、20μmol/L(4点)。
【0351】
96穴プレートに反応溶液として、50mmol/L Hepes緩衝液中に各5種の基質、ヒト肝ミクロソーム、本発明化合物を上記組成で加え、補酵素であるNADPHを添加して、指標とする代謝反応を開始した。37℃、15分間反応した後、メタノール/アセトニトリル=1/1(V/V)溶液を添加することで反応を停止した。3000rpm、15分間の遠心後、遠心上清中のレゾルフィン(CYP1A2代謝物)を蛍光マルチラベルカウンタで定量し、トルブタミド水酸化体(CYP2C9代謝物)、メフェニトイン4’水酸化体(CYP2C19代謝物)、デキストロルファン(CYP2D6代謝物)、テルフェナジンアルコール体(CYP3A4代謝物)をLC/MS/MSで定量した。
【0352】
薬物を溶解した溶媒であるDMSOのみを反応系に添加したものをコントロール(100%)とし、残存活性(%)を算出し、濃度と抑制率を用いて、ロジスティックモデルによる逆推定によりIC
50を算出した。
【0353】
試験の結果、化合物10のCYP1A2、CYP2C19、CYP2D6、およびCYP3A4の活性に対するIC
50が全て20μM以上であった。。
【0354】
試験例3 CYP3A4蛍光MBI試験
CYP3A4蛍光MBI試験は、代謝反応による本発明化合物のCYP3A4阻害の増強を調べる試験である。CYP3A4酵素(大腸菌発現酵素)により7−ベンジルオキシトリフルオロメチルクマリン(7−BFC)が脱ベンジル化されて、蛍光を発する代謝物7−ハイドロキシトリフルオロメチルクマリン(7−HFC)が生じる。7−HFC生成反応を指標としてCYP3A4阻害を評価した。
【0355】
反応条件は以下のとおり:基質、5.6μmol/L 7−BFC;プレ反応時間、0または30分;反応時間、15分;反応温度、25℃(室温);CYP3A4含量(大腸菌発現酵素)、プレ反応時62.5pmol/mL、反応時6.25pmol/mL(10倍希釈時);本発明化合物濃度、0.625、1.25、2.5、5、10、20μmol/L(6点)。
【0356】
96穴プレートにプレ反応液としてK−Pi緩衝液(pH7.4)中に酵素、本発明化合物溶液を上記のプレ反応の組成で加え、別の96穴プレートに基質とK−Pi緩衝液で1/10希釈されるようにその一部を移行し、補酵素であるNADPHを添加して指標とする反応を開始し(プレ反応無)、所定の時間反応後、アセトニトリル/0.5mol/L Tris(トリスヒドロキシアミノメタン)=4/1(V/V)を加えることによって反応を停止した。また残りのプレ反応液にもNADPHを添加しプレ反応を開始し(プレ反応有)、所定時間プレ反応後、別のプレートに基質とK−Pi緩衝液で1/10希釈されるように一部を移行し指標とする反応を開始した。所定の時間反応後、アセトニトリル/0.5mol/L Tris(トリスヒドロキシアミノメタン)=4/1(V/V)を加えることによって反応を停止した。それぞれの指標反応を行ったプレートを蛍光プレートリーダーで代謝物である7−HFCの蛍光値を測定した。(Ex=420nm、Em=535nm)
【0357】
本発明化合物を溶解した溶媒であるDMSOのみを反応系に添加したものをコントロール(100%)とし、本発明化合物をそれぞれの濃度添加したときの残存活性(%)を算出し、濃度と抑制率を用いて、ロジスティックモデルによる逆推定によりIC
50を算出した。IC
50値の差が5μmol/L以上の場合を(+)とし、3μmol/L以下の場合を(−)とした。
【0358】
試験の結果、化合物10が(−)であった。
【0359】
試験例4 代謝安定性試験
市販のプールドヒト肝ミクロソームと本発明化合物を一定時間反応させ、反応サンプルと未反応サンプルの比較により残存率を算出し、本発明化合物が肝で代謝される程度を評価した。
【0360】
ヒト肝ミクロソーム0.5mgタンパク質/mLを含む0.2mLの緩衝液(50mmol/L Tris−HCl pH7.4、150mmol/L 塩化カリウム、10mmol/L 塩化マグネシウム)中で、1mmol/L NADPH存在下で37℃、0分あるいは30分間反応させた(酸化的反応)。反応後、メタノール/アセトニトリル=1/1(v/v)溶液の100μLに反応液50μLを添加、混合し、3000rpmで15分間遠心した。その遠心上清中の本発明化合物をLC/MS/MSにて定量し、反応後の本発明化合物の残存量を0分反応時の化合物量を100%として計算した。なお、加水分解反応はNADPH非存在下で、グルクロン酸抱合反応はNADPHに換えて5mmol/L UDP−グルクロン酸の存在下で反応を行い、以後同じ操作を実施した。
【0361】
試験の結果、化合物10のヒト肝およびラット肝ミクロソームにおける残存率はそれぞれ75%および91%であった。
【0362】
試験例5 溶解性試験
本発明化合物の溶解度は、1%DMSO添加条件下で決定した。DMSOにて10mmol/L化合物溶液を調製し、本発明化合物溶液6 μLをpH6.8人工腸液(0.2mol/L リン酸二水素カリウム試液 250mLに0.2mol/L NaOH試液118mL、水を加えて1000mLとした)594μLに添加した。25℃で16時間静置させた後、混液を吸引濾過した。濾液をメタノール/水=1/1(V/V)にて2倍希釈し、絶対検量線法によりHPLCまたはLC/MS/MSを用いて濾液中濃度を測定した。
【0363】
試験の結果、化合物10の当該人工腸液に対する溶解度は、50μM以上であった。
【0364】
試験例6 Fluctuation Ames Test
本発明化合物の変異原性を評価した。
凍結保存しているネズミチフス菌(Salmonella typhimurium TA98株、TA100株)20μLを10mL液体栄養培地(2.5% Oxoid nutrient broth No.2)に接種し37℃にて10時間、振盪前培養する。TA98株は9mLの菌液を遠心(2000×g、10分間)して培養液を除去した。9mLのMicro F緩衝液(K
2HPO
4:3.5g/L、KH
2PO
4:1g/L、(NH
4)
2SO
4:1g/L、クエン酸三ナトリウム二水和物:0.25g/L、MgSO
4・7H
20:0.1g/L)に菌を懸濁し、110mLのExposure培地(ビオチン:8μg/mL、ヒスチジン:0.2μg/mL、グルコース:8mg/mLを含むMicroF緩衝液)に添加した。TA100株は3.16mL菌液に対しExposure培地120mLに添加し試験菌液を調製した。本発明化合物DMSO溶液(最高用量50mg/mLから2〜3倍公比で数段階希釈)、陰性対照としてDMSO、陽性対照として非代謝活性化条件ではTA98株に対しては50μg/mLの4−ニトロキノリン−1−オキシドDMSO溶液、TA100株に対しては0.25μg/mLの2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミドDMSO溶液、代謝活性化条件ではTA98株に対して40μg/mLの2−アミノアントラセンDMSO溶液、TA100株に対しては20μg/mLの2−アミノアントラセンDMSO溶液それぞれ12μLと試験菌液588μL(代謝活性化条件では試験菌液498μLとS9 mix 90μLの混合液)を混和し、37℃にて90分間、振盪培養する。本発明化合物を暴露した菌液460μLを、Indicator培地(ビオチン:8μg/mL、ヒスチジン:0.2μg/mL、グルコース:8mg/mL、ブロモクレゾールパープル:37.5μg/mLを含むMicroF緩衝液)2300μLに混和し50μLずつマイクロプレート48ウェル/用量に分注し、37℃にて3日間、静置培養した。アミノ酸(ヒスチジン)合成酵素遺伝子の突然変異によって増殖能を獲得した菌を含むウェルは、pH変化により紫色から黄色に変色するため、1用量あたり48ウェル中の黄色に変色した菌増殖ウェルを計数し、陰性対照群と比較して評価する。変異原性が陰性のものを(−)、陽性のものを(+)として示した。
【0365】
試験の結果、化合物7の変異原性が陰性であった。
【0366】
試験例7 BA試験
経口吸収性の検討実験材料と方法
(1)使用動物:マウスあるいはSDラットを使用する。
(2)飼育条件:マウスあるいはSDラットは、固形飼料および滅菌水道水を自由摂取させる。
(3)投与量、群分けの設定:経口投与、静脈内投与を所定の投与量により投与する。以下のように群を設定する。(化合物ごとで投与量は変更有)
経口投与 1〜30mg/kg(n=2〜3)
静脈内投与 0.5〜10mg/kg(n=2〜3)
(4)投与液の調製:経口投与は溶液または懸濁液として投与する。静脈内投与は可溶化して投与する。
(5)投与方法:経口投与は、経口ゾンデにより強制的に胃内に投与する。静脈内投与は、注射針を付けたシリンジにより尾静脈から投与する。
(6)評価項目:経時的に採血し、血漿中本発明化合物濃度をLC/MS/MSを用いて測定する。
(7)統計解析:血漿中本発明化合物濃度推移について、非線形最小二乗法プログラムWinNonlin(登録商標)を用いて血漿中濃度‐時間曲線下面積(AUC)を算出し、経口投与群と静脈内投与群のAUCから本発明化合物のバイオアベイラビリティ(BA)を算出する。
【0367】
試験例8 hERG試験
本発明化合物の心電
図QT間隔延長リスク評価を目的として、human ether−a−go−go related gene (hERG)チャンネルを発現させたHEK293細胞を用いて、心室再分極過程に重要な役割を果たす遅延整流K
+電流(I
Kr)への本発明化合物の作用を検討した。
全自動パッチクランプシステム(PatchXpress 7000A、AxonInstruments Inc.)を用い、ホールセルパッチクランプ法により、細胞を−80mVの膜電位に保持した後、+40mVの脱分極刺激を2秒間、さらに−50mVの再分極刺激を2秒間与えた際に誘発されるI
Krを記録した。発生する電流が安定した後、本発明化合物を目的の濃度で溶解させた細胞外液(NaCl:135 mmol/L、KCl:5.4 mmol/L、NaH
2PO
4:0.3mmol/L、CaCl
2・2H
2O:1.8mmol/L、MgCl
2・6H
2O:1mmol/L、グルコース:10mmol/L、HEPES(4−(2−hydroxyethyl)−1−piperazineethanesulfonic acid、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸):10mmol/L、pH=7.4)を室温条件下で、10分間細胞に適用させた。得られたI
Krから、解析ソフト(DataXpress ver.1、Molecular Devices Corporation)を使用して、保持膜電位における電流値を基準に最大テール電流の絶対値を計測した。さらに、本発明化合物適用前の最大テール電流に対する阻害率を算出し、媒体適用群(0.1%ジメチルスルホキシド溶液)と比較して、本発明化合物のI
Krへの影響を評価した。
【0368】
試験の結果、化合物7による阻害率は2.6%であった。
【0369】
試験例9 粉末溶解度試験
適当な容器に本発明化合物を適量入れ、各容器にJP−1液(塩化ナトリウム2.0g、塩酸7.0mLに水を加えて1000mLとする)、JP−2液(pH6.8のリン酸塩緩衝液500mLに水500mLを加える)、20mmol/L タウロコール酸ナトリウム(TCA)/JP−2液(TCA1.08gにJP−2液を加え100mLとする)を200μLずつ添加する。試験液添加後に全量溶解した場合には、適宜、本発明化合物を追加する。密閉して37℃で1時間振とう後に濾過し、各濾液100μLにメタノール100μLを添加して2倍希釈を行う。希釈倍率は、必要に応じて変更する。気泡および析出物がないかを確認し、密閉して振とうする。絶対検量線法によりHPLCを用いて本発明化合物を定量する。
試験例10 光溶血試験
本発明化合物を目的の濃度で溶解させ、マイクロプレート上において赤血球浮遊液と混合し、紫外線蛍光ランプを用いてUVAおよびUVB領域での光照射(10 J/cm
2)を行う。光照射終了後の混合液を採取し、遠心を行う。遠心後の上清を採取しマイクロプレートに移した後、上清の吸光度(540または630 nm)を測定、吸光度を基にした判定を行う。540 および630 nmでの吸光度は、それぞれ生体膜損傷および脂質膜過酸化の指標となる。
【0370】
以下に示す製剤例を示す。
製剤例1 錠剤
本発明化合物 15mg
乳糖 15mg
ステアリン酸カルシウム 3mg
ステアリン酸カルシウム以外の成分を均一に混合し、破砕造粒して乾燥し、適当な大きさの顆粒剤とする。次にステアリン酸カルシウムを添加して圧縮成形して錠剤とする。
【0371】
製剤例2 カプセル剤
本発明化合物 10mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
乳糖 80mg
を均一に混合して粉末または細粒状として散剤をつくる。それをカプセル容器に充填してカプセル剤とする。
【0372】
製剤例3 顆粒剤
本発明化合物 30g
乳糖 265g
ステアリン酸マグネシウム 5g
よく混合し、圧縮成型した後、粉砕、整粒し、篩別して適当な大きさの顆粒剤とする。