【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 掲載年月日 平成25年7月18日 掲載アドレス http://onepi.gree−pf.net/ (刊行物等) 掲載年月日 平成25年7月18日 掲載アドレス http://pf.gree.net/58703/ (刊行物等) 掲載年月日 平成25年7月18日 掲載アドレス http://apps.gree.net/58703/ (刊行物等) 掲載年月日 平成25年7月18日 掲載アドレス http://app.p08811.sap.gree.jp/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記特典は、前記簡易アクセス手段が登録された前記端末装置のホーム画面の表示領域に応じて決定されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシステム。
前記簡易アクセス手段が登録された表示領域が前記ドックである場合、前記ドック以外に登録された場合よりも価値の高い特典を付与することを特徴とする、請求項5に記載のシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたブックマーク管理装置のような、従来のブックマーク機能では、ブックマークを登録するか否かは、ユーザの個人的な興味や気分に依るところが大きいため、WEBサイト側から積極的にブックマークしてもらうための働きかけをすることが困難である。このような働きかけとして、例えば、ウェブページの提供者は、当該ウェブページをブックマークしてもらうために、ブックマークを追加するためのボタンをホームページ上の目立つ位置に設けて、ユーザが当該ページをブックマークすることを容易にすることなどが行われている。当初、そのようなボタンが目新しかったときは、ユーザがそのボタンを押して、ブックマークが追加されることがあったものの、そのような手法が陳腐化してしまうと、ボタンを設置するだけでは、ユーザにブックマークを登録してもらうことが難しくなっている。
【0005】
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、ユーザがブックマークやショートカット等の簡易アクセス手段を登録することを促進すべく、所定の画面の簡易アクセス手段を登録したユーザに対して特典を付与することが可能なシステム、制御方法、プログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の所定の実施形態に係るシステムは、URLを指定したアクセス要求を端末装置から受け付ける受付手段と、前記アクセス要求において指定された前記URLが第1のURLである場合、前記端末装置に簡易アクセス手段として登録させるために、第2のURLを含む情報を前記端末装置に送信するURL書換部と、前記アクセス要求において指定された前記URLが前記第2のURLで、かつ、前記簡易アクセス手段が所定期間内に登録された場合、前記端末装置のユーザに対して特典を付与する付与部と、を備える。
【0007】
ここで、簡易アクセス手段とは、端末装置のホーム画面等から特定のアプリケーションや特定のWEBコンテンツへとアクセスする機能を含む。例えばブラウザ上にURLを登録するブックマークや、ホーム画面に登録する所定のURLのWEBクリップや所定のURLへのショートカットが紐付けられたアイコン等が含まれるがこれに限定されるものではない。
【0008】
また、前記URL書換部は、前記端末装置にポップアップを表示させることが望ましい。
【0009】
さらに、前記ポップアップは、前記特典に係る説明を含むことを特徴とする。
【0010】
また、前記特典は、前記簡易アクセス手段が登録された前記端末装置のホーム画面の表示領域に応じて決定されることが望ましい。
【0011】
また、前記表示領域は、スクロール可能なスクリーンと、前記スクリーンが切り替わっても固定して表示されるドックとを含むことが望ましい。また、前記簡易アクセス手段が登録された表示領域が前記ドックである場合、前記ドック以外に登録された場合よりも価値の高い特典を付与することが望ましい。
【0012】
また、本発明の所定の実施形態に係る制御方法は、受付手段と、URL書換部と、付与部と、を備えるシステムの制御方法であって、前記受付手段が、URLを指定したアクセス要求を端末装置から受け付けるステップと、前記URL書換部が、前記アクセス要求において指定された前記URLが第1のURLである場合に、前記端末装置に簡易アクセス手段として登録させるために、第2のURLを含む情報を前記端末装置に送信するステップと、前記付与部が、前記アクセス要求において指定された前記URLが前記第2のURLで、かつ、前記簡易アクセス手段が所定期間内に登録された場合に、前記端末装置のユーザに対して特典を付与するステップと、を実行することを含む。
【0013】
また、本発明の所定の実施形態に係るプログラムは、コンピュータを、端末装置のアクセス要求において指定されたURLが第1のURLである場合、前記端末装置に簡易アクセス手段として登録させるために、第2のURLを含む情報を前記端末装置に送信するURL書換部、及び、前記アクセス要求において指定された前記URLが前記第2のURLで、かつ、前記簡易アクセス手段が所定期間内に登録された場合、前記端末装置のユーザに対して特典を付与する付与部、として機能させる。
【0014】
「システム」とは、情報処理装置等から構成される、特定の機能をユーザに提供するためのシステムを含む。例えば、サーバ装置、クラウドコンピューティング形態のもの、ASP(Application Service Provider)、クライアントサーバモデルのもの、などにより構成されるが、これに限られるものではない。
【0015】
また、本発明のプログラムは、CD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【0016】
また、本明細書等において、「部」とは、単に物理的構成を意味するものではなく、その構成が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの構成が有する機能が2つ以上の物理的構成により実現されても、2つ以上の構成の機能が1つの物理的構成により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、所定の画面をブックマークに追加したユーザに対して特典を付与することが可能となる。その結果、ユーザがブックマークを登録することを促進することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態の1つについて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。またさらに、必要に応じて示す上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図示の表示に基づくものとする。さらにまた、図面における各種の寸法比率は、その図示の比率に限定されるものではない。また、以下においては、理解を容易にするべく、ゲーム用の情報処理装置を利用して本発明が実現される実施の形態を例にとって説明するが、上述の如く、本発明はそれに限定されない。
【0020】
図1は、本実施形態に係るゲームシステム10のシステム構成図を示している。
図1に示すように、ゲームシステム10は、サーバ装置100及び携帯端末200を含む。サーバ装置100は、インターネットや専用線等のネットワーク300に接続されたサーバ用コンピュータである。また、このサーバ装置100と同じく、ネットワーク300に有線または無線で接続された端末装置である携帯端末200が、互いに通信可能に設定されることにより、ゲームシステム10を構成する。なお、本実施形態において、ゲームシステム10は、サーバ装置100と携帯端末200を含むものとして説明するが、これに限定されるものではない。例えば、ゲームシステム10は、クラウドコンピューティング形式のシステムとして構成されてもよい。この場合、ユーザは、ゲームシステム10のコンピュータ処理をネットワーク経由でサービスとして利用する。また、ゲームシステム10は、ASPのサーバを含むシステムとして構成されてもよい。
【0021】
携帯端末200は、ネットワーク300を介してサーバ装置100と通信する機能を備えた情報処理装置である。具体的には、携帯電話やスマートフォン、ノートPC、PDA、タブレット等が挙げられるが、これに限られない。
図1には図示しないが、携帯端末200は、CPU及びメモリを含む制御部、ネットワーク300と接続するための通信部、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネル等の入力部、カードやデッキを表示する表示部、所定のURLへのかにアクセス手段を記録する記録部を備えている。
【0022】
簡易アクセス手段は、所定のURLへアクセスするために、ブラウザ上に追加されるブックマークや、ホーム画面に追加されるショートカットが紐付けられたアイコン、また、WEBクリップ等であってもよい。
【0023】
なお、本実施形態では、ユーザがサーバ装置100にアクセスするために用いる端末を携帯端末200としているが、必ずしも携帯可能な端末装置に限定されるものでなく、サーバ装置100にアクセス可能な端末であればよく、例えば、可搬性を有さないデスクトップPCなどの端末装置であってもよい。
【0024】
まず、ゲームシステム10の概要を説明する。サーバ装置100は、ユーザにソーシャルゲームを含む各種ゲームを提供する。サーバ装置100は、提供するゲームへアクセスするためのURLへの簡易アクセス手段が、携帯端末200に登録されたと判定した際に、アクセス要求を行ったユーザに対して特典を付与する。特典とは、例えば、ゲームアイテムや、ゲームアイテムを抽選する権利などであってもよい。
【0025】
なお、本実施形態では、ユーザの端末に簡易アクセス手段が登録されたと判断された場合、ユーザに対して特典を付与するとして説明するが、これに限らない。例えば、簡易アクセス手段として、ホーム画面上でショートカットが紐付けられたアイコンを追加すること、かつ、ブラウザ等のWeb表示用のアプリのブックマーク用リストに追加することの両方をユーザが行うことを条件として、特典を付与するようにしてもよい。この場合ゲーム開始までの導線が多くなり、ユーザをゲームへ誘導しやすくなるため、ソーシャルゲームの活性化につながる。
【0026】
さらに、本実施形態では、簡易アクセス手段を登録したユーザに対して特典を1回だけ付与するものとして説明するが、これに限らない。例えば、DAU(Daily Active Users)、MAU(Monthly Active Users)を検知することによって、ログイン回数に応じて特典の付与を行ってもよい。具体的には、ログイン回数の多いトップ画面に関する簡易アクセス手段を登録したユーザには特典を付与することなく、ログイン回数の少ないトップ画面に関する簡易アクセス手段を登録したユーザには特典を付与するとしてもよい。
【0027】
さらに付け加えると、本実施形態では、ユーザは簡易アクセス手段を携帯端末200に登録すれば、もれなく特典が付与されるとして説明するが、これに限らない。例えば、特典付与条件として、簡易アクセス手段を、所定のアナウンスから1週間以内に登録したユーザのみに対して、特典を付与してもよい。勿論、登録までの所定期間は、1週間以内でもよいし、1ヶ月以内でもよい。
【0028】
次に、
図2を用いて、このようなゲームシステム10を実現するための、サーバ装置100の各構成について説明する。
図2は、サーバ装置100のブロック図である。
図2に示すように、サーバ装置100は、制御部120と、入力部150と、記憶部130と、通信部110とを備えている。
【0029】
制御部120は、CPUやMPUなどの演算処理部121、RAMなどのメモリ122及び画像処理部(不図示)を備えている。演算処理部121は、各種入力に基づき、記憶部130に記録されたプログラムを実行することで、各種機能部を動作させるものである。このプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記憶され、もしくはネットワーク300を介して配布され、コンピュータにインストールされるものであってもよい。メモリ122は、サーバ用プログラム及びゲームプログラム、ならびに、これらのプログラムにおいて処理の実行中に、演算等に必要な各種データを、一時的に記憶するためのものである。
【0030】
入力部150は、サーバ装置100の管理者からの操作を受け付けるように構成され、キーボードやマウス、タッチパネル等によって実現することができる。
【0031】
記憶部130は、ハードディスク等の記憶装置によって構成され、制御部120における処理の実行に必要な各種プログラムや、各種プログラムの実行に必要なデータ等を記録しておくものである。具体的には、記憶部130は、ユーザ情報テーブル131及び複数のゲーム履歴情報テーブル132を有していることが望ましい。
【0032】
図3はユーザ情報テーブル131、
図4はゲーム履歴情報テーブル132を示す図である。ユーザ情報テーブル131には、
図3に示すように、ユーザID、パスワード、ユーザ登録を行ったゲームのゲームIDが対応づけられて格納されている。また、
図4に示すようにゲーム履歴情報テーブル132には、ゲームごとに、当該ゲームをユーザ登録したユーザのユーザID、ユーザ登録日時、特典付与回数、アクセス回数が対応付けられて格納されている。
【0033】
図2に戻り、サーバ装置100の構成の続きを説明する。
【0034】
通信部110は、サーバ装置100をネットワーク300に接続するように構成される。例えば、通信部110は、LANカード、アナログモデム、ISDNモデム等、及び、これらをシステムバス等の伝送路を介して処理部と接続するためのインタフェースから実現することができる。
【0035】
さらに、
図2に示すように、演算処理部121は、機能部として、URL書換部1211と、判定部1212と、付与部1213と、を備えている。
【0036】
URL書換部1211は、簡易アクセス手段に紐付けられるURLを書き換える。例えば、所定の画面(ページ)にアクセス要求を行ったユーザが特典を未取得である場合、表示する画面のURLを書き換える。そして、ホーム画面またはブラウザ上への簡易アクセス手段の追加を促すポップアップを表示させる。これによって、書換後のURLに対してアクセス要求を行ったユーザは、簡易アクセス手段を登録済みであると判断することが可能になる。さらに、URL書換部1211は、ホーム画面に登録させるURLとブラウザ上に追加させるURLとで、異なるURLへ書き換えることが望ましい。
【0037】
この書き換えは、例えばURLの末尾に「#bookmarked」等の識別子を追記するものであってもよいし、ユーザIDをハッシュ化した値のような、ユーザごとに異なる文字列を追記するものであってもよい。なお、ユーザごとに異なる文字列を追記する場合には、URL書換部1211は、追記した文字列を対応するユーザのゲーム履歴情報テーブル132に格納する。このURL書換部1211のURL書換処理によって、ユーザがトップ画面への簡易アクセス手段を携帯端末200に登録する際に、通常のURLとは異なるURLを登録させることができる。
【0038】
判定部1212は、アクセス要求を行ったユーザが特典を付与する対象となるユーザか否かを判定する。具体的には、アクセス要求先のURLに所定の文字列が含まれるか否かを判定することで、アクセス要求先のURLが簡易アクセス手段の登録用に書き換えられたものであるか否かを判定する。判定部1212は、特典付与条件の判定として、当該ユーザが特典をすでに付与されたことがあるユーザであるか否かを判定するものとしてもよい。
【0039】
付与部1213は、簡易アクセス手段からアクセス要求を行った携帯端末200のユーザに対して特典を付与する。付与部1213は、携帯端末200に登録された簡易アクセス手段の数に応じて、特典を付与するとしてもよい。さらに付与部1213は、ユーザが簡易アクセス手段を登録した携帯端末200上の場所に応じて、特典を付与するものとしてもよい。具体的には、例えば、携帯端末200が、OS内のディレクトリ構成(ゲームアイコンの保存場所)を参照し、このディレクトリ構成をサーバ装置100に送信する。付与部1213は、送信されたディレクトリ構成に基づいて、簡易アクセス手段の登録場所を検出することができる。また、簡易アクセス手段が追加されたことを検知するプログラムを用いて、簡易アクセス手段が追加されたときに、その登録場所をサーバ装置100の付与部1213に通知することにより、管理アクセス手段の登録場所を検出するものとしてもよい。
【0040】
図5は携帯端末のホーム画面を模式的に示す図である。本実施形態では、携帯端末200のホーム画面は、スクロール可能な複数のスクリーン201と、スクリーンが切り替わっても、固定して表示されるドック202とから構成されている。付与部1213は、例えば、ドック202にショートカットが紐付けられたアイコンを追加した場合に、最も付与する特典を高くし、ホーム画面201及びブラウザに追加した場合は、低めの特典を付与するものとしてもよい。さらに、
図5のようにホーム画面が複数のスクリーンから構成されている場合は、特定のスクリーンに追加されたアイコンである場合に特典を高くしてもよい。
【0041】
付与部1213は、特典を付与すると、ゲーム履歴情報テーブル132の特典付与回数を更新する。
【0042】
図6は、本実施形態におけるサーバ装置100が提供するゲームの画面についてユーザが簡易アクセス手段として、所定のURLへのショートカットが紐付けられたアイコンを登録する際の動作を模式的に示す図である。
【0043】
アイコンの追加をまだ行っていないユーザが携帯端末200を操作し、ブラウザが起動する(
図6(A))。携帯端末200のブラウザが起動すると、
図6(A)及び(B)の下端部に図示されているとおり、ユーザがタッチ操作可能なフッタが表示される。
【0044】
フッタには、戻る511、進む512、ホームに追加513、切替514が表示されている。
【0045】
戻る511は、過去に参照したブラウザの画面に戻す機能を有するボタンである。進む512は、過去に参照したブラウザの画面に進める機能を有する。ホームに追加513は、現在参照しているURL、アイコンの画像(例えばサムネイル画像等)及び簡易アクセス手段(ショートカット等)の名前を関連付けたアイコンを携帯端末200に登録する機能を有する。ホームに追加513は、ブラウザ等のWebページを表示するアプリにおいて、ショートカット機能としてリスト上で登録することでもよい。また、切替514は、複数のブラウザの画面を切り替えることができる。
【0046】
ユーザが、ブラウザからサーバ装置100に対してプラットフォーム画面へのアクセス要求を行うと、サーバ装置100の演算処理部121は、ゲームの一覧を表示するプラットフォーム画面を携帯端末200に表示させる。このプラットフォーム画面から、ユーザは気に入ったゲームを選択することができる。ゲームを選択すると、ブラウザに表示される画面が、プラットフォーム画面から当該ゲームのトップ画面へのアクセス要求が送信される。このときトップ画面へのアクセス要求として送信されているURLは「http://www.aaa.bbb.net/12345」である。
【0047】
サーバ装置100がアクセス要求を受信すると、判定部1212は、選択されたゲームに関するゲーム履歴情報テーブル132を参照し、アクセス要求を行ったユーザが特典を未取得のユーザであるか否かを判定する(
図6の矢印1)。ゲーム履歴情報テーブル132上の特典付与回数が1回以上であり、既に特典を付与されたユーザであると判定部1212が判定した場合、アクセスされたURL「http://www.aaa.bbb.net/12345」に基づいて、演算処理部121はトップ画面を携帯端末200に表示させる(
図6(A))。
【0048】
一方、判定部1212は、ゲーム履歴情報テーブル132上の特典付与回数が0回であり特典を未取得のユーザであると判定した場合には、さらに、アクセス要求されたURLを確認し、簡易アクセス手段からのアクセスか否かを判断する。本実施例では、具体的には、URLに所定の文字列(この例では「#bookmarked」という文字列)が含まれるかどうかによって簡易アクセス手段からのアクセスであるか否かを判定する。この例では、ユーザはアイコンを用いてアクセスを行っていないため、アクセス要求先のURLに「#bookmarked」という所定の文字列は含まれていない。そのため、判定部1212は、アイコンを用いたアクセスではないと判定し、URL書換部1211は、トップ画面のURLを書き換える(
図6の矢印2)。例えば、
図6の場合、「http://www.aaa.bbb.net/12345」というトップ画面の通常のURLに「#bookmarked」という文字列を付加して、「http://www.aaa.bbb.net/12345#bookmarked」とする。なお、URLが「http://www.aaa.bbb.net/12345」であるトップ画面と、URLが「http://www.aaa.bbb.net/12345#bookmarked」であるトップ画面とは、URLは異なるが同一の内容を表示するものであることが望ましい。このとき、トップ画面を記述したドキュメントの冒頭に、「bookmarked」という文字列のアンカーを設定しておけば、「#bookmarked」という文字列を付加したURLであっても、当該トップ画面が表示されることになる。また、演算処理部121は、URLを書き換えたトップ画面を表示するとともに、『ホームページに登録してXXXへ簡単アクセス!』というポップアップ画面をユーザに表示する(
図6(B))。
【0049】
表示された公告のポップアップは、ホームに追加513と同等の機能を有している。ユーザが表示されたポップアップをタップすると、現在参照しているブラウザのURL(「http://www.aaa.bbb.net/12345#bookmarked」)、アイコン画像及びショートカットの名前が入力できる画面が表示される(
図6(C)、矢印3)。ユーザがシュートカットの名前を決定すると、現在参照しているブラウザのURL、アイコン画像及びショートカットの名前が関連付けられ、携帯端末200のホーム画面上にアイコン500が追加される(
図6(D)、矢印4)。
【0050】
次に、ユーザがアイコン500を用いてトップ画面にアクセスするときの処理を説明する。ユーザがホーム画面に追加したアイコン500をタップして、トップ画面へとアクセスを行う場合、紐付けられたショートカットに関連するURLが参照され、トップ画面へとアクセスされる(
図6(E)、矢印5)。
【0051】
次に、
図7を用いて、簡易アクセス手段の追加処理のフローを説明する。なお、以下に説明する処理のフローに含まれる各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
【0052】
まず、ユーザが携帯端末200を操作することにより、携帯端末200をサーバ装置100へアクセスさせる。アクセス時に携帯端末200から、プラットフォーム画面の閲覧要求が送信されると、制御部120は、プラットフォーム画面を携帯端末200に表示させる。プラットフォーム画面とは、サーバ装置100が提供するゲームが一覧で表示されている画面であることが望ましい。
【0053】
さらに、ユーザが携帯端末200を操作することにより、プラットフォーム画面に表示されるゲームから、任意のゲームを選択することで、トップ画面へのアクセス要求がサーバ装置100に送信される。トップ画面において、ユーザが選択したゲームのユーザ登録を行うことで、ユーザのレコードがゲーム履歴情報テーブル132に作成され、ユーザ登録日時が格納される。
【0054】
サーバ装置100が、トップ画面へのアクセス要求を受信する(S100)と、判定部1212は、このアクセス要求を行ったユーザが特典を取得済みのユーザであるか否かを、アクセス要求されているゲームのゲーム履歴情報テーブル132を参照して判定する(S200)。当該ユーザのゲーム履歴情報テーブル132の特典付与回数が、0回でない場合、判定部1212は、このユーザは既に特典を取得済みのユーザであると判定する(S200:YES)。このとき演算処理部121は、特典付与処理は実効せず、トップ画面を携帯端末200に送信し表示させる(S300)。ただし、特典を付与したか否かに限らず、特典を付与した回数が所定の回数未満か否かに応じて特典を付与するものとしてもよい。
【0055】
アクセス要求を行ったユーザのゲーム履歴情報テーブル132の特典付与回数が0回である場合、判定部1212は、さらに、このアクセス要求が簡易アクセス手段を用いて行われたものか否かを判定する(S210)。具体的には、アクセス要求先のURLが簡易アクセス手段の登録用にURL書換部1211によって書き換えられたURL(例えば末尾に「#bookmarked」という識別子が追加されたURL)であるか否かを判定する。判定部1212が、簡易アクセス手段を用いて行われたアクセス要求であると判定した場合(S210:YES)には、付与部1213が、特典付与処理を実行する(S220)。このとき付与される特典は、ユーザが簡易アクセス手段の登録を行ったゲームの数に基づいて決定されるものとしてもよい。また、簡易アクセス手段が登録されている場所(例えばホーム画面上のドック202、スクリーン201、ブラウザ等)に基づいて付与されるものとしてもよい。特典付与処理完了後に、演算処理部121は、携帯端末200にトップ画面を表示させる(S300)。
【0056】
一方で、判定部1212が簡易アクセス手段からのアクセス要求でないと判定した場合(S210:NO)、演算処理部121は、簡易アクセス手段の登録を促す処理を行う。具体的には、
図6(B)に示すようなポップアップ501を携帯端末200に表示させる。このポップアップは、簡易アクセス手段を携帯端末200に登録することで付与される特典について説明がされているものとしてもよい。このとき、URL書換部1211は、トップ画面のURLの末尾に、「#bookmarked」という識別子を追加したショートカット登録用のURLに書き換える(S211)。ポップアップを表示した後、演算処理部121は、携帯端末200にトップ画面を表示させる(S300)。なお、S220の特典付与処理を実行するタイミングは、携帯端末200が簡易アクセス手段を用いてアクセス要求を送信した場合(
図6の例では、(A)〜(E)を一巡してアイコンの追加が完了した後に、追加したアイコンを用いてアクセスした場合)に限らず、例えばS211でURLを書き換えたとき(
図6の例では、初回アクセス時に、(B)〜(D)までの操作を行い、アイコンをホーム画面に追加したとき)としてもよい。
【0057】
このように、判定部1212は、アクセスされたURLに「#bookmarked」などの所定の文字列が付加されているか否かを参照し、ユーザが携帯端末200に登録したアイコンを用いてアクセスしたか否かを判別することができる。また、付与部1213は、ユーザが所定のアイコンからアクセスしてきた場合に特典を付与することができ、ユーザに対して簡易アクセス手段の登録を行う動機付けを与えることができる。
【0058】
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
【0059】
例えば、既述の実施形態において、携帯端末200は、ネットワーク300を介して、サーバ装置100と直接アクセスする構成になっている。しかし、例えば、通信システムがWEBサーバを有する場合には、携帯端末200とのやりとりをWEBサーバが中継する構成としてもよい。これによって、セキュリティ上のリスクを低減することが可能となる。
【0060】
また、既述の実施形態において、ゲームシステム10は、ゲームを提供するものとして説明したが、これに限定されず、例えば電子書籍、各種アプリケーション等を提供するものであってもよい。
【0061】
また、URL書換部1211は、アクセス日時に応じてURLに追加する文字列を変更させるものであってもよい。これによって、ユーザからのアクセスが多かった時期等のトラッキングが容易になる。また、上述の実施形態では、「#bookmarked」という文字列を付加する実施例について述べたが、これに限られず、他の文字列を付加するものとしてもよい。また、URLを書き換える際、URLに所定の文字列を付加するものに限られず、異なるURLに書き換えるものとしてもよい。
【0062】
なお、上述の実施形態において、URL書換部1211は、URLを書き換える際に「#bookmarked」という文字列をURLに付加し、トップ画面を記述したドキュメントの冒頭に「bookmarked」等の文字列のアンカーを設定しておくことによって、「#bookmarked」等の文字列を付加したURLであっても、当該トップ画面が表示されるものとしたが、これに限らない。たとえば、トップ画面を記述したドキュメント内にアンカーを特に設定しなくても、「#bookmarked」等の文字列を付加したURLによって、当該トップ画面が表示されるものでもよい。
【0063】
また、上述の実施形態において、URL書換部1211は、トップ画面にアクセスしたユーザが特典未取得ユーザであると判定された場合やユーザ登録を行ってからの期間に基づいて、URLを書き換えるものとしたが、これに限られず、URLを書き換える条件は任意の条件を設定し得るものである。また、特典未取得であるか否かに関わらず、所定のURLにアクセスされた場合にURLを書き換えて、書き換えられたURLをユーザの端末装置に送信するものとしてもよい。
【0064】
また、上述の実施形態において、判定部1212は、ユーザに特典を付与する条件として、アクセス要求が簡易アクセス手段を用いて行われたものか否か、また、特典を付与された回数が一定値未満か否かを判定する構成として説明した。しかし、判定部1212はこれに限定されず、例えば、判定部1212は、サーバ装置100のアクセスログを参照し、簡易アクセス手段として登録するように書き換えたURLに以前に当該ユーザがアクセスしたことがあるか否かを判定するものとしてもよい。アクセスログにこのユーザのアクセス履歴がなかった場合、ユーザは簡易アクセス手段用のURLを、例えば他のサイトの掲示板等から入手した蓋然性が高いと考えられる。そのため、アクセスログにアクセス履歴がないユーザは、特典付与処理において、特典を付与しない。一方、URLを書き換えたトップ画面にアクセスしてきたユーザであって、アクセスログにアクセス履歴があるユーザは、通常のトップ画面において簡易アクセス手段を登録したユーザである蓋然性が高いため、特典付与処理において、特典を付与する。
【0065】
さらに、判定部1212は、簡易アクセス手段を用いてアクセス要求を行ったユーザが、このページへアクセスした回数又は頻度を判定するものとすることも可能である。具体的にいうと、ユーザが、簡易アクセス手段を用いてトップ画面にアクセスしてきた回数がN回までか否かを判定するものとしてもよい。また、ユーザがN日間連続してアクセスしたか否かを判定するものとしてもよい。これらの判定を、判定部1212は、ゲーム履歴情報テーブル132のアクセス回数、又はトップ画面へのアクセス日時を参照することができる。
以下に、本願の原出願の分割直前の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
URLを指定したアクセス要求を端末装置から受け付ける受付手段と、
前記アクセス要求において指定された前記URLが第1のURLである場合、前記端末装置に簡易アクセス手段として登録させるために、前記URLを第2のURLに書き換えるURL書換部と、
前記アクセス要求において指定された前記URLが前記第2のURLで、かつ、前記端末装置を利用するユーザの特典付与条件が満たされる場合、前記ユーザに対して特典を付与する付与部と、
を備えるシステム。
[2]
前記特典付与条件は、前記ユーザが前記特典を付与されていないことを含む、[1]に記載のシステム。
[3]
前記特典付与条件は、前記ユーザが所定期間内に前記簡易アクセス手段を登録したことを含む、[1]または[2]に記載のシステム。
[4]
前記URL書換部は、前記端末装置にポップアップを表示させることを特徴とする、[1]乃至[3]のいずれか一項に記載のシステム。
[5]
前記ポップアップは、前記特典に係る説明を含むことを特徴とする、[4]に記載のシステム。
[6]
前記特典は、前記簡易アクセス手段が登録された前記端末装置のホーム画面の表示領域に応じて決定されることを特徴とする、[1]乃至[5]のいずれか一項に記載のシステム。
[7]
前記表示領域は、スクロール可能なスクリーンと、前記スクリーンが切り替わっても固定して表示されるドックとを含むことを特徴とする、[6]に記載のシステム。
[8]
前記簡易アクセス手段が登録された表示領域が前記ドックである場合、前記ドック以外に登録された場合よりも価値の高い特典を付与することを特徴とする、[7]に記載のシステム。
[9]
受付手段と、URL書換部と、付与部と、を備えるシステムの制御方法であって、
前記受付手段が、URLを指定したアクセス要求を端末装置から受け付けるステップと、
前記URL書換部が、前記アクセス要求において指定された前記URLが第1のURLである場合に、前記端末装置に簡易アクセス手段として登録させるために、前記URLを第2のURLに書き換えるステップと、
前記付与部が、前記アクセス要求において指定された前記URLが前記第2のURLで、かつ、前記端末装置を利用するユーザの特典付与条件が満たされる場合に、前記ユーザに対して特典を付与するステップと、
を実行する制御方法。
[10]
コンピュータを、
端末装置のアクセス要求において指定されたURLが第1のURLである場合、前記端末装置に簡易アクセス手段として登録させるために、前記URLを第2のURLに書き換えるURL書換部、及び、
前記アクセス要求において指定された前記URLが前記第2のURLで、かつ、前記端末装置を利用するユーザの特典付与条件が満たされる場合、前記ユーザに対して特典を付与する付与部、
として機能させるプログラム。