【実施例】
【0024】
以下本発明の一実施例による機械式駐車場用引戸式ゲートについて説明する。
図1は本実施例による機械式駐車場用引戸式ゲートの設置状態を示す機械式駐車場の正面図、
図2は同機械式駐車場の側面図である。
本実施例による機械式駐車場用引戸式ゲート20Aは、複数の車輌スペースが併設された機械式駐車場10のピット前部間口11にゲート21x、21yを配置する。
図では、連基ピッチP、ピット前部間口W、及びピット奥行Bの2連基の機械式駐車場10を示している。
ゲート21x、21yは、乗り込み面Hから所定高さの空間を覆うように配置される。
機械式駐車場10は、昇降機構12を有している。
【0025】
図3は本実施例による機械式駐車場用引戸式ゲートの透視正面図、
図4は
図3のA1矢視図、
図5は
図3のA2矢視図である。
本実施例による機械式駐車場用引戸式ゲート20Aは、ピット前部間口Wの両側に配置する一対の端部用ゲート支柱22x、22yと、連基ピッチPに合わせて、一対の端部用ゲート支柱22x、22yの間に配置する中用ゲート支柱23と、一対の端部用ゲート支柱22x、22yの間に配設してゲート21x、21yを移動させるレール24とを有している。
レール24は、一対の端部用ゲート支柱22x、22yの背面を結ぶ仮想線X−Xよりも車輌スペース側に設けている。
本実施例では、機械式駐車場10の連基数に対応させて、2枚のゲート21x、21yを設けている。
【0026】
図6は本実施例によるゲートを示す正面図、
図7は
図6の一方のゲート側部を示す拡大正面図、
図8は
図6の一方のゲート側部を示す左側面図、
図9は
図6の他方のゲート側部を示す拡大正面図、
図10は
図6の他方のゲート側部を示す右側面図である。
図6から
図10では、ゲート21xを示す。なお、ゲート21yについても基本構成は同じである。
【0027】
ゲート21xの側部上端には、側方へ突出させた先端ガイド31x、31yを設けている。
ゲート21xの側部下端には、側方へ突出させたゲート抜け止め材32x、32yを設けている。
ゲート21xは、上辺を形成する上フレーム33と、下辺を形成する下フレーム34と、一方のゲート側部を形成する側部フレーム35xと、他方のゲート側部を形成する側部フレーム35yとで枠を構成し、枠内には格子状の網材36を設けている。
先端ガイド31xは一方の側部フレーム35xの側部上端に設け、先端ガイド31yは他方の側部フレーム35yの側部上端に設けている。
ゲート抜け止め材32xは一方の側部フレーム35xの側部下端に設け、ゲート抜け止め材32yは他方の側部フレーム35yの側部下端に設けている。
【0028】
図7及び
図9に示すように、先端ガイド31x、31yは、側部フレーム35x、35yへの取付面31aと、側方へ突出する突出片31bとでL字状に形成されている。
先端ガイド31x、31yは、突出片31bの上面が上フレーム33の上面と同じ高さとなるように取り付けている。
また、ゲート抜け止め材32x、32yは、側部フレーム35x、35yへの取付面32aと、側方へ突出する突出片32bとでL字状に形成されている。
【0029】
図8及び
図10に示すように、ゲート抜け止め材32x、32yの突出片32bは、側部フレーム35x、35yの奥行き寸法を超えて突出している。
下フレーム34の両側部には、レール24に載置する車輪37x、37yを備えている。
ゲート21xの一方の側部、すなわち一方の側部フレーム35xの側面には、側方へ突出させた取手38を設けている。
また、ゲート21xの一方の側部、すなわち一方の側部フレーム35xの側面には、リミットストライカー41と、ロック部材51xとを設けている。
なお、ゲート21xの他方の側部、すなわち他方の側部フレーム35yの側面にも、ロック部材51yを設けることが好ましい。
【0030】
図11は
図3のB1矢視図、
図12は
図3のB2矢視図、
図13は
図3のB3矢視図である。
図11に示すように、一方の端部用ゲート支柱22xには端部用支柱ブラケット60xを設けている。
また、
図12に示すように、他方の端部用ゲート支柱22yには端部用支柱ブラケット60yを設けている。
また、
図13に示すように、中用ゲート支柱23には中用支柱ブラケット70を設けている。
【0031】
一方の端部用支柱ブラケット60xは、ゲート21xが閉状態でゲート21xの一方の先端ガイド31xをガイドし、ゲート21yが全開状態でゲート21yの他方の先端ガイド31yをガイドする凹部ガイド61xを形成している。
他方の端部用支柱ブラケット60yは、ゲート21yが閉状態でゲート21yの一方の先端ガイド31xをガイドし、ゲート21xが全開状態でゲート21xの他方の先端ガイド31yをガイドする凹部ガイド61yを形成している。
中用支柱ブラケット70は、ゲート21xが閉状態でゲート21xの他方の先端ガイド31yをガイドし、ゲート21yが閉状態でゲート21yの他方の先端ガイド31yをガイドする凹部ガイド71を形成している。
【0032】
凹部ガイド71は、ゲート21xが全開状態でゲート21xの一方の先端ガイド31xをガイドし、ゲート21yが全開状態でゲート21yの一方の先端ガイド31xをガイドする。
また、凹部ガイド71は、ゲート21x、21yの開閉動作中には、上フレーム33をガイドする。
図11から
図13に示すように、端部用支柱ブラケット60x、60y、及び中用支柱ブラケット70は、凹部ガイド61x、61y、71を下面に形成して、凹部ガイド61x、61y、71が先端ガイド31x、31yの上端、すなわち上方から突出片31bの両側部をガイドしている。
【0033】
図14は
図3のA3矢視図であり、一部省略した拡大図である。
端部用支柱ブラケット60x、60yは、端部用ゲート支柱22x、22yの幅から突出せず、中用支柱ブラケット70は、中用ゲート支柱23の幅から突出させない。
本実施例では、端部用支柱ブラケット60x、60yの幅は、端部用ゲート支柱22x、22yの幅と同一とし、中用支柱ブラケット70の幅は、中用ゲート支柱23の幅と同一としている。
ゲート21xが閉状態では、ゲート21xの一方の先端ガイド31xは一方の端部用ゲート支柱22xの幅内に配置し、ゲート21yが閉状態では、ゲート21yの一方の先端ガイド31xは他方の端部用ゲート支柱22yの幅内に配置される。
【0034】
端部用支柱ブラケット60x、60yは、端部用ゲート支柱22x、22yに対して、上方からのボルト62の挿入により着脱可能に設けている。また、中用支柱ブラケット70は、中用ゲート支柱23に対して、上方からのボルト72の挿入により着脱可能に設けている。
【0035】
図15は
図3のA4矢視図であり、一部省略した拡大図である。
中用ゲート支柱23に対向した位置で、乗り込み面Hにはストッパースタンド81を設けている。レール24は、中用ゲート支柱23とストッパースタンド81との間に位置する。
図15に示すように、ゲート21x、21yが閉状態にあるときは、ゲート21xのゲート抜け止め材32yを構成する突出片32bはストッパースタンド81と近接又は当接し、ゲート21yのゲート抜け止め材32yを構成する突出片32bは中用ゲート支柱23の背面と近接又は当接する。
また、ゲート21xが全開状態にあるときは、ゲート21xのゲート抜け止め材32x
を構成する突出片32bがストッパースタンド81と近接又は当接する。
また、ゲート21yが全開状態にあるときは、ゲート21yのゲート抜け止め材32x
を構成する突出片32bが中用ゲート支柱23の背面と近接又は当接する。
従って、ゲート21x、21yの側部下端に、側方へ突出させたゲート抜け止め材32x、32yを設けることで、ゲート21x、21yの脱落やいたずらによるゲート21x、21yの取り外しを防止できる。
【0036】
図16は
図3の要部背面図、
図17は
図16の側面図、
図18は
図16の要部拡大図である。
図16に示すように、側方へ突出させた先端ガイド31xを端部用支柱ブラケット60xでガイドすることで、ゲート21xの側部と端部用ゲート支柱22xとの重なりを少なくできる。従って、ゲート21xを閉じた状態で、端部用ゲート支柱22xには、ゲート21xが位置しない面ができ、このゲート21xが位置しない面を有効に利用できる。
ゲート21xを閉じた状態では、取手38は、端部用ゲート支柱22xの幅内に配置される。本実施例によれば、連基ピッチPを狭めることなく、限られた空間を有効に活用することができる。
【0037】
端部用ゲート支柱22xの背面には、ゲート21xを閉じた状態で、ゲート21xの閉を検知する検知器40を設けている。本実施例では検知器40としてリミットスイッチを用い、リミットストライカー41が当接することでゲート21xの閉状態を検知する。本実施例によれば、端部用ゲート支柱22xの背面に検知器40を設けることができ、また検知器40を設けることで、ゲート21xの開閉状態による昇降機構12の制御が可能となる。
すなわち、検知器40がゲート21xの閉状態を検知しない状態では、昇降機構12を動作させないことで、安全性を高めることができる。
端部用ゲート支柱22xの背面には、ゲート21xを閉じた状態で、ゲート21xの閉状態を維持するロック装置50を設けている。
【0038】
図16及び
図18に示すように、本実施例ではロック装置50として雌型のロック部材51xを用い、雄型のロック部材51xと嵌合させることでゲート21xの閉を維持でき、安全性を高めることができる。
また、
図16及び
図18に示すように、端部用ゲート支柱22xの背面に、ゲート21xの閉方向の移動を規制するストッパー52を設けている。本実施例では、ストッパー52として緩衝材を用いている。端部用ゲート支柱22xの背面にストッパー52を設けることで、ゲート21xの外れや損傷を防止できる。
なお、本実施例においては、保持部材53を、端部用ゲート支柱22xの背面から垂直方向に延出させ、この保持部材53に、ロック装置50とストッパー52を設けている。
【0039】
図17に示すように、一方の端部用ゲート支柱22xの前面に、昇降機構12の操作指示を行う操作盤80を設けている。本実施例によれば、ゲート21xの外から昇降機構12の操作を行えるため安全性が高い。
【0040】
以下本発明の他の実施例による機械式駐車場用引戸式ゲートについて説明する。
図19は他の実施例による機械式駐車場用引戸式ゲートの透視正面図、
図20は
図19のA1矢視図、
図21は
図19のA2矢視図である。
本実施例による機械式駐車場用引戸式ゲート20Bは、ピット前部間口Wの両側に配置する一対の端部用ゲート支柱22x、22yと、連基ピッチPに合わせて、一対の端部用ゲート支柱22x、22yの間に配置する中用ゲート支柱23x、23yと、一対の端部用ゲート支柱22x、22yの間に配設してゲート21x、21y、21zを移動させるレール24とを有している。
レール24は、一対の端部用ゲート支柱22x、22yの背面を結ぶ仮想線X−Xよりも車輌スペース側に設けている。
本実施例では、機械式駐車場10の連基数を3つとした場合であり、3枚のゲート21x、21y、21zを設けている。
ゲート21zについては、
図6から
図10で説明したゲート21xと基本構成は同じであるので説明を省略する。
【0041】
図22は
図19のB1矢視図、
図23は
図19のB2矢視図、
図24は
図19のB3矢視図、
図25は
図19のB4矢視図である。
図22に示すように、一方の端部用ゲート支柱22xには端部用支柱ブラケット60xを設けている。
また、
図23に示すように、他方の端部用ゲート支柱22yには端部用支柱ブラケット60yを設けている。
また、
図24に示すように、中用ゲート支柱23xには中用支柱ブラケット70xを設けている。
また、
図25に示すように、中用ゲート支柱23yには中用支柱ブラケット70yを設けている。
【0042】
一方の端部用支柱ブラケット60xは、ゲート21xが閉状態でゲート21xの一方の先端ガイド31xをガイドし、ゲート21yが全開状態でゲート21yの他方の先端ガイド31yをガイドする凹部ガイド61xを形成している。
他方の端部用支柱ブラケット60yは、ゲート21zが閉状態でゲート21zの他方の先端ガイド31yをガイドする凹部ガイド61yを形成している。
中用支柱ブラケット70xは、ゲート21xが閉状態でゲート21xの他方の先端ガイド31yをガイドし、ゲート21yが閉状態でゲート21yの他方の先端ガイド31yをガイドする凹部ガイド71xを形成している。
凹部ガイド71xは、ゲート21xが全開状態でゲート21xの一方の先端ガイド31xをガイドし、ゲート21yが全開状態でゲート21yの一方の先端ガイド31xをガイドする。
また、凹部ガイド71xは、ゲート21x、21yの開閉動作中には、ゲート21x、21yの上フレーム33をガイドする。
【0043】
中用支柱ブラケット70yは、ゲート21yが閉状態でゲート21yの一方の先端ガイド31xをガイドし、ゲート21zが閉状態でゲート21zの一方の先端ガイド31xをガイドする凹部ガイド71yを形成している。
凹部ガイド71yは、ゲート21zが全開状態でゲート21zの他方の先端ガイド31yをガイドする。
また、凹部ガイド71yは、ゲート21zの開閉動作中には、ゲート21zの上フレーム33をガイドする。
図22から
図25に示すように、端部用支柱ブラケット60x、60y、及び中用支柱ブラケット70x、70yは、凹部ガイド61x、61y、71x、71yを下面に形成して、凹部ガイド61x、61y、71x、71yが先端ガイド31x、31yの上端、すなわち上方から突出片31bの両側部をガイドしている。
【0044】
図26は
図19のA3矢視図であり、一部省略した拡大図である。
端部用支柱ブラケット60x、60yは、端部用ゲート支柱22x、22yの幅から突出せず、中用支柱ブラケット70x、70yは、中用ゲート支柱23x、23yの幅から突出させない。
本実施例では、端部用支柱ブラケット60x、60yの幅は、端部用ゲート支柱22x、22yの幅と同一とし、中用支柱ブラケット70x、70yの幅は、中用ゲート支柱23x、23yの幅と同一としている。
ゲート21xが閉状態では、ゲート21xの一方の先端ガイド31xは一方の端部用ゲート支柱22xの幅内に配置し、ゲート21zが閉状態では、ゲート21zの他方の先端ガイド31yは他方の端部用ゲート支柱22yの幅内に配置される。
端部用支柱ブラケット60x、60yは、端部用ゲート支柱22x、22yに対して、上方からのボルト62の挿入により着脱可能に設けている。また、中用支柱ブラケット70x、70yは、中用ゲート支柱23x、23yに対して、上方からのボルト72の挿入により着脱可能に設けている。
【0045】
図27は
図19のA4矢視図であり、一部省略した拡大図である。
中用ゲート支柱23x、23yに対向した位置で、乗り込み面Hにはストッパースタンド81x、81yを設けている。レール24は、中用ゲート支柱23x、23yとストッパースタンド81x、81yとの間に位置する。
【0046】
図27に示すように、ゲート21x、21yが閉状態にあるときは、ゲート21xのゲート抜け止め材32yを構成する突出片32bはストッパースタンド81xと近接又は当接し、ゲート21yのゲート抜け止め材32yを構成する突出片32bは中用ゲート支柱23xの背面と近接又は当接する。
また、ゲート21xが全開状態にあるときは、ゲート21xのゲート抜け止め材32x
を構成する突出片32bがストッパースタンド81xと近接又は当接する。
また、ゲート21yが全開状態にあるときは、ゲート21yのゲート抜け止め材32x
を構成する突出片32bが中用ゲート支柱23xの背面と近接又は当接する。
従って、ゲート21x、21yの側部下端に、側方へ突出させたゲート抜け止め材32x、32yを設けることで、ゲート21x、21yの脱落やいたずらによるゲート21x、21yの取り外しを防止できる。
【0047】
ゲート21y、21zが閉状態にあるときは、ゲート21zのゲート抜け止め材32xを構成する突出片32bはストッパースタンド81yと近接又は当接し、ゲート21yのゲート抜け止め材32xを構成する突出片32bは中用ゲート支柱23yの背面と近接又は当接する。
また、ゲート21zが全開状態にあるときは、ゲート21zのゲート抜け止め材32yを構成する突出片32bがストッパースタンド81yと近接又は当接する。
従って、21zの側部下端に、側方へ突出させたゲート抜け止め材32x、32yを設けることで、ゲート21zの脱落やいたずらによるゲート21zの取り外しを防止できる。
【0048】
図28は
図19の要部背面図である。
図28に示すように、ゲート21yの先端ガイド31xを中用支柱ブラケット70yでガイドすることで、ゲート21yの側部と中用ゲート支柱23yとの重なりを少なくできる。従って、ゲート21yを閉じた状態で、中用ゲート支柱23yには、ゲート21yが位置しない面ができ、このゲート21yが位置しない面を有効に利用できる。
ゲート21yを閉じた状態では、取手38は、中用ゲート支柱23yの幅内に配置される。本実施例によれば、連基ピッチPを狭めることなく、限られた空間を有効に活用することができる。
【0049】
中用ゲート支柱23yの背面には、ゲート21yを閉じた状態で、ゲート21yの閉を検知する検知器40を設けている。本実施例では検知器40としてリミットスイッチを用い、リミットストライカー41が当接することでゲート21yの閉状態を検知する。本実施例によれば、中用ゲート支柱23yの背面に検知器40を設けることができ、また検知器40を設けることで、ゲート21yの開閉状態による昇降機構12の制御が可能となる。
すなわち、検知器40がゲート21yの閉状態を検知しない状態では、昇降機構12を動作させないことで、安全性を高めることができる。
中用ゲート支柱23yの背面には、ゲート21yを閉じた状態で、ゲート21yの閉状態を維持するロック装置50を設けている。
本実施例ではロック装置50として雌型のロック部材51xを用い、雄型のロック部材51xと嵌合させることでゲート21yの閉を維持でき、安全性を高めることができる。
【0050】
また、中用ゲート支柱23yの背面に、ゲート21yの閉方向の移動を規制するストッパー52を設けている。本実施例では、ストッパー52として緩衝材を用いている。中用ゲート支柱23yの背面にストッパー52を設けることで、ゲート21yの外れや損傷を防止できる。
なお、本実施例においては、保持部材53を、中用ゲート支柱23yの背面から垂直方向に延出させ、この保持部材53に、ロック装置50とストッパー52を設けている。
【0051】
図22に示すように、一方の端部用ゲート支柱22xの前面に、昇降機構12の操作指示を行う操作盤80を設けている。本実施例によれば、ゲート21xの外から昇降機構12の操作を行えるため安全性が高い。
【0052】
図29及び
図30に更に他の実施例による機械式駐車場用引戸式ゲートを示す。
図29は同機械式駐車場用引戸式ゲートを設置する駐車場の平面図、
図30は同機械式駐車場用引戸式ゲートの要部側面図である。
本実施例では、2連基の機械式駐車場10Aと3連基の機械式駐車場10Bとが併設された駐車場を示している。
2連基の機械式駐車場10Aには、機械式駐車場用引戸式ゲート20Aを、3連基の機械式駐車場10Bには、機械式駐車場用引戸式ゲート20Bを設けている。
機械式駐車場用引戸式ゲート20Aは、一対の端部用ゲート支柱22Ax、22Ayを有し、機械式駐車場用引戸式ゲート20Bは、一対の端部用ゲート支柱22Bx、22Byを有している。
なお、機械式駐車場用引戸式ゲート20A及び機械式駐車場用引戸式ゲート20Bは、上記実施例で説明した構成と同一であるので説明を省略する。
【0053】
機械式駐車場10Bが隣接する機械式駐車場用引戸式ゲート20Aの端部用ゲート支柱22Ayに対応して、光電センサー用支柱90Aを設けている。すなわち、光電センサー用支柱90Aは、端部用ゲート支柱22Ayのピット奥行B方向に設けている。
また、機械式駐車場10Aが隣接する機械式駐車場用引戸式ゲート20Bの端部用ゲート支柱22Bxに対応して、光電センサー用支柱90Bを設けている。すなわち、光電センサー用支柱90Bは、端部用ゲート支柱22Bxのピット奥行B方向に設けている。
図30に示すように、端部用ゲート支柱22Ay、22Bxの背面には、光電センサー91の照射部を、光電センサー用支柱90A、90Bには、受光部92を設けている。
光電センサー91の照射部からの光が遮られることで、端部用ゲート支柱22Ayと光電センサー用支柱90Aとの間、又は端部用ゲート支柱22Bxと光電センサー用支柱90Bとの間に移動体が侵入したことを検知する。
【0054】
端部用ゲート支柱22Ayの背面に、ピット奥行き方向での移動体を検知する光電センサー91を配置し、端部用ゲート支柱22Ayの光電センサー91が移動体を検知すると、昇降機構12Aを動作させない。また、端部用ゲート支柱22Bxの背面に、ピット奥行き方向での移動体を検知する光電センサー91を配置し、端部用ゲート支柱22Bxの光電センサー91が移動体を検知すると、昇降機構12Bを動作させない。
本実施例によれば、端部用ゲート支柱22Ay、22Bxの背面に光電センサー91を設けることができ、また光電センサー91を設けることで、安全性を高めることができる。
【0055】
上記実施例では、機械式駐車場に設置する機械式駐車場用引戸式ゲートを説明したが、機械式駐車場以外にも適用することができる。
すなわち、間口を閉塞する引戸式ゲートとして適用することができる。
引戸式ゲートは、間口の両側に配置する一対の端部用ゲート支柱22x、22yと、一対の端部用ゲート支柱22x、22yの間に配置する中用ゲート支柱23、23x、23yと、一対の端部用ゲート支柱22x、22yの間に配設してゲート21x、21y、21zを移動させるレール24とを有し、ゲート21x、21y、21zの側部上端には、側方へ突出させた先端ガイド31x,31yを設け、端部用ゲート支柱22x、22yには、一方の先端ガイド31x又は他方の先端ガイド31yをガイドする凹部ガイド61を形成した端部用支柱ブラケット60を設け、中用ゲート支柱23、23x、23yには、一方の先端ガイド31x又は他方の先端ガイド31yをガイドする凹部ガイド71を形成した中用支柱ブラケット70を設けることで、ゲート側部と端部用ゲート支柱21xとの重なり、及びゲート側部と中用ゲート支柱23、23x、23yとの重なりを少なくでき、ゲート21x、21y、21zを閉じた状態で、端部用ゲート支柱22x、22y及び中用ゲート支柱23、23x、23yには、ゲート21x、21y、21zが位置しない面ができ、このゲート21x、21y、21zが位置しない面を有効に利用できる。