特許第6282153号(P6282153)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6282153
(24)【登録日】2018年2月2日
(45)【発行日】2018年2月21日
(54)【発明の名称】泡発生装置および便器
(51)【国際特許分類】
   E03D 11/02 20060101AFI20180208BHJP
   B01F 3/04 20060101ALI20180208BHJP
   B01F 7/00 20060101ALI20180208BHJP
【FI】
   E03D11/02 A
   B01F3/04 Z
   B01F7/00 A
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-58821(P2014-58821)
(22)【出願日】2014年3月20日
(65)【公開番号】特開2015-183390(P2015-183390A)
(43)【公開日】2015年10月22日
【審査請求日】2016年7月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】302045705
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】灰田 周平
(72)【発明者】
【氏名】竹内 立行
(72)【発明者】
【氏名】渡 光次郎
【審査官】 大谷 純
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−142442(JP,A)
【文献】 特開2005−211738(JP,A)
【文献】 特開2009−136739(JP,A)
【文献】 特開平09−004026(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03D 1/00− 7/00、11/00−13/00
B01F 3/04、 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水が流通する流路と、
前記流路に接続され、前記流路内に液体薬剤を供給する薬剤供給路と、
前記流路に接続され、前記流路内に空気を供給する空気供給路と、
前記流路のうち、前記薬剤供給路との接続部および前記空気供給路との接続部のいずれよりも下流側の流路内に設けられ、前記薬剤供給路から供給された液体薬剤および前記空気供給路から供給された空気を含む水を撹拌する撹拌部と、を備え、
前記撹拌部は、前記流路のうち前記撹拌部が設けられる部分の流路の中心軸まわりに放射状に設けられかつ前記中心軸を中心として回転可能な複数の羽根を備え、
前記流路内を流通する水が一部の羽根に流れることにより、水圧により撹拌部を回転させることで、前記薬剤供給路から供給された液体薬剤および前記空気供給路から供給された空気を含む水を撹拌して泡を発生させることを特徴とする泡発生装置。
【請求項2】
前記複数の羽根は、少なくとも一部がメッシュ状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の泡発生装置。
【請求項3】
前記薬剤供給路と前記流路の接続部は、前記空気供給路と前記流路の接続部よりも上流側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の泡発生装置。
【請求項4】
前記流路のうち前記撹拌部よりも上流側の流路の中心軸は、前記流路のうち前記撹拌部が設けられる部分の流路の中心軸と同軸でないことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の泡発生装置。
【請求項5】
前記流路は、水道水が流通し、前記水道水の水圧により前記撹拌部が回転することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の泡発生装置。
【請求項6】
前記薬剤供給路および前記空気供給路のうち少なくとも一方は、液体薬剤または空気を加圧して前記流路に供給する加圧装置を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の泡発生装置。
【請求項7】
前記流路のうち前記撹拌部よりも上流側の流路は、下流側ほど縮径する縮径部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の泡発生装置。
【請求項8】
前記薬剤供給路と前記流路の接続部および前記空気供給路と前記流路の接続部のうち少なくとも一方は、前記流路の縮径部と前記撹拌部との間の流路に配置されることを特徴とする請求項7に記載の泡発生装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載の泡発生装置が取り付けられたことを特徴とする便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡発生装置および便器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗浄水のエゼクタ効果を用いた圧力変化を利用して泡を発生させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された技術では、洗浄水流路の空気混入部を流れる洗浄水のエゼクタ効果により、吸気弁を開弁させて外部の空気が吸入されて洗浄水中に混入される。洗浄水中に混入された空気は、エゼクタ管の小径部から下流大径部に至る気泡発生部を流通する際に、洗浄水の流速の高速化および減圧化により膨張し、さらに下流側の大径部にて流路断面積の増加に従う加圧により収縮する。このとき、空気がせん断力により分断されて泡が生成される。
【0003】
また、気泡微細化装置を用いてきめ細かい泡を発生させる技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に開示された気泡微細化装置は、洗剤溶液を収納可能なケース部と、ケース部内に回転可能に設けられた気泡微細化要素と、気泡微細化要素を駆動させる駆動源と、を備える。この気泡微細化装置によれば、駆動源が気泡微細化要素の回転軸および回転円盤部を回転させることで、回転円盤部の外周側面角部が洗剤溶液に接触しながら洗剤溶液をせん断する結果、洗剤溶液から発生する泡が微細化される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4215114号公報
【特許文献2】特開2009−142442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、圧力変化により泡を発生させるため、撹拌効果が十分得られず、きめ細かい泡を生成できないという課題があった。
また、特許文献2に開示された技術では、きめ細かい泡を生成できるものの、気泡微細化要素を駆動する駆動源が必要であるため、装置が高価で大型化するという課題があった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、その目的は、きめ細かい泡を安価に生成できる小型の泡発生装置および該泡発生装置が取り付けられた便器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記目的を達成するため(1)の発明は、水が流通する流路(例えば、後述の流入端部220,流出端部230,内部流路部240)と、前記流路に接続され、前記流路内に液体薬剤を供給する薬剤供給路(例えば、後述の薬剤供給路13)と、前記流路に接続され、前記流路内に空気を供給する空気供給路(例えば、後述の空気供給路16)と、前記流路のうち、前記薬剤供給路との接続部(例えば、後述の接続部213)および前記空気供給路との接続部(例えば、後述の接続部214)のいずれよりも下流側の流路内に設けられ、前記薬剤供給路から供給された液体薬剤および前記空気供給路から供給された空気を含む水を撹拌する撹拌部(例えば、後述の撹拌部250)と、を備え、前記撹拌部は、前記流路のうち前記撹拌部が設けられる部分の流路の中心軸(例えば、後述の中心軸C1)まわりに放射状に設けられかつ前記中心軸を中心として回転可能な複数の羽根(例えば、後述の羽根252a)を備え、前記流路内を流通する水の圧力により前記撹拌部が前記中心軸を中心として回転することで、前記薬剤供給路から供給された液体薬剤および前記空気供給路から供給された空気を含む水を撹拌して泡を発生させることを特徴とする泡発生装置(例えば後述の泡発生装置200)を提供する。
【0008】
(1)の発明では、供給された液体薬剤および空気を含む水が流通する流路のうち、撹拌部が設けられる部分の流路の中心軸まわりに放射状に複数の羽根を設け、前記中心軸を中心としてこれら複数の羽根を回転可能とする。そして、流路内を流通する水の圧力により撹拌部が前記中心軸を中心として回転することで、液体薬剤および空気を含む水を撹拌して泡を発生させる。
これにより、泡を発生させるために撹拌部を回転させる駆動力として、流路内を流通する水の圧力を利用できるため、モータ等の撹拌部を回転させる駆動源が不要となり、きめ細かい泡を安価に生成できる小型の泡発生装置が得られる。
【0009】
(2)前記複数の羽根は、少なくとも一部がメッシュ状に形成されることが好ましい。
【0010】
(2)の発明では、複数の羽根の少なくとも一部を、メッシュ状に形成する。これにより、羽根を有する撹拌部が回転することで生じるせん断力に加えて、少なくとも一部がメッシュ状に形成された羽根によって撹拌効果が向上する。従って、(2)の発明によれば、よりきめ細かい泡を生成できる。
【0011】
(3)前記薬剤供給路と前記流路の接続部は、前記空気供給路と前記流路の接続部よりも上流側に配置されることが好ましい。
【0012】
(3)の発明では、薬剤供給路と流路の接続部を、空気供給路と流路の接続部よりも上流側に配置する。これにより、液体薬剤が空気よりも先に水に供給されるため、液体薬剤と水との混合時間をより長い時間確保できる。従って、液体薬剤と水とを十分均一に混合することができ、よりきめ細かい泡を安定して生成できる。
【0013】
(4)前記流路のうち前記撹拌部よりも上流側の流路の中心軸は、前記流路のうち前記撹拌部が設けられる部分の流路の中心軸と同軸でないことが好ましい。
【0014】
(4)の発明では、流路のうち撹拌部よりも上流側の流路の中心軸が、流路のうち撹拌部が設けられる部分の流路の中心軸と同軸とならないように構成する。これにより、流路から撹拌部に流入する水は、撹拌部の羽根に向かって流れ込む。従って、撹拌部を回転させる駆動力を高められるため、撹拌部の回転速度が向上して撹拌効果を向上でき、よりきめ細かい泡を生成できる。
【0015】
(5)前記流路は、水道水が流通し、前記水道水の水圧により前記撹拌部が回転することが好ましい。
【0016】
(5)の発明では、流路に水道水を流通させ、水道水の水圧により撹拌部を回転する。これにより、水道水の水圧により撹拌部を確実に回転できるため、安価で小型の泡発生装置がより確実に得られる。
【0017】
(6)前記薬剤供給路および前記空気供給路のうち少なくとも一方は、液体薬剤または空気を加圧して前記流路に供給する加圧装置(例えば、後述の薬剤ポンプ15,空気ポンプ17)を備えることが好ましい。
【0018】
(6)の発明では、薬剤供給路および空気供給路のうち少なくとも一方に、液体薬剤または空気を加圧して流路に供給する加圧装置を設ける。これにより、加圧装置によって液体薬剤または空気を加圧して流路に供給できるため、液体薬剤または空気の供給量を正確に制御できる。従って、泡の大きさのばらつきを抑制でき、安定してきめ細かい泡を生成できる。
【0019】
(7)前記流路のうち前記撹拌部よりも上流側の流路は、下流側ほど縮径する縮径部(例えば、後述の縮径部241)を有することが好ましい。
【0020】
(7)の発明では、流路のうち撹拌部よりも上流側の流路を、下流側ほど縮径する縮径部を有するように構成する。これにより、ベルヌーイの定理によって、縮径部にて圧力損失なく水の流速を増加できる。従って、(7)の発明によれば、撹拌部の回転速度をより向上でき、撹拌効果をより向上できるため、よりきめ細かい泡を生成できる。
【0021】
(8)前記薬剤供給路と前記流路の接続部および前記空気供給路と前記流路の接続部のうち少なくとも一方は、前記流路の縮径部と前記撹拌部との間の流路に配置されることが好ましい。
【0022】
(8)の発明では、薬剤供給路と流路の接続部および空気供給路と流路の接続部のうち少なくとも一方を、流路の縮径部と撹拌部との間の流路に配置する。これにより、流路の縮径部と撹拌部との間の流路では、流速が大きいため負圧が発生するところ、この部分に薬剤供給路と流路の接続部および空気供給路と流路の接続部のうち少なくとも一方を配置することで、液体薬剤または空気の流路への引き込み量を増加でき、きめ細かい泡を多量に生成できる。
また、薬剤供給路または空気供給路に加圧装置が設けられる場合には、液体薬剤または空気の流路への引き込み量が増加するに伴い、加圧装置の揚程性能を低くできるため、安価で小型の加圧装置を使用できる。
【0023】
(9)の発明では、上記泡発生装置が取り付けられた便器(例えば後述の便器100)を提供する。(9)の発明の便器によれば、上記泡発生装置と同様の作用および効果が奏される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、きめ細かい泡を安価に生成できる小型の泡発生装置および該泡発生装置が取り付けられた便器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態に係る便器の概略構成を示す部分断面側面図である。
図2】上記実施形態に係る泡発生装置を示す図であり、図2(a)が斜視図であり、図2(b)が分解斜視図である。
図3】上記実施形態に係る泡発生装置の断面図である。
図4】上記実施形態に係る泡発生装置の撹拌部回転作用モデルを示す図であり、(a)が全体図であり、(b)が羽根部252の斜視図である。
図5】上記実施形態に係る泡発生装置の流路中心軸傾斜作用モデルを示す図である。
図6】上記実施形態に係る泡発生装置の水道圧作用モデルを示す図である。
図7】上記実施形態に係る泡発生装置の加圧装置加圧作用モデルを示す図である。
図8】上記実施形態に係る泡発生装置の流路縮径作用モデルを示す図である。
図9】上記実施形態に係る泡発生装置の縮径部と撹拌部との間の流路配置作用モデルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る便器100の部分断面側面図である。図1に示すように、本実施形態に係る便器100は、水洗式の便器であり、その後方上部には便器装置1が取り付けられている。なお、図1では、後段で詳述する吐出ノズル20が便器100の前方(図1の右側)に進んで泡を吐出している状態を示している。
【0027】
先ず、便器100について説明する。
図1に示すように、便器100は、便器本体101と、便鉢102と、吐水口103と、排水路104と、を備える。便器100は、衛生陶器により形成される。
【0028】
便器本体101は、上面に開口が形成されており、前方周壁部101aと、後方周壁部101bと、を備える。
前方周壁部101aは、前方側の上面周縁から下方に向かうに従い内側に傾斜して延びている。前方周壁部101aの下端は、床面Fに当接している。この前方周壁部101aの内側には、後述する便鉢102が設けられる。
後方周壁部101bは、後方側の上面周縁から略鉛直下方に延びている。後方周壁部101bの下端は、床面Fに当接している。この後方周壁部101bの内側には、後述する便器装置1の一部が収容される図示しない収容空間が設けられる。
【0029】
便鉢102は、上述したように前方周壁部101aの内側に設けられる。便鉢102は、前方傾斜部102aと、後方傾斜部102bと、図示しない右側傾斜部および左側傾斜部と、リム通水路102cと、排出口102dと、を備える。
前方傾斜部102a、後方傾斜部102b、右側傾斜部および左側傾斜部は、それぞれ中央側に向かうに従い下方に傾斜している。隣接する傾斜部同士は、なだらかな曲面状に接続される。
【0030】
リム通水路102cは、便鉢102の上部周縁に形成される。より詳しくは、便器本体101の上端周縁から内側に突出するリム105の下方に形成される。このリム通水路102cには、吐水口103から吐出される洗浄水が流通する。リム通水路102cに洗浄水が流通する際には、内側に突出したリム105によって洗浄水が外側に飛散するのが回避される。
【0031】
排出口102dは、溜水面Lの下方に形成される。排出口102dは、後方傾斜部102bの下方で鉛直方向に開口している。汚物は、この排出口102dを介して排出される。
【0032】
吐水口103は、便器装置1が取り付けられている便鉢102の後方に設けられる。この吐水口103は、リム通水路102cに沿って流れる洗浄水を吐出する。
【0033】
排水路104は、便鉢102の排出口102dの下流側に設けられる。使用後の溜水Wは、洗浄水と共にこの排水路104を介して排水される。排水路104は、第1下降排水路104aと、上昇排水路104bと、第2下降排水路104cと、を備える。
第1下降排水路104aは、便鉢102の溜水部の下流側に連通し、後方に向かって斜めに下降している。
上昇排水路104bは、第1下降排水路104aの下流側に連通し、後方に向かって斜めに上昇している。
第2下降排水路104cは、上昇排水路104bの下流側に連通し、鉛直下方に下降している。
これにより、便鉢102の溜水面Lよりも下方の部分と、第1下降排水路104aと、上昇排水路104bとで形成されるトラップ流路によって、溜水Wが貯留される便鉢102の溜水部(封水部)が形成される。
【0034】
図1に示すように、便器100には、便座2および便蓋3が取り付けられている。
便座2および便蓋3は、便器本体101の後方上面に、軸支部4を介して回動自在に軸支される。これにより、便座2および便蓋3はそれぞれ独立して、便器本体101上に倒伏した倒伏状態と、便器本体101に対して略垂直方向に起立した起立状態と、を取り得るようになっている。
【0035】
便器100の動作について説明する。
先ず、使用者が便器100を使用した後、図示しないリモコン操作部を操作して便器洗浄(小洗浄または大洗浄)を実行すると、吐水口103から洗浄水が吐水される。吐水口103から吐水された洗浄水は、リム通水路102cに沿って便鉢102の上端を周回して流れた後、便鉢102の内壁を形成する各傾斜部に沿って周回しながら下方に流れ、溜水面L上に流れ落ちる。即ち、便鉢102の内部に洗浄水による旋回流が形成され、この旋回流により各傾斜部等に付着した汚物等が洗い流されて溜水部の中央側に集められた後、第1下降排水路104a、上昇排水路104b、第2下降排水路104cを順次通って排出される。そして、新たな洗浄水が再び溜水部に貯留され、溜水Wが形成される。
【0036】
次に、便器装置1について説明する。
本実施形態の便器装置1は、泡吐出機能を有する。図1に示すように、便器装置1は、水供給路10と、水用バルブ11と、バキュームブレーカ(VB)12と、薬剤供給路13と、薬剤タンク14と、薬剤ポンプ15と、空気供給路16と、空気ポンプ17と、泡発生装置200と、泡供給路19と、吐出ノズル20と、を備える。
【0037】
水供給路10は、図示しない水道管と泡発生装置200とを接続する。即ち、水供給路10は、水道水が流通し、給水圧の水を泡発生装置200に供給する。
水用バルブ11は、水供給路10の途中に設けられ、流通する水道水の流量を調整する。
バキュームブレーカ12は、水供給路10の水用バルブ11の下流側に設けられ、内部に図示しない遮断弁を備える。バキュームブレーカ12は、水供給路10内に負圧が生じると、図示しない吸気口より空気を吸引して遮断弁を閉じることで、水供給路10を遮断して水の逆流を防止する。
【0038】
薬剤供給路13は、薬剤タンク14と泡発生装置200とを接続する。即ち、薬剤供給路13は、薬剤タンク14内に貯蔵されていた液体薬剤が流通し、泡発生装置200に液体薬剤を供給する。
薬剤タンク14は、内部に液体薬剤を貯蔵する。液体薬剤としては、例えば台所用洗剤等の従来公知の液体薬剤を用いることができる。
薬剤ポンプ15は、薬剤供給路13の途中に設けられる。薬剤ポンプ15は、薬剤供給路13内を流通する液体薬剤に所定圧を付加することで、液体薬剤を泡発生装置200に圧送する。
【0039】
空気供給路16は、空気ポンプ17と泡発生装置200とを接続する。即ち、空気供給路16は、空気が流通し、泡発生装置200に空気を供給する。なお、空気供給路16は、薬剤供給路13よりも下流側にて泡発生装置200に接続されている。
空気ポンプ17は、空気供給路16に接続され、図示しない吸気口から空気を取り込んで所定圧を付加することで、空気を泡発生装置200に圧送する。
【0040】
泡発生装置200は、水供給路10を介して供給される水、薬剤供給路13を介して供給される液体薬剤および空気供給路16を介して供給される空気を混合することで、泡を発生させる。この泡発生装置200については、後段で詳述する。
泡供給路19は、泡発生装置200と吐出ノズル20とを接続する。即ち、泡供給路19は、泡が流通し、吐出ノズル20に泡を供給する。
【0041】
吐出ノズル20は、便器本体101の後方上部に設けられ、先端側に泡吐出口を有する長尺状の部材で構成される。吐出ノズル20は、図示しないスライド機構により前後方向にスライド可能となっている。吐出ノズル20は、作動前の初期状態では、便器装置1の内部に収容されており、泡の吐出時に前進して移動する。吐出ノズル20は、泡供給路19を介して供給された泡を、吐出口から便鉢102内に吐出する。
【0042】
次に、泡発生装置200について詳しく説明する。
図2は、本実施形態に係る泡発生装置を示す図であり、図2(a)が斜視図であり、図2(b)が分解斜視図である。図3は、本実施形態に係る泡発生装置を示す断面図である。
図2に示すように、泡発生装置200は、外筒部210と、流入端部220と、流出端部230と、内部流路部240と、撹拌部250と、を備える。
【0043】
外筒部210は、円筒状に設けられ、泡発生装置200の外形を構成するケース部材である。外筒部210は、その軸方向両端部の外周縁に形成された第1フランジ部211および第2フランジ部212を有する。
外筒部210は、その外周面に、薬剤供給路13と流路の接続部213と、空気供給路16と流路の接続部214と、を有する。薬剤供給路13と流路の接続部213は、空気供給路16と流路の接続部214よりも上流側(図2の左側)に配置される。
【0044】
流入端部220は、外筒部210の第1フランジ部211側に接続される。流入端部220は、水供給路10と接続される流入口221と、外筒部210の内部に挿入されて嵌合する内筒部222と、流入口221と内筒部222との間の外周に設けられたフランジ部223と、内筒部222の外周に取り付けられたシールリング224と、を有する。流入端部220は、外筒部210の内部に内筒部222を差し込み、フランジ部223が第1フランジ部211に当接することで固定される。この際、シールリング224が外筒部210と内筒部222との間を密封する。
【0045】
流出端部230は、流入端部220と同一の構成である。流出端部230は、外筒部210の第2フランジ部212側に接続される。流出端部230は、泡供給路19と接続される流出口231と、外筒部210の内部に挿入されて嵌合する内筒部232と、流出口231と内筒部232との間の外周に設けられたフランジ部233と、内筒部232の外周に取り付けられたシールリング234と、を有する。流出端部230は、外筒部210の内部に内筒部232を差し込み、フランジ部233が第2フランジ部212に当接することで固定される。この際、シールリング234が外筒部210と内筒部232との間を密封する。
【0046】
流出端部230は、内部に、流路を確保しつつ撹拌部250を支持する第1軸受235を有する。第1軸受235は、周方向に等間隔で放射状に3つ形成された支持部235aと、中心に設けられ後述する撹拌部250の回転軸251を回転可能に支持する環部235bと、を備える。環部235bは、外筒部210の流路のうち撹拌部250が設けられる部分の流路の中心軸C1と同軸上に設けられる。
【0047】
内部流路部240は、流入端部220と撹拌部250との間にて外筒部210の中空内部に嵌合され、外筒部210内を流通する水の流路を縮径する。内部流路部240は、外形は円柱状であり、流路となる縮径部241を内部に有する。縮径部241は、流路のうち撹拌部250よりも上流側の流路を下流側ほど連続的に縮径する。縮径部241は、流路のうち撹拌部250よりも上流側の流路の中心軸C2が、撹拌部250の回転軸251の中心軸C1と同軸とならないように構成される。より具体的には、縮径部241は、中心軸C2が中心軸C1と所定角度θを有して交差するように構成される。これにより、縮径部241内を流れる水が、後述する羽根部252に向かって流れ込む。
なお、中心軸C2が中心軸C1と平行となるにように構成してもよく、この場合には、縮径部241を流れる水が、そのまま真直ぐに羽根部252に流れ込むこととなる。
【0048】
薬剤供給路13と流路の接続部213は、空気供給路16と流路の接続部214よりも上流側にて、縮径部241の途中に配置される。また、空気供給路16と流路の接続部214は、流路の縮径部241と撹拌部250との間の拡径された流路に配置される。
【0049】
内部流路部240は、流出側に、外筒部210の中心軸C1と同軸上に、撹拌部250の回転軸251を支持する第2軸受242を有する。第2軸受242は、内部流路部240の中心に撹拌部250を回転可能に支持する環部242aを備える。環部242aは、外筒部210の流路のうち撹拌部250が設けられる部分の流路の中心軸C1と同軸上に設けられる。
なお、内部流路部240は、係止部243により外筒部210の内周面に係止されることで、外筒部210内に固定される。
【0050】
撹拌部250は、液体薬剤および空気を含む水を撹拌する。撹拌部250は、回転軸251と、羽根部252と、を備える。
回転軸251は、両端部が第1軸受235および第2軸受242の環部235b,242aに差し込まれ、外筒部210の流路のうち撹拌部250が設けられる部分の流路の中心軸C1(外筒部210の中心軸C1)と同軸上に設けられる。回転軸251は、羽根部252の流入側部分よりも長い流出側部分251aを有し、流出側部分251aが第1軸受235の環部235bを突き抜けて、撹拌部250の回転を安定化させる役割を果たす。
【0051】
羽根部252は、複数の羽根252aと、羽根252aの外周を囲う環状部252bと、を有する。本実施形態では、複数の羽根252aは、中心軸C1、即ち回転軸251を中心として放射状に4つ設けられる。これら4つの羽根252aは、周方向に等間隔で設けられる。ただし、羽根の数はこれに限定されない。
複数の羽根252aのそれぞれは、上流側から下流側に向かって、所定の長さを有する螺旋状の羽根により形成される。即ち、複数の羽根252aのそれぞれは、周方向に延びるに従い下流側に緩やかに傾斜して形成される。
また、複数の羽根252aは、羽根面に厚み方向に貫通した複数の孔を有するメッシュ状に形成される。孔の大きさや数の他、孔の形成位置は、適宜設定される。また、複数の羽根252aのうち、メッシュ状に形成した羽根とメッシュ状でない羽根とを組み合わせてもよい。
【0052】
撹拌部250は、外筒部210の中心軸C1と一致する回転軸251を、縮径部241の中心軸C2と所定角度θを有して交差させることで、回転軸251よりも径方向外側の複数の羽根252aにより、縮径部241を経て流通する水を受ける。
【0053】
泡発生装置200の動作について説明する。
先ず、流路の縮径部241を流通する水(水道水)に、薬剤ポンプ15により薬剤供給路13から接続部213を介して液体薬剤が供給される。
【0054】
次に、液体薬剤が供給された水が、流路の縮径部241と撹拌部250との間の拡径された流路を流通する。このとき、液体薬剤が供給されて混合された水に、空気ポンプ17により空気供給路16から接続部214を介して空気が供給される。縮径部241と撹拌部250との間では、流速が大きく負圧が発生するため、この部分に配置された接続部214から供給される空気の流路への引き込み量は大きい。
【0055】
また、縮径部241の中心軸C2が、撹拌部250の回転軸251(中心軸C1)と所定角度θを有して交差しているため、流路から撹拌部250に流入する水は、回転軸251よりも径方向外側の羽根252aに向かって流れ込む。従って、流路内を流通する水道水の水圧および縮径部241にて増加した流速により、撹拌部250が回転軸251を中心として回転する。
【0056】
以上のようにして撹拌部250が回転することで、薬剤供給路13から供給された液体薬剤および空気供給路16から供給された空気を含む水を撹拌して泡を発生させる。生成された泡は、泡供給路19を通じて吐出ノズル20に供給され、便鉢102に吐出される。
【0057】
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、供給された液体薬剤および空気を含む水が流通する流路のうち、撹拌部250が設けられる部分の流路の中心軸C1まわりに放射状に複数の羽根252aを設け、中心軸C1を中心としてこれら複数の羽根252aを回転可能とした。そして、流路内を流通する水の圧力により撹拌部250が回転軸251(中心軸C1)を中心として回転することで、液体薬剤および空気を含む水を撹拌して泡を発生させた。
これにより、撹拌部250が回転することで生じる羽根252aのせん断力により、大きな泡が弾けてより小さい泡となり、きめ細かい泡が生成される。また、泡を発生させるために撹拌部250を回転させる駆動力として、流路内を流通する水の圧力を利用できるため、モータ等の撹拌部250を回転させる駆動源が不要となり、安価で小型の泡発生装置200が得られる。
【0058】
また本実施形態では、羽根252aの少なくとも一部を、メッシュ状に形成した。これにより、羽根252aを有する撹拌部250が回転することで生じるせん断力に加えて、少なくとも一部がメッシュ状に形成された羽根252aによって撹拌効果が向上する。従って、本実施形態によれば、よりきめ細かい泡を生成できる。
【0059】
また本実施形態では、薬剤供給路13と流路の接続部213を、空気供給路16と流路の接続部214よりも上流側に配置した。これにより、液体薬剤が空気よりも先に水に供給されるため、液体薬剤と水との混合時間をより長い時間確保できる。従って、液体薬剤と水とを十分均一に混合することができ、よりきめ細かい泡を安定して生成できる。
【0060】
また本実施形態では、流路のうち撹拌部250よりも上流側の流路の中心軸C2が、流路のうち撹拌部250が設けられる部分の流路の中心軸C1と同軸とならないように、より具体的には撹拌部250の回転軸251と所定角度θを有して交差するように構成した。これにより、流路から撹拌部250に流入する水は、撹拌部250の羽根252aに向かって流れ込む。従って、撹拌部250を回転させる駆動力を高められるため、撹拌部250の回転速度が向上して撹拌効果を向上でき、よりきめ細かい泡を生成できる。
【0061】
また本実施形態では、流路に水道水を流通させ、水道水の水圧により撹拌部250を回転させた。これにより、水道水の水圧(給水圧)により撹拌部250を確実に回転できるため、安価で小型の泡発生装置200がより確実に得られる。
【0062】
また本実施形態では、薬剤供給路13および空気供給路16のうち少なくとも一方に、液体薬剤または空気を加圧して流路に供給する薬剤ポンプ15と空気ポンプ17を設けた。これにより、薬剤ポンプ15と空気ポンプ17によって、液体薬剤または空気を加圧して流路に供給できるため、液体薬剤または空気の供給量を正確に制御できる。従って、泡の大きさのばらつきを抑制でき、安定してきめ細かい泡を生成できる。
【0063】
また本実施形態では、流路のうち撹拌部250よりも上流側の流路を、下流側ほど縮径する縮径部241を有するように構成した。これにより、ベルヌーイの定理によって、縮径部241にて圧力損失なく水の流速を増加できる。従って、本実施形態によれば、撹拌部250の回転速度をより向上でき、撹拌効果をより向上できるため、よりきめ細かい泡を生成できる。
【0064】
また本実施形態では、空気供給路16と流路の接続部214を、流路の縮径部241と撹拌部250との間の流路に配置した。これにより、流路の縮径部241と撹拌部250との間の流路では、流速が大きいため負圧が発生するところ、この部分に空気供給路16と流路の接続部214を配置したことで、空気の流路への引き込み量を増加でき、きめ細かい泡を多量に生成できる。
また、空気の流路への引き込み量が増加するに伴い、空気ポンプ17の揚程性能を低くできるため、安価で小型の空気ポンプを使用できる。
【0065】
また本実施形態では、上記泡発生装置200が取り付けられた便器100を提供した。これにより、上述の効果と同様の効果が奏される。
【0066】
次に、本実施形態の泡発生装置200の変形モデルについて説明する。
図4は、本実施形態に係る泡発生装置200の撹拌部250の回転作用モデルを示す図であり、図4(a)が全体図であり、図4(b)が羽根部252の斜視図である。
図4(a)に示すように、泡発生装置200では、流路内を流通する水の圧力Pにより撹拌部250が回転軸251を中心として回転することで、薬剤供給路13から供給された液体薬剤および空気供給路16から供給された空気を含む水を撹拌して泡を発生させる。
これにより、泡を発生させるために撹拌部250を回転させる駆動力として流路内を流通する水の圧力Pが利用できる。水の圧力Pが回転軸251を中心として撹拌部250を回転させ、撹拌部250が液体薬剤および空気を含む水を撹拌し、泡が発生する。よって、モータ等の撹拌部250を回転させる駆動源が必要なく、部品点数が削減でき、運転コストが低減できると共に小型化できる。また、撹拌時に羽根252aのせん断力が大きな泡を分断し、きめ細かい泡が発生できる。したがって、きめ細かい泡を安価に効率良く発生できる。
【0067】
このモデルでは、本実施形態と同様に、図4(b)に示すように、複数の羽根252aの羽根面がメッシュ状に形成される。これにより、水の圧力Pにより回転軸251を中心として撹拌部250が回転するときに、羽根面をメッシュ状に形成された羽根252aを有する撹拌部250が液体薬剤および空気を含む水を撹拌する効果が向上する。よって、羽根面をメッシュ状に形成された羽根252aのせん断力が向上して大きな泡をより小さく分断し、よりきめ細かい泡が発生できる。
【0068】
図5は、本実施形態に係る泡発生装置200の流路中心軸傾斜作用モデルを示す図である。
図5に示すように、泡発生装置200内では、流路のうち撹拌部250よりも上流側の流路の中心軸(図3に示す縮径部241の中心軸C2)が、撹拌部250の回転軸251と所定角度θを有して交差する。これにより、流路から撹拌部250に流入する水は、回転軸251より径方向外側の羽根252aに向かって流れ込む。よって、水の圧力Pにより撹拌部250を回転せる駆動力が高められ、撹拌部250の回転速度が向上でき、撹拌効果を向上できる。
【0069】
図6は、本実施形態に係る泡発生装置200の水道圧作用モデルを示す図である。
図6に示すように、水供給路10に接続された流路に水道水が流通し、水道水の水圧(圧力P)により撹拌部250が回転する。これにより、水道水の水圧(圧力P)により撹拌部250を回転できる。よって、モータ等の駆動源が不要であり、部品点数が削減でき、運転コストが低減できると共に小型化できる。
【0070】
図7は、本実施形態に係る泡発生装置200の薬剤ポンプ15および空気ポンプ17の加圧作用モデルを示す図である。
図7に示すように、薬剤供給路13および空気供給路16の両方それぞれが、液体薬剤または空気を加圧して泡発生装置200の流路に供給する薬剤ポンプ15および空気ポンプ17を備える。これにより、薬剤ポンプ15および空気ポンプ17が液体薬剤または空気を加圧して流路に供給するため、液体薬剤または空気の供給量が正確に制御できる。よって、液体薬剤または空気の供給量がきめ細かい泡を発生する混合度合を達成する量に制御でき、きめ細かい泡が効率良く発生できる。
【0071】
図8は、本実施形態に係る泡発生装置200の縮径部241を用いる流路縮径作用モデルを示す図である。本発明では、流路のうち撹拌部250よりも上流側の流路が、下流側ほど縮径する縮径部241を有する。これにより、ベルヌーイの定理により縮径部241にて水の流速を圧力損失なく増加できるため、撹拌部250の回転速度が向上でき、撹拌効果が向上できる。
【0072】
図9は、本実施形態に係る泡発生装置200の縮径部241と撹拌部250との間の流路配置作用モデルを示す図である。
図9に示すように、空気供給路16と流路の接続部214が、流路の縮径部241と撹拌部250との間の拡径された流路に配置される。これにより、流路の縮径部241と撹拌部250との間の拡径された流路では、負圧が発生し、この部分に配置された接続部214から供給される空気の流路への取り込み量が増加できる。また、空気供給路16に空気ポンプ17が備えられる場合には、空気の流路への引き込み量が増加するに伴い、空気ポンプ17の揚程性能が低くてよく、安価かつ小型の空気ポンプ17を使用できる。
【0073】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形、改良等は本発明に含まれる。
【0074】
本実施形態では、薬剤供給路13および空気供給路16に薬剤ポンプ15および空気ポンプ17を設け、変形モデルではいずれも設けなかったが、これに限定されない。例えば、薬剤ポンプ15と空気ポンプ17のいずれか一方を設けてもよい。
【0075】
本実施形態では、空気供給路16と流路の接続部214を、流路の縮径部241と撹拌部250との間の拡径する流路に配置したが、これに限定されない。例えば、薬剤供給路13と流路の接続部213を、流路の縮径部241と撹拌部250との間の拡径する流路に配置してもよい。
【0076】
本実施形態では、泡発生装置200を便器100に用いたが、これに限定されない。例えば、バスタブや台所等の水まわり用の泡発生装置として用いてもよい。
【符号の説明】
【0077】
10…水供給路
13…薬剤供給路
16…空気供給路
100…便器
200…泡発生装置
213…接続部
214…接続部
250…撹拌部
251…回転軸
252b…羽根
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9