【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、物品を識別するための分類装置により上述の問題を解決することを目的とする。
【0008】
本発明の第1の態様によれば、自動化チェックアウトカウンタにおいて物品を識別するための分類装置が提供される。その分類装置は、デジタル参照シグネチャーを保存できるメモリユニットであって、そのデジタル参照シグネチャーの各々は、物品識別に対応する、メモリユニットと、メモリユニットに接続されるプロセッサとを備え、その分類装置はさらにプロセッサに接続される分光センサを備え、物品が計量センサの前、上または後に配置される場合、分光センサが物品の測定されたシグネチャーを決定するように配置され、プロセッサは、メモリユニットにおける既存の物品識別として物品を識別するために、測定されたシグネチャーを、デジタル参照シグネチャーと比較するように配置される。
【0009】
本発明の第2の態様によれば、本発明の第1に態様に係る分類装置を備える自動化チェックアウトカウンタが提供される。
【0010】
本発明の第3の態様によれば、自動化チェックアウトカウンタにおいて物品を分類するための方法が提供される。その方法は、デジタル参照シグネチャーを保存できるメモリユニットであって、そのデジタル参照シグネチャーの各々は物品識別に対応する、メモリユニットと、メモリユニットおよび計量センサに接続されたプロセッサと、プロセッサに接続された分光センサとを備える分類装置を提供する工程を含み、その方法は、物品が計量センサの前、上または後に配置された場合、分光センサにより物品の測定されたシグネチャーを決定する工程と、メモリユニットにおける既存の物品識別として物品を識別するために、プロセッサにより、測定されたシグネチャーをデジタル参照シグネチャーと比較することによって物品を分類する工程とを含む。
【0011】
本発明のさらなる態様によれば、物品を識別するための分類装置を備える自動化チェックアウトカウンタが提供される。分類装置は、物品を計量するための計量センサと、1つまたは複数の物品の情報を含むメモリユニットとを備え、その分類装置は、メモリユニットおよび計量センサに接続されたプロセッサを備える。メモリユニットは1つまたは複数の第1のシグネチャーを含み、その第1のシグネチャーの各々は対応する物品識別に接続され、その第1のシグネチャーは、本明細書以下からNIRセンサと呼ばれる、赤外線分光センサにより生成され、分類装置は、プロセッサに接続される第1のNIRセンサを備え、その第1のNIRセンサは、物品が計量センサの前、上または後に配置される場合、物品に接続される第2のシグネチャーを生成するように配置され、メモリユニットにおける既存の物品識別として物品を識別するために、プロセッサは第2のシグネチャーを第1のシグネチャーと比較するように配置され、チェックアウトカウンタは、第2のシグネチャーを生成する前、間または後に計量センサにより物品を計量するように配置され、プロセッサは、物品の値段を決定するために物品の重量および物品識別を使用するように配置される。
【0012】
計量センサは、物品を自動的に運搬し、計量するコンベヤスケールを備えてもよい。
【0013】
分類装置は、NIRセンサおよび計量センサと一緒に協働する、外形センサおよび/またはバーコードセンサおよび/または光学式文字認識および機械式テキスト解釈を使用する記号読み取りセンサおよび/または色彩テクスチャセンサおよび/または色ヒストグラムセンサを備えてもよく、センサならびに第1のNIRセンサおよび計量センサが以下の組み合わせで作動する場合、残りのセンサは、識別される物品に応じて非作動にされるかまたは作動されない:
計量センサおよび外形センサおよび記号読み取りセンサ、または
外形センサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよび色ヒストグラムセンサおよび外形センサ、または
計量センサおよび外形センサおよび色彩テクスチャセンサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよびバーコードセンサ、または
記号読み取りセンサのみ、または
色ヒストグラムセンサおよび色彩テクスチャセンサ、または
色ヒストグラムセンサ、または
色彩テクスチャセンサ。
【0014】
分類装置は、物品を100%近く識別し、かつ最初に物品を識別し、続いてセンサの全てが物品の特性を識別し、続いて特性が物品の特性についてのデータベースに保存される、分類装置を介して物品を運搬することによるシステムの学習の間に使用されるように配置される初期センサを備えてもよい。
【0015】
初期センサは手動による使用を意図するバーコートリーダであってもよい。
【0016】
分類装置は、権限のない人々が分類処理に影響を与える可能性を防ぐために、チェックアウトカウンタの一部およびセンサの少なくとも一部を完全または部分的に保護するトンネル形状の構造を備えてもよい。
【0017】
第1のNIRセンサは、物品を読み取り、学習処理の間に第1のシグネチャーを生成するように配置されてもよい。
【0018】
分類装置は、物品を読み取り、学習処理の間に第1のシグネチャーを生成するように配置される第2のNIRセンサを備えてもよい。
【0019】
チェックアウトカウンタは、物品識別、計量および値段を表示するためにプロセッサに接続される相互作用ディスプレイユニットを備えてもよく、そのディスプレイユニットは、使用者により表示物を承認するために使用されるように配置される。
【0020】
分類装置は、外形センサおよび/またはバーコードセンサおよび/または光学式文字認識および機械式テキスト解釈を使用する記号読み取りセンサおよび/または色彩テクスチャセンサおよび/または色ヒストグラムセンサ、および/または色彩テクスチャセンサおよび/または色ヒストグラムセンサと併せて200nm〜400nmおよび660nm〜1100nmの幅で作動するが、色彩テクスチャセンサおよび色ヒストグラムセンサが切断される場合、第1のNIRセンサおよび計量センサと一緒に協働する、200nm〜1100nmの幅で作動する、本明細書以下からVISセンサと呼ばれる、分光センサを備えてもよく、それにより、センサならびに第1のNIRセンサおよび計量センサが以下の組み合わせで作動され、残りのセンサは、識別される物品に応じて非作動にされるかまたは作動されない:
計量センサおよび外形センサおよび記号読み取りセンサ、または
外形センサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよび色ヒストグラムセンサおよび外形センサ、または
計量センサおよび外形センサおよび色彩テクスチャセンサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよびバーコードセンサ、または
唯一の記号読み取りセンサ、または
色ヒストグラムセンサおよび色彩テクスチャセンサ、または
色ヒストグラムセンサ、または
色彩テクスチャセンサ、または
上述の組み合わせのいずれかと併せたVISセンサ、または
唯一のVISセンサ。
【0021】
さらなる態様として、物品を識別するための分類装置を含む、自動化チェックアウトカウンタにおける方法も提供され、その分類装置は、物品を計量するための計量センサと、1つまたは複数の物品についての情報を含むメモリユニットとを備え、その分類装置はメモリユニットおよび計量センサに接続されたプロセッサを備える。そのメモリユニットは1つまたは複数の第1のシグネチャーを含み、その第1のシグネチャーの各々は対応する物品識別に関連付けられ、その第1のシグネチャーは、本明細書以下からNIRセンサと呼ばれる、赤外線分光センサにより生成され、その分類装置はプロセッサに接続される第1のNIRセンサを備え、その第1のNIRセンサは、物品が計量センサの前、上または後に配置される場合、物品に接続される第2のシグネチャーを生成するように配置され、そのプロセッサは、メモリユニットにおける既存の物品識別として物品を識別するために、第2のシグネチャーを第1のシグネチャーと比較し、その計量センサは、第2のシグネチャーが生成される前、間、または後に物品を計量し、そのプロセッサは、物品の値段を決定するために物品の重量および識別を使用する。
【0022】
計量センサは、物品を自動的に運搬し、計量するコンベヤスケールを備えてもよい。
【0023】
分類装置は、第1のNIRセンサおよび計量センサと一緒にセンサが以下の組み合わせで作動する場合、残りのセンサが、識別される物品に応じて非作動にされるかまたは作動されないように、NIRセンサおよび計量センサと協働する、外形センサおよび/またはバーコードセンサおよび/または光学式文字認識および(機械式)テキスト解釈を実施する記号読み取りセンサおよび/または色彩テクスチャセンサおよび/または色ヒストグラムセンサを備えてもよい:
計量センサおよび外形センサおよび記号読み取りセンサ、または
外形センサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよび色ヒストグラムセンサおよび外形センサ、または
計量センサおよび外形センサおよび色彩テクスチャセンサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよびバーコードセンサ、または
唯一の記号読み取りセンサ、または
色ヒストグラムセンサおよび色彩テクスチャセンサ、または
色ヒストグラムセンサ、または
色彩テクスチャセンサ。
【0024】
分類装置はさらに、100%近く物品を識別し、かつ最初に物品を識別し、続いて分類装置を介して物品を運搬することによってシステムの学習の間に使用される初期センサを備えてもよく、そのセンサの全ては、後で物品特性についてのデータベースに保存される物品の特性を識別する。
【0025】
初期センサは、手動による使用を意図されるバーコードリーダであってもよい。
【0026】
第1のNIRセンサは、物品を読み取り、学習処理の間に第1のシグネチャーを生成することができる。
【0027】
分類装置は、物品を読み取り、学習処理の間に第1のシグネチャーを生成する第2のNIRセンサを備えてもよい。
【0028】
チェックアウトカウンタは、物品識別、重量および値段を表示するためにプロセッサに接続される相互作用ディスプレイユニットを備えてもよく、そのディスプレイユニットは、表示物を承認するために使用者により使用される。
【0029】
分類装置はさらに、外形センサおよび/またはバーコードセンサおよび/または光学式文字認識および(機械式)テキスト解釈を実施する記号読み取りセンサおよび/または色彩テクスチャセンサおよび/または色ヒストグラムセンサ、および/または色彩テクスチャセンサおよび/または色ヒストグラムセンサと併せて200nm〜400nmおよび660nm〜1100nmの幅で作動するが、第1のNIRセンサおよび計量センサと一緒にセンサが以下の組み合わせで作動し、残りのセンサが、識別される物品に応じて非作動にされるかまたは作動されない場合、第1のNIRセンサおよび計量センサと協働し、色彩テクスチャセンサおよび色ヒストグラムが切断される場合、200nm〜1100nmの幅で作動する、本明細書以下からVISセンサと呼ばれる分光センサを備えてもよい:
計量センサおよび外形センサおよび記号読み取りセンサ、または
外形センサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよび色ヒストグラムセンサおよび外形センサ、または
計量センサおよび外形センサおよび色彩テクスチャセンサおよび記号読み取りセンサ、または
計量センサおよびバーコードセンサ、または
唯一の記号読み取りセンサ、または
色ヒストグラムセンサおよび色彩テクスチャセンサ、または
色ヒストグラムセンサ、または
色彩テクスチャセンサ、または
上述の組み合わせのいずれかと併せたVISセンサ、または
唯一のVISセンサ。
【0030】
本発明のなおさらなる態様によれば、物品を識別するための分類装置を備える自動化チェックアウトカウンタが提供される。分類装置は、物品を計量するための計量センサと、1つまたは複数の物品の情報を含むメモリユニットと、メモリユニットおよび計量センサに接続されるプロセッサと、本明細書以下からNIRセンサと示し、約780nm〜2500nmの波長を検出し、プロセッサに接続される赤外線分光センサとを備える。メモリユニットは、第1のNIRセンサまたは別のNIRセンサにより生成される1つまたは複数の第1のシグネチャーを含み、その第1のシグネチャーの各々は対応する物品識別に接続される。第1のシグネチャーは、第1のNIRセンサ、第2のNIRセンサを使用することにより、またはチェックアウトカウンタに接続されていないNIRセンサにより生成されたシグネチャーを前記メモリに保存することによりチェックアウトカウンタにおいて直接生成されてもよい。
【0031】
NIRセンサが特定の種類の物品、例えば特定の種類のリンゴに使用される場合、物品に接続され得、メモリユニットにおいて特定の物品識別、例えば物品の名称として示され得る、第1のシグネチャーが受信される。各々の種類の物品は、物品の識別に関連付けられ得る一意的な第1のシグネチャーを生成する。第1のNIRセンサは、物品が計量センサの前、上または後に配置される場合、物品に接続される第2のシグネチャーを生成するように配置される。プロセッサは続いて、メモリユニットにおいて既存の物品識別として物品を識別するために、第2のシグネチャーを第1のシグネチャーと比較するように配置される。チェックアウトカウンタは、第2のシグネチャーを生成する前、間、または後に計量センサにより物品を計量するように配置される。物品の計量は続いて、物品の値段を決定するための物品識別と一緒にプロセッサにより使用される。
【0032】
本発明の利点は、チェックアウトカウンタの前に例えばバーコードを取り付けることにより、顧客が物品を識別することを必要とせずに全ての種類の物品をチェックアウトカウンタが自動的に識別し得ることである。NIRセンサは特に、果物および野菜、ならびに特定の種類の大量物品を識別するのに有益である。なぜなら、そのような物品は、顧客が物品を識別し、続いて、カメラおよび画像処理を使用するセンサが、その物品の識別を決定できないという事実に起因して、その物品にラベルを付けることを事前に必要とするからである。
【0033】
計量センサは好ましくは、物品を自動的に運搬し、測定するコンベヤスケールを備える。顧客はここに、物品を計量し、後で運搬するか、または物品を後で運搬するために、保持し、計量する物品をコンベヤベルト上に置く。以前に記載したように、第1のNIRセンサは、計量の前、間、または後にチェックアウトカウンタに配置されてもよい。しかしながら、最速の方法は、コンベヤベルトが物品を測定するために保持した場合、第1のNIRセンサが物品を識別できるようにすることである。
【0034】
本発明の一実施形態によれば、NIRセンサおよび計量ユニットの補足として、チェックアウトカウンタは、それらが本発明に従って使用される場合、リソースならびにそれにより時間およびエネルギーの最小の使用で、物品を識別するときの高い安全性の利点を提供する1つまたは複数のセンサを備えてもよい。顧客により使いやすい自動化チェックアウトカウンタを考慮すると、1秒未満で物品を識別すべきであることが理解されるべできである。
【0035】
本発明は、物品を識別する際の高い安全性および速い処理速度を提供する特定の所定の組み合わせに係るセンサを使用することによりいくつかのセンサと共にリソースの最適な使用に関する問題を解決することを目的とする。その組み合わせはまた、所定の組み合せが満たされる場合、すなわち組み合わせたセンサ(複数も含む)が同一の有益な結果を提供し、他のセンサは、切断されてもよいか、または別の物品の識別に向けられてもよく、処理リソースの最適化を提供するという利点を提供する。
【0036】
従って、複数のセンサを伴う実施形態は、既存のセンサの部分的なセットを含む、複数の所定の組み合わせで設計され、所定の組み合わせのうちの1つが有益な結果を与えるのに十分である。センサは、センサの有益な組み合わせまたは部分的なセットを見つけるための順序でスイッチオン、すなわち作動されてもよく、または組み合わせの1つが有益な結果を与えるまで全てのセンサが作動されてもよい。これに関して有益な結果は、組み合わせの全てのセンサが物品の所定の特性を検出し、識別すると解釈されるべきであり、組み合わせの特性により物品識別が提供される。識別は複数の物品の特性を含むデータベースを照合することにより決定されてもよい。特性の例には、重量、サイズ、色、形状、外形、バーコードおよび/またはテキストおよび/または図および/またはパターンによる印が含まれてもよい。
【0037】
実施形態によれば、分類装置は常に、上記による計量センサおよびNIRセンサ、ならびに以下のうちの1つまたは複数:外形センサおよび/またはバーコードセンサおよび/または光学式文字認識および(機械式)テキスト解釈を使用する記号読み取りセンサおよび/または色彩テクスチャセンサおよび/または色ヒストグラムセンサおよび/またはVISセンサを備える。記号読み取りセンサは、本明細書以下で、英語「Optical Character Recognition(光学式文字認識)」の一般的に知られている略語であるOCRと呼ばれる。VISセンサは、光源および本明細書以下でVISセンサと呼ばれるVISカメラを備える分光計であり、VISセンサは、約200nm〜1100nmの波長を検出する。従って、スペクトルは、400nm〜660nmの範囲の可視光の波長と重複する。本発明に係る装置において、色彩テクスチャセンサおよび/または色ヒストグラムセンサおよび/またはVISセンサを備える分類装置は、VISセンサが、完全な周波数の間隔200nm〜1100nmで作動する場合、十分に作動しないことが実験により示されている。なぜなら、可視光、すなわち400nm〜660nmの間隔で色センサおよびVISセンサの間で干渉が存在するからである。
【0038】
従って、本発明に係るVISセンサは、色彩テクスチャセンサおよび/または色ヒストグラムセンサと組み合わされる場合、200nm〜400nmの間および660nm〜1100nmの間の間隔でアクティブである。しかしながら、色彩テクスチャセンサおよび色ヒストグラムセンサが接続されていない場合、VISセンサは、200nm〜1100nmの間の完全な周波数の間隔で作動してもよい。なぜなら干渉が存在しないからである。プロセッサは、分類装置の最適な効果を達成するためにセンサを制御するようにプログラムされる。
【0039】
センサが以下の組み合わせで作動する場合、センサは協働し、計量センサおよびNIRセンサを除いて残りのセンサは、識別される物品に応じて、非作動にされるか、または全く作動されない:
計量センサおよび外形センサおよびOCR、または
外形センサおよびOCR、または
計量センサおよびOCR、または
計量センサおよび色ヒストグラムセンサおよび外形センサ、または
計量センサおよび外形センサおよびOCR、または
計量センサおよび色ヒストグラムおよび外形センサおよび色彩テクスチャセンサおよびOCRおよびバーコードセンサ、または
計量センサおよび外形センサおよび色彩テクスチャセンサおよびOCRまたは
計量センサおよびバーコードセンサ、または
OCRのみ、または
上記の組み合わせのいずれかと併せたVISセンサ、または
VISセンサのみ。
【0040】
本発明の1つの利点は、以下に説明するように、組み合わせが、最小のリソースの使用で最適な高い安全性を提供することである。
【0041】
記号読み取りセンサは、既存のカメラまたは装置のカメラからの画像からの情報を使用するアルゴリズムを使用するコンピュータ/画像処理ユニットに接続される。記号読み取りにより実質的に一義的に定義され得る物品に関して、記号読み取りセンサである、OCRが、後で物品を一義的に識別する記号および/またはテキストを識別する場合、十分である。記号読み取りセンサである、OCRのみを使用することにより識別され得る物品の例は、顧客が充填などの処理または任意の他の処理を行うことを必要としない、予めパッケージ化されたパッケージである。記号読み取りセンサでは十分でない物品の例は、物品の量、すなわち重量がわかっていない、一部の大量物品である。物品のさらなる特性が必要であってもよく、記号読み取りおよび/または計量および/または色ヒストグラムおよび/または色彩テクスチャおよび/または外形を必要としてもよい。「外形」は、3次元物体の2次元投影として定義される。
【0042】
このように、特定の物品は、他のものより識別することがより困難であり、物品に応じて分類装置に含まれるセンサの1つまたは複数が必要とされる。
【0043】
好ましくは、計量センサは、1つのコンベヤ部分およびそれに接続された1つの計量ユニットを備える1つのコンベヤスケールを備え、それにより、物品を自動的に運搬し、それを計量し、重量の情報をデータベースに送信する。このように、作業者および顧客による分担が除去され、計量ユニットに物品を手動で運搬する必要性を排除する。1つまたは複数のセンサは、コンベヤスケールを制御するようにチェックアウトカウンタに接続されてもよい。
【0044】
外形センサは、画像をさらに提供または移動させるためのカメラを備え、そのカメラは好ましくは、水平に投影された面を読み取る線形カメラまたは垂直投影を読み取るために垂直光カーテンから構成される対象物センサと組み合わされた線形カメラであってもよい。外形センサは、外形、すなわち3次元対象物の2次元投影がデータベース中の特性に対して照合される画像処理ユニットに接続される。
【0045】
バーコードセンサは、画像をさらに提供または移動させるためのカメラを備える。バーコードセンサは、バーコードがデータベース中の特性に対して照合される画像処理ユニットに接続される。
【0046】
記号読み取りセンサは、画像をさらに提供または移動させるためのカメラを備える。記号読み取りセンサは、記号がデータベース中の特性に対して照合される画像処理ユニットに接続される。
【0047】
色彩テクスチャセンサは、画像をさらに提供および移動させるためのカメラを備える。色彩テクスチャセンサは、色彩テクスチャがデータベース中の特性に対して照合される画像処理ユニットに接続される。画像処理ユニットは、画像に存在する特定の色を計算するアルゴリズムを備える。1つの共通のアルゴリズムは「ワイブル(Weibull)色彩テクスチャアルゴリズム」であるが、他のアルゴリズムも考慮されてもよい。
【0048】
色ヒストグラムセンサは、画像をさらに提供し、移動させるためのカメラを備える。画像における色彩比は通常、表示、いわゆるヒストグラムにより示される。ヒストグラムは、画像の全てのピクセルの分析により生成され、特定の明度を有するピクセルの数が要約される。
【0049】
上述の画像処理ユニットは、1つまたは複数のユニットから構成されてもよく、上記の分析を実施できるソフトウェアを有する1つまたは複数のコンピュータを備えてもよい。分類装置は、上記のセンサに含まれる1つまたは複数のカメラを備えてもよい。好ましい実施形態の1つの例は、物品がカメラを通過する場合、外形が読み取られるように配置される第1のカメラを外形センサが備えることである。本発明によれば、読み取りは後で、2つのコンベヤベルトの間、または半透明の表面上で物品の運搬の間に行われるため、線形カメラが適切である。また、分類装置は、バーコード、テキストおよび画像を検出する場合、信頼性のある最も高い可能性を達成するために、異なる角度から物品を見ることができる第2のカメラおよび可能な場合、複数のカメラを備えることも適切である。他のカメラ、および適切な場合、さらなるカメラ/複数のカメラが、色ヒストグラム、色彩テクスチャ、OCRおよびバーコード読み取りを分析するための画像処理ユニットにより使用される1つの画像または複数の画像を記録するために配置される。1つのさらなる代替は、分類装置が第1のカメラおよび第2のカメラのみを備えることであり、その第2のカメラは、必要に応じて、異なる角度から物品を観察する1つまたは複数のレンズに接続され、画像処理ユニットが対応する角度から画像を分析する。しかしながら、バーコードが物品の下方に配置されている場合、コンベヤベルトの間に配置される上記の線形カメラがキャプチャできる唯一のカメラである。
【0050】
赤外線が物品を照射し、物品から反射した赤外線が、表面比/表面特性により引き起こされる位相変異および反射スペクトルを生成する物品における化学結合を参照して分析されるようにNIRセンサは作動する。NIRセンサ自体は従来技術により知られている。
【0051】
上記のように、NIRは、英語の「Near InfraRed Spectroscopy(近赤外分光法)」の略語であり、近赤外
光の
ための光源および近赤外
光を登録できるNIRカメラを備える。近赤外
光は典型的に、580〜2500nm、または好ましくは780〜1750nmの波長を有する。
前記波長は、バルク材料、果物および野菜を分析するのに適切である
ことを示している。これに関して、「NIR」は、光源およびNIRカメラ、すなわち分析のための完全なNIR構成を備えてもよい。しかしながら、「NIRセンサ」は、検出機器、例えば導光プローブおよび分光計を備えるだけでもよい。
【0052】
NIRセンサを用いて既知の物品を分析することにより、物品に
関係する唯一の反射スペクトルが受信される。反射スペクトルは、物品に
関係したシグネチャーとして直接使用
されるか、または反射スペクトルはシグネチャーを生成するために処理される。店における物品は、異なる時、例えば物品が古くなると(最終的に果物は腐る)、異なるように見えることがあり、物品は1つまたは複数のプラスチックバッグに詰められてもよいか、または物品は、一つだけであってもよいし、集団であってもよく、異なる
向きに配置されてもよく、物品の自然
なバリエーションなどが起こってもよい。チェックアウトカウンタのための環境はまた、異なる店で異なってもよい(例えば、異なる量の光、色彩など)。全てのこれらのパラメータは、別の時の別の環境における物品の別のNIRスペクトルと必ずしも一致するわけではない、特定の時の特定の環境における特定の物品のNIRスペクトルを提供する。本発明に係るチェックアウトカウンタにおいてNIRセンサを使用できるようにするために、第1のシグネチャーは、ある程度、第2のシグネチャーと一致し、それにより、プロセッサは比較により物品を識別できる。従って、第1のシグネチャーが第2のシグネチャーと同じ環境で生成される場合、有益である。第2のシグネチャーは使用中、チェックアウトカウンタにおいて生成されるので、第1のシグネチャーが同じ条件の間で生成される場合、有益である。本発明によれば、このように分類システムは自己学習機能を有し、第1のシグネチャーは、物品
同一性を有するメモリユニットをプログラミングすることにより生成され、その後、物品は、使用と類似した状態(すなわち、顧客が使用するチェックアウトカウンタについての状態)の間、チェックアウトカウンタ
中を移動される。上記のバリエーションを
考察するために、物品を数回チェックアウトカウンタ
中で異なるバリエーション、例えば1つまたは複数のバッグおよび/または一つだけもしくは集団などで移動させる。チェックアウトカウンタ
中で物品を移動させ、NIRセンサ
が物品を分析
する毎に、一の第1のシグネチャーを生成する。これは、各物品
同一性が多くの量の第1のシグネチャーに
関係し、それにより、第1のシグネチャーを第2のシグネチャーおよび/または1つ以上の第1のシグネチャーと比較した
ときに、プロセッサが物品を識別できることを意味する。学習の間、第1のNIRセンサは分析を実施するように配置されてもよく、第2のNIRセンサが
連結される。学習は、チェックアウトカウンタが使用される正確な位置で実施する必要はなく、別の位置で実施されてもよい。
【0053】
第1および第2のシグネチャーの生成時に、周囲環境、すなわち空のチェックアウトカウンタ、または空のコンベヤベルトがバックグランドスペクトルにより考慮される。物品を分析する場合、バックグラウンドスペクトルは既知であり、プロセッサは異なる方法で考慮できる。
【0054】
外形センサの線形カメラは好ましくは、物品がベルトに配置される場所の情報を提供するためにNIRカメラと併せて使用される。NIRカメラは、2つのコンベヤベルト間のスリットに沿って移動可能であるが、読み取るための位置に移動する時間が必要である。
【0055】
VISセンサは、上述の波長に
適した光装置および200nm〜1100nmの間の波長の光を登録できるVISカメラを備える分光計である。NIRセンサと同様に、光が物品により部分的に吸収されるかまたは反射される場合
の、VISセンサは波長の変化を使用する。VISセンサは、通常、他のセンサのいずれかにより分類するのが難しいパン
の分析
に適しており、
異なる茶色の濃淡の分析に特に
適している。
異なる茶色の濃淡はVISセンサにより検出可能である。
【0056】
これに関して、「VISセンサ」は、光源およびVISカメラ、すなわち分析するための完全なVIS装置を備えてもよい。しかしながら、VISセンサはまた、光源に接続されていない、別個の装置であってもよいが、導光プローブおよび分光計を備える。
【0057】
VISセンサによって既知の物品を分析することにより、物品に関連付けられ得る、
唯一の反射スペクトル、VISスペクトルが受信される。反射スペクトルは、物品についてのシグネチャーとして直接使用されてもよいか、または反射スペクトルは、シグネチャーを生成するために処理されてもよい。店の物品は、異なる時、例えば物品が古くなる時(最終的に果物は腐る)に異なるように見えることがあり、物品は1つまたは複数のプラスチックバッグに詰められてもよいか、または物品は、一つのみもしくは集団であってもよいか、または異なる
向きに配置されてもよく、物品の自然な
バリエーションなども生じてもよい。チェックアウトカウンタについての環境、例えば異なる量の光、色などもまた、異なる店で異なってもよい。全てのこれらのパラメータは、特定の場合の特定の環境における特定の物品のVISスペクトルが、別の場合の別の環境の物品の別のVISスペクトルと必ずしも一致する必要がないことを与える。チェックアウトカウンタにおいて本発明に係るVISセンサを使用できるように、バックグランドシグネチャーを表す第3のシグネチャー、および物品のバックグラウンドを含む第4のシグネチャーは、プロセッサが比較により物品を識別できるように一致する。従って、第3のシグネチャーが第4のシグネチャーと同じ環境で生成される場合、有益である。第4のシグネチャーは使用中、チェックアウトカウンタにおいて生成されるので、第3のシグネチャーが同じ条件下で生成される場合、有益である。本発明によれば、従って、分類システムは自己学習機能を有し、第3のシグネチャーは、物品
同一性を有するメモリユニットをプログラミングすることにより生成され、その後、物品は、使用と類似する状態、すなわちチェックアウトカウンタを顧客が使用する状態の間、チェックアウトカウンタ
中を移動される。上述のバリエーションを
考察するために、物品は、チェックアウトカウンタ
中で異なるバリエーション、例えば1つまたは複数のバッグおよび/または一つのみもしくは集団などで数回輸送される。チェックアウトカウンタ
中で物品を移動させ、VISセンサ
が物品を分析
する毎に、一の第3のシグネチャーが生成され、これは、各々の物品
同一性が、多くの量の第3のシグネチャーに
関係し得、それにより、第3のシグネチャーを第4のシグネチャーおよび1つ以上の第3のシグネチャーと比較する場合、プロセッサが物品を識別できることを意味する。学習中、第1のVISセンサは、分析を実施するように配置されてもよいか、または第2のVISセンサが
連結される。学習は、チェックアウトカウンタが使用される正確な位置で実施することを必要とせず、むしろ別の位置で実施されてもよい。
【0058】
VISセンサは、物品からVISカメラまで光を分配するプローブとして作用するファイバーケーブルを備えてもよい。
【0059】
NIRセンサは、物品からNIRカメラまで光を分配するプローブとして作用するファイバーケーブルを備えてもよい。
【0060】
VISセンサおよびNIRセンサの各々は、物品からVISカメラおよびNIRカメラまで光を分配する共通のファイバーケーブル内に集中するように配置されるプローブとして作用するファイバーケーブルに接続されてもよい。
【0061】
分類装置は、データベースに接続されるハンドヘルドのバーコードリーダを備えてもよい。物品を運搬装置で運搬するには非常に大きい場合、ハンドヘルドのバーコードリーダが使用されてもよい。
【0062】
分類装置は、有益には、システムが自己学習を承認する自己学習機能を備えてもよい。「自己学習」は、物品をセンサに最初の時間に通過させると、分類装置の全てのセンサが物品の識別にアクティブになることを意味する。センサは、物品の特性/特徴を識別し、データベースにその特性を保存する。自己学習機能が使用される場合、物品は、所定の識別、例えばEANコード、および必要に応じて値段が物品レジスタに既に登録されている。物品レジスタは、データベースの一部または物品識別のデータベースに接続される別個のデータベースである。
【0063】
分類装置は、データベースに接続されるバーコードリーダにより補完されてもよく、好ましくは、自己学習機能において使用されてもよい。最初の時間、物品は、分類装置により輸送され、固定したスキャナが、物品の識別を保証するバーコードを読み取り、センサにより検出される特性が、正確な物品識別としてデータベースに保存されることを導く。
【0064】
センサは好ましくは、コンベヤベルトの一部を保護するトンネル形状の構造で完全または部分的に配置されてもよく、それにより、権限のない人々が分類処理に影響を与える可能性を防ぐことによって安全性を改良する。
【0065】
以下に、本発明を複数の図面を参照して記載する。