特許第6282308号(P6282308)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6282308モーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6282308
(24)【登録日】2018年2月2日
(45)【発行日】2018年2月21日
(54)【発明の名称】モーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20180208BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20180208BHJP
【FI】
   H04M1/00 K
   G06F3/01 560
【請求項の数】8
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-116992(P2016-116992)
(22)【出願日】2016年6月13日
(65)【公開番号】特開2017-73762(P2017-73762A)
(43)【公開日】2017年4月13日
【審査請求日】2016年6月13日
(31)【優先権主張番号】201510650287.7
(32)【優先日】2015年10月9日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515342457
【氏名又は名称】エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC TECHNOLOGIES PTE.LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【弁理士】
【氏名又は名称】立花 顕治
(74)【代理人】
【識別番号】100156845
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 威一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100179213
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 未知子
(74)【代理人】
【識別番号】100170542
【弁理士】
【氏名又は名称】桝田 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100195305
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 恵
(72)【発明者】
【氏名】胡 ▲曉▼斐
(72)【発明者】
【氏名】王 洪▲興▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲堯▼
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−135755(JP,A)
【文献】 特開2014−239360(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/00
G06F3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置であって、
イベントが発生した時に初期信号を送信するためのイベント発生システムと、
複数のモーターを備えるモーターシステムと、
制御システムとを備え、
前記制御システムは、
前記イベント発生システムから出力された初期信号を受信し該初期信号を分析し、モーター選択コマンド及び信号選択コマンドを出力する制御モジュールと、
制御モジュールから出力されたモーター選択コマンドに基づいて、振動させる必要があるモーターを選択するモーター制御信号を出力するモーター選択モジュールと、
前記制御モジュールから出力された信号選択コマンドに基づいて、対応する振動信号を出力する信号選択モジュールと、
信号選択モジュールから出力された振動信号及びモーター選択モジュールから出力されたモーター制御信号を受信し、モーターを駆動する駆動信号を出力する駆動モジュールとを備え
前記駆動モジュールは、複数が設けられ、それぞれ複数の前記モーターを駆動するために用いられることを特徴とするモーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置。
【請求項2】
前記制御システムは、さらに幾つかのプリセット信号を含む信号記憶モジュールを備え、前記信号選択モジュールは、信号記憶モジュールから対応するプリセット信号を振動信号として選択することを特徴とする請求項1に記載のモーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置。
【請求項3】
前記モーター選択モジュールは、制御モジュールから出力されたモーター選択コマンドに基づいて、1つ又は複数のモーターを選択して振動させることを特徴とする請求項1に記載のモーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置。
【請求項4】
前記モーター選択モジュールは、制御モジュールから出力されたモーター選択コマンドに基づいて、複数のモーターから1つ又は複数の特定のモーターを選択して振動させることを特徴とする請求項3に記載のモーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置。
【請求項5】
モーター選択制御可能な方法であって、
イベント発生システムがイベントの発生の時に初期信号を送信するステップS1と、
制御モジュールが前記初期信号を受信し該初期信号を分析し、モーター選択コマンド及び信号選択コマンドを出力するステップS2と、
モーター選択モジュールが前記モーター選択コマンドに基づいて、振動させる必要があるモーターを選択し、モーター制御信号を出力するステップS3と、
信号選択モジュールが前記信号選択コマンドに基づいて対応する振動信号を選択して出力するステップS4と、
複数の駆動モジュールのそれぞれがモーター制御信号及び振動信号に基づいて複数のモーターのうちの対応するモーターの振動を制御する駆動信号を出力するステップS5とを備えることを特徴とするモーター選択制御可能な方法。
【請求項6】
ステップS4において、信号選択モジュールは、前記信号選択コマンドに基づき、信号記憶モジュールにおける幾つかのプリセット信号から対応するプリセット信号を振動信号として選択することを特徴とする請求項に記載の制御方法。
【請求項7】
前記モーター選択コマンドに基づき、1つ又は複数のモーターを選択して振動させることを特徴とする請求項に記載の制御方法。
【請求項8】
前記モーター選択コマンドに基づき、複数のモーターから1つ又は複数の特定のモーターを選択して振動させることを特徴とする請求項に記載の制御方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動端末分野に関し、特に、モーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
振動技術は、既に人々の日常生活に欠かせない存在になっており、移動装置に用いられる提示機能に加え、もっと大量の振動技術が移動装置に用いられる。従来技術では、1つのモーターが用いられる場合が最も多くい。装置が1つのモーターのみを有する場合、当該1つのモーターを振動させる又は振動させないことだけ考えればよく、非常に制御が簡単だからである。しかしながら、人々の要求が高まるに伴い、複数のモーターを同一装置に設けられることが、回避不可能となっている。よって、複数のモーターが同時に振動するか、あるタイミングにおいてあるモーターのみを動作させるか等の複雑な問題が生じ、この問題を解決しないと、より良い振動効果を実現することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、新たな技術案を提供して上述した欠点を解消する必要がある。
【0004】
本発明の目的は、モーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的を実現するために、本発明は、以下の技術案を採用することができる。
モーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置であって、
イベントが発生した時に初期信号を送信するためのイベント発生システムと、
複数のモーターを備えるモーターシステムと、
制御システムと、を備え、
前記制御システムは、
前記イベント発生システムから出力された初期信号を受信し該初期信号を分析し、モーター選択コマンド及び信号選択コマンドを出力する制御モジュールと、
制御モジュールから出力されたモーター選択コマンドに基づいて、振動させる必要があるモーターを選択するモーター制御信号を出力するモーター選択モジュールと、
前記制御モジュールから出力された信号選択コマンドに基づいて、対応する振動信号を出力する信号選択モジュールと、
信号選択モジュールから出力された振動信号及びモーター選択モジュールから出力されたモーター制御信号を受信し、モーターを駆動する駆動信号を出力する駆動モジュールとを備える。
【0006】
好ましくは、前記制御システムは、さらに幾つかのプリセット信号を含む信号記憶モジュールを備え、前記信号選択モジュールは、信号記憶モジュールから対応するプリセット信号を振動信号として選択する。
【0007】
好ましくは、前記モーター選択モジュールは、制御モジュールから出力されたモーター選択コマンドに基づいて、1つ又は複数のモーターを選択して振動させる。
【0008】
好ましくは、前記モーター選択モジュールは、制御モジュールから出力されたモーター選択コマンドに基づいて、複数のモーターから1つ又は複数の特定のモーターを選択して振動させる。
【0009】
好ましくは、前記駆動モジュールは、複数が設けられ、複数の駆動モジュールそれぞれが複数の前記モーターをそれぞれ駆動するために用いられる。
【0010】
また、本発明は、更にモーター選択制御可能な方法を提供している。
前記方法は、
イベント発生システムがイベントの発生の時に初期信号を送信するステップS1と、
制御モジュールが前記初期信号を受信し該初期信号を分析し、モーター選択コマンド及び信号選択コマンドを出力するステップS2と、
モーター選択モジュールが前記モーター選択コマンドに基づいて、振動させる必要があるモーターを選択し、モーター制御信号を出力するステップS3と、
信号選択モジュールが前記信号選択コマンドに基づいて対応する振動信号を選択して出力するステップS4と、
駆動モジュールがモーター制御信号及び振動信号に基づいて対応するモーターの振動を制御する駆動信号を出力するステップS5とを備える。
【0011】
好ましくは、ステップS4においては、信号選択モジュールは、前記信号選択コマンドに基づき、信号記憶モジュールにおける幾つかのプリセット信号から対応するプリセット信号を振動信号として選択する。
【0012】
好ましくは、前記モーター選択コマンドに基づき、1つ又は複数のモーターを選択して振動させる。
【0013】
好ましくは、前記モーター選択コマンドに基づき、複数のモーターから1つ又は複数の特定のモーターを選択して振動させる
【発明の効果】
【0014】
従来技術に比べ、本発明の有益な効果は、以下の通りである。本発明に係るマルチモーター駆動装置は、モーター選択制御を行い、必要に応じて1つまたは複数のモーターを選択して振動させることにより、良い効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明のモーター選択制御可能な方法のフローチャートである。
図2】本発明のモーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、図面を参照しながら本発明を詳しく説明する。
【0017】
図1及び図2は、本発明に係るモーター選択制御可能なマルチモーター駆動装置を図示している。該装置は、イベント発生システムと、制御システムと、モーターシステムとを備える。
【0018】
前記イベント発生システムは、イベント又は要求が発生した時に、初期信号を送信するためのものであり、当該初期信号は、該イベント又は要求の全ての情報を含む。当該イベントは、目覚まし時計に設定された時間になったこと、日付提示などのリアルタイム操作ではないイベントであっても良い。また、当該イベントは、ある1つのアプリケーションプログラムがユーザーにより起動される、又はある動画やゲームがユーザーによりオープンされることなどのリアルタイム操作であるイベントであっても良くい。また、当該イベントは、動画におけるある画面によるトリガーなどの非人工操作であるイベントであっても良く、いずれもイベントとすることもできる。
【0019】
前記制御システムは、制御モジュールと、信号選択モジュールと、モーター選択モジュールと、信号記憶モジュールと、駆動モジュールとを備える。
【0020】
制御モジュールは、イベント発生システムから出力された初期信号が制御システムに届いた時に、前記イベント発生システムが送信した初期信号を受信し該初期信号を分析し、必要な信号を抽出し、モーター選択コマンド及び信号選択コマンドを出力する。
【0021】
モーター選択モジュールは、制御モジュールから出力されたモーター選択コマンドに基づいて、振動させる必要があるモーターを選択するモーター制御信号を出力する。異なるモーター制御信号それぞれは、1つ又は複数のモーターの振動を制御することができる。又は、異なるモーター制御信号それぞれは、複数のモーターのうち、ある特定のモーターの振動を制御することができる。
【0022】
信号記憶モジュールは、幾つかのプリセット信号を含む。異なるプリセット信号は、異なる振動(例えば、振動時間の長さ、異なる振動幅の大きさが異なる)を実現することができる。
【0023】
信号選択モジュールは、前記制御モジュールから出力された信号選択コマンドに基づき、信号記憶モジュールから対応するプリセット信号を選択するものである。ここでの信号は、各モーターに対して同一であってもよいし、異なるモーターごとに異なる信号を対応づけることも可能である。
抽出されたプリセット信号は、振動信号として再度、信号選択モジュールにフィードバックされる。
【0024】
駆動モジュールは、信号選択モジュールから出力された振動信号及びモーター選択モジュールから出力されたモーター制御信号を受信し、当該信号を更にアンプ処理するとともに、対応するモーターを駆動することができる駆動信号を出力する。
前記駆動モジュールは、1つの駆動モジュールによって複数のモーターを動作させるように駆動しても良く、複数の駆動サブモジュールによってそれぞれ異なるモーターを動作させるように駆動しても良い。
【0025】
前記モーターシステムは、複数のモーターを備え、駆動モジュールに接続されている。前記モーターシステムは、前記駆動モジュールから出力された駆動信号を受信して、対応するモーターを動作させる。モーター選択モジュールの存在のため、モーターシステムにおけるモーターの振動数及び振動位置は一定ではない。
【0026】
本発明は、更にモーター選択制御可能な方法を提供する。前記方法は、
イベント発生システムがイベントの発生の時に初期信号を送信するステップS1と、
制御モジュールが前記初期信号を受信し該初期信号を分析し、モーター選択コマンド及び信号選択コマンドを出力するステップS2と、
モーター選択モジュールが前記モーター選択コマンドに基づいて、振動させる必要があるモーターを選択し、モーター制御信号を出力するステップS3と、
信号選択モジュールが前記信号選択コマンドに基づいて対応する振動信号を選択して出力するステップS4と、
駆動モジュールがモーター制御信号及び振動信号に基づいて対応するモーターの振動を制御する駆動信号を出力するステップS5とを備える
【0027】
本発明の技術案をより良く理解するために、以下に、より具体的な例を用いて当該駆動装置の制御方法を説明する。1つのモーターだけが振動する場合、例えば、目覚まし時計が設定された時間になったというイベントAが発生した時に、イベント発生システムは、初期信号を送信する。制御システムにおける制御モジュールが当該初期信号を受信し、当該初期信号を分析することにより、モーター選択コマンドをモーター選択モジュールに出力する。この時に、モーター選択モジュールは、1つのモーターの振動を制御するモーター制御信号を出力する。このとき、制御モジュールから出力された信号選択コマンドによって、信号選択モジュールが信号記憶モジュールから対応するプリセット信号を振動信号として選択する。駆動モジュールは、転送されてきた振動信号及びモーター制御信号を受信し、当該信号をアンプして駆動信号を出力してモーターシステムに送信し、モーターシステムにおける1つのモーターを振動させるように駆動する。
【0028】
複数のモーターが振動する場合、例えば、カーレースゲームにおいては、障害物に衝突したときに、複数のモーターを振動させることにより、豊かな且つ振動強度の高い振動効果が得られる。障害物に衝突したというイベントBが発生した時に、イベント発生システムが初期信号を送信し、制御システムにおける制御モジュールが、当該初期信号を受信し、当該初期信号を分析する。制御モジュールは、モーター選択コマンドをモーター選択モジュールに出力する。ここで、モーター選択モジュールは、複数のモーターの振動を制御するモーター制御信号を出力する。さらに、制御モジュールから出力された信号選択コマンドによって、信号選択モジュールが、信号記憶モジュールから対応するプリセット信号を振動信号として選択する。駆動モジュールは、転送されてきた振動信号及びモーター制御信号を受信し、当該信号をアンプして駆動信号を出力してモーターシステムに送信し、モーターシステムにおける複数のモーターを振動させるように駆動する。ここで、入力された異なる信号に応じて、異なる振動形態を選択することができる。例えば、入力された信号の位相が同じであるまたは異なるであることに基づいて、均一または非均一な振動を生成することができる。
【0029】
本発明に係るマルチモーター駆動装置は、モーター選択制御を行い、必要に応じて1つ又は複数のモーターの振動を選択することができるため、より良い効果を得ることができる。
【0030】
上述したのは、本発明の実施形態にすぎず、当業者は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で更に改良することができるが、これらの改良は、いずれも本発明の保護請求の範囲に属する。
図1
図2