(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付の図面を参照して本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できる望ましい実施例を詳細に説明する。但し、本発明はこれらの実施例により限定されるのではない。本明細書に亘って同じ構成要素に対しては同じ符号を付し、これについての重複説明は省略する。
【0021】
本発明は、照明装置に関するものであって、本発明の一実施例によると、導光板を省略し、これをレジン層に 代替して形成するが、レジン層の側面に光反射部材を配置することにより、輝度及び照度を向上させ、照明装置の全体の厚さを格段に減少させる一方、光学プレートを加工して光反射部材の支持物として使用することにより、製品の一体性、耐久性及び信頼性を確保し、照明装置自体の柔軟性を確保することを要旨とする。特に、照明装置に適用される上記光学プレートのヘイズ(haze)を30%以下となるように形成する構造を形成して光効率を最大化する一方、光学プレートの厚さを薄型化できるようにすることを要旨とする。
【0022】
なお、本発明の実施例に係る照明装置は、照明を必要とする様々なランプ装置、例えば車両用ランプ、家庭用照明装置、産業用照明装置への適用が可能である。例えば車両用ランプに適用する場合には、ヘッドライト、車室内照明、ドアスカーフ、後方ライトなどにも適用が可能である。さらに、本発明の照明装置は、液晶表示装置に適用されるバックライトユニットの分野にも適用可能であり、これ以外にも、現在開発されて市販されているか、今後の技術発展に伴って実現可能な全ての照明関連分野に適用可能であろう。
【0023】
以下、光源モジュールとは、拡散板等の光学プレート及び光反射部材を除いた構成を一つに通称するものを意味する。
【0024】
図1は、本発明の実施例に係る照明装置1を示すものである。
図1を参照すると、照明装置1は面光源である光源モジュール100を含み、光源モジュール100を収納するハウジング150をさらに含むことができる。光源モジュール100は光を発生する少なくとも一つの光源を含み、点光源である光源から発生する光を拡散及び分散して面光源を実現することができ、柔軟性を有しているので曲げることができる。
【0025】
ハウジング150は、光源モジュール100を衝撃から保護し、光源モジュール100から照射される光を透過できる材料(例えば、アクリル)からなる。又、ハウジング150はデザインの面において屈曲部分を含むことができ、光源モジュール100は柔軟性を有するので、屈曲したハウジング150に容易に収納することができる。もちろん、ハウジング150はそれ自体が一定の柔軟性を有することにより、照明装置1全体の組立構造自体が一定の柔軟性を有することも可能である。
【0026】
図2は、本発明の実施例に適用される光学プレートの構造を説明するための概念図である。
【0027】
本実施例に適用される光学プレート70は光源で照射される光を誘導拡散できる機能を実現し、平板形状の構造だけではなく
図2に示すように屈曲された構造の光学プレートを適用することができる。特に、本発明の全体実施例に適用される光学プレートはヘイズ(haze)が30%以下であることを特徴とする。本発明の実施例においてヘイズ(haze)とは、入射される総光量(A)で光学プレート70を通過して出る光のうち拡散光の比率(b)で定義する。すなわち、光学プレートに入射する総光量(A)は反射吸収される光学プレートを透過する光に分けられる。このうち、光学プレートを透過する光である直進光と拡散光に区分され、この透過光のうち拡散光が占める比率(b/(a+b))をヘイズと定義する。
【0028】
本発明の実施例による照明装置に適用される光学プレート70は、このヘイズが30%以下に形成されることを適用することができ、これは上記光学プレート70の内部に有機又は無機ビードを含ませるか、又は光学プレート70の表面に光学パターンを形成して実現することができる。
【0029】
図3〜
図5は、
図2で上述した光学プレートのヘイズを30%以下に形成した、本発明の第1実施例(100−1)による照明装置の構造を示すものであり、より具体的には、
図1に示す照明装置のAB方向の断面図である。又、
図3〜
図5で適用される光学プレートのヘイズ調節方式は以後、
図6以後で提案する本発明の全体照明装置の実施例に適用される光学プレートに適用することができる。
【0030】
図3は、光学プレート70にビードを含ませてヘイズ(haze)が30%以下に形成した構造であり、
図4は、光学プレート70の表面に第1光学パターン
(P−1)を形成してヘイズ(haze)が30%以下に形成したものであり、
図5は、光学プレートにビード及び第1光学パターン
(P−1)を同時に実現した構造でヘイズを30%以下に実現したものである。
【0031】
図3〜
図5を参照して本発明の光源モジュールの第1実施例(100−1)を考察すると、光源モジュール100−1は、プリント回路基板(Printed Circuit Board)10、光源20、および導光板(Light Guide Plate)の機能をするレジン層40を含む。そして、レジン層40の一側面及び他側面のうち少なくともいずれかには光反射部材90が形成されており、上述した光源モジュール100−1上には光学プレート70が形成されている。上記光学プレート70は光を透過させると同時に拡散させるか、又は均一化できる機能をする構成であることもあり、本実施例では拡散板に適用することを例として説明する。
【0032】
上記光学プレート70は、内部に多数の光学ビード(Optical Beads;B)を含ませてヘイズ(haze)が30%以下に形成させることができる。このような光学プレート70は一般的にアクリル樹脂で形成することができるが、これに限定されるのではなく、これ以外にもポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、環状オレフィンコポリ(COC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(Polycarbonate)、レジン(resin)のような高透過性プラスチックなどの光拡散機能をすることができる材料からなる。上記光学ビード(B)はCaCO
3、Ca
3(SO
4)
2、BaSO
4、TiO
2、SiO
2、有機ビード(Methacrylate Styrene)から選ばれるいずれか一つの物質で形成されることができる。この場合、上記光学ビードは、上記光学プレートを構成する樹脂の全体重量に対して5%以下に含まれることができ、一種の光学ビードだけではなく二種以上の光学ビードの組み合わせで実現することも可能である。上記光学ビードは粒径が50μm以下に構成することができる。
【0033】
これ以外にも、
図4に示すように、光学プレート70の表面に第1光学パターン(
P−1)を形成してヘイズ(haze)が30%以下に形成することも可能である。この場合、上記第1光学パターン(
P−1)は単位光学パターンを考慮するとき、単位パターンの高さ(d1)が1〜150μm、直径(d2)が1〜300μmの範囲の陽刻パターンで形成することができる。もちろん、各単位パターンは均一な大きさと配置密度を有するように形成することもできるが、互いに異なる大きさと不均一な配置構造で配置することも可能である。
図5は、光学プレートにビード及び第1光学パターン(
P−1)を同時に形成した構造でヘイズを30%以下に形成した照明装置の構造を示すものである。
【0034】
上記光学プレート70は、光源モジュールの上部、より具体的には、レジン層40上に配置することができ、レジン層40を通過して出射される光を全面に亘って均一に拡散させる役割をする。このような上記光学プレート70の厚さは、基本的に0.5〜5mmの範囲で形成することができるが、これに限定されるのではなく、照明装置の仕様に応じて適宜設計変更が可能である。特に、本発明の上記光学プレート70は、
図3〜
図5に示すように、上部面71及び上部面71と一体に形成された側壁73を備えた構造からなり、このとき、側壁73は、光源モジュール100−1の側面を取り囲み、上部面71は、光源モジュール100−1の上部、特に本実施例ではレジン層40の上部に接触する。
【0035】
上記光学プレート70の側壁73は、光源モジュールの側面を取り囲むようになる。このような側壁73は、上述したように、光反射部材90を支持する支持部の役割及び光源モジュールを保護するハウジングの役割をする。すなわち、本発明に係る上記光学プレート70は、必要に応じて、
図1に示されたハウジング150の役割をするようになる。これによると、上記光学プレート70自体が光源モジュールの側面を取り囲むことにより、上記光学プレート70自体がハウジングの機能を同時に行うことができるようになり、別途の構造物を使用しないことにより、製造工程の効率性の向上効果及び製品自体の耐久性及び信頼性を向上させることができる効果を有するようになる。
【0036】
図3〜
図5の構造は、上記光学プレートを実現する方式を除いては同一の構造を備えるので、これを参照して他の照明装置の構成を説明する。
【0037】
プリント回路基板10は、柔軟性のある絶縁基板を使用したプリント回路基板、すなわち、フレキシブルプリント回路基板(Flexible Printed Circuit Board)である。
【0038】
例えば、プリント回路基板10は、ベース部材(例えば、5)とベース部材(例えば、5)の少なくとも一面に配置される回路パターン(例えば、6、7)を含むことができ、ベース部材(例えば、5)の材料は柔軟性と絶縁性を有するフィルム、例えば、ポリイミド(polyimide)又はエポキシ(例えば、FR−4)である。
【0039】
より具体的に、プリント回路基板10は、絶縁性フィルム5(例えば、ポリイミド又はFR−4)、第1銅箔パターン6、第2銅箔パターン7、およびビアコンタクト(via contact)8を含むことができる。第1銅箔パターン6は、絶縁性フィルム5の一面(例えば、上面)に形成され、第2銅箔パターン7は、絶縁性フィルム5の他面(例えば、下面)に形成され、絶縁性フィルム5を貫通して形成されたビアコンタクト8により第1銅箔パターン6と第2銅箔パターン7を接続することができる。
【0040】
以下では、プリント回路基板10が上述のようなフレキシブルプリント回路基板からなる場合を例として説明するが、これは一例に過ぎず、これ以外にも様々なタイプの基板を本発明のプリント回路基板10として用いることができることは勿論である。
【0041】
光源20は、フレキシブルプリント回路基板10上に一つ以上の数で配置されて光を出射する。例えば、光源20は、出射される光がレジン層40の側面に向かう方向(3)に進行するように配置される側面型(side view type)の発光素子パッケージである。このとき、発光素子パッケージに装着される発光チップは、垂直型発光チップ、例えば、赤色発光チップであるが、これに限定されるのではない。
【0042】
レジン層40は、光源20を埋めるようにフレキシブルプリント回路基板10及び光源20の上部に配置され、光源20からレジン層40の側面方向(3)に出射される光をレジン層40の一面(例えば、上面)に向かう方向に拡散及び誘導することができる。
【0043】
レジン層40は、光を拡散できる材質の樹脂(resin)からなり、その屈折率は、1.4〜1.8の範囲で形成されるが、これに限定されるのではない。
【0044】
例えば、レジン層40は、オリゴマー(oligomer)を含む高耐熱性紫外線硬化樹脂からなる。このとき、オリゴマーの含有量は40〜50重量部である。又、紫外線硬化樹脂は、ウレタンアクリレート(Urethane Acrylate)が用いられるが、これに限定されるのではなく、これ以外にもエポキシアクリレート(Epoxy Acrylate)、ポリエステルアクリレート(Polyester Acrylate)、ポリエーテルアクリレート(Polyether Acrylate)、ポリブタジエンアクリレート(Polybutadiene Acrylate)、シリコンアクリレート(Silicon Acrylate)のうち少なくともいずれか一つを用いることができる。
【0045】
特に、オリゴマーとしてウレタンアクリレート(Urethane Acrylate)を用いる場合、二つのタイプのウレタンアクリレート(Urethane Acrylate)を混合して使用することにより、それぞれ異なる物性を同時に形成できる。
例えば、ウレタンアクリレート(Urethane Acrylate)を合成する過程でイソシアネート(Isocyanate)が用いられるが、イソシアネート(Isocyanate)によってウレタンアクリレート(Urethane Acrylate)の物性(黄変性、耐候性、耐薬品性など)が決定される。このとき、いずれかの一種のウレタンアクリレート(Urethane Acrylate)をUrethane Acrylate type−Isocyanateで形成するが、PDI(phorone diisocyanate)又はIPDI(isophorone diisocyanate)のNCO%が37%となるように形成し(以下、第1オリゴマーとする。)、他の一種のウレタンアクリレート(Urethane Acrylate)をUrethane Acrylate type−Isocyanateで形成するが、PDI(phorone diisocyanate)又はIPDI(isophorone diisocyanate)のNCO%が30〜50%又は25〜35%となるように形成(以下、第2オリゴマーとする。)することにより、実施例によるオリゴマーを形成することができる。これによると、NCO%の調節に応じてそれぞれ異なる物性を有する第1オリゴマーおよび第2オリゴマーが得られ、これらを混合することによりレジン層40を構成するオリゴマーを形成することができる。このとき、オリゴマー中の第1オリゴマーの重量比は15〜20、第2オリゴマーの重量比は25〜35の範囲で形成することができる。
【0046】
一方、レジン層40は、モノマー(monomer)及び光開始剤(photo initiator)のうち少なくとも一つをさらに含んでなることもできる。このとき、モノマーの含有量は65〜90重量部であり、より具体的にIBOA(isobornyl Acrylate)35〜45重量部、2−HEMA(2−Hydroxyethyl Methacrylate)10〜15重量部、2−HBA(2−Hydroxybutyl Acrylate)15〜20重量部を含む混合物からなることができる。又、光開始剤(例えば、1−hydroxycyclohexyl phenyl−ketone、Diphenyl)、Diphwnyl(2,4,6−trimethylbenzoyl phosphine oxideなど)の場合、0.5〜1重量部で構成することができる。
【0047】
又、レジン層40は、高耐熱性を有する熱硬化樹脂からなる。具体的に、レジン層40は、ポリエステルポリオール(Polyester Polyol)樹脂、アクリルポリオール(Acryl Polyol)樹脂、炭化水素系および/又はエステル系の溶剤のうち少なくとも一つを含む熱硬化樹脂からなる。このような熱硬化樹脂には、塗膜強度を向上させるために熱硬化剤をさらに含ませることができる。
【0048】
ポリエステルポリオール(Polyester Polyol)樹脂の場合には、ポリエステルポリオール樹脂の含有量が熱硬化樹脂の全体重量に対して9〜30%である。又、アクリルポリオール(Acryl Polyol)樹脂の場合には、アクリルポリオールの含有量が熱硬化樹脂の全体重量に対して20〜40%である。
【0049】
炭化水素系又はエステル系溶剤の場合には、その含有量が熱硬化樹脂の全体重量に対して30〜70%である。熱硬化剤の場合には、熱硬化樹脂の含有量は全体重量に対して1〜10%である。上述のような物質でレジン層40を形成する場合、耐熱性が強化されるため、高温の熱が放出される照明装置に用いると熱による輝度の低下を最小化することができ、信頼性の高い照明装置を提供することができる。
【0050】
又、本発明によると、面光源の実現のために上述のような物質を用いることにより、レジン層40の厚さを格段に減少させることができ、全体製品の薄型化を実現することができる。又、本発明によると、フレキシブルプリント回路基板及び軟性の材質からなるレジン層を利用して照明装置を形成するので、屈曲面にも容易に適用でき、デザインの自由度を向上させることができるため、他のフレキシブルディスプレイにも応用および適用が可能であるという利点がある。
【0051】
レジン層40は、内部に中空(又は空隙)が形成された拡散物質41を含むことができ、拡散物質41は、例えばレジン層40を構成する樹脂と混合又は拡散された形態であり、光の反射及び拡散特性を向上させる役割ができる。
【0052】
例えば、光源20からレジン層40の内部に出射された光は拡散物質41の中空により反射及び透過されることにより、レジン層40内で光が拡散及び集光され、拡散及び集光された光はレジン層40の一面(例えば、上面)に出射される。このとき、拡散物質41によって光の反射率及び拡散率が増加してレジン層40の上面に供給される出射光の光量及び均一性が向上し、結果的に光源モジュールの輝度を向上させることができる。
【0053】
拡散物質41の含有量は、所望の光拡散効果を得るために適宜調節することができる。具体的には、レジン層40の全体重量に対して0.01〜0.3%の範囲で調整できるが、これに限定されるのではない。拡散物質41は、シリコン(silicon)、シリカ(silica)、グラスバブル(glass bubble)、PMMA、ウレタン(urethane)、Zn、Zr、Al
2O
3、アクリル(acryl)から選ばれるいずれか一つからなり、拡散物質41の粒径は1μm〜20μmであるが、これに限定されるのではない。
【0054】
レジン層40の一側面及び他側面のうち少なくともいずれかには光反射部材90が形成され、この光反射部材90は、発光素子20から出射される光がレジン層40の上部に放出されるように誘導し、レジン層40の側面を通じて光が外部に放出されることを防止するガイド役割をする。このような光反射部材90は、光反射率に優れた材料、例えば、白色レジスト(white resist)からなり、さらに白色顔料を分散及び含有する合成樹脂や光反射特性に優れた金属粒子が分散されている合成樹脂からなることもできる。このとき、白色顔料としては酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、炭酸鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等を用いることができ、金属粉末を含む場合、反射率に優れたAg粉末が含まれることも可能である。又、別途の蛍光増白剤がさらに含まれることも可能である。すなわち、本発明の光反射部材90は、現在開発されて市販されているか、今後の技術発展に伴って実現可能な、光反射率に優れた全ての材料を用いて形成できる。一方、光反射部材90は、レジン層40の側面に直接モールディングして結合されることも、別々の接着物質(又は接着テープ)を介して貼り付けることもできる。
【0055】
又、後述のように、光学プレート70の側壁73の内側に直接モールディングして結合されるか、別途の接着物質を介して貼り付けられるか、又は側壁73の内側に直接印刷されることにより光学プレート70と結合することもできる。
【0056】
又、図には、光反射部材90が光学プレート70の側壁73の内側面全体に亘って形成されたものが示されているが、これは一例に過ぎず、レジン層40の側面にのみ形成されることも可能し、レジン層40の側面及びフレキシブルプリント回路基板10の側面にかけて形成されることも可能である。すなわち、レジン層40の側面を含む範囲であれば光反射部材90の形成範囲には制限がない。
【0057】
これによると、レジン層40の側面に光反射部材90を形成することにより、レジン層40の側面への漏光を防止でき、光の損失を低減させ、光効率を向上させることができる効果、及び、同一の電力に対して照明装置の輝度と照度を向上させることができる効果が得られる。
【0058】
図6〜
図8は、上述した第1実施例(100−1)に間接発光離隔部又は第1離隔部をさらに含む第2実施例(100−2)〜第4実施例(100−4)の構造を示したものである。
【0059】
図6を参照すると、本発明による照明装置(100−2)は、上述した光源モジュールと光反射部材との間に間接発光離隔部を備えることができ、上記間接発光離隔部はレジン層40の一側面及び他側面のうち少なくともいずれかには光反射部材90と共に間接発光部(
91)が形成されている。
【0060】
特に、本発明の実施例による照明装置の構造では、光がレジン層40の側面を通じて放出されると、放出された光を反射して反射光(又は間接光)を形成し、これにより、照明装置で損失される光が光反射部材90によって再反射されることにより、光が淡く広がるフレア(flare)現象が発生する。
【0061】
このようなフレア現象を最大化するために、上記光反射部材90と上記レジン層40との間には間接発光離隔部91が形成され、これにより、レジン層40の側面に放出される光が、屈折率の差によって間接発光離隔部91で散乱され、散乱された光が、光反射部材90によって再反射されてフレア現象を最大化できるようになる。このような間接発光離隔部91の幅は0超過20mm以下の範囲で形成することができるが、これに限定されるのではなく、照明装置の仕様および実現しようとする間接発光の程度に応じて適宜設計変更が可能である。
【0062】
図7による第3実施例(100−3)において、上記光学プレート70の上部面71とレジン層40との間には、第1離隔部80が存在する。第1離隔部80の存在によりレジン層40との屈折率差を発生させることができ、これにより、上記光学プレート70に供給される光の均一性を向上させることができ、結果的に上記光学プレート70を通過して拡散及び出射される光の均一性(uniformity)を向上させることができる。このとき、レジン層40を透過した光のばらつきを最小化するために、第1離隔部80の厚さは0超過30mm以内の範囲であるが、これに限定されるのではなく、必要に応じて設計変更が可能である。
【0063】
図8を参照すると、本発明による第4実施例(100−4)では、上述した第1実施例(100−1)に上記
図6及び
図7での間接発光離隔部と第1離隔部をすべて備える構造である。すなわち、上記光源モジュールと上記光学プレートの上部面との間には第1離隔部80と、上記光源モジュールと上記光反射部材との間に形成された間接発光離隔部91が備えられており、これにより、フレア現象を発生させ、光の均一性を向上できることは上述した通りである。
【0064】
図9は
図1に示す光源モジュールの第5実施例(100−5)を示す。
図2と同じ符号は同じ構成を示し、前述した内容と重複する内容は省略又は簡略に説明する。
【0065】
図9を参照すると、放熱効率を向上させるために、第5実施例は第1実施例1(100−1)に放熱部材110をさらに含む構造である。
【0066】
放熱部材110は、フレキシブルプリント回路基板10の下面に配置され、光源20から発生する熱を外部に放出する役割をする。すなわち、放熱部材110は、熱源である光源20から発生する熱を外部に放出する効率を向上させることができる。
【0067】
例えば、放熱部材110は、フレキシブルプリント回路基板10の下面の一部分上に配置することができる。放熱部材110は離隔された複数の放熱層(例えば、110−1、110−2)を含むことができる。放熱層110−1、110−2は、放熱効果を向上させるために、少なくとも一部が垂直方向に光源20と重なる。ここで、垂直方向は、フレキシブルプリント回路基板10からレジン層40に向かう方向である。
【0068】
放熱部材110は、熱伝導率の高い材料、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、又は銅合金である。又は、放熱部材110はMCPCB(Metal Core Printed Circuit Board)である。放熱部材110は、アクリル系の接着剤(図示せず)によってフレキシブルプリント回路基板10の下面に貼り付けることができる。
一般に、発光素子から発生する熱によって発光素子の温度が上昇すると、発光素子の光度が減少し、発生する光の波長シフト(shift)が発生し得る。特に、発光素子が赤色発光ダイオードである場合、波長シフト及び光度の減少程度が大きい。
【0069】
しかしながら、光源モジュール100−5は、フレキシブルプリント回路基板10の下面に放熱部材110を備えて光源20から発生する熱を外部に効率的に放出させることで、発光素子の温度上昇を抑制することができ、これにより、光源モジュール100−5の光度が減少したり、光源モジュール100−5の波長シフトが発生することを抑制することができる。
【0070】
図9は、
図3の光源モジュールに放熱部材110を加えた構造を示すが、
図4〜
図8の光源モジュールにも放熱部材を加えることができることは当業者に自明であろう。
【0071】
図10は、
図1に示した光源モジュールの第6実施例(100−6)を示す。
図9と同じ符号は同じ構成を示し、前述した内容と重複する内容は省略又は簡略に説明する。
【0072】
図10を参照すると、光源モジュール100−6は、第5実施例に反射シート30、反射パターン31及び第1光学シート52が加えられた構造である。
【0073】
反射シート30はフレキシブルプリント回路基板10とレジン層40との間に配置され、光源20が貫通される構造である。例えば、反射シート30は光源20が位置するフレキシブルプリント回路基板10の一領域を除いた残りの領域上に位置することができる、
反射シート30は反射効率の高い材料からなる。反射シート30は、光源20から照射される光をレジン層40の一面(例えば、上面)に反射させ、レジン層40の他面(例えば、下面)に光が漏れないようにし、光の損失を減らすことができる。このような反射シート30は、フィルムの形態からなり、光の反射及び分散を促進する特性を実現するために、白色顔料を分散及び含有する合成樹脂を含んで形成することができる。
【0074】
例えば、白色顔料としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、炭酸鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどを用いることができ、合成樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル等を用いることができるが、これらに限定されるのではない。
【0075】
反射パターン31は、反射シート30の表面に配置され、入射される光を散乱及び分散させる役割をすることができる。TiO
2、CaCO
3、BaSO
4、Al
2O
3、Silicon、PS(Polystyrene)のうちいずれか一つを含む反射インクを反射シート30の表面に印刷することにより、反射パターン31を形成することができるが、これらに限定されるのではない。
【0076】
又、反射パターン31の構造は、複数の突出したパターンであり、規則的又は不規則的である。反射パターン31は、光の散乱効果を増大させるためにプリズム形状、レンチキュラー(lenticular)形状、レンズ形状、又はこれらを組み合わせた形状を有するが、これらに限定されるのではない。又、
図4で反射パターン31の断面形状は、三角形、四角形などの多角形、半円形、正弦波形など様々な形状を有し、反射パターン31を上から見た形状は多角形(例えば、六角形)、円形、楕円形、又は半円形などである。
【0077】
又、
図11〜
図13のように、間接発光離隔部91又は第1離隔部80が形成された
図6〜
図8に反射シート30、反射パターン31、及び第1光学シート52が加えられた構造である。
【0078】
図27は、
図10〜
図13に示した反射パターンの一実施例を示す。
図27を参照すると、反射パターン31は光源20との離隔距離に応じてその直径が互いに異なり得る。
【0079】
例えば、反射パターン31は、光源20に近いほど直径がより大きくなる。具体的に、第1反射パターン31−1、第2反射パターン31−2、第3反射パターン31−3、および第4反射パターン31−4の順に直径が大きくなる。しかしながら、実施例はこれに限定されるのではない。
【0080】
第1光学シート52はレジン層40上に配置され、レジン層40の一面(例えば、上面)から出射される光を投光させる。第1光学シート52は光透過率に優れた材料を用いて形成でき、例えば、PET(Polyethylene Telephthalate)を用いることができる。
【0081】
一方、第1光学シート52が形成される場合、
図3の説明で上述した光学プレート70の上部面71は、第1光学シート52と接触するように形成することができる。
【0082】
又、図には、光反射部材90が光学プレート70の側壁73の内側面全体に亘って形成されたものが示されているが、これは一例に過ぎず、レジン層40の側面を含む範囲であれば、光反射部材90の形成範囲には制限がないことは
図3の説明で上述した通りである。
【0083】
図14は、
図1に示した光源モジュールの第10実施例(100−10)を示す。
【0084】
図14を参照すると、光源モジュール100−10は第6実施例(100−6)に第2光源シート52、接着層56、第2光源パターン60、および第2光学シート54が加えられた構造である。
【0085】
第2光学シート54は第1光学シート52上に配置される。第2光学シート54は光透過率に優れた材料を用いて形成することができ、一例としてPETを用いることができる。
【0086】
又、接着層56は、第1光学シート52と第2光学シート54との間に配置され、第1光学シート52と第2光学シート54を貼り付ける。
【0087】
第2光学パターン60は、第1光学シート52の上面又は第2光学シート54の下面のうち少なくとも一面に配置できる。第2光学パターン60は接着層56によって第1光学シート52の上面又は第2光学シート54の下面のうち少なくとも一面に貼り付けることができる。他の実施例は、第2光学シート54上に一つ以上の光学シート(図示せず)をさらに含むことも可能である。このとき、第1光学シート52、第2光学シート54、接着層56及び第2光学パターン60を含む構造は光学パターン層50と定義することができる。
【0088】
第2光学パターン60は、光源20から出射する光の集中を防ぐための遮光パターンである。第2光学パターン60は、光源20に整列(align)され、接着層56によって第1光学シート52及び第2光学シート54に接着することができる。
【0089】
第1光学シート52及び第2光学シート54は、光透過率に優れた材料を用いて形成することができ、一例としてPETを用いることができる。
【0090】
第2光学パターン60は、基本的に光源20から出射される光が集中しないようにする機能をする。すなわち、上述した反射パターン31と共に第2光学パターン60は均一な面発光を実現することができる。
【0091】
第2光学パターン60は、光源20から出射される光の一部を遮光する遮断パターンであり、光の強度が過度に強くて光学特性が悪くなったり、黄色光が導き出される(yellowish)現象を防止することができる。例えば、第2光学パターン60は、光源20に隣接する領域に光が集中することを防止し、光を分散させる役割をすることができる。
【0092】
第2光学パターン60は、遮光インクを用いて第1光学シート52の上面又は第2光学シート54の下面に印刷工程を行うことにより形成できる。第2光学パターン60は、光を完全に遮断する機能ではなく、光の一部遮光および拡散機能を行うように、光学パターンの密度とサイズのいずれか一つ以上を調節して、光の遮光度や拡散度を調整することができる。一例として、光効率を向上させるために第2光学パターン60は、光源20から遠ざかるほど光学パターンの密度が低くなるように調節できるが、これらに限定されるのではない。
【0093】
具体的に、第2光学パターン60は、複合的なパターンの重畳印刷構造で形成することができる。重畳印刷構造とは、一つのパターンを形成し、その上部にもう一つのパターン形状を印刷して形成する構造をいう。
【0094】
一例としては、第2光学パターン60は、拡散パターンと遮光パターンとを含み、拡散パターンと遮光パターンが重畳される構造である。例えば、TiO
2、CaCO
3、BaSO
4、Al
2O
3、Siliconのうちいずれか一つ以上を含む遮光インクを用いて光の出射方向に高分子フィルム(例えば、第2光学シート54)の下面に拡散パターンを形成することができる。そして、Al又はAlとTiO
2の混合物質を含む遮光インクを用いて高分子フィルムの表面に遮光パターンを形成することができる。
【0095】
すなわち、高分子フィルムの表面に拡散パターンを白色印刷して形成した後、その上に遮光パターンを形成したり、それとは逆の順序で2重構造で形成することも可能である。勿論、このようなパターン形成のデザインは光の効率と強度、遮光率を考慮して多様に変形できることは当業者に自明であろう。
【0096】
又は、他の実施例では、第2光学パターン60は、第1拡散パターン、第2拡散パターン、およびその間に配置される遮光パターンを含む3重構造である。このような3重構造は上述した材料を選んで実現することが可能である。一例として、第1拡散パターンは、屈折率に優れたTiO
2を含むことができ、第2拡散パターンは、光安定性と色感に優れたCaCO
3およびTiO
2を共に含むことができ、遮光パターンは、隠蔽性に優れたAlを含むことができる。このような3重構造の光学パターンにより、実施例は光の効率性と均一性を確保することができる。特に、CaCO
3は、黄色光の露出を遮断する機能により、最終的に白色光を実現するように機能をすることで、より安定した光効率を実現でき、CaCO
3以外にも拡散パターンに用いられる拡散物質としては、BaSO
4、Al
2O
3、Siliconなどのように粒子サイズが大きく、類似の構造を有する無機材料を活用できる。
【0097】
接着層56は、光学パターン60の周辺部を取り囲み、光学パターン60を第1光学シート52と第2光学シート54のうち少なくともいずれか一つに固定することができる。このとき、接着層56は、熱硬化PSA、熱硬化型接着剤、又はUV硬化PSAタイプの物質を用いることができるが、これらに限定されるのではない。
【0098】
一方、第1光学シート52上に第2光学シート54が形成される場合、
図2の説明で上述した光学プレート70の上部面71は第2光学シート54と接触するように形成することができる。
【0099】
又、レジン層40の側面を含む範囲であれば光反射部材90の形成範囲には制限がないことは上述した通りである。
【0100】
図14では、
図10の光源モジュールに第2光学シート52、接着層56、第2光学パターン60、及び第2光学シート54が加えられた構造を示すが、
図11〜
図13での光源モジュールにも第2光学シート52、接着層56、第2光学パターン60、及び第2光学シート54を加えることができることは当業者に自明であろう。
【0101】
図15は、
図1に示した光源モジュールの第11実施例(100−11)を示す。
【0102】
図15を参照すると、光源モジュール100−11は、第4実施例(100−4)に離隔部81が加えられた構造である。すなわち、第11実施例(100−10)は第1光学シート52と第2光学シート54との間には第2離隔部81を含むことができる。
【0103】
例えば、接着層56には第2離隔部81が形成される。接着層56は、第2光学パターン60の周りに離隔された空間(第2離隔部)81を形成し、その他の部分には接着物質を塗布して第1光学シート52及び第2光学シート54を互いに接着させる構造で形成することができる。
【0104】
接着層56は、第2光学パターン60の周辺部に第2離隔部81が位置する構造で形成できる。又は、接着層56は、第2光学パターン60の周辺部を取り囲み、周辺部以外の部分に第2離隔部81が位置する構造で形成することもできる。第1光学シート52及び第2光学シート54の接着構造は、印刷された第2光学パターン60を固定する機能をさらに実現できる。第1光学シート52、第2光学シート54、第2離隔部81、接着層56、及び第2光学パターン60を含む構造は光学パターン層50と定義することができる。
【0105】
第2離隔部81と接着層56は、互いに異なる屈折率を有するため、第2離隔部81は、第1光学シート52から第2光学シート56の方向に進行する光の拡散及び分散を向上させることができる。そして、これにより、より均一な面光源を実現することができる。
【0106】
図16は、
図1に示した光源モジュールの第12実施例(100−12)を示す。
【0107】
図16を参照すると、光源モジュール100−12は、第1実施例のフレキシブルプリント回路基板10に放熱を向上させるためのビアホール212、214が備えられた構造を有する。
【0108】
ビアホール212、214は、フレキシブルプリント回路基板110を貫通し、光源20の一部又はレジン層40の一部を露出させることができる。例えば、ビアホール212、214は、光源20の一部を露出する第1ビアホール212と、レジン層40の下面の一部を露出する第2ビアホール214と、を含むことができる。
【0109】
熱源である光源20から発生する熱は、第1ビアホール212を通じて外部に直接放出され、光源20からレジン層40に伝導された熱は、第2ビアホール214を通じて外部に直接放出される。第6実施例は、ビアホール212、214を通じて光源20から発生する熱を外部に放出するため、放熱効率を向上させることができる。第1ビアホール212及び第2ビアホール214の形状は、多角形、円形、楕円形など様々な形状を有する。
【0110】
又、図には示されていないが、間接発光離隔部又は第1離隔部が付加された上述した第2〜第4実施例にもビアホール212、214を含むことができることは当業者に自明であろう。
【0111】
又、以下の図と共に説明する本発明の実施例でも間接発光離隔部又は第1離隔部が付加された構造でも適用できることを前提にこれに関する説明は省略する。
【0112】
図17は、
図1に示した光源モジュールの第13実施例(100−13)を示す。
【0113】
図17を参照すると、光源モジュール100−13は、第12実施例に反射シート30、反射パターン31及び第1光学シート52が加えられた構造である。第13実施例(100−13)は第1及び第2ビアホール212、214によって放熱効率を向上させることができる。本実施例で加えられた構成30、31、52に関する説明は
図10で上述した内容と同一であるので、省略する。
【0114】
図18は、
図1に示した光源モジュールの第14実施例(100−14)を示す。
【0115】
図18を参照すると、光源モジュール100−14は第13実施例に第2光学シート52、接着層56、遮光パターン60、及び第2光学シート54が加えられた構造を有する。本実施例で加えられた構成52、54、56、60は
図14で上述した内容と同一であるので、省略する。
【0116】
図19は、
図1に示した光源モジュールの第15実施例(100−15)を示す。
【0117】
図19を参照すると、光源モジュール100−15は、第13実施例に第2光学シート52、接着層56、遮光パターン60、及び第2光学シート54、及び第2離隔部81が加えられた構造を有する。第15実施例(100−15)の第1光学シート52及び第2光学シート54との間には第2離隔部81が存在でき、第2離隔部81は
図15で説明したことと同一である。
【0118】
図20は、
図1に示した光源モジュールの第16実施例(100−16)を示す。上述した図と同じ符号は同じ構成を示し、前述した内容と重複する内容は省略又は簡略に説明する。
【0119】
図20を参照すると、第5実施例(100−5)の放熱部材110とは異なり、光源モジュール100−10の放熱部材310は、フレキシブルプリント回路基板10の下面に配置される下部放熱層310−1、および下部放熱層310−1の一部がフレキシブルプリント回路基板10を貫通して光源20と接触する貫通部310−1を有することができる。
【0120】
例えば、貫通部310−1は、後述する発光素子パッケージ200−1、200−2の第1リードフレーム620、620’の第1側面部714に接触できる。
【0121】
第16実施例によると、貫通部310−1によって光源20から発生する熱が放熱部材310に直接伝達されて外部に放出されるため、放熱効率を向上させることができる。
【0122】
図21は、
図1に示した光源モジュールの第17実施例(100−17)を示す。
【0123】
図21を参照すると、光源モジュール100−17は、第16実施例に反射シート30、反射パターン31、及び第1光学シート52が加えられた構造であり、加えられた構成30、31、52は
図10で説明したことと同一である。
【0124】
図22は、
図1に示した光源モジュールの第18実施例(100−18)を示す。
【0125】
図22を参照すると、光源モジュール100−18は、第17実施例(100−17)に第2光学シート52、接着層56、遮光パターン60、及び第2光学シート54が加えられた構造である。加えられた構成52、54、56、60は
図10で説明したことと同一である。
【0126】
図23は、
図1に示した光源モジュールの第19実施例(100−19)を示す。
【0127】
図23を参照すると、光源モジュール100−19は、第18実施例(100−12)に第2離隔部81が加えられた構造である。すなわち、第19実施例(100−13)の第1光学シート52及び第2光学シート54との間には第2離隔部81が存在でき、第2離隔部81は
図15で説明したことと同一である。
【0128】
図24は、
図1に示した光源モジュールの第20実施例を示し、
図25は、
図1に示した光源モジュールの第21実施例を示し、
図26は、
図1に示した光源モジュールの第22実施例を示す。
【0129】
図24〜
図26に示した反射シート30−1、第2光学シート54−1、および拡散板70−1は
図15、
図19、および
図23に示した反射シート30、第2光学シート54、および光学プレート70の変形例である。
【0130】
反射シート30−1、第2光学シート54−1、および拡散板70−1のうち少なくとも一つの一面又は両面には凹凸(R1、R2、R3)が形成される。凹凸(R1、R2、R3)は、入射される光を反射及び拡散させることで、外部に放出される光が幾何学的なパターンになるようにする役割をする。
【0131】
例えば、反射シート30−1の一面(例えば、上面)には第1凹凸(R1)が形成され、第2光学シート54−1の一面(例えば、上面)には第2凹凸(R2)が形成され、光学プレート70の一面(例えば、下面)には第3凹凸(R3)が形成される。このような凹凸(R1、R2、R3)は、規則又は不規則な複数のパターンを備える構造からなり、光の反射及び拡散効果を増大させるためにプリズム形状、レンチキュラー形状、凹レンズ形状、凸レンズ形状、又はこれらを組み合わせた形状を有するが、これらに限定されるのではない。
【0132】
又、凹凸(R1、R2、R3)の断面形状は、三角形、四角形、半円形、正弦波など様々な形状を有する構造からなる。そして、光源20との距離に応じて各パターンのサイズ又は密度を変えることができる。
【0133】
凹凸(R1、R2、R3)は、反射シート54−1、第2光学シート54−1、および拡散板70を直接加工して形成できるが、その制限はなく、一定のパターンが形成されたフィルムを貼り付ける方法など、現在開発されて用いられているか、今後の技術発展に伴って実現可能な全ての方法で形成可能である。
【0134】
実施例は、第1〜第3凹凸(R1、R2、R3)のパターンの組み合わせにより幾何学的な光のパターンを容易に実現できる。他の実施例では第2光学シート54の一面又は両面に凹凸を形成することができる。
【0135】
しかしながら、凹凸(R1、R2、又はR3)が形成される実施例は、
図24〜
図26に限定されるのではなく、他の実施例に含まれる反射シート54、第1光学シート52、第2光学シート54、および光学プレート70のうち少なくとも一面又は両面にも光の反射及び拡散効果を増大させるための凹凸を形成することができる。
【0136】
図28は、
図1に示した光源モジュールの第23実施例(100−23)の平面図であり、
図29は、
図28に示した光源モジュール100−23のAA’方向の断面図であり、
図30は、
図28に示した光源モジュール100−23のBB’方向の断面図であり、
図31は、
図28に示した光源モジュール100−23のCC’方向の断面図である。
【0137】
図28〜
図31を参照すると、光源モジュール100−23は、複数のサブ光源モジュール(sub−light source modules)101−1〜101−n(n>1である自然数)を含み、複数のサブ光源モジュール101−1〜101−nは互いに分離又は結合可能である。又、結合された複数のサブ光源モジュール101−1〜101−nは互いに電気的に接続することができる。このとき、光学プレート70及び光反射部材90の形成は、各サブ光源モジュール101−1〜101−nを互いに結合させた後、全体結合構造上に光反射部材90が側壁73の内側に形成された光学プレート70を結合させることにより形成することができる。
【0138】
サブ光源モジュール(101−1〜101−n)は、それぞれ外部と接続される少なくとも一つのコネクタ(例えば、510、520、530)を含む。例えば、第1サブ光源モジュール101−1は、少なくとも一つの端子(例えば、S1、S2)を含む第1コネクタ510を含むことができる。第2サブ光源モジュール101−2は、それぞれ外部と接続するための第2コネクタ520及び第3コネクタ530を含み、第2コネクタ520は少なくとも一つの端子(例えば、P1、P2)を含み、第3コネクタ530は少なくとも一つの端子(例えば、Q1、Q2)を含むことができる。このとき、第1端子(S1、P1、Q1)は正(+)の端子であり、第2端子(S2、P2、Q2)は負(−)の端子である。
図21では、各コネクタ(例えば、510、520、530)が二つの端子を含むことを例示したが、端子の数はこれに限定されない。
【0139】
図29〜
図31は、第11実施例(100−11)にコネクタ510、520又は530が加えられた構造を示すが、これに限定されるのではなく、サブ光源モジュール101−1〜101−nは、それぞれ上述した実施例のうちいずれかによる光源モジュール100−1〜100−20にコネクタ(例えば、510、520、又は530)及び連結固定部(例えば、410−1、420−1、420−2)が加えられた構造である。
【0140】
図29及び
図30を参照すると、サブ光源モジュール101−1〜101−nは、それぞれフレキシブルプリント回路基板10、光源20、反射シート30、反射パターン31、レジン層40、第1光学シート52、第2光学シート54、接着層56、第2光学パターン60、放熱部材110、少なくとも一つのコネクタ(connector)510、520、又は530、および少なくとも一つの連結固定部410及び420を含む。上述した図と同じ符号は同じ構成を示し、前述した内容と重複する内容は省略又は簡略に説明する。他の実施例と比較すると、第23実施例のサブ光源モジュール101−1〜101−nは、それぞれの大きさ又は光源の数に差があり得るが、コネクタ及び連結固定部を除いてはその構成が同一である。
【0141】
第1サブ光源モジュール101−1は、光源20と電気的に接続され、外部との電気的接続のためにフレキシブルプリント回路基板10に備えられる第1コネクタ510を含むことができる。例えば、第1コネクタ510は、フレキシブルプリント回路基板10にパターン化された形態で形成することができる。
【0142】
又、第2サブ光源モジュール101−2は、光源20と電気的に接続される第2コネクタ520及び第3コネクタ530を含むことができる。第2コネクタ520は、外部(例えば、第1サブ光源モジュール101−1の第1コネクタ510)と電気的に接続するためにフレキシブルプリント回路基板10の一側に備えられ、第3コネクタ530は、他の外部(例えば、第3サブ光源モジュール101−3のコネクタ(図示せず))と電気的に接続するためにフレキシブルプリント回路基板10の他側に備えられる。
【0143】
連結固定部(例えば、410−1、420−1、410−2)は、外部の他のサブ光源モジュールと結合し、結合された二つのサブ光源モジュールを互いに固定する役割をする。連結固定部(例えば、410−1、420−1、410−2)は、レジン層40の側面の一部が突出した形状の突出部であるか、レジン層40の側面の一部が凹んだ形状の溝部である。
【0144】
図31を参照すると、第1サブ光源モジュール101−1は、レジン層40の側面の一部が突出した構造の第1連結固定部410−1を含むことができる。又、第2サブ光源モジュール101−2は、レジン層40の側面の一部が凹んだ構造の第1連結固定部420−1及びレジン層40の側面の他の一部が突出した構造の第2連結工程部410−2を含むことができる。
【0145】
第1サブ光源モジュール101−1の第1連結固定部410−1と第2サブ光源モジュール101−2の第1連結固定部420−1は、互いに雌雄結合して固定される。
【0146】
実施例は、連結固定部(例えば、410−1、420−1、410−2)がレジン層40の一部として形成されることを示したが、これに限定されるのではなく、別途の連結固定部を備えることができ、連結固定部は接続可能な他の形態に変形可能である。
【0147】
サブ光源モジュール101−1〜101−n(n>1の自然数)の形状は、一定部分が突出した形状であるが、これに限定されるのではなく、様々な形状に形成することができる。例えば、上から見たサブ光源モジュール101−1〜101−n(n>1の自然数)の形状は、円形、楕円形、多角形であり、一部が側面方向に突出した形状であり得る。
【0148】
例えば、第1サブ光源モジュール101−1の一端は中央に突出部540を含み、突出部540に該当するフレキシブルプリント回路基板10に第1コネクタ510が備えられ、突出部540以外の第1サブ光源モジュール101−1の一端の他部分のレジン層40に第1連結固定部410−1が備えられる。
【0149】
又、第2サブ光源モジュール101−2の一端は中央に溝部545を有し、溝部545に該当するフレキシブルプリント回路基板10に第2コネクタ520が備えられ、溝部545以外の第2サブ光源モジュール101−2の一端の他部分のレジン層40に第1連結固定部410−1が備えられる。そして、第2サブ光源モジュール101−2の他端は中央に突出部560を含み、突出部560に該当するフレキシブルプリント回路基板10に第3コネクタ530が備えられ、突出部560以外の第2サブ光源モジュール101−2の一端の他部分のレジン層40に第2連結固定部420−1が備えられる。
【0150】
サブ光源モジュール101−1〜101−nのそれぞれは、それ自体で独立した光源になることが可能であり、様々な形状に変形することができ、連結固定部によって二つ以上のサブ光源モジュールが互いに組み立てられて独立した光源として用いることができるので、実施例は製品のデザインの自由度を向上させることができる。又、実施例は、組み立てられたサブ光源モジュールのうち一部が損傷されたり、破損された場合、破損されたサブ光源モジュールのみを交換して使用できる。
【0151】
上述した光源モジュールは、面光源が要求される表示装置、指示装置、照明システムに用いることができる。特に、照明の設置が必要であるものの、照明を装着する部分が屈曲を有するため、照明の設置が容易ではない場所(例えば、屈曲を有する天井や床など)であっても、実施例に係る光源モジュールはその装着が容易であるという利点がある。例えば、照明システムはランプ又は街灯を含むことができ、ランプは車両用ヘッドランプであるが、これらに限定されるのではない。
【0152】
図32は、実施例に係る車両用ヘッドランプ900−1を示し、
図54は、点光源である一般的な車両用ヘッドランプを示す。
図32を参照すると、車両用ヘッドランプ900−1は、光源モジュール910及びライトハウジング(light housing)920を含む。
【0153】
光源モジュール910は、上述した実施例(100−1〜100−23)であり得る。ライトハウジング920は、光源モジュール910を収納し、透光性材料からなる。車両用ライトハウジング920は、装着される車両部位及びデザインに応じて屈曲を含むことができる。一方、上述したように、拡散板自体が車両用ライトハウジング920の役割ができ、拡散板の以外にも、別途の車両用ライトハウジング920を備えることができることは上述した通りである。光源モジュール910は、フレキシブルプリント回路基板10及びレジン層40を使用するため、それ自体が柔軟性を有するので、屈曲を有する車両用ハウジング920にも容易に装着することが可能である。又、光源モジュールは、熱放出効率を向上させた構造を有するので、実施例に係る車両用ヘッドランプ900−1は波長シフトの発生及び光度の減少を防ぐことができる。又、上述したように、別途の光反射部材をレジン層の側面に形成するので、光の損失を減らし、同一の電力を比較したとき、輝度の向上を実現できる効果がある。
【0154】
図54に示す一般的な車両用ヘッドランプは点光源であるため、発光時に発光面に部分的なスポット(spot)930が発生し得るが、実施例に係る車両用ヘッドランプ900−1は面光源であるので、スポットが発生せず、発光面全体で均一な輝度及び照度を実現することができる。
【0155】
図33は、第1実施例に係る発光素子パッケージ200−1の斜視図であり、
図34は、第1実施例に係る発光素子パッケージ200−1の上面図であり、
図35は、第1実施例に係る発光素子パッケージ200−1の正面図であり、
図36は、第1実施例に係る発光素子パッケージ200−1の側面図である。
【0156】
図33に示す発光素子パッケージ200−1は、上述した実施例に係る光源モジュール100−1〜100−23に含まれる発光素子パッケージであるが、これに限定されるのではない。
【0157】
図33〜
図36を参照すると、発光素子パッケージ200−1は、パッケージ胴体610、第1リードフレーム620、第2リードフレーム630、発光チップ640、ツェナーダイオード645、およびワイヤ650−1を含む。
【0158】
パッケージ胴体610は、シリコンベースのウェハレベルパッケージ(wafer level package)、シリコン基板、シリコンカーバイド(SiC)、窒化アルミニウム(aluminum nitride、AlN)などのように絶縁性又は熱伝導率が良い基板で形成され、複数の基板が積層される構造である。しかしながら、実施例は上述した胴体の材質、構造、および形状に限定されるのではない。
【0159】
例えば、パッケージ胴体610の第1方向(例えば、X軸方向)の長さ(X1)は5.95mm〜6.05mmであり、第2方向(例えば、Y軸方向)の長さ(Y1)は1.35mm〜1.45mmである。パッケージ胴体610の第3方向(例えば、Z軸方向)の長さ(Y2)は1.6mm〜1.7mmである。例えば、上記第1方向はパッケージ胴体610の長側と平行な方向である。
【0160】
パッケージ胴体610は、上部が開放され、側壁602及び底603からなるキャビティ(cavity)601を有することができる。キャビティ601は、カップ形状、凹んだ容器形状などに形成され、キャビティ601の側壁602は、底603に対して垂直になるか、又は傾斜している。キャビティ601を上から見た形状は、例えば円形、楕円形、多角形(例えば、四角形)である。多角形のキャビティ601の角部分は例えば曲線である。例えば、キャビティ601の第1方向(例えば、X軸方向)の長さ(X3)は4.15mm〜4.25mmであり、第2方向(例えば、Y軸方向)の長さ(X4)は0.64mm〜0.9mmであり、キャビティ601の深さ(例えば、Z軸方向の長さ、Y3)は0.33mm〜0.53mmである。
【0161】
第1リードフレーム620及び第2リードフレーム630は、熱排出や発光チップ640の装着を考慮して互いに電気的に分離されるようにパッケージ胴体610の表面に配置することが可能である。発光チップ640は、第1リードフレーム620及び第2リードフレーム630と電気的に接続される。発光チップ640の個数は例えば一つ以上である。
【0162】
パッケージ胴体610のキャビティの側壁には、発光チップ640から放出された光が所定の方向に向かうように反射させる反射部材(図示せず)が備えられる。
【0163】
第1リードフレーム620と第2リードフレーム630は、パッケージ胴体610の上面内に互いに離隔して配置する。第1リードフレーム620と第2リードフレーム630との間には、パッケージ胴体610の一部(例えば、キャビティ601の底603)が位置して両者を電気的に分離することができる。
【0164】
第1リードフレーム620は、キャビティ601に露出される一端(例えば、712)及びパッケージ胴体610を貫通してパッケージ胴体610の一面に露出される他端(例えば、714)を含むことができる。又、第2リードフレーム630は、パッケージ胴体610の一面の一側に露出される一端(例えば、744−1)と、パッケージ胴体610の一面の他側に露出される他端(例えば、744−2)と、キャビティ601に露出される中間部(例えば、742−2)とを含むことができる。
【0165】
第1リードフレーム620と第2リードフレーム630との間の離隔距離(X2)は0.1mm〜0.2mmである。第1リードフレーム620の上面と第2リードフレーム630の上面は、キャビティ601の底603と同一平面に位置することができる。
図37は、
図33に示した第1リードフレーム620及び第2リードフレーム630の斜視図であり、
図38は、
図37に示した第1リードフレーム620及び第2リードフレームの各部分の寸法を説明するための図であり、
図39は、
図38に示した第1上面部712と第1側面部714の境界部分801に隣接する第1リードフレーム620の連結部分732、734、736の拡大図である。
【0166】
図37〜
図39を参照すると、第1リードフレーム620は、第1上面部712、および第1上面部712の第1側部から折り曲げられる第1側面部714を含む。
【0167】
第1上面部712は、キャビティ601の底と同一平面に位置し、キャビティ601によって露出され、発光チップ642、644が配置される。
【0168】
図38に示すように、第1上面部712の両端は、第1側面部714を基準として第1方向(x軸方向)に突出する部分(S3)を有することができる。このような第1上面部712の突出する部分(S3)は、例えば、リードフレームアレイ(array)において第1リードフレームを支持する部分である。第1上面部712の突出する部分(S3)の第1方向の長さは0.4mm〜0.5mmである。第1上面部712の第1方向の長さ(K)は3.45mm〜3.55 mmであり、第2方向の長さ(J1)は0.6mm〜0.7mmである。第1方向はxyz座標系においてx軸方向であり、第2方向はy軸方向である。
【0169】
第1上面部712の第2側部は、少なくとも一つの溝部701を有することができる。このとき、第1上面部712の第2側部は第1上面部712の第1側部と互いに向き合うことができる。例えば、第1上面部712の第2側部は、中央部に一つの溝部701を有するが、これに限定されるのではなく、第2側部に形成される溝部の個数は二つ以上であり得る。溝部701は、例えば、後述する第2リードフレーム630に備えられる突出部702と相応する形状である。
【0170】
図38に示された溝部701は、台形状であるが、これに限定されるのではなく、円形、多角形、楕円形など様々な形状に形成できる。溝部701の第1方向の長さ(S2)は1.15mm〜1.25mmであり、溝部701の第2方向の長さ(S1)は0.4mm〜0.5 mmである。
【0171】
又、溝部701の底701−1と側面701−2とがなす角度(θ1)は、90°より大きいか等しく、180°より小さい。発光チップ642、644は溝部701の両側の第1上面部712上に配置できる。
【0172】
第1側面部714は、第1上面部712の第1側部から下方向に一定の角度で折り曲げられ、第1側面部714は、パッケージ胴体610の一側面から露出することができる。例えば、第1上面部712と第1側面部714とのなす角度は90°より大きいか等しく、180°より小さい。
【0173】
第1リードフレーム620は、第1上面部712及び第1側面部714のうち少なくともいずれかに一つ以上の貫通孔720を有することができる。例えば、第1リードフレーム620は、第1上面部712と第1側面部714の境界部分に隣接して一つ以上の貫通孔720を有することができる。
図26には、第1上面部712と第1側面部714の境界部分に隣接して互いに離隔する二つの貫通孔722、724が示されているが、実施例はこれに限定されるのではない。
【0174】
一つ以上の貫通孔720は、第1上面部712と第1側面部714の境界部分に隣接する第1上面部712と第1側面部714のそれぞれの一領域に形成できる。このとき、第1上面部712の一領域に形成される貫通孔(例えば、722−1)と第1側面部714の一領域に形成される貫通孔(例えば、722−2)は、互いに連結される。
【0175】
貫通孔720内にはパッケージ胴体610の一部が収納されることにより、第1リードフレーム620とパッケージ胴体との結合度を向上させる役割をする。また、貫通孔720は、第1上面部712と第1側面部714との間に折り曲げを容易に形成するようにする役割をする。しかしながら、貫通孔720のサイズが大きすぎるか、貫通孔720の個数が多すぎると、第1リードフレーム620の折り曲げ時に第1上面部712と第1側面部714が切断されてしまう恐れがあるため、貫通孔720のサイズおよび個数を適宜調節しなければならない。また、貫通孔720のサイズは、後述する連結部分732、734、736のサイズにも関係があるので、発光素子パッケージの放熱にも関連がある。
【0176】
以下で説明する貫通孔を有する第1リードフレーム620及び第2リードフレーム630のそれぞれのサイズによる実施例によると、結合度及び折り曲げの容易性を考慮した最適の放熱効率を発揮することができる。
【0177】
パッケージ胴体610との結合度を向上させ、第1リードフレーム620の折り曲げを容易にすると共に、折り曲げ時の損傷を防止するために、実施例は第1貫通孔722及び第2貫通孔724を備えることができ、第1貫通孔722の第1方向の長さ(D11)及び第2貫通孔724の第1方向の長さ(D12)は0.58mm〜0.68mmであり、第2方向の長さ(D2)は0.19mm〜0.29mmである。第1貫通孔722の面積は、第2貫通孔724の面積と同一であるが、これに限定されるのではなく、両者の面積が互いに異なることも可能である。
【0178】
図39を参照すると、第1リードフレーム620は、第1上面部712と第1側面部714の境界部分801に隣接して位置し、貫通孔720によって互いに離隔され、第1上面部712と第1側面部714を互いに連結する連結部分732、734、736を有することができる。例えば、連結部分732、734、736は、それぞれ第1上面部712の一部に該当する第1部分732−1、734−1、又は736−1及び第1側面部714の一部に該当する第2部分732−2、734−2、又は736−2からなる。各連結部分732、734、736の間には貫通孔720を配置することができる。
【0179】
第1リードフレーム620は、発光チップ642(又は644)に対応、又は整列されて位置する少なくとも一つの連結部分を有することができる。
【0180】
具体的に、第1リードフレーム620は、第1〜第3連結部分732、734、736を含むことができる。第1連結部分732は第1発光チップ642に対応又は整列されて位置することができ、第2連結部分734は第2発光チップ644に対応又は整列されて位置することができる。そして、第3連結部分736は、第1連結部分732と第2連結部分734との間に位置することができ、第1発光チップ642又は第2発光チップ644に非整列される部分である。例えば、第3連結部分736は、第1リードフレーム620の溝部701に対応又は整列されて位置することができるが、これに限定されるのではない。
【0181】
第1連結部分732の第1方向の長さ(C11)及び第2連結部分734の第1方向の長さ(C2)は、第3連結部分736の第1方向の長さ(E)より長い。例えば、第1連結部分732の第1方向の長さ(C11)及び第2連結部分734の第1方向の長さ(C2)は0.45mm〜0.55mmであり、第3連結部分736の第1方向の長さ(E)は0.3mm〜0.4mmである。第1貫通孔722と第2貫通孔724との間に第3連結部分736を配置させる理由は、折り曲げ時に第1上面部712と第1側面部714間の切断を防止するためである。
第3連結部分736の第1方向の長さ(E)と第1連結部分732の第1方向の長さ(C11)の比は例えば1:1.2〜1.8である。貫通孔722の第1方向の長さ(D11又はD12)と第1側面部714の上端部714−1の第1方向の長さ(B1)の比は例えば1:3.8〜6.3である。
【0182】
第1連結部分732は第1発光チップ642に整列され、第2連結部分734は第2発光チップ644に整列されるため、第1発光チップ642から発生する熱は主に第1連結部分732を通じて外部に放出され、第2発光チップ644から発生する熱は主に第2連結部分734を通じて外部に放出することができる。
【0183】
実施例は、第1連結部分732及び第2連結部分734のそれぞれの第1方向の長さ(C11、C2)が第3連結部分736の第1方向の長さ(E)よりも長いため、 第1連結部分732及び第2連結部分734の面積が、第3連結部分736の面積よりも大きい。そのため、光源20に隣接して配置される連結部分732、734の面積をより広くすることにより、実施例は第1発光チップ642と第2発光チップ644から発生する熱を外部に放出する効率を向上させることができる。
【0184】
第1側面部714は、第1上面部712と連結される上端部714−1及び上端部714−1と連結される下端部714−2に分けられる。すなわち、上端部714−1は、第1〜第3連結部分732、734、736の一部を含み、下端部714−2は上端部714−1の下方に位置することができる。
【0185】
上端部714−1の第3方向の長さ(F1)は0.6mm〜0.7mmであり、下端部714−2の第3方向の長さ(F2)は0.4mm〜0.5mmである。第3方向はxyz座標系においてz軸方向である。
【0186】
パッケージ胴体620との結合度及び水分の浸透を防止するための気密性を向上させるために、上端部714−1の側面と下端部714−2の側面は段差を有することができる。例えば、下端部714−2の両側端は、上端部714−1の側面を基準に側方向に突出した形態である。上端部714−1の第1方向の長さ(B1)は2.56mm〜2.66mmであり、下端部714−2の第1方向の長さ(B2)は2.7mm〜3.7mmである。第1リードフレーム620の厚さ(t1)は0.1mm〜0.2mmである。
【0187】
第2リードフレーム630は、第1リードフレーム620の少なくともいずれか一つの側部の周りを取り囲むように配置できる。例えば、第2リードフレーム630は、第1リードフレーム630の第1側面部714を除いた他の側部の周りに配置することができる。
【0188】
第2リードフレーム630は、第2上面部742及び第2側面部744を含むことができる。第2上面部742は、第1上面部712の第1側部を除いた他の側部の周りを取り囲むように配置できる。
図33及び
図37に示すように、第2上面部742は、キャビティ601の底及び第1上面部712と同一平面に位置し、キャビティ601によって露出することができる。第2リードフレーム630の厚さ(t2)は0.1mm〜0.2mmである。
【0189】
第2上面部742は、第1上面部712の周りを取り囲む位置により第1部分742−1、第2部分742−2、および第3部分742−3に分けられる。第2上面部742の第2部分742−2は、第1上面部712の第2側部に対応する、又は向き合う部分である。第2上面部742の第1部分742−1は、第2部分742−2の一端と連結され、第1上面部712の他の側部のうちいずれかと対応したり、向き合うことができる。第2上面部742の第3部分742−3は、第2部分742−2の他端と連結され、第1上面部712の他の側部のうちいずれかと対応したり、向き合うことができる。
【0190】
第1部分742−1および第3部分742−3の第2方向の長さ(H1)は0.65mm〜0.75mmであり、第1方向の長さ(H2)は0.78mm〜0.88mmである。第2部分742−2の第1方向の長さ(I)は4.8mm〜4.9mmである。
【0191】
第2上面部742の第2部分742−2は、第1上面部712の溝部701に対応する突出部702を有することができる。例えば、突出部702の形状は溝部701の形状と相応し、突出部702は溝部701に整列されるように位置することができる。突出部702は溝部701内に位置できる。突出部702の数は、溝部701の数と同一である。突出部702と溝部701は互いに離隔されており、その間にはパッケージ胴体610の一部が位置できる。突出部702は、第1発光チップ642及び第2発光チップ644とのワイヤボンディングのための領域であって、第1発光チップ642と第2発光チップ644との間に整列されて位置することにより、ワイヤボンディングを容易に行うことができる。
【0192】
突出部702の第1方向の長さ(S5)は0.85mm〜0.95mmであり、第2方向の長さ(S4)は0.3mm〜0.4mmであり、突出部702と第2部分742−2とのなす角度(θ2)は、90°より大きいか等しく、180°より小さい。
【0193】
第2側面部744は、第2上面部742の少なくとも一側部から折り曲げられる。第2側面部744は、第2上面部742から下方に一定の角度(例えば、90°)に折り曲げられる。
【0194】
例えば、第2側面部744は、第2上面部742の第1部分742−1の一側部から折り曲げられる第1部分744−1と、第2上面部742の第3部分742−3の一側部から折り曲げられる第2部分744−2とを含むことができる。
【0195】
第2側面部744の第1部分744−1と第2部分744−2は、第2リードフレーム630で同一の側面に位置するように折り曲げられる。第2側面部744の第1部分744−1は第1側面部714と離隔し、第1側面部714の一側(例えば、左側)に位置できる。第2側面部744の第2部分744−2は第1側面部714と離隔し、第1側面部714の他側(例えば、右側)に位置できる。第1側面部714と第2側面部744は同一平面上に位置することができる。結局、
図24に示すように、第1側面部714と第2側面部744はパッケージ胴体610の同一の側面に露出できる。第2側面部744の第1方向の長さ(A)は0.4mm〜0.5mmであり、第3方向の長さ(G)は1.05mm〜1.15mmである。
【0196】
第2上面部742の第1部分742−1および第3部分742−3の一側面は、折り曲げられた段差(g1)を有することができる。例えば、折り曲げられた段差(g1)は、第2上面部742の第1部分742−1の一側面と第2側面部744の第1部分744−1の一側面が接する部分と隣接して位置する。折り曲げられた段差(g1)分だけこれと相応して位置する第1上面部712及び第1側面部714の面積を広くデザインすることができるので、実施例は発熱面積が増加して発熱効率を向上させることができる。これは、第1リードフレーム620の面積が発光チップ642、644の熱放出と関連しているからである。
【0197】
第2上面部742の第1部分742−1および第3部分742−3の他側面は、折り曲げられた段差(g2)を有することができる。折り曲げられた段差(g2)を形成する理由は、発光素子パッケージ200−1をフレキシブルプリント回路基板10にボンディングするとき、ボンディング物質(例えば、solder)を目視で容易に観察できるようにするためである。
【0198】
第1リードフレーム620の第1側面部714及び第2リードフレーム630の第2側面部744は、実施例に係る光源モジュールのフレキシブルプリント回路基板10と接触するように実装され、これにより発光チップ640は、レジン層40の側面に向かう方向(3)に光を照射することができる。すなわち、発光素子パッケージ200−1は、側面型(side view type)の構造を有することができる。
【0199】
ツェナーダイオード645は、発光素子パッケージ200−1の耐電圧を向上させるために、第2リードフレーム630上に配置することができる。例えば、ツェナーダイオード645は、第2リードフレーム630の第2上面部742上に配置することができる。
【0200】
第1発光チップ642は、第1ワイヤ652によって第2リードフレーム630と電気的に接続され、第2発光チップ644は、第2ワイヤ654によって第2リードフレーム630と電気的に接続され、ツェナーダイオード645は、第3ワイヤ656によって第1リードフレーム620と電気的に接続される。
【0201】
例えば、第1ワイヤ652の一端は第1発光チップ642と接続され、他端は突出部702と接続される。また、第2ワイヤ654の一端は第2発光チップ644と接続され、他端は突出部702と接続される。
【0202】
発光素子パッケージ200−1は、発光チップを取り囲むようにキャビティ601内に充填されるレジン層(図示せず)をさらに含むことができる。レジン層は、例えばエポキシ又はシリコンのような無色透明な高分子樹脂からなる。
【0203】
発光素子パッケージ200−1は、蛍光体を使用せずに、単に赤色発光チップのみを使用して赤色光を実現できるが、実施例はこれに限定されるのではない。レジン層は、発光チップ640から放出された光の波長を変化させることができるように蛍光体を含むことができる。例えば、赤色でない、他色の発光チップを使用しても蛍光体を使用して光の波長を変化させて、所望の色の光を出射する発光素子パッケージを実現することができる。
【0204】
図40は、他の実施例に係る第1リードフレーム620−1及び第2リードフレーム630を示す。
図37と同じ符号は同じ構成を示し、前述した内容と重複する内容は省略又は簡略に説明する。
【0205】
図40を参照すると、第1リードフレーム620−1は、
図37に示した第1リードフレーム620において第3連結部736が除去された構造である。すなわち、第1リードフレーム620−1は、第1上面部712と第1側面部714’の境界部分に隣接して一つの貫通孔720−1を有することができる。そして、貫通孔720−1の一側に第1連結部分732が位置し、貫通孔720−1の他側に第2連結部分734が位置することができる。
【0206】
図41は、他の実施例に係る第1リードフレーム620−2及び第2リードフレーム630−1を示す。
図37と同じ符号は同じ構成を示し、前述した内容と重複する内容は省略又は簡略に説明する。
【0207】
図41を参照すると、第1リードフレーム620−2の第1上面部712’は、
図40に示した第1リードフレーム620の第1上面部712において溝部701が省略された構造である。そして、第2リードフレーム630−1の第2上面部742’の第2部分742−2’は、
図40に示した第2リードフレーム630の第2上面部742の第2部分742−2において突出部702が省略された構造である。それ以外の構成要素は
図37で説明した通りである。
【0208】
図42は、他の実施例に係る第1リードフレーム620−3及び第2リードフレーム630を示す。
図37と同じ符号は同じ構成を示し、前述した内容と重複する内容は省略又は簡略に説明する。
【0209】
図42を参照すると、第1リードフレーム620−3は、
図37に示した第1リードフレーム620の連結部分732、734、736のうち少なくとも一つには、第1リードフレーム620を貫通する微細貫通孔(h1、h2、h3)が形成された構造である。
【0210】
第1リードフレーム620−3の連結部分732−1、734−1、736−1のうち少なくとも一つは、第1上面部712と第1側面部714の境界部分に形成される微細貫通孔(h1、h2、h3)を有することができる。このとき、微細貫通孔(h1、h2、h3)の直径は、貫通孔722、724の第1方向の長さ(D11、D12)又は第2方向の長さ(D2)よりも短い。また、第1連結部分732−1及び第2連結部分734−1に形成される微細貫通孔(h1、h2)の数は、第3連結部分736−1に形成される微細貫通孔(h3)の数よりも多いが、これに限定されるのではない。また、微細貫通孔(h1、h2、h3)の形状は、例えば円形、楕円形、又は多角形などである。微細貫通孔(h1、h2、h3)は、第1リードフレーム620−3の折り曲げを容易にするだけでなく、第1リードフレーム620−3とパッケージ胴体610との結合力を向上させることができる。
【0211】
図43は、他の実施例に係る第1リードフレーム620−4及び第2リードフレーム630を示す。
図37と同じ符号は同じ構成を示し、前述した内容と重複する内容は省略又は簡略に説明する。
【0212】
図43を参照すると、第1リードフレーム620−4は、第1上面部712”及び、第1側面部714”を含む。第1上面部712”及び第1側面部714”は、
図41に示した第1上面部712と第1側面部714の変形例である。すなわち、第1リードフレーム620−4は、
図35に示した第1リードフレーム620の第1上面部712と第1側面部714において貫通孔722、724が省略され、貫通孔722、724が省略された第1上面部712”と第1側面部714”の境界部分(Q)の一領域(Q2)に互いに離隔された複数の微細貫通孔(h4)が備えられる構造である。
【0213】
第1上面部712”と第1側面部714”の境界部分(Q)は、第1境界領域(Q1)、第2境界領域(Q2)、および第3境界領域(Q3)に分けられる。第1境界領域(Q1)は、第1発光チップ642に対応、又は整列される領域であり、第2境界領域(Q2)は、第1発光チップ642に対応、又は整列される領域であり、第3境界領域(Q3)は、第1境界領域(Q1)と第2境界領域(Q2)との間の領域である。例えば、第1境界領域(Q1)は
図37に示した第1連結部分732に対応する領域であり、第2境界領域(Q2)は
図37に示した第2連結部分734に対応する領域である。
【0214】
第1境界領域(Q1)及び第2境界領域(Q2)は、第1発光チップ642及び第2発光チップ644から発生する熱を伝達する通路として役割をし、複数の微細貫通孔(h4)は、第1上面部712”と第1側面部714”との間の折り曲げを容易にする役割ができる。
図41には、複数の微細貫通孔(h4)の直径が同一であり、離隔距離が同一であるが、実施例はこれに限定されるのではなく、他の実施例では、複数の微細貫通孔(h4)のうち少なくとも一つは直径が異なるか、又は離隔距離が異なる。
【0215】
図44は、他の実施例に係る第1リードフレーム620及び第2リードフレーム630−2を示す。
図44の第2リードフレーム630−2は、
図35に示した第2リードフレーム630の変形例である。
図37と同じ符号は同じ構成を示し、前述した内容と重複する内容は省略又は簡略に説明する。
【0216】
図44を参照すると、
図37に示した第2上面部742の第2部分742−2とは異なり、
図44に示した第2上面部742”の第2部分742−2”は切断された構造を有し、第1部分742−1と第3部分742−3を連結しない。
【0217】
第2リードフレーム630−2の第2上面部742”は、第1部分742−1、第2部分742−2”、および第3部分742−3を含むことができる。第1部分〜第3部分742−1、742−2”、742−3は、それぞれ第1リードフレーム620の第1上面部712の側部のうち対応するいずれかの周りに位置することができる。
【0218】
第2上面部742”の第2部分742−2”は、第1部分742−1と連結される第1領域704、および第3部分742−3と連結され、第1領域704と離隔される第2領域705からなる。第1領域704と第2領域705との間の離隔された空間706には、パッケージ胴体610が収納されるため、パッケージ胴体610と第2リードフレーム630−2との間の結合力を向上させることができる。
図43に示した第2リードフレーム630−2は、第1サブフレーム744−1、742−1、704、および第2サブフレーム744−2、742−3、705に分けられ、両者は電気的に互いに分離できる。
【0219】
図45は、他の実施例に係る第1リードフレーム810及び第2リードフレーム820を示す
図45を参照すると、第1リードフレーム810は、第1上面部812、第1上面部812の第1側部から折り曲げられる第1側面部814、及び第2側面部816を含むことができる。第1上面部812には発光チップ642、644が配置できる。
【0220】
第1上面部812の第2側部は、一つ以上の第1溝部803、804及び第1突出部805を有することができる。このとき、第1上面部812の第2側部は第1上面部812の第1側部と向き合う側部である。例えば、第1上面部812の第2側部は、二つの第1溝部803、804及び第1溝部803、804の間に位置する一つの第1突出部805を有することができるが、これらに限定されるのではない。第1溝部803、804は、後述する第2リードフレーム820に備えられる第2突出部813、814と相応する形状であり、第1突出部805は、第2リードフレーム820に備えられる第2溝部815と相応する形状である。
図43に示した第1溝部803、804及び第1突出部805は四角形状であるが、これに限定されるのではなく、円形、多角形、楕円形など様々な形状に形成できる。発光チップ642、644は、第1溝部803、804の両側の第1上面部812上に配置することができる。
【0221】
第1側面部814は、第1上面部712の第1側部の一領域と連結され、第2側面部816は、第1上面部712の第1側部の他領域と連結され、第1側面部814と第2側面部816は互いに離隔させることができる。第1側面部81及び第2側面部816は、パッケージ胴体610の同一のいずれか一つの側面から露出させることができる。
【0222】
第1リードフレーム610は、第1上面部812及び第1側面部814のうち少なくともいずれかに一つ以上の貫通孔820を有することができる。例えば、第1リードフレーム810は、第1上面部812と第1側面部814の境界部分に隣接して一つ以上の貫通孔840を有することができる。貫通孔820は、
図37及び
図39で説明したものと同一の構造を有し、その機能も同一である。
【0223】
第1リードフレーム810は、第1上面部812と第1側面部814の境界部分801に隣接して位置し、貫通孔720によって互いに離隔され、第1上面部712と第1側面部714を互いに連結する連結部分852、854、856を有することができる。連結部分852、854、856の構造及び機能は
図37及び
図39で説明したものと同一である。第1リードフレーム810は、発光チップ642、又は644に対応又は隣接して位置する少なくとも一つの連結部分を有することができる。
【0224】
発光チップ642、644に対応又は隣接して位置する連結部分(例えば、852、854)の第1方向の長さは、発光チップ642、644に対応していないか、隣接していない連結部分(例えば、856)の第1方向の長さよりも長い。
【0225】
パッケージ胴体620との結合度及び水分の浸透を防止するための気密性を向上させるために、第2側面部814の側面の下端部分が側方向に突出した構造である。
【0226】
第2リードフレーム820は、第1リードフレーム810の少なくともいずれか一つの側部の周りに配置できる。第2リードフレーム820は、第2上面部822及び第3側面部824を含むことができる。第2上面部822は、第1上面部812の周りに配置される位置によって第1部分832および第2部分834に分けられる。
【0227】
第2上面部822の第2部分834は、第1上面部812の第2側部に対応する、又は向き合う部分である。第2上面部822の第1部分832は第2部分834の一端と連結され、第1上面部712の第3側部と対応するか、向き合うことができる。第3側部は第1側部又は第2側部と垂直になる側部である。
【0228】
第2上面部822の第2部分834は、第1上面部812の第1溝部803、804に対応する第2突出部813、814を有することができる。第2突出部813、814は、第1発光チップ642と第2発光チップ644とのワイヤボンディングのための領域であって、第1発光チップ642と第2発光チップ644との間に位置することにより、ワイヤボンディングを容易に行うことができる。
【0229】
第3側面部824は、第2上面部822から下方に一定の角度(例えば、90°)に折り曲げることができる。例えば、第3側面部824は、第2上面部822の第1部分832の一側部から折り曲げられる。第1側面部814を基準として第2側面部816と第3側面部824は、左右対称な形状を有することができる。パッケージ胴体620との結合度及び水分の浸透を防止するための気密性を向上させるために、第3側面部824の側面の下端部分が側方向に突出した構造であり得る。第1側面部814、第2側面部816及び第3側面部824は、パッケージ胴体610の同一の側面に露出できる。
【0230】
図46は、他の実施例に係る発光素子パッケージ200−2の斜視図であり、
図47は、
図46に示した発光素子パッケージ200−2の上面図であり、
図48は、
図46に示した発光素子パッケージ200−2の正面図であり、
図49は、
図46に示した発光素子パッケージ200−2のcd方向の断面図であり、
図50は、
図46に示した第1リードフレーム620’と第2リードフレーム630’を示す。上記図面と同一の符号は同一の構成を示し、前述した内容と重複する内容は省略又は簡略に説明する。
【0231】
図46〜
図50を参照すると、発光素子パッケージ200−2の第1リードフレーム620’は、第1上面部932及び第1側面部934を含むことができる。
図28に示した第1上面部712とは異なり、
図41に示した第1上面部932は溝部が形成されない。また、第2リードフレーム630’の第2上面部942は、
図41に示した第2上面部742の第2部分742−2が省略された構造に類似する。
【0232】
第1側面部934は、
図41に示した第1側面部714とその構造が同一である。第1上面部932の第1方向の長さ(P1)は、
図37に示した第1上面部712の長さよりも短く、第1上面部932の第2方向の長さ(J2)は、第1上面部712の第2方向の長さ(J1)よりも長い。例えば、第1上面部932の第1方向の長さ(P1)は4.8mm〜4.9mmであり、第2方向の長さ(J2)は0.67mm〜0.77mmである。したがって、
図45に示した第1上面部932の面積が
図41に示した第1上面部712の面積よりも大きいため、
図46の実施例は、より大きいサイズの発光チップを実装することができる。第1側面部944、貫通孔722、724、連結部分のサイズは
図38で説明した通りである。
【0233】
第2リードフレーム630’は、第2上面部942及び第2側面部944を含むことができる。第2上面部942は、第1上面部932の第3側部の周りに配置される第1部分942−1と第4側部の周りに配置される第2部分942−2を含むことができる。第1上面部932の第3側部は第1上面部932の第1側部と垂直になる側部であり、第1上面部932の第4側部は第1上面部932の第3側部と向き合う側部である。
【0234】
第2上面部942の第1部分942−1と第2部942−2は、互いに離隔して位置し、互いに電気的に分離することができる。
【0235】
第2側面部944は、第2上面部942の第1部分942−1と連結される第1部分944−1と、第2上面部942の第2部分942−2と連結される第2部分944−2とを含むことができる。但し、第2上面部942の第1部分942−1及び第2部分942−2の第1方向の長さ(P2)は、
図41に示した第2上面部742の第1部分742−1および第3部分742−3の第1方向の長さ(H2)よりも長い。
【0236】
例えば、第2上面部942の第1部分942−1及び第2部分942−2の第1方向の長さ(P2)は1.04mm〜1.14mmであり、第2方向の長さ(P3)は0.45mm〜0.55mmである。
【0237】
リードフレームアレイ(array)において第1リードフレーム620’を支持するために突出する第1上面部932の突出部分(S22)の第1方向の長さは0.14mm〜0.24mmである。
【0238】
第1発光チップ642は、第1ワイヤ653によって第2上面部942の第1部分942−1と電気的に接続でき、第2発光チップ644は、第2ワイヤ655によって第2上面部942の第1部分942−2と電気的に接続できる。
【0239】
第1発光チップ642及び第2発光チップ644はいずれも同一波長の光を発生することができる。例えば、第1発光チップ642及び第2発光チップ644は赤色光を発生する赤色発光チップであり得る。
【0240】
また、第1発光チップ642は、互いに異なる波長の光を発生することができる。例えば、第1発光チップ642は赤色発光チップであり、第2発光チップ644は黄色発光チップであり、第2実施例に係る発光素子パッケージ200−2に実装される第1発光チップ 642及び第2発光チップ644は個別に作動することができる。
【0241】
第1リードフレーム620’には第1電源(例えば、負(−)の電源)が供給され、第2リードフレーム630’には第2電源(例えば、正(+)の電源)が供給される。第2リードフレーム630’は、電気的に分離される二つの部分942−1と944−1、および942−2と944−2に分けられるので、第1リードフレーム620’は、共通電極として使用し、第2リードフレーム630’の第2上面部942の第1部分942−1と第2部分942−2に個別に第2電源を供給することにより、第1発光チップ642と第2発光チップ644を個別に作動させることができる。
【0242】
したがって、
図46に示された発光素子パッケージ200−2を実施例に係る光源モジュールに実装する場合、光源モジュールは様々な色の面光源を発生することができる。例えば、第1発光チップ642のみを作動させる場合に実施例は赤色の面光源を発生し、第2発光チップ644を作動させる場合に実施例は黄色の面光源を発生することができる。
【0243】
図51は、実施例に係る発光素子パッケージ200−1、200−2の測定温度を示す。
図51に示された測定温度は発光素子パッケージの発光時の発光チップの温度を示す。
【0244】
ケース1(case1)は第1リードフレームの側面部の第1部分及び第2部分の第1方向の長さが第3部分の長さと同一である場合の発光チップの測定温度を示し、ケース2(case2)は
図33に示された発光チップの測定温度を示し、ケース3(case3)は
図44に示された発光チップの測定温度を示す。
【0245】
図51を参照すると、ケース1の測定温度(t1)は44.54℃であり、ケース2の測定温度(t2)は43.66℃であり、ケース3の測定温度(t3)は43.58℃を示す。
【0246】
したがって、第1リードフレーム620の第1側面部714の連結部分732、734、736のデザインを変更することにより、実施例は放熱効果を向上させることができ、発光時の発光素子パッケージ200−1、200−2に実装された発光チップ640の温度上昇を緩和させることができるので、光度の減少及び波長シフトの発生を防ぐことができる。
【0247】
図52は、
図33に示された発光チップ640の一実施例を示す。
図52に示された発光チップ640は、例えば、600nm〜690nmの波長範囲を有する赤色光を発光する垂直型チップである。
【0248】
図52を参照すると、発光チップ640は、第2電極層1801、反射層1825、発光構造物1840、パッシベーション層1850、及び第1電極層1860を含む。
【0249】
第2電極層1801は、第1電極層1860と共に発光構造物1840に電源を供給する。第2電極層1801は、電流注入のための電極材料層1810、電極材料層1810上に位置する支持層1815、及び支持層1815上に位置するボンディング層1820を含むことができる。第2電極層1801は、
図37に示された発光素子パッケージ200−1の第1リードフレーム620、例えば、第1上面部712にボンディングされることができる。
【0250】
電極材料層1810は例えばTi/Auであり、支持層1815は例えば金属又は半導体材料である。又、支持層1815は、電気伝導性と熱伝導性の高い材料である。例えば、支持層1815は、銅(Cu)、銅合金(Cu alloy)、金(Au)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、および銅−タングステン(Cu−W)のうち少なくとも一つを含む金属材料であるか、又はSi、Ge、GaAs、ZnO、SiCのうち少なくとも一つを含む半導体である。
【0251】
ボンディング層1820は、支持層1815と反射層1825との間に配置され、支持層1815を反射層1825に接合させる役割をする。ボンディング層1820は、接合金属材料、例えば、In、Sn、Ag、Nb、Pd、Ni、Au、Cuのうち少なくとも一つを含むことができる。ボンディング層1820は、支持層1815をボンディング方法で接合するために形成されるものであるので、支持層1815をメッキや蒸着法で形成する場合にはボンディング層1820は省略することができる。
【0252】
反射層1825は、ボンディング層820上に配置される。反射層1825は、発光構造物1840から入射される光を反射させ、光取り出し効率を向上させることができる。反射層1825は、反射金属材料、例えば、Ag、Ni、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Au、Hfのうち少なくとも一つを含む金属又は合金で形成できる。
【0253】
また、反射層1825は、導電性酸化物層、例えば、IZO(indium zinc oxide)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)などを用いて単層又は多層で形成できる。また、反射層1825は、IZO/Ni、AZO/Ag、IZO/Ag/Ni、AZO/Ag/Niなどのように金属と導電性酸化物を多層で形成できる。
【0254】
反射層1825と発光構造物1840との間にはオーミック領域(ohmic region)1830が位置することができる。オーミック領域1830は、発光構造物1840とオーミック接触する領域であって、発光構造物1840に電源が円滑に供給されるようにする役割をする。
【0255】
発光構造物1840とオーミック接触する材料、例えば、Be、Au、Ag、Ni、Cr、Ti、Pd、Ir、Sn、Ru、Pt、Hfのうち少なくともいずれか一つを含む物質を発光構造物1840とオーミック接触させることにより、オーミック領域1830を形成することができる。例えば、オーミック領域1830を形成する物質はAuBeを含むことができ、ドット(dot)形状である。
【0256】
発光構造物1840は、ウィンドウ層(window layer)1842、第2半導体層1844、活性層1846、および第1半導体層1848を含むことができる。ウィンドウ層1842は、反射層1825上に配置される半導体層であり、その組成は例えばGaPである。
【0257】
第2半導体層1844は、ウィンドウ層1842上に配置される。第2半導体層1844は、3族−5族、2族−6族などの化合物半導体で実現でき、第2導電型ドーパントがドープされる。例えば、第2半導体層1844は、AlGaInP、GaInP、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsPのうちいずれか一つを含むことができ、p型ドーパント(例えば、Mg、Zn、Ca、Sr、Ba)がドープされる。
【0258】
活性層1846は、第2半導体層1844と第1半導体層1848との間に配置され、第2半導体層1844及び第1半導体層1848から提供される電子(electron)と正孔(hole)の再結合(recombination)過程で発生するエネルギーによって光を生成できる。
【0259】
活性層1846は、3族−5族、2族−6族の化合物半導体であり、単一井戸構造、多重井戸構造、量子細線(Quantum−Wire)構造、又は量子ドット(Quantum Dot)構造などで形成できる。
【0260】
例えば、活性層1846は、井戸層と障壁層を有する単一又は多重量子井戸構造を有することができる。井戸層は、障壁層のエネルギーバンドギャップより低いバンドギャップを有する物質である。例えば、活性層1846はAlGaInP又はGaInPである。
【0261】
第1半導体層1848は半導体化合物で形成できる。第1半導体層1848は、3族−5族、2族−6族などの化合物半導体で形成することができ、第1導電型ドーパントがドープされる。例えば、第1半導体層1848は、AlGaInP、GaInP、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsPのうちいずれか一つを含むことができ、n型ドーパント(例えば、Si、Ge、Snなど)がドープされる。
【0262】
発光構造物1840は、600nm〜690nmの波長範囲を有する赤色光を発生することができ、第1半導体層1848、活性層1846、および第2半導体層1844は、赤色光を発生させることができる組成を有する。光取り出し効率を向上させるために、第1半導体層1848の上面は粗さ(roughness)1870が形成される。
【0263】
パッシベーション層1850は発光構造物1840の側面上に配置される。パッシベーション層1850は発光構造物1840を電気的に保護する役割をする。パッシベーション層1850は、絶縁物質、例えば、SiO
2、SiO
x、SiO
xN
y、Si
3N
4、又はAl
2O
3で形成することができる。パッシベーション層1850は、第1半導体層1848の上面の少なくとも一部上に配置することもできる。
【0264】
第1電極層1860は、第1半導体層1848上に配置でき、所定のパターンを有することができる。第1電極層1860は単一又は複数の層である。例えば、第1電極層1860は、順次に積層される第1層1862、第2層1864、および第3層1866を含むことができる。第1層1862は、第1半導体層1848とオーミック接触し、GaAsで形成することができる。第2層1864は、AuGe/Ni/Au合金で形成することができる。第3層1866は、Ti/Au合金で形成することができる。
【0265】
図33及び
図46に示すように、第1電極層860は、ワイヤ652、654、653、又は655により第2リードフレーム630又は630’に電気的にボンディングされる。
【0266】
一般に、発光チップは、温度が上昇すると波長シフトが発生し、光度が減少する。ところが、青色光を発生する青色発光チップ(Blue LED)及び黄色光を発生する発光チップ(Amber LED)に比べ、赤色光を発生する赤色発光チップ(Red LED)は、温度の増加による波長シフト及び光度の減少程度がより大きい。このため、赤色発光チップを使用する発光素子パッケージおよび光源モジュールは、発光チップの温度上昇を抑制するための放熱対策が非常に重要である。
【0267】
しかしながら、実施例に係る照明装置1に含まれる光源モジュール100−1〜100−21及び発光素子パッケージ200−1〜200−2は、上述したように、放熱効率を向上させることができるので、赤色発光チップを使用しても発光チップの温度上昇を抑制して波長シフト及び光度の減少を抑制することができる。
【0268】
図53は他の実施例に係る照明装置2を示す。
図53を参照すると、照明装置2は、ハウジング1310、光源モジュール1320、拡散板1330、およびマイクロレンズアレイ1340を含む。
【0269】
ハウジング1310は、光源モジュール1320、拡散板1330、およびマイクロレンズアレイ1340を収納し、透光性材料からなる。
【0270】
光源モジュール1320は、上述した実施例(100−1〜100−23)のうちいずれかである。
【0271】
拡散板1330は、光源モジュール1320を通過して出射される光を全面にわたって均一に拡散させる役割をする。拡散板1330は、上述した光学プレート70と同じ材質からなるが、これらに限定されるのではない。他の実施例では拡散板1330は省略することができる。
【0272】
マイクロレンズアレイ1340は、ベースフィルム1342上に複数のマイクロレンズ1344が配置される構造である。それぞれのマイクロレンズ1344は既に設定された間隔だけ互いに離隔させることができる。それぞれのマイクロレンズ1344の間は例えば平面であり、それぞれのマイクロレンズ1344は、50〜500マイクロメートルのピッチを有して互いに離隔される。
【0273】
図53では、拡散板1330とマイクロレンズアレイ1340が別途の構成要素で構成されたが、他の実施例では、拡散板1330とマイクロレンズアレイ1340が一体に形成されても良い。
【0274】
図55は、実施例に係る車両用テールランプ(tail light)900−2を示し、
図56は、一般的な車両用テールランプを示す。
【0275】
図55を参照すると、車両用テールランプ900−2は、第1光源モジュール952、第2光源モジュール954、第3光源モジュール956、およびハウジング970を含むことができる。
【0276】
第1光源モジュール952は方向指示灯の役割のための光源であり、第2光源モジュール954は車幅灯の役割のための光源であり、第3光源モジュール956は停止灯の役割のための光源であるが、これらに限定されるのではなく、その役割を相互に変えることができる。
【0277】
ハウジング970は、第1〜第3光源モジュール952、954、956を収納し、透光性材料からなる。ハウジング970は、車両胴体のデザインに応じて屈曲を有することができる。第1〜第3光源モジュール952、954、956のうち少なくとも一つは、上述した実施例(100−1〜100−23)のうちいずれか一つで実現することができる。
【0278】
テールランプの場合、停車時に光の強度が110カンデラ(cd)以上であれば遠距離での視認が可能であり、通常、これより30%以上の光強度を必要とする。そして、30%以上の光出力のためには光源モジュール(例えば、952、954、又は956)に適用される発光素子パッケージの個数を25%〜35%以上増加させたり、個々の発光素子パッケージの出力を25%〜35%高めなければならない。
【0279】
発光素子パッケージの個数を増加させる場合には、配置空間の限界により製作に困難があり得るので、光源モジュールに装着される個々の発光素子パッケージの出力を高めることで、少ない数でも所望の光強度(例えば、110カンデラ以上)を得ることができる。通常、発光素子パッケージの出力(W)とその個数(N)を乗じた値が光源モジュールの全体出力となるため、所望の光強度を得るために光源モジュールの面積に応じた発光素子パッケージの適切な出力と個数を定めることができる。
【0280】
一例として消費電力が0.2Wであり、出力が13ルーメン(lm)である発光素子パッケージの場合には、一定の面積に37〜42個を配置することにより、100カンデラ程度の光強度を出すことができる。しかしながら、消費電力が0.5Wであり、光速が30ルーメン(lm)である発光素子パッケージの場合には、同一の面積に13〜15個だけを配置してもほぼ同じ強度の光を得ることができる。一定の出力を得るために一定の面積を有する光源モジュールに配置しなければならない発光素子パッケージの個数は、配置間隔(pitch)、レジン層内の光拡散物質の含有量、反射層のパターン形状に応じて決定することができる。ここで、間隔は、例えば、隣接する二つの発光素子パッケージのうちいずれかの中間地点から他の一つの中間地点までの距離である。
【0281】
発光素子パッケージを光源モジュール内に配置するときは、一定の間隔をおいて配置するが、高出力の発光素子パッケージの場合には、相対的に配置個数を減らすことができ、広い間隔で配置することができるので、空間を効率的に用いることができる。又、高出力の発光素子パッケージを狭い間隔で配置する場合には、広い間隔で配置した場合よりも高い光の強度を作ることもできる。
【0282】
図57及び
図58は、実施例に係る車両用テールランプに使用される光源モジュールの発光素子パッケージの間隔を示す。例えば、
図57は
図55に示した第1光源モジュール952であり、
図58は
図55に示した第2光源モジュール954である。
【0283】
図57及び
図58を参照すると、発光素子パッケージ99−1〜99−n、又は98−1〜98−mは、基板10−1、又は10−2上に離隔して配置することが可能である。n>1である自然数であり、m>1である自然数である。
【0284】
隣接する二つの発光素子パッケージ間の間隔(例えば、ph1、ph2、ph3又はpc1、pc2、pc3)は互いに異なって良いが、その間隔の範囲は8〜30mmが適切である。
【0285】
これは、発光素子パッケージ99−1〜99−n、又は98−1〜98−mの消費電力に応じて変化させることができるが、配置間隔(例えば、ph1、ph2、ph3又はpc1、pc2、pc3)が8mm以下である場合には、隣接する発光素子パッケージ(例えば、99−3〜99−4)の光が互いに干渉して認知可能な明部を発生させる可能性があるからである。また、配置間隔(例えば、ph1、ph2、ph3又はpc1、pc2、pc3)が30mm以上である場合には、光が到達しない領域により暗部を発生させる可能性があるからである。
【0286】
上述したように、光源モジュール100−1〜100−23は、それ自体が柔軟性を有するため、屈曲を有するハウジング970にも容易に装着可能であるので、実施例に係る車両用テールランプ900−2はデザインの自由度を向上させることができる。
【0287】
また、光源モジュール100−1〜100−23は、熱放出効率を向上させた構造を有するため、実施例に係る車両用テールランプ900−2は波長シフトの発生及び光度の減少を防ぐことができる。
【0288】
図56に示された一般的な車両用テールランプは点光源であるため、発光時に発光面に部分的なスポット962、964が発生し得るが、実施例に係る車両用テールランプ900−2は面光源であるため、発光面全体で均一な輝度及び照度を実現することができる。
【0289】
以上、本発明の技術的思想を例示するための望ましい実施例について説明し図示したが、本発明はこのように図示されて説明されたとおりの構成及び作用に限定されるのではなく、技術的思想の範疇を逸脱することなく本発明に対して多数の適切な変形及び修正が可能であることは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば理解することができる。したがって、そのような適切な変形及び修正と均等物も本発明の範囲に属するものとみなされるべきである。