(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の整髪剤は、(A)固形のロウ又は炭化水素、(B)液状のエステル油、(C)揮発性シリコーン、(D)ノニオン界面活性剤、(E)変性コーンスターチ及び(F)水が配合されたものである。また、当該整髪剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、(G)その他の成分が任意に配合されたものでも良い。以下、当該整髪剤について詳説する。
【0014】
<(A)固形のロウ又は炭化水素>
当該クリーム状整髪剤には(A)成分として、固形のロウ、固形の炭化水素、又は固形のロウ及び固形の炭化水素が配合される。この(A)成分はセット力の高い成分であり、25℃で固形のものである。(A)成分は、1種又は2種以上が用いられる。
【0015】
固形のロウとしては、例えば、キャンデリラロウ、ミツロウ、モクロウ、カルナウバロウ、コメヌカロウ、ラノリン等が挙げられる。
【0016】
固形の炭化水素としては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、ワセリン、セレシン等が挙げられる。
【0017】
当該整髪剤における(A)成分の配合量は、例えば、5質量%以上20質量%以下であり、10質量%以上20質量%以下が好ましい。当該整髪剤は、(E)変性コーンスターチが配合されることで、(A)成分の配合量を多くした場合であっても、毛髪のセット力を十分に確保しつつ、べたつきを抑制することが可能となる。また、(A)成分の配合量をある程度抑えることで、剤型をクリーム状にし易くできる。
【0018】
<(B)液状のエステル油>
当該整髪剤に配合される(B)液状のエステル油は、25℃で液状である。(B)液状のエステル油は当該整髪剤における(A)成分の乳化安定性を高めるための成分である。また、(B)液状のエステル油が配合されることで、手のひらや毛髪の上で整髪剤が延びやすく、セット後の毛髪のまとまりが良好となる。
【0019】
(B)液状のエステル油は、1種又は2種以上が用いられる。(B)液状のエステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2−ジエチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、ネオペンタン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸2−ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸2−ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸2−オクチルドデシル、乳酸ラウリル、乳酸2−オクチルドデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリ2−エチルヘキシル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリ2−オクチルドデシル、リンゴ酸ジステアリル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチルオクチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
【0020】
当該整髪剤における(B)液状のエステル油の配合量は、例えば1質量%以上10質量%以下であり、2質量%以上5質量%以下が好ましい。1質量%以上にすることで、手の平で延ばし易い剤となり、10質量%以下にすることで、(B)成分のべたつきを抑えつつ、毛髪のセット力が高まる。
【0021】
<(C)揮発性シリコーン>
(C)揮発性シリコーンは、当該整髪剤に配合されることで、べたつきを抑制し、スタイリングの軽さ(スタイリング後の毛髪の浮遊感)を高める。また、(C)揮発性シリコーンを(B)液状のエステル油と併用することで、当該整髪剤の粘度調節や毛髪への塗布性の調節がより容易となる。
【0022】
(C)揮発性シリコーンは、1種又は2種以上が用いられる。(C)揮発性シリコーンとしては、例えば、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
【0023】
当該整髪剤における(C)揮発性シリコーンの配合量は、特に限定されないが、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上である。(C)揮発性シリコーンの配合量を上記範囲とすることで、べたつきを抑制し、軽いスタイリングをより適切に実現可能であり、特に10質量%以上とすることでより適切にべたつきを抑制できる。(C)揮発性シリコーンの配合量の上限は、例えば20質量%である。
【0024】
<(D)ノニオン界面活性剤>
当該整髪剤に配合される(D)ノニオン界面活性剤は1種又は2種以上が用いられる。(D)ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル(例えばステアリン酸グリセリル)、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロール、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0025】
これらの中でも、(D)ノニオン界面活性剤として、エチレンオキサイドの平均付加モル数が5モル以上15モル以下であるポリオキシエチレンセチルエーテルを配合すると良い。このポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル等が挙げられる。
【0026】
当該整髪剤における(D)ノニオン界面活性剤の配合量は、例えば1質量%以上10質量%以下であり、2質量%以上8質量%以下が好ましい。(D)ノニオン界面活性剤の配合量を上記範囲とすることで、当該整髪剤の乳化安定性を高めることができ、粘度調整や毛髪の感触調節が容易となる。
【0027】
<(E)変性コーンスターチ>
当該整髪剤に配合される(E)変性コーンスターチは、コーンスターチに3−(ドデセニル)ジヒドロ2,5−フランジオンを反応して得られるエステルであり、市販品としてアクゾノーベル社製「AMAZE」が流通している。(E)成分により、セット後の毛髪のべたつきを抑制できる。
【0028】
当該整髪剤における(E)変性コーンスターチの配合量は、例えば0.1質量%以上5質量%以下であり、0.5質量%以上2質量%以下であると良い。
【0029】
<(F)水>
当該整髪剤における(F)水の配合量は、特に限定されないが、例えば35質量%以上である。
【0030】
<(G)その他の成分>
(G)その他の成分は、公知の整髪剤に配合されているものから適宜選定したものであると良い。(G)その他の成分としては、例えばアニオン界面活性剤、高級アルコール、多価アルコール、油脂、揮発性炭化水素、不揮発性シリコーン、高分子化合物、防腐剤、香料等が挙げられる。
【0031】
当該整髪剤にアニオン界面活性剤を1種又は2種以上を配合することで、当該整髪剤における(A)成分の分散性を向上させることができる。その分散に特に適しているアニオン界面活性剤は、高級脂肪酸系アニオン界面活性剤である。高級脂肪酸系アニオン界面活性剤は、高級脂肪酸のアニオンであり、当該アニオンの1種又は2種以上を含ませるために、高級脂肪酸塩、並びに/又は、高級脂肪酸及びこれを中和するアルカリを配合する。
【0032】
上記高級脂肪酸は、1種又は2種以上が用いられる。高級脂肪酸としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸等の直鎖状飽和脂肪酸;イソステアリン酸等の分枝状飽和脂肪酸;オレイン酸、リノール酸等の直鎖状不飽和脂肪酸が挙げられる。この高級脂肪酸炭素数が、14以上20以下が良い。炭素数が14以上であると、皮膚に感じる刺激の抑制に良く、炭素数が20以下であると、整髪剤の感触を柔らかくするのに良い。
【0033】
上記高級脂肪酸塩は、1種又は2種以上が用いられると良い。この高級脂肪酸塩の形態としては、例えば、アルカリ金属塩、アミン塩である。そのアルカリ金属塩は、ナトリウム塩、カリウム塩等である。また、アミン塩は、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール塩、ジイソプロパノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等である。
【0034】
上記の高級脂肪酸の中和用アルカリは、1種又は2種以上が用いられると良い。アルカリとしては、無機アルカリ及び有機アルカリのいずれも使用することができる。無機アルカリとしては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アンモニア等が挙げられる。有機アルカリとしては、例えばアミノエチルプロパノール、アルギニン、トリエタノールアミン等が挙げられる。高級脂肪酸系アニオン界面活性剤における高級脂肪酸100質量部に対するアルカリの配合比は、1質量部以上20質量部以下であると良い。
【0035】
当該整髪剤における高級脂肪酸系アニオン界面活性剤の配合量は、高級脂肪酸として換算したときに、例えば0.5質量%以上5質量%以下である。
【0036】
当該整髪剤に1種又は2種以上の高級アルコールを配合することで、当該整髪剤の粘度調整が容易となる。高級アルコールとしては、例えば、セタノール、イソセチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール等が挙げられる。
【0037】
当該整髪剤における高級アルコールの配合量は、例えば0.1質量%以上5質量%以下である。
【0038】
当該整髪剤に1種又は2種以上の多価アルコールを配合することで、毛髪の保湿性を向上させることができる。多価アルコールとしては、例えば、プロパンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ブチレングリコール等が挙げられる。
【0039】
当該整髪剤における多価アルコールの配合量は、例えば1質量%以上8質量%以下である。
【0040】
<剤型>
当該整髪剤の剤型としては、クリーム状、ワックス状が良く、チューブ容器から吐出させて使用するクリーム状であれば、特に毛髪に塗布しやすい。
【0041】
<pH>
当該整髪剤のpHは、通常3以上9以下であり、5以上8以下がより好ましい。なお、pHの調整は、例えば有機酸、無機酸、アルカリ金属の水酸化物等を用いて行うことができる。
【0042】
<粘度>
当該整髪剤の粘度は、例えば500Pa以上8,000Pa以下とされる。ここで、粘度は、HAAKE社製応力制御型レオメーター「Rheo Stress 6000」を使用し、応力依存測定モードで測定したときの線形領域におけるG’の値である。
【0043】
<使用方法>
当該整髪剤は、毛髪のセット前に適量を手に取る等して、濡れている毛髪又は乾燥している毛髪に塗布することで、毛髪をスタイリングすることができる。当該整髪剤は、パーマ処理、カラーリング処理又はブリーチ処理の履歴がある毛髪、及びそれらの処理の履歴がない毛髪のいずれにも使用することができる。
【実施例】
【0044】
以下、当該整髪剤を実施例により説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例の整髪剤における各成分の配合量としては、全体で100質量%となるように各成分の配合量を質量%で示し、表1及び表2ではその質量%の表示を省略して数値のみで示している。
【0045】
<評価方法>
実施例及び比較例で行なった評価方法について説明する。
【0046】
(べたつき)
べたつきは、セット後の毛髪の油分によるべたつきを評価者5人で評価した。各評価者には、手でべたつきを確認した結果、評価基準よりも「べたつきが抑制されている」、評価基準と「べたつきが同等である」、又は評価基準よりも「べたつきが悪化している」のいずれかで評価してもらった。評者者5人の評価結果については、「べたつきが抑制されている」=「1点」、「同等」=「0点」、「べたつきが悪化している」=「−1点」とし、その合計点数として算出した。
【0047】
(毛髪のセット力)
毛髪のセット力は、毛髪の整え易さとして評価者5人で評価した。各評価者には、評価基準よりも「整え易い」、評価基準と「同等」、又は評価基準よりも「整え難い」のいずれかで評価してもらった。評者者5人の評価結果については、「整え易い」=「1点」、「同等」=「0点」、「整え難い」=「−1点」とし、その合計点数として算出した。
【0048】
(評価基準)
評価基準は、実施例1,2及び比較例1,2については比較例2であり、実施例3〜7については実施例3である。
【0049】
<実施例1,2及び比較例1,2>
実施例1,2及び比較例1,2の整髪剤は、表1に示す組成で、クリーム状O/W型乳化物の剤型に調製した。なお、実施例1は(A)成分の配合量が10質量%以下であり、実施例2及び比較例1,2は、(A)成分の配合量が10質量%超である。
【0050】
実施例1,2及び比較例1,2の整髪剤について、毛髪のセット後のべたつき及び毛髪のセット力を評価した。その結果は、表1に示した。
【0051】
【表1】
【0052】
ここで、表1の「ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)」及び「ポリオキシエチレンセチルエーテル(5.5E.O.)」における(20E.O.)及び(5.5E.O.)とは、それぞれエチレンオキサイドの平均付加モル数が「20」及び「5.5」であることを意味している。
精製水の欄の「計100とする」とは、整髪剤に配合される精製水以外の各成分に、精製水の量を加えて100質量%となるようにしたことを意味している。
【0053】
表1から明らかなように、実施例1の整髪剤は、評価基準である比較例2の整髪剤に比べて、セット後の毛髪のべたつきについては、格段に抑制されていた。
実施例2の整髪剤は、評価基準である比較例2の整髪剤に比べて、毛髪のセット力に優れ、セット後のべたつきが抑制された結果、総合評価がプラスとなった。
比較例1の整髪剤は、毛髪のセット力が優れているがセット後の毛髪のべたつきが悪化していた。
【0054】
ここで、実施例1,2の整髪剤は、(E)成分として変性コーンスターチが配合されているのに対して、比較例1,2の整髪剤では変性コーンスターチが配合されておらず、特に比較例1の整髪剤では変性コーンスターチに代えて、変性コーンスターチと同じノ二オン性高分子であるポリビニルピロリドンが配合されている。すなわち、実施例1,2の整髪剤は、変性コーンスターチを配合することでセット後の毛髪のべたつきが抑制され、そのべたつき抑制効果は同じノ二オン性高分子であるポリビニルピロリドンよりも優れていると推考される。
【0055】
また、実施例2及び比較例1,2の整髪剤は、(A)成分の配合量が10質量%を超えているが、実施例2の整髪剤が最もセット後の毛髪のべたつきが抑制されていた。すなわち、実施例2の整髪剤は、(A)成分の配合量が多いにもかかわらず、セット後の毛髪のべたつきが抑制される結果となった。
【0056】
<実施例3〜7>
実施例3〜7の整髪剤は、表2に示す組成で、クリーム状O/W型乳化物の剤型に調製した。
【0057】
実施例3〜7の整髪剤について、毛髪のセット後のべたつき及び毛髪のセット力を評価した。その結果は、表2に示した。
【0058】
【表2】
【0059】
ここで、表2の「エチルヘキサン酸アルキル(C14−18)」における(C14−18)とは、アルキルの炭素数が14〜18であることを意味している。その他については表1と同様である。
【0060】
表2から明らかなように、実施例4の整髪剤は、評価基準である実施例3の整髪剤に比べて、セット後の毛髪のべたつきがやや劣っているが、セット力に優れ、総合評価がプラスとなった。
実施例5の整髪剤は、評価基準である実施例3の整髪剤に比べて、セット後の毛髪のべたつきが同等であるが、セット力に劣り、総合評価がマイナスとなった。これは、セット力に大きく寄与する(A)成分の配合量が実施例3の整髪剤に比べて少ないためであると考えられる。そのため、(A)成分の配合量を多く、具体的には10質量%以上とすることが好ましいと考えられる。
実施例6の整髪剤は、評価基準である実施例3の整髪剤に比べて、セット後の毛髪のべたつき及びセット力が低下し、総合評価がマイナスとなった。そのため、(B)成分の配合量を少なく、具体的には5質量%以下とすることが好ましいと考えられる。
実施例7の整髪剤は、評価基準である実施例3の整髪剤に比べて、毛髪のセット力に優れているが、セット後の毛髪のべたつきがやや劣る結果となった。これは、(C)成分の配合量が実施例3の整髪剤に比べて少ないためであると考えられる。そのため、べたつきを抑制する点からは、(C)成分の配合量を多く、具体的には10質量%以上とすることが好ましいと考えられる。