(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1接続パターンは、前記第1感知セルと一体で形成され、前記第2接続パターンは、前記第1接続パターンと所定の間隔で離隔され前記第1感知セルと部分的に重なることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
隣接する前記第2感知セルの間に一対の前記第2接続パターンが配置され、1つの第1接続パターンが前記一対の第2接続パターンの間に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のタッチスクリーンパネル。
前記第1中央部は、前記第1延長部に対して平行な第1サブ中央部及び前記第2延長部に対して平行な第2サブ中央部を含み、前記第2中央部は前記第3延長部に対して平行な第3サブ中央部及び前記第4延長部に対して平行な第4サブ中央部を含むことを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載のタッチスクリーンパネル。
前記第1開口部は、前記第1接続パターンに隣接する前記第1感知セルの一側面と前記第1延長部との間、及び、前記第1接続パターンに隣接する前記第1感知セルの他の側面と前記第2延長部との間に配置され、
前記第2開口部は、前記第2接続パターンに隣接する前記第2感知セルの一側面と前記第3延長部との間、及び、前記第2接続パターンに隣接する前記第2感知セルの他の側面と前記第4延長部との間に配置されることを特徴とする請求項6〜12のいずれかに記載のタッチスクリーンパネル。
前記第1感知セルの一側面と前記第1延長部との間に位置する前記第1開口部は、前記第1感知セルの一側面に対して平行に配置され、前記第1感知セルの他の側面と前記第2延長部との間に位置する前記第1開口部は、前記第1感知セルの他の側面に対して平行に配置され、
前記第2感知セルの一側面と前記第3延長部との間に位置する前記第2開口部は、前記第2感知セルの一側面に対して平行に配置され、前記第2感知セルの他の側面と前記第4延長部との間に位置する前記第2開口部は、前記第2感知セルの他の側面に対して平行に配置されることを特徴とする請求項6〜13のいずれかに記載のタッチスクリーンパネル。
前記第1感知セルは、前記第3開口部内に配置される第3導電性パターンをさらに含み、前記第2感知セルは、前記第4開口部内に配置される第4導電性パターンをさらに含むことを特徴とする請求項6〜14のいずれかに記載のタッチスクリーンパネル。
前記第1感知セル及び前記第3導電性パターンと異なる平面上に配置され、一側が前記第1感知セルに電気的に接続され、他側が前記第3導電性パターンに部分的に重なる、少なくとも1つの第1避雷針部材と、
前記第2感知セル及び前記第4導電性パターンと異なる平面上に配置され、一側が前記第2感知セルに電気的に接続され、他側が前記第4導電性パターンに部分的に重なる、少なくとも1つの第2避雷針部材をさらに含むことを特徴とする請求項15または16に記載のタッチスクリーンパネル。
前記第1感知セルは、前記第2方向に沿って延長するスロット形状を有し、互いに平行に配置される複数の第5開口部、及び前記第5開口部内に配置される第5導電性パターンをさらに含むことを特徴とする請求項15〜19のいずれかに記載のタッチスクリーンパネル。
前記第5導電性パターン及び前記第2感知セルと異なる平面上に配置され、前記第5導電性パターンの一側または他側を隣接する前記第2感知セルに接続するダミー配線パターンをさらに含むことを特徴とする請求項20〜24のいずれかに記載のタッチスクリーンパネル。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述した構造的特徴によって、従来のタッチスクリーンパネルにおいては、外部から第1感知ラインまたは第2感知ラインに静電気が流入する場合、前記第1接続パターン及び第2接続パターン部位が損傷を受ける可能性があり、前記第1接続パターンや前記第2接続パターンが損傷すると、前記タッチスクリーンパネルで正確なタッチ位置の感知動作が難しくなるという問題点がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、外部からパネル内部に流入する静電気を除去するかまたは減少させ静電気による内部パターンの損傷を防止することによって、タッチ位置感知動作の不良を改善することが可能な、新規かつ改良されたタッチスクリーンパネルを提供することにある。
【0009】
なお、本発明が解決しようとする課題は前述した課題によって限定されず、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で多様に拡張することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、透明基板と、前記透明基板上に第1方向に配列される複数の第1感知セル、及び、隣接する前記第1感知セルを接続する複数の第1接続パターンを含む第1感知ラインと、前記第1感知ラインと電気的に絶縁され、前記第1方向に直交する第2方向に前記透明基板上に配列される複数の第2感知セル、及び、前記第2感知セルを接続する複数の第2接続パターンを含む第2感知ラインと、を含み、前記第1感知セルは、それぞれ前記第1接続パターンに隣接する複数の第1開口部及び前記第1開口部内に配置される複数の第1導電性パターンを備え、前記第2感知セルは、それぞれ前記第2接続パターンに隣接する複数の第2開口部及び前記第2開口部内に配置される複数の第2導電性パターンを備えることを特徴とするタッチスクリーンパネルが提供される。
【0011】
前記第1開口部は、前記第2方向に沿って配列され、前記第2開口部は前記第1方向に配列されてもよい。
【0012】
前記第1開口部及び前記第2開口部は、それぞれジグザグ(zigzag)形状に配列されてもよい。
【0013】
前記第1開口部及び前記第2開口部は、それぞれ円形状、ダイヤモンド形状、多角形状のいずれかであってもよい。
【0014】
前記第1導電性パターンは、前記第1開口部内に島状に配置され、前記第2導電性パターンは前記第2開口部内に島状に配置されてもよい。
【0015】
前記第1感知セル及び前記第2感知セルは、それぞれ透明な導電性物質を含んでもよい。
【0016】
前記第1導電性パターンは、前記第1感知セルと同じ物質を含み、前記第2導電性パターンは、前記第2感知セルと同じ物質を含んでもよい。
【0017】
前記第1感知セル及び前記第2感知セルは、それぞれダイヤモンド形状、菱形状、正方形状のいずれかであってもよい。
【0018】
前記第1接続パターンは、前記第1感知セルと一体で形成され、前記第2接続パターンは、前記第1接続パターンと所定の間隔で離隔され前記第1感知セルと部分的に重なってもよい。
【0019】
隣接する前記第2感知セルの間に一対の前記第2接続パターンが配置され、1つの第1接続パターンが前記一対の第2接続パターンの間に配置されてもよい。
【0020】
前記第1感知セルは、前記第1接続パターンに隣接し、前記第2方向に延長するスロット形状のダミー開口部を含み、前記第2接続パターンは、前記ダミー開口部に島状に配置されるブリッジパターンと、前記第1感知セル及び第2感知セルと異なる平面上に配置され、前記ブリッジパターンの端部を隣接する前記第2感知セルに電気的に接続する配線パターンと、を含んでもよい。
【0021】
前記ダミー開口部は、前記第1接続パターンと前記第1開口部との間に配置されてもよい。
【0022】
前記ブリッジパターンは、透明な導電性物質を含み、前記配線パターンは、金属または導電性金属化合物を含んでもよい。
【0023】
前記第1感知セルは、前記第1接続パターンに隣接する2つの側面にそれぞれ平行な第1延長部及び第2延長部、そして、前記第1延長部と前記第2延長部を接続する第1中央部を備える第3開口部をさらに含み、前記第2感知セルは、前記第2接続パターンに隣接する2つの側面にそれぞれ平行な第3延長部及び第4延長部、そして、前記第3延長部と前記第4延長部を接続する第2中央部を備える第4開口部をさらに含んでもよい。
【0024】
前記第1中央部は、前記第1延長部に対して平行な第1サブ中央部及び前記第2延長部に対して平行な第2サブ中央部を含み、前記第2中央部は前記第3延長部に対して平行な第3サブ中央部及び前記第4延長部に対して平行な第4サブ中央部を含んでもよい。
【0025】
前記第1開口部は、前記第1接続パターンに隣接する前記第1感知セルの一側面と前記第1延長部との間、及び、前記第1接続パターンに隣接する前記第1感知セルの他の側面と前記第2延長部との間に配置され、前記第2開口部は、前記第2接続パターンに隣接する前記第2感知セルの一側面と前記第3延長部との間、及び、前記第2接続パターンに隣接する前記第2感知セルの他の側面と前記第4延長部との間に配置されてもよい。
【0026】
前記第1感知セルの一側面と前記第1延長部との間に位置する前記第1開口部は、前記第1感知セルの一側面に対して平行に配置され、前記第1感知セルの他の側面と前記第2延長部との間に位置する前記第1開口部は、前記第1感知セルの他の側面に対して平行に配置され、前記第2感知セルの一側面と前記第3延長部との間に位置する前記第2開口部は、前記第2感知セルの一側面に対して平行に配置され、前記第2感知セルの他の側面と前記第4延長部との間に位置する前記第2開口部は、前記第2感知セルの他の側面に対して平行に配置されてもよい。
【0027】
前記第1感知セルは、前記第3開口部内に配置される第3導電性パターンをさらに含み、前記第2感知セルは、前記第4開口部内に配置される第4導電性パターンをさらに含んでもよい。
【0028】
前記第3導電性パターンは、前記第3開口部内に島状に配置され、前記第4導電性パターンは、前記第4開口部内に島状に配置されてもよい。
【0029】
前記第1感知セル及び前記第3導電性パターンと異なる平面上に配置され、一側が前記第1感知セルに電気的に接続され、他側が前記第3導電性パターンに部分的に重なる、少なくとも1つの第1避雷針部材と、前記第2感知セル及び前記第4導電性パターンと異なる平面上に配置され、一側が前記第2感知セルに電気的に接続され、他側が前記第4導電性パターンに部分的に重なる、少なくとも1つの第2避雷針部材をさらに含んでもよい。
【0030】
前記第1避雷針部材及び前記第2避雷針部材は、それぞれ金属または導電性金属化合物を含んでもよい。
【0031】
前記第1避雷針部材は、前記第3導電性パターンの一側の端部に配置され、前記第2避雷針部材は、前記第4導電性パターンの一側の端部に配置されてもよい。
【0032】
前記第1感知セルは、前記第2方向に沿って延長するスロット形状を有し、互いに平行に配置される複数の第5開口部、及び前記第5開口部内に配置される第5導電性パターンをさらに含んでもよい。
【0033】
前記第5開口部は、前記第1接続パターンと前記第3開口部との間に配置されてもよい。
【0034】
前記第5導電性パターンは、前記第5開口部内に島状に配置されてもよい。
【0035】
前記第5導電性パターンは、透明な導電性物質を含んでもよい。
【0036】
前記複数の第5開口部は、互いに異なる長さを有してもよい。
【0037】
前記第5導電性パターン及び前記第2感知セルと異なる平面上に配置され、前記第5導電性パターンの一側または他側を隣接する前記第2感知セルに接続するダミー配線パターンをさらに含んでもよい。
【0038】
前記ダミー配線パターンは、金属または導電性金属化合物を含んでもよい。
【0039】
前記ダミー配線パターンは、隣接する前記第5導電性パターンごとに異なる側のみに配置してもよい。
【0040】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、透明基板と、前記透明基板上に第1方向に配列される複数の第1感知セル、及び、隣接する前記第1感知セルを接続する複数の第1接続パターンを含む第1感知ラインと、前記第1感知ラインと電気的に絶縁され、前記第1方向に直交する第2方向に沿って前記透明基板上に配列される複数の第2感知セル、及び、隣接する前記第2感知セルを接続する複数の第2接続パターンを含む第2感知ラインと、を含み、前記第1感知セル及び前記第2感知セルのうち、少なくとも1つは、開口部及び前記開口部内に配置される導電性パターンを含むことを特徴とするタッチスクリーンパネルが提供される。
【0041】
前記第1感知セルは、前記第1接続パターンに隣接して前記第2方向に延長するスロット形状の第1開口部、及び前記第1開口部内に配置される第1導電性パターンを含んでもよい。
【0042】
前記第2感知セルは、前記第2接続パターンに隣接して前記第1方向に延長するスロット形状の第2開口部、及び前記第2開口部内に配置される第2導電性パターンを含んでもよい。
【0043】
前記第1導電性パターンは、前記第1開口部内に島状に配置され、前記第2導電性パターンは、前記第2開口部内に島状に配置されてもよい。
【0044】
前記第1感知セルは、前記第1開口部の内壁から突出し、互いに離隔される複数の第1突出部をさらに含み、前記第2感知セルは、前記第2開口部の内壁から突出し、互いに離隔される複数の第2突出部をさらに含んでもよい。
【0045】
前記第1導電性パターンは、前記第1突出部に対応する複数の第3突出部を含み、前記第2導電性パターンは、前記第2突出部に対応する複数の第4突出部を含んでもよい。
【発明の効果】
【0046】
以上説明したように本発明によれば、外部からタッチスクリーンパネルの内部に流入する静電気による構成要素の損傷を防止してタッチスクリーンパネルのタッチ位置感知動作の不良を改善することができるタッチスクリーンパネルが提供される。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0049】
本明細書において、第1、第2等の用語は多様な構成要素を説明するのに使用することができるが、これらの構成要素がこのような用語によって限定されてはならない。これらの用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使われる。例えば、本発明の権利範囲から逸脱せずに第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名することができる。
【0050】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いる、または「接触されて」いると言及された場合には、その他の構成要素に直接的に連結されていたり、接触されていたりすることも意味するが、中間に他の構成要素が存在する場合も含むと理解されたい。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接接触されて」いる、または「直接接続されて」いると言及された場合には、中間に他の構成要素が存在しないと理解されたい。構成要素の間の関係を説明する他の表現、即ち「〜間に」と「すぐに〜間に」または「〜に隣接する」と「〜に直接隣接する」等も同じように解釈されたい。
【0051】
本明細書で使用した用語は単に特定の実施形態を説明するために使用したもので、本発明を限定するものではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書で「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品または、これを組み合わせたものが存在するということを示すものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品または、これを組み合わせたものなどの存在または、付加の可能性を、予め排除するわけではない。
【0052】
また、別に定義しない限り、技術的或いは科学的用語を含み、本明細書中において使用される全ての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、一般的に理解するのと同一の意味を有する。一般的に使用される辞書において定義する用語と同じ用語は関連技術の文脈上に有する意味と一致する意味を有するものと理解するべきで、本明細書において明白に定義しない限り、理想的或いは形式的な意味として解釈してはならない。
【0053】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るタッチスクリーンパネルを示す平面図であり、
図2は本発明の第1の実施形態に係るタッチスクリーンパネルの一部を拡大した平面図である。また、
図3は
図2に示したタッチスクリーンパネルをI−I’ラインに沿って切断した断面図であり、
図4は
図2に示したタッチスクリーンパネルをII−II’ラインに沿って切断した断面図である。
【0054】
図1、
図2、
図3及び
図4を参照すると、本発明の第1の実施形態に係るタッチスクリーンパネル100は、透明基板110、第1感知ライン120、第1導電性パターン130、第2感知ライン140、第2導電性パターン150、第1検出配線160、第2検出配線170を含み得る。
【0055】
透明基板110は、透明な絶縁物質から構成され得る。例えば、透明基板110は、ガラス基板、透明プラスチック基板、透明繊維基板、透明フィルム基板などを含み得る。
【0056】
本実施形態では、透明基板110は感知領域及び周辺領域を含み得る。前記感知領域は、実質的に透明基板110の中央部に該当し得る。第1感知ライン120及び第2感知ライン140は、前記感知領域に位置し、前記感知領域により使用者によるタッチスクリーンパネル100のタッチに対する実質的な感知動作を遂行することができる。前記周辺領域によって、前記感知領域を実質的に囲むことができ、前記周辺領域には第1検出配線160及び第2検出配線170を配置することができる。
【0057】
第1感知ライン120は、透明基板110上で第1方向に延長され得る。ここで、前記第1方向は、例えば、透明基板110の長手方向に該当し得る。これとは違って、前記第1方向は透明基板110の横方向にも該当し得る。
【0058】
本実施形態では、複数の第1感知ライン120を透明基板110上に配置することができる。前記複数の第1感知ライン120は、互いに所定の間隔で離隔され、互いに実質的に平行に配列され得る。
【0059】
第1感知ライン120は、複数の第1感知セル121及び複数の第1接続パターン122を含み得る。第1感知セル121は、前記第1方向に沿って配列され、隣接する第1感知セル121は、互いに所定の間隔で離隔され得る。第1接続パターン122は、隣接する第1感知セル121の間に位置され、隣接する第1感知セル121を互いに接続され得る。本実施形態では、第1接続パターン122は、1つの第1感知セル121の一側(例えば、下部)と隣接する第1感知セル121の一側(例えば、上部)で互いに接続され得る。このように、第1接続パターン122により隣接する第1感知セル121を順次に接続させることができるので、透明基板110上で前記第1方向に延長する第1感知ライン120を具現させることができる。
【0060】
第1感知セル121は、実質的に使用者によるタッチスクリーンパネル100に対するタッチ動作に伴う静電容量の変化を感知することができる。本実施形態では、第1感知セル121は、実質的にダイヤモンド形状、菱形状、面取りをした正方形状であり得る。しかし、第1感知セル121の形状が前述の形状に限定されず、タッチスクリーンパネル100の形状により第1感知セル121は多様な形状であり得る。
【0061】
第1感知セル121は、透明導電性物質で構成され得る。例えば、第1感知セル121は、インジウム亜鉛酸化物(indium zinc oxide;IZO)、インジウム錫酸化物(indium tin oxide;ITO)、アンチモン錫酸化物(antimony tin oxide;ATO)、亜鉛酸化物(ZnOx)、インジウムガリウム酸化物(indium gallium oxide;IGO)、ガリウム酸化物(GaOx)、錫酸化物(SnOx)などを含み得る。これらは単独、または、互いに組み合わせて使用することができる。
【0062】
第1接続パターン122は、第1感知セル121の幅より相対的に小さい幅であり得る。本実施形態では、第1接続パターン122は、第1感知セル121と実質的に同じ物質を含み得る。例えば、第1接続パターン122は上述した透明な導電性物質で構成され得る。第1接続パターン122が第1感知セル121と実質的に同じ物質を含む場合、第1接続パターン122は、第1感知セル121と実質的に一体で形成され得る。本実施形態では、第1接続パターン122は、金属または導電性金属化合物を含み得る。即ち、第1接続パターン122と第1感知セル121は、互いに相異なる物質で構成され得る。例えば、第1接続パターン122は、それぞれ、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、金(Au)、これらの酸化物などで構成され得る。第1接続パターン122が金属または導電性金属化合物を含む場合、第1接続パターン122は、第1感知セル121と部分的に重なり得る。
【0063】
本実施形態では、金属や導電性金属化合物を含む第1接続パターン122と第1感知セル121との間には絶縁膜(図示せず)が介在し得る。この場合、第1接続パターン122は、前記絶縁膜パターンに形成されたホール(図示せず)を介して延長して第1感知セル121に接続され得る。
【0064】
本実施形態では、第1接続パターン122に隣接する部分の第1感知セル121には、複数の第1開口部123が提供され得る。前記第1開口部123には、静電気を除去できるように第1導電性パターン130が配置され得る。これによって、第1感知セル121は、複数の第1開口部123と複数の第1導電性パターン130を含み得る。例えば、第1開口部123は、実質的に円形、楕円形、多角形の形状などの多様な平面形状であり得る。また、第1導電性パターン130は、第1開口部123内に実質的に島状に配置され得る。しかし、このような第1導電性パターン130の形状は、対応する第1開口部123の形状により変化し得る。
【0065】
第1導電性パターン130は、外部から第1感知ライン120を介して流入する静電気を除去するかまたは大きく減少させる役割を遂行し得る。外部から第1感知ライン120を介して流入する静電気は、第1開口部123内に位置する第1導電性パターン130に蓄積させることができ、これにより、前記静電気の量を減少させるかまたは静電気を除去することができる。例えば、外部から正(+)電荷を含む静電気が第1感知ライン120を通して流入する場合、第1導電性パターン130の表面上に負(−)電荷が蓄積されながら、前記正(+)電荷をトラップ(trap)することができるため、前記静電気を減少させるかまたは除去することができる。外部から第1感知ライン120を介して流入する静電気は、第1感知ライン120が延長する方向、即ち、前記第1方向に沿って流れ得る。前述の静電気による損傷は、相対的に小さい幅を有する第1接続パターン122とその周辺に位置する構成要素から主に発生し得る。本実施形態では、第1接続パターン122とその周辺構成要素の損傷を効果的に防止するために、第1開口部123と第1導電性パターン130が第1接続パターン122に隣接して配置され得る。
【0066】
再び、
図1〜
図4を参照すると、第1感知セル121の両側部(例えば、上部及び下部)は、第1接続パターン122と接続され、これによって、第1開口部123が第1感知セル121の両側部に隣接して配置され得る。例えば、第1開口部123は第1感知セル121の上部に隣接する部分と下部に隣接する部分にそれぞれ形成され得る。前記第1方向を基準とする場合、1つの第1感知セル121の第1開口部123のセットと隣接する第1感知セル121の第1開口部123のセットのとの間に第1接続パターン122が位置し得る。第1開口部123は前記第1方向に対して実質的に直交する第2方向に沿って配列され得る。第1感知セル121の第1開口部123のセットは、複数の列(row)で配列された第1開口部123で構成され得る。第1感知セル121内に第1開口部123を全体的にマトリックス形状に配置される場合、隣接する第1開口部123の間の空間を静電気の直接的な通路にすることができる。
【0067】
本実施形態では、第1開口部123は前記第2方向に沿って実質的にジグザグ(zigzag)形状に配置され得る。これと共に第1開口部123が全体的にジグザグ形状を有する場合には、隣接する第1開口部123の間に別の列の第1開口部123が位置するため、静電気を迂回させて流すことができる。その結果、第1開口部123内の構成と第1導電性パターン130によって第1感知ライン120に流入する静電気をより効果的に除去するか、或いは、減少させることができる。
【0068】
本実施形態では、第1導電性パターン130は第1開口部123と実質的に同一または類似の形状を有し得る。第1導電性パターン130の形状が第1開口部123の形状と実質的に同一である場合、第1導電性パターン130は第1開口部123の内壁から均一な間隔で離隔され得る。即ち、第1導電性パターン130と第1開口部123の内壁との間には所定幅を有する空間を介在させることができる。また、第1導電性パターン130は第1感知セル121の他の部分と実質的に同じ平面上に位置し得る。
【0069】
図3及び
図4に示したように、実質的に同じ平面上に配置される第1感知セル121と第1導電性パターン130上には保護層114が形成され得る。また、保護層114は、第1導電性パターン130と第1開口部123の内壁との間の前記空間にも形成され得る。保護層114は透明な絶縁物質で構成され得る。例えば、保護層114は、シリコン酸化物(SiOx)、シリコン窒化物(SiNx)、フッ化マグネシウム(MgFx)、透明な有機物質などを含み得る。第1導電性パターン130と第1開口部123の内壁との間に介在する保護層114の一部は、誘電層の役割を遂行し得る。保護層114が誘電層の役割を遂行する場合、第1導電性パターン130、保護層114及び隣接する第1感知セル121の一部をキャパシタとして機能させることができるため、外部から流入する静電気を蓄積させることができ、これによって前記静電気を除去するかまたは減少させることができる。従って、第1導電性パターン130と第1開口部123の内壁との間に介在する保護層114の一部を介して所定の誘電率を確保できるように、第1導電性パターン130と第1開口部123の内壁との間の空間のサイズを適切に調節することができる。
【0070】
第1導電性パターン130は、第1感知セル121と実質的に同一または類似の物質を含み得る。例えば、第1導電性パターン130は、透明導電性物質で構成され得る。第1導電性パターン130を構成する透明な導電性物質の例としては、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、インジウム錫酸化物(ITO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、インジウムガリウム酸化物(IGO)、亜鉛酸化物、錫酸化物、ガリウム酸化物などを挙げることができる。これらは単独、または、互いに組み合わせて使用することができる。
【0071】
図2及び
図4に示したように、第1感知セル121はダミー開口部124を含み得る。ダミー開口部124は、前記第2方向に沿って延長され得る。例えば、ダミー開口部124は、所定の長さを有するスロット(slot)形状であり得る。ダミー開口部124は第1開口部123のセットと第1接続パターン122との間に位置し得る。ダミー開口部124には後述するように第2感知ライン140の第2接続パターン142が配置され得る。
【0072】
第2感知ライン140は、透明基板110上から前記第2方向に沿って延長され得る。ここで、前記第2方向は前記第1方向に対して実質的に直交され得る。本実施形態では、透明基板110上には複数の第2感知ライン140が提供され得る。前記第2感知ライン140は、前記第2方向に沿って互いに対して実質的に平行に配列され得る。
【0073】
本実施形態では、第2感知ライン140は、複数の第2感知セル141と複数の第2接続パターン142を具備し得る。この場合、第2感知ライン140は、第1感知ライン120から電気的に絶縁され得る。第2感知ライン140が第1感知ライン120に対して実質的に直交する方向に延長される場合、第2感知ライン140を第1感知ライン120と部分的に交差させることができる。例えば、第1感知ライン120及び第2感知ライン140は、第1接続パターン122及び第2接続パターン142が隣接するように配置される構成(例えば、所定の間隔で離隔する構成)とされ得る。また、第1感知ライン120及び第2感知ライン140は、第1接続パターン122及び第2接続パターン142が部分的に重なる構成としながら互いに部分的に交差し得る。
【0074】
第2感知ライン140において、第2感知セル141は、前記第2方向に沿って配列され、隣接する第2感知セル141は互いに所定の間隔で離隔され得る。ここで、第2感知セル141は隣接する第1感知セル121と実質的に重ならないように位置し得る。また、第2感知セル141と第1感知セル121は、実質的に同じ平面上に位置し得る。第2接続パターン142は、隣接する第2感知セル141の間に配置され、隣接する第2感知セル141は第2接続パターン142によって互いに接続され得る。例えば、第2接続パターン142は1つの第2感知セル141の一側(例えば、左側)と隣接する第2感知セル141の一側(例えば、右側)を互いに電気的に接続され得る。これによって、第2接続パターン142により第2感知セル141を順次接続させることができるので、前記第2方向に延長される第2感知ライン140を具現することができる。
【0075】
本実施形態では、第2感知セル141は実質的にタッチスクリーンパネル100をタッチする使用者の動作による静電容量の変化を感知することができる。例えば、第2感知セル141は、実質的にダイヤモンド形状、菱形状、面取りをした正方形状などの平面形状とすることができる。しかし、第2感知セル141の形状は前述の形状に限定されず、タッチスクリーンパネル100の形状により第2感知セル141も多様な形状であり得る。
【0076】
第1感知セル121及び第2感知セル141が、実質的に同じ形状である場合、第1感知セル121及び第2感知セル141は、互いに重ならないが、隣接するように配置され得る。
図2には実質的にダイヤモンド形状である第1感知セル121及び第2感知セル141が隣接する構成が示されている。第2感知セル141は透明な導電性物質を含み得る。例えば、各第2感知セル141は、インジウム亜鉛酸化物、インジウム錫酸化物、アンチモン錫酸化物、インジウムガリウム酸化物、亜鉛酸化物、ガリウム酸化物、錫酸化物などを含み得る。これらは単独または互いに組み合わせて使用することができる。
【0077】
本実施形態では、第2接続パターン142は、第2感知セル141の幅に比べて相対的に狭い幅であり得る。第2接続パターン142は第1感知セル121と実質的に重なり得る。第2接続パターン142が第1感知セル121と重なる部分は、できるだけ小さい面積である方がよい。それを考慮して、隣接する第2感知セル141の間に一対の第2接続パターン142が配置され得る。隣接する第2感知セル141の間に2つの第2接続パターン142が位置する場合、第2接続パターン142の幅を減少させることができる。
【0078】
第1接続パターン122は、一対の第2接続パターン142の間に配置され得る。そこで、第2接続パターン142はブリッジパターン142aと一対の配線パターン142bを含み得る。ブリッジパターン142aは、第1感知セル121に提供されるダミー開口部124内に位置し得る。
図4に示したように、ブリッジパターン142aは、ダミー開口部124内で実質的に島状に有し、第1感知セル121と実質的に同じ平面上に位置し得る。2つの配線パターン142bは、第1感知セル121及び第2感知セル141とは異なった平面上に配置され得る。例えば、配線パターン142bは第1感知セル121及び第2感知セル141より相対的に高く位置し得る。また、一対の配線パターン142bはブリッジパターン142aの両側端部を隣接する第2感知セル141にそれぞれ電気的に接続され得る。一対の配線パターン142bは、それぞれブリッジパターン142aに比べて相対的に小さい幅であり得る。この場合、配線パターン142bは滞積抵抗の減少のために金属や導電性金属化合物で構成され得る。また、ブリッジパターン142aは、第1感知セル121と実質的に同じ物質、例えば、透明導電性物質から構成され得る。
【0079】
一対の配線パターン142bとブリッジパターン142aは、互いに相異なる平面上に配置され得る。
図4に示したように、透明基板110上部に一対の配線パターン142bが配置され得る、前記配線パターン142bの上部に絶縁膜112が位置し得る。この場合、絶縁膜112は、各配線パターン142bの両側端部を露出させるコンタクトホールCHを含み得る。即ち、ブリッジパターン142aは、絶縁膜112上に配置され、絶縁膜112のコンタクトホールCHを介して一対の配線パターン142bに電気的に接続され得る。また、一対の配線パターン142bはそれぞれコンタクトホールCHを介して延長され、これによって、隣接する第2感知セル141と電気的に接続させることができる。
【0080】
本実施形態では、第2感知セル141は、第1接続パターン122に隣接する複数の第2開口部143を含み得る。第2開口部143内には静電気除去のための第2導電性パターン150を配置され得る。例えば、第2開口部143は、実質的に円形、楕円形、多角形の形状など平面形状であり得る。また、第2導電性パターン150が第2開口部143内で実質的に島状に配置されることによって、外部から第2感知ライン140を通して流入する静電気を除去するか或いは減少させることができる。外部から第2感知ライン140を通して流入する静電気は、第2開口部143内に位置する第2導電性パターン150に蓄積することができ、これによって、静電気を減少させるか或いは静電気を除去することができる。第2導電性パターン150において、前述した第1導電性パターン130の場合と実質的に同じ方式で前記静電気は除去されるか或いは減少する。例えば、外部から第2感知ライン140を介して流入する静電気は第2感知ライン140が延長される方向の前記第2方向に沿って流すことができる。この場合、前記静電気による損傷は、相対的に狭い幅の第2接続パターン142とその周辺のパターンで主に発生し得る。前記第2接続パターン142とその周辺の構成要素の損傷を効果的に防止するために、第2開口部143と第2導電性パターン150を第2接続パターン142に隣接して配置することができる。
【0081】
本実施形態では、第2感知セル141の両側部(例えば、左側部及び右側部)が第2接続パターン142に接続される場合、第2開口部143は、第2感知セル141の両側に提供され得る。例えば、複数の第2開口部143が第2感知セル141の左側部及び右側部にそれぞれ形成され得る。第2開口部143は前記第2方向を基準とする時、第2接続パターン142に隣接するように位置し得る。例えば、第2開口部143のセットが前記第2方向に実質的に直交する前記第1方向に沿って配列され得る。また、第2開口部143のセットは複数の列で配列された第2開口部143を含み得る。第2感知ライン140において、静電気の通過経路を迂回させることが第2接続パターン142とその周辺構成要素の損傷を防止するにおいてより効果的である。第2開口部143が実質的にマトリックス(matrix)状に配置される場合、隣接する第2開口部143の間の空間が前記静電気の通過経路になり得る。これを考慮して、第2開口部143は前記第1方向に沿って実質的にジグザグ形状に配列され得る。複数の第2開口部143がジグザグ形状に配列される場合、一つの列の第2開口部143の間に次の列の第2開口部143が位置するため、前記静電気を迂回させて流すことができる。従って、第2開口部143内の位置する第2導電性パターン150によって、より効果的に静電気を除去するかまたは減少させることができる。
【0082】
本実施形態では、第2導電性パターン150は、第2開口部143と実質的に同一または類似の形状であり得る。この場合、第2開口部143の内壁から第2導電性パターン150が所定の間隔で離隔され得る。また、第2導電性パターン150は、第2感知セル141と実質的に同じ物質で構成され得る。例えば、第2導電性パターン150は、透明導電性物質で構成され得る。第2導電性パターン150を構成する透明な導電性物質の例としてはインジウム亜鉛酸化物、インジウム錫酸化物、アンチモン錫酸化物、インジウムガリウム酸化物、亜鉛酸化物、錫酸化物、ガリウム酸化物などを挙げることができる。これらは単独または互いに組み合わせて使用することができる。
【0083】
第1の実施形態に係るタッチスクリーンパネル100において、第1感知ライン120を通じて外部から流入する静電気は、第1感知ライン120と第2感知ライン140との交差部位からジャンプさせて第2感知ライン140に流すことができる。同様に、第2感知ライン140を通じて外部から流入する静電気は、第2感知ライン140と第1感知ライン120が交差する部位からジャンプさせて第1感知ライン120に伝えることができる。従って、第1開口部123及び第2開口部143がそれぞれ第1接続パターン122及び第2接続パターン142を実質的に取り囲むように配置されることが有利であり得る。例えば、第1開口部123及び第2開口部143は、第1接続パターン122及び第2接続パターン142に比べて第1感知セル121及び第2感知セル141の中心部により近く配置され得る。
【0084】
図1に図示したように、第1検出配線160は、第1感知ライン120と電気的に接続され得る。第1検出配線160は第1感知ライン120を通じて感知された信号を外部の制御部(図示せず)に伝達することができる。本実施形態では、第1検出配線160は、第1感知ライン120と実質的に一対一の対応(one−to−one correspondence)方式で接続され得る。即ち、透明基板110上に提供される第1検出配線160の数と第1感知ライン120の数が実質的に同一であり得る。ここで、第1検出配線160は第1感知ライン120の一側の端部に接続され、透明基板110の一側に向かって集まり得る。
【0085】
第2検出配線170は、第2感知ライン140と電気的に接続され得る。第2検出配線170は、第2感知ライン140を介して感知された信号を前記制御部に伝達することができる。第2検出配線170も第2感知ライン140と実質的に一対一の対応方式で接続され得る。例えば、透明基板110上に複数の第2感知ライン140が配置される場合、複数の第2検出配線170が透明基板110上に配置され得る。第2検出配線170は第2感知ライン140の一側の端部に接続され、透明基板110の一側に向かって集まり得る。本実施形態では、第1検出配線160及び第2検出配線170は、透明基板110の同一領域で集結され得る。
【0086】
本発明の第1の実施形態に係るタッチスクリーンパネル100において、第1開口部123及び第2開口部143と、第1導電性パターン130及び第2導電性パターン150とによって外部から流入する静電気を除去するか或いは減少させることができる。これによって、前記静電気による第1感知ライン120及び第2感知ライン140の損傷を防止することができるので、タッチスクリーンパネル100のタッチ感知動作の不良を改善することができる。
【0087】
図5は本発明の第2の実施形態に係るタッチスクリーンパネルの一部を拡大した平面図である。
図5にタッチスクリーンパネル200は開口部と導電性パターンを除いては、
図1〜
図4を参照して説明したタッチスクリーンパネル100と実質的に同一或いは類似の構成であり得る。従って、
図1〜
図4の場合と実質的に同一或いは類似の部材に対する詳細な説明は省略する。
【0088】
図1及び
図5を参照すると、タッチスクリーンパネル200は、透明基板110、第1感知ライン220、第1導電性パターン230、第2感知ライン240、第2導電性パターン250、第1検出配線160、第2検出配線170を具備し得る。
【0089】
第1感知ライン220は、透明基板110上で第1方向に沿って延長され得る。第1感知ライン220は、前記第1方向に配列される複数の第1感知セル221と隣接する第1感知セル221を接続する第1接続パターン222を含み得る。
【0090】
第1感知セル221は、第1接続パターン222と第1接続パターン222に隣接する複数の第1開口部223を含み得る。前記第1開口部223内には、第1導電性パターン230が配置され得る。第1開口部223は、前記第1方向に対して実質的に直交する第2方向に沿って配列され得る。また、第1開口部223のセットは複数の列で配列された第1開口部223で構成され、第1開口部223は、全体的にジグザグ形状に配置され得る。
【0091】
図5に示したように、第1開口部223は、実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状などの平面形状であり得る。第1開口部223が前述の平面形状である場合、第1開口部223は互いに密接に配列され得る。
【0092】
第1導電性パターン230は、第1開口部223と実質的に同一または類似の形状であり得る。例えば、第1導電性パターン230も実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状などの平面形状であり得る。前述したように、第1導電性パターン230によって、外部から第1感知ライン220を介して流入する静電気を除去するか、または、減少させることができる。
【0093】
第1開口部223と第1導電性パターン230がダイヤモンド形状のような平面形状である場合、第1開口部223と第1導電性パターン230は互いに密接に配列され得る。従って、外部から流入する静電気を流すことができる空間のサイズが減少するため、第1導電性パターン230による静電気の除去または減少効果をより向上させることができる。
【0094】
第2感知ライン240は前記第1方向に対して実質的に直交する第2方向に沿って透明基板110上で延長され得る。第2感知ライン240は、前記第2方向に沿って配列される複数の第2感知セル241と隣接する第2感知セル241を接続する複数の第2接続パターン242を含み得る。
【0095】
第2感知セル241は、第2接続パターン242に隣接する複数の第2開口部243を含み得る。前記第2開口部243内には、第2導電性パターン250が配置され得る。第2開口部243は前記第1方向に沿って複数の列で配列され得る。また、第2開口部243は実質的にジグザグ形状に配列され得る。
【0096】
本実施形態では、第2開口部243は実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状など平面形状であり得る。第2開口部243が前述の平面形状である場合には、単位面積当たりに形成される第2開口部243の数を増加させることができる。即ち、第2開口部243がより密接に配列され得る。
【0097】
図5に示したように、第2導電性パターン250は第2開口部243と実質的に同一または類似の形状であり得る。例えば、第2導電性パターン250は実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状などの平面形状であり得る。第2導電性パターン250によって、外部から第2感知ライン240に沿って流入する静電気を除去するか或いは減少させることができる。本実施形態では、第2開口部243と第2導電性パターン250が実質的にダイヤモンドのような平面形状である場合には、第1開口部223と第2導電性パターン250がより密集するように配置することができるので、静電気を流すことができる空間の大きさを減少させることができる。これにより、第2導電性パターン250による静電気の除去または減少効果をより向上させることができる。
【0098】
図6は本発明の第3の実施形態に係るタッチスクリーンパネルの一部を拡大した平面図である。
図7は
図6に示したタッチスクリーンパネルの第2開口部を拡大した平面図であり、
図8は
図7に示したタッチスクリーンパネルをIII−III’ラインに沿って切断した断面図である。
図6、
図7及び
図8に示したタッチスクリーンパネル300は、導電性パターンと開口部を除いては、
図1〜
図4を参照して説明したタッチスクリーンパネル100の場合と実質的に同一または類似の構成であり得る。
【0099】
図1、
図6、
図7及び
図8を参照すると、タッチスクリーンパネル300は、透明基板110、第1感知ライン320、第1導電性パターン330、第3導電性パターン332、第2感知ライン340、第2導電性パターン350、第4導電性パターン352、第1検出配線160、第2検出配線170を含み得る。
【0100】
第1感知ライン320は、透明基板110上で第1方向に延長され、第1感知ライン320は、前記第1方向に配列される複数の第1感知セル321と隣接する第1感知セル321を接続する複数の第1接続パターン322を含み得る。第1感知セル321は実質的にダイヤモンド形状、菱形状、面取りをした正方形状などの平面形状であり得る。しかし、第1感知セル321の形状は前述の形状に限定されず、タッチスクリーンパネル300の形状によって第1感知セル321は多様な形状であり得る。
【0101】
本実施形態では、第1感知セル321は、第1接続パターン322に隣接する複数の第1開口部323、及び実質的に折り曲げられたスロット形状を有する第3開口部325を含み得る。第1開口部323内には第1導電性パターン330が配置され、第3開口部325内には第3導電性パターン332がそれぞれ位置し得る。
【0102】
図6に示したように、第1開口部323は、第1接続パターン322に隣接する第1感知セル321の側面に対して実質的に平行に配列され得る。例えば、第1開口部323は第1接続パターン322に隣接する第1感知セル321の一側面と他の側面から所定の間隔で離隔され得る。また、1つの第1感知セル321の4つの側面に隣接して4つの第1開口部323のセットが配置され得る。ここで、第1開口部323のセットは同数の第1開口部323を含み得る。第1開口部323は実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状などの平面形状であり得る。また、第1導電性パターン330は、第1開口部323と実質的に同一または類似の形状であり得る。
【0103】
本実施形態では、第3開口部325は、第1開口部323に比べて第1感知セル321の中心に相対的に近く位置し得る。第3開口部325は第1延長部325a、第2延長部325bそして第1延長部325a及び第2延長部325bを互いに接続させる第1中央部325cを含み得る。第1延長部325a及び第2延長部325bは、第1接続パターン322に隣接する第1感知セル321の2つの側面にそれぞれ実質的に平行に配置され得る。第1中央部325cは、第1延長部325aに接続され、第2延長部325bに対して平行な第1サブ中央部と、第2延長部325bに接続され、第1延長部325aに対して平行な第2サブ中央部を含み得る。即ち、第3開口部325は、第1接続パターン322に隣接する第1感知セル321の2つの側面に対して実質的に平行した部分が交互に配列されるジグザグ形状であり得る。この場合、第1開口部323は、第1延長部325aと第1感知セル321の一側面との間、並びに、第2延長部325bと第1感知セル321の他の側面との間に位置し得る。
【0104】
本実施形態では、第3導電性パターン332は、第3開口部325と実質的に同一または類似の形状であり得る。例えば、第3導電性パターン332はそれぞれ相対的に長く、第1感知セル321の2つの側面に実質的に平行する部分が交互に配列されるジグザグ形状であり得る。第3導電性パターン332は、第1感知セル321と実質的に同じ物質、例えば、透明な導電性物質を含み得る。また、第3導電性パターン332は第1感知セル321と実質的に同じ平面上に位置し得る。
【0105】
本実施形態では、第1導電性パターン330及び第3導電性パターン332によって、外部から第1感知ライン320を介して流入する静電気を除去するか或いは減少させることができる。ここで、前記流入する静電気を第3導電性パターン332によって静電気を一次的に減少させることができ、第1導電性パターン330によって静電気を2次的に減少させることができる。このように、外部から第1感知ライン320に流入する静電気のエネルギーを二重に減少させるため、より効果的に静電気を減少させるかまたは除去することができる。
【0106】
再び、
図6を参照すると、第2感知ライン340は透明基板110上で第2方向に沿って延長され得る。第2感知ライン340は、前記第2方向に配列される複数の第2感知セル341と隣接する第2感知セル341を接続する複数の第2接続パターン342を含み得る。第2感知セル241は、実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状などの平面形状であり得る。
【0107】
図6に示したように、第2感知セル241は、第2接続パターン242に隣接する複数の第2開口部343と、折り曲げられたスロット形状の第4開口部345を含み得る。第2開口部343内には第2導電性パターン350が配置され、第4開口部345内には第4導電性パターン352が位置し得る。
【0108】
本実施形態では、第2開口部343は、第2接続パターン342に隣接する第2感知セル341の2つの側面に実質的に平行に配列され得る。例えば、2つの第2開口部343のセットが第2接続パターン342に隣接する第2感知セル341の第1側面及び第2側面と所定の間隔で離隔し配置され得る。ここで、第2開口部343のセット内の第2開口部343の数は同一であり得る。また、2つの第2開口部343のセットが第2感知セル341の第3側面及び第4側面にそれぞれ実質的に平行に配置され得る。第2開口部343は、実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状などの平面形状であり得る。第2導電性パターン350は第2開口部343と実質的に同一または類似の形状であり得る。
【0109】
第4開口部345は、第2開口部343に比べて第2感知セル341の中心に相対的に近く配置され得る。本実施形態では、第4開口部345は第3延長部345a、第4延長部345b、そして第3延長部345a及び第4延長部345bを互いに接続される第2中央部345cを含み得る。第3延長部345a及び第4延長部345bは、第2接続パターン342に隣接する第2感知セル341の2つの側面にそれぞれ平行に配置され得る。第2中央部345cは、第3延長部345aと接続され、第4延長部345bに対して平行な第3サブ中央部及び第4延長部345bと接続され、第3延長部345aに対して平行な第4サブ中央部を含み得る。例えば、第4開口部345は、第2接続パターン342に隣接する第2感知セル341の2つの側面に平行する部分が交互に配列されるジグザグ形状のパターンに該当し得る。この場合、第2開口部343は、第3延長部345aと第2感知セル341の一側面との間及び第4延長部345bと第2感知セル341の他の側面との間に配置され得る。
【0110】
第4導電性パターン352は、第4開口部345と実質的に同一または類似の形状であり得る。本実施形態では、第4導電性パターン352は、それぞれ相対的に長く、第2感知セル341の2つの側面に対して実質的に平行する部分が交互に配列されるジグザグ形状であり得る。第4導電性パターン352は第2感知セル341と実質的に同じ物質、例えば、透明な導電性物質を含み得る。また、第4導電性パターン352は第2感知セル341と実質的に同じ平面上に位置し得る。
【0111】
本発明の第3の実施形態に係るタッチスクリーンパネル300において、第2導電性パターン350及び第4導電性パターン352によって、外部から第2感知ライン340に流入する静電気をより効果的に除去することができる。この場合、第4導電性パターン352によって前記静電気を一次的に減少させ、第2導電性パターン350によって前記静電気を二次的に減少させることができる。従って、外部から第2感知ライン340を通して流入する静電気を二重に減少させることができるため、より効果的に静電気を除去するかまたは減少させることができる。
【0112】
図6及び
図7に示したように、タッチスクリーンパネル300は、第3導電性パターン332により静電気を蓄積されるようにするために、避雷針部材302を追加的に含み得る。避雷針部材302によって、第1感知ライン320を通して流入する静電気を第3導電性パターン332に誘導することができる。
【0113】
避雷針部材302は、第1感知セル321及び第3導電性パターン332と異なる平面上に配置することができる。避雷針部材302と、第1感知セル321及び第3導電性パターン332との間には絶縁膜312が配置され得る。避雷針部材302の一側は、第1感知セル321と実質的に重なり、避雷針部材302の他側は第3導電性パターン332と実質的に重なり得る。避雷針部材302は、絶縁膜312に提供されるコンタクトホールCHを介して第1感知セル321に電気的に接続され得る。第3導電性パターン332に重なる避雷針部材302の他側は端部がテーパー状であり得る。従って、第1感知セル321に流入する静電気を、避雷針部材302を介して第3導電性パターン332に誘導し除去することができる。避雷針部材302は金属または導電性金属化合物を含み得る。
【0114】
本実施形態では、1つの第3導電性パターン332に対して複数の避雷針部材302が提供され得る。例えば、複数の避雷針部材302が、第1感知セル321の中心に近い方向に位置する第3開口部325の端部にそれぞれ配置され得る。
【0115】
また、追加する避雷針部材が、第2感知セル341及び第4導電性パターン352と異なる平面上に配置され得る。前記追加する避雷針部材は、位置を除いて、上述の避雷針部材302と実質的に同一または類似の構成であり得る。本実施形態では、1つの第4導電性パターン352に対して複数の避雷針部材が提供され得る。例えば、前記追加する避雷針部材は第2感知セル341の中心に近い方向に位置する第4開口部345の端部に位置し得る。
【0116】
本発明の第3の実施形態に係るタッチスクリーンパネル300において、各導電性パターン330、350、332、352によって、外部から第1感知ライン320及び第2感知ライン340に流入する静電気を減少させるかまたは実質的に除去することができる。これによって、タッチスクリーンパネル300内部に流入する静電気によるパターンの損傷を防止することができるので、タッチスクリーンパネル300のタッチ感知動作の不良を防止することができる。
【0117】
図9は本発明の第4の実施形態に係るタッチスクリーンパネルの部分拡大平面図である。
図9に例示したタッチスクリーンパネル400は、開口部及び導電性パターンを除いては、
図1〜
図4を参照して説明したタッチスクリーンパネル100と実質的に同一または類似の構成であり得る。
【0118】
図1及び
図9を参照すると、タッチスクリーンパネル400は、透明基板110、第1感知ライン420、第1導電性パターン430、第3導電性パターン432、第5導電性パターン434、第2感知ライン440、第2導電性パターン450、第4導電性パターン452、第1検出配線160、第2検出配線170を具備し得る。
【0119】
透明基板110上で第1感知ライン420は第1方向に延長され得る。第1感知ライン420は、前記第1方向に配列される複数の第1感知セル421と隣接する第1感知セル421を接続する複数の第1接続パターン422を含み得る。この場合、第1感知セル421は実質的にダイヤモンド形状、菱形状、面取りをした正方形状など平面形状であり得る。
【0120】
本実施形態では、第1感知セル421は、第1接続パターン422に隣接する第1開口部423、第3開口部425、及び第5開口部426を含み得る。例えば、第3開口部425及び第5開口部426は、それぞれスロット形状であり得る。この場合、第3開口部425は前記折り曲げられたスリット形状であり得る。
【0121】
第1開口部423内には第1導電性パターン430が配置され、第3開口部425内には第3導電性パターン432が配置され得る。また、第5開口部426内には第5導電性パターン434が位置し得る。
【0122】
第1開口部423は第1接続パターン422に隣接する第1感知セル421の2つの側面に対して実質的に平行に配列され得る。例えば、2つの第1開口部423のセットが第1接続パターン422に隣接する第1感知セル421の第1側面及び第2側面から所定の間隔で離隔し配列され得る。ここで、前記セットは同じ数の第1開口部423を含み得る。また、2つの第1開口部423のセットが第1感知セル421の第3側面及び第4側面に対して実質的に平行に配置され得る。第1開口部423は、実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状などの平面形状であり得る。
【0123】
第1導電性パターン430は第1開口部423と実質的に同一または類似の形状であり得る。例えば、第1導電性パターン330は、実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状などの平面形状であり得る。この場合、第1導電性パターン330は第1開口部423内に実質的に島状に配置され得る。
【0124】
第3開口部425は第1開口部423に比べて第1感知セル421の中心により近く配置され得る。本実施形態では、第3開口部425は第1延長部425a、第2延長部425b、そして第1延長部425a及び第2延長部425bを互いに接続される第1中央部425cを含み得る。第1延長部425a及び第2延長部425bは、それぞれ第1接続パターン422に隣接する第1感知セル421の2つの側面に実質的に平行に配置され得る。第1中央部425cは、第1延長部425aと接続され、第2延長部425bに対して平行な第1サブ中央部及び第2延長部425bに接続され、第1延長部425aに対して平行な第2サブ中央部を含み得る。例えば、第3開口部425は全体的にジグザグ形状であり得る。ここで、第1開口部423は、第1延長部425aと第1感知セル421の一側面との間及び第2延長部425bと第1感知セル421の他側面との間に位置し得る。
【0125】
第3導電性パターン432は、第3開口部425と実質的に同一または類似の形状であり得る。本実施形態では、第3導電性パターン432はそれぞれ相対的に長く、第1感知セル421の2つの側面に実質的に平行した部分が交互に配列されるジグザグ形状であり得る。また、第3導電性パターン432は、第1感知セル421と実質的に同じ物質、例えば、透明な導電性物質を含み得る。一方、第3導電性パターン432は、第1感知セル421と実質的に同じ平面上に位置し得る。
【0126】
本実施形態では、第5開口部426は、第1開口部423及び第3開口部425に比べて第1感知セル421の中心部から相対的に遠くに配置され得る。第5開口部426は、第3開口部425とは相異なる形状であり得る。例えば、第5開口部426は、前記第2方向に延長する実質的に線形のスロット形状であり得る。第5開口部426は、前記第1方向に沿って互いに平行に配置され得る。また、第5開口部426は互いに異なる長さであり得る。第1感知セル421が実質的にダイヤモンド形状であり、第5開口部426が前記第1方向に沿って平行に配置される場合には、第5開口部426が第1感知セル421の側面から実質的に均一な離隔された幅を確保できるように、第5開口部426が互いに異なる長さであり得る。例えば、第1感知セル421の中心により近く配置される第5開口部426が、残りの第5開口部426より相対的に長くあり得る。
【0127】
第5開口部426内には第5導電性パターン434が配置され得る。第5導電性パターン434は、第5開口部426と実質的に同一または類似の形状であり得る。第5導電性パターン434は、その形状を除いて、第3導電性パターン432と実質的に同じ特徴を有するので、詳細な説明は省略する。
【0128】
前述した通り、各導電性パターン430、432、434によって、外部から第1感知ライン420を通して流入する静電気を除去するかまたは減少させることができる。通常、第1感知ライン420に流入する静電気による損傷は、第1感知ライン420及び第2感知ライン440が交差する部分でよく発生する。特に、前記静電気による損傷は、第1感知セル421と部分的に重なり、相対的に幅が狭い第2感知ライン440の第2接続パターン442で発生する。この場合、第1導電性パターン430及び第3導電性パターン432により、静電気による第1感知ライン420及び第2感知ライン440の損傷を防止することができ、第5導電性パターン434によって静電気に最も弱い第2接続パターン442の損傷までも防止することができる。
【0129】
再び、
図1及び
図9を参照すると、第2感知ライン440は透明基板110上で第2方向に沿って延長され得る。第2感知ライン440は、前記第2方向に配列される複数の第2感知セル441と隣接する第2感知セル441を接続する複数の第2接続パターン442を含み得る。第2感知セル441は、実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状など平面形状であり得る。
【0130】
本実施形態では、第2感知セル441は、第2接続パターン442に隣接する第2開口部443及び第4開口部445を含み得る。第2開口部443内には第2導電性パターン450が配置され、第4開口部445内には第4導電性パターン452が位置し得る。
【0131】
第2開口部443は、第2接続パターン442に隣接する第2感知セル441の2つの側面にそれぞれ平行に配列され得る。例えば、所定の数の第2開口部443が、第2接続パターン442に隣接する第2感知セル441の第1側面及び第2側面から所定の間隔で離隔して配置され得る。また、所定の数の第2開口部443が第2感知セル441の第3側面及び第4側面に実質的に平行に配置され得る。第2開口部443は、実質的にダイヤモンド形状、菱形状、正方形状などの平面形状であり得る。一方、第2導電性パターン450は、第2開口部443と実質的に同一または類似の形状であり得る。
【0132】
第4開口部445は、第2開口部443に比べて第2感知セル441の中心に相対的に近く位置し得る。本実施形態では、第4開口部445は第3延長部445a、第4延長部445b、そして第3延長部445a及び第4延長部445bを互いに接続する第2中央部445cを含み得る。第3延長部445a及び第4延長部445bは、第2接続パターン442に隣接する第2感知セル441の2つの側面に対してそれぞれ実質的に平行に配置され得る。第2中央部445cは、第3延長部445aに接続され、第4延長部445bに対して平行する第3サブ中央部と第4延長部445bに接続され、第3延長部445aに対して平行する第4サブ中央部を含み得る。例えば、第4開口部445は、実質的にジグザグ形状であり得る。この場合、第2開口部443は、第3延長部445aと第2感知セル441の一側面との間及び第4延長部445bと第2感知セル441の他側面との間に配置され得る。
【0133】
第4導電性パターン452は、第4開口部445と実質的に類似であるか或いは同じ形状であり得る。例えば、第4導電性パターン452は、それぞれ相対的に長く、第2感知セル441の2つの側面に平行する部分が交互に配列されるジグザグ形状であり得る。第4導電性パターン452は、第2感知セル441と実質的に同じ物質、例えば、透明な導電性物質を含み得る。また、第4導電性パターン452は第2感知セル441と実質的に同じ平面上に位置し得る。
【0134】
本実施形態では、第2導電性パターン450及び第4導電性パターン452によって、外部から第2感知ライン440に流入する静電気を除去するかまたは減少させることができる。この場合、第4導電性パターン452によって静電気を一次的に減少させ、第2導電性パターン450によって静電気を二次的に減少させることができる。これにより、外部から第2感知ライン440を介して流入する静電気を二重に減少させることができるので、より効果的に静電気を除去するかまたは減少させることができる。
【0135】
第4の実施形態に係るタッチスクリーンパネル400において、第3導電性パターン432及び第4導電性パターン452によって、より容易に静電気を蓄積できるようにするために、第1避雷針部材402及び第2避雷針部材404が追加で提供され得る。第1避雷針部材402及び第2避雷針部材404によって、それぞれ静電気を第3導電性パターン432及び第4導電性パターン452に誘導することができる。
【0136】
第1避雷針部材402は、第1感知セル421及び第3導電性パターン432とは異なる平面上に位置し得る。第1避雷針部材402と第1感知セル421及び第3導電性パターン432との間には、絶縁膜(図示せず)が配置され得る。第1避雷針部材402の一側は、第1感知セル421と実質的に重なり、第1避雷針部材402の他側は、第3導電性パターン432と実質的に重なり得る。第1避雷針部材402は、前記絶縁膜に提供されるコンタクトホール(図示せず)を介して第1感知セル421に電気的に接続され得る。第3導電性パターン432に重なる第1避雷針部材402の他側はその幅が狭く、尖った形状であり得る。これによって、第1感知セル421に流入する静電気は、第1避雷針部材402を介して第3導電性パターン432に誘導されて蓄積され得る。
【0137】
第1避雷針部材402は、導電性金属化合物または金属を含み得る。本実施形態では、第3導電性パターン432に複数の第1避雷針部材402が提供され得る。例えば、第1避雷針部材402は第1感知セル421の中心に近い方向に位置する第3開口部425の端部に配置され得る。
【0138】
第2避雷針部材404は、第2感知セル441及び第4導電性パターン452とは相異なる平面上に配置され得る。第2避雷針部材404は、その位置を除いて、第1避雷針部材402と実質的に同じ特性であり得る。従って、第2避雷針部材404に対する詳細な説明は省略する。本実施形態では、1つの第4導電性パターン452に複数の第2避雷針部材404が提供され得る。例えば、第2避雷針部材404は、第2感知セル441の中心部に近い方向に位置する第4開口部445の端部に配置され得る。
【0139】
第4の実施形態において、タッチスクリーンパネル400は、第5導電性パターン434による静電気除去効果を向上させるために、ダミー配線パターン406を追加で具備し得る。このようなダミー配線パターン406を介して静電気が迂回し得るので、静電気をより効果的に除去するかまたは減少させることができる。また、相対的に大きな静電気がタッチスクリーンパネル400に流入する場合には、第2接続パターン442が損傷する前にダミー配線パターン406が先に損傷され得るため、前記静電気の量を減少させることができる。これによって、第2接続パターン442の損傷を防ぐことができる。
【0140】
本実施形態では、ダミー配線パターン406は、第5導電性パターン434の一側の端部または他側の端部に配置され得る。それぞれのダミー配線パターン406は、隣接する第2感知セル441と第5開口部426内に配置される第5導電性パターン434の一側の端部(または、他側の端部)を接続し得る。ダミー配線パターン406は第2感知セル441及び第5導電性パターン434とは異なる平面上に配置され得る。例えば、ダミー配線パターン406と第2感知セル441及び第5導電性パターン434との間には絶縁膜(図示せず)が配置され得る。ダミー配線パターン406の一側は、第2感知セル441に実質的に重なり、他側は第5導電性パターン434に実質的に重なり得る。図示はしていないが、ダミー配線パターン406は、第2感知セル441及び第5導電性パターン434が重なる領域に対応して前記絶縁膜に提供されるコンタクトホールを介して第2感知セル441と第5導電性パターン434を接続し得る。
【0141】
再び、
図9を参照すると、ダミー配線パターン406は、隣接する前記第5導電性パターン434に対して互いに異なる方向に沿って配置され得る。例えば、1つの第5導電性パターン434の一側の端部に1つのダミー配線パターン406が提供される場合、これに隣接する他の第5導電性パターン434は、他側の端部に他のダミー配線パターン406が配置され得る。これにより、実質的に平行に配置された第5導電性パターン434に対してダミー配線パターン406が一側の端部及び他側の端部に交互に提供され、外部からの静電気が先にダミー配線パターン406を損傷させることになるか、または、迂回することになるため、外部からの静電気の量を減少させることができる。
【0142】
上述したように、タッチスクリーンパネル400が各導電性パターン430、450、432、452、434を具備し得るため、外部から第1感知ライン420及び第2感知ライン440に流入する静電気をより効率的に除去するかまたは減少させることができる。これによって、タッチスクリーンパネル400内部に流入する静電気に起因する構成要素の損傷を防止することができる。
【0143】
図10は本発明の第5の実施形態に係るタッチスクリーンパネルの一部を拡大した平面図であり、
図11は
図10に示したタッチ パネルスクリーンの第1開口部を拡大した平面図である。
図10及び
図11に示したタッチスクリーンパネル500は、開口部と導電性パターンを除いて、
図5または
図9を参照して説明したタッチスクリーンパネルと実質的に同一または類似の構成であり得る。従って、図示及び説明の便意上、同一構成要素に対する参照符号と説明は省略する。
【0144】
図1、
図10及び
図11を参照すると、タッチスクリーンパネル500は透明基板110、第1感知ライン520、第1追加導電性パターン530、第2感知ライン540、第2追加導電性パターン550、第1検出配線160、第2検出配線170を具備し得る。
【0145】
透明基板110上で第1感知ライン520は第1方向に沿って延長され得る。第1感知ライン520は、前記第1方向に配列された複数の第1感知セル521と隣接し、第1感知セル521を接続する複数の第1接続パターン522を含み得る。
【0146】
第1感知セル521は第1接続パターン522に隣接する第1追加開口部523を具備し得る。第1追加開口部523内には第1追加導電性パターン530が配置され得る。例えば、第1追加開口部523は、前記第1方向に実質的に直交する第2方向に沿って延長するスロット形状であり得る。第1追加導電性パターン530は、第1追加開口部523内に実質的に島状に配置され、第1追加開口部523と実質的に同一または類似の形状であり得る。即ち、第1追加導電性パターン530は、前記第2方向に沿って延長され得る。第1追加導電性パターン530によって外部から第1感知ライン520に流入する静電気をより効果的に除去するかまたは減少させることができる。
【0147】
第2感知ライン540は、前記第1方向に対して実質的に直交する第2方向に沿って延長され得る。第2感知ライン540は、第2方向に配列される複数の第2感知セル541と隣接する第2感知セル541を接続する複数の第2接続パターン542を含み得る。
【0148】
第2感知セル541は、第2追加接続パターン542に隣接する第2開口部543を含み得る。第2追加開口部543内には第2導電性パターン550が配置され得る。例えば、第2追加開口部543は、前記第1方向に沿って延長するスロット形状であり得る。第2追加導電性パターン550は、第2追加開口部543に島状に配置され、第2追加開口部543と実質的に同一または類似の形状であり得る。第2追加導電性パターン550は前記第1方向に延長され得る。第2追加導電性パターン550によって外部から第2感知ライン540に流入する静電気をより効率的に除去するかまたは減少させることができる。
【0149】
また、上述したように、第1感知セル521と第1追加導電性パターン530との間、及び第2感知セル541と第2追加導電性パターン550との間には、静電気を第1追加導電性パターン530及び第2追加導電性パターン550に誘導するための避雷針部材(図示せず)がそれぞれ提供され得る。
【0150】
本実施形態では、第1感知セル521は、第1追加開口部523の内壁から第1追加開口部523内側に突出する第1突出部502を含み得る。例えば、複数の第1突出部502が第1追加開口部523の内壁について所定の間隔で離隔して配置され得る。また、第2感知セル541は、第2追加開口部543の内壁から突出する第2突出部504を含み得る。例えば、複数の第2突出部504が第2追加開口部543の内壁に沿って所定の間隔で離隔して配置され得る。この場合、第1突出部502及び第2突出部504は、それぞれ静電気を誘導できるように端部が狭く、尖った形状であり得る。
【0151】
第1感知セル521及び第2感知セル541は、それぞれ第1突出部502及び第2突出部504に対応して第1追加導電性パターン530及び第2追加導電性パターン550に形成される第3突出部506及び第4突出部508を含み得る。本実施形態では、第1追加導電性パターン530は、第1突出部502に対応して第1突出部502に向かう第3突出部506を含み得る。この場合、第3突出部506は第1突出部502に実質的に一対一の対応方式で配列され得る。第2追加導電性パターン550は、第2突出部504に対応して第2突出部504に向かう第4突出部508を含み得る。第4突出部508も第2突出部504に実質的に一対一の対応方式で配列され得る。第3突出部506及び第4突出部508は、それぞれ静電気が誘導されやすくなるように端部が狭く、尖った形状であり得る。互いに対応する第1突出部502と第3突出部506、及び、第2突出部504と第4突出部508は、直接的に接触しなくてもよい。例えば、第1突出部502の端部と第3突出部506の端部が、互いに所定の間隔で離隔され、第2突出部504の端部と第4突出部508の端部も互いに所定の間隔で離隔され得る。
【0152】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。