(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
一般に、病院や介護施設などでは、ナースコールシステムが用いられている。ナースコールシステムは、病院の患者が医師や看護師のサポートを必要とする際、または介護施設の被介護者が介護師のサポートを必要とする際に、患者や被介護者(以下、単に「患者」と言う)が呼出ボタン等を押下することによって医師や看護師、介護師(以下、単に「看護師」と言う)を呼び出すことができるように成されたシステムである。
【0003】
多くのナースコールシステムは、ベッドサイドやトイレ、浴室などの壁面に設置するウォールユニットと、ウォールユニットに接続するナースコール子機と、ナースセンタに設置するナースコール親機と、病室や介護室等の各部屋の入口付近に設置する廊下灯とを備えて構成されている。
【0004】
この種のナースコールシステムにおいて、患者がナースコール子機の呼出ボタンを押下して呼び出しを行うと、呼び出しが行われたことがナースコール親機にて報知される。看護師は、ナースコール親機のハンドセット等によって応答する。また、患者が呼び出しを行うと、呼び出しが行われたことが廊下灯にも表示されるので、廊下を歩いている看護師が廊下灯の応答ボタンを押下して対応することもある。
【0005】
一般的に、緊急時に患者が直ちにナースコール子機を使用することができるように、ナースコール子機は、使用されていないときには、ベッドサイド等の壁面に吊り下げられる。このため、従来のナースコールシステムでは、ナースコール子機を壁面に吊り下げることが可能な、フック機能付きウォールユニットが利用されている。
【0006】
一般的なフック機能付きウォールユニットでは、フックが固定式であり、フックの姿勢変化ができないように構成されている。そのため、例えば、フックに懸架されたナースコール子機が無理に引っ張られた場合(例えば、ナースコール子機のコードをベッドの手すりに括り付けた状態のまま、ベッドを移動させると、ナースコール子機がベッドによって無理に引っ張られてしまう)、ウォールユニットのフックおよびナースコール子機のハンガーに過度な外力が加わり、フックまたはハンガーの損壊を招く虞がある。
【0007】
このような問題を回避するための一手段として、可動式のフックを用いることが考えられる。例えば、下記特許文献1には、天井面に取り付けられたレールと、当該レールに着脱自在に取り付けられる吊り具とを備えて構成された、吊り下げ装置が開示されている。当該吊り下げ装置においては、吊り具を構成するフック部材が枢軸によって回転自在に枢着されている。これにより、フック部材が、天井面に対して折り畳まれた状態(天井面に対して略平行な状態)と、天井面からぶら下がった状態(天井面に対して略垂直な状態)との間で、姿勢変化ができるように構成されている。
【0008】
【特許文献1】特開2004−286167号公報
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
〔ウォールユニットの概要〕
まず、
図1を参照して、本実施形態に係るウォールユニット100の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係るウォールユニット100の外観斜視図である。
図1に示すウォールユニット100は、病棟内において、ベッドサイドやトイレ、浴室等の壁面に設置される装置である。特に、ウォールユニット100は、対象物の一例としてナースコール子機を接続および懸架することが可能な、フック機能付きウォールユニットである。
【0017】
図1に示すように、ウォールユニット100は、基部110、フック120(特許請求の範囲の吊り具に相当)、差込口130、およびカバー140を備えて構成されている。基部110およびフック120は、ナースコール子機を吊り下げるための吊り下げ装置100Aを構成する。
【0018】
基部110は、その表面が壁面に沿って壁面と平行に配置されるように、壁面に取り付けられる板状の部材である。フック120は、基部110の表面に取り付けられている。フック120は、基部110の表面から突出しており、ナースコール子機が懸架される。
【0019】
差込口130は、基部110の表面から露出している。差込口130には、ナースコール子機による各種信号の送受信を可能とするため、ナースコール子機のコードの先端に設けられたコネクタが挿し込まれる。カバー140は、基部110の周辺を覆うことにより、ウォールユニット100の外観を整える。例えば、壁面に形成された開口内に基部110が埋設される場合、基部110の周囲に壁面の開口が露出してしまうことがある。この場合、カバー140によって、基部110の周囲を覆うことにより、壁面の開口を隠しつつ、ウォールユニット100の外観を整えることができる。
【0020】
〔吊り下げ装置の詳細な構成〕
次に、
図2および
図3を参照して、本実施形態に係る吊り下げ装置100Aの詳細な構成について説明する。
図2および
図3は、本実施形態に係る吊り下げ装置100Aの側面図である。特に、
図2は、フック120が基部110の表面側に折り畳まれた状態の吊り下げ装置100Aを示している。一方、
図3は、フック120が基部110の表面から離間する方向に倒れた状態の吊り下げ装置100Aを示している。
【0021】
(フック120)
図2に示すように、基部110の表面に取り付けられたフック120は、座面122、突出部124、係止面126、およびツメ部128を備えて構成されている。座面122は、フック120が折り畳まれた状態(
図2に示す状態)において、基部110の表面と平行となり、且つ、基部110の表面と密着する面である。突出部124は、座面122の表面から突出した柱状の部分であって、ナースコール子機のハンガー部が懸架される部分である。
【0022】
係止面126は、突出部124の先端(図中y軸正側の端部)に設けられている平面である。係止面126は、フック120が折り畳まれた状態において、垂直状態となる。係止面126は、突出部124の先端面が当該係止面126内に収まるように、突出部124の先端面よりも拡大されたサイズを有している。すなわち、係止面126は、突出部124の先端面と同一平面上において、当該先端面よりも外側に張り出している。係止面126は、この張り出した部分により、突出部124に懸架されたナースコール子機のハンガー部の、水平方向(図中y軸正方向)への抜け落ちを係止することが可能となっている。
【0023】
なお、本実施形態の係止面126は、突出部124の端面から、その周囲の各方向に張り出しているが、これに限らない。係止面126は、少なくとも、フック120が折り畳まれた状態において、突出部124の先端面から上方(図中z軸正方向)に張り出している部分を有していれば、突出部124に懸架されたナースコール子機の抜け落ちを係止することが可能である。
【0024】
(着脱構造)
フック120の上部には、着脱部の一例として、ツメ部128が設けられている。具体的には、ツメ部128は、座面122の上部かつ基部110の表面と対向する位置に、座面122から突出して設けられている。特に、本実施形態では、座面122の左右方向(図中x軸方向)における中央部に、ツメ部128が1つ設けられている。基部110の表面には、ツメ部128と対向する位置に、開口部112が形成されている。
【0025】
ツメ部128は、開口部112に対し、着脱自在に嵌合することが可能となっている。具体的には、開口部112の入り口には、係合部118が形成されている。フック120が基部110側に折り畳まれると、ツメ部128は、係合部118と当接することによって上方(図中z軸正方向)から押圧される。これにより、ツメ部128は、下方(図中z軸負方向)に反りつつ、開口部112内に押し込められる。そして、ツメ部128は、開口部112内に完全に挿入されると、反りが解消し、
図2に示すように係合部118に係合した状態となる。これにより、開口部112からのツメ部128の抜け落ちが防止される。
【0026】
なお、係合部118およびツメ部128は、フック120に対して、壁面10から離間する方向(図中y軸正方向)に過度な外力が加えられると、係合部118とツメ部128との係合が解除されるように、両者の係合の度合いが適切に調整されている。但し、係合部118およびツメ部128は、フック120にナースコール子機のハンガー部が懸架されたときに、ナースコール子機の自重によって、両者の係合が解除されることがないように、両者の係合の度合いが適切に調整されている。
【0027】
また、ウォールユニット100を正面から見たとき、開口部112の横幅(図中x軸方向の幅)は、ツメ部128の横幅(図中x軸方向の幅)よりも僅かだけ大きくなっている。これにより、開口部112内に挿入されたツメ部128は、開口部112内において左右方向(図中x軸方向)に大きく移動しないようになっている。これにより、フック120に対して、左右方向(図中x軸方向)に過度な外力が加えられた場合であっても、ツメ部128の移動は開口部112内での僅かな距離に制限される。このため、ツメ部128が開口部112から容易に外れることはなく、フック120の上部のツメ部128および下部の軸支部分に外力を分散させることができる。これにより、フック120の軸支部分に集中的に過度な外力が加わらないようにして、フック120の軸支部分の損壊を回避することができる。なお、ツメ部128および開口部112の横幅は、任意の大きさであってよいが、できる限り幅広であることが好ましい。これにより、ツメ部128の左右方向への破壊に対する強度を高めることができる。このため、フック120に対して左右方向により大きな外力が加わった場合であっても、フック120の軸支部分に集中的に過度な外力が加わらないようにして、フック120の軸支部分の損壊を回避することができる。
【0028】
(回動構造)
基部110の表面には、軸受部114およびシャフト116が設けられている。シャフト116は、基部110の表面に沿って、水平方向(図中x軸方向)に延伸する軸部である。軸受部114は、シャフト116を支持する部分である。
【0029】
フック120の下部は、シャフト116によって回動可能に軸支されている。「フック120の下部」とは、フック120を回動可能に軸支できる部分であり、具体的には、座面122の下端部である。これにより、フック120が折り畳まれた状態(
図2に示す状態)から、係合部118とツメ部128との係合が解除されると、フック120は、シャフト116を軸として、壁面10から離間する方向(図中y軸正方向)に回動することが可能となる。そして、フック120は、
図3に示すように、壁面10から離間する方向(図中y軸正方向)に倒れた状態となることができる。
【0030】
図3に示す例では、フック120が90度倒れた状態で、フック120の係止面126の下端部が基部110の表面に突き当たり、フック120の回動が停止する。これにより、フック120は、90度倒れた状態を維持する。これに限らず、フック120は、90度以上倒れるように構成してもよい。また、フック120は、90度以上倒れた状態で、フック120の一部が基部110と当接して、フック120の回動が停止することにより、フック120が90度以上倒れた状態を維持する構成としてもよい。
【0031】
〔対象物の懸架例〕
次に、
図4および
図5を参照して、フック120にナースコール子機を懸架する例を説明する。
【0032】
図4および
図5は、本発明の一実施形態に係る吊り下げ装置100Aの側面図である。特に、
図4は、フック120が折り畳まれた状態であり、ハンド形子機20が懸架された状態の吊り下げ装置100Aを示している。一方、
図5は、ハンド形子機20によってフック120が引っ張られたことにより、フック120が倒れた状態となった吊り下げ装置100Aを示している。
【0033】
(ハンド形子機20)
図4および
図5に示すハンド形子機20は、ナースコール子機の一例である。ハンド形子機20は、ハンガー部22、呼出ボタン24、およびコード26を備えている。ハンガー部22は、ハンド形子機20の上部に設けられており、環状をなしている。呼出ボタン24は、ハンド形子機20の表面に設けられている。ハンド形子機20は、患者によって呼出ボタン24が押下されると、ナースコールを発信する。コード26は、ハンド形子機20が送受信する各種信号(例えば、ナースコール信号、音声信号等)の伝送経路であり、ハンド形子機20の下部から引き出されている。コード26の先端には、コネクタ(図示省略)が設けられている。当該コネクタが差込口130に挿し込まれることにより、ハンド形子機20は、ナースコール親機に対して、各種信号を送受信することが可能となる。
【0034】
図4に示すように、フック120が折り畳まれた状態では、フック120の突出部124は、水平方向に突出した状態となる。そして、突出部124の上方は、開放されている。これにより、ハンド形子機20のハンガー部22を、上方から突出部124に懸架することができる。このとき、フック120は、その上部において、ツメ部128が基部110の開口部112に嵌合し、係合部118と係合している。また、フック120は、その下部において、基部110によって軸支されている。すなわち、フック120は、その上部および下部の双方において、基部110によって支持されている。このため、フック120は、基部110の表面に確実に固定され、ハンド形子機20を安定的に吊持することが可能となっている。また、
図4において、突出部124の先端部に設けられた係止面126は、垂直状態となっている。これにより、突出部124に懸架されたハンガー部22の、基部110から離間する方向への移動経路は遮断される。このため、この状態で、ハンド形子機20は、基部110から離間する方向に容易に抜け落ちないようになっている。
【0035】
一方、
図5の矢印Bに示すように、ハンド形子機20が壁面10から離間する方向に引っ張られると、ハンド形子機20のハンガー部22が係止面126に引っ掛かった状態のまま、ハンド形子機20によって、フック120に対して壁面10から離間する方向に過度な外力が加えられる。これにより、フック120のツメ部128と基部110の係合部118との係合が解除される。そして、フック120は、
図5の矢印Aに示すように、シャフト116を軸として、壁面10から離間する方向に回動する。そして、
図5に示すように、フック120の係止面126の下端部が基部110の表面と当接する。これにより、フック120は、90度倒れた状態を維持する。
【0036】
このとき、
図5に示すように、フック120の突出部124は、垂直状態となる。これにより、突出部124に懸架されていたハンガー部22は、突出部124から滑り落ちる。また、突出部124の先端に設けられている係止面126は、水平状態となる。すなわち、突出部124に懸架されたハンガー部22の、基部110から離間する方向への移動経路は開放される。これにより、基部110から離間する方向へ引っ張られたハンド形子機20は、壁面10から離間する方向に、フック120から引き抜かれることとなる。特に、係止面126は、その端部に至るまで全体的に平滑な平面である。このため、ハンド形子機20は、係止面126に引っ掛かることなく、容易に抜け落ちることが可能である。
【0037】
なお、
図2および
図4に示すように、フック120が折り畳まれた状態において、係止面126が垂直状態となることが好ましい。この場合、フック120からのハンド形子機20の抜け落ち防止効果をより高めることができる。また、
図3および
図5に示すように、フック120が倒れた状態において、係止面126が90度以上倒れた状態となることが好ましい。この場合、フック120へのハンド形子機20の抜け落ち容易性をより高めることができる。
【0038】
なお、係止面126は、フック120が倒れた状態において、ハンド形子機20がフック120から容易に抜け落ちることが可能な形状であればよく、平面状に限らない。例えば、係止面126は、フック120が倒れた状態において、端部に向かって下方または上方に傾斜した傾斜面であってもよい。また、係止面126は、フック120が倒れた状態において、端部に向かって下方または上方に湾曲した湾曲面であってもよい。
【0039】
以上説明したとおり、本実施形態の吊り下げ装置100Aは、フック120の上部および下部の双方を、基部110によって支持する構成を採用している。特に、本実施形態の吊り下げ装置100Aは、フック120がその下部を支点として回動できるように、フック120の上部をツメ部128によって基部110から着脱可能とし、且つ、フック120の下部を基部110によって軸支する構成を採用している。
【0040】
このため、本実施形態の吊り下げ装置100Aによれば、フック120が回動可能な構成でありながら、フック120がその上部および下部において確実に基部110に固定された状態で、フック120にハンド形子機20を懸架することができる。したがって、ハンド形子機20を安定的に吊持することができる。
【0041】
また、本実施形態の吊り下げ装置100Aによれば、例えば懸架されたハンド形子機20のコード26が無理に引っ張られる等により、フック120に対して、当該フック120が回動可能な方向(壁面10から離間する方向)に過度な外力が加えられた場合、フック120の上部にあるツメ部128が基部110から外れて、フック120が回動することで、過度に加えられた外力を逃がすことができる。したがって、フック120およびハンド形子機20のハンガー部22の損壊を回避することができる。
【0042】
また、本実施形態の吊り下げ装置100Aによれば、フック120が基部110から離間する方向に回動して倒れた状態においては、係止面126によるハンガー部22の係止が解除され、フック120からハンド形子機20が容易に抜け落ちるようにすることができる。これにより、フック120が倒れた状態で、さらにハンド形子機20が引っ張られたときに、ハンド形子機20がフック120に引っ掛かってしまうことを防止することができる。したがって、フック120およびハンド形子機20の損壊を回避することができる。
【0043】
また、本実施形態の吊り下げ装置100Aによれば、フック120が折り畳まれた状態において、フック120がその上部および下部において確実に基部110に固定される。このため、例えば、フック120が折り畳まれた状態において、フック120に対して、当該フック120が回動できない方向(例えば、フック120の回動軸であるシャフト116と平行な方向)に過度な外力が加えられた場合であっても、ツメ部128が基部110から容易に外れることはなく、フック120の上部のツメ部128および下部の軸支部分に外力を分散させることができる。これにより、フック120の軸支部分に集中的に過度な外力が加わらないようにして、フック120の軸支部分の損壊を回避することができる。
【0044】
さらに、本実施形態の吊り下げ装置100Aによれば、フック120の下部が基部110に連結されているため、フック120が基部110から完全に取り外されてしまうことはない。したがって、例えば、患者がフック120を誤って口内に入れてしまう等の問題を防止することができる。また、フック120を紛失してしまう等の問題を防止することができる。
【0045】
なお、上記実施形態では、フック120に懸架される対象物の一例として、ハンド形子機20を用いたが、対象物はこれに限らない。懸架可能な構造を有しているものであれば、フック120に懸架することが可能である。ハンド形子機20以外の対象物を用いた場合も、ハンド形子機20を用いた上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0046】
また、上記実施形態では、基部110に着脱可能な着脱部の一例として、ツメ部128を、フック120の上下方向における上部且つ左右方向における中央部に1つ設ける例を説明したが、着脱部の構成、数および配置は、これに限らない。
【0047】
例えば、フック120には、着脱部が複数設けられていてもよい。これにより、フック120が折り畳まれた状態において、基部110の表面に対し、より確実にフック120を固定することができる。また、フック120に対して、当該フック120が回動できない方向に外力が加えられたとき、当該外力をフック120の広範囲に分散することができる。これにより、フック120の軸支部分にかかる外力をより軽減することができる。
【0048】
また、着脱部は、少なくとも、フック120の回動軸であるシャフト116よりも上側の部分であれば、いずれの場所に設けられてもよい。但し、着脱部は、シャフト116からある程度上方に離間した位置に設けられることが好ましい。これにより、フック120に対して、当該フック120が回動できない方向に外力が加えられたとき、当該外力をフック120の広範囲に分散することができる。
【0049】
また、着脱部には、ツメ部128以外の構成を用いてもよい。例えば、ツメ部128の代わりに、座面122から基部110の表面に向かって突出した磁石を用いるとともに、当該磁石を収容可能かつ磁着可能に開口部112を構成してもよい。この場合も、フック120に対して基部110から離間する方向に過度な外力が加えられたときには、開口部112から磁石が外れて、フック120を基部110から離間する方向へ回動させることにより、外力を逃がすことができる。したがって、フック120およびナースコール子機の損壊を回避することができる。また、フック120に対して回動できない方向に過度な外力が加えられた場合であっても、磁石の移動は開口部112内に制限される。このため、磁石が開口部112から容易に外れることはなく、フック120の上部および下部に外力を分散させることができる。したがって、フック120の損壊を回避することができる。
【0050】
また、上記実施形態では、フックの座面122に凸状の部分(ツメ部128)を設け、基部110の表面に凹状の部分(開口部112)を設け、両者が互いに嵌合する構成を用いたが、これに限らない。例えば、フックの座面122に凹状の部分(実施形態の開口部112に相当)を設け、基部110の表面に凸状の部分(実施形態のツメ部128に相当)を設け、両者が互いに嵌合する構成としてもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、フック機能付きウォールユニットの一例として、差込口130を有するウォールユニット100を用いたが、本発明の適用対象はこれに限らない。例えば、本発明は、差込口を有しないウォールユニットに適用することもできる。また、本発明は、他の機器(例えば、マイク、スピーカ、照明、スイッチ等)を有するウォールユニットに適用することもできる。
【0052】
なお、上記実施形態では、ウォールユニット100を壁面に設置する場合について説明したが、ウォールユニット100は、天井面に設置することも可能である。この場合、フック120が天井面から離間する方向に回動して倒れた状態(天井面に対して垂直な状態)において、フック120の突出部124が水平状態となる。このため、この状態において、突出部124にハンド形子機20を懸架することが可能である。
【0053】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。