(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記生成ステップでは、前記検知された高さ送風位置に応じた送風有効範囲を前記平面図上に設定し、前記送風有効範囲内に前記検知された平面送風位置が位置しない場合、前記入力が無効であることを示す無効マークを前記ディスプレイに表示させるマーク表示ステップを更に備える請求項1又は2記載の制御方法。
前記ユーザが入力した前記平面送風位置及び前記高さ送風位置に前記送風装置が送風できたか否かを判定し、送風できなかったと判定した場合、前記送風装置の実際の平面送風位置を前記平面図上に表示する状態表示ステップを更に備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御方法。
前記検知ステップでは、前記高さ図上でユーザに位置を指定させ、前記指定された位置に対応する高さ送風位置をユーザが入力した高さ送風位置として検知する請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示の一態様に至る知見)
上述の特許文献1では、限定範囲内の人が暑がりの人であればその人に送風制御を行い、限定範囲内の人が寒がりの人であればその人に冷風を避ける送風制御を行う空気調和機が開示されている。
【0010】
しかしながら、特許文献1では、送風位置を指定するには、ユーザはリモコン自体を動かして位置決めする必要があるため、手間がかかるという課題があった。また、複数の人の位置を検知させる場合、個々の人にリモコンを持たせる必要があり、送風位置の指定が、リモコン数に依存するという課題があった。
【0011】
本開示は、簡易な操作で送風装置の風向を設定できる技術を提供する。
【0012】
(1)上記課題を解決するために本開示の一態様による制御方法は、ディスプレイを有する通信装置が送風装置を制御する制御方法であって、
前記通信装置は、前記送風装置が設置されている部屋における前記送風装置の平面位置及び前記送風装置から前記部屋の床までの高さ位置を示す設置位置情報を格納するメモリを有し、
前記ディスプレイに表示された前記部屋の平面図を用いてユーザにより入力される平面送風位置を検知すると共に、前記ディスプレイに表示される前記部屋の高さ図を用いて前記ユーザにより入力される高さ送風位置を検知する検知ステップと、
前記検知された前記平面送風位置及び前記高さ送風位置と、前記設置位置情報とを用いて、前記送風装置の風向を決定し、前記決定した風向を指定する制御データを生成する生成ステップと、
前記生成された制御データを前記送風装置に送信する送信ステップとを備える。
【0013】
この場合、ユーザは、高さ図上で、高さ送風位置を入力すると共に、平面図上で平面送風位置を入力するという簡易な操作で送風装置の風向を入力できる。
【0014】
(2)また、上記態様において、前記ユーザが入力した前記平面送風位置及び前記高さ送風位置を1以上のユーザ毎に関連付けて前記メモリに格納する格納ステップを更に備え、
前記生成ステップでは、前記メモリに格納されたユーザ毎の前記平面送風位置及び前記高さ送風位置を用いて前記制御データを生成してもよい。
【0015】
この場合、平面送風位置及び高さ送風位置がユーザ毎に関連付けてメモリに格納され、ユーザ毎の平面送風位置及び高さ送風位置を用いて制御データが生成されるため、複数のユーザによる送風指示を受け付けることができる。
【0016】
(3)また、上記態様において、前記検知ステップでは、前記検知した前記平面送風位置を示す平面指示アイコンを前記平面図上に表示し、
前記生成ステップでは、前記平面送風位置に対して所定の有効範囲内に、前記検知した高さ送風位置が対応付けられた高さ指示アイコンが移動された場合、前記ユーザの前記入力が有効であると判定してもよい。
【0017】
この場合、高さ送風位置が対応付けられた高さ指示アイコンを平面図に表示された平面指示アイコンに移動させることで、平面送風位置と高さ送風位置とが対応付けられる。そのため、ユーザは、高さ指示アイコンを移動させるという簡易な操作で平面送風位置と高さ送風位置とを入力できる。
【0018】
(4)また、上記態様において、前記生成ステップでは、前記検知された高さ送風位置に応じた送風有効範囲を前記平面図上に設定し、前記送風有効範囲内に前記検知された平面送風位置が位置しない場合、前記入力が無効であることを示す無効マークを前記ディスプレイに表示させるマーク表示ステップを更に備えてもよい。
【0019】
この場合、ユーザが入力した平面送風位置がユーザが入力した高さ送風位置に応じた有効範囲外であれば、入力が無効であることが、ユーザに通知される。そのため、実際の送風装置の送風位置がユーザが入力した送風位置とは異なる場合であっても、ユーザに納得感を与えることができる。
【0020】
(5)また、上記態様において、前記ユーザが入力した前記平面送風位置及び前記高さ送風位置に前記送風装置が送風できたか否かを判定し、送風できなかったと判定した場合、前記送風装置の実際の平面送風位置を前記平面図上に表示する状態表示ステップを更に備えてもよい。
【0021】
この場合、ユーザは、自身が入力した送風位置に送風されなかった理由を認識できると共に、送風装置の実際の送風位置を認識できる。
【0022】
(6)また、上記態様において、前記ユーザの移動を検知する移動検知ステップを更に備え、
前記生成ステップでは、前記制御データで前記送風装置を制御した後、前記ユーザの移動が検知された場合、前記移動した位置に前記決定した風向を変更する制御データを生成してもよい。
【0023】
この場合、ユーザの移動が検知されると、その移動に追従するように、送風装置の風向が変更されるため、ユーザは送風装置から絶えず適切な風を受けることができる。
【0024】
(7)また、上記態様において、前記送風装置は複数あり、
前記検知ステップでは、1の送風装置のユーザによる選択を更に検知し、
前記生成ステップでは、前記制御データを前記ユーザが選択した送風装置に送信してもよい。
【0025】
この場合、部屋に複数の送風装置が設置されている場合であっても、ユーザは送風を希望する送風装置を選択できる。
【0026】
(8)また、上記態様において、前記高さ図上には、それぞれ異なる高さ送風位置が対応付けられた複数の高さ指示アイコンが表示され、
前記検知ステップでは、1の高さ指示アイコンの前記ユーザによる選択を検知することで、前記高さ送風位置を検知してもよい。
【0027】
この場合、複数の高さ指示アイコンのうち1の高さ指示アイコンを選択するとその高さ指示アイコンが規定する高さ送風位置が入力されるため、ユーザは高さ指示アイコンを選択するという簡易な操作を行うことで高さ送風位置を入力できる。
【0028】
(9)また、上記態様において、前記検知ステップでは、前記高さ図上でユーザに位置を指定させ、前記指定された位置に対応する高さ送風位置をユーザが入力した高さ送風位置として検知してもよい。
【0029】
この場合、ユーザは自身の好みの位置に高さ送風位置を入力できる。
【0030】
(全体構成)
図23は、本開示の空調システムの全体構成の一例を示す図である。空調システムは、通信装置100、エアコン600(送風装置の一例)、及びサーバ900を備える。通信装置100は、例えば、携帯電話、スマートフォン、及びタブレット端末といったユーザが携帯可能なコンピュータが採用できる。或いは、通信装置100は、エアコン600専用のリモコンであってもよい。
【0031】
エアコン600は、ユーザの宅内に設置され、ユーザが通信装置100を用いて入力した指示にしたがって動作する。サーバ900は、例えば1以上のコンピュータから構成されるクラウドサーバである。本開示では、サーバ900としては、例えば、エアコン600の製造メーカがユーザに対してエアコン600に関する種々のサービスを提供するメーカサーバが採用できる。
【0032】
ネットワークは、例えば、宅外ネットワーク及び宅内ネットワークを含む。エアコン600及び通信装置100間は、宅内ネットワークで接続され、エアコン600及びサーバ900間は宅外ネットワークで接続され、通信装置100及びサーバ900間は宅外ネットワークで接続される。宅内ネットワークは、エアコン600が設置された宅内に敷設されたネットワークであり、無線LAN、有線LAN又は両者が混在するネットワークである。宅外ネットワークは、例えば、インターネットである。そして、通信装置100、エアコン600、及びサーバ900は、TCP/IP等の通信プロトコルを用いて通信する。
【0033】
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1における通信装置100の構成の一例を示すブロック図である。通信装置100は、管理部101、表示部102、第1検知部103、第2検知部104、生成部105、バッファ部106、出力制御部107、及び出力部108を含む。
【0034】
管理部101は、例えば、書き換え可能な不揮発性のメモリ及びそのメモリを制御するプロセッサで構成され、設置位置情報をメモリに格納し、設置位置情報を管理する。ここで、設置位置情報は、エアコン600が設置された宅内の部屋におけるエアコン600の設置位置を示す。本開示では、設置位置情報には、
図3に示すように、平面設置位置301及び高さ設置位置303が含まれる。
【0035】
平面設置位置301は、
図2に示すようにエアコンが設置された部屋を上部から俯瞰した間取り図(平面
図210)上におけるエアコンの平面座標を示す。よって、平面設置位置301は、平面
図210に設置されたエアコンのX軸上での位置を示す座標Xaと、Y軸上での位置を示す座標Yaとが含まれる。
【0036】
高さ設置位置303は、
図2の高さ
図220に示されるようにエアコン600が設置された部屋において、床を基準としたときのエアコン600の高さを示す。このように、平面設置位置301及び高さ設置位置303で部屋空間におけるエアコン600の3次元的な位置が規定される。
【0037】
また、管理部101は、平面
図210に規定されたX軸及びY軸についての情報を管理すると共に、高さ
図220に規定されたZ軸についての情報を管理する。
【0038】
また、管理部101は、
図3に示す高さ送風位置304を管理する。ここで、高さ送風位置304には、第1高さ送風位置及び第2高さ送風位置が含まれる。第1高さ送風位置は、
図2に示す高さ
図220に配置された第1高さ指示アイコン231に予め対応付けられたZ軸上の座標である。第2高さ送風位置は、高さ
図220に配置された第2高さ指示アイコン232に予め対応付けられたZ軸上の座標である。第1高さ送風位置は第2高さ送風位置よりも高い。
【0039】
表示部102は、ディスプレイ及びそれを制御するプロセッサで構成され、種々の画面を表示する。本開示では、表示部102は、
図2に示すように、ユーザが通信装置100を用いてエアコン600を操作するための操作画面201を表示する。ここで、表示部102を構成するディスプレイとしては、例えば、タッチパネル式の液晶ディスプレイが採用できる。よって、表示部102のプロセッサは、例えば、操作画面201の画像データを生成する処理や、タップ、スワイプ、フリックといったユーザの操作を検知する処理を行う。
【0040】
第1検知部103は、例えば、プロセッサで構成され、操作画面201に含まれる部屋の平面
図210を用いてユーザにより入力される平面送風位置302(
図3)を検知する。ここで、平面送風位置302は、平面風向成分(風向のX−Y成分)を規定する。したがって、平面送風位置302は、座標Xbと座標Ybとの二次元データで表される。
【0041】
第2検知部104は、例えば、プロセッサで構成され、操作画面201に含まれる高さ
図220を用いてユーザが入力する高さ送風位置304を検知する。実施の形態1では、ユーザは、第1高さ指示アイコン231又は第2高さ指示アイコン232を選択することで、高さ送風位置304を入力する。したがって、第2検知部104は、第1高さ指示アイコン231のタップを検知した場合、第1高さ指示アイコン231に対応付けられた高さ送風位置304をユーザが入力した高さ送風位置304として検知する。一方、第2検知部104は、第2高さ指示アイコン232のタップを検知した場合、第2高さ指示アイコン232に対応付けられた高さ送風位置304をユーザが入力した高さ送風位置304として検知する。
【0042】
生成部105は、例えば、プロセッサで構成され、第1検知部103で検知された平面送風位置302及び第2検知部104で検知された高さ送風位置304とを用いて、エアコン600の風向を決定し、決定した風向を指定する制御データを生成する。
【0043】
バッファ部106は、揮発性の記憶装置で構成され、生成部105が生成した制御データを一時的に保持する。
【0044】
出力制御部107は、バッファ部106で保持される制御データに、制御データをエアコン600に送信するためのヘッダ情報等を付与する。
【0045】
出力部108は、例えば、通信装置100を宅内ネットワーク及び宅外ネットワークに接続するための通信回路で構成され、出力制御部107でヘッダ情報が付与された制御データをネットワークに出力する。本開示では、制御データは、通信装置100から直接、エアコン600に送信される態様が採用されてもよいし、通信装置100からサーバ900を介してエアコン600に送信される態様がされてもよい。前者の場合、出力部108は、制御データをエアコン600に送信し、後者の場合、出力部108は、制御データをサーバ900に送信する。
【0046】
図2は、実施の形態1における操作画面201の一例を示す図である。操作画面201には、平面
図210及び高さ
図220が含まれる。平面
図210は、エアコン600が設置された部屋を上面から俯瞰した間取り図である。平面
図210には、エアコンアイコン250が配置されている。ここで、エアコンアイコン250は、エアコン600の平面
図210上での位置を示す平面設置位置301に表示されている。
図2の例では、平面設置位置301は、エアコンアイコン250の左上の頂点が採用されているが、これに限定されず、例えば、エアコン600の重心位置に対応する平面
図210上の位置が採用されてもよいし、エアコン600の送風口の中心位置に対応する平面
図210上の位置が採用されてもよい。なお、
図2の例では、平面
図210上に表示されているエアコンアイコン250は、説明の便宜上、エアコン600を正面から見たときのエアコンの画像で表示されているが、実際のエアコン600は、部屋を上側から見た場合、正面ではなく上面が見える。
【0047】
平面
図210は、横方向にX軸、縦方向にY軸が設定されている。X軸は現実空間において、部屋を上側から見たときのある一の方向に対応し、Y軸は現実空間において、その一の方向と直交する方向に対応している。よって、X軸、Y軸には、例えば数メートルオーダーの目盛りが付されている。
図2の例では、X軸には0〜4000(mm)の座標が付され、Y軸には0〜3600(mm)の座標が付されている。
【0048】
平面
図210には平面送風位置302を決定するための平面指示アイコン211が配置されている。本開示では、例えば、ユーザは平面
図210上の所望の位置をタップすることで平面送風位置302を入力する。そのため、平面指示アイコン211は、平面
図210において、ユーザがタップした位置に表示される。また、平面送風位置302を変更する場合、例えば、ユーザは、表示状態にある平面指示アイコン211を平面
図210上の所望の位置にスワイプすればよい。なお、平面指示アイコン211を予め平面
図210に表示させておき、その平面指示アイコン211をユーザにスワイプさせることで、平面送風位置302は入力されてもよい。
【0049】
平面風向成分212は、エアコン600の風向の平面(床面)への射影である。ここでは、平面風向成分212は、平面設置位置301と平面送風位置302とをつなぐ二次元ベクトルで表される。
【0050】
平面
図210の例えば左側には、高さ
図220が表示されている。高さ
図220は、床面の法線に直行する方向から部屋を見た図である。高さ
図220にもエアコンアイコン250が表示されている。エアコンアイコン250は、高さ
図220において天井位置222の直ぐ下に表示されている。
【0051】
高さ
図220には、床位置221、天井位置222、及びZ軸が規定されている。床位置221は実際の部屋の床の位置に対応しており、Z座標の値は0である。天井位置222は、実際の部屋の天井の位置に対応している。Z軸は実際の部屋において、床からの部屋の高さを表す。高さ
図220においては、エアコンアイコン250の下辺とZ軸との交点に高さ設置位置303が規定されている。
【0052】
高さ
図220には、高さ指示アイコン230が表示されている。高さ指示アイコン230は、ユーザが高さ送風位置304を入力するために使用される。ここで、高さ送風位置304は、ユーザが所在する部屋の位置における床からの高さを指す。高さ
図220には、高さ指示アイコン230として、第1高さ指示アイコン231と第2高さ指示アイコン232とがZ軸に並んで表示されている。第1高さ指示アイコン231、第2高さ指示アイコン232は、それぞれ、異なる高さ送風位置304が対応づけれている。したがって、高さ
図220において、第1高さ指示アイコン231及び第2高さ指示アイコン232は、それぞれ、予め対応付けられた高さ位置に対応する高さ
図220上の位置に表示されている。
【0053】
図2の例では、第1高さ指示アイコン231に対応付けられた高さ送風位置304は第2高さ指示アイコン232に対応付けられた高さ送風位置304よりも高い。そのため、第1高さ指示アイコン231は、第2高さ指示アイコン232によりも高さ
図220上において上側に表示されている。
【0054】
ここで、第1高さ指示アイコン231は、エアコン600からの風が直接当たることを避けたいユーザに選択させるアイコンであり、第2高さ指示アイコン232は、エアコン600からの風が直接当たること希望するユーザに選択させるアイコンである。ユーザは、
図2に示す操作画面201を用いて、例えば、以下のようにして風向を決定する。
【0055】
(第1の操作例)
第1の操作例では、まず、ユーザは、高さ
図220において、第1高さ指示アイコン231又は第2高さ指示アイコン232のいずれかをタップして、いずれかのアイコンを選択する。ここで、直接風が当たることを避けたいユーザは第1高さ指示アイコン231をタップし、直接風に当たることを希望するユーザは第2高さ指示アイコン232をタップする。
【0056】
次に、ユーザは、平面
図210内の所望の位置をタップし、平面送風位置302を指定する。これにより、平面指示アイコン211が表示され、平面風向成分212が決定される。そして、入力された平面送風位置302及び高さ送風位置304を用いて、風向が決定される。
【0057】
(第2の操作例)
第2の操作例では、まず、ユーザは、平面
図210の所望の位置をタップし、平面送風位置302を入力する。次に、ユーザは、第1高さ指示アイコン231又は第2高さ指示アイコン232を選択し、高さ送風位置304を入力する。そして、入力された平面送風位置302及び高さ送風位置304を用いて、風向が決定される。
【0058】
図3は、実施の形態1で用いられる種々のデータのデータ構成の一例を示す図である。平面設置位置301は、平面
図210上におけるエアコン600の平面座標を示す。
図3の例では、平面設置位置301の座標Xa、座標Yaはそれぞれ0が規定されている。なお、平面設置位置301は、本空調システムの導入時に作業員やユーザによって予め入力された値が採用される。なお、平面設置位置301は、任意の値に変更可能である。そのため、エアコン600の設置位置が変更された場合、作業員又はユーザは変更後の平面設置位置301の値を入力すればよい。
【0059】
平面送風位置302は、平面
図210を用いてユーザが指定した風向平面成分212を規定する位置である。
図3の例では、平面送風位置302の座標Xb、Ybはそれぞれ2200、2400が規定されている。
【0060】
高さ設置位置303は、床を基準としたときのエアコン600の高さを示す。
図3の例では、高さ設置位置303として、「0〜2000」が規定されている。これは、高さ設置位置303は、床位置221を基準として、「2000」であることが規定されている。なお、高さ設置位置303は、エアコン600の設置位置の変更に対応するために、任意に変更可能である。
【0061】
高さ送風位置304には、第1高さ送風位置及び第2高さ送風位置が含まれる。第1高さ送風位置は、第1高さ指示アイコン231に対応付けられた高さ送風位置304である。第2高さ送風位置は、第2高さ指示アイコン232に対応付けられた高さ送風位置304である。
図3の例では、第1高さ送風位置として、「1000〜2000」が規定されている。これは、平面送風位置302において、風向の高さ成分が1000(mm)〜2000(mm)の範囲内となるようにエアコン600のルーバーをスイングさせることを意味する。また、第2高さ送風位置として、「0〜1000」が規定されている。これは、平面送風位置302において、風向の高さ成分が0(mm)〜1000(mm)の範囲内となるようにエアコン600のルーバーをスイングさせることを意味する。なお、
図3の例では、第1高さ送風位置として、「1000〜2000」が規定されているため、第1高さ指示アイコン231は、例えば1000〜2000の範囲内のいずれかの位置(例えば、中間位置)に対応する高さ
図220上の位置に表示される。
【0062】
また、第2高さ送風位置として、「0〜1000」が規定されているため、第2高さ指示アイコン232は、例えば0〜1000の範囲内のいずれかの位置(例えば、中間位置)に対応する高さ
図220上の位置に表示される。
【0063】
図4は、実施の形態1における通信装置100の処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、ユーザにより平面送風位置302が入力され、高さ送風位置304の入力待ちの状態における処理を示す。
【0064】
まず、第1検知部103は、ユーザにより入力済みの平面送風位置302を確認する(S111)。
【0065】
次に、第2検知部104は、ユーザによる高さ送風位置304の入力の有無を検知する(S112)。ここでは、ユーザは、第1高さ指示アイコン231又は第2高さ指示アイコン232を選択することで、高さ送風位置304を入力する。
【0066】
高さ送風位置304の入力が検知されない場合(S112でNO)、処理はS111に戻る。一方、高さ送風位置304の入力が検知された場合(S112でYES)、処理はS113に進む。
【0067】
S113では、生成部105は、風向を指定する制御データを生成する。ここで、生成部105は、平面設置位置301及び第1検知部103が検知した平面送風位置302を用いて平面風向成分212を求める。そして、生成部105は、第2検知部104が検知した高さ送風位置304及び高さ設置位置303を用いて高さ風向成分を求める。そして、生成部105は、平面風向成分212及び高さ風向成分を対応付けて制御データを生成する。生成された制御データは、バッファ部106で保持され、出力制御部107でヘッダ情報が付与され、出力部108からネットワークに出力される。エアコン600は、この制御データを受信すると、この制御データにしたがって風向を制御する。
【0068】
以下、制御データの生成について説明する。例えば、
図3の例では、平面設置位置301が(0、0)、平面送風位置302が(2200、2400)であるため、平面風向成分212は、例えば、(2200−0)、(2400−0)の二次元ベクトルで表される。また、高さ送風位置304として(0〜1000:第2高さ送風位置)が選択されたとする。この場合、生成部105は、第2高さ送風位置の下限である0に対応する高さ風向成分を、下限である0から高さ設置位置303(:2000)を減じることで求める。この場合、下限に対応する高さ風向成分は、0−2000=−2000と算出される。また、生成部105は、第2高さ送風位置の上限である1000に対応する高さ風向成分を、上限である1000から高さ設置位置303(:2000)を減じることで求める。この場合、上限に対応する高さ風向成分は、1000−2000=−1000として算出される。
【0069】
そして、生成部105は、平面風向成分212と、下限に対応する高さ風向成分と、上限に対応する高さ風向成分とが対応付けられたデータを制御データとして生成する。
【0070】
この制御データを受信したエアコン600は、平面送風位置302に自身の高さを0とするZ軸を設定し、このZ軸上で、例えば、−2000(下限に対応する高さ風向成分)から−1000(上限に対応する高さ風向成分)の範囲で送風されるように、縦方向のルーバーをスイングさせる。また、エアコン600は、平面風向成分212を中心として一定の角度範囲で、横方向のルーバーをスイングさせる。ここで、縦方向のルーバーとは、風向を高さ方向に調整するための部材であり、横方向のルーバーとは、風向を左右方向に調整するための部材である。以上により風向制御が行われる。
【0071】
一方、ユーザが第1高さ指示アイコン231を選択した場合、縦方向のルーバーの制御については第2高さ指示アイコン232を選択した場合と同様にすればよい。ここで、第1高さ指示アイコン231を選択するユーザは、風が直接当たることを嫌うユーザである。そのため、横方向のルーバーの平面風向成分212を中心とする一定の角度範囲は、第2高さ指示アイコン232が選択された場合に比べて広く設定されてもよい。
【0072】
図5は、実施の形態1における通信装置100の処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、ユーザにより高さ送風位置304が入力され、平面送風位置302の入力待ちの状態における処理を示す。
【0073】
まず、第2検知部104は、ユーザにより入力済みの高さ送風位置304を確認する(S211)。
【0074】
次に、第1検知部103は、ユーザによる平面送風位置302の入力の有無を検知する(S212)。ここでは、ユーザは、平面
図210上の所望の位置をタップする、或いは、平面
図210上に表示された平面指示アイコン211をスワイプすることで、平面送風位置302を入力する。
【0075】
平面送風位置302の入力が検知されない場合(S212でNO)、処理はS211に戻る。一方、平面送風位置302の入力が検知された場合(S212でYES)、処理はS113に進む。S113は
図4と同じである。
【0076】
図6は、部屋に設置されているエアコン600を、通信装置100を用いてユーザが操作する様子を示す概念図である。通信装置100の表示部102には、操作画面201が表示されている。
図6の例では、通信装置100としては、タッチパネルを備えるタブレット端末、スマートフォン、或いは専用のリモコンが採用されている。
【0077】
ユーザは、通信装置100を把持して、高さ
図220上に表示された第1高さ指示アイコン231、又は第2高さ指示アイコン232を選択すると共に、平面
図210を用いて平面送風位置302を入力する。すると、通信装置100により、制御データが生成され、エアコン600に送信される。エアコン600は、制御データにしたがって、風向を制御する。
【0078】
このように、実施の形態1の通信装置100では、ユーザは、高さ
図220上で、第1高さ指示アイコン231又は第2高さ指示アイコン232を選択すると共に、平面
図210上で平面送風位置302を選択するという簡易な操作でエアコンの風向を入力できる。
【0079】
なお、実施の形態1では、高さ
図220上には2つの高さ指示アイコン230が表示されていたが、本開示はこれに限定されない。例えば、高さ
図220上において、それぞれ、異なる高さ送風位置304が対応付けられた3つ以上の高さ指示アイコン230が表示されてもよい。この場合、ユーザは、いずれかの高さ指示アイコン230を選択するだけで、3段階以上の高さ送風位置304を入力できる。
【0080】
また、実施の形態1では、高さ
図220上に予め高さ送風位置304が対応付けられた高さ指示アイコン230をユーザに選択させる態様が採用されたが、高さ
図220上で任意の高さ送風位置304をユーザに入力させる態様が採用されてもよい。この態様については後述する。
【0081】
また、
図3の高さ送風位置304においては、第1高さ送風位置及び第2高さ送風位置が一定の範囲を持つように規定されているが、1点だけの値が規定されてもよい。この場合、エアコン600は、この1点で規定される高さ送風位置304のみに送風されるように縦方向のルーバーを固定して設定してもよい。或いは、エアコン600は、この1点の値を基準とする一定の角度範囲で縦方向のルーバーをスイングさせてもよい。
【0082】
(実施の形態2)
実施の形態2の通信装置100は、複数のユーザが同時に好みの風向を入力する点を特徴とする。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同じものは同じ符号を付し、説明を省略する。
【0083】
図7は、本開示の実施の形態2における通信装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図7の通信装置100では、
図1の通信装置100に対して、更に格納部110が追加されている。
【0084】
本実施の形態において、第2検知部104は、第1検知部103により検知された平面送風位置302に対して、ユーザが対応付けて入力する高さ送風位置304を検知し、その高さ送風位置304を平面送風位置302と対応付けて格納部110に格納する。これにより、格納部110には平面送風位置302及び高さ送風位置304がユーザ毎に対応付けて格納される。
【0085】
格納部110は、例えば、不揮発性又は揮発性の記憶装置で構成され、ユーザ毎に対応付けられた高さ送風位置304及び平面送風位置302を格納する。
【0086】
生成部105は、ユーザ毎に対応付けられた高さ送風位置304及び平面送風位置302を用いて制御データを生成する。
【0087】
図8は、実施の形態2における操作画面201の一例を示す図である。
図8において、平面指示アイコン211Aは、ユーザAが入力した平面送風位置302Aを示す平面指示アイコン211である。平面指示アイコン211Bは、ユーザBが入力した平面送風位置302Bを示す平面指示アイコン211である。
【0088】
対応付けアイコン231Xは、平面指示アイコン211に、第1高さ指示アイコン231が対応付けられていることを示すアイコンである。対応付けアイコン232Xは平面送風位置302に、第2高さ指示アイコン232が対応付けられていることを示すアイコンである。ここで、対応付けアイコン231Xは、該当する平面送風位置302には第1高さ指示アイコン231が対応付けられていることを明確にするために、第1高さ指示アイコン231と同一形状(ここでは、五角形)の図形が採用されている。また、対応付けアイコン232Xは、該当する平面送風位置302には第2高さ指示アイコン232が対応付けられていることを明確にするために、第2高さ指示アイコン232と同一形状(ここでは、六角形)の図形が採用されている。つまり、対応付けアイコン231Xは、第1高さ指示アイコン231の複製物であり、対応付けアイコン232Xは、第2高さ指示アイコン232の複製物である。
【0089】
図8の例では、ユーザAは、平面送風位置302Aに対して第1高さ指示アイコン231を対応付けたため、平面指示アイコン211Aと一部が重畳するように対応付けアイコン231Xが表示されている。また、ユーザBは、平面送風位置302Bに対して第2高さ指示アイコン232を対応付けたため、平面指示アイコン211Bに一部が重畳するように対応付けアイコン232Xが表示されている。
【0090】
(第1の操作例)
実施の形態2の第1の操作例について説明する。まず、ユーザAは、平面
図210の所望の位置をタップすることで、平面送風位置302Aを入力する。これにより、平面送風位置302Aを中心に、平面指示アイコン211Aが表示される。次に、ユーザBは、平面
図210の所望の位置をタップすることで、平面送風位置302Bを入力する。これにより、平面送風位置302Bを中心に平面指示アイコン211Bが表示される。
【0091】
次に、ユーザAは、第1高さ指示アイコン231を高さ
図220の領域から平面指示アイコン211Aまでスワイプする。これにより、平面送風位置302Aと、第1高さ指示アイコン231が規定する高さ送風位置304とが対応付けられて、格納部110に格納される。
【0092】
次に、ユーザAは、第2高さ指示アイコン232を高さ
図220の領域から平面指示アイコン211Bまでスワイプする。これにより、平面送風位置302Bと、第2高さ指示アイコン232が規定する高さ送風位置304とが対応付けられて、格納部110に格納される。
【0093】
なお、ここでは、ユーザA、Bによる平面送風位置302A、302Bの入力後に、ユーザA、Bが第1高さ指示アイコン231、第2高さ指示アイコン232をスワイプする操作例を示したが、これに限定されない。例えば、ユーザA、Bは、それぞれ、平面送風位置302と、第1高さ指示アイコン231又は第2高さ指示アイコン232とのスワイプとを連続して入力してもよい。
【0094】
また、ここでは、ユーザAは、第1高さ指示アイコン231をスワイプする例を示したたが、直接、風が当たることを希望する場合は、第2高さ指示アイコン232をスワイプすればよい。
【0095】
また、ユーザBは、第2高さ指示アイコン232をスワイプする例を示したが、直接、風が当たることを避けたい場合は、第1高さ指示アイコン231をスワイプすればよい。
【0096】
(第2の操作例)
第2の操作例では、まず、ユーザAは、第1の操作例と同様、平面送風位置302Aを入力する。次に、ユーザAは第1高さ指示アイコン231をタップする。すると、平面指示アイコン211Aに対応付けアイコン231Xが表示される。これにより、平面送風位置302Aと第1高さ指示アイコン231が規定する高さ送風位置304とが対応付けられる。
【0097】
次に、ユーザBも、ユーザAと同様にして、平面送風位置302Bを入力した後、第2高さ指示アイコン232をタップする。これにより、平面送風位置302Bと第2高さ指示アイコン232が規定する高さ送風位置304とが対応付けられる。
【0098】
図9は、実施の形態2で用いられる種々のデータのデータ構成の一例を示す図である。
図3との相違点は、ユーザA、Bにより、平面送風位置302が入力されたため、平面送風位置302Aと平面送風位置302Bとの2つ平面送風位置302が存在する点にある。
【0099】
平面送風位置302Aは、ユーザAが入力した平面送風位置302である。
図9の例では、平面送風位置302Aの座標Xb、Ybはそれぞれ1200、2400が規定されている。
【0100】
平面送風位置302Bは、ユーザBが入力した平面送風位置302である。
図9の例では、平面送風位置302Bの座標Xc、Ycはそれぞれ3200、2400が規定されている。
【0101】
図10は、実施の形態2における通信装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図4との相違点は、S112に続いてS311、S312が追加されている点にある。
【0102】
S311では、第2検知部104は、ユーザAが入力した平面送風位置302Aを、ユーザAが入力した高さ送風位置304と対応付けて格納部110に格納する。
【0103】
次に、第2検知部104は、制御データをエアコン600に送信しても良いか否かのユーザによる同意指示の入力の有無を検知する(S312)。同意指示の入力が検知された場合(S312でYES)、処理がS113に進む。一方、同意指示の入力が検知されない場合(S312でNO)、処理がS111に戻る。処理がS111に戻ると、ユーザBについて、S111〜S311の処理が行われ、平面送風位置302BとユーザBが入力した高さ送風位置304とが対応付けて、格納部110に格納される。
【0104】
これにより、格納部110は、ユーザAの平面送風位置302A及び高さ送風位置304とを対応付けて格納し、且つ、ユーザBの平面送風位置302B及び高さ送風位置304を対応付けて格納する。
【0105】
S113では、生成部105は、ユーザ毎に対応付けて格納部110に格納された平面送風位置302及び高さ送風位置304を用いて制御データを生成する。
【0106】
以下、制御データの生成について説明する。例えば、
図9の例では、平面設置位置301が(0、0)、平面送風位置302Aが(1200、2400)であるため、平面風向成分212Aは、(1200−0、2400−0)と算出される。また、平面送風位置302Bが(3200、2400)であるため、平面風向成分212Bは、(3200−0、2400−0)と算出される。
【0107】
また、生成部105は、ユーザAが入力した高さ送風位置304が(1000〜2000:第1高さ送風位置)であるため、実施の形態1と同様、上限である2000に対応する高さ風向成分AUと、下限である1000に対応する高さ風向成分ADとを算出する。
【0108】
また、ユーザBが入力した高さ送風位置304が(0〜1000:第2高さ送風位置)であるため、実施の形態1と同様、上限である1000に対応する高さ風向成分BUと、下限である0に対応する高さ風向成分BDとを算出する。
【0109】
そして、生成部105は、平面風向成分212A、及び高さ風向成分AU、ADを対応付けたデータと、平面風向成分212B、及び高さ風向成分BU、BDを対応付けたデータとを備えるデータ群を制御データとして生成する。
【0110】
この制御データを受信したエアコン600は、平面風向成分212A、212Bを含む一定の角度範囲内に横方向のルーバーをスイングさせる。このとき、エアコン600は、横方向のルーバーが平面風向成分212Aを中心とする一定の角度範囲内に風を送風する場合、縦方向のルーバーを高さ風向成分AU、ADが規定する扇状の範囲内でスイングさせ、横方向のルーバーが平面風向成分212Bを中心とする一定の角度範囲内に風を送風する場合、縦方向のルーバーを高さ風向成分BU、BDが規定する扇状の範囲内でスイングさせる。
【0111】
これにより、直接風が当たることを嫌うユーザAには直接風が当たることが防止されると共に、直接風が当たることを望むユーザBには直接風が当たり、ユーザA、Bの双方の要求を満たすことができる。
【0112】
なお、実施の形態2では、2名のユーザA、Bにより2つの平面送風位置302A、302Bが入力される例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、3名以上のユーザによる3つ以上の平面送風位置302が入力されてもよい。例えば、3名のユーザにより、平面送風位置302が入力される場合、
図10のS111、S112、S311の処理は3回ループされることになる。
【0113】
また、生成部105は、3名のユーザのそれぞれが入力した平面送風位置302及び高さ送風位置304から制御データを生成すればよい。
【0114】
(実施の形態3)
実施の形態3の通信装置100は、
図12に示すように平面
図210上に有効範囲700を設定した点を特徴とする。
【0115】
図11は、本開示の実施の形態3の通信装置100の構成の一例を示すブロック図である。実施の形態3の通信装置100は、実施の形態2の通信装置100に対して、配置検出部120が追加されている。
【0116】
実施の形態3において、管理部101は、更に、有効範囲700を管理する。有効範囲700については後述する。
【0117】
配置検出部120は、ユーザによりスワイプされる高さ指示アイコン230の平面
図210上での位置を検知する。
【0118】
実施の形態3において、格納部110は、第1検知部103が検知した平面送風位置302、第2検知部104が検知したユーザが選択した高さ指示アイコン230、及び配置検出部120が検知した高さ指示アイコン230がスワイプされた位置(以下、アイコン位置710と記述する)とを対応付けて保持する。
【0119】
生成部105は、有効範囲700内において、高さ指示アイコン230がドロップされると、ユーザによる高さ送風位置304の入力が有効であると判定する。そして、生成部105は、格納部110に格納された平面送風位置302及び高さ送風位置304を読み出して、制御データを生成する。
【0120】
図12は、実施の形態3における操作画面201の一例を示す図である。
【0121】
有効範囲700は、平面送風位置302を中心とし、平面指示アイコン211よりも多少サイズの大きな矩形状の領域である。ここで、有効範囲700は、平面指示アイコン211がユーザによりスワイプされると、そのスワイプに追従して移動する。なお、有効範囲700は表示されてもよいし、非表示であってもよい。
【0122】
ここで、高さ指示アイコン230を平面送風位置302までスワイプさせて高さ送風位置304を入力する態様が採用される場合、高さ指示アイコン230が平面送風位置302に対してどの位置まで移動させればユーザの入力が有効であるかを判定するため目安が必要である。例えば、高さ指示アイコン230のアイコン位置710を厳密に平面送風位置302に位置決めしなければ、ユーザの入力は有効でないと判定する態様を採用すると、ユーザの操作が極めて困難になる。一方、高さ指示アイコン230が平面送風位置302から大きく離れていても、ユーザの操作を有効と判断する態様を採用すると、例えば、複数のユーザにより複数の平面送風位置302が入力された場合、高さ指示アイコン230がどの平面送風位置302に対応付けられたのかを判定するのが困難になる。そこで、実施の形態3では、有効範囲700を設け、アイコン位置710が有効範囲700内に位置するときに、高さ指示アイコン230がドロップされた場合、ユーザの操作は有効であると判定する。これにより、ユーザに困難な操作を課すことなく、複数の平面送風位置302が存在する場合であっても、高さ指示アイコン230がどの平面送風位置302に対応付けられたのかを判定する処理が容易になる。
【0123】
開始座標701は、有効範囲700の左上の頂点の座標を示す。終了座標702は、有効範囲700の右下の頂点の座標を示す。
【0124】
対応付けアイコン230Xは、ユーザが平面
図210の有効範囲700内において、高さ指示アイコン230をドロップすることで表示され、ユーザが入力した高さ送風位置304を、ユーザが入力した平面送風位置302に対応付けられていることを明示するためのアイコンである。
図12の例では、ユーザは、第1高さ指示アイコン231を選択したため、対応付けアイコン230Xの形状は、第1高さ指示アイコン231と同じ形状(ここでは、五角形)である。ユーザが、第2高さ指示アイコン232を選択した場合、対応付けアイコン230Xの形状は、第2高さ指示アイコン232と同じ形状(ここでは、六角形)になる。
【0125】
そして、高さ指示アイコン230がドロップされたときに、アイコン位置710が有効範囲700内に位置すれば、ユーザの入力は有効と判定され、平面送風位置302とユーザが選択した高さ指示アイコン230が規定する高さ送風位置304とを用いて制御データが生成される。
【0126】
図13は、実施の形態3で用いられる種々のデータのデータ構成の一例を示した図である。
【0127】
図13と
図3との相違点は、新たに、アイコン位置710及び有効範囲700が追加されている点にある。なお、実施の形態3では、平面設置位置301及び高さ設置位置303も使用されるが、
図13では、図示を省略している。
【0128】
アイコン位置710は、ドロップされた高さ指示アイコン230の位置を示す。ここでは、アイコン位置710としては、例えば、ドロップされたときの高さ指示アイコン230の中心位置の座標が採用される。
図13の例では、アイコン位置710の座標Xyは2700が規定され、座標Yyは2400が規定されている。
【0129】
有効範囲700は、開始座標701と終了座標702とで規定される。
図13の例では、開始座標701は、平面送風位置302の座標Xbから500を減じた値と、平面送風位置302の座標Ybから500を減じた値とで規定されている。また、終了座標702は、平面送風位置302の座標Xbに500を加えた値と、平面送風位置302の座標Ybに500を加えた値とで規定されている。
【0130】
図14は、実施の形態3における通信装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図14のフローチャートは、
図5のフローチャートにおいて、S112の次に、S800、S801、S802が追加されている。
【0131】
S800では、第2検知部104は、ユーザが選択した高さ指示アイコン230が規定する高さ送風位置304を、第1検知部103が検知した平面送風位置302と対応付けて格納部110に保持する。
【0132】
S801では、配置検出部120は、ドロップされた高さ指示アイコン230のアイコン位置710を確認する。
【0133】
S802では、生成部105は、ドロップされた高さ指示アイコン230のアイコン位置710が有効範囲700内であるか否かを判定する。
【0134】
アイコン位置710が有効範囲700内であれば(S802でYES)、処理がS113に進む。一方、アイコン位置710が有効範囲外であれば(S802でNO)、生成部105は、処理をS801に戻し、高さ指示アイコン230が有効範囲700内でドロップされるのを待機する。
【0135】
次に、実施の形態3における通信装置100の処理の具体例について
図13を用いて説明する。まず、第2検知部104は、第1検知部103が検知した平面送風位置302(Xb=2200、Yb=2400)と、第2検知部104が検知した高さ送風位置304とを対応付けて格納部110に格納する。ここでは、ユーザは第1高さ指示アイコン231を選択したものとする。そのため、高さ送風位置304は(1000〜2000)となる。
【0136】
次に、配置検出部120は、ドロップされた第1高さ指示アイコン231のアイコン位置710(Xy=2700、Yy=2400)を検知する。
【0137】
次に、生成部105は、「開始座標701(Xb−500、Yb−500):終了座標702(Xb+500、Yb+500)」に対して、Xb=2200、Yb=2400を代入し、有効範囲700を設定する。
【0138】
これにより、有効範囲700は、「(2200−500、2400−500):(2200+500、2400+500)」で規定される矩形領域に設定される。
【0139】
この場合、アイコン位置710は、Xy=2700、Yy=2400であり、有効範囲700内にあるため、生成部105は、ユーザの入力を有効と判定する。
【0140】
次に、生成部105は、平面設置位置301(Xa=0、Ya=0)と、平面送風位置302(Xb=2200、Yb=2400)と、高さ設置位置303と、高さ送風位置304(1000〜2000)とを用いて、実施の形態1と同様にして、制御データを生成する。
【0141】
なお、実施の形態3では、平面送風位置302の入力が1つの場合を例に挙げて説明したが、平面送風位置302の入力は2つ以上であってもよい。この場合、生成部105は、平面送風位置302毎に有効範囲700を設定して、入力が有効であるか否かを判定すればよい。
【0142】
(実施の形態4)
実施の形態4は、平面
図210上において、ユーザが入力した平面送風位置302及び高さ送風位置304に対して実際にエアコン600が送風できるか否かを判定し、送風できない場合、そのことをユーザに通知することを特徴とする。なお、本実施の形態において、実施の形態1〜3と同じものは同一の符号を付して説明を省く。
【0143】
図15は、実施の形態4の通信装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0144】
実施の形態4において、管理部101は、第1高さ指示アイコン231に対応する有効範囲1702と、第2高さ指示アイコン232に対応する有効範囲1703とを管理する。
【0145】
実施の形態4において、第2検知部104は、第1検知部103により検知された平面送風位置302に対して、ユーザが対応付けて入力した高さ送風位置304を検知し、その高さ送風位置304を平面送風位置302と対応付けて格納部110に格納する。
【0146】
実施の形態4において、生成部105は、平面送風位置302に対して、第1高さ指示アイコン231が規定する高さ送風位置304が対応付けられた場合、平面
図210上にユーザの入力が有効か否かを判定するための有効範囲1702を設定する。そして、生成部105は、平面送風位置302が有効範囲1702外に位置すれば、ユーザの入力が無効であることを示す無効マーク950を表示部102に表示する。
【0147】
また、生成部105は、平面送風位置302に対して第2高さ指示アイコン232が規定する高さ送風位置304が対応付けられた場合、平面
図210上にユーザの入力が有効か否かを判定するための有効範囲1703を設定する。そして、生成部105は、平面送風位置302が有効範囲1703外に位置すれば、高さ送風位置304の入力が無効であることを示す無効マーク950を表示部102に表示する。
【0148】
図16は、実施の形態4における操作画面201の一例を示す図である。
【0149】
有効範囲1702は、第1高さ指示アイコン231が規定する高さ送風位置304に対して、平面送風位置302の指定可能な平面
図210上での範囲を示す。
【0150】
有効範囲1703は、第2高さ指示アイコン232が規定する高さ送風位置304に対して、平面送風位置302の指定可能な平面
図210上での範囲を示す。
【0151】
ここで、有効範囲1702は、左上の頂点(Xe、Ye)と、右下の頂点(Xf、Yf)とで規定される矩形状の領域である。また、有効範囲1703は、左上の頂点(Xg、Yg)と、右下の頂点(Xf、Yf)とで規定される矩形状の領域である。
【0152】
有効範囲1702は、X軸方向の幅が有効範囲1703に比べて多少狭く設定されている。また、有効範囲1702は、Y軸方向の幅が有効範囲1703に比べて多少広く設定されている。また、有効範囲1702は、有効範囲1703に比べて全体的にエアコンアイコン250側に設定されている。
【0153】
これは、エアコン600は、自身の近傍では高い位置には送風できるが、低い位置には送風することができないという制約、及び自身より遠い位置では低い位置には送風できるが、高い位置には送風できないという制約によるものである。つまり、ユーザが第2高さ指示アイコン232を選択した場合、有効範囲1703外の位置に平面送風位置302を設定しても、エアコン600はその位置に送風できない。一方、ユーザが第1高さ指示アイコン231を選択した場合、ユーザが有効範囲1702の外の位置に平面送風位置302を設定しても、エアコン600はその位置に送風できない。
【0154】
そこで、実施の形態4では、ユーザが選択した高さ指示アイコン230に応じた有効範囲1702、1703を平面
図210に設定し、ユーザが入力した平面送風位置302が有効範囲1702、1703外にあれば、エアコン600はユーザの希望する通りの位置に送風できないことをユーザに通知する。これにより、ユーザが希望する位置にエアコン600からの風が送風されない場合であっても、ユーザに対して納得感を与えることができる。また、実際にエアコン600が送風可能な位置での送風位置の入力をユーザに促すことができる。
【0155】
ここで、有効範囲1702、1703の位置及び大きさについては、エアコン600の送風可能範囲と、第1高さ指示アイコン231及び第2高さ指示アイコン232が規定する高さ送風位置304とから予め定められた位置及び大きさが採用できる。また、有効範囲1702、1702は表示させてもよいし、非表示であってもよい。
【0156】
無効マーク950は、ユーザが入力した平面送風位置302が有効範囲1702又は1703以外の平面
図210上の位置である場合に、平面送風位置302の入力は無効であることをユーザに通知するためのマークである。
図16の例では、無効マーク950は、例えば、バツマークが採用されているが、これは一例にすぎず、ユーザに平面送風位置302の入力が無効であることが通知可能なマークであれば、どのようなマークが採用されてもよい。また、
図16の例では、対応付けアイコン231Xの近傍に無効マーク950が表示されている。
【0157】
図17は、実施の形態4の通信装置100で用いられる種々のデータのデータ構成の一例を示す図である。
図13との相違点は、有効範囲700に代えて、2つの有効範囲1702、1703が設けられている点にある。なお、実施の形態4では、平面設置位置301及び高さ設置位置303も使用されるが、
図17では、図示を省略している。
【0158】
有効範囲1702は、左上の頂点がXe=400、Ye=880、右下の頂点がXf=3800、Yf=2800で規定される矩形状の領域である。
【0159】
有効範囲1703は、左上の頂点がXg=200、Yg=2000、右下の頂点がXh=3900、Yh=3500で規定される矩形状の領域である。
【0160】
次に、実施の形態4における通信装置100の処理の具体例について
図17を用いて説明する。
【0161】
まず、第1検知部103は、平面送風位置302(Xb=2400、Yb=3200)を検知する。ここでは、ユーザは、例えば、平面
図220上をタップすることで平面送風位置302(Xb=2400、Yb=3200)を入力したとする。また、このとき、平面
図220には、平面送風位置302を中心に平面指示アイコン211が表示される。
【0162】
次に、第2検知部104は、平面送風位置302に第1高さ指示アイコン231又は第2高さ指示アイコン232が規定する高さ送風位置304が対応付けられたか否かを判定する。ここでは、ユーザは、平面送風位置302に第1高さ指示アイコン231が規定する高さ位置304を対応付ける場合、第1高さ指示アイコン231を平面指示アイコン211までスワイプする。一方、ユーザは、平面送風位置302に第2高さ指示アイコン232が規定する高さ位置304を対応付ける場合、第2高さ指示アイコン232を平面指示アイコン211までスワイプする。
【0163】
ここでは、ユーザは第1高さ指示アイコン231が規定する高さ送風位置304を平面送風位置302に対応付けたとする。そのため、高さ送風位置304は(1000〜2000)となる。
【0164】
次に、生成部105は、第1高さ指示アイコン231が規定する有効範囲1702を平面
図210上に設定する。ここで、有効範囲1702は「(Xe=400、Ye=880):(Xf=3800、Yf=2800)」で規定される矩形状の領域である。
【0165】
この場合、平面送風位置302は、Xy=2400、Yy=3200であり、有効範囲1702外にあるため、生成部105は、ユーザの入力を無効と判定し、表示部102に無効マーク950を表示する。ここでは、無効マーク950は、例えば、対応付けアイコン231Xのアイコン位置1701(Xy=2700、Yy=3200)の近傍の位置(Xy=2900、Yy=3200)に表示される。
【0166】
次に、生成部105は、平面設置位置301(Xa=0、Ya=0)と、高さ設置位置303(2000)と、平面送風位置302(Xb=2400、Yb=3200)と、高さ送風位置304(1000〜2000)とを用いて、実施の形態1と同様にして、制御データを生成する。
【0167】
図18は、実施の形態4における通信装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0168】
まず、生成部105は、ユーザにより入力済みの平面送風位置302を確認する(S111)。
【0169】
次に、生成部105は、平面送風位置302に対してユーザが第1高さ指示アイコン231、第2高さ指示アイコン232のいずれを対応付けたかを判定する(S1020)。第1高さ指示アイコン231が対応付けられた場合(S1020で「1」)、生成部105は、平面
図220に有効範囲1702を設定し、平面送風位置302が有効範囲1702内であれば(S1031でYES)、表示部102にユーザの指示が有効であるか否かを示すフラグに「有効」をセットする(S1041)。
【0170】
一方、平面送風位置302が有効範囲1702外であれば(S1031でNO)、生成部105は、表示部102にフラグに「無効」をセットする(S1042)。
【0171】
S1020にて、平面送風位置302に対して第2高さ指示アイコン232が対応付けられた場合(S1020で「2」)、生成部105は、平面
図220に有効範囲1703を設定し、アイコン位置1702が有効範囲内であれば(S1032でYES)、フラグに「有効」をセットする(S1041)。
【0172】
一方、平面送風位置302が有効範囲1703外であれば(S1032でNO)、生成部105は、フラグに「無効」をセットする(S1042)。
【0173】
フラグに「無効」がセットされた場合、表示部102は対応付けアイコン231Xの近傍に無効マーク950を表示する。
【0174】
このように、実施の形態4の通信装置100では、ユーザが入力した平面送風位置302がユーザが選択した高さ指示アイコン230に応じた有効範囲1702、1703外であれば、入力が無効であることがユーザに通知される。そのため、実際のエアコン600の送風位置がユーザが入力した送風位置とは異なる場合であっても、ユーザに納得感を与えることができる。
【0175】
なお、実施の形態4では、無効マーク950を表示する例を示したが、フラグに有効がセットされた場合、ユーザの入力が有効であることを示す有効マークが表示部102に表示されてもよい。これにより、ユーザに対して、入力が有効であることを通知できる。
【0176】
(変形例1)
図19は、本開示の変形例1の操作画面201を示す図である。変形例1は、ユーザが入力した送風位置にエアコン600が送風できない場合、そのことをユーザに通知する。
【0177】
図19の例では、ユーザは、第2高さ指示アイコン232が規定する高さ送風位置304を平面送風位置302に対応付けている。ここで、
図19に示す平面送風位置302において、第2高さ指示アイコン232が規定する高さ送風位置304の高さの風をエアコン600は送風できなかったとする。
【0178】
この場合、エアコン600は、可能な限りユーザが入力した送風位置に近い送風位置への送風を試みる。
図19の例では、ユーザが入力した高さ送風位置304を維持した状態で、平面送風位置302に最も近い位置が平面
図210上において、位置1901であったとする。この場合、生成部105は、位置1901にエアコン600の実際の送風位置を示す送風位置マーク1901Xを表示する。
【0179】
これにより、ユーザは、自身が入力した送風位置に送風されなかった理由を認識できると共に、エアコン600の実際の送風位置を認識できる。
【0180】
この場合、エアコン600は、制御データに含まれる平面風向成分212の方向に床との直行する面を設定し、その面内に、高さ風向成分が規定する扇状の領域を設定する。そして、エアコン600は、その扇状の領域と自身の送風可能範囲とが重ならなかった場合、ユーザが入力した送風位置に送風できないと判定する。
【0181】
そして、エアコン600は、送風可能範囲において、扇状の領域と最も近い位置を求める。そして、エアコン600は求めた最も近い位置を実際の送風位置であるとするフィードバック情報を、通信装置100に送信する。
【0182】
通信装置100は、このフィードバック情報が規定する実際の送風位置を示す平面
図210上の位置1901に送風位置マーク1901Xを表示すればよい。なお、ここでは、エアコン600が、ユーザが入力した送風位置に送付できるか否かの判定を行ったが、これは一例にすぎず、サーバ900又は通信装置100がこの判定を行ってもよい。
【0183】
(変形例2)
図20は、本開示の変形例2の操作画面201を示す図である。変形例2は、ユーザの移動に追従させてエアコン600の風向を変更する。
【0184】
エアコン600は、ユーザの位置を検知する位置センサーを備えている。そして、エアコン600は、検知したユーザの位置を定期的に通信装置100に送信する。通信装置100は、エアコン600からユーザの位置を受信すると、その位置が前回受信した位置に対して規定値以上変化しているか否かを生成部105に判定させる。そして、生成部105は、今回検知されたユーザの位置が前回検知されたユーザの位置に対して規定値以上変化していれば、ユーザは移動したと判定する。
【0185】
図20の例では、ユーザは、最初、平面
図210を用いて平面送風位置302を指定したため、エアコン600は平面風向成分212の方向に送風していた。その後、ユーザは、位置302’に移動し、通信装置100はその移動を検知した。そのため、通信装置100は、位置302’を平面送風位置とする制御データを生成し、エアコン600に送信する。これにより、エアコン600は、平面風向成分212の方向から平面風向成分212’の方向に風向を変更する。これにより、エアコン600はユーザが移動しても、ユーザに対して送風できる。
【0186】
なお、ここでは、ユーザの移動の検知は通信装置100が行ったが、サーバ900が行ってもよい。この場合、サーバ900は、エアコン600と通信することでユーザの移動の有無を検知し、ユーザの移動を検知した場合、移動後の位置を通信装置100に通知すればよい。そして、通信装置100は、移動後の位置を平面送風位置とする制御データを生成し、エアコン600に送信すればよい。
【0187】
(変形例3)
図21は、本開示の変形例3の操作画面201を示す図である。変形例3は、部屋に設置された複数のエアコン600のうちユーザが送風を希望するエアコン600をユーザに選択させる。
【0188】
図21の例では、平面
図210の左上と右下とにエアコンアイコン250が表示されており、部屋に2台のエアコン600が設置されている。
【0189】
左上のエアコンアイコン250には星形の識別マークM1が付与され、右下のエアコンアイコン250には十字型の識別マークM2が付与されている。
【0190】
例えば、ユーザAは、平面送風位置302として平面送風位置302Aを入力し、高さ送風位置304として第1高さ指示アイコン231が規定する高さ送風位置304を入力した。また、ユーザAは、送風を希望するエアコン600として左上のエアコンアイコン250を選択した。そのため、平面送風位置302Aに平面指示アイコン211が表示され、平面指示アイコン211の近傍に第1高さ指示アイコン231に対応する対応付けアイコン231Xが表示され、且つ、識別マークM1が表示されている。この場合、ユーザAは、平面
図210に表示された複数のエアコンアイコン250のうち、送風を希望するエアコンアイコン250をタップすることで、エアコンアイコン250を選択すればよい。
【0191】
ユーザAと同様に、ユーザBは、平面送風位置302として平面送風位置302Bを入力し、高さ送風位置304として第1高さ指示アイコン231が規定する高さ送風位置304を入力した。また、ユーザBは、右下のエアコンアイコン250をタップした。そのため、平面送風位置302Bに平面指示アイコン211が表示され、平面指示アイコン211の近傍に、対応付けアイコン231Xが表示され、且つ、識別マークM2が表示されている。
【0192】
そして、通信装置100は、ユーザAが入力した送風位置に基づく制御データを左上のエアコンアイコン250に対応するエアコン600に送信し、ユーザBが入力した送風位置に基づく制御データを右下のエアコンアイコン250に対応するエアコン600に送信する。
【0193】
これにより、部屋に複数のエアコン600が設置されている場合であっても、ユーザは送風を希望するエアコン600を選択でき、且つ、自身が選択したエアコン600を識別マークM1、M2により即座に認識できる。
【0194】
(変形例4)
図22は、本開示の変形例4の操作画面201を示す図である。実施の形態1〜4では、ユーザは、第1高さ指示アイコン231又は第2高さ指示アイコン232を選択することで、高さ送風位置304を入力した。変形例4では、ユーザは、高さ
図220上において、任意の位置を指定することで、高さ送風位置304を入力する。
【0195】
高さ
図220には、ユーザに高さ送風位置304を入力させるための高さ指示アイコン2203が表示されている。ユーザは、高さ指示アイコン2203をZ軸に沿って上下にスワイプさせ、好みの位置で高さ指示アイコン2203のスワイプを終了させる。
【0196】
図22の例では、ユーザAは座標ZAに高さ指示アイコン2203を位置決めしたため、座標ZAの近傍にユーザAが指定した高さ送風位置304を明示するための高さ指定マークMAが表示されている。同様に、ユーザBは座標ZBに高さ指示アイコン2203を位置決めしたため、座標ZBの近傍にユーザBが指定した高さ送風位置304を明示するための高さ指定マークMBが表示されている。
【0197】
そして、ユーザAは、平面
図210において、平面送風位置302として平面送風位置302Aを入力し、平面送風位置302Aに座標ZAが示す高さ送風位置304を対応付けた。そのため、平面送風位置302Aには、平面指示アイコン211が表示され、且つ、平面指示アイコン211の近傍に高さ指定マークMAが表示されている。
【0198】
ユーザBは、平面
図210において、平面送風位置302として平面送風位置302Bを入力し、平面送風位置302Bに座標ZBが示す高さ送風位置304を対応付けた。そのため、平面送風位置302Bには、平面指示アイコン211が表示され、且つ、平面指示アイコン211の近傍に高さ指定マークMBが表示されている。
【0199】
ここで、ユーザAは、まず、高さ指示アイコン2203をスワイプして高さ送風位置304を指定する。このとき、座標ZAに高さ指定マークMAが表示される。次に、ユーザAは、平面
図210において、平面送風位置302Aをタップする。このとき、平面指示アイコン211が表示される。次に、ユーザAは、高さ指定マークMAを平面送風位置302Aに表示された平面指示アイコン211にスワイプさせる。これにより、座標ZAが示す高さ送風位置304と平面送風位置302Aが示す平面送風位置302とが対応付けられる。
【0200】
ユーザBも同様にして、高さ指定マークMBを平面送風位置302Bに表示された平面指示アイコン211にスワイプさせる。これにより、座標ZBが示す高さ送風位置304と平面送風位置302Bが示す平面送風位置302とが対応付けられる。
【0201】
そして、生成部105は、実施の形態2と同様に、ユーザA、Bが入力した高さ送風位置304及び平面送風位置302を用いて制御データを生成する。
【0202】
このように、変形例4では、ユーザは高さ指示アイコン2203を用いて任意の位置に高さ送風位置304を設定できる。
【0203】
なお、変形例4では、高さ指示アイコン2203をスワイプさせて高さ送風位置304を入力させる態様が示された。但し、これは一例であり、例えば、ユーザがタップした高さ
図220上のZ軸の座標をユーザが入力した高さ送風位置304とする態様が採用されてもよい。
【0204】
(変形例5)
上記説明では、エアコン600の送風位置を入力させる例を示したが、本開示はこれに限定されず、例えば、エアコン600の送風位置に併せて、エアコン600の他のパラメータをユーザに入力させてもよい。例えば、パラメータとしては、風量が採用できる。例えば、
図8において、ユーザAにより平面指示アイコン211Aが長押しされると、表示部102は、風量を調整するための調整画面を操作画面201にオーバラップ表示させる。そして、生成部105は、ユーザにより入力された風量をユーザAが入力した送風位置と対応付けて制御データを生成すればよい。
【0205】
(変形例6)
上記説明では、操作画面201において、平面
図210及び高さ
図220は同時に表示されたが、いずれか一方のみ表示されてもよい。この場合、まず、平面
図210を表示させておき、平面送風位置302の入力が終了すると高さ
図220が表示されるようにしてもよい。或いは、まず、高さ
図220を表示させておき、高さ送風位置304の入力が終了すると平面
図210が表示されるようにしてもよい。