特許第6283013号(P6283013)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6283013
(24)【登録日】2018年2月2日
(45)【発行日】2018年2月21日
(54)【発明の名称】照明構造
(51)【国際特許分類】
   B60K 35/00 20060101AFI20180208BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20180208BHJP
   F21V 7/09 20060101ALI20180208BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20180208BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20180208BHJP
【FI】
   B60K35/00 A
   F21S2/00 100
   F21V7/09 500
   F21V5/00 610
   G02F1/13357
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-228697(P2015-228697)
(22)【出願日】2015年11月24日
(65)【公開番号】特開2017-94901(P2017-94901A)
(43)【公開日】2017年6月1日
【審査請求日】2017年11月29日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000004765
【氏名又は名称】カルソニックカンセイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】都丸 和宣
【審査官】 堀内 亮吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−77888(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/023807(WO,A1)
【文献】 特開2013−247038(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00−37/06
F21S 2/00
F21V 5/00
F21V 7/09
G02F 1/13357
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に光源が取付けられている回路基板と、
該回路基板の表面側に、前記光源を取り囲むように設置されているリフレクターとを有しており、
該リフレクターが、内面に截頭方錐状の反射面を有する反射壁部を有していると共に、
反射壁部の截頭方錐状の4つの反射面が、前記光源の光軸の方向を基準として7.5度よりも大きく15度よりも小さい角度で拡がる急斜面部とされると共に、
該急斜面部が、前記リフレクターの出光部の側から前記光源の発光部の上面と側面との角部の位置へ向けて延設されていることを特徴とする照明構造。
【請求項2】
請求項1に記載の照明構造において、
前記回路基板に対し、前記光源が複数並設されており、
前記リフレクターの反射壁部が、前記各光源ごとに個別に設けられていると共に、複数連接されて一体の連接反射部となっており、
該連接反射部が、全体の外形を画成する枠壁部と、該枠壁部の内側を個別に正方形状に仕切る仕切壁とを有しており、
前記枠壁部が、前記仕切壁よりも光源の光軸方向へ長く延びる延長部を有していることを特徴とする照明構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の照明構造において、
前記リフレクターの表面側に、光源からの光を拡散させる拡散板が設置可能とされていることを特徴とする照明構造。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の照明構造において、
少なくとも、前記リフレクターの反射壁部の内面に、鏡面反射層が設けられていることを特徴とする照明構造。
【請求項5】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の照明構造において、
表示装置に表示された画像を前方へ投影するヘッドアップディスプレイ装置が設けられていると共に、
前記表示装置が、画像を照明するバックライトを備えており、
該バックライトが、前記リフレクターを備えていることを特徴とする照明構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、照明構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車などの車両には、車室内に各種の表示装置が設けられている。そして、この表示装置には、表示部を照明可能なバックライトなどの照明装置を備えたものが存在している。
【0003】
例えば、特許文献1に記載されたバックライトは、表面に光源(LED)が取付けられた回路基板と、この回路基板の表面側に、前記光源を取り囲むように配設されたリフレクター(反射部材)とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−282118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたバックライトは、リフレクターの反射面の形状を、長方錐(長方形断面の四角錐)にすると共に、長方錐の各面を、一般的な光源(LED)の照射角(120度)とほぼ等しい、光源の光軸に対して片側60度程度(両側で120度)に拡がるような緩い斜面(緩斜面)にしていたので、リフレクターによる光の反射がほとんど利用されておらず、その分だけ照明効率が低くなり、十分な輝度が得られなかった。
【0006】
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本件は、
表面に光源が取付けられている回路基板と、
該回路基板の表面側に、前記光源を取り囲むように設置されているリフレクターとを有しており、
該リフレクターが、内面に截頭方錐状の反射面を有する反射壁部を有していると共に、
反射壁部の截頭方錐状の4つの反射面が、前記光源の光軸の方向を基準として7.5度よりも大きく15度よりも小さい角度で拡がる急斜面部とされると共に、
該急斜面部が、前記リフレクターの出光部の側から前記光源の発光部の上面と側面との角部の位置へ向けて延設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、上記構成によって、照明効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態にかかる照明構造を備えた表示装置を使用するヘッドアップディスプレイ装置を側方から見た縦断面図である。
図2図1の表示装置の全体斜視図である。
図3図2の表示装置から表示部を取り外した状態を示す照明構造(バックライト)の斜視図である。
図4図3の正面図である。
図5図3を横に切断して上方から見た断面図である。
図6図3を縦に切断して側方から見た断面図である。
図7】反射壁部の角度を様々に変えたシミュレーションの結果をまとめた図である。
図8】延長部を設けると共に、拡散板を設けた場合の輝度ムラの様子を示すシミュレーション図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1図8は、この実施の形態を説明するためのものである。
【実施例1】
【0011】
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
【0012】
例えば、自動車などの車両には、車室内に各種の表示装置が設けられている。図1(および図2)に示すように、この表示装置1を、表示部2と、この表示部2を背面側から照明するバックライト3(照明装置)とを備えて、バックライト3によって表示部2を照明可能にしたものとする。
【0013】
そして、上記したバックライト3は、図3図6(主に、図5参照)に示すように、表面に光源5が取付けられている回路基板6と、
この回路基板6の表面側に、上記光源5を取り囲むように設置されているリフレクター7とを有するものとされる。
【0014】
ここで、光源5には、LEDなどが使用される。LEDは、例えば、光軸8に対して片側60度(両側120度)程度に拡がる照射角を有するような一般的なものが使用される。この一般的なLEDは、発光部が平面視でほぼ正方形状をしている。
【0015】
回路基板6の裏面側には、放熱用のフィン11aを有するヒートシンク11が取付けられる(図2参照)。このヒートシンク11は、例えば、アルミ製などの熱伝導性の良い金属製のものとされる。
【0016】
リフレクター7は、ほぼ筒状または枠状をした導光部品である。リフレクター7は、その基部側(裏面側)に、回路基板6に当接される基板当接部12を有している。また、リフレクター7は、その先端側(表面側)に、光源5からの光14(図5参照)を出射させる出光部13を有している。
【0017】
具体的には、リフレクター7は、光源5を直接取り囲んで、光源5からの光14を出光部13へ向けて反射させるための反射壁部15と、この反射壁部15の外側を囲む外周壁部16とを有する二重構造の樹脂部品とされている。反射壁部15は、その内面が反射面となっている。そして、反射壁部15と外周壁部16とは、その先端側の部分が枠状の連結面部18によって一体に連結されている。枠状の連結面部18の内側部分(開口)は上記出光部13となっており、この出光部13は、反射壁部15の内面と連続されている。
【0018】
そして、上記した反射壁部15の内部は光源5を収容するランプ室21(照明ルーム)になっており、反射壁部15と外周壁部16との間にはランプ室21の外側を取り囲む包囲空間22が設けられている。
【0019】
上記出光部13は、表示部2に対する光源5の照明領域とほぼ同じ大きさとされている。
【0020】
そして、表示装置1に対し、表示部2の裏面側へ出光部13が向くようにバックライト3を配置することによって、表示装置1は表示部2が照明可能なものとなる。この表示部2は、例えば、文字板や液晶パネルなどとすることができる。表示部2を文字板とした表示装置1は、計器装置などにすることができる。また、表示部2を液晶パネルとした表示装置1は、液晶表示装置などにすることができる。なお、表示部2は、文字板と液晶パネルとを組み合わせたものなどとすることもできる。
【0021】
以上のような表示装置1やバックライト3の構成に対し、この実施例の照明構造は、以下のような構成を備えるようにしている。
【0022】
(1)リフレクター7が、方錐状の反射壁部15を有するものとされる。
そして、この方錐状の反射壁部15の4つの内面が、光源5の最大輝度31(図7参照)を確保しつつ輝度ムラを緩和・抑制可能な角度32の急斜面部33とされる。
【0023】
ここで、方錐状とは、正方形断面の四角錐のことである。このように、反射壁部15(の内面)を方錐状とすることにより、反射壁部15は、平面視正方形状をした光源5の発光部と相似形の平面形状を有するものとなる。そして、方錐状の反射壁部15は、光源5の発光部の中心に対して同心状で各辺が平行となるように設置される。反射壁部15の基部は、光源5の発光部と干渉しないように、光源5の発光部よりも一回り程度大きな矩形状のものとされる。
【0024】
光源5の最大輝度31は、光源5からの光14を集光して得られる最大の輝度のことである。但し、最大輝度31は、おおむね5%未満程度までの輝度低下であれば許容することができる。輝度ムラは、明部と暗部との輝度差が大きい状態のことである。輝度ムラは、人間の視覚で認識できるかどうかによって判断される。体感的には、中心部(明部)と周辺部(暗部)との輝度差が2倍以上になると、多くの人によって輝度ムラが認識されるようになる。
【0025】
急斜面は、光軸8に対して45度よりも小さくなる角度のことである。これに対し、緩斜面は、光軸8に対して45度よりも大きくなる角度のことである。
【0026】
反射壁部15の4つの内面を急斜面にすると、光源5からの光14のうち、リフレクター7の反射壁部15の内面で反射せずに直接通過するもの(直接光)に対する、反射壁部15の内面で反射されるもの(反射光)の割合が多くなるため、集光効果が高くなって、高い輝度が得られるようになるのに対し、反射壁部15の4つの内面を緩斜面にすると、直接光に対する反射光の割合が少なくなるため、集光効果が低くなって、低い輝度しか得られなくなる傾向にある。
【0027】
一方で、反射壁部15の4つの内面を急斜面にして集光効果を高くした場合などのように、内面の角度32が小さくなる程、中心部と周辺部との輝度差が大きくなって輝度ムラを感じるようになり(図7の点A1参照)、反対に、反射壁部15の4つの内面を緩斜面にして集光効果を低くした場合などのように、内面の角度32が大きくなる程、中心部(明部)と周辺部(暗部)との輝度差が小さくなって輝度ムラが低減されることになる(図7の点A2、A5参照。なお、輝度ムラのデータ画像は、白黒化によってカラーの時とは見え方が異なっている)。
【0028】
よって、輝度向上と輝度ムラの低減とは、相反する構成によって得られる現象となり、両者のバランスが最も良くなる反射壁部15の内面の角度32が分かれば、照明効率が最も高い状態となる。
【0029】
そこで、反射壁部15の角度32を様々に変えてシミュレーションを行った。そして、図7は、シミュレーションの結果をまとめたものである。この図によると、反射壁部15の角度32を15度(光軸8に対して片側7.5度、点A1)、20度(光軸8に対して片側10度、点A2)、25度(光軸8に対して片側12.5度、点A3)にした時に、最大輝度31が得られた。そして、反射壁部15の角度32を28度(光軸8に対して片側14度、点A4)、30度(光軸8に対して片側15度、点A5)・・・と大きくして行くに従い、輝度が徐々に低下して行くことが確認された。また、15度〜25度(点A1〜A3)で安定した値(最大輝度31)となっていることから、反射壁部15の角度32を15度以下にしても、これよりも高い輝度は得られないものと推定された。
【0030】
次に、上記した輝度のシミュレーションの結果に対して、輝度ムラを判定したところ、15度の時(点A1)には、輝度差が2倍以上となり、目視でも気になる程度の輝度ムラが有ることが確認された。また、20度(点A2)と30度(点A5)では、輝度差が2倍以下となり、目視で気になるような輝度ムラは確認されなかった。即ち、15度の時よりも、輝度ムラは低減された。
【0031】
よって、上記を総合したところ、輝度と輝度ムラとのバランスが最も良くなる角度32は、15度よりも大きく、30度よりも小さい範囲(点A2〜点A4)であることが導き出された。よって、急斜面部33(反射壁部15の内面)を、光軸8に対して両側20度〜30度未満の範囲の角度32に設定すれば、照明効率が最も高い状態が得られることが確認された。なお、28度の場合(点A4)は、輝度が最大輝度31よりも若干落ちてはいるが、この程度の輝度の低下であれば許容範囲であることが確認された。
【0032】
(2)より具体的な構造としては、上記回路基板6に対し、上記光源5が複数並設される。
そして、上記リフレクター7の(方錐状の)反射壁部15が、上記各光源5ごとに個別に設けられていると共に、(反射壁部15は)複数連接されて一体の連接反射部41となっている。
この連接反射部41が、全体の外形を画成する枠壁部42と、この枠壁部42の内側を個別に正方形状に仕切る仕切壁43とを有している。
更に、上記枠壁部42が、上記仕切壁43よりも光源5の光軸方向へ長く延びる延長部45を有している。
【0033】
ここで、光源5は、表示部2の形状および大きさや、表示部2の照明に必要な輝度などによって、その設置個数が決められる。そして、回路基板6に対する複数の光源5の配置やリフレクター7の高さは、上記した表示部2の形状および大きさと、反射壁部15の角度32などとに基づいて決められる。この場合、光源5は、横に3個並設されている。
【0034】
この際、連接反射部41の仕切壁43の高さは、複数の反射壁部15の隣接する内面(急斜面部33)どうしが交差する位置となる。そして、仮に、連接反射部41の枠壁部42を仕切壁43と同じ高さのものにすると、リフレクター7の出光部13に仕切壁43の先端部の影が強く出てしまうおそれがあるため、上記したように、枠壁部42に延長部45を設けて、光源5からの光14を延長部45内で仕切壁43の先端部よりも外へ拡げるようにする。
【0035】
出光部13に、上記した影が強く出ないようにするためには、延長部45の長さ45aは、仕切壁43の高さ43aのおおむね0.5倍程度以上にするのが好ましい。また、延長部45をあまり長くすると、光源5から出光部13までの距離が長くなり過ぎてしまうので、延長部45の長さ45aは、仕切壁43の高さ43aのおおむね1.0倍程度までとするのが好ましい。この実施例の場合には、延長部45の長さ45aは、仕切壁43の高さ43aの0.7倍程度としている。
【0036】
なお、表示部2(または出光部13)の形状および大きさなどに合うように枠壁部42の形状を調整する必要がある場合には、延長部45の内面の少なくとも一部については、急斜面部33とせずに、部分的に光軸8と垂直になる垂直面部48などにしても良い。
【0037】
(3)上記リフレクター7の表面側に、光源5からの光14を拡散させる拡散板51を設置可能とする。
【0038】
ここで、リフレクター7の表面側とは、出光部13のことである。拡散板51(または拡散シートや拡散フィルターなど)は、光源5からの光14を拡散させて均一化を図るための光学部品である。拡散板51は、輝度を著しく低下させないようなものとされ、必要に応じて、補助的に使用される。拡散板51を取付けるために、リフレクター7の連結面部18には、出光部13の縁部に沿って段差凹部55や爪部56などの拡散板取付部57が設けられる。なお、方錐状の反射壁部15が複数建設されている場合、リフレクター7は、全体に対して1枚のみ設けられる。
【0039】
(4)少なくとも、上記リフレクター7の反射壁部15の内面に、鏡面反射層61が設けられるようにする。
【0040】
ここで、鏡面反射層61は、例えば、アルミ蒸着層などとされる。鏡面反射層61は、反射壁部15の内面にのみ設けるようにしても良いが、この場合、リフレクター7のほぼ全体に対して形成されている。
【0041】
(5)図1に示すように、表示装置1に表示された画像71を(車両における運転席の)前方へ投影するヘッドアップディスプレイ装置73が設けられる。
上記表示装置1が、画像71を照明するバックライト3を備えたものとされる。
そして、このバックライト3が、上記リフレクター7を備えたものとされている。
【0042】
ここで、ヘッドアップディスプレイ装置73は、ハウジング75の内部に、画像形成装置76と、この画像形成装置76で形成された画像71をハウジング75の外部へと導く光路77とを設けたものとされる。
【0043】
そして、ハウジング75には、光路77に導かれた画像71を外部へ取り出すための開口部78が設けられている。この開口部78には、画像71を投影させるためのコンバイナー79(例えば、半透光性の投影部材)が設けられている。なお、光路77の途中には、画像71を反射させてコンバイナー79へ導くなどのための反射鏡81が適宜設けられている。
【0044】
画像形成装置76は、上記した表示装置1とされ、この表示装置1は、上記したように、表示部2と、表示部2を背面側から照明するバックライト3とを備えている。表示部2は、液晶パネルとされる。
【0045】
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
【0046】
回路基板6に取付けた光源5を点灯すると、光源5からの光14は、回路基板6の表面側に設置されているリフレクター7の内部を通ってリフレクター7の先端側に設けられた出光部13から出光される。これにより、リフレクター7の先端側に設置された表示部2が照明される。
【0047】
この際、光源5からの光14は、リフレクター7の内部を反射せずに直接通過したもの(直接光)と、リフレクター7(の反射壁部15)で反射されたもの(反射光)とが合わさることで集光された状態になる。このように、光源5からの光14を集光させて照射することにより、輝度を高めて照明を明るくすることができる。
【0048】
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0049】
(効果1)上記において、リフレクター7が最適化されるように、反射壁部15の形状を見直すようにした。即ち、リフレクター7の反射壁部15を、光源5の発光部の平面形状と相似形となる方錐状にした。そして、この方錐状の反射壁部15の4つの内面を、光源5の最大輝度31を確保しつつ輝度ムラを緩和・抑制可能な角度32の急斜面部33とした。これにより、光源5からの光14を全周ほぼ均等でしかも効率の良い状態で反射させることが可能となる。その結果、輝度ムラを解消しつつより高い輝度を得ることができるようになり、照明効率を上げることが可能となる。よって、同じ輝度にするのであれば、これまでよりも、光源5の数を減らすことや、あるいは、輝度の低い光源5を用いることなどができるようになり、その分、照明構造に要するコストを低減することも可能となる。
【0050】
(効果2)光源5が複数並設されている場合に、方錐状の反射壁部15を複数連接して連接反射部41とすると共に、この連接反射部41の枠壁部42に仕切壁43よりも光源5の光軸方向へ長く延びる延長部45を設けるようにした。これにより、延長部45の長さ45aの分だけ各光源5からの光14が各仕切壁43の先端部よりもそれぞれ外方へ拡がるようになるので、(図8に示すように)輝度ムラをより少なくすると共に、リフレクター7の出光部13に仕切壁43の先端部による影を抑制することができる。
【0051】
(効果3)リフレクター7の表面側に拡散板51を設置できるようにした。これにより、必要な場合に、拡散板51を設置して、光源5からの光14を拡散板51で拡散させて、輝度ムラをより一層低減させることが可能となる。
【0052】
図8は、延長部45を設けると共に、拡散板51を設けた場合の輝度ムラの様子を示す図であり、図8によれば、各ランプ室21(照明ルーム)の部分については、輝度ムラが少なくなっており(なお、輝度ムラのデータ画像は、白黒化によってカラーの時とは見え方が異なっている)、また、仕切壁43の先端部による影も許容範囲内に収まる程度にまで薄くなっていることが確認された。
【0053】
(効果4)少なくとも、リフレクター7の反射壁部15の内面に鏡面反射層61を設けた。この鏡面反射層61(による反射率の増加)で、光14をロスなく反射させて照明効率を更に上げることができる。
【0054】
(効果5)ヘッドアップディスプレイ装置73は、正面を向いて運転している運転席乗員の視界に入るように、表示装置1で形成した画像71をコンバイナー79に投影させて虚像として表示させるものである。そして、このようなヘッドアップディスプレイ装置73に対して、上記リフレクター7を備えたバックライト3を適用するようにした。これにより、上記したように、ヘッドアップディスプレイ装置73におけるバックライト3の照明効率を上げることができる。よって、より明るいヘッドアップディスプレイ装置73を得ることが可能となる。
【0055】
以上、実施例を図面により詳述してきたが、実施例は例示にしか過ぎないものである。よって、本発明は、実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
【符号の説明】
【0056】
1 表示装置
3 バックライト
5 光源
6 回路基板
7 リフレクター
15 反射壁部
32 角度
33 急斜面部
41 連接反射部
42 枠壁部
43 仕切壁
45 延長部
51 拡散板
61 鏡面反射層
71 画像
73 ヘッドアップディスプレイ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8