(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ヘッドボックスと、前記ヘッドボックス内に収容され且つ第1昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う第1巻取軸と、第2昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う第2巻取軸と、第1及び第2巻取軸を前後方向に並べて回転可能に支持するサポート部材とを備え、
第1及び第2昇降コードと、第1及び第2巻取軸と、前記サポート部材の組は、複数組設けられ、
第1及び第2昇降コードは、それぞれ、第1及び第2巻取軸を前記ヘッドボックスの前後方向の外側から内側に向かって回転させることによって第1及び第2巻取軸に巻き取られ、
構成(1)〜(2)の少なくとも一方を備える、日射遮蔽材昇降装置。
(1)少なくとも1本の第2昇降コードが第1巻取軸側ガイド部材によって案内されて垂下され、かつ、第1巻取軸側ガイド部材が、第1及び第2昇降コードの巻き取り位置での第1及び第2巻取軸を通る断面において、第2巻取軸の上側と第1巻取軸側ガイド部材の上側を通る第2共通接線と、第1巻取軸に巻かれた第1昇降コードとの距離が第2昇降コードの直径と一致する配置よりも、第2巻取軸から前後方向に離れた位置に配置される。
(2)少なくとも1本の第1昇降コードが第2巻取軸側ガイド部材によって案内されて垂下され、かつ、第2巻取軸側ガイド部材が、第1及び第2昇降コードの巻き取り位置での第1及び第2巻取軸を通る断面において、第1巻取軸の上側と第2巻取軸側ガイド部材の上側を通る第1共通接線と、第2巻取軸に巻かれた第2昇降コードとの距離が第1昇降コードの直径と一致する配置よりも、第1巻取軸から前後方向に離れた位置に配置される。
第1アダプタは、第1及び第2アダプタ嵌合部との嵌合部を有する第1基部と、第1基部から前後方向の外側に突出した位置に第1ガイド部材を支持可能な第1ガイド部材支持部を備え、
第2アダプタは、第1及び第2アダプタ嵌合部との嵌合部を有する第2基部と、第2基部上に第2ガイド部材を支持可能な第2ガイド部材支持部を備える、請求項3に記載の日射遮蔽材昇降装置。
前記サポート部材は、第1及び第2巻取軸を回転可能に支持する第1及び第2巻取軸支持部の一部に第1及び第2巻取軸と接触しない非接触部を備え、これによって前記サポート部材に対する第1及び第2巻取軸の摺動抵抗を低減する、請求項1〜請求項7の何れか1つに記載の日射遮蔽材昇降装置。
前記サポート部材は、上下方向に並べて配置される第1及び第2日射遮蔽材を第1及び第2昇降コードの巻取り及び巻戻しによってそれぞれ昇降させる第1及び第2巻取軸を前後方向に並べて回転可能に支持し、
前記アダプタは、第1及び第2日射遮蔽材の部屋外側から第1及び第2昇降コードを垂下させるための第1ガイド部材を支持する第1アダプタと、第1及び第2日射遮蔽材の部屋内側から第1及び第2昇降コードを垂下させるための第2ガイド部材を支持する第2アダプタの少なくとも一方である、請求項10に記載のサポート部材。
前記サポート部材は、前後方向に並べて配置される第1及び第2日射遮蔽材を第1及び第2昇降コードの巻取り及び巻戻しによってそれぞれ昇降させる第1及び第2巻取軸を第1巻取軸が部屋外側になるように前後方向に並べて回転可能に支持し、
前記アダプタは、第1昇降コードを第1日射遮蔽材の部屋外側に垂下させるための第1ガイド部材を支持し且つ第2昇降コードを第2日射遮蔽材の部屋外側に垂下させるための挿通孔を有する第1アダプタと、第2昇降コードを第2日射遮蔽材の部屋内側に垂下させるための第2ガイド部材を支持し且つ第1昇降コードを第1日射遮蔽材の部屋内側に垂下させるための挿通孔を有する第2アダプタの少なくとも一方である、請求項9に記載のサポート部材。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている技術では、二本の巻取軸の間に二本の昇降コードを挿通させているので、二本の巻取軸の間隔を狭めることが難しく、その結果、ヘッドボックスが前後方向に大型化してしまうという問題がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ヘッドボックスを前後方向に小型化することができる日射遮蔽装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、ヘッドボックスと、前記ヘッドボックス内に収容され且つ第1昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う第1巻取軸と、第2昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う第2巻取軸と、第1及び第2巻取軸を前後方向に並べて回転可能に支持するサポート部材とを備え、
第1及び第2昇降コードと、第1及び第2巻取軸と、前記サポート部材の組は、複数組設けられ、
(1)少なくとも1本の第2昇降コードが第1巻取軸側ガイド部材によって案内されて垂下され、かつ、第1巻取軸側ガイド部材が、第1及び第2昇降コードの巻き取り位置での第1及び第2巻取軸を通る断面において、第2巻取軸の上側と第1巻取軸側ガイド部材の上側を通る第2共通接線と、第1巻取軸に巻かれた第1昇降コードとの距離が第2昇降コードの直径と一致する配置よりも、第2巻取軸から前後方向に離れた位置に配置され、
(2)少なくとも1本の第1昇降コードが第2巻取軸側ガイド部材によって案内されて垂下され、かつ、第2巻取軸側ガイド部材が、第1及び第2昇降コードの巻き取り位置での第1及び第2巻取軸を通る断面において、第1巻取軸の上側と第2巻取軸側ガイド部材の上側を通る第1共通接線と、第2巻取軸に巻かれた第2昇降コードとの距離が第1昇降コードの直径と一致する配置よりも、第1巻取軸から前後方向に離れた位置に配置されるか、
第1及び第2昇降コードは、それぞれ、第1及び第2巻取軸を前記ヘッドボックスの前後方向の外側から内側に向かって回転させることによって第1及び第2巻取軸に巻き取られる、日射遮蔽材昇降装置が提供される。
【0007】
本発明においては、一方の巻取軸に取着された昇降コードを他方の巻取軸側から垂下させるという構成の日射遮蔽装置において、第1及び第2昇降コードをそれぞれ第1及び第2巻取軸の外側に案内し、第1及び第2巻取軸を外側から内側に向かって回転させることによって第1及び第2昇降コードの巻取りを行うこととした。このような構成によれば、第1及び第2巻取軸の間に昇降コードを挿通させないので、第1及び第2巻取軸の間の距離を狭めることができ、その結果、ヘッドボックスを前後方向に小型化することができる。
【0008】
ここで、上記(1)〜(2)の技術的意義について説明する。
図26は、
図4(b)のX−X断面のような、第1及び第2昇降コード6,7の巻き取り位置での第1及び第2巻取軸9,10を通る断面での第1及び第2巻取軸9,10、第1及び第2昇降コード6,7、及び第1巻取軸側ガイド部材63のみを模式的に示したものである。第2昇降コード7は、第1巻取軸側ガイド部材63によって案内されて垂下される。第1巻取軸側ガイド部材63が、
図26(a)に示す位置にある場合、第2巻取軸10の上側と第1巻取軸側ガイド部材63の上側を通る第2共通接線65と、第1巻取軸9に巻かれた第1昇降コード6との距離W2が、第2昇降コード7の直径D2と一致する配置となる。この配置よりも、第1巻取軸側ガイド部材63が第2巻取軸10に近い位置にある場合、
図26(b)に示すように、W2>D2となるので、内側から外側に向けて第2昇降コード7を第2巻取軸10に巻き取っても、第1及び第2昇降コード6,7が干渉することはない。しかし、
図26(a)の配置よりも、第1巻取軸側ガイド部材63が第2巻取軸10から離れた位置にある場合、
図27(c)に示すように、W2<D2となるので、内側から外側に向けて第2昇降コード7を第2巻取軸10に巻き取ると、第1及び第2昇降コード6,7が干渉する。この干渉を避けるためには、追加のガイド部材が必要になり、コストアップに繋がる。
【0009】
また、
図27は、
図5(b)のX−X断面のような、第1及び第2昇降コード6,7の巻き取り位置での第1及び第2巻取軸9,10を通る断面での第1及び第2巻取軸9,10、第1及び第2昇降コード6,7、及び第2巻取軸側ガイド部材62のみを模式的に示したものである。第1昇降コード6は、第2巻取軸側ガイド部材62案内されて垂下される。第2巻取軸側ガイド部材62が、
図27(a)に示す位置にある場合、第1巻取軸9の上側と第2巻取軸側ガイド部材62の上側を通る第1共通接線64と、第2巻取軸10に巻かれた第2昇降コード7との距離W1が、第1昇降コード6の直径D1と一致する配置となる。この配置よりも、第2巻取軸側ガイド部材62が第1巻取軸9に近い位置にある場合、
図27(b)に示すように、W1>D1となるので、内側から外側に向けて第1昇降コード6を第1巻取軸9に巻き取っても、第1及び第2昇降コード6,7が干渉することはない。しかし、
図27(a)の配置よりも、第2巻取軸側ガイド部材62が第1巻取軸9から離れた位置にある場合、
図27(c)に示すように、W1<D1となるので、内側から外側に向けて第1昇降コード6を第1巻取軸9に巻き取ると、第1及び第2昇降コード6,7が干渉する。この干渉を避けるためには、追加のガイド部材が必要になり、コストアップに繋がる。
【0010】
従来のように、第1及び第2昇降コード6,7が第1及び第2巻取軸9,10の間から真下に垂下される場合、第1及び第2昇降コード6,7の干渉は、考慮する必要はなかった。しかし、本発明のように、一方の巻取軸に取着された昇降コードを他方の巻取軸側から垂下させるという構成の日射遮蔽装置においては、第1及び第2巻取軸を外側から内側に向かって回転させて第1及び第2昇降コードの巻取りを行うことによって、追加のガイド部材を用いることなく、第1及び第2昇降コード6,7の干渉を防ぐことができるという技術的効果が得られる。
【0011】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、第1及び第2巻取軸は、上下方向に並べて配置される第1及び第2日射遮蔽材を昇降させ、少なくとも1つの組において、第1及び第2昇降コードは、第1及び第2日射遮蔽材の部屋外側に垂下され、残りの組において、第1及び第2昇降コードは、第1及び第2日射遮蔽材の部屋内側に垂下される。
好ましくは、前記サポート部材は、前後方向に並べて配置された第1及び第2アダプタ嵌合部を備え第1及び第2昇降コードを部屋外側に垂下させるための第1ガイド部材を支持する第1アダプタと、第1及び第2昇降コードを部屋内側に垂下させるための第2ガイド部材を支持する第2アダプタの両方が、第1及び第2アダプタ嵌合部の両方と嵌合可能に構成される。
好ましくは、第1アダプタは、第1及び第2アダプタ嵌合部との嵌合部を有する第1基部と、第1基部から前後方向の外側に突出した位置に第1ガイド部材を支持可能な第1ガイド部材支持部を備え、第2アダプタは、第1及び第2アダプタ嵌合部との嵌合部を有する第2基部と、第2基部上に第2ガイド部材を支持可能な第2ガイド部材支持部を備える。
好ましくは、第1ガイド部材は、1つの滑車を備え、この滑車に隣接して第1及び第2昇降コードを挿通させる第1挿通孔を備え、第2ガイド部材は、前後方向に並べて配置された2つの滑車を備え、これら2つの滑車の間に第1及び第2昇降コードを挿通させる第2挿通孔を備える。
好ましくは、部屋外側から第1及び第2昇降コードを垂下させるサポート部材には、第1アダプタが嵌合され、部屋内側から第1及び第2昇降コードを垂下させるサポート部材には、第2アダプタが嵌合される。
好ましくは、前記サポート部材は、少なくとも第1及び第2アダプタ嵌合部において、前後対称形状である。
好ましくは、前記サポート部材は、第1及び第2巻取軸を回転可能に支持する第1及び第2巻取軸支持部の一部に第1及び第2巻取軸と接触しない非接触部を備え、これによって前記サポート部材に対する第1及び第2巻取軸の摺動抵抗を低減する。
【0012】
また、本発明は、好ましくは、昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う巻取軸を回転可能に支持するサポート部材であって、前記巻取軸を回転可能に支持する巻取軸支持部と、前記昇降コードを案内するガイド部材を支持するアダプタを嵌合可能なアダプタ嵌合部とを備える、サポート部材を提供する。
好ましくは、前記アダプタ嵌合部は、前後方向に並べて配置された第1及び第2アダプタ嵌合部であり、前記第1及び第2アダプタ嵌合部の両方に嵌合可能なアダプタを備える。
好ましくは、前記サポート部材は、上下方向に並べて配置される第1及び第2日射遮蔽材を第1及び第2昇降コードの巻取り及び巻戻しによってそれぞれ昇降させる第1及び第2巻取軸を前後方向に並べて回転可能に支持し、前記アダプタは、第1及び第2日射遮蔽材の部屋外側から第1及び第2昇降コードを垂下させるための第1ガイド部材を支持する第1アダプタと、第1及び第2日射遮蔽材の部屋内側から第1及び第2昇降コードを垂下させるための第2ガイド部材を支持する第2アダプタの少なくとも一方である。
好ましくは、ヘッドボックスから吊下支持され且つ上下方向に並べて配置される第1及び第2日射遮蔽材の昇降を行う日射遮蔽材昇降装置用のサポート部材であって、前記サポート部材は、第2日射遮蔽材を昇降させる第2昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う巻取軸を支持し、前記アダプタは、第2昇降コードを前記巻取軸へ案内するための第1ガイド部材を支持する第1アダプタと、第1昇降コードを転向させて前記ヘッドボックス内に設置されるストッパへ案内する第2ガイド部材を支持する第2アダプタの少なくとも一方である。
好ましくは、前記サポート部材は、前後方向に並べて配置される第1及び第2日射遮蔽材を第1及び第2昇降コードの巻取り及び巻戻しによってそれぞれ昇降させる第1及び第2巻取軸を第1巻取軸が部屋外側になるように前後方向に並べて回転可能に支持し、前記アダプタは、第1昇降コードを第1日射遮蔽材の部屋外側に垂下させるための第1ガイド部材を支持し且つ第2昇降コードを第2日射遮蔽材の部屋外側に垂下させるための挿通孔を有する第1アダプタと、第2昇降コードを第2日射遮蔽材の部屋内側に垂下させるための第2ガイド部材を支持し且つ第1昇降コードを第1日射遮蔽材の部屋内側に垂下させるための挿通孔を有する第2アダプタの少なくとも一方である。
好ましくは、前記サポート部材は、少なくとも第1及び第2アダプタ嵌合部において、前後対称形状である。
【0013】
また、本発明は、好ましくは、ヘッドボックスから吊下支持される日射遮蔽材を昇降コードの巻取り及び巻戻しによって昇降させる巻取軸を回転可能に支持するサポート部材であって前記巻取軸を回転可能に支持する巻取軸支持部を備え、前記巻取軸支持部の一部に前記巻取軸と接触しない非接触部を備え、これによって前記サポート部材に対する前記巻取軸の摺動抵抗を低減する、サポート部材を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1実施形態のプリーツスクリーンの正面図である。
【
図2】
図1のプリーツスクリーンの右側面図である。
【
図4】
図4(a)は、組Rの詳細な構成を示す正面図であり、
図4(b)は、
図4(a)の平面図であり、
図4(c)は、
図4(b)中のX−X断面図である。
図4(b)では、図示の便宜上、ヘッドボックス1を省略している。
【
図5】
図5(a)は、組Cの詳細な構成を示す正面図であり、
図5(b)は、
図5(a)の平面図であり、
図5(c)は、
図5(b)中のX−X断面図である。
図5(b)では、図示の便宜上、ヘッドボックス1を省略している。
【
図6】
図6(a)は、組Lの詳細な構成を示す正面図であり、
図6(b)は、
図6(a)の平面図であり、
図6(c)は、
図6(b)中のX−X断面図である。
図6(b)では、図示の便宜上、ヘッドボックス1を省略している。
【
図7】サポート部材8と第1及び第2アダプタ23,25の斜視図である。
【
図8】サポート部材8を別の角度から見た斜視図である。
【
図9】サポート部材8を別の角度から見た斜視図である。
【
図10】
図10(a)は、ガイド部材を外した状態の第1アダプタ23の斜視図であり、
図10(b)は、ガイド部材を取り付けた状態の第1アダプタ23の斜視図であり、
図10(c)は、第1アダプタ23を別の角度から見た斜視図である。
【
図11】
図10の第1アダプタ23をサポート部材8の第1アダプタ嵌合部18lに嵌合させる方法を説明するための、
図4(c)と同じ断面の断面図(但し、サポート部材8と第1アダプタ23のみを表示)であり、
図11(a)は嵌合させる直前の状態、
図11(b)は嵌合させた後の状態を示す。
【
図12】第1アダプタ23をサポート部材8に嵌合させた状態を示す斜視図である。
【
図13】
図10の第1アダプタ23をサポート部材8の第2アダプタ嵌合部28lに嵌合させる方法を説明するための、
図6(c)と同じ断面の断面図(但し、サポート部材8と第1アダプタ23のみを表示)であり、
図13(a)は嵌合させる直前の状態、
図13(b)は嵌合させた後の状態を示す。
【
図14】
図14(a)は、ガイド部材を外した状態の第2アダプタ25の斜視図であり、
図14(b)は、ガイド部材を取り付けた状態の第2アダプタ25の斜視図であり、
図14(c)は、第2アダプタ25を別の角度から見た斜視図である。
【
図15】
図14の第2アダプタ25をサポート部材8の第2アダプタ嵌合部28lに嵌合させる方法を説明するための、
図5(c)と同じ断面の断面図(但し、サポート部材8と第2アダプタ25のみを表示)であり、
図15(a)は嵌合させる直前の状態、
図15(b)は嵌合させた後の状態を示す。
【
図17】
図17(a)〜(c)は、それぞれ、
図16(c)中のZ−Z断面図、Y−Y断面図、X−X断面図である。
【
図19】
図19(a)〜(c)は、それぞれ、
図18(c)中のZ−Z断面図、Y−Y断面図、X−X断面図である。
【
図21】
図21(a)〜(c)は、それぞれ、
図20(c)中のZ−Z断面図、Y−Y断面図、X−X断面図である。
【
図22】
図22は、
図20のダブルタイプのプリーツスクリーンで使用されるサポート部材8を示し、
図22(a)は平面図、
図22(b)〜(d)は、
図22(a)中のX−X断面図、Y−Y断面図、Z−Z断面図である。
【
図23】
図23(a)は、ガイド部材を外した状態の第1アダプタ49の斜視図であり、
図23(b)は、第1アダプタ49を別の角度から見た斜視図である。
【
図24】
図24(a)は、ガイド部材を外した状態の第2アダプタ50の斜視図であり、
図24(b)は、第2アダプタ50を別の角度から見た斜視図である。
【
図25】
図25(a)〜(b)は、
図24の第2アダプタ50をサポート部材8のアダプタ嵌合部58に嵌合させる方法を説明するための、
図22(a)のY−Y断面と同じ断面の断面図であり、
図25(a)は嵌合させる直前の状態、
図25(b)は嵌合させた後の状態を示す。
図25(c)〜(d)は、
図23の第1アダプタ49をサポート部材8のアダプタ嵌合部58に嵌合させる方法を説明するための、
図22(a)のY−Y断面と同じ断面の断面図であり、
図25(c)は嵌合させる直前の状態、
図25(d)は嵌合させた後の状態を示す。
【
図26】
図26は、
図4(b)のX−X断面のような、第1及び第2昇降コード6,7の巻き取り位置での第1及び第2巻取軸9,10を通る断面での第1及び第2巻取軸9,10、第1及び第2昇降コード6,7、及び第1巻取軸側ガイド部材63のみを模式的に示したものであり、
図26(a)〜(c)は、それぞれ、W2=D2,W2>D2,W2<D2の配置を示す。
【
図27】
図27は、
図5(b)のX−X断面のような、第1及び第2昇降コード6,7の巻き取り位置での第1及び第2巻取軸9,10を通る断面での第1及び第2巻取軸9,10、第1及び第2昇降コード6,7、及び第2巻取軸側ガイド部材62のみを模式的に示したものであり、
図27(a)〜(c)は、それぞれ、W1=D1,W1>D1,W1<D1の配置を示す。
【
図28】本発明の第4実施形態での巻取軸10とサポート部材8を示し、
図4の領域Yに対応する拡大図である。
【
図29】本発明の第1実施形態の変形例を示し、(a)は、
図4(c)に対応する断面図、(b)〜(c)は、それぞれ、(a)中の領域A〜Bの斜視図である。
【
図30】本発明の第2実施形態のダブルタイプのプリーツスクリーンの変形例を示し、(a)は、
図21(c)に対応する断面図、(b)〜(c)は、それぞれ、(a)中の領域A〜Bの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。なお、以下、各構成要素の説明において、「第1及び第2」の記載は、適宜省略する。
【0016】
1.第1実施形態(ペアタイプのプリーツスクリーン)
図1〜
図3に示すペアタイプのプリーツスクリーンは、ヘッドボックス1から上部スクリーン2が吊下支持され、上部スクリーン2の下端に中間レール3が取着されている。中間レール3から下部スクリーン4が吊下支持され、下部スクリーン4の下端にボトムレール5が取着されている。
【0017】
上部スクリーン2はレース生地等の半透過性の生地をジグザグ状に折り畳み可能としたものであり、下部スクリーン4は遮光性を備えた生地をジグザグ状に折り畳み可能としたものである。
【0018】
ヘッドボックス1とボトムレール5の間には、上部スクリーン2及び下部スクリーン4の折り目のピッチを保持するためのピッチ保持コード39が設けられている。ピッチ保持コード39には、環状の保持部43が等間隔に多数設けられており、この保持部43を上部スクリーン2又は下部スクリーン4に挿通させた後、中間レール3を昇降させるための第1昇降コード6、又はボトムレール5を昇降させるための第2昇降コード7を保持部43に挿通させることによって、保持部43が上部スクリーン2又は下部スクリーン4から抜けることを防ぎ、これによって上部スクリーン2及び下部スクリーン4のピッチ保持を可能としている。昇降コード6,7は、上部スクリーン2及び下部スクリーン4の同じ側に垂下されており、ピッチ保持コード39は、昇降コード6,7とは上部スクリーン2及び下部スクリーン4を挟んで反対側に配置されている。
【0019】
中間レール3には、ピッチ保持コード39を挿通及び保持するピッチ保持コード保持部材51aと、第1昇降コード6を保持し且つ第2昇降コード7を挿通及び保持する昇降コード保持部材53aが取着される。ボトムレール5には、ピッチ保持コード39を保持するピッチ保持コード保持部材51bと、第2昇降コード7を保持する昇降コード保持部材53bが取着される。ピッチ保持コード39及び昇降コード6,7は、これらの保持部材によって、中間レール3及びボトムレール5に取着される。
【0020】
第1昇降コード6は、中間レール3に取着されて、部屋外側(
図2の右側、
図3の上側)に配置された第1巻取軸9に取着される。第1巻取軸9は、第1駆動軸11と共に回転する。また、ボールチェーン16によってプーリー15に加えられた
図3の矢印A方向の回転力が第1伝達クラッチ20を介して第1駆動軸11に伝達される。
【0021】
また、第2昇降コード7は、ボトムレール5に取着されて、部屋内側(
図2の左側、
図3の下側)に配置された第2巻取軸10に取着される。第2巻取軸10は、第2駆動軸12と共に回転する。また、ボールチェーン16によってプーリー15に加えられた
図3の矢印B方向の回転力が第2伝達クラッチ21を介して第2駆動軸12に伝達される。
【0022】
駆動軸11,12は、ヘッドボックス1の中間部においてストッパー装置24に挿通されている。このストッパー装置24は、中間レール3若しくはボトムレール5の引き上げ操作の後にボールチェーン16を手放したとき、中間レール3及びボトムレール5の自重降下を防止する公知の作用をなす。
【0023】
図1及び
図3に示すように、ストッパー装置24の側方において、駆動軸11,12は、ガバナー装置36に挿通されている。ガバナー装置36は、駆動軸11,12の回転速度を所定値以下に抑制して、中間レール3及びボトムレール5の自重降下時の下降速度を所定速度以下に抑制する。
【0024】
ここで、このプリーツスクリーンの動作を説明する。ボールチェーン16を
図2の矢印Aの方向に引くと、その力によって生じた回転力がプーリー15を介して、
図3に示す伝達クラッチ20,21に伝達される。第1伝達クラッチ20は、
図3の矢印Aの方向の回転力のみを六角棒状の第1駆動軸11に伝達し、第2伝達クラッチ21は、
図3の矢印Bの方向の回転力のみを第2駆動軸12に伝達するように構成されているので、
図2の矢印Aの方向にボールチェーン16を引くことによって生じた回転力は、第1駆動軸11にのみ伝達され、第1駆動軸11のみが回転される。第1駆動軸11の回転によって、ヘッドボックス1内でサポート部材8に回転可能に支持された第1巻取軸9が
図3の矢印Aの方向に回転し、第1昇降コード6が螺旋状に巻き取られて、第1昇降コード6の先端に取着された中間レール3が上昇する。
【0025】
この状態でボールチェーン16から手を離すと、ストッパー装置24が作動して中間レール3の自重降下が防止される。この状態で、ボールチェーン16を再度矢印Aの方向に引いた後に手を離すと、ストッパー装置24の自重降下防止動作が解除されて、第1巻取軸9から第1昇降コード6が巻き戻されて、中間レール3が降下する。
【0026】
一方、ボールチェーン16を
図2の矢印Bの方向に引くと、その力によって生じた回転力がプーリー15を介して、
図3に示す伝達クラッチ20,21に伝達される。そして、この回転力は、伝達クラッチ20,21の作用によって、第2駆動軸12にのみ伝達される。第2駆動軸12の回転によって、ヘッドボックス1内でサポート部材8に回転可能に支持された第2巻取軸10が
図3の矢印Bの方向に回転し、第2昇降コード7が螺旋状に巻き取られて、第2昇降コード7の先端に取着されたボトムレール5が上昇する。
【0027】
この状態でボールチェーン16から手を離すと、ストッパー装置24が作動してボトムレール5の自重降下が防止される。この状態で、ボールチェーン16を再度矢印Bの方向に引いた後に手を離すと、ストッパー装置24の自重降下防止動作が解除されて、第2巻取軸10から第2昇降コード7が巻き戻されて、ボトムレール5が降下する。
【0028】
ヘッドボックス1の他方の端部には、第1巻取軸9からの第1昇降コード6の最大巻戻し量を設定して、中間レール3の下限位置を設定する中間リミット装置37と、第2巻取軸10からの第2昇降コード7の最大巻戻し量を設定して、ボトムレール5の下限位置を設定する下限リミット装置38が配設されている。
【0029】
ところで、本実施形態のプリーツスクリーンは、
図1及び
図3に示すように、昇降コード6,7と、巻取軸9,10と、これを回転可能に支持するサポート部材8の組を3つ備える。中央の組Cにおいては、昇降コード6,7は、部屋内側(
図3の下側)に垂下され、両端の2つの組R,Lにおいては、昇降コード6,7は、部屋外側(
図3の上側)に垂下される。
【0030】
ここで、組R,組C,組Lの詳細図をそれぞれ
図4〜
図6に示す。
図4(c)及び
図6(c)に示すように、右端の組R及び左端の組Lでは、昇降コード6,7は、部屋外側に垂下され、
図5(c)に示すように、中央の組Cでは、昇降コード6,7は、部屋内側に垂下される。何れの組においても、巻取軸9,10は、外側から内側に向かって(矢印A,Bの方向に)回転して昇降コード6,7を巻き取るように構成されている。「外側」とは、ヘッドボックス1の外面側の意味であり、部屋内側の外側と部屋外側の外側がある。「内側」とは、ヘッドボックス1の前後方向の中央側を意味する。「外側から内側に向かって回転」とは、ヘッドボックス1の外面側から中央側に向かう回転であり、第1巻取軸9については、
図3〜
図6の矢印Aで示す方向の回転であり、第2巻取軸10については、
図3〜
図6の矢印Bで示す方向の回転である。巻取軸9,10は、それぞれ、軸方向両側に基端側縮径部9a,10aと、先端側縮径部9b,10bとを備え、これらの縮径部がサポート部材8に当接して、巻取軸9,10がサポート部材8によって回転可能に支持されている。
【0031】
図4(b)及び
図6(b)に示すように、組R及び組Lにおいては、昇降コード6,7は、サポート部材8に嵌合された第1アダプタ23に設けられた滑車23iを通じて、それぞれ、巻取軸9,10に案内される。
【0032】
一方、
図5(b)に示すように、組Cにおいては、昇降コード6,7は、サポート部材8に嵌合された第2アダプタ25に設けられた滑車25iを通じて、それぞれ、巻取軸9,10に案内される。
【0033】
図4(c)〜
図6(c)に示すように、居住空間を出来る限り狭めないように、スクリーン2,4は、部屋外側に寄せてヘッドボックス1から吊下支持されているので、スクリーン2,4の前後方向の中央は、巻取軸9,10の前後方向の中央よりも部屋外側に寄っている。このため、
図4(c)及び
図6(c)に示すように部屋外側に垂下される昇降コード6,7は、
図5(c)に示すように部屋内側に垂下される昇降コード6,7よりも、巻取軸9,10の中央から離れた位置で垂下されている。また、組R及びLにおいては、第2巻取軸10によって巻き取られる第2昇降コード7は、第1巻取軸9の中心よりもヘッドボックス1の前後方向の外側から垂下されている。このため、従来のように、第2巻取軸10を内側から外側に回転させて第2昇降コード7を巻き取ろうとすると、第2昇降コード7が第1巻取軸9に干渉してしまい、それを防ぐにはガイド部材の追加等が必要となり、コストアップにつながるが、本実施形態では、外側から内側に向かって(矢印A,Bの方向に)巻取軸9,10を回転させて昇降コード6,7を巻き取るように構成されているので、ガイド部材を追加することなく、干渉を防ぐことができる。また、後で詳細に説明するように、第1アダプタ23では、
図10に示すように、基部23aから前後方向外側に突出した突出部23eにおいてガイド部材を支持しているのに対し、第2アダプタ25では、
図14に示すように、基部25a上でガイド部材を支持している。このような構成を採用することによって、部屋外側での昇降コード6,7の垂下位置をできるだけ部屋外側に寄せることを可能にしている。
【0034】
次に、
図7〜
図14を用いて、サポート部材8と第1及び第2アダプタ23,25の詳細な構成について説明する。
【0035】
サポート部材8は、巻取軸9,10の基端側縮径部9a,10aを回転可能に支持するための基端側巻取軸支持部18c,28cと、巻取軸9,10の先端側縮径部9b,10bを回転可能に支持するための先端側巻取軸支持部18a,28aを備える。基端側巻取軸支持部18c,28cには、基端側非接触部18h,28hが設けられ、先端側巻取軸支持部18a,28aには、先端側非接触部18b,28bが設けられる。これによって、巻取軸9,10の縮径部と、サポート部材8の巻取軸支持部との間の摺動抵抗が低減されている。
【0036】
また、サポート部材8は、前後方向に並べて配置された第1及び第2アダプタ嵌合部18l,28lを備える。第1及び第2アダプタ嵌合部18l,28lには、第1及び第2アダプタ23,25の両方が嵌合可能になっている。従って、第1アダプタ23は、第1及び第2アダプタ嵌合部18l,28lのどちらに嵌合させてもよく、第2アダプタ25も、第1及び第2アダプタ嵌合部18l,28lのどちらに嵌合させてもよい。
図4に示す組Rでは、第1アダプタ嵌合部18lに第1アダプタ23を嵌合させてサポート部材8の先端を右側に向けて配置している。一方、
図6に示す組Lでは、第2アダプタ嵌合部28lに第1アダプタ23を嵌合させてサポート部材8の先端を左側に向けて配置している。このように、同じサポート部材8と第1アダプタ23を組Rと組Lに使用することができ、部品点数が削減される。
【0037】
また、
図5に示す組Cでは、第2アダプタ嵌合部28lに第2アダプタ25を嵌合させてサポート部材8の先端を右側に向けて配置している。組Cにおいても、組R,Lと同じサポート部材8が使用できるので複数種類のサポート部材8を準備する必要がない。また、本実施形態はヘッドボックス1の右側にボールチェーン16などの操作部が設けられているが、ヘッドボックス1の左側に操作部が設けられる場合がある。その場合、各部材が左右反転されて装着されるが、組Cについては、第1アダプタ嵌合部18lに第2アダプタ25を嵌合させてサポート部材8の先端を左側に向けて配置することができる。これによって、左側に操作部が設けられる場合でも新たな部材の準備が必要ない。
【0038】
このような部品共通化を可能にするために、サポート部材8は、前後対称形状(
図7のL−L線で示す前後方向の中央面を中心に鏡像形状)になっており、第1及び第2アダプタ23,25は、左右対称形状(
図10及び
図14に示す左右方向の中央面を中心に鏡像形状)になっている。なお、本実施形態では、サポート部材8は、全体が前後対称形状であり、第1及び第2アダプタ23,25は、全体が左右対称形状であるがサポート部材8と第1及び第2アダプタ23,25の嵌合に関係する部分が対称形状になっていればよく、それ以外の部分は必ずしも対称形状である必要はない。また、サポート部材8を右側に向ける場合と左側に向ける場合とで異なるアダプタを使用してもよく、この場合、アダプタは、左右対称形状である必要がない。
【0039】
次に、サポート部材8と第1及び第2アダプタ23,25の嵌合構造について詳細に説明する。なお、以下に示す嵌合構造は、一例であり、同様の目的が達成される限り、別の構成であってもよい。
【0040】
図7〜
図9に示すように、サポート部材8のアダプタ嵌合部18l,28lは、それぞれ、内側開口部18d,28dと外側開口部18e,28eを備え、その間には外側支持壁18k,28kが設けられている。2つの内側開口部18d,28dの間には、中央支持壁8aが設けられている。外側支持壁18k,28kには、それぞれ、外側支持部18f,28fが設けられ、中央支持壁8aの両側には内側支持部18g,28gが設けられている。内側開口部18d,28dには、それぞれ、係止凸部18j,28jが設けられている。
【0041】
図10に示すように、第1アダプタ23は、基部23aと、基部23aから前後方向の内側に突出する内側係止凸部23bと、基部23aから前後方向の外側に突出する外側係止凸部23cとを備える。外側係止凸部23cにはテーパー面23dが設けられている。また、基部23aから前後方向の外側に突出した突出部23eにガイド部材を支持可能なガイド部材支持部23fを備える。ガイド部材は、滑車軸23jと、滑車軸23jを中心に回転する滑車23iとで構成される。滑車軸23jがガイド部材支持部23fで支持される。また、滑車23iに隣接した位置に昇降コード6,7を挿通させる挿通孔23gが設けられている。挿通孔23gには、挿通孔23gを二分する隔壁23hが設けられており、二分された挿通孔23gに昇降コードを一本ずつ挿通させることによって二本の昇降コードの干渉を防いでいる。さらに、挿通孔23gの表側及び裏側の入口にはテーパー面23kが設けられており、これによって、挿通孔23gの入口での昇降コードの摩擦を低減することができる。
【0042】
第1アダプタ23をサポート部材8の第1アダプタ嵌合部18lに嵌合させる際には、
図11(a)に示すように、サポート部材8の下側から第1アダプタ23の突出部23eを外側開口部18e側に向けた状態で、第1アダプタ23の内側係止凸部23bをサポート部材8の内側支持部18gに引っ掛ける。その状態で第1アダプタ23に対して上方向(矢印X方向)の力を加えると、第1アダプタ23のテーパー面23dが外側支持壁18kに当接し、そのまま押し込むと第1アダプタ23の外側係止凸部23cが外側支持壁18kを乗り越えて、サポート部材8の外側支持部18fで支持される(
図11(b)を参照)。このように、第1アダプタ23の前後方向の両側がサポート部材8の内側及び外側支持部18g,18fで支持されるので、第1アダプタ23は下方向には動かない。また、第1アダプタ23の基部23aは、内側開口部18d内に入り込み、その上面が係止凸部18jに当接するので、第1アダプタ23は、上方向にも動かない。このようにして、第1アダプタ23がサポート部材8に対して嵌合される。その状態を
図12に示す。
【0043】
第1アダプタ23は、サポート部材8の第2アダプタ嵌合部28lにも同様の方法で嵌合させることができる。すなわち、
図13に示すように、サポート部材8の下側から第1アダプタ23の突出部23eを外側開口部28e側に向けた状態で、第1アダプタ23の内側係止凸部23bをサポート部材8の内側支持部28gに引っ掛ける。その状態で第1アダプタ23に対して上方向(矢印X方向)の力を加えると、第1アダプタ23のテーパー面23dが外側支持壁28kに当接し、そのまま押し込むと第1アダプタ23の外側係止凸部23cが外側支持壁28kを乗り越えて、サポート部材8の外側支持部28fで支持される。このように、第1アダプタ23の前後方向の両側がサポート部材8の内側及び外側支持部28g,28fで支持されるので、第1アダプタ23は下方向には動かない。また、第1アダプタ23の基部23aは、内側開口部28d内に入り込み、その上面が係止凸部28jに当接するので、第1アダプタ23は、上方向にも動かない。このようにして、第1アダプタ23がサポート部材8に対して嵌合される。
【0044】
また、
図14に示すように、第2アダプタ25は、基部25aと、基部25aから前後方向の外側に突出する外側係止凸部25bと、外側係止凸部25bから左右方向の内側にずれた位置に外側係止凸部25bよりも突出量が小さい位置決め凸部25lと、基部25aから前後方向の内側に突出する内側係止凸部25cとを備える。内側係止凸部25cにはテーパー面25dが設けられている。また、基部25a上には、ガイド部材を支持可能なガイド部材支持部25fが設けられている。ガイド部材は、2つの滑車軸25jと、それぞれの滑車軸25jを中心に回転する滑車25iとで構成される。滑車軸25jがガイド部材支持部25fで支持される。また、2つの滑車25iの間には、昇降コード6,7を挿通させる挿通孔25gが設けられている。挿通孔25gには、挿通孔25gを二分する隔壁25hが設けられており、二分された挿通孔25gに昇降コードを一本ずつ挿通させることによって二本の昇降コードの干渉を防いでいる。さらに、コード摩擦の低減のために、第1アダプタ23と同様に、挿通孔25gの表側及び裏側の入口にはテーパー面を設けることが好ましい。
【0045】
第2アダプタ25をサポート部材8の第2アダプタ嵌合部28lに嵌合させる際には、
図15に示すように、第2アダプタ25の外側係止凸部25bをサポート部材8の外側支持部28fに引っ掛け、その状態で第2アダプタ25に対して上方向(矢印X方向)の力を加えると、第2アダプタ25のテーパー面25dがサポート部材8の内側支持部28gを乗り越えて、第2アダプタ25の内側係止凸部25cがサポート部材8の内側支持部28gで支持される。第2アダプタ25の前後方向の両側がサポート部材8の内側及び外側支持部28g,28fで支持されるので、第2アダプタ25は下方向には動かない。また、第2アダプタ25の基部25aは、内側開口部28d内に入り込み、その端に設けられた係止面25kが係止凸部28jに当接するので、第2アダプタ25は、上方向にも動かない。また、
図15(b)に示すように、位置決め凸部25lが、外側支持壁28kに当接して、第2アダプタ25の前後方向外側への移動が規制される。これによって、内側係止凸部25cが内側支持部28gから外れることが防止される。以上のようにして、第2アダプタ25がサポート部材8に対して嵌合される。第2アダプタ25は、同様の方法でサポート部材8の第1アダプタ嵌合部18lにも嵌合させることができる。
【0046】
ところで、サポート部材8の先端側の側壁18m,28mには係合孔18i,28iが設けられており、
図12に示すように、サポート部材カバー8bの両側面の突出部8cをこれらの係合孔18i,28i内に係合させることによってサポート部材カバー8bをサポート部材8に固定することができる。これによって巻取軸9,10が外れることを防いでいる。また、サポート部材カバー8bは、サポート部材8とヘッドボックス1の間の隙間を埋めるスペーサーとしても機能し、これによってヘッドボックス1内でのサポート部材8のガタツキを防いでいる。
【0047】
(第1実施形態の変形例)
図29を用いて、第1実施形態の変形例について説明する。本変形例では、スクリーン2,4の部屋外側の折り目を所定の幅で接合することによって接合片72a,74aを形成している。上部スクリーン2の接合片72aに設けた昇降コード挿通孔72bには、昇降コード6,7が挿通されている。ヘッドボックス1と中間レール3の間に設けられたピッチ保持コード39aには所定のピッチで環状の保持部43aが設けられており、中間レール3に下端が取着された昇降コード6が保持部43aに挿通されることによって上部スクリーン2の折り目のピッチが所定間隔に保持される。一方、下部スクリーン4の接合片74aに設けた昇降コード挿通孔74bには、昇降コード7が挿通されている。中間レール3とボトムレール5の間に設けられたピッチ保持コード39bには所定のピッチで環状の保持部43bが設けられており、ボトムレール5に下端が取着された昇降コード7が保持部43bに挿通されることによって下部スクリーン4の折り目のピッチが所定間隔に保持される。本変形例では、昇降コード挿通孔72b,74bは同じ大きさにしているが、昇降コード挿通孔72bには2本の昇降コード6,7を挿通させるので、昇降コード挿通孔74bよりも開口面積を大きくしてもよい。また、昇降コード挿通孔72bの開口面積を広げる代わりに、昇降コード挿通孔を2つ設けて、昇降コード6,7を別々の昇降コード挿通孔に挿通させてもよい。また、本変形例では、昇降コード挿通孔72b,74bは、略円形であるが、楕円形、長円形など別の形状であってもよい。また、本変形例では、保持部43aには昇降コード6のみを挿通させているが、昇降コード7のみを挿通させてもよく、昇降コード6,7の両方を挿通させてもよい。
【0048】
本変形例では、全ての昇降コード6,7は、スクリーン2,4の部屋外側に垂下され、その巻き取り機構は、第1実施形態の組R,Lと同様の構成にすることができる。
【0049】
本変形例では、全ての昇降コード6,7及びピッチ保持コード39a,39bがスクリーン2,4の部屋外側に配置され、部屋内側からはこれらのコードが見えない。このため、本変形例のプリーツスクリーンは、美感に優れている。
【0050】
なお、ピッチ保持コード39a,39b及び保持部43a,43bは、接合片72a,74aのピットを保持できるものであればよく、その構成は適宜変更可能であり、省略することもできる。
【0051】
2.第2実施形態(アダプタを嵌合可能なサポート部材)
第1実施形態においては、2枚のスクリーンが上下方向に並べて配置されるペアタイプのプリーツスクリーンにおいて好適に使用されるサポート部材8についての説明を行ったが、このサポート部材8は、昇降コードを案内するガイド部材を支持するアダプタを嵌合可能なアダプタ嵌合部を有するという従来のサポート部材が備えない特徴を有しているものであり、ペアタイプのプリーツスクリーン以外にも適用可能である。また、アダプタ嵌合部を有するという特徴は、巻取軸が二本の場合のみでなく、一本の場合でも効果を奏するものであるから、アダプタ嵌合部の数は、1つであってもよい。
以下、ペアタイプのプリーツスクリーン以外へのサポート部材8の適用例を具体的に説明する。なお、以下に示すプリーツスクリーンの基本構成や動作原理は、第1実施形態のものと同様であり、以下、主に差異点について説明する。
【0052】
図16は、シングルタイプのプリーツスクリーンを示す。このプリーツスクリーンでは、ヘッドボックス1からスクリーン4が吊下支持され、スクリーン4の下端にボトムレール5が取着されている。昇降コード7の一端は、ボトムレール5に取着されて、他端は部屋外側に配置された巻取軸10に取着される。巻取軸10は、第1実施形態と同一構成のサポート部材8に回転可能に支持される。従って、シングルタイプのプリーツスクリーン用にサポート部材8を別途準備する必要がない。
【0053】
図17に示すように、幅方向中央の組Cの昇降コード7は、第2アダプタ25を通じて、部屋内側に垂下され、幅方向両端の組R及びLの昇降コード7は、第1アダプタ23を通じて、部屋外側に垂下される。シングルタイプのプリーツスクリーンでは、第1実施形態の第1及び第2アダプタ23,25が利用可能であるので、シングルタイプのプリーツスクリーン用のアダプタを別途準備する必要がない。
【0054】
図18は、コード式のペアタイプのプリーツスクリーンである。このプリーツスクリーンでは、第1昇降コード6の一端を中間レール3に取着し、他端をヘッドボックス1内を通過させた後にヘッドボックス1の端から外に引き出して操作コード17に取着し、この操作コード17を操作して、昇降コード6をヘッドボックス1から引き出す量を変化させることによって中間レール3を昇降させる。また、ヘッドボックス1内には、中間レール3の自重による降下を防ぐために昇降コード6を保持するストッパ41が設けられている。
【0055】
第2昇降コード7の一端は、ボトムレール5に取着されて、他端は部屋外側に配置された巻取軸10に取着される。巻取軸10は、第1実施形態と同一構成のサポート部材8に回転可能に支持される。従って、コード式のペアタイプのプリーツスクリーン用にサポート部材8を別途準備する必要がない。
【0056】
図19に示すように、幅方向中央の組Cの昇降コード6,7は、第3アダプタ45を通じて、部屋内側に垂下され、幅方向両端の組R及びLの昇降コード6,7は、第1アダプタ23を通じて、部屋外側に垂下される。第3アダプタ45は、昇降コード7を巻取軸10に案内する滑車45iと、昇降コード6をストッパ41の方向に転向させる滑車45jを備える。組Rでは、縦向きに保持された滑車46iを保持する第4アダプタ46を通じて、昇降コード6をストッパ41の方向に転向させ、組Lでは、縦向きに保持された滑車47iを保持する第5アダプタ47を通じて、昇降コード6をストッパ41の方向に転向させる。第4及び第5アダプタ46,47は、滑車の位置が異なっている。
アダプタ45,46,47は、第1実施形態の第1及び第2アダプタ23,25と同様の嵌合部を有しており、サポート部材8の第1及び第2アダプタ嵌合部18l,28lの両方に嵌合可能になっている。
【0057】
図20〜
図21は、ダブルタイプのプリーツスクリーンを示す。このプリーツスクリーンでは、ヘッドボックス1から2枚のスクリーン4a,4bが前後方向に並べて配置される。スクリーン4a,4bの下端には、ボトムレール5a,5bが取着される。ボトムレール5a,5bには、昇降コード6,7の一端が取着され、昇降コード6,7の他端が巻取軸9,10に取着される。また、ボトムレール5a,5bとヘッドボックス1の間には、保持部43a,43bを有するピッチ保持コード39a,39bが配置される。巻取軸9,10の回転による昇降コード6,7の巻取り及び巻戻しによってスクリーン4a,4bが昇降される。
【0058】
図21に示すように、昇降コード6,7は、それぞれ、巻取軸9,10を前後方向の内側から外側に向かって(つまり、第1実施形態とは反対方向に)回転させることによって巻取軸9,10に巻き取られる。幅方向両端の組R,Lにおいては、
図21(a)及び(c)に示すように、ダブルタイプのプリーツスクリーン用の第1アダプタ49がサポート部材8に嵌合されている。第1昇降コード6は、第1アダプタ49によって支持される滑車49iによって案内されて、第1アダプタ49の挿通孔49gに挿通されて第1スクリーン4aの部屋外側に垂下される。第2昇降コード7は、第1アダプタ49の挿通孔49hに挿通されて、第2スクリーン4bの部屋外側に垂下される。幅方向右中央の組Cにおいては、
図21(b)に示すように、ダブルタイプのプリーツスクリーン用の第2アダプタ50がサポート部材8に嵌合されている。第2昇降コード7は、第2アダプタ50によって支持される滑車50iによって案内されて、第2アダプタ50の挿通孔50gに挿通されて第2スクリーン4bの部屋内側に垂下される。第1昇降コード6は、第2アダプタ50の挿通孔50hに挿通されて、第1スクリーン4aの部屋内側に垂下される。
【0059】
次に、サポート部材8と、第1及び第2アダプタ49,50の詳細について説明する。
図22に示すように、本実施形態のサポート部材8は、第1実施形態のサポート部材8と同様の構成の基端側巻取軸支持部18c,28cと、先端側巻取軸支持部18a,28aを備える。基端側巻取軸支持部18c,28cには、基端側非接触部18h,28hが設けられ、先端側巻取軸支持部18a,28aには、先端側非接触部18b,28bが設けられる。これによって、巻取軸9,10の縮径部と、サポート部材8の巻取軸支持部との間の摺動抵抗が低減されている。本実施形態では、サポート部材8は、1つのアダプタ嵌合部58を有する。アダプタ嵌合部58は、中央開口部58dと、第1及び第2外側開口部59e,60eと、第1及び第2支持部59f,60fと、そこから中央開口部58dに向かって突出する第1及び第2係止凸部59j,60jを備える。
【0060】
図23に示すように、第1アダプタ49は、基部49aと、基部49aから前後方向の内側に突出する内側係止凸部49bと、基部49aから前後方向の外側に突出する外側係止凸部49cとを備える。外側係止凸部49cにはテーパー面49dが設けられている。また、基部49aから前後方向の外側に突出した突出部49eにガイド部材を支持可能なガイド部材支持部49fを備える。ガイド部材は、滑車軸49jと、滑車軸49jを中心に回転する滑車49iとで構成される。滑車軸49jがガイド部材支持部49fで支持される。また、滑車49iに隣接した位置に第1昇降コード6を挿通させる第1挿通孔49gが設けられ、基部49aには、第2昇降コード7を挿通させる第2挿通孔49hが設けられる。さらに、基部49aの前後方向の両端には、係止凸部49k,49lが設けられている。
【0061】
図24に示すように、第2アダプタ50は、基部50aと、基部50aから前後方向の内側に突出する内側係止凸部50bと、基部50aから前後方向の外側に突出する外側係止凸部50cとを備える。外側係止凸部50cにはテーパー面50dが設けられている。また、基部50aから前後方向の外側に突出した突出部50eにガイド部材を支持可能なガイド部材支持部50fを備える。ガイド部材は、滑車軸50jと、滑車軸50jを中心に回転する滑車50iとで構成される。滑車軸50jがガイド部材支持部50fで支持される。また、滑車50iに隣接した位置に第2昇降コード7を挿通させる第2挿通孔50gが設けられ、基部50aには、第1昇降コード6を挿通させる第1挿通孔50hが設けられる。さらに、基部50aの前後方向の両端には、係止凸部50k,50lが設けられている。
【0062】
第1アダプタ49をサポート部材8のアダプタ嵌合部58に嵌合させる際には、
図25(c)〜(d)に示すように、サポート部材8の下側から第1アダプタ49の突出部49eを第1外側開口部59e側に向けた状態で、第1アダプタ49の内側係止凸部49bをサポート部材8の第2支持部60fに引っ掛ける。その状態で第1アダプタ49に対して上方向(矢印X方向)の力を加えると、第1アダプタ49のテーパー面49dが第1支持部59fに当接し、そのまま押し込むと第1アダプタ49の外側係止凸部49cが第1支持部59fを乗り越えて、第1支持部59fで支持される。このように、第1アダプタ49の前後方向の両側がサポート部材8の第1及び第2支持部59f,60fで支持されるので、第1アダプタ49は下方向には動かない。また、
図25(d)に示すように、第1アダプタ49の基部49aは、中央開口部58d内に入り込み、その係止凸部49k,49lが係止凸部59j、60jに当接するので、第1アダプタ49は、上方向にも動かない。このようにして、第1アダプタ49がサポート部材8に対して嵌合される。第1アダプタ49は、前後方向に反転させてアダプタ嵌合部58に嵌合させることもできる。この場合、第1アダプタ49の突出部49eを第2外側開口部60e側に向けた状態で、第1アダプタ49の内側係止凸部49bをサポート部材8の第1支持部59fに引っ掛け、外側係止凸部49cを第2支持部60fに係合させる。
【0063】
第2アダプタ50をサポート部材8のアダプタ嵌合部58に嵌合させる際には、
図25(a)〜(b)に示すように、サポート部材8の下側から第2アダプタ50の突出部50eを第2外側開口部60e側に向けた状態で、第2アダプタ50の内側係止凸部50bをサポート部材8の第1支持部59fに引っ掛ける。その状態で第2アダプタ50に対して上方向(矢印X方向)の力を加えると、第2アダプタ50のテーパー面50dが第2支持部60fに当接し、そのまま押し込むと第2アダプタ50の外側係止凸部50cが第2支持部60fを乗り越えて、第2支持部60fで支持される。このように、第2アダプタ50の前後方向の両側がサポート部材8の第1及び第2支持部59f,60fで支持されるので、第2アダプタ50は下方向には動かない。また、
図25(b)に示すように、第2アダプタ50の基部50aは、中央開口部58d内に入り込み、その係止凸部50k,50lが係止凸部59j,60jに当接するので、第2アダプタ50は、上方向にも動かない。このようにして、第2アダプタ50がサポート部材8に対して嵌合される。第2アダプタ50は、前後方向に反転させてアダプタ嵌合部58に嵌合させることもできる。この場合、第2アダプタ50の突出部50eを第1外側開口部59e側に向けた状態で、第2アダプタ50の内側係止凸部50bをサポート部材8の第2支持部60fに引っ掛け、外側係止凸部50cを第1支持部59fに係合させる。
【0064】
このように、アダプタ嵌合部58には、第1及び第2アダプタ49,50の両方を嵌合させることができる。また、第1及び第2アダプタ49,50は、どちらも、前後方向に反転させてアダプタ嵌合部58に取り付けることができる。このため、必要な部品点数を最小限にすることができる。
【0065】
(第2実施形態のダブルタイプのプリーツスクリーンの変形例)
図30を用いて、第2実施形態のダブルタイプのプリーツスクリーンの変形例について説明する。本変形例では、スクリーン4a,4bの部屋外側の折り目を所定の幅で接合することによって接合片4a1,4b1を形成している。スクリーン4aの接合片4a1に設けた昇降コード挿通孔4a2には、昇降コード6が挿通されている。ヘッドボックス1とボトムレール5aの間に設けられたピッチ保持コード39aには所定のピッチで環状の保持部43aが設けられており、昇降コード6が保持部43aに挿通されていることによってスクリーン4aの折り目のピッチが所定間隔に保持される。一方、スクリーン4bの接合片4b1に設けた昇降コード挿通孔4b2には、昇降コード7が挿通されている。ヘッドボックス1とボトムレール5bの間に設けられたピッチ保持コード39bには所定のピッチで環状の保持部43bが設けられており、昇降コード7が保持部43bに挿通されていることによってスクリーン4bの折り目のピッチが所定間隔に保持される。
【0066】
本変形例では、全ての昇降コード6,7は、スクリーン4a,4bの部屋外側に垂下され、その巻き取り機構は、
図21で示す第2実施形態のダブルタイプのプリーツスクリーンの組R,Lと同様の構成にすることができる。
【0067】
本変形例では、全ての昇降コード6,7及びピッチ保持コード39a,39bがスクリーン4a,4bの部屋外側に配置され、部屋内側からはこれらのコードが見えない。このため、本変形例のプリーツスクリーンは、美感に優れている。
【0068】
なお、ピッチ保持コード39a,39b及び保持部43a,43bは、接合片4a1,4b1のピットを保持できるものであればよく、その構成は適宜変更可能であり、省略することもできる。
【0069】
3.第3実施形態(巻取軸支持部の一部に非接触部を備えるサポート部材)
第1実施形態においては、2枚のスクリーンが上下方向に並べて配置されるペアタイプのプリーツスクリーンにおいて好適に使用されるサポート部材8についての説明を行ったが、このサポート部材8は、巻取軸を回転可能に支持する巻取軸支持部の一部に巻取軸と接触しない非接触部を備えるという従来のサポート部材が備えない特徴を有しているものであり、ペアタイプのプリーツスクリーン以外にも適用可能である。また、非接触部を有するという特徴は、巻取軸が二本の場合のみでなく、一本の場合でも効果を奏するものであるから、巻取軸の数は、1つであってもよい。
【0070】
4.第4実施形態(巻取軸の先端側縮径部にフランジ)
本実施形態では、巻取軸10の先端側縮径部10bに、全周に渡ってフランジ10cを設け、このフランジ10cをサポート部材8のガイド溝28q(第1実施形態の非接触部28bとは構成が同じであっても異なっていてもよい。)内に挿入する。ガイド溝28qの幅は、フランジ10cの幅よりもわずかに大きく、フランジ10cをガイド溝28q内に配置した状態で巻取軸10を回転させることによって、巻取軸10の左右方向のガタツキを防ぐことができる。フランジ10cの外周面は、ガイド溝28qの底面に当接させてもさせなくてもよい。また、巻取軸10の先端側においては、フランジ10cの外周面のみをサポート部材8に当接させるようにしてもよい。この場合、巻取軸10とサポート部材8の接触面積が低減され、フランジ10cの外周面のみを高精度に加工することによって、巻取軸10が回転する際のガタツキを防ぐことができる。
なお、ここでは、第2巻取軸10について説明を行ったが、第1巻取軸9についても同様の構成が適用可能である。