(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記シールを支持するように前記シールと前記第1および第2のシールクランプとの間に位置付けられた金属シムをさらに備える、請求項1〜11のいずれかに記載のシールリングアセンブリ。
前記シールは、前記膨張黒鉛の間で、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリオレフィン材料、ポリベンゾイミダゾール(PBI)繊維、または金属のうちの少なくとも1つで積層される、請求項13に記載のシールリングアセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0008】
弁内に黒鉛積層シールを固定することは、2つの表面間のシールを圧縮することによって生じる摩擦および接着力によって達成され得る。例えば、シールは、押さえリングを介して弁体に固定されるシール担体内に圧縮されてもよい。あるいは、シールは、押さえリングを介して弁体の表面に対して直接圧縮されてもよい。別の構成は、弁体よりも弁ディスクにシールを固定することを含む。
【0009】
シール取り付け具構成にかかわらず、弁が高圧および高流動条件下で開放されると、シールを保持する摩擦および接着力を乗り越える流体力によってシールが緩められるか、または取り出される危険性がある。このような噴出の問題は、遮断能力の損失をもたらす可能性がある。
【0010】
したがって、本明細書に記載される例は、第1のシールクランプと第2のシールクランプとの間で圧縮された膨張黒鉛で作製され得るリング状のシールを有するシールリングアセンブリを提供する。複数の締結具がシールを通って延在してもよく、シール上に圧縮力を維持するように第1および第2のシールクランプに取り付けられてもよい。いくつかの例では、締結具は、第1および第2のシールクランプに溶接される金属ピンであってもよく、あるいは、ねじ式締結具であってもよい。
【0011】
加えて、本明細書に記載される例示的なシールリングアセンブリの断面輪郭は、弁内の凹部内に適合させるように異なる形状または幾何学的形状を有してもよい。例えば、一例では、シールリングアセンブリは、弁のTスロット内に適合させるように実質的にT字形の断面を有してもよい。このようなTスロットは、ある特定の高性能バタフライ弁に利用される。別の例示的なシールリングアセンブリは、弁の矩形スロットに適合させる矩形の断面を有する。このような矩形スロットは、いくつかの高性能バタフライ弁に使用される。
【0012】
本明細書に記載されるさらに別の例示的なシールリングアセンブリは、シールクランプと弁体の表面との間で圧縮されたリング状のシールを有し、この圧縮力は、シールを通って、かつ弁体の中に延在するねじ式締結具を介して維持される。
【0013】
本明細書に記載されるさらなる例示的なシールリングアセンブリは、弁体に接続されたアンカーリングに固定されるシール担体に固定される。この例は、ボール弁または分割されたボール弁内の弁座として機能することができる。この例では、固定された弁座設計が利用されてもよく、あるいは、シール担体上に可撓性の湾曲したアームを有する可撓性弁座設計が利用されてもよい。
【0014】
図1は、バタフライ弁100内の例示的なシールリングアセンブリ108の断面図である。
図1に示されるバタフライ弁100は、例えば、広い温度範囲にわたって天然ガス、石油、水などのプロセス流体を制御するために使用され得る。
図1に示されるように、バタフライ弁100は、比較的高い圧力流体が示され得るディスク102(例えば、可動流動制御部材)を含む。バタフライ弁100はまた、弁体104と、弁体104に連結された押さえリング106とを含む。押さえリング106は、シールリングアセンブリ108を保持する。
【0015】
ディスク102は、弁シャフト(図示されないが、ディスク102の右側に位置する)を介して弁100内に取り付けられる。弁100を通るプロセス流体の流動を制御するために、制御弁計器(図示せず)が弁100に動作可能に連結され、概して、プロセスコントローラからの制御信号に応答して弁アクチュエータ(図示せず)に空気圧信号を提供し、これは、分散制御システム(どちらも図示せず)の一部であってもよい。弁アクチュエータは、弁シャフトに連結され、空気圧信号が弁アクチュエータを刺激すると、弁シャフトおよびそれに取り付けられたディスク102は、ディスク102の輪郭形成縁部110が閉鎖位置にあるときにシール112に密封して係合するか、または制御信号に比例した角度で開放位置にあるときに流体流動を可能にするかのいずれかであるようにシールリングアセンブリ108のシール112に対して位置付けられるように回転する。
【0016】
シール112は、第1のシールクランプ114と第2のシールクランプ116との間で圧縮される。第1のシールクランプ114および第2のシールクランプ116は、金属で作製され、シール112は、少なくとも部分的に積層黒鉛からなる。より具体的には、シール112は、膨張黒鉛(例えば、Grafoil(登録商標))で作製され、これは、その元の厚さの約40〜45%に繰り返し圧縮された後、約12%回復する。プロセス制御システム用途に応じて、様々なより薄い材料が黒鉛材料の層間に積層され得る。例えば、シール112はまた、金属からポリテトラフルオロエチレン(PTFE)および/または様々なポリオレフィン材料に及ぶ材料を含んでもよい。難燃性材料に使用されるポリベンゾイミダゾール(PBI)繊維もまた、黒鉛で積層されてもよい。
【0017】
第1のシールクランプ114および第2のシールクランプ116によって提供されたシール112上の圧縮力は、シール112を通って延在し、かつ第1のシールクランプ114および第2のシールクランプ116にしっかりと固定された締結具118によって維持される。締結具118は、溶接(例えば、隅肉溶接、レーザー溶接、摩擦撹拌点溶接など)によってシールクランプ114および116に固定された金属ピンであってもよい。この溶接は、締結具118と第1のシールクランプ114および第2のシールクランプ116との間のしっかりした接続を確実にするために第1のシールクランプ114および第2のシールクランプ116を完全に貫通してもよい。あるいは、締結具118は、シールクランプ114および116に固定されたねじ式締結具(例えば、ソケット頭ねじ、平頭ねじなど)であってもよい。
【0018】
図1に示されるように、第1のシールクランプ114および第2のシールクランプ116は、シールリングアセンブリ108の断面輪郭が実質的にT字形であるように形成される。T字形の断面は、シールリングアセンブリ108が押さえリング106と弁体104との間に形成されたバタフライ弁100のTスロット120内にしっかりと保持されることを可能にする。起伏または傾斜表面122が、T字形のシールリングアセンブリ108を弁体104および押さえリング106のTスロット120に挿入することを容易にする空間またはさらなる隙間を提供するように、第2のシールクランプ116の縁部124に沿って形成される。
【0019】
シールリングアセンブリ108の断面は、実質的にT字形であるが、
図1は、シール112がシールクランプ114および116の上下に突出することを示す。シールリングアセンブリ108の内径128上のシール112の突出126は、ディスク102がディスクとシールとの接合部分に沿って流体シールを形成するようにシール112に係合することを可能にする。さらに、シールクランプ114および116は、シール112の積層された層130がTスロット120の裏面132ならびにディスク102の輪郭形成縁部110の接点134に垂直であるように、シール112を保持するように成形される。
【0020】
当該技術分野において一般的に既知であるように、シール112等の積層シールは、互いにすべて平行な平面にある積層された層で製造される。しかしながら、
図1に示されるように、シール112の積層された層130は、平らな平行面内にないが、内径128が1つの側に斜めになった円錐曲線の表面を画定する。積層黒鉛で作製されるシール112の可撓性の性質により、シール112を円錐状の形状の中に押し込むことは、
図1に示されるように、シール112に損傷を与えないことが理解されるべきである。シール112の斜めになった配向は、シール112が最初にシールクランプ114とシールクランプ116との間で圧縮されるとき、シールリングアセンブリ108のシールクランプ114および116の形状の結果として達成される。シール112の所望の配向を達成することは、
図9Aおよび9Bと関連して以下により詳細に説明される。
【0021】
Tスロット120およびディスク102に対するシール112の配向は、気密シールを達成するために必要とされる力に影響を及ぼす。閉鎖位置内のディスク102との係合によって生じたシール112の内径128上の部分126上の力は、シールリングアセンブリ108の外径138におけるシールリングアセンブリ108の外径138上のシール112の部分136がTスロット120の裏面132に対して押し込まれ、それによってシールリングアセンブリ108の周囲のプロセス流体の流動(例えば、ディスク102を超えた漏れ)を実質的に防ぐようにシールリングアセンブリ108を付勢する。しかしながら、気密シールを得ることは、バタフライ弁100の全周囲に沿ってTスロット120の裏面132に係合するシールリング112を必要とする。結果として、ディスク102は、半径方向にシールリングアセンブリ108を膨張させるようにシールリングアセンブリ108の内径128に十分な力を加えるために必要とされてもよい。第1のシールクランプ114および第2のシールクランプ116の硬直性により、これは、ディスク102を回転させる弁シャフト(図示せず)への相当なトルク入力を必要としてもよい。シールリングアセンブリ108を膨張させるために必要とされるトルクを減少させるために、第1のシールクランプ114および第2のシールクランプ116は分割されてもよい。この分割は、シール112がより容易に膨張することを可能にし、それによって例示的なバタフライ弁100の気密遮断を達成するために必要とされるトルクを減少させる。しかしながら、シールクランプ114および116を完全に分割することは、密封係合が弁100内にもはや必要とされないとき、シール112が反発するか、または収縮することを可能にするようにシール112内に不十分な張力をもたらすことができる。したがって、1つ以上のばねワイヤ(そのうちの1つが参照番号140で示される)は、所望のばね張力をもたらすようにシールクランプ114および/または116のうちの1つまたは両方の周囲に伸長されてもよい。シールクランプ114および116を分割すること、ならびにシールリングアセンブリ108内にさらなるばね荷重をもたらすことは、
図2と関連してより詳細に後述される。
【0022】
図2は、
図1の例示的なシールリングアセンブリ108の一部切欠図である。気密遮断を達成するために、
図1の例示的なバタフライ弁100と関連して上述されるように、ディスク102からシールリングアセンブリ108に加えられた力は、ディスク102とシール112との間、ならびにシール112とTスロット120の裏面132との間の密封接触を生じさせる。Tスロット120の裏面132上の気密シールを形成するために、シールリングアセンブリ108は、半径方向に膨張する。いくつかの例では、十分な密封力を達成するのを支援するために、シールクランプ114および116は、対応するシールクランプ114および116の外面206および208からシール112に向かって通す締結具118間に位置する逃げ切欠204によって分離された複数の区分202を有することができる。
図2に示されるように、例示的な逃げ切欠204は、シールクランプ114および116を通って外面206および208からシール112に通過して、区分202を完全に分離する。このように、気密遮断は、従来の高性能バタフライ弁および/またはトリプルオフセット弁に別の方法で必要とされるより低いトルクで維持され得る。
【0023】
図2に示されるように、第1のシールクランプ114内の切欠204は、第2のシールクランプ116内の切欠204と周囲にて揃えられない。切欠204を交互に配列すること、またはオフセットすることは、シール112がシールリングアセンブリ108の周囲に沿って至る所にシールクランプ114および116のうちの少なくとも1つによって支持されることを確実にすることによってシールリングアセンブリ108上に故障点を生じることを避けることに役立つ。
【0024】
加えて、上述されるように半径方向にシール112が反発するか、または収縮することを可能にするそのシールに作用するように、シールリングアセンブリ108内にさらなるばね力をもたらすことが望ましいであろう。したがって、いくつかの例では、逃げ切欠204は、区分202がシールリングアセンブリ108上にばね荷重をさらに課しながら、シールリングアセンブリ108内に所望の可撓性を可能にするようにシール112に隣接するシールクランプ114および116の比較的薄い部分を介して接続されるように、シールクランプ114および116を実質的な方法のみを通すことができる。他の例では、薄い金属シムは、逃げ切欠204がシールクランプ112および116を完全に通過するときであっても、所望の支持およびばね張力をもたらすシールクランプ間のシール112の両側に隣接して(
図9A〜10と関連して後述されるような組み立て中に)配置されてもよい。さらに他の例では、シール112は、所望の支持を提供するように黒鉛層に加えて金属積層体層を含むことができる。上記に加えて、またはその代わりに、シールリングアセンブリ108に作用するばね力は、
図1に記載されるように第1のシールクランプ114の外径の周囲に伸長されたばねワイヤ140を提供されてもよい。ばねワイヤ140は、ばねワイヤ140が位置させるシールクランプ114の外径の周囲に延在する対応する溝によって適所に固着されてもよい。
【0025】
図3は、バタフライ弁300内の代替の例示的なシールリングアセンブリ302の断面図である。バタフライ弁300は、弁体104と、シャフト(図示されないが、ディスク102の右側に位置する)を介して弁300内に取り付けられたディスク102とを含む
図1のバタフライ弁100に共通の構成要素を有する。さらに、
図3のバタフライ弁300は、
図1に記載されるTスロット120を形成するように弁体104に連結された押さえリング106を含む。しかしながら、
図3は、黒鉛積層体シール306の積層された層304がTスロット120の裏面132およびディスク102の輪郭形成縁部110の接点308に対して斜角で配向されるように、Tスロット120内に保持された代替的なシールリングアセンブリ302を示す。
【0026】
シール306は、第1のシールクランプ310と第2のシールクランプ312との間で圧縮される。シール306上の圧縮力は、シール306を通って延在し、かつシールクランプ310および312に(例えば、溶接またはねじ式によって)固定された複数の締結具(そのうちの1つが参照番号314で示される)によって維持される。
図3に示されるように、シールリングアセンブリ302は、シールリングアセンブリ302がシールクランプ310と312との間で圧縮されるとき、シール306の積層された層304が斜めになっていないように成形される。換言すれば、
図1と関連して上述されるシール112とは異なり、シール306の積層された層304は、互いに平行かつディスク102によって画定された平面に平行な平面に位置付けられ、それによってTスロット120の裏面132およびディスク102の接点308に対して斜角をもたらす。例示的なシールリングアセンブリ108および302は、シール112および306の配向のための2つの代替的な設計をそれぞれ実証するが、シール306は、バタフライ弁300がシールクランプ310および312の断面の形状を変更することによって利用される特定の使用に適切な任意の角度で配向されてもよく、それによってシール306が斜めになった度合いを変更する。
【0027】
シール306は、例示的なバタフライ弁300のディスク102に密封して係合するようにシールリングアセンブリ302の内径316で突出する。同様に、シール306は、ディスク102が閉鎖位置にあり、かつシール306上に押しているとき、Tスロット120の裏面132に対して密封するように、シールリングアセンブリ302の外径318で突出する。
図1および2と関連して上述されるように、気密遮断を達成するために必要とされるトルクを減少させるために、シールクランプ310および312は、シール306が半径方向に膨張し、かつTスロット120の裏面132に係合することを可能にするように分割されてもよい。
【0028】
図4Aおよび4Bは、バタフライ弁400内のそれぞれの例示的なシールリングアセンブリ412および428の断面図である。
図4Aでは、シールリングアセンブリ412は、シール担体404と弁体406との間に形成された矩形のスロット402内に位置する。シール担体404は、弁体406に(例えば、ねじ山410により)強固に取り付けられる押さえリング408で弁体406内に固着される。別個の構成要素として示されるが、いくつかの例では、シール担体404および押さえリング408は、弁400のアセンブリを簡略化するように単一の構成要素またはシールマウントに組み合わされてもよい。
【0029】
バタフライ弁400では、シールリングアセンブリ412は、第1のシールクランプ416と第2のシールクランプ418との間で圧縮された黒鉛積層体シール414を含む。シールリング414上の圧縮力は、シール414を通って延在し、かつシールクランプ416および418に強固に固定された締結具(そのうちの1つが参照番号420で示される)によって維持される。シールリングアセンブリ412の断面輪郭は、シール担体404および弁体406の矩形のスロット402の内側に適合するように実質的に矩形である。しかしながら、シールリングアセンブリ412は、シールリングアセンブリ412の外径422および内径424でシールクランプ416および418を超えて突出するシール414で設計される。内径424上の突出は、ディスク102が閉鎖されるとき、シール414とディスク102との間に流体シールを達成するようにディスク102との締り嵌めに備える。ディスク102は、弁シャフトを介して開閉され、これは図示されないが、ディスク102の右側に位置する。シールリングアセンブリ412の外径422上の突出は、シール414とシール担体404との間に静的シールを生じるようにシール担体404の矩形のスロット402に圧入される。
【0030】
図4Aはまた、例示的なバタフライ弁400の構造的構成要素の周囲の漏れを減少させる(例えば、最小限にする)ために、シール担体404と弁体406との間のガスケット426を示す。ガスケットは、シールがいかに弁アセンブリに組み込まれるかに応じて、本明細書に記載される例示的な弁のいずれかに含まれてもよく、または含まれなくてもよい。
【0031】
図4Bは、バタフライ弁400内の代替の例示的なシールリングアセンブリ428を示す。この例では、黒鉛積層体シール430は、シールクランプ434によってシール担体432に対して直接圧縮される。シール430上の圧縮力は、シール430を通って延在し、かつシールクランプ434およびシール担体432に固定された締結具(そのうちの1つが参照番号436で示される)によって維持される。シール430およびシールクランプ434がシール担体432に固着されると、シールリングアセンブリ428は、弁400の弁体406に挿入され、弁体406に(例えば、ねじ山410によって)固定された押さえリング408とともに適所に保持されてもよい。別個の構成要素として図示されるが、いくつかの例では、シール担体432および押さえリング408は、弁400のアセンブリを簡略化するように単一の構成要素またはシールマウントに組み合わされてもよい。この設計の結果として、シールクランプ432および434は、静的シールがシール112および306のために記載されるようにシール担体428を膨張させ、それに係合するようにシール430の必要性を取り除くことにより分割されなくてもよい。
【0032】
シール430とシール担体432との間の表面接触により、シール430の外径は、流体気密シールを達成するためにシールクランプ434を超えて突出しなくてもよい。しかしながら、シール430の内径は、シール403とディスク102との間の密封係合を可能にするように寸法決めされる。
【0033】
図5は、バタフライ弁500内の別の例示的なシールリングアセンブリ502の断面図である。シールリングアセンブリ502は、第1のシールクランプ506と第2のシールクランプ508との間で圧縮された黒鉛積層体シール504を含む。シールリング504上の圧縮力は、シール504を通って延在し、かつシールクランプ506および508に強固に固定された締結具(そのうちの1つが参照番号510で示される)によって維持される。上述される例とは対照的に、
図5のシールリングアセンブリ502は、ディスク512が閉鎖位置にあるとき、シール504の突出端部514が弁体518の壁516に密封して係合するように、弁ディスク512の外周に取り付けられる。図示されないが、弁シャフトは、ディスク512が開閉することを可能にするようにディスク512の右側に位置する。
【0034】
シールリングアセンブリ502は、ねじ522がシールリングアセンブリ502を適所に保持するように締め付けられるとき、シールリングアセンブリ502をディスク512に押し付ける押さえリング520を介してディスク512に固着される。いくつかの例では、第1のシールクランプ506および押さえリング520は、単一の構成要素またはシールマウントに組み込まれてもよい。このような例では、シール504は、反対側の第2のシールクランプ508とともにシールマウントに対して直接圧縮され、
図4Bのシールリングアセンブリ428に類似のシールマウントに及ぶ締結具510で適所に固着されてもよい。
図5はまた、例示的なシールリングアセンブリ502の構造的構成要素の周囲の漏れを減少させる(例えば、防ぐ)ために、シールリングアセンブリ502と弁ディスク512との間のガスケット524を示す。
【0035】
図6は、ボール弁または分割されたボール弁600内の別のシールリングアセンブリ602の断面図である。シールリングアセンブリ602は、第1のシールクランプ606と第2のシールクランプ608との間で圧縮された黒鉛積層体シール604を含む。この圧縮力は、シール604を通って延在し、かつ第1のシールクランプ606および第2のシールクランプ608に固定された締結具(そのうちの1つが参照番号610で示される)によって維持される。
【0036】
第1のシールクランプ606は、シール604を保持するだけではなく、アンカリングシステム614を介して弁体612にもしっかりと締結されるようにある輪郭で設計される。アンカリングシステム614は、シールリングアセンブリ602を適所に固着するように第1のシールクランプ606を通って延在する複数のねじ620を受容する複数のねじ穴618を含む弁体612にしっかりと固定されるアンカーリング616を含む。加えて、第1のシールクランプ606は、シールクランプ606がねじ620を介して適所に固着されるとき、第1のシールクランプ606が弁体612と第1のシールクランプ606との間に配置されたガスケット622と嵌合するようにアンカーリングを超えて適合するように設計され、それによってシールリングアセンブリ602の周囲のプロセス流体の流動(例えば、弁ボール623を超えた漏れ)を防ぐ。
【0037】
流体がシールリングアセンブリ602の周囲を通過することを防ぐガスケット622によって、シールリングアセンブリ608のシール604は、シール604が弁ボール623の表面626に接触するときに流体シールを生じるようにシールリングアセンブリ602の内径624でのみ突出する。図示されないが、ボール623を回転させる弁シャフトの中心線は、
図6の水平方向の上にある。シール604が弁ボール623の表面626に係合する弁ボール623上の位置、ならびに
図6に示されるように表面626に対するシール604の配向により、シールリングアセンブリ602の内径624におけるシール604の端部は、弁ボール623の表面626とより良く嵌合するように積層された層628の方向に対して角度を成してもよい。シール604の端部で所望の角度を達成するために、シール604は、シールリングアセンブリ602に圧縮された後に機械加工されてもよく、シールクランプ606および608は、それらの最終形状に機械加工された(このプロセスは、
図9A、9B、および10と関連してより完全に後述される)。
【0038】
図7は、ボール弁または分割されたボール弁700内の代替的なシールリングアセンブリ702の断面図である。この例では、黒鉛積層体シール704は、シール704の積層された層709が弁ボール623の表面626に垂直に配向されるように、第1のシールクランプ706と第2のシールクランプ708との間で圧縮される。図示されないが、ボール623を回転させる弁シャフトの中心線は、
図7の水平方向の上にある。
図1〜3と関連して上述されるように、弁700内のシール704の代替の配向は、シールクランプ706とシールクランプ708との間で圧縮されるとき、所望の配向でシール704を固着するようにシールクランプ706および708を成形することによって達成される。より具体的には、シール704の代替の配向は、フランジ状の表面713で第1のシールクランプ706内に開口部712を形成することによって達成される。シール704は、シール704を円錐曲線の形状に押し込むようにシール704の反対側の第2のシールクランプ708で表面713に対して直接圧縮されてもよい。この圧縮力は次に、シール704を通って延在し、かつ第1のシールクランプ706および第2のシールクランプ708に固定された締結具(そのうちの1つが参照番号714で示される)によって維持されてもよい。弁ボール623の表面626に対するシール704の積層された層709の垂直な配向に加えて、第1のシールクランプ706および第2のシールクランプ708の断面輪郭を変更することによって任意の数の異なる角度が達成されてもよい。
【0039】
シールクランプ704はまた、
図6と関連して上述されるアンカリングシステム614を介して弁体612に固定されるように設計される。加えて、シール担体は、流体がシールリングアセンブリ702の周囲を通過することを防ぐように弁体612に対してガスケット622に係合する。
【0040】
図8は、ボール弁または分割されたボール弁800内の別の例示的なシールリングアセンブリ802を示す。シールリングアセンブリ802は、第1のシールクランプ806と第2のシールクランプ808との間で圧縮された黒鉛積層体シール804を含む。この圧縮力は、シール804を通って延在し、かつ第1のシールクランプ806および第2のシールクランプ808に固定された締結具(そのうちの1つが参照番号810で示される)によって維持される。さらに、第1のシールクランプ806は、弁ボール623の表面626に係合するようにシールリングアセンブリ802内に可撓性をもたらすシール担体814の可撓性の湾曲したアーム812の端部に(例えば、溶接によって)固定される。気密シールを達成するために、シールリングアセンブリ802は、シール804が弁ボール623との締り嵌めを生じる小さい突起820を有する内径816で第1のシールクランプ806および第2のシールクランプ808を超えて延在するように設計される。図示されないが、ボール623を回転させる弁シャフトの中心線は、
図8の水平方向の上にある。
【0041】
シール担体814はまた、
図6と関連して上述されるアンカリングシステム614を介して弁体612に固定されるように設計される。加えて、シール担体は、流体がシールリングアセンブリ802の周囲を通過することを防ぐように弁体612に対してガスケット622に係合する。
【0042】
図9Aおよび9Bは、例示的なシールリングアセンブリブランク900および901の断面図を示す。シールリングアセンブリブランク900は、第1のマシンブランク904および第2のマシンブランク906との間で圧縮されたシール902を含み、第2のマシンブランク906は、シール902を保持する空洞907を有する。この圧縮力は、空洞907の深さを超える厚さを有するシール902を用いることによって生じる。したがって、シール902は、第1のマシンブランク904および第2のマシンブランク906がシールの周囲に互いに接触するとき、完全に圧縮される。この圧縮力は、シール902を通って延在し、かつマシンブランク904および906に(例えば、溶接によって)固定された締結具(そのうちの1つが参照番号908で示される)によって維持される。同様に、シールリングアセンブリブランク901は、第1のマシンブランク910と第2のマシンブランク912との間で圧縮されたシール902を含み、第2のマシンブランク912は、アセンブリブランク900のようにシール902を保持する空洞913を有する。同様に、この圧縮力は、シール902を通って延在し、かつマシンブランク910および912に固定された締結具(例えば、締結具908)によって維持される。また、シールリングアセンブリブランク900および901から機械加工され得るシールリングアセンブリのそれぞれの例示的な断面輪郭の点線914および916が
図9Aおよび9Bに示される。特に、点線914は、
図3に示される完成した例示的なシールリングアセンブリ302に相当し、点線916は、
図1および2に示される完成した例示的なシールリングアセンブリ108に相当する。
図9Bに示されるように、シールリングアセンブリ108のシール112に相当するシール902の斜めになった配向は、シール902をその意図される配向に押し込むマシンブランク910および912の形状により達成される。したがって、本明細書に記載される例示的なシールリングアセンブリまたは他のシールリングアセンブリのいずれかは、マシンブランクの形状および/または寸法を変更することによってシールリングアセンブリブランク900および/または901に類似のシールリングアセンブリブランクから機械加工され得る。例えば、マシンブランクの寸法および形状を変更することは、
図4A、4B、および5〜8に示される例示的なシールリングアセンブリのいずれかの断面輪郭およびシール配向が、対応するシールリングアセンブリブランクから同様に機械加工されることを可能にする。
【0043】
図10は、本明細書に開示される例示的なシールアセンブリのいずれかを製造するために例示的なプロセスを表すフローチャート図である。本開示のために、例示的なプロセスは、
図9Aおよび9Bと関連して主に記載される。
図10の例示的なプロセスは、
図9Aおよび9Bと関連して
図10のフローチャートを参照して記載されるが、
図10の例示的なプロセスを実装する多くの他の方法が利用されてもよい。例えば、ある特定のブロックの実行の順は変更されてもよく、および/または記載されるブロックのうちのいくつかは、変更、除外、細分化、または組み合わせられてもよい。
【0044】
図10の例示的なプロセスは、第1のマシンブランク(例えば、例示的な第1のマシンブランク904)と第2のマシンブランク(例えば、例示的な第2のマシンブランク906)との間の積層された黒鉛シール(例えば、
図9Aの例示的なシール902)を圧縮することによってブロック1000から始まる。圧縮力によって生じる圧力の量は、どれくらいシールが圧縮されるかと相関がある。したがって、シール(例えば、例示的なシール902)が圧縮される量を制御することによって所望の圧力が達成されてもよい。約5000psiの単位荷重は、本明細書に開示される例のいくつかに望ましいであろう。このような圧力は、シール(例えば、例示的なシール902)が弛緩状態でその厚さの約43%圧縮されることに相当する。いくつかの例では、この43%の圧縮は、弛緩または非圧縮状態でシール(例えば、例示的なシール902)の厚さの43%少ない深さを有するマシンブランクのうちの1つの空洞(例えば、例示的な空洞907)内にシール(例えば、例示的なシール902)を配置することによって制御されてもよい。このように、第1および第2のマシンブランク(例えば、マシンブランク904および906)が引き寄せられると、シール(例えば、例示的なシール902)は、空洞(例えば、例示的な空洞907)とほぼ同じ厚さになるまで圧縮する。さらに、この方法は、シール(例えば、例示的なシール902)の周囲の第1および第2のマシンブランク(例えば、マシンブランク904および906)の嵌合表面が圧縮プロセスへの固定された停止として作用することにより、過圧縮の危険性を減少させる。あるいは、シール(例えば、例示的なシール902)が圧縮する量は、マシンブランク間のシールを圧縮するために使用される取り付け具によって制御されてもよい。金属シムがシール(例えば、例示的なシール902)上にばね荷重をもたらすことを所望される場合、
図2と関連して記載されるように、空洞(例えば、例示的な空洞907)の深さは、マシンブランク(例えば、例示的なマシンブランク904および906)間でアセンブリを圧縮する前に、シール(例えば、例示的なシール902)下および上に配置されたシムの厚さを占めるように適切に調節されてもよい。
【0045】
ブロック1002では、シール(例えば、例示的なシール902)と第1および第2のマシンブランク(例えば、例示的な第1および第2のマシンブランク904および906)との組み合わされたアセンブリを通って穴が開けられる。ブロック1004では、シール(例えば、例示的なシール902)上の圧縮力を維持しながら、締結具(例えば、例示的な締結具908)は、穴を通って挿入され、第1および第2のマシンブランク(例えば、例示的な第1および第2のマシンブランク904および906)に固定される。ピンが締結具として使用される場合、ブロック1004は、溶接することを含むことができる。あるいは、ねじ式締結具が使用される場合、ブロック1004は、穴を叩いて、アセンブリをともに締結することを含むことができる。ブロック1006では、第1および第2のマシンブランクは、完成した第1および第2のシールクランプ(例えば、
図1の例示的な第1および第2のシールクランプ114および116)を形成するように所望の断面形状(例えば、例示的な点線914)に機械加工される。この機械加工プロセスは、アセンブリが最終的に形成されるとき、ばねワイヤ(例えば、
図2および2の例示的なばねワイヤ140)を受容するように完成したシールクランプのうちの1つまたは両方の外径の周囲に溝を機械加工することを含むことができる。機械加工する前のマシンブランク(例えば、例示的なマシンブランク904および906)は、完成したシールクランプの設計に応じて寸法および/または形状が異なっていてもよい。マシンブランク(例えば、例示的なマシンブランク904および906)を任意の所望の形状に切り分けるために多くの方法が利用されるが、いくつかの切り分け方法は、積層された黒鉛の性質によりシールを機械加工することが不適切である場合があり、これは、容易に擦り切れるか、または別の方法で明確な課題になる可能性がある。したがって、ブロック1008では、シール(例えば、例示的なシール902)の露出された部分は、例えば、弁に取り付けられると、弁制御部材(例えば、
図1の例示的なディスク102)または弁壁(例えば、
図5の壁516)に適切に係合するようにシール(例えば、例示的なシール902)の所望の形状を達成するアブレイシブウォータジェット切断等の任意の好適な機械加工プロセスによって必要に応じて機械加工されてもよい。最終的に、ブロック1010では、逃げ切欠(例えば、
図2の逃げ切欠204)は、シールアセンブリが使用される弁および/または環境の設計によって必要に応じて区分(例えば、
図2に示される例示的な区分202)を形成するように完成したシールクランプに切り分けられてもよい。シールアセンブリ設計が弁との密封係合から取り除かれるときにシールを戻す不十分なばね力があるような設計である場合、ばねワイヤ(例えば、ばねワイヤ140)は、溝が追加のばね荷重をもたらすように配置されたシールクランプ(複数可)の周囲に伸長されてもよい。ばねワイヤの端部は、タック溶接等の任意の適切な手段によって適所に固定されてもよい。
【0046】
ある特定の例示的な方法および装置が本明細書に記載されたが、本特許の対象範囲は、それらに限定されない。このような実施例は、非限定の例示的な実施例であることを意図される。一方、本特許は、文言上または均等論下のいずれかで添付の特許請求の範囲に公平に含まれるすべての方法および装置を網羅する。