(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係るサーバ装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係るサーバ装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
(第1の実施形態)
〔1.サービス提供処理〕
まず、
図1を用いて、第1の実施形態に係るサービス提供処理の一例について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るサービス提供処理の一例を示す図である。以下では、コンテンツとして、動画を例に挙げて説明する。
【0012】
図1に示した例において、依頼主Qは、動画等のコンテンツを制作することをサービス提供装置100に依頼するユーザである。また、提案者Rは、依頼主Qからの依頼に対して提案を行うユーザである。ここで、提案者Rは、依頼主Qから動画の制作を依頼された場合であっても、実際には動画を制作するわけではなく、コンテンツ制作者CPに動画を制作させる。すなわち、提案者Rは、動画の制作に関与するプロデューサ等に該当する。ただし、この例に限られず、提案者Rは、投資家、評論家、専門家(キュレーターなどと呼ばれる)等であってもよい。また、コンテンツ制作者CPは、提案者Rからの指示に従って動画を制作するユーザである。
【0013】
そして、
図1に示したサービス提供装置100は、依頼主Q、提案者R及びコンテンツ制作者CPを引き合わせるための各種サービスを提供する。この点について、
図1の例を用いて説明する。
【0014】
図1に示すように、サービス提供装置100は、依頼主Qから、動画の企画に関する企画情報を受け付ける(ステップS11)。
図1の例の場合、依頼主Qによって送信される企画情報には、コンテンツの種類が動画であること、動画の出演者が「Y1」、「Y2」及び「Y3」であること、動画の概要が「爽やかな恋愛ドラマ・・・」であることを示す情報が含まれる。なお、依頼主Qは、動画を企画する企画主であると言える。
【0015】
続いて、サービス提供装置100は、提案者Rに対して、ステップS11において受け付けた企画情報と、コンテンツ制作者CPに関する制作者情報とを提供する(ステップS12)。具体的には、サービス提供装置100は、コンテンツ制作者CPに関する制作者情報(職業など)を保持しており、保持している制作者情報を提案者Rに提供する。
【0016】
続いて、サービス提供装置100は、提案者Rから、依頼主Qから提示された企画への提案に関する提案情報を受け付ける(ステップS13)。
図1の例の場合、提案者Rによって送信される提案情報には、動画の監督が「CP11」であること、動画のCG(Computer Graphics)制作を担当するCGクリエイターが「CP12」であること、動画の声優(ナレーター等を含む)が「CP13、CP14、・・・」であることを示す情報が含まれる。なお、提案者Rは、ステップS12において受け付けた制作者情報を参考にして、企画に適切であると想定されるコンテンツ制作者CPを選択することができる。
【0017】
このように、サービス提供装置100は、企画に対応する動画を制作するコンテンツ制作者CPに関する情報を含む提案情報を受け付ける。なお、サービス提供装置100は、1つの企画に対して、
図1に図示しない提案者R以外の他の提案者からも提案情報を受け付ける。
【0018】
続いて、サービス提供装置100は、ステップS13において受け付けた提案情報を依頼主Qに提供する(ステップS14)。このとき、サービス提供装置100は、複数の提案者から提案情報を受け付ける場合には、全ての提案情報を依頼主Qに提供する。
【0019】
続いて、サービス提供装置100は、依頼主Qから、動画制作の依頼先とする提案者Rに関する情報を含む依頼先情報を受け付ける(ステップS15)。例えば、依頼主Qは、ステップS14において受け付けた提案情報を確認することで、提案者Rに動画制作を依頼するか否かを決定する。このとき、依頼主Qは、複数の提案情報を受け付けている場合には、いずれの提案者に動画制作を依頼するか否かを決定する。そして、依頼主Qは、動画制作を依頼する場合には、依頼先とする提案者に関する情報(例えば、後述する提案者ID)を含む依頼先情報をサービス提供装置100に送信する。
【0020】
図1の例では、依頼主Qは、動画制作を提案者Rに依頼するものとする。この場合、サービス提供装置100は、提案者Rに対して、依頼主Qから動画制作が依頼された旨を通知する(ステップS16)。その後に、サービス提供装置100は、提案者Rから、コンテンツ制作者CPへ制作指示を通知する旨の通知要求を受け付ける(ステップS17)。例えば、サービス提供装置100は、コンテンツ制作者CP毎の作業内容等に関する情報を含む通知要求を受け付ける。
【0021】
そして、サービス提供装置100は、ステップS17において受け付けた通知要求に従って、各コンテンツ制作者CPに動画の制作指示を通知する(ステップS18)。例えば、サービス提供装置100は、各コンテンツ制作者CPに対して、かかるコンテンツ制作者CPが担当する作業内容を通知する。
【0022】
この後の処理については後に詳述するが、サービス提供装置100は、コンテンツ制作者CPによって制作された動画を提案者Rから受け付け、受け付けた動画を依頼主Q等に提供する。
【0023】
このように、第1の実施形態に係るサービス提供装置100は、依頼主Qから企画情報を受け付け、動画制作に関与する提案者Rから受け付けた提案情報を依頼主Qに提供することで、依頼主Qによって選択された提案者Rに動画の制作依頼を通知する。これにより、第1の実施形態に係るサービス提供装置100は、コンテンツ制作者CPを支援することができる。例えば、無名であっても有望なコンテンツ制作者CPであれば、提案者Rから高く評価されることが考えられる。サービス提供装置100は、このような提案者Rによって選ばれたコンテンツ制作者CPに、動画等のコンテンツを制作させる機会を与えることができる。このため、サービス提供装置100は、無名であっても有望なコンテンツ制作者CPによる制作活動を支援することができるので、コンテンツ制作者CPに対して付加価値のあるサービスを提供することができる。
【0024】
〔2.サービス提供システムの構成〕
次に、
図2を用いて、第1の実施形態に係るサービス提供システムの構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係るサービス提供システム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、サービス提供システム1には、依頼主端末11と、提案者端末12と、制作者端末13と、配信サーバ20と、ユーザ端末30と、サービス提供装置100とが含まれる。依頼主端末11、提案者端末12、制作者端末13、配信サーバ20、ユーザ端末30、及び、サービス提供装置100は、通信網50を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示したサービス提供システム1に示した各装置は、複数台であってもよい。
【0025】
依頼主端末11は、依頼主Qによって利用される情報処理装置である。例えば、依頼主端末11は、依頼主Qによる操作に従って、企画情報や依頼先情報をサービス提供装置100に送信する。以下では、依頼主端末11を依頼主と表記する場合がある。すなわち、以下では、依頼主を依頼主端末11と読み替えることもできる。
【0026】
なお、依頼主Qは、企画情報や依頼先情報の送信作業等を代理店に依頼する場合もある。この場合、サービス提供装置100を利用するのは代理店となる。以下では、「依頼主」といった表記は、依頼主だけでなく代理店を含む概念であり、「依頼主端末」といった表記は、依頼主端末だけでなく代理店によって利用される代理店端末を含む概念であるものとする。
【0027】
提案者端末12は、提案者Rによって利用される情報処理装置である。例えば、提案者端末12は、提案者Rによる操作に従って、提案情報や、通知要求や、コンテンツ制作者CPによって制作された動画等のコンテンツをサービス提供装置100に送信する。以下では、提案者端末12を提案者と表記する場合がある。すなわち、以下では、提案者を提案者端末12と読み替えることもできる。
【0028】
なお、提案者Rは、提案情報や通知要求の送信作業等を代理店に依頼する場合もある。この場合、サービス提供装置100を利用するのは代理店となる。以下では、「提案者」といった表記は、提案者だけでなく代理店を含む概念であり、「提案者端末」といった表記は、提案者端末だけでなく代理店によって利用される代理店端末を含む概念であるものとする。
【0029】
制作者端末13は、コンテンツ制作者CPによって利用される情報処理装置である。例えば、制作者端末13は、コンテンツ制作者CPによる操作に従って、動画等のコンテンツを提案者端末12に送信する。以下では、制作者端末13をコンテンツ制作者と表記する場合がある。すなわち、以下では、コンテンツ制作者を制作者端末13と読み替えることもできる。
【0030】
なお、コンテンツ制作者は、コンテンツの送信作業等を代理店に依頼する場合もある。以下では、「コンテンツ制作者」といった表記は、コンテンツ制作者だけでなく代理店を含む概念であり、「制作者端末」といった表記は、制作者端末だけでなく代理店によって利用される代理店端末を含む概念であるものとする。
【0031】
配信サーバ20は、例えば、ウェブサーバ等である。配信サーバ20は、サービス提供装置100から配信対象のコンテンツを受信する。また、配信サーバ20は、ユーザ端末30からの要求に応じて、サービス提供装置100から受信したコンテンツを配信する。なお、第1の実施形態に係る依頼主Qは、提案者Rやコンテンツ制作者CP等によって制作されたコンテンツを、配信サーバ20を介してユーザ端末30に配信するものとする。
【0032】
ユーザ端末30は、コンテンツを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、ユーザ端末30は、ユーザによる操作に従って、配信サーバ20から動画等のコンテンツを取得し、取得したコンテンツを表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)に表示する。また、以下では、ユーザ端末30をユーザや視聴者と表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザや視聴者をユーザ端末30と読み替えることもできる。
【0033】
サービス提供装置100は、例えば、サーバ装置等である。サービス提供装置100は、
図1を用いて説明したサービス提供処理を行う。
【0034】
なお、上述した依頼主端末11や提案者端末12や制作者端末13やユーザ端末30は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット型端末や、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
【0035】
〔3.サービス提供装置の構成〕
次に、
図3を用いて、第1の実施形態に係るサービス提供装置100の構成について説明する。
図3は、第1の実施形態に係るサービス提供装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、サービス提供装置100は、通信部110と、企画情報記憶部121と、制作者情報記憶部122と、制作履歴記憶部123と、制御部130とを有する。なお、サービス提供装置100は、サービス提供装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0036】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)によって実現される。かかる通信部110は、通信網50と有線又は無線で接続される。そして、通信部110は、通信網50を介して、依頼主端末11や提案者端末12や制作者端末13や配信サーバ20との間で情報の送受信を行う。
【0037】
(記憶部について)
企画情報記憶部121、制作者情報記憶部122及び制作履歴記憶部123は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0038】
(企画情報記憶部121について)
企画情報記憶部121は、コンテンツの企画に関する各種情報を記憶する。
図4に、第1の実施形態に係る企画情報記憶部121の一例を示す。
図4に示すように、企画情報記憶部121は、「企画ID」、「依頼主ID」、「企画内容」、「提案者ID」、「提案情報」、「依頼先情報」、「制作済みコンテンツ」といった項目を有する。
【0039】
「企画ID」は、依頼主Qから制作されることが依頼される動画の企画を識別するための識別情報を示す。「依頼主ID」、依頼主Qを識別するための識別情報を示す。「企画内容」は、依頼主Qから受け付けた企画情報を示す。「提案者ID」は、企画IDによって識別される企画への提案を行った提案者Rを識別するための識別情報を示す。「提案情報」は、提案者Rから受け付けた提案情報を示す。
【0040】
「依頼先情報」は、依頼主Qから受け付けた依頼先情報を示す。具体的には、「依頼先情報」は、依頼主Qによって動画制作が依頼されたか否かを示す。
図4の例では、「依頼先情報」に「1」が格納されている提案者に動画制作が依頼され、「依頼先情報」に「0」が格納されている提案者には動画制作が依頼されなかったことを示す。「制作済みコンテンツ」は、企画に対応するコンテンツの完成品を示す。なお、
図4では、「制作済みコンテンツ」に「CD11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、コンテンツ(例えば、動画)や、コンテンツの格納場所を示すファイルパス名や、コンテンツを識別するための識別情報や、コンテンツのタイトルなどが格納される。
【0041】
以下では、企画IDを企画の参照符号として用いる場合がある。例えば、企画ID「P11」によって識別される企画を「企画P11」と表記する場合がある。また、以下では、依頼主IDを依頼主の参照符号として用いる場合がある。例えば、依頼主ID「Q11」によって識別される依頼主を「依頼主Q11」と表記する場合がある。また、以下では、提案者IDを依頼主の参照符号として用いる場合がある。例えば、提案者ID「R11」によって識別される提案者を「提案者R11」と表記する場合がある。
【0042】
すなわち、
図4では、サービス提供装置100が、依頼主Q11によって動画に関する企画P11の制作依頼を受け付けた例を示している。また、
図4では、企画P11に対して、提案者R11及び提案者R12が提案を行った例を示している。また、
図4では、提案者R11及び提案者R12のうち、依頼主Q11が提案者R11に対して動画の制作を依頼した例を示している。また、
図4では、制作依頼先である提案者R11によって、動画であるコンテンツ「CD11」が制作された例を示している。
【0043】
(制作者情報記憶部122について)
制作者情報記憶部122は、コンテンツ制作者CPに関する各種情報を記憶する。
図5に、第1の実施形態に係る制作者情報記憶部122の一例を示す。
図5に示すように、制作者情報記憶部122は、「制作者ID」、「制作種別」といった項目を有する。
【0044】
「制作者ID」は、コンテンツ制作者CPを識別するための識別情報を示す。「制作種別」は、コンテンツ制作者CPの職業を示す。言い換えれば、「制作種別」は、コンテンツ制作において、コンテンツ制作者CPが担当可能な作業内容を示す。
【0045】
以下では、制作者IDをコンテンツ制作者の参照符号として用いる場合がある。例えば、制作者ID「CP11」によって識別されるコンテンツ制作者を「コンテンツ制作者CP11」と表記する場合がある。
【0046】
すなわち、
図5では、コンテンツ制作者CP11が監督を担当することが可能であり、コンテンツ制作者CP12がCGクリエイターであり、コンテンツ制作者CP13が声優である例を示している。
【0047】
なお、制作者情報記憶部122に記憶される情報は、
図5に示した例に限られない。例えば、制作者情報記憶部122は、コンテンツ制作者CPの氏名や年齢や性別などを記憶してもよい。また、コンテンツ制作者CPが過去にコンテンツ制作に関する賞を受賞している場合には、制作者情報記憶部122は、受賞履歴を記憶してもよい。また、コンテンツ制作者CPがサービス提供装置100にセールスポイント等を登録している場合には、制作者情報記憶部122は、コンテンツ制作者CPのセールスポイント等を記憶してもよい。
【0048】
(制作履歴記憶部123について)
制作履歴記憶部123は、提案者Rやコンテンツ制作者CPが過去に制作したコンテンツに関する情報を記憶する。
図6に、第1の実施形態に係る制作履歴記憶部123の一例を示す。
図6に示すように、制作履歴記憶部123は、「制作済みコンテンツ」、「制作者ID」、「閲覧数」といった項目を有する。
【0049】
「制作済みコンテンツ」は、
図4に示した制作済みコンテンツに対応する。「制作者ID」は、
図5に示した制作者IDに対応する。「閲覧数」は、コンテンツが閲覧された回数を示す。言い換えれば、「閲覧数」は、配信サーバ20によってユーザ端末30にコンテンツが配信された回数(PV数などと呼ばれる)を示す。
図6では、「閲覧数」に1ヶ月当たりの閲覧数の平均値が記憶される例を示す。
【0050】
すなわち、
図6では、コンテンツ制作者CP11、CP12及びCP13により、過去にコンテンツ「CD11」が制作された例を示している。また、
図6では、コンテンツ「CD11」が1ヶ月当たり10000回閲覧される例を示している。
【0051】
なお、第1の実施形態に係るサービス提供装置100は、定期的に配信サーバ20にアクセスすることで、制作済みコンテンツ毎の配信数を配信サーバ20から取得する。そして、サービス提供装置100は、各制作済みコンテンツの配信数を、かかる制作済みコンテンツに対応付けて、制作履歴記憶部123の閲覧数に格納する。このとき、サービス提供装置100は、配信サーバ20から取得した制作済みコンテンツ毎の配信数を蓄積しておき、所定期間(例えば、1ヶ月)当たりの閲覧数の平均値を算出し、算出した閲覧数の平均値を制作履歴記憶部123の閲覧数に格納する。
【0052】
(制御部130について)
図3の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、サービス提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(サービス提供プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0053】
図3に示すように、制御部130は、企画受付部131と、提案受付部132と、情報提供部133と、通知部134と、コンテンツ受付部135と、送信部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0054】
(企画受付部131について)
企画受付部131は、コンテンツの企画に関する企画情報を受け付ける。具体的には、企画受付部131は、コンテンツの制作を依頼する依頼主Qの依頼主端末11から、コンテンツの種類や概要等を含む企画情報を受け付ける。そして、企画受付部131は、企画情報を受け付けた場合に、新たな企画IDを払い出し、払い出した企画IDに対応付けて、企画情報を企画情報記憶部121の「企画内容」に格納する。このとき、企画受付部131は、企画情報の送信元である依頼主Qの依頼主IDを企画情報記憶部121に格納する。この依頼主IDは、例えば、依頼主端末11から企画情報とともに送信される。または、サービス提供装置100によって提供される各種サービスを利用する際にログインを要する場合には、依頼主QのログインID等を依頼主IDとしてもよい。
【0055】
なお、企画受付部131は、例えば企画情報を解析することで、コンテンツの種類、出演者、概要などの各項目に対応する情報を抽出する。例えば、企画情報がXML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語で記述されている場合には、企画受付部131は、企画情報から各項目に対応する情報を容易に抽出することができる。また、企画情報のフォーマットが予め決められている場合には、企画受付部131は、予め決められている形式に基づいて、企画情報から各種情報を容易に抽出することができる。
【0056】
また、企画受付部131は、企画情報を入力するための入稿サイトを依頼主Qに提供してもよい。例えば、企画受付部131は、コンテンツの種類や概要等を入力するための入稿サイトを提供する。この場合、企画受付部131は、入稿サイトに入力された各種情報を企画情報として受け付ける。
【0057】
なお、企画受付部131は、提案者Rから提案を受け付ける期限である提案期限を含む企画情報を受け付けてもよい。この場合、企画受付部131は、企画情報に含まれる提案期限を企画IDに対応付けて企画情報記憶部121に格納する。
【0058】
(提案受付部132について)
提案受付部132は、企画への提案に関する提案情報を受け付ける。具体的には、提案受付部132は、提案者端末12から企画の閲覧要求を受け付けた場合に、企画情報記憶部121から企画ID毎に企画内容を取得する。このとき、提案受付部132は、依頼先情報を参照することで、コンテンツ制作の依頼先が決定していない企画の企画内容を取得する。また、提案受付部132は、企画に提案期限が設定されている場合には、現在日時が提案期限に達していない企画の企画内容を取得する。そして、提案受付部132は、企画情報記憶部121から取得した企画内容の一覧を提案者端末12に提供する。これにより、提案受付部132は、提案者端末12に提供した企画内容への提案に関する提案情報を提案者端末12から受け付ける。例えば、提案受付部132は、
図1を用いて説明したように、コンテンツを制作するコンテンツ制作者CPに関する情報を含む提案情報を受け付ける。
【0059】
そして、提案受付部132は、提案情報を受け付けた場合に、受け付けた提案情報を企画情報記憶部121に格納する。このとき、提案受付部132は、提案情報の送信元である提案者Rの提案者IDを企画情報記憶部121に格納する。この提案者IDは、例えば、提案者端末12から提案情報とともに送信される。または、サービス提供装置100によって提供される各種サービスを利用する際にログインを要する場合には、提案者RのログインID等を提案者IDとしてもよい。
【0060】
ここで、第1の実施形態に係る提案受付部132は、コンテンツ制作者CPの候補を提案者Rに提示し、提示したコンテンツ制作者CPの候補から提案者Rに選択されたコンテンツ制作者CPに関する情報を含む提案情報を受け付ける。具体的には、提案受付部132は、提案者端末12からアクセスされた場合に、制作者情報記憶部122に記憶されている制作者IDに対応するコンテンツ制作者CPの制作種別等を含む制作者情報を提案者端末12に提供する。ただし、この例に限られず、制作者情報記憶部122に氏名や年齢や性別や受賞履歴やセールスポイント等が記憶されている場合には、提案受付部132は、これら氏名等を含む制作者情報を提案者端末12に提供してもよい。このように、提案受付部132は、制作者情報を提案者Rに提示することで、提案者Rが企画に適したコンテンツ制作者CPを選択することを可能にする。
【0061】
なお、上記例に限られず、提案受付部132は、制作履歴記憶部123に記憶されているコンテンツ制作者CPの制作履歴を含む制作者情報を提案者Rに提示してもよい。例えば、提案受付部132は、各コンテンツ制作者に対応する制作済みコンテンツと閲覧数とを含む制作者情報を提案者Rに提示してもよい。これにより、提案受付部132は、提案者Rが企画により適したコンテンツ制作者CPを選択することを可能にする。
【0062】
また、提案受付部132は、企画情報に基づいて選定された制作者の候補を提案者Rに提示してもよい。具体的には、提案受付部132は、制作履歴記憶部123に記憶されている制作済みコンテンツの制作者ID及び閲覧数と、かかる制作済みコンテンツに対応付けて企画情報記憶部121に記憶されている企画内容とに基づいて、各コンテンツ制作者CPが得意分野とするコンテンツの種類や概要などを分析する。例えば、提案受付部132は、「コンテンツ制作者CP11が動画を制作すると閲覧数が多い」といった傾向や、「コンテンツ制作者CP12がスポーツドラマを制作すると閲覧数が多い」といった傾向などを分析結果として得る。そして、提案受付部132は、提案対象となる企画(すなわち、依頼主Qにコンテンツ制作の依頼先が選択されていない企画)毎に、所定値以上の閲覧数が見込めるコンテンツ制作者CPの候補を選定し、選定結果を提案者Rに提示する。これにより、提案受付部132は、閲覧数が多くなるようなコンテンツを制作するコンテンツ制作者CPを提案者Rに選択させることができる。
【0063】
また、提案受付部132は、上記例において、複数のコンテンツ制作者CPによるコンテンツの制作実績と、提案対象となる企画の企画情報とに基づいて選定されたコンテンツ制作者CPの組合せを提案者Rに提示してもよい。そして、提案受付部132は、提案者Rに選択されたコンテンツ制作者CPの組合せに関する情報を含む提案情報を受け付けてもよい。具体的には、上記例では、提案受付部132が、「コンテンツ制作者CP11が動画を制作すると閲覧数が多い」といった傾向を分析する例を示した。しかし、提案受付部132は、「コンテンツ制作者CP11及びCP12が共に動画を制作すると閲覧数が多い」といった傾向を分析してもよい。これにより、提案受付部132は、閲覧数が多くなるようなコンテンツを制作するコンテンツ制作者CPを提案者Rに選択させることができる。
【0064】
(情報提供部133について)
情報提供部133は、企画情報の送信元である依頼主(すなわち、企画主)に提案情報を提供する。具体的には、情報提供部133は、依頼主Qから受け付けた企画に対して提案者Rから提案が行われた場合に、かかる提案に関する提案情報を依頼主端末11に提供する。より具体的に説明すると、情報提供部133は、企画情報記憶部121から、提案者IDと提案情報との組合せを取得し、取得した組合せを依頼主端末11に提供する。このとき、企画IDに対応付けて複数の提案者ID及び提案情報の組合せが企画情報記憶部121に格納されている場合には、複数の提案者ID及び提案情報の組合せを依頼主端末11に提供する。
【0065】
また、情報提供部133は、提案情報を受け付けた依頼主端末11から、コンテンツ制作の依頼先に関する依頼先情報を受け付ける。例えば、情報提供部133は、コンテンツ制作の依頼先とする提案者Rの提案者IDを含む依頼先情報を受け付ける。そして、情報提供部133は、依頼主端末11から受け付けた依頼先情報に基づいて、企画情報記憶部121の依頼先情報を更新する。具体的には、情報提供部133は、依頼先情報に含まれる提案者IDに対応する企画情報記憶部121の依頼先情報を「1」に更新し、依頼先情報に含まれない提案者IDに対応する企画情報記憶部121の依頼先情報を「0」に更新する。
【0066】
なお、情報提供部133は、提案情報とともに、提案者Rによる過去の提案実績を依頼主Qの依頼主端末11に提供してもよい。具体的には、情報提供部133は、提案者Rによる過去の提案実績として、かかる提案者Rによる過去の提案、かかる過去の提案に対応する制作済みコンテンツに関する情報を依頼主端末11に提供する。より具体的に説明すると、情報提供部133は、企画情報記憶部121の提案者IDを参照することで、提案者Rが過去に送信した提案情報を取得する。なお、情報提供部133は、企画情報記憶部121に制作済みコンテンツが記憶されているか否かによって、過去の提案であるか否かを判別することができる。また、情報提供部133は、過去の提案に対応する制作済みコンテンツに関する情報として、制作履歴記憶部123から閲覧数を取得する。そして、情報提供部133は、企画情報記憶部121から取得した過去の提案情報と、制作履歴記憶部123から取得した閲覧数との組合せを依頼主端末11に提供する。これにより、情報提供部133は、依頼先の提案者Rを選択する依頼主Qに参考となる情報を提供することができるので、提案者Rに最適な提案者Rを選択させることができる。
【0067】
また、上記例に限られず、情報提供部133は、制作済みコンテンツに関する情報として、制作済みコンテンツを制作する際にかかった費用や工数や、制作済みコンテンツが提供されたユーザによる制作済みコンテンツに対する評価、又は、制作済みコンテンツの依頼主による制作済みコンテンツに対する評価などを依頼主端末11に提供してもよい。この場合、サービス提供装置100は、費用や工数に関する情報を提案者端末12や制作者端末13から取得し、ユーザの評価に関する情報を配信サーバ20から取得し、依頼主の評価に関する情報を依頼主端末11から取得する。そして、サービス提供装置100は、このようにして取得した費用や工数等の情報を制作履歴記憶部123に格納する。
【0068】
(通知部134について)
通知部134は、提案情報の送信元である提案者Rのうち、依頼主Qによって選択された提案者Rにコンテンツの制作依頼を通知する。具体的には、通知部134は、情報提供部133によって依頼先情報が受け付けられた場合に、企画情報記憶部121に記憶されている依頼先情報を参照することで、依頼先Qによってコンテンツの制作の依頼先として選択された提案者Rを特定する。そして、通知部134は、依頼先である提案者Rの依頼主端末11に対して、コンテンツの制作依頼を通知する。
【0069】
また、通知部134は、制作依頼が通知された提案者Rからの指示に従って、かかる提案者Rによって指定されたコンテンツ制作者CPにコンテンツを制作するよう通知する。具体的には、通知部134は、
図1のステップS17に示した例のように、依頼主端末11から、制作指示の通知要求を受け付ける。例えば、この通知要求には、コンテンツを制作するコンテンツ制作者CPの作業内容等の情報が含まれる。通知部134は、このような通知要求に含まれる情報に従って、各コンテンツ制作者CPの制作者端末13に対して、かかるコンテンツ制作者CPが担当する作業内容を通知する。
【0070】
なお、通知部134は、通知要求に含まれるコンテンツ制作者CP及び作業内容の組合せと、企画情報記憶部121に記憶されている提案情報と一致しているか否かを判定してもよい。そして、通知部134は、双方が一致している場合に、コンテンツ制作者CPにコンテンツを制作するよう通知してもよい。また、通知部134は、双方が一致していない場合に、コンテンツ制作者CPにコンテンツを制作するよう通知せずに、一致していない旨を依頼主Qに通知してもよい。これにより、通知部134は、提案者Rが提案通りにコンテンツを制作するか否かを判定することができるので、依頼主Qの意向に沿ったコンテンツを提案者Rに制作させることができる。
【0071】
(コンテンツ受付部135について)
コンテンツ受付部135は、提案者R(例えば、提案者端末12)又はコンテンツ制作者CP(例えば、制作者端末13)から、依頼主Qから依頼された企画に対応するコンテンツを受け付ける。そして、コンテンツ受付部135は、企画情報記憶部121の制作済みコンテンツや、制作履歴記憶部123の制作済みコンテンツに、提案者R等から受け付けたコンテンツを格納する。このとき、コンテンツ受付部135は、コンテンツの格納場所を示すファイルパス名や、コンテンツを識別するための識別情報や、コンテンツのタイトルなどを企画情報記憶部121や制作履歴記憶部123の制作済みコンテンツに格納してもよい。また、コンテンツ受付部135は、提案者R等から受け付けたコンテンツを制作したコンテンツ制作者CPの制作者IDを制作履歴記憶部123に格納する。
【0072】
(送信部136について)
送信部136は、コンテンツ受付部135によって受け付けられたコンテンツを、かかるコンテンツの制作を依頼した依頼主Qに送信する。また、送信部136は、配信サーバ20を介してコンテンツを配信する旨の要求を依頼主Qから受け付けている場合には、コンテンツ受付部135によって受け付けられたコンテンツを配信サーバ20に送信する。これにより、配信サーバ20は、ユーザ端末30からの要求に応じて、コンテンツをユーザ端末30に配信することとなる。
【0073】
〔4.サービス提供処理手順〕
次に、
図7を用いて、第1の実施形態に係るサービス提供システム1によるサービス提供処理の手順について説明する。
図7は、第1の実施形態に係るサービス提供システム1によるサービス提供処理手順を示すシーケンス図である。
【0074】
図7に示すように、依頼主端末11は、依頼主Qによる操作に従って、企画情報をサービス提供装置100に送信する(ステップS101)。続いて、サービス提供装置100は、制作者情報記憶部122から、コンテンツ制作者CPの候補を抽出する(ステップS102)。続いて、サービス提供装置100は、ステップS101において受け付けた企画情報と、制作者情報記憶部122から抽出したコンテンツ制作者CPに関する制作者情報とを提案者端末12に提供する(ステップS103)。
【0075】
続いて、提案者端末12は、提案者Rによる操作に従って、提案情報をサービス提供装置100に送信する(ステップS104)。続いて、サービス提供装置100は、ステップS104において提案情報を送信した提案者Rの提案実績を制作履歴記憶部123から抽出する(ステップS105)。そして、サービス提供装置100は、ステップS104において受け付けた提案情報と、ステップS105において抽出した提案実績を依頼主端末11に提供する(ステップS106)。
【0076】
続いて、サービス提供装置100は、依頼主端末11から依頼先情報を受け付ける(ステップS107)。この場合、サービス提供装置100は、依頼主Qによって選択された提案者Rの提案者端末12に対して、コンテンツの制作依頼を通知する(ステップS108)。
【0077】
続いて、提案者端末12は、提案者Rによる操作に従って、制作指示の通知要求を受け付ける(ステップS109)。この場合、サービス提供装置100は、通知要求に含まれる情報に従って、各コンテンツ制作者CPの制作者端末13に対して、コンテンツの制作指示を通知する(ステップS110)。
【0078】
そして、制作者端末13は、コンテンツ制作が完成したコンテンツ制作者による操作に従って、完成したコンテンツを提案者端末12に送信する(ステップS111)。また、提案者端末12は、ステップS111において受け付けたコンテンツをサービス提供装置100に送信する(ステップS112)。なお、提案者Rは、制作者端末13から受け付けたコンテンツを編集したり、合成したりしてもよい。また、提案者R及びコンテンツ制作者CPが協同してコンテンツを制作する場合には、上記ステップS111における処理は不要となる。
【0079】
この後に、サービス提供装置100は、依頼主Qからの要求に従って、提案者端末12から受け付けたコンテンツを配信サーバ20に送信する。これにより、配信サーバ20は、コンテンツをユーザ端末30に配信する。
【0080】
〔5.効果〕
上述してきたように、第1の実施形態に係るサービス提供装置100は、企画受付部131と、提案受付部132と、情報提供部133と、通知部134とを有する。企画受付部131は、コンテンツの企画に関する企画情報を受け付ける。提案受付部132は、コンテンツの制作に関与する提案者による企画への提案に関する提案情報を受け付ける。情報提供部133は、企画情報の送信元である依頼主(企画主の一例)に提案情報を提供する。通知部134は、提案情報の送信元である提案者のうち、依頼主によって選択された提案者にコンテンツの制作依頼を通知する。
【0081】
これにより、第1の実施形態に係るサービス提供装置100は、提案者によって選ばれたコンテンツ制作者にコンテンツを制作させる機会を与えることができるので、例えば無名であっても有望なコンテンツ制作者を支援することができる。すなわち、サービス提供装置100は、コンテンツ制作者に対して付加価値のあるサービスを提供することができる。
【0082】
また、第1の実施形態に係る提案受付部132は、コンテンツを制作するコンテンツ制作者に関する情報を含む提案情報を受け付ける。
【0083】
これにより、第1の実施形態に係るサービス提供装置100は、依頼先の提案者を選択する依頼主に参考となる情報を提供することができるので、依頼主に最適な提案者を選択させることができる。
【0084】
また、第1の実施形態に係る提案受付部132は、コンテンツ制作者の候補を提案者に提示し、コンテンツ制作者の候補から提案者に選択されたコンテンツ制作者に関する情報を含む提案情報を受け付ける。
【0085】
また、第1の実施形態に係る提案受付部132は、企画情報に基づいて選定されたコンテンツ制作者の候補を提案者に提示する。
【0086】
また、第1の実施形態に係る提案受付部132は、複数のコンテンツ制作者によるコンテンツの制作実績と企画情報とに基づいて選定されたコンテンツ制作者の組合せを提案者に提示し、提案者に選択されたコンテンツ制作者の組合せに関する情報を含む提案情報を受け付ける。
【0087】
これにより、第1の実施形態に係るサービス提供装置100は、提案者が企画に適したコンテンツ制作者を選択することを可能にする。
【0088】
また、第1の実施形態に係る情報提供部133は、提案情報とともに提案者による過去の提案実績を依頼主に提供する。
【0089】
また、第1の実施形態に係る情報提供部133は、提案者による過去の提案実績として、提案者による過去の提案、過去の提案に対応するコンテンツに関する情報を提供する。
【0090】
また、第1の実施形態に係る情報提供部133は、コンテンツに関する情報として、コンテンツがユーザに閲覧された閲覧数、又は、コンテンツが提供されたユーザによるコンテンツに対する評価を提供する。
【0091】
これにより、第1の実施形態に係るサービス提供装置100は、依頼主に最適な提案者を選択させることができる。
【0092】
また、第1の実施形態に係る通知部134は、制作依頼が通知された提案者からの指示に従って、提案者によって指定されたコンテンツ制作者にコンテンツを制作するよう通知する。
【0093】
これにより、第1の実施形態に係るサービス提供装置100は、依頼主の依頼を確実に遂行することができる。
【0094】
〔6.変形例〕
上述した第1の実施形態に係るサービス提供システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。以下では、サービス提供システム1の他の実施形態について説明する。
【0095】
〔6−1.企画情報〕
上記第1の実施形態において、サービス提供装置100の企画受付部131は、コンテンツの制作費に関する情報や、コンテンツの制作時間に関する情報を含む企画情報を受け付けてもよい。例えば、企画受付部131は、制作費に関する情報として、コンテンツ制作にかけることが可能な最大の予算額や、制作費の希望額などを受け付ける。また、例えば、企画受付部131は、制作時間に関する情報として、コンテンツ制作を完了させる締切日時や、コンテンツ制作の完了希望日時などを受け付ける。この場合、提案受付部132は、企画情報に含まれる制作費や制作時間に関する情報についても提案者Rに提示する。これにより、提案者Rは、制作費や制作時間を確認することで、コンテンツ制作が可能か否かを判断した上で企画に提案することができる。すなわち、サービス提供装置100は、提案者Rに無用な提案をさせることを防止できる。
【0096】
〔6−2.制作条件〕
また、企画受付部131は、コンテンツの制作に関する所定の制作条件を含む企画情報を受け付けてもよい。例えば、企画受付部131は、制作条件として、上述した制作費や制作時間に関する情報を受け付けてもよい。そして、提案受付部132は、提案者Rによる過去の提案実績に基づいて、企画情報に含まれる制作条件を満たす提案者Rから提案情報を受け付けてもよい。例えば、制作条件として、制作費及び制作時間に関する情報が設定されているものとする。また、ここでは、制作履歴記憶部123に、制作費や制作時間に関する情報が実績として記憶されているものとする。この場合、提案受付部132は、企画情報記憶部121及び制作履歴記憶部123を参照することで、各提案者の過去の制作費及び制作時間の傾向を取得する。そして、提案受付部132は、過去の傾向が制作条件を満たす提案者のみに対して、依頼主Qから受け付けた提案情報を提示する。すなわち、提案受付部132は、制作条件を満たす提案者のみから、企画に対する提案を受け付ける。これにより、提案受付部132は、依頼主Qの意向に沿った提案者Rのみから提案情報を受け付けることができるので、依頼主Qの意向に沿った提案者Rを依頼主Qに引き合わせることができる。
【0097】
また、上記例に限られず、情報提供部133が、提案者Rによる過去の提案実績に基づいて、企画情報に含まれる制作条件を満たす提案者Rから受け付けた提案情報を依頼主Qに提供してもよい。すなわち、情報提供部133は、上記の提案受付部132と同様に、企画情報記憶部121及び制作履歴記憶部123を参照することで、各提案者の過去の制作費及び制作時間の傾向を取得することで、制作条件を満たす提案者であるか否かを判定する。そして、情報提供部133は、制作条件を満たす提案者から受け付けた提案情報のみを依頼主Qに提供する。
【0098】
また、上記例において、提案受付部132又は情報提供部133は、制作条件が一定の条件よりも厳しい場合に、提案者Rが制作条件を満たすか否かを判定する処理を行ってもよい。また、上記例では、制作条件の一例として、制作費や制作時間に関する情報を挙げたが、この例に限られない。例えば、制作条件は、提案者Rのユーザ属性(年齢、受賞履歴など)や、コンテンツ制作者CPのユーザ属性や、提案者Rが過去に提案した制作済みコンテンツの閲覧数や、提案者Rが過去に提案したコンテンツの数や、コンテンツ制作者CPが過去に制作したコンテンツの数や、提案者Rに対する依頼主からの評価や、コンテンツ制作者CPに対する依頼主からの評価などに関する情報であってもよい。
【0099】
〔6−3.提案情報〕
また、上記第1の実施形態では、コンテンツを制作するコンテンツ制作者CPに関する情報が提案情報に含まれる例を示した。しかし、この例に限られず、提案情報には、企画の概要やコンテンツに出演する出演者などに関する情報が含まれてもよい。すなわち、提案情報には、依頼主Qの企画を変更する提案に関する情報が含まれてもよい。
【0100】
また、提案情報には、コンテンツが提供される提供媒体に関する情報が含まれてもよい。ここでいう提供媒体とは、例えば、スマートフォンやタブレットPCやデスクトップ型PC等にコンテンツを配信する配信サーバ20や、コンテンツが記録された光磁気記録媒体等に該当する。すなわち、提案者Rは、例えばストリーミング等でスマートフォン向けに配信されるコンテンツを制作することを提案したり、コンテンツを記録する記録媒体を販売することを提案したりする。
【0101】
〔6−4.報酬管理〕
また、上述したサービス提供装置100は、依頼主Qと提案者Rとコンテンツ制作者CPとの間で授受される報酬等に該当する金銭を管理してもよい。例えば、サービス提供装置100は、
図1のステップS11において、依頼主Qからコンテンツの制作依頼を受け付ける際に、コンテンツの制作費用とコンテンツ制作に対する報酬額とに関する情報を受け付けてもよい。そして、サービス提供装置100は、
図1のステップS12において、企画情報とともに、依頼主Qから受け付けた制作費用及び報酬額に関する情報を提案者Rに提供してもよい。そして、サービス提供装置100は、コンテンツ制作の依頼先が依頼主Qによって選択された場合に、制作費用を依頼主Qに入金させ、かかる制作費用を提案者Rに入金してもよい。また、サービス提供装置100は、提案者Rやコンテンツ制作者CPがコンテンツを制作した場合には、報酬を依頼主Qに入金させ、かかる報酬を提案者Rやコンテンツ制作者CPに入金してもよい。このとき、サービス提供装置100は、コンテンツ制作における作業量等に基づいて、提案者Rとコンテンツ制作者CPとに分配する報酬を決定してもよい。なお、サービス提供装置100は、ステップS17において受け付けた通知要求に含まれる作業内容等に関する情報を用いて、提案者Rやコンテンツ制作者CPの作業量を判定することができる。
【0102】
〔6−5.ライセンス管理〕
また、上述したサービス提供装置100は、提案者Rやコンテンツ制作者CPによって制作されたコンテンツのライセンスを管理してもよい。具体的には、サービス提供装置100は、企画情報記憶部121や制作履歴記憶部123に各種情報を蓄積することで、コンテンツを企画した依頼主Q、コンテンツの企画に提案した提案者R、コンテンツを制作した提案者Rやコンテンツ制作者CPを特定することができる。サービス提供装置100は、これらの情報に基づいて、依頼主Q、提案者R、コンテンツ制作者CPのいずれがコンテンツの著作権等を有するかを証明するサービスを提供してもよい。
【0103】
〔6−6.クラウドソーシング〕
また、上述したサービス提供装置100は、
図1のステップS18において制作指示を通知する場合に、所定のタスクを複数に分割し、分割した分割タスクを複数のコンテンツ制作者CPに依頼してもよい。すなわち、サービス提供装置100は、クラウドソーシング等と呼ばれる手法により、コンテンツ制作者CPにコンテンツ制作を指示してもよい。これにより、サービス提供装置100は、短期間でコンテンツが制作されることを可能にする。
【0104】
〔6−7.提案者Rとコンテンツ制作者CP〕
また、上記第1の実施形態では、提案者Rとコンテンツ制作者CPとを例に挙げて説明したが、提案者Rは、コンテンツ制作者CPであってもよい。すなわち、コンテンツ制作者CPが企画に対して提案を行うとともに、コンテンツを制作してもよい。
【0105】
〔6−8.制作指示〕
また、上述したサービス提供装置100は、提案者Rがコンテンツ制作者CPに直接指示する場合には、提案者Rから通知要求を受け付ける処理や、コンテンツ制作者CPに制作指示を通知する処理を行わなくてもよい。
【0106】
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、提案者Rがコンテンツ制作者CPにコンテンツを制作させる例を示した。第2の実施形態では、コンテンツを制作するコンテンツ制作者CPを募集する例について説明する。
【0107】
〔1.サービス提供処理〕
まず、
図8を用いて、第2の実施形態に係るサービス提供処理の一例について説明する。
図8は、第2の実施形態に係るサービス提供処理の一例を示す図である。
図8に示すように、第2の実施形態に係るサービス提供装置200は、依頼主Qから企画情報を受け付ける(ステップS21)。続いて、サービス提供装置200は、提案者Rに企画情報を提供する(ステップS22)。このとき、サービス提供装置200は、制作者情報を提案者Rに提供しない。
【0108】
続いて、サービス提供装置200は、提案者Rから、コンテンツ制作を希望するコンテンツ制作者CPを募集する旨の募集要求を受け付ける(ステップS23)。この場合、サービス提供装置200は、コンテンツ制作者CPに企画情報を送信することで、かかる企画情報に対応するコンテンツを制作するコンテンツ制作者CPを募集する(ステップS24)。
【0109】
そして、サービス提供装置200は、応募結果に基づく制作者情報を提案者Rに提供する(ステップS25)。具体的には、サービス提供装置200は、ステップS24における募集に応募したコンテンツ制作者CPに関する情報を含む制作者情報を提案者Rに提供する。そして、提案者Rは、サービス提供装置200から受け付けた制作者情報に基づいて、応募したコンテンツ制作者CPから選択したコンテンツ制作者CPに関する情報を含む提案情報をサービス提供装置200に送信する(ステップS26)。この後のステップS27〜S31における処理は、
図1に示したステップS14〜S18における処理に対応する。
【0110】
このように、第2の実施形態に係るサービス提供装置200は、コンテンツ制作を希望するコンテンツ制作者CPを応募する。これにより、サービス提供装置200は、制作意欲が高いコンテンツ制作者CPにコンテンツを制作させることができるので、品質の高いコンテンツを依頼主Qに提供することを可能にする。また、サービス提供装置200は、無名なコンテンツ制作者CPが提案者Rに選択される機会を増やすことができるので、制作意欲が高いコンテンツ制作者に対して付加価値のあるサービスを提供することができる。
【0111】
〔2.サービス提供装置の構成〕
次に、
図9を用いて、第2の実施形態に係るサービス提供装置200の構成について説明する。
図9は、第2の実施形態に係るサービス提供装置200の構成例を示す図である。
図9に示すように、サービス提供装置200は、制御部230を有する。
【0112】
制御部230は、
図9に示すように、提案受付部232と、募集部237とを有する。提案受付部232は、企画情報を提案者端末12に提供し、かかる提案者端末12から募集要求を受け付ける。そして、提案受付部232は、募集要求を受け付けた場合には、コンテンツ制作者CPを募集するよう募集部237を制御する。
【0113】
募集部237は、提案者Rからの指示に従って、コンテンツを制作することを希望するコンテンツ制作者CPを募集する。具体的には、募集部237は、提案受付部232によって募集要求が受け付けられた場合に、企画情報記憶部121に記憶されている企画情報をコンテンツ制作者CPに提供することで、コンテンツ制作を希望するコンテンツ制作者CPを募集し、応募結果を提案受付部232に通知する。これにより、提案受付部232は、募集部237による募集に応募したコンテンツ制作者CPに関する情報を含む制作者情報を提案者端末12に提供する。
【0114】
なお、提案受付部232は、提案者端末12から、募集要項を含む募集要求を受け付けてもよい。例えば、提案受付部232は、コンテンツ制作者CPの職業や年齢や受賞履歴や経験年数等の募集要項を含む募集要求を受け付ける。この場合、募集部237は、企画情報とともに募集要項をコンテンツ制作者CPに提供することで募集する。または、募集部237は、募集要項を満たすコンテンツ制作者CPに対してのみ、企画情報を提供することで募集してもよい。
【0115】
〔3.効果〕
上述してきたように、第2の実施形態に係るサービス提供装置200は、募集部237を有する。募集部237は、提案者からの指示に従って、コンテンツを制作することを希望する制作者を募集する。
【0116】
これにより、第2の実施形態に係るサービス提供装置200は、無名なコンテンツ制作者が提案者に選択される機会を増やすことができるので、制作意欲が高いコンテンツ制作者に対して付加価値のあるサービスを提供することができる。
【0117】
(第3の実施形態)
上記第1及び第2の実施形態において、サービス提供装置100及び200は、提案者Rやコンテンツ制作者CPによって制作されるコンテンツに広告を表示する権利を落札対象とするオークションサービスを広告主に提供してもよい。第3の実施形態では、このようなオークションサービスについて説明する。なお、以下では、オークションサービスの提供処理を第1の実施形態に適用する例を示すが、オークションサービスの提供処理は、第2の実施形態に適用することもできる。
【0118】
〔1.サービス提供処理〕
まず、
図10を用いて、第3の実施形態に係るサービス提供処理の一例について説明する。
図10は、第3の実施形態に係るサービス提供処理の一例を示す図である。
図10に示したサービス提供装置300は、提案者Rやコンテンツ制作者CPによってコンテンツが制作されることが決定した後(すなわち、
図1に示したステップS16の後)に、コンテンツに広告を表示する権利を落札対象とするオークションサービスを広告主に提供する。
【0119】
図10に示すように、サービス提供装置300は、依頼主Qから、コンテンツ(ここの例では、動画)に組み込まれる広告枠に関する広告枠情報を受け付ける(ステップS41)。このような広告枠は、例えば依頼主Qによって設定される。
図10の例の場合、広告枠情報には、動画の冒頭に設定される3本の広告枠と、動画に含まれる各種シーンのうちスマートフォンが使用されるシーンに設定される広告枠と、カフェのシーンに設定される広告枠とに関する情報が含まれる。ここで、スマートフォンが使用されるシーンに設定される広告枠や、カフェのシーンに設定される広告枠は、広告主が宣伝したい商品を映像に登場(出演)させる出演枠を示す。例えば、スマートフォンが使用されるシーンに設定される広告枠を落札した広告主は、動画に出演する出演者に宣伝対象のスマートフォンを利用させることができる。このような特定シーンや出演者と関連付けて動画の本編に広告を表示する手法は、プロダクトプレイスメント(Product Placement)等と呼ばれる。
【0120】
続いて、サービス提供装置300は、依頼主Qからから受け付けた企画情報(
図1のステップS11に対応)を提示するとともに、動画に設定された広告枠に広告を表示する権利を広告主C11〜C13に販売する販売サービスを提供する。具体的には、サービス提供装置300は、販売サービスとして、広告を表示する権利を落札対象とするオークションサービスを提供する。すなわち、サービス提供装置300は、提案者Rやコンテンツ制作者CPが動画を制作を企画している段階であっても、動画に広告を組み込む権利を落札対象とするオークションを開催する。
【0121】
図10の例の場合、サービス提供装置300は、コンテンツの種類、監督、出演者、概要を公開するとともに、各広告枠に関するオークションサービスを個別に提供する。具体的には、サービス提供装置300は、動画の冒頭に表示される広告枠A、B及びCと、動画の本編内に表示される広告枠D及びEについて、それぞれ個別にオークションを開催する。
【0122】
続いて、サービス提供装置300は、それぞれのオークションにおいて広告主から入札を受け付ける(ステップS42)。その後、サービス提供装置300は、オークション開催期間内に最高価格を入札した広告主を落札者に決定し、落札者から落札金の入金を受け付ける(ステップS43)。そして、サービス提供装置300は、落札者から入金された落札金の一部又は全部を依頼主Qに入金する(ステップS44)。
【0123】
この後の処理については後に詳述するが、サービス提供装置300は、各広告枠に関するオークションの全てが成立した後、提案者Rやコンテンツ制作者CPによって制作された動画に、落札者から受け付けた広告データを組み込むことで配信対象の動画を生成する。なお、一般的なウェブページには、ウェブページへのアクセス毎に異なる広告主の広告が表示されるが、第3の実施形態に係る動画等のコンテンツに設定される各広告枠には、落札者に対応する広告データのみが組み込まれる。すなわち、落札者となった広告主は、広告が表示される広告枠を独占することとなる。
【0124】
このように、第3の実施形態に係るサービス提供装置300は、依頼主Qによって依頼されたコンテンツに広告を組み込む権利のオークションを開催する。これにより、依頼主Qは、サービス提供装置300を利用することで、コンテンツを制作することができるとともに、広告主から広告料金を得ることができる。
【0125】
〔2.サービス提供システムの構成〕
次に、
図11を用いて、第3の実施形態に係るサービス提供システムの構成について説明する。
図11は、第3の実施形態に係るサービス提供システム2の構成例を示す図である。
図11に示すように、サービス提供システム2には、広告主端末40とサービス提供装置300とが含まれる。広告主端末40及びサービス提供装置300は、通信網50を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図11に示したサービス提供システム2には、複数台の広告主端末40や複数台のサービス提供装置300が含まれてもよい。
【0126】
広告主端末40は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末40は、広告主による操作に従って、サービス提供装置300からオークションサービスに関するウェブページ(以下、「オークションページ」と表記する場合がある)を取得したり、サービス提供装置300に入札情報や広告データを送信したりする。以下では、広告主端末40を広告主や入札者や落札者と表記する場合がある。すなわち、以下では、広告主や入札者や落札者を広告主端末40と読み替えることもできる。
【0127】
なお、広告主は、入札作業等を代理店に依頼する場合もある。この場合、サービス提供装置300によって提供されるオークションサービスを利用するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末だけでなく代理店によって利用される代理店端末を含む概念であるものとする。
【0128】
〔3.サービス提供装置の構成〕
次に、
図12を用いて、第3の実施形態に係るサービス提供装置300の構成について説明する。
図12は、第3の実施形態に係るサービス提供装置300の構成例を示す図である。
図12に示すように、サービス提供装置300は、企画情報記憶部321と、制御部330とを有する。
【0129】
(企画情報記憶部321について)
企画情報記憶部321は、企画情報記憶部121と同様にコンテンツの企画に関する各種情報を記憶する。さらに、企画情報記憶部321は、オークションに関する各種情報を記憶する。
図13に、第3の実施形態に係る企画情報記憶部321の一例を示す。
図13に示すように、企画情報記憶部321は、「企画ID」毎に、「オークションID」、「広告枠情報」、「オークション期間」、「現在価格」、「入札者ID」、「終了日時」といった項目を有する。なお、
図13では図示することを省略するが、企画情報記憶部321は、
図4に示した企画情報記憶部121と同様に、「企画内容」、「提案者ID」、「提案情報」、「依頼先情報」、「制作済みコンテンツ」といった項目も有する。
【0130】
「オークションID」は、各広告枠に関するオークションを識別するための識別情報を示す。言い換えれば、「オークションID」は、広告枠を識別するための識別情報を示す。「広告枠情報」は、コンテンツに組み込まれる広告枠に関する情報を示す。「オークション期間」は、オークションが開催される期間を示す。「現在価格」は、現時点でオークションに入札されている入札価格の最高額を示す。「入札者ID」は、現時点で最高額の入札価格を入札している入札者である広告主を識別するための広告主IDを示す。「終了日時」は、オークションが終了した日時を示す。
【0131】
なお、
図13において、「終了日時」に日時が格納されていないオークションが開催中又は未開催であり、「終了日時」に日時が格納されているオークションが終了したことを示す。また、「終了日時」に日時が格納されている場合には、現在価格が落札価格に該当する。
【0132】
すなわち、
図13では、企画P11に対応するコンテンツに5個の広告枠A〜Eが組み込まれる例を示している。また、
図13では、広告枠Aに関するオークションは、オークションID「AU11」によって識別され、同様に、広告枠B〜Eに関する各オークションは、それぞれオークションID「AU12」、「AU13」、「AU14」、「AU15」によって識別される例を示している。また、
図13では、広告枠A〜Eに関する各オークションが開催中である例を示している。このように、企画情報記憶部321は、1つの企画IDに対応付けて、コンテンツに組み込まれる各広告枠に対応するオークションIDを記憶する。
【0133】
なお、企画情報記憶部321に記憶される情報は、
図13に示した例に限られない。例えば、企画情報記憶部321は、オークションID毎に、即座に落札することができる価格を示す「即決価格」や、落札することができる最小価格を示す「最低落札価格」などを記憶してもよい。これらの「即決価格」及び「最低落札価格」は、例えば、依頼主端末11からサービス提供装置300に送信される広告枠情報に含まれ、依頼主Qによって設定される。
【0134】
(制御部330について)
図12の説明に戻って、制御部330は、広告枠受付部337と、サービス提供部338と、コンテンツ受付部335と、生成部339と、送信部336とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部330の内部構成は、
図12に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部330が有する各処理部の接続関係は、
図12に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0135】
(広告枠受付部337について)
広告枠受付部337は、コンテンツの制作を依頼した依頼主Q(例えば、依頼主端末11)から、広告枠情報を受け付ける。そして、広告枠受付部337は、広告枠情報を受け付けた場合に、コンテンツに設定される広告枠毎にオークションIDを払い出す。そして、広告枠受付部337は、企画IDに対応付けて、広告枠毎のオークションIDを企画情報記憶部321に格納し、さらに、各オークションIDに対応付けて、広告枠情報を企画情報記憶部321に格納する。ここでは、企画IDは広告枠情報に含まれるものとする。
【0136】
なお、広告枠受付部337は、依頼主Qによって設定されたオークション期間を含む広告枠情報を受け付けてもよい。この場合、広告枠受付部337は、広告枠情報に含まれるオークション期間を企画情報記憶部321に格納する。ただし、この例に限られず、広告枠受付部337は、予め決められているオークション期間を企画情報記憶部321に格納してもよい。例えば、広告枠受付部337は、広告枠情報を受け付けた日時から所定の日数が経過するまでの期間をオークション期間としてもよい。
【0137】
また、広告枠受付部337は、広告枠情報を入力するための入稿サイトを依頼主Qに提供してもよい。例えば、広告枠受付部337は、広告枠が再生される時間的な位置(以下、再生位置と表記する場合がある)や、広告枠の再生時間や、広告枠の表示サイズ等を入力するための入稿サイトを提供する。この場合、広告枠受付部337は、入稿サイトに入力された各種情報を広告枠情報として受け付ける。
【0138】
(サービス提供部338について)
サービス提供部338は、企画受付部131によって受け付けられた企画情報を提示するとともに、依頼主Qによって企画されたコンテンツに広告を表示する権利を落札対象とするオークションサービスを提供する。
【0139】
具体的には、サービス提供部338は、広告主端末40からオークションページの取得要求を受信した場合に、オークションページを広告主端末40に提供する。このとき、サービス提供部338は、コンテンツの企画内容と、広告枠毎のオークションに関する情報とが掲載されているオークションページを提供する。
【0140】
一例を挙げて説明すると、サービス提供部338は、企画情報記憶部321から、コンテンツに関する各種情報を取得する。
図13の例の場合、サービス提供部338は、企画情報記憶部321から、企画ID毎に、企画内容や、オークションID毎の広告枠情報、現在価格、入札者ID及び終了日時などを取得する。このとき、サービス提供部338は、開催中のオークションが1つ以上存在する企画IDに対応する各種情報のみを取得する。具体的には、サービス提供部338は、現在日時がオークション期間に含まれ、かつ、終了日時に日付の情報が格納されていないオークションIDに対応する企画IDを特定し、特定した企画IDに対応する各種情報を企画情報記憶部321から取得する。
【0141】
そして、サービス提供部338は、コンテンツに関する各種情報の一覧が表示されるウェブページである一覧ページを生成する。そして、サービス提供部338は、生成した一覧ページを広告主端末40に送信する。これにより、サービス提供部338は、一覧ページから選択されたコンテンツに対応する企画IDを含む取得要求を広告主端末40から受信する。この場合、サービス提供部338は、取得要求に含まれる企画IDに対応する各種情報を用いて、企画内容等が掲載されているオークションページを生成し、生成したオークションページを広告主端末40に提供する。
【0142】
また、サービス提供部338は、オークションページを介して、入札価格を含む入札情報を広告主端末40から受信する。この場合、サービス提供部338は、入札対象のオークションを示すオークションIDに対応付けて、入札情報に含まれる入札価格を企画情報記憶部321に格納する。このとき、サービス提供部338は、入札情報の送信元である入札者に対応する入札者IDについても企画情報記憶部321に格納する。なお、サービス提供部338は、入札情報とともに入札者IDを受け付けてもよいし、入札者のログインID等を入札者IDとしてもよい。また、サービス提供部338は、オークションが成立した場合には、オークションが終了した日時を企画情報記憶部321の終了日時に格納する。
【0143】
ここで、
図14に、第3の実施形態に係るオークションページW10の一例を示す。
図14では、
図13に示した企画ID「P11」に対応するオークションページW10の一例を示す。
図14に示す例のように、サービス提供部338は、オークションページW10の企画表示欄T11に、企画情報記憶部321に記憶されている企画内容を掲載する。また、サービス提供部338は、入札表示欄T12に、各オークションIDに対応付けて企画情報記憶部321に記憶されている広告枠情報等を掲載する。また、サービス提供部338は、イメージ表示欄T13に、広告枠の再生位置が視認可能なイメージ図を掲載する。このように、サービス提供部338は、広告枠情報に複数の広告枠に関する情報が含まれる場合には、全ての広告枠情報をオークションページW10に掲載するとともに、各広告枠に関するオークションを個別に開催する。
【0144】
なお、ここでは図示することを省略するが、サービス提供部338は、入札表示欄T12に表示されている入札ボタンが押下された場合には、入札価格を入力するための入札ページを広告主端末40に提供する。これにより、サービス提供部338は、入札ページを介して、入札価格を含む入札情報を広告主端末40から受信する。
【0145】
そして、サービス提供部338は、各広告枠に関する全てのオークションが終了した場合に、全てのオークションが正式に成立したものとする。具体的には、サービス提供部338は、各広告枠に関するオークションのうち一部のオークションが終了した場合であっても、全てのオークションが成立するまでは、かかる一部のオークションが仮に成立した状態であるものとする。
図14に示した例の場合、サービス提供部338は、広告枠A〜Eに関する5個のオークションを開催する。ここで、各オークションの開催期間が異なる場合や、各オークションに即決価格が設定されている場合には、5個のオークションが同時に終了するとは限らない。例えば、5個のオークションのうち、広告枠Aに関するオークションのみが終了したものとする。この場合、サービス提供部338は、5個のオークションの全てが成立するまでは、広告枠Aに関するオークションが仮に成立した状態であり、落札者が仮に決定された状態であるものとする。そして、サービス提供部338は、5個のオークションの全てが終了した後に、全てのオークションが正式に成立したものとして、各オークションの落札者を確定させる。すなわち、サービス提供部338は、落札者が決定してオークションが終了するたびに企画情報記憶部321に終了日時を格納するが、1つの企画IDに対応付けられている複数のオークションIDのうち、全てのオークションIDに対応する終了日時を格納した場合に、全てのオークションが正式に成立したものとする。
【0146】
ここで、サービス提供部338は、複数のオークションのうち、一部のオークションが成立しなかった場合には、全てのオークションを不成立としてもよい。オークションが成立しない態様としては、入札件数が1件もなかった場合や、入札価格の最高額が最低落札価格に達しない場合などが挙げられる。この場合に、サービス提供部338は、全てのオークションを再度開催してもよい。または、サービス提供部338は、成立しなかった一部のオークションのみを再度開催してもよい。このとき、サービス提供部338は、再度開催するオークションには、前回の最低落札価格よりも低い最低落札価格を設定してもよい。または、サービス提供部338は、複数のオークションのうち一部のオークションが成立しなかった場合には、その旨を依頼主Qに通知してもよい。そして、サービス提供部338は、依頼主Qからの指示に従って、全てのオークションを再度開催してもよいし、成立しなかった一部のオークションのみを再度開催するかを決定してもよい。
【0147】
なお、
図14に示したオークションページW10は、図示した例に限られない。例えば、サービス提供部338は、依頼主Qや提案者Rやコンテンツ制作者CPの氏名等を企画表示欄T11に掲載してもよい。また、例えば、サービス提供部338は、提案者Rによる過去の提案実績や、提案者Rによる過去の提案に対応する制作済みコンテンツに関する情報などを企画表示欄T11に掲載してもよい。また、例えば、サービス提供部338は、最高価格を入札している入札者に関する情報(例えば、企業名や業種)を表示してもよい。また、例えば、依頼主Qは、落札価格の目標額を企画情報に設定してもよい。この場合に、サービス提供部338は、落札価格の目標額を企画表示欄T11に掲載してもよい。また、例えば、サービス提供部338は、オークションの開催期間を入札表示欄T12に掲載してもよい。また、例えば、サービス提供部338は、イメージ表示欄T13にイメージ図を掲載しなくてもよい。
【0148】
(コンテンツ受付部335について)
コンテンツ受付部335は、コンテンツ受付部135と同様に、提案者R(例えば、提案者端末12)又はコンテンツ制作者CP(例えば、制作者端末13)から、依頼主Qから依頼された企画に対応するコンテンツを受け付ける。また、コンテンツ受付部335は、落札者(例えば、広告主端末40)から、広告枠に組み込まれる広告データを受け付ける。
【0149】
なお、広告を表示する権利を有する落札者は、この権利を他の広告主に譲渡してもよい。この場合、コンテンツ受付部335は、落札者に限らず、広告を表示する権利を有する広告主から広告データを受け付ける。以下、単に「落札者」と表記する場合であっても、この落札者には、広告を表示する権利が譲渡された広告主も含まれるものとする。
【0150】
(生成部339について)
生成部339は、コンテンツ受付部335によって受け付けられたコンテンツ及び広告データを合成することで、合成コンテンツを生成する。具体的には、生成部339は、サービス提供部338によって提供されるオークションサービスにおいて、所定の企画情報(企画ID)に対応する全てのオークションが成立した後に、合成コンテンツを生成する。このとき、生成部339は、企画情報記憶部321に記憶されている広告枠情報に基づいて、コンテンツに設定されている広告枠に、かかる広告枠に広告を表示する権利を落札した広告主の広告データを組み込むことで合成コンテンツを生成する。そして、生成部339は、合成コンテンツを生成した場合に、企画情報記憶部321及び制作履歴記憶部123の「制作済みコンテンツ」に合成コンテンツを格納する。このとき、生成部339は、合成コンテンツの格納場所を示すファイルパス名や、合成コンテンツを識別するための識別情報や、合成コンテンツのタイトルなどを企画情報記憶部321及び制作履歴記憶部123の「制作済みコンテンツ」に格納してもよい。
【0151】
なお、上述したように、広告主によって落札される広告枠は、プロダクトプレイスメントのように、宣伝商品を映像に登場させる出演枠に該当する場合もある。この場合、提案者Rやコンテンツ制作者CPは、例えば落札者である広告主から宣伝商品を受け取り、受け取った宣伝商品を用いて動画等のコンテンツを制作することになる。このため、広告枠がプロダクトプレイスメントである場合には、コンテンツ制作者が、広告データを含む合成コンテンツを制作することになる。すなわち、コンテンツ受付部335によって受け付けられたコンテンツが合成コンテンツに該当する場合がある。このようなことから、上述した生成部339は、コンテンツに設定される広告枠がプロダクトプレイスメントのみである場合には、合成コンテンツの生成処理を行わない。言い換えれば、生成部339は、
図10等に示した広告枠A〜Cのように、コンテンツの完成品に組み込むことが可能な広告枠がコンテンツに設定されている場合に、上述した合成コンテンツの生成処理を行う。
【0152】
(送信部336について)
送信部336は、生成部339によって生成された合成コンテンツ、又は、コンテンツ受付部335によって受け付けられた合成コンテンツを配信サーバ20に送信する。これにより、配信サーバ20は、ユーザ端末30からの要求に応じて、広告データが組み込まれた合成コンテンツをユーザ端末30に配信することとなる。
【0153】
〔4.効果〕
上述してきたように、第3の実施形態に係るサービス提供装置300は、サービス提供部338を有する。サービス提供部338は、企画情報を提示し、コンテンツとともに所定のコンテンツを表示させる権利を落札対象とするオークションサービスを提供する。
【0154】
これにより、第3の実施形態に係るサービス提供装置300は、依頼主が広告主から広告料金を得ることを可能にする。また、サービス提供装置300は、コンテンツ制作に関するサービスだけでなく、オークションサービスを提供することで、コンテンツに関する総合的なサービスを実現できる。
【0155】
〔5.変形例〕
上述した第3の実施形態に係るサービス提供システム2は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。以下では、サービス提供システム2の他の実施形態について説明する。
【0156】
〔5−1.広告枠情報〕
上記第3の実施形態では、広告枠受付部337が依頼主Qから広告枠情報を受け付ける例を示した。すなわち、上記第3の実施形態では、依頼主Qがコンテンツに広告枠を設定する例を示した。しかし、広告枠は、提案者R又はコンテンツ制作者CPによって設定されてもよい。すなわち、広告枠受付部337は、提案者Rから広告枠情報を受け付けてもよいし、コンテンツ制作者CPから広告枠情報を受け付けてもよい。また、サービス提供装置300は、依頼主Qや提案者Rやコンテンツ制作者CPから広告枠情報を受け付けなくてもよい。この場合、サービス提供装置300は、例えば予め決められている再生位置や再生時間等の広告枠をコンテンツに設定する。
【0157】
また、例えば、上述した第3の実施形態では、同一のコンテンツに複数の広告枠が設定される例を示したが、同一のコンテンツに1個の広告枠が設定されてもよい。
【0158】
また、例えば、上述した第3の実施形態では、コンテンツに広告データが組み込まれた合成コンテンツがユーザ端末30に配信される例を示したが、広告データは、ユーザ端末30によってコンテンツが表示又は再生されるたびに、
図11では図示しない広告サーバ(アドサーバ等と呼ばれる)によってユーザ端末30に配信されてもよい。具体的には、サービス提供装置300の生成部339は、コンテンツの広告枠に、広告サーバへのアクセス情報(例えば、URL:Uniform Resource Locator)を組み込むことで合成コンテンツを生成してもよい。この場合、ユーザ端末30は、広告枠に設定されているアクセス情報に基づいて広告サーバにアクセスする。そして、広告サーバは、ユーザ端末30からアクセスされた場合に、コンテンツに組み込まれる広告データをユーザ端末30に配信する。このとき、広告サーバは、例えば、アクセス元ユーザのユーザ属性に基づいて、配信対象の広告データを選定する。そして、ユーザ端末30は、広告サーバから取得した広告データをコンテンツの広告枠に表示する。また、この例の場合、広告主は、広告データとして、広告である動画像や静止画像等にアクセスするためのアクセス情報をサービス提供装置300に送信してもよい。
【0159】
また、上記第3の実施形態では、広告を例に挙げて説明したが、動画等のコンテンツに表示されるコンテンツは、広告目的の広告コンテンツに限られない。例えば、上述してきた広告は、天気情報や震災情報などを通知するためのコンテンツであってもよい。
【0160】
〔5−2.報酬管理〕
また、上述したサービス提供装置300は、広告主から得られる落札金を管理してもよい。例えば、サービス提供装置300は、広告主から入金された落札金の一部又は全部を依頼主Qに入金してもよい。また、例えば、サービス提供装置300は、落札金の一部又は全部を依頼主Qと提案者Rとコンテンツ制作者CPとに分配して入金してもよい。
【0161】
〔5−3.広告主〕
また、上記第3の実施形態において、広告主は、依頼主Qであってもよい。すなわち、広告主は、コンテンツの制作をサービス提供装置300に依頼するとともに、かかるコンテンツの一部広告枠に自身の広告を掲載してもよい。この場合、サービス提供装置300は、依頼主Qである広告主の広告が組み込まれる広告枠については、オークションの対象外とする。
【0162】
〔5−4.サービス態様〕
また、上記第3の実施形態では、サービス提供装置300が、企画中のコンテンツに広告を表示する権利を落札対象とするオークションサービスを提供する例を示した。しかし、サービス提供装置300のサービス提供部338は、企画中のコンテンツではなく、既に完成されているコンテンツ等に広告を表示する権利を落札対象とするオークションサービスを提供してもよい。また、上記第3の実施形態では、サービス提供装置300が合成コンテンツを生成する例を示したが、合成コンテンツの生成処理は、配信サーバ20等の他の装置によって行われてもよい。このような場合には、サービス提供装置300は、コンテンツ受付部335や生成部339や送信部336等を有しなくてもよい。
【0163】
また、上述してきたサービス提供装置300は、オークション形式ではない販売サービスを提供してもよい。具体的には、サービス提供部338は、コンテンツに広告を表示する権利を販売するための販売サービスを提供してもよい。
【0164】
(他の実施形態)
上述した各実施形態は、上記以外にも種々の異なる形態に適用されてよい。以下では、他の実施形態について説明する。
【0165】
〔1.コンテンツの種類〕
上述した各実施形態では、コンテンツとして、主に動画を一例に挙げて説明した。しかし、コンテンツの種類は、動画に限られない。例えば、上述してきたコンテンツは、ゲーム等のアプリケーションや、電子書籍や、ウェブログ等のウェブページであってもよい。例えば、コンテンツ制作者は、ゲームや、電子書籍や、専門的なウェブページの制作を企画している場合に、上述してきたオークションサービスを利用することができる。
【0166】
ここで、
図15に、他の実施形態に係るコンテンツの一例を示す。
図15では、コンテンツがゲームである例を示す。
図15の例では、依頼主Qが、キャラクターのアイコンを用いたゲームの制作を企画する。
【0167】
図15に示したようなコンテンツを上記第3の実施形態に適用する場合、例えば、依頼主Qは、複数種類のアイコンを広告枠として設定する。このように、上述してきたオークションサービスは、ゲーム等のコンテンツにも適用することができる。
【0168】
なお、
図15の例の場合、提案者Rやコンテンツ制作者CPは、プロダクトプレイスメントと同様に、落札者である広告主から宣伝用のアイコン画像等を受け取り、受け取ったアイコン画像等を用いてゲームを制作する。このため、提案者Rやコンテンツ制作者CPが、広告データを含む合成コンテンツ(ここの例では、ゲーム)を制作することになる。
【0169】
〔2.プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係るサービス提供装置100、200及び300は、例えば
図16に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、サービス提供装置100を例に挙げて説明する。
図16は、サービス提供装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0170】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0171】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
【0172】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0173】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0174】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係るサービス提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、企画情報記憶部121、制作者情報記憶部122及び制作履歴記憶部123内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0175】
〔3.その他〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0176】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、
図3に示した企画受付部131とコンテンツ受付部135は統合されてもよい。また、例えば、
図12に示した企画受付部131と広告枠受付部337は統合されてもよい。また、例えば、上述してきたサービス提供装置100、200及び300は、配信サーバ20と統合されてもよい。
【0177】
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0178】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0179】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、企画受付部は、企画受付手段や企画受付回路に読み替えることができる。