(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
(付箋束収納体)
図1には、本発明の第1実施形態に係る付箋束収納体1の斜視図が示されている。
付箋束収納体1は、付箋束6を表面に有する基板2と、基板2をスライド可能に収納する収納具3と、基板2のスライド範囲を規制するスライド規制手段4と、収納具3を取付対象物に取り付けるための取付手段5とを備える。
【0012】
基板2は、上質紙、アート紙、コート紙、クラフト紙、再生紙、含浸紙、コートボール紙、画用紙等の紙やこれらの紙を積層した厚紙、合成紙、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリオレフィン系フィルム、アセテートフィルム等の合成樹脂フィルム等を用いることができる。基板2の厚さは、通常、10μm以上500μm以下、好ましくは50μm以上300μm以下である。これらの中でも、基板2としては、付箋束6を支持しつつ、スライドさせて収納具3に出し入れできる程度の剛性を有する材質および厚さで構成されていることが好ましい。基板2の色としては、有彩色、無彩色、金属色、透明等、特に限定されることなく、必要に応じて自由に選択することができる。
基板2の大きさおよび形状は、収納具3に収納可能であり、付箋束6を取付可能な大きさおよび形状であれば、特に限定されない。基板2の形状としては、例えば、半円形状、三角形、四角形、楕円形など、用途等により選択することができる。
【0013】
付箋束6は、複数の付箋61が積層されて構成される。付箋61は、短冊状の付箋基材と、付箋基材の裏面側全面あるいは端部等の一部に設けられた粘着剤層とで構成される。
付箋基材としては、変形しにくいこと、フレキシビリティがあること等の観点から、通常、付箋、粘着メモ等に用いられている上質紙、アート紙、コート紙、再生紙、含浸紙、トレーシングペーパー等の紙、合成紙、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルム、アセテートフィルム等の合成樹脂フィルム等を用いることができる。付箋基材の厚さは通常、5〜200μm、好ましくは20〜100μmである。付箋基材の厚さが5μm未満であると、粘着剤層を設ける加工工程において厚みが薄いがために、破断し易かったり、シワが入り易かったりと、工程上の支障が生じるおそれがあったり、積層された付箋束6より1枚の付箋61を剥がした時に基材の反り(カール)が発生するおそれがある。付箋基材の厚さが200μmを超えると、粘着剤層を設ける加工工程において基材のコシがあるためにハンドリング性に劣る場合があったり、積層した付箋束6が厚くなりすぎるため積層する枚数が少なくなってしまうなどの不都合が生じる場合がある。付箋基材の色としては、有彩色、無彩色、金属色、透明等、特に限定されることなく、必要に応じて自由に選択することができる。さらに、付箋基材の表面は筆記等が可能になっていても良いし、また、各種印刷等により、表示が施されていても良い。また、付箋基材の大きさおよび形状は、特に限定されない。付箋基材の形の例としては、半円形状、三角形、四角形、楕円形、星形、ハート形などが挙げられ、用途等により選択することができる。
付箋61の粘着剤層は、粘着剤を用いて形成された層である。付箋61の粘着剤層の形成方法は、特に限定されず、コーティング法、ラミネート法など一般的に用いられる方法により形成される。付箋61の粘着剤層に好ましく用いられる粘着剤は、再剥離再貼付可能な再剥離性粘着剤であり、一般的にはアクリル系、ゴム系、ウレタン系、ポリエステル系、シリコーン系等の再剥離性粘着剤である。なお、粘着剤の種類は、用途や貼着される被着体の種類等を考慮して選択される。ここでの再剥離性粘着剤とは、被着体から剥がした時に被着体表面に粘着剤が残存せず、別の被着体に再度貼付可能である性能を有する粘着剤のことをいう。また、付箋61の粘着剤層の厚さは、通常、3μm以上100μm以下であり、好ましくは、10μm以上50μm以下である。付箋61の粘着剤層の厚さが3μm未満だと粘着力が不足し、付箋61を積層することが困難になったり、厚みが薄いために製膜の精度が出ない場合がある。付箋61の粘着剤層が100μmを超えると、再剥離性が損なわれたり、付箋束6が厚くなってしまったり、製膜時の乾燥時間が長くなり、生産性が劣る場合がある。
本実施形態では、基板2の表面に複数の付箋束6が取り付けられている。付箋束6を基板2に固定する手段としては、両面粘着テープ等を用いてもよいが、付箋61の粘着剤層で取り付けてもよい。
【0014】
収納具3は、平面視略矩形状の直方体に形成され、当該直方体の少なくとも一つの側面には、付箋束6が取り付けられた基板2を出し入れ可能に開口している収納口31が形成されている。
収納具3の材質は、基本的に上述した基板2と同様の材質の中から適宜選択される。そのような材質の中でも、付箋束6が取り付けられた基板2を出し入れ可能であり、当該基板2を保持可能な剛性を有する材質であることが好ましい。
【0015】
図2には、付箋束収納体1の分解斜視図が示されている。
図3には、付箋束収納体1の断面図が示されており、具体的には、
図1のIII−III矢視断面が示されている。
スライド規制手段4は、基板2のスライド範囲を規制する。本実施形態では、スライド規制手段4は、基板2をスライドさせたときに、基板2が収納具3から離脱することを防止する離脱防止手段と、基板2が収納具3の内部に入り込み過ぎて基板2を収納具3の外側に引っ張り出し難くすることを防止する入り込み防止手段とで構成される。
離脱防止手段は、
図2,3に示すように基板2に形成された第一折り返し部21と、
図3に示すように収納具3に形成された第二折り返し部32とで構成される。本実施形態では、基板2は、矩形状のシートであり、第一折り返し部21は、当該シートの長手方向の一端辺側に形成されている。第二折り返し部32は、収納口31から収納具3の内側に向けて折り返されて形成されている。基板2を収納具3の外側に向けてスライドさせて、第一折り返し部21が第二折り返し部32と係合すると、スライドし難くなって、収納具3からの離脱が防止される。
離脱防止手段の形状は、本実施形態では台形状に形成されているが、特に限定されるものではなく、例えば、波型や歯型等の形状でもよい。離脱防止手段の形状は、第一折り返し部21と第二折り返し部32とが係合して、基板2が収納具3から離脱することを防止できる形状であればよい。
入り込み防止手段は、
図1,2に示すように基板2に形成された張出部22と、収納具3の収納口31側の側壁33とで構成される。本実施形態では、基板2のシート長手方向の一端辺側に第一折り返し部21が形成され、他端辺側の両端部に、当該シート外側に向けて張り出している張出部22が形成されている。基板2を収納具3の内部に向けてスライドさせて張出部22と側壁33とが当接すると、収納具3内部へ基板2がスライドし難くなる。このようにして、基板2が収納具3の内部に入り込み過ぎることが防止される。
張出部22の形状は、本実施形態では側壁33から外側にはみ出るように直線状に形成されているが、特に限定されるものではなく、例えば、当該直線状の形状が波型、山型、歯型、鍵型のような形状でもよい。張出部22の形状は、基板2が収納具3の内部に入り込みすぎることが防止されるような形状であればよい。
【0016】
取付手段5は、本実施形態では、
図3に示すように収納具3の底面側に設けられている。取付手段5は、収納具3の上面側に設けられていてもよく、基板2を収容した収納具3を取付対象物に取り付けることができれば特に限定されず、取付対象物の材質等に応じて適宜選択することが好ましい。取付手段5としては、磁石、面ファスナー、両面粘着テープ等が挙げられる。両面粘着テープとしては、中芯を有さない両面粘着テープなども用いることができ、そのような両面粘着テープの具体例としては、ノンキャリア(リンテック株式会社の登録商標)が挙げられる。
取付手段5は、取付対象物に対して着脱可能に取り付けられる手段により構成されていることが好ましい。この際には、取付手段5としての両面粘着テープに用いる粘着剤としては、再剥離性粘着剤を用いればよい。取付手段5が取付対象物に対して着脱可能であれば、付箋61を使い切ってしまっても、使い終えた収納具3を取り外し、付箋束6を有する基板2を収容した新たな収納具3を取付対象物に容易に取り付けることができる。一方で、取付手段5が収納具3を取付対象物に着脱可能でなく固定する手段により構成されていてもよい。この場合、付箋61を使い切ってしまっても、第二折り返し部32を指で上方に押し上げ、第一折り返し部21と係合しないようにしてから、基板2を収納具3から引き出し、付箋束6を有する新たな基板2を収納具3の収納口31から差し込んで収納すればよい。このように基板2を収納具3から抜き取ったり、差し込んだりする場合には、基板2および収納具3を弾性部材で構成したり、スライド規制手段4の部位、すなわち、第一折り返し部21および第二折り返し部32を弾性部材で構成することが好ましい。
【0017】
(カレンダー)
図4には、第1実施形態に係るカレンダー100の斜視図が示されている。
カレンダー100は、卓上カレンダーである。カレンダー100は、それぞれ1ヶ月分の日にち等が印刷されて月順に重ねられた紙材で構成される複数枚の表示体102と、この表示体102を表面に位置させ、後傾状態で支持する紙材で構成される支持体103とを備える。支持体103は、両側部が開放した略三角柱状に形成され、内部空間Sを有する。また、支持体103は、後傾する正面部104と、この正面部104の上辺に折り部105を介して連接して前傾状態となっている背面部106と、前記正面部104の下辺と背面部106の下辺とに亘って設置面部分として形成されている底面部107とを有する。
本実施形態では、付箋束収納体1は、底面部107に取り付けられている。支持体103の開放側に付箋束収納体1を取り付けて、スライドさせやすくすることが好ましい。
底面部107に取り付けられた付箋束収納体1の重さにより、支持体103を机等の上に安定的に設置することができる。底面部107の下面側が机等の面領域に接触し、支持体103が設置される。底面部107の下面側に、両面粘着テープ等の粘着体を設けておいてもよい。この粘着体を介して支持体103を面領域に貼り付けるようにしてもよい。
【0018】
図4には、カレンダー100が具備する付箋束収納体1から付箋束6を取り出す状態が示されている。
付箋束収納体1は、内部空間S側から支持体103の外側に向かって基板2をスライド可能に取り付けられている。
図4に示すように、付箋61を付箋束6から剥離し易い位置まで基板2を矢印方向にスライドさせることができる。このとき、前述のスライド規制手段4の一つである離脱防止手段により、基板2が収納具3から離脱することが防止される。また、付箋61を使用しないときは、基板2を収納具3内部に向けて矢印方向にスライドさせることで、カレンダー100を設置している机等のスペースを有効に活用できる。
【0019】
本実施形態の付箋束収納体1によれば、付箋束6を有する基板2が収納具3にスライド可能に収納されている。付箋61を使用したい時に基板2を収納具3外側に向けてスライドさせればよいため、簡便に付箋61を使用できる。さらに第二折り返し部32を指で押し上げるだけで、簡単に基板2を収納具3から取り外すことができるので、付箋束6の補充を容易に行なうことができる。また、付箋束収納体1は、取付対象物に取り付けるための取付手段5を備えている。そのため、収納具3を机上ではなく、壁面、机の側面、壁掛けカレンダー、卓上カレンダーなどに取り付けておけば、スペースを有効に活用できる。
【0020】
本実施形態のカレンダー100は、両側部が開放した略三角柱状に形成され、内部空間Sを有する支持体103を備える。付箋束収納体1は、支持体103の底面部107に取り付けられている。そのため、カレンダー100によれば、内部空間Sを有効に活用することができる。さらに、カレンダー100によれば、内部空間S側から支持体103の外側に向かって付箋束収納体1の基板2をスライドさせることで、簡便に付箋を使用することができる。
また、支持体103に対して着脱可能な取付手段5で付箋束収納体1を取り付けておけば、カレンダー100を使い終える前、例えば、年が変わる前に付箋61を使い切ってしまっても、付箋束6を容易に補充することができる。また、基板2を収納具3から抜き取ったり、差し込んだりできるようにスライド規制手段4の離脱防止手段を構成しておけば、基板2の交換だけで付箋束6を容易に補充することができる。
【0021】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明したものと、同一の部材、構成、手段等については、同一符号を付して説明を簡略または省略する。
【0022】
図5には、第2実施形態に係るカレンダー200の斜視図が示されている。
カレンダー200は、卓上カレンダーであり、第一実施形態のカレンダー100とは形状が異なる。カレンダー200は、複数枚の表示体202と、この表示体202を表面に位置させ、後傾状態で支持する支持体203とを備える。支持体203は、表示体202を保持する正面部204と、後傾状態を支持するための支持部207が形成された背面部206とを有する。支持部207は、背面部206に適宜切り込みを入れて折り起こして形成することができる。
また、カレンダー200と第1実施形態に係るカレンダー100とは、付箋束収納体1が取り付けられている位置が異なる。
具体的には、カレンダー100においては付箋束収納体1が支持体103の底面部107に取り付けられているのに対し(
図4参照)、カレンダー200においては付箋束収納体1が背面部206の支持部207が形成されている面の上方に取り付けられている点で相違する(
図5参照)。付箋束収納体1は、取付手段5により取り付けられている。
その他の点は、両実施形態において同様の構成である。
【0023】
付箋束収納体1は、第1実施形態のカレンダー100のような形状に限らず、カレンダー200のような形状にも取り付け可能である。
カレンダー200によれば、付箋束収納体1を背面部206に取り付けておくことができるので、スペースを有効に活用できる。さらには、第1実施形態と同様、簡便に付箋を使用することができるし、付箋束6を容易に補充することができる。
【0024】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明したものと、同一の部材、構成、手段等については、同一符号を付して説明を簡略または省略する。
【0025】
図6には、第3実施形態に係るカレンダー300の側面図が示されている。
第3実施形態に係るカレンダー300は、底面部107aに折曲線108が設けられていて、
図6に示すように折り畳み可能な構造である点で、第1実施形態に係るカレンダー100と相違する。
折曲線108は、正面部104の下辺および背面部106の下辺の間の略中間位置に形成されている。折曲線108は、正面部104の下辺および背面部106の下辺と略平行に、支持体103の右側面側から左側面側まで延びている。折曲線108としては、例えば、ミシン目、V字溝などが挙げられる。
図6に示すように、底面部107の下面側から見て、底面部107aが折曲線108に沿って山折り状に折り曲げられて、カレンダー300は、折り畳むことができる。折り畳まれた状態のカレンダー300では、正面部104と背面部106とが互いに近接している。
付箋束収納体1は、正面部104の内部空間S側の面であって、支持体103の開放側端部に取り付けられている。付箋束収納体1は、取付手段5としてのヒンジ部材によって取り付けられている。
【0026】
図6には、折り畳み状態から展開する途中のカレンダー300の側面図が示されている。カレンダー300を卓上カレンダーとして使用するには、
図6に示すように、山折り状に折り畳まれている底面部107aを、支持体103内部方向へ押し込んで略平板状になるまで展開し、取付手段5(ヒンジ部材)を基点として付箋束収納体1を底面部107a側に倒す。このようにして略三角柱状の支持体103が構築される。本実施形態では、収納具3の幅寸法が、正面部104の下辺と背面部106の下辺との間隔、すなわち、底面部107aの幅寸法と略同等であることが好ましい。このような寸法の関係を満たせば、底面部107aに配置された収納具3によって、底面部107aがさらに支持体103の内側に折り込まれることが防止される。その結果、支持体103の形状を安定的に保持することができる。折り畳み可能である点を除けば、カレンダー300は、カレンダー100と同様なので、使用状態へと展開したカレンダー300を斜視図で表すと、
図4に示したカレンダー100と同様になる。
【0027】
本実施形態のカレンダー300によれば、付箋束収納体1を支持体103内部に収容した状態で折り畳むことができる。その結果、一度にまとめて多くのカレンダー300を嵩張ることなく運搬できるようになる。しかも、付箋束収納体1が予め取り付けられた状態でカレンダー利用者への提供が可能なので、利用者が別途、付箋束収納体1を取り付ける手間が掛からず、簡便に付箋61を使用することができる。
【0028】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明したものと、同一の部材、構成、手段等については、同一符号を付して説明を簡略または省略する。
【0029】
図7には、第4実施形態に係るカレンダー400の斜視図が示されている。
第4実施形態に係るカレンダー400と第1実施形態に係るカレンダー100とは、付箋束収納体1が取り付けられている位置および基板2をスライドさせる方向が異なる。
具体的には、カレンダー100においては、付箋束収納体1が底面部107の端部に取り付けられている。そして、カレンダー100においては、開放している支持体103の側部から基板2をスライドさせて付箋束6を引き出す。
一方で、カレンダー400においては、付箋束収納体1が底面部107の中央部に取り付けられている。そして、カレンダー400においては、正面部104aの下辺中央部に内部空間Sと連通する正面開口部104bが形成されており、この正面開口部104bを介して、基板2をカレンダー400の正面側にスライドさせて付箋束6を引き出す。
その他の点は、両実施形態において同様の構成である。
【0030】
正面開口部104bは、内部空間S側から支持体103の外側に向かって基板2をスライドさせて引き出せる大きさであり、収納具3を収められることができる大きさであればよい。例えば、正面開口部104bは、基板2の張出部22が正面開口部104b近傍で正面部104aに引っ掛かる程度の幅で開口していることが好ましい。この場合、基板2が収納具3や支持体103の内部に入り込み過ぎることを防止できる。
また、正面開口部104bは、簡便に基板2をスライドさせたり、付箋61の残量を確認できるように、表示体102によって隠れない位置に形成されていることが好ましい。
【0031】
付箋束収納体1は、内部空間S側から支持体103の外側に向かって基板2をスライド可能に取り付けられている。カレンダー400では、付箋61を付箋束6から剥離し易い位置まで基板2をスライドさせることができる。また、付箋61を使用しないときは、基板2を収納具3内部に向けてスライドさせることで、カレンダー400を設置している机等のスペースを有効に活用できる。
【0032】
本実施形態に係るカレンダー400は、第1実施形態と同様の効果を奏する。
その他、カレンダー400によれば、カレンダー側面部にスペースが無い場合においても、付箋61を利用することができ、さらに正面部104a側から付箋束6の付箋61の残量を容易に確認できる。
【0033】
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0034】
スライド規制手段は、前記実施形態で説明した態様の手段に限定されず、基板のスライド範囲を規制することのできる手段であればよい。例えば、入り込み防止手段は、収納具3内部に突起や壁を設けて、基板2が入り込み過ぎないように構成されていてもよい。
【0035】
取付手段は、前記実施形態では収納具の底面側に設けられている態様を例に挙げて説明したが、本発明はこのような態様に限定されず、収納具の上面側や側面側に設けられていてもよい。
【0036】
付箋束収納体1は、支持体103の内部空間S側に取り付けられている態様に限定されず、支持体103の外側面に取り付けられていてもよい。
【0037】
第2実施形態に係るカレンダー200では、背面部206に適宜切り込みを入れて折り起こして支持部207を形成する態様を例に挙げて説明したが、このような支持部に限定されない。例えば、別途形成した支持部を背面部に取り付ける構成としてもよく、支持部は支持体を支持し得る構成であればいずれでもよい。
【0038】
第3実施形態に係るカレンダー300では、
図6に示すように底面部107aが折曲線108に沿って山折り状に折り曲げられて、折り畳まれていたが、このような形状に限定されない。例えば、底面部107aの下面側から見て、底面部107aが折曲線108に沿って谷折り状に折り曲げられて、折り畳み可能なカレンダーであってもよい。このような谷折り型のカレンダーを卓上カレンダーとして使用するには、谷折り状に折り畳まれている底面部を、支持体の外側方向へ引き出して略平板状になるまで展開し、取付手段(ヒンジ部材)を基点として付箋束収納体を底面部側に倒す。このようにして略三角柱状の支持体が構築される。このような谷折り型カレンダーにおいても、第3実施形態と同様の理由から、収納具の幅寸法が、底面部の幅寸法と略同等であることが好ましい。この谷折り型カレンダーも、第3実施形態と同様の効果を奏する。
【0039】
カレンダーは、前記実施形態では、卓上カレンダーを例に挙げて説明したが、本発明はこのような態様に限定されない。例えば、自立可能で、支持体の内部もしくは外部に付箋束収納体を取り付け可能な形状であればよい。また、卓上カレンダーではなく、壁掛けカレンダーでもよい。