特許第6283321号(P6283321)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6283321
(24)【登録日】2018年2月2日
(45)【発行日】2018年2月21日
(54)【発明の名称】画像管理サーバ及び画像管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 12/00 20060101AFI20180208BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20180208BHJP
【FI】
   G06F12/00 501B
   G06F12/00 515B
   G06Q50/10
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-2913(P2015-2913)
(22)【出願日】2015年1月9日
(65)【公開番号】特開2016-128950(P2016-128950A)
(43)【公開日】2016年7月14日
【審査請求日】2016年1月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100088214
【弁理士】
【氏名又は名称】生田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100129805
【弁理士】
【氏名又は名称】上野 晋
(72)【発明者】
【氏名】荒木 絵里奈
(72)【発明者】
【氏名】滑川 真理
(72)【発明者】
【氏名】根岸 寛子
【審査官】 田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−099529(JP,A)
【文献】 特開2005−018549(JP,A)
【文献】 特開2002−312402(JP,A)
【文献】 特開2005−115684(JP,A)
【文献】 特開2002−342741(JP,A)
【文献】 特開2009−020699(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 12/00
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webサイトを構成するWebページに使用する画像を管理する画像管理サーバであって、
前記Webサイトの管理者が操作するユーザ端末から画像の登録及び登録された画像の削除を受け付ける画像管理部と、
前記画像管理部で登録を受け付けた画像毎に、該画像がWebサイトに使用されているか否かを示す情報を対応付けて記憶する記憶部とを有し、
前記画像管理部は、前記記憶部に記憶している情報を用いて、新たな画像の登録及び登録された画像の削除を受け付け可能に構成され且つ該記憶部に記憶している登録された画像が表示される画像管理画面を生成し、前記ユーザ端末に対して、その生成した画像管理画面を提供するようになっており、
前記記憶部は、前記Webサイトに使用されていることを示す情報を対応付けて記憶している画像に、さらに、該画像が使用されているWebサイトのWebページのページ名を示す情報を対応付けて記憶しており、
前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されている画像と、該Webサイトに使用されていない画像とが区別され、且つ前記Webサイトに使用されている画像については、該画像が使用されているWebページのページ名を示す情報が表示される前記画像管理画面を生成する
ことを特徴とする画像管理サーバ。
【請求項2】
前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されている画像の表示形式が、該使用されていない画像の表示形式と異なっている前記画像管理画面を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像管理サーバ。
【請求項3】
前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されている画像の色彩が、該使用されていない画像の色彩よりも鮮やかになっている前記画像管理画面を生成する
ことを特徴とする請求項に記載の画像管理サーバ。
【請求項4】
前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されている画像の表示面積が、該使用されていない画像の表示面積と異なっている前記画像管理画面を生成する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像管理サーバ。
【請求項5】
前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されているか否かを示す所定の文字又は記号が前記画像上に重ねて表示されている前記画像管理画面を生成する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像管理サーバ。
【請求項6】
前記画像管理部は、前記ユーザ端末から前記Webサイトに使用されていない画像に重ねて表示された所定の文字又は記号の選択を受け付けると、該受け付けた所定の文字又記号の下に表示された画像を前記記憶部から削除する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像管理サーバ。
【請求項7】
前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されている画像と、該使用されていない画像とが分離して表示されている前記画像管理画面を生成する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像管理サーバ。
【請求項8】
画像毎に該画像がWebサイトに使用されているか否かを示す情報を対応付けて記憶する記憶部を有する画像管理サーバが行う画像管理方法であって、
前記記憶部は、前記Webサイトに使用されていることを示す情報を対応付けて記憶している画像に、さらに、該画像が使用されているWebサイトのWebページのページ名を示す情報を対応付けて記憶しており、
前記画像管理サーバは、
前記Webサイトの管理者が操作するユーザ端末からの要求に応じて、前記記憶部に記憶している情報を用いて、新たな画像の登録及び登録された画像の削除を受け付け可能に構成され且つ前記記憶部に記憶している画像が表示される画像管理画面を生成し、該ユーザ端末に対して、その生成した画像管理画面を提供するステップと、
前記画像管理画面を提供している前記ユーザ端末から、新たな画像の登録及び前記記憶部に記憶されている画像の削除を受け付けるステップとを実行し、
前記画像管理画面を提供するステップでは、前記Webサイトに使用されている画像と、該Webサイトに使用されていない画像とが区別され、且つ前記Webサイトに使用されている画像については、該画像が使用されているWebページのページ名を示す情報が表示される前記画像管理画面を生成するようになっている
ことを特徴とする画像管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像管理サーバに関し、例えば、Webサイトを構成するWebページに用いる画像を管理する画像管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、インターネット等のネットワークを介して、ユーザ端末から送信される画像を受信し、その受信した画像を記憶し、ユーザ端末に対して、その記憶した画像を提供する画像管理サーバが知られており、このような画像管理サーバが特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1記載に記載の画像管理装置(画像管理サーバ)は、画像データベースに保存された画像をユーザ単位で管理するようになっている。具体的には、画像管理装置は、画像データベースに格納された画像の管理状態を、当該画像に対するユーザからのアクセスに関する情報を含めて画像単位で登録する管理テーブルと、画像データベースにユーザの新たな画像を追加する場合に、画像データベースにおけるユーザに割り当てられた格納領域の残容量を、格納されている画像の管理状態を参照して計算し、残容量が不足するか否かを判定する残容量判定手段と、残容量が不足すると判定された場合に、格納領域に既に格納され残容量の計算に含められた画像のうち、計算から除外すべき画像をアクセスに関する情報に基づいて判定する画像判定手段とを備えている。また、残容量判定手段は、残容量の計算から除外すべきと判定された画像を除外して残容量を再計算して、新たな画像を追加するのに残容量が不足するか否かをさらに判定し、格納領域には残容量の計算から除外すべきと判定された画像が依然として保存されるようになっている。
【0004】
また、特許文献1に記載された画像管理装置は、ユーザ端末(クライアントコンピュータ)に対して、当該装置に登録(アップロード)された画像のサムネイルが一覧表示されたWebページ(特許文献1の図5)を提供し、このWebページ上で、登録された画像の削除等の操作を受け付けるようになっている。
【0005】
尚、上記のような画像管理サーバは、Webサイトを構成するWebページに使用する画像を管理する用途にも用いられている。Webページに使用する画像を管理する画像管理サーバでは、Webサイトの管理者が操作するユーザ端末から登録された画像の削除要求を受け付けた際に、登録された画像を表示した管理画面を提供し、管理画面上から画像の削除要求を受け付けている。なお、この画像管理サーバでは、削除要求を受け付けた画像がWebサイトに使用されていない場合にのみ、その削除要求を受け付けて画像の削除している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−44468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述した画像管理サーバは、ユーザ端末に対して、登録された画像がWebサイトに使用されているか否かを示す情報を提供していないため、Webサイトの管理者が画像管理サーバから提供される管理画面だけを見ても、登録された画像がWebサイトに使用されているか否かを確認できないという課題を有している。その結果、Webサイトの管理者は、画像管理サーバから提供される管理画面を見て登録された画像の中から不要な画像を選定する際に、登録された全ての画像を検討しており、その負担が大きかった(なお、従来技術では、Webサイトに使用されている画像を削除しようとした場合、削除できない旨のアラート表示がされるようになっている)。また、管理者が画像管理サーバに登録された画像を整理する場合に、Webサイトに使用されていない画像(未使用状態の画像)と、使用中の画像とを見比べたり、使用中の画像がどのWebページで使用されているか(どのような状況で使用されているか)を確認した上で、未使用状態の画像が本当に不要であるか否かを判断することが一般的に行われている。しかし、現状において、ユーザ端末に対して、登録された画像がWebサイトのどこに(どのWebページ)に使用されているのかを示す情報を提供する画像管理サーバは知られていない。そのため、管理者は、登録した画像がWebサイトのどのWebページで使用されているのかを確認するために、Webサイトの全てのWebページを参照する作業を行っており、その作業負担が非常に大きかった。
【0008】
なお、特許文献1に記載の画像管理装置(画像管理サーバ)は、所定期間アクセスが無い画像のサムネイルを分類して表示している。しかし、特許文献1に記載の画像管理装置は、ユーザ端末に対して、登録された画像がWebサイトに使用されているか否かを示す情報を提供したり、登録された画像がWebサイトのどこに(どのWebページ)に使用されているのかを示す情報を提供するものではない。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、Webサイトを構成するWebページに使用する画像を管理する画像管理サーバであって、Webページに使用する画像の管理作業の負担を軽減する画像管理サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記技術的課題を解決するための本発明は、Webサイトを構成するWebページに使用する画像を管理する画像管理サーバであって、前記Webサイトの管理者が操作するユーザ端末から画像の登録及び登録された画像の削除を受け付ける画像管理部と、前記画像管理部で登録を受け付けた画像毎に、該画像がWebサイトに使用されているか否かを示す情報を対応付けて記憶する記憶部とを有し、前記画像管理部は、前記記憶部に記憶している情報を用いて、新たな画像の登録及び登録された画像の削除を受け付け可能に構成され且つ該記憶部に記憶している登録された画像が表示される画像管理画面を生成し、前記ユーザ端末に対して、その生成した画像管理画面を提供するようになっており、前記記憶部は、前記Webサイトに使用されていることを示す情報を対応付けて記憶している画像に、さらに、該画像が使用されているWebサイトのWebページのページ名を示す情報を対応付けて記憶しており、前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されている画像と、該Webサイトに使用されていない画像とが区別され、且つ前記Webサイトに使用されている画像については、該画像が使用されているWebページのページ名を示す情報が表示される前記画像管理画面を生成することを特徴とする。
【0011】
このように、本発明の画像管理サーバによれば、ユーザ端末に対して、Webサイトに使用されている画像と、使用されていない画像とが区別して表示される画像管理画面を提供できる。したがって、Webサイトの管理者が画像管理サーバから提供される画面を参照することで、Webサイトに使用されている画像と使用されていない画像とを確認でき、使用されていない画像の中から不要な画像を選定して削除することができる。すなわち、登録した画像の中から不要な画像を選定する際に、Webサイトに使用されていない画像だけを削除対象として検討すれば良く、削除する画像の選定作業が容易になる。
【0013】
上記の構成により、Webサイトの管理者は、画像管理サーバから提供される画像管理画面を見れば、登録した画像がWebサイトのどのWebページで使用されているのかを確認できる。したがって、管理者は、登録した画像がWebサイトのどのWebページで使用されているのかを確認するために、Webサイトの全てのWebページを参照する作業を行う必要がなくなり、作業負担が軽減される。
【0014】
また、前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されている画像の表示形式が、該使用されていない画像の表示形式と異なっている前記画像管理画面を生成することが望ましい。また、前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されている画像の色彩が、該使用されていない画像の色彩よりも鮮やかになっている前記画像管理画面を生成することが望ましい。また、前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されている画像の表示面積が、該使用されていない画像の表示面積と異なっている前記画像管理画面を生成することが望ましい。
【0015】
上記の構成によれば、Webサイトの管理者は、Webサイトに使用されている画像と、使用されていない画像とをすぐに判断でき、Webサイトに使用する画像の管理作業の負担が軽減される。
【0016】
また、前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されているか否かを示す所定の文字又は記号が画像上に重ねて表示されている前記画像管理画面を生成することが望ましい。また、前記画像管理部は、前記ユーザ端末から前記Webサイトに使用されていない画像に重ねて表示された所定の文字又は記号の選択を受け付けると、該受け付けた所定の文字又記号の下に表示された画像を前記記憶部から削除することが望ましい。また、前記画像管理部は、前記Webサイトに使用されている画像と、該使用されていない画像とが分離して表示されている前記画像管理画面を生成することが望ましい。
【0017】
また、本発明は、画像毎に該画像がWebサイトに使用されているか否かを示す情報を対応付けて記憶する記憶部を有する画像管理サーバが行う画像管理方法であって、前記記憶部は、前記Webサイトに使用されていることを示す情報を対応付けて記憶している画像に、さらに、該画像が使用されているWebサイトのWebページのページ名を示す情報を対応付けて記憶しており、前記画像管理サーバは、前記Webサイトの管理者が操作するユーザ端末からの要求に応じて、前記記憶部に記憶している情報を用いて、新たな画像の登録及び登録された画像の削除を受け付け可能に構成され且つ前記記憶部に記憶している画像が表示される画像管理画面を生成し、該ユーザ端末に対して、その生成した画像管理画面を提供するステップと、前記画像管理画面を提供している前記ユーザ端末から、新たな画像の登録及び前記記憶部に記憶されている画像の削除を受け付けるステップとを実行し、前記画像管理画面を提供するステップでは、前記Webサイトに使用されている画像と、該Webサイトに使用されていない画像とが区別され、且つ前記Webサイトに使用されている画像については、該画像が使用されているWebページのページ名を示す情報が表示されると共に、前記Webサイトに使用されているか否かを示す所定の文字又は記号が前記画像上に重ねて表示される前記画像管理画面を生成するようになっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、Webサイトを構成するWebページに使用する画像を管理する画像管理サーバであって、Webページに使用する画像の管理作業の負担を軽減する画像管理サーバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態の画像管理システムのシステム構成図である。
図2】本発明の実施形態の画像管理データベースを模擬的に示した模式図である。
図3】本発明の実施形態のユーザ情報データベースを模擬的に示した模式図である。
図4】本発明の実施形態の画像管理サーバの画像管理画面提供処理を示したフローチャートである。
図5】本発明の実施形態の画像管理サーバが提供する画像管理画面の一例を示した模式図である。
図6】本発明の実施形態の画像管理サーバが提供する画像管理画面のサムネイル表示の変形例を示した模式図である。
図7】本発明の実施形態の画像管理サーバが提供する画像管理画面のサムネイル表示の変形例を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。先ず、本実施形態の画像管理システムの構成について図1図3を用いて説明する。ここで、図1は、本実施形態の画像管理システムのシステム構成図である。また、図2は、本実施形態の画像管理データベースを模擬的に示した模式図である。また、図3は、本実施形態のユーザ情報データベースを模擬的に示した模式図である。
【0021】
図1に示すように、本実施形態の画像管理システムは、Webサイトを構成するWebページに使用する画像を管理する画像管理サーバ1と、ユーザ端末3に対してWebサイトの提供やWebサイトの生成及び変更を受け付けるWebサイト提供サーバ2とを備えている。また、画像管理サーバ1及びWebサイト提供サーバ2は、いずれも、インターネット等のネットワークNWに接続されており、ネットワークNWを介してユーザ端末3と接続して、ユーザ端末3との間で各種データの授受が行えるようになっている。尚、本実施形態では、画像管理サーバ1とWebサイト提供サーバ2が、LAN(Local Area Network)を介して接続されており、LAN経由で各種データの授受を行うようになっている。
【0022】
画像管理サーバ1は、Webサイトの管理者が操作するユーザ端末3から、Webサイトで使用する画像の登録(アップロード)及び登録された画像の削除を受け付ける。また、画像管理サーバ1は、ユーザ端末3から画像の登録及び登録された画像の削除を受け付ける際に、画像管理画面100(図5参照)を生成し、ユーザ端末3に対して、その生成した画像管理画面100を提供する。
【0023】
上記の画像管理画面100については後段で詳細に説明するが、その画面上ではWebサイトに使用されている画像(使用中)と、使用されていない画像(未使用)とが区別して表示されており、画面を見てWebサイトに使用されている画像と、使用されていない画像とを確認できるようになっている。また、画像管理画面100は、Webサイトに使用されている画像と共に、当該画像が使用されたWebページを特定する情報が表示されるようになっている。
【0024】
そのため、Webサイトの管理者は、画像管理画面100を見れば、画像管理サーバ1に登録した画像のうちどの画像が削除可能であるか否かを容易に判断できる。また、本実施形態によれば、Webサイトの管理者は、画像管理画面100を見れば、登録した画像がWebサイトのどのWebページで使用されているのかを確認できる。したがって、管理者は、登録した画像がWebサイトのどのWebページで使用されているのかを確認するために、Webサイトの全てのWebページを参照する作業を行う必要がなくなり、Webサイトで使用する画像管理のための作業負担が大幅に軽減される。
【0025】
また、Webサイト提供サーバ2は、Webサイトの管理者が操作するユーザ端末3からの要求に応じて、Webサイトの生成をしたり、生成したWebサイトの内容を変更したりする。また、Webサイト提供サーバ2は、Webサイトの変更を行う際に、画像管理サーバ1に登録された画像を使用できるようになっており、画像管理サーバ1に登録された画像をWebサイトに使用した場合、画像管理サーバ1の画像管理データベース30(具体的な構成は後述する)に登録された画像に対応付ける使用中・未使用状態情報を「使用中」に更新する。また、Webサイト提供サーバ2は、Webサイトで使用中であった画像を削除した場合、画像管理データベース30に登録された画像に対応付ける使用中・未使用状態情報を「未使用」に更新する。
【0026】
さらに、Webサイト提供サーバ2は、上記のユーザ端末3や一般ユーザが操作する端末(スマートフォン、パソコン、タブレット端末等の情報処理装置)からの要求に応じて、ユーザ端末3や前記端末に対して、生成したWebサイトを提供する。
【0027】
また、ユーザ端末3は、Webブラウザ機能を有する制御部と、液晶ディスプレイ等で構成される表示部と、キーボードや操作ボタン等で構成される入力部とを備えた情報処理装置(パソコン、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置)により構成されている。
【0028】
そして、ユーザ端末3は、ネットワークNWを介して画像管理サーバ1にアクセスして画像管理画面100の提供を要求し、表示部に画像管理画面100を表示させたり、画像管理画面100の機能ボタン等を操作して画像をアップロードさせたり、画像管理画面100の機能ボタン等を操作して登録された画像を削除したりできるようになっている。また、ユーザ端末3は、ネットワークNWを介してWebサイト提供サーバ2にアクセスしてWebサイトの生成画面や編集画面の提供を要求して、表示部にWebサイトの生成画面や編集画面を表示させたり、Webサイトの生成画面や編集画面の機能ボタン等を操作してWebサイトの生成や変更を行う。
【0029】
次に、画像管理サーバ1の具体的な構成を説明する。
【0030】
画像管理サーバ1は、制御部10と、画像管理部11と、データ提供更新部12と、記憶部13とを有している。また、記憶部13には、画像管理データベース30及びユーザ情報データベース31が格納されている。
【0031】
先ず、サーバ1の構成のうち、記憶部13に格納されている各データの構成について説明する。尚、本実施形態では、画像管理データベース30に登録されるデータが、「店舗を紹介するためのWebサイトのデータ」である場合を例にしている。
【0032】
具体的には、画像管理データベース30は、図2に示すように、Webサイトを識別するサイト識別情報(サイトID)が登録されるフィールド30aと、フィールド30aに登録されたサイトIDにより特定されるWebサイトのサイト名が登録されるフィールド30bと、Webサイトに使用するための画像を識別する画像識別情報(画像ID)が登録されるフィールド30cと、画像IDにより特定される画像(画像及びサムネイル)が登録されるフィールド30dと、画像のタイトル(画像タイトル名)が登録されるフィールド30eと、画像に対応するグループが登録されるフィールド30fと、使用中・未使用状態情報が登録されるフィールド30gと、画像が使用されたWebページを特定するページ特定情報が登録されるフィールド30hとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0033】
ここで、上記のサイトIDとは、英数字などで構成される一意のデータであり、サイト毎に割り当てられている。また、フィールド30bに登録されるサイト名とは、「居酒屋○×・・店舗紹介サイト」等のようなサイト名をいう。尚、サイトIDは、一意のデータであればいいため、WebサイトのトップページのURLを用いても良い。
【0034】
上記の画像IDとは、英数字などで構成される一意のデータであり、画像毎に割り当てられている。また、画像は、jpeg、gif、png、zip等の形式の画像データであり、フィールド30dには、店舗で提供される料理の画像や、店舗の内観の画像等が登録される。尚、フィールド30dには、Webページに表示させる画像と共に、その画像のサムネイルも登録されている。また、フィールド30fに登録される画像のタイトル名とは、画像の内容を示す情報であり、例えば、画像が料理の場合にその料理名がタイトル名として登録される。
【0035】
また、フィールド30fに登録されるグループとは、その画像が属するグループを示す情報のことをいう。このグループは、Webサイトの管理者が任意に設定できるものであり、自身が設定したグループに画像を振り分けることで、登録された画像を分類して管理できるようになっている。例えば、「春メニュー」というグループを設定しておき、春に提供する料理の画像を「春メニュー」というグループに係属させておけば、後述する画像管理画面100において、グループ毎に、登録した画像のサムネイルを表示させることができる。
【0036】
また、フィールド30gに登録される使用中・未使用状態情報とは、画像がWebサイトに使用されているか否かを示す情報のことをいう。Webサイトに使用されている画像が登録されているレコードでは、フィールド30gに「使用中」が登録され、Webサイトに使用されていない画像が登録されているレコードでは、フィールド30gに「未使用」が登録される。
【0037】
また、フィールド30hに登録されるページ特定情報とは、Webサイトを構成するWebページのうち、画像が使用されているWebページを特定する情報のことをいう。例えば、ページ特定情報は、画像が使用されているWebページへのハイパーリンク情報(WebページのURL)や、Webページのページ名等をいう。尚、本実施形態では、ページ特定情報として、Webページへのハイパーリンク情報と、Webページのページ名とが登録される例を示している。尚、使用されていない画像が登録されるレコードのフィールド30hには「NULL」が登録される。
【0038】
ここで、図2の最上段のレコードでは、フィールド30bに「居酒屋○×・・店舗紹介サイト」が登録され、フィールド30gに「使用中」が登録されており、フィールド30hに「ハイパーリンク情報及びページ名(メニューページ)」が登録されている。このレコードのフィールド30dに登録されている画像は、「居酒屋○×・・店舗紹介サイト」の「メニューページ」に使用されている。
【0039】
また、図2の上から3段目のレコードでは、フィールド30bに「居酒屋○×・・店舗紹介サイト」が登録され、フィールド30gに「未使用」が登録され、フィールド30hに「NULL」が登録されている。このレコードのフィールド30dに登録されている画像は、フィールド30bに示す「居酒屋○×・・店舗紹介サイト」に利用するために登録はされているが、実際には未使用の状態になっている。
【0040】
また、ユーザ情報データベース31は、図3に示すように、Webサイトの管理者を識別するユーザ識別情報(ユーザID)が登録されるフィールド31aと、パスワードが登録されるフィールド31bと、Webサイトを識別するサイト識別情報(サイトID)が登録されるフィールド31cとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0041】
上記のユーザIDとは、英数字などで構成される一意のデータであり、Webサイトの管理者毎に割り当てられている。上記のパスワードは、Webサイトの管理者がユーザ端末3を操作して、画像管理サーバ1にアクセスし、画像管理画面100(図5)の提供を要求する際に用いられる認証用パスワードであり、英数字などで構成される。また、サイトIDは、画像管理データベース30に用いられるものと同じである。
【0042】
次に、画像管理サーバ1の機能処理部を説明する。
【0043】
制御部10は、画像管理サーバ1全体の動作を制御すると共に、画像管理サーバ1に対する各種設定を受け付ける。
【0044】
画像管理部11は、Webサイトの管理者が操作するユーザ端末3から画像の登録及び登録された画像の削除を受け付ける。また、画像管理部11は、画像の登録及び登録された画像の削除を受け付ける際に、画像管理画面100(図5)を提供するようになっている。具体的には、画像管理部11は、ユーザ端末3から画像管理画面100の提供要求を受けると、画像管理データベース30を用いてユーザ端末3の管理者が管理するWebサイトのサイトIDに対応付けられた画像のサムネイルが表示された画像管理画面100を生成し、その生成した画像管理画面100をユーザ端末3に提供する。尚、画像管理部11が行う画像管理画面提供処理については後段で詳細に説明する。
【0045】
また、データ提供更新部12は、LANを介して、Webサイト提供サーバ2のWebサイト編集部21と通信可能になっており、Webサイト編集部21からの要求に応じて、Webサイト編集部21に対して、画像管理データベース30に登録された画像を提供する。具体的には、データ提供更新部12は、Webサイト編集部21から「サイトIDを指定した画像提供要求」を受け付けるように構成されている。そして、データ提供更新部12は、上記の画像提供要求を受け付けると、画像管理データベース30に登録されたレコードの中から、指定されたサイトIDが登録されたレコードを抽出して、Webサイト編集部21に対して抽出したレコードを提供する。
【0046】
また、データ提供更新部12は、Webサイト編集部21から「サイトID、Webサイトに使用した画像を特定する情報(画像ID)、その画像を使用したWebページを特定するページ特定情報」を受け付けるように構成されている。尚、Webサイト編集部21は、データ提供更新部12から提供されたレコードに登録された画像を対応するWebサイトに使用した場合、データ提供更新部12に対して、「サイトID、使用した画像の画像ID、その画像を使用したWebページを特定するページ特定情報」を送信するようになっている。
【0047】
そして、データ提供更新部12は、上記の「サイトID、画像ID及びページ特定情報」を受け付けると、画像管理データベース30に登録されたレコードの中から、受け付けた「サイトID及び画像ID」が登録されたレコードを特定し、その特定したレコードのフィールド30gに「使用中」を登録すると共に、そのレコードのフィールド30hに受け付けた「ページ特定情報」を登録する。
【0048】
また、データ提供更新部12は、Webサイト編集部21がWebサイトに使用している画像を削除した際に、Webサイト編集部21から「サイトID、Webサイトから削除した画像を特定する情報(画像ID)」を受け付けるように構成されている。
【0049】
そして、データ提供更新部12は、上記の「サイトID、Webサイトから削除した画像の画像ID」を受け付けると、画像管理データベース30に登録されたレコードの中から、受け付けた「サイトID及び画像ID」が登録されたレコードを特定し、その特定したレコードのフィールド30gに「未使用」を登録すると共に、そのレコードのフィールド30hに登録された「ページ特定情報」を削除して「NULL」を登録する。
【0050】
尚、画像管理サーバ1のハードウェア構成は特に限定されるものではない。例えば、画像管理サーバ1は、CPU、補助記憶装置、主記憶装置、ネットワークインターフェース及び入出力インターフェースを備えるコンピュータ(1台或いは複数台のコンピュータ)により構成される。この場合、前記補助記憶装置には、制御部10、画像管理部11、データ提供更新部12の機能を実現するためのプログラムが格納されている。また、前記補助記憶装置の所定領域には、上述した記憶部13が形成されている。そして、制御部10、画像管理部11及びデータ提供更新部12の機能は、前記CPUが前記補助記憶装置に格納された前記プログラムを前記主記憶装置にロードして実行することにより実現される。
【0051】
次に、Webサイト提供サーバ2の構成について説明する。尚、Webサイト提供サーバ2の機能のうち、Webサイトの生成や変更を行う機能や、Webサイトを提供する機能は公知技術と同じであるため詳細な説明は省略する。
【0052】
Webサイト提供サーバ2は、制御部20と、Webサイト編集部21と、Webサイト提供部22と、記憶部23とを有している。また、記憶部23には、Webページ登録データベース40(図示せず)が格納されている。尚、Webページ登録データベース40には、Webサイト(サイトID)毎に、Webサイトを構成するWebページの情報が対応付けられて格納されている(Webサイトの生成に必要な情報が格納されている)。
【0053】
制御部20は、Webサイト提供サーバ2全体の動作を制御すると共に、Webサイト提供サーバ2に対する各種設定を受け付ける。
【0054】
Webサイト編集部21は、Webサイトの管理者のユーザ端末3に対して、Webサイトの生成や変更を行う機能を提供する。
【0055】
具体的には、Webサイト編集部21は、新規にWebサイトを生成する場合、Webサイトの管理者のユーザ端末3に対して、一意の「サイトID」及び「ユーザID」を生成し、当該管理者に対して生成した「サイトID」及び「ユーザID」を割り当てる。また、Webサイト編集部21は、ユーザ端末3から認証用の「パスワード」の設定を受け付ける。そして、Webサイト編集部21は、「サイトID」に対応付けた「ユーザID」及び「パスワード」が登録されたレコードを生成し、画像管理サーバ1のユーザ情報データベース31に生成したレコードを格納する。
【0056】
また、Webサイト編集部21は、ユーザ端末3に対してWebサイト生成画面(図示せず)を提供し、Webサイト生成画面上において、Webサイトに使用する「画像(画像及びサムネイル)やテキスト(サイト名、画像タイトル名、グループ)を受け付け、受け付けた画像やテキストを用いてWebページを生成する。また、Webサイト編集部21は、Webページ登録データベース40に、新規に生成した「サイトID」に対応付けて上記の生成したWebサイトを構成するWebページの情報を登録する。尚、Webサイト編集部21は、ユーザ端末3から画像を受け付ける際には、各画像に画像IDを割り当てる。
【0057】
さらに、Webサイト編集部21は、画像管理サーバ1の画像管理登録データベース30に、新規に生成したWebサイトの情報を登録する処理を行う。具体的には、Webサイト編集部21は、新規にWebサイトを生成した場合、画像管理サーバ1のデータ提供更新部12に対して、「生成したサイトID、サイト名、画像ID、画像、画像タイトル名、グループ、使用中、及びページ特定情報」を送信する(Webサイトに使用した画像毎に、サイトID、サイト名、画像ID等の情報を送信する)。データ提供更新部12は、上記のデータを受信すると、受信した各情報が登録されたレコードを生成し、画像管理データベース30に、生成したレコードを格納する。
【0058】
また、Webサイト編集部21は、ユーザ端末3からの要求に応じて、生成されたWebサイトを変更する場合、ユーザ端末3に対してWebサイト編集画面(図示せず)を提供し、Webサイト編集画面上において、Webサイトの変更を受け付ける。尚、Webサイト編集部21は、Webサイトの変更をした場合、Webページ登録データベース40にアクセスし、対象となるWebページの情報を変更した内容に更新する。
【0059】
また、Webサイト編集部21は、ユーザ端末3に対して、Webサイト編集画面上で、画像管理サーバ3の画像管理データベース30に登録されている画像(対応するWebサイトのサイトIDに対応付けられた画像)を提供する。この場合、Webサイト編集部21は、データ提供更新部12に、編集対象となっているWebサイトの「サイトIDを指定した画像提供要求」を送信する。また、Webサイト編集部21は、データ提供更新部12が画像提供要求に応じて送信する「指定したサイトIDが登録されたレコード(画像データベース30のレコード)」を受信すると、ユーザ端末3に対して、受信したレコードのフィールド30dに登録された画像を提供する。
【0060】
さらに、Webサイト編集部21は、データ提供更新部12から提供されたレコードに登録された画像を対応するWebサイトに使用した場合、データ提供更新部12に対して、「サイトID、使用した画像の画像ID、その画像を使用したWebを特定するページ特定情報」を送信する。また、Webサイト編集部21は、Webサイトに使用している画像を削除した際に、データ提供更新部12に対して、「サイトID、Webサイトから削除した画像を特定する情報(画像ID)」を送信する。
【0061】
また、Webサイト提供部22は、管理者のユーザ端末3や一般ユーザが操作する端末(スマートフォン、パソコン、タブレット端末等の情報処理装置)からの要求に応じて、Webページ登録データベース40を用いてWebサイトを生成し、ユーザ端末3や前記端末に対して、生成したWebサイトを提供する。
【0062】
尚、Webサイト提供サーバ2のハードウェア構成は特に限定されるものではない。例えば、Webサイト提供サーバ2は、CPU、補助記憶装置、主記憶装置、ネットワークインターフェース及び入出力インターフェースを備えるコンピュータ(1台或いは複数台のコンピュータ)により構成される。この場合、前記補助記憶装置には、制御部10、Webサイト編集部21、Webサイト提供部22の機能を実現するためのプログラムが格納されている。また、前記補助記憶装置の所定領域には、上述した記憶部23が形成されている。そして、制御部20、Webサイト編集部21、Webサイト提供部22の機能は、前記CPUが前記補助記憶装置に格納された前記プログラムを前記主記憶装置にロードして実行することにより実現される。
【0063】
次に、本実施形態の画像管理サーバ1が行う画像管理画面提供処理について、図4図5を参照しながら説明する。尚、図4は、本実施形態の画像管理サーバの画像管理画面提供処理を示したフローチャートである。また、図5は、本発明の実施形態の画像管理サーバが提供する画像管理画面の一例を示した模式図である。
【0064】
Webサイトの管理者は、画像管理サーバ1に画像を登録(アップロード)したり、或いは登録されている画像の削除を行いたい場合、ユーザ端末3を操作して、画像管理画面へのアクセス要求を行う。画像管理サーバ1の画像管理部11は、ユーザ端末3からのアクセス要求を受けると、ユーザ端末3に対して、ユーザID及びパスワードの入力を促す認証画面(図示せず)を提供し、ユーザ端末3からユーザID及びパスワードの入力を受け付けて(S1)、S2の処理に進む。
【0065】
S2では、画像管理部11は、ユーザ情報データベース31の中に、受け付けたユーザID及びパスワードが登録されたレコードが有るか否かを判定する。そして、画像管理部11は、ユーザ情報データベース31の中に、受け付けたユーザID及びパスワードが登録されたレコードが有れば認証成功と判定し、ユーザID及びパスワードが登録されたレコードを抽出してS3の処理に進む。また、画像管理部11は、受け付けたユーザID及びパスワードが登録されたレコードが無ければ認証失敗と判定してS1の処理に戻る。
【0066】
S3では、画像管理部11は、S2で抽出したレコードに登録されたサイトIDを読み出し、画像管理データベース30に登録されたレコードの中から読み出したサイトIDが登録されたレコードを全て抽出する(S3)。
【0067】
次に、画像管理部11は、S3で抽出したレコードに登録された情報を用いて、Webサイトの管理者用の画像管理画面100を生成する(S4)。具体的には、画像管理部11は、S3で抽出したレコードから「画像のサムネイル、画像ID、画像タイトル名、使用中・未使用状態情報、ページ特定情報」を読み出し、読み出したデータを用いて、図5に示す画像管理画面100を生成する。その後、画像管理部11は、ユーザ端末3に対して、生成した画像管理画面100を提供する(S5)。
【0068】
ここで、図5を参照しながら、画像管理部11が提供する画像管理画面100について説明する。
【0069】
画像管理画面100には、画像の登録(アップロード)を受け付ける領域100aと、登録した画像の検索を受け付ける領域100bと、登録された画像のサムネイルを表示すると共に登録された画像の削除を受け付ける領域100cとが形成されている。この領域100cでは、表示されているサムネイル110毎に、画像タイトル名と、その画像がWebサイトに使用されているか否かを示す情報と、その画像が使用されている場合にはそのページ名と、そのページへのハイパーリンク情報とが表示されている。なお、ページ名やそのページへのハイパーリンク情報は、併記せずに画像にマウスポインタを重ねた際にポップアップ表示する構成としてもよい。以下、画像管理画面100について詳細に説明する。
【0070】
上記の画像管理画面100の領域100aには、画像のアップロードを受け付けるアップロードボタン100a1が設けられており、ユーザ端末3がアップロードボタ100a1をクリックすると、画像管理部11は、ユーザ端末3に対して、画像ファイルの指定と、「画像タイトル名」及び「グループ」の入力を促すファイル登録画面(図示せず)を提供するようになっている。そして、画像管理部11は、上記ファイル登録画面上から、画像ファイル(画像)と、「画像タイトル名」及び「グループ」の入力を受け付ける。また、画像管理部11は、受け付けた画像に画像IDを割り当て、S3で抽出したレコードに登録された「サイトID」及び「サイト名」と、受け付けた「画像」と、割り当てた「画像ID」と、受け付けた「画像タイトル」及び「グループ」とが登録されたレコードを新たに作成し、画像管理データベース30に格納する。尚、新たに作成したレコードのフィールド30gには「未使用」が登録され、フィールド30hには「NULL」が登録される。
【0071】
また、上記の画像管理画面100の領域100bには、画像タイトル入力欄100b1と、検索ボタン100b2と、絞り込み検索受け付け欄100b3とが設けられている。
【0072】
そして、Webサイトの管理者が、画像タイトル名で登録した画像を検索したい場合には、画像タイトル入力欄100b1に画像タイトル名を入力し、検索ボタン100b2をクリックすると、画像管理部11が、「画像タイトル名を指定した検索要求」を受け付ける。画像管理部11は、「画像タイトル名を指定した検索要求」を受けつけると、S3で抽出したレコードの中から受け付けた画像タイトルが登録されたレコードを検索して、領域100cに、検索されたレコードの画像のサムネイル110が表示された画像管理画面100を生成し、ユーザ端末3に提供する。また、Webサイトの管理者が、使用状況(使用中や未使用)やグループで画像を確認したい場合、ユーザ端末3を操作して、絞り込み検索受け付け欄100b3に検索条件を設定し、検索ボタン100b2をクリックする。この場合、画像管理部11は、ユーザ端末3からの検索条件を受け付け、S3で抽出したレコードの中から受け付けた検索条件を満たすレコードを検索し、領域100cに、検索されたレコードの画像のサムネイル110が表示された画像管理画面100を生成し、ユーザ端末3に提供する。
【0073】
また、領域100cには、画像の削除を受け付ける削除ボタン100c1と、サムネイル110毎に設けられているチェックボタン100c2と、表示しているサムネイル110の数が多い場合に用いられるスクロールバー100c3とが設けられている。なお、削除ボタン100c1は、角丸四角形の形状に「削除」の文字(テキスト)が記載された構成になっているが、その形状や文字は一例に過ぎない。また、「削除」の文字(テキスト)に代えて記号や絵文字が表示されていてもよい。また、角丸四角形の形状を設けず、単に削除を意味する文字(又は、記号や絵文字)を表示して、その文字(又は、記号や絵文字)がクリックされるとその下の画像の削除を受け付けるようになっていてもよい。
【0074】
また、領域100cに表示されているサムネイル画像110のうち、Webサイトに使用されていない画像のサムネイル110(未使用と表示されたサムネイル110)の上に重ねて削除ボタン100c4が表示されている。この削除ボタン100c4は、削除ボタン100c1と同様の構成になっている。また、削除ボタン100c1及び100c4は、いずれかのみでもよい。図示はしないが、Webサイトに使用されている画像についてもサムネイル110(使用中と表示されたサムネイル110)の上に重ねて「使用中」と表示する構成としてもよい。
【0075】
そして、Webサイトの管理者が、登録された画像を削除したい場合、ユーザ端末3を操作して、削除したいサムネイル110の上方に配置されたチェックボタン101c2をチェックして「レ点」を表示させた上で、削除ボタン100c1をクリックする。なお、各サムネイルには、対応する画像の画像IDが関連付けられている(画像IDは管理画面100上では非表示になっている)。そして、ユーザ端末3により、チェックボタン101c2がチェックされた上で、削除ボタン100c1がクリックされると、画像管理部11に「チェックボタン101c2をチェックされた画像の画像IDを特定した削除要求」が送信される。画像管理部11は、「画像の画像IDを特定した削除要求」を受信すると、S3で抽出したレコードの中から受信した画像IDが登録されたレコードを特定し、画像管理データベース30の中から、その特定したレコードを削除する。なお、領域100cに表示されているサムネイル画像110のうち、Webサイトに使用されている画像のサムネイル110(使用中と表示されたサムネイル110)は、この画面上では削除できないようになっている。
【0076】
また、Webサイトの管理者が、登録された画像を削除したい場合、上記のように、削除したいサムネイル110の上のチェックボタン100c2をチェックするのではなく、直接、サムネイル110(未使用と表示されたサムネイル110)上に重ねられた削除ボタン100c4をクリックすることで、登録された画像を削除することができる。この場合、Webサイトの管理者がユーザ端末3を操作して、削除したいサムネイル110上に重ねられた削除ボタン100c4をクリックすると、画像管理部11に「チェックボタン101c4の下に表示された画像の画像IDを特定する削除要求」が送信される。画像管理部11は、「画像の画像ID特定する削除要求」を受信すると、S3で抽出したレコードの中から受信した画像IDが登録されたレコードを特定し、画像管理データベース30の中から、その特定したレコードを削除する。
【0077】
このように、本実施形態によれば、Webサイトの管理者は、画像管理画面100を見れば、画像管理サーバ1に登録した画像のうちどの画像がWebサイトに使用されているか否かを容易に確認できる。また、本実施形態によれば、Webサイトの管理者は、画像管理画面100を見れば、登録した画像がWebサイトのどのWebページで使用されているのかを確認できる。また、Webサイトの管理者は、画像管理画面100上のハイパーリンク情報をクリックすれば、登録した画像がWebサイトのどのWebページでどのように使用されているかを確認できる。そのため、本実施形態によれば、Webサイトの管理者は、Webサイトの全てのWebページを参照する作業を行う必要がなくなり、Webサイトで使用する画像管理のための作業負担が大幅に軽減される。
【0078】
以上、説明したように、本実施形態によれば、Webページに使用する画像の管理作業の負担を軽減する画像管理サーバ1を提供することができる。
【0079】
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
【0080】
例えば、上述した実施形態の画像管理画面100の領域100cにおいて、Webサイトに使用されている画像のサムネイルの表示形式が、使用されていない画像のサムネイルの表示形式と異なっていてもよい。
【0081】
具体的には、図6に示すように、Webサイトに使用されている画像のサムネイルの表示面積が、使用されていない画像のサムネイルの表示面積と異なっていてもよい。図示する例では、Webサイトに使用されている画像のサムネイルが、使用されていない画像のサムネイルよりも大きく表示されている。なお、Webサイトに使用されている画像のサムネイルの色彩が、使用されていない画像のサムネイルの色彩よりも鮮やかになっていてもよい。
【0082】
また、例えば、図7に示すように、上述した画像管理画面100の領域100cにおいて、Webサイトに使用されている画像のサムネイルと、使用されていない画像のサムネイルとの表示エリアが分離して表示されていてもよい。
【0083】
また、上述した実施形態の画像管理システムでは、画像管理サーバ1と、Webサイト提供サーバ2とを別々に設ける構成になっているが特にこれに限定されるものではない。画像管理サーバ1と、Webサイト提供サーバ2とが一体の装置であっても良い。
【符号の説明】
【0084】
1…画像管理サーバ、2…Webサイト提供サーバ、3…ユーザ端末、10…制御部、11…画像管理部、12…データ提供更新部、13…記憶部、20…制御部、21…Webサイト編集部、22…Webサイト提供部、23…記憶部、30…画像管理データベース、31…ユーザ情報データベース、40…Webページ登録データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7